JP2009019515A - NOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法 - Google Patents

NOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009019515A
JP2009019515A JP2007180694A JP2007180694A JP2009019515A JP 2009019515 A JP2009019515 A JP 2009019515A JP 2007180694 A JP2007180694 A JP 2007180694A JP 2007180694 A JP2007180694 A JP 2007180694A JP 2009019515 A JP2009019515 A JP 2009019515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nox
exhaust passage
reducing agent
branch exhaust
branch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007180694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5070964B2 (ja
Inventor
Masashi Gabe
我部  正志
Taiji Nagaoka
大治 長岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP2007180694A priority Critical patent/JP5070964B2/ja
Publication of JP2009019515A publication Critical patent/JP2009019515A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5070964B2 publication Critical patent/JP5070964B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】内燃機関の運転状態を変更することなく、NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復できると共に、低温域からNOx浄化性能を向上させることができ、また、内燃機関の耐久性向上、燃費向上、更に、ドライバビリティの悪化を防ぐことができ、特に、NOx再生初期における酸素放出と大量のNOx放出に対しても十分に対応できるNOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法を提供する。
【解決手段】NOx吸蔵還元型触媒20の上流側の排気通路3の一部分を並行する第1分岐排気通路3aと第2分岐排気通路3bに分けて設けると共に、第1分岐排気通路3aに還元剤を添加する還元剤添加装置34と、第1分岐排気通路3a内でプラズマを発生させるプラズマ発生装置32と、第1分岐排気通路3aの下流部分を開閉する制御弁33とを備えて構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を浄化するNOx吸蔵還元型触媒を備えたNOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法に関する。
ディーゼルエンジンから排出されるPM(微粒子状物質)、NOx、CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)等は、年々排出規制が強化されてきている。この規制の強化に伴い、エンジンの改良のみでは、規制値への対応が困難になってきている。そこで、エンジンの排気通路に排気ガス後処理装置を着装して、エンジンから排出されるこれらの物質を低減する技術が採用されてきている。
このような状況において、ディーゼルエンジンや一部のガソリンエンジン等の内燃機関や様々な燃焼装置の排気ガス中からNOx(窒素酸化物)を還元除去するためのNOx触媒について種々の研究や提案がなされている。その一つに、ディーゼルエンジン用のNOx低減触媒として、NOx吸蔵還元型触媒がある。このNOx吸蔵還元型触媒の使用により、有効に排気ガス中のNOxを浄化できる。
このNOx吸蔵還元型触媒は、モノリスハニカム等で形成され、このモノリスハニカムのコージィエライト、炭化珪素(SiC)若しくは極薄板ステンレスで形成された構造材の担体に、多数の多角形のセルを形成して構成される。このセルの壁面にはアルミナ(Al2 3 )、ゼオライト、シリカ、各種酸化物等で形成された触媒担持層となる多孔質の触媒コート層が設けられている。この触媒コート層の表面に酸化機能を持つ触媒貴金属(触媒活性金属)と、NOx吸蔵機能を持つNOx吸蔵剤(NOx吸蔵物質:NOx吸蔵材:NOx吸収剤)を担持している。この触媒貴金属は、白金(Pt)等で形成され、NOx吸蔵剤は、カリウム(K),ナトリウム(Na),リチウム(Li),セシウム(Cs)等のアルカリ金属、バリウム(Ba),カルシウム(Ca)等のアルカリ土類金属、ランタン(La),イットリウム(Y)等の希土類等の中から幾つかから形成される。
これらにより、排気ガス中の酸素濃度によってNOx吸蔵とNOx放出とNOx浄化の三つの機能を発揮する。つまり、このNOx吸蔵還元型触媒は、通常運転時にNOxをNOx吸蔵剤に吸蔵し、吸蔵能力が飽和に近づくと、適時、流入してくる排気ガスの空燃比をリッチ空燃比にして、吸蔵したNOxを放出させると共に、放出されたNOxを触媒貴金属の三元機能で還元する。
より詳細には、通常のディーゼルエンジン、希薄燃焼ガソリンエンジン等の排気ガス中に酸素(O2 )が含まれるような、排気ガスの空燃比がリーン空燃比状態の場合には、排気ガス中に含まれる酸素によって、エンジンから排出される一酸化窒素(NO)を触媒貴金属の酸化触媒機能によって二酸化窒素(NO2 )に酸化する。そして、その二酸化窒素をNOx吸蔵機能を持つバリウム等のNOx吸蔵剤に硝酸塩等の塩化物のかたちで吸蔵し、NOxを浄化する。
しかし、このままの状態を継続するとNOx吸蔵機能を持つNOx吸蔵剤は、全て硝酸塩に変化してNOx吸蔵機能を失ってしまう。そこで、エンジンの運転条件を変えたり、排気通路中に燃料等の還元剤を噴射したりして、排気ガス中に酸素が存在しないで、一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)等の還元剤の濃度が高く、排気温度も高い排気ガス、即ち、過濃燃焼排気ガス(リッチスパイクガス)を作り出し触媒に送る。
そして、排気ガス中に酸素が無く、還元剤濃度が高く、排気ガス温度が上昇したリッチ空燃比状態にすると、NOxを吸蔵した硝酸塩は二酸化窒素を放出し元のバリウム等に戻る。この放出された二酸化窒素を、排気ガス中に酸素が存在しないので、排気ガス中の一酸化炭素,炭化水素,水素(H2 )を還元剤として、酸化機能を持つ白金等の触媒貴金属上で、水、二酸化炭素(CO2 )、窒素(N2 )に変換し浄化する。
そのため、NOx吸蔵還元型触媒を備えたNOx浄化システムでは、NOx吸蔵能力が飽和に近くなると、吸蔵されたNOxを放出させて浄化して触媒を再生するために、理論空燃比より燃料を多くして排気ガスの空燃比をリッチにして、流入する排気ガスの酸素濃度を低下させた高温の還元組成排気ガスを触媒に供給する必要がある。このNOx吸蔵能力回復用のリッチ制御を行うことにより吸収したNOxを放出させて、この放出されたNOxを貴金属触媒により還元させるNOx再生操作を行っている。
従来技術のNOx浄化システムでは、低負荷で排気温度が約250℃以下のような運転状態では、リッチ燃焼によるNOx再生制御を行っても、NOx吸蔵還元型触媒が活性化しておらず、吸蔵されたNOxが脱離するのみで、NOxの浄化が生じない。そのため、低温域でのNOx浄化ができず、極端にNOx浄化率が低下する。従って、低負荷域では、NOxが飽和し、NOx吸蔵還元型触媒の下流側への流出(NOxスリップ)が起きてしまうという問題がある。
また、この低負荷域から負荷が増加して排気ガスの温度が上昇した場合には、この温度上昇により、吸蔵剤や触媒表面から吸蔵及び吸着していたNOxが一気に放出されるので、還元剤不足と排気ガス中のO2 濃度が高いことによりNOxの浄化が不十分となり、NOx浄化性能の極端な悪化を招くという問題もある。
また、触媒活性が生じている中温域や高温域においても、触媒に吸蔵されたNOxの放出、浄化のために、エンジン運転条件を切り替えて高温で酸素濃度の極端に低いリッチ排気ガスを発生させて、この排気ガスを触媒に供給することにより、触媒におけるNOxの放出と還元浄化を行っている。この場合、リッチ排気ガスを生成するのが不得意なディーゼルエンジンでは、燃費の極端な悪化や、スモーク、PMの悪化の問題や、この高濃度スモーク生成運転による耐久性の悪化を招くという問題や、更に、不適切な燃焼から車のドライバビリティも悪化させるという問題がある。また、ディーゼルエンジンの場合、NOx再生時のリッチ排気ガス中に、数パーセント程度の酸素が残存しているため、NOx再生時のNOx浄化率も低下している。
この運転条件の切換えによる還元剤添加による燃費の極端な悪化や、スモーク、PMの悪化の問題を解決するために、NOx吸蔵還元型触媒の上流側に、燃料添加手段とプラズマ改質機とを備えたバイパス通路を設け、排気ガス中への放電で発生するプラズマで燃料を水素と一酸化炭素に分解させ、この反応性の高い水素及び一酸化炭素により、低温域での排気ガス中の酸素との反応を高めて排気ガス中の酸素濃度を低下させて、NOxを放出させると共に、このNOxを反応性の高い水素及び一酸化炭素により効率よく窒素に還元する排気浄化装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、希薄燃焼機関で触媒NOx再生用のリッチ排ガスを運転条件変更により生成する場合の上記問題を解決する為に、この排気浄化装置では、リッチ排ガスを生成する為に燃料添加とプラズマ放電によって触媒に有効な還元ガスを生成供給している。この場合は燃料添加とプラズマ放電される排気ガスは流動状態で行われるので、十分なリッチ還元ガスを生成できない。また、十分なO2 濃度低下も生じず、リッチ排ガス生成初期は燃料希薄状態で後半になるに従って深いリッチ排ガスとなり、触媒が効率良くNOx再生できる供給リッチ排ガス条件と反対になってしまう。
特開2006−316654号公報
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、内燃機関の運転状態を変更することなく、NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復できると共に、プラズマにより分解酸化されたHC,CO,H2 が多量に含まれる排気ガスにより低温活性を向上し、低温域からNOx浄化性能を向上させることができ、また、内燃機関の耐久性向上、燃費向上、更に、ドライバビリティの悪化を防ぐことができ、特に、NOx再生初期のO2 濃度を極端に低下させた過濃リッチ排気ガスの供給で、NOx再生初期における残留酸素放出により触媒が昇温して、大量のNOxが放出されることに対しても十分に対応できるNOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するためのNOx浄化システムは、内燃機関の排気通路に、排気ガスの空燃比が、リーン状態の場合にNOxを吸蔵し、かつ、リッチ状態の場合に吸蔵していたNOxを放出すると共に還元するNOx吸蔵還元型触媒を備えると共に、該NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復するためのNOx再生制御を実施する制御装置を備えたNOx浄化システムにおいて、前記NOx吸蔵還元型触媒の上流側の排気通路の一部分を並行する第1分岐排気通路と第2分岐排気通路に分けて設けると共に、前記第1分岐排気通路に還元剤を添加する還元剤添加装置と、前記第1分岐排気通路内でプラズマを発生させるプラズマ発生装置と、前記第1分岐排気通路の下流部分を開閉する制御弁とを備えて構成される。
また、上記のNOx浄化システムにおいて、前記制御装置が、前記NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力の回復が必要であると判定したときに、前記制御弁の閉弁により前記第1分岐排気通路を閉じて、前記還元剤添加量装置により前記第1分岐排気通路に還元剤を添加し、前記プラズマ発生装置により前記第1分岐排気通路内にプラズマを発生させ、所定の時間の経過後に、前記制御弁の開弁により前記第1分岐排気通路を開き、NOx吸蔵能力が所定の範囲まで回復したと判定するまで、前記還元剤の添加と前記プラズマの発生を継続するように構成される。
そして、上記のような目的を達成するためのNOx浄化システムの制御方法は、内燃機関の排気通路に、排気ガスの空燃比が、リーン状態の場合にNOxを吸蔵し、かつ、リッチ状態の場合に吸蔵していたNOxを放出すると共に還元するNOx吸蔵還元型触媒を備え、該NOx吸蔵還元型触媒の上流側の排気通路の位置部分を並行する第1分岐排気通路と第2分岐排気通路に分けて設けると共に、前記第1分岐排気通路に還元剤を添加する還元剤添加装置と、前記第1分岐排気通路内でプラズマを発生させるプラズマ発生装置と、前記第1分岐排気通路の下流部分を開閉する制御弁と、前記NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復するためのNOx再生制御を実施する制御装置とを備えたNOx浄化システムの制御方法において、前記NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力の回復が必要であると判定したときに、前記制御弁の閉弁により前記第1分岐排気通路を閉じて、前記還元剤添加装置により前記第1分岐排気通路に還元剤を添加し、前記プラズマ発生装置により前記第1分岐排気通路内にプラズマを発生させ、所定の時間の経過後に、前記制御弁の開弁により前記第1分岐排気通路を開き、NOx吸蔵能力が所定の範囲まで回復したと判定するまで、前記還元剤の添加と前記プラズマの発生を継続することを特徴とする制御方法である。
本発明においては、NOx再生制御に際しては、NOx吸蔵還元型触媒の上流側の排気通路を第1及び第2分岐排気通路の2つに分け、第1分岐排気通路において、燃料の一部等の還元剤を噴射し、プラズマでその還元剤を低温酸化する。これにより、エンジンの運転条件を変えることなく、NOx吸蔵還元型触媒のNOxパージと浄化、即ち、NOx再生が行える。特にプラズマで活性化した還元剤を使用できるので、低温域でもNOx再生ができるようになるとともに、還元剤の反応効率がよくなり、NOx再生時に反応せずに流出する還元剤の量を低減でき、NOx再生による燃費の悪化を抑制できる。
そして、このNOx再生の開始時に、第1分岐排気通路の下流部分を所定の時間(例えば、1.0s〜1200s程度:NOx吸蔵還元型触媒(LNT触媒)の吸蔵中の時間)の間閉じることにより、第1分岐排気通路内に滞留した排気ガス中の酸素濃度を0%にすると共に、反応活性の高い部分酸化還元剤を大量に共存した排気ガスを作る。そして、NOx吸蔵還元型触媒がNOxで飽和した時に、第1分岐排気通路の下流部分を開いて、この部分酸化還元剤を大量に共存した排気ガスをNOx吸蔵還元型触媒に供給し、吸蔵されていたNOxの放出と還元浄化を行う。これにより、NOx再生の初期に放出される触媒に吸着・吸蔵されていた酸素の処理、また、大量のNOxの処理を効率よく行うことができる。
つまり、NOx再生の初期は、触媒表面にO2 が吸着する。また、酸化状態にあり、HC,CO,H2 が供給されると、酸化反応により触媒表面が昇温し、NOxが大量に放出される。従って、過剰の還元剤が必要となる。
また、第1分岐排気通路の下流部分を開いた後は、第1分岐排気通路における還元剤の噴射とプラズマ発生を継続し、プラズマでその還元剤を低温酸化し、この活性化した還元剤を供給し、浅いリッチ状態で、NOx吸蔵還元型触媒からNOxを放出させると共に、放出されたNOxを還元浄化する。また、浅いリッチ状態を後半にすることで、HC,CO,H2 の残留ガスを酸化し、スリップを防ぐ。これにより、大量のNOx放出後におけるNOx吸蔵還元型触媒からのNOx放出量に合わせた還元浄化を効率よく行うことができ、燃費の悪化を防止することができる。
本発明に係るNOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法によれば、内燃機関の運転条件を変えることなく、還元剤を排気通路内に直接噴射し、この還元剤を、プラズマの発生により分解及び改質して、NOx吸蔵還元型触媒に供給するので、この改質された還元剤により、低温域においても、酸素濃度を低下させることができると共に、放出されたNOxを効率よく窒素に還元できる。十分な時間を掛けてプラズマにより、軽油を分解するので、確実にO2 の消費すると共に(O2 濃度0ppmへ)と分解HC,CO,H2 の生成により低温域から触媒活性を生じさせて、浄化率を向上できる。
従って、低温域からNOx浄化性能を向上させることができ、また、内燃機関の運転条件を変えることなく、NOx吸蔵還元型触媒のNOx再生と、NOx再生時に放出されたNOxの還元浄化を行うことができるので、内燃機関の耐久性向上、燃費向上、更に、ドライバビリティの悪化を防ぐことができる。
特にNOx再生の初期において、酸素濃度を極端に低下し、還元剤も豊富な排気ガスを供給し、しかも、その初期ほど酸素濃度の低下度と還元剤濃度とが極端な大きく、それ以後は酸素濃度の低下度と還元剤濃度とを徐々に減少させ、所定の値にすることができるので、リッチ初期のNOxスリップを防止すると共に、リッチ条件後半でHC,CO,H2 のスリップも防止でき、浄化率を向上させる。
本発明では制御弁を設けて、第1分岐排気通路の下流部分を絞り、排気ガス流動を静止させて添加燃料の分解共存O2 の消費を行うため、十分なO2 消費から確実で必要十分な還元剤が存在するリッチ排ガスを生成できると共に、供給リッチ排ガスの濃度分布も理想的に発生でき、初期過濃で後半に浅いリッチ排ガスを生成できる。
従って、NOx再生初期における酸素放出と大量のNOx放出に対しても十分に対応でき、その後も効率よくNOxの放出と還元を行えるので、NOx浄化率を改善できる。
以下、本発明に係る実施の形態のNOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法について、図面を参照しながら説明する。本発明はディーゼルエンジンに代表される希薄燃焼機関全体に適用されるが、ここではディーゼルエンジンを例にして説明する。なお、ここでいう排気ガスのリッチ状態とは、必ずしもシリンダ内でリッチ燃焼する必要はなく、NOx吸蔵還元型触媒に流入する排気ガス中に供給した「空気量」と「燃料量(シリンダ内で燃焼した分も含めて)+還元剤(通常は燃料の一部を使用)」との比が理論空燃比に近い状態か又は理論空燃比より燃料量が多いリッチの状態であることをいう。
図1に、本発明の実施の形態のNOx浄化システム1の構成を示す。このNOx浄化システム1では、エンジン(内燃機関)Eの排気通路3にNOx吸蔵還元型触媒(排気ガス浄化装置:触媒コンバーター)20が配置される。
NOx吸蔵還元型触媒20は、コージェライト若しくは炭化珪素(SiC)極薄板ステンレスで形成されたモノリス触媒に、酸化アルミニウム(Al2 3 )、酸化チタン(TiO)等の触媒コート層を設け、この触媒コート層に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の触媒金属とバリウム(Ba)等のNOx吸蔵材(NOx吸蔵物質)を担持させて構成される。このモノリス触媒の構造材の担体は、多数のセルを有しており、また、このセルの内壁に設けられる触媒コート層は、大きな表面積を持っており、排気ガスとの接触効率を高めている。
このNOx吸蔵還元型触媒20では、酸素濃度が高い排気ガスの状態(リーン空燃比状態)の時に、排気ガス中のNOxをNOx吸蔵材が吸蔵することにより、排気ガス中のNOxを浄化し、酸素濃度が低いかゼロ(0%)の排気ガス状態(リッチ空燃比状態)の時に、吸蔵したNOxを放出すると共に放出されたNOxを触媒金属の触媒作用により還元することにより、大気中へのNOxの流出を防止する。
そして、エンジンEの運転の全般的な制御を行うと共に、NOx吸蔵還元型触媒20のNOx浄化能力の回復制御も行う制御装置(ECU:エンジンコントロールユニット)30が設けられる。このNOx吸蔵還元型触媒20の上流側(入口側)に、上流側NOx濃度センサー21、上流側空気過剰率(λ)センサー (酸素濃度センサー)22、上流側排気ガス温度センサー23を配置し、NOx吸蔵還元型触媒20の下流側に、下流側排気ガス温度センサー24、下流側NOx濃度センサー25、バイナリーλセンサー (酸素濃度センサー)26を配置する。これらの各センサーの出力は、制御装置(ECU)30に入力される。このバイナリーλセンサー26は、理論空燃比のλ=1で大きく出力特性が変化するセンサーである。
この制御装置(ECU)30は、その内部に、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリー(RAM)、リードオンリメモリー(ROM)、入力ポート、出力ポートを双方向パスで接続した構成のデジタルコンピューターからなり、エンジンEの噴射制御、燃料噴射時期制御などの基本制御を行う他、この実施の形態では、エンジン燃焼制御、プラズマ制御、NOx吸蔵還元型触媒制御、排気絞り弁制御、吸気絞り弁制御も行う。
そして、これらの制御を行うため、この制御装置30に、更に、アクセル開度からの負荷センサー28、エンジンクランク軸に設けたクランク角センサー29等からの検出値(出力信号)が入力される。また、この制御装置30からエンジンEの吸気絞り弁(吸気スロットル弁)8、EGR弁12、燃料噴射用のコモンレール電子制御燃料噴射装置の燃料噴射弁13等を制御する信号が出力される。
このNOx浄化システム1においては、エンジンEに吸入される吸入空気Aは、吸気通路2の空気清浄器5、マスエアフローセンサー(MAFセンサー)6を通過して、ターボチャージャ7のコンプレッサにより圧縮昇圧され、更にインタークーラー(図示しない)で冷却され、吸気絞り弁8によりその量を調整されて吸気マニホールドよりシリンダ内に入る。マスエアフローセンサー6は、吸入空気量を計測し、吸入空気Aの流量に対応した電圧が制御装置(ECU)30に入力される。また、吸気絞り弁8は制御装置(ECU)30からの制御信号で制御される。このシリンダに吸入された空気Aに、燃料タンク9から燃料ポンプ10によって昇圧された燃料をコモンレール及び燃料噴射弁13を経由して噴射して燃焼させる。
この燃焼によりシリンダ内で発生した排気ガスGは、排気マニホールドから排気通路3に出て、ターボチャージャ7のタービンを駆動した後、NOx吸蔵還元型触媒20を通過して浄化された排気ガスGcとなって、図示しない消音器を通って大気中に排出される。また、排気ガスGの一部はEGRガスGeとして、EGR通路4の高効率EGRクーラー11を通過し冷却され、EGR通路4の出口側に設置したEGR弁12でその量を調整されて、吸気絞り弁8の下流側の吸気マニホールドに再循環される。なお、この実施の形態では、大量のEGRガスを還流できるように構成される。
そして、本発明においては、排気通路3をNOx吸蔵還元型触媒20の上流側で分岐し、第1分岐排気通路3aと第2分岐排気通路3bに分けると共に、これらの第1分岐排気通路3aと第2分岐排気通路3bとを、NOx吸蔵還元型触媒20の上流側で合流させる。つまり、NOx吸蔵還元型触媒20の上流側の排気通路3の一部分を並行する第1分岐排気通路3aと第2分岐排気通路3bに分けて設ける。
この第1分岐排気通路3aには、高圧電源31に接続されたプラズマ発生装置32と排気絞り弁33を設ける。この排気絞り弁33は、第1分岐排気通路3aの下流部分を開閉する制御弁となる。この排気絞り弁33の下流で、第1分岐排気通路3aは第2分岐排気通路3bと合流するように構成する。この合流点の下流にNOx吸蔵還元型触媒20が配置されることになる。また、この第1分岐排気通路3a内の排気ガスに燃料の一部を添加する還元剤添加弁34を図1に示すような第1分岐排気通路3aの上流を臨む位置、又は、第1分岐排気通路3a内の上流側に配設する。これらの高圧電源31と排気絞り弁33と還元剤添加弁34は、制御装置(ECU)30からの制御信号で制御される。
次に、このNOx浄化システム1における制御方法について説明する。この制御方法では、ディーゼルエンジンEの通常の運転では、希薄燃焼状態のリーン運転が行われ、このリーン空燃比状態では排気ガス中のNOxはNOx吸蔵還元型触媒20に吸蔵され排気ガスは浄化される。NOx吸蔵還元型触媒20にNOxが吸蔵され、NOx吸蔵能力が飽和状態近くになると、事前試験により定められた触媒のNOx吸蔵量の閾値に達したか否かを判定し、閾値に達した場合には、NOxを放出させて還元して浄化するNOx再生制御を行い、NOx浄化性能を維持する。
本発明では、このNOx再生制御は、図2に例示するような制御フローに従って、次のように行われる。この図2の制御フローは、このエンジンEの運転全般を制御する上級の制御フローから、NOx吸蔵還元型触媒20のNOx再生制御の要否の判断の必要がある時に、呼ばれては実行されて戻り、繰り返し実行されるものとして示してある。この図2の制御フローは、エンジンEの運転が開始されると、上級の制御フローと共にスタートし、エンジンEの運転が終了と、上級の制御フローと共に終了する。
この図2の制御フローが上級の制御フローから呼ばれてスタートすると、ステップS11で、NOx吸蔵還元型触媒20に吸蔵されたNOx吸蔵量Vaを推定する。次のステップS12で、このNOx吸蔵量Vaをチェックし、所定の開始用判定量(閾値)Vacより大きいか否かを判定する。この判定は、NOx再生制御を開始するか否かの判定であり、周知のNOx再生制御の開始の判定を使用することができる。
例えば、このNOx吸蔵量Vaの推定は、エンジンEの運転状態から排出されるNOx量を算出したり、上流側NOx濃度センサー21の検出値と排気ガス量とから、NOx吸蔵還元型触媒20に流入するNOx流入量を算定し、下流側NOx濃度センサー25の検出値と排気ガス量とから、NOx吸蔵還元型触媒20から流出するNOx流出量を算定する。このNOx流入量とNOx流出量との差からNOx吸蔵還元型触媒20に吸蔵される量を算出し、この量を時間的に積算してNOx吸蔵量とする。なお、排気ガス量は吸気量と燃料噴射量とから算出できる。
このステップS12の判定で、NOx吸蔵量Vaが所定の開始用判定量Vac以下の場合は、NOx再生制御の開始では無いとして、ステップS13に行き、リーン空燃比運転の通常運転を継続する。この通常運転を所定の時間(NOx吸蔵量のチェックのインターバルに関係する時間)の間行って、リターンする。
また、ステップS12の判定で、NOx吸蔵量Vaが所定の開始用判定量Vacより大きい場合は、NOx再生制御の開始であるとして、ステップS20に行き、NOx再生制御を行う。このNOx再生制御は、従来技術のリッチ空燃比制御ではなく、本発明では次のようにして行われる。
最初に、ステップS21で、プラズマ発生装置32の下流部分に設置した排気絞り弁33を閉じる。これにより、排気ガスの全量を第2分岐排気通路3bに流す。略同時に、次のステップS22で、高圧電源31及びプラズマ発生装置32をオンにして作動させ、排気ガスの流れが中断した第1分岐排気通路3a内にプラズマを発生させる。それと共に、還元剤添加弁34をオンにして還元剤添加弁34を開弁し、排気管還元剤添加を行う。これにより、排気絞り弁33が閉じた状態で、第1分岐排気通路3aに排気ガスが滞留し、この排気ガス中に噴射された還元剤(燃料の一部)の炭化水素(HC)がプラズマによって、分解及び改質される。この分解及び改質により活性化した炭化水素(HC)により、排気絞り弁33で閉じられた第1分岐排気通路3aにおいて、リッチ排気ガス中に残留していた酸素が、プラズマで活性化した炭化水素と反応し消費されるので、酸素濃度ゼロの排気ガスが生成されるので、下流先端側が深いリッチな排気ガスとなり、上流側が比較的浅いリッチの排気ガスとなる。
このステップS22のプラズマ発生と排気管還元剤添加を、予め実験などで設定された所定の時間(例えば、1s〜1200s)の間行い、次のステップS23に行き、排気絞り弁33を瞬時に開く。この排気絞り弁33の開弁により、排気ガスの流路が元の第1分岐排気通路3aに戻るので、今までに停留していたリッチな排気ガスがNOx吸蔵還元触媒20に供給される。この排気絞り弁33の開弁後もプラズマ放電と排気管還元剤添加は継続する。
このステップS23の排気絞り弁33の開弁後は、ステップS24で、排気管還元剤添加の調整制御を所定の時間(NOx放出量のチェックのインターバルに関係する時間)の間行い、ステップS25のNOx放出量Vbのチェックに行く。この排気管還元剤添加の調整制御では、上流側空気過剰率(λ)センサー22の検出値を監視しながら、還元剤添加弁34の弁開度を制御し、浅いリッチ空燃比である所定の空気過剰率(λ)(例えば、空気過剰率換算で、1.00〜0.97程度)になるように、排気管還元剤添加の還元剤添加量を調整する。つまり、検出されたλm値が目標のλc値より大きければ、還元剤添加量を減少し、検出されたλm値が目標のλc値より小さければ、還元剤添加量を増加する。
ステップS25のNOx放出量Vbのチェックは、NOx再生が完了したか否か、言い換えれば、NOx再生制御を終了していいか否かを判定するためのものであり、従来技術の判定方法を使用することができる。
例えば、上記のステップS21〜ステップS23の初期のNOx再生のための制御と、ステップS24によるNOx再生のための制御とより、NOx吸蔵還元触媒20から放出されるNOx量を、予め実験などにより求めておき、エンジンの運転状態に対応させてマップデータ等で設定し、制御装置30に入力しておく。再生時のエンジン運転状態からこれらのマップデータを参照して放出されるNOx量を算出し、この放出されるNOx量を時間的に積算してNOx放出量を算出する。
ステップS25のNOx放出量Vbのチェックで、このNOx放出量VbがNOx吸蔵量Vaを考慮した所定の終了用判定量(閾値)Vbc以下の場合には、まだ、NOx再生の継続が必要であるとして、ステップS24に戻り、排気管還元剤添加の調整制御を行う。このステップS24の排気管還元剤添加の調整制御を、ステップS25で、NOx放出量Vbが所定の終了用判定量Vbcよりもも大きくなるまで行う。
ステップS25のNOx放出量Vbのチェックで、このNOx放出量Vbが所定の終了用判定量Vbcより大きい場合には、NOxの放出が完了し、NOx再生を終了してもよいとして、ステップS26のNOx再生終了作業を行う。このNOx再生終了作業では、排気管還元剤添加を停止し、プラズマ発生を停止する。これにより、ステップS20のNOx再生制御が終了する。
このNOx再生終了の後、上級の制御フローにリターンする。なお、NOx吸蔵還元型触媒にもよるが、一例をあげれば、排気絞り弁33の閉弁中の所定の時間が、リーン条件の内であるのに対して、還元剤の添加とプラズマの発生の期間となるNOx再生時間は、1s〜30s程度であり、NOx再生制御の終了から開始までのリーン運手時間は、1s〜1200s程度である。
この制御方法によれば、NOx再生の初期においては、ステップS23の排気絞り弁33の開弁により、第1分岐排気通路3a内において生成された深いリッチ状態の排気ガスを一気にNOx吸蔵還元型触媒20に流入させることができるので、NOx再生によって大量に放出されるNOxも効率よく還元できる。この深いリッチ状態の排気ガスは、酸素濃度が略ゼロで、かつ、還元剤となる炭化水素の量も多く、NOxの還元に適したガスとなっている。しかも、この還元剤となる炭化水素はプラズマによって改質されているので、放出されたNOxを効率よく還元できる。従って、このNOx再生の初期におけるNOx浄化率を著しく向上できる。
また、その後は、ステップS24の排気管還元剤添加の調整制御により、浅いリッチ状態に排気ガスを、NOx吸蔵還元型触媒20に流入させることができ、しかも、排気ガス中に供給された還元剤となる炭化水素をプラズマにより改質しているので、活性化した炭化水素により、少ない還元剤添加量で、効率よく酸素を消費したり、放出されるNOxを効率よく還元したりすることができる。また、この浅いリッチ排気ガスであるので、NOx吸蔵還元型触媒20を通過中に炭化水素が酸化され、この酸化反応熱によりNOx吸蔵還元型触媒20が昇温するので、この面からも、触媒の活性化が促進され、NOx浄化性能が向上する。
これらのNOx再生制御では、通常の軽油還元剤HCでは触媒活性が発生しない低温度域となる300℃以下の温度域でも、プラズマを通過し活性化した、一酸化炭素(CO),水素(H2 ),低級炭化水素等の成分が多い排気ガスをNOx吸蔵還元型触媒20に流入させているので、低温域から触媒活性が向上し、高いNOx浄化率となる。
従って、上記のNOx浄化システムの制御方法及びNOx浄化システムによれば、エンジンEの運転条件を変えることなく、還元剤を排気通路3a内に直接噴射し、この還元剤を、プラズマの発生により分解及び改質して、NOx吸蔵還元型触媒20に供給するので、この改質された還元剤により、低温域においても、酸素濃度を低下させることができると共に、放出されたNOxを効率よく窒素に還元できる。十分な時間を掛けてプラズマにより、燃料(軽油)を分解するので、確実にO2 の消費してO2 濃度を0ppmにすると共に、分解HC,CO,H2 の生成により低温域から触媒活性を生じさせて、浄化率を向上できる。
その結果、低温域からNOx浄化性能を向上させることができ、また、エンジンEの運転条件を変えることなく、NOx吸蔵還元型触媒20のNOx再生と、NOx再生時に放出されたNOxの還元浄化を行うことができるので、エンジンEの耐久性向上、燃費向上、更に、ドライバビリティの悪化を防ぐことができる。特に、低温時のNOx再生とエンジン運転条件を悪化させないシステムを実現できる。
特にNOx再生の初期において、酸素濃度を極端に低下し、還元剤も豊富な排気ガスを供給し、しかも、その初期ほど酸素濃度の低下度と還元剤濃度とが極端な大きく、それ以後は酸素濃度の低下度と還元剤濃度とを徐々に減少させ、所定の値にすることができるので、リッチ初期のNOxスリップを防止すると共に、リッチ条件後半でHC,CO,H2 のスリップも防止でき、浄化率を向上させる。
また、排気絞り弁(制御弁)33を設けて、第1分岐排気通路3aの下流部分を絞り、排気ガス流動を静止させて添加燃料の分解と、残存酸素の消費を行うため、十分な酸素消費と確実で必要十分な還元剤が存在するリッチ排ガスを生成できると共に、供給リッチ排ガスの濃度分布も理想的に発生でき、初期過濃で後半に浅いリッチ排ガスを生成できる。
従って、NOx再生初期における酸素放出と大量のNOx放出に対しても十分に対応でき、その後も効率よくNOxの放出と還元を行えるので、NOx浄化率を改善できる。
本発明に係る実施の形態のNOx浄化システムの構成を示す図である。 発明に係る実施の形態のNOx浄化システムの制御方法を実施するための制御フローの一例を示す図である。
符号の説明
E エンジン(内燃機関)
1 NOx浄化システム
3 排気通路
3a 第1分岐排気通路
3b 第2分岐排気通路
20 吸蔵還元型触媒(排気ガス浄化装置:触媒コンバーター)
30 制御装置(ECU)
31 高圧電源
32 プラズマ発生装置
33 排気絞り弁
34 還元剤添加弁
A 吸入空気
G 排気ガス
Gc 浄化された排気ガス

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気通路に、排気ガスの空燃比が、リーン状態の場合にNOxを吸蔵し、かつ、リッチ状態の場合に吸蔵していたNOxを放出すると共に還元するNOx吸蔵還元型触媒を備えると共に、該NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復するためのNOx再生制御を実施する制御装置を備えたNOx浄化システムにおいて、
    前記NOx吸蔵還元型触媒の上流側の排気通路の一部分を並行する第1分岐排気通路と第2分岐排気通路に分けて設けると共に、前記第1分岐排気通路に還元剤を添加する還元剤添加装置と、前記第1分岐排気通路内でプラズマを発生させるプラズマ発生装置と、前記第1分岐排気通路の下流部分を開閉する制御弁とを備えたことを特徴とするNOx浄化システム。
  2. 前記制御装置が、前記NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力の回復が必要であると判定したときに、前記制御弁の閉弁により前記第1分岐排気通路を閉じて、前記還元剤添加量装置により前記第1分岐排気通路に還元剤を添加し、前記プラズマ発生装置により前記第1分岐排気通路内にプラズマを発生させ、所定の時間の経過後に、前記制御弁の開弁により前記第1分岐排気通路を開き、NOx吸蔵能力が所定の範囲まで回復したと判定するまで、前記還元剤の添加と前記プラズマの発生を継続することを特徴とする請求項1記載のNOx浄化システム。
  3. 内燃機関の排気通路に、排気ガスの空燃比が、リーン状態の場合にNOxを吸蔵し、かつ、リッチ状態の場合に吸蔵していたNOxを放出すると共に還元するNOx吸蔵還元型触媒を備え、該NOx吸蔵還元型触媒の上流側の排気通路の位置部分を並行する第1分岐排気通路と第2分岐排気通路に分けて設けると共に、前記第1分岐排気通路に還元剤を添加する還元剤添加装置と、前記第1分岐排気通路内でプラズマを発生させるプラズマ発生装置と、前記第1分岐排気通路の下流部分を開閉する制御弁と、前記NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力を回復するためのNOx再生制御を実施する制御装置とを備えたNOx浄化システムの制御方法において、
    前記NOx吸蔵還元型触媒のNOx吸蔵能力の回復が必要であると判定したときに、前記制御弁の閉弁により前記第1分岐排気通路を閉じて、前記還元剤添加装置により前記第1分岐排気通路に還元剤を添加し、前記プラズマ発生装置により前記第1分岐排気通路内にプラズマを発生させ、所定の時間の経過後に、前記制御弁の開弁により前記第1分岐排気通路を開き、NOx吸蔵能力が所定の範囲まで回復したと判定するまで、前記還元剤の添加と前記プラズマの発生を継続することを特徴とするNOx浄化システムの制御方法。
JP2007180694A 2007-07-10 2007-07-10 NOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法 Expired - Fee Related JP5070964B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007180694A JP5070964B2 (ja) 2007-07-10 2007-07-10 NOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007180694A JP5070964B2 (ja) 2007-07-10 2007-07-10 NOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009019515A true JP2009019515A (ja) 2009-01-29
JP5070964B2 JP5070964B2 (ja) 2012-11-14

Family

ID=40359380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007180694A Expired - Fee Related JP5070964B2 (ja) 2007-07-10 2007-07-10 NOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5070964B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010158641A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Tokyo Gas Co Ltd 排気ガス脱硝処理システム
KR101855788B1 (ko) * 2016-11-15 2018-06-20 현대자동차 주식회사 개질 시스템 및 압력센서를 이용한 개질기 고장 진단 방법
JP2018184924A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 日産自動車株式会社 排ガス浄化システム及び排ガス浄化システムの制御方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289038A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Honda Motor Co Ltd エンジンの排気ガス浄化装置
JP2005090400A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Toyota Motor Corp 排気浄化装置
JP2006161768A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Hino Motors Ltd 排気浄化装置
JP2006322329A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Hino Motors Ltd 排気浄化装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289038A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Honda Motor Co Ltd エンジンの排気ガス浄化装置
JP2005090400A (ja) * 2003-09-18 2005-04-07 Toyota Motor Corp 排気浄化装置
JP2006161768A (ja) * 2004-12-10 2006-06-22 Hino Motors Ltd 排気浄化装置
JP2006322329A (ja) * 2005-05-17 2006-11-30 Hino Motors Ltd 排気浄化装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010158641A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Tokyo Gas Co Ltd 排気ガス脱硝処理システム
KR101855788B1 (ko) * 2016-11-15 2018-06-20 현대자동차 주식회사 개질 시스템 및 압력센서를 이용한 개질기 고장 진단 방법
US10655553B2 (en) 2016-11-15 2020-05-19 Hyundai Motor Company Reforming system and reformer malfunction diagnosis method using pressure sensor
JP2018184924A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 日産自動車株式会社 排ガス浄化システム及び排ガス浄化システムの制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5070964B2 (ja) 2012-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3852461B2 (ja) 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
JP4415648B2 (ja) サルファパージ制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4417878B2 (ja) 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
JP3901194B2 (ja) 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
US8356470B2 (en) Method of controlling NOx purification system and NOx purification system
JP4175427B1 (ja) NOx浄化システムの制御方法及びNOx浄化システム
JP4140636B2 (ja) 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
JP5217102B2 (ja) NOx浄化システムの制御方法及びNOx浄化システム
JP5476677B2 (ja) 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
WO2006027904A1 (ja) 誘導構造及び排気ガス浄化装置
JP2007138866A (ja) 排気ガス浄化システムの再生制御方法及び排気ガス浄化システム
JP4539758B2 (ja) 内燃機関の排気ガス浄化装置
JP2007100572A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3925357B2 (ja) 排気ガス浄化システムの制御方法
JP5070964B2 (ja) NOx浄化システム及びNOx浄化システムの制御方法
JP2007146784A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4442373B2 (ja) 排気ガス浄化方法及び排気ガス浄化システム
JP4396159B2 (ja) NOx浄化システム
JP2007113497A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2007009810A (ja) NOx浄化システムの硫黄パージ制御方法及びNOx浄化システム
JP2006161668A (ja) 排気ガス浄化システムの脱硫制御方法及び排気ガス浄化システム
JP2007100582A (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111025

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120724

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120806

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150831

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees