JP2009017601A - 情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】符号化データの記録が不可能になる事態の発生を防止可能とする装置、方法を提供する。
【解決手段】ビデオカメラ等の情報処理装置において実行するデータ記録や編集処理の開始前に記憶部に記録したリソース情報を参照する。このリソース情報の参照により、符号化データの記録に必要となるリソースが失われる可能性がないか否かを確認する。リソースが失われる可能性があると判定した場合は、データ記録や編集処理の停止、あるいは警告出力を行う構成とした。本構成により、符号化データの記録が不可能になる事態の発生を事前に防止することが可能となる。
【選択図】図11

Description

本発明は、動画再生実行機器における静止画の再生のために静止画に基づいて生成される動画形式データであるフォトムービーの作成処理を実行する情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに、詳細には、例えば、ファイナライズ処理やコンテンツ編集の実行時にフォトムービー作成処理を実行する情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
最近では、ディスク型記録メディアの記録容量の増大に伴って、従来の録画テープに代わってディスクに動画像や静止画を保存するタイプのビデオカメラが出現してきている。ディスク型記録メディアはランダム・アクセスが可能であるから、好きなシーンを効率的に見つけ出すことができるとともに、データへのアクセスは非接触であるから情報記録媒体(メディア)を劣化させることなく利用することができる。例えば、DVDビデオカメラは、画質の良さや編集ができるなどの使い勝手の良さから年々ユーザが拡大してきている。
近年のビデオカメラは動画の記録のみならず、静止画を記録することを可能としたものが多い。ビデオカメラにおいて記録された動画と静止画は、それぞれ個別のファイルとしてビデオカメラの利用する情報記録媒体(メディア)、例えばDVDやフラッシュメモリに記録される。
情報記録媒体(メディア)に記録された動画像や静止画は、例えばPC等の再生機器において再生することができる。静止画の再生態様としては、例えば複数の静止画を順次切り替えて表示するスライドショー形式での表示や、あるいは、複数の静止画に基づいて動画形式(例えばMPEG)のファイル、すなわちフォトムービーを生成して、動画として再生する方式がある。フォトムービーについては、例えば特許文献1,2に記載がある。動画再生プログラムのみを実行可能な再生機器において静止画を再生するためには静止画に基づくフォトムービー形式であることが必要となる。
従って、ビデオカメラなどの記録装置において情報記録媒体(メディア)に静止画を記録した場合、ある段階で、情報記録媒体(メディア)に記録された静止画に基づくフォトムービー生成処理を行なうことが必要となる。このフォトムービー生成処理は、例えば情報記録媒体(メディア)を追記禁止状態に設定する処理として実行されるファイナライズ処理に際して実行される。
しかし、多くの場合、動画像と同様の形式に静止画データを変換して記録する場合、動画像フォーマットに対応した属性情報格納ファイルを新たに設定するなどの処理が必要となる。しかし、フォーマットによっては、属性情報格納ファイルとして設定できる数の制限や容量の制限などが規定されている場合があり、ファイナライズ処理までに、これらの上限値に達してしまっている場合には、フォトムービーに対応する属性情報格納ファイルの生成が出来なくなってしまうといった問題が発生する。
さらに、データ記録を実行するビデオカメラなどの機器において、一旦、ファイナライズ処理を実行した後、ファイナライズを解除して情報記録媒体(メディア)に対する追記を再度可能とする処理を行いたいという要請があるが、このような機器において、新たに記録する静止画を考慮すると、ファイラナライズ時に生成したフォトムービーを削除して、その後のファイナライズおいて、新たに、追記された静止画を加えたフォトムービーを生成する構成とすることが好ましい。しかし、この処理を実行するためには、フォトムービーであるか否かを判別して削除することが必要であるが、現行の機器においては、このファイル識別を効率的に実行することは難しいという問題がある。
特開2005−303908号公報 特開平10−200843号公報
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、例えばビデオカメラ等の情報処理装置において実行する様々な処理に際してリソース不足を発生させることなく処理を確実に実行可能とする情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
動画形式の符号化データを予め規定されたデータ記録フォーマットで情報記録媒体に記録する処理と、記録済みコンテンツの編集処理を行う制御部と、
前記符号化データを前記データ記録フォーマットで記録するために必要なリソース情報を記録した記憶部を有し、
前記制御部は、
前記符号化データの記録処理に際して、
(a)前記符号化データを含むコンテンツファイル、
(b)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの属性情報を格納した属性ファイル、
(c)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの再生開始点と再生終了点を定義した再生区間データを格納した再生リストファイル、
上記(a)〜(c)の各ファイルを前記情報記録媒体に記録する制御を行い、
さらに、新たなデータ記録処理または記録済みコンテンツの編集処理の開始の前に、前記リソース情報を参照して前記符号化データの記録に必要なリソースが失われる可能性があると判断した場合は、処理を停止させる処理、または通知を行なう構成であり、
前記リソース情報は、前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を含む構成である情報処理装置にある。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記リソース情報は、前記符号化データの記録処理に際して確保すべき情報記録媒体の容量情報を含む構成である。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記制御部は、前記符号化データの記録処理に際して、前記コンテンツファイルに格納された動画形式の符号化データの再生制御を行うためのコマンドの集合体であるオブジェクトファイルを前記情報記録媒体に記録する構成であり、前記リソース情報は、前記符号化データの記録処理に際して確保すべきオブジェクトファイルの情報を含む構成である。
さらに、本発明の情報処理装置の一実施態様において、前記制御部は、前記符号化データの記録処理に際して、前記コンテンツファイルに格納された動画形式の符号化データの再生制御を行うためのコマンドの集合体であるオブジェクトファイルと、動画形式の符号化データに対応して設定されるタイトルと、前記オブジェクトファイルとの対応関係データを含むインデックスファイルを前記情報記録媒体に記録する構成であり、前記リソース情報は、前記符号化データの記録処理に際して確保すべき前記インデックスファイル内のプレイリスト数およびタイトル数の情報を含む構成である。
さらに、本発明の第2の側面は、
情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
制御部が、動画形式の符号化データを予め規定されたデータ記録フォーマットで情報記録媒体に記録する処理に際して、
(a)前記符号化データを含むコンテンツファイル、
(b)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの属性情報を格納した属性ファイル、
(c)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの再生開始点と再生終了点を定義した再生区間データを格納した再生リストファイル、
上記(a)〜(c)の各ファイルを前記情報記録媒体に記録する制御を行うデータ記録ステップと、
前記制御部が、前記情報記録媒体に対する新たなデータ記録処理または記録済みコンテンツの編集処理の開始の前に、記憶部に格納されたリソース情報を参照して前記符号化データの記録に必要なリソースが失われる可能性があると判断した場合は、処理を停止させる処理、または通知を行なうリソース判定ステップを有し、
前記記憶部に格納されたリソース情報は、前記符号化データを前記データ記録フォーマットで記録するために必要なリソースに関する情報であり、前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を含み、
前記リソース判定ステップは、
前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を確認して、確認結果に応じて処理を停止させる処理、または通知を行なうステップである情報処理方法にある。
さらに、本発明の第3の側面は、
情報処理装置において情報処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
制御部が、動画形式の符号化データを予め規定されたデータ記録フォーマットで情報記録媒体に記録する処理に際して、
(a)前記符号化データを含むコンテンツファイル、
(b)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの属性情報を格納した属性ファイル、
(c)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの再生開始点と再生終了点を定義した再生区間データを格納した再生リストファイル、
上記(a)〜(c)の各ファイルを前記情報記録媒体に記録する制御を行わせるデータ記録ステップと、
前記制御部に、前記情報記録媒体に対する新たなデータ記録処理または記録済みコンテンツの編集処理の開始の前に、記憶部に格納されたリソース情報を参照させて前記符号化データの記録に必要なリソースが失われる可能性があると判断した場合は、処理を停止させる処理、または通知を行なわせるリソース判定ステップを有し、
前記記憶部に格納されたリソース情報は、前記符号化データを前記データ記録フォーマットで記録するために必要なリソースに関する情報であり、前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を含み、
前記リソース判定ステップは、
前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を確認して、確認結果に応じて処理を停止させる処理、または通知を行なわせるステップであるコンピュータ・プログラムにある。
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能なコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記録媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の一実施例構成によれば、例えばビデオカメラ等の情報処理装置において実行するデータ記録や編集処理の開始前に記憶部に記録したリソース情報を参照する。このリソース情報の参照により、符号化データの記録に必要となるリソースが失われる可能性がないか否かを確認する。リソースが失われる可能性があると判定した場合は、データ記録や編集処理の停止、あるいは警告出力を行う構成としたので、符号化データの記録が不可能になる事態の発生を事前に防止することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。なお、説明は、以下の項目順に行なう。
1.システム構成
2.データ・フォーマット
3.ファイナライズ処理
4.フォトムービー作成処理
5.フォトムービー識別マークをプレイリストに記録するフォトムービー作成処理
[1.システム構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置100の構成示したブロック図である。図1には、本発明の情報処理装置の一例であるビデオカメラの構成を示している。図1に示すように情報処理装置100は、記録再生制御部110、媒体制御部(読み書き処理部)120、記録再生用ワークメモリ130、符号復号化部140、入出力信号制御部150を有する。記録再生制御部110は、主制御部(プロセッサ)111、ROM112、RAM113、入出力インタフェース114を有する。
情報処理装置100は、例えば、情報記録媒体(メディア)180を利用して動画像の記録再生を行なうとともに、静止画の記録も可能な構成を持つ。さらに情報記録媒体(メディア)180に記録された静止画に基づいて動画形式(例えばMPEG)のファイル、すなわちフォトムービーを生成して、情報記録媒体(メディア)180に再記録する処理を実行する。なお、情報記録媒体(メディア)180に対するデータ記録は、AVCHDフォーマットに従って実行される。AVCHDフォーマットに従ったデータ記録構成については、次の[2.データ・フォーマット]の項目において詳細に説明する。
データ記録処理に際しては、入出力信号制御部150から入力する動画像または静止画像データに対して、符号復号化部140において符号化を実行する。符号復号化部140では、たとえば、入力された動画像信号を構成するビデオストリームとオーディオストリームに対する符号化を行ない多重化したデータストリームを生成する。符号復号化部140において符号化されたデータは、記録再生用ワークメモリ130に格納された後、媒体制御部120の処理によって情報記録媒体(メディア)180に記録される。
符号復号化部140においてデータ記録処理の際に実行する符号化処理は、記録データが動画である場合と静止画である場合と異なり、情報記録媒体(メディア)180には、動画ファイルと静止画ファイルが記録される。
本発明に係る情報処理装置100は、情報記録媒体(メディア)に記録された静止画データを読み出し、読み出した静止画データに基づいて動画形式(例えばMPEG)のファイル、すなわちフォトムービーを生成して、情報記録媒体(メディア)180に再記録する処理を実行する。
このフォトムービー作成処理の詳細については後段で説明するが、概要は以下の通りである。まず、媒体制御部120の処理によって情報記録媒体(メディア)180に記録された静止画データを読み出して、記録再生用ワークメモリ130に格納し、符号復号化部140において静止画像信号を復号し、復号データを入出力信号制御部150を介して符号復号化部140に再入力して、入力データに基づいて動画形式の符号化データ(MPEG)、いわゆるフォトムービーを生成する。生成したフォトムービーは、記録再生用ワークメモリ130に格納された後、媒体制御部120の処理によって情報記録媒体(メディア)180に再記録される。
記録再生制御部110は、情報処理装置において実行するデータ記録、データ再生、フォトムービー生成処理などの各種の処理を制御する。記録再生制御部110は、主制御部(プロセッサ)111と,ROM112と,RAM113と,入出力インタフェース114と,これらを相互に接続するバス115とを備えている。
主制御部(プロセッサ)111は、例えば、符号復号化部140に符号復号化処理の開始・停止の指示を出す。また、媒体制御部120に情報記録媒体(メディア)180に対するデータの読み込み・書き込み処理の実行命令を出力する。さらに、入出力信号制御部150に対して、符号復号化部140からの入力信号をキャプチャし、キャプチャした入力信号を符号復号化部140へ出力する制御などを実行する。この処理は、例えば、上述した静止画データに基づくフォトムービーの生成処理に際して実行される。すなわち、フォトムービーの作成処理に際して、情報記録媒体(メディア)180に記録された静止画データが、符号復号化部140において復号され、その復号処理結果が、一旦、入出力信号制御部150側に出力され、入出力信号制御部150から、再度、符号復号化部140に静止画復号データが入力されて、動画形式の符号化データ(MPEG)への符号化、すなわちフォトムービーの生成が実行される。
記録再生制御部110のROM112は、主制御部(プロセッサ)111において実行されるプログラムや各種パラメータ等を保持するメモリであり、例えば,フラッシュメモリ等のEEPROMにより実現される。RAM113は、主制御部(プロセッサ)111におけるプログラム実行に必要な作業データ等を保持するメモリであり,例えばSRAMやDRAM等により実現される。入出力インタフェース114は、例えばユーザ入力部や表示部、ネットワークなどに接続され、外部とのデータやコマンドの入出力を行うインタフェースである。例えば、ROM112内のプログラムを更新する等のためにも使用される。
[2.データ・フォーマット]
図2には、情報記録媒体(メディア)180にデータを記録するためのデータ構造の一例を示している。以下では、AVCHDフォーマットに従ったデータ記録構成について説明する。図示のように、ビデオカメラで撮影した動画像ストリームをMPEG2−TSストリームに符号化して記録する際に、インデックス(index)、ムービーオブジェクト(MovieObject)、プレイリスト(PlayList)、クリップ情報(ClipInformation)、クリップAVストリーム(ClipAVStream)の各ファイルが生成され記録される。また、所定データ単位のクリップAVストリームファイルと対応するクリップ情報ファイルをまとめて便宜上クリップと呼ぶ。以下、各ファイルの詳細について説明する表を示す。
インデックスのファイル種別レイヤで情報記録媒体180全体が管理されている。ユーザに見せるタイトル毎にインデックスファイルが作成され、ムービーオブジェクトとの対応関係を管理している。AVCHDフォーマットでは、本来ムービーオブジェクトファイルで管理すべきプレイリストの再生順をインデックスファイルのメタデータ内で管理している。情報記録媒体をプレーヤに装填した際にはまずインデックスが読み込まれ、ユーザはインデックスに記述されたタイトルを見ることができる。
ムービーオブジェクトは、再生されるプレイリストを管理しているファイルである。ムービーオブジェクトへの参照は、タイトルの入り口としてインデックスに列挙されている。但し、AVCHDフォーマットでは、ムービーオブジェクトファイルを参照せずに、インデックスファイルのメタデータによってプレイリストとタイトルの関係を管理するようになっている。
プレイリストは、ユーザに見せるタイトルに対応して設けられ、少なくとも1以上のプレイアイテムで構成される再生リストである。各プレイアイテムは、クリップに対する再生開始点(IN点)と再生終了点(OUT点)を持つことで、その再生区間を指定している。そして、プレイリスト内で複数のプレイアイテムを時間軸上に並べることで、それぞれの再生区間の再生順序を指定することができる。また、異なるクリップを参照するプレイアイテムを1つのプレイリストに含めることができる。
クリップとプレイリスト間の参照関係は、自由に設定することができる。例えば、1つのクリップに対する参照を、IN点及びOUT点の異なる2つのプレイリストから行なうことができる。さらに、タイトルとムービーオブジェクト間での参照関係も自由に設定することができる。プレイリストは、クリップとの参照関係に応じて、リアルプレイリスト(実プレイリスト)とバーチャルプレイリスト(仮想プレイリスト)の2種類に大別される。
リアルプレイリストは、オリジナル・タイトル用のプレイリストであり、ビデオカメラにより録画・撮影した映像ストリームについてのプレイアイテムを記録した順に記録している。
バーチャルプレイリストは、非破壊編集によりユーザ定義の再生リストを作成するためのプレイリストであり、バーチャルプレイリスト独自のクリップ(AVストリーム)を持たず、同リスト内のプレイアイテムはいずれかのリアルプレイリストに登録されているクリップ又はその一部の範囲を指している。すなわち、ユーザは複数のクリップから必要な再生区間のみを切り出して、これらを指す各プレイアイテムを取りまとめてバーチャルプレイリストを編集することができる。
クリップAVストリームは、MPEG−TS形式で情報記録媒体180に記録されたストリームが格納されているファイルである。画像データはこのファイル内に格納される。
クリップ情報は、クリップAVストリームファイルと対で存在し、実際のストリームを再生する上で必要となるストリームに関する情報が記載されたファイルである。
このように、AVCHDフォーマットにおいては、上述したように、インデックス(index)、ムービーオブジェクト(MovieObject)、プレイリスト(PlayList)、クリップ情報(ClipInformation)、AVストリーム(ClipAVStream)の各ファイルが生成され記録される。
なお、これらのファイルやデータの名称は一例であり、他の表現が使用される場合もある。各ファイル、データの実質的な内容は、以下のような対応となる。
(1)AVストリーム(ClipAVStream):コンテンツデータ
(2)クリップ情報(ClipInformation):AVストリームと1対1で対応し、対応するAVストリームの属性を定義するファイル。(例えば、coding,size,時間→アドレス変換、再生管理情報、タイムマップ等が含まれている。)
(3)プレイアイテム(PlayItem):クリップ情報(ClipInformation)に対する再生開始点と再生終了点で再生区間を指定するデータ。
(4)プレイリスト(PlayList):1以上のプレイアイテム(PlayItem)で構成される再生リスト。
(5)マーク(Mark):一般的には、プレイリスト(PlayList)中に存在し、再生コンテンツのある時間的位置を示すもの。一般的にマークとマークの間をチャプタという。
(6)ムービーオブジェクト(MovieObject):再生制御を行うためのコマンドの集合体。
(7)タイトル(Title):(ユーザが認識できる)再生リストの集合体。
なお、以下の説明では、上述の対応を持つデータやファイルについて、それぞれ、AVストリーム(ClipAVStream)、クリップ情報(ClipInformation)、プレイアイテム(PlayItem)、プレイリスト(PlayList)、マーク(Mark)、ムービーオブジェクト(MovieObject)、タイトル(Title)として説明するが、実質的に同じ内容のデータ、ファイル等を持つ構成についても本発明が適用可能である。
図3は、図2を参照して説明したプレイリスト(PlayList)、プレイアイテム(PlayItem)、クリップ(Clip)、クリップ情報(ClipInformation)、クリップAVストリーム(ClipAVStream)の関係を示すUML(Unified Modeling Language)図である。プレイリストは、1または複数のプレイアイテムに対応付けられ、プレイアイテムは、1のクリップに対応付けられる。1のクリップに対して、それぞれ開始点および/または終了点が異なる複数のプレイアイテムを対応付けることができる。1のクリップから1のクリップAVストリームファイルが参照される。同様に、1のクリップから1のクリップ情報ファイルが参照される。また、クリップAVストリームファイルとクリップ情報ファイルとは、1対1の対応関係を有する。このような構造を定義することにより、クリップAVストリームファイルを変更することなく、任意の部分だけを再生する、非破壊の再生順序指定を行うことが可能となる。
また、図4のように、複数のプレイリストから同一のクリップを参照することもできる。また、1のプレイリストから複数のクリップを指定することもできる。クリップは、プレイリスト中のプレイアイテムに示されるIN点およびOUT点により、参照される。図4の例では、クリップ200は、プレイリスト210のプレイアイテム220から参照されると共に、プレイリスト211を構成するプレイアイテム221および222のうちプレイアイテム221から、IN点およびOUT点で示される区間が参照される。また、クリップ201は、プレイリスト211のプレイアイテム222からIN点およびOUT点で示される区間が参照されると共に、プレイリスト212のプレイアイテム223および224のうち、プレイアイテム223のIN点およびOUT点で示される区間が参照される。
なお、プレイリストは、図5に一例が示されるように、主として再生されるプレイアイテムに対応するメインパスに対して、サブプレイアイテムに対応するサブパスを持つことができる。例えば、このプレイリストに付けられているアフレコオーディオ用のプレイアイテムをサブプレイアイテムとして、プレイリストに持たせることができる。詳細は省略するが、プレイリストは、所定の条件を満たす場合にだけ、サブプレイアイテムを持つことができる。
次に、情報記録媒体(メディア)に記録されるファイルの管理構造について、図6を用いて説明する。図2〜図4等を参照して説明したように、情報記録媒体(メディア)に記録されるデータには、ムービーオブジェクト(MovieObject)、プレイリスト(PlayList)、クリップ(Clip)があり、クリップ(Clip)には、クリップ情報(ClipInformation)、クリップAVストリーム(ClipAVStream)の各ファイルが含まれる。ファイルは、ディレクトリ構造により階層的に管理される。記録媒体上には、先ず、1つのディレクトリ(図6の例ではルート(root)ディレクトリ)が作成される。このディレクトリの下が、1つの記録再生システムで管理される範囲とする。
ルートディレクトリの下に、ディレクトリ[BDMV]、およびディレクトリ[AVCHDTN]が置かれる。ディレクトリ[AVCHDTN]には、例えばクリップの代表画像を所定サイズに縮小したサムネイルファイルが置かれる。ディレクトリ[BDMV]に、図2を用いて説明したデータ構造が格納される。
ディレクトリ[BDMV]の直下には、インデックスファイル[index.bdmv]およびムービーオブジェクトファイル[MovieObject.bdmv]の2つのみを置くことができる。また、BDMVディレクトリ[BDMV]の下に、プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]、クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]、ストリームディレクトリ[STREAM]、およびディレクトリ[BACKUP]が置かれる。
インデックスファイル[index.bdmv]は、ディレクトリBDMVの内容について記述される。また、ムービーオブジェクトファイル[MovieObject.bdmv]は、1つ以上のムービーオブジェクトの情報が格納される。
プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]は、プレイリストのデータベースが置かれるディレクトリである。すなわち、プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]は、ムービープレイリストに関するファイルであるプレイリストファイル[xxxxx.mpls]を含む。プレイリストファイル[xxxxx.mpls]は、ムービープレイリストのそれぞれに対して作成されるファイルである。ファイル名において、[.](ピリオド)の前の[xxxxx]は、5桁の数字とされ、ピリオドの後ろの[mpls]は、このタイプのファイルに固定的とされた拡張子である。
クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]は、クリップのデータベースが置かれるディレクトリである。すなわち、クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]は、クリップAVストリームファイルのそれぞれに対するクリップ情報ファイル[zzzzz.clpi]を含む。ファイル名において、[.](ピリオド)の前の[zzzzz]は、5桁の数字とされ、ピリオドの後ろの[clpi]は、このタイプのファイルに固定的とされた拡張子である。
ストリームディレクトリ[STREAM]は、実体としてのAVストリームファイルが置かれるディレクトリである。すなわち、ストリームディレクトリ[STREAM]は、クリップ情報ファイルのそれぞれに対応するクリップAVストリームファイルを含む。クリップAVストリームファイルは、MPEG2(Moving Pictures Experts Group 2)のトランスポートストリーム(以下、MPEG2 TSと略称する)からなり、ファイル名が[zzzzz.m2ts]とされる。ファイル名において、ピリオドの前の[zzzzz]は、対応するクリップ情報ファイルと同一することで、クリップ情報ファイルとこのクリップAVストリームファイルとの対応関係を容易に把握することができる。
なお、ディレクトリ[AVCHDTN]は、2種類のサムネイルファイルthumbnail.tid1およびthumbnail.tid2を置くことができる。サムネイルファイルthumbnail.tid1は、所定の方式で暗号化されたサムネイル画像が格納される。サムネイルファイルthumbnail.tid2は、暗号化されていないサムネイル画像が格納される。例えばビデオカメラでユーザが撮影したクリップに対応するサムネイル画像は、コピーフリーであって暗号化する必要が無いと考えられるため、このサムネイルファイルthumbnail.tid2に格納される。
続いて、ビデオカメラによる録画・撮影に従ってAVストリームのクリップとともにプレイリストが生成される手順について、図7〜図8を参照しながら説明する。
図7(a),(b)、図8(c),(d)は、(a)〜(d)の順にユーザが録画処理の開始、停止を繰り返し実行した場合のクリップおよびプレイリストの生成過程を示している。図7、図8から理解されるように、ユーザが録画開始してから録画停止する区間毎にプレイアイテムが1つずつ作成される。また、録画・撮影したストリームの区切りで1つのクリップAVストリームファイルとなり、これに伴ってクリップ情報ファイルも作成される。1つのクリップは連続同期再生すなわち実時間再生が保証された再生が必要な単位となる。
また、ユーザが録画を開始する度に、プレイアイテムの先頭には、エントリ・マーク(entry mark)としてのマーク(Mark)が付け加えられる(プレイリスト内のエントリ・マークを「プレイリスト・マーク(PLM)」とも呼ぶ)。1つのプレイリスト内では、プレイアイテムやマークには、連続的となるシーケンス番号が付与されている。動画像対応のプレイリストの先頭には必ずエントリ・マークが打たれるという制約があるが、所定の編集操作により時間軸上でエントリ・マークの位置を移動させることができる。
各エントリ・マークは、ユーザがストリームにアクセスするエントリ位置となる。したがって、隣接するエントリ・マーク間で仕切られる区間(並びに最後のマークから最後尾のプレイアイテムの終端の区間)がユーザから見える最小の編集単位すなわち「チャプタ」となる。プレイ項目を再生順に並べることと、エントリ・マークを再生順に並べることでプレイリストの再生順序が定義される。
[3.ファイナライズ処理]
次に、ファイナライズ処理について説明する。ファイナライズ処理は、図1に示す構成図において、情報記録媒体(メディア)180に対するデータ記録を止めて、情報記録媒体(メディア)に対する新たなデータの記録、すなわち追記を行なわないことを決定した場合、情報記録媒体(メディア)を追記禁止に設定するための処理である。例えば、図1に示す入出力インタフェース114を介してユーザからファイナライズ処理開始要求が入力された場合に、記録再生制御部110の制御のもとにファイナライズ処理が開始される。なお、一旦、ファイナライズを行っても、ファイナライズ解除処理を実行することで、追記可能状態に戻すことも可能である。
図9に示すフローチャートを参照して、ファイナライズ処理のシーケンスについて説明する。まず、ステップS101において、フォトムービーの作成要求の有無を判定する。この処理は、例えば、入出力インタフェース114を介して表示部にユーザ確認を求める表示を行い、その表示に対するユーザ入力に基づいて主制御部111が判定する。具体的には、図10に示すようなフォトムービーの作成要求の有無を確認する表示を実行し、ユーザの入力に基づいて判定する。図10(a)に示す画面は、ファイナライズの開始要求を行う際の画面であり、この画面において、[フォトムービーの有無]の指定を実行すると、図10(b)の画面に遷移し、ここで、ユーザはフォトムービーの作成を行なうか否かの指定を行なうことができる。
図9のフローに戻り、ファイナライズ処理のシーケンスについての説明を続ける。ステップS101において、フォトムービーの作成要求があると判定された場合は、ステップS102において、フォトムービーの作成処理を実行する。フォトムービーの作成処理の詳細については、後段の[4.フォトムービー作成処理]の項目において、詳細に説明する。
次に、ステップS103において、メニューなしファイナライズが指定されているか否かを判定する。ファイナライズ処理の態様としては、
(a)メニューありファイナライズ
(b)メニューなしファイナライズ
これらの態様がある。メニューとは、情報記録媒体(メディア)の再生時のオープニング画面に提示されるメニューであり、情報記録媒体(メディア)に格納された動画像の各コンテンツファイルのタイトルや代表画像などを提示するためのメニューである。ユーザは、ファイナライズ処理の際に、このメニューを作成するか否かを指定することができる。例えば、図10を参照して説明したと同様、表示部にメニューの有無を指定可能なデータを表示し、ユーザ入力を受領することで実行される。
ステップS103において、メニューなしファイナライズが指定されていない場合は、ステップS104に進み、メニューの作成処理が実行される。次にステップS105においてパディング処理の要否が確認される。パディング処理は、情報記録媒体(メディア)、例えばディスクのデータ未記録領域に、ダミーデータを書き込む処理である。ディスクを再生する機器の一部は、ディスクのデータ記録領域が少ない場合、データ再生ができない構成を持つものがあるこのような事態を避けるため、データの未記録領域にダミーデータを書き込む処理を行なうのがパディング処理である。情報記録媒体(メディア)のデータ記録領域の状態を検出し、未記録領域が多い場合には、パディング処理が必要と判断し、ステップS106において、パディング処理を実行する。
次に、ステップS107においてファイルシステムの更新を実行する。ファイルシステムの更新は、例えば、情報記録媒体(メディア)に記録されたデータに応じた管理情報の更新処理である。次に、ステップS108において、ボーダークローズが必要か否かを判定する。ボーダークローズとは、情報記録媒体(メディア)、例えばディスクに対して、データ記録領域を示すリードイン、リードアウト領域を確認可能とするための情報記録媒体(メディア)に対する処理である。この処理は、情報記録媒体(メディア)の種類に応じて要否が判定される。ボーダークローズ処理が必要である場合は、ステップS109においてボーダークローズ処理が実行される。
このような処理によって、ファイナライズ処理が実行される。ファイナライズ処理によって、情報記録媒体(メディア)の追記は禁止された状態になる。しかし、前述したように、一旦、ファイナライズを行っても、ファイナライズ解除処理を実行することで、ファイナライズ状態を解除することが可能であり、この処理によって情報記録媒体(メディア)を追記可能状態に戻すことが可能である。
[4.フォトムービー作成処理]
次に、フォトムービー作成処理の詳細について説明する。前述したように、フォトムービーは、情報記録媒体(メディア)に記録された静止画データを読み出して復号した後、再度、動画形式の符号化データに符号化して情報記録媒体(メディア)に再書き込みを行なう処理である。フォトムービーの作成処理は、例えば、上述したファイナライズ処理に際して実行される。あるいはファイナライズと異なるタイミング、例えば、データ編集処理として実行することも可能である。例えば、図1に示す入出力インタフェース114を介してユーザからフォトムービー作成処理要求が入力された場合に、記録再生制御部110の制御のもとにフォトムービー作成処理が開始される。
なお、本発明の情報処理装置では、情報記録媒体(メディア)に記録された静止画に基づくフォトムービー作成処理を、リソース不足等を発生させることなく確実に実行可能とするため、フォトムービー作成用のリソースを予め予約し確保しておく。フォトムービー作成用に予約しておくリソースを以下に示す。
上記の表に示すように、インデックスファイル(index.bdmv)内のタイトル数、プレイリスト数、ファイルサイズ、ムービーオブジェクトファイル[MovieObject.bdmv]内のオブジェクト数、ファイルサイズ、情報記録媒体(メディア)上のプレイリストファイル数、クリップ情報ファイル数、情報記録媒体の残容量、これらが、フォトムービーの作成が可能な状態を保持するようにリソース確保が行われる。このリソース確保処理は、図1に示す記録再生制御部110の主制御部111の制御のもとに実行される。たとえばROM112には、上記の表に対応する確保すべきリソース情報が記録され、新たなデータ記録やデータ編集処理の開始時にリソース情報を参照して、新たなデータ記録やデータ編集処理によって上記の確保すべきリソースが失われる可能性があると判断した場合は、処理を停止させ、警告メッセージの提示などを行なう。
次に、フォトムービーの作成シーケンスについて、図11に示すフローチャートを参照して説明する。まず、ステップS201において、フォトムービー用のプレイリストをRAM上に作成する。これは、先に、[2.データ・フォーマット]の欄において説明したプレイリストであり、AVストリームとしてのコンテンツに対応する再生リストである。この場合は、フォトムービーに対応する再生リストとしてのプレイリストをRAM上に生成する。
次にステップS202において、フォトムービー用のクリップ情報をRAM上に作成する。クリップ情報は、先に説明したように、AVストリームの属性を定義するファイルであり、この場合は、フォトムービーに対応する属性定義ファイルとしてのクリップ情報をRAM上に生成する。
次に、ステップS203において、図1に示す符号復号化部140を静止画のデコード(復号)処理を行い外部出力する状態へ遷移させ、ステップS204において、入出力信号制御部150を符号復号化部140からの信号を入力する状態に設定し、ステップS205において、媒体制御部120を介して、情報記録媒体(メディア)180に記録済みの静止画のストリームを読み出す。
次に、ステップS206において、情報記録媒体(メディア)から読み出された静止画ストリームを符号復号化部140において復号(デコード)し、入出力信号制御部150に出力する。次に、ステップS207において、入出力信号制御部150は、入力されている静止画をキャプチャし、ステップS208においてキャプチャ画面を符号復号化部140へ出力する。
ステップS209では、符号復号化部140において、入出力信号制御部150から入力した静止画に基づいて、動画形式の符号化データ(例えばMPEG形式)にするエンコード処理を実行し、フォトムービーに対応するストリームを生成して記録再生用ワークメモリ130に格納する。
次に、ステップS210において、媒体制御部120が記録再生用ワークメモリ130に保存されているエンコードされたデータからIピクチャを情報記録媒体(メディア)180に記録する。IピクチャはMPEGデータを構成するIピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャの構成要素であり、MPEG符号化データ中の重要ピクチャである。
次に、ステップS211において、符号化処理において生成されたIピクチャの数に相当するプレイアイテムをフォトムービー用のプレイリスト内に追加する処理を実行する。すなわちフォトムービーのプレイリストにはフォトムービーを構成するIピクチャ毎にプレイアイテムが設定される。
次に、ステップS212において、符号化処理において生成されたIピクチャごとの情報をフォトムービー用のクリップ情報内に追加する。クリップ情報は、AVストリームの属性を定義するファイルであり、例えば、coding,size,時間→アドレス変換、再生管理情報、タイムマップ等が含まれ、これらの情報を各Iピクチャに対応して生成し、クリップ情報内に記録する。
次に、ステップS213において、情報記録媒体(メディア)に記録された全ての静止画のフォトムービー変換処理が終了したか否かを確認し、終了していない場合は、ステップS203以下の処理を未処理データに対して実行する。ステップS213において、情報記録媒体(メディア)に記録された全ての静止画のフォトムービー変換処理が終了したと判定されると、ステップS214に進み、RAM上で生成したフォトムービー用のプレイリストを記録媒体に書き込む。
次に、ステップS215において、RAM上で生成したフォトムービー用のクリップ情報を記録媒体に書き込み、ステップS216において、ムービーオブジェクトファイルに対して、生成したフォトムービーに対応する情報を記録する更新処理を行って記録媒体に書き込む。ムービーオブジェクトは、再生制御を行うためのコマンドの集合体であり、新たに生成したフォトムービーに対応するコマンドをムービーオブジェクトに記録する更新を実行して記録媒体に書き込む。さらに、ステップS217において、インデックスファイルについても、フォトムービーに対応する情報の記録を行なった後、記録媒体に書き込む。
以上の処理によって、フォトムービーの作成、情報記録媒体(メディア)に対する記録処理が終了する。
次に、上述した処理において実行されるデータ更新処理の具体例について、図12以下のシンタックスを参照して説明する。説明は、以下の項目について順次、行なう。
(a)フォトムービー用プレイリストへのプレイアイテムの追加処理
(b)フォトムービー用クリップ情報への情報追加処理
(c)ムービーオブジェクトの更新処理
(d)インデックスの更新処理
(a)フォトムービー用プレイリストへのプレイアイテムの追加処理
まず、フォトムービー生成処理に際して実行されるフォトムービー用プレイリストへのプレイアイテムの追加処理の具体例について説明する。この処理は、図11を参照して説明したフローチャートにおけるステップS211の処理に相当する。
図12は、プレイリストファイルの一例を示すシンタクスである。ここでは、シンタクスをコンピュータ装置などのプログラムの記述言語として用いられるC言語の記述法に基づき示す。これは、他のシンタクスを表す図において、同様である。
図12に示すタイプ情報[TypeIndicator]が記録され、その後に各実体データのスタートアドレス情報[PlayListStartAddress]〜[ExtensionStartAddress]が記録され、その後に、プレイリストファイルに記録される実体データの記録フィールド[blkApplicationPlayList()]〜[blkExtensionData()]が記録される。
図13は、図12に示すプレイリストファイルの構成データであるプレイリスト情報ブロック[blkPlayList()]300の1エントリのシンタクスを示している。プレイリスト情報ブロックには、プレイリストに設定されたプレイアイテムに関する情報が記録される。プレイアイテムには、先に図5を参照して説明したように、主として再生されるプレイアイテムに対応するメインパスに対して、サブプレイアイテムに対応するサブパスを持つことが可能であり、これらのメインパスに対応するプレイアイテム情報[blkPlayItem()]、およびサブパスに対応するプレイアイテム情報[blkSubPath()]が記録される。
図11を参照して説明したフローチャートにおけるステップS211では、フォトムービー生成処理に際して実行されるフォトムービー用プレイリストへのプレイアイテムの追加処理が行われる。この処理として、図13に示すプレイリストファイルのデータ項目[NumberOfPlayItems]、すなわちプレイアイテム数の設定ブロックは、フォトムービーに対応するIピクチャに応じて[+1]の設定がなされる。プレイアイテム数は、フォトムービーのIピクチャごとに1つずつ増加する。なお、シンタクス図中名に示す<xxx>は、フォトムービーの作成に基づいて記述される情報、および説明を示している。以下のシンタクスにおいても同様である。
図14は、図13に示すプレイリスト情報のプレイアイテムブロック[blkPlayItem()]302の1エントリのシンタクスを示している。フォトムービーの作成に際して、フォトムービーに含まれるIピクチャに対応して設定されるプレイアイテムである。このプレイアイテムは、生成したフォトムービーに含まれるIピクチャに対応するプレイアイテム情報が記録される。例えば、クリップ情報ファイル名[ClipInformationFileName]311にフォトムービーに対応するクリップ情報のファイル名が記録され、接続情報[ConnectionCondition]〜静止表示時間[still_time]には、フォトムービーの表示処理に必要となる各種情報、例えば、各Iピクチャの表示時間、プレゼンテーシヨンタイムスタンプ(PTS)情報、Iピクチャ相互の接続条件情報、先に図2、図4を参照して説明したクリップに対する再生開始点(IN点)および再生終了点(OUT点)の指定情報[IN_time]、[OUT_time]などの実体データなどの情報が記録される。再生機器では、この情報を適用してフォトムービーの再生を実行する。
(b)フォトムービー用クリップ情報への情報追加処理
図15は、クリップ情報ファイルのシンタクスである。図12を参照して説明したように、フォトムービーの作成シーケンスにおけるステップS212では、符号化処理において生成されたIピクチャごとの情報をフォトムービー用のクリップ情報内に追加する。クリップ情報は、AVストリームの属性を定義するファイルであり、例えば、coding,size,時間→アドレス変換、再生管理情報、タイムマップ等が含まれ、これらの情報を各Iピクチャに対応して生成し、クリップ情報内に記録する処理が行われることになる。
図15に示すクリップ情報ファイル中、フィールド[TypeIndicator]は、32ビットのデータ長を有し、このファイルがクリップ情報ファイルであることを示す。フィールド[SequenceInfoStartAddress]〜[ExtensionDataStartAddress]は、各々32ビットのデータ長を有し、このシンタクス内にある各データブロックの開始アドレスを示す。開始アドレスは、ファイルにおいて規定される先頭バイトからの相対バイト数で示される。
クリップ情報ブロック[blkClipInfo()]〜クリップマークブロック[blkClipMark()]は、このクリップ情報ファイルに記録される実質的な内容が記録される。すなわち、実際のストリームを再生する上で必要となるストリームに関する情報が記録される。
拡張データブロック[blkExtensionData()]は、BD−ROM規格を記録可能な記録媒体に適用できるように拡張した際に定義されるブロックである。
図16は、図15に示すクリップ情報ファイルのクリップ情報ブロック[blkClipInfo()]321のシンタクスである。図16に示すように、クリップ情報ブロック[blkClipInfo()]には、
クリップストリームタイプ情報[ClipStreamType]
アプリケーションタイプ情報[ApplicationType]
これらのタイプ情報が記録され、その他、様々なクリップの属性情報が記録される。
コネクション・コンディション情報記録フィールド[isCC5]は、各表示データの接続状態を設定するためのフィールドであり、例えば、1ビット情報[1]または[0]がこのフィールドに設定され、再生機器では、設定情報に応じた再生処理を行なう。例えば、このコネクション・コンディション情報記録フィールド401に[1]が設定されている場合、後続のクリップ情報との接続条件がConnection Condition=5で連続であることを示しており、このクリップ情報ファイルに対応するコンテンツ(ストリームファイル)は、後続するコンテンツに対してシームレス接続可能である設定であることを意味する。一方、コネクション・コンディション情報記録フィールドに[0]が設定されている場合、後続のクリップ情報との接続条件がConnection Condition=5ではないことを示しており、このクリップ情報ファイルに対応するコンテンツ(ストリームファイル)は、後続するコンテンツに対してシームレス接続の設定でないことを意味する。
その他トランスポトストリームレート[TSREcordingRate]ソースパケットファイテルサイズ[NumberOfSourcePackets]などの各フィールドにフォトムービーに含まれるIピクチャに基づく設定値が記録される。
図17は、図15に示すクリップ情報ファイルのシーケンス情報ブロック[blkSequenceInfo()]322のシンタクスである。これは、主に再生処理における時間管理情報などのシーケンス情報を記録するブロックであり、ここにはフォトムービーの再生処理に必要となるシーケンス情報が記録される。具体的には、システムタイムクロック(STC)との関連情報、Iピクチャノプレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)情報などが記録される。
図18は、図15に示すクリップ情報ファイルのプログラム情報ブロック[blkProgramInfo()]323のシンタクスである。ここにはフォトムービーの再生処理に必要となるプログラム情報が記録されることになる。例えばプログラムマップテーブルの識別情報、プログラムストリーム中のストリーム数などが記録される。
なお、図15に示すクリップ情報ファイルのCPIブロック[blkCPI()]324には、フォトムービー対応のIピクチャに対応するEPマップ情報が記録される。例えばIピクチャのプレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)は0.5秒ごとに設定され、そのタイミングごとEP(エントリポイント)の設定されたEPマップが生成されることになる。
(c)ムービーオブジェクトの更新処理
図19は、ムービーオブジェクトファイルのシンタクスである。図12を参照して説明したように、フォトムービーの作成シーケンスにおけるステップS216では、フォトムービーの生成に伴い必要となったムービーオブジェクトファイルの更新を実行して情報記録媒体(メディア)に記録する処理が実行される。ムービーオブジェクトファイル[MovieObject.bdmv]は、ムービーオブジェクトの情報が格納される。フォトムービーの作成が行われた場合、フォトムービーに対応する再生制御を行うためのコマンドなどを新たに追加することが必要であり、ムービーオブジェクトファイル[MovieObject.bdmv]の更新が実行される。
図19に示すように、ムービーオブジェクトファイル[MovieObject.bdmv]には、実体データとして、ムービーオブジェクトブロック[MovieObjects()]401とエクステンションデータブロック[blkExtensionData()]が含まれる。図20には、ムービーオブジェクトブロック[MovieObjects()]401のシンタクスを示している。
フォトムービーの生成に伴い、ムービーオブジェクト数[NumberOfmobjs]には、フォトムービー対応のムービーオブジェクトの追加を示すため[+1]される。さらに、追加されたムービーオブジェクトに対応するコマンド数を示すフィールド[number_of_navigation_commands{mobj id}にも[1]が記録される。具体的には、フォトムービー対応のムービーオブジェクトには、フォトムービーに対応するプレイリストを再生するためのコマンド例えば[PlayPL #XXXX]などが記述される。PL #XXXXは、フォトムービーに対応するプレイリストを示す。
再生機器では、このムービーオブジェクトの記述情報に従って、コマンド[PlayPL #XXXX]を実行することでフォトムービーニ対応するプレイスリストが指定されフォトムービーの再生が実行される。
(d)インデックスの更新処理
図21は、インデックスファイルのシンタクスである。図12を参照して説明したように、フォトムービーの作成シーケンスにおけるステップS217では、フォトムービーの生成に伴って必要となったインデックスファイルの更新を実行して情報記録媒体(メディア)に記録する処理が実行される。インデックスファイル[Index.bdmv]は、タイトルなどのインデックス情報が格納される。フォトムービーの作成が行われた場合、フォトムービーに対応するタイトルなどのインデックス情報を追加する処理が行われる。
図21に示すように、インデックスファイル[Index.bdmv]には、実体データとして、アプリケーション情報ブロック[ApplInfoBDMV()]、インデックス情報ブロック[Indexes()]421、エクステンションデータブロック[blkExtensionData()]422が含まれる。図22には、インデックス情報ブロック[Indexes()]421のシンタクスを示している。
フォトムービーの生成に伴い、フォトムービーに対応するタイトルを設定することが必要であり、インデックス情報ブロック[Indexes()]のタイトル数フィールド[number_of_Titles]にはフォトムービーのタイトル用のタイトル数を加えて[+1]の更新がなされる。さらにフォトムービー対応のムービーオブシェクトの識別情報が、[Titl mobj id ref[title id]]フィールドに記録される。
図23は、図21に示すインデックスファイル[Index.bdmv]中のエクステンションデータブロック[blkExtensionData()]422のシンタクスである。このエクステンションデータブロックには、インデックス情報内の他のブロックに記述できない様々な拡張データを記録することが可能である。図に示す例では、拡張データとして、識別情報データフィールドとして設定されるID1フィールドに、記録データのフォーマット情報[AVCHD]を示す値を記録し、ID2フィールドにバージョン情報を記録した例を示している。さらに、データブロック431には、様々な拡張データを記録することができる。
データブロック431の例を図24に示す。データブロックには、メーカー独自のデータなどが記録可能であり、図24に示す例では、AVCHDにおけるUIアプリケーション情報ブロック[UIAppInfoAVCHD()]451、プレイリストテーブル情報ブロック[TableOfPlayLists()]452、メーカープライベートデータブロック[MakersPrivateData()]453が設定されている。
UIアプリケーション情報ブロック[UIAppInfoAVCHD()]451の具体例を図25に示す。このブロックには、メディアに記録されたデータに対応する最終更新者、最終更新処理情報が記録される。メーカーID[makerID]、メーカーモデルコード[maker_model_code]の各フィールドには、最終更新処理を実行した機器の情報としてのメーカーID、モデルコードが記録される。さらに、最終更新日時情報などが記録される。
図26は、インデックス情報ファイルのエクステンションデータブロック中の図24に示すプレイリストテーブル情報ブロック[TableOfPlayLists()]の構成例を示す図である。ここにはプレイリストに関する情報を記録し、フォトムービーの生成に際して、タイトルプレイリスト数フィールド[number of Title Playlist pair]を[+1]とする。ペア[pair]は、プレイリストとタイトルとのペアを意味する。プレイリストファイル名フィールド[PlayList file name]にはプレイリストファイル番号を設定し、プレイリスト属性フィールド[PlayList attribute]にはフォトムービーに対応するプレイリストがリアルプリイリストであることを示す値[2]が設定される。
図27は、図26に示すインデックス情報ファイルのエクステンションデータブロック中のプレイリストテーブル情報ブロック[TableOfPlayLists()]内に含まれるファーストプレイバックおよびトップメニュープレイリスト情報フィールド471の構成例を示している。ここには、例えばメディアの再生時に最初に表示されるメニューなどの情報が記録される。メニュー対応のプレイリストが生成された場合は、プレイリスト数フィールド[number of Playlist]に[1]が設定され、生成されていない場合は[0]が設定される。
図28は、インデックス情報ファイルのエクステンションデータブロック中の図24に示すメーカーズプライベートデータブロック[MakersPrivateData()]453の構成例である。ここには、メーカーのIDやモデルコードなどが記録可能である。利用しない場合は、データ長フィールド[length]に[0]を設定する。利用する場合は、利用したデータ長に合わせたデータ長を記録する。
[5.フォトムービー識別マークをプレイリストに記録するフォトムービー作成処理]
次に、フォトムービー識別マークをプレイリストに記録するフォトムービー作成処理について説明する。データ記録を実行するビデオカメラなどの機器において、一旦、ファイナライズ処理を実行した後、ファイナライズを解除して情報記録媒体(メディア)に対する追記を再度可能とする処理を行いたいという要請がある。このような場合、新たに記録する静止画を考慮すると、ファイラナライズ時に生成したフォトムービーを削除して、その後のファイナライズおいて、新たに、追記された静止画を加えたフォトムービーを生成する構成とすることが好ましい。しかし、この処理を実行するためには、フォトムービーであるか否かを判別して削除することが必要である。以下に説明するフォトムービー識別マークをプレイリストに記録するフォトムービー作成処理を実行することで、容易にフォトムービー、すなわちフォトムービーの実体コンテンツおよびその属性情報格納データを識別して削除することが可能となる。
図29に示すフローチャートが、本処理例、すなわち、フォトムービー識別マークをプレイリストに記録するフォトムービー作成処のシーケンスを説明するフローチャートである。図29に示すフローは、先に説明した図11のフローとほぼ同様であり、ステップS213とステップS214の間にステップS213−2を追加した点が異なるのみである。
ステップS213−2は、フォトムービー識別マークをプレイリストに記録する処理を実行するステップである。具体的には、先に、図12を参照して説明したプレイリストファイル中のエクステンションデータブロック[blkExtensionData()]中にフォトムービー識別マークを記録する。
プレイリストファイル中のエクステンションデータブロック[blkExtensionData()]のシンタクスを図30に示す。図30に示すように、エクステンションデータブロック[blkExtensionData()]には、メーカーが自由にデータ記録を実行できるメーカープライベートデータブロック[MakersPrivateData()]481が設定されている。
このメーカープライベートデータブロック[MakersPrivateData()]481のデータ構成例を図31に示す。図31に示すメーカープライベートデータブロック[MakersPrivateData()]には、様々なデータを記録可能なデータブロック[data_block]482が設定されている。例えば、このデータブロック[data_block]482に対して、このプレイリストが、フォトムービーに対応するプレイリストであることを記録する。例えばABC社製ビデオ機器において作成したフォトムービーであることを示すコードをASCIIコードなどで記録する。
ファイナライズ処理の後、ファイナライズを解除する場合、各プレイリストのエクステンションデータを参照することで、フォトムービー対応のプレイリストであるか否かを容易に判別することが可能であり、そのプレイリストに記録された情報に基づいて、フォトムービーに対応する実体コンテンツおよび属性データを容易に検索して削除することが可能となる。すなわち、図1に示す主制御部111は、情報記録媒体(メディア180)の追記禁止状態の解除処理に際して、プレイリストを参照して、プレイリストに記録された識別データに基づいて、静止画データに基づいて生成した動画形式の符号化データに対応する属性情報格納ファイル(プレイリスト)を検出し、静止画データに基づいて生成した動画形式の符号化データに対応するコンテンツおよび関連情報の削除を実行する。この処理によって、迅速なファイナライズ解除処理が可能となる。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の一実施例構成によれば、例えばビデオカメラ等の情報処理装置において実行するデータ記録や編集処理の開始前に記憶部に記録したリソース情報を参照する。このリソース情報の参照により、符号化データの記録に必要となるリソースが失われる可能性がないか否かを確認する。リソースが失われる可能性があると判定した場合は、データ記録や編集処理の停止、あるいは警告出力を行う構成としたので、符号化データの記録が不可能になる事態の発生を事前に防止することが可能となる。
本発明の情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 情報記録媒体における記録データのデータ構造を説明する図である。 プレイリスト(PlayList)、プレイアイテム(PlayItem)、クリップ(Clip)、クリップ情報(ClipInformation)、クリップAVストリーム(ClipAVStream)の関係を示すUML(Unified Modeling Language)図である。 プレイリストによるクリップの参照関係について説明する図である。 プレイリストに設定されるメインパスとサプパス対応のプレイリストとクリップの関係について説明する図である。 情報記録媒体に記録されるファイルの管理構造について説明する図である。 ビデオカメラによる録画・撮影に従ってAVストリームのクリップとともにプレイリストが生成される手順について説明する図である。 ビデオカメラによる録画・撮影に従ってAVストリームのクリップとともにプレイリストが生成される手順について説明する図である。 ファイナライズ処理のシーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。 フォトムービー作成有無を入力するためのUIの例を示す図である。 フォトムービー作成処理のシーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。 プレイリストファイルの構造例としてのシンタクスを示す図である。 プレイリストファイルにおけるプレイリストブロックの構造例としてのシンタクスを示す図である。 プレイリストファイルにおけるプレイリストブロックのプレイアイテム情報の構造例としてのシンタクスを示す図である。 クリップ情報ファイルの構造例としてのシンタクスを示す図である。 クリップ情報ファイルのクリップ情報ブロックのシンタクスについて説明する図である。 クリップ情報ファイルのシーケンス情報ブロックのシンタクスについて説明する図である。 クリップ情報ファイルのプログラム情報ブロックのシンタクスについて説明する図である。 ムービーオブジェクトファイルのシンタクスについて説明する図である。 ムービーオブジェクトファイルのムービーオブジェクトブロックのシンタクスについて説明する図である。 インデックスファイルのシンタクスについて説明する図である。 インデックスファイルのインデックス情報ブロックのシンタクスについて説明する図である。 インデックスファイルのエクステンション情報ブロックのシンタクスについて説明する図である。 インデックスファイルのエクステンション情報ブロックのデータブロック内の構成例について説明する図である。 インデックスファイルのエクステンション情報ブロックのデータブロック内の構成データ例について説明する図である。 インデックスファイルのエクステンション情報ブロックのデータブロック内の構成データ例について説明する図である。 インデックスファイルのエクステンション情報ブロックのデータブロック内の構成データ例について説明する図である。 インデックスファイルのエクステンション情報ブロックのメーカープライベートデータブロック内の構成データ例について説明する図である。 フォトムービー識別マークをプレイリストに記録するフォトムービー作成処理のシーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。 フォトムービー識別マークをプレイリストに記録する場合のプレイリスト内のエクステンションデータについて説明する図である。 フォトムービー識別マークをプレイリストに記録する場合のプレイリスト内のエクステンションデータ内のデータブロックの記録データについて説明する図である。
符号の説明
100 情報処理装置
110 記録再生制御部
111 主制御部(プロセッサ)
112 ROM
113 RAM
114 入出力インタフェース
115 バス
120 媒体制御部
130 記録再生用ワークメモリ
140 符号復号化部
150 入出力信号制御部
180 情報記録媒体
200,201 クリップ
210〜212 プレイリスト

Claims (6)

  1. 動画形式の符号化データを予め規定されたデータ記録フォーマットで情報記録媒体に記録する処理と、記録済みコンテンツの編集処理を行う制御部と、
    前記符号化データを前記データ記録フォーマットで記録するために必要なリソース情報を記録した記憶部を有し、
    前記制御部は、
    前記符号化データの記録処理に際して、
    (a)前記符号化データを含むコンテンツファイル、
    (b)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの属性情報を格納した属性ファイル、
    (c)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの再生開始点と再生終了点を定義した再生区間データを格納した再生リストファイル、
    上記(a)〜(c)の各ファイルを前記情報記録媒体に記録する制御を行い、
    さらに、新たなデータ記録処理または記録済みコンテンツの編集処理の開始の前に、前記リソース情報を参照して前記符号化データの記録に必要なリソースが失われる可能性があると判断した場合は、処理を停止させる処理、または通知を行なう構成であり、
    前記リソース情報は、前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を含む構成である情報処理装置。
  2. 前記リソース情報は、
    前記符号化データの記録処理に際して確保すべき情報記録媒体の容量情報を含む構成である請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記符号化データの記録処理に際して、
    前記コンテンツファイルに格納された動画形式の符号化データの再生制御を行うためのコマンドの集合体であるオブジェクトファイルを前記情報記録媒体に記録する構成であり、
    前記リソース情報は、前記符号化データの記録処理に際して確保すべきオブジェクトファイルの情報を含む構成である請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、前記符号化データの記録処理に際して、
    前記コンテンツファイルに格納された動画形式の符号化データの再生制御を行うためのコマンドの集合体であるオブジェクトファイルと、
    動画形式の符号化データに対応して設定されるタイトルと、前記オブジェクトファイルとの対応関係データを含むインデックスファイルを前記情報記録媒体に記録する構成であり、
    前記リソース情報は、前記符号化データの記録処理に際して確保すべき前記インデックスファイル内のプレイリスト数およびタイトル数の情報を含む構成である請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 情報処理装置において実行する情報処理方法であり、
    制御部が、動画形式の符号化データを予め規定されたデータ記録フォーマットで情報記録媒体に記録する処理に際して、
    (a)前記符号化データを含むコンテンツファイル、
    (b)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの属性情報を格納した属性ファイル、
    (c)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの再生開始点と再生終了点を定義した再生区間データを格納した再生リストファイル、
    上記(a)〜(c)の各ファイルを前記情報記録媒体に記録する制御を行うデータ記録ステップと、
    前記制御部が、前記情報記録媒体に対する新たなデータ記録処理または記録済みコンテンツの編集処理の開始の前に、記憶部に格納されたリソース情報を参照して前記符号化データの記録に必要なリソースが失われる可能性があると判断した場合は、処理を停止させる処理、または通知を行なうリソース判定ステップを有し、
    前記記憶部に格納されたリソース情報は、前記符号化データを前記データ記録フォーマットで記録するために必要なリソースに関する情報であり、前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を含み、
    前記リソース判定ステップは、
    前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を確認して、確認結果に応じて処理を停止させる処理、または通知を行なうステップである情報処理方法。
  6. 情報処理装置において情報処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
    制御部が、動画形式の符号化データを予め規定されたデータ記録フォーマットで情報記録媒体に記録する処理に際して、
    (a)前記符号化データを含むコンテンツファイル、
    (b)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの属性情報を格納した属性ファイル、
    (c)前記コンテンツファイルに格納された前記符号化データの再生開始点と再生終了点を定義した再生区間データを格納した再生リストファイル、
    上記(a)〜(c)の各ファイルを前記情報記録媒体に記録する制御を行わせるデータ記録ステップと、
    前記制御部に、前記情報記録媒体に対する新たなデータ記録処理または記録済みコンテンツの編集処理の開始の前に、記憶部に格納されたリソース情報を参照させて前記符号化データの記録に必要なリソースが失われる可能性があると判断した場合は、処理を停止させる処理、または通知を行なわせるリソース判定ステップを有し、
    前記記憶部に格納されたリソース情報は、前記符号化データを前記データ記録フォーマットで記録するために必要なリソースに関する情報であり、前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を含み、
    前記リソース判定ステップは、
    前記符号化データの記録処理に際して確保すべき属性ファイルおよび再生リストファイルの情報を確認して、確認結果に応じて処理を停止させる処理、または通知を行なわせるステップであるコンピュータ・プログラム。
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