JP2009023709A - Foldable box body - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、商品類の包装を初めとした各種の用途に使用可能な剛体構造の折り畳み式箱体に関するものである。 The present invention relates to a foldable box having a rigid structure that can be used for various purposes including packaging of goods.
底板や側板を樹脂や木板で製造した剛体構造の箱体において、内容物を収納していない状態での占有スペースを小さくすることを目的として、折り畳み式とすることが種々提案されている。 Various types of folding have been proposed for the purpose of reducing the occupied space in a state where the contents are not stored in a box having a rigid structure in which the bottom plate and the side plate are made of resin or wood.
その一例として本願出願人は、特許文献1において、隣り合った側板をヒンジ装置で連結して扁平状に折り畳みできる箱体を提案した。この特許文献1に開示した一例(第1実施形態)では、側板は樹脂製板材の外側面に重なっており、隣り合った板材をヒンジ部で連結するにおいて、4つのヒンジ部は、屈曲中心が内角部に位置した内側ヒンジと外角部に位置した外側ヒンジとの2種類からなっており、内側ヒンジ部と外側ヒンジ部とを周方向に沿って交互に配置することにより、4枚の側板からなる胴部は扁平状に折り畳み可能になっている。
As an example, the applicant of the present application has proposed a box body that can be folded into a flat shape in
また、他の公知例として例えば特許文献1には、底板に側板をヒンジ装置によって連結してなる折り畳み式容器が開示されており、また、特許文献3には、隣り合った側板を連結部材(ヒンジ装置)で連結することで胴部を扁平状に折り畳みできるようにした折り畳み容器が開示されている。特許文献3では、連結部材はその端部がそれぞれ隣り合った側板にピンで連結されており、一対のピンの間隔を側板の厚さ寸法と同じにすることにより、隣り合った側板は直交した姿勢と重なり合った姿勢とに変更自在になっている。
箱体は様々の用途に供されるが、その用途の一つに商品の包装用容器がある。この包装用容器には体裁(外観)の良さが求められる。しかし、特許文献2,3のものは例えば工場に部品類を搬送するのに使用される通い箱を主たる用途としており、機能第1で見た目の良さは殆ど考慮されていないと言える(通い箱にはそもそも見た目の良さは求められていない。)。これに対して特許文献1は包装用容器(包装箱)を一つの用途として意図しており、例えば木板を使用した高級感の高い包装箱を提供することができる。
The box is used for various purposes, and one of the uses is a container for packaging products. The packaging container is required to have good appearance (appearance). However,
さて、特許文献1の各実施形態におけるヒンジ装置は素材の弾性変形を利用して屈曲機能を持たせたものであり、本願出願人は試作を繰り返すと共にマーケティングも行ってきた。その結果、全体的な外観は特許文献1の例えば第1実施形態と同様の体裁を採りながら、各側板が殆ど1枚板であるような外観を呈している包装箱に対する要望も強いと着想するに至った。
Now, the hinge device in each embodiment of
本願発明はこのような経緯を経て成されたものであり、特許文献1と同様に扁平状に折り畳みできるものについて、美観に一層の配慮が成されている折り畳み式箱体を提供すること、及び、これに付随した幾つかの改良技術を提供することを課題とするものである。
The present invention has been made through such circumstances, and provides a foldable box that is further considered in terms of aesthetics for things that can be folded flat like
本願発明は大きくは2つのバージョンに分けられる。第1のバージョンは上位概念に属するものであり、請求項1に記載したように、平面視角形の底板と、前記底板の各辺に対応した複数枚の側板とを備えており、隣り合った側板の相互間又は底板と側板との相互間が、屈曲自在なヒンジ装置のみ又は屈曲自在なヒンジ装置と屈曲不能な連結部材とによって連結されている、という折り畳み式において、前記側板又は底板にはヒンジ装置又は連結部材が入り込む空所が空いており、組み立てた状態でヒンジ装置又は連結部材はその全部又は大部分が外部に露出しないように空所に隠れている。
The present invention can be broadly divided into two versions. The first version belongs to a superordinate concept. As described in
第2のバージョンは、請求項1を具体化したものであり、この発明は、請求項2に記載したように、平面矩形の底板と4枚の側板とを備えており、前記各側板の側端面を平面視で外面に対して45°の角度で傾斜した傾斜端面と成すことにより、組み立てた状態で隣り合った側板の傾斜端面が互いに重なっており、更に、隣り合った側板は屈曲自在なヒンジ装置で連結されている、という折り畳み式箱体を対象にしている。
The second version is an embodiment of
この請求項2において、前記ヒンジ装置は、隣り合った側板を平面視で直交した姿勢と重なり合った姿勢とに姿勢変更自在とするための第1ヒンジ装置と、隣り合った側板を平面視で交叉した姿勢と直線状に延びた姿勢とに姿勢変更自在とするための第2ヒンジ装置とから成っており、前記第1ヒンジ装置と第2ヒンジ装置とを周方向に沿って交互に配置することによって4枚の側板を折り畳むことが可能ならしめられている、という基本構成になっている。
The hinge device according to
更に、請求項2では、前記第1ヒンジ装置における屈曲中心は、当該第1ヒンジ装置で連結された2枚の側板の内側面の交点部に位置しており、これにより、第1ヒンジ装置で連結されている2枚の側板は互いに重なることが許容されている一方、そして、前記第2ヒンジ装置は、当該第2ヒンジ装置で連結された2枚の側板のうち何れか一方又は両方の傾斜端面に対して屈曲中心が遠近移動するように両側板に取付けられており、第2ヒンジ装置の屈曲中心を一方又は両方の側板の傾斜端面から離反させると2枚の側板は干渉することなく直線状に延びることが許容されており、更に、前記各側板には前記ヒンジ装置が入り込む空所が空いており、隣り合った側板の傾斜端面が重なった組み立て状態において各ヒンジ装置はその全部又は大部分が外部に露出しないように空所に隠れている。
Further, in
請求項1においては、折り畳み式の箱体でありながら、ヒンジ装置又は連結部材は全く又は殆ど外部に露出しないため、側板は1枚板の構造であるかのような外観に製造することができる。このため見た目に優れた箱体と成すことができ、その結果、高級な包装箱として最適である。 According to the first aspect, since the hinge device or the connecting member is not exposed to the outside at all or hardly even though it is a foldable box, the side plate can be manufactured to have an appearance as if it is a single plate structure. . For this reason, it can be made into a box body excellent in appearance, and as a result, it is optimal as a high-grade packaging box.
折り畳み式箱体としては、基本的には、側板を底板に連結したタイプと、側板同士をヒンジ装置で連結したタイプとに大別することができ、請求項1は両方のタイプを含んでいる。また、隣り合った側板の突き合わせ構造を見ると、各側板の側端面を内面及び外面に対して直角の形態として、一方の側板の側端面を他方の側板の内側面に突き当てるタイプと、各側板の側端面を平面視で外側面に対して45°の角度で傾斜した傾斜端面と成して、隣り合った側板の傾斜端面同士を突き合わせたタイプ(一種の額縁構造タイプ)とに大別され、請求項1の発明は両方のタイプを含んでいる。
Basically, the folding box can be roughly divided into a type in which the side plates are connected to the bottom plate and a type in which the side plates are connected to each other by a hinge device.
そして、請求項2の発明は、隣り合った側板をヒンジ装置で連結すると共に、各側板の側端面が外外面に対して45°の角度で交叉した傾斜端面になっているタイプに適用しており、第2ヒンジ装置を側板にスライド可能に取り付けることにより、2枚の側板を一直線状に延びた姿勢と成すことが許容されており、これにより、4枚の側板からなる胴部を扁平状な状態から角筒形に広げ形成することを至極容易に行える。従って、ヒンジ装置の露出を全く又は極力抑えつつ、箱体の組立を素早く行えるのである。
The invention according to
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図10では屈曲中心2を具体化した第1実施形態を示し、図11以下では他の実施形態(第2〜第7実施形態)を示している。以下、第1実施形態から順次説明する。なお、以下の説明(及び請求項)では構成を特定するために「平面視」や「水平方向」のような方向を示す文言を使用するが、これらの文言は箱体を上向き開口の姿勢で置いた状態を基準にしており、実際には箱体は様々な姿勢に置かれる。
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. 1 to 10 show a first embodiment in which the
(1).第1実施形態の概要
まず、第1実施形態の概要を図1〜図3に基づいて説明する。図1のうち(A)は折り畳み状態での箱体の分離斜視図、(B)は組立途中の状態での斜視図、図2のうち(A)は折り畳み状態での胴部の平面図、(B)〜(D)は組立の手順を示す図、図3は組立後における概略斜視図である。
(1). Outline of First Embodiment First, an outline of the first embodiment will be described with reference to FIGS. 1A is an exploded perspective view of the box in the folded state, FIG. 1B is a perspective view in the middle of assembly, and FIG. 2A is a plan view of the trunk in the folded state, (B)-(D) is a figure which shows the procedure of an assembly, and FIG. 3 is a schematic perspective view after an assembly.
箱体は、平面視長方形の底板1と、底板1の各辺に長辺に対応した長さの長い2枚の第1側板2と、底板1の短辺に対応した長さが短い2枚の第2側板3と、蓋板4とを備えている。これら各部材はポリプロピレンやポリカーボネートのような樹脂を素材にして製造されており、底板1と蓋板4とは射出成形品であり、各側板2,3は押し出し加工品である。但し、素材と加工方法とは一例であり、例えば側板2,3を射出成形で製造したり、底板1や蓋4を木製や樹脂シートの切断品とすることなども可能である。
The box body has a
側板2,3の側端面5,6は、側板2,3の外面2a,3aに対しては平面視で45°の角度で交叉して内面2b,3bに対しては135°の角度で交叉した傾斜端面になっている。従って、図2のとおり、箱体として組み立てた状態では隣り合った側板2,3は側端面5,6を互いに突き合わせている。また、各側板2,3の下部には、底板1の縁部が嵌まる嵌合溝7を内側に開口するように成形している。
The
隣り合った側板2,3はヒンジ装置で連結されていて4枚の側板2,3は全体として環状に繋がっており、そして、連結には2種類のヒンジ装置8,9を使用している。すなわち、4枚の側板2,3からなる胴部は対角に位置した一対ずつのコーナー部(第1コーナー部10,第2コーナー部11)を備えているが、一対の第1コーナー部10の箇所の連結には第1ヒンジ装置8が使用されており、他の一対の第2コーナー部11の箇所の連結には第2ヒンジ装置9が使用されている。
そして、第1ヒンジ装置8は、平面視で側板2,3の内面2b,3bが交叉する部分に屈曲中心(便宜的に符号12を付した黒丸で表示している)を有しており、このため、第1コーナー部10の箇所では側板2,3は互いに密着するように2つ折り状態になる。従って、折り畳み状態において第1コーナー部10の箇所では隣り合った側板2,3の側端面5,6によって外向きに開口のV溝が形成されている。
And the
他方、第2ヒンジ装置9は、側板2,3の内面2b,3bと外面2a,3aとの間の箇所に屈曲中心(便宜的に符号13を付した黒丸で表示している)が位置すると共に、屈曲中心13が第1側板2に対して遠近動するように側板2,3に対してスライド可能に取付けられており、このため、屈曲中心13を第1側板2から離反させると、隣り合った側板2,3は第2コーナー部11を中心にして一直線状に延びる状態になる。これにより、4枚の側板2,3は扁平状に折り畳まれ、かつ、折り畳み状態において第1コーナー部10の箇所では隣り合った側板2,3の側端面5,6によって内向きに開口のV溝が形成されている。
On the other hand, in the
底板1は周壁1aを備えた下向き開口の浅皿状に形成されている。これは、ある程度の厚さを確保することで完成した後の箱体の保形性を確保しつつ軽量化を図るためであるが、全体に等厚となしたり適宜補強リブを形成したりすることも可能である。蓋4は胴部の内部に入り込む中足14を有している(底板1は裏返した状態で蓋4と重ね合わせられている。)。
The
箱体を構成する各側板2,3は製造されてからヒンジ装置8,9によって連結され、そして、図1(A)や図2(A)に示すように折り畳んだ状態で保管や運搬が行われる。敢えて述べるまでもないが、1つの箱体が1セットになって側板2,3と底板1と蓋4とを重ねて保管等される場合と、多数の箱体を構成する側板2,3と底板1と蓋4とが部材ごとに重ねて保管等される場合とがある。
The
組立は、図2に示すように、a:折り畳まれた側板2,3を長方形に広げて各筒状の胴部と成す、b:底板1を胴部の内部に下方又は上方から嵌め込んで、底板1を第1側板2の嵌合溝7に嵌め込む、c:一対の第2側板3を互いに近づくように押し込むことにより、第2コーナー部11の箇所において隣り合った側板2,3の側端面5,6を突き合わせると共に第2側板3の嵌合溝7に底板1を嵌め込む、という手順で行われる。詳しくは後述するが、第2ヒンジ装置9は第1側板2から抜け方向にスライドしないように保持されている。
As shown in FIG. 2, a: the folded
組立てた箱体は上記と逆の手順で折り畳むことができる。このため、例えば包装箱に使用した場合、内容物を取り去った後に消費者が折り畳んで保管しておいてから再び組み立てて他の用途に使用することができる。このように繰り返し使用できるのは本実施形態の大きな利点である。 The assembled box can be folded in the reverse procedure. For this reason, for example, when used for a packaging box, after the contents are removed, the consumer can fold and store it, and then reassemble and use it for other purposes. Such repeated use is a great advantage of the present embodiment.
(2).側板と第1ヒンジ装置との詳細
次に、側板2,3と第1ヒンジ装置8との詳細を図4〜図7に基づいて説明する。図4のうち(A)は第1ヒンジ装置8を外側から見た斜視図、(B)は第1ヒンジ装置8の部分的な拡大平面図、図5は第1ヒンジ装置8と側板2,3との分離斜視図、図6のうち(A)は箱体と成した状態での図5のVI−VI視断面図、(B)は折り畳んだ状態での図5のVI−VI視断面図、図7は箱体と成した状態での図5の VII-VII視断面図である。
(2) Details of Side Plate and First Hinge Device Next, details of the
例えば図5から容易に理解できるように、側板2,3は空所16を有する中空に形成されており、このため、内面板17と外面板18と上端板と下端板とを有しており、それらの端面の総体によって傾斜端面5,6が構成されており、かつ、空所16は両側に開口している。空所16の幅寸法は内面板17及び外面板18の厚さの2倍程度になっている。
For example, as can be easily understood from FIG. 5, the
内面板17の上部には上リブ19が形成されている一方、内面板17の下部には嵌合溝7を形成するための下段部20が構成されており、これら上リブ19と下段部20との間にヒンジ装置8,9が上下ずれ不能に嵌まるようになっている。内面板17の左右両端には、ヒンジ装置8,9が嵌まり込むごく浅い切欠き21が形成されている。敢えて述べるまでもないが、2枚の第1側板2と2枚の第2側板3とはそれぞれ同一種類である。
An
第1ヒンジ装置8は、ポリプロピレンやポリエチレンのように薄肉化すると弾性変形可能な樹脂を素材として射出成形法によって製造された単一構造の成形品であり、対称形状の左右一対の固定部材23と、両固定部材23を繋ぐ薄肉ヒンジ部24とから成っている。薄肉ヒンジ部24が屈曲中心12を成すことになる。固定部材23はその大部分が側板2,3の空所16に入り込むようになっており、薄肉ヒンジ部24に連続した端部は側板2,3の切欠き21に嵌まる土手部25になっている。従って、土手部25と薄肉ヒンジ部24とは箱体の内部に露出している。なお、固定部材は可動体と言い換えても良い。
The
土手部25の露出面は内面板17の露出面(側板2,3の内面2b,3b)と同一面を成すように設計されているが、加工誤差によって多少の段差は有り得る。図4(B)に明瞭に示すように、薄肉ヒンジ部24平面視で傾斜端面5,6と直交した方向に沿った長さを有するように若干の横幅を持っている。すなわち、上下長手の帯状になっており、帯状であることにより、強度を保持しつつ屈曲性が確保されている。
The exposed surface of the
側板2,3の傾斜端面5,6が突き合わさって側板2,3によって箱体が構成された状態では、薄肉ヒンジ部24は曲がりがない扁平な状態に保持されており、このため、側板2,3の傾斜端面5,6はぴったりと突き合わさった状態が保持されている。(すなわち、薄肉ヒンジ部24は、第1コーナー部10の箇所で側板2,3を90度に交叉した姿勢に保持する機能も有している。)。
In the state in which the inclined end surfaces 5 and 6 of the
第1ヒンジ装置8の固定部材23は略四角形で、基本的には空所16の横幅の半分よりやや薄い程度の板状であり、側板2,3の内面板17に重なっている。そして、固定部材23には、周囲のうち自由端を除いた部位には側板2,3の外面板18に重なる位置決めリブ26が形成されていると共に、横向きU字状のスリット27で囲われた上下2つの弾性片28が形成されており、弾性片28の自由端部に、側板2,3の内面板17に形成した係合穴29に嵌まるピン状突起30が形成されている。
The fixing
スリット27は薄肉ヒンジ部24と反対側に向けて開口する形態になっており、このため、弾性片28は固定部材23の自由端近くから薄肉ヒンジ部24に向けて延びる形態になっている。固定部材23を側板2,3の空所16に嵌め込むことを容易ならしめるため、位置決めリブ26の先端部は傾斜状にカットされている。なお、図4に一点鎖線で示すように、固定部材23の自由端部に位置決めリブ26aを形成しても良い。
The
係合穴29と突起30とは円形に形成されている。既述のとおり側板2,3は押し出し加工品を材料としており、長尺の押し出し品をカットして切欠き21と係合穴29とを後加工によって形成している。本実施形態のように押し出し品を使用すると、側板2,3は長さが異なっても材料は共通であるため、大きさが異なる複数種類において材料を共通化できる。その結果、多種類の箱体を製造するにおいてコストダウンを実現できる。
The
敢えて説明するまでもないが、第1ヒンジ装置8の固定部材23を側板2,3の空所16に端から嵌め込むと、その押し込み途中において突起30が内面板17に当たることで弾性片28が弾性変形し、次いで、固定部材23を押し込み切ると突起30が係合穴29に嵌まると共に弾性片28は内面板17に重なり、これにより、第1ヒンジ装置8は側板2,3に離脱不能に保持される。一つの固定部材23に突起30を1箇所のみ設けることも可能であるが、本実施形態のように複数個設けるとガタ付きを効果的に阻止できるため箱体の保形性が格段に高くなる利点がある。
Needless to say, when the fixing
(3).第2ヒンジ装置の詳細
次に、第2ヒンジ装置9の詳細を図8〜図10に基づいて説明する。図8は分離斜視図、図9のうち(A)は側板2,3を直線状に伸ばした状態での一部破断正面図、(B)は(A)のB−B視平面図、(C)は(A)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図、図10のうち(A)は箱体に組立途中での要部の平断面図、(B)は箱体に組立切った状態での要部の平断面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。
(3) Details of Second Hinge Device Next, details of the
第2ヒンジ装置9は、第2側板3に固定される第1固定部材32と、ピン33にて第1固定部材32に屈曲可能に連結されていると共に第1側板2の空所16に嵌め込み装着されるスライド部材34と、第1側板2にずれ不能に保持された第2固定部材35とで構成されており、第2固定部材35とスライド部材34と重なり合っている(図9(A)では、スライド部材34と第2固定部材35との重なり関係が明確にようにスライド部材34を太線で表示している。)。
The
第1固定部材32は第1ヒンジ装置8の固定部材23に類似しており、第1ヒンジ装置8の固定部材23と共通する要素は同じ符号を付してその説明は省略するが、念のため言えば、第1固定部材32は突起30が係合穴29に嵌まることで第2側板3に移動不能に取付けられている。既述のとおり、第2ヒンジ装置9において第1固定部材32とスライド部材34とはピン33で連結されており、このため、第1固定部材32とスライド部材34とにはピン33が嵌まる軸受け部36,37を設けている。いうまでもないが、ピン33の軸心が第2屈曲中心13に相当する。
The first fixing
例えば図10(A)から理解できるように、ピン33は、平面視において常に第2側板3の傾斜端面6の箇所でかつ内面3bと外面3bとの間の部位に位置しており、側板2,3の傾斜端面5,6を突き合わせると、ピン33の軸心は平面視で第1側板2の傾斜端面5の箇所に位置する。すなわち、第2ヒンジ装置9は、ピン33(或いは第2屈曲中心13)が第2側板2の傾斜端面6に対して遠近動する状態になっている。
For example, as can be understood from FIG. 10A, the
スライド部材34は第1固定部材32に対してはずれ移動しないが第1側板2に対しては横方向に相対的にスライドするものであり、全体としては板状で、上下寸法は第1固定部材32と同じで左右幅寸法は第1固定部材32よりも大きくなっており、また、第1側板2の切欠き21に嵌まる土手部25を有している。。例えば図9(D)に示すように、スライド部材34と第2固定部材35とは互いに重なり合うことで第1側板2の空所16にガタ付き不能に嵌まるようになっており、従って、スライド部材34と第2固定部材35とは空所16の幅寸法の略半分程度の板厚になっている。
The
第2固定部材35は基本的には板状の形態を成していてスライド部材34と同じ上下寸法であり、かつ、第1側板2の係合穴29に嵌まる上下一対の突起30を備えている。また、第2固定部材35とスライド部材34とは水平方向に相対動するもので、この相対動により、隣り合った側板2,3が第2コーナー部11の箇所で直線状に延びたり直角に交叉したりすることが可能ならしめられている。
The second fixing
そして、スライド部材34と第2固定部材35との相対位置を選択的に保持するための係合手段(保持手段)として、スライド部材34のうち自由端寄りの部位には第1側板2の内面板17に向けて延びる上中下3個のロックピン38が形成されている一方、第2固定部材35には、ロックピン38を挟む上下2本のエンド挟持体39とその間に位置した上下2つの中間挟持体40とが形成されている。エンド挟持体39は細幅の枝状に形成されており、他方、中間挟持体40は弾性変形を可能ならしめるために内部をくり抜いた枠状に形成されている。
Then, as an engaging means (holding means) for selectively holding the relative position between the
そして、隣り合ったエンド挟持体39と中間挟持体40との間の間隔、及び、上下に隣り合った中間挟持体40の間隔は、それら挟持体39,40の付け根部から端に向かって途中までは間隔が徐々に狭くなり、それから端に向かって間隔が徐々に広がっている。すなわち、隣り合った挟持体39,40で形成されている係合溝41は、奥と端との間の中途部にロックピン38の外径より小さい窄まり部41aが形成されるようにくびれているのであり、隣り合った側板2,3が直線状に延びる状態ではロックピン38は係合溝41の最奥の第1ポジション41bに位置して、隣り合った側板2,3の傾斜端面5,6が突き合わさった状態ではロックピン38は係合溝41のくびれ部41aのすぐ外側の第2ポジション41cに位置するように設定されている。
The interval between the adjacent
図から容易に理解できるように、ロックピン38が第1ポジション41bと第2ポジション41cとに移行するには挟持体39,40を弾性変形させねばならない。換言すると、ロックピン38は挟持体39,40の弾性抵抗によって両第2ポジション41b,41cとに選択的に保持されるのであり、これにより、隣り合った側板2,3は折り畳み可能な状態と箱体の形態を成した状態とに選択的に保持される。
As can be easily understood from the drawing, in order for the
エンド挟持体39はその先端が第1側板2の上リブ19及び下段部20に当たるように設定しており、このため、ロックピン38が両ポジション41b,41cに移行するに際してかなり強い第性抵抗を付与できる。また、中間挟持体40は先端が繋がっているためロックピン38が両ポジション41b,41cに移行するに際してかなり強い弾性抵抗を付与できる。これら両挟持体39,40が強い弾性抵抗を付与できることにより、第1側板2とスライド部材34との相対的なスライド操作の容易性を損なうことなく箱体の状態を保持できる。
The
スライド部材34と第2固定部材35とは互いに重ね合わせた状態で第1側板2の空所16に挿入される。この場合、挿入時に突起30を空所16に逃がさねばならない。このため、突起30を第2固定部材35のうち挟持体39,40と反対側の前端部に形成すると共に、スライド部材34には第2固定部材35の前端部が弾性変形して逃げることを許容する凹み42を形成している。
The
また、図10(B)に示すように、側板2,3の傾斜端面5,6が突き合わさった状態では第2固定部材35の前端部はスライド部材34の凹み42から外れており、このため、突起30は箱体の内側から押されても係合穴29から外れることはなくて箱体の状態が保持される。つまり、側板2,3を離反した状態でみ第2固定部材35が凹み42に逃げ回動することを許容することにより、第2ヒンジ装置9の取付けの容易性を損なうことなく、箱体の形態保持性を確保しているのである。
Further, as shown in FIG. 10B, the front end portion of the second fixing
なお、スライド部材34と第2固定部材35とを選択的に位置決めする係合手段は他の構造でも良いことはいうまでもない。また、側板2の空所への嵌め込みに際して突起30が逃げることを許容する逃がし手段としては、例えば、突起30にスリットで確定された弾性片を部分的に形成して、この弾性片に突起30を形成する一方、スライド部材34には弾性片が逃げる窓穴を形成する、といったことも可能である。
Needless to say, the engaging means for selectively positioning the
(4).まとめ・バリエーション
以上説明したように、本実施形態では、箱体は扁平状に折り畳みできると共に、簡単な作業で使用状態に広げ形成することができる。そして、ヒンジ装置8,9は土手部21のみが僅かに箱体の内部に露出するに過ぎず、外側からは側板2,3の外観しか見えないため美感に優れており、従って、高級な箱容器として最適である。
(4) Summary / Variation As described above, in the present embodiment, the box can be folded into a flat shape, and can be formed into a use state by a simple operation. Further, the
既述のとおり、第1コーナー部10の箇所では第1ヒンジ装置8の薄肉ヒンジ部24によって側板2,3が直交した姿勢が保持されている。他方、第2コーナー部11の箇所では、図10(B)から理解できるように、ピン33が傾斜端面5,6の内端と外端との間に位置していることにより、換言すると、平面視においてピン33を挟んだ両側で両側板2,3の傾斜端面5,6が突き合わさっていることにより、隣り合った側板2,3は相対回動不能に保持されている。本実施形態はこのような利点も有している。また、ピン33を有する構造にすると耐久性と精度とに優れている。
As described above, at the position of the
ヒンジ装置は種々の構造を採用できる。例えば、第1ヒンジ装置8を2つの固定部材がピンで連結された構造とすることも可能であり、或いは、第2ヒンジ装置の第1固定部材とスライド部材34とを樹脂の一体構造品とすること(薄肉ヒンジ部を有する構造)も可能である。
The hinge device can adopt various structures. For example, the
敢えて述べるまでもないが、箱体の大きさ・深さはユーザーの要望に応じて任意に設定できる。箱体の深さが例えばヒンジ装置の上下高さの数倍というように深い場合は、1つのコーナー部10,11の異なる高さ位置に複数のヒンジ装置8,9を取付けたら良い。また、側板2,3は押し出し加工品とせずに射出成形品を使用することも可能であり、また、内面板と外面板とを別々の部材で構成して一体に重ね合わせるといったことも可能である。
Needless to say, the size and depth of the box can be arbitrarily set according to the user's request. When the depth of the box is as deep as several times the vertical height of the hinge device, for example, a plurality of
更に、側板2,3や底板1、蓋4は金属製としたり陶器製としたりすること、或いは、樹脂と木材との複合構造にするといったことも可能である。建物のサイディングとして粘度系やセメント系の中空押し出し焼結セラミックが多用されているが、このようなセラミック製品を側板2,3に転用すること可能である。なお、第1側板2と第2側板3とが全く同じ大きさの正方形となすことも可能である。
Further, the
(5).第2実施形態(図11)
図11では第2実施形態を示している。この実施形態は第1実施形態における第1ヒンジ装置8をピン方式と成したものである。すなわち、第1ヒンジ装置8は別体に製造された2つの固定部材23を有しており、両固定部材23の土手部21に軸受け部36を形成してこれにピン33を挿通している。この場合、軸受け部36は全体として固定部材23の上下全長にわたって一連に延びるように形成しており、このため金属製のピン33が露出することはない。固定部材23と側板2,3との色を統一すると軸受け部36は殆ど視認し難いため好適であると言える。
(5). Second embodiment (FIG. 11)
FIG. 11 shows a second embodiment. In this embodiment, the
(6).第3実施形態(図12〜図13)
図12〜図13では第3実施形態を示している。この第3実施形態は請求項1に包含される構成のバリエーションであり、図12は使用する第1ヒンジ装置8と連結部材44との斜視図、図13のうち(A)は側板2,3を折り重ねた状態での一部破断平面図、(B)は折り畳んで重ねた状態の平面図、(C)は組立の手順を示す平面図である。
(6). Third embodiment (FIGS. 12 to 13)
12 to 13 show a third embodiment. This third embodiment is a variation of the configuration encompassed in
この第3実施形態は、側板2,3の構造は第1実施形態と同じであり、特徴は、第1側板2の横幅寸法が第2側板3の横幅寸法の2倍以上である点と、第1ヒンジ装置8(第2実施形態の構造でもよい)と屈曲しない連結部材44とを併用している点とにある。第1実施形態と同様に、一対ずつの側板2,3はそれぞれ第1ヒンジ装置8によって折り重ね自在に連結されている。
In the third embodiment, the structures of the
他方、連結部材44は樹脂を素材とした射出成形品であり、第1側板2の凹所16に嵌め込み装着される第1フラップ44aと、第2側板3の凹所16に嵌め込み装着される第2フラップ44bとが一体に繋がっている。両フラップ44a,44bは位置決めリブ26を有していると共にスリット27で囲われた弾性片28を有していて弾性片28に突起30を突設している。
On the other hand, the connecting
この場合、第1フラップ44aは第1ヒンジ装置8における固定部材23と同様の横幅を有していてスリット27は第1フラップ44aの自由端に向けて開口しているが、第2フラップ44bが第1側板2の内面2bから突出する寸法Lは側板2,3の厚さTの2倍以下に設定しており、そこで、スリット27は第2フラップ44bの自由端と反対側に向けて開口している。
In this case, the
この実施形態では、保管や運搬に際しては、4枚の側板2,3は2枚を一組として両者は第1ヒンジ装置8で連結されており、連結部材44は第1側板2に取付けらている。従って連結部材44の第2フラップ44bは露出している。そして、図13(B)に示すように、2組の側板2,3は第1側板2の間に第2側板3を挟んだ状態で重ねられている。この場合、連結部材44の第2フラップ44bの突出寸法は側板2,3の厚さTの2倍以下であるため、重ねた状態で連結部材44の第2フラップ44bが他の部材に干渉することはない。
In this embodiment, when storing and transporting, the four
そして、図13(C)に示すように、2セットの側板2,3をそれぞれ広げて、一方のセットにおける連結部材44の第2フラップ44bを他方のセットにおける第2側板3に嵌め込み装着すると共に底板1を装着することにより、箱体が構成される。この実施形態でも第1ヒンジ装置8と連結部材44とは殆ど露出しないため体裁に優れている。なお、折り畳んだ側板2,3に底板1と蓋4とを重ねることも可能であり、この場合は全体のセットの厚さは側板2,3の板厚の2倍以上になるため、連結部材44の第2フラップ44bは図示のものより長くすることができる。
Then, as shown in FIG. 13C, the two sets of
(7).第4実施形態(図14)
図14では第4実施形態を示している。(A)は側板2,3を伸ばした状態での第2コーナー部10の近傍での要部平断面図、(B)は側板2,3を直交させた状態での第2コーナー部10の箇所での平断面図、(C)は折り畳み状態での第1コーナー部の箇所での概略平面図である。
(7). Fourth embodiment (FIG. 14)
FIG. 14 shows a fourth embodiment. (A) is a cross-sectional plan view of the main part in the vicinity of the
この実施形態は、第2ヒンジ装置9を2つの固定部材9aがピン33で連結された構成とするにおいて、ピン33の軸心(第2屈曲中心13)を平面視で両側板2,3の外面2a,3aの交点の箇所に位置させた点を特徴としている。従って、この実施形態では第2ヒンジ装置9はいずれかの側板2,3に対してスライドさせる必要はなく、特許文献1と同様の方法で組立てられる。
In this embodiment, when the
この実施形態では、ピン33は固定部材9aの軸受け部36に隠れて外部には露出しておらず、軸受け部36が僅かながら箱体の外側に露出している。軸受け部36が露出しても箱体の外面に占める面積は僅かであるので実際には体裁の問題は生じないと予測される。また、固定部材9aと側板2,3との色彩を統一したり、外面に化粧用の表皮材47を張ることにより、優れた外観を確保できる。更に、軸受け部46の上下高さ寸法を側板2,3の上下高さに対して小さい寸法とすることによっても、優れた外観を確保できると言える。係合穴29を側板2,3の外面板17に形成しているが、内面板17に形成しても良いことは勿論である。
In this embodiment, the
(8).第5実施形態(図15〜図16)
図15〜図16では第5実施形態を示している。図15のうち(A)は要部の平断面図、(B)は側板2,3の内面板17を省略した状態での(A)のB−B視断面図、図16のうち(A)は折り畳み可能な状態での要部の平断面図、(B)は箱体と成した状態での要部の平断面図である。
(8). Fifth embodiment (FIGS. 15 to 16)
15 to 16 show a fifth embodiment. 15A is a plan sectional view of the main part, FIG. 15B is a sectional view taken along the line BB of FIG. 16A with the
この実施形態では、折り畳み・組立の手順は第1実施形態と同じであり、第1コーナー部10の箇所の連結には第1実施形態又は第2実施形態の第1ヒンジ装置8が使用されている。他方、第2コーナー部11の箇所には1部材としての第2ヒンジ装置9が使用されており、この第2ヒンジ装置9の構造に本実施形態の特徴がある。
In this embodiment, the folding / assembling procedure is the same as in the first embodiment, and the
すなわち、第2ヒンジ装置9は、第1側板2に嵌め込み装着される第1固定部材9aと、第2側板3に嵌め込み装着される第2固定部材9bとを備えていて両者はそのピン33で連結されており、ピン33の位置は第1実施形態の第2ヒンジ装置9と同じでかつ第1固定部材9aは第1実施形態の第1固定部材32と同じ構造であるが、特徴として、第2固定部材9bに、その自由端側に位置した仮保持用弾性片48とピン33の側に位置した本保持用弾性片49とを相対向するように形成して、仮保持用弾性片48には内面板17の係合穴29に浅く嵌まる仮保持用突起50を形成する一方、本保持用弾性片49には係合穴29に深く嵌まり込む本保持用突起51を形成している。
That is, the
仮保持用突起50は内面板17の板厚寸法よりもかなり小さい寸法で緩い角度の台錐形に形成されており、このため、両側板2,3をその傾斜端面5,6が突き合わさるようにある程度の力をかけて押すと仮保持用弾性片49が撓み変形して仮保持用突起50は係合穴29から離脱し得る。他方、本保持用突起51は係合穴29にしっかりと嵌まるようになっており、本保持用突起51が係合穴29にいったん嵌まると、側板2,3を互いに引っ張っても本保持用突起51が係合穴29から抜けることはない。
The
そして、この実施形態では、仮保持用突起50が係合穴29に嵌まった状態では箱体は折り畳み可能であり、本保持用突起51は係合穴29の手前に位置している。そして、箱体と成すにおいては、第1実施形態と同様に、底板1をセットしてから、第2コーナー部11の箇所において側板2,3を押してその傾斜端面5,6を重ね合わせるのであるが、この動きにより、仮保持用突起50が係合穴29から離脱してのち、本保持用突起51が係合穴29に嵌合し、これによって箱体は外力がかかってもその形態が保持される。
In this embodiment, the box can be folded while the
いったん開いて箱となしたものを折り畳む場合は、本保持用突起51を凹所16の内部に押し込んで係合穴29から離脱させて側板2,3を互いに引き離したら良い。このように本保持用突起51を押すための部材として、図16に一点鎖線で示すように、板に上下き突起52を設けた操作具53を用意しておくと便利である。この場合、操作具53は、その一側面を第2側板3の内面に当てて下端面を底板1に当てた状態で突起52が係合穴29と一致するように設定しておくと、突起52が自動的に位置決めされるため特に好適である。
When the box that has been opened once is folded, the
(9).第6実施形態(図17)
図17では第6実施形態を模式的に示している。この実施形態は、各側板2,3の側端面2c,3cを平面視で外面2a,3a及び内面2b,3bと直交した状態に形成して、箱体に広げた状態で第2側板3の側端面3cが第1側板2の内面2bに当たるように設定している。そして、詳細は省略するが、隣り合った側板2,3は、第1コーナー部10の箇所では第1実施形態の第1ヒンジ装置8と類似したヒンジ装置で連結されており、第2コーナー部11の箇所では、第1実施形態や第5実施形態の第2ヒンジ装置9と同様のヒンジ装置で連結されている。
(9) Sixth embodiment (FIG. 17)
FIG. 17 schematically shows the sixth embodiment. In this embodiment, the side end surfaces 2c and 3c of the
(10).第7実施形態(図18)
図18では第7実施形態を示している。この実施形態は底板1に側板2,3を連結したタイプに適用したものであり、(A)は側板2,3の折り畳み状態を仮想線で示した平面図、(B)は(A)のB−B視概略図、(C)は(A)のC−C視概略図、(D)(E)は第2側板3の折り畳み手順を示す概略図、(F)は側板2,3同士き連結態様き一例を示す平断面図である。なお、(B)〜(E)は本来は断面表示になるが、本図では模式的に示している。
(Ten). Seventh embodiment (FIG. 18)
FIG. 18 shows a seventh embodiment. This embodiment is applied to a type in which the
本実施形態では、箱と成した状態で底板1の外周に側板2,3の内面2b,3bが重なっており、各側板2,3の側端面の傾斜端面5,6になっている。また、側板2,3には底板1の縁部が載るストッパー部54を設けている。そして、第1側板2と底板1とは固定部材を有する第1ヒンジ装置8で連結されており、このため、第1側板2は底板1の上面に重なるように折り畳むことができる。
In this embodiment, the
他方、第2側板3と底板1とは第2ヒンジ装置9で連結されているが、この第2ヒンジ装置9は、底板1の外側に若干の寸法(側板2,3の板厚程度)だけ引出し可能であり、また、第2側板3は第2ヒンジ装置9に対して底板11及び第1側板2の板厚の総和分だけ上方に引き出すことができ、かつ、第2側板3を上向きに引き出した状態で第2屈曲中心13が底板1に重ねた第2側板2の上面の高さに位置するようになっている。
On the other hand, the
従って、箱体は底板1に第1側板2を重ねてその上に第2側板3を重ねた状態に折り畳むことができ、また、第2側板3を起こしてから下方にスライドさせる→第1側板2を起こす→第2側板3を底板1の端面に押し重ねると共に、隣り合った側板2,3を連結する、という手順で箱と成すことができる。第2側板3を底板1の外面に重ねた状態に保持する保持手段を設けるのが好ましい。また、側板2,3の連結手段の一例として、(F)では、互いに重なり合う傾斜端面5,6の箇所のうち一方に係合爪55を設けて他方にはこれが嵌まる係合穴56を設けているが、この構造を採用することも可能である。
Therefore, the box can be folded in a state in which the
(11).第8実施形態(図19)
図19では第8実施形態を示している。(A)は各コーナー部の平断面図、(B)は組立途中の例を示す平面図である。この実施形態では、隣り合った側板2,3は同一種類のヒンジ装置9′で連結されており、この第2ヒンジ装置9′は基本的には第1実施形態の第2ヒンジ装置9と同じであり、このため同じ構造のものは同一符号を付して説明は省略する。なお、ヒンジ装置9′におけるスライド部材34は第1実施形態と同様に凹み42を有しているがこれは図に表れていない。
(11). Eighth embodiment (FIG. 19)
FIG. 19 shows an eighth embodiment. (A) is a plane sectional view of each corner portion, and (B) is a plan view showing an example during assembly. In this embodiment, the
第8実施形態の特徴は、ヒンジ装置9′のピン33が各側板2,3の内面2b,3bの交点に位置していることと、スライド部材34と第2固定部材35とのスライドストロークが第1実施形態の場合よりも大きいことである。スライド部材34と第2固定部材35とのスライドストロークが第3実施形態の場合よりも大きいのは、屈曲中心12,13が側板2,3の内側面の交点箇所に位置しつつ2カ所のコーナー部において隣り合った側板2,3を直交した姿勢から直線状に延びる姿勢まで相対回動させねばならないからである。
The feature of the eighth embodiment is that the
この実施形態では、全コーナー部において第1側板2を各ヒンジ装置9′から離反させた状態で折り畳んでおくこともでき、この場合の組立においては、(B)に示すように四角の姿勢に広げてから全コーナー部においてヒンジ装置9′を第1側板2に押し込むことになる(底板は省略している。)。或いは、側板2,3が直角姿勢から直線状に広がる箇所のみにおいてヒンジ装置9′を第1側板2から引き出しておいても良く、この場合は、折り畳み態様と組立態様とは第1実施形態と同じになる。
In this embodiment, the
この第8実施形態のように隣り合った側板2,3を全てのコーナー部において同一種類のヒンジ装置9′で連結すると、部材点数を抑制してコストダウンを図ることができる。この場合、第5実施形態のように単一構造で側板2,3に対して相対的にスライドするものを使用しても良い。また、ヒンジ装置9′を上下対称及び左右対称の構造と成して、左右のフラップ部の両方が側板2,3に対して相対的にスライドするように構成しても良いのであり、この場合は、ヒンジ装置9′はその方向性が無くなるため、側板2,3同士の連結作業を迅速に行える利点がある。
If the
全コーナー部の箇所に同一種類のヒンジ装置9′を配置する場合、ピン33を外角部(すなわち隣り合った側板2,3の外面が交叉する部分)に位置させることも可能である。
When the same kind of hinge device 9 'is arranged at all corner portions, the
(12). その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば箱体は4枚の側板を有する四角形の形態には限らず、平面視五角形や六角形の形態となすことも可能である。また、側板や底板は全体が中空である必要はなく、ヒンジ装置が嵌まる部分だけに凹所を形成することも可能である。ヒンジ装置の形態及び側板等への取付け構造も任意に設定できる。底板と側板との取付け手段も、嵌合溝を使用したものに限らず、係合爪と係合穴とを使用したものなど種々の構造を採用できる。隣り合った側板の傾斜端面に、箱体と成すと互いに嵌まり合う凹凸を形成しておくことも可能である。
(12). Others The present invention can be embodied in various ways other than the above embodiment. For example, the box is not limited to a quadrangular shape having four side plates, but may be a pentagonal shape or a hexagonal shape in plan view. Further, the side plate and the bottom plate do not have to be hollow as a whole, and it is possible to form a recess only in a portion where the hinge device is fitted. The form of the hinge device and the attachment structure to the side plate can be arbitrarily set. The means for attaching the bottom plate and the side plate is not limited to one using a fitting groove, and various structures such as one using an engaging claw and an engaging hole can be adopted. It is also possible to form irregularities that fit into each other when forming a box on the inclined end surfaces of adjacent side plates.
容器として使用する場合は底板は必須であるが、側板をヒンジ装置や連結部材で連結する場合、実際の販売に当たっては胴部と底板とを別々に販売したり、底板はユーザーが用意するといったことも可能である。また、本明細書では、底板を構成要件から除外した側板群のみの連結構造も開示している。 When used as a container, the bottom plate is essential, but when the side plate is connected with a hinge device or a connecting member, the body and the bottom plate are sold separately or the bottom plate is prepared by the user for actual sales. Is also possible. Moreover, in this specification, the connection structure of only the side plate group which excluded the baseplate from the component requirements is also disclosed.
1 底板
2 第1側板
3 第2側板
4 蓋
5,6 傾斜端面
7 嵌合溝
8 第1ヒンジ装置
9 第2ヒンジ装置
12 第1屈曲中心
13 第2屈曲中心
16 側板の空所
23 第1ヒンジ装置の固定部材
24 第1ヒンジ装置の薄肉ヒンジ部
28 弾性片
29 係合穴
30 突起
32 第1固定部材
33 ピン(軸)
34 スライド部材
35 第2固定部材
38 ロックピン
39,40 挟持体
DESCRIPTION OF
34
Claims (2)
前記側板又は底板にはヒンジ装置又は連結部材が入り込む空所が空いており、組み立てた状態でヒンジ装置又は連結部材はその全部又は大部分が外部に露出しないように空所に隠れている、
折り畳み式箱体。 A bottom plate having a rectangular shape in plan view and a plurality of side plates corresponding to each side of the bottom plate, and only a hinge device that can be bent between adjacent side plates or between the bottom plate and the side plate is bent or bent. A folding box connected by a flexible hinge device and a connecting member that cannot be bent;
The side plate or the bottom plate has a space where the hinge device or the connecting member enters, and the hinge device or the connecting member is hidden in the space so that the whole or most of the hinge device or the connecting member is not exposed to the outside in the assembled state.
Foldable box.
前記ヒンジ装置は、隣り合った側板を平面視で直交した姿勢と重なり合った姿勢とに姿勢変更自在とするための第1ヒンジ装置と、隣り合った側板を平面視で交叉した姿勢と直線状に延びた姿勢とに姿勢変更自在とするための第2ヒンジ装置とから成っており、前記第1ヒンジ装置と第2ヒンジ装置とを周方向に沿って交互に配置することによって4枚の側板を折り畳むことが可能ならしめられている、という構成において、
前記第1ヒンジ装置における屈曲中心は、当該第1ヒンジ装置で連結された2枚の側板の内側面の交点部に位置しており、これにより、第1ヒンジ装置で連結されている2枚の側板は互いに重なることが許容されている一方、
前記第2ヒンジ装置は、当該第2ヒンジ装置で連結された2枚の側板のうち何れか一方又は両方の傾斜端面に対して屈曲中心が遠近移動するように両側板に取付けられており、第2ヒンジ装置の屈曲中心を一方又は両方の側板の傾斜端面から離反させると2枚の側板は干渉することなく直線状に延びることが許容されており、
更に、前記各側板には前記ヒンジ装置が入り込む空所が空いており、隣り合った側板の傾斜端面が重なった組み立て状態において各ヒンジ装置はその全部又は大部分が外部に露出しないように空所に隠れている、
折り畳み式箱体。 A flat rectangular bottom plate and four side plates are provided, and the side end surfaces of the side plates are adjacent to each other in an assembled state by forming inclined end surfaces inclined at an angle of 45 ° with respect to the outer surface in plan view. In addition, the side plates are folded side-by-side, and the adjacent side plates are connected by a flexible hinge device.
The hinge device includes a first hinge device for changing the posture between adjacent side plates orthogonal to each other in a plan view and a posture overlapping with each other, and a straight shape with a posture obtained by crossing adjacent side plates in a plan view. A second hinge device for changing the posture to an extended posture, and the four side plates are arranged by alternately arranging the first hinge device and the second hinge device along the circumferential direction. In the configuration that can be folded,
The bending center in the first hinge device is located at the intersection of the inner side surfaces of the two side plates connected by the first hinge device, and thereby the two hinge plates connected by the first hinge device. While the side plates are allowed to overlap each other,
The second hinge device is attached to both side plates so that the center of bending moves relative to one or both inclined end surfaces of the two side plates connected by the second hinge device. When the bending center of the two hinge device is separated from the inclined end surface of one or both side plates, the two side plates are allowed to extend linearly without interfering with each other,
Further, each side plate has a space for the hinge device to enter, and in the assembled state in which the inclined end surfaces of adjacent side plates overlap each other, each hinge device has a space so that all or most of the hinge device is not exposed to the outside. Hiding in the
Foldable box.
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