JP2009024553A - 内燃機関の制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、筒内圧センサの故障判定精度を高めることを課題とする。
【解決手段】本発明は、筒内圧センサを備えた内燃機関の制御システムにおいて、フューエルカット運転時に圧縮行程中の第1クランク位置crnk1における筒内圧センサの測定値Pとシリンダ容積V1の累乗との積PV1γを第1の積として演算する第1演算手段と、前記圧縮行程中の前記第1クランク位置crnk1と異なる第2クランク位置crnk2における筒内圧センサの測定値Pとシリンダ容積V2の累乗との積PV2γを第2の積として演算する第2演算手段と、前記第1の積と前記第2の積との差の絶対値が所定値αより大きい場合に筒内圧センサが故障していると判定する判定手段と、を備えるようにした。
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、筒内圧センサを備えた内燃機関の制御システムにおいて、フューエルカット運転時に圧縮行程中の第1クランク位置crnk1における筒内圧センサの測定値Pとシリンダ容積V1の累乗との積PV1γを第1の積として演算する第1演算手段と、前記圧縮行程中の前記第1クランク位置crnk1と異なる第2クランク位置crnk2における筒内圧センサの測定値Pとシリンダ容積V2の累乗との積PV2γを第2の積として演算する第2演算手段と、前記第1の積と前記第2の積との差の絶対値が所定値αより大きい場合に筒内圧センサが故障していると判定する判定手段と、を備えるようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、筒内圧センサを備えた内燃機関の制御システムに関する
従来、燃料カット時の筒内圧センサの検出値がモータリング圧力の推定値と等しくなるように筒内圧センサの検出値を補正する内燃機関において、補正量が所定範囲から逸脱する場合に筒内圧センサが故障していると判定する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−284533号公報
ところで、モータリング圧力の推定値および/または筒内圧センサの検出値には誤差が含まれる。このため、上記補正量が所定範囲から逸脱した要因が誤差にあるか或いは筒内圧センサの故障にあるかを区別することができない場合が考えられる。
本発明は、上記したような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、筒内圧センサの故障判定精度を高めることにある。
本発明は、上記した課題を解決するために、圧縮行程中の気筒(以下、「圧縮気筒」と称する)における気体の断熱圧縮変化を求め、その変化量に基づいて筒内圧センサの故障を判定するようにした。
詳細には、本発明は、筒内圧センサを備えた内燃機関の制御システムにおいて、フューエルカット運転時に圧縮行程中の第1クランク位置における筒内圧センサの測定値とシリンダ容積の累乗との積を第1の積として演算する第1演算手段と、前記圧縮行程(第1の積が演算された時の圧縮行程と同じ圧縮行程)中の前記第1クランク位置と異なる第2クランク位置における筒内圧センサの測定値とシリンダ容積の累乗との積を第2の積として演算する第2演算手段と、前記第1の積と前記第2の積との差に基づいて前記筒内圧センサの故障を判定する判定手段と、を備えるようにした。
本発明は、圧縮行程中の相違する2つのクランク位置における気体の断熱圧縮変化(第1の積と第2の積との差)に基づいて筒内圧センサの故障判定を行うことにより特徴づけられる。
内燃機関がフューエルカット運転(モータリング)されている場合は、圧縮気筒の内部気体が断熱圧縮変化する。このため、ポアッソンの式(P*Vκ=一定(Pは筒内圧、Vはシリンダ容積、κは比熱比))が成立する。
よって、筒内圧センサが正常な時は、第1の積と第2の積は同等の値になる。これに対し、筒内圧センサが故障している時は、第1の積と第2の積が異なる値を示す。
ところで、第1の積と第2の積には、誤差(筒内圧やクランク位置の測定後差など)が含まれる場合がある。しかしながら、第1の積と第2の積は略同等の誤差を含むと考えられる。このため、第1の積と第2の積との差は、上記した誤差が相殺された値となる。よって、誤差に起因した判定精度の低下が回避される。
また、内燃機関が実際に運転される時には、圧縮行程中の気筒内で圧縮漏れや燃焼室壁面を介した熱の授受が発生する。このため、筒内圧センサが正常であっても第1の積と第2の積は同等にならない場合がある。
これに対し、第1クランク位置と第2クランク位置を圧縮漏れ等の影響を受け難いクランク位置に設定するととともに、比熱比κの代わりに予め実験的に求められた適合値γを用いるようにしてもよい。更に、第1の積と第2の積との差が圧縮漏れ等の影響を包含した許容値より大きくなったことを条件に筒内圧センサの故障が判定されるようにしてもよい。
このような方法により筒内圧センサの故障判定が行われると、誤差に起因した故障判定精度の低下に加え、圧縮漏れ等に起因した故障判定精度の低下も抑制される。その結果、筒内圧センサの故障を精度良く判定することが可能となる。
次に、本発明に係る内燃機関の制御システムは、筒内圧センサの検出値を利用して燃料のセタン価を推定する推定手段を更に備える場合に、前記判定手段により前記筒内圧センサの故障が判定されると、前記推定手段は現在の燃料セタン価が規定の最低セタン価と等しいと仮定してもよい。
ここでいう「最低セタン価」は、内燃機関が使用し得る燃料のセタン価のうち、最も低いセタン価であってもよい。
このように筒内圧センサの故障時の燃料セタン価が最低セタン価に等しいと仮定されると、筒内圧センサの故障判定後に燃料のセタン価が低下しても失火やエンジンストールの発生を回避することができる。
尚、筒内圧センサの故障判定時から燃料の給油が行われるまで期間、又は筒内圧センサの故障判定時から内燃機関の運転が停止されるまでの期間は、前記推定手段により最後に推定された燃料セタン価が現時点の燃料セタン価であると仮定されてもよい。この場合、内燃機関は、少なくとも上記した期間において実際の燃料セタン価と等しい燃料セタン価に基づいて運転されることになる。
但し、内燃機関の始動時から筒内圧センサの故障判定時までの期間に燃料セタン価の推定が一度も行われていない場合は、推定手段は現在の燃料セタン価が最低セタン価に等しいと仮定することが好ましい。
本発明によれば、筒内圧センサを備えた内燃機関の制御システムにおいて、筒内圧センサの故障判定精度を高めることが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施例1>
先ず、本発明の第1の実施例について図1〜図2に基づいて説明する。図1は、本発明に係る内燃機関の制御システムの概略構成を示す図である。
先ず、本発明の第1の実施例について図1〜図2に基づいて説明する。図1は、本発明に係る内燃機関の制御システムの概略構成を示す図である。
図1に示す内燃機関1は、4ストローク・サイクルの圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)である。内燃機関1は、複数の気筒2を有している。各気筒2には、ピストン
3が摺動自在に嵌挿されている。
3が摺動自在に嵌挿されている。
各気筒2内においてピストン3より上方に形成された燃焼室4には、吸気ポート5と排気ポート6とが連通している。吸気ポート5は、吸気通路50と接続されている。排気ポート6は、排気通路60と接続されている。燃焼室4における吸気ポート5の開口端と排気ポート6の開口端は、吸気弁7と排気弁8によって各々開閉される。
内燃機関1は、各気筒2の燃焼室4に燃料を噴射する燃料噴射弁9と、各気筒2内の圧力(以下、「筒内圧」と称する)を測定する筒内圧センサ10とを備えている。尚、筒内圧センサ10は、全ての気筒2に設けられる必要はなく、少なくとも一つの気筒2に設けられていればよい。
また、内燃機関1には、該内燃機関1を循環する冷却水の温度を測定する水温センサ11や図示しないクランクシャフトの回転位置を測定するクランクポジションセンサ12等の各種センサが取り付けられている。
このように構成された内燃機関1には、ECU13が併設されている。ECU13は、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM等から構成される電子制御ユニットである。
ECU13には、前述した筒内圧センサ10、水温センサ11、クランクポジションセンサ12等の各種センサの測定値が入力されるようになっている。更に、ECU13は、燃料噴射弁9等を電気的に制御することが可能となっている。
ECU13は、燃料噴射制御等の既知の制御に加え、本発明の要旨となる筒内圧センサ10の故障判定制御を実行する。以下、本実施例における筒内圧センサ10の故障判定制御について述べる。
以下、本実施例における故障判定制御の実行手順について図2に沿って説明する。図2は、本実施例における故障判定制御ルーチンを示すフローチャートである。この故障判定制御ルーチンは、予めECU13のROMに記憶されているルーチンであり、ECU13によって周期的に実行される。
故障判定制御ルーチンでは、ECU13は、先ずS101において内燃機関1がフューエルカット運転状態にあるか否かを判別する。S101において否定判定された場合は、ECU13は本ルーチンの実行を一旦終了する。一方、S101において肯定判定された場合は、ECU13はS102へ進む。
S102では、ECU13は、クランクポジションセンサ12の測定値(クランク位置)crnkを読み込む。
S103では、ECU13は、前記S102で測定されたクランク位置crnkにおける筒内圧センサ10の測定値(筒内圧)Pを読み込む。
S104では、ECU13は、前記S102で読み込まれたクランク位置crnkが第1クランク位置crnk1と等しいか否かを判別する。第1クランク位置crnk1は、筒内圧センサ10が取り付けられた気筒(以下、「特定気筒」と称する)2が圧縮行程となるクランク位置範囲に含まれるクランク位置である。
前記S104において肯定判定された場合は、ECU13はS105へ進む。S105
では、ECU13は、第1クランク位置crnk1におけるシリンダ容積V1と前記S103で測定された筒内圧Pとに基づいてP*V1γ(第1の積)を演算する。このようにECU13がS105の処理を行うことにより、本発明に係る第1演算手段が実現される。尚、第1クランク位置crnk1におけるシリンダ容積V1は予め実験的に求めておくものとする。
では、ECU13は、第1クランク位置crnk1におけるシリンダ容積V1と前記S103で測定された筒内圧Pとに基づいてP*V1γ(第1の積)を演算する。このようにECU13がS105の処理を行うことにより、本発明に係る第1演算手段が実現される。尚、第1クランク位置crnk1におけるシリンダ容積V1は予め実験的に求めておくものとする。
また、前記S104において否定判定された場合は、ECU13はS106へ進む。S106では、ECU13は、前記S102で読み込まれたクランク位置crnkが第2クランク位置crnk2と等しいか否かを判別する。第2クランク位置crnk2は、特定気筒2が圧縮行程となるクランク位置範囲に含まれるクランク位置であって、前記第1クランク位置crnk1と異なるクランク位置である。
前記S106において肯定判定された場合は、ECU13はS107へ進む。S107では、ECU13は、第2クランク位置crnk2におけるシリンダ容積V2と前記S103で測定された筒内圧Pとに基づいてP*V2γ(第2の積)を演算する。このようにECU13がS107の処理を行うことにより、本発明に係る第2演算手段が実現される。尚、第2クランク位置crnk2におけるシリンダ容積V2も、前述したシリンダ容積V1と同様に予め実験的に求めておくものとする。
S108では、ECU13は、前記S105で算出されたP*Vγ1と前記S107で算出されたP*V2γとの差の絶対値(=|P*V1γ−P*V2γ|)が所定値αより大きいか否かを判別する。
ここで、内燃機関1がフューエルカット運転(モータリング)されている時は、圧縮気筒の内部気体は断熱圧縮変化する。このため、ポアッソンの式(P*Vκ=一定(Pは筒内圧、Vはシリンダ容積、κは比熱比))が成立する。
よって、筒内圧センサ10が正常である時は、前記PV1κと前記PV2κとは等しくなるはずである。しかしながら、内燃機関1が実際に運転される時には、圧縮行程中の気筒2において圧縮漏れや燃焼室壁面を介した熱の授受が発生する。このため、筒内圧センサ10が正常であっても前記PV1κと前記PV2κとが同等にならない場合が多い。
これに対し、本実施例の故障判定制御では、第1クランク位置と第2クランク位置とは、圧縮漏れ等の影響を受け難いクランク位置(例えば、圧縮上死点前40°CA〜0°CAの範囲)に設定されるようにした。
更に、比熱比κの代わりに予め実験的に求められた適合値γが用いられるようにした。すなわち、適合値γは、筒内圧センサ10が正常である時にP*Vγ1とP*V2γとが略等しくなるように適合された値である。更に、前記した所定値αは、圧縮漏れ等の影響を包含した値に設定されるとよい。
このように第1クランク位置crnk1、第2クランク位置crnk2、適合値γ、及び所定値αが定められると、筒内圧センサ10が正常である時はP*Vγ1とP*V2γとの差の絶対値(=|P*V1γ−P*V2γ|)が所定値α以下になるとともに、筒内圧センサ10が故障した時はP*Vγ1とP*V2γとの差の絶対値(=|P*V1γ−P*V2γ|)が所定値αより大きくなる。
従って、ECU13は、前記S108において肯定判定された場合(|P*V1γ−P*V2γ|>α)は筒内圧センサ10が故障していると判定し、前記S108において否定判定された場合(|P*V1γ−P*V2γ|≦α)は筒内圧センサ10が正常である
と判定する。このようにECU13がS108の処理を実行することにより本発明に係る判定手段が実現される。
と判定する。このようにECU13がS108の処理を実行することにより本発明に係る判定手段が実現される。
ECU13は、筒内圧センサ10が故障していると判定した場合(S108において肯定判定した場合)は、S109において故障判定フラグに“1”を記憶させる。故障判定フラグは、ECU13のバックアップRAM等に設定された記憶領域である。この故障判定フラグには、筒内圧センサ10が故障していると判定された時に“1”が記憶され、筒内圧センサ10が故障していないと判定された時に“0”が記憶される
ECU13は、筒内圧センサ10が正常であると判定した場合(S108において否定判定された場合)は、S110において故障判定フラグに“0”を記憶させる。
以上述べたような故障判定制御ルーチンに従って筒内圧センサ10の故障判定が行われると、圧縮漏れ等に起因した故障判定精度の低下が可及的に抑制される。更に、P*Vγ1とP*V2γとの差は、筒内圧センサ10やクランクポジションセンサ12の測定誤差等が相殺された値となるため、測定誤差等に起因した故障判定精度の低下も防止することができる。
尚、筒内圧センサ10が複数の気筒2に取り付けられる場合は、それら複数の気筒2の各々について上記した故障判定制御を行えばよい。
<実施例2>
次に、本発明の第2の実施例について図3に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施例について図3に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施例と異なる構成について説明し、同様の構成については説明を省略する。
筒内圧センサを備えた内燃機関では、筒内圧センサの測定値に基づいて燃料の着火時期を判定するとともに、判定された着火時期に基づいて燃料セタン価を推定する場合がある。このような場合は、燃料セタン価の推定値に基づいて燃料噴射パラメータ(例えば、燃料噴射時期)が調整される。
筒内圧センサの測定値に基づいて燃料セタン価を推定する内燃機関において、筒内圧センサが故障すると、燃料セタン価を正確に推定することができない。このため、燃料噴射パラメータが実際の燃料セタン価に対して不適切になる可能性がある。
例えば、燃料セタン価が低くなった場合は着火遅れ期間が長くなるため、燃料噴射時期を進角させる必要がある。しかしながら、筒内圧センサの故障により燃料セタン価の低下を検出することができない場合は、燃料が失火して排気エミッションの悪化やエンジンストールを招く可能性がある。
そこで、本実施例の内燃機関の制御システムでは、ECU13は、筒内圧センサ10が故障していると判定された場合に、燃料セタン価を予め定められた最低セタン価と仮定して燃料噴射パラメータの制御を行うようにした。ここでいう最低セタン価は、内燃機関1が使用し得る燃料のセタン価のうち最も低いセタン価に相当する。
燃料セタン価が最低セタン価に定められると、少なくとも失火の発生を防止することができる。その結果、排気エミッションの悪化やエンジンストールの発生を免れることができる。
尚、燃料セタン価が最後に推定された時点から現時点までに燃料の給油が行われていない場合は、最後に推定された燃料セタン価を現時点の燃料セタン価と仮定してもよい。こ
のように燃料セタン価が定められると、筒内圧センサ10が故障した後の暫くの間(内燃機関1の運転が停止されるまでの期間、或いは燃料の給油が行われるまでの期間)は、実際の燃料セタン価に基づいて燃料噴射パラメータを調整することができる。
のように燃料セタン価が定められると、筒内圧センサ10が故障した後の暫くの間(内燃機関1の運転が停止されるまでの期間、或いは燃料の給油が行われるまでの期間)は、実際の燃料セタン価に基づいて燃料噴射パラメータを調整することができる。
以下、燃料セタン価の推定手順について図3に沿って説明する。図3は、燃料セタン価推定ルーチンを示すフローチャートである。この燃料セタン価推定ルーチンは、予めECU13のROMに記憶されているルーチンであり、ECU13によって周期的に実行される。
燃料セタン価推定ルーチンでは、ECU13は先ずS201において故障フラグに“1”が記憶されているか否かを判別する。故障判定フラグは、前述した第1の実施例で述べた故障フラグと同じフラグである。
S201において肯定判定された場合は、ECU13はS202へ進む。S202では、ECU13は、セタン価推定フラグに“1”が記憶されているか否かを判別する。セタン価推定フラグは、予めRAMやバックアップRAMに設定された記憶領域である。このセタン価推定フラグは、燃料セタン価の推定処理が終了した時に“1”が記憶され、内燃機関1の運転が停止された時(或いは、燃料の給油が行われた時)に“0”が記憶される。
S202において肯定判定された場合(セタン価推定フラグ=1)は、燃料セタン価推定処理の前回の実行時から現時点までに内燃機関1の運転が停止されていない(燃料の給油が行われていない)ことになる。
そこで、ECU13は、S203において、燃料セタン価推定処理の前回の実行時に推定されたセタン価(前回推定値)を現時点の燃料セタン価CNと仮定する。
また、S203において否定判定された場合(セタン価推定フラグ=0)は、燃料セタン価推定処理の前回の実行時から現時点までに内燃機関1の運転が停止されたことになる。これは、燃料が給油された可能性があることを意味する。よって、実際の燃料セタン価が前回推定値より低くなっている可能性がある。
そこで、ECU13は、S204において、最低セタン価CNminを現時点の燃料セタン価CNと仮定する。
尚、S201において否定判定された場合(故障フラグ=0)は、ECU13は、S205〜S206において通常通りに燃料セタン価を推定する。すなわち、ECU13は、S205において筒内圧センサ10の測定値に基づいて燃料セタン価推定処理を行う。続いて、ECU13は、S206において前記S205で推定された燃料セタン価(推定値)を現時点の燃料セタン価CNとして設定する。更に、ECU13は、S207においてセタン価推定フラグに“1”を記憶させる。
ECU13は、前記S203と前記S204と前記S207の何れかを実行し終えると、S208へ進む。S208では、ECU13は、前記S203と前記S204と前記S207の何れかにおいて設定された燃料セタン価CNに基づいて燃料噴射パラメータを調整する。
このようにECU13が図3の燃料セタン価推定ルーチンを実行することにより、本発明に係る推定手段が実現される。よって、筒内圧センサ10が故障した場合に、燃料セタン価の推定値が実際の燃料セタン価より高くなることがないため、燃料セタン価の推定値
に基づいて燃料噴射パラメータが調整されても失火の発生を抑制することができる。その結果、排気エミッションの悪化やエンジンストールの発生が抑制される。
に基づいて燃料噴射パラメータが調整されても失火の発生を抑制することができる。その結果、排気エミッションの悪化やエンジンストールの発生が抑制される。
1・・・・・内燃機関
2・・・・・気筒
3・・・・・ピストン
4・・・・・燃焼室
5・・・・・吸気ポート
6・・・・・排気ポート
7・・・・・吸気弁
8・・・・・排気弁
9・・・・・燃料噴射弁
10・・・・筒内圧センサ
11・・・・水温センサ
13・・・・ECU
2・・・・・気筒
3・・・・・ピストン
4・・・・・燃焼室
5・・・・・吸気ポート
6・・・・・排気ポート
7・・・・・吸気弁
8・・・・・排気弁
9・・・・・燃料噴射弁
10・・・・筒内圧センサ
11・・・・水温センサ
13・・・・ECU
Claims (3)
- 筒内圧センサを備えた内燃機関の制御システムにおいて、
前記内燃機関のフューエルカット運転時に、圧縮行程の第1クランク位置における筒内圧センサの測定値とシリンダ容積の累乗との積を第1の積として演算する第1演算手段と、
前記圧縮行程の前記第1クランク位置と異なる第2クランク位置における筒内圧センサの測定値とシリンダ容積の累乗との積を第2の積として演算する第2演算手段と、
前記第1の積と前記第2の積との差に基づいて前記筒内圧センサの故障を判定する判定手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の制御システム。 - 請求項1において、前記判定手段は、前記第1の積と前記第2の積との差が許容値より大きい時に、前記筒内圧センサが故障していると判定することを特徴とする内燃機関の制御システム。
- 請求項1又は2において、筒内圧センサの検出値を利用して燃料のセタン価を推定する推定手段を更に備え、
前記推定手段は、前記判定手段により前記筒内圧センサが故障していると判定された場合は、燃料セタン価が規定の最低セタン価と等しいと仮定することを特徴とする内燃機関の制御システム。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20101005 |