JP2009025336A - スクリーン - Google Patents
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Abstract
【課題】壁の直近へスクリーンを設置してデッドスペースをなくし、部屋等を有効に活用する。
【解決手段】スクリーンは、映像が投射されるスクリーン布4と、スクリーン布4を引き出し自在に収容する収容ケース2と、収容ケース2と重合するように収容され、前支持脚61および後支持脚62が収容ケース2の前面側および後面側へそれぞれ突出して、スクリーンを支持する支持脚6と、を有し、後支持脚62は、規制板63によるロックが解除されると、折り曲げ可能となる構成である。
【選択図】図5
【解決手段】スクリーンは、映像が投射されるスクリーン布4と、スクリーン布4を引き出し自在に収容する収容ケース2と、収容ケース2と重合するように収容され、前支持脚61および後支持脚62が収容ケース2の前面側および後面側へそれぞれ突出して、スクリーンを支持する支持脚6と、を有し、後支持脚62は、規制板63によるロックが解除されると、折り曲げ可能となる構成である。
【選択図】図5
Description
本発明は、床に設置するスクリーンに関する。
従来、映像が投射される用途のスクリーンを安定した状態で床に設置するために、スクリーンの下部にフット(支持脚)を設ける構成が開示されている。スクリーンには、略前方から映像が投射され、フットは、スクリーンに映像が投射される使用時には、スクリーンの前後方向に突出して、スクリーンが前後方向へ倒れることのないように支持する。また、使用後のスクリーンの片付けにおいて、フットは、スクリーンから突出しないように、スクリーンの下部へ収容される。そのため、フットが突出物として片付けの邪魔にならない(たとえば特許文献1)。
しかし、従来の技術では、スクリーンを壁際に設置する場合、フットの突出分だけ壁との間に距離が生じるため、壁の直近へスクリーンを設置できない、という課題があった。そのため、スクリーンと壁との間にデッドスペースが生じ、部屋等の空間を有効に活用することが難しかった。さらに、映像投射の場合、デッドスペースのために、投射装置とスクリーンとの距離が制限され、より拡大されて視認しやすい映像をスクリーンへ投射することが困難な場合があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかるスクリーンは、映像が投射されるスクリーン布と、前記スクリーン布を引き出し自在に収容する収容ケースと、スクリーンの前後方向に突出して前記収容ケースを支持する支持脚と、を有し、突出した前記支持脚が折り曲げ可能な構成であることを特徴とする。
このスクリーンによれば、スクリーン布を収容ケースから引き出して使用する際に、スクリーンが前後方向へ倒れ易い状態となるため、支持脚によって倒れないように支持する構成である。この支持脚は、スクリーンの前後方向に対して交差するように突出していて、スクリーンを安定して支持することに加え、支持脚の突出した部分が折り曲げ可能になっている。支持脚を折り曲げることにより、支持脚の突出長さが短くなり、スクリーンの支持脚折り曲げ側を壁や家具等に、より近接して設置することが可能である。このように、スクリーンの近接設置を行うことにより、スクリーンと壁等の間に生じるデッドスペースをほぼ解消でき、スペースの有効活用が図れる。
[適用例2]本適用例にかかるスクリーンは、映像が投射されるスクリーン布と、前記スクリーン布を引き出し自在に収容する収容ケースと、前記収容ケースと重合するように収容され、スクリーンの前後方向へ突出するように位置移動して前記収容ケースを支持する支持脚と、を有し、前記スクリーンの後面側へ突出した前記支持脚が折り曲げ可能な構成であることを特徴とする。
このスクリーンによれば、スクリーン布へ映像を投射するために、スクリーン布を収容ケースから引き出して設置する際に、スクリーンが前後方向へ倒れ易い状態となるため、支持脚によって倒れないように支持する構成である。この支持脚は、収容ケースと重なり合う重合状態で収容ケースに収容されていて、スクリーン使用時には、スクリーンの前後方向に突出するように位置移動する。突出した支持脚は、スクリーンを安定して支持することが可能である。さらに、支持脚は、後面側の突出した部分が折り曲げ可能になっており、支持脚を折り曲げれば、後面側の支持脚の突出長さが短くなり、スクリーンの後面側を壁や家具等に、より近接して設置することが可能である。このように、スクリーンの後面側を壁等に近接設置することにより、映像を投射する投射装置とスクリーン布との距離が延びて、より拡大されて視認しやすい映像がスクリーン布へ投射される。また、スクリーンと壁等の間に生じるデッドスペースをほぼ解消でき、スペースの有効活用が図れる。そして、支持脚が収容ケースに収容されると、収容ケースは突出部がなくなり、収容ケースの収納スペースを最小限に抑えられる。
[適用例3]上記適用例にかかるスクリーンは、ロック機構部をさらに有し、前記ロック機構部は、ロックがなされると前記支持脚を折り曲げ不可の状態に規制し、ロックが解除されると前記支持脚を折り曲げ可能な状態にすることが好ましい。
この構成によれば、ロック機構部は、支持脚の前面側および後面側の双方でスクリーンを支持する場合には、支持脚が折れ曲がらないようにロック状態にする。一方、スクリーンの後面側を壁等に近接設置する場合には、後面側の支持脚が折れ曲がるようにロック解除の状態にする。このようなロック機構部をスクリーンが有することにより、スクリーンの設置状態に対応して、後面側の支持脚の折り曲げを規制または解除した適切なロック状態にすることが可能である。適切なロック状態であれば、壁等から離れてスクリーンを設置した場合に、支持脚が折れ曲ってスクリーンが後面側へ倒れてしまうことや、壁等に近接設置できずに、スペースの有効活用ができないこと等を回避することが可能である。
[適用例4]上記適用例にかかるスクリーンにおいて、前記支持脚は、前記スクリーン布の引き出し方向へ折り曲げ可能な構成であることが好ましい。
この構成によれば、後面側の折り曲げ可能な支持脚は、スクリーン布の引き出し方向、即ちスクリーンが置かれた床等から離反する方向へ折り曲げ可能な構成である。この折り曲げ方向は、収容ケースがストッパーとしての役目を果たして、折り曲げる支持脚を定位置へ位置決めすることができ、同時に、支持脚が折り曲げられていることを視認しやすい。また、支持脚を折り曲げ状態から戻す場合に、支持脚の自重を利用して容易に行える。
[適用例5]上記適用例にかかるスクリーンにおいて、前記支持脚は、前記収容ケースに対して回転可能に設けられて位置移動することが好ましい。
この構成によれば、支持脚が収容ケースに対して、重合した状態と交差した状態とに位置移動するために、支持脚は、収容ケースに回転可能に取り付けられている。これにより、支持脚を回転させる単純操作によって、支持脚の位置移動が簡単に行える。この場合、スクリーンの後面側が折り曲げ可能となるように、支持脚の回転方向を規制すれば、なお好ましい。
以下、スクリーンの具体的な実施形態について図面に従って説明する。実施形態でのスクリーンは、スクリーン布へ映像が投射されるものであり、床に設置するための支持脚を有している。なお、図面では、理解し易くするために、スクリーン布や支持脚等の部品毎の縮尺が若干異なっている。
(実施形態)
(実施形態)
図1(a)は、本実施形態にかかるスクリーンの外観を示す斜視図であり、部屋の壁面11近傍の床面12に設置されて、映像が投影される使用時を表している。また、図1(b)は、スクリーン布を収容ケースへ収容した状態のスクリーンを示す斜視図である。図1(a)に示すように、スクリーン1は、下面側が床面12に設置される角筒状の収容ケース2と、収容ケース2の上面側に長手方向へ延在して設けられたケース開口3と、ケース開口3から上方向へ引き出されて映像が投射される平面を形成するスクリーン布4と、スクリーン布4を平面状に引き出すためにスクリーン布4の一端へ取り付けられた上縁桟5と、を有している。
この場合、収容ケース2から引き出されたスクリーン布4は、収容ケース2の長手方向を一辺とする四辺形の平面をなしている。スクリーン1は、このスクリーン布4の前面側に映像が投射されるように、投射装置と略対向して配置されている。また、スクリーン1は、スクリーン布4を巻装するための巻取軸(不図示)を、収容ケース2の内部に有している。巻取軸は、ばね装置によりスクリーン布4を収容ケース2内へ巻き取る方向の回転を付与されており、スクリーン布4の引き出しおよび巻き取りを弾力的に行う作用を有する。
具体的には、上縁桟5が上方向へ引き上げられると、スクリーン布4が巻取軸による回転に抗して引き出されるため、スクリーン布4は、上縁桟5と巻取軸との間において、常に張設された状態を維持している。従って、スクリーン布4は、弛みのない平面を形成しており、スクリーン布4に投射された映像は、歪み等がなく視認しやすいものである。一方、引き上げられていた上縁桟5が下げられると、上縁桟5の下降に伴って、巻取軸がスクリーン布4を巻き取り、収容ケース2内へ収容する。
さらに、スクリーン1は、収容ケース2の下面に設けられ、図1(a)に示すように、スクリーン1の前後方向へ突出可能な支持脚6と、支持脚6を収容する脚収容部7と、を有している。支持脚6は、2本配置されていて、スクリーン1の前後方向へ突出した状態において、スクリーン1の設置場所の如何に関わらず、スクリーン1が前後の方向へ倒れないように支持するためのものである。
これら支持脚6のそれぞれのスクリーン1に対する後面側は、前面側の支持脚6と略直交するように上方向(スクリーン布4の引き出し方向)へ折り曲げ可能な構成となっている。支持脚6の後面側を折り曲げれば、スクリーン1の後面側を壁面11の直近へ配置できるため、スクリーン1と壁面11との間のデッドスペースをなくして部屋の有効活用を図ることが可能である。この場合、スクリーン1の直近にスクリーン1に沿って壁面11があり、後面側の支持脚6がなくても、スクリーン1が後ろの方向へ倒れる恐れがない。スクリーン1は、壁面11等を背にして使用される場合がほとんどであり、壁面11の直近へスクリーン1を配置できることは、望ましいことである。
また、スクリーン1の使用が終了すれば、スクリーン布4は、巻取軸によって巻き取られ、上縁桟5と共に収容ケース2内へ収容される。スクリーン布4および上縁桟5の収容後、収容ケース2のケース開口3は、図1(b)に示すように、ケース蓋9によって閉じられる。このケース蓋9は、開閉用の取手10を有し、スクリーン布4の引き出しまたは収容に応じて、ケース開口3を開閉するものである。ケース開口3がケース蓋9によって閉じられた後、後面側の支持脚6の折り曲げを解除して床面12の方向へ倒すことにより、支持脚6は、後面側へも突出した状態へ戻る。
ここで、支持脚6は、収容ケース2に対して回転して、収容ケース2の長手方向と平行に重なり合う(重合)方向へ位置移動する。このような位置移動により、支持脚6は、収容ケース2の下部に設けられた脚収容部7へそれぞれ収容される。この状態の収容ケース2は、支持脚6が収容ケース2から突出していないシンプルな角筒状であり、次回の使用時まで、最小限のスペースに収納しておくことが可能である。なお、支持脚6の詳細な構成およびその位置移動については、図3〜図6を参照して後述する。
次に、スクリーン布4の引き出しおよび巻き取りについて、図2を参照して説明する。図2は、スクリーンを構成する主枠の伸縮を示す正面図であり、スクリーン1の後面側から見た図である。スクリーン1は、上縁桟5に枢止結合された2本の上枠21および収容ケース2に枢止結合された2本の下枠22からなる伸縮自在なパンタグラフ機構を形成する主枠20と、下枠22と収容ケース2とに枢止結合され、パンタグラフ機構を任意の伸縮状態に留めるための弾性支持部23と、下枠22のそれぞれと枢着すると共に、互いの上端が枢止結合し、主枠20の伸縮に応じて下端が収容ケース2内のレール(不図示)に沿って移動して、起立状態でのパンタグラフ機構を安定させるための補強枠24と、を有している。
このような構成のパンタグラフ機構において、伸縮自在な主枠20は、上縁桟5が引き上げられると、上縁桟5に追随して起立して行き、上縁桟5を所定の起立位置までガイドする。この時、弾性支持部23は、パンタグラフ機構の伸縮を抑制しつつ下枠22の動きに追随し、上縁桟5を起立位置へガイドした状態に下枠22を留めておく働きをする。こうして、パンタグラフ機構が一定形状に保持され、上縁桟5と共に引き出されたスクリーン布4は、上縁桟5と収容ケース2との間に安定した状態で張設される。さらに、主枠20がスクリーン1の前後方向へ倒れることを防止するために、スクリーン1の前後方向への倒れが規制された補強枠24が下枠22を補強している。これにより、主枠20および上縁桟5の起立状態がより安定し、張設されたスクリーン布4には、傾斜、弛み、振動等が発生し難くなる。
また、スクリーン布4を収容ケース2へ収容する場合は、弾性支持部23の伸縮を抑制する作用に抗して上縁桟5を押し下げる。上縁桟5の下降に伴って、図2に二点鎖線で示すように、パンタグラフ機構の主枠20が折り畳まれて行き、同時に、スクリーン布4が巻取軸によって巻き取られる。上縁桟5が収容ケース2まで下降すると、スクリーン布4はすべて巻取軸に巻き取られ、パンタグラフ機構は、収容ケース2内に折り畳まれている。ここで、ケース蓋9でケース開口3を塞ぐと、収容ケース2は、図1(b)に示すような角筒状となる。
次に、スクリーン1を安定して支持するための支持脚6について、詳細に説明する。最初に、脚収容部7に収容されている支持脚6が回転してスクリーン1の前後方向の前面側および後面側の双方へ突出し、スクリーン1を支持している場合について説明する。図3は、収容ケースから突出した支持脚を示す斜視図である。図3では、同構成の2本の支持脚6の内、一方のみを表している。また、図4(a)は、収容ケースから突出した支持脚の詳細を示す平面図、図4(b)は、収容ケースから突出した支持脚の詳細を示す断面図である。図4(b)は、図4(a)における支持脚6のA−A’断面を表している。
まず、支持脚6の詳細構成を説明する。支持脚6は、図3に示すように、スクリーン1の前面側に突出する前支持脚61と、スクリーン1の後面側に突出し折り曲げ可能な後支持脚62と、支持脚6の上面に位置し後支持脚62の折り曲げができないように規制している規制板63と、後支持脚62に突出して設けられ規制板63の位置決めをする規制ピン64と、規制板63に設けられ規制ピン64と勘合する切欠きであるピン受部65と、を有している。この内、規制板63、規制ピン64およびピン受部65は、ロック機構部を構成している。
支持脚6は、既述したように収容ケース2に対して回転自在であって、図4(a)および(b)に示すように、収容ケース2の下面に設けられたケースピン66を介して、前支持脚61の側が収容ケース2に取り付けられている。そして、支持脚6の前支持脚61と後支持脚62とは、前支持脚61の凸部68に後支持脚62の凹部69が噛み合い、それぞれの噛み合い部を支持脚ピン67が連通して、前支持脚61と後支持脚62とが連結されている。この連結により、後支持脚62は、前支持脚61に対して、折り曲げが可能な構成になっている。
また、規制板63は、収容ケース2および支持脚6に対して、ケースピン66を中心にして回転自在な状態で、収容ケース2と支持脚6との間に挟持されている。図4では、規制板63は、規制ピン64をピン受部65で受けた状態に位置決めされており、噛み合い部を含めて後支持脚62に重なった状態である。この状態では、後支持脚62は、規制板63に規制されているため、折り曲げが不可となっている。即ち、ロック機構部によりロックがなされた状態である。従って、後支持脚62は、スクリーン1が後方向へ倒れないように支持できる状態であり、スクリーン1が部屋の壁際以外の中央部等に設置されても、前支持脚61と協働して、スクリーン1の倒れを防止して確実に支持することが可能である。なお、支持脚6は、脚収容部7へ収容される場合には、ロックがなされた状態であることが好ましい。
次に、スクリーン1を壁面11の直近へ設置する場合について説明する。図5は、スクリーンの後面側を折り曲げた支持脚を示す斜視図である。図5では、同構成の2本の支持脚6の内、一方のみを表している。また、図6(a)は、スクリーンの後面側を折り曲げた支持脚の詳細を示す平面図、図6(b)は、スクリーンの後面側を折り曲げた支持脚の詳細を示す断面図である。図6(b)は、図6(a)における支持脚6のB−B’断面を表している。
この場合、スクリーン1は、まず、図3に示すように、前支持脚61と後支持脚62とが共に突出してスクリーン1を支持する状態で設置され、その後、スクリーン1は、図5に示すように、壁面11の直近へ設置される。スクリーン1が壁面11の直近へ設置された状態における支持脚6は、スクリーン1の前面側に前支持脚61が突出しており、スクリーン1の後面側に突出していた後支持脚62が上方向へ折り曲げられて、引き出されたスクリーン布4と略平行に起立している。この時、規制板63は、後支持脚62の折り曲げが可能となるように、前支持脚61の側へ回転移動している。即ち、ロック機構部によるロックが解除された状態である。これにより、後支持脚62は、スクリーン1の後面側に突出しておらず、スクリーン1を壁面11の直近へ設置することが可能な状態となっている。
図6(a)および(b)は、折り曲げられた後支持脚62の詳細を示す図であって、規制板63は、ケースピン66を中心にして、ピン受部65が規制ピン64から離反する時計廻り方向へ約180度回転している。回転した規制板63は、図4(a)に示す後支持脚62と重なる位置から、図6(a)に示す前支持脚61とのみ重なる位置へ移動している。この位置に規制板63が位置していると、ロックが解除されて、支持脚ピン67を中心にして、後支持脚62が折り曲げ可能になる。
また、前支持脚61の凸部68と後支持脚62の凹部69との噛み合い部は、後支持脚62を上方向へ折り曲げやすくするために、規制板63側の角部の一部が、図4(b)に示すように、円弧部80となっている。これにより、後支持脚62は、図6(b)に示すように、上方向へスムーズに折り曲げられる。折り曲げられた後支持脚62は、収容ケース2の側面が度決めとなり、必要以上の折り曲げが規制され、収容ケース2の側面と略平行な起立姿勢を維持することが可能である。
次に、支持脚6を有するスクリーン1の設置手順について説明する。図7は、スクリーンを設置する手順を示すフローチャートであり、ユーザーが行う手順を表している。収容ケース2は、収納場所から運ばれ、図1(b)に示すように床面12へ置かれている。また、支持脚6は、規制板63によってロックされた状態である。
ステップS1において、収容ケース2のケース蓋9を開ける。これにより、収容ケース2からスクリーン布4を引き出すためのケース開口3が現れる。次に、ステップS2へ進む。
ステップS2において、脚収容部7に収容されている支持脚6を回転させて、脚収容部7から取り出す。支持脚6は、前支持脚61および後支持脚62が収容ケース2と交差した突出状態となり、収容ケース2を支持して前後方向に対して安定させる。支持脚6の取り出し後、ステップS3へ進む。
ステップS3において、スクリーン布4を収容ケース2から引き出す。この時、スクリーン布4の前面側に映像が投射されるように、スクリーン1の前面側を投射装置の方向と略対向させておく。スクリーン布4の引き出し後、ステップS4へ進む。
ステップS4において、スクリーン1を壁際へ設置するか否かを決定する。スクリーン1を壁面11の直近へ設置すれば、部屋のスペースを有効に活用し、さらに、投射装置とスクリーン布4との距離を長く設定できて、より拡大された映像をスクリーン布4へ投射することが可能である。ここで、スクリーン1を壁際へ設置しない場合には、スクリーン1が前後方向へ倒れないように、前支持脚61および後支持脚62を突出させたまま、スクリーン1を設置してフローを終了する。一方、スクリーン1を壁際へ設置する場合には、ステップS5へ進む。
ステップS5において、規制板63によるロックを解除する。つまり、規制板63が後支持脚62と重なって位置し、後支持脚62が折れ曲がらないようにロックしていた状態を解除する。ロック状態は、図6(a)に示すように規制板63が回転して、前支持脚61とのみ重なるように移動することで解除される。ロック解除後、ステップS6へ進む。
ステップS6において、後支持脚62を折り曲げる。後支持脚62は、図6(b)に示すように、支持脚ピン67を中心に上方向へ回転して折り曲り、スクリーン1の後面側には、突出物がなくなる。後支持脚62の折り曲げ後、ステップS7へ進む。
ステップS7において、スクリーン1を壁際に移動させて設置する。このように、スクリーン1は、折り曲げ可能な支持脚6を有することにより、図1(a)および図5に示すように、壁面11の直近への設置が可能である。スクリーン1が壁際設置されて、フローは終了する。
以下に、本実施形態の主な効果をまとめて記載する。
スクリーン1の下部に設けられた支持脚6は、後支持脚62が折り曲げ可能であって、後支持脚62を折り曲げることにより、スクリーン1の後面側を壁面11等に近接して設置することができ、スクリーン1と壁面11等の間に生じるデッドスペースをほぼ解消して、スペースの有効活用が図れる。
また、支持脚6は、規制板63が後支持脚62と重なったロック状態では、後支持脚62の折れ曲がりを不可とし、前支持脚61と後支持脚62とでスクリーン1を支持する。そして、規制板63が回転して後支持脚62から離反したロック解除状態では、後支持脚62が折れ曲がり可能となる。このような規制板63の作用により、後支持脚62は、スクリーン1の設置状態に対応した的確な支持状態に設定される。
そして、スクリーン1は、スクリーン布4および支持脚6を収容ケース2へ収容するように構成されていて、これらの収容後の収容ケース2は、突起のない角筒状であり、使用していない間の収納スペースが最小限で済む。
また、スクリーン1は、上記の実施形態に限定されるものではなく、次に挙げる変形例のような形態であっても、実施形態と同様な効果が得られる。
スクリーン1は、収容ケース2を床面12に直接設置する形態であるが、この形態に限定されるものではなく、端部に支持脚6を有する立脚を収容ケース2に設けて、収容ケース2を床面12の上方に配置する形態であっても良い。これにより、スクリーン布4を床面12から離れた高い位置へ設置できる。さらに、立脚を折り畳み式等にすれば、収容ケース2は、立脚および支持脚6を収容して、収容後、図1(b)に示す角筒状の形態になる。
スクリーン1は、収容ケース2の長手方向が床面12と平行となるように設置され、収容ケース2から上方向へスクリーン布4が引き出される構成であったが、収容ケース2の長手方向が床面12と垂直となるように配置し、スクリーン布4を水平方向に引き出す構成でも良い。上記構成に置いても支持脚6を折り曲げ可能な構成とすることで実施形態と同様な効果が得られる。
また、スクリーン布4は、スクリーン前面に映像を投射する反射型のスクリーンであったが、後面から映像を投射する透過型のスクリーンであっても良い。
収容ケース2に設けられた支持脚6は、収容ケース2下部に2本配置されているが、3本以上の複数本または中央部に1本の配置であっても良い。この場合、スクリーン1を確実に支持できるように、支持脚6の長さ、幅等を、最適なサイズに改設定することが望ましい。
また、支持脚6は、収容ケース2に回転自在に取り付けられているが、支持脚6の回転を規制しても良い。具体的には、収容ケース2に収容された支持脚6の後支持脚62が、スクリーン1の後面側へ最短で突出する方向へのみ回転でき、且つ、同経路を戻る回転も可能な構成する。これにより、回転方向を間違えることなく、最小限の回転で支持脚6の突出および収容が確実に行える。
そして、支持脚6を構成する規制板63は、支持脚6上を回転し、ロックの実行時にのみ、後支持脚62と確実に重なるように規制ピン64で回転位置が規制されている。この規制に加え、ロック解除時においても、規制板63の回転位置を前支持脚61に設けた規制ピンで規制しても良い。規制板63が前支持脚61に整然と重なり、見栄え等が良くなる上にロック解除状態の確認もし易くなる。
また、規制板63は、支持脚6上を回転する構成に限定されず、収容ケース2と交差する方向へスライドする構成であっても良い。規制板63を回転させる方が、簡便な機構ではあるが、スライドによっても同様なロックが行える。
支持脚6の前支持脚61と後支持脚62とは、収容ケース2に対してケースピン66を中心に一体で回転して、収容ケース2と交差するように突出する構成であるが、これに限定されず、それぞれが別のピンを中心にして、個別に回転する構成であっても良い。さらに、回転して突出する構成ではなく、前支持脚61および後支持脚62のそれぞれがスライドして収容ケース2から突出する構成であっても良い。これらによれば、スクリーン1の壁際設置において、前支持脚61と後支持脚62とを、共に一旦位置移動させる必要がなく、最初から壁際に収容ケース2を設置できる。但し、構造のシンプルさ等の点で本実施形態の構成の方が優れている。
また、前支持脚61および後支持脚62は、支持脚ピン67で折り曲げ自在に連結されているが、支持脚ピン67に替えてヒンジ等で連結して、後支持脚62が折れ曲がる構成であっても良い。この際、後支持脚62の折り曲げをより容易にするため、後支持脚62に取っ手等を設けても良い。
スクリーン1は、収容ケース2から引き出されたスクリーン布4を、パンタグラフ機構で支持された上縁桟5によって、張設状態に保持しているが、スクリーン布4の張設状態を保持できれば、収容ケース2の中央部に立設した支柱で上縁桟5を支持する構成等であっても良い。また、スクリーン布4の呼称は、映像が投射される平面を形成するものを指し、材質が布に限定されるものではない。
本実施形態のスクリーン1は、折り曲げ可能な支持脚6を有し、投射装置から映像を投射するにあたり、壁際に近接して設置できるものである。このような構成のスクリーン1は、映像の投射用としてだけでなく、スクリーン布4を替えることにより、インテリアや遮光用などとしても活用が考えられる。
1…スクリーン、2…収容ケース、4…スクリーン布、5…上縁桟、6…支持脚、7…脚収容部、11…壁面、20…主枠、21…上枠、22…下枠、23…弾性支持部、24…補強枠、61…前支持脚、62…後支持脚、63…規制板、64…規制ピン、65…ピン受部、66…ケースピン、67…支持脚ピン。
Claims (5)
- 映像が投射されるスクリーン布と、
前記スクリーン布を引き出し自在に収容する収容ケースと、
スクリーンの前後方向に突出して前記収容ケースを支持する支持脚と、を有し、
突出した前記支持脚が折り曲げ可能な構成であることを特徴とするスクリーン。 - 映像が投射されるスクリーン布と、
前記スクリーン布を引き出し自在に収容する収容ケースと、
前記収容ケースと重合するように収容され、スクリーンの前後方向へ突出するように位置移動して前記収容ケースを支持する支持脚と、を有し、
前記スクリーンの後面側へ突出した前記支持脚が折り曲げ可能な構成であることを特徴とするスクリーン。 - 請求項2に記載のスクリーンにおいて、
ロック機構部をさらに有し、
前記ロック機構部は、ロックがなされると前記支持脚を折り曲げ不可の状態に規制し、ロックが解除されると前記支持脚を折り曲げ可能な状態にすることを特徴とするスクリーン。 - 請求項2または3に記載のスクリーンにおいて、
前記支持脚は、前記スクリーン布の引き出し方向へ折り曲げ可能な構成であることを特徴とするスクリーン。 - 請求項2から4のいずれか一項に記載のスクリーンにおいて、
前記支持脚は、前記収容ケースに対して回転可能に設けられて位置移動することを特徴とするスクリーン。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020204650A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | 株式会社オーエスエム | 映像表示装置 |
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2007
- 2007-07-17 JP JP2007185312A patent/JP2009025336A/ja not_active Withdrawn
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JP2020204650A (ja) * | 2019-06-14 | 2020-12-24 | 株式会社オーエスエム | 映像表示装置 |
JP7283660B2 (ja) | 2019-06-14 | 2023-05-30 | 株式会社オーエスエム | 映像表示装置 |
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