JP2009018950A - 水素発生方法、水素発生装置、水素発生装置の運転方法、水素供給システム、及び水素燃料車両 - Google Patents

水素発生方法、水素発生装置、水素発生装置の運転方法、水素供給システム、及び水素燃料車両 Download PDF

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Abstract

【課題】原材料の単位重量当たりの水素発生量が多い水素発生装置を提供する。
【解決手段】水素発生装置1は、含水素材料2を収容した容器3と、液体4を貯蔵する液体貯蔵容器5とを備えている。液体貯蔵容器5と容器3との間には、管路である液体ライン6が設けられ、ポンプ7は、液体ライン6から供給される液体4を加圧して噴射ノズル8へ送る。噴射ノズル8は、容器3の内部へ液体4を噴霧9として噴射する。容器3には、加熱装置10が設けられ、容器3内部の含水素材料2を加熱することができるようになっている。また、容器3には、発生された水素を放出するための水素放出口11が設けられている。水素放出口11には、図外の水素利用装置へ水素を供給するための水素ガスライン13が接続され、水素ガスライン13を開閉する電磁弁12が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、水素発生方法及びその応用に係り、特に移動体に好適な水素発生方法、水素発生装置、水素発生装置の運転方法、水素供給システム、及び水素燃料車両に関する。
従来より携帯型燃料電池や水素燃料車両に水素を供給する方法として、極低温の液体水素貯蔵装置から水素を供給する方法。高圧水素ガスタンクから水素を供給する方法、及び水素を含む材料から移動体上で水素を発生させて供給する方法が知られている。
ところが液体水素貯蔵装置は、高性能な断熱容器を備えても一日当たり数%の液体水素蒸発を抑制できず、また装置が大がかりになる欠点がある。また高圧水素ガスタンクも高圧力に対して強度を備えなければならず、単位貯蔵水素当たりの容積及び重量が嵩むという欠点がある。このため、水素以外の原料から携帯型燃料電池または水素燃料車両において水素を発生させる方法に注目されている。
このような水素発生方法の従来技術としては、粉砕や温度衝撃による活性化処理を施したアルミニウム微粒子と水とを反応させることにより、(化1)に示すように水が分解されると共にアルミニウムが酸化されることで、水素ガスを発生させる方法が知られている(例えば特許文献1、2)。
2Al + 3H2O → Al23 + 3H2 …(化1)
この反応を詳しく見れば、アルミニウム微粒子の表面における、
Al + 3H2O → Al(OH)3 + (3/2)H2 …(化2)
(化2)という表面反応と、アルミニウム微粒子に形成されたクラック内部で進行する
3Al + 3H2O → AlH3 + Al23 + (3/2)H2 …(化3)
(化3)というバルク反応と、アルミニウム微粒子の表面とバルクの境界で生じる
Al(OH)3 + AlH3 → Al23 + 3H2 …(化4)
(化4)という界面反応から構成されていると考えられている。
また、非特許文献1によれば、(化5)に示すように、アルミニウム水素化物を約200℃の温度で加熱すると、金属アルミニウムと水素に分解することが記載されている。
AlH3 → Al + (3/2)H2 …(化5)
特開2006−45004(第4頁、図1) 特開2006−63405(第4頁、図1) Decomposition Kinetics of the AlH3 Polymorphs Jason Greatz and James J. Reilly J.Phys.Chem.B 2005,109,22181-22185
しかしながら、特許文献1,2に記載の技術では、原料のアルミニウム重量に対する発生水素の理論的な最大重量が11[wt%]に留まるという問題点があり、更なる水素発生効率の向上が求められている。
本発明は、上記問題点を解決するために、含水素材料から加熱により水素を発生させるとともに、前記含水素材料または水素発生後の材料に液体を供給して水素を発生させることを要旨とする水素発生方法である。
また本発明は、上記問題点を解決するために、水素を含有する含水素材料と、該含水素材料を収容する容器と、前記含水素材料を加熱する加熱装置と、前記容器内へ水を供給する水供給装置と、前記容器内で発生した水素を外部へ放出する水素放出口と、を備えたことを要旨とする水素発生装置である。
また本発明は、上記問題点を解決するために、水素を含有する含水素材料と、該含水素材料を収容する容器と、前記含水素材料を加熱する加熱装置と、前記容器内へ水を供給する水供給装置と、前記容器内で発生した水素を外部へ放出する水素放出口と、前記容器内で発生した水素量または前記水素放出口から取り出した水素量を計測する水素量計測手段と、を備えた水素発生装置の運転方法であって、前記加熱装置により前記含水素材料の少なくとも一部を加熱して水素を発生させる第1のプロセスと、前記水供給装置により前記容器内の前記水素発生後の材料に水を供給することにより水素を発生させる第2のプロセスと、を備えたことを要旨とする水素発生装置の運転方法である。
また本発明は、上記問題点を解決するために、含水素材料から加熱により水素を発生させるとともに、前記含水素材料または水素発生後の材料に液体を反応させて水素を発生させる水素発生装置と、水素を燃料とする水素燃料動力装置と、を備えた水素供給システムであって、前記水素発生装置から前記水素燃料動力装置に水素を供給することを要旨とする。
さらに本発明は、上記問題点を解決するために、含水素材料から加熱により水素を発生させるとともに、前記含水素材料または水素発生後の材料に液体を反応させて水素を発生させる水素発生装置と、水素を燃料とする水素燃料動力装置と、を備え、前記水素発生装置から前記水素燃料動力装置に水素を供給する水素供給システムを備えたことを要旨とする水素燃料車両である。
本発明に係る水素発生方法によれば、含水素材料を原材料としているので、原材料の単位重量当たりの発生水素量を大幅に向上することができるという効果がある。
また本発明に係る水素発生装置によれば、水素を含有する含水素材料と、該含水素材料を収容する容器と、前記含水素材料を加熱する加熱装置と、前記容器内へ水を供給する水供給装置と、前記容器内で発生した水素を外部へ放出する水素放出口と、を備えたことにより、加熱装置による加熱で容易に水素発生装置を起動できるとともに、水素放出口水素が供給されるので、原材料の単位重量当たりの発生水素量を大幅に向上し、かつ取り扱いが容易な水素発生装置を提供することができるという効果がある。
また本発明に係る水素発生装置の運転方法によれば、加熱装置により含水素材料の少なくとも一部を加熱して水素を発生させる第1のプロセスと、水供給装置により容器内の水素発生後の材料に水を供給することにより水素を発生させる第2のプロセスと、を備えたことにより、原材料の単位重量当たりの発生水素量を大幅に向上することができるという効果がある。
また本発明に係る水素供給システムによれば、含水素材料から加熱により水素を発生させるとともに、前記含水素材料または水素発生後の材料に液体を反応させて水素を発生させる水素発生装置と、水素を燃料とする水素燃料動力装置と、を備え、前記水素発生装置から前記水素燃料動力装置に水素を供給することにより、水素燃料動力装置の運転継続可能な時間を大幅に延長することができるという効果がある。
本発明に係る水素燃料車両よれば、含水素材料から加熱により水素を発生させるとともに、前記含水素材料または水素発生後の材料に液体を反応させて水素を発生させる水素発生装置から水素を燃料とする水素燃料動力装置である水素燃料車両へ水素を供給するので、水素燃料車両の航続距離を大幅に伸延することができるという効果がある。
次に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず最初に、含水素材料としての金属水素化物から加熱により水素を発生させると共に、この金属水素化物または水素発生後の金属に、ヒドロキシル基(水酸基)を有する液体としての水を反応させて水素を発生させる水素発生方法を説明する。
ここで金属Mを例えば2価とし、金属水素化物をMH2 で示す。この金属水素化物MH2 を加熱して熱分解させることにより、水素を発生させる。副生物として多数のクラックが形成された高活性の金属Mの微粒子が得られる。この金属水素化物の分解反応は、吸熱反応である。これが第1のプロセスである。金属水素化物は、例えば、Al ,Mg ,Li ,Si ,Fe の何れか一つ以上の金属水素化物である。
次いで、高活性金属Mに水を加えると、高活性金属により水が分解されて水素を発生するとともに、高活性金属Mは、酸化されてMO2 となる。この反応は発熱反応である。これが第2のプロセスである。液体は、水以外に各種のアルコール等のヒドロキシル基を有する液体でも水素を発生させることができる。
次に、金属水素化物としてAlH3 、液体として水を用いた例を説明する。尚、水は、精製水でなくてもよく、多少の溶質を含む水溶液、例えば水道水であってもかまわない。
AlH3 は、加熱すると約200℃の温度により熱分解し、水素を放出して、表面に無数のクラックがある高活性の金属Al となる。この熱分解反応を第1のプロセスと呼ぶ。この反応を化学式で示すと、(化6)となる。
AlH3 → Al + (3/2)H2 …(化6)
この高活性金属Al に水を加えると、水は分解されて水素が発生し、高活性金属Al は、酸化されて酸化アルミニウムとなる。これを第2のプロセスと呼ぶ。この反応を化学式で示すと、(化7)となる。
2Al + 3H2O → Al23 + 3H2 …(化7)
第1、第2のプロセスを合わせると、全体では、(化8)の反応となる。
2AlH3 + 3H2O → Al23 + 6H2 …(化8)
本実施例の水素発生方法においては、水を計算に入れない場合、(化8)の反応における材料のAlH3 に対する発生水素量は、最大で約20[wt%]となり、従来例の金属Al から水素を発生する方法の最大約11[wt%]に比べて、大幅に向上している。
図1は、本発明の実施例1である水素発生装置の構成を説明する装置構成図である。同図において、水素発生装置1は、含水素材料2を収容した容器3と、液体4を貯蔵する液体貯蔵容器5とを備えている。液体貯蔵容器5と容器3との間には、液体4を容器3へ供給するための管路である液体ライン6が設けられている。ポンプ7は、液体ライン6から供給される液体4を加圧して噴射ノズル(噴射弁)8へ送る。噴射ノズル8は、容器3の内部へ液体4を噴霧9として噴射できるようになっている。液体貯蔵容器5と液体ライン6とポンプ7と噴射ノズル8とは、容器3の内部へ液体を供給する液体供給手段である。
また、容器3には、加熱装置10が設けられ、容器3内部の含水素材料2を加熱することができるようになっている。加熱装置10としては、燃焼ガスや熱媒体と、含水素材料2との間で熱交換させることができる熱交換器や、電気ヒータ等が考えられる。加熱装置10による加熱は、含水素材料2の一部でもよく、含水素材料2の全体でもよい。
このような加熱装置10を設けることにより、含水素材料2の加熱が容易となり、水素発生を容易に開始することができる。
また、容器3には、発生された水素を放出するための水素放出口11が設けられている。水素放出口11には、図外の水素利用装置へ水素を供給するための管路である水素ガスライン13が接続され、水素ガスライン13を開閉する電磁弁12が設けられている。
容器3に収容する含水素材料は、金属の水素化物が好ましく、金属水素化物の中でも分解温度が低いAlH3 が好ましい。液体貯蔵容器5に貯蔵する液体4としては、ヒドロキシル基を有する液体が好ましく、中でも水が最も好ましい。
尚、図示しないが水素発生装置1には、制御装置が設けられている。この制御装置は、水素発生の開始、水素発生の終了、液体4を加圧して噴射ノズル8へ圧送するポンプ7の制御、噴射ノズル8の制御、加熱装置10の制御、電磁弁12の制御等により、水素発生装置による水素発生方法の制御を行うものである。制御装置の具体例としては、CPUと、プログラムROMと、作業用RAMと、入出力インタフェースとを備えたマイクロプロセッサを利用できる。
図1に示した水素発生装置による水素発生方法は、含水素材料2を加熱装置10により加熱して熱分解により水素を発生させる第1のプロセスと、液体貯蔵容器5から容器3へ液体4を供給して水素を発生させる第2のプロセスとがある。そして、第1、第2のプロセスの時間関係により、表1に示すように、4つの運転モード、運転モード1から運転モード4が考えられる。
Figure 2009018950
運転モード1は、第1プロセスと第2プロセスとを同時に開始して同時に終了する並列運転モードである。この運転モード1によれば、加熱装置10による含水素材料2の加熱と、噴射ノズル8による液体4の含水素材料2への噴射とを同時に行うという最も簡単な制御により水素発生が可能となる。
運転モード2は、第1プロセスを最初に行い、第1プロセス終了後に第2プロセスを開始する直列運転モードである。この運転モード2によれば、最初に加熱装置10により含水素材料2の加熱を行って第1プロセスによる水素発生を行い、加熱装置10の停止により第1プロセスを終了するとともに、液体4の供給を開始して第2プロセスを開始するので、加熱のためのエネルギ消費を最小限に抑制することができる。但し実際には、第1プロセスと第2プロセスとの切換時の水素発生量を確保するために、第1プロセスと第2プロセスとが多少時間的にオーバーラップするのが好ましい。
運転モード3は、第1プロセスを最初に開始し、ある程度第1プロセスが進行した後に、第2プロセスを開始し、以後、第1、第2プロセスを並列に行う運転方法である。即ち、加熱装置10による含水素材料2の加熱による水素発生を行い、ある程度含水素材料2の熱分解が進んでから、噴射ノズル8による液体4の含水素材料2への噴射を始める運転方法である。この運転モード3によれば、第2のプロセス開始後も高い水素発生速度を発揮することができる。
運転モード4は、第1プロセスと第2プロセスとを交互に行う運転方法である。即ち、加熱装置10による含水素材料2の加熱と、噴射ノズル8による液体4の含水素材料2への噴射と、を交互に行う運転方法である。この運転方法によれば、水素発生量を最も化学量論比に近づけることができ、高い水素発生量が得られる。
図2は、本発明の実施例2である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。同図において、水素供給システム30は、図1に示した水素発生装置1と、水素発生装置1から水素の供給を受ける水素燃料動力装置15とを備えている。水素発生装置1から水素燃料動力装置15へ水素を供給する水素ガスライン13には、水素圧力調整弁14が設けられている。水素燃料動力装置15は、例えば、水素を燃料とする内燃機関である水素燃料内燃機関、水素を燃料とする燃料電池システム、水素を燃料とする燃料電池車両等である。
図2における水素発生装置1の各構成要素は、図1に示した実施例1と同様であり、また水素発生装置1の運転方法も実施例1と同様であるので、重複する説明は省略する。
本実施例の水素供給システムによれば、含水素材料の重量当たりの水素発生量が従来技術に比べて多いので、水素燃料内燃機関や燃料電池システムの稼働可能時間を延長したり、燃料電池車両の航続距離を伸延することができるという効果がある。
図3は、本発明の実施例3である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。同図において、水素供給システム30は、図2に示した水素供給システムに対して、水素放出口11と電磁弁12との間に、水素ガスの流量を計測する流量計16が追加されている。流量計16は、例えばホットワイヤー式質量流量計や薄膜式質量流量計を利用可能である。その他の構成は、図2に示した実施例2と同様である。また水素発生装置1の運転方法も実施例1と同様であり、その運転モードも実施例1における運転モード1から4が可能である。
本実施例によれば、水素発生装置1が発生して水素放出口11から放出される水素ガスの流量を流量計16で計測することができるので、計測した水素ガス流量を図示しない制御装置で積算し、水素放出量の積算値を計算することができる。そして、水素放出量の積算値に基づいて、水素発生装置の運転制御を行うことができる。
運転モード1においては、水素ガス放出の終了を正確に認識することができるという効果がある。
また、運転モード2においては、第1プロセスから第2プロセス2への切換タイミングを水素放出量の積算値により正確に判定することができるという効果がある。
また、運転モード3においては、第1プロセスを開始してから、第2プロセス2を開始するタイミングを水素放出量の積算値により正確に判定することができるという効果がある。
さらに、運転モード4においては、第1プロセスと第2プロセス2とを交互に実行する際に、相互の切換タイミングを水素放出量の積算値により正確に判定することができるという効果がある。
次に、図11の制御フローチャートを参照して、本実施例における運転モード1の制御を説明する。水素発生装置の運転が開始されると、まずステップ(以下、ステップをSと略す)10において、制御装置は、加熱装置10による含水素材料2の加熱と、ポンプ7の駆動及び噴射ノズル8からの液体4の噴射を行う。これにより、第1、第2プロセスの並列による水素発生が開始される。次いでS12で制御装置は、電磁弁12を開いて水素燃料動力装置15へ水素ガスを供給する。このとき、水素燃料動力装置15の要求圧力に応じて水素圧力調整弁14が制御される。次いでS14で制御装置は、流量計16が計測した水素放出流量Qを読み込む。次いでS16で制御装置は、S14で測定した水素放出流量Qと、前回の水素放出流量Qの測定から今回の測定までの時間Δtとの積であるQ×Δtを、水素放出量の前回までの積算値Cに加算して、積算値Cを更新する。
次いでS18で制御装置は、水素放出量の積算値Cが所定値C1 以上であるか否かを判定する。S18の判定で、水素放出量の積算値Cが所定値C1 以上であれば、制御装置は、加熱装置10、ポンプ7を停止させ電磁弁12を閉じて、水素放出を終了する。この所定値C1 は、容器3に収容された含水素材料の性質及び量により、放出可能な水素量の値を実験的に求めて、予め制御装置に記憶させておくものとする。
S18の判定で、水素放出量の積算値Cが所定値C1 未満であれば、制御装置は、S20へ移り、水素放出流量Qが規定流量以上であるか否かを判定する。S20の判定で、水素放出流量Qが規定流量以上であれば、S12へ移り、水素燃料動力装置15への水素供給を行う。S20の判定で、水素放出流量Qが規定流量未満であれば、S10へ移り、更に水素発生を継続させる制御を行う。
以上の制御により、水素燃料動力装置15へ規定流量以上の水素ガスを供給しながら、無駄な含水素材料の加熱、及び過剰な液体の供給をさせることができる。また、予め容器3に収容された含水素材料の性質及び量により、水素放出量の積算値が所定値C1 に達したら水素放出の終了を判断することができる。
次に、図12の制御フローチャートを参照して、本実施例における運転モード2の制御を説明する。水素発生装置の運転が開始されると、まずS30において、制御装置は、加熱装置10による含水素材料2の加熱を行い、第1プロセスによる水素発生を開始する。次いでS32で制御装置は、電磁弁12を開いて水素燃料動力装置15へ水素ガスを供給する。このとき、水素燃料動力装置15の要求圧力に応じて水素圧力調整弁14が制御される。次いでS34で制御装置は、流量計16が計測した水素放出流量Qを読み込む。次いでS36で制御装置は、S34で測定した水素放出流量Qと、前回の水素放出流量Qの測定から今回の測定までの時間Δtとの積であるQ×Δtを、水素放出量の前回までの積算値Cに加算して、積算値Cを更新する。
次いでS38で制御装置は、水素放出量の積算値Cが所定値C2 以上であるか否かを判定する。この所定値C2 は、容器3に収容された含水素材料の性質及び量により、第1プロセスにより放出可能な水素量の値を実験的に求めて、予め制御装置に記憶させておくものとする。
S38の判定で、水素放出量の積算値Cが所定値C2 未満であれば、S30へ戻り、第1プロセスによる水素発生を継続させる。
S38の判定で、水素放出量の積算値Cが所定値C2 以上であれば、制御装置は、S40へ進み、加熱装置10による含水素材料の加熱を停止させ、第1プロセスによる水素発生を終了する。次いでS42で制御装置は、ポンプ7を駆動するとともに、噴射ノズル8から容器3内へ水の供給を開始する。次いでS44で制御装置は、水素燃料動力装置15へ水素供給を行う。次いでS46で制御装置は、流量計16が計測した水素放出流量Qを読み込む。次いでS48で制御装置は、S46で測定した水素放出流量Qと、前回の水素放出流量Qの測定から今回の測定までの時間Δtとの積であるQ×Δtを、水素放出量の前回までの積算値Cに加算して、積算値Cを更新する。
次いでS50で制御装置は、水素放出量の積算値Cが所定値C3 以上であるか否かを判定する。この所定値C3 は、容器3に収容された含水素材料の性質及び量により、第1、第2プロセスを合わせて放出可能な水素量の値を実験的に求めて、予め制御装置に記憶させておくものとする。S50の判定で、水素放出量の積算値Cが所定値C3 未満であれば、S44へ戻り、第2プロセスによる水素発生を継続させる。
S50の判定で、水素放出量の積算値Cが所定値C3 以上であれば、制御装置は、ポンプ7及び噴射ノズル8を停止させて、水素発生を終了する。
以上の制御により、第1プロセスの水素発生と、第2プロセスの水素発生とを直列に行う運転モード2を実行することができる。
次に、図13の制御フローチャートを参照して、本実施例における運転モード3の制御を説明する。図13のフローチャートにおいては、図12のフローチャートの「加熱の停止」のステップであるS40が削除されていること、及びS38の判定用所定値がC4 に変更されている点である。その他のステップは、図12と同様である。
所定値C4 は、第1プロセス単独による水素放出量が所定値C4 に達したときに、第2プロセスを開始するタイミングであると判定するための所定値である。図13に示した運転モード3においては、第1プロセスによる水素発生量が所定値C4 に達した後に、第1プロセスと第2プロセスとを並列に実行することができる。
尚、フローチャートに図示しないが、運転モード3において、第1プロセスによる水素発生中に、流量計16で計測される水素流量が所定値未満となった場合に、容器3へ液体貯蔵容器5から液体4の供給を開始して、第2プロセスによる水素発生を開始するように制御することもできる。この場合、液体供給時にも高い水素放出速度を得ることができる。
図4は、本発明の実施例4である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。同図において、水素供給システム30は、図2に示した実施例2の水素供給システムに対して、含水素材料2を収容した容器3を縦に配置し、噴射ノズル8と水素放出口11とを容器3の上部に配置した構成となっている。その他の構成は、図2と同様である。
本実施例によれば、含水素材料2を収容した容器3に上部から液体を放出し、容器3の全体へ液体を行き渡らせることができるので、含水素材料2全体を液体4と反応させることができるという効果がある。尚、本実施例においては、噴射ノズル8に代えて、液体4を滴下させるようなノズルであってもよい。
図5は、本発明の実施例5である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。同図において、水素供給システム30は、図4に示した実施例4の水素供給システムに対して、容器3の底部から液体4を液体貯蔵容器5へ回収するための液体回収ライン16と液体回収用のポンプ17とが追加されていることである。その他の構成は、図4と同様である。
本実施例によれば、容器3に供給され反応しなかった液体4を回収して再利用することができるので、液体4を無駄なく利用できるとともに、液体貯蔵容器5の容量を小型化することができるという効果がある。
図6は、本発明の実施例6である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。同図において、水素供給システム30は、図5に示した実施例5の水素供給システムに対して、水素燃料動力装置15で発生した液体4を液体貯蔵容器5へ回収するための液体回収ライン18と、チェックバルブ19,20とが追加されていることである。チェックバルブ19,20は、それぞれ液体回収ライン16,18における液体の逆流を防止するために配置されている。その他の構成は、図5と同様である。
本実施例によれば、水素燃料動力装置15における生成物である液体を液体貯蔵容器5へ回収して、容器3へ再供給することができるので、液体貯蔵容器5の容量を更に小型化することができる。
図7は、本発明の実施例7である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。同図において、水素供給システム30は、図6に示した実施例6の水素供給システムに対して、含水素材料2を収容する容器3を耐圧構造を有する耐圧容器21に置換したものである。その他の構成は、図6と同様である。耐圧容器21の材料としては、水素脆性が起きにくいオーステナイト系(SUS304,316等、面心立方構造)のステンレススチールや、カーボン繊維、ケブラー繊維等を樹脂で固めたコンポジット材が考えられる。
本実施例によれば、耐圧容器21の内部に発生した水素を高圧で貯蔵することができるので、水素発生装置による発生水素の圧力を高めることができるとともに、水素燃料動力装置15が水素放出を要求した場合、直ちに水素放出が可能となるという効果がある。
図8は、本発明の実施例8である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。同図において、水素供給システム30は、図7に示した実施例7の水素供給システムに対して、水素ガスライン13に接続する耐圧構造の水素貯蔵容器22を追加した構成となっている。その他の構成は、図7と同様である。水素貯蔵容器22の材料としては、耐圧容器21と同様に、水素脆性が起きにくいオーステナイト系(SUS304,316等、面心立方構造)のステンレススチールや、カーボン繊維、ケブラー繊維等を樹脂で固めたコンポジット材が考えられる。
本実施例によれば、含水素材料を収容する容器の容積を大きくすることなく、発生した水素を一時的に貯蔵することができるので、実装の自由度を向上させながら、水素発生装置による発生水素の圧力を高めることができるとともに、水素放出要求に対して、直ちに水素放出が可能となるという効果がある。
図9は、本発明の実施例9である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。同図において、水素供給システム30は、図4に示した実施例4の水素供給システムの容器3に対して、含水素材料2を入れ替えるための入替口23と、この入替口23を封止する蓋24とを追加した構成となっている。その他の構成は、図4と同様である。
本実施例によれば、容器3内の含水素材料2が水素発生を終了した後に、使用済み材料を取り出して、新たな含水素材料を容器3へ詰め替えることができ、再度水素発生装置、或いは水素供給システムとしての動作が可能となるという効果がある。また、容器3を取り外すことなく、含水素材料2を再充填することができるという効果がある。
図10は、本発明の実施例10である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。本実施例は、水素発生装置或いは水素供給システムから着脱可能な含水素材料容器を複数備えた実施例である。
図10において、本実施例の水素供給システム30は、水素発生装置1と、水素発生装置1が発生した水素を利用する水素燃料動力装置15とを備えている。水素発生装置1は、含水素材料2を収容した容器3a,3b,3c,3d(以下、3a〜3dと略す)を着脱可能に備えている。
水素発生装置1は、液体(水)4を貯蔵する液体貯蔵容器5とを備えている。液体貯蔵容器5からは、液体4を容器3a〜3dへ供給するための管路である液体ライン6が設けられている。液体ライン6の先端部は4方向に分岐して、それぞれコネクタ27a,27b,26c,27dが設けられている。ポンプ7は、液体ライン6の液体4を加圧して各コネクタ27a〜27dを介して容器3a〜3dへ送る。
また、水素供給システム30は、容器3a〜3dから発生水素の供給を受けるためのコネクタ26a〜26dを備えている。コネクタ26a〜26dは、水素ガスの圧力及び流量を測定する圧力・流量計25a〜25dを介して水素ガスライン13に接続され、水素ガスライン13は、電磁弁12、水素圧力調整弁14を介して、水素燃料動力装置15に水素を供給できるようになっている。また、水素ガスライン13に接続する耐圧容器である水素貯蔵容器22が設けられ、水素燃料動力装置15からの水素要求に対して即応した水素供給が可能となっている。
また、容器3a〜3dから未反応の液体4を回収するためのコネクタ28a〜28dが設けられ、液体回収ライン16、チェックバルブ19を介してポンプ17により液体貯蔵容器5へ液体4を回収できるようになっている。水素燃料動力装置15には、液体回収ライン18が接続され、水素燃料動力装置15から水素の反応により生成された水を回収し、チェックバルブ20を介してポンプ17により液体貯蔵容器5へ水を回収できるようになっている。
また水素供給システム30には、電源装置32が設けられ、スイッチ33a〜33dを介して、容器3a〜3dの電気ヒータ10a〜10dへ電力を供給し、各容器内の含水素材料2を加熱できるようになっている。
容器3a〜3dは、全て機能的には等しいので、以下、容器3aについて説明する。容器3aに関する記述中の添え字aをb、c、dに変更することにより、容器3b,3c,3dの記述となる。尚、容器3a〜3dが収容する含水素材料の種類及びその収容量、さらには、以下に説明する各コネクタの形状は、互いに等しくなくてもよいが、水素供給システムの管理上は、互換性を保持する方が好ましい。
容器3aの上部には、発生した水素を水素ガスライン13へ送出するためのコネクタ40a及び電磁弁12aと、液体ライン6から液体4の供給を受けるためのコネクタ41aが設けられている。また、容器3aの下部には、未反応の液体4を回収する液体回収ライン16へ接続するためのコネクタ42aが設けられている。
また容器3aは、噴射ノズル8aが設けられ、コネクタ41aから供給された液体4を容器3aの内部へ噴霧9aとして噴射できるようになっている。
また、容器3aには、加熱装置10aが設けられ、容器3a内部の含水素材料2を加熱することができるようになっている。加熱装置10aとしては、燃焼ガスや熱媒体と、含水素材料2との間で熱交換させることができる熱交換器や、電気ヒータ等が考えられるが、本実施例では、加熱装置10aは電気ヒータとし、加熱装置10aは、水素供給システムに接続するためのコネクタ43a及び44aを備えている。
容器3aに収容する含水素材料2は、金属の水素化物が好ましく、金属水素化物の中でも分解温度が低いAlH3 が好ましい。液体貯蔵容器5に貯蔵するヒドロキシル基を有する液体4としては、水が好ましい。
この容器3aが水素供給システム30に取り付けられた場合、コネクタ40aとコネクタ26a、コネクタ41aとコネクタ27a、コネクタ42aとコネクタ28a、コネクタ43aとコネクタ29a、コネクタ44aとコネクタ306a、とがそれぞれ嵌合し、管路または電路の接続が確立する。
また水素供給システム30には、制御装置31が付設されている。この制御装置31は、水素発生の開始、水素発生の終了、液体4を加圧して噴射ノズル8a〜8dへ圧送するポンプ7の制御、噴射ノズル8a〜8dの制御、加熱装置10a〜10dの制御、電磁弁12a〜12dの制御等により、水素発生装置による水素発生方法の制御を行うものである。制御装置31の具体例としては、CPUと、プログラムROMと、作業用RAMと、入出力インタフェースとを備えたマイクロプロセッサを利用できる。
次に、図14の制御フローチャートを参照して、本実施例における運転モード4の制御を説明する。図14の制御フローチャートは、本実施例において、4本備えた容器3a,3b,3c、3dのうち1本を選択した後に、各容器について行う制御である。
本実施例では、第1プロセスと第2プロセスからなる1サイクルの水素発生のサイクル数を計数するカウンタとしてNを用いる。また第1プロセスによる1回当たりの水素放出量の積算値をCa 、第2プロセスによる1回当たりの水素放出量の積算値をCb としている。勿論、Ca =Cb とすることも可能である。これらの所定値Ca 、Cb 、及び最大サイクル数(Nmax −1)は、1回当たりの第1プロセスにより放出する水素量の値、及び1回当たりの第2プロセスにより放出する水素量の値を種々に変化させて、同一量の含水素材料から得られる水素量が最も多くなる値を実験的に求めて、予め制御装置31に記憶させておくものとする。
図14において、水素発生装置の運転が開始されると、まずS60において、制御装置31はカウンタNの値を初期値1に設定する。次いでS62において、制御装置31は、加熱装置10による含水素材料2の加熱を開始し、第1プロセスによる水素発生を開始する。次いでS64で制御装置31は、電磁弁12を開いて水素燃料動力装置15へ水素ガスを供給する。このとき、水素燃料動力装置15の要求圧力に応じて水素圧力調整弁14が制御される。次いでS66で制御装置31は、圧力・流量計25が計測した水素放出流量Qを読み込む。次いでS68で制御装置31は、S66で測定した水素放出流量Qと、前回の水素放出流量Qの測定から今回の測定までの時間Δtとの積であるQ×Δtを、水素放出量の前回までの積算値Cに加算して、積算値Cを更新する。
次いでS70で制御装置31は、水素放出量の積算値Cが[N×(Ca +Cb )−Cb ]以上か否かを判定する。S70の判定で、水素放出量の積算値Cが[N×(Ca +Cb )−Cb ]未満であれば、第1プロセスの水素発生を継続するために、S72へ進む。S72では、制御装置31は、圧力・流量計25が測定した水素放出圧力Pを読み込む。次いでS74では、制御装置31は、水素放出圧力Pが所定値P1 以上であるか否かを判定する。S74の判定で水素放出圧力Pが所定値P1 未満であれば、S76へ進む。S76では、制御装置31は、加熱装置10による加熱を開始(既に加熱していれば加熱を継続)して、S64へ戻る。S74の判定で水素放出圧力Pが所定値P1 以上であれば、S78へ進む。S78では、制御装置31は、加熱装置10による加熱を停止(既に停止していれば停止を継続)して、S64へ戻る。
S70の判定で、水素放出量の積算値Cが[N×(Ca +Cb )−Cb ]以上であれば、本サイクルの第1プロセスによる水素発生が終了したので、S80へ進む。S80では、制御装置31は、加熱装置10による加熱を停止(既に停止していれば停止を継続)して、噴射ノズル8から容器3内へ水の供給を開始することにより第2プロセスを開始する。次いでS82で制御装置31は、電磁弁12を開いて水素燃料動力装置15へ水素ガスを供給する。このとき、水素燃料動力装置15の要求圧力に応じて水素圧力調整弁14が制御される。次いでS84で制御装置31は、圧力・流量計25が計測した水素放出流量Qを読み込む。次いでS86で制御装置31は、S84で測定した水素放出流量Qと、前回の水素放出流量Qの測定から今回の測定までの時間Δtとの積であるQ×Δtを、水素放出量の前回までの積算値Cに加算して、積算値Cを更新する。
次いでS88で制御装置31は、水素放出量の積算値CがN×(Ca +Cb )以上か否かを判定する。
S88の判定で、水素放出量の積算値CがN×(Ca +Cb )未満であれば、第2プロセスの水素発生を継続するために、S90へ進む。S90では、制御装置31は、圧力・流量計25が測定した水素放出圧力Pを読み込む。次いでS92では、制御装置31は、水素放出圧力Pが所定値P1 以上であるか否かを判定する。S92の判定で水素放出圧力Pが所定値P1 未満であれば、S94へ進む。S94では、制御装置31は、噴射ノズル8による水供給を開始(既に開始していれば水供給を継続)して、S82へ戻る。S92の判定で水素放出圧力Pが所定値P1 以上であれば、S96へ進む。S96では、制御装置31は、噴射ノズル8による水供給を停止(既に停止していれば停止を継続)して、S82へ戻る。
S88の判定で、水素放出量の積算値CがN×(Ca +Cb )以上であれば、本サイクルの第2プロセスによる水素発生が終了したので、S98へ進む。S98では、制御装置31は、カウンタNの値を1だけ増加させて、S100へ進む。S100では、制御装置31は、カウンタNの値が終了判定値Nmax に等しいか否かを判定する。S100の判定で、N≠Nmax であれば、次のサイクルの第1プロセスを行うために、S62へ戻る。S100の判定で、N=Nmax であれば、この容器からの水素放出を終了して、別の容器へ電磁弁12a〜12d、スイッチ33a〜33d等を切り換えて、再度図14の制御フローを実行する。
以上説明した本実施例によれば、含水素材料を収容した容器を複数備え、各容器毎に水素供給システムから着脱可能としたので、システム内の水素発生能力が低下した場合、水素発生の終了した容器のみを交換して、含水素材料の補充を行うことができるという効果がある。
また水素供給システムが備える含水素材料の容器の本数を変更することにより、水素消費量の多い水素燃料動力装置から水素消費量の少ない水素燃料動力装置まで本発明の水素供給システムを適用することができるという効果がある。
本発明の実施例1である水素発生装置の構成を説明する装置構成図である。 本発明の実施例2である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例3である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例4である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例5である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例6である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例7である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例8である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例9である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例10である水素供給システムの構成を説明するシステム構成図である。 本発明の実施例3における運転モード1の水素発生方法を説明する制御フローチャートである。 本発明の実施例3における運転モード2の水素発生方法を説明する制御フローチャートである。 本発明の実施例3における運転モード3の水素発生方法を説明する制御フローチャートである。 本発明の実施例10における運転モード4の水素発生方法を説明する制御フローチャートである。
符号の説明
1 水素発生装置
2 含水素材料
3 容器
4 液体
5 液体貯蔵容器
6 液体ライン
7 ポンプ
8 噴射ノズル
9 噴霧
10 加熱装置
11 水素放出口
12 電磁弁
13 水素ガスライン
14 水素圧力調整弁
15 水素燃料動力装置
30 水素供給システム

Claims (33)

  1. 含水素材料から加熱により水素を発生させるとともに、前記含水素材料または水素発生後の材料に液体を供給して水素を発生させることを特徴とする水素発生方法。
  2. 前記含水素材料を加熱して水素を発生させる第1のプロセスと、
    前記水素発生後の材料もしくは前記含水素材料に液体を添加して水素を発生させる第2のプロセスと、
    備えたことを特徴とする請求項1に記載の水素発生方法。
  3. 前記含水素材料は、金属水素化物であることを特徴とする請求項2に記載の水素発生方法。
  4. 第1のプロセスは、金属水素化物の熱分解反応により水素を発生させることを特徴とする請求項3に記載の水素発生方法。
  5. 第2のプロセスは、金属と液体との反応により、金属酸化物と水素とが生成する反応であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の水素発生方法。
  6. 前記金属水素化物は、Al ,Mg ,Li ,Si ,Fe のうちいずれか一つ以上の金属の水素化物であることを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れか1項に記載の水素発生方法。
  7. 前記液体は、水または水を主体とする溶液であること特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1項に記載の水素発生方法。
  8. 第1のプロセスの終了後に、第2のプロセスを行うことを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか1項に記載の水素発生方法。
  9. 第1のプロセスの開始後に、第1のプロセスと第2のプロセスを同時並行に行うことを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか1項に記載の水素発生方法。
  10. 第1のプロセスと、前記2のプロセスを交互に行うことを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか1項に記載の水素発生方法。
  11. 水素を含有する含水素材料と、
    該含水素材料を収容する容器と、
    前記含水素材料を加熱する加熱装置と、
    前記容器内へ水を供給する水供給装置と、
    前記容器内で発生した水素を外部へ放出する水素放出口と、
    を備えたことを特徴とする水素発生装置。
  12. 前記容器内で発生した水素量または前記水素放出口から取り出した水素量を計測する水素量計測手段を備えたことを特徴とする請求項11に記載の水素発生装置。
  13. 前記水供給装置は、前記容器上部から容器内へ水を供給する装置であることを特徴とする請求項11または請求項12に記載の水素発生装置。
  14. 前記容器の下部から水を回収して前記水供給装置へ戻す水循環装置を備えたことを特徴とする請求項13に記載の水素発生装置。
  15. 前記容器は、耐圧構造を有することを特徴とする請求項11乃至請求項14の何れか1項に記載の水素発生装置。
  16. 前記容器の外部に、水素を一時貯蔵する水素貯蔵装置を備えたことを特徴とする請求項11乃至請求項15の何れか1項に記載の水素発生装置。
  17. 前記加熱装置は、前記含水素材料の全体または一部を加熱する加熱装置であることを特徴とする請求項11乃至請求項16の何れか1項に記載の水素発生装置。
  18. 前記加熱装置は、電気ヒータまたは熱交換器であることを特徴とする請求項11乃至請求項17の何れか1項に記載の水素発生装置。
  19. 前記容器は、含水素材料の再充填が可能な構造であることを特徴とする請求項11乃至請求項18の何れか1項に記載の水素発生装置。
  20. 前記容器は、複数の容器に分割されていることを特徴とする請求項11乃至請求項19の何れか1項に記載の水素発生装置。
  21. 前記容器は、水素発生装置に対して着脱可能であることを特徴とする請求項11乃至請求項20の何れか1項に記載の水素発生装置。
  22. 水素を含有する含水素材料と、該含水素材料を収容する容器と、前記含水素材料を加熱する加熱装置と、前記容器内へ水を供給する水供給装置と、前記容器内で発生した水素を外部へ放出する水素放出口と、前記容器内で発生した水素量または前記水素放出口から取り出した水素量を計測する水素量計測手段と、を備えた水素発生装置の運転方法であって、
    前記加熱装置により前記含水素材料の少なくとも一部を加熱して水素を発生させる第1のプロセスと、
    前記水供給装置により前記容器内の前記水素発生後の材料に水を供給することにより水素を発生させる第2のプロセスと、
    を備えたことを特徴とする水素発生装置の運転方法。
  23. 前記水素発生装置から水素供給を開始した後、前記水素計測手段による単位時間当たりの水素量が所定値未満となった場合に、第1のプロセスまたは第2のプロセスによる水素発生を開始することを特徴とする請求項22に記載の水素発生装置の運転方法。
  24. 最初に第1のプロセスによる水素発生を行った後に加熱を停止して、第2のプロセスにより水素発生を行うことを特徴とする請求項22または請求項23に記載の水素発生装置の運転方法。
  25. 第1のプロセスによる水素発生による積算水素量が一定量に達した後に、第2のプロセスによる水素発生を開始することを特徴とする請求項24に記載の水素発生装置の運転方法。
  26. 最初に第1のプロセスによる水素発生を行った後に、引き続いて第1のプロセスと第2のプロセスとを並列に実行することにより水素発生を行うことを特徴とする請求項22または請求項23に記載の水素発生装置の運転方法。
  27. 第1のプロセスによる水素発生による積算水素量が一定量に達した後に、第2のプロセスによる水素発生を開始することを特徴とする請求項26に記載の水素発生装置の運転方法。
  28. 第2のプロセスによる水素発生を行った後に、第1のプロセスによる水素発生を行うことを特徴とする請求項22乃至請求項27の何れか1項に記載の水素発生装置の運転方法。
  29. 前記水素発生装置は、水素放出圧力を計測する圧力計測手段を更に備え、
    該水素放出圧力が所定値未満となった場合に、前記加熱手段により加熱を行って第1のプロセスによる水素発生を行うことを特徴とする請求項22乃至請求項28の何れか1項に記載の水素発生装置の運転方法。
  30. 請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の水素発生方法により水素を発生する水素発生装置と、
    水素を燃料とする水素燃料動力装置と、
    を備えた水素供給システムであって、
    前記水素発生装置から前記水素燃料動力装置に水素を供給することを特徴とする水素供給システム。
  31. 前記水素燃料動力装置から発生する水を前記水素供給装置へ供給することを特徴とする請求項30に記載の水素供給システム。
  32. 請求項30または請求項31に記載の水素供給システムを備えたことを特徴とする水素燃料車両。
  33. 前記水素燃料車両は、水素を燃料とする燃料電池を備えた燃料電池車両であることを特徴とする請求項32に記載の水素燃料車両。
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