JP2009019680A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 液体の突沸現象を用いて周期的な動力が得られるアクチュエータを提供する。
【解決手段】 アクチュエータ10は、液体となる作動流体Fが収容された容器11と、容器11の下側部分を加温する加温手段13と、容器11の上側部分を冷却する冷却手段15と、容器11の上端側に付随して設けられ、作動流体Fの突沸現象により動作可能な動作部18とを備えている。容器11は、下側の蒸発部22と上側の凝縮部23とからなる。加温手段13は、作動流体Fの突沸現象によって容器11内の圧力が周期的に変動可能となるように作動流体Fを過熱状態にする。そして、蒸発部22内の作動流体Fが突沸したときに、気化した作動流体Fが凝縮部23に移動したときに冷却手段15で凝縮して再び液化して蒸発部22に戻す。これによって、容器11の内部空間Sの圧力が周期的に変動し、当該圧力変動に応じて動作部18が周期的に動作する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体の突沸現象を動力として利用したアクチュエータに関する。
従来から、ヒートパイプ等において、管路や容器の内部に密閉された液体が過熱状態になったときに、前記内部の圧力が急激に上昇して液体を移動させる突沸現象(ガイザリング現象)が知られている(特許文献1参照)。この突沸現象は、これまでの研究により、次のようにして発生することが分かっている(非特許文献1参照)。すなわち、液体の本来の沸点温度に達しても、何らかの理由によって液中の気泡が液外に出ないような場合には、液体が沸騰せずにエネルギーが液中に溜められ、本来の沸点よりも更に高温となる過熱状態で液体が沸騰すると、前記エネルギーによって、前記内部が通常の沸騰状態よりも高圧となり、液体の一部が気化すると同時に残りの液体が移動することになる。
特開2004−61080号公報 Chi−Yeh Han、Peter Griffith、「THE MECHANISM OF HEAT TRANSFER IN NUCLEATE POOL BOILING−PART I」、Int.J.Heat Mass Transfer、Great Britain、Pergamon Press、1965年1月14日、Vol.8,pp887−904
これまで、突沸現象に関しては、非特許文献1等に示されるように、その発生メカニズムに関する研究が行われている他、特許文献1等に示されるように、ヒートパイプでの突沸防止技術の研究が行われているが、突沸現象を新たなアクチュエータの動力源として利用する研究は行われていない。これまでの研究では、動力源として利用するのに不可欠となる周期的な圧力変動を突沸現象から得る手段や手法が知見されておらず、圧力制御が難しい突沸現象は、アクチュエータの動力源としての利用が困難とされてきた。しかしながら、本発明者らは、鋭意、実験研究を行った結果、突沸現象から周期的な圧力変動を得ることのできる各種条件等を知見した。
本発明は、このような知見に基づいて案出されたものであり、その目的は、液体の突沸現象を利用して周期的な動力を得ることができるアクチュエータを提供することにある。
(1)前記目的を達成するため、本発明は、液体となる作動流体が収容された容器と、前記容器の所定部分を加温する加温手段と、前記容器の所定部分を冷却する冷却手段と、当該容器に付随して設けられた動作部とを備え、
前記作動流体は、所定の形状を維持可能な物体が混入された上で、前記容器内に密閉され、
前記容器は、前記作動流体の収容部分となって当該作動流体が前記加温手段で加温される蒸発部と、当該蒸発部で気化された前記作動流体を前記冷却手段で冷却、凝縮して前記蒸発部に戻す凝縮部とを備え、
前記加温手段は、前記作動流体の突沸現象によって前記容器内の圧力が周期的に変動可能となるように前記作動流体を過熱状態にし、
前記動作部は、前記容器内の圧力に応じて動作可能に設けられる、という構成を採っている。
(2)また、前記作動流体はフッ素系不活性液体であり、前記加温手段は、前記作動流体を69℃〜80℃の何れかの温度にする、という構成を採ることが好ましい。
(3)更に、前記作動流体はメタノールであり、前記加温手段は、前記作動流体を69℃〜90℃の何れかの温度にする、という構成を採ることもできる。
(4)また、前記作動流体は水であり、前記加温手段は、前記作動流体を110℃〜120℃の何れかの温度にする、という構成を採ることもできる。
なお、本明細書において、位置若しくは方向を表す「上」、「下」は、特に明示しない限り、鉛直方向における「上」、「下」を意味する。
本発明では、作動流体内で所定の形状を維持可能な物体を混入し、且つ、容器内の圧力が周期的に変動可能となる所定範囲の温度で作動流体を過熱状態にすることで、液体の突沸現象から周期的な動力を得ることが可能になった。つまり、前記物体の混入によって、本来の沸点温度での作動流体の沸騰が阻害され、前記温度で作動流体を過熱状態にすることで、次のように周期的な圧力変動が得られる。先ず、蒸発部に収容された作動流体が加温手段で前記温度に加温されて過熱状態になると、当該作動流体が気化し、突沸現象によって容器内の圧力は通常の沸騰状態よりも高くなる。そして、気化された作動流体は、凝縮部に移動して冷却手段で冷却されて凝縮し、再び液体となって蒸発部に戻される。このとき、蒸発部内の作動流体の温度が下がり、容器内の圧力が減少する。そして、作動流体が加温手段で再び過熱状態とされ、前述の動作が繰り返し行われる。従って、容器内では、周期的な圧力変動が発生し、当該圧力変動によって、動作部が周期的すなわち反復継続的に動作することになる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1には、本実施形態に係るアクチュエータとしてのエンジンを概念的に示した概略断面図が示されている。この図において、エンジン10は、液体となる作動流体Fが収容された容器11と、容器11の下側部分を加温する加温手段13と、容器11の上側部分を冷却する冷却手段15と、容器11の上端側に付随して設けられ、作動流体Fの突沸現象によって動作可能な動作部18と、加温手段13と冷却手段15の間に設けられた断熱手段20とを備えて構成されている。
前記作動流体Fは、後述する突沸現象を生じさせることのできる限り、一般的に用いられる有機溶媒や水溶媒等、種々の液体を用いることができる。有機溶媒としては、例えば、フッ素系不活性液体(商品名:フロリナート)、メタノール、ジメチルスルホキシド、ヘキサン、アセトン、フロン等が挙げられる。また、水溶媒としては、水の他に、マロン酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸を含む水溶媒が挙げられる。また、作動流体Fには、粒状若しくは片状の物体Mが混入される。この物体Mは、常時、作動流体F中で所定の形状を維持可能なものであれば、材質、形状、比重、数量は特に限定されるものでなく、使用する作動流体Fの種類によって適宜選択される。この物体Mとしては、例えば、アルミニウム、真鍮、銅、鉄等の金属や、ABS、塩化ビニル等の樹脂や、ゴム等が挙げられる。
前記容器11は、特に限定されるものではないが、一端側が開放する有底の管状に設けられており、上端側が開放部分で下端側が底部分となるように、鉛直方向に沿って起立配置されている。この容器11の下側部分は、作動流体Fの収容部分となって当該作動流体Fが加温手段13で加温される蒸発部22となる。一方、容器11の上側部分は、蒸発部22に連なって、蒸発部22で気化された作動流体Fが冷却手段15で冷却、凝縮される凝縮部23となる。
前記加温手段13は、容器11の外側から、蒸発部22内の作動流体Fを加熱して所定の温度にすることのできる公知の構造が採用されている。この加温手段13では、後述するように、作動流体Fの突沸現象を発生させ、容器11の内部空間Sの内圧が周期的に変動(振動)するように、作動流体Fをその沸点よりも高温の過熱状態にする。ここで、加温手段13での加熱温度は、作動流体Fの種類に応じて異なるが、例えば、作動流体Fがフッ素系不活性液体の場合は、69℃〜80℃の範囲内になるように設定される。また、作動流体Fがメタノールの場合は、69℃〜90℃の範囲内になるように設定され、作動流体Fが水の場合は、110℃〜120℃の範囲内になるように設定される。
前記冷却手段15は、容器11の外側から凝縮部23を冷却することのできる公知の構造が採用されている。つまり、加温手段13によって蒸発部22内の作動流体Fが突沸したときに、当該作動流体Fが気化し、その蒸気が蒸発部22の上方に位置する凝縮部23に移動すると、当該蒸気を冷却手段15により所定の冷却温度で冷却して凝縮するようになっている。ここでの冷却温度としては、例えば、作動流体Fがフッ素系不活性液体、メタノール、水の何れの場合も、室温程度(25℃)以下とされる。
前記動作部18は、容器11の開放部分を閉塞可能に容器11内に挿入されたピストン18Aと、当該ピストン18Aの上側に連なるロッド18Bとを備えている。ピストン18Aは、その外周面が容器11の内周面にほぼぴったりと接触するように、図示しない潤滑剤を介して容器11内に嵌め入れられている。これにより、ピストン18Aは、容器11の内部空間Sを密閉するとともに、内部空間Sの圧力に応じて上下動可能となる。つまり、ピストン18Aは、容器11を密閉したまま、後述するように、作動流体Fの突沸現象による内部空間Sの周期的な圧力変動に応じ、ロッド18Bとともに容器11内を上下方向に周期的に摺動(振動)する。
前記断熱手段20は、公知の断熱材によって構成されており、蒸発部22の加温状態と、凝縮部23の冷却状態とを適正に維持できるように、これら各部分22,23間の伝熱を阻止或いは規制するようになっている。
本実施形態のエンジン10は、次のように動作する。
先ず、図1に示されるように、容器11の下側の蒸発部22に作動流体Fが収容された状態で、加温手段13の加温によって作動流体Fが所定の過熱状態になると、作動流体Fが沸騰し始め、通常の沸点温度では作動流体F中に残っていた気泡が、過熱状態によって成長しながら上昇し、作動流体Fの気化とともに内部空間Sの圧力が増大する。そして、当該圧力の増大により、気化した作動流体Fとともに液体状態の作動流体Fも上方に押し上げられ、ピストン18Aが上方に移動する。そして、気化した作動流体Fは、冷却手段15により冷却されて凝縮され、液化した作動流体Fが、重力によって図1の破線で示されるように、容器11の内壁部分を伝って蒸発部22に戻され、蒸発部22内の作動流体Fが一時的に冷却されることになる。このとき、内部空間Sの圧力が下がり、ピストン18Aが下方に移動する。そして、再び、蒸発部22の作動流体Fが過熱状態となり、前述した動作が繰り返し行われ、ピストン18Aが周期的に上下動することになる。
次に、本発明者らの実験により、以下の通り、突沸現象による周期的な圧力変動を発生させる各種条件が実証された。
ここでは、図2に示される実験用のエンジン30を用いて実験を行った。なお、以下の説明において、前述したものと同一若しくは同等の構成部分については同一符号を用いるものとし、説明を省略若しくは簡略にする。
本実験においては、作動流体Fとして、フッ素系不活性液体、メタノール、及び水の三種類を用い、それぞれ容器11内に4.5ml注入した。また、作動流体Fに混入される物体Mとして、アルミニウム、真鍮、銅、鉄、ABS、塩化ビニル、ゴムからなる粒状のものをそれぞれ用いた。また、容器11として、長さL1が165mm、外径R1が12mm、内径R2が10mmとなるガラス試験管を用いた。更に、加温手段13として、蒸発部22を所望の加熱状態にする液槽を用い、冷却手段15として、凝縮部23を所望の冷却状態に水冷する水冷ジャケットを用いた。また、ピストン18Aとして、長さL2が3.5mmで直径が9.9mmとなるアクリル製の円柱状のものを用いた。ここで、ピストン18Aの外周面には、図示省略したグリスを塗布し、当該グリスにより、容器11とピストン18Aの間の隙間を埋めて容器11の密閉状態を確保しながら、ピストン18Aを摺動可能とした。
本実験内容は、それぞれの作動流体Fに対し、加熱温度及び冷却温度を変えるとともに、加熱条件及び冷却条件毎に、物体Mの種類及び粒径を変え、内部空間Sの圧力を圧力センサ31で経時的に測定することで、内部空間Sの圧力変動幅を求めるともに、ピストン18の摺動状態をカメラ32で撮像して観察した。
前記フッ素系不活性液体に関しては、加熱温度を66℃から90℃までの間で3℃ずつ上げた。そして、各加熱温度にて、25℃から5度までの間で5℃ずつ下げた。また、各加熱温度及び冷却温度において、前述の各種材質の物体Mについて、粒径1mmのものを1、2、3、6、9、15個入れた場合と、粒径7mmのものを1、2、3、4、5個入れた場合で、それぞれ、内部空間Sの圧力変動幅を求め、且つ、ピストン18Aの振動状態を観察評価した。
その結果、物体Mの粒径及び数量に関係なく、加熱温度69〜80℃の間で周期的なピストン18Aの振動状態を得ることができた。すなわち、加熱温度が69℃未満では、突沸現象が発生せず、80℃を超えると、ピストン18Aの周期的な振動が得られなかった。また、例えば、加熱温度69℃、冷却温度15℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約8kPaとなり、加熱温度80℃、冷却温度15℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約20kPaとなった。また、加熱温度69℃、冷却温度10℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約10kPaとなり、加熱温度69℃、冷却温度5℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約12kPaとなった。また、冷却温度に関しては、室温程度(25℃)以下であれば、周期的な圧力変動を発生させることが可能であり、加熱温度よりも低い限り、圧力変動の発生を阻害することはない。この実験から、冷却温度を一定にし、圧力変動状態を得ることが出来る前記範囲内で加熱温度を上昇させると、圧力変動幅が線形的に上昇するとともに、加熱温度を一定にし、冷却温度を下降させても、圧力変動幅が線形的に上昇することが実証された。従って、冷却温度を極力下げ、前記範囲内で加熱温度を上昇させる程、大きな圧力変動幅が得られることになる。
メタノールに関しては、加熱温度を66℃から100℃までの間で3℃ずつ上げた他は、フッ素系不活性液体の場合と同様の条件とした。
その結果、物体の粒径及び数量に関係なく、加熱温度69〜90℃の間で周期的なピストン18Aの振動状態を得ることができた。すなわち、加熱温度が69℃未満では、突沸現象が発生せず、90℃を超えると、ピストン18Aの周期的な振動が得られなかった。また、例えば、加熱温度69℃、冷却温度10℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約5kPaとなり、加熱温度90℃、冷却温度10℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約15kPaとなった。また、加熱温度69℃、冷却温度10℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約8kPaとなり、加熱温度69℃、冷却温度5℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約10kPaとなった。従って、加熱温度の適用範囲が異なる他は、フッ素系不活性液体の場合と同様の結果及び考察が得られた。
水に関しては、加熱温度を100℃から130℃までの間で3℃ずつ上げた他は、フッ素系不活性液体の場合と同様の条件とした。
その結果、物体Mの粒径及び数量に関係なく、加熱温度110〜120℃の間で周期的なピストン18Aの振動状態を得ることができた。すなわち、加熱温度が100℃未満では、突沸現象が発生せず、120℃を超えると、ピストン18Aの周期的な振動が得られなかった。また、例えば、加熱温度110℃、冷却温度10℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約10kPaとなり、加熱温度120℃、冷却温度10℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約25kPaとなった。また、加熱温度110℃、冷却温度10℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約8kPaとなり、加熱温度110℃、冷却温度5℃では、内部空間Sの圧力変動幅が約30kPaとなった。従って、加熱温度の適用範囲が異なる他は、フッ素系不活性液体の場合と同様の結果及び考察が得られた。
従って、このような実施形態によれば、液気間の相転移を用いているため、気体の膨張収縮を利用したスターリングエンジン等とは異なり、大きな動力を使って周期的な運動を行うことができるという効果を得る。
なお、前記実施形態では、エンジン10に本発明を適用した例を図示説明したが、本発明はこれに限らず、図3に示されるように、他のアクチュエータとして、例えば、ポンプ50にも適用可能である。ここでは、動作部18が、容器11の開放部分を包んで閉塞する袋状の弾性バルーン体52となっており、当該弾性バルーン体52がケーシング53内に収容された構造になっている。当該ケーシング53には、その内部空間Aにそれぞれ通じる流入路54及び流出路55が形成されており、容器11内の突沸現象によって、所定の流体が流入路54からケーシング53の内部空間Aに流入して流出路55から外部に排出される。つまり、前述したように、容器11の内部空間Sの圧力変動が発生すると、当該圧力変動に伴って弾性バルーン体52が周期的に膨張、収縮し、弾性バルーン体52の変形によって、ケーシング53の内部空間Aの体積が変動し、これに伴って、流体がケーシング53に対して流入及び流出することになる。
また、前記実施形態やその変形例では、容器11の下側を蒸発部22とし、容器11の上側を凝縮部23とし、容器11を鉛直方向に沿って設置することで、重力を利用した蒸発部22と凝縮部23との間の作動流体Fの流通が行われている。しかしながら、本発明はこれに限らず、蒸発部22からの蒸気が凝縮部23に移動し、当該凝縮部23で凝縮された作動流体Fが蒸発部22に戻される構成であれば、ポンプや所定の流体回路等を利用した種々の構成変更も可能である。但し、前記実施形態やその変形例の構成の方が、ポンプ等を駆動するための特別な動力が不要となって、突沸現象からアクチュエータの動力を効率的に得ることができる。
その他、本発明における装置各部の構成は図示構成例に限定されるものではなく、実質的に同様の作用を奏する限りにおいて、種々の変更が可能である。
本発明は、エンジン、ポンプ等、周期的に動作するアクチュエータの動力源として利用可能となる。
本実施形態に係るエンジンを概念的に示した概略断面図。 実験に用いたエンジンの概略断面図。 変形例に係るポンプを概念的に示した概略断面図。
符号の説明
10 エンジン(アクチュエータ)
11 容器
13 加温手段
15 冷却手段
18 動作部
22 蒸発部
23 凝縮部
30 エンジン(アクチュエータ)
50 ポンプ(アクチュエータ)
F 作動流体
M 物体

Claims (4)

  1. 液体となる作動流体が収容された容器と、前記容器の所定部分を加温する加温手段と、前記容器の所定部分を冷却する冷却手段と、当該容器に付随して設けられた動作部とを備え、
    前記作動流体は、所定の形状を維持可能な物体が混入された上で、前記容器内に密閉され、
    前記容器は、前記作動流体の収容部分となって当該作動流体が前記加温手段で加温される蒸発部と、当該蒸発部で気化された前記作動流体を前記冷却手段で冷却、凝縮して前記蒸発部に戻す凝縮部とを備え、
    前記加温手段は、前記作動流体の突沸現象によって前記容器内の圧力が周期的に変動可能となるように前記作動流体を過熱状態にし、
    前記動作部は、前記容器内の圧力に応じて動作可能に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記作動流体はフッ素系不活性液体であり、
    前記加温手段は、前記作動流体を69℃〜80℃の何れかの温度にすることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 前記作動流体はメタノールであり、
    前記加温手段は、前記作動流体を69℃〜90℃の何れかの温度にすることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  4. 前記作動流体は水であり、
    前記加温手段は、前記作動流体を110℃〜120℃の何れかの温度にすることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
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