JP2009020095A - Nmrシステムへの器機取付けシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】環境圧の変化に反応するエンドカバー中央の屈曲によって、NMR磁石の中心に対するシムコイルおよび/またはRFコイルの変位が生じることがない核磁気共鳴分光計を提供する。
【解決手段】シムコイルおよび/またはNMRプローブを含む核磁気共鳴(NMR)器機組立体をNMR磁石クライオスタットに取り付けるために、懸架された取付けブリッジが使用される。取付けブリッジは、クライオスタットのエンドカバー(例えば底板)の中央領域を横断して懸架されている。取付けブリッジは、エンドカバーの周辺領域に(例えばエンドカバーの外周に沿って)、および/またはクライオスタット側壁に取り付けてもよい。取付けブリッジは、ほぼ長方形ストリップとして成形してもよく、または複数のスポークを含んでもよい。
【選択図】図1
【解決手段】シムコイルおよび/またはNMRプローブを含む核磁気共鳴(NMR)器機組立体をNMR磁石クライオスタットに取り付けるために、懸架された取付けブリッジが使用される。取付けブリッジは、クライオスタットのエンドカバー(例えば底板)の中央領域を横断して懸架されている。取付けブリッジは、エンドカバーの周辺領域に(例えばエンドカバーの外周に沿って)、および/またはクライオスタット側壁に取り付けてもよい。取付けブリッジは、ほぼ長方形ストリップとして成形してもよく、または複数のスポークを含んでもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は一般的には、核磁気共鳴(NMR)分光法に関し、具体的には、NMR磁石および関連システム、ならびにシムコイルのようなNMR構成部品をNMR磁石に取り付けるための方法に関する。
核磁気共鳴(NMR)分光計は通常、静磁場B0を生成するための超伝導磁石と、磁場B0に対して垂直な時間依存性磁場B1を生成して印加磁場に対する試料の反応を探知するための、1つ以上の特殊目的無線周波数(RF)コイルを含むNMRプローブとを含んでいる。各RFコイルおよび関連回路は、試料内に存在する対象とする核のラーモア周波数で共鳴することができる。RFコイルは通常、NMRプローブの一部として設けられ、試料管またはフローセル内に位置する試料を分析するために用いられる。静磁場B0の方向が通例、Z軸つまり縦軸方向として表されるのに対して、Z軸に対して垂直な平面は通例、X−Yつまり横軸方向と呼ばれる。
高解像度NMRスペクトルの生成は、時間的および空間的に均一な静磁場を利用することにより容易になる。静磁場の強さは、特に温度変化または隣接金属物の移動により、経時的に変化することができる。静磁場の空間変化は、試料管もしくは試料特性の変化、隣接材料の存在、または磁石の設計により生じることができる。静磁場の軽微な不均一は通常、小磁場を生成する一式のシムコイルを用いて補正され、当該小磁場が印加静磁場の不均一に対向してこれを相殺する。
本発明はそれぞれ、請求項1および12において定義される。
具体的な実施形態は、従属請求項において規定される。
一つの局面によれば、核磁気共鳴分光計は、エンドカバーと前記エンドカバーから長手方向に延びている側壁とを有する核磁気共鳴磁石容器であって、前記エンドカバーを貫通して延びている長手方向の中心孔を含む核磁気共鳴磁石容器と、前記エンドカバーの中央領域を横断して懸架されている核磁気共鳴器機取付けブリッジと、前記取付けブリッジの中央領域に取り付けられ、前記容器の前記中心孔内に位置している核磁気共鳴器機組立体であって、核磁気共鳴コイルを含む器機組立体とを含んでいる。
具体的な実施形態は、従属請求項において規定される。
一つの局面によれば、核磁気共鳴分光計は、エンドカバーと前記エンドカバーから長手方向に延びている側壁とを有する核磁気共鳴磁石容器であって、前記エンドカバーを貫通して延びている長手方向の中心孔を含む核磁気共鳴磁石容器と、前記エンドカバーの中央領域を横断して懸架されている核磁気共鳴器機取付けブリッジと、前記取付けブリッジの中央領域に取り付けられ、前記容器の前記中心孔内に位置している核磁気共鳴器機組立体であって、核磁気共鳴コイルを含む器機組立体とを含んでいる。
別の局面によれば、方法は、核磁気共鳴磁石容器のエンドカバーの中心領域を横断して核磁気共鳴器機取付けブリッジを懸架するステップであって、前記容器が、前記エンドカバーを貫通して延びている長手方向中央孔を含んでいるステップと、前記取付けブリッジの中央領域に核磁気共鳴器機組立体を取り付けて、前記核磁気共鳴器機組立体を前記中央孔内に配置するステップであって、前記器機組立体が核磁気共鳴コイルを含んでいるステップとを含む。
ある実施形態によれば、下記の例示的なNMR器機取付けシステムおよび方法は、環境圧変化に反応して生じるクライオスタット・エンドカバー(例えば底板)の中央領域の撓みからコイルを切り離すことにより、前記システムがシムコイルおよび/またはRFコイルが前記磁石の中心に対して定位置になるよう保つことを可能にする。
本発明の上記の局面および利点は、下記の詳細な説明を読み、かつ、次のような図面を参照することにより、よりよく理解されるはずである。
本発明の上記の局面および利点は、下記の詳細な説明を読み、かつ、次のような図面を参照することにより、よりよく理解されるはずである。
以下の説明において一式の要素は、1つ以上の要素を含む。ある要素に対する言及は、1つ以上の要素を包含することとなっている。列挙される要素または構造は、各々、モノリシック構造により形成されるか、モノリシック構造の一部であるか、または多数の別個の構造から形成されることができる。例えば、エンドカバーと長手方向側壁とを含む磁石容器は、側壁に固定されているエンドカバー、または側壁と一体成形されているエンドカバーを含むモノリシック片を含んでもよい。取付けブリッジがエンドカバー上に懸架されるという記述は、重力方向に対する向きに限定されず、重力方向に対するエンドカバーの上または下に位置している取付けブリッジを包含する。別段の規定のない限り、準長方形という用語は、完全な長方形の形状と、湾曲辺または非直線的な辺を有する準長方形の形状との両方を包含する。別段の規定のない限り、磁石容器エンドカバーは、磁石容器の上部に位置する構造に限定されず、底板、側板、ドームまたはその他のカバー構造を含んでもよい。別段の規定のない限り、長手方向中央孔は、必ずしも磁石容器エンドカバーと同心の中央孔とは限らず、長手方向中央孔は、エンドカバーの中心領域を貫通して延びている長手方向偏心孔であってもよい。
以下の説明は、必ずしも限定としてではなく、例示として本発明の実施形態を示すものである。
図1は、本発明のある実施形態による例示的な核磁気共鳴(NMR)分光計12を示す模式図である。分光計12は、真空容器(クライオスタット)18内に保持されている磁石16と、容器18に取り付けられている硬質の取付けブリッジ20と、取付けブリッジ20に取り付けられているシムコイル組立体24およびNMRプローブ26を含んでいる器機組立体22と、器機組立体22に電気的に接続されている制御/取得システム(コンソール)30とを含む。器機組立体22は、容器18を通じて画定された円筒形の中心孔32内に位置している。
図1は、本発明のある実施形態による例示的な核磁気共鳴(NMR)分光計12を示す模式図である。分光計12は、真空容器(クライオスタット)18内に保持されている磁石16と、容器18に取り付けられている硬質の取付けブリッジ20と、取付けブリッジ20に取り付けられているシムコイル組立体24およびNMRプローブ26を含んでいる器機組立体22と、器機組立体22に電気的に接続されている制御/取得システム(コンソール)30とを含む。器機組立体22は、容器18を通じて画定された円筒形の中心孔32内に位置している。
プローブ26は、1つ以上の無線周波数(RF)コイル34と、関連する電気回路構成部品とを含んでいる。試料容器36は、プローブ26内に位置しており、対象とするNMR試料に対して測定が行われている間、試料をコイル34内に保持するためのものである。試料容器36は、試料管またはフローセルであってもよい。一式のシムコイル38は、RFコイル34を横向きに囲んでいる。
容器18は、磁石16の導体を超伝導状態に保つための金属性クライオスタットであって、外壁と、液体窒素および/または液体ヘリウムのような低温液体を収容している1つ以上の層状真空絶縁内壁とを有する、クライオスタットであってもよい。磁石16は、容器18の内部チャンバー内の定位置に懸架されている。容器18は、エンドカバー40と円筒形の側壁44とを含んでいる。エンドカバー40は、平坦な(実質的に平面の)ディスク状プレート、例えばクライオスタット底板であってもよい。側壁44は、エンドカバー40から長手方向に離間して延びており、エンドカバー40の外周に沿ってエンドカバー40に接続されている。エンドカバー40は圧力差を受ける。すなわち、エンドカバー40の外側の圧力がほぼ大気圧であるのに対して、エンドカバー40の内側の圧力は大幅に低い真空圧である。取付けブリッジ20は、エンドカバー40の外周に沿って位置する一式の固定具46により、エンドカバー40に堅く取り付けられており、中心孔32からは離間している。取付けブリッジ20は、エンドカバー40の対向側部間に懸架されて中心孔32上に延びているブリッジを形成している。シムコイル組立体24およびNMRプローブ26は、取付けブリッジ20の中央領域に沿って位置する一式の固定具48により、取付けブリッジ20に堅く取り付けられている。固定具46,48は、ボルトまたはその他の固定具であってもよい。取付けブリッジ20は、中央孔32と位置合わせされた円形の中央開口部50を含んでいる。シムコイル組立体24およびNMRプローブ26が磁石16内に固定されるとき、シムコイル組立体24およびNMRプローブ26は開口部50を通過する。
測定を行うために、コイル34内に画定された測定スペースに、試料が挿入される。磁石16は、試料容器36内に保持されている試料に、静磁場B0を印加する。シムコイル38は、静磁場B0の空間的不均一を補正するために用いられる。制御/取得システム30は、所望の無線周波数パルスをプローブ26に印加してプローブ26内における試料の核磁気共鳴特性を示すデータを取得するように構成されている電子構成部品を含む。コイル34は、無線周波数磁場B1を試料に印加するため、および/または印加磁場に対する試料の反応を測定するために用いられる。RF磁場は、静磁場に対して垂直である。
図2は、本発明のある実施形態による容器18および取付けブリッジ20の等角図である。取付けブリッジ20は、対向端部においてエンドカバー40の対向側部間に懸架されているほぼ長方形の中央ストリップ(条片)により形成されている。取付けブリッジ20は、取付けブリッジ20の対向端部に位置する固定具46により、エンドカバー40の外周部に沿ってエンドカバー40に取り付けられている。取付けブリッジ20は、中央領域に沿ってはエンドカバー40に取り付けられていない。中央開口部50は、容器18の中央孔を通じて挿入されたNMR器機を収容している。
図3は、本発明のある実施形態によるNMR磁石容器18’および関連するプローブ/シムコイル取付けブリッジ20’の等角図である。取付けブリッジ20’は、中央環状領域54’と容器18’のエンドカバー40’の外周との間に延びている3本の放射状アーム52’を含んでいる。取付けブリッジ20’は、アーム52’の先端に位置する固定具46’によりエンドカバー40’に固定されており、環状領域54’に沿ってはエンドカバー40’に固定されていない。環状領域54’内に画定された中央開口部50’は、容器18’の中央孔を通じて挿入されたNMR器機を収容している。容器18’は3つの開口部60’を含んでおり、当該開口部は、運搬用固定具および/または圧力除去用安全弁に用いてもよい。運搬用固定具は、運搬中に容器18’を固定するために使用してもよい。図3の取付けブリッジの設計は、図2の長方形カバーの設計よりも、組み立て費用がかさむ可能性がある。同時に、図3の取付けブリッジの設計により、開口部60’への接近を改善できる可能性がある。取付けブリッジが開口部60’間の間隔に対して十分に広い場合、図2に示したような長方形のカバーの設計は、開口部60’への接近を妨げる可能性がある。
図4は、本発明のある実施形態による数種類のシステム寸法およびその他のパラメータを示している。エンドカバー・サイズRがエンドカバー40の半径(より一般的にはエンドカバー40の横断範囲の半分)を表すのに対して、接続距離dは、エンドカバー40の外縁部と、エンドカバー40に対する取付けブリッジ20の最内部取付け点との間の距離を表している。エンドカバー40の内側に形成されている内部チャンバー80が内部真空圧pvacを有するのに対して、エンドカバー40の外側は大気圧patmである。取付けブリッジ20の両側面(上部および下部)は大気圧である。接続距離dは好ましくは、エンドカバー40全体の圧力差の変化から生じるエンドカバー40の中央部の長手方向の屈曲から、取付けブリッジ20の中央部82が切り離されるように選択される。中央部82は、NMR器機を取付けブリッジ20に取り付けるための取付け領域の役割を果たす。エンドカバー40の長手方向の屈曲は、図4では、矢印88により模式的に示される。エンドカバー40と取付けブリッジ20との間の長手方向の離隔zは、エンドカバー40が環境圧変化に呼応して長手方向に屈曲している時にエンドカバー40が取付けブリッジ20に接触しないように、十分なものであるように選択される。
エンドカバー40および取付けブリッジ20の周辺領域が、エンドカバー40の外周から半径範囲P=R/3により画定されてもよいのに対して、エンドカバー40および取付けブリッジの中央領域は、エンドカバー40および取付けブリッジ20の中央から半径範囲C=R/3により画定されてもよい。好ましくは、取付けブリッジ20とエンドカバー40との最内部取付け点は周辺領域内にあり、取付けブリッジ20は、エンドカバー40の中央領域上に懸架されて、エンドカバー40の中央領域の長軸方向の動きから実質的に切り離される。
ある実施形態において、接続距離dは機械的に実現可能な限り短くなるように選択され、固定具46は、実質的にエンドカバー40の外周に沿って位置している。ある実施形態において、接続距離はRよりも大幅に短くなるように、例えばR/3未満、または好ましくはR/10未満になるように選択してもよい。例示的な実施形態において、エンドカバー半径Rは10cm〜1mの大きさであってもよい一方、接続距離dは数mmまたは数cmの大きさであってもよい。長手方向の離隔zは、1mm以下の大きさであってもよい。
図5Aは、NMR磁石容器118の側壁144に取り付けられている取付けブリッジ120を示している。取付けブリッジ120は、平面エンドカバー140の外周に沿って側壁144に取り付けられている。半径方向および長手方向の延長部190,192が、取付けブリッジ120を側壁144に接続している。延長部190,192は、それぞれ一式のアームにより、または連続的なディスク状もしくは円筒形のプレート/シェルにより形成してもよい。
図5Bは、NMR磁石容器218の側壁244に取り付けられている取付けブリッジ220を示している。容器218は、ドーム形エンドカバー240を有している。取付けブリッジ220は、エンドカバー240の外周に沿って容器218の側壁244に取り付けられている。半径方向および長手方向の延長部290,292が、取付けブリッジ220を側壁244に接続している。長手方向中央孔230は、エンドカバー240の中央(ドームの頂点)を貫通して延びている。
あるNMRシステムが、シミングの難しさの影響を受ける場合があることが観察された。最適シミングは、一般的に磁石の中心に対するシムコイルの正確かつ安定した位置合わせに依存する。あるNMRクライオスタットでは、エンドカバーが、大気圧のような環境パラメータの変化に反応して隔壁として働き、磁石の中心に対するシムコイルおよび/またはNMR RFコイルの位置の軽微な長手方向の撓みを生じる場合があることが観察された。かかる撓みは一般に小さいものであることが多く、通常は実質的に約1mm未満であると考えられるが、当該撓みは、磁石の中心に対するシムおよび/またはRFコイルの正確な位置合わせに依存するNMR器機の動作に干渉するおそれがある。エンドカバー撓みは、平坦なエンドプレートを有するシステムにおいて特に顕著であることが多い。
上記の通りの取付けブリッジおよび/または取付け機構を用いることにより、大気圧変化とそれに伴うエンドカバー全体の圧力差変化から生じるクライオスタット・エンドカバーの屈曲から、シムコイルおよび/またはRFコイルの位置を実質的に切り離すことができる。取付けブリッジをエンドカバー隔壁の中央から離間してクライオスタットに取り付けることにより、エンドカバーの動きに対する取付けブリッジとの連動を最小限に抑えることができる。上記の例示的な取付けシステムおよび方法は、磁石の中心に対してシムおよび/またはRFコイルの位置を安定化させるためのその他の技術とともに、またはそれらの技術に代わって用いてもよい。かかる技術は、ドーム状または成形エンドカバーの使用、硬さおよび/または厚さの点で優るエンドカバー材料の使用、ならびにエンドカバーへの機械的補強の追加を含んでもよい。
上記実施形態の一つの局面により、懸架された取付けブリッジは、シムコイルおよび/またはNMRプローブを含む核磁気共鳴(NMR)器機組立体を、NMR磁気クライオスタットに取り付けるために使用される。取付けブリッジは、クライオスタットのエンドカバー(例えば底板)の中央領域を横断して懸架されている。その結果として、環境圧の変化に反応するエンドカバー中央の屈曲によって、NMR磁石の中心に対するシムコイルおよび/またはRFコイルの変位が生じることはない。取付けブリッジは、エンドカバーの周辺領域に(例えばエンドカバーの外周に沿って)、および/またはクライオスタット側壁に取り付けてもよい。取付けブリッジは、ほぼ長方形のストリップ(条片)として成形してもよく、または複数のスポークを含んでもよい。
上記実施形態は、本発明の範囲から逸脱することなく様々に改変されてもよい。例えば上記エンドカバーは、上部、下部または側部カバーであってもよい。図2および図3に示したもの以外の取付けブリッジ形状を用いてもよい。かかる形状は、クライオスタット上部/下部カバーに、またはクライオスタット上部/下部カバーに対して平行な通気円形カバー(疑似エンドカバー)に、1点以上で取り付けられ両側面に対して大気圧を受ける1つの片持ちアームまたは複数のアームを含んでいてもよい。NMR器機組立体は、共通して取付けブリッジに取り付けられているかまたは別個に取付けブリッジに取り付けられているシムおよびRFコイルを含んでもよい。例えばシムコイルは、NMRプローブの外部または内部に設けてもよい。ある実施形態において、取付けブリッジはエンドカバーに直接取り付ける必要はなく、エンドカバーに取り付けられている他の剛性構造(例えば剛性リング)に取り付けてもよい。同様に、ある実施形態において、NMR器機組立体は、取付けブリッジに直接取り付ける必要はなく、大略的に、取付けブリッジに取り付けられているフランジまたはその他の剛性構造に取り付けてもよい。したがって、本発明の範囲は、特許請求の範囲およびそれらの法的均等物によって限定されるべきである。
Claims (22)
- 核磁気共鳴分光計であって、
エンドカバーと前記エンドカバーから長手方向に延びている側壁とを有する核磁気共鳴磁石容器であって、前記エンドカバーを貫通して延びている長手方向の中央孔を含む核磁気共鳴磁石容器と、
前記磁石容器の周辺領域に取り付けられ、前記エンドカバーの中央領域を横断して懸架された核磁気共鳴器機取付けブリッジであって、これにより、前記エンドカバーの前記中央領域の撓みが当該取付けブリッジの中央領域の撓みを生じないようにされている核磁気共鳴器機取付けブリッジと、
前記取付けブリッジの前記中央領域に取り付けられ、前記容器の前記中央孔内に位置している核磁気共鳴器機組立体であって、核磁気共鳴コイルを含む器機組立体とを含む分光計。 - 前記核磁気共鳴コイルがシムコイルである、請求項1に記載の分光計。
- 前記核磁気共鳴コイルが無線周波数コイルである、請求項1に記載の分光計。
- 前記取付けブリッジが、前記エンドカバーの周辺領域に沿って前記容器に取り付けられている、請求項1に記載の分光計。
- 取付けブリッジの容器最内取付け点と前記エンドカバーの外周との間の距離が、前記エンドカバーの半径の10%未満である、請求項4に記載の分光計。
- 前記取付けブリッジが前記エンドカバーに直接固定されている、請求項4に記載の分光計。
- 前記取付けブリッジが、前記側壁に沿って前記容器に取り付けられている、請求項1に記載の分光計。
- 前記取付けブリッジが、前記エンドカバーの外周に沿って前記容器に取り付けられている、請求項1に記載の分光計。
- 前記取付けブリッジが、前記容器の前記中央孔と同心の中央開口部を含む、請求項1に記載の分光計。
- 前記取付けブリッジが、実質的に前記エンドカバーの直径に沿って延びているほぼ長方形のプレートを含む、請求項1に記載の分光計。
- 前記取付けブリッジが、前記エンドカバーの前記中央領域と前記エンドカバーの外周との間にそれぞれ延びている少なくとも3本の径方向スポークを含む、請求項1に記載の分光計。
- 前記エンドカバーが平板により形成されている、請求項1に記載の分光計。
- 前記容器が、前記エンドカバーの内側に真空圧内部チャンバーを有するクライオスタットである、請求項1に記載の分光計。
- 核磁気共鳴器機取付けブリッジを、核磁気共鳴磁石容器の周辺領域に前記取付けブリッジを取り付けることにより、前記磁石容器のエンドカバーの中央領域を横断して懸架させ、前記エンドカバーの前記中央領域の撓みが前記取付けブリッジの中央領域の撓みを生じないようにするステップであって、前記容器が、前記エンドカバーを貫通して延びている長手方向の中央孔を含んでいるステップと、
前記取付けブリッジの中央領域に核磁気共鳴器機組立体を取り付けて、前記核磁気器機組立体を前記中央孔内に配置するステップであって、前記器機組立体が核磁気共鳴コイルを含んでいるステップとを含む方法。 - 前記核磁気共鳴コイルがシムコイルである、請求項14に記載の方法。
- 前記核磁気共鳴コイルが無線周波数コイルである、請求項14に記載の方法。
- 前記取付けブリッジを、前記エンドカバーの周辺領域に沿って前記容器に取り付けるステップを含む、請求項14に記載の方法。
- 前記取付けブリッジを、前記容器の側壁に沿って前記容器に取り付けるステップを含む、請求項14に記載の方法。
- 前記取付けブリッジを、前記エンドカバーの外周に沿って前記容器に取り付けるステップを含む、請求項14に記載の方法。
- 前記取付けブリッジの中央開口部を、前記容器の前記中央孔と同心にするステップを含む、請求項14に記載の方法。
- 前記エンドカバーが平板により形成されている、請求項14に記載の方法。
- 前記容器が、前記エンドカバーの内側に真空圧内部チャンバーを有するクライオスタットである、請求項14に記載の方法。
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