JP2009020342A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像劣化を引き起こすことなく、トナー像表面の平滑性を向上させ、光沢を高める画像形成装置、および画像形成方法を実現する。
【解決手段】記録媒体22上に画像形成されたトナー像を、トナーの軟化点より高温に加熱して定着させる定着手段8と、定着されたトナー像を急速に冷却する冷却手段9とを有する画像形成装置であって、前記冷却手段9は、トナー像に霧状の液体を吹き付ける霧発生ノズル91を具備することを特徴とする画像形成装置、および記録媒体22上に画像形成されたトナー像を、トナーの軟化点より高温に加熱して定着させた後、定着されたトナー像を急速に冷却する画像形成方法であって、霧状の液体を吹き付けて、トナー像を冷却することを特徴とする画像形成方法。
【選択図】図2
【解決手段】記録媒体22上に画像形成されたトナー像を、トナーの軟化点より高温に加熱して定着させる定着手段8と、定着されたトナー像を急速に冷却する冷却手段9とを有する画像形成装置であって、前記冷却手段9は、トナー像に霧状の液体を吹き付ける霧発生ノズル91を具備することを特徴とする画像形成装置、および記録媒体22上に画像形成されたトナー像を、トナーの軟化点より高温に加熱して定着させた後、定着されたトナー像を急速に冷却する画像形成方法であって、霧状の液体を吹き付けて、トナー像を冷却することを特徴とする画像形成方法。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば電子写真法などにより記録媒体上にトナー像を形成し、トナーを定着して画像を形成する画像形成装置、および画像形成方法に関する。
電子写真法による画像形成装置では、例えば感光体に形成されたトナー像を中間転写体に転写した後、該中間転写体と転写ローラとの間に通される用紙(記録媒体)に転写し、さらに、トナーを加熱溶融させることで転写されたトナー像を記録媒体上に加熱定着させている。
トナー像を記録媒体上に加熱定着する方法には、大別して接触方式と非接触方式があり、接触方式としては加熱ローラ定着、ベルト定着、フィルム定着などが知られている。一方、非接触方式としてはフラッシュ定着、オーブン定着などが知られている。これらの中で加熱ローラ定着を用いた接触方式は、トナー像と加熱ローラが直接接触するため熱効率が高く、装置も小型化できるため最も一般化している。
トナー像を記録媒体上に加熱定着する方法には、大別して接触方式と非接触方式があり、接触方式としては加熱ローラ定着、ベルト定着、フィルム定着などが知られている。一方、非接触方式としてはフラッシュ定着、オーブン定着などが知られている。これらの中で加熱ローラ定着を用いた接触方式は、トナー像と加熱ローラが直接接触するため熱効率が高く、装置も小型化できるため最も一般化している。
しかし、加熱ローラ定着を用いた接触方式では、記録媒体が加熱ローラを通過した際に、溶融したトナーが加熱ローラに残るといったオフセット現象が発生しやすかった。
そこで、オフセット現象を抑制する方法として、加熱ローラ表面に離型性が高いシリコーンオイルなどの離型剤を塗布する方法や、トナー内部にワックスを練り込み(分散させ)、加熱時にワックスが溶けてトナー表面を覆うことによって離型性を確保する方法などが提案されている。特に装置の小型化、メンテナンス削減が可能であり、また近年、重合法によるトナー製造においてワックスの分散技術が飛躍的に向上したため、トナーにワックスを分散させたオイルレス定着方式が主流になっている。
そこで、オフセット現象を抑制する方法として、加熱ローラ表面に離型性が高いシリコーンオイルなどの離型剤を塗布する方法や、トナー内部にワックスを練り込み(分散させ)、加熱時にワックスが溶けてトナー表面を覆うことによって離型性を確保する方法などが提案されている。特に装置の小型化、メンテナンス削減が可能であり、また近年、重合法によるトナー製造においてワックスの分散技術が飛躍的に向上したため、トナーにワックスを分散させたオイルレス定着方式が主流になっている。
ところで、カラー画像の普及により、画像形成装置に対する画質への要求も多様化しており、例えばポスターや高級雑誌を作成する場合では、従来の電子写真法の画像では困難であった高品質の画質(例えば、高光沢な画像など)が求められている。
しかし、加熱されたトナー(溶融トナー)が室温程度にまで冷却されると、冷却の過程でトナーに含まれる樹脂が収縮し、収縮痕が画像の表面に形成されることがあった。収縮痕が形成されると画像表面の平滑性が低下するので、光沢の低い画像が得られることとなる。
しかし、加熱されたトナー(溶融トナー)が室温程度にまで冷却されると、冷却の過程でトナーに含まれる樹脂が収縮し、収縮痕が画像の表面に形成されることがあった。収縮痕が形成されると画像表面の平滑性が低下するので、光沢の低い画像が得られることとなる。
近年、高光沢な画像が得られることから、表面の凹凸を低減させた用紙や、熱伝導性が高く、表面の凹凸を埋めて平滑にする材料を塗布したコート紙の需要が高まっている。
また、高光沢な画像を得る方法として、例えば特許文献1には、加熱ベルト定着方式において、定着温度で定着させる非光沢モードと、該非光沢モードよりさらに高い温度で定着させる光沢モードとを選択制御可能な画像形成装置が開示されている。
さらに、特許文献2には、トナー像に含まれるワックスの融点近傍でトナー像を急速に冷却するワックス融点近傍冷却手段を含む画像形成装置が開示されている。該画像形成装置では、例えば、ワックス融点80〜85℃を基準として、トナー像の表面温度が88℃の時点で冷却ローラ(金属ローラ)にトナー像を接触させ、挟持搬送しながら、88℃から76℃まで急激に冷却させることにより、ワックスの結晶化を抑制し、画像表面を被覆したワックス層の白濁化を抑えて、光沢を向上させている。
また、特許文献3には、弾性層を設けたヒートパイプと従動ローラとで記録媒体を挟持搬送しながら冷却する冷却装置を用いて、トナー像を急冷する画像形成方法が開示されている。該画像形成方法によれば、トナー像の定着後の体積変化や面積変化を抑制して、画像のざらつき(粒状感)を改善している。
さらに、特許文献4には、定着装置と搬送ローラとの間に複数のエア吹付孔を有するトナー像冷却用送風装置を備えた画像形成装置が開示されている。該画像形成装置によれば、エアを吹き付けてトナー像および記録媒体を冷却し、低光沢部分が発生するのを防止している。
特開平4−195079号公報
特開2005−250335号公報
特開2003−208047号公報
特開2003−21978号公報
また、高光沢な画像を得る方法として、例えば特許文献1には、加熱ベルト定着方式において、定着温度で定着させる非光沢モードと、該非光沢モードよりさらに高い温度で定着させる光沢モードとを選択制御可能な画像形成装置が開示されている。
さらに、特許文献2には、トナー像に含まれるワックスの融点近傍でトナー像を急速に冷却するワックス融点近傍冷却手段を含む画像形成装置が開示されている。該画像形成装置では、例えば、ワックス融点80〜85℃を基準として、トナー像の表面温度が88℃の時点で冷却ローラ(金属ローラ)にトナー像を接触させ、挟持搬送しながら、88℃から76℃まで急激に冷却させることにより、ワックスの結晶化を抑制し、画像表面を被覆したワックス層の白濁化を抑えて、光沢を向上させている。
また、特許文献3には、弾性層を設けたヒートパイプと従動ローラとで記録媒体を挟持搬送しながら冷却する冷却装置を用いて、トナー像を急冷する画像形成方法が開示されている。該画像形成方法によれば、トナー像の定着後の体積変化や面積変化を抑制して、画像のざらつき(粒状感)を改善している。
さらに、特許文献4には、定着装置と搬送ローラとの間に複数のエア吹付孔を有するトナー像冷却用送風装置を備えた画像形成装置が開示されている。該画像形成装置によれば、エアを吹き付けてトナー像および記録媒体を冷却し、低光沢部分が発生するのを防止している。
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、トナーを完全に溶融させるか、粒子形状を残すかによって光沢を切り替えるものであり、完全にトナーを溶融させた上で更に光沢を高めることは困難であった。
また、ワックスは溶融トナーの表面を極薄くコーティングすることで鏡面化し、光沢を高める作用がある。光沢は表面の反射率に依存するため、特許文献2に記載のようにワックス層の白濁化を抑制したとしても、必ずしも光沢を向上させることは十分ではなかった。
また、ワックスは溶融トナーの表面を極薄くコーティングすることで鏡面化し、光沢を高める作用がある。光沢は表面の反射率に依存するため、特許文献2に記載のようにワックス層の白濁化を抑制したとしても、必ずしも光沢を向上させることは十分ではなかった。
特許文献3に記載の画像形成方法は、トナー温度が高い状態で搬送ローラなどに挟持される際に起こる、ドット画像やライン画像が潰れるのを防ぐ方法であり、ベタ画像部の光沢に対しては十分な効果が得られにくかった。またトナー像の定着後の体積変化率を30%、面積変化率を20%に規定しているが、これらの値は加熱条件、定着圧力、トナー載せ量などで変化するものであり、トナーの特性によるものではない。従って、体積変化率や面性変化率を規定しても、画像の光沢や艶といったトナーの表面性を向上させることは困難であった。
また、特許文献2、3に記載のように、金属ローラやヒートパイプなどの冷却ローラにトナー像を接触させ、挟持搬送しながら冷却すると、冷却ローラの表面の凹凸形状が記録媒体上のトナー像に転写されることがあるため、画像劣化を引き起こす場合があった。そのため、冷却ローラの表面を高精度に鏡面化しておく必要があり、コストが高くなりやすかった。さらに、冷却ローラがトナー像と接触することで、トナー像の表面に押圧力がかかり亀裂が生じることもあった。
特許文献4に記載の画像形成装置では、エアを吹き付けることでトナー像を冷却するので、冷却ローラの表面の凹凸形状がトナー像に転写されることはないが、トナー像冷却用送風装置に隣接する定着装置もエアによって冷却されやすくなり、消費エネルギが増加したり、定着装置に備わる加熱ローラの軸方向の温度にバラツキが生じたりすることがあった。また、定着装置周辺の暖気を画像形成装置内に撒き散らす可能性があり、感光体の感度変化や現像剤の帯電量変化による画像劣化を引き起こすこともあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、画像劣化を引き起こすことなく、画像表面の平滑性を向上させ、光沢を高める画像形成装置、および画像形成方法の実現を目的とする。
本発明の画像形成装置は、記録媒体上に画像形成されたトナー像を、トナーの軟化点より高温に加熱して定着させる定着手段と、定着されたトナー像を急速に冷却する冷却手段とを有する画像形成装置であって、前記冷却手段は、トナー像に霧状の液体を吹き付ける霧発生ノズルを具備することを特徴とする。
また、前記冷却手段は、トナーの軟化点より高温側から軟化点より低温側に、トナー像を急速に冷却し、かつ、冷却速度が150〜250℃/秒であることが好ましい。
また、前記冷却手段は、トナーの軟化点より高温側から軟化点より低温側に、トナー像を急速に冷却し、かつ、冷却速度が150〜250℃/秒であることが好ましい。
また、本発明の画像形成方法は、記録媒体上に画像形成されたトナー像を、トナーの軟化点より高温に加熱して定着させた後、定着されたトナー像を急速に冷却する画像形成方法であって、霧状の液体を吹き付けて、トナー像を冷却することを特徴とする。
さらに、トナーの軟化点より高温側から軟化点より低温側に、トナー像を急速に冷却し、かつ、冷却速度が150〜250℃/秒であることが好ましい。
さらに、トナーの軟化点より高温側から軟化点より低温側に、トナー像を急速に冷却し、かつ、冷却速度が150〜250℃/秒であることが好ましい。
本発明の画像形成装置、および画像形成方法によれば、画像劣化を引き起こすことなく、画像表面の平滑性を向上させ、光沢を高めることができ、高品質な画像が得られる。
また、本発明によれば、深みのある色材本来の鮮やかな色合いが得られるので、特にカラー画像を形成する場合に好適である。
さらに、トナー像を急冷する際に、記録媒体も冷却されるので、排出紙の温度を低下できる。
また、本発明によれば、深みのある色材本来の鮮やかな色合いが得られるので、特にカラー画像を形成する場合に好適である。
さらに、トナー像を急冷する際に、記録媒体も冷却されるので、排出紙の温度を低下できる。
以下、図を参照して、本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。この例の画像形成装置100は、ほぼ中央に画像形成部10が設けられている。画像形成部10は、感光体ドラム1を備えるとともに、感光体ドラム1の周囲に配設されている帯電手段2、露光手段3、現像手段4、転写手段5、クリーニングブレード6、およびローラ7を備えている。また、感光体ドラム1の記録媒体(用紙)搬送方向下流側には定着手段8と、該定着手段の下流にトナー像を冷却する冷却手段9が配設されている。画像形成装置100の下部には給紙部20が設けられており、給紙部20の給紙方向の下流側には給紙ローラ21が配設されている。さらに、画像形成後の記録媒体22を排出する排紙部30が配設されている。
図1は、本発明の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。この例の画像形成装置100は、ほぼ中央に画像形成部10が設けられている。画像形成部10は、感光体ドラム1を備えるとともに、感光体ドラム1の周囲に配設されている帯電手段2、露光手段3、現像手段4、転写手段5、クリーニングブレード6、およびローラ7を備えている。また、感光体ドラム1の記録媒体(用紙)搬送方向下流側には定着手段8と、該定着手段の下流にトナー像を冷却する冷却手段9が配設されている。画像形成装置100の下部には給紙部20が設けられており、給紙部20の給紙方向の下流側には給紙ローラ21が配設されている。さらに、画像形成後の記録媒体22を排出する排紙部30が配設されている。
感光体ドラム1は、表面に静電潜像が形成されるものである。感光体ドラム1としては、アモルファスシリコン感光体を用いるのが好ましく、その構成は導電性基体上にSi:H:B:Oなどからなるキャリア注入阻止層、Si:Hなどからなるキャリア励起・輸送層(光導電層)、SiC:Hなどからなる表面保護層が順次積層されている。
帯電手段2は、感光体ドラム1の上方に設置されており、感光体ドラム1を一様に帯電させるものである。
露光手段3は画像データ入力部(図示略)から読み取った原稿画像に基づいて、感光体ドラム1上に静電潜像を形成させるものである。
帯電手段2は、感光体ドラム1の上方に設置されており、感光体ドラム1を一様に帯電させるものである。
露光手段3は画像データ入力部(図示略)から読み取った原稿画像に基づいて、感光体ドラム1上に静電潜像を形成させるものである。
現像手段4は、静電潜像が形成された感光体ドラム1表面にトナーを供給してトナー像を形成させるものである。ここで、現像手段4は、ロータリラック40と、複数の現像器4Y,4M,4C,4Kとを備えている。ロータリラック40は、回転手段(図示略)により回転軸41を中心に回転しながら複数の現像器4Y,4M,4C,4Kを感光体ドラムに対向する現像位置に順に移動させて現像を行わせるものである。複数の現像器のうち、イエロー現像器4Y、マゼンタ現像器4M、シアン現像器4C、ブラック現像器4Kは、4Y,4M,4C,4Kの順にロータリラック40の円周方向に並べて保持され、隣接する現像器は円周方向に約90度の間隔で配置される。
転写手段5は、感光体ドラム1のトナー像を記録媒体に転写するものであり、中間転写ベルト51、一次転写ローラ52および53、駆動ローラ55、二次転写対向ローラ54、二次転写ローラ56を備えている。中間転写ベルト51は、一次転写ローラ52および53、駆動ローラ55、二次転写対向ローラ54にエンドレス状に巻きかけられ、駆動ローラ55によって駆動されており、感光体ドラム1に形成されたトナー像が転写され一時的に保持される転写体の役割を果たしている。二次転写ローラ56は、中間転写ベルト51の外周面において二次転写対向ローラ54に対向する位置に配置され、記録媒体にトナー像を二次転写する役割を果たしている。
クリーニングブレード6は、感光体ドラム1に残留した残留現像剤などの付着物をクリーニングするものであり、例えば硬度77°のウレタンゴムを感光体ドラムに圧接している。
ローラ7は、感光体ドラム1の表面に当接して、トナーを回収したり吐き出したりするバッファの機能を有している。ローラ7は、金属シャフトの周りを発泡ゴムで覆った構成となっており、バネ(図示略)により感光体ドラム1に9.8N(片側4.9N)で付勢されている。また、ローラ7は感光体ドラム1に対して、接触部における表面速度がドラムの表面速度より速く、1.2倍で回転している。
ローラ7は、感光体ドラム1の表面に当接して、トナーを回収したり吐き出したりするバッファの機能を有している。ローラ7は、金属シャフトの周りを発泡ゴムで覆った構成となっており、バネ(図示略)により感光体ドラム1に9.8N(片側4.9N)で付勢されている。また、ローラ7は感光体ドラム1に対して、接触部における表面速度がドラムの表面速度より速く、1.2倍で回転している。
定着手段8は、図2に示すように、回転自在に配設された定着体たる定着ローラ(加熱ローラ)81と、定着ローラ81に圧接しながら回転する加圧体たる加圧ローラ82から構成されている。定着ローラ81の内部には、ハロゲンランプ等のヒータ83が配設されている。又、定着ローラ81にはサーミスタ84が接触するように配設されており、温度調節回路を介してヒータ83への電圧を制御することにより定着ローラ81の表面の温度調節を行っている。この状態において、記録媒体22が搬送されてくると、定着ローラ81と加圧ローラ82は一定速度で回転し、記録媒体22が定着ローラ81と加圧ローラ82との間を通過する際に表裏両面から一定の圧力、温度で加圧、加熱され記録媒体表面上の未定着トナー像は溶融して定着され、記録媒体22上にフルカラー画像が形成される。画像が定着された記録媒体22は分離爪(図示略)によって定着ローラから81分離され、機外へ排出される。
上述のような定着手段8に使用される定着ローラ81としては、例えばアルミ管などの金属の管の表面に、フッ素系樹脂等の離型性が良く、耐熱性、耐摩耗性に優れた材料が被覆してその外層を形成しているものが好ましい。画像形成装置が電子写真方式を用いたカラー複写機のように、特に画質を重視するものである場合は、定着ローラ81にはシリコーンゴムをローラの外層としたものを用いるのが好ましい。ただし、シリコーンゴムはフッ素樹脂に比べて離型性がやや劣るので、離型剤としてシリコーンオイルをシリコーンゴムの表面に塗布するのが望ましい。なお、シリコーンゴムにフッ素樹脂シートを巻きつけたものも用いてもよい。
一方、加圧ローラ82としては、特に制限されないが、例えば、中実鉄棒などを芯にもつ、シリコーンゴムローラを用いるのが好ましい。
一方、加圧ローラ82としては、特に制限されないが、例えば、中実鉄棒などを芯にもつ、シリコーンゴムローラを用いるのが好ましい。
冷却手段9は、図2に示すように、トナー像に霧状の液体を吹き付ける霧発生ノズル91を具備している。
冷却手段9は、定着手段8にて加熱されたトナー像に、霧発生ノズル91から霧状の液体を吹き付けることで、トナー像を急速に冷却できる。
冷却手段9は、定着手段8にて加熱されたトナー像に、霧発生ノズル91から霧状の液体を吹き付けることで、トナー像を急速に冷却できる。
霧発生ノズル91としては、液体を微小な液滴粒径の霧状に噴霧できるものであれば特に制限されないが、例えば二流体ノズルを用いるのが好ましい。
二流体ノズルとは、液体と気体を衝突させて、液体を粒径が数μmから数十μm程度の粒子にして気体と共に噴霧させるノズルであり、例えば図3に示すように、二流体ノズル91aにエアポンプ92とタンク93を取り付けて用いる。
二流体ノズルとは、液体と気体を衝突させて、液体を粒径が数μmから数十μm程度の粒子にして気体と共に噴霧させるノズルであり、例えば図3に示すように、二流体ノズル91aにエアポンプ92とタンク93を取り付けて用いる。
液体としては、トナー像に影響を与えないものであれば特に制限されないが、水を用いるのが好ましい。特に、霧発生ノズル91が詰まるのを防止する観点で、蒸留水を用いるのが好ましい。また、トナー像に影響を与えないものであれば、揮発性に優れたアルコールなどの溶剤を用いることで、トナー像を効果的に冷却することもできる。
二流体ノズル91aとしては、公知のものを使用できるが、例えばスプレーイング・システムス・ジャパン社製のエアーアトマイジングノズル1/4Jシリーズなどが挙げられる。
二流体ノズル91aとしては、公知のものを使用できるが、例えばスプレーイング・システムス・ジャパン社製のエアーアトマイジングノズル1/4Jシリーズなどが挙げられる。
なお、エアポンプ92は、ボールバルブ94、電磁弁95、レギュレータ96を順に介して二流体ノズル91aに取り付けてもよい。特に、レギュレータ96を設けることで、エア圧を調整することができるので、二流体ノズル91aから噴霧される霧状の液体の噴霧量を制御できる。なお、噴霧量が決定されれば、レギュレータ96を調節ノブやメータを備えていない小型のレギュレータに置き換えることも可能である。
エア圧は0.02〜0.15MPaに設定するのが好ましく、0.05〜0.10MPaに設定するのがより好ましい。エア圧が0.02MPa未満であると、液流量が増加しすぎて、記録媒体が液体を吸収する傾向にある。一方、エア圧が0.15MPaを超えると、液流量が低下し、十分な液体を吹き付けることが困難となる。
一方、液体の噴霧量は、前記エア圧を調整することで制御でき、例えば、液体の単位時間当たりの噴霧量が0.001mL/cm2以上になるように、エア圧を調整するのが好ましく、より好ましくは0.005mL/cm2以上である。液体の単位時間当たりの噴霧量が0.001mL/cm2未満であると、トナー像が十分に冷却されにくくなる。
液体の噴霧量はエア圧が低くなるに連れて増加するが、液体の噴霧量が増えると、霧状の液体がトナー像だけでなくトナー像が形成されていない部分の記録媒体22上にも付着する割合が大きくなる。一般的に、紙(記録媒体)が液体に触れると、紙が撓んだり紙皺が発生したりするが、通常の二流体ノズルから噴霧される液体の噴霧量を、例えばA4サイズの紙1枚当たりに換算すると、紙を撓ませたり紙皺を誘発させたりできるほどの量にはなりにくい。また、液体は霧状にしてトナー像に吹き付けるので、その全てがトナー像や記録媒体上に付着する訳ではなく、液体の一部がトナー像や記録媒体上に到達するまでに蒸発することもある。従って液体の噴霧量の上限としては特に制限されないが、消費エネルギ等を考慮した場合、単位時間当たり0.01mL/cm2以下に設定するのが好ましい。
なお、タンク93から液体を霧発生ノズル91へ供給する方法としては、重力給水方式、圧縮ポンプ方式、サイフォン方式など、公知の方法を用いることができる。中でも、コストの点や、液体の供給が容易であると共に、液流量の調整範囲が広い点で、重力給水方式にて液体を霧発生ノズル91へ供給するのが好ましい。
霧発生ノズル91は、図2に示すノズル口91bから記録媒体22上のトナー像までの距離d1が10〜30mmになるように配置されるのが好ましい。また、定着ニップ部の出口からノズル口91bまでの距離d2が20〜50mmになるように配置されるのが好ましい。さらに、霧発生ノズル91は、トナー像に霧状の液体を垂直に吹き付けられるように設置するのが好ましい。
ここで、定着ニップ部とは、図2に示すように、記録媒体22の搬送方向の、定着ローラ81と加圧ローラ82間の接触部分のことであり、定着ニップ部の出口とは、定着ニップ部の冷却手段9側の端部85のことである。
ここで、定着ニップ部とは、図2に示すように、記録媒体22の搬送方向の、定着ローラ81と加圧ローラ82間の接触部分のことであり、定着ニップ部の出口とは、定着ニップ部の冷却手段9側の端部85のことである。
本発明においては、霧発生ノズル91の噴霧領域が記録媒体22の幅方向を満たせば、霧発生ノズル91の個数については特に限定されず、1つの霧発生ノズルを設けてもよく、複数の霧発生ノズルを設けてもよい。また、霧発生ノズル91を複数設ける場合、5〜15個設けるのが好ましい。さらに、各霧発生ノズルの噴霧領域の総域が記録媒体22の幅方向を満たせば、霧発生ノズルの配列について特に限定されないが、記録媒体22の幅方向に一列に配列するのが好ましい。
なお、霧発生ノズル91を複数設ける場合は、各霧発生ノズルにエアポンプ92およびタンク93を各々取り付けてもよく、全ての霧発生ノズルに対して1つのエアポンプ92やタンク93を共有してもよい。
なお、霧発生ノズル91を複数設ける場合は、各霧発生ノズルにエアポンプ92およびタンク93を各々取り付けてもよく、全ての霧発生ノズルに対して1つのエアポンプ92やタンク93を共有してもよい。
上述したように、加熱されたトナー像が冷却されると、冷却の過程でトナーに含まれる樹脂が収縮し、収縮痕が画像の表面に形成されやすくなる。特に、トナーの軟化点近傍では、体積変化が著しく、樹脂の収縮が最も起きやすい。また、トナーの軟化点近傍でトナー像を徐々に冷却すると(徐冷すると)樹脂の収縮が起こりやすくなる。収縮痕が形成されると画像表面の平滑性が低下するので、高光沢の画像が得られにくくなる。
また、トナー像を冷却するに際して、金属ローラやヒートパイプなどの接触型の冷却手段を用いて、トナー像と接触しながら、かつトナー像を挟持搬送しながら冷却すると、接触型の冷却手段の表面の凹凸形状が記録媒体上のトナー像に転写されることがあるため、画像劣化を引き起こす場合があった。さらに、接触型の冷却手段がトナー像と接触することで、トナー像の表面に押圧力がかかり亀裂が生じることもあった。
また、トナー像を冷却するに際して、金属ローラやヒートパイプなどの接触型の冷却手段を用いて、トナー像と接触しながら、かつトナー像を挟持搬送しながら冷却すると、接触型の冷却手段の表面の凹凸形状が記録媒体上のトナー像に転写されることがあるため、画像劣化を引き起こす場合があった。さらに、接触型の冷却手段がトナー像と接触することで、トナー像の表面に押圧力がかかり亀裂が生じることもあった。
しかし、本発明では、トナー像を急速に冷却することで、トナーに含まれる樹脂の収縮を抑制できる。そのため、画像表面の平滑性が向上し、高光沢の画像が得られる。
さらに、本発明では霧状の液体を吹き付けることでトナー像を冷却するので、冷却手段がトナー像に直接接触することなくトナー像を冷却することができる。従って、冷却手段の表面の凹凸形状の転写による画像劣化が起こりにくい。また、本発明に用いる冷却手段は非接触型なので、トナー像の表面に押圧力がかかる恐れがない。よって、押圧力に起因する亀裂は発生しにくい。
なお、霧状の液体の飛散範囲はエアに比べて狭いので、エアを用いてトナー像を冷却する場合に比べて、冷却手段に隣接する定着手段は冷却されにくく、消費エネルギの増加を抑制できる。
さらに、本発明では霧状の液体を吹き付けることでトナー像を冷却するので、冷却手段がトナー像に直接接触することなくトナー像を冷却することができる。従って、冷却手段の表面の凹凸形状の転写による画像劣化が起こりにくい。また、本発明に用いる冷却手段は非接触型なので、トナー像の表面に押圧力がかかる恐れがない。よって、押圧力に起因する亀裂は発生しにくい。
なお、霧状の液体の飛散範囲はエアに比べて狭いので、エアを用いてトナー像を冷却する場合に比べて、冷却手段に隣接する定着手段は冷却されにくく、消費エネルギの増加を抑制できる。
本発明においては、霧発生ノズルから霧状の液体を噴霧してトナー像を急速に冷却する際に、トナーの軟化点より高温側から軟化点より低温側に(すなわち、トナーの軟化点近傍で)、トナー像を急速に冷却するのが好ましい。具体的には、トナーの軟化点近傍におけるトナー像の冷却速度が、150〜250℃/秒になるのが好ましい。冷却速度が150℃/秒未満であると、冷却が不十分となり、樹脂の収縮を抑制しにくくなる傾向にある。一方、冷却速度が250℃/秒を超えると、画像表面に亀裂が生じる場合がある。
トナーの軟化点近傍においてトナー像を急速に冷却することで、樹脂の収縮を効果的に抑制することができ、より高光沢な画像を得ることができる。
なお、霧発生ノズルの噴霧領域を通過後のトナー像の表面温度が、トナーの軟化点よりも10〜35℃低くなることが好ましい。
トナーの軟化点近傍においてトナー像を急速に冷却することで、樹脂の収縮を効果的に抑制することができ、より高光沢な画像を得ることができる。
なお、霧発生ノズルの噴霧領域を通過後のトナー像の表面温度が、トナーの軟化点よりも10〜35℃低くなることが好ましい。
また、図2に示すように、冷却手段9には、霧発生ノズル91から噴霧された液体を回収する回収ダクト97が、霧発生ノズル91の上方に設けられている。回収ダクト97の先端にはファン98が接続されており、ファン98を駆動することで回収ダクト97に導かれるような空気の流れを発生させる。これにより、トナー像や記録媒体上に付着しなかった霧状の液体は回収ダクト97に回収されるので、画像形成装置内での結露の発生や、金属部での錆の発生を抑制できる。また、空気の流れが発生することで、トナー像や記録媒体上に付着した液体も蒸発しやすくなる。
さらに、冷却手段9には、図2に示すように、霧発生ノズル91の噴霧領域を通過する前後において、記録媒体22上のトナー像の表面温度を測定できるように、霧発生ノズル91の前後に温度センサー99を設けてもよい。
温度センサー99としては、例えば非接触型の温度計を用いることができる。
温度センサー99としては、例えば非接触型の温度計を用いることができる。
次に、図1の画像形成装置100を用いて、本発明の画像形成方法について説明する。
まず、帯電手段2によって感光体ドラム1に帯電が行われた後、ロータリラック40がその中心部に設けられている回転軸41を中心に回転する。そして、ロータリラック40は、最初色であるブラックに対応した現像器4Kが感光体ドラム1に対向する位置である現像位置に停止する。この状態で、ブラックに対応した露光が露光手段3によって行われ、ブラックに対応した静電潜像が感光体ドラム1の表面に形成される。この静電潜像は、現像器4Kでトナー像化され、感光体ドラム1表面に形成されたこのトナー像は一次転写ローラ52および53に印加された転写バイアスによって転写ベルト51上に転写される。
このようしてブラックのトナー像の転写ベルト51上への形成が完了すると、ロータリラック40がその中心部に設けられている回転軸41を中心に回転し、シアンに対応した現像器4Cが現像位置に位置づけられる。このような動作が他の色、シアン、マゼンタ、イエローに関しても行われて、転写ベルト51上にフルカラーのトナー像が形成される。
まず、帯電手段2によって感光体ドラム1に帯電が行われた後、ロータリラック40がその中心部に設けられている回転軸41を中心に回転する。そして、ロータリラック40は、最初色であるブラックに対応した現像器4Kが感光体ドラム1に対向する位置である現像位置に停止する。この状態で、ブラックに対応した露光が露光手段3によって行われ、ブラックに対応した静電潜像が感光体ドラム1の表面に形成される。この静電潜像は、現像器4Kでトナー像化され、感光体ドラム1表面に形成されたこのトナー像は一次転写ローラ52および53に印加された転写バイアスによって転写ベルト51上に転写される。
このようしてブラックのトナー像の転写ベルト51上への形成が完了すると、ロータリラック40がその中心部に設けられている回転軸41を中心に回転し、シアンに対応した現像器4Cが現像位置に位置づけられる。このような動作が他の色、シアン、マゼンタ、イエローに関しても行われて、転写ベルト51上にフルカラーのトナー像が形成される。
上記のように、トナー像が中間転写ベルト51に一次転写する過程では、二次転写ローラ56は転写ベルト51から離間される。一方、フルカラーのトナー像が転写ベルト51に形成されると、二次転写ローラ56は転写ベルト51に当接される。その際、タイミングを合わせて給紙部20から給紙ローラ21等によって転写位置まで搬送された記録媒体22に、二次転写ローラ56に印加された二次転写バイアスにより転写ベルト51に形成されたフルカラーのトナー像が転写される。
次いで、記録媒体に転写されたフルカラーのトナー像は、図2に示すように定着手段8による加熱・加圧によって記録媒体22に定着される。トナーの加熱温度は、トナーの軟化点より高温であればよいが、トナーの軟化点より25〜45℃高温であることが好ましい。
記録媒体22が冷却手段9に搬送されると、該記録媒体22の通過に合わせて霧発生ノズル91から霧状の液体が噴霧され、定着手段8により加熱されたトナー像は、トナー像を急速に冷却される。冷却速度は、150〜250℃/秒が好ましい。液体としては蒸留水が好ましい。
その後、記録媒体22は図1に示す排紙部30に排出される。なお、トナー像や記録媒体22上に付着した液体は、加熱されたトナーや記録媒体を冷却することで直ちに蒸発される。
記録媒体22が冷却手段9に搬送されると、該記録媒体22の通過に合わせて霧発生ノズル91から霧状の液体が噴霧され、定着手段8により加熱されたトナー像は、トナー像を急速に冷却される。冷却速度は、150〜250℃/秒が好ましい。液体としては蒸留水が好ましい。
その後、記録媒体22は図1に示す排紙部30に排出される。なお、トナー像や記録媒体22上に付着した液体は、加熱されたトナーや記録媒体を冷却することで直ちに蒸発される。
一方、感光体ドラム1に残留した残留現像剤は、クリーニングブレード6によりクリーニングされて、廃トナーコンテナ(図示略)に廃棄される。また、転写ベルト51に残留したトナーは、転写ベルト51の清掃装置(図示略)を二次転写後に転写ベルト51に当接させることによってクリーニングされ、廃トナーコンテナ(図示略)に廃棄される。転写ベルト51の清掃装置は転写ベルト51の一周分をクリーニングした後、転写ベルト51から離間される。
以上、説明したように、本発明によれば、トナー像を急速に冷却することで、トナーに含まれる樹脂の収縮を抑制できる。そのため、画像表面の平滑性が向上し、高光沢の画像が得られる。
さらに、本発明では霧状の液体を吹き付けることでトナー像を冷却するので、冷却手段がトナー像に直接接触することなくトナー像を冷却することができる。従って、冷却手段の表面の凹凸形状の転写による画像劣化が起こりにくい。また、本発明に用いる冷却手段は非接触型なので、トナー像の表面に押圧力がかかる恐れがない。よって、押圧力に起因する亀裂は発生しにくい。
さらに、本発明では霧状の液体を吹き付けることでトナー像を冷却するので、冷却手段がトナー像に直接接触することなくトナー像を冷却することができる。従って、冷却手段の表面の凹凸形状の転写による画像劣化が起こりにくい。また、本発明に用いる冷却手段は非接触型なので、トナー像の表面に押圧力がかかる恐れがない。よって、押圧力に起因する亀裂は発生しにくい。
また、本発明によれば、深みのある色材本来の鮮やかな色合いが得られるので、特にカラー画像を形成する場合に好適である。
さらに、トナー像を急冷する際に、記録媒体(用紙)も冷却されるので、排出紙の温度を低下できる。
また、画像表面の平滑性が向上するので、排出紙のスタッキング性も向上する。
さらに、トナー像を急冷する際に、記録媒体(用紙)も冷却されるので、排出紙の温度を低下できる。
また、画像表面の平滑性が向上するので、排出紙のスタッキング性も向上する。
なお、霧状の液体の飛散範囲はエアに比べて狭いので、本発明によれば、エアを用いてトナー像を冷却する場合に比べて、冷却手段に隣接する定着手段は冷却されにくい。従って、消費エネルギが増加したり、定着手段に備わる定着ローラの軸方向の温度にバラツキが生じたりすることが少ない。また、定着手段周辺の暖気を画像形成装置内に撒き散らすことも少ないので、感光体ドラムの感度変化や現像剤の帯電量変化による画像劣化が起こりにくい。
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明する。
[トナーの製造]
スチレン80質量部、2-エチルヘキシルメタクリレート20質量部、着色剤としてシアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)5質量部、低分子量ポリプロピレン3質量部、電荷制御剤として4級アンモニウム塩化合物(オリエント化学工業社製、「P−51」)2質量部、架橋剤としてジビニルベンゼン1質量部の混合溶液に重合開始剤2,2-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)2質量部加え、これらを精製水400質量部に加え、さらに懸濁安定剤として第三リン酸カルシウム5質量部とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1質量部を添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて、回転数7000rpmで20分間攪拌し、さらに窒素雰囲気下、70℃、100rpmで10時間重合反応させ、体積平均粒径6.3μmの粉体を得た。この粉体に疎水性シリカ粉末を1.5質量部加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて混合することにより体積平均粒径6.3μmのシアントナーを得た。なお、体積平均粒径は、マルチマイザーIII(コールスターカウンター社製)にて測定した。
得られたシアントナーの帯電量を吸引式帯電量測定装置(トレック社)にて測定したところ、33μC/gであった。
[トナーの製造]
スチレン80質量部、2-エチルヘキシルメタクリレート20質量部、着色剤としてシアン顔料(C.I.ピグメントブルー15:3)5質量部、低分子量ポリプロピレン3質量部、電荷制御剤として4級アンモニウム塩化合物(オリエント化学工業社製、「P−51」)2質量部、架橋剤としてジビニルベンゼン1質量部の混合溶液に重合開始剤2,2-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)2質量部加え、これらを精製水400質量部に加え、さらに懸濁安定剤として第三リン酸カルシウム5質量部とドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1質量部を添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて、回転数7000rpmで20分間攪拌し、さらに窒素雰囲気下、70℃、100rpmで10時間重合反応させ、体積平均粒径6.3μmの粉体を得た。この粉体に疎水性シリカ粉末を1.5質量部加え、ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にて混合することにより体積平均粒径6.3μmのシアントナーを得た。なお、体積平均粒径は、マルチマイザーIII(コールスターカウンター社製)にて測定した。
得られたシアントナーの帯電量を吸引式帯電量測定装置(トレック社)にて測定したところ、33μC/gであった。
(軟化点の測定)
得られたシアントナーの軟化点を、フローテスター(島津製作所社製、「CFT−500A」)で測定したところ、117℃であった。
なお、軟化点の測定は、1.5gのシアントナーを、16MPaの圧力にて直径1cmの円柱状に圧縮した測定サンプルを用い、押出圧力:1.2732MPa、昇温速度:6℃/分、ダイ径:1.0mm、ダイ長さ:1.0mmの条件下にて、測定サンプルが半分流出した時の温度を軟化温度とした。
得られたシアントナーの軟化点を、フローテスター(島津製作所社製、「CFT−500A」)で測定したところ、117℃であった。
なお、軟化点の測定は、1.5gのシアントナーを、16MPaの圧力にて直径1cmの円柱状に圧縮した測定サンプルを用い、押出圧力:1.2732MPa、昇温速度:6℃/分、ダイ径:1.0mm、ダイ長さ:1.0mmの条件下にて、測定サンプルが半分流出した時の温度を軟化温度とした。
[実施例1〜6]
<画像形成装置の構成>
画像形成装置として図1〜3に示す構成のものを用い、先に得られたトナーを現像容器に収容した。なお、定着手段8および冷却手段9の構成は以下示す通りである。
(定着手段)
定着ローラ81として、外径φ30mm、肉厚1.0mmのアルミ管の表面に、硬度5度(JIS−A)、厚み200μmのシリコーンゴムを被覆し、さらにその表面に厚み30μmのPFA(四フッ化エチレンとパーフロロアルコキシエチレン共重合体)チューブを、プライマーを介して接着させたものを用いた。定着ローラ81の内部にハロゲンヒータランプ83を配置し、定着ローラ81の表面に接触させたサーミスタ84により定着ローラ表面温度が常に170℃になるようにランプの点灯制御を行なった。
加圧ローラ82として、外径30mm、硬度5度(JIS−A)、厚み6mmのシリコーンゴムの芯に、外形φ18mmの芯金を有する中実鉄棒を用いた。
<画像形成装置の構成>
画像形成装置として図1〜3に示す構成のものを用い、先に得られたトナーを現像容器に収容した。なお、定着手段8および冷却手段9の構成は以下示す通りである。
(定着手段)
定着ローラ81として、外径φ30mm、肉厚1.0mmのアルミ管の表面に、硬度5度(JIS−A)、厚み200μmのシリコーンゴムを被覆し、さらにその表面に厚み30μmのPFA(四フッ化エチレンとパーフロロアルコキシエチレン共重合体)チューブを、プライマーを介して接着させたものを用いた。定着ローラ81の内部にハロゲンヒータランプ83を配置し、定着ローラ81の表面に接触させたサーミスタ84により定着ローラ表面温度が常に170℃になるようにランプの点灯制御を行なった。
加圧ローラ82として、外径30mm、硬度5度(JIS−A)、厚み6mmのシリコーンゴムの芯に、外形φ18mmの芯金を有する中実鉄棒を用いた。
(冷却手段)
霧発生ノズル91として、二流体ノズル(スプレーイング・システムス・ジャパン社製、「エアーアトマイジングノズル1/4J」)の本体に、液キャップ(スプレーイング・システムス・ジャパン社製、「PF2050」)とエアーキャップ(スプレーイング・システムス・ジャパン社製、「PA67−6−20−70°」)を装着したものを用いた。
このノズルを5個用意し、ノズル口91bから記録媒体22上のトナー像までの距離d1が20mm、定着ニップ部の出口からノズル口91bまでの距離d2が30mm(すなわち、記録媒体の搬送速度が150mm/秒なので時間的には0.2秒下流)になるように、記録媒体22の幅方向に一列に配列させた。
5個のノズルに対して、蒸留水が貯蔵されたタンク93を共有できるように取り付けた。さらに、各ノズルに、ボールバルブを取り付け、1つのエアポンプ92を共有できるようにした。
霧発生ノズル91として、二流体ノズル(スプレーイング・システムス・ジャパン社製、「エアーアトマイジングノズル1/4J」)の本体に、液キャップ(スプレーイング・システムス・ジャパン社製、「PF2050」)とエアーキャップ(スプレーイング・システムス・ジャパン社製、「PA67−6−20−70°」)を装着したものを用いた。
このノズルを5個用意し、ノズル口91bから記録媒体22上のトナー像までの距離d1が20mm、定着ニップ部の出口からノズル口91bまでの距離d2が30mm(すなわち、記録媒体の搬送速度が150mm/秒なので時間的には0.2秒下流)になるように、記録媒体22の幅方向に一列に配列させた。
5個のノズルに対して、蒸留水が貯蔵されたタンク93を共有できるように取り付けた。さらに、各ノズルに、ボールバルブを取り付け、1つのエアポンプ92を共有できるようにした。
<評価>
前記画像形成装置を用い、霧発生ノズル91から蒸留水を噴霧し、トナー像を冷却して次のように評価を行った。
各実施例において、霧発生ノズル91のエア圧を表1に示す値になるように調整し、霧発生ノズルの噴霧領域を通過する前後(測定間隔は38mm=0.25秒後)のトナー像の表面温度を記録しながら画像サンプルを採取した。なお、記録媒体として、mondi社製の「Color Copy紙、坪量90g/m2、A4サイズ」を用いた。また、記録媒体上のトナー量は1.5mg/cm2、霧発生ノズルの噴霧領域通過前のトナー像の表面温度は140℃であった。また、エア圧0.05MPaにおいて、上記記録媒体が霧発生ノズルの噴霧領域を通過する間に噴霧される蒸留水の噴霧量は、A4幅210mm、システム速度150mm/秒、ノズル1個の噴霧量(0.05MPaで1.7mL)、ノズル数5個で12mLであった。
印字枚数200枚目における、霧発生ノズルの噴霧領域通過後のトナー像の表面温度、冷却手段における冷却速度、および画像サンプルの画像表面の光沢度を表1に示す。ただし、冷却速度および光沢度は以下のようにして求めた。
前記画像形成装置を用い、霧発生ノズル91から蒸留水を噴霧し、トナー像を冷却して次のように評価を行った。
各実施例において、霧発生ノズル91のエア圧を表1に示す値になるように調整し、霧発生ノズルの噴霧領域を通過する前後(測定間隔は38mm=0.25秒後)のトナー像の表面温度を記録しながら画像サンプルを採取した。なお、記録媒体として、mondi社製の「Color Copy紙、坪量90g/m2、A4サイズ」を用いた。また、記録媒体上のトナー量は1.5mg/cm2、霧発生ノズルの噴霧領域通過前のトナー像の表面温度は140℃であった。また、エア圧0.05MPaにおいて、上記記録媒体が霧発生ノズルの噴霧領域を通過する間に噴霧される蒸留水の噴霧量は、A4幅210mm、システム速度150mm/秒、ノズル1個の噴霧量(0.05MPaで1.7mL)、ノズル数5個で12mLであった。
印字枚数200枚目における、霧発生ノズルの噴霧領域通過後のトナー像の表面温度、冷却手段における冷却速度、および画像サンプルの画像表面の光沢度を表1に示す。ただし、冷却速度および光沢度は以下のようにして求めた。
(冷却速度)
下記式(1)より冷却速度を算出した。
冷却速度[℃/秒]={(霧発生ノズルの噴霧領域通過前のトナー像の表面温度)−(霧発生ノズルの噴霧領域通過後のトナー像の表面温度)}/0.25 ・・・(1)
(光沢度)
画像サンプルの画像表面の光沢度を、光沢計(堀場製作所社製、「ハンディグロスチェッカIG−331」、入射角:60°)にて測定した。なお、光沢度30以上を合格とする。
下記式(1)より冷却速度を算出した。
冷却速度[℃/秒]={(霧発生ノズルの噴霧領域通過前のトナー像の表面温度)−(霧発生ノズルの噴霧領域通過後のトナー像の表面温度)}/0.25 ・・・(1)
(光沢度)
画像サンプルの画像表面の光沢度を、光沢計(堀場製作所社製、「ハンディグロスチェッカIG−331」、入射角:60°)にて測定した。なお、光沢度30以上を合格とする。
[比較例1]
霧発生ノズルを設置しなかった以外は、実施例1〜6と同様に行い、評価した。結果を表1に示す。
霧発生ノズルを設置しなかった以外は、実施例1〜6と同様に行い、評価した。結果を表1に示す。
表1から明らかなように、各実施例で得られた画像は、トナー像を急速に冷却したので、いずれも比較例に比べて光沢度が高かった。特にエア圧が0.095MPa以下の場合(実施例1〜4)は、目視においても高光沢であることが明らかであり、コート紙でないと得られないような高品質な画像が得られた。実施例1〜4の場合、本実施例で用いたシアントナーの軟化点(117℃)よりも高温側から低温側にトナー像を急冷したことにより、トナーに含まれる樹脂の収縮が効果的に抑制され、結果、画像表面の平滑性がより向上し、光沢度がより上昇したと推測できる。ただし、実施例1、2の場合は、冷却速度が実施例3、4に比べて速かったため(すなわち、シアントナーの軟化点よりも40℃以上も下回る温度まで冷却したため)、画像表面に若干の亀裂が生じていた。そのため、光沢度の値は実施例2、3よりは低かった。
一方、比較例1は、蒸留水を噴霧しなかったので、トナー像がほとんど冷却されず、光沢度が実施例に比べて劣っていた。
一方、比較例1は、蒸留水を噴霧しなかったので、トナー像がほとんど冷却されず、光沢度が実施例に比べて劣っていた。
なお、各実施例、比較例で得られた画像サンプルの画像表面をデジタルマイクロスコープ(株式会社キーエンス製、「VHX−600」、1000〜2000倍)にて観察した結果、各実施例では、僅かに凹んだ斑点が確認され、光沢度が高くなるに連れて斑点の大きさが小さく、間隔が狭く、深さが浅くなっていた。また、各実施例では、霧状の蒸留水を吹き付けることでトナー像を急冷したので(すなわち、非接触型の冷却手段によりトナー像を冷却したので)、冷却ローラなどの接触型の冷却手段を用いた場合とは異なり、冷却手段の表面の凹凸形状がトナー像に転写されることはなった。
一方、各比較例では、実施例に比べて、大きく、間隔が広く、凹みの大きい斑点が確認された。
一方、各比較例では、実施例に比べて、大きく、間隔が広く、凹みの大きい斑点が確認された。
2:帯電手段、3:露光手段、4:現像手段、5:転写手段、8:定着手段、81:定着ローラ、82:加圧ローラ、9:冷却手段、91:霧発生ノズル、100:画像形成装置
Claims (4)
- 記録媒体上に画像形成されたトナー像を、トナーの軟化点より高温に加熱して定着させる定着手段と、定着されたトナー像を急速に冷却する冷却手段とを有する画像形成装置であって、
前記冷却手段は、トナー像に霧状の液体を吹き付ける霧発生ノズルを具備することを特徴とする画像形成装置。 - 前記冷却手段は、トナーの軟化点より高温側から軟化点より低温側に、トナー像を急速に冷却し、かつ、冷却速度が150〜250℃/秒であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 記録媒体上に画像形成されたトナー像を、トナーの軟化点より高温に加熱して定着させた後、定着されたトナー像を急速に冷却する画像形成方法であって、
霧状の液体を吹き付けて、トナー像を冷却することを特徴とする画像形成方法。 - トナーの軟化点より高温側から軟化点より低温側に、トナー像を急速に冷却し、かつ、冷却速度が150〜250℃/秒であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成方法。
Priority Applications (2)
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JPH11115158A (ja) * | 1997-08-29 | 1999-04-27 | Hurletron Inc | 静電冷却器を備えた巻き取り紙オフセット印刷機 |
JP2000211111A (ja) * | 1999-01-19 | 2000-08-02 | Baldwin Grafotec Gmbh | 巻取紙をシ―ズニングする装置 |
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2007
- 2007-07-12 JP JP2007183364A patent/JP2009020342A/ja active Pending
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