JP2009021554A - 電子ディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】電子ペーパーと称される電子ディスプレイで、高精細且つ高コントラスト比の反射型電子ディスプレイを提供する。
【解決手段】電圧印加により光の濃淡を生じる電子ディスプレイであって、該電子ディスプレイは基板上にディスプレイ媒体および該ディスプレイ媒体を駆動する薄膜電界効果型トランジスタを有し、該薄膜電界効果型トランジスタが、前記基板上に、少なくともゲート電極70、ゲート絶縁膜72、活性層85−1、ソース電極90−1及びドレイン電極90−2を有する薄膜電界効果型トランジスタであって、前記活性層85−1と前記ソース電極90−1及び前記ドレイン電極90−2の少なくとも一方との間に抵抗層85−2を有することを特徴とする電子ディスプレイ。
【選択図】図6

Description

本発明は、薄膜電界効果型トランジスタを備えた電子ディスプレイに関する。
に関する。
近年、情報機器の発達に伴い、低消費電力且つ薄型の表示装置のニーズが増しており、これらニーズに合わせた表示装置の研究、開発が盛んに行われている。中でも液晶表示装置は、液晶分子の配列を電気的に制御し液晶の光学的特性を変化させる事ができ、上記のニーズに対応できる表示装置として活発な開発が行われ商品化されている。
しかしながら、これらの液晶表示装置では、画面を見る角度や反射光による画面上の文字の見づらさや、光源のちらつき・低輝度等から生じる視覚へ負担が未だ十分に解決されていない。この為、視覚への負担の少ない表示装置の研究が盛んに検討されている。
低消費電力、眼への負担軽減などの観点から電子ペーパーと称される反射型表示装置が要望されている。
その1つとして、電気泳動表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図1(A)に示すように、本発明の一実施形態に係る電気泳動表示装置2は、第1基板4aと第2基板4bとを有し、これら基板4a、4bを所定間隔に保つため、基板4a、4bの周囲には、隔壁6が装着してある。第1基板4aは、たとえば透明ガラスなどの光透過性板で構成してある。この第1基板4aの第2基板4bとの対向面には、第1電極8aが成膜してある。第1電極8aは、たとえば酸化インジウム・スズ(ITO)膜などで構成される。この第1電極8aは、第1基板4aの表示画面全域に形成し、その表面に何らかの光透過パターン(表示パターン)が形成されたマスクを装着する。または、表示パターンに合わせて第1電極8aを所望のパターンで第1基板4aの表面に被着しても良い。
第2基板4bは、必ずしも透明である必要はないが、たとえばガラス基板により構成される。また、第2基板4bの第1基板との対向面には、第2電極8bが形成される。第2電極8bは、必ずしも透明電極である必要はないが、たとえばITO膜で構成される。
これら第1基板4aと第2基板4bとを所定間隔に保持する隔壁6は、両基板4a、4bと隔壁6との間に形成される密封空間をシールする機能も有し、たとえばエポキシ樹脂などのシール剤で構成される。この隔壁6の厚さ(電極間距離)は、通常20μm〜1mm程度である。
両基板4a、4bと隔壁6との間に形成される密封空間には、電気泳動表示用分散液10が収容されており、この電気泳動表示用分散液10は、着色分散媒10aと、この分散媒に分散されている帯電した顔料粒子10bを含む。着色分散媒10aとしては、特に限定されないが、たとえば黒色の分散媒であり、具体的には、ヘキシルベンゼン+アントラキノン系染料などが例示される。顔料粒子10bとしては、特に限定されないが、たとえば白色顔料粒子あるいはその他の着色顔料粒子が用いられ、具体的には、界面活性剤が添加された、外径が約0.8μm〜1.2μm程度の硫化亜鉛(ZnS)粒子などが例示される。
このような電気泳動表示装置2は、上記の電極8a,8b間に、例えば図1(B)に示すように、上側の電極にプラス、下側の電極にマイナスの電圧を印加すると、着色分散媒中に分散している負に帯電した白色顔料粒子10bがクーロン力によって陽極に向かって電気泳動し、白色顔料粒子10bが上側の陽極電極8aに付着する。このような状態の電気泳動表示装置を、図1(B)に示すような目の位置から観察すると、白色顔料粒子が付着して層を形成した部分は透明電極8aとガラス製透明基板4aとを介して白色に見えることになる。
一方、印加電圧の極性を逆にすれば、図1(C)に示すように、白色顔料粒子は対面側の電極に付着して層を形成し、図示のような位置から観察すると、白色顔料粒子層が黒色分散媒の背後に隠れるので、電気泳動表示パネルは黒色に見えることになる。
このような原理の電気泳動表示装置においては、液中を着色顔料粒子が移動するために液の粘性抵抗を受けるため応答時間が長いことが問題であり、また、着色顔料粒子が移動する間、駆動電圧を印加し続ける必要がある。もし、印加時間が短いと、着色顔料粒子が電極に達することができず、表示コントラストの低下を生じてしまう。
このようなカプセル化された着色粒子あるいは回転ボール型着色粒子を用いた電気泳動表示方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。この場合、1つの粒子内で荷電粒子が移動もしくは回転によってイメージ表示を行うので応答速度が早い特徴を有する。その他、電気泳動方式の上記問題点を改良する手段が種々の方法で提案されている(例えば、特許文献3参照)。
例えば、図2に示すように、カプセル41内に実質的に透明な流体中に第1の粒子セット42、および第2の粒子セット44を分散して含み、第1の粒子セット42、および第2の粒子セット44は、対照をなす光学特性を有する。例えば、第1の粒子セット42が白であり、第2の粒子セット44は黒である。電極46および46’間に電界を印加すると、第1の粒子セット42が電極46’へと向かって移動する一方で、第2の粒子セット44は電極46へと向かって移動する。
また、クーロン力を利用した粒子群あるいは粉流体の移動によって画像を繰り返し表示、消去できる画像表示装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。少なくとも一方が透明な2枚の基板の間に色および帯電特性の異なる2種類以上の粒子群を封入し、基板に設けた電極からなる電極対から粒子群に電界を与えてクーロン力により粒子を飛翔移動させて画像を表示する。これらの粒子群は、基板間に気体中に固体状物質が分散質として浮遊するエアロゾル状態で封入される。電気泳動方式に比べて早い応答速度が来されるが、保存中にエアロゾルの粒子群の沈降・凝集等による機能低下が懸念される。
また、電荷輸送性材料から成る2つの表示基板間に、色が異なると共に少なくとも1種類が他と逆の帯電極性を有する少なくとも2種類の粒子が封入された少なくとも1つのセルが形成された表示媒体が知られている(例えば、特許文献5参照)。前記2つの表示基板のうちの一方の基板側に設けられた電界印加ヘッドを相対的に移動させ、前記表示媒体内の画像データに応じた領域に電界を生じさせ、該電界により前記少なくとも2種類の粒子のうちの1種類の粒子を前記いずれか一方の基板側に移動させることにより、画像を表示する。
また、エレクトロクロミック素子を用いた画像表示装置も知られている(例えば、特許文献6参照)。これは、電流または電圧が加えられると、色が可逆的に変化するエレクトロクロミズム性を有する材料を用いて画像を表示するものであり、エレクトロクロミック素子(ECD)と称される。典型的なECDは、電極間にエレクトロクロミック材料と電解質の組合せを挟む、2つの導体から構成される。
いずれの表示装置においても、画像を形成する各画素は、ガラス基板上に設けた非晶質シリコン薄膜や多結晶シリコン薄膜を活性層に用いる薄膜電界効果型トランジスタ(以後の説明で、Thin Film Transistor、もしくはTFTと記載する場合がある)のアクティブマトリックス回路により駆動されている。特に高精細、高画質の表示のためにはアクテイブマトリックスが望まれ、小型で大容量の電流が供給可能なTFTが望まれている。
従来、シリコン薄膜を用いるトランジスタは、安定性、動作信頼性が良好であるが、その製造には比較的高温の熱工程を要し、一般的に電子ディスプレイ媒体上に形成する場合、電子ディスプレイ媒体に損傷を与えるため問題があった。
近年、低温での成膜が可能なアモルファス酸化物、例えば、In−Ga−Zn−O系アモルファス酸化物を半導体薄膜に用いるTFTの開発が活発に行われている(特許文献7、非特許文献1参照)。アモルファス酸化物半導体を用いたTFTは、室温成膜が可能であり、フイルム上に作製が可能であるので、フイルム(フレキシブル)TFTの活性層の材料として最近注目を浴びている。特に、東工大・細野らにより、a−IGZOを用いたTFTは、PEN基板上でも電界効果移動度が約10cm/Vsとガラス上のa−Si系TFTよりも高移動度が報告されて、特にフイルムTFTとして注目されるようになった(非特許文献2参照)。カラーフィルター上にa−IGZOを活性層として用いたTFTを形成し、カプセル化された回転ボール型着色粒子を用いた電気泳動表示方式の電子ペーパーが開示された(非特許文献3参照)。
しかし、このa−IGZOを用いたTFTを例えば表示装置の駆動回路として用いる場合、1cm/Vs〜10cm/Vsという移動度では、特性は不十分であり、またOFF電流が高く、ON/OFF比が低いという問題がある。特に高精細電子ディスプレイに用いるためには、さらなる移動度の向上、ON/OFF比の向上が要求される。
特開平9−185087号公報 特表2002−511606号公報 特許第3566524号公報 国際公開2004/006006号公報 特許第3726646号公報 特開2007−17971号公報 特開2006−165529号公報 International Display Workshop(IDW)/AD’05,p845−p846(December 6,2005) NATURE,vol.432,p488−p492(November 25.2004) International Display Workshop(IDW)’06,EP1−4L,p585−p586(2006)
本発明の目的は、電子ペーパーと称される電子ディスプレイで、高精細且つ高コントラスト比の反射型電子ディスプレイを提供することにある。
本発明の上記課題は下記の手段によって解決された。
<1> 電圧印加により光の濃淡を生じる電子ディスプレイであって、該電子ディスプレイは基板上にディスプレイ媒体および該ディスプレイ媒体を駆動する薄膜電界効果型トランジスタを有し、該薄膜電界効果型トランジスタが、前記基板上に、少なくともゲート電極、ゲート絶縁膜、活性層、ソース電極及びドレイン電極を有する薄膜電界効果型トランジスタであって、前記活性層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極の少なくとも一方との間に抵抗層を有することを特徴とする電子ディスプレイ
<2> 前記活性層の層が前記ゲート絶縁膜と接し、前記抵抗層の層が前記ソース電極及び前記ドレイン電極の少なくとも一方と接していることを特徴とする<1>に記載の電子ディスプレイ。
<3> 前記抵抗層の膜厚が前記活性層の膜厚より厚いことを特徴とする<2>に記載の電子ディスプレイ。
<4> 前記抵抗層と前記活性層の間の電気伝導度が連続的に変化していることを特徴とする<1>または<2>に記載の電子ディスプレイ。
<5> 前記活性層及び前記抵抗層が酸化物半導体を含有することを特徴とする<1>〜<4>のいずれかに記載の電子ディスプレイ。
<6> 前記酸化物半導体がアモルファス酸化物半導体であることを特徴とする<5>に記載の電子ディスプレイ。
<7> 前記活性層の酸素濃度が前記抵抗層の酸素濃度より低いことを特徴とする<1>〜<6>のいずれかに記載の電子ディスプレイ。
<8> 前記酸化物半導体がIn、GaおよびZnからなる群より選ばれる少なくとも1種若しくはこれらの複合酸化物を含むことを特徴とする<5>〜<7>のいずれかに記載の電子ディスプレイ。
<9> 前記酸化物半導体が前記InおよびZnを含有し、前記抵抗層のZnとInの組成比(Inに対するZnの比率Zn/Inで表す)が前記活性層の組成比Zn/Inより大きいことを特徴とする<8>に記載の電子ディスプレイ。
<10> 前記活性層の電気伝導度が10−1Scm−1以上10Scm−1未満であることを特徴とする<1>〜<9>のいずれかに記載の電子ディスプレイ。
<11> 前記抵抗層の電気伝導度に対する前記活性層の電気伝導度の比率(前記活性層の電気伝導度/前記抵抗層の電気伝導度)が、10以上10以下であることを特徴とする<1>〜<10>のいずれか1項に記載の電子ディスプレイ。
<12> 前記基板が可撓性樹脂基板であることを特徴とする<1>〜<11>のいずれかに記載の電子ディスプレイ。
<13> 前記ディスプレイ媒体が複数のカプセルを含むディスプレイ媒体であり、該複数のカプセルのそれぞれが懸濁流体内で移動可能な少なくとも1つの粒子を含み、該ディスプレイ媒体は、第1の面および該第1の面と対向する第2の面を有し、該第1および該第2の面の内の1つの面を介して観察イメージを表示するディスプレイ媒体であることを特徴とする<1>〜<12>のいずれかに記載の電子ディスプレイ。
<14> 前記少なくとも1つの粒子が、電気泳動粒子、または回転ボールであることを特徴とする<13>に記載の電子ディスプレイ。
<15> 前記電子ディスプレイがカラーフィルターを有するカラー表示電子ディスプレイであって、該カラーフィルターを前記基板と前記薄膜電界効果型トランジスタの間に有することを特徴とする<13>又は<14>に記載の電子ディスプレイ。
アモルファス酸化物半導体を用いたTFTは、室温成膜が可能であり、電子ディスプレイ媒体上に電子ディスプレイ媒体に損傷を与えることなく配することができる。特に、In−Ga−Zn−O系酸化物を活性層と用いることにより、電界効果移動度10cm/Vs、ON/OFF比10超の性能を持つTFTを作製することができる。さらに、アモルファス酸化物半導体を含有する抵抗層と該抵抗層より電気伝導度が大きい活性層とを有し、該活性層が前記ゲート絶縁膜と接し、該活性層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極の少なくとも一方との間に該抵抗層が電気的に接続している構成とすることにより、優れたOFF特性と、高移動度を両立するTFTを形成することが可能となった。特に、前記基板上に、少なくとも前記抵抗層と前記活性層を層状に有し、前記活性層が前記ゲート絶縁膜と接し、前記抵抗層が前記ソース電極及び前記ドレイン電極の少なくとも一方と接する構成が有効な手段として見出された。
本発明によると、電子ペーパーと称される反射型電子ディスプレイで、高精細且つ高コントラスト比の電子ディスプレイを提供することができる。
1.電子ディスプレイ
本発明の電子ディスプレイは、電圧印加により光の濃淡を生じる電子ディスプレイであって、該電子ディスプレイは基板上にディスプレイ媒体および該ディスプレイ媒体を駆動するTFTを有する。該TFTが、前記基板上に、少なくともゲート電極、ゲート絶縁膜、活性層、ソース電極及びドレイン電極を有し、前記活性層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極の少なくとも一方との間に該抵抗層が電気的に接続して配されている。
本発明に用いられるディスプレイ媒体は、従来知られているいかなるディスプレイ媒体も用いることが出来る。上述の電気泳動方式、電子粉粒体飛翔方式、荷電トナー方式、エレクトロクロミック方式等のいずれも好ましく用いられるが、特に好ましくは電気泳動方式媒体である。中でもマイクロカプセル型電気泳動方式が好ましい。
本発明に用いられる好ましい電気泳動方式ディスプレイ媒体は、複数のカプセルを含むディスプレイ媒体であり、該複数のカプセルのそれぞれが懸濁流体内で移動可能な少なくとも1つの粒子を含み、該ディスプレイ媒体は、第1の面および該第1の面と対向する第2の面を有し、該第1および該第2の面の内の1つの面を介して観察イメージを表示する。
好ましくは、前記少なくとも1つの粒子が、電気泳動粒子、または回転ボールである。
また、高精細なカラー表示の電子ディスプレイはアライメント精度を確保するためにカラーフィルター上にTFTを形成することが好ましい。従来の電流効率の低いTFTは必要な駆動電流を得るためにはダウンサイジングに限界があり、ディスプレイ媒体の高精細化に伴い画素内のTFTの占める面積が大きくなる。画素内のTFTの占める面積が大きくなると、開口率が低下しコントラスト比が低下する。透明なアモルファスIGZO型TFTを用いても、光透過率は100%ではなく、コントラストの低下は避けられない。本願のTFTを用いることにより画素内のTFTの占める面積を小さくすることが可能なので、開口率が高く、高コントラスト比を達成できる。また、カラーフィルター上に直接TFTを形成するので高精細を達成できる。従って、高精細で高コントラストの電子ディスプレイを設計することができる。
以下に、図面により本発明の電子ディスプレイを詳細に説明する。
図3は本発明の電子ディスプレイの1例の構成を示す概略断面図である。
透明基板50の上に、順にカラーフィルター層51が設けられ、その上にTFT素子部としてゲート電極54、ゲート絶縁膜52、活性層56−1、抵抗層56−2、ソース電極58−1、およびドレイン電極58−2が設けられる。さらにドレイン電極の電子ディスプレイ媒体部の下部電極と電気的に接続される箇所をマスクしてそれ以外の部分を透明保護絶縁膜53で被覆する。該透明保護絶縁膜53は平坦化層としても機能する。
電子ディスプレイ媒体部は、基板30の上に電極32と透明電極38との間に電気泳動マイクロカプセル34を挟持する。
前記電子ディスプレイ媒体部の透明電極36面と前記TFT部のソース電極58−1及びドレイン電極58−2を有する面とが相対するように電子ディスプレイ媒体部とTFT部とがラミネートされた構成を有する。該電子ディスプレイ媒体部は、図2に説明した異なる電気泳動特性を有する白粒子38と黒粒子36を流体中に分散されて有するマイクロカプセル34を配列して有する。
2.TFT
本発明に用いられるTFTは、少なくとも、ゲート電極、ゲート絶縁膜、活性層、ソース電極及びドレイン電極を順次有し、ゲート電極に電圧を印加して、活性層に流れる電流を制御し、ソース電極とドレイン電極間の電流をスイッチングする機能を有するアクテイブ素子である。TFT構造として、スタガ構造及び逆スタガ構造のいずれをも形成することができる。
本発明においては、前記活性層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極の少なくとも一方との間に抵抗層を有し、該活性層が前記ゲート絶縁膜と接し、該抵抗層が前記ソース電極及び前記ドレイン電極の少なくとも一方と電気的に接続している。
また、動作安定性の観点から、前記抵抗層の膜厚が前記活性層の膜厚より厚いことが好ましい。
本発明におけるTFTの構成の趣旨は、半導体層のゲート絶縁膜近傍における電気伝導度が、半導体層のソース電極及びドレイン電極近傍における電気伝導度より高くなるように半導体層を設けることにあり(本発明における半導体層とは、活性層及び抵抗層を包含した層を意味する)、その状態が得られる限りその達成手段は図3に示すような2層の半導体層を設けることだけに留まるものではない。3層以上の多層構成でも良い。
また、別の態様として、前記抵抗層と前記活性層の間の電気伝導度が連続的に変化している態様も好ましい。
本発明に於ける活性層及び抵抗層は酸化物半導体を含有し、低温成膜が可能である。本発明に於ける活性層はアモルファス酸化物半導体が好ましい。
好ましくは、前記活性層の酸素濃度が前記抵抗層の酸素濃度より低い。
好ましくは、前記酸化物半導体がIn、GaおよびZnからなる群より選ばれる少なくとも1種若しくはこれらの複合酸化物を含む。より好ましくは、前記酸化物半導体が前記InおよびZnを含有し、前記抵抗層のZnとInの組成比(Inに対するZnの比率Zn/Inで表す)が前記活性層の組成比Zn/Inより大きい。好ましくは、抵抗層のZn/In比が活性層のZn/In比より3%以上大きく、さらに好ましくは、10%以上大きい。
好ましくは、前記活性層の電気伝導度が10−1Scm−1以上10Scm−1未満である。より好ましくは、前記抵抗層の電気伝導度に対する前記活性層の電気伝導度の比率(前記活性層の電気伝導度/前記抵抗層の電気伝導度)が、10以上10以下である。
好ましくは、前記基板が可撓性樹脂基板である。
好ましくは、前記活性層の電気伝導度が10−4Scm−1以上10Scm−1未満である。より好ましくは10−1Scm−1以上10Scm−1未満である。前記抵抗層の電気伝導度は、好ましくは10−2Scm−1以下、より好ましくは10−9Scm−1以上10−4Scm−1未満であり、前記活性層の電気伝導度より小さい。
前記活性層の電気伝導度が10−4Scm−1を下まわると電界効果移動度としては高移動度が得られず、10Scm−1以上ではOFF電流が増加し、良好なON/OFF比が得られないので、好ましくない。
1)構造
次に、図面を用いて、詳細に本発明におけるTFTの構造を説明する。
図4は本発明の電子ディスプレイに用いられるTFTの構成を示す概略断面図である。基板60がプラスチックフィルムなどの可撓性基板の場合、基板60の一方の面に絶縁層6が配される。好ましくは基板上にカラーフィルターアレイを配し、その上にTFTを構成するのがアライメント精度を高める点の好ましい。カラーフィルター62の上に絶縁層64を設け、その上に順にゲート電極70、ゲート絶縁膜72、活性層80−1、抵抗層80−2を積層して有し、その表面にソース電極90−1とドレイン電極90−2が設置される。活性層80−1はゲート絶縁膜72に接し、抵抗層80−2はソース電極90−1およびドレイン電極90−2に接する。ゲート電極に電圧が印加されていない状態での活性層80−1の電気伝導度が抵抗層80−2の電気伝導度より大きくなるように、活性層80−1および抵抗層80−2の組成が決定される。ここで、活性層には、特開2006−165529号公報に開示されている酸化物半導体、例えばIn−Ga−Zn−O系の酸化物半導体を用いる。これらの酸化物半導体は、電子キャリア濃度が高いほど、電子移動度が高くなることが知られている。つまり、電気伝導度が大きいほど、電子移動度が高い。
本発明における構造によれば、TFTがゲート電極に電圧が印加されたONの状態では、チャネルとなる活性層が大きい電気伝導度を有しているため、トランジスタの電界効果移動度は高くなり、高ON電流が得られる。OFFの状態では抵抗層の電気伝導度が小さい為に、抵抗層の抵抗が高いことから、OFF電流が低く保たれるために、ON/OFF比特性が極めて改良される。
本発明の主旨は、活性層のゲート絶縁膜近傍における電気伝導度が、活性層のソース電極及びドレイン電極近傍における電気伝導度より大きくなるように活性層を設けることにあり、その状態が得られる限りその達成手段は図1に示すような複数の活性層を設けることだけに留まるものではない。
図5は比較のTFTの構成を示す概略断面図であり、半導体層が1つの活性層より構成されている。
図6は本発明の電子ディスプレイに用いられるTFTの別の構成を示す概略断面図である。電気伝導度がソース電極及びドレイン電極に隣接した抵抗層領域からゲート絶縁膜に隣接した活性層領域に向かって、漸増する構成を有している。
2)電気伝導度
本発明における活性層の電気伝導度について説明する。
電気伝導度とは、物質の電気伝導のしやすさを表す物性値であり、物質のキャリア濃度n、キャリア移動度μとすると物質の電気伝導度σは以下の式で表される。eは電荷素量を表す。
σ=neμ
活性層又は抵抗層がn型半導体である時はキャリアは電子であり、キャリア濃度とは電子キャリア濃度を、キャリア移動度とは電子移動度を示す。同様に活性層又は抵抗層がp型半導体ではキャリアは正孔であり、キャリア濃度とは、正孔キャリア濃度を、キャリア移動度とは正孔移動度を示す。尚、物質のキャリア濃度とキャリア移動度とは、ホール測定により求めることができる。
<電気伝導度の求め方>
厚みが分かっている膜のシート抵抗を測定することにより、膜の電気伝導度を求めることができる。半導体の電気伝導度は温度より変化するが、本文記載の電気伝導度は、室温(20℃)での電気伝導度を示す。
3)ゲート絶縁膜
ゲート絶縁膜としては、SiO、SiN、SiON、Al、Y、Ta、HfO等の絶縁体、又はそれらの化合物を少なくとも二つ以上含む混晶化合物が用いられる。また、ポリイミドのような高分子絶縁体もゲート絶縁膜として用いることができる。
ゲート絶縁膜の膜厚としては10nm〜10μmが好ましい。ゲート絶縁膜はリーク電流を減らす、電圧耐性を上げる為に、ある程度膜厚を厚くする必要がある。しかし、ゲート絶縁膜の膜厚を厚くすると、TFTの駆動電圧の上昇を招く結果となる。その為、ゲート絶縁膜の膜厚は無機絶縁体だと50nm〜1000nm、高分子絶縁体だと0.5μm〜5μmで用いられることが、より好ましい。特に、YやHfOのような高誘電率絶縁体をゲート絶縁膜に用いると、膜厚を厚くしても、低電圧でのTFT駆動が可能であるので、特に好ましい。
4)活性層、抵抗層
本発明に用いられる活性層及び抵抗層には、酸化物半導体を用いることが好ましい。特にアモルファス酸化物半導体がさらに好ましい。酸化物半導体、特にアモルファス酸化物半導体は、低温で成膜可能である為に、プラスティックのような可撓性のある樹脂基板に作製が可能である。低温で作製可能な良好なアモルファス酸化物半導体としては、特開2006−165529号公報に開示されているような、Inを含む酸化物、InとZnを含む酸化物、In、Ga及びZnを含有する酸化物であり、組成構造としては、InGaO(ZnO)(mは6未満の自然数)のものが好ましいことが知られている。これらは、キャリアが電子のn型半導体である。もちろん、ZnO・Rh、CuGaO、SrCuのようなp型酸化物半導体を活性層に用いても良い。
具体的に本発明に係るアモルファス酸化物半導体は、In−Ga−Zn−Oを含み構成され、結晶状態における組成がInGaO(ZnO)(mは6未満の自然数)で表されるアモルファス酸化物半導体が好ましい。特に、InGaZnOがより好ましい。この組成のアモルファス酸化物半導体の特徴としては、電気伝導度が増加するにつれ、電子移動度が増加する傾向を示す。また、電気伝導度を制御するには、成膜中の酸素分圧より制御が可能であることが特開2006−165529号公報に開示されている。
もちろん、活性層又は抵抗層には酸化物半導体だけではなく、Si、Geなどの無機半導体、GaAs等の化合物半導体、ペンタセン、ポリチオフェン等の有機半導体材料にも適応可能である。
<活性層及び抵抗層の電気伝導度>
本発明における活性層及び抵抗層の電気伝導度は、前記ソース電極及びドレイン電極近傍より前記ゲート絶縁膜近傍において高いことを特徴とする。
より好ましくは、前記ゲート絶縁膜近傍の電気伝導度の前記ソース電極及びドレイン電極近傍の電気伝導度に対する比率(前記ゲート絶縁膜近傍の電気伝導度/前記ソース電極及びドレイン電極近傍の電気伝導度)は、好ましくは、10以上1010以下であり、より好ましくは、10以上10以下である。好ましくは、前記活性層のゲート絶縁膜界面近傍の電気伝導度が10−4Scm−1以上10Scm−1未満である。より好ましくは10−1Scm−1以上10Scm−1未満である。
好ましくは、少なくとも活性層と抵抗層を含む2層よりなり、前記ゲート絶縁膜に接した活性層の電気伝導度が前記ソース電極及びドレイン電極に接した抵抗層の電気伝導度より大きく、より好ましくは、前記活性層の電気伝導度の前記抵抗層の電気伝導度に対する比率(前記活性層の電気伝導度/前記抵抗層の電気伝導度)は、好ましくは、10以上1010以下であり、より好ましくは、10以上10以下である。好ましくは、前記活性層の電気伝導度が10−4Scm−1以上10Scm−1未満である。より好ましくは10−1Scm−1以上10Scm−1未満である。前記抵抗層の電気伝導度は、好ましくは10−1Scm−1以下、より好ましくは10−9Scm−1以上10−3Scm−1以下である。
上記の構成の活性層及び抵抗層を用いることにより、移動度が10cm/(V・秒)以上の高い移動度のTFTトランジスタで、ON/OFF比が10以上のトランジスタ特性を実現できる。
<電気伝導度の調整手段>
本発明における活性層及び抵抗層の電気伝導度は、上述のように前記ソース電極及びドレイン電極近傍より前記ゲート絶縁膜近傍においてより大きくなるように調整される。
電気伝導度の調整手段としては、活性層及び抵抗層が酸化物半導体である場合は下記の手段を挙げることが出来る。
(1)酸素欠陥による調整
酸化物半導体において、酸素欠陥ができると、キャリア電子が発生し、電気伝導度が大きくなることが知られている。よって、酸素欠陥量を調整することにより、酸化物半導体の電気伝導度を制御することが可能である。酸素欠陥量を制御する具体的な方法としては、成膜中の酸素分圧、成膜後の後処理時の酸素濃度と処理時間等がある。ここでいう後処理とは、具体的に100℃以上の熱処理、酸素プラズマ、UVオゾン処理がある。これらの方法の中でも、生産性の観点から成膜中の酸素分圧を制御する方法が好ましい。成膜中の酸素分圧を調整することにより、酸化物半導体の電気伝導度の制御ができることは、特開2006−165529号公報に開示されており、本手法を利用することができる。
(2)組成比による調整
酸化物半導体の金属組成比を変えることにより、電気伝導度が変化することが知られている。例えば、InGaZn1−XMgにおいて、Mgの比率が増えていくと、電気伝導度が小さくなることが、特開2006−165529号公報に開示されている。また、(In1−X(ZnO)の酸化物系において、Zn/In比が10%以上では、Zn比率が増加するにつれ、電気伝導度が小さくなることが報告されている(「透明導電膜の新展開II」シーエムシー出版 P.34−35)。これら組成比を変える具体的な方法としては、例えば、スパッタによる成膜方法においては、組成比が異なるターゲットを用いる。または、多元のターゲットにより、共スパッタし、そのスパッタレートを個別に調整することにより、膜の組成比を変えることが可能である。
(3)不純物による調整
酸化物半導体に、Li,Na,Mn,Ni,Pd,Cu,Cd,C,N,又はP等の元素を不純物として添加することにより、電子キャリア濃度を減少させること、つまり電気伝導度を小さくすることが可能であることが、特開2006−165529号公報に開示されている。不純物を添加する方法としては、酸化物半導体と不純物元素とを共蒸着により行う、成膜された酸化物半導体膜に不純物元素のイオンをイオンドープ法により行う等がある。
(4)酸化物半導体材料による調整
上記(1)〜(3)においては、同一酸化物半導体系での電気伝導度の調整方法を述べたが、もちろん酸化物半導体材料を変えることにより、電気伝導度を変えることができる。例えば、一般的にSnO系酸化物半導体は、In系酸化物半導体に比べて電気伝導度が小さいことが知られている。このように酸化物半導体材料を変えることにより、電気伝導度の調整が可能である。特に電気伝導度の小さい酸化物材料としては、Al、Ga、ZrO、Y、Ta、MgO、又はHfO等の酸化物絶縁体材料が知られており、これらを用いることも可能である。
電気伝導度を調整する手段としては、上記(1)〜(4)の方法を単独に用いても良いし、組み合わせても良い。
<活性層及び抵抗層の形成方法>
活性層及び抵抗層の成膜方法は、酸化物半導体の多結晶焼結体をターゲットとして、気相成膜法を用いるのが良い。気相成膜法の中でも、スパッタリング法、パルスレーザー蒸着法(PLD法)が適している。さらに、量産性の観点から、スパッタリング法が好ましい。
例えば、RFマグネトロンスパッタリング蒸着法により、真空度及び酸素流量を制御して成膜される。酸素流量が多いほど電気伝導度を小さくすることができる。
成膜した膜は、周知のX線回折法によりアモルファス膜であることが確認できる。
また、膜厚は触針式表面形状測定により求めることができる。組成比は、RBS(ラザフォード後方散乱)分析法により求めることができる。
5)ゲート電極
本発明におけるゲート電極としては、例えば、Al、Mo、Cr、Ta、Ti、Au、又はAg等の金属、Al−Nd、APC等の合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、又は酸化亜鉛インジウム(IZO)等の金属酸化物導電膜、ポリアニリン、ポリチオフェン、又はポリピロ−ルなどの有機導電性化合物、またはこれらの混合物を好適に挙げられる。
ゲート電極の厚みは、10nm以上1000nm以下とすることが好ましい。
電極の成膜法は特に限定されることはなく、印刷方式、コ−ティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ−ティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式、などの中から前記材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って前記基板上に形成することができる。例えば、ITOを選択する場合には、直流あるいは高周波スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレ−ティング法等に従って行うことができる。またゲート電極の材料として有機導電性化合物を選択する場合には湿式製膜法に従って行うことができる。
6)ソース電極及びドレイン電極
本発明におけるソース電極及びドレイン電極材料として、例えば、Al、Mo、Cr、Ta、Ti、Au、又はAg等の金属、Al−Nd、APC等の合金、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化インジウム錫(ITO)、酸化亜鉛インジウム(IZO)等の金属酸化物導電膜、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロ−ルなどの有機導電性化合物、またはこれらの混合物を好適に挙げられる。
ソース電極及びドレイン電極の厚みは、10nm以上1000nm以下とすることが好ましい。
電極の製膜法は特に限定されることはなく、印刷方式、コ−ティング方式等の湿式方式、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレ−ティング法等の物理的方式、CVD、プラズマCVD法等の化学的方式、などの中から前記材料との適性を考慮して適宜選択した方法に従って前記基板上に形成することができる。例えば、ITOを選択する場合には、直流あるいは高周波スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレ−ティング法等に従って行うことができる。またソース電極及びドレイン電極の材料として有機導電性化合物を選択する場合には湿式製膜法に従って行うことができる。
7)基板
本発明に用いられる基板は特に限定されることはなく、例えばYSZ(ジルコニア安定化イットリウム)、ガラス等の無機材料、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフタレ−ト等のポリエステル、ポリスチレン、ポリカ−ボネ−ト、ポリエ−テルスルホン、ポリアリレ−ト、アリルジグリコ−ルカ−ボネ−ト、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)等の合成樹脂等の有機材料、などが挙げられる。前記有機材料の場合、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性、電気絶縁性、加工性、低通気性、低吸湿性等に優れていることが好ましい。
本発明においては特に可撓性基板が好ましく用いられる。可撓性基板に用いる材料としては、透過率の高い有機プラスチックフィルムが好ましく、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリイミド、ポリシクロオレフィン、ノルボルネン樹脂、ポリ(クロロトリフルオロエチレン)等のプラスティックフィルムを用いることができる。また、フィルム状プラスティック基板には、絶縁性が不十分の場合は絶縁層、水分や酸素の透過を防止するためのガスバリア層、フィルム状プラスティック基板の平坦性や電極や活性層との密着性を向上するためのアンダーコート層等を備えることも好ましい。
ここで、可撓性基板の厚みは、50μm以上500μm以下とすることが好ましい。これは、可撓性基板の厚みを50μm未満とした場合には、基板自体が十分な平坦性を保持することが難しいためである。また、可撓性基板の厚みを500μmよりも厚くした場合には、基板自体を自由に曲げることが困難になる、すなわち基板自体の可撓性が乏しくなるためである。
8)保護絶縁膜
必要によって、TFT上に保護絶縁膜を設けても良い。保護絶縁膜は、半導体層(活性層および抵抗層)を大気による劣化から保護する目的や、TFT上に作製される電子デバイスとを絶縁する目的がある。
保護絶縁膜材料の具体例としては、MgO、SiO、SiO、Al、GeO、NiO、CaO、BaO、Fe、Y、又はTiO等の金属酸化物、SiN、SiN等の金属窒化物、MgF、LiF、AlF、又はCaF等の金属フッ化物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリイミド、ポリウレア、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリジクロロジフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレンとジクロロジフルオロエチレンとの共重合体、テトラフルオロエチレンと少なくとも1種のコモノマーとを含むモノマー混合物を共重合させて得られる共重合体、共重合主鎖に環状構造を有する含フッ素共重合体、吸水率1%以上の吸水性物質、吸水率0.1%以下の防湿性物質等が挙げられる。
保護絶縁膜の形成方法については、特に限定はなく、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、MBE(分子線エピタキシ)法、クラスターイオンビーム法、イオンプレーティング法、プラズマ重合法(高周波励起イオンプレーティング法)、プラズマCVD法、レーザーCVD法、熱CVD法、ガスソースCVD法、コーティング法、印刷法、又は転写法を適用できる。
9)後処理
必要によって、TFTの後処理として、熱処理を行っても良い。熱処理としては、温度100℃以上で、大気下または窒素雰囲気下で行う。熱処理を行う工程としては、半導体層を成膜後でも良いし、TFT作製工程の最後に行っても良い。熱処理を行うことにより、TFTの特性の面内バラつきが抑制される、駆動安定性が向上する等の効果がある。
(応用)
本発明の電子ディスプレイは、表示の書き換え可能で、表示の保持にエネルギーを要さないか若しくは十分に小さく(メモリー性)、携帯性に優れ、表示品位が優れている、ハードコピー(紙等)表示に変わるペーパーディスプレイとして使用できる。
以下に、本発明の電子ディスプレイについて、実施例により説明するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例1
1.活性層又は抵抗層の作製条件と電気伝導度
InGaZnOの蒸着条件を変更して得られる活性層又は抵抗層の電気伝導度を測定した。
<蒸着条件1>
InGaZnOの組成を有する多結晶焼結体をターゲットとして、RFマグネトロンスパッタ真空蒸着法により、Ar流量12sccm、O流量0.2sccm、RFパワー200W、圧力0.4Paの条件で行った。
<蒸着条件2>
条件1と同様に、但しO流量を0.6sccmに変更して行った。
<蒸着条件3>
条件1と同様に、但しO流量を1.4sccmに変更して行った。
<蒸着条件4>
条件1と同様に、但しO流量を1.5sccmに変更して行った。
<蒸着条件5>
条件1と同様に、但しO流量を1.8sccmに変更して行った。
上記蒸着条件1〜5で上記無アルカリガラス基板(コーニング社、品番NO.1737)に直接これらの層を100nm設けた物性測定用サンプルを作製した。これらの物性測定用サンプルを周知のX線回折法により分析した結果、これらの膜はアモルファス膜であることが確認できた。また、これらの物性測定用サンプルの電気伝導度および、ホール測定法によるキャリア濃度、及び組成比を測定した。得られた結果を表1に示す。
−電気伝導度の測定方法−
物性測定用サンプルの電気伝導度は、サンプルの測定されたシート抵抗と膜厚から計算し求めた。ここで、シート抵抗をρ(Ω/□)、膜厚をd(cm)とすると、電気伝導度σ(Scm−1)は、σ=1/(ρ*d)として算出される。
本実施例において、物性測定用サンプルのシート抵抗10Ω/□未満の領域ではロレスタ−GP(三菱化学社製)、シート抵抗10Ω/□以上の領域ではハイテスタ−UP(三菱化学社製)を用いて20℃の環境下で行った。物性測定用サンプルの膜厚測定には触針式表面形状測定器DekTak−6M(ULVAC社製)を用いた。
−ホール効果測定法によるキャリア濃度測定−
物性測定用サンプルのキャリア濃度の測定には、ResiTest8300型(東陽テクニカ社製)を用いてホール効果測定を行うことにより求めた。ホール効果測定は20℃の環境下で行った。尚、ホール効果測定を行うことにより、キャリア濃度だけではなく、キャリアのホール移動度も求めることができる。
−組成比の測定方法−
物性測定用サンプルの組成比のRBS(ラザフォード後方散乱)分析により、組成比を求めた。
表1より、酸化物半導体InGaZnOのスパッタ膜において、スパッタ時の酸素流量を上げる、つまりスパッタ膜中の酸素濃度を増やすと、電気伝導度が減少し、ホール移動度が減少することが示された。また、組成比において、Zn/In比が増加すると、電気伝導度が減少し、ホール移動度も減少することが示された。
2.電子ディスプレイの作製
2−1.本発明の電子ディスプレイ1の作製
基板に5inch×5inchのポリエチレンナフタレートフィルム(PEN)を用いて、その両面にバリア機能を持つ絶縁層としてSiONを500nmの厚みに蒸着した。
上記基板上に、順に下記層を設けた。
ゲート電極:ITOを厚み30nmに蒸着した。
ゲート絶縁膜:SiONを厚み500nmに蒸着した。
活性層:ゲート絶縁膜上に上記条件1でIGZO膜を厚み10nmに設けた。
抵抗層:活性層上に上記条件4でIGZO膜を厚み40nmに設けた。
次いで、上記活性層の上にソース電極及びドレイン電極としてITOを40nmの厚みに設けてTFTフィルムを作製した。
一方、第2基板として5×5inchのPENフイルムを用い、その上に特表2002−511606に記載の実施例に従って電気泳動方式ディスプレイ媒体を設けた電気泳動フィルムを作製した。
TFTフィルムと電気泳動フィルムをTFTフィルムのソース・ドレイン電極面と電気泳動フィルムの上部電極面とが相対するように重ね合わせてラミネートした。TFTフィルムと電気泳動フィルムは互いに電気的に絶縁され、ドレイン電極上のコンタクトホールによってドレイン電極と電気泳動フィルムの上部電極とが電気的に接続される。
2−2.比較の電子ディスプレイAの作製
本発明の電子ディスプレイ1の作製において、抵抗層を除き、活性層としては、蒸着条件3で厚み50nmのIGZO膜を設けた。その他は電子ディスプレイ1の作製と同様にして比較の電子ディスプレイAを作製した。
3.性能評価
3−1.TFTの電界効果移動度およびON/OFF比
得られた電子ディスプレイのTFT素子について、飽和領域ドレイン電圧Vd=40V(ゲート電圧−20V≦Vg≦40V)でのTFT伝達特性の測定を行い、TFTの電界効果移動度およびON/OFF比を評価した。TFT伝達特性の測定は、半導体パラメータ・アナライザー4156C(アジレントテクノロジー社製)を用いて行った。
−電界効果移動度の算出方法−
飽和領域における電界効果移動度μは、TFT伝達特性から次式で求められる。
μ=(2L/W*Cox)*(∂Id1/2/∂Vg)
ここで、Lはチャネル長、Wはチャネル幅、Coxはゲート絶縁膜の静電容量、Idはドレイン電流、Vgはゲート電圧を示す。
−ON/OFF比の算出方法−
ON/OFF比はTFT伝達特性からドレイン電流Idにおける最大値Idmaxと最小値Idminとの比Idmax/Idminから求めた。
得られた結果を表2に示した。本発明の電子ディスプレイのTFT素子は高い移動度と高いON・OFF性能を示した。
3−2.コントラスト
得られた電子ディスプレイのコントラストを下記により測定した。
<比較例の条件>
実験条件1 画素内の50%を配線が覆う(この際、配線の光透過率は0%)。
実験条件2 画素内の50%をTFTが覆う(この際、TFTの光透過率は60%)。従って、1画素内の開口率(平均光透過率)は30%。
<本発明の条件>
実験条件1 画素内の50%を配線が覆う(この際、配線の光透過率は0%)。
実験条件2 TFTの移動度が比較例の4倍なので、画素内の12.5%をTFTが覆う(この際、TFTの光透過率は60%)。TFTが小サイズ化したので、画素内の37.5%は完全光透過する。従って、1画素内の開口率(平均光透過率)は45%。
得られた結果を表3に示した。
TFT面積を小型化することにより、高い開口率が得られ、コントラスト比に優れる電子ペーパーが得られた。
実施例2
実施例1の電子ディスプレイ1を同様の組成でサイズを15inch×15inchのポリエチレンナフタレートフィルム(PEN)を用いて大サイズ電子ディスプレイを作製した。
電気泳動方式電子ディスプレイの原理を示す模式図である。 本発明に用いられる電気泳動マイクロカプセルの構造を示す断面模式図である。 本発明の電子ディスプレイの構造を示す断面模式図である。 本発明の電子ディスプレイに用いられるTFTの構造を示す断面模式図である。 比較のTFTの構造を示す断面模式図である。 本発明に用いられるTFTの別の構造を示す断面模式図である。
符号の説明
2:電気泳動デイスプレイ媒体
4a、4b:ガラス板、8a:透明電極、8b:電極、6:隔壁、10a:着色分散媒、10b:顔料粒子、
40:マイクロカプセル
41:カプセル隔壁、42:第1の粒子(白粒子)、44:第2の粒子(黒粒子)、46,46’:電極

Claims (15)

  1. 電圧印加により光の濃淡を生じる電子ディスプレイであって、該電子ディスプレイは基板上にディスプレイ媒体および該ディスプレイ媒体を駆動する薄膜電界効果型トランジスタを有し、該薄膜電界効果型トランジスタが、前記基板上に、少なくともゲート電極、ゲート絶縁膜、活性層、ソース電極及びドレイン電極を有する薄膜電界効果型トランジスタであって、前記活性層と前記ソース電極及び前記ドレイン電極の少なくとも一方との間に抵抗層を有することを特徴とする電子ディスプレイ。
  2. 前記活性層が前記ゲート絶縁膜と接し、前記抵抗層が前記ソース電極及び前記ドレイン電極の少なくとも一方と接していることを特徴とする請求項1に記載の電子ディスプレイ。
  3. 前記抵抗層の膜厚が前記活性層の膜厚より厚いことを特徴とする請求項2に記載の電子ディスプレイ。
  4. 前記抵抗層と前記活性層の間の電気伝導度が連続的に変化していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子ディスプレイ。
  5. 前記活性層及び前記抵抗層が酸化物半導体を含有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電子ディスプレイ。
  6. 前記酸化物半導体がアモルファス酸化物半導体であることを特徴とする請求項5に記載の電子ディスプレイ。
  7. 前記活性層の酸素濃度が前記抵抗層の酸素濃度より低いことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電子ディスプレイ。
  8. 前記酸化物半導体がIn、GaおよびZnからなる群より選ばれる少なくとも1種若しくはこれらの複合酸化物を含むことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の電子ディスプレイ。
  9. 前記酸化物半導体が前記InおよびZnを含有し、前記抵抗層のZnとInの組成比(Inに対するZnの比率Zn/Inで表す)が前記活性層の組成比Zn/Inより大きいことを特徴とする請求項8に記載の電子ディスプレイ。
  10. 前記活性層の電気伝導度が10−1Scm−1以上10Scm−1未満であることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の電子ディスプレイ。
  11. 前記抵抗層の電気伝導度に対する前記活性層の電気伝導度の比率(前記活性層の電気伝導度/前記抵抗層の電気伝導度)が、10以上10以下であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の電子ディスプレイ。
  12. 前記基板が可撓性樹脂基板であることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の電子ディスプレイ。
  13. 前記ディスプレイ媒体が複数のカプセルを含むディスプレイ媒体であり、該複数のカプセルのそれぞれが懸濁流体内で移動可能な少なくとも1つの粒子を含み、該ディスプレイ媒体は、第1の面および該第1の面と対向する第2の面を有し、該第1および該第2の面の内の1つの面を介して観察イメージを表示するディスプレイ媒体であることを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか1項に記載の電子ディスプレイ。
  14. 前記少なくとも1つの粒子が、電気泳動粒子、または回転ボールであることを特徴とする請求項13に記載の電子ディスプレイ。
  15. 前記電子ディスプレイがカラーフィルターを有するカラー表示電子ディスプレイであって、該カラーフィルターを前記基板と前記薄膜電界効果型トランジスタの間に有することを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の電子ディスプレイ。
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