JP2009017795A - 乗用型作業車両及びその例としての稲用のコンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】畦超えやトラックへの載せ降ろしを楽に行えるコンバインを提供する。
【手段】操縦席14かその近傍部で機体の側方に立ったオペレータの手が届く部分に、走行機体1の前後進と停止の操作を行う歩行操作用走行レバー43が設けられている。歩行操作用走行レバー43の設置場所の一例としては、操縦ハンドル25の側面部が挙げられる。歩行操作用走行レバー43は電気的手段で直進機構に介入しており、歩行操作用走行レバー43の回動操作によって走行機体1を前後進及び停止させることができる。
【選択図】図1

Description

本願発明は、例えば稲用の乗用型コンバインのように、主として農作業に使用されるクローラ走行方式の乗用型作業車両に関するものである。
稲用の乗用型コンバインは、一般に、クローラで支持された走行機体を備えており、走行機体の前部に操縦席(運転席)を前進方向に向かって右側に偏った状態で設けている。また、走行機体の前部には圃場の稲を刈り取る刈取部が高さ調節可能に連結されており、また、走行機体には、エンジンやトランスミッション、刈取部から搬送された穀桿を受け継いで脱穀する脱穀部、脱穀された籾を貯めるグレンタンク、グレンタンクの籾を排出するためのオーガなどが配置されている。
操縦席には操縦ハンドルや走行レバー(一般には前後進の取り替えと変速とを行うレバーで、変速操作レバーとも呼ばれる)が配置されており、操縦ハンドルの回転は例えば油圧式の旋回伝動機構(旋回HST)を介してクローラに伝達されており、走行レバーの動きは例えば油圧式の直進伝動機構(直進HST)を介してクローラの駆動系に伝達されている。
ところで、コンバインは圃場作業や路上走行ではオペレータが搭乗して操縦しているが、例えばトラックの荷台への載せ下ろしや畔越えのように機体が大きく前傾又は後傾する場合、安全のため、オペレータは走行機体から降りて歩きながら操作したい場合がある。この点について特許文献1,2には、レバー式操縦ハンドルや走行レバーが設けられた操作コラムを前傾可能に操縦席に取り付けることが開示されている。
特開昭63−248315号公報 特開2004−248号公報
前記両特許文献1,2では、操作コラムを起倒させることにより、当該操作コラムに設けた走行レバーをオペレータが搭乗して操作できる状態と歩行しながら操作できる状態とに切り替えできるようにしたものであるが、走行機体の前後進及び速度を切り替える走行レバーは、オペレータが搭乗した状態で自然な姿勢で操作できるように操縦席の出入り口よりも奥側に配置しており、従って、操作コラムを前に倒した状態でオペレータが操作する場合、オペレータは走行機体の前に立って歩きながら走行レバーを操作することになる。
しかし、オペレータが走行機体の前に立って走行レバーを操作することは可能ではあるが、足元を確認しながらレバーを操作せねばならないため作業が厄介である問題や、走行機体のずり下がりの不安をオペレータに感じさせる虞があった。特に、コンバインをトラックの荷台に積み下ろしする場合は、歩み板を荷台と地面とに傾斜姿勢で掛け渡してこの歩み板上を走行させるのであるが、オペレータは場合によってはコンバインの載せ降ろしに際して自分も歩み板を歩かねばならないため、積み下ろしの作業が厄介であった。
また、近年のコンバインでは、走行レバーはオペレータが座席に腰掛けた状態で左手で操作するように座席の左側(奥側)に配置されていることが多いが、特許文献1,2の考え方はこのように走行レバーを座席の左側に配置しているタイプのコンバインには適用できないのであった。
本願発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
本願発明は幾つかの構成を含んでいる。このうち請求項1の発明は、左右のクローラで支持された走行機体、前記走行機体の前部に設けた操縦席、オペレータが搭乗して操作できるように前記操縦席に配置されている操縦ハンドル及び搭乗操作用走行レバー、前記操縦ハンドルで操作される旋回機構、前記搭乗操作用走行レバーで操作される直進機構、を備えている乗用型作業車両において、前記走行機体のうち操縦席かその近傍に、前記直進機構を操作して少なくとも走行機体の前後進と停止とを切り替え得る歩行操作用走行レバーが、走行機体の側方に立ったオペレータによって操作できる状態に設けられている。
請求項2の発明は請求項1の発明を稲用のコンバインに適用したものであり、この発明では、前記走行機体の前部には、圃場の穀稈を刈り取って走行機体に向けて搬送する刈取部が高さ調節可能に連結されていると共に、前記操縦席が前進方向に向かって右側に偏った状態で設けられており、更に前記走行機体には、刈取部で刈り取られた穀稈から籾を分離する脱穀部と脱穀された籾を貯留するグレンタンクとが搭載されており、前記歩行操作用走行レバーは操縦席への出入り口の近傍部に設けられている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記歩行操作用走行レバーには、走行速度を変えるアクセルと走行を緊急停止させるブレーキとのうち少なくともいずれか一方が設けられている。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちのいずれかにおいて、前記歩行操作用走行レバーの動きで直進機構を操作し得る状態と操作できない状態とに切り替えるスイッチ手段を備えている一方、前記操縦席又はその近傍に、操縦席に人がいるか否かを検知する人検知手段を設けており、前記人検知手段と前記スイッチ手段とは、人検知手段が操縦席を無人と検知したときのみ前記スイッチ手段がONになって直進機構の操作が可能となるように関連している。
本願発明では、オペレータは地面に立って歩行操作用走行レバーを操作することで作業車両を前進させたり後退させたり停止させたりすることができるが、オペレータは走行機体の側方に立って操作できるため、オペレータが機体のずり落ちのような不安感を感じることはなくて安心感を向上させることができる。特に、トラックに載せ降ろしする場合も人は地面に立ったままで作業できるため、作業の容易性と安全性とに優れていて特に好適である。
また、搭乗操作用走行レバーとは別に歩行操作用走行レバーを設けるものであるため、搭乗操作用走行レバーの配置や構造が制約を受けることはなく、どのようなタイプの作業車両にも適用できて汎用性が高い。
請求項2は稲用のコンバインに適用したものであるが、コンバインでは、走行機体の前進方向に向かって右側が既刈り側になっているため、畦から圃場に乗り入れるに際してオペレータは稲を踏むことがなく、このため圃場への乗り入れを楽に行える利点がある。また、例えば右手で歩行操作用走行レバーを操作しながら左手を操縦ハンドルに伸ばして操向操作を行うというようなことも可能になるため、作業性に優れている。更に、オペレータは走行機体に搭乗しての操作と地面に立っての操作との移行を瞬時に行えるという利点もある。
請求項3のうち、歩行操作用走行レバーにアクセルを設けると、畦超えやトラックへの載せ降ろし作業を能率良く行うことができ、また、ブレーキを設けると瞬時に停止させることができるため、特にトラックへの積み込みに際して衝突を防止できる利点がある。勿論、アクセルとブレーキとの両方を設けても良いのである。
安全性や操作の確実性の点からは、歩行操作用走行レバーはオペレータが走行機体に搭乗している状態では機能しないのが好ましい。この場合、歩行操作用走行レバーの操作系にスイッチを設けて、オペレータがスイッチを手動でON・OFFすることも可能であるが、請求項4のように構成すると、オペレータが搭乗している状態では歩行操作用走行レバーは自動的に機能停止になるため、安全性に優れていて好適である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図7では第1実施形態を示し、図8では他の実施形態を示している。本願発明は乗用型コンバインに適用している。
図1は全体の側面図(右側面図)、図2は全体の平面図、図3はトラックへの積み込み状態を示す側面図、図4は要部の平面図、図5は要部の正面図、図6は要部の側面図、図7は操向伝達系の模式図である。なお、本実施形態で「前後」「左右」の文言を使用するが、この文言は、コンバインの前進方向を向いた姿勢を基準にしている。
(1).コンバインの概略
まず、主として図1,2に基づいてコンバインの概略を説明する。本実施形態のコンバインは二条刈り仕様であり、左右のクローラ2で支持された走行機体1と、その前端部に高さ変更可能に連結された刈取部3を大きな要素している。左右のクローラ2はそれぞれ一つの駆動輪と多数の従動輪とで周回するようになっており、駆動輪4は前部に配置されている。そして、左右の駆動輪4の回転数を変えることで舵取りされる。
刈取部3は、圃場の穀桿を捌く分草体5、捌かれた穀桿を保持して掻き揚げる掻き揚げタイン装置6、穀桿の株元を切断するカッター、刈取られた穀桿を走行機体1に向けて送るチエン方式の搬送装置7、未刈り穀桿を捌く起倒式の左右のサイドデバイダ8、等を備えている。これらの装置はフレームに取付けられており、フレームは駆動軸が内蔵されたメインリンク9を介して走行機体1の前端部に連結されており、メインリンク9を油圧シリンダで回動させることにより、刈取部3が昇降する。穀桿は、株元を左にして横向きに寝た姿勢で、走行機体1の左側部分に搬送される。
走行機体1は、クローラ2が取付けられたトラックフレーム(車台)とこれに固定された機体とを基本要素として構成されており、この走行機体1に、処理装置として、刈取部3から送られた穀桿を寝かせた状態で後方に向けて搬送するフィードチエン10、フィードチエン10で搬送された穀桿から籾を分離する脱穀部11、脱穀された籾を貯めるグレンタンク12、グレンタンク12から籾を機外に排出する旋回自在及び伸縮自在なオーガ13などが搭載されている。なお、脱穀後の排藁はカッターで裁断されて圃場に放散される。
グレンタンク12は走行機体1の右後部に配置されており、走行機体1のうちグレンタンク12の前方の部分に操縦席14を設けている。すなわち、操縦席14は走行機体1の前右部に配置されている。操縦席14には、オペレータOが腰掛ける座席15、オペレータOが足を載せる床板(ステップ板)16、ハンドル装置17、座席15に座ったオペレータOの左側の部分に配置されたサイドコラム18等が設けられており、サイドコラム18に主変速レバー19や副変速レバー20等のレバー類やスイッチ類を設けている。
主変速レバー19は請求項に記載した搭乗操作用走行レバーの一例であり、中立姿勢から前倒しすると走行機体1は前進し、中立姿勢から後ろに引くと走行機体は後退する。また、主変速レバー19は路上走行時のアクセルの役目も持っており、前倒しの程度が大きくなるほど速度は増す(速度を段階的に切り替えることも可能である。)。副変速レバー20は走行速度を2段階又は3段階に切り替えるためのもので、例えば、圃場作業モード用低速と路上走行モード用高速との2段階切り替えや、低速(例えば畦超え時に使用)と中速(圃場作業)と高速(路上走行)との3段階切り替えなどがある。
座席15の下方はエンジンルーム21になっていて、ここにエンジン22が配置されている。エンジンルーム21は前後及び左は隔壁で囲われており、右は開閉式のサイドカバー23で覆われている。サイドカバー23はフィルターを兼用するもので、空気はサイドカバー23で藁屑等の塵埃を除去してからエンジンルームに入る。
エンジンルーム21の底面は操縦席14の床板16よりもやや下方に位置しており、操縦席14の床板16の下面部の空間(すなわち床下空間)に操縦ケース24が配置されており、この操縦ケース24には、操縦ハンドル25や主変速レバー19の操作をクローラ2に伝達するための走行操作機構(直進機構及び旋回機構)が内蔵されている(詳細は後述する)。ハンドル装置17は回転式の操縦ハンドル25とを備えており、操縦ハンドル25を回転させると操縦ケース24に内蔵した旋回機構を介して左右のクローラ2の周回速度が変わって走行機体1が舵取りされる。
そして、本実施形態では、ハンドル装置17は水平姿勢かそれ以下に寝た姿勢まで倒すことができる。図3ではハンドル装置17を前倒しした状態を描いている。
(2).ハンドル装置の詳細
ハンドル装置17は走行機体1の右側に倒すことも可能であり、この場合は、トラックTへの載せ降ろしや畔越えに際しては、オペレータOは走行機体1の右側に立って操縦ハンドル25等を操作することができる。以下、ハンドル装置17や走行伝動機構の詳細を主として図4以下の図面を参照して説明する。以下の実施形態では、ハンドル装置17は走行機体1の右側に横倒しできるようになっている。
例えば図6に示すように、操縦ケース24の内部には前後方向に延びる操向入力軸28が配置されており、また、操縦ケース24の前面には、操向入力軸28の回りに回転するように補助ギアボックス29が取付けられている。補助ギアボックス29は、操向入力軸28の外側に同心に配置された中空状枢軸(図示せず)を介して取付けられている。
他方、ハンドル装置17は、補助ギアボックス29に固定されたインナーポスト30と、インナーポスト30に摺動自在で相対回転不能に嵌まったアウターポスト31とを備えており、両ポスト30,31によって中空状ポスト装置が構成されている。
そして、両ポスト30,31から成る中空状ポスト装置の内部に、筒状のアウターハンドル軸32とこれに上方から摺動自在で相対回転不能には嵌まったインナーハンドル軸33とから成るハンドル軸が配置されており、インナーハンドル軸33の上端に操縦ハンドル25が固定されている。例えば図6に示すように、操縦ハンドル25は足部25aを有しており、足部25aがインナーハンドル軸33の上端に固定されている。
図7に模式的に示すように、アウターハンドル軸32の下端には、自在継手を介して主動傘歯車34が固定されている。主動傘歯車34は補助ギアボックス29の内部に露出していて補助ギアボックス29に回転自在に取付けられており、操向入力軸28に相対回転不能に固定された従動傘歯車35に噛み合っている。従って、操縦ハンドル25を回転させると、ハンドル軸32,33を介して従動傘歯車35が回転し、これに連動して主動傘歯車34及び操向入力軸28が回転する。
他方、補助ギアボックス29は操向入力軸28の軸心回りに回転させることができ、このためハンドル装置17は起立状姿勢から略水平状の横向き姿勢まで自在に回動し得るが、主動傘歯車34の回転軸心と従動傘歯車35の回転軸心とは直交していて両傘歯車34,35は常に噛合状態が保持されているため、ハンドル装置17の起倒状態に関係なく操縦ハンドル25を回転させて操向入力軸28を回転させることができる。これが、ハンドル装置17を横倒ししても機外からコンバインを舵取りできる基本原理である。
また、摺動自在に嵌まり合ったアウターポスト31とインナーポスト32とで中空ポスト装置が構成されていることと、摺動自在に嵌まり合ったハンドル軸がアウター軸32とインナー軸33とで構成されていることとにより、ハンドル装置17は全体として伸縮式になっており、このため、オペレータOが地面に立って機外で操縦ハンドル25を操作するにおいて、オペレータOは走行機体1との間隔を任意に変えつつ操縦ハンドル25を操作できる。
アウターハンドル軸32とインナーハンドル軸33とを摺動自在で相対回転不能に保持するには、キー係合等の回り止め手段を採用したり、両ポスト30,31を角形等の非円形に形成することなどを採用したら良い。また、ハンドル軸32,33を摺動自在で相対回転不能に保持する手段としては、キー係合なスプライン嵌合などを採用できる。ハンドル軸32,33は軸受けによってポスト30,31に回転自在に保持されている。
例えば図5に示すように、インナーハンドル軸33には、当該インナーハンドル軸33を起立状姿勢と倒れ姿勢とに選択的に保持するロックレバー36を設けている。前記ロックレバー36の下部には前後方向に延びる軸受け部が形成されており、この軸受け部がインナーハンドル軸33に固定された軸受け材37に嵌まっており、かつ、ロックレバー36の下端には走行機体1の正面視で鉤形状のロック爪38が設けられている。他方、床板16の先端に設けたロック板39に、ロック爪38が係脱する係合溝40を形成している。
係合溝40は、インナーハンドル軸33が起立姿勢のときに係合爪38が係合し得るものと、例えば30°〜45°程度倒したときに係合爪38が係合し得るものと、水平よりもやや大きく倒したときに係合爪38が係合し得るものとの3つのが形成されている。ロックレバー36は、その係合爪38が係合溝40に嵌まり得る方向にばね(図示せず)で付勢されており、このため、3つの姿勢のうちの任意の姿勢に保持される。ハンドル装置17は、4段階以上の姿勢に段階的に保持したり無段階的に保持したりすることも可能である。
ロックレバー36はハンドル装置17の選択的姿勢保持手段の一例であるが、選択的姿勢保持手段としてはレバー方式に限らず、例えばハンドル装置に設けた板にピンを前後動自在に設けて、このピンを、走行機体に固定されたロック板に設けた複数の係合穴に選択的に嵌め入れるというピン方式を採用したり、ハンドル装置の回動をガスシリンダで支持するといったことも可能である。
操縦席14の床部には、ハンドル装置17が起立姿勢か倒れた姿勢かを判別する姿勢検知センサ41を設けている。本実施形態では姿勢検知センサ41は、可動式接触子を有するリミットスイッチを採用しており、インナーハンドル軸33が起立姿勢では接触子がインナーハンドル軸33に当たるとOFFになり、インナーハンドル軸33がある程度の角度以上に倒れるとOFFになるように設定されている。
センサ41のON・OFFは逆でも良い。また、センサ41の種類はリミットスィッチに限らず、光電スイッチや電磁式近接スイッチなどの各種のものを使用でき、更に、配置位置も床の箇所には限らず、例えば操縦ケース24の前面部に設けて、補助ギアボックス29の回転からハンドル装置の姿勢を検知することも可能である。
補助ギアボックス29にリミットスィッチ等のセンサを設けて、補助ギアボックス29の前面部かその近傍にリミットスイッチが当たったり離れたりするドグを設けるといったことも可能である。いずれにしても、姿勢検知センサ41は、オペレータOが誤った足で蹴って損傷したり物が当たって損傷したりすることがないように、カバーで覆っておくのが好ましい。
ハンドル装置17を構成するアウターハンドル軸32の下部には、インナーハンドル軸33に対するアウターハンドル軸32の嵌め込み深さを調節するための伸縮ロック手段の一例として、伸縮ロックハンドル42を設けている。
伸縮ロックハンドル42による長さのロック手段としては、例えば、a)伸縮ロックハンドル42に設けたピンをアウターハンドル軸32の内部に抜き差し自在に装着する一方、インナーハンドル軸33には前記ピンが嵌まる係合穴を軸方向に沿って複数個適宜間隔で設ける、b)伸縮ロックハンドル42で回転操作されるボルトをアウターハンドル軸32にねじ込んでこれをインナーハンドル軸33の外面に突っ張らせたり戻したりする、c)アウターハンドル軸32の下端部に伸縮ロックハンドル42でインナーハンドル軸33を締め付けたり緩めたりできるクランプ体を取り付ける、といったことを採用できる。勿論、他の方法でもよい。
ハンドル装置17を構成するアウターハンドル軸32のうちやや上部寄りの部位には、オペレータOが地面に立って走行機体1の前後進と停止とを着替えるための歩行操作用走行レバー43を設けている。歩行操作用走行レバー43はその下端を中心にして前後に回動するようにピンでアウターハンドル軸32に取付けられており、中立位置では走行機体1は停止し、中立位置を挟んで前に倒すと走行機体1は前進となり後ろに倒すと走行機体は後進状態になる。
歩行操作用走行レバー43の先端部に、アクセル手段の一例としてプッシュ式のアクセルボタン44を設けており、指による押しの程度の強弱に応じて進行速度が変わるようになっている。
歩行操作用走行レバー43の動きやアクセルボタン44の動きはワイヤーのような機械的連動手段で直進機構に動きを伝えることも可能であるが、構造の簡素化という点からは電気的な制御態様とするのが好ましい。アクセルボタン44(或いはアクセルレバー)をアウターハンドル軸32や操縦ハンドル25に設けることも可能であるが、本実施形態のように歩行操作用走行レバー43に設けると、前後進操作と速度制御操作とをスムースに行える利点がある。
操縦ハンドル25の頂面部には、走行機体1を進行状態と停止状態とに切り替えるブレーキスイッチ45が設けられている。ブレーキスイッチ45は例えばプッシュ式であり、人が手で押さえていない状態では走行機体1は進行可能な状態にあって歩行操作用走行レバー43によって前後進可能な状態になってり、オペレータOが手でプッシュするとブレーキが掛かって停止する。ブレーキスイッチ45は、オペレータOが操縦ハンドル25を握った状態で操作できる位置に設けており、このため、瞬時に停止操作を行える。
図6に示すように、例えばサイドコラム18の側面のように操縦席14の適宜部位に、オペレータOが操縦席14に存在するか否かを検知する人検知センサ46を設けている。この例では、人検知センサ46は人の熱を検知する赤外線センサを使用しているが、他の様々のセンサを使用できる(例えば、床板16や座席15に感圧スイッチを設けることも採用可能である。)。
(3).旋回機構及び直進機構の概略
次に、操向及び走行の制御系統を主として図7の模式図に基づいて説明する。本実施形態では、旋回機構及び直進機構として油圧式の無段変速装置(HST)を使用している(勿論、電動式の無段変速機を使用することも可能である。)。 本実施形態における駆動系及び操向系は、例えば本願出願人の先願に係る特開2002−308140号公報に開示されているものと基本的には同じであり、変速用HST、旋回用HST、歯車機構等を備えており、主変速レバー19及び副変速レバーを回動操作すると、直進用HSTを構成する直進油圧ポンプの回転斜板の角度が変化して直進油圧モータの正逆回転と回転数(すなわち速度)の制御とが行われる。
また、操縦ハンドル25を回転操作すると、旋回用HSTを構成する操向用油圧ポンプの回転斜板の角度が変化して左右駆動輪の回転数が変化し、左右駆動輪の周速度の違いに基づいて走行機体1の向きが変わる。この場合、旋回半径が小さいほど速度は低くなる。主変速レバー19をニュートラルにした状態では操縦ハンドル25は機能しておらず、走行機体の向きは変化しない。
歯車機構はミッションケース(図示せず)に内蔵されており、サンギヤ、遊星歯車、リングギア、プラネタリギヤ等を備えている。但し、動力伝達機構そのものは本願発明と直接に関連する訳ではないので説明は省略し、直進機構51と旋回機構52との原理的構成を図7の模式図に基づいて説明する。既述のとおり、本実施形態では、直進機構51と旋回機構52とは共通した操縦ケース24に内蔵されている。以下では、両者を総称した用語として走行操作機構53の文言を使用することがある。
走行操作機構53は、左右横長で水平姿勢の変速入力軸54を備えている。変速入力軸54は、操縦ケース24に軸受け部材55を介して片持ち梁の状態で回転可能に取付けられている。また、走行操作機構53は既述の操向入力軸28を備えており、この操向入力軸28は前後方向に延びており、その後端部には、自在継手56を介して入力支点軸57の後端部が連結されている。入力支点軸57には、上向き操向入力部材58′と横向き操向入力部材58″とが正面視で直交した姿勢に固定されている。
両操向入力部材58′,58″は、ベアリングを介して変速入力軸54に回転自在に連結されている。自在継手56は、前後長手の操向入力軸28の軸心と左右横長姿勢の変速入力軸54の軸心とが直交する交点箇所に位置している。
従って、操向入力軸28が正逆回転すると、操向入力部材58′,58″は操向入力軸28の軸心回りに正逆回転し、また、変速入力軸54が正逆回転すると変速入力軸54の軸心回りに回転し、入力支点軸57と一緒に前後方向に傾動する。また、操縦ハンドル25の回転によって操向入力軸28が正逆回転すると、操向入力部材58′,58″は操向入力軸28の軸心回りに正逆回転(回動する)する。
操縦コラム12の下部前側には、第1変速軸としての左右横長の主変速軸59が回転自在に軸支されている。主変速軸59の左側端部は操縦コラム12の左外側に突出しており、この突出端部が主変速リンク63を介して主変速レバー16に連結されている。主変速レバー16を前後方向に傾動操作すると、その操作力が主変速リンク63を介して主変速軸59に伝達され、当該主変速軸59をその軸心回りに正逆回転させる。
また、主変速軸59は、ロッド型主変速部材60とフロントリンク61とリアリンク62とからなるリンク機構を介して変速入力軸54に連動連結されている。このため、主変速レバー16の前後傾動操作にて主変速軸59がその軸心回りに正逆回転すると、変速入力軸54がその軸心回りに正逆回転し、その結果、上向き操向入力部材58′が入力支点軸57と一緒に前後傾動し、横向き操向入力部材58″はその軸心回りに回転する。
主変速軸59には操向出力筒65が回転可能に被嵌している。この操向出力筒65には略上向きのリンク型操向出力部材66が固定されており、リンク型操向出力部材66は、球関継手型操向出力連結部67を介して略前後長手のロッド型操向結合部材68の後端部に相対回動可能に連結されている。ロッド型操向結合部材68の前端部は、自在継手型操向入力連結部69を介して横向き操向入力部材58″に連結されている。
本実施形態では、操向出力筒65、リンク型操向出力部材66、ロッド型操向結合部材68、自在継手型操向入力連結部69、及び球関継手型操向出力連結部67の部材により、旋回機構52が構成されている。
操縦ケース24内部のうち操向出力筒65の手前側の部位には、主変速軸59や操向出力筒65と平行状に延びる左右横長の第2変速軸としての変速出力軸70が回転可能に軸支されている。この変速出力軸70には、略上向きのリンク型変速出力部材71が固定されており、リンク型変速出力部材71には、球関継手型変速出力連結部72を介して略前後長手のロッド型変速結合部材73の後端部が連結されている。また、ロッド型変速結合部材73の前端部は、自在継手型変速入力連結部74を介して上向き操向入力部材58′に連結されている。
本実施形態では、変速出力軸70、リンク型変速出力部材71、ロッド型変速結合部材73、自在継手型変速入力連結部74、及び球関継手型変速出力連結部72の組合せが、機体の車速(走行速度)の変更及び前後進の切換を行うための直進機構51を構成している。
操縦ケース24の後部には、旋回伝動筒75とその内部に同心に嵌まった直進伝動軸76とがそれぞれ独立して回転可能に軸支されている。旋回伝動筒75及び直進伝動軸76の前端部は操縦ケース24の内部に配置されている一方、旋回伝動筒75及び直進伝動軸76の後端部は操縦ケース24の後方に突出している。
旋回伝動筒75の前端部には左右横向きの旋回用上リンク部材77が固定されている一方、操向出力筒65には略後ろ向きに延びる操向出力リンク78が固定さており、これら旋回用上リンク部材77と操向出力リンク78とが継手軸79を介して相対動可能に連結されている。他方、旋回伝動筒75の後端部には横向きの旋回リンク80が固定されており、旋回用リンク80と旋回用HST81の旋回制御軸(図示省略)とは旋回用リンク機構82を介して相対動可能に連結されている。
一方、直進伝動軸76は旋回伝動筒75の前方と後方とに突出しており、直進伝動軸76の前端部には横向きの変速入力リンク83が固着されている一方、変速出力軸70には後ろ向き等の変速出力リンク84が固定されており、変速入力リンク83と変速出力リンク84とが継手軸85を介して相対動可能に連結されている。直進伝動軸76の後端部には横向きの直進リンク86が固定されており、この直進リンク86は、直進用HST87から突出した直進制御軸(図示省略)に直進用リンク88を介して連動連結されている。
(4).走行操作機構の動きのまとめ
次に、図4に基づいて、主変速レバー16や操縦ハンドル25を操作したときの直進機構51及び旋回機構52の作動を説明する。主変速レバー16が中立位置のときは、操縦ハンドル25を左右回動操作しても、操向入力部材58′,58″、ロッド型操向結合部材68及びロッド型変速結合部材73が操向入力軸28の軸心回りの円錐軌跡Cに沿って移動するため、リンク型操向出力部材66,リンク型変速出力部材71,操向出力軸65及び変速出力軸70は停止状態に維持される。
主変速レバー16を前方(後方)に倒す前進(後進)操作をしたときは、主変速軸59から下リンク62及びロッド型主変速部材60を経由した操作力により、操向入力部材95が変速入力軸54回りに前方(後方)に傾き、自在継手型操向入力連結部69が所定位置に停止した状態を保持しながら、自在継手型変速入力連結部74を前方(後方)に移動させ、リンク型変速出力部材71の前方(後方)揺動にて変速出力軸70を正転(逆転)させる。
そうすると、変速出力軸70から、当該変速出力軸70側のリンク部材85〜83を経由した操作力にて、直進伝動軸76がその軸心回りに正転(逆転)し、この正転(逆転)にて直進用リンク機構88が押し引きされ、直進油圧ポンプ23の直進制御軸を正逆回転させる。その結果、左右の走行クローラ2は主変速レバー16の前後傾動操作量に比例して同期して周回し、これによって前進(後進)動作を実行する。
主変速レバー16による前進(後進)操作をした状態で、操向ハンドル13を左方向(右方向)に回転させると、操向入力部材58′,58″は、変速入力軸54の回りに前方(後方)に傾いた姿勢で操向入力軸28の回りに正転(逆転)し、すると、自在継手型操向入力連結部69が後方(前方)に移動して、リンク型操向出力部材66が後方(前方)に揺動し、その結果、操向出力軸65を正転(逆転)させる。
すると、操向出力軸65から、球関継手軸79、操向出力リンク78及び旋回用上リンク部材77を経由した操作力にて、旋回伝動筒軸75がその軸心回りに正転(逆転)し、この正転(逆転)にて旋回用リンク機構82が押し引きされ、旋回油圧ポンプの旋回制御軸を正逆回転させる。その結果、操縦ハンドル25の回動操作量に比例して、左走行クローラ2が減速(増速)方向に駆動する一方、右走行クローラ2が増速(減速)方向に駆動し、左(右)方向に機体を旋回させてその走行進路を修正する。
この場合、前記の走行進路修正動作と同時に、操縦ハンドル25の左(右)回動操作にて、操向入力部材58′,58″が変速入力軸54の軸心回りに前方(後方)に傾いた姿勢で操向入力軸28の回りに正転(逆転)して、自在継手型変速入力連結部74を後方(前方)に移動させ、リンク型変速出力部材71の後方(前方)揺動にて変速出力軸70を逆転(正転)させる。
このため、変速出力軸70からの戻し操作力にて、直進伝動軸76はその軸心回りに逆転(正転)し、直進用リンク機構88が、操縦ハンドル25の回動操作量に比例して直進制御軸を逆転(正転)させ、そのときの旋回半径に対応して機体の前進(後進)直進速度を減速させる。
すなわち、前記通常の場合は、主変速レバー16による前進(後進)操作をした状態で操縦ハンドル25を回動操作すると、操縦ハンドル25の回転操作量に比例して、進路を修正する旋回半径と走行速度の減速量が変化し、操縦ハンドル25の回動操作量が大きいほど、左右の走行クローラ2の速度差を大きくして旋回半径が小さくなると共に、走行速度の減速量が増して車速(直進速度)が遅くなる。
また、前進時と後進時とでは、操縦ハンドル25の回動操作に対して自在継手型旋回入力連結部69の動きが逆になり、前後進の何れにおいても操縦ハンドル25の回動操作方向と機体の旋回方向とが一致する。
(5).歩行操作用走行レバーの操作系統
次に、歩行操作用走行レバー43に関連した構成及びそれらの働きを主として図7に基づいて説明する。歩行操作用走行レバー43は操縦ハンドル25を構成するアウターハンドル軸32に例えばピン90によって前後傾動自在に連結されているが、歩行操作用走行レバー43の下端はピン90より下方にはみ出たドグ部になっている一方、アウターハンドル軸32のうち歩行操作用走行レバー43の下方部にはリミットスイッチ91を設けており、リミットスイッチ91は、歩行操作用走行レバー43が傾動するとその下端のドグ部が当たって回動する接触子92を有している。
リミットスイッチ91はケーブル93で制御回路部84に接続されており、例えば、歩行操作用走行レバー43が中立姿勢のときは通電せず、歩行操作用走行レバー43を前傾させると前進信号を発する第1通電状態になり、歩行操作用走行レバー43を後傾させると後退用信号を発する第2通電状態になるように設定している。2つの通電状態の区別方法としては、信号線を変えても良いし、或いは、信号線は共通として電圧や抵抗値等の電気的特性を変えても良い。
他方、主変速レバー19の回動支点は回動軸95で構成されており、この回動軸95には電磁クラッチ付きのステップモータ96が接続されている。モータ96は、その回転により、主変速レバー19を中立位置と前進姿勢と後傾位置とに切り替えることができ、また、電磁クラックのOFFにより、回動軸95の駆動が不能になる。モータ96は制御回路部94に電源ケーブル93で接続されている。
操縦ハンドル25に設けたブレーキボタン45、歩行操作用走行レバー43に設けたアクセルボタン44、操縦席14の床部に設けた姿勢検知センサ41はそれぞれケーブル94で制御回路部94に接続されている。図示していないが、駆動系には駆動輪4の回転を制動する電磁式等の遠隔操作式ブレーキが設けられており、ブレーキボタン45がONになると駆動輪4にブレーキが掛けられる。
また、エンジンの燃料噴射ポンプには燃料噴射量を増減できる電磁式等の調節装置が設けられており、アクセルボタン44が押されると、調節装置が駆動されてエンジンの回転数が上がるようになっている。アクセルボタン44のプッシュの強さにモータ96の回転角度を比例させることにより、直進機構51の操作によって速度を変えることも可能である(この場合は、エンジン22の回転数は一定で速度が変わる)。人検知センサ46もケーブル100で制御回路部94に接続されている。
(6).まとめ
以上の構成において、リミットスイッチ91が無通電状態のときはモータ96は停止しており、リミットスイッチ91から前進信号が発せられるとモータ96は主軸が所定角度だけ正転して主変速レバー19を前進位置に回動させ、歩行操作用走行レバー43を中立位置に戻し回動すると前進信号が消えることでモータ96は元の状態に戻り回転する。
歩行操作用走行レバー43が後傾姿勢になるとリミットスイッチ91から後退信号が発せられてモータ96は主軸が所定角度だけ逆転して主変速レバー19を後退姿勢に回動させる。歩行操作用走行レバー43を後退姿勢から中立位置に戻す、モータ96は元の状態(原位置)に戻り回転して主変速レバー19を中立状態に復帰させる。
このように、オペレータOは走行機体の右側に立って歩行操作用走行レバー43を回動操作することより、コンバインを前進させたり後退させたり停止させたりすることができる。このため畦超えやトラックへの載せ降ろしを楽に行える。特に、本実施形態のように操縦ハンドル25を倒す構成を付加的に採用すると、進行方向の調整もでき、また、歩行操作用走行レバー43を走行機体1からより遠く離すことができてオペレータOは走行機体から遠く離れることができるため、作業がいっそう行い易い利点がある。
請求項に記載したスイッチ手段の一例として、リミットスイッチ91からの信号線の回路中にスイッチ101を設けており、操縦席14に人(オペレータO)がいて人検知センサ46がONになっている場合は、スイッチ101がOFFになっている。このため歩行操作用走行レバー43を回動操作してもコンバインは動かない。スッチ手段としては、人検知センサ46がONのときにモータ96の電磁クラッチをOFFにするという方法を採用することも可能である。
(7).他の実施形態
図8では他の実施形態を示している。(A)は斜視図、(B)は(A)のB−B視断面図、(C)及び(D)は前後進及び停止の具体的態様を示す図である。この実施形態は、コンバインのうち操縦席14の前部を構成するフロントコラム102の側面に歩行操作用走行レバー43を起立姿勢と左右外向き姿勢とに起倒自在に設けて、横向きに倒した状態でのみ前後進と停止との操作を行えるようにしている。
本実施形態も第1実施形態と同様に、主変速レバー19等の走行系を構成する適宜の部材をモータや電磁ソレノイド等で駆動することで前後進と停止とを行うようになっている。そして、(B)(C)に示す例では、歩行操作用走行レバー43を横向きに倒すと安全スイッチ103がONになって例えば第1実施形態のモータ96が駆動可能状態になる。
そして、(C)は歩行操作用走行レバー43に設けたグリップ104の断面図であるが、この例では、グリップ104の内部に前進感知用の第1リミットスイッチ105と後退感知用の第2リミットスイッチ106とを設け、グリップ104を所定角度だけ右回転させるとドグ107が第1リミットスイッチ105をON作動させ、グリップ104を左回転させるとドグ107が第2リミットスイッチ106をON作動させるようになっている。いずれのリミットスイッチ105,106もがOFFになると走行機体1は停止する。
(D)に示す例では、歩行操作用走行レバー43は水平状に倒した状態で水平回動させ得るようにブラケット108に取付けており、フロントコラム102の内部には、水平状に倒した歩行操作用走行レバー43の回動によってON・OFFされる前進用リミットスイッチ105と後退用リミットスイッチ106とを設けている。
(B)(C)で示す例においては、グリップ104をアクセルに兼用して、グリップ104の右回転の大きさに応じて速度が速くなるように設定することも可能である。また、(D)に示す例でも、歩行操作用走行レバー43をアクセルに兼用して、右回動させる角度の大きさに比例してに速度が速くなるように設定することも可能である。
(8).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば歩行操作用走行レバーの動きを直進機構に伝える手段としては、リミットスイッチやモータ、電磁ソレノイド等の電気的な部材を使用することに限らず、リンク機構を使用したり、或いは、チューブにワイヤーをスライド自在に挿入した索道管を使用したりすることも可能である。歩行操作用走行レバーにアクセルボタンを設ける場合、必ずしも押しの強さに応じて速度を変える必要は無く、プッシュによって速度を段階的に変えることも可能である。
第1実施形態に係るコンバインの側面図である。 コンバインの平面図である。 トラックへの積み込み状態を示す側面図である。 要部の平面図である。 要部の正面図である。 要部の側面図である。 走行操作系の模式図である。 他の実施形態を示す図である。
符号の説明
1 走行機体
2 走行クローラ
3 刈取部
4 駆動輪
14 操縦席
17 操縦ハンドル装置
19 搭乗操作用走行レバーとしての主変速レバー
22 エンジン
24 操縦ケース
43 歩行操作用走行レバー
44 アクセルボタン
45 ブレーキボタン
46 人検知センサ
51 直進機構
52 旋回機構
53 走行操作機構

Claims (4)

  1. 左右のクローラで支持された走行機体、前記走行機体の前部に設けた操縦席、オペレータが搭乗して操作できるように前記操縦席に配置されている操縦ハンドル及び搭乗操作用走行レバー、前記操縦ハンドルで操作される旋回機構、前記搭乗操作用走行レバーで操作される直進機構、を備えている乗用型作業車両であって、
    前記走行機体のうち操縦席かその近傍に、前記直進機構を操作して少なくとも走行機体の前後進と停止とを切り替え得る歩行操作用走行レバーが、走行機体の側方に立ったオペレータによって操作できる状態に設けられている、
    乗用型作業車両。
  2. 前記走行機体の前部には、圃場の穀稈を刈り取って走行機体に向けて搬送する刈取部が高さ調節可能に連結されていると共に、前記操縦席が前進方向に向かって右側に偏った状態で設けられており、更に前記走行機体には、刈取部で刈り取られた穀稈から籾を分離する脱穀部と脱穀された籾を貯留するグレンタンクとが搭載されており、前記歩行操作用走行レバーは操縦席への出入り口の近傍部に設けられている、
    請求項1に記載した乗用型作業車両としての稲用のコンバイン。
  3. 前記歩行操作用走行レバーには、走行速度を変えるアクセルと走行を緊急停止させるブレーキとのうち少なくともいずれか一方が設けられている、
    請求項1又は2に記載した乗用型作業車両。
  4. 前記歩行操作用走行レバーの動きで直進機構を操作し得る状態と操作できない状態とに切り替えるスイッチ手段を備えている一方、前記操縦席又はその近傍に、操縦席に人がいるか否かを検知する人検知手段を設けており、前記人検知手段と前記スイッチ手段とは、人検知手段が操縦席を無人と検知したときのみ前記スイッチ手段がONになって直進機構の操作が可能となるように関連している、
    請求項1〜3のうちのいずれに記載した乗用型作業車両。
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