JP2009019301A - ホルミシス効果のある内装用布帛 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、カーテン、カーペット、モケット、壁紙や椅子張り地等の内装用布帛において、繊維層の表面風合いが硬くなることがなく、表面の繊維層の色相に制約されることなく、少ない放射線発生物質の含有量で、大きなホルミシス効果を発現する内装用布帛を得ることを目的とする。
【解決手段】内装用布帛の繊維層の裏側のバッキング層において、特定のラジウム鉱石微粉末を含有させることによって、上記課題を克服し、300個/cc以上のマイナスイオンを絶えず発生しホルミシス効果のある内装用布帛を得ることを見出し本発明に到達した。
【選択図】 図1
【解決手段】内装用布帛の繊維層の裏側のバッキング層において、特定のラジウム鉱石微粉末を含有させることによって、上記課題を克服し、300個/cc以上のマイナスイオンを絶えず発生しホルミシス効果のある内装用布帛を得ることを見出し本発明に到達した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、繊維層の裏側にバッキング層を施して製造するカーテン、カーペット、モケット、壁紙や椅子張り地等の内装用布帛において、ホルミシス効果を発現させる技術に関するものである。
ホルミシスとは、ギリシャ語の「ホルモ」に由来し「刺激する・促進する」などの意味を持つ言葉で、人体に悪影響を与えない程度の極微量の放射線によって身体細胞が刺激を受け、免疫力や自然治癒力の高まる効果を放射線ホルミシス効果と称し、今日では健康の維持増進を目的に、一定の低線量を、日常生活の中で継続的に受ける製品が多く実用化されている。
特許文献1では、放射線ホルミシス効果を良好に発揮し、風合い及び肌触り等の良好な放射性粒子付着繊維構造物に関する技術が開示されている。
また、特許文献2においては、足の裏やひじ、ひざの周囲、肩、腰等人体の患部に添付して血行を促進する血行促進粘着シートが開示されている。
特許文献3においては、ポリプロピレン樹脂製人工い草と、ゲルマニウム微粉末の混入した人工い草と、備長炭粉末の混入した人工い草とで織った、血行促進効果が得られ、簡便に疲労回復感の得られる寝ござが開示されている。
しかしながら上記の従来技術では、いずれも、血行を促進し、リラックスさせ、生体に対し好影響を与える効果を目的としたもので、ホルミシス効果の認められるものであるが、シートや繊維構造物の風合いが硬くなることから、特に、カーペットや椅子張り地等の内装用布帛のように、柔らかいパイルからなる表面繊維層の加工には不向きであった。
本発明は、カーテン、カーペット、モケット、壁紙や椅子張り地等の内装用布帛において、繊維層の表面風合いが硬くなることがなく、表面の繊維層の色相に制約されることなく、少ない放射線発生物質の含有量で、大きなホルミシス効果を発現する内装用布帛を得ることを目的とする。
本発明者らは、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、内装用布帛のバッキング層に含有させるラジウム鉱石微粉末の粒径と含有量に着目することで上記課題を克服し、本発明に到達した。前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]少なくとも繊維層と、その裏側にゴム及び合成樹脂から選択される1種または2種以上の高分子成分を含むバッキング層を備えた内装用布帛において、前記バッキング層は、前記高分子成分100重量部に対し、ラジウム鉱石微粉末を5〜40重量部含有していることを特徴とする内装用布帛。
[2]前記ラジウム鉱石微粉末が、平均粒子径が0.5〜150μmのラジウム鉱石微粉末であることを特徴とする前項1に記載の内装用布帛。
[3]前記ラジウム鉱石微粉末によって微量の放射線を発現し、さらに前記放射線によってマイナスイオンを発現し、前記マイナスイオンの発生量が300〜1000個/ccであることに特徴のある前項1または2に記載の内装用布帛。
[1]の発明では、少なくとも繊維層と、その裏側にゴム及び合成樹脂から選択される1種または2種以上の高分子成分を含むバッキング層を備えた内装用布帛において、前記バッキング層にラジウム鉱石微粉末を担持させるので、繊維層の表面風合に影響することなく、繊維層の色相にも制約されることなくラジウム鉱石微粉末を内装用布帛に担持することができる。また、前記バッキング層には、前記高分子成分100重量部に対し、ラジウム鉱石微粉末を5〜40重量部含有させているので、ラジウム鉱石から極微量の放射線とラドンガスが放出されて、ホルミシス効果が発現する。また、該放射線によって、空気中の原子、分子が衝突接触し、それらはラジカル化されたり、電離作用でイオン対を生成し、空気中のマイナスイオンを増加させることができる。
[2]の発明では、前記ラジウム鉱石微粉末が、平均粒子径が0.5〜150μmのラジウム鉱石微粉末であるので、内装用布帛があまり硬くなることなく、良好な風合いを得ることができる。
[3]の発明では、前記ラジウム鉱石微粉末から放出される極微量の放射線とラドンガスによって、例えば人体においては、適度に血液の循環が促進され免疫力や自然治癒力の高まるホルミシス効果を発現する。また、前記ラジウム鉱石微粉末から放出する極微量の放射線によってマイナスイオンが発現し、人体に様々な好影響を与える内装用布帛とすることができる。この時のマイナスイオンの発生量は、300〜1000個/ccが好適である。
本発明における内装用布帛とは、室内用や車両用のカーテン、カーペット、モケット、壁紙や椅子張り地等の内装用布帛でバッキング層を備えたものをいう。本発明は、ホルミシス効果を発現する内装用布帛に関するものであり、繊維層としては、綿、レーヨン、麻などのセルロース系繊維、ウール、絹などの動物繊維、ポリエステル,ナイロン、ポリプロピレンなどの合成繊維、及びこれらの2種類以上からなる複合繊維が挙げられ特に限定されるものではないが、摩擦により静電気が発生すると、マイナスイオンを捕捉してしまうおそれもあり、帯電防止剤を付与してあればより好ましい。また、繊維層の形態は、糸、織物、編物、不織布、タフテッドなどのいかなる形態であっても良い。本発明は繊維層の裏側のバッキング層に、ラジウム鉱石微粉末を含有させるのであるが、本発明に影響しない範囲で繊維層やバッキング層に防汚加工、抗菌加工、防虫加工、難燃防炎加工、消臭加工等の機能性を付与する加工を行なっても構わない。
バッキング層に使用する樹脂としては特に限定しないが、ゴム及び合成樹脂から選択される1種または2種以上の高分子成分を含むもので、高分子成分としては、SBR(スチレン−ブタジエン共重合体)、NBR(アクリロニトリル−ブタジエン共重合体)、MBR(メタクリル酸メチル−ブタジエン共重合体)、アクリル樹脂エマルジョン、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)天然ゴム等から選らばれる。
また、一般的にバッキング剤には無機充填剤が添加されるが、本発明においても無機充填剤を添加してもよい。無機充填剤としては特に限定しないが、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、シリカ等を例示できる。無機充填剤の含有量は、0でもよく、ラジウム鉱石微粉末の含有量との関係で、内装用布帛があまり硬くなることなく、良好な風合いを得るように含有量を決めればよいが、無機充填剤を0〜250重量部含有するのが好ましい。また、必要に応じて、抗菌剤、防虫剤、消臭剤、難燃剤、防炎剤等の各種添加剤を配合することもできる。
バッキング層に混入するラジウム鉱石微粉末は、ラジウムが豊富に含まれる鉱石で、ラジウムから出る極微量の放射線が、本来人間の持っている自然治癒能力を刺激し活性化すると考えられており、その効果をホルミシス効果と称し近年注目されてきている。また放射線と同時にラジウム鉱石微粉末から放出されるラドンガスは、呼吸によって体内に入り血液に溶け込み壊変によって短時間に次々に娘核種を生成していくので、そのときに出る放射線の効果が数日は期待できる。またラジウム鉱石微粉末から放出される放射線は、空気中の原子、分子に衝突接触すると、それらはラジカル化されたり、電離作用でイオン対を生成し、空気中のマイナスイオンを増加させることから、本発明では簡便的にマイナスイオンの発生量を測定してホルミシス効果の目安としている。
また、ラジウム鉱石微粉末は、内装用布帛があまり硬くなることなく良好な風合いを得るために微粒子にして用いる必要があるが、その粒径は平均粒子径が0.5μm〜150μmであればよい。0.5μm未満では粉砕に要するコストが増大し、150μmを越えると風合いが硬くなり過ぎて好ましくない。
ラジウム鉱石微粉末の内装用布帛に対する塗布量は、5〜30g/m2が好ましい。5g/m2未満ではマイナスイオンの発生量が少なく、30g/m2を越えると風合いが硬くなり過ぎることから好ましくない。また、内装用布帛の表面繊維層にラジウム鉱石微粉末を含有させることは可能であるが、繊維層が硬くなったり、繊維層にラジウム鉱石微粉末の色が着き、繊維層の色が制限されることから、表面繊維層にはラジウム鉱石微粉末を含有させない方が好ましい。
ホルミシス効果を得るためのマイナスイオンの発生量は、300〜1000個/ccが好ましく、更に好適なマイナスイオンの発生量は、400〜500個/ccとされている。マイナスイオンの発生量が300個/cc未満では、十分なホルミシス効果を得ることができず、1000個/ccを超えても経済的なホルミシス効果を得られない。
バッキング層は、繊維層の裏側にゴム及び合成樹脂から選択される1種または2種以上の高分子成分100重量部に対し、平均粒子径が0.5μm〜150μmのラジウム鉱石微粉末を5〜40重量部、前記ラジウム鉱石微粉末を除く無機充填剤を0〜250重量部、可塑剤及び/または水を30〜200重量部混合したバッキング組成物を、乾燥重量で80〜600g/m2となるように塗布し、120〜180℃で5〜20分乾燥すればよい。
また、前記バッキング層の下側に、セカンド基布として、織基布、編基布、不織布等を積層接着することも可能であり、バッキング剤の塗布方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、ロールコーター法、ダイレクトコート法、ナイフコート法、スプレーコート法等が挙げられる。また、軽量化、低塗布量化、クッション性の向上等のため、バッキング剤を発泡して塗布するか、塗布後発泡することも可能である。
つぎに本発明の具体的な実施例に沿って作成した内装用布帛とその評価結果について述べる。図1は本発明の一実施形態に係るカーペットを示す断面図で、バッキング層4にラジウム鉱石微粉末を含有させ、ホルミシス効果とマイナスイオンを発生させるものである。
<マイナスイオンの測定方法>
イオンテスター(エコホリステック株式会社製 MODEL EB−12A)を用いてマイナスイオンの量を測定する。尺角に切断した測定試料にイオンテスターを置きスイッチを入れ、一箇所につき三回測定し、五箇所を測定し平均値で求める。マイナスイオンの発生量でホルミシス効果の目安とした。
イオンテスター(エコホリステック株式会社製 MODEL EB−12A)を用いてマイナスイオンの量を測定する。尺角に切断した測定試料にイオンテスターを置きスイッチを入れ、一箇所につき三回測定し、五箇所を測定し平均値で求める。マイナスイオンの発生量でホルミシス効果の目安とした。
<ホルミシス効果の確認>
実施例1で作成したカーペットをベットマットとして使用し、3ヶ月間にわたって脳の血液循環動態に及ぼす影響を、総ヘモグロビン量、組織酸素飽和度、酸素化ヘモグロビン量、抹消血管の血液量変化率の四項目について、経時変化を調査したところいずれの項目においても有意差があることを確認している。また、基礎代謝量の変化についても1ヶ月間にわたって調査したが、その効果が確認されている。
実施例1で作成したカーペットをベットマットとして使用し、3ヶ月間にわたって脳の血液循環動態に及ぼす影響を、総ヘモグロビン量、組織酸素飽和度、酸素化ヘモグロビン量、抹消血管の血液量変化率の四項目について、経時変化を調査したところいずれの項目においても有意差があることを確認している。また、基礎代謝量の変化についても1ヶ月間にわたって調査したが、その効果が確認されている。
<実施例1>
基布目付け100g/m2のPP不織布(スパンボンド)にパイル長7mm、パイル目付け880g/m2でタフトしたナイロンループタフテッドカーペット1m2に、SBR100重量部、平均粒子径25μmのラジウム鉱石微粉末7重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるSBRラテックスエマルジョン組成物を、カーペット裏面に500g/m2ロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が200g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は13g/m2であった。この試料を前記測定方法にてマイナスイオンを測定したところ、測定値は540個/ccであった。風合い、コストとも満足のいくものであった。
基布目付け100g/m2のPP不織布(スパンボンド)にパイル長7mm、パイル目付け880g/m2でタフトしたナイロンループタフテッドカーペット1m2に、SBR100重量部、平均粒子径25μmのラジウム鉱石微粉末7重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるSBRラテックスエマルジョン組成物を、カーペット裏面に500g/m2ロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が200g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は13g/m2であった。この試料を前記測定方法にてマイナスイオンを測定したところ、測定値は540個/ccであった。風合い、コストとも満足のいくものであった。
<実施例2>
実施例1と同じカーペット表皮の裏面に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径50μmのラジウム鉱石微粉末23重量部、炭酸カルシウム20重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に500g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が200g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は30g/m2で炭酸カルシウム塗布量は27g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は900個/ccであった。
実施例1と同じカーペット表皮の裏面に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径50μmのラジウム鉱石微粉末23重量部、炭酸カルシウム20重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に500g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が200g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は30g/m2で炭酸カルシウム塗布量は27g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は900個/ccであった。
<実施例3>
パイル長3mm、300g/m2のポリエステル製モケット表皮1m2に、アクリル樹脂エマルジョン組成物(アクリル樹脂100重量部、平均粒子径50μmのラジウム鉱石微粉末30重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しモケット裏面に200g/m2をロールコーターで塗布した。140℃10分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が80g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は18g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は980個/ccであった。
パイル長3mm、300g/m2のポリエステル製モケット表皮1m2に、アクリル樹脂エマルジョン組成物(アクリル樹脂100重量部、平均粒子径50μmのラジウム鉱石微粉末30重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しモケット裏面に200g/m2をロールコーターで塗布した。140℃10分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が80g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は18g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は980個/ccであった。
<実施例4>
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径50μmのラジウム鉱石微粉末6重量部、炭酸カルシウム200重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に700g/m2をロールコーターで塗布した。その後さらにポリエステル不織布(厚さ6mm目付け350g/m2)を貼り合わせ、130℃15分間乾燥してバッキング加工を行なった。乾燥後の固形分塗布量が490g/m2となり、ラジウム鉱石微粉末の塗布量は9g/m2、炭酸カルシウム塗布量は314g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は380個/ccであった。
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径50μmのラジウム鉱石微粉末6重量部、炭酸カルシウム200重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に700g/m2をロールコーターで塗布した。その後さらにポリエステル不織布(厚さ6mm目付け350g/m2)を貼り合わせ、130℃15分間乾燥してバッキング加工を行なった。乾燥後の固形分塗布量が490g/m2となり、ラジウム鉱石微粉末の塗布量は9g/m2、炭酸カルシウム塗布量は314g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は380個/ccであった。
<比較例1>
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径25μmのラジウム鉱石微粉末3重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に400g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が160g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は4g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は290個/ccと少なかった。
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径25μmのラジウム鉱石微粉末3重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に400g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が160g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は4g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は290個/ccと少なかった。
<比較例2>
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径25μmのラジウム鉱石微粉末3重量部、炭酸カルシウム50重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に400g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥してバッキング加工を行なった。乾燥後の固形分塗布量が160g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は3g/m2で炭酸カルシウム塗布量は50g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は280個/ccと少なかった。
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径25μmのラジウム鉱石微粉末3重量部、炭酸カルシウム50重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に400g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥してバッキング加工を行なった。乾燥後の固形分塗布量が160g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は3g/m2で炭酸カルシウム塗布量は50g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は280個/ccと少なかった。
<比較例3>
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径0.3μmのラジウム鉱石微粉末10重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に400g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が160g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は14g/m2であった。この試料を前記測定方法にてマイナスイオンを測定したところ、測定値は570個/ccであったがラジウム鉱石微粉末のコストが合わず不合格とした。
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径0.3μmのラジウム鉱石微粉末10重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に400g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が160g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は14g/m2であった。この試料を前記測定方法にてマイナスイオンを測定したところ、測定値は570個/ccであったがラジウム鉱石微粉末のコストが合わず不合格とした。
<比較例4>
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径200μmのラジウム鉱石微粉末20重量部、炭酸カルシウム20重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に500g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が200g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は27.5g/m2で炭酸カルシウム塗布量は27.5g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は870個/ccであったが、カーペットが硬くなり好ましくない風合いとなってしまった。
実施例1と同じカーペット表皮に、SBRラテックスエマルジョン組成物(SBR100重量部、平均粒子径200μmのラジウム鉱石微粉末20重量部、炭酸カルシウム20重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しカーペット裏面に500g/m2をロールコーターで塗布した。130℃15分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が200g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は27.5g/m2で炭酸カルシウム塗布量は27.5g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は870個/ccであったが、カーペットが硬くなり好ましくない風合いとなってしまった。
<比較例5>
実施例3と同じモケット表皮に、アクリル樹脂エマルジョン組成物(アクリル樹脂100重量部、平均粒子径50μmのラジウム鉱石微粉末80重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しモケット裏面に200g/m2をロールコーターで塗布した。140℃10分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が80g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は34g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は1170個/ccであり、実施例3よりもラジウム鉱石微粉末の塗布量が、約2倍に増加したにもかかわらずマイナスイオンの発生量はわずかに増加しただけであった。また、モケットが硬くなり好ましくない風合いであった。
実施例3と同じモケット表皮に、アクリル樹脂エマルジョン組成物(アクリル樹脂100重量部、平均粒子径50μmのラジウム鉱石微粉末80重量部、炭酸カルシウム0重量部、起泡剤及び増粘剤6重量部からなるバッキング剤)を作成しモケット裏面に200g/m2をロールコーターで塗布した。140℃10分間乾燥し、乾燥後の固形分塗布量が80g/m2となった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量は34g/m2であった。この試料のマイナスイオンの測定値は1170個/ccであり、実施例3よりもラジウム鉱石微粉末の塗布量が、約2倍に増加したにもかかわらずマイナスイオンの発生量はわずかに増加しただけであった。また、モケットが硬くなり好ましくない風合いであった。
上記表1においてマイナスイオンの発生量が300個/cc以上を合格とし、風合い硬さについては、5名のパネラーの触手による官能試験を行い、3名以上硬いと判定したものを不合格とした。
比較例において、ラジウム鉱石微粉末の粒径が大きくなる比較例4では、マイナスイオンの発生量はそれ程変わらないが、風合いが硬くなり、ラジウム鉱石微粉末の含有量が少ない比較例1、2では、マイナスイオンの発生量が十分ではなかった。また、ラジウム鉱石微粉末の粒径が小さい比較例3では、風合いが柔らかくなり良好であるが、コスト的に満足のいくものとならなかった。ラジウム鉱石微粉末の塗布量が増加した比較例5では、風合いが硬く実施例3よりもラジウム鉱石微粉末の塗布量が約2倍に増加したにもかかわらずマイナスイオンの発生量はわずかに増加しただけであった。 以上説明したように、カーペット、椅子張り地等の内装用布帛において、繊維層の裏側のバッキング層に粒径0.5〜150μmのラジウム鉱石微粉末を含有することにより、300個以上のマイナスイオンを絶えず発生し、放射線ホルミシス効果のある内装用布帛を得ることができた。
1…カーペット
2…パイル層
3…基布
4…バッキング層
2…パイル層
3…基布
4…バッキング層
Claims (3)
- 少なくとも繊維層と、その裏側にゴム及び合成樹脂から選択される1種または2種以上の高分子成分を含むバッキング層を備えた内装用布帛において、前記バッキング層は、前記高分子成分100重量部に対し、ラジウム鉱石微粉末を5〜40重量部含有していることを特徴とする内装用布帛。
- 前記ラジウム鉱石微粉末が、平均粒子径が0.5〜150μmのラジウム鉱石微粉末であることを特徴とする請求項1に記載の内装用布帛。
- 前記ラジウム鉱石微粉末によって微量の放射線を発現し、さらに前記放射線によってマイナスイオンを発現し、前記マイナスイオンの発生量が300〜1000個/ccであることに特徴のある請求項1または2に記載の内装用布帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007182364A JP2009019301A (ja) | 2007-07-11 | 2007-07-11 | ホルミシス効果のある内装用布帛 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018164703A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 株式会社東京トルマリン | トルマリン素材含有敷物 |
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- 2007-07-11 JP JP2007182364A patent/JP2009019301A/ja active Pending
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