JP2009025199A - 光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ、光ファイバ型湿度センサ及び湿度測定装置 - Google Patents

光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ、光ファイバ型湿度センサ及び湿度測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009025199A
JP2009025199A JP2007189800A JP2007189800A JP2009025199A JP 2009025199 A JP2009025199 A JP 2009025199A JP 2007189800 A JP2007189800 A JP 2007189800A JP 2007189800 A JP2007189800 A JP 2007189800A JP 2009025199 A JP2009025199 A JP 2009025199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
light
humidity
refractive index
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007189800A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Sasaki
博幸 佐々木
Atsushi Seki
篤志 関
Kazuhiro Watanabe
一弘 渡辺
Shohei Akita
尚平 秋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tama TLO Co Ltd
Soka University
Original Assignee
Tama TLO Co Ltd
Soka University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tama TLO Co Ltd, Soka University filed Critical Tama TLO Co Ltd
Priority to JP2007189800A priority Critical patent/JP2009025199A/ja
Publication of JP2009025199A publication Critical patent/JP2009025199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Transform (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】湿度に対してより感度を向上させることができる表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ及び光ファイバ型湿度センサと、湿度測定装置を提供する。
【解決手段】光ファイバ(20a,20b)の中途部に、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材及びその外周表面における光透過部材中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜を有するセンサ部SPが設けられ、その外周表面に、外周表面における光透過部材中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜50が設けられ、金属膜50の外周表面に、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60が設けられ、さらに、光源が設けられて光ファイバの入射端に対してセンサ光を出射し、受光部が設けられて光透過部材を介して光ファイバの出射端から出射されるセンサ光を検出する構成となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバを用いた表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ、光ファイバ型湿度センサと、これらの湿度センサを用いた湿度測定装置に関する。
測定対象の検出に表面プラズモン現象を利用した表面プラズモンセンサが知られている。
表面プラズモンセンサの一種として、クレッチマン型の表面プラズモンセンサが知られている。クレッチマン型表面プラズモンセンサは、ガラス製の平板に金属膜を設け、この金属膜を測定対象試料に接触させる構成になっている。そして、ガラスを介して金属膜に光を入射させると、金属膜に対する光の入射角と金属膜に接触している測定対象試料の屈折率とが所定の関係を満たすときに、表面プラズモン共鳴が発生して反射光の強度が低下する。したがって、反射光が減衰する入射角を検出することによって得られる測定対象試料の屈折率を、測定対象の測定に利用することができる。
ところが、上述のクレッチマン型表面プラズモンセンサは、ガラス板に光を入射させて、反射光が減衰するときの入射角を調べる必要があるため、たとえば遠隔地におけるin situ測定(その場測定)は困難であり、小型化も難しい。
一方で、特許文献1及び2に開示されているように、ヘテロコア型の光ファイバセンサが開発されており、上記のクレッチマン型表面プラズモンセンサの持つ問題に対応するため、光ファイバを用いた表面プラズモンセンサが開発され、例えば特許文献3及び4に開示されている。
特許文献3及び4においては、光ファイバの中途部または端部に、コア径が異なるヘテロコア部と呼ばれる部分を融着接合して設け、ヘテロコア部の表面に表面プラズモンを発生させるための金属膜を設けた構成が開示されている。
国際公開97/48994号パンフレット 特開2003−214906号公報 特開2002−350335号公報 特開2006−047018号公報 笠井,「表面プラズモン共鳴(SPR)を利用したバイオセンサー」蛋白質 核酸 酵素,Vol.37,No.15(1992年)p2977-2984
しかしながら、特許文献3及び4に記載のヘテロコア部をセンサとして用いた表面プラズモンセンサにおいて、雰囲気中の湿度を高感度に感知することはできず、さらなる感度の向上が求められていた。
解決しようとする問題点は、光ファイバ型表面プラズモンセンサ、表面プラズモンセンサあるいは光ファイバ型センサにおいて、湿度に対する感度を向上させることが困難であるという点である。
本発明の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサは、光ファイバと、前記光ファイバの中途部に設けられ、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材と、前記光透過部材の外周表面に設けられ、前記外周表面における前記光透過部材中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜と、前記金属膜の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜とを有する。
上記の本発明の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサは、光ファイバの中途部に、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材が設けられ、その外周表面に、外周表面における光透過部材中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜が設けられ、金属膜の外周表面に、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられている。
上記の本発明の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサは、好適には、前記屈折率が変化する膜は、複数の積層されたポリイオン膜である。
あるいは好適には、前記屈折率が変化する膜は、ゼラチン膜である。
上記の本発明の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサは、好適には、前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部である。
あるいは好適には、前記光透過部材は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材である。
上記の本発明の光ファイバ型表面プラズモンセンサは、好適には、前記光ファイバがマルチモード光ファイバである。
また、好適には、前記光ファイバの一方の端部が2本に分岐して光の入射端及び出射端が設けられ、前記光ファイバの他方の端部に前記光ファイバを伝送する光を反射して前記光ファイバに戻す反射部が設けられている。
また、本発明の表面プラズモン湿度センサは、光透過性基板と、前記光透過性基板の表面に設けられ、前記表面における前記光透過性基板中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜と、前記金属膜の上層に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜とを有する。
上記の表面プラズモン湿度センサは、光透過性基板の表面に、表面における光透過性基板中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜が設けられ、金属膜の上層に、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられている。
本発明の光ファイバ型湿度センサは、光ファイバと、前記光ファイバの中途部に設けられ、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材と、前記光透過部材の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜とを有する。
上記の本発明の光ファイバ型湿度センサは、光ファイバの中途部に、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材が設けられ、その外周表面に、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられている。
上記の本発明の光ファイバ型湿度センサは、好適には、前記屈折率が変化する膜は、複数の積層されたポリイオン膜である。
あるいは好適には、前記屈折率が変化する膜は、ゼラチン膜である。
上記の本発明の光ファイバ型湿度センサは、好適には、前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部である。
あるいは好適には、前記光透過部材は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材である。
上記の本発明の光ファイバ型センサは、好適には、前記光ファイバがマルチモード光ファイバである。
また、好適には、前記光ファイバの一方の端部が2本に分岐して光の入射端及び出射端が設けられ、前記光ファイバの他方の端部に前記光ファイバを伝送する光を反射して前記光ファイバに戻す反射部が設けられている。
また、本発明の湿度測定装置は、光ファイバと、前記光ファイバの中途部に設けられ、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材と、前記光透過部材の外周表面に設けられ、前記外周表面における前記光透過部材中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜と、前記金属膜の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜と、前記光ファイバの入射端に対してセンサ光を出射する光源と、前記光透過部材を介して前記光ファイバの出射端から出射される前記センサ光を検出する受光部とを有する。
上記の本発明の湿度測定装置は、光ファイバの中途部に、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材が設けられ、その外周表面に、外周表面における光透過部材中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜が設けられ、金属膜の外周表面に、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられている。さらに、光源が設けられて光ファイバの入射端に対してセンサ光を出射し、受光部が設けられて光透過部材を介して光ファイバの出射端から出射されるセンサ光を検出する構成となっている。
上記の本発明の湿度測定装置は、好適には、前記屈折率が変化する膜は、複数の積層されたポリイオン膜である。
あるいは好適には、前記屈折率が変化する膜は、ゼラチン膜である。
上記の本発明の湿度測定装置は、好適には、前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部である。
あるいは好適には、前記光透過部材は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材である。
上記の本発明の湿度測定装置は、好適には、前記光ファイバがマルチモード光ファイバである。
また、好適には、前記光ファイバの一方の端部が2本に分岐して前記入射端及び前記出射端が設けられ、前記光ファイバの他方の端部に前記光ファイバを伝送する光を反射して前記光ファイバに戻す反射部が設けられている。
また、本発明の湿度測定装置は、光透過性基板と、前記光透過性基板の表面に設けられ、前記表面における前記光透過性基板中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜と、前記金属膜の上層に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜と、前記光透過性基板の内側から前記金属膜と前記光透過性基板の界面に向けてセンサ光を出射する光源と、前記金属膜と前記光透過性基板の界面から反射した前記センサ光を検出する受光部とを有する。
上記の湿度測定装置は、光透過性基板の表面に、表面における光透過性基板中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜が設けられ、金属膜の上層に、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられている。さらに、光源が設けられて光透過性基板の内側から金属膜と光透過性基板の界面に向けてセンサ光を出射し、受光部が設けられて金属膜と光透過性基板の界面から反射したセンサ光を検出する構成となっている。
また、本発明の湿度測定装置は、光ファイバと、前記光ファイバの中途部に設けられ、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材と、前記光透過部材の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜と、前記光ファイバの入射端に対してセンサ光を出射する光源と、前記光透過部材を介して前記光ファイバの出射端から出射される前記センサ光を検出する受光部とを有する。
上記の本発明の湿度測定装置は、光ファイバの中途部に、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材が設けられ、その外周表面に、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられている。さらに、光源が設けられて光ファイバの入射端に対してセンサ光を出射し、受光部が設けられて光透過部材を介して光ファイバの出射端から出射されるセンサ光を検出する構成となっている。
上記の本発明の湿度測定装置は、好適には、前記屈折率が変化する膜は、複数の積層されたポリイオン膜である。
あるいは好適には、前記屈折率が変化する膜は、ゼラチン膜である。
上記の本発明の湿度測定装置は、好適には、前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部である。
あるいは好適には、前記光透過部材は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材である。
上記の本発明の湿度測定装置は、好適には、前記光ファイバがマルチモード光ファイバである。
また、好適には、前記光ファイバの一方の端部が2本に分岐して前記入射端及び前記出射端が設けられ、前記光ファイバの他方の端部に前記光ファイバを伝送する光を反射して前記光ファイバに戻す反射部が設けられている。
本発明の表面プラズモン湿度センサは、光ファイバの中途部にヘテロコア部などの光透過部材が設けられた光ファイバ型などの表面プラズモンセンサにおいて、金属膜の外周表面あるいは上層に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
本発明の光ファイバ型湿度センサは、光ファイバの中途部に設けられたヘテロコア部などの光透過部材の外周表面に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
本発明の湿度測定装置は、本発明の表面プラズモン湿度センサあるいは光ファイバ型湿度センサにおいて、表面プラズモンセンサの金属膜の外周表面または上層、あるいは、光ファイバ型センサの光透過部材の外周表面に、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
以下に、本発明の表面プラズモン湿度センサ及びそれを用いた湿度測定装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
第1実施形態
図1は本実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモンセンサを用いた測定装置の模式構成図である。
例えば、光ファイバ(20a,20b)の中途部にセンサ部SPが設けられている。
また、例えば、光ファイバ20aの光入射端に、白色光源などのセンサ光を出射する光源11が設けられ、光ファイバ20bの光出射端に光出射端から出射されるセンサ光を検出するフォトダイオードやパワーメータなどの受光部を備えたスペクトラムアナライザ12が設けられている。
センサ部SPは測定対象雰囲気下に置かれ、このときのセンサ光の測定によって測定対象雰囲気の湿度が測定される。
図2(a)は、本実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサのセンサ部SP近傍の斜視図であり、図2(b)はセンサ部SP近傍の長手方向の断面図である。
例えば、本実施形態の測定装置に用いられる光ファイバ型表面プラズモンセンサは、コア径50μmのマルチモードファイバである一方の光ファイバ20aと他方の光ファイバ20bの間に、センサ部SPが設けられた構成である。
センサ部SPは、例えば、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材であるヘテロコア部3と、ヘテロコア部3の外周表面に設けられ、ヘテロコア部3の外周表面における光透過部材中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜50と、金属膜50の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60とを有する。
例えば、光ファイバ(20a,20b)は、コア21と、その外周部に設けられたクラッド22とを有し、ヘテロコア部3は、光ファイバ(20a,20b)のコア径と異なるコア径を有するコア31と、その外周部に設けられたクラッド32とを有する。
また、例えば、ヘテロコア部3におけるコア31の径blは、光ファイバ(20a,20b)のコア21の径alより小さく、例えばal=50μm、bl=3μmである。また、ヘテロコア部3の長さclは、1mm〜数cmである。
センサ部SPを構成するヘテロコア部3と光ファイバ(20a,20b)は、例えば、長手方向に直交する界面4でコア同士が接合するようにほぼ同軸に、例えば汎用化されている放電による融着などにより、接合されている。
光ファイバ(20a,20b)およびヘテロコア部3としては、例えば、シングルモード光ファイバおよびマルチモード光ファイバのいずれをも使用可能であり、これらを組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係るセンサ部SPのヘテロコア部3は、表面側を被覆するように金属膜50が形成されている。
金属膜50としては、例えば、ヘテロコア部3の外側表面に蒸着によりクロム(Cr)膜を形成し、このクロム膜上に蒸着により金(Au)の膜を形成した、クロム膜と金膜の積層膜として金属膜50を形成する。クロム膜の膜厚は例えば数nm程度であり、金膜の膜厚は例えば数10nm程度である。
詳細には後述するように、ヘテロコア部3の内部における光がヘテロコア部3と金属膜50との境界において反射することにより、表面プラズモンが発生する。
例えば、銀(Ag)やアルミニウム(Al)等の他の金属を用いて金属膜50を形成してもよい。
さらに、上記の金属膜50の外周表面を被覆して、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60が形成されている。
雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60は、例えば、複数の積層されたポリイオン膜あるいはゼラチン膜などである。
ポリイオン膜は、例えば、電離したカルボン酸基(−COO)やプロトン化したアミノ基(−NH )などの、正または負に帯電した官能基が多数結合されたポリマーの膜である。例えば、正の官能基のポリイオン膜と負の官能基のポリイオン膜などが交互に複数積層した構成とすることができる、また、ゼラチン膜も用いることが可能であり、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化するものであれば用いることが可能である。
ポリイオン膜などの雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60の膜厚は、特に限定されないが、例えば、1nm〜数μm程度である。
上記の光ファイバ(20a,20b)の中途部にヘテロコア型のセンサ部SPが接合されてなる構成において、ヘテロコア部3におけるコア31の径blと光ファイバ(20a,20b)のコア21の径alとが界面4で異なっており、このコア径の差に起因して、図2(a)に示すように、光の一部のヘテロコア部3のクラッド32へのリークWが発生する。
ここで、光ファイバ20aのコア21内においては、センサ光は光ファイバの通常の性質から複数のモードが形成された光として伝わる。光ファイバ20aによって伝送される光のモードは、コア21とクラッド22との境界における光の反射角として模式的にとらえることも可能である。光のモードを反射角ととらえた場合には、光ファイバ20aにおける光の反射角は、非常に多くの離散的な角度であると考えることができる。
多様なモードである光は、上記のようなリークWによって界面4を通過してヘテロコア部3のクラッド32に入射するときに、モードの規定が解除されてモードが崩される。
言い換えれば、ヘテロコア部3内においては、クラッド32と金属膜50との境界において光が様々な反射角度で伝わるようになる。これは、光がヘテロコア部3へ入射するときに、モード形態を決定付ける様々な条件(コア径・屈折率・屈折率分布)が変化することと、モード形成の一つの要因であるファイバ長がヘテロコア部3の長さでは不十分であること、に起因すると考えられる。
従って、あるモードに規定されていた光がヘテロコア部3に入射すると、そのモードの規定が解除されてモードが崩され、様々な反射角度で反射する、モードが崩された光となってクラッド32内にリークする。
このとき、リークした光はヘテロコア部3のクラッド32と金属膜50との境界において反射する。このとき、エバネッセント相互作用と呼ばれる現象により、クラッド32内の光と金属膜50との間において相互作用が発生し、光損失としてスペクトル上に変化が現れ、反射率が変化し、大部分の場合には、光の反射率が低下して反射光の強度が減少する。
上記の反射率の変化は、金属膜50が存在することによって、表面プラズモン共鳴(Surface Plasmon Resonance:SPR)と呼ばれる現象により光のエネルギーが表面プラズモン共鳴波を作り出すために奪われ、失われるので、反射率の変化をより大きくすることができ、光の強度変化の測定を容易化することができる。表面プラズモン共鳴現象については、例えば、非特許文献1等の文献を参照されたい。
ここで、金属膜50に接している物質である湿度に応じて屈折率が変化する膜60の屈折率に応じて、クラッド32内の光の反射スペクトルが変化する。例えば、湿度に応じて屈折率が変化する膜60の屈折率が変化すると、表面プラズモン共鳴を起こす波長が変化し、これにより、クラッド32内の反射光のスペクトルの減衰ピーク波長に変化が現れる。
従って、ヘテロコア部3内の反射光のスペクトルを測定することによって、湿度に応じて屈折率が変化する膜60の屈折率を測定することができ、ここで、湿度に応じて屈折率が変化する膜60の屈折率と雰囲気湿度を予め関係付けておくことで、屈折率が変化する膜60の屈折率から、雰囲気中の湿度の値を得ることができる。
上記のセンサ部SPにおいて、コア21とコア31の径の組み合わせによっては、リークWが大きくなり、伝送するセンサ光のロスも大きくなり、一方、リークWが小さくなれば、ロスも小さくなる。
例えば、ヘテロコア型のセンサ部において、リークWの大きさ、即ちセンサ光のロス量は、センサ部近傍の光ファイバの屈曲の変化により鋭敏に変化することから、センサ部を挟む位置である程度の曲率半径となるように光ファイバを屈曲して保持することなどによりリーク量を増やす方向に調整することができ、これによって表面プラズモン現象による測定感度が高められ、湿度測定の感度を向上できる。
本実施形態の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサと、それを用いた湿度測定装置では、光ファイバの中途部にヘテロコア部などの光透過部材が設けられた表面プラズモンセンサにおいて、金属膜の外周表面に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
上記の複数の積層されたポリイオン膜は、例えば、イオンカップリング剤で処理して金属膜50の表面にプロトン化したアミノ基(−NH )を導入し、その後、電離したカルボン酸基(−COO)を有するポリマーの溶液と、プロトン化したアミノ基(−NH )を有するポリマーの溶液とに交互に浸漬することにより、製造することができる。各ポリイオン層の膜厚などは、ポリマー溶液の濃度や浸漬時間などによって調整できる。
あるいは、例えば、イオンカップリング剤で処理して金属膜50の表面に電離したカルボン酸基(−COO)を導入し、その後、プロトン化したアミノ基(−NH )を有するポリマーの溶液と、電離したカルボン酸基(−COO)を有するポリマーの溶液とに交互に浸漬するようにしてもよい。
また、ゼラチン膜は、例えば、金属膜50にゼラチン水溶液を塗布して乾燥させて形成することができる。
第2実施形態
センサ部SPとしては、第1実施形態に記載の構成以外の構成を採用することも可能である。
図3(a)及び(b)は、本実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモンセンサのセンサ部SP近傍の長手方向の断面図である。
図3(a)では、センサ部SPを構成する光透過部材であるヘテロコア部3のコア31の径blが、光ファイバ(20a,20b)のコア21の径alよりも大きな構成となっている。上記のヘテロコア部3の外周表面に、金属膜50が形成されている。
図3(b)では、センサ部SPとして、光ファイバ(20a,20b)のコア21の屈折率あるいはクラッド22の屈折率と同等の屈折率を持つ材料からなる、ヘテロコア部ではない光透過部材30が光ファイバ(20a,20b)の中途部に接合されてなる構成となっている。上記の光透過部材30の外周表面に金属膜50が形成されており、その外周表面に、ポリイオン膜やゼラチン膜などの雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60が設けられている。
上記以外の構成は、実質的に第1実施形態と同様である。
本実施形態の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサと、それを用いた湿度測定装置では、光ファイバの中途部にヘテロコア部などの光透過部材が設けられた表面プラズモンセンサにおいて、金属膜の外周表面に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
第3実施形態
図4は、本実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた湿度測定装置の構成を示す模式図である。
例えば、光ファイバ(20a,20b)の中途部にセンサ部SPが設けられている。
光ファイバ20aには、光カプラ16において光ファイバ20cを分岐する構成であり、光ファイバ20bの端部には銀を蒸着して形成された反射部(鏡)15が設けられ、光ファイバ20a端部が光入射端、光ファイバ20c端部が光出射端となる。
光ファイバ20aの光入射端に光源11が設けられ、光ファイバ20cの光出射端にスペクトラムアナライザ12が設けられている。
上記以外の構成は、実質的に第1実施形態と同様である。また、センサ部SPとして第2実施形態に示す構成を用いることも可能である。
本実施形態の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサと、それを用いた湿度測定装置では、光ファイバの中途部にヘテロコア部などの光透過部材が設けられた表面プラズモンセンサにおいて、金属膜の外周表面に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
特に、反射部で反射した光は、再びセンサ部SPを通過するため、一方向に通過させただけの光と比較してより多くの相互干渉の情報を含んだ光が測定されることとなる。
第4実施形態
図5は、本実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた湿度測定装置の構成を示す模式図である。
例えば、光ファイバ(20a,20b)の中途部にセンサ部SPが設けられている。
光ファイバ20aの光入射端に、レーザダイオードまたは発光ダイオードなどのセンサ光を出射する光源11aが設けられ、光ファイバ20bの光出射端に光出射端から出射されるセンサ光を検出する光マルチメータ12aが設けられている。
レーザダイオードまたは発光ダイオードは単一波長の光を発光するので、受光部には分光しないで光強度をモニタできる光マルチメータを用いることができる。
例えば、レーザダイオードまたは発光ダイオードなどの発光波長は、表面プラズモン共鳴が生じる波長を選択し、光マルチメータでモニタする光強度の減衰から、湿度に応じて屈折率が変化する膜60の屈折率変化を感知することができる。
上記以外の構成は、実質的に第1実施形態と同様である。また、センサ部SPとして第2実施形態に示す構成を用いることも可能である。
本実施形態の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサと、それを用いた湿度測定装置では、光ファイバの中途部にヘテロコア部などの光透過部材が設けられた表面プラズモンセンサにおいて、金属膜の外周表面に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
第5実施形態
図6は、本実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた湿度測定装置の構成を示す模式図である。
例えば、光ファイバ(20a,20b)の中途部にセンサ部SPが設けられている。
光ファイバ20aには、光カプラ16において光ファイバ20cを分岐する構成であり、光ファイバ20bの端部には銀を蒸着して形成された反射部(鏡)15が設けられ、光ファイバ20a端部が光入射端、光ファイバ20c端部が光出射端となる。
光ファイバ20aの光入射端に、レーザダイオードまたは発光ダイオードなどのセンサ光を出射する光源11aが設けられ、光ファイバ20cの光出射端に光出射端から出射されるセンサ光を検出する光マルチメータ12aが設けられている。
レーザダイオードまたは発光ダイオードは単一波長の光を発光するので、受光部には分光しないで光強度をモニタできる光マルチメータを用いることができる。
例えば、レーザダイオードまたは発光ダイオードなどの発光波長は、表面プラズモン共鳴が生じる波長を選択し、光マルチメータでモニタする光強度の減衰から、湿度に応じて屈折率が変化する膜60の屈折率変化を感知することができる。
上記以外の構成は、実質的に第1実施形態と同様である。また、センサ部SPとして第2実施形態に示す構成を用いることも可能である。
本実施形態の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサと、それを用いた湿度測定装置では、光ファイバの中途部にヘテロコア部などの光透過部材が設けられた表面プラズモンセンサにおいて、金属膜の外周表面に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
特に、反射部で反射した光は、再びセンサ部SPを通過するため、一方向に通過させただけの光と比較してより多くの相互干渉の情報を含んだ光が測定されることとなる。
第6実施形態
図7は、本実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた湿度測定装置の構成を示す模式図である。
例えば、光ファイバ(20a,20b)の中途部にセンサ部SPが設けられている。
光ファイバ20aには、OTDR(Optical time-domain reflectometer)装置70が接続されている。OTDR装置70から入射されたセンサ光の後方へのレイリー散乱光をOTDR装置70自身が検出する。
上記以外の構成は、実質的に第1実施形態と同様である。また、センサ部SPとして第2実施形態に示す構成を用いることも可能である。
本実施形態の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサと、それを用いた湿度測定装置では、光ファイバの中途部にヘテロコア部などの光透過部材が設けられた表面プラズモンセンサにおいて、金属膜の外周表面に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
第7実施形態
図8は、本実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた湿度測定装置の構成を示す模式図である。
例えば、光ファイバ(20a,20b)の中途部にセンサ部SPが設けられ、光ファイバ(20b,20c)の中途部にセンサ部SPが設けられ、さらに光ファイバ(20c,20d)の中途部にセンサ部SPが設けられている。即ち、複数個のセンサ部(SP〜SP)が1本の光ファイバ上に直列に接続された構成となっている。
光ファイバ20aには、OTDR装置70が接続されている。OTDR装置70からセンサ光が入射されると、複数個のセンサ部(SP〜SP)のそれぞれにおいて後方へのレイリー散乱光が発生し、これをOTDR装置70が検出する。
上記以外の構成は、実質的に第1実施形態と同様である。また、センサ部SPとして第2実施形態に示す構成を用いることも可能である。
本実施形態の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサと、それを用いた湿度測定装置では、光ファイバの中途部にヘテロコア部などの光透過部材が設けられた表面プラズモンセンサにおいて、金属膜の外周表面に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
特に、複数個のセンサ部(SP〜SP)で同時に湿度を測定することが可能であり、より精密な計測が可能である。
第8実施形態
図9は、本実施形態に係るクレッチマン型表面プラズモン湿度センサの構成を示す模式図である。
例えば、ガラス基板などからなる光透過性基板80の表面に、この表面における光透過性基板中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜50が設けられ、金属膜50の上層に、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60が設けられている。
ここで、金属膜50及び雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60は第1実施形態に記載のものと同様である。
光透過性基板80の側から、光透過性基板80と金属膜50の界面に光Linを入射させると、金属膜50に対する光の入射角と金属膜50に接触している、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60の屈折率とが所定の関係を満たすときに、表面プラズモン共鳴が発生して反射光の強度が低下する。したがって、反射光Loutを観測することで、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60の屈折率を測定することができる。
本実施形態のクレッチマン型表面プラズモン湿度センサでは、光透過性基板の表面に、金属膜が設けられたクレッチマン型の表面プラズモンセンサにおいて、金属膜の上層に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
第1実施形態や第3〜5実施形態と同様に、光源と受光部を組み合わせて湿度測定装置を構成することができる。
第9実施形態
本実施形態に係る光ファイバ型センサを用いた測定装置の構成は、第1実施形態と同様である。
図10(a)は、本実施形態に係る光ファイバ型湿度センサのセンサ部SP近傍の斜視図であり、図10(b)はセンサ部SP近傍の長手方向の断面図である。
例えば、本実施形態の測定装置に用いられる光ファイバ型表面プラズモンセンサは、コア径50μmのマルチモードファイバである一方の光ファイバ20aと他方の光ファイバ20bの間に、センサ部SPが設けられた構成である。
センサ部SPは、例えば、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材であるヘテロコア部3と、ヘテロコア部3の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60とを有する。
実質的に、図2(a)及び(b)において金属膜50が省略された構成である。
例えば、光ファイバ(20a,20b)は、コア21と、その外周部に設けられたクラッド22とを有し、ヘテロコア部3は、光ファイバ(20a,20b)のコア径と異なるコア径を有するコア31と、その外周部に設けられたクラッド32とを有する。
また、例えば、ヘテロコア部3におけるコア31の径blは、光ファイバ(20a,20b)のコア21の径alより小さく、例えばal=50μm、bl=3μmである。また、ヘテロコア部3の長さclは、1mm〜数cmである。
センサ部SPを構成するヘテロコア部3と光ファイバ(20a,20b)は、例えば、長手方向に直交する界面4でコア同士が接合するようにほぼ同軸に、例えば汎用化されている放電による融着などにより、接合されている。
光ファイバ(20a,20b)およびヘテロコア部3としては、例えば、シングルモード光ファイバおよびマルチモード光ファイバのいずれをも使用可能であり、これらを組み合わせて使用してもよい。
本実施形態に係るセンサ部SPのヘテロコア部3は、表面側を被覆するように、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60が形成されている。
雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60は、第1実施形態と同様であり、例えば、複数の積層されたポリイオン膜あるいはゼラチン膜などである。
上記の光ファイバ(20a,20b)の中途部にヘテロコア型のセンサ部SPが接合されてなる構成において、ヘテロコア部3におけるコア31の径blと光ファイバ(20a,20b)のコア21の径alとが界面4で異なっており、このコア径の差に起因して、図2(a)に示すように、光の一部のヘテロコア部3のクラッド32へのリークWが発生する。
ここで、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜60の屈折率に応じて、クラッド32へリークした光の外部への漏れ、即ち、損失が変化する。例えば、雰囲気中の湿度が低くなると、屈折率が変化する膜60の屈折率が大きくなり、損失は大きくなる。逆に、湿度が高くなると、屈折率が変化する膜60の屈折率が小さくなり、損失は小さくなる。
従って、伝送損失と雰囲気湿度を予め関係付けておくことで、伝送損失から雰囲気中の湿度の値を得ることができる。
本実施形態の光ファイバ型湿度センサと、それを用いた湿度測定装置では、光ファイバの中途部にヘテロコア部などの光透過部材が設けられた光ファイバ型センサにおいて、光透過部材の外周表面に雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜が設けられており、雰囲気中の湿度に対する感度を向上させることができる。
センサ部としては、上記のほか、第2実施形態に示す構成において金属膜が形成されておらず、光透過部材の外周表面に直接湿度に応じて屈折率が変化する膜が形成された構成とすることもできる。
また、湿度測定装置としては、第3〜第7実施形態の構成に適用することも可能である。
本発明は上記の説明に限定されない。
例えば、用いる光源や受光部などは、上述のものに限らず、種々のものを使用できる。
光ファイバはマルチモードファイバでもシングルモードファイバでも使用できる。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ、及び光ファイバ型湿度センサは、湿度測定装置のヘッドとして適用できる。
本発明の湿度測定装置は簡単に湿度を測定する装置として適用できる。
図1は本発明の第1実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた測定装置の模式構成図である。 図2(a)は本発明の第1実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサのセンサ部近傍の斜視図であり、図2(b)はセンサ部近傍の長手方向の断面図である。 図3(a)及び(b)は本発明の第2実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサのセンサ部近傍の長手方向の断面図である。 図4は本発明の第3実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた測定装置の構成を示す模式図である。 図5は本発明の第4実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた測定装置の構成を示す模式図である。 図6は本発明の第5実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた測定装置の構成を示す模式図である。 図7は本発明の第6実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた測定装置の構成を示す模式図である。 図8は本発明の第7実施形態に係る光ファイバ型表面プラズモン湿度センサを用いた測定装置の構成を示す模式図である。 図9は本発明の第8実施形態に係るクレッチマン型表面プラズモン湿度センサを用いた測定装置の構成を示す模式図である。 図10(a)は本発明の第9実施形態に係る光ファイバ型湿度センサのセンサ部近傍の斜視図であり、図10(b)はセンサ部近傍の長手方向の断面図である。
符号の説明
3…ヘテロコア部
4…界面
10…光ファイバ
11,11a…光源
12…受光部
12a…光マルチメータ
15…反射部
16…光カプラ
20a,20b,20c,20d…光ファイバ
21,31…コア
22,32…クラッド
30…光透過部材
50…金属膜
60…雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜
70…OTDR装置
80…光透過性基板
SP,SP,SP,SP…センサ部
W…リーク
in…光
out…反射光

Claims (30)

  1. 光ファイバと、
    前記光ファイバの中途部に設けられ、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材と、
    前記光透過部材の外周表面に設けられ、前記外周表面における前記光透過部材中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜と、
    前記金属膜の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜と
    を有する光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ。
  2. 前記屈折率が変化する膜は、複数の積層されたポリイオン膜である
    請求項1に記載の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ。
  3. 前記屈折率が変化する膜は、ゼラチン膜である
    請求項1に記載の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ。
  4. 前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部である
    請求項1に記載の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ。
  5. 前記光透過部材は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材である
    請求項1に記載の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ。
  6. 前記光ファイバがマルチモード光ファイバである
    請求項1に記載の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ。
  7. 前記光ファイバの一方の端部が2本に分岐して光の入射端及び出射端が設けられ、
    前記光ファイバの他方の端部に前記光ファイバを伝送する光を反射して前記光ファイバに戻す反射部が設けられている
    請求項1に記載の光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ。
  8. 光透過性基板と、
    前記光透過性基板の表面に設けられ、前記表面における前記光透過性基板中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜と、
    前記金属膜の上層に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜と
    を有する表面プラズモン湿度センサ。
  9. 光ファイバと、
    前記光ファイバの中途部に設けられ、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材と、
    前記光透過部材の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜と
    を有する光ファイバ型湿度センサ。
  10. 前記屈折率が変化する膜は、複数の積層されたポリイオン膜である
    請求項9に記載の光ファイバ型湿度センサ。
  11. 前記屈折率が変化する膜は、ゼラチン膜である
    請求項9に記載の光ファイバ型湿度センサ。
  12. 前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部である
    請求項9に記載の光ファイバ型湿度センサ。
  13. 前記光透過部材は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材である
    請求項9に記載の光ファイバ型湿度センサ。
  14. 前記光ファイバがマルチモード光ファイバである
    請求項9に記載の光ファイバ型湿度センサ。
  15. 前記光ファイバの一方の端部が2本に分岐して光の入射端及び出射端が設けられ、
    前記光ファイバの他方の端部に前記光ファイバを伝送する光を反射して前記光ファイバに戻す反射部が設けられている
    請求項9に記載の光ファイバ型湿度センサ。
  16. 光ファイバと、
    前記光ファイバの中途部に設けられ、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材と、
    前記光透過部材の外周表面に設けられ、前記外周表面における前記光透過部材中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜と、
    前記金属膜の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜と、
    前記光ファイバの入射端に対してセンサ光を出射する光源と、
    前記光透過部材を介して前記光ファイバの出射端から出射される前記センサ光を検出する受光部と
    を有する湿度測定装置。
  17. 前記屈折率が変化する膜は、複数の積層されたポリイオン膜である
    請求項16に記載の湿度測定装置。
  18. 前記屈折率が変化する膜は、ゼラチン膜である
    請求項16に記載の湿度測定装置。
  19. 前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部である
    請求項16に記載の湿度測定装置。
  20. 前記光透過部材は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材である
    請求項16に記載の湿度測定装置。
  21. 前記光ファイバがマルチモード光ファイバである
    請求項16に記載の湿度測定装置。
  22. 前記光ファイバの一方の端部が2本に分岐して前記入射端及び前記出射端が設けられ、
    前記光ファイバの他方の端部に前記光ファイバを伝送する光を反射して前記光ファイバに戻す反射部が設けられている
    請求項16に記載の湿度測定装置。
  23. 光透過性基板と、
    前記光透過性基板の表面に設けられ、前記表面における前記光透過性基板中の光の反射により表面プラズモンを発生する金属膜と、
    前記金属膜の上層に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜と、
    前記光透過性基板の内側から前記金属膜と前記光透過性基板の界面に向けてセンサ光を出射する光源と、
    前記金属膜と前記光透過性基板の界面から反射した前記センサ光を検出する受光部と
    を有する湿度測定装置。
  24. 光ファイバと、
    前記光ファイバの中途部に設けられ、伝送する光の一部の外界との相互作用させる光透過部材と、
    前記光透過部材の外周表面に設けられ、雰囲気中の湿度に応じて屈折率が変化する膜と、
    前記光ファイバの入射端に対してセンサ光を出射する光源と、
    前記光透過部材を介して前記光ファイバの出射端から出射される前記センサ光を検出する受光部と
    を有する湿度測定装置。
  25. 前記屈折率が変化する膜は、複数の積層されたポリイオン膜である
    請求項24に記載の湿度測定装置。
  26. 前記屈折率が変化する膜は、ゼラチン膜である
    請求項24に記載の湿度測定装置。
  27. 前記光透過部材は、前記光ファイバのコア径と異なるコア径を有するヘテロコア部である
    請求項24に記載の湿度測定装置。
  28. 前記光透過部材は、前記光ファイバのコアの屈折率あるいはクラッドの屈折率と同等の屈折率を持つ光透過部材である
    請求項24に記載の湿度測定装置。
  29. 前記光ファイバがマルチモード光ファイバである
    請求項24に記載の湿度測定装置。
  30. 前記光ファイバの一方の端部が2本に分岐して前記入射端及び前記出射端が設けられ、
    前記光ファイバの他方の端部に前記光ファイバを伝送する光を反射して前記光ファイバに戻す反射部が設けられている
    請求項24に記載の湿度測定装置。
JP2007189800A 2007-07-20 2007-07-20 光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ、光ファイバ型湿度センサ及び湿度測定装置 Pending JP2009025199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007189800A JP2009025199A (ja) 2007-07-20 2007-07-20 光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ、光ファイバ型湿度センサ及び湿度測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007189800A JP2009025199A (ja) 2007-07-20 2007-07-20 光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ、光ファイバ型湿度センサ及び湿度測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009025199A true JP2009025199A (ja) 2009-02-05

Family

ID=40397133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007189800A Pending JP2009025199A (ja) 2007-07-20 2007-07-20 光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ、光ファイバ型湿度センサ及び湿度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009025199A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010197181A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Toyota Central R&D Labs Inc ガスセンサ
JP2010223817A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Soka Univ エタノールセンサ及びこれを用いたエタノール計測システム
JP2014532182A (ja) * 2011-10-06 2014-12-04 オーエフエス ファイテル,エルエルシー 広帯域ファイバセンサーアレイ
CN106053393A (zh) * 2016-05-18 2016-10-26 南京信息工程大学 一种基于纳米共轴腔结构和表面等离激元效应的相对湿度传感器件及其制作方法
JP2018068673A (ja) * 2016-10-29 2018-05-10 国立大学法人 岡山大学 加熱治療器
KR20190065782A (ko) * 2017-12-04 2019-06-12 중앙대학교 산학협력단 광섬유 센서 시스템
KR20190065781A (ko) * 2017-12-04 2019-06-12 중앙대학교 산학협력단 광섬유 습도센서
CN113075165A (zh) * 2021-03-18 2021-07-06 重庆理工大学 一种u形湿敏光纤传感器及制作方法
CN114608636A (zh) * 2022-03-11 2022-06-10 重庆三峡学院 一种s型光纤包层spr传感器及其制作和使用方法
KR20230093968A (ko) * 2021-12-20 2023-06-27 호남대학교 산학협력단 젤라틴이 코팅된 광섬유 브래그 격자형 습도 센서 시스템

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63269051A (ja) * 1987-04-28 1988-11-07 Yamatake Honeywell Co Ltd 感湿素子
JPH09250981A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Toto Ltd 表面プラズモン共鳴センサ
JP2005121461A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Tama Tlo Kk 光ファイバセンサおよびそれを用いた測定装置
WO2006071642A1 (en) * 2004-12-23 2006-07-06 Trustees Of Princeton University Cavity ring-down detection of surface plasmon resonance in an optical fiber resonator

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63269051A (ja) * 1987-04-28 1988-11-07 Yamatake Honeywell Co Ltd 感湿素子
JPH09250981A (ja) * 1996-03-15 1997-09-22 Toto Ltd 表面プラズモン共鳴センサ
JP2005121461A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Tama Tlo Kk 光ファイバセンサおよびそれを用いた測定装置
WO2006071642A1 (en) * 2004-12-23 2006-07-06 Trustees Of Princeton University Cavity ring-down detection of surface plasmon resonance in an optical fiber resonator
JP2008525802A (ja) * 2004-12-23 2008-07-17 トラスティーズ オブ プリンストン ユニバーシティ 光ファイバ共振器における表面プラズモン共鳴のキャビティ・リングダウン検出

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010197181A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Toyota Central R&D Labs Inc ガスセンサ
JP2010223817A (ja) * 2009-03-24 2010-10-07 Soka Univ エタノールセンサ及びこれを用いたエタノール計測システム
JP2014532182A (ja) * 2011-10-06 2014-12-04 オーエフエス ファイテル,エルエルシー 広帯域ファイバセンサーアレイ
US9395242B2 (en) 2011-10-06 2016-07-19 Ofs Fitel, Llc Broadband fiber sensor array
CN106053393A (zh) * 2016-05-18 2016-10-26 南京信息工程大学 一种基于纳米共轴腔结构和表面等离激元效应的相对湿度传感器件及其制作方法
JP2018068673A (ja) * 2016-10-29 2018-05-10 国立大学法人 岡山大学 加熱治療器
KR102025272B1 (ko) * 2017-12-04 2019-09-25 중앙대학교 산학협력단 광섬유 센서 시스템
KR20190065781A (ko) * 2017-12-04 2019-06-12 중앙대학교 산학협력단 광섬유 습도센서
KR20190065782A (ko) * 2017-12-04 2019-06-12 중앙대학교 산학협력단 광섬유 센서 시스템
KR102039395B1 (ko) 2017-12-04 2019-11-01 중앙대학교 산학협력단 광섬유 습도센서
CN113075165A (zh) * 2021-03-18 2021-07-06 重庆理工大学 一种u形湿敏光纤传感器及制作方法
CN113075165B (zh) * 2021-03-18 2022-10-18 重庆理工大学 一种u形湿敏光纤传感器及制作方法
KR20230093968A (ko) * 2021-12-20 2023-06-27 호남대학교 산학협력단 젤라틴이 코팅된 광섬유 브래그 격자형 습도 센서 시스템
KR102650198B1 (ko) * 2021-12-20 2024-03-20 호남대학교 산학협력단 젤라틴이 코팅된 광섬유 브래그 격자형 습도 센서 시스템
CN114608636A (zh) * 2022-03-11 2022-06-10 重庆三峡学院 一种s型光纤包层spr传感器及其制作和使用方法
CN114608636B (zh) * 2022-03-11 2023-08-04 重庆三峡学院 一种s型光纤包层spr传感器及其制作和使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009025199A (ja) 光ファイバ型表面プラズモン湿度センサ、表面プラズモン湿度センサ、光ファイバ型湿度センサ及び湿度測定装置
Iga et al. Hetero-core structured fiber optic surface plasmon resonance sensor with silver film
US5712934A (en) Fiber optic infrared sensor
JP2009133844A (ja) バイオセンサおよびその製造方法、およびセンサ計測システム
US7389009B2 (en) Optical fiber sensor and measuring apparatus using same
KR101350264B1 (ko) 광섬유 산소 감지 장치
JP2010223817A (ja) エタノールセンサ及びこれを用いたエタノール計測システム
CN108844919B (zh) 包层反射式倾斜光纤光栅折射率传感器及制作、测量方法
JP2011007767A (ja) 光ファイバセンサ装置、光ファイバを用いたセンシング方法
JP2008209415A (ja) 生物学的センシング用装置および方法
CN105911025A (zh) 一种分布式螺旋芯光纤表面等离子体共振传感器及其测量方法
US5164588A (en) Method and apparatus for sensing ambient conditions at locations along an optical fiber transmission path
JP6681070B2 (ja) 光ファイバ装置及びセンサシステム
US5129022A (en) Method and apparatus for providing reference signals from points along an optical fiber transmission path
KR101299135B1 (ko) 할로우 코어를 갖는 광섬유를 이용한 반사형 프로브 타입의 기체 검출 장치 및 기체 검출 방법
WO2010084523A1 (ja) 湿度センサ及び湿度測定装置
JP2002350335A (ja) 屈折率センサー、センサーシステムおよび光ファイバ
JP2008232947A (ja) 光ファイバ型表面プラズモンセンサ及びそれを用いた測定装置
US5245410A (en) Optical fiber sensor based on the excitation of surface plasmon
JP2006047018A (ja) 光ファイバセンサを用いた液位計、水準器、圧力計および温度計
Hosoki et al. Multipoint hydrogen sensing of hetero-core fiber SPR tip sensors with pseudorandom noise code correlation reflectometry
Fallauto et al. Impact of optical fiber characteristics in SPR sensors for continuous glucose monitoring
JP2006105670A (ja) 表面プラズモン共鳴センサプローブ、及びその製造方法
JP7006964B2 (ja) 光ファイバ式計測装置及び光ファイバ式計測方法
TWI272383B (en) Optical fiber biosensor

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090527

A621 Written request for application examination

Effective date: 20100720

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Effective date: 20100816

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A977 Report on retrieval

Effective date: 20120118

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120313

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120904

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02