JP2009021748A - コンテンツ再生装置、サーバ装置、コンテンツ再生方法、及びプログラム - Google Patents

コンテンツ再生装置、サーバ装置、コンテンツ再生方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】IPを用いた放送サービスにおいてサーバ装置からVOD配信されるプレビュー用コンテンツ等のコンテンツを、サーバ装置内で重複記憶しておく必要もなく、素早くリピート再生することが可能なコンテンツ再生装置を提供する。
【解決手段】コンテンツ再生装置(受信機1で例示)は、IPを用いたVODサービスを提供するサーバ装置から、受信対象となるコンテンツに対する再生制御ファイルを取得する制御ファイル取得手段と、取得した再生制御ファイルに基づきサーバ装置からコンテンツを受信し再生するコンテンツ再生手段と、再生したコンテンツをリピート再生するか否かを判定するリピート再生判定手段と、リピート再生すると判定された場合に、同じコンテンツを再度先頭から再生するコマンドをサーバ装置に送信する再生コマンド送信手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンテンツ再生装置、サーバ装置、コンテンツ再生方法、及びプログラムに関し、より詳細には、IP(Internet Protocol)を用いた放送サービスにおいてサーバ装置からVOD(Video On Demand)配信されるコンテンツを受信して再生するコンテンツ再生装置、そのサーバ装置、そのコンテンツ再生方法、及び、そのコンテンツ再生装置に組み込むためのプログラムに関する。
近年、IPを用いた放送サービスが脚光を浴びてきており、IPSP(IPTV Service Project)によってIPTVサービスとして標準仕様の策定が進められている(例えば、非特許文献1を参照)。
IPTVサービスでは、主にブロードバンド回線上の専用のIP網により、IP放送(多チャンネル放送や通常放送の再放送を含む)、VOD、映像ダウンロードなどのサービスが提供されている。IP放送にはマルチキャスト配信が、VODにはユニキャスト配信が、映像ダウンロードにはファイル配信が、それぞれ用いられる。
このうち、コンテンツを受信側のコンテンツ再生装置にVOD配信する場合には、非特許文献1中の「次世代IPTVにおけるVOD技術」に記載のごとく、コンテンツ固有の情報、コンテンツの権利保護に関する情報、及びコンテンツの再生制御情報が必要となる。これらの情報は、再生制御ファイルとしてXML(eXtensible Markup Language)形式で記述され、そのうちコンテンツの再生制御情報としては、サーバ装置(実際にはVODサーバ)が対応しているトリックプレイ(早送りや巻き戻しなど)の種類と速度が記述されている。なお、ユーザ個別のコンテンツ再生に係わる情報も再生制御ファイルに含めておいてもよい。
また、IPTVサービスで用いられるコンテンツ再生装置としては、STB(Set Top Box)等の専用機器が一般的であり、ユーザは、この専用機器を経由して一般のテレビジョン受像機(TV受像機)やラジオ受信機でコンテンツの視聴が可能となる。
IPTVサービスでは、ユーザが視聴を望んでいるコンテンツだけでなく、そのコンテンツを紹介するためのプレビュー用コンテンツを提供することもできる。例えば、ECG(Electric Content Guide)に、1又は複数種類のコンテンツのそれぞれに対するプレビュー用コンテンツを組み込むなどして、ユーザに視聴させることもできる。プレビューは、仮出力又はダイジェストなどとも呼ばれている。
特許文献1には、放送番組の動画予告編等の視聴を簡単且つ容易にするTV受像機が開示されている。このTV受像機は、インターネット網のサーバに予め蓄積された放送番組の動画予告編等の動画コンテンツをコンテンツ選択部により選択し、ストリーミングデータとしてインターネット網でVOD配信又はライブ配信させ、モデムを介して受信して、Macromedia(登録商標) Flash、Real Player(登録商標)、Windows Media(登録商標) Player、QuickTime(登録商標)に代表されるストリーミング再生可能な画像処理を用いたブロードバンドストリーミングデータ再生部の動作により、ストリーム映像信号に再生する。このTV受像機では、このストリーム映像信号とテレビ放送番組の放送映像信号とを重畳させて、同時に画面表示させている。
また、ケーブルテレビ(CATV)において、プレビュー専用チャンネルを設け、VOD配信によりプレビュー映像を視聴可能としたものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。特許文献2に記載のシステムでは、センタ装置から複数番組のプレビュー映像を専用チャンネルを介して端末装置に伝送するに際し、複数番組のプレビュー映像を時系列的に連続して放送し、放送されているプレビュー映像を端末装置からの要求に従って次のプレビューにスキップさせることを可能としている。
特開2004−15224号公報 特開平8−102927号公報 川添雄彦、他18名、「特集 IPTVの最新技術動向」、[online]、2006.8、NTTグループ、NTT技術ジャーナル vol.18、p.6〜p.22、[平成19年5月10日検索]、インターネット<URL: http://www.ntt.co.jp/journal/0608/index.html>
しかしながら、非特許文献1及び特許文献1,2をはじめとする従来の技術では、コンテンツの再生処理が終了した後は、ライブ配信ではコンテンツ再生装置が結果的に次に用意されているコンテンツの再生処理を施すこととなり、VOD配信ではコンテンツ再生装置が元の表示状態に戻ることとなる。
従って、コンテンツを録画していない場合、ライブ配信だけでは同一コンテンツを再度再生することは不可能であり、一方で、VOD配信では終了後に同一コンテンツを再度再生(リピート再生)させたい場合、ユーザによる再度のコンテンツ選択が必要となる。特に、プレビュー用コンテンツの再生後に元の状態(例えばECG画面)に戻ってしまうと、再生期間が短いためまた録画することもないため、ユーザはそのプレビュー用コンテンツを見逃す可能性が高い。そのため、サービス提供側にとってみればプレビュー用コンテンツの本映像に対する宣伝効果が小さくなり、ユーザにとってみれば視聴したいコンテンツの情報を得る機会が少なくなる。
また、VOD配信では、コンテンツ再生装置がコンテンツ再生毎に対象となるコンテンツの再生制御ファイルをサーバ装置(実際には再生制御ファイルサーバ)側から取得しなければならないため、繰り返しプレビュー用コンテンツを再生させたい場合には、ユーザに選択の手間を要求するだけでなく、再生制御ファイルの再取得から処理を開始する必要がある。従って、仮にユーザ選択までの時間を無視したとしても、再生制御ファイルの取得を伴う再度の再生には時間を要することとなる。
このような問題を解消するために、プレビュー用コンテンツとして所定回数だけプレビューを繰り返すコンテンツを予め用意し、それをライブ配信又はVOD配信することも考えられるが、サーバ装置側の記憶装置の容量が増すため好ましくない。なお、特許文献2に記載のごときシステムでは、さらにチャンネルの確保も必要となる。
本発明は、上述のごとき実状に鑑みてなされたものであり、IPを用いた放送サービスにおいてサーバ装置からVOD配信されるプレビュー用コンテンツ等のコンテンツを、サーバ装置内で重複記憶しておく必要もなく、素早くリピート再生することが可能なコンテンツ再生装置、そのコンテンツ再生装置にコンテンツをVOD配信するサーバ装置、そのコンテンツ再生方法、並びにそのコンテンツ再生装置に組み込むためのプログラムの提供を、その目的とする。
上述のごとき課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、IPを用いたビデオオンデマンドサービスとしてサーバ装置から提供されるコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、前記サーバ装置から、受信対象となるコンテンツに対する再生制御ファイルを取得する制御ファイル取得手段と、該制御ファイル取得手段で取得した再生制御ファイルに基づき、前記サーバ装置からコンテンツを受信し再生するコンテンツ再生手段と、該コンテンツ再生手段で再生した前記コンテンツをリピート再生するか否かを判定するリピート再生判定手段と、該リピート再生判定手段でリピート再生すると判定された場合に、前記コンテンツを再度先頭から再生するコマンドを、前記サーバ装置に送信する再生コマンド送信手段とを備え、該再生コマンド送信手段で送信したコマンドに対する応答として、前記コンテンツ再生手段が前記サーバ装置から前記コンテンツを再度受信して、以前に前記制御ファイル取得手段で取得済みの再生制御ファイルに基づき前記コンテンツを再度再生することを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記リピート再生判定手段は、前記再生制御ファイルに、リピート再生をすることを示すリピート再生情報が含まれる否かを判定し、含まれた場合に前記コンテンツ再生手段で受信した前記コンテンツをリピート再生すると判定することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記リピート再生情報は、リピート再生回数の上限を示す上限情報を含み、前記再生コマンド送信手段は、同一のコンテンツに対する前記コマンドの連続送信回数又は前記コンテンツ再生手段による同一のコンテンツの連続再生回数をカウントするカウント手段を有し、該カウント手段でのカウントの結果が前記上限情報を上回る場合に、前記コマンドの送信を停止することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1の技術手段において、前記リピート再生判定手段は、前記再生制御ファイルに含まれる情報に基づき、対象のコンテンツがプレビュー用であるか否かを判定し、プレビュー用である場合に前記コンテンツ再生手段で受信した前記コンテンツをリピート再生すると判定することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1の技術手段において、前記リピート再生判定手段は、前記再生制御ファイルに基づく前記コンテンツ再生手段でのコンテンツ再生の状態から、対象のコンテンツがプレビュー用であるか否かを判定し、プレビュー用である場合に前記コンテンツ再生手段で受信した前記コンテンツをリピート再生すると判定することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第4又は第5の技術手段において、前記再生コマンド送信手段は、同一のコンテンツに対する前記コマンドの連続送信回数又は前記コンテンツ再生手段による同一のコンテンツの連続再生回数をカウントするカウント手段を有し、該カウント手段でのカウントの結果が所定のリピート再生回数を上回る場合に、前記コマンドの送信を停止することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、IPを用いたビデオオンデマンドサービスとして、コンテンツ再生装置に対してコンテンツを提供するサーバ装置であって、コンテンツ及び該コンテンツに関するプレビュー用コンテンツを記憶する記憶手段と、前記プレビュー用コンテンツ及び該プレビュー用コンテンツに対する再生制御ファイルを前記コンテンツ再生装置に提供するプレビュー提供手段と、前記コンテンツ及び該コンテンツに対する再生制御ファイルを前記コンテンツ再生装置に提供するコンテンツ提供手段とを備え、前記プレビュー提供手段で提供する再生制御ファイルは、リピート再生することを示すリピート再生情報を含むことを特徴としたものである。
第8の技術手段は、IPを用いたビデオオンデマンドサービスとしてサーバ装置から提供されるコンテンツをコンテンツ再生装置で再生するコンテンツ再生方法であって、前記サーバ装置から受信対象となるコンテンツに対する再生制御ファイルを取得する制御ファイル取得ステップと、該取得した再生制御ファイルに基づき前記サーバ装置からコンテンツを受信し再生するコンテンツ再生ステップと、該再生した前記コンテンツをリピート再生するか否かを判定するリピート再生判定ステップと、該リピート再生判定ステップでリピート再生すると判定された場合に、前記コンテンツを再度先頭から再生するコマンドを、前記サーバ装置に送信する再生コマンド送信ステップとを含み、前記コンテンツ再生ステップは、前記再生コマンド送信ステップで送信したコマンドに対する応答として、前記サーバ装置から前記コンテンツを再度受信して、以前に前記制御ファイル取得ステップで取得済みの再生制御ファイルに基づき前記コンテンツを再度再生するステップを有することを特徴としたものである。
第9の技術手段は、コンテンツ再生装置の制御部に組み込み、IPを用いたビデオオンデマンドサービスとしてサーバ装置から提供されるコンテンツをコンテンツ再生装置で再生するためのプログラムであって、当該プログラムは、前記制御部に、前記サーバ装置から受信対象となるコンテンツに対する再生制御ファイルを取得する制御ファイル取得ステップと、該取得した再生制御ファイルに基づき前記サーバ装置からコンテンツを受信し再生するコンテンツ再生ステップと、該再生した前記コンテンツをリピート再生するか否かを判定するリピート再生判定ステップと、該リピート再生判定ステップでリピート再生すると判定された場合に、前記コンテンツを再度先頭から再生するコマンドを、前記サーバ装置に送信する再生コマンド送信ステップとを実行させ、前記コンテンツ再生ステップは、前記再生コマンド送信ステップで送信したコマンドに対する応答として、前記サーバ装置から前記コンテンツを再度受信して、以前に前記制御ファイル取得ステップで取得済みの再生制御ファイルに基づき前記コンテンツを再度再生するステップを有することを特徴としたものである。
本発明によれば、IPを用いた放送サービスにおいてサーバ装置からVOD配信されるプレビュー用コンテンツ等のコンテンツを、サーバ装置内で重複記憶しておく必要もなく、受信側のコンテンツ再生装置で素早くリピート再生することが可能となる。
本発明に係るコンテンツ再生装置は、IPを用いてVOD配信されたコンテンツ(VOD配信されたIP放送番組)を受信して再生することが可能な装置である。このコンテンツ再生装置は、表示装置及びスピーカが内蔵されたTV受像機だけでなく、表示モニタやTV受像機などの外部表示装置に接続可能な、各種レコーダ、各種チューナ、STBなど、様々な機器に適用可能である。また、コンテンツとしては映像データ及び音声データの双方が含まれていても、いずれか一方であってもよい。音声データのみでなるコンテンツの場合、このコンテンツ再生装置はラジオ受信機に組み込むこともできる。
以下、本発明に係るコンテンツ再生装置として、外部の表示装置及びスピーカに接続されたSTB等の受信機を例示し、コンテンツが映像データ及び音声データが含まれるものとして説明する。
図1は、本発明に係るコンテンツ再生装置の一例としての受信機等が組み込まれたVOD配信システムの一構成例を示す概略図である。図2は、図1の受信機の一構成例を説明するためのブロック図であり、受信機とその受信機に接続された液晶表示装置及びスピーカとでなるシステム構成例を示すブロック図である。図1及び図2において、1は受信機、2はリモートコントローラ(リモコン)、3は液晶表示装置、4はスピーカ、5はIP網、6はポータルサーバ、7はCAS(Conditional Access System)サーバ、8はコンテンツサーバである。
図1で例示するVOD配信システムは、受信機1と、受信機1に接続された液晶表示装置3及びスピーカ4とを備え、受信機1にIP網5を介してCDN(Contents Delivery Network)が接続されてなる。このCDNは、ポータルサーバ6、CASサーバ7、及びコンテンツサーバ8がIP網5に接続されてなる。各サーバは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶装置、ネットワークインターフェース(I/F)などで構成され、ROM等にはサーバプログラムがCPUで実行可能に格納されている。
コンテンツサーバ8は、提供用のコンテンツ8aを記憶装置に格納し、IPを用いたVODサービスとしてそのコンテンツ8aを受信機1に提供するサーバである。IPを用いたVODサービスはVOD配信型のIP放送サービスと言える。コンテンツ8aとしては、本映像のコンテンツだけでなく、そのプレビュー用コンテンツも格納しておく。プレビュー用コンテンツは本発明に係る再生処理(リピート再生処理)が特に有益となるコンテンツである。このように、コンテンツサーバ8は、コンテンツ及びそのコンテンツに関するプレビュー用コンテンツを記憶する記憶手段を備えることが好ましい。
コンテンツ8aは、例えば、MPEG−2やH.264で圧縮符号化されており、いずれの場合でもMPEG−2 TS(Transport Stream)形式のパケット、好ましくは受信機1側のバッファオーバーフローを防ぐためにタイムスタンプ付きTS(TTS)形式のパケットで配信すればよい。
コンテンツサーバ8は、RTP(Real-time Transfer Protocol)に従って、このようなコンテンツ8aをIP網5にユニキャストアドレスで出力(ストリーム配信)する。このとき、トランスポート層のプロトコルとしてはUDP(User Datagram Protocol)を採用しUDPパケットでストリーム配信すればよいが、UDPが使用不可の状態のときはTCP(Transmission Control Protocol)を用いるとよい。また、配信は、欠損したパケットを受信機1側で復元するために前方誤り訂正(FEC)技術を採用して実行すればよく、受信機1側でもこれに対応する回路を具備しておけばよい。また、コンテンツサーバ8と受信機1との間の再生制御には、通信プロトコルとしてRTSP/TCP/IPを用いるとよい。
また、コンテンツサーバ8の記憶装置には、コンテンツ8a毎に再生制御ファイル8bが記憶されている。再生制御ファイル8bは、対象となるコンテンツ8aの再生に必要な情報ファイルであり、例えば、ERI(Entry Resource Information),LLI(License Link Information),NCI(Networkcontent Control Information)のXML文書で構成されている。
ERIとは、コンテンツタイトル、提供元、尺長、チャプタ位置などのコンテンツ固有の情報であり、コンテンツ起動文書とも呼ばれる。LLIとは、コンテンツのライセンス及び権利保護に関わる情報であり、コンテンツのライセンス情報にアクセスするための情報である。NCIとは、ストリーミングサービスの利用に関わる(再生可能な倍速値など)情報である。また、再生制御ファイルには、その他、ユーザ固有のコンテンツ再生(レジュームポイントなど)に関わる情報であるUPI(User Play Information)を含ませてもよい。
コンテンツサーバ8は、受信機1から再生制御ファイル取得要求を受信し、その応答として、要求された再生制御ファイル8bを記憶装置から読み出して受信機1に送信する。このときの通信プロトコルは、HTTP(S)/TCP/IPを採用すればよい。ここで、HTTP(S)は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)或いはHTTPにSSL(Secure Sockets Layer)によるデータの暗号化機能を付加したHTTPS(HTTP Security)を指す。
このように、コンテンツサーバ8は、プレビュー用コンテンツ8a及びそのプレビュー用コンテンツ8aに対する再生制御ファイ8bを受信機1に提供するプレビュー提供手段と、コンテンツ8a及びそのコンテンツ8aに対する再生制御ファイル8bを受信機1に提供するコンテンツ提供手段とを備えることが好ましい。なお、システム構成としては、コンテンツサーバ8から、再生制御ファイル8bを提供するサーバを分散させるようにしてもよい。
また、図1では受信機1にコンテンツサーバ8が1台接続された例を図示しているが、複数台接続されていてもよい。さらに、コンテンツサーバ8をセンタサーバとしそのセンタサーバに対するキャッシュサーバを設置しておき、受信機1からのコンテンツ8aや再生制御ファイル8bの配信要求に対し、キャッシュサーバのURL(Uniform Resource Locators)等のURI(Uniform Resource Identifier)を返し、受信機1にそのURIで配信要求を行わせるようにCDNを構成してもよい。
ポータルサーバ6は、受信機1からポータル画面の表示要求を受信し、BML(Broadcast Markup Language)形式やHTML(Hypertext Markup Language)形式などでポータル画面を提供するためのサーバである。このときの通信プロトコルは、HTTP(S)/TCP/IPを採用すればよい。以下の説明は、BML形式を採用した例を挙げて行う。このポータル画面は、コンテンツサーバ8で提供するコンテンツ8aをユーザに選択させるための画面(コンテンツ選択画面)であり、BMLデータで受信機1に提供される。
このコンテンツ選択画面は、例えば、コンテンツ8a毎にタイトルや代表的な静止画像等の情報を選択可能に表示するものであればよい。ここで、本映像とそのプレビュー映像との関係にある2つのコンテンツに対しては、1つのタイトル等の情報を表示させると共に、本映像用の選択領域とプレビュー映像用の選択領域とを表示させておくことが好ましい。
また、ポータルサーバ6は、受信機1からのメタデータ送信要求を受信したとき、コンテンツサーバ8で提供するコンテンツ8aに対するメタデータを、XML形式などで提供する。このときの通信プロトコルもHTTP(S)/TCP/IPを採用すればよい。システム構成としては、メタデータを提供するサーバをポータルサーバ6から分散させたものを採用してもよい。このメタデータは、コンテンツ8aをユーザ選択させるためのECG画面を生成するために必要なデータであり、このECG画面は上述のコンテンツ選択画面での表示内容と同様の表示内容をもっていればよい。このECG画面は、上述のBML画面の代わりになるものであり、従ってポータルサーバ6は少なくともいずれか一方を提供できればよい。
以下、このようにメタデータをポータルサーバ6で提供するものとして説明するが、コンテンツサーバ8で提供するようにしてもよく、その場合、通信プロトコルとしてはHTTP(S)の代わりにRTSPを採用してもよい。
ポータルサーバ6では、コンテンツ選択画面における各コンテンツ8aの選択領域にコンテンツサーバ8のURIを対応させておき、受信機1からの選択に応じてそれに対応したURIを返信する。この際、ポータルサーバ6は必要に応じて次のBML画面用のBMLデータ又はECG画面用のメタデータを送信する。例えば、選択されたコンテンツ8aがプレビュー用であった場合のみ次の画面用のデータを併せて送信してもよい。
CASサーバ7は、コンテンツサーバ8で提供するコンテンツ8aに対する視聴制限や課金を行うためのサーバである。例えば、コンテンツサーバ8で提供するコンテンツ8aを有料(プレビュー用コンテンツは無料で提供されることが考えられる)で且つ受信機1がその視聴用のライセンスを持たない場合に、CASサーバ7は受信機1からのライセンス取得要求を受信し、ライセンスを発行して返信する。このときの通信プロトコルもHTTP(S)/TCP/IPを採用すればよい。受信機1の認証にはCASカードを用いる。
一方、受信機1は、全体を制御する制御部の一例として、受信機1全体の制御を実行するCPU25、RAM24、及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の不揮発性メモリ28を備え、それらが他部と共にバス接続されてなる。不揮発性メモリ28には、受信機1全体の制御を行うための後述する制御プログラムをはじめ、ECG/EPG(Electronic Program Guide)などを表示するためのキャラクタ(文字やシンボルやオブジェクト等)やユーザ設定データなどの各種データが格納される。なお、制御プログラムはROMに格納していてもよい。RAM24は、任意のアドレスを指定して読み書きすることが可能な半導体メモリであって、CPU25の作業領域となって不揮発性メモリ28に格納されたプログラムを読み出したり、処理中のデータを一時的に格納したりする。
受信機1に対するユーザ操作は図示しない本体の操作部で行うか、或いは受信機1用のリモコン2によって行う。リモコン2は、搭載されたボタンの押下によって操作信号を生成し、受信機1へその操作信号を送信する。この操作信号を受信するために、受信機1はリモコン受光部27を備える。リモコン受光部27で受信した操作信号に基づき、CPU25は、受信機1の現在の動作状態に応じた動作を実行するよう受信機1内の各部を制御する。
図2で例示する受信機1には、後述する本発明に関わるVOD配信コンテンツの受信機能の他に、デジタル放送の受信機能も組み込まれている。そのため、受信機1は、デジタル放送を受信する受信アンテナ11と、デジタル放送の受信信号をチューニング(選局)するデジタルチューナ部12と、チューニングされたデジタル放送のデータを復調するデジタル復調部13とを備えている。なお、本発明に係る受信機は、VOD配信型のIP放送以外の放送(例えばこのデジタル放送)の受信機能は設けなくてもよい。
デジタル放送のチャンネル選局は、不揮発性メモリ28にCPU25で実行可能に格納した選局プログラム28aによって制御される。選局プログラム28aは、ユーザ操作によりデジタル放送の選局されたチャンネルをデジタルチューナ部12へ伝送し、デジタルチューナ部12にデジタル放送に対する選局処理を実行させる。
受信機1は、IPを用いてVOD配信されたコンテンツ8aを受信可能とするために、LAN(Local Area Network)14に接続され、コンテンツサーバ8からLAN14を介してコンテンツ8aのUDPパケットを受信するネットワークI/F部15と、ネットワークI/F部15を介してUDPパケットで受信したコンテンツ8aをTSパケットに変換するIP放送チューナ部16とを備える。受信機1のIP網5への接続はLAN14を経由してネットワークI/F部15が行うが、ネットワークI/F部15を例えばメディアコンバータなどと直接接続することで、LAN14を構築しなくとも可能である。
また、受信機1は、IP網5に接続されたサーバ6〜8とHTTP(S)/TCP/IP通信するために通信制御部26を備える。通信制御部26もネットワークI/F部15を介して外部との通信を行う。通信制御部26は、コンテンツサーバ8とのコンテンツ8aの再生制御(再生の開始や終了、トリックプレイなどの制御)に際しては、通信プロトコルとしてRTSP/TCP/IPを用いる。
さらに、受信機1は、デジタル放送ストリームに含まれるか別途放送されるSI情報(番組データ)を、デジタル復調部13から出力された復調データから分離する分離部(DMUX)17を備える。DMUX17は、VOD配信型IP放送のSI情報(番組データ)がVOD配信ストリームに含まれるか別途配信されている場合には、IP放送チューナ部16の出力であるTSパケットからその番組データの分離も実行する。また、DMUX17は、復調データやTSパケットをビデオデータとオーディオデータとに分離する。なお、デジタル放送とVOD配信されたIP放送との間でのビデオデータ及びオーディオデータの切り換えは、CPU25からの制御によりこのDMUX17で行うなどすればよい。
ビデオ信号の出力のために、受信機1は、DMUX17で分離されたデジタル放送のビデオデータやVOD配信コンテンツのビデオデータをデコードするビデオデコード部18と、不揮発性メモリ28に予め格納されたキャラクタを用いてECG/EPGや設定メニューなどのOSD(On Screen Display)用の信号(OSD画像信号)を生成するOSD処理部19と、このOSD画像信号をビデオデコード部18から出力されたビデオ信号に重畳する合成部20と、合成部20で合成された信号を出力用のビデオ信号に変換するビデオ出力変換部21とを備える。
オーディオ信号の出力のために、受信機1は、DMUX17で分離されたオーディオデータをデコードするオーディオデコード部22と、オーディオデコード部22から出力されたオーディオ信号を出力用のオーディオ信号に変換するオーディオ出力変換部23とを備える。
さらに、受信機1には、外部表示装置の一例としての液晶表示装置3と、音声出力用のスピーカ4とが接続されている。液晶表示装置3及びスピーカ4は、一般的な表示モニタやTV受像機などであればよい。液晶表示装置3は、ビデオ出力変換部21から出力されたビデオ信号(映像信号)に基づき映像を表示する。なお、外部表示装置としては、当然、プラズマパネルディスプレイ等の他の方式の表示装置を適用してもよい。スピーカ4は、オーディオ出力変換部23から出力されたオーディオ信号に基づき音声を出力する。
ここで、合成部20によりOSD処理部19から重畳される、EPG画面、ECG画面、BML画面などを表示するためのOSD画像信号(それぞれEPG画像信号、ECG画像信号、BML画像信号と呼ぶ)について説明する。なお、OSD処理部19では、これらの画面の他に例えば、選局プログラム28aで選局されたチャンネル番号やDMUX17で分離されたSI情報(番組個別の情報)を表示するためのOSD画像信号を生成し、合成部20で重畳することもできる。
EPG画面を表示させるために、受信機1は、EPG処理プログラム28bを、不揮発性メモリ28にCPU25で実行可能に格納している。EPG画像信号の生成処理は、EPG処理プログラム28bが、DMUX17で分離された番組データを不揮発性メモリ28などに蓄積しておき、それらの番組データを読み出し番組データの枠となる枠データと共にOSD処理部19に渡して指示する。OSD処理部19では番組データ及び枠データから対応するキャラクタを読み出してEPG画面用の画像を生成し、EPG画像信号として出力する。また、EPG処理プログラム28bによって表示されたEPG画面においてユーザ操作により或る番組が選択された場合には、上述の選局プログラム28aが実行される。
ECG画面を表示させるために、受信機1は、ECG処理プログラム28cを、不揮発性メモリ28にCPU25で実行可能に格納している。ECG画像信号の生成処理は、まず、ECG処理プログラム28cが通信制御部26を制御して、通信制御部26がネットワークI/F部15にECG画面の元となるメタデータをポータルサーバ6から取得させる。ECG処理プログラム28cは、取得したメタデータをOSD処理部19へ送り、OSD処理部19は、そのメタデータから対応するキャラクタを読み出してECG画面用の画像を生成し、ECG画像信号として出力する。
BML画面を表示させるために、受信機1は、BMLブラウザ28dを、不揮発性メモリ28にCPU25で実行可能に格納している。BML画像信号の生成処理は、まず、BMLブラウザ28dが通信制御部26を制御して、通信制御部26がネットワークI/F部15にBML画面のBML文書データをポータルサーバ6から取得させる。BMLブラウザ28dは、取得したBML文書データを解析しBML画面の画像を生成し、BML画像信号としてOSD処理部19へ渡す。BML画像信号を受け取ったOSD処理部19はそのまま合成部20へ出力する。
また、受信機1は、IP放送チューナ部16でコンテンツサーバ8から所望のコンテンツ8aを受信させるが、その受信制御並びにコンテンツ再生制御を行う制御プログラムとして、VODプレーヤ28eを備える。VODプレーヤ28eは、VOD配信型IP放送のコンテンツを受信及び再生する制御を行うためのAVプレーヤのプログラムであり、不揮発性メモリ28にCPU25で実行可能に格納しておく。
図3〜図8を参照しながら、受信機1側では主にそのVODプレーヤ28eで制御される、VOD配信システムにおける受信及び再生処理について説明する。
図3は、図1のVOD配信システムにおける受信・再生処理の一例を説明するための図で、図4〜図7は、図3の再生処理に際しやり取りされる再生制御ファイルの一例を示す図で、図8は、図1のVOD配信システムにおけるBMLブラウザによるVOD再生画面の一例である。なお、図4〜図7は、一つの再生制御ファイルを分けて図示したものであり、この再生制御ファイルは、図4の記述40、図5の記述50、図6の記述60、図7の記述70の順に記述されている。
ユーザが所望のコンテンツ8aを選択するには、まずポータルサーバ6に対して、上述のごとくポータル画面(ECG画面又はBML画面)を要求して受信し、液晶表示装置3に表示させる(ステップS1)。なお、図3ではBMLの例を挙げている。また、メタデータをコンテンツサーバ8から取得するような構成では、ECG処理プログラム28cをVODプレーヤ28eに含ませ、通信プロトコルとしてRTSP/TCP/IPを用いてメタデータを取得しECG画面を表示させてもよい。
ポータル画面(コンテンツ選択画面)において、ユーザ操作により或るコンテンツ8aが選択されたことを検知すると(ステップS2)、VODプレーヤ28eを起動させるか、或いは起動中のVODプレーヤ28eがそれを検知して受信及び再生処理を開始する。なお、ECG画面やBML画面がデジタル放送番組の情報も表示するものである場合、ユーザ操作によりデジタル放送番組が選択された場合には上述の選局プログラム28aで選局を実行させればよい。
このようにしてユーザ所望のコンテンツ8aが選択された場合、VOD配信型IP放送のコンテンツ8aを再生するためには、受信対象となるコンテンツ8aに対する再生制御ファイル8bが必要である。そのため、受信機1は受信対象となるコンテンツ8aに対する再生制御ファイル8bを取得する制御ファイル取得手段を備える。
この制御ファイル取得手段は、VODプレーヤ28e、ネットワークI/F部15、通信制御部26、及びそれらを制御するCPU25などで例示できる。例えば、VODプレーヤ28eが、通信制御部26を次のように制御する。この制御により、通信制御部26は、ポータル画面においてユーザ選択に応じて指定されたコンテンツサーバ8のURIに、ネットワークI/F部15を介し再生制御ファイル取得要求(HTTP(S)の取得要求(GETリクエスト))を実行し(ステップS3)、その応答としてコンテンツサーバ8が送信した再生制御ファイル8bを受信し(ステップS4)、VODプレーヤ28eに渡す。ここでの通信プロトコルは上述したようにHTTP(S)/TCP/IPを用いる。なお、ステップS3,S4は上述の制御ファイル取得ステップの一例である。
取得した再生制御ファイル28fは、例えば図4〜図7で示すようなエンティティ形式のマルチパート化されたXML文書である。ここで、図4の記述40において最初にコンテンツリスト(リソースリスト)が記述された例を示しているが、この部分は読まなくても制御可能である。
VODプレーヤ28eは、取得した再生制御ファイル28fをRAM24に一時的に格納した状態のまま解析するか、或いは不揮発性メモリ28に格納した後にRAM24に読み出して解析する。再生制御ファイル28fが上述のごとくXML文書で記述されている場合には、VODプレーヤ28eはXML文書の解析を可能としておけばよい。
この解析では、再生制御ファイル8b(28f)の記述40に含まれるERIからAVリソース(コンテンツ8a)のパス(記述47を参照)を取得する(ステップS5)。記述40,50には、ERIとして、例えば、XMLのバージョンの記述41、日付や時間の記述42、コンテンツ8aが暗号化されているか否かの記述43、コンテンツ8aのタイトルの記述44、コンテンツ8aの概要の記述45、コンテンツ8aのチャプタの番号や位置の記述51などと共に、コンテンツ8aのパス(提供先URI)の記述47を含む。さらに、記述40には、このコンテンツ8aをリピート再生するか否かを示すリピート再生情報の記述46も含まれる。記述46については本発明の一実施形態における主たる特徴であり、後述する。
また、記述60に含まれるLLIからライセンスの有無を確認し、有りの場合にはCASサーバ7のURIも取得する(ステップS6)。さらに、記述70に含まれるNCIから再生制御情報を取得する(ステップS10)。この再生制御情報は、例えば倍速再生の有無、倍速再生が可能な場合その倍速値などの情報である。
VODプレーヤ28eは、解析の結果、ライセンスが不要な場合、ERIに記述されたAVリソース(コンテンツ8a)のパスを指定して、通信制御部26に渡す。通信制御部26は、指定されたパスのコンテンツ8aを配信開始(再生開始)するよう、コンテンツサーバ8に対しRTSP/TCP/IP通信で要求する(ステップS11)。このように、デジタル放送のチャンネル選局に相当するVOD配信コンテンツ8aの選択は、VODプレーヤ28eによって制御される。なお、再生制御ファイル8bにUPIも含めた場合には、再生制御ファイル28fからUPIを取得しユーザのレジューム開始位置を取得すればよい。
また、解析の結果、対象のコンテンツ8aがライセンスが必要なコンテンツである場合には、VODプレーヤ28eが、通信制御部26を制御して、ネットワークI/F部15を介してCASサーバ7にライセンス取得要求を送信する(ステップS7)。CASサーバ7での認証を行うために、受信機1には、受信機1毎に割り当てられた図示しないCASカード及びその読み取り手段を具備しておけばよい。
CASサーバ7にてライセンスが発行された場合(ステップS8)、VODプレーヤ28eがそれを通信制御部26経由で受け取り(ステップS9)、再生制御ファイル28fに記述されたAVリソース(コンテンツ8a)のパスを指定して通信制御部26に渡す。そして、通信制御部26は、指定されたパスのコンテンツ8aを配信開始(再生開始)するよう、コンテンツサーバ8に対しRTSP/TCP/IP通信で要求する(ステップS11)。この要求にはライセンスを得たことを示す情報も付加しておく。
コンテンツサーバ8は、ステップS11のコンテンツ配信開始要求(ストリーミング要求)を受けて、対応するコンテンツ8aの読み出しを開始し(ステップS12)、受信機1に対しUDPパケットをRTP/UDP/IPで配信する(ステップS13)。受信機1は、ステップS13でストリーミング提供されたそのUDPパケットをネットワークI/F部15経由でIP放送チューナ部16が受信し、最終的にそのUDPパケットで配信されたコンテンツ8aがビデオ出力変換部21及びオーディオ出力変換部23から再生出力される。
ここで、音声についてはそのまま出力され、映像については、(I)ビデオデコード部18から出力されたビデオ信号をそのまま全画面表示するか、或いは(II)そのビデオ信号にECG画像信号又はBML画像信号を重畳して表示する。
(I)の場合、ECG処理プログラム28c又はBMLブラウザ28dが、VODプレーヤ28eの制御で受信したビデオ信号を全画面表示させるよう自身の処理を終了すればよい。(II)の場合、ECG処理プログラム28cが、VODプレーヤ28eの制御で受信したビデオ信号をECG画面の所定位置に組み込んで表示させればよい。また、(II)の場合、BML画面用に受信するBML文書データに、受信したビデオ信号をBML画面の所定位置に組み込んで表示させるような記述を行っておき、その記述に基づきBMLブラウザ28dが、VODプレーヤ28eの制御で受信したビデオ信号をその所定位置に組み込んで表示させればよい。
上記(I),(II)の選択は、VODプレーヤ28eで予めいずれを選択するかを決めておいてもよい。若しくは、コンテンツ選択画面でのコンテンツ8aの選択時にポータルサーバ6から次の画面用のメタデータ又はBMLデータが送信されてこない場合には、(I)の処理を実行し(ポータルサーバ6側ではコンテンツ選択を画面終了と認識する)、送信されてきた場合には(II)の処理を実行すればよい。
図8で例示するBML画面80は、BMLブラウザ28dによって表示されたポータル画面においてユーザ操作により或るコンテンツ8aが選択され、そのコンテンツ8aがプレビュー用であった場合に液晶表示装置3で表示された画面である。例示したBML画面80には、上述の所定位置に相当する動画領域81にコンテンツ8aの映像(動画)がVOD再生されると共に、再生中であることを示す情報82、前に表示したプレビュー用コンテンツを再生させるためのボタン83、動画領域81にプレビューされているコンテンツ8aの本映像のコンテンツ8aを購入するためのボタン84、次のプレビュー用コンテンツを再生させるためのボタン85、ポータルサーバ6へ戻るためのボタン87、BML画面80を終了し映像をデジタル放送に切り替えるためのボタン88が表示されている。ボタン84が含まれており、画面80はコンテンツ購入画面の一例に相当することとなる。
なお、コンテンツ再生中にVODプレーヤ28eでそのコンテンツ8aに対して認められるユーザ操作は、再生終了、さらにはNCIで記述された倍速値での早送りや巻き戻しや、本映像であればチャプタへ移行などであり、そのような操作がなされたときにステップS11の処理と同様に再生制御がなされ、コンテンツサーバ8はそれに応じたストリーミング配信や終了を行う。
このように、本発明に係る受信機1は、取得した再生制御ファイル28fに基づき、コンテンツサーバ8からIPを用いてVOD配信されたコンテンツ8aを受信し再生するコンテンツ再生手段を備える。このコンテンツ再生手段は、VODプレーヤ28e、IP放送チューナ部16、ネットワークI/F部15、通信制御部26、DMUX17、ビデオデコード部18、ビデオ出力変換部21、オーディオデコード部22、オーディオ出力変換部23、及びそれらを制御するCPU25などで例示したものである。なお、ステップS5〜S7,S9〜S11,S13及び後述の再度再生する処理は、上述のコンテンツ再生ステップの一例である。
ステップS13に続き、コンテンツ8aの最後まで再生された場合、コンテンツサーバ8はその旨を受信機1に通知する(ステップS14)。ステップS14ではRTSPの再生終了通知が送信され、受信機1はそれを受信する。
本発明に係る受信機1の主たる特徴として、次のリピート再生判定手段及び再生コマンド送信手段を備えるものとする。リピート再生判定手段は、コンテンツ8aをリピート再生するか否かを判定する。リピート再生判定手段の例については後述する。
再生コマンド送信手段は、リピート再生判定手段でリピート再生すると判定された場合に、同じコンテンツ8aを再度先頭から再生するコマンド(以下、再生コマンドという)を、コンテンツサーバ8に送信する。この再生コマンド送信手段は、VODプレーヤ28e、通信制御部26、ネットワークI/F部15、及びそれらを制御するCPU25などで例示できる。
ステップS14の通知を受けるまですなわちコンテンツ再生途中に、ユーザが再度先頭から再生する操作を行わなかった場合、再生コマンド送信手段は、リピート再生するとの判定に応じた再生コマンドの送信を、コンテンツ再生手段によるコンテンツ再生終了時点又は終了の所定時間前の時点で実行すればよい。
図3のフローに戻って説明すると、例えば、VODプレーヤ28eが、リピート再生すると判定された場合に通信制御部26に対し、再生コマンドをネットワークI/F部15を介して送信するように命令することで、再生コマンドの送信がコンテンツサーバ8に対して実行される(ステップS15)。なお、ステップS15は上述の再生コマンド送信ステップの一例である。
ステップS15での再生コマンド送信は、ステップS11と同じ再生制御処理となる。従って、コンテンツサーバ8は、受信したこの再生コマンドに対する応答として同一のコンテンツ8aの読み出しを開始し(ステップS16)、受信機1に対しUDPパケットをRTP/UDP/IPで配信する(ステップS17)。受信機1では、コンテンツ再生手段がコンテンツサーバ8から配信された同一のコンテンツ8aを再度受信して、制御ファイル取得手段による再生制御ファイル28fの再受信無しで、以前に取得済みの再生制御ファイル28fに基づきそのコンテンツ8aを再度再生する。
続いて、ステップS14〜S17のごとき処理が、ユーザがVOD視聴終了の操作を行い(ステップS19)、その指示を行う(ステップS20)まで繰り返される。ステップS20では、ポータルサーバ6に対してHTTP(S)のリターンURL要求を行えばよい。なお、再生制御ファイル28fにUPIが記述され、コンテンツサーバ8又はポータルサーバ6又はCASサーバ7でユーザの視聴状況を管理する場合には、ステップS20において対象のサーバに停止位置を設定することとなる。停止位置は図3においては再生終了時となるが、実際にはユーザは任意の位置でVOD視聴終了の操作を行うことができる。
従来では、コンテンツ8aの再生が終了した時点(再生終了通知の受信時点)で、上記(I),(II)のいずれの場合でも、ECG処理プログラム28c又はBMLブラウザ28dが元のECG画面又はBML画面に戻す。従って、本発明のごときリピート再生判定手段及び再生コマンド送信手段を設けない従来の受信機では、コンテンツ再生が終了した場合(例えばECG画面又はBML画面でのプレビュー再生においてプレビューコンテンツが最後まで再生された場合など)、一旦コンテンツ再生を停止してEGC画面又はBML画面に戻った後、再度ユーザ操作によりプレビュー再生の操作を行う必要があり、操作の手間と時間がかかる。なお、再生終了時に元のECG画面又はBML画面に戻さない場合には、その画面を呼び出すところから操作することとなり、さらに手間と時間がかかる。
また、BML文書データにおいて、再生が最後まで行ったら再び先頭から再生すると記述しておくことで、自動的に再度先頭から再生することが可能であるが、BMLレベルでのリピート再生では、再度、再生制御ファイル28fを取得する処理から始めなければならず、再び再生が始まるまでに時間がかかる。
すなわち、本発明では、BML画面によるプレビュー再生において、BML文書中に映像再生を制御する記述を行った場合に比べ、再生制御ファイル28fの再取得等の手続き行わないので、瞬時にリピート再生を行なうことができる。実際、IP網5の通信トラフィックなどを考慮しなくてよいように室内で各サーバ6〜8及び受信機1を設けて試験したが、BML文書による制御では数秒必要であったのに対し、本発明の制御では1秒以内で処理が終了した。
このように、本発明では、IPを用いた放送サービスにおいてコンテンツサーバ8からVOD配信されるコンテンツ8aを、受信機1で素早くリピート再生することが可能となる。例えば、プレビュー用コンテンツ8aを最後まで再生した場合に、その再生制御ファイル28fを再取得する必要がないため素早く最初からリピート再生することができる。さらに、そのコンテンツサーバ8内でそのコンテンツ8aをリピート再生のために重複記憶しておく必要もない。
例えば、BMLブラウザ28dで表示させるポータル画面に、プレビュー用コンテンツを予め掲載するようにそのURLを受信機1に送信していた場合などにも、ユーザはプレビュー用コンテンツを見逃す可能性が低くなる。そのため、サービス提供側にとってみればプレビュー用コンテンツの本映像に対する宣伝効果が大きくなり、ユーザにとってみれば視聴したいコンテンツの情報を得る機会が多くなる。
また、上述したリピート再生判定手段でリピート再生するか否かを容易に判定させることが好ましい。そのために、コンテンツサーバ8側の主たる特徴として、プレビュー提供手段で提供する再生制御ファイル8bには、リピート再生することを示すリピート再生情報(例えばリピートフラグデータ)を含ませることが好ましい。勿論、プレビュー用コンテンツ以外にもリピート再生させたいと提供側が望んでいるコンテンツに対してはそれに対応した再生制御ファイル8bにこのリピート再生情報を含ませておくとよい。なお、リピートフラグをプレビュー用コンテンツに対してのみ用いる場合には、プレビューフラグと読み替えてもよい。
このリピート再生情報の例は、図4の記述46で挙げている。記述46はERI内の記述である。記述46では、リピート再生すること(リピートフラグが有効であること)を示すために、「repeat type」を「limit_count」とし、そのカウント数の上限を「10」とした例を示している。カウント数の上限(リピート再生上限回数)については後述する。リピート再生しないことを示すためには、例えば記述46の「repeat type」として「limit_noncount」などと記述し、カウント数も記述しないでおくか、或いは、「repeat type」自体を記述しないでおくとよい。
リピート再生情報がコンテンツサーバ8から送信される構成においては、上述のリピート再生判定手段として、次のリピート再生判定手段(以下、判定手段Aという)を採用するとよい。すなわち、判定手段Aは、取得した再生制御ファイル28fにそのリピート再生情報が含まれる否かを判定し、含まれた場合にコンテンツ再生手段で受信したコンテンツをリピート再生すると判定する。この判定は、ステップS5,S6,S10などで解析したときに同時に実行しておけばよい。なお、ここで説明する判定処理は上述のリピート再生判定ステップの一例である。
この判定手段Aは、VODプレーヤ28e、不揮発性メモリ28、及びそれ実行するCPU25などで例示できる。例えば、VODプレーヤ28eが上述したように再生制御ファイル28fを不揮発性メモリ28に格納しておき、VODプレーヤ28eがそれを読み出して、選択されたコンテンツ8aが本映像か否かを再生制御ファイル28fにリピート再生を示す情報が含まれているか否かで判定する。
リピートフラグが有効になっている場合は、リピートコンテンツとして扱い、コンテンツ8aが最後まで再生された場合、再生制御ファイル28fを取り直さずに、再び先頭から再生する再生コマンドをコンテンツサーバ8に投げることによって、受信機1自体(VODプレーヤ28e)がリピート再生を行う。この場合、後述の上限を設定していないときにはリピート再生が続くため、上記(II)の場合にはポータルサーバ6が画面終了を認識できないため、ポータルサーバ6からは終わりの無いリピートコンテンツとして扱われることとなる。
また、再生制御ファイル28fを再度利用するために、リピート再生すると判定された場合には、再生制御ファイル28fをそのまま保存しておき、リピート再生しないと判定された場合には、不揮発性メモリ28から再生制御ファイル28fを消去するとよい。
なお、上述のリピート再生情報が、上述したトリックプレイ(早送りや巻き戻しなど)の情報、すなわち倍速再生の情報に含まれるものではないことは、リピート再生情報がコンテンツサーバ8の機能(サーバ8の対応状況)とは無関係の情報であることからも理解できる。また、リピートフラグ及びリピート再生上限回数を再生制御ファイル8b(28f)のERIに記述することとして説明しているが、ERIに限らず再生制御ファイル8b(28f)内に同様に記述することができる。
また、上述のリピート再生上限回数で例示したように、リピート再生情報は、リピート再生回数の上限を示す上限情報を含むことが好ましい。図4の例では、上限を10回としリピート再生を繰り返すことを示している。勿論、10回繰り返す前にユーザ操作で停止することは可能である。
これにより受信機1はリピート再生を行うか否かだけでなく、その上限回数を得ることとなる。そして、再生コマンド送信手段は、同一のコンテンツに対する再生コマンドの連続送信回数又はコンテンツ再生手段による同一のコンテンツの連続再生回数をカウントするカウント手段を有する。なお、ここで「連続」送信回数としたのは、連続としないと一旦リピートが終了し、再度ユーザが同一コンテンツ8aの再生を求めた場合にも続けてカウントされてしまうためである。再生コマンド送信手段は、このカウント手段でのカウントの結果が上限情報を上回る場合に、再生コマンドの送信を停止する。
このように、受信機1はリピートフラグ及びリピート再生上限回数に従い、その上限回数以内である場合に、再生コマンドをコンテンツサーバ8に送信し、コンテンツサーバ8はコンテンツの先頭から再び配信を行う。その上限回数に達したら次はリピートさせないように再生コマンドの送信を停止する。ここで、リピート再生すると判定された場合には、再生回数が上限回数を超えるまで再生制御ファイル28fをそのまま保存しておき、上限回数を超えた場合並びにリピート再生しないと判定された場合には、不揮発性メモリ28から再生制御ファイル28fを消去するとよい。
また、図8のBML画面80で例示するように、現在のリピート回数と上限回数が分かるように回数情報86を表示しておいてもよい。この例では、上限が10回でそのうち現在5回目を再生中であることを表示している。
リピート再生に上限を設けることで、通信トラフィックの増大を防ぐことや、コンテンツホルダである提供側のコンテンツサーバ8の負荷を減らすことができる。
上述のごときリピート再生情報をコンテンツサーバ8が再生制御ファイル8bに含めるという構成は、受信機1さえそれに対応させていれば、どのメーカであっても提供側がリピート再生を望むコンテンツをリピート再生させることができる。
しかし、コンテンツサーバ8がそのような構成(リピート再生情報を再生制御ファイル8bに含める構成)を採用しない場合、当然、上述のごとき判定手段Aではリピート再生情報を常に検知できず、常にリピート再生しないと判定されてしまう。コンテンツサーバ8がそのような構成(常にリピート再生情報を含めるようなことをしない構成)を採用している場合には、別のリピート再生判定手段を採用して、受信機1側で何らかの情報を元にリピート再生するか否かを判定しなければならない。すなわち、受信機1側だけでその判定を行わなければならない。
そのような別のリピート再生判定手段(以下、判定手段Bという)としては、再生制御ファイル28f(但しリピート再生情報は含まない)に含まれる情報に基づき、対象のコンテンツ8aがプレビュー用であるか否かを判定する手段を設けておけばよい。例えば、再生制御ファイル28fの記述のうち、再生に必要な情報、例えば画角情報、タイトル情報、尺長、プロテクションの有無などに基づき、それぞれ画角が所定より小さい場合、タイトルに「概要」など規定の内容と含まれている場合、3分など所定時間より短い場合、プロテクション無しの場合に、プレビュー用と判定するとよい。
そして、この判定手段Bが、プレビュー用である場合にコンテンツ再生手段で受信したコンテンツをリピート再生すると判定する。この判定は、ステップS5,S6,S10などで解析したときに同時に実行しておけばよい。なお、ここで説明する判定処理は上述のリピート再生判定ステップの他の例である。リピート再生する場合には、リピートコンテンツとして扱い、コンテンツ8aが最後まで再生された場合、再生制御ファイル28fを取り直さずに、再び先頭から再生する再生コマンドをコンテンツサーバ8に投げることによって、受信機1自体(VODプレーヤ28e)がリピート再生を行う。
さらに別のリピート再生判定手段(以下、判定手段Cという)として、再生制御ファイル28fに基づくコンテンツ再生手段でのコンテンツ再生の状態から、対象のコンテンツがプレビュー用であるか否かを判定する手段を設けてもよい。なお、ここで説明する判定処理も上述のリピート再生判定ステップの他の例である。
コンテンツ再生の状態としては、例えば、VODプレーヤ28eでコンテンツ8aを再生中で、且つECG処理プログラム28c又はBMLブラウザ28dによりECG画面又はBML画面が表示中であれば、プレビュー用であると判定してもよい。また、画角が全画面に対して縮小(例えば左上1/4に縮小)表示されている場合に、プレビュー用であると判定してもよい。このとき、例えばBML文書に縮小表示する記述があるものとする。また、表示されている画面が、図8のようにコンテンツ購入画面であった場合に、プレビュー用であると判定してもよい。また、CASサーバ7にアクセスせずに再生していることを検知することで、ライセンス供与を伴わないストリーミング再生中であることが分かり、この場合にプレビュー用であると判定してもよい。さらに、不揮発性メモリ28に格納された各プログラムのうち、ECG処理プログラム28cかBMLブラウザ28dが稼働していればプレビュー用であると判定してもよい。
そして、この判定手段Cが、プレビュー用である場合にコンテンツ再生手段で受信したコンテンツをリピート再生すると判定する。この判定は、ステップS13での受信中などに並行して実行しておけばよい。リピート再生する場合には、リピートコンテンツとして扱い、コンテンツ8aが最後まで再生された場合、再生制御ファイル28fを取り直さずに、再び先頭から再生する再生コマンドをコンテンツサーバ8に投げることによって、受信機1自体(VODプレーヤ28e)がリピート再生を行う。
上述の判定手段B又は判定手段Cを採用した場合、再生コマンド送信手段は、同一のコンテンツに対する再生コマンドの連続送信回数又はコンテンツ再生手段による同一のコンテンツの連続再生回数をカウントするカウント手段を備えておく。そして、カウント手段でのカウントの結果が所定のリピート再生回数を上回る場合に、再生コマンドの送信を停止する。すなわち、所定の連続回数(リピート再生回数)のみ再生コマンドの送信を実行する。この所定のリピート再生回数は、受信機1で任意に設定しておけばよい。
ここでも、リピート再生すると判定された場合には、再生回数が上限回数(所定のリピート再生回数)以内では再生制御ファイル28fをそのまま保存しておき、その上限回数を超えた場合並びにリピート再生しないと判定された場合には、不揮発性メモリ28から再生制御ファイル28fを消去するとよい。
なお、以上の説明では、コンテンツサーバ8がIPユニキャスト放送をストリーム配信で行うためのサーバであるものとして説明している。しかしながら、所謂プレビュー用コンテンツ以外の本映像のコンテンツ、すなわち本発明のごときリピート再生を必要としないコンテンツは、IPマルチキャスト放送など他の放送形式でストリーム配信又はファイル配信してもよい。すなわち、VODによるプレビュー用コンテンツの配信は、その元となるコンテンツをライブ配信するものに対して実行することもできる。
また、同様の考えから、VODによるプレビュー用コンテンツの配信は、その元となるコンテンツをデジタル放送等の放送波で配信するものに対して実行することもできる。その場合、例えば、ECG画面又はBML画面でのプレビュー用コンテンツのユーザ選択により、デジタル放送の対応するチャンネルが選局されるよう構成しておけばよい。
以上、本発明のコンテンツ再生装置やサーバ装置について説明してきたが、本発明は、上述した処理手順に沿ったコンテンツ再生装置でのコンテンツ再生方法や、サーバでのコンテンツ配信方法としての形態を採用してもよい。
また、本発明は、上述した受信機1等のコンテンツ再生装置内に組み込まれ、CPU25等で例示した制御部に上述した処理を実行させる各種制御プログラム(ファームウェア)としての形態も採用してもよい。さらに、本発明は、コンテンツサーバ8で例示したサーバ装置に実行可能に組み込むためのプログラム、すなわち、コンピュータをコンテンツサーバ8として機能させるためのサーバプログラムとしての形態も採用してもよい。このサーバプログラムは、上述したように、提供する再生制御ファイルにリピート再生情報を含むようにする。
このようなプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することで流通させたり、ネットワーク経由や放送経由で配信して流通させるとよい。この記録媒体としては、具体的には、各種のCD(Compact Disc),光磁気ディスク,DVD(Digital Versatile Disc),フレキシブルディスク,フラッシュメモリや、その他各種ROMやRAM等が想定できる。コンテンツ再生装置側では、コンピュータに上述のごとくの記録媒体を装着して対応するプログラムを読み出して、コンテンツ再生装置が備えている記憶装置に転送して記憶させておくか、或いは放送やネットワーク経由で直接取得してこの記憶装置に記憶させておくとよい。コンテンツ再生装置が必要に応じてこのプログラムを読み出すことにより、本発明に係わる機能を実現することができる。一方、サーバ装置側では、コンピュータに、上述のごとくの記録媒体を装着してサーバプログラムを記憶させ、必要に応じてこれを読み出すことで、本発明に係わる機能を実現することができる。
本発明に係るコンテンツ再生装置の一例としての受信機等が組み込まれたVOD配信システムの一構成例を示す概略図である。 図1の受信機の一構成例を説明するためのブロック図であり、受信機とその受信機に接続された液晶表示装置及びスピーカとでなるシステム構成例を示すブロック図である。 図1のVOD配信システムにおける受信・再生処理の一例を説明するための図である。 図3の受信・再生処理に際しやり取りされる再生制御ファイルの一例を示す図である。 図4に続く図である。 図5に続く図である。 図6に続く図である。 図1のVOD配信システムにおけるBMLブラウザによるVOD再生画面の一例である。
符号の説明
1…受信機、2…リモコン、3…液晶表示装置、4…スピーカ、5…IP網、6…ポータルサーバ、7…CASサーバ、8…コンテンツサーバ、8a…コンテンツ、8b…再生制御ファイル、11…デジタル放送受信アンテナ、12…デジタルチューナ部、13…デジタル復調部、14…LAN、15…ネットワークI/F部、16…IP放送チューナ部、17…分離部、18…ビデオデコード部、19…OSD処理部、20…合成部、21…ビデオ出力変換部、22…オーディオデコード部、23…オーディオ出力変換部、24…RAM、25…CPU、26…通信制御部、27…リモコン受光部、28…不揮発性メモリ、28a…選局プログラム、28b…EPG処理プログラム、28c…ECG処理プログラム、28d…BMLブラウザ、28e…VODプレーヤ、28f…取得した再生制御ファイル。

Claims (9)

  1. IPを用いたビデオオンデマンドサービスとしてサーバ装置から提供されるコンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
    前記サーバ装置から、受信対象となるコンテンツに対する再生制御ファイルを取得する制御ファイル取得手段と、該制御ファイル取得手段で取得した再生制御ファイルに基づき、前記サーバ装置からコンテンツを受信し再生するコンテンツ再生手段と、該コンテンツ再生手段で再生した前記コンテンツをリピート再生するか否かを判定するリピート再生判定手段と、該リピート再生判定手段でリピート再生すると判定された場合に、前記コンテンツを再度先頭から再生するコマンドを、前記サーバ装置に送信する再生コマンド送信手段とを備え、
    該再生コマンド送信手段で送信したコマンドに対する応答として、前記コンテンツ再生手段が前記サーバ装置から前記コンテンツを再度受信して、以前に前記制御ファイル取得手段で取得済みの再生制御ファイルに基づき前記コンテンツを再度再生することを特徴とするコンテンツ再生装置。
  2. 前記リピート再生判定手段は、前記再生制御ファイルに、リピート再生をすることを示すリピート再生情報が含まれる否かを判定し、含まれた場合に前記コンテンツ再生手段で受信した前記コンテンツをリピート再生すると判定することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  3. 前記リピート再生情報は、リピート再生回数の上限を示す上限情報を含み、
    前記再生コマンド送信手段は、同一のコンテンツに対する前記コマンドの連続送信回数又は前記コンテンツ再生手段による同一のコンテンツの連続再生回数をカウントするカウント手段を有し、該カウント手段でのカウントの結果が前記上限情報を上回る場合に、前記コマンドの送信を停止することを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
  4. 前記リピート再生判定手段は、前記再生制御ファイルに含まれる情報に基づき、対象のコンテンツがプレビュー用であるか否かを判定し、プレビュー用である場合に前記コンテンツ再生手段で受信した前記コンテンツをリピート再生すると判定することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  5. 前記リピート再生判定手段は、前記再生制御ファイルに基づく前記コンテンツ再生手段でのコンテンツ再生の状態から、対象のコンテンツがプレビュー用であるか否かを判定し、プレビュー用である場合に前記コンテンツ再生手段で受信した前記コンテンツをリピート再生すると判定することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  6. 前記再生コマンド送信手段は、同一のコンテンツに対する前記コマンドの連続送信回数又は前記コンテンツ再生手段による同一のコンテンツの連続再生回数をカウントするカウント手段を有し、該カウント手段でのカウントの結果が所定のリピート再生回数を上回る場合に、前記コマンドの送信を停止することを特徴とする請求項4又は5に記載のコンテンツ再生装置。
  7. IPを用いたビデオオンデマンドサービスとして、コンテンツ再生装置に対してコンテンツを提供するサーバ装置であって、コンテンツ及び該コンテンツに関するプレビュー用コンテンツを記憶する記憶手段と、前記プレビュー用コンテンツ及び該プレビュー用コンテンツに対する再生制御ファイルを前記コンテンツ再生装置に提供するプレビュー提供手段と、前記コンテンツ及び該コンテンツに対する再生制御ファイルを前記コンテンツ再生装置に提供するコンテンツ提供手段とを備え、前記プレビュー提供手段で提供する再生制御ファイルは、リピート再生することを示すリピート再生情報を含むことを特徴とするサーバ装置。
  8. IPを用いたビデオオンデマンドサービスとしてサーバ装置から提供されるコンテンツをコンテンツ再生装置で再生するコンテンツ再生方法であって、
    前記サーバ装置から受信対象となるコンテンツに対する再生制御ファイルを取得する制御ファイル取得ステップと、該取得した再生制御ファイルに基づき前記サーバ装置からコンテンツを受信し再生するコンテンツ再生ステップと、該再生した前記コンテンツをリピート再生するか否かを判定するリピート再生判定ステップと、該リピート再生判定ステップでリピート再生すると判定された場合に、前記コンテンツを再度先頭から再生するコマンドを、前記サーバ装置に送信する再生コマンド送信ステップとを含み、
    前記コンテンツ再生ステップは、前記再生コマンド送信ステップで送信したコマンドに対する応答として、前記サーバ装置から前記コンテンツを再度受信して、以前に前記制御ファイル取得ステップで取得済みの再生制御ファイルに基づき前記コンテンツを再度再生するステップを有することを特徴とするコンテンツ再生方法。
  9. コンテンツ再生装置の制御部に組み込み、IPを用いたビデオオンデマンドサービスとしてサーバ装置から提供されるコンテンツをコンテンツ再生装置で再生するためのプログラムであって、
    当該プログラムは、前記制御部に、前記サーバ装置から受信対象となるコンテンツに対する再生制御ファイルを取得する制御ファイル取得ステップと、該取得した再生制御ファイルに基づき前記サーバ装置からコンテンツを受信し再生するコンテンツ再生ステップと、該再生した前記コンテンツをリピート再生するか否かを判定するリピート再生判定ステップと、該リピート再生判定ステップでリピート再生すると判定された場合に、前記コンテンツを再度先頭から再生するコマンドを、前記サーバ装置に送信する再生コマンド送信ステップとを実行させ、
    前記コンテンツ再生ステップは、前記再生コマンド送信ステップで送信したコマンドに対する応答として、前記サーバ装置から前記コンテンツを再度受信して、以前に前記制御ファイル取得ステップで取得済みの再生制御ファイルに基づき前記コンテンツを再度再生するステップを有することを特徴とするプログラム。
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