JP2009019923A - 距離測定方法および距離測定装置 - Google Patents

距離測定方法および距離測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 危険を犯すことなく簡易に構造物間の距離を算出することができる距離測定方法及び距離測定装置を提供する。
【解決手段】 本発明の距離測定方法は、レーザを利用して、直線状に延びる第1及び第2構造物間の距離を測定するための距離測定方法であって、前記第2構造物上の一点と、前記第1構造物上の二点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測ステップS101と、前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記一点および前記二点の三次元座標を算出する座標算出ステップS103と、前記三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する距離算出ステップS105と、を含むことを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レーザを利用した構造物間の距離を測定するための方法および装置に関する。
鉄道関係の建設工事を行う際やその後の構造物の管理においては、建築限界の要求を満たすために、たとえばホーム上屋から架線(架空電車線)までの水平距離、線路脇の構造物から架線までの最短距離、電柱から架線までの水平距離、線路の軌道中心からホーム縁端や線路脇の構造物までの最短距離など、構造物間の離隔距離を厳正に管理する必要がある(たとえば非特許文献1)。しかし、線路付近で距離測定を行う場合は、このような離隔距離の測定に苦労する場合が多い。たとえばホーム上屋と架線の離隔距離測定は、レール上を走行する高所作業車に乗ってスケールや直角定規を用いた大掛かりで危険を伴う作業となる。さらに、この測定は、列車の運転中には測定できないため、作業間合いを検討して線路閉鎖やき電(饋電)停止などの手続きや他系統との調整業務が必要となる。このような作業負荷や面倒な手続きや調整業務を避けるため、建築限界外の地上から離隔距離を測定できる装置の開発が必要とされている。
東日本旅客鉄道株式会社設備部建設工事部、「鉄道施設計画の手引」、東日本旅客鉄道株式会社、平成17年5月
建築限界外の地上から離隔距離を測定できる装置として、レーザを利用した距離測定装置が考えられる。従来のレーザ距離測定装置は、任意の二点間距離や測定装置と任意の一点と間の距離を測定することが可能である。しかしながら、従来のレーザ距離測定装置は、鉄道関係の工事や管理の要求にしたがって、たとえばホーム上屋と架線の斜距離のように1軸1点間の最短距離を測定する必要がある場合や、ホーム上屋と架線の水平方向距離のように照射対象物が存在しない場合には、距離を測定することが困難となる。
そこで本発明は、上記の問題点を解決し、危険を犯すことなく簡易に構造物間の距離を算出することができる距離測定方法及び距離測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の距離測定方法は、レーザを利用して直線状に延びる第1及び第2構造物間の距離を測定するための距離測定方法であって、前記第2構造物上の一点と、前記第1構造物上の二点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測ステップと、前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記一点および前記二点の三次元座標を算出する座標算出ステップと、前記三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する距離算出ステップと、を含むことを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明の距離測定装置は、レーザを利用して直線状に延びる第1及び第2構造物間の距離を測定するための距離測定装置であって、前記第2構造物上の一点と、前記第1構造物上の二点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測手段と、前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記一点および前記二点の三次元座標を算出する座標算出手段と、前記三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する距離算出手段と、を備えることを特徴としている。
これらの構成により、建築限界外の地上からレーザを利用して構造物上の点までの距離を算出し、これらの距離とレーザの照射方向に基づいて各点の三次元座標を算出し、これらの三次元座標に基づいて構造物間の距離を算出するので、建築限界外から精度良く構造物間の距離を算出することが可能となり、危険を犯すことなく簡易に構造物間の距離を算出することができる。
また、本発明の距離測定方法は、前記座標算出ステップで算出された前記第2構造物上の一点および前記第1構造物上の二点の三次元座標を、前記第1構造物上の二点のうちの一方が三次元空間の原点に配置され、他方が該三次元空間の任意の座標軸上に配置されるように座標変換する座標変換ステップをさらに含み、前記距離算出ステップは、前記座標変換ステップで座標変換された前記第2構造物上の一点の三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出することが好適である。
この構成により、第1構造物および第2構造物間の距離が、第1構造物上の二点が配置される座標軸と第2構造物上の一点との距離を利用して求められるので、第1構造物および第2構造物間の距離を簡易に精度良く算出することができる。
また、本発明の距離測定方法において、前記第1構造物がホーム上屋の線路側の端縁部であり、前記第2構造物が架空電車線であり、前記距離算出ステップでは、前記端縁部と前記架空電車線との間の斜距離及び水平距離を算出することが好適である。
同様に、本発明の距離測定方法において、前記第1構造物が架空電車線であり、前記第2構造物が線路脇の電柱であり、前記距離算出ステップでは、前記架空電車線と前記電柱との間の水平距離を算出することが好適である。
これらの構成により、レール上を走行する高所作業車に乗ってスケールや直角定規を用いた大掛かりで危険を伴う作業が不要となり、さらに、作業間合いを検討して線路閉鎖やき電停止などの手続きや他系統との調整業務も不要となる。また、1点1軸間の最短距離を表すホーム上屋と架線との斜距離や、照射対象物がないホーム上屋または電柱と架線との水平距離を算出することができる。これにより、危険を犯すことなく簡易に構造物間の距離を算出することができる。
上記課題を解決するために、本発明の距離測定方法は、レーザを利用して平面状の第1構造物と第2構造物との距離を測定するための距離測定方法であって、前記第2構造物上の一点と、前記第1構造物上の三点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測ステップと、前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記一点および前記三点の三次元座標を算出する座標算出ステップと、前記三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する距離算出ステップと、を含むことを特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明の距離測定装置は、レーザを利用して平面状の第1構造物と第2構造物との距離を測定するための距離測定装置であって、前記第2構造物上の一点と、前記第1構造物上の三点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測手段と、前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記一点および前記三点の三次元座標を算出する座標算出手段と、前記三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する距離算出手段と、を備えることと特徴としている。
これらの構成により、建築限界外の地上からレーザを利用して構造物上の点までの距離を算出し、これらの距離とレーザの照射方向に基づいて各点の三次元座標を算出し、これらの三次元座標に基づいて構造物間の距離を算出するので、建築限界外から精度良く構造物間の距離を算出することが可能となり、危険を犯すことなく簡易に構造物間の距離を算出することができる。
また、本発明の距離測定方法は、前記座標算出ステップで算出された前記第2構造物上の一点および前記第1構造物上の三点の三次元座標を、前記第1構造物上の三点のうちの1つが三次元空間の原点に配置され、前記第1構造物上の三点のうちの別の1つが該三次元空間の第1の座標軸上に配置され、前記第1構造物上の三点で形成される平面が前記三次元空間の前記第1の座標軸および第2の座標軸で形成される平面と一致するよう配置されるように座標変換する座標変換ステップをさらに含み、前記距離算出ステップは、前記座標変換ステップで座標変換された前記第2構造物上の一点の三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出することが好適である。
この構成により、第1構造物および第2構造物間の距離が、第1構造物上の三点が配置される座標軸平面と第2構造物上の一点との距離となるので、第1構造物および第2構造物間の距離を簡易に精度良く算出することができる。
また、本発明の距離測定方法においては、前記第1構造物が線路脇の構造物の線路側面であり、前記第2構造物が架空電車線であり、前記距離算出ステップでは、前記線路側面と前記架空電車線との間の最短距離を算出することが好適である。
この構成により、レール上を走行する高所作業車に乗ってスケールや直角定規を用いた大掛かりで危険を伴う作業が不要となり、さらに、作業間合いを検討して線路閉鎖やき電停止などの手続きや他系統との調整業務も不要となる。これにより、危険を犯すことなく簡易に構造物と架空電車線との間の最短距離を算出することができる。
上記課題を解決するために、本発明の距離測定方法は、レーザを利用して線路の軌道中心と構造物との距離を測定するための距離測定方法であって、前記構造物上の一点と、前記線路の構造物側のレール上の一点と、前記線路の他方のレール上の二点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測ステップと、前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記構造物上の一点、前記線路の構造物側のレール上の一点、および前記線路の他方のレール上の二点の三次元座標を算出する座標算出ステップと、前記三次元座標に基づいて、前記軌道中心と前記構造物上の一点との最短距離を算出する距離算出ステップと、を含むことと特徴としている。
また、上記課題を解決するために、本発明の距離測定装置は、レーザを利用して線路の軌道中心と構造物との距離を測定するための距離測定装置であって、前記構造物上の一点と、前記線路の構造物側のレール上の一点と、前記線路の他方のレール上の二点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測手段と、前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記構造物上の一点、前記線路の構造物側のレール上の一点、および前記線路の他方のレール上の二点の三次元座標を算出する座標算出手段と、前記三次元座標に基づいて、前記軌道中心と前記構造物上の一点との最短距離を算出する距離算出手段と、を備えることを特徴としている。
これらの構成により、建築限界外の地上からレーザを利用して軌道および構造物上の点までの距離を算出し、これらの距離とレーザの照射方向に基づいて各点の三次元座標を算出し、これらの三次元座標に基づいて軌道中心および構造物間の距離を算出するので、建築限界外から精度良く軌道中心および構造物間の距離を算出することが可能となり、危険を犯すことなく簡易に軌道中心および構造物間の距離を算出することができる。
また、本発明の距離測定方法は、前記座標算出ステップで算出された前記構造物上の一点、前記線路の構造物側のレール上の一点、および前記線路の他方のレール上の二点の三次元座標を、前記軌道中心に沿って前記線路の面と直交する平面に三次元空間の第1の座標軸および第2の座標軸が配置されるように座標変換する座標変換ステップをさらに含み、前記距離算出ステップは、前記座標変換ステップで座標変換された前記構造物上の一点の三次元座標に基づいて、前記軌道中心と前記構造物上の一点との最短距離を算出することが好適である。
この構成により、軌道中心と構造物上の一点との間の最短距離が、軌道中心を含む座標軸平面と構造物上の一点との距離となるので、軌道中心と構造物との距離を簡易に精度良く算出することができる。
本発明の距離測定方法および距離測定装置は、建築限界外の地上からレーザを利用して構造物上の点までの距離を算出し、これらの距離とレーザの照射方向に基づいて各点の三次元座標を算出し、これらの三次元座標に基づいて構造物間の距離を算出するので、建築限界外から精度良く構造物間の距離を算出することが可能となり、危険を犯すことなく簡易に構造物間の距離を算出することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る距離測定方法および距離測定装置の好適な実施形態について説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、図1〜図10を参照して、第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る距離測定装置10による電車架空線(架線)11とホーム上屋12との間の斜距離および水平距離を計測する手法の概略図である。
本実施形態では、距離測定装置10は、架線11上の任意の一点Oと、ホーム上屋12の縁部の任意の二点A,Bについて、レーザを利用して各点O,A、Bの座標を算出し、これらの座標に基づいて、架線11上の点Oからホーム上屋12までの最短距離を示す「斜距離」と、架線11上の点Oとホーム上屋12との水平方向の最短距離を示す「水平距離」とを算出する。
図2は、距離測定装置10の機能ブロック図である。距離測定装置10は、レーザ送受信部(レーザ計測手段)101と、距離測定部102と、入出力部103とを備えている。レーザ送受信部101、距離測定部102、および入出力部103は、一体的に構成しても良いし、レーザ送受信部101のみを独立した装置として測定場所で使用して、有線または無線で遠隔にある距離測定部102および入出力部103と通信を行うよう構成しても良い。距離測定部102は、さらに、極座標算出部104と、三次元座標算出部(座標算出手段)105と、座標変換部(座標変換手段)106と、距離算出部(距離算出手段)107とを備える。
距離測定部102および入出力部103は、CPUおよびメモリを含むコンピュータによって実現される。距離測定部102に含まれる各機能ブロック(極座標算出部104、三次元座標算出部105、座標変換部106、距離算出部107)は、メモリに格納されるソフトウェアプログラムをCPUが実行することにより実現される。入出力部103は、キーボードや専用のコントローラによる入力手段と、表示装置や印刷装置などによる出力手段により実現される。
レーザ送受信部101は、ユーザにより設定された照射方向に向けてレーザを照射し、この照射したレーザの反射光を受光する。そして、レーザ送受信部101は、照射レーザとこのレーザの反射光の時間差を測定する。
距離測定部102は、レーザ送受信部101による測定結果に基づいて、構造物間の距離を算出して、入出力部103に送信する。以下、距離測定部102の各機能について説明する。
極座標算出部104は、レーザ送受信部101の計測結果に基づき、距離測定装置10のレーザ照射位置を基準とする対象点O,A、Bの極座標を算出する。具体的には、極座標算出部104は、レーザ送受信部101で測定されたレーザの照射から受光までの時間差に基づいて、対象点までの距離Lを算出し、レーザの照射方向に基づいて、水平角度θおよび垂直角度φを算出する。そして、算出した距離L、水平角度θ、垂直角度φを用いて極座標(L、θ、φ)を算出する。
三次元座標算出部105は、極座標算出部104で算出された対象点O、A、Bの極座標に基づいて、距離測定装置10のレーザ照射位置を原点とする任意の三次元空間における各対象点の三次元座標を算出する。
なお、極座標(L、θ、φ)から三次元座標(x、y、z)への変換手法は、x=Lcosθcosφ、y=Lcosθsinφ、z=Lsinθから容易に求められる。
座標変換部106は、三次元座標算出部105で対象点O、A、Bの三次元座標を算出するのに用いられた、距離測定装置10のレーザ照射位置を原点とする三次元座標軸を、架線11とホーム上屋12との斜距離および水平距離の算出が簡単になるように、座標変換する。具体的には、座標変換部106は、ホーム上屋12上の点Aが原点に配置され、点Bが任意の座標軸上に配置されるように、三次元空間を座標変換する。
距離算出部107は、座標変換部106で算出された座標変換後の架線上の点Oの三次元座標に基づいて、架線11とホーム上屋12との間の斜距離および水平距離を算出する。
続いて、図3〜図9を参照して、本実施形態による距離測定方法について説明する。図3は、本実施形態による距離測定方法のフローチャートである。
まず、入出力部103を介してユーザから計測点O、A、Bの位置を取得する指令が与えられると、レーザ送受信部101により、レーザが計測点に照射され、レーザの反射光を受信するまでの時間差を計測するレーザ計測が行われる(レーザ計測ステップ:S101)。
次に、極座標算出部104により、レーザ送受信部101で計測された各計測点O、A、Bについてレーザ送受信の時間差および照射方向に基づいて、各計測点O、A、Bの極座標が算出される(S102)。
続いて、三次元座標算出部105により、極座標算出部104で算出された各計測点の極座標に基づいて、各計測点O、A、Bの三次元座標が算出される(座標算出ステップ:S103)。図4は、三次元座標算出部105で算出された測定点O、A、Bの三次元座標の一例を示す図である。図4に示すように、三次元座標算出部105は、まず、点AがXZ平面上に配置されるように、X0Y0Z0座標系を設定する。図4の例では、点Aの座標を(x、0、z)としている。
次に、座標変換部106により、三次元座標算出部105で算出された各測定点O、A、Bの座標が座標変換される(座標変換ステップ:S104)。以下に図5〜図8を参照して、この座標変換の処理の詳細を説明する。
まず、図5に示すように、点A(x、0、z)が原点に配置されるように、x0軸およびZ0軸を平行移動して、X0Y0Z0座標系が新たなX1Y1Z1座標系に変換される。この変換の式を以下に示す。
Figure 2009019923
このとき、点Bと原点を結ぶ線分ABのX1Y1平面への投影線分AB’と、X1軸とのなす角度をθ1とする。
次に、図6に示すように、点Bのy座標が0となるように、Z1軸を中心としてθ1分回転して、新たなX2Y2Z2座標系に変換する。この変換式を以下に示す。
Figure 2009019923
このとき、点Bと原点を結ぶ線分ABとX2軸とのなす角度をφ1とする。
次に、図7に示すように、点Bがx軸上に配置されるように、Y2軸を中心としてφ1分回転して、新たなX3Y3Z3座標系に変換する。この変換によって、点A,BがX3軸上に配置されるようになる。この変換式を以下に示す。
Figure 2009019923
このとき、点Oと原点を結ぶ線分OAのY3Z3平面への投影線分O’Aと、Y3軸とのなす角度をφ2とする。
さらに、図8に示すように、点Oがxy平面上に配置されるように、X3軸を中心としてφ2分回転して、新たなX4Y4Z4座標系に変換する。この変換によって、点A,B、Oが全てX4Y4平面上に配置されるようになる。この変換式を以下に示す。
Figure 2009019923
以上に、座標変換部106による座標変換処理を説明した。
続いて、距離算出部107により、架線11上の点Oとホーム上屋12との間の斜距離および水平距離が算出される(距離算出ステップ:S105)。引き続き図8を参照して、X4Y4Z4座標系における点Oの座標を(xo、yo、0)とする。このとき、点A、Bを通るX4軸、すなわち図1のホーム上屋の端部12と、点O、すなわち図1の架線11上の点Oとの最短距離はyoとなる。この最短距離yoが、図1の斜距離である。また、図9に示すように、ホーム上屋の端部12と架線11上の点Oとの水平距離は、次式のように算出することができる。
水平距離=yo・cosφ2
ここで、yoは、点Oにおける架線11とホーム上屋12との斜距離であり、φ2は斜距離の垂直方向の角度である。
以上、本実施形態による距離測定方法について説明した。
図10は、第1の実施形態の変形例を示す図である。図10において、距離測定装置10は、架線11と電柱13との間の水平距離を測定する。この場合、架線11上に任意の2点A、Bを設定し、電柱13の架線側表面に任意1点Oを設定する。そして、図3〜図9を参照して説明した上述の処理を行うことにより、架線11と電柱13上の点Oとの間の斜距離(最短距離)が算出され、この斜距離と、斜距離の垂直方向の角度に基づいて、架線11と電柱13上の点Oとの水平距離が算出される。
なお、第1の実施形態は、上述の適用例の他にも、レール頭面と架線との間の距離や、レール頭面と跨線橋との距離、軌道間の距離などの計測に適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係る距離測定装置10およびこの距離測定装置を用いた距離測定方法においては、レーザ送受信部101およびレーザ計測ステップS101が、建築限界外の地上から、架線11上の一点Oと、ホーム上屋12上の二点A,Bとに向けてレーザを照射すると共に、照射したレーザの反射光を受光する。三次元座標算出部105および三次元座標算出ステップS103が、レーザの照射方向およびレーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、各測定点O、A、Bの三次元座標を算出する。距離算出部107および距離算出ステップS105が、算出された各点O、A、Bの三次元座標に基づいて架線11上の点Oとホーム上屋12との間の斜距離および水平距離を算出する。このような構成により、建築限界外から精度良く架線11上の点Oとホーム上屋12との間の距離を算出することが可能となり、危険を犯すことなく簡易に構造物間の距離を算出することができる。
また、本発明の第1の実施形態に係る距離測定装置10およびこの距離測定方法においては、さらに、座標変換部106および座標変換ステップS104が、三次元座標算出部105および三次元座標算出ステップS103で算出された各測定点O、A、Bの三次元座標を、ホーム上屋12上の点Aが三次元空間の原点に配置され、点Bが三次元空間の任意の座標軸上に配置されるように座標変換する。この場合、上述の距離算出部107および距離算出ステップS105は、座標変換された架線11上の点Oの三次元座標に基づいて、架線11上の点Oとホーム上屋12との間の斜距離および水平距離を算出する。この構成により、架線11上の点Oとホーム上屋12との間の斜距離が、ホーム上屋上の二点A,Bが配置される座標軸と架線11上の一点Oとの最短距離となるので、架線11上の点Oとホーム上屋12との間の斜距離および水平距離を簡易に精度良く算出することができる。
次に、図11〜図17を参照して、第2の実施形態について説明する。
図11は、本実施形態に係る距離測定装置10による電車架空線(架線)11と線路脇の構造物14との間の最短距離を計測する手法の概略図である。
本実施形態では、距離測定装置10は、架線11上の任意の一点Oと、構造物14の架線側面上の任意の三点A,B、Cについて、各点O,A、B、Cの座標を算出し、これらの座標に基づいて、架線11上の点Oから構造物14までの最短距離を算出する。この最短距離は、点Oが架線11上に設定され、架線11および構造物14の位置関係が変わらなければ、常に一定の値となる。
距離測定装置10の機能的な構成は、図2に示した第1の実施形態のものと同様である。
続いて、図12〜図18を参照して、本実施形態による距離測定方法について説明する。図12は、本実施形態による距離測定方法のフローチャートである。本実施形態の距離測定方法は、基本的な処理の構成は図3に示した第1の実施形態のものと同様であるが、測定点の数と、座標変換処理の後の点Oの配置が異なる。
まず、入出力部103を介してユーザから計測点O、A、B、Cの位置を取得する指令が与えられると、レーザ送受信部101により、レーザが計測点に照射され、レーザの反射光を受信するまでの時間差を計測するレーザ計測が行われる(S201)。
次に、極座標算出部104により、レーザ送受信部101で計測された各計測点O、A、B、Cについてレーザ送受信の時間差および照射方向に基づいて、各計測点O、A、B、Cの極座標が算出される(S202)。
続いて、三次元座標算出部105により、極座標算出部104で算出された各計測点の極座標に基づいて、各計測点O、A、B、Cの三次元座標が算出される(S203)。図13は、三次元座標算出部105で算出された測定点O、A、B、Cの三次元座標の一例を示す図である。図13に示すように、三次元座標算出部105は、点AがXZ平面上に配置されるように、X0Y0Z0座標系を設定する。図13の例では、点Aの座標を(x、0、z)としている。
次に、座標変換部106により、三次元座標算出部105で算出された各測定点O、A、B、Cの座標を座標変換する(S204)。以下に図14〜図17を参照して、この座標変換の処理の詳細を説明する。
まず、図14に示すように、点A(x、0、z)が原点に配置されるように、X0軸およびZ0軸を平行移動して、新たなX1Y1Z1座標系に変換する。この変換の式を以下に示す。
Figure 2009019923


このとき、点Bと原点を結ぶ線分ABのxy平面への投影線分AB’と、X1軸とのなす角度をθ1とする。
次に、図15に示すように、点Bのy座標が0となるように、Z1軸を中心としてθ1分回転して、新たなX2Y2Z2座標系に変換する。この変換式を以下に示す。
Figure 2009019923
このとき、点Bと原点を結ぶ線分ABとX2軸とのなす角度をφ1とする。
次に、図16に示すように、点Bがx軸上に配置されるように、Y2軸を中心としてφ1分回転して、新たなX3Y3Z3座標系に変換する。この変換によって、点A,BがX3軸上に配置されるようになる。この変換式を以下に示す。
Figure 2009019923
このとき、点Cと原点を結ぶ線分CAのY3Z3平面への投影線分C’Aと、Y3軸とのなす角度をφ2とする。
さらに、図17に示すように、点Cがxy平面上に配置されるように、X3軸を中心としてφ2分回転して、新たなX4Y4Z4座標系に変換する。この変換によって、点A,B、CがX4Y4平面上に配置されるようになる。この変換式を以下に示す。
Figure 2009019923
以上に、座標変換部106による座標変換処理を説明した。
続いて、距離算出部107により、架線11上の点Oと構造物14との間の最短距離が算出される(S205)。引き続き図17を参照して、X4Y4Z4座標系における点Oの座標を(xo、yo、zo)とする。このとき、点A、B、Cが配置されるX4Y4平面、すなわち図11の構造物14の架線側平面と、点O、すなわち図11の架線11との最短距離はzoとなる。この最短距離zoは、架線11および構造物14の位置関係が変わらなければ、点Oが架線11上のどの位置に設定されても、常に一定となる。
以上、第2の実施形態による距離測定方法について説明した。
なお、第2の実施形態は、上述の適用例のほかにも、柵やネットなどの面状の構造物と、電柱に配置されたブラケットとの距離などの測定に適用可能である。
本発明の第2の実施形態に係る距離測定装置10およびこの距離測定装置を用いた距離測定方法においては、レーザ送受信部101およびレーザ計測ステップS201が、建築限界外の地上から、架線11上の一点Oと、構造物14上の三点A,B、Cとに向けてレーザを照射すると共に、照射したレーザの反射光を受光する。三次元座標算出部105および三次元座標算出ステップS203が、レーザの照射方向およびレーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、各測定点O、A、B、Cの三次元座標を算出する。距離算出部107および距離算出ステップS205が、算出された各点O、A、B、Cの三次元座標に基づいて架線11および構造物14間の距離を算出する。このような構成により、建築限界外から精度良く架線11と構造物14との間の最短距離を算出することが可能となり、危険を犯すことなく簡易に構造物間の距離を算出することができる。
また、本発明の第2の実施形態に係る距離測定装置10およびこの距離測定方法においては、さらに、座標変換部106および座標変換ステップS204が、三次元座標算出部105および三次元座標算出ステップS203で算出された各測定点O、A、B、Cの三次元座標を、構造物14上の点Aが三次元空間の原点に配置され、点Bが三次元空間の任意の第1の座標軸(たとえばx軸)上に配置され、点Cが前記第1の座標軸と第2の座標軸(例えばy軸)でなす平面(たとえばxy平面)上に配置されるように座標変換する。この場合、上述の距離算出部107および距離算出ステップS205は、座標変換された架線11上の点Oの三次元座標に基づいて、架線11および構造物14間の距離を算出する。この構成により、架線11および構造物14間の距離が、構造物14上の三点A,B、Cのなす平面と架線11上の一点Oとの最短距離となるので、架線11および構造物14間の距離を簡易に精度良く算出することができる。
次に、図18〜図23を参照して、第3の実施形態について説明する。
図18は、本実施形態に係る距離測定装置10による軌道中心15cと構造物16との間の最短距離を計測する手法の概略図である。
本実施形態では、距離測定装置10は、軌道15のうち、構造物16から遠い(外軌側)レール15a上に任意の二点A、Bを設定し、構造物16から近い(内軌側)レール15b上に任意の一点Cを設定し、構造物16の軌道15側面に任意の一点Oを設定する。そして、距離測定装置10は、これらの測定点O、A、B、Cの座標を算出し、これらの座標に基づいて、軌道中心線15cから構造物16上の点Oまでの最短距離を算出する。この最短距離は、点Oの設定される位置に依存して変化するものである。特に、図18では、点Oが構造物16の上端部に設定されているので、軌道中心15cと構造物16との間の真の最短距離となる。
距離測定装置10の機能的な構成は、図2に示す第1の実施形態のものと同様である。
続いて、図19〜図23を参照して、本実施形態による距離測定方法について説明する。図19は、本実施形態による距離測定方法のフローチャートである。なお、ステップS201〜ステップS203は、図12を参照して説明した第2の実施形態の処理ステップと同一なので説明を省略する。
ステップS204aにおいて、座標変換部106により、三次元座標算出部105で算出された各測定点O、A、B、Cの座標が座標変換される。以下に図20〜図22を参照して、この座標変換の処理の詳細を説明する。
まず、図14〜図16を参照して説明した第2の実施形態の座標変換と同様の処理を行って、点Aが原点に配置され、点Bがx軸上に配置されるようなX0Y0Z0座標系が設定される。このとき、点CからX0軸に下ろした垂線と、X0Y0平面とのなす角をφ3とする。
次に、図21に示すように、点Cがxy平面上に配置されるように、X1軸を中心としてφ3分回転して、新たなX1Y1Z1座標系に変換する。この変換によって、点A,B、CがX1Y1平面上に配置されるようになる。この変換式を以下に示す。
Figure 2009019923
続いて、図22に示すように、点A、Bを通る直線21と、点Cを通り直線21と平行な直線22がx軸から等距離に配置されるように、X1軸を平行移動して、新たなX2Y2Z2座標系に変換する。この変換の式を以下に示す。
Figure 2009019923
ここで、lは直線21と直線22との間隔を表す。間隔lは、図18に示すレール15aとレール15bとの間の距離(軌間)である。
図22の座標系を図18の概略図と比較すると、点A、Bを通る直線21はレール15aを表し、点Cを通る直線22はレール15bを表し、X2Z2平面は、軌道中心15cを表す。
続いて、ステップS205aにおいて、距離算出部107により、軌道中心15cと構造物16上の点Oとの間の最短距離が算出される。図22および図23を参照して、X2Y2Z2座標系における点Oの座標を(xo、yo、zo)とする。X2Z2平面、すなわち図18の軌道中心15cと、点Oすなわち図18の構造物16上の点Oとの最短距離は、yoとなる。図18に示すように、本実施形態では、点Oが構造物16の上端部に設定されているので、yoは、起動中心15cと構造物16との真の最短距離となる。
以上、第3の実施形態による距離測定方法について説明した。
本発明の第3の実施形態に係る距離測定装置10およびこの距離測定装置を用いた距離測定方法においては、レーザ送受信部101およびレーザ計測ステップS201が、建築限界外の地上から、構造物16上の一点Oと、軌道15の外軌側レール15a上の二点A,Bと、内軌側レール15bの一点Cとに向けてレーザを照射すると共に、照射したレーザの反射光を受光する。三次元座標算出部105および三次元座標算出ステップS203が、レーザの照射方向およびレーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、各測定点O、A、B、Cの三次元座標を算出する。距離算出部107および距離算出ステップS205aが、算出された各点O、A、B、Cの三次元座標に基づいて、軌道15の軌道中心15cと構造物16上の点Oとの間の最短距離を算出する。このような構成により、建築限界外から精度良く構造物間の距離を算出することが可能となり、危険を犯すことなく簡易に構造物間の距離を算出することができる。
また、本発明の第3の実施形態に係る距離測定装置10およびこの距離測定方法においては、さらに、座標変換部106および座標変換ステップS204aが、三次元座標算出部105および三次元座標算出ステップS203で算出された各測定点O、A、B、Cの三次元座標を、軌道中心15cに沿って軌道15と直交する平面が三次元空間の任意の2つの座標軸でなす平面(たとえばxz平面)となるように座標変換する。この場合、上述の距離算出部107および距離算出ステップS205aは、座標変換された構造物16上の点Oの三次元座標に基づいて、軌道中心15cと構造物16上の点Oとの間の最短距離を算出する。この構成により、軌道中心15cと構造物16上の点Oとの間の最短距離が、軌道中心15cを含むxz平面と点Oとの距離となるので、軌道中心15cと構造物16との間の距離を簡易に精度良く算出することができる。
なお、上述の実施形態では、測定点の三次元座標を算出した後に、座標変換を行って構造物間の距離を算出したが、距離の算出手法は、座標変換を行うものに限定せずに、たとえば第1の実施形態の場合には、ホーム上屋の縁部を直線の方程式で近似し、架線上の点Oとの距離を、点と直線の距離の定理を用いて導出しても良い。
第1の実施形態に係る距離測定装置による電車架空線とホーム上屋との間の斜距離および水平距離を計測する手法の概略図である。 距離測定装置のブロック図である。 第1の実施形態による距離測定方法のフローチャートである。 三次元座標算出部で算出された測定点O、A、Bの三次元座標の一例を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 斜距離と水平距離との関係を示す図である。 第1の実施形態の変形例を示す概略図である。 第2の実施形態に係る距離測定装置による電車架空線と線路脇の構造物との間の最短距離を計測する手法の概略図である。 第2の実施形態による距離測定方法のフローチャートである。 三次元座標算出部で算出された測定点O、A、B、Cの三次元座標の一例を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 第3の実施形態に係る距離測定装置による軌道中心と構造物上の一点との間の最短距離を計測する手法の概略図である。 第3の実施形態による距離測定方法のフローチャートである。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 座標変換部による座標変換処理の過程を示す図である。 座標変換後の点Oの座標と、軌道中心と構造物上の一点との間の最短距離との関係を示す図である。
符号の説明
10…距離測定装置、11…架線、12…ホーム上屋、13…電柱、14…構造物、15…軌道、15a…外軌側レール、15b…内軌側レール、15c…軌道中心、16…構造物、101…レーザ送受信部、102…距離測定部、103…入出力部、104…極座標算出部、105…三次元座標算出部、106…座標変換部、107…距離算出部、S101、S201…レーザ計測ステップ、S102、S202…極座標算出ステップ、S103、S203…三次元座標算出ステップ、S104、S205、S205a…座標変換ステップ、S105、S205、S205a…距離算出ステップ。

Claims (12)

  1. レーザを利用して直線状に延びる第1及び第2構造物間の距離を測定するための距離測定方法であって、
    前記第2構造物上の一点と、前記第1構造物上の二点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測ステップと、
    前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記一点および前記二点の三次元座標を算出する座標算出ステップと、
    前記三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する距離算出ステップと、
    を含む距離測定方法。
  2. 前記座標算出ステップで算出された前記第2構造物上の一点および前記第1構造物上の二点の三次元座標を、前記第1構造物上の二点のうちの一方が三次元空間の原点に配置され、他方が該三次元空間の任意の座標軸上に配置されるように座標変換する座標変換ステップをさらに含み、
    前記距離算出ステップは、前記座標変換ステップで座標変換された前記第2構造物上の一点の三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する、
    請求項1に記載の距離測定方法。
  3. 前記第1構造物がホーム上屋の線路側の端縁部であり、前記第2構造物が架空電車線であり、前記距離算出ステップでは、前記端縁部と前記架空電車線との間の斜距離及び水平距離を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の距離測定方法。
  4. 前記第1構造物が架空電車線であり、前記第2構造物が線路脇の電柱であり、前記距離算出ステップでは、前記架空電車線と前記電柱との間の水平距離を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の距離測定方法。
  5. レーザを利用して平面状の第1構造物と第2構造物との距離を測定するための距離測定方法であって、
    前記第2構造物上の一点と、前記第1構造物上の三点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測ステップと、
    前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記一点および前記三点の三次元座標を算出する座標算出ステップと、
    前記三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する距離算出ステップと、
    を含む距離測定方法。
  6. 前記座標算出ステップで算出された前記第2構造物上の一点および前記第1構造物上の三点の三次元座標を、前記第1構造物上の三点のうちの1つが三次元空間の原点に配置され、前記第1構造物上の三点のうちの別の1つが該三次元空間の第1の座標軸上に配置され、前記第1構造物上の三点で形成される平面が前記三次元空間の前記第1の座標軸および第2の座標軸で形成される平面と一致するよう配置されるように座標変換する座標変換ステップをさらに含み、
    前記距離算出ステップは、前記座標変換ステップで座標変換された前記第2構造物上の一点の三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する、
    請求項5に記載の距離測定方法。
  7. 前記第1構造物が線路脇の構造物の線路側面であり、前記第2構造物が架空電車線であり、前記距離算出ステップでは、前記線路側面と前記架空電車線との間の最短距離を算出することを特徴とする請求項5または6に記載の距離測定方法。
  8. レーザを利用して線路の軌道中心と構造物との距離を測定するための距離測定方法であって、
    前記構造物上の一点と、前記線路の構造物側のレール上の一点と、前記線路の他方のレール上の二点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測ステップと、
    前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記構造物上の一点、前記線路の構造物側のレール上の一点、および前記線路の他方のレール上の二点の三次元座標を算出する座標算出ステップと、
    前記三次元座標に基づいて、前記軌道中心と前記構造物上の一点との最短距離を算出する距離算出ステップと、
    を含む距離測定方法。
  9. 前記座標算出ステップで算出された前記構造物上の一点、前記線路の構造物側のレール上の一点、および前記線路の他方のレール上の二点の三次元座標を、前記軌道中心に沿って前記線路の面と直交する平面に三次元空間の第1の座標軸および第2の座標軸が配置されるように座標変換する座標変換ステップをさらに含み、
    前記距離算出ステップは、前記座標変換ステップで座標変換された前記構造物上の一点の三次元座標に基づいて、前記軌道中心と前記構造物上の一点との最短距離を算出する、
    請求項8に記載の距離測定方法。
  10. レーザを利用して直線状に延びる第1及び第2構造物間の距離を測定するための距離測定装置であって、
    前記第2構造物上の一点と、前記第1構造物上の二点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測手段と、
    前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記一点および前記二点の三次元座標を算出する座標算出手段と、
    前記三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する距離算出手段と、
    を備える距離測定装置。
  11. レーザを利用して平面状の第1構造物と第2構造物との距離を測定するための距離測定装置であって、
    前記第2構造物上の一点と、前記第1構造物上の三点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測手段と、
    前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記一点および前記三点の三次元座標を算出する座標算出手段と、
    前記三次元座標に基づいて、前記第1及び第2構造物間の距離を算出する距離算出手段と、
    を備える距離測定装置。
  12. レーザを利用して線路の軌道中心と構造物との距離を測定するための距離測定装置であって、
    前記構造物上の一点と、前記線路の構造物側のレール上の一点と、前記線路の他方のレール上の二点とに向けてレーザを照射すると共に、該レーザの反射光を受光するレーザ計測手段と、
    前記レーザの照射方向および該レーザを照射してからその反射光を受光するまでの往復時間に基づいて、前記構造物上の一点、前記線路の構造物側のレール上の一点、および前記線路の他方のレール上の二点の三次元座標を算出する座標算出手段と、
    前記三次元座標に基づいて、前記軌道中心と前記構造物上の一点との最短距離を算出する距離算出手段と、
    を備える距離測定装置。
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