JP2009022167A - スピニングリールのロータ - Google Patents

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Abstract

【課題】スピニングリールのロータにおいて、カバー部材を固定するための締結部材が、カバー部材の外方側やロータアームの内方側に露出しないようにする。
【解決手段】ロータ3は、円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32と、第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の外方を覆うように第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の外側面に装着される第1カバー部材35及び第2カバー部材36とを有している。第2カバー部材36は、第2ロータアーム32に第2ベール支持部材42を装着したときに第2ベール支持部材42によって覆われる第2ロータアーム32の内側面に取り付けられる締結部材39によって固定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、スピニングリールのロータ、特に、リール本体に回転自在に装着されスプールに釣り糸を案内して巻き付けるスピニングリールのロータに関する。
スピニングリールは、一般に、釣竿に装着されるリール本体と、リール本体に回転自在に装着された釣り糸案内用のロータと、ロータにより案内された釣り糸を巻き取るスプールとを有している。ロータは、ロータ本体と、ロータ本体に揺動自在に装着されたベールアームとを有している。ロータ本体は、リール本体に回転自在に装着された円筒部と、円筒部の後端部から径方向外方に延びる対向して配置された第1ロータアーム及び第2ロータアームとを有している。両ロータアームは、円筒部の後端部に対向して配置された第1接続部及び第2接続部、及び各接続部から屈曲し円筒部と間隔を隔ててそれぞれ前方に延びる第1アーム部及び第2アーム部とを有している。円筒部は、後端部に他の部分より大径のリング状の大径部を有しており、大径部の外周面の対向する位置で1対の接続部が径方向外方に延びている。
ベールアームは、釣り糸をスプールに案内するものであり、第1アーム部の先端に揺動自在に装着された第1ベール支持部材と、第2アーム部の先端に揺動自在に装着された第2ベール支持部材と、第1ベール支持部材の先端に回動自在に装着されたラインローラと、ラインローラと第2ベール支持部材とを連結する線材製のベールとを有している。
この種のロータおいて、第1接続部及び第2接続部の回転方向の長さを長くするとともに、第1アーム部及び第2アーム部の少なくともいずれかに開口を形成したものが知られている。このように両接続部の回転方向の長さを長くすることにより、両ロータアームの回転方向の剛性を高く維持できる。また、アーム部に開口を設けることにより、ロータの軽量化を図ることができるとともに斬新な意匠を提供できる。このような開口部を有するロータが搭載されたスピニングリールにおいて、開口を有するアーム部の径方向外方をカバー部材で覆うことが従来行われている(たとえば、特許文献1参照)。このようなカバー部材は、ロータアームの外方側から装着され、ビス等の締結部材を外方側から装着することによって、カバー部材をロータアームに固定するようになっている。
特開2003−225038号公報
前記従来のカバー部材が装着されるロータでは、ビス等の締結部材をカバー部材の外方側から装着することによって、カバー部材をロータアームに固定するようになっているので、締結部材の頭部や、締結部材の頭部が収納される収納凹部がカバー部材の外方側に露出してしまい、このため、釣り糸が締結部材の頭部に絡まったり、海水から析出される塩や釣り餌や砂や塵芥等の異物が収納凹部に詰まり固着してしまうおそれがある。また、締結部材の頭部がカバー部材の外方側に露出させる構成にすると、リール外観の意匠性が低下するおそれがある。
そこで、締結部材をロータアームの内方側から装着することが考えられるが、この場合にも、締結部材の頭部や、締結部材の頭部が収納される収納凹部がロータアームの内方側に露出してしまうので、締結部材をカバー部材の外方側から装着した場合と同様の不具合が発生するともに、締結部材の装着部分がロータアームの円筒部に近接した部分に配置されるために、締結部材を円筒部に近接したロータアームの内側から装着するのは、非常に困難であり、カバー部材の取り付けに手間がかかるおそれが生じる。
本発明の課題は、スピニングリールのロータにおいて、カバー部材を固定するための締結部材が、カバー部材の外方側やロータアームの内方側に露出しないようにすることにある。
発明1に係るスピニングリールのロータは、スピニングリールのリール本体に回転自在に装着され釣り糸をスプールに巻き付けるスピニングリールのロータであって、リール本体の先端部に回転自在に装着される円筒部と、円筒部の後端部の外周面の対向する位置から円筒部と間隔を隔ててそれぞれ前方に延びる1対のロータアームと、両ロータアームの先端にそれぞれ揺動自在に装着され少なくとも一方がロータアームの内側面に装着される釣り糸案内用の1対のベール支持部材と、ロータアームの一方の外方を覆うようにロータアームの外側面に装着されるカバー部材と、ベール支持部材によって覆われるロータアームの内側面に取り付けられカバー部材をロータアームに固定するための締結部材とを備えている。
このロータでは、カバー部材は、ロータアームにベール支持部材を装着したときにベール支持部材によって覆われるロータアームの内側面に取り付けられる締結部材によって固定されるようになっている。ここでは、締結部材がベール支持部材によって覆われる構成になっているので、締結部材がカバー部材の外方側やロータアームの内方側に露出しなくなる。したがって、従来のように締結部材の頭部や、締結部材の頭部が収納される収納凹部がカバー部材の外方側やロータアームの内方側に露出していたときに生じる不具合を解消することができる。
発明2に係るロータは、発明1のロータにおいて、カバー部材は、締結部材が係合可能な被係合部を内側部に有している。締結部材は、被係合部に係合する係合部と、係合部の基端部に係合部より大径に形成された頭部とを有している。この場合、被係合部に係合部をねじ止めしたり弾性係止したりすることで、簡素な構成で、カバー部材を強固に固定できる。
発明3に係るロータは、発明2のロータにおいて、被係合部は、雌ねじ部であり、係合部は、雌ねじ部に螺合する雄ねじ部である。すなわち、カバー部材は、締結部材が螺合可能な雌ねじ部を内側面に有し、締結部材は、雌ねじ部に螺合する雄ねじ部と、雄ねじ部の基端部に雄ねじ部より大径に形成された頭部とを有している。この場合、雌ねじ部に雄ねじ部を螺合させるだけで、カバー部材を強固に固定できる。
発明4に係るロータは、発明2又は3のロータにおいて、ロータアームの内側面とベール支持部材との間に介装され、ベール支持部材によって覆われる内側面に締結部材の頭部を収納可能な収納凹部を有するシート部材をさらに備えている。この場合、シート部材とカバー部材とでロータアームを挟持することになるので、カバー部材をロータアームに直接固定する場合に比して、カバー部材の固定が強固になる。さらに、この場合、シート部材に締結部材の頭部を完全に収納する収納凹部を設けることにより、ベール支持部材側を加工することなく、締結部材の頭部がベール支持部材に干渉するのを防止できる。
発明5に係るロータは、発明3又は4のロータにおいて、カバー部材は、内周部に雌ねじ部が形成され、ベール支持部材側に突出する突出部をさらに有している。この場合、カバー部材に雌ねじ部を有する突出部を設けることによって、カバー部材の厚みが薄い場合でも、雌ねじ部の軸方向長さを十分に確保できる。
発明6に係るロータは、発明1から5のいずれかのロータにおいて、ベール支持部材によって覆われる領域は、ベール支持部材のロータアームに対する回転中心とロータアームの先端部とを結んだ直線を半径とした円形の領域である。この場合、円形の領域内に締結部材が収納可能な収納凹部を配置することにより、締結部材がベール支持部材に確実に覆われるようになる。
発明7に係るロータは、発明1から6のいずれかのロータにおいて、カバー部材が装着されるロータアームは、ベール支持部材を反転させるトグル機構が取り付けられる第1ロータアームであ。この場合、カバー部材はベール支持部材である第1ベール支持部材によって覆われる第1ロータアームの内側面に取り付けられる締結部材によって固定されるので、締結部材がカバー部材の外方側に露出しなくなる。
発明8に係るロータは、発明1から7のいずれかのロータにおいて、カバー部材が装着されるロータアームは、ベール支持部材を反転させるトグル機構が取り付けられない第2ロータアームである。この場合、カバー部材はベール支持部材である第2ベール支持部材によって覆われる第2ロータアームの内側面に取り付けられる締結部材によって固定されるので、締結部材が第2ロータアームの内方側に露出しなくなる。
本発明によれば、スピニングリールのロータにおいて、カバー部材は、ロータアームにベール支持部材を装着したときにベール支持部材によって覆われるロータアームの内側面に取り付けられる締結部材によって固定される構成になっているので、締結部材がカバー部材の外方側やロータアームの内方側に露出しなくなる。
〔全体構成及びリール本体の構成〕
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールは、図1及び図2に示すように、ハンドル1と、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、ロータ3と、スプール4とを主に備えている。ロータ3はリール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプール4は、釣り糸を外周面に巻き取るものであり、ロータ3の前部に前後移動自在に配置されている。
ハンドル1は、T字状の把手部1aと、先端に把手部1aが回転自在に装着されたL字状のクランクアーム1bとを有している。
リール本体2は、図1及び図2に示すように、側部に開口を有するリールボディ2aと、リールボディ2aから斜め上前方に一体で延びるT字状の竿取付脚2bとを有している。リールボディ2aは、図2に示すように、内部に機構装着用の空間を有しており、その空間内には、ロータ3をハンドル1の回転に連動して回転させるロータ駆動機構5と、スプール4を前後移動させて釣り糸を均一に巻き取るためのオシレーティング機構6とが設けられている。
スプール4は、図1及び図2に示すように、後述するロータ3の第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の間に配置されており、このスプール4の中心部がスプール軸15の先端部にドラグ機構60(図2参照)を介して連結されている。
ロータ駆動機構5は、図2に示すように、ハンドル1が回転不能に装着されたハンドル軸10と、ハンドル軸10とともに回転するマスターギア11と、このマスターギア11に噛み合うピニオンギア12とを有している。ハンドル軸10の両端は軸受を介してリール本体2に回転自在に支持されている。ハンドル軸10の両端にはねじ方向及び径が異なる雌ねじ部がそれぞれ形成されており、両雌ねじ部にハンドル1が回転不能に装着可能である。
ピニオンギア12は筒状に形成されており、ピニオンギア12の前部はロータ3の中心部を貫通しており、ナット33によりロータ3と固定されている。そして、ピニオンギア12の軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受を介してリール本体2に回転自在に支持されている。
オシレーティング機構6はスプール4を前後方向に移動させるための機構である。オシレーティング機構6は、図2に示すように、スプール軸15の略直下方に平行に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定された中間ギア23とを有している。スライダ22にはスプール軸15の後端が回転不能に固定されている。中間ギア23はピニオンギア12に噛み合っている。
〔ロータの構成〕
ロータ3は、図2に示すように、ピニオンギア12に固定された円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32と、釣り糸をスプール4に案内するための釣り糸案内機構としてのベールアーム34と、第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の外方を覆うように第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の外側面に装着される第1カバー部材35及び第2カバー部材36(本願発明のカバー部材の一例)とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは、たとえばアルミニウム合金製であり、一体成形されている。円筒部30の先端中心部分が前述したようにナット33によりピニオンギア12の先端部に回転不能に固定されている。ベールアーム34は、第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端にそれぞれ揺動自在に装着された第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42を有している。第1ロータアーム31は、ベールアーム34を反転させる図示しないトグル機構が取り付けられており、第2ロータアーム32は、ベールアーム34を反転させるトグル機構が取り付けられていない。第2カバー部材36は、第2ロータアーム32に第2ベール支持部材42を装着したときに第2ベール支持部材42によって覆われる第2ロータアーム32の内側面に取り付けられる締結部材39によって固定される。また、ロータ3は、図2及び図3に示すように、第2カバー部材36が装着される第2ロータアーム32の内側面と第2ベール支持部材42との間に介装され、第2ロータアーム32に第2ベール支持部材42を装着したときに第2ベール支持部材42によって覆われる内側面に締結部材39が外方に突出しないように取り付けられる第2シート部材38(本願発明のシート部材の一例)をさらに備えている。なお、ここでは、第1カバー部材35側には、第2シート部材38に相当するシート部材は設けられていない。
第2カバー部材36は、図3及び図4に示すように、内側面に形成され、締結部材39が螺合可能な雌ねじ部36bと、内周部に雌ねじ部36bが形成され第2ロータアーム32に装着したときに第2ベール支持部材42側に突出する突出部36aとを有している。締結部材39は、図3及び図7に示すように、雌ねじ部36bに螺合する雄ねじ部39bと、雄ねじ部39bの先端部に雄ねじ部39bより大径に形成され雄ねじ部39bに向けて縮径する頭部39aとを有している。第2シート部材38は、図3及び図6に示すように、締結部材39の頭部39aを収納可能な貫通孔38aを有している。
このような第2カバー部材36を第2ロータアーム32の外側に装着してから、第2ベール支持部材42を第2ロータアーム32の内側に装着するまでの工程を、図4から図8に示す。
まず、図4に示す第2カバー部材36を、突出部36aが第2ロータアーム32の外側に対向するように突出部36a側を内側にした状態で第2ロータアーム32の外側から第2ロータアーム32の貫通孔32aに第2カバー部材36の突出部36aを装着する。ここで、第2ロータアーム32の貫通孔32aの直径と、第2カバー部材36の突出部36aの外径とは、図3及び図5に示すように、略同一となるように形成されている。また、第2ロータアーム32の厚みと、第2カバー部材36の突出部36aの高さとは、図3に示すように、略同一となるように形成されている。このため、第2ロータアーム32の貫通孔32aに第2カバー部材36の突出部36aを装着したとき、突出部36aの先端部が第2ロータアーム32の内側面と略面一となっており、突出部36aの先端部が第2ロータアーム32の内側面より内側に突出しないようになっている。また、第2カバー部材36の外形は、第2ロータアーム32の貫通孔32aに第2カバー部材36の突出部36aを装着したとき、第2ロータアーム32の外形に沿った形状となっており、第2ロータアーム32の貫通孔32aの中心と、第2カバー部材36の突出部36aの中心とは、図3及び図5に示すように、同心となるように形成されている。また、第2カバー部材36の突出部36aに形成された雌ねじ部36bは、第2ロータアーム32の貫通孔32aに第2カバー部材36の突出部36aを装着したとき、第2ロータアーム32の内側に露出するようになっている。第2カバー部材36の雌ねじ部36bは、図3、図5、図7及び図8に示すように、締結部材39の雄ねじ部39bが螺合可能な雌ねじである。また、図8に示すように、第2ロータアーム32に第2ベール支持部材42を装着したときに第2ベール支持部材42によって覆われる領域は、第2ベール支持部材42の第2ロータアーム32に対する回転中心と第2ロータアーム32の先端部とを結んだ直線を半径とした円形の領域であって、このため、締結部材39の頭部39aは第2ベール支持部材42によって常に覆われるようになっている。このことは、すなわち、第2ロータアーム32の貫通孔32a、第2カバー部材36の突出部36a及び雌ねじ部36bが、第2ベール支持部材42の第2ロータアーム32に対する回転中心と第2ベール支持部材42の先端部とを結んだ直線を半径とした円形の領域に完全に含まれるような位置に配置されていることによるものである。なお、第2シート部材38の貫通孔38aも同様に、第2ベール支持部材42の第2ロータアーム32に対する回転中心と第2ベール支持部材42の先端部とを結んだ直線を半径とした円形の領域に完全に含まれるような位置に配置されているので、締結部材39の頭部39aが第2ロータアーム32に第2ベール支持部材42を装着したときに第2ベール支持部材42によって覆われるようになっている。
次に、図5に示すように、第2ロータアーム32の外側に第2カバー部材36が装着されると、図6に示すように、第2ロータアーム32の内側に第2シート部材38が装着される。第2シート部材38の軸方向長さは、図6に示すように、第2ロータアーム32の軸方向長さより短くなっており、また、図8に示すように、第2ベール支持部材42を第2ロータアーム32揺動させたときの第2ベール支持部材42の軸方向長さより長くなっている。第2シート部材38は、図3及び図6に示すように、締結部材39の頭部39aが収納可能に縮径した貫通孔38aが形成されている。すなわち、第2シート部材38の貫通孔38aの内側の直径は、第2シート部材38の貫通孔38aの外側の直径より大径となるように形成されており、締結部材39の雄ねじ部39bに向けて縮径する締結部材39の頭部39aの外形形状と略同一となるように形成されている。また、第2シート部材38の厚みと、締結部材39の頭部39aの厚みとは、図3、図7及び図8に示すように、略同一となるように形成されている。このため、第2シート部材38の貫通孔38aに締結部材39の頭部39aを装着したとき、頭部39aが第2シート部材38の内側面と略面一となっており、頭部39aが第2シート部材38の内側面より内側に突出しないようになっている。また、第2シート部材38の貫通孔38aの中心は、図3及び図6に示すように、第2ロータアーム32に第2シート部材38を装着したとき、第2ロータアーム32の貫通孔32aの中心や、第2カバー部材36の突出部36aの中心と、同心となるように形成されている。また、第2カバー部材36の突出部36aに形成された雌ねじ部36bは、第2ロータアーム32に第2シート部材38を装着したとき、第2シート部材38の内側に露出するようになっている。
次に、図6に示すように、第2ロータアーム32の外側に第2カバー部材36が装着され、第2ロータアーム32の内側に第2シート部材38が装着されると、図7に示すように、第2シート部材38の内側から締結部材39が装着され、この締結部材39によって第2ロータアーム32に第2カバー部材36が固定される。具体的には、図3に示すように、締結部材39の雄ねじ部39bを第2シート部材38の内側から第2カバー部材36の突出部36aに形成された雌ねじ部36bに螺合させ、締結部材39の頭部39aが第2シート部材38の貫通孔38aに完全に接触するまで締め付けることにより、第2シート部材38と第2カバー部材36とで第2ロータアーム32を挟持することで、第2ロータアーム32に第2カバー部材36が固定される。そして、図8に示すように、第2ロータアーム32の内側に第2ベール支持部材42を装着すると、第2ベール支持部材42を任意の位置に揺動させても、締結部材39の頭部39aは、第2ベール支持部材42に完全に覆われる。
ベールアーム34は、図2に示すように、第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端に、糸案内姿勢と糸開放姿勢との間で揺動自在に装着されている。ベールアーム34は、第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の先端にそれぞれ揺動自在に装着された第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42を有している。第1ベール支持部材40は第1ロータアーム31の外側に揺動自在に装着され、第2ベール支持部材42は第2ロータアーム32の内側に揺動自在に装着されている。ベールアーム34は、図2に示すように、第1ベール支持部材40及び第2ベール支持部材42を連結するベール41と、第1ベール支持部材40に先端が固定された固定軸43と、固定軸43に支持されたラインローラ44と、固定軸43を覆う固定軸カバー46とをさらに有している。ここでは、固定軸カバー46、ベール41及び第2ベール支持部材42の外形が滑らかに連続するようにステンレス合金により一体成形されている。ベール41は、図2に示すように、第2ベール支持部材42及び固定軸カバー46に両端が固定された針金状のステンレス合金製部材であり、スプール4の周方向外方に凸に湾曲して配置されている。ベール41は、ベールアーム34が糸開放姿勢から糸案内姿勢に復帰したときに釣り糸をラインローラ44に導くためのものである。ベール41は、図2に示すように、固定軸カバー46と一体成形されている。固定軸43は、図2に示すように、固定軸カバー46と別体で形成されたボルト形状の部材である。固定軸43は、固定軸カバー46装着側から第1ベール支持部材40側に向かって延びており、先端が固定ボルトにより固定されている。
このようなロータ3では、第2カバー部材36は、第2ロータアーム32に第2ベール支持部材42を装着したときに第2ベール支持部材42によって覆われる第2ロータアーム32の内側面に取り付けられる締結部材39によって固定されるようになっている。ここでは、締結部材39の頭部39aが第2ベール支持部材42によって完全に覆われる構成になっているので、締結部材39の頭部39aが第2カバー部材36の外方側に露出しなくなる。したがって、従来のように締結部材の頭部や、締結部材の頭部が収納される収納凹部がカバー部材の外方側に露出していたときに生じる不具合を解消できる。
〔他の実施形態〕
(a) 前記実施形態では、フロントドラグ型のスピニングリールを例に説明したが、リアドラグ型のスピニングリールやドラグを有さないスピニングリールやレバードラグ型のスピニングリール等の任意のスピニングリールに本発明を適用できる。
(b) 前記実施形態では、第2ベール支持部材42、第2ロータアーム32、第2シート部材38、第2カバー部材36に本発明を適用したが、図9及び図10に示すように、第1ベール支持部材40、第1ロータアーム31、第1シート部材37、第1カバー部材35に本発明を適用してもよい。図9及び図10に示す第1ベール支持部材40は、第1ロータアーム31の内側に装着され、第1シート部材37が設けられている構成以外は、前記実施形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
ロータ3は、図9に示すように、ピニオンギア12に固定された円筒部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられた第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32と、釣り糸をスプール4に案内するための釣り糸案内機構としてのベールアーム34と、第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の外方を覆うように第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32の外側面に装着される第1カバー部材35(他の実施形態のカバー部材の一例)及び第2カバー部材36とを有している。円筒部30と第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とは、たとえばアルミニウム合金製であり、一体成形されている。円筒部30の先端中心部分が前述したようにナット33によりピニオンギア12の先端部に回転不能に固定されている。第1カバー部材35は、第1ロータアーム31に第1ベール支持部材40を装着したときに第1ベール支持部材40によって覆われる第1ロータアーム31の内側面に取り付けられる締結部材39によって固定される。また、ロータ3は、図9及び図10に示すように、第1カバー部材35が装着される第1ロータアーム31の内側面と第1ベール支持部材40との間に介装され、第1ロータアーム31に第1ベール支持部材40を装着したときに第1ベール支持部材40によって覆われる内側面に締結部材39が内方に突出しないように取り付けられる第1シート部材37(他の実施形態のシート部材の一例)をさらに備えている。
第1カバー部材35は、図9及び図10に示すように、内側面に形成され、締結部材39が螺合可能な雌ねじ部35bと、内周部に雌ねじ部35bが形成され第1ロータアーム31に装着したときに第1ベール支持部材40側に突出する突出部35aとを有している。締結部材39は、図10に示すように、雌ねじ部35bに螺合する雄ねじ部39bと、雄ねじ部39bの先端部に雄ねじ部39bより大径に形成され雄ねじ部39bに向けて縮径する頭部39aとを有している。第1シート部材37は、図10に示すように、締結部材39の頭部39aを収納可能な貫通孔37aを有している。
このようなロータ3では、第1カバー部材35は、第1ロータアーム31に第1ベール支持部材40を装着したときに第1ベール支持部材40によって覆われる第1ロータアーム31の内側面に取り付けられる締結部材39によって固定されるようになっている。ここでは、締結部材39の頭部39aが第1ベール支持部材40によって完全に覆われる構成になっているので、締結部材39の頭部39aが第1ロータアーム31の内方側に露出しなくなる。したがって、従来のように締結部材の頭部や、締結部材の頭部が収納される収納凹部がカバー部材の外方側に露出していたときに生じる不具合を解消できる。
(c) 前記実施形態では、第2ロータアーム32の内側面と第2ベール支持部材42との間に第2シート部材38を設けていたが、図11に示すように、シート部材を設けないで第2カバー部材36を第2ロータアーム32に直接固定する構成してもよい。なお、ここでは、前記実施形態の貫通孔38aに相当する貫通孔32bを第2ロータアーム32に設けている。
(d) 前記実施形態では、締結部材39は、頭部39a及び雄ねじ部39bを有するねじ部材であったが、締結部材として、たとえば先端部に弾性変形可能な係合突起(図示せず)を有する合成樹脂製のピン部材(図示せず)を設け、ピン部材に形成された係合突起を、第2カバー部材36に形成された係合凹部(図示せず)に弾性係合させる構成にしてもよい。
本発明の一実施形態を採用したスピニングリールの側面図。 前記スピニングリールの側面断面図。 第2ロータアーム周辺の側面拡大断面図。 第2カバー部材の斜視図。 前記第2ロータアームに前記第2カバー部材を装着したときの斜視図。 前記第2ロータアームに第2シート部材を装着したときの斜視図。 前記第2カバー部材に締結部材を装着したときの斜視図。 前記第2シート部材に前記第2ベール支持部材を装着したときの斜視図。 他の実施形態の図2に相当する図。 他の実施形態の第1ロータアーム周辺の側面拡大断面図。 他の実施形態の図3に相当する図。
符号の説明
3 ロータ
30 円筒部
31 第1ロータアーム
31a 貫通孔
32 第2ロータアーム
32a 貫通孔
34 ベールアーム
35 第1カバー部材
35a 突出部
35b 雌ねじ部
36 第2カバー部材
36a 突出部
36b 雌ねじ部
37 第1シート部材
37a 貫通孔
38 第2シート部材
38a 貫通孔
39 締結部材
39a 頭部
39b 雄ねじ部
40 第1ベール支持部材
41 ベール
42 第2ベール支持部材
43 固定軸
44 ラインローラ

Claims (8)

  1. スピニングリールのリール本体に回転自在に装着され、釣り糸をスプールに巻き付けるスピニングリールのロータであって、
    前記リール本体の先端部に回転自在に装着される円筒部と、
    前記円筒部の後端部の外周面の対向する位置から前記円筒部と間隔を隔ててそれぞれ前方に延びる1対のロータアームと、
    前記両ロータアームの先端にそれぞれ揺動自在に装着され、少なくとも一方が前記ロータアームの内側面に装着される釣り糸案内用の1対のベール支持部材と、
    前記ロータアームの一方の外方を覆うように前記ロータアームの外側面に装着されるカバー部材と、
    前記ベール支持部材によって覆われる前記ロータアームの内側面に取り付けられ、前記カバー部材を前記ロータアームに固定するための締結部材と、
    を備えたスピニングリールのロータ。
  2. 前記カバー部材は、前記締結部材が係合可能な被係合部を内側部に有し、
    前記締結部材は、前記被係合部に係合する係合部と、前記係合部の基端部に前記係合部より大径に形成された頭部とを有している、請求項1に記載のスピニングリールのロータ。
  3. 前記被係合部は、雌ねじ部であり、
    前記係合部は、前記雌ねじ部に螺合する雄ねじ部である、請求項2に記載のスピニングリールのロータ。
  4. 前記ロータアームの内側面と前記ベール支持部材との間に介装され、前記ベール支持部材によって覆われる内側面に前記締結部材の前記頭部を収納可能な収納凹部を有するシート部材をさらに備えている、請求項2又は3に記載のスピニングリールのロータ。
  5. 前記カバー部材は、内周部に前記雌ねじ部が形成され、前記ベール支持部材側に突出する突出部をさらに有している、請求項3又は4に記載のスピニングリールのロータ。
  6. 前記ベール支持部材によって覆われる領域は、前記ベール支持部材の前記ロータアームに対する回転中心と前記ロータアームの先端部とを結んだ直線を半径とした円形の領域である、請求項1から5のいずれか1項に記載のスピニングリールのロータ。
  7. 前記カバー部材が装着される前記ロータアームは、前記ベール支持部材を反転させるトグル機構が取り付けられる第1ロータアームである、請求項1から6のいずれか1項に記載のスピニングリールのロータ。
  8. 前記カバー部材が装着される前記ロータアームは、前記ベール支持部材を反転させるトグル機構が取り付けられない第2ロータアームである、請求項1から7のいずれか1項に記載のスピニングリールのロータ。
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