JP2009017441A - 電力線通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋内配線を利用する通信において、ユーザーが簡易に、最善の通信品質を確保できるようにする。
【解決手段】電力線の他、任意的に通信線をも含む媒体を介して他の電力線通信装置と接続される電力線通信装置において、起動時や、一定時間のリンク断が検出された後に、通信を行う媒体を、制御部1の制御の下にスイッチ5p,5cにより選択する。また、この選択の際に、電力線を媒体として選択することを最優先せず、その優先順位を2位以下とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力線等の屋内配線を媒体とする電力線通信(PLC: Power Line Communication)において使用される電力線通信装置(PLCモデム)及び通信方法に関する。
電力線通信は家屋内の電力線を用いて高速なデータ通信を行うものであり、専用の通信線を設けることなくコンセントにPLCモデムを接続するだけで、家屋内のLAN(ローカルエリアネットワーク)を構成することができるという利点がある(例えば、非特許文献1参照。)。PLCモデムにはパソコンの他、通信機能を備えた家電製品も接続可能であり、従って、パソコンから家電製品の制御や監視を行うことも可能となる。
Interface、第70〜81頁、「電力線搬送(PLC: Power Line Communication)の現状」、江藤潔著、CQ出版社、2000年9月
しかしながら、屋内配線の電力線は一般に分岐が多く、また、ノイズも受けやすい。そのため、電力線通信の信号レベルが低下し、SN比も悪くなって、良好な通信品質(通信速度)が確保できない場合がある。一方、屋内配線としては電力線の他、放送受信用の同軸線(同軸ケーブル)が複数の部屋に設けられていることが多い。かかる同軸線は、電力線に比べてPLC信号に対する伝送特性が優れている。そこで、同軸線を媒体として利用することも考えられるが、PLC信号を2系統(電力線・同軸線)に供給すると、分配損失が生じて信号レベルが低下する。一方、系統切替用のスイッチを設けて、ユーザーがどちらか1系統を選択するようにすることも可能であるが、ユーザーの設定負担が増加する。
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、屋内配線を利用する通信において、ユーザーが簡易に、最善の通信品質を確保できるようにすることを目的とする。
なお、電力線通信は、本来は電力線を媒体とする通信であるが、電力線以外の通信線(同軸線等)を媒体とする場合も、広義の電力線通信とする。
本発明は、通信信号の変復調及びメディアアクセス制御を行う制御部と、前記制御部と接続され、通信信号の送受信を行う送受信部と、前記送受信部と接続され、信号伝送を中継する結合回路と、前記結合回路から外部へ導出され、電力線を媒体とするための信号伝送路と、前記結合回路から外部へ導出され、通信線を媒体とするための信号伝送路と、前記各信号伝送路を開閉するスイッチとを備えた電力線通信装置であって、
前記制御部は、前記スイッチの開閉制御を行うことにより他の電力線通信装置と通信を行う媒体を選択し、かつ、電力線を媒体として選択する優先順位を2位以下とすることを特徴とするものである。
上記のように構成された電力線通信装置では、制御部が、電力線を媒体として選択する優先順位を2位以下とすることにより、必ず、他の媒体すなわち通信線を選択する可能性が担保される。また、通信線に接続されていない場合のように、通信線を選択することができなければ自動的に電力線が選択されるので、ユーザーは媒体の選択を指示する必要がない。
また、上記電力線通信装置において、制御部は、通信線を媒体として他の電力線通信装置とのリンクを確認し、リンク有りの場合は以後通信線を媒体として通信を行い、リンク無しの場合は以後電力線を媒体として通信を行うように、スイッチを開閉制御してもよい。
この場合、電力線通信装置に通信線が接続されていてリンク有りの場合には直ちに伝送特性に優れた通信線を媒体とすることができる。また、リンク無しであれば、電力線を媒体として通信を行うことができる。
また、上記電力線通信装置において、通信線を媒体とするための信号伝送路は1種類又は複数種類存在し、制御部は、全ての媒体で他の電力線通信装置とのリンクを確認した後、全ての媒体において最も通信速度の速い媒体を選択するようにしてもい。
この場合、媒体の接続や伝送特性がどのような状態でも、その状態で最も通信速度の速い媒体を選択することができる。
また、上記電力線通信装置において、結合回路は、各媒体の線路インピーダンスに適合させる複数種類のインピーダンスを有する巻線構造の高周波トランスを含むものであってもよい。
この場合、高周波トランスの巻線のインピーダンスと、媒体ごとの線路インピーダンスとを互いに整合させることができるので、通信信号の反射が起こりにくく、伝送損失が抑制される。
一方、本発明は、電力線の他、任意的に通信線をも含む媒体を介して互いに接続される一の電力線通信装置と他の電力線通信装置との通信方法であって、
前記一の電力線通信装置においてスイッチの開閉制御を行うことにより前記他の電力線通信装置と通信を行う媒体を選択するにあたって、前記通信線を媒体として選択する優先順位を1位とし、前記電力線を媒体として選択する優先順位を2位以下として、通信を行う媒体を選択することを特徴とするものである。
上記のような通信方法では、電力線を媒体として選択する優先順位を2位以下とすることにより、必ず、他の媒体すなわち通信線を選択する可能性が担保される。また、通信線に接続されていない場合のように、通信線を選択することができなければ自動的に電力線が選択されるので、ユーザーは媒体の選択を指示する必要がない。
本発明の電力線通信装置/通信方法によれば、ユーザーは媒体の選択を指示する必要がないので、電力線の他、通信線も含む屋内配線を利用する通信において、ユーザーが簡易に、最善の通信品質を確保することができる。
図1は、本発明の一実施形態による電力線通信装置(以下、PLCモデムという。)の構成を示すブロック図である。図において、PLCモデムMは、通信信号の変復調及びメディアアクセス制御等を行う制御部1と、制御部1と接続され、通信信号の送受信を行う送受信部2(送信部2s及び受信部2r)と、送受信部2と接続され、信号伝送を中継する結合回路3と、結合回路3から外部へ導出され、電力線を媒体とするための信号伝送路4pと、結合回路3から外部へ導出され、通信線を媒体とするための信号伝送路4cと、各信号伝送路4p,4cをそれぞれ開閉するスイッチ5p,5cと、制御部1に接続され、外部に設けられるパソコン8等の情報機器とのインターフェースとなる外部インターフェース6(例えばイーサネット(登録商標)のインターフェース)と、以上の各部(1,2,3,5,6)にDC電圧を供給する電源回路7とを備えている。
信号伝送路4pは、コネクタ9を介して、プラグ11を有する電源コード10に接続される。プラグ11は、コンセント(図示せず。)に接続される。なお、コネクタ9を介さず、内部の信号伝送路4pがそのまま外部に出て電源コード10となる場合もある。一方、信号伝送路4cは、コネクタ(F型)12に接続されている。このコネクタ12には、同軸線(同軸ケーブル)13の一端のアンテナプラグ14が接続される。同軸線13の他端のアンテナプラグ14は、放送受信用のTV端子(図示せず。)に接続される。スイッチ5p,5cの開閉制御は、原則として制御部1により自動的に行われる。但し、パソコン8から指示を与えてスイッチ5p,5cを開閉することも可能である。
制御部1による自動的なスイッチ5p,5cの開閉制御は、以下の手順で行われる。
すなわち、PLCモデムMの起動時に、スイッチ5cが閉、スイッチ5pが開、とされ、媒体として同軸線13が選択される。そして、制御部1は他のPLCモデムとのリンク確認を行い、リンク有りの場合は、その状態(スイッチ5c:閉、スイッチ5p:開)を維持し、媒体を同軸線とする。一方、リンク無しの場合は、スイッチ5pが閉、スイッチ5cが開、とされ、媒体として電力線10が選択される。そして、制御部1はリンク確認を行い、リンク有りの場合は(通常は、リンク有りとなる。)、その状態(スイッチ5p:閉、スイッチ5c:開)を維持し、媒体を電力線とする。
上記のように、制御部1は、スイッチ5p,5cの開閉制御を行うことにより他のPLCモデムと通信を行う媒体を選択することになるが、常に先に同軸線でのリンク確認が行われるので、結果的に、媒体として選択されるに当たっての優先順位1位は同軸線、2位は電力線となる。
なお、媒体の選択はPLCモデムMの起動時以外にも行われる。例えば、運用中においても、ある一定時間の「リンク断」が検出された場合には、PLCモデムMは、再度、媒体の選択を行う(以下、同様。)。これにより、例えば、同軸線でリンク確立後、同軸線13のアンテナプラグ14が外れたり、装置内外の同軸線路全体に何らかの一時的な障害が発生した場合でも、PLCモデムMのプラグ11を抜いて再立ち上げを行うことなく、原因が解消した同軸線でのリンクを自動的に再確立することができる。
図2は、図1に示した結合回路3の内部回路及びスイッチ5p,5cを示す回路図(複線図)である。図において、結合回路3は、高周波トランス301と、一対のコンデンサ302とを含んでいる。高周波トランス301は、送信部2s及び受信部2r(図1)にそれぞれ適合させたインピーダンスの巻線301s及び301rと、媒体としての電力線及び同軸線にそれぞれ適合させたインピーダンスの巻線301p及び301cを備えている。コンデンサ302は、信号伝送路4pから入ってくる商用交流電流を遮断し、PLC信号のみを通過させる。
スイッチ5pが閉路されているとき、外部から信号伝送路4pに到来するPLC信号は巻線301pから巻線301rに伝送され、受信部2r(図1)へ送られる。逆に、送信部2s(図1)から外部へ送出されるPLC信号は、巻線301sから巻線301pへ伝送される。一方、スイッチ5cが閉路されているとき、外部から信号伝送路4cに到来するPLC信号は巻線301cから巻線301rに伝送され、受信部2r(図1)へ送られる。逆に、送信部2s(図1)から外部へ送出されるPLC信号は、巻線301sから巻線301cへ伝送される。
このような高周波トランス301を有する結合回路3によれば、巻線301p,301cのインピーダンスと、媒体(電力線・同軸線)ごとの線路インピーダンスとを互いに整合させることができるので、PLC信号の反射が起こりにくく、伝送損失が抑制される。
次に、複数の上記PLCモデムMを用いて家屋20内に構成されるLANについて説明する。図3は、一例として6部屋(部屋21〜26)ある家屋20における3台のPLCモデムM1,M2,M4によるLANの接続図である。PLCモデムM1,M2,M4には、パソコンや通信機能を持つ情報家電機器が接続されるが、ここでは図示を省略している。なお、図中の配線に関して、実線は電力線を示し、破線は同軸線を示している。また、一点鎖線はその他の線(光ファイバやイーサネット(登録商標)線)を示している。
図において、分電盤30から各部屋21〜26のコンセント31〜36に電力線の屋内配線が施されている。各電力線は、分電盤30内で共通の母線から分岐したものであり、分電盤30内で相互につながっている。また、図示しないアンテナ又はCATVのケーブルから分配器40を介して、3つの部屋21,23,25のTV端子41,43,45に、放送受信用の同軸線(同軸ケーブル)の配線が施されている。各同軸線は、分配器40内で磁気的にコアを共有した状態にあり、PLC信号の周波数域では実質的に相互につながっているに等しい。
まず、初期状態として、ホームゲートウェイとなるルータ50の直下にPLCモデムM1が接続され(PLCモデムMがルータ50に搭載される場合もある。)、電源コード101はコンセント31に、同軸線131はTV端子41に、それぞれ接続されている。ルータ50はメディアコンバータ60を介して、外部回線に接続されている。PLCモデムM1のスイッチ5p,5c(図1)はパソコン8(図1)からの指示により共に閉じており、電力線(信号伝送路4p、電源コード10)及び、同軸線(信号伝送路4c、同軸線13)の両系統に対して、信号の入出力が可能である。
次に、ユーザーは、TV端子のない部屋22におけるPLCモデムM2の電源コード102を、コンセント32に接続する。この接続により、PLCモデムM2は、他のPLCモデムと相互にネゴシエーションを行って、リンクを確認する。このとき、PLCモデムM2の図1における制御部1は、スイッチ5pを開、スイッチ5cを閉とすることにより、まず、電力線用の信号伝送路4pを切り離し、同軸線用の信号伝送路4cと結合回路3とを接続する。
ところが、図2においてPLCモデムM2には同軸線が接続されていないため、結果はリンク無し、となる。この場合、制御部1はスイッチ5pを閉、スイッチ5cを開とすることにより、電力線用の信号伝送路4pに切り換えて再度他のPLCモデムと相互にネゴシエーションを行い、リンクを確認する。今度は、PLCモデムM2と、PLCモデムM1とのリンクが確立される。
次に、ユーザーは、TV端子のない部屋24におけるPLCモデムM4の電源コード104を、コンセント34に接続する。この接続により、PLCモデムM4は、他のPLCモデムと相互にネゴシエーションを行って、リンクを確認する。しかしながら、PLCモデムM2の場合と同様に、結果はリンク無し、となる。この場合、制御部1はスイッチ5pを閉、スイッチ5cを開とすることにより、電力線用の信号伝送路4pに切り換えて再度他のPLCモデムと相互にネゴシエーションを行い、リンクを確認する。今度は、PLCモデムM4と、PLCモデムM1,M2とのリンクが確立される。
このようにして、ユーザーは、PLCモデムM2,M4をコンセント32,34に接続するだけで、PLCモデムM1,M2,M4の相互間で電力線通信が可能な状態とすることができる。また、各PLCモデムM2,M4からPLCモデムM1を介して、インターネット等の外部回線との接続が可能となる。
次に、図4は、3台のPLCモデムM1,M3,M5によるLANの接続図の他の例である。図において、屋内配線(電力線・同軸線)の構成は、図3と同じである。また、初期状態として、ホームゲートウェイとなるルータ50の直下にPLCモデムM1が接続されている点、及び、PLCモデムM1が、電力線及び同軸線の両系統に対して、信号の入出力が可能である点も、それぞれ同じである。
次に、ユーザーは、部屋23におけるPLCモデムM3の同軸線133を、TV端子43に接続する。続いて、電源コード103を、コンセント33に接続する。この状態からPLCモデムM3は、他のPLCモデムと相互にネゴシエーションを行って、リンクを確認する。このとき、PLCモデムM3の図1における制御部1は、スイッチ5pを開、スイッチ5cを閉とすることにより、まず、電力線用の信号伝送路4pを切り離し、同軸線用の信号伝送路4cと結合回路3とを接続する。ここで、図4においてPLCモデムM3には同軸線が接続されているため、同軸線経由で、PLCモデムM3と、PLCモデムM1とのリンクが確立される。
次に、ユーザーは、部屋25におけるPLCモデムM5の同軸線135を、TV端子45に接続する。続いて、電源コード105を、コンセント35に接続する。この状態からPLCモデムM5は、他のPLCモデムと相互にネゴシエーションを行って、リンクを確認する。このとき、PLCモデムM5の図1における制御部1は、スイッチ5pを開、スイッチ5cを閉とすることにより、まず、電力線用の信号伝送路4pを切り離し、同軸線用の信号伝送路4cと結合回路3とを接続する。ここで、図4においてPLCモデムM5には同軸線が接続されているため、同軸線経由で、PLCモデムM5と、PLCモデムM1,M3とのリンクが確立される。
このようにして、ユーザーは、PLCモデムM3,M5をTV端子43,45とコンセント33,35とに接続するだけで、PLCモデムM1,M3,M5の相互間で同軸線を媒体とした通信が可能な状態となる。また、各PLCモデムM3,M5からPLCモデムM1を介して、インターネット等の外部回線との接続が可能となる。同軸線は、電力線に比べて信号の伝送損失が少なく、ノイズの影響を受けにくいので、電力線よりも高い通信速度とSN比が得られる。また、PLCモデムM3,M5は、同軸線のみで通信を行い、電源コード103,105でのPLC信号伝送は行わないので、分配損失を抑制することができる。
次に、図5は、6台のPLCモデムM1〜M6によるLANの接続図の他の例である。図において、屋内配線(電力線・同軸線)の構成は、図3と同じである。また、初期状態として、ホームゲートウェイとなるルータ50の直下にPLCモデムM1が接続されている点、及び、PLCモデムM1が、電力線及び同軸線の両系統に対して、信号の入出力が可能である点も、それぞれ同じである。
次に、ユーザーは、部屋23におけるPLCモデムM3の同軸線133を、TV端子43に接続する。続いて、電源コード103を、コンセント33に接続する。これにより、図4の場合と同様に、同軸線経由で、PLCモデムM3と、PLCモデムM1とのリンクが確立される。さらに、ユーザーは、部屋25におけるPLCモデムM5の同軸線135を、TV端子45に接続する。続いて、電源コード105を、コンセント35に接続する。これにより、図4の場合と同様に、同軸線経由で、PLCモデムM5と、PLCモデムM1,M3とのリンクが確立される。
次に、ユーザーは、TV端子のない部屋22におけるPLCモデムM2の電源コード102を、コンセント32に接続する。この接続により、PLCモデムM2は、他のPLCモデムと相互にネゴシエーションを行って、リンクを確認する。このとき、PLCモデムM2の図1における制御部1は、スイッチ5pを開、スイッチ5cを閉とすることにより、まず、電力線用の信号伝送路4pを切り離し、同軸線用の信号伝送路4cと結合回路3とを接続する。
ところが、図5においてPLCモデムM2には同軸線が接続されていないため、結果はリンク無し、となる。この場合、制御部1はスイッチ5pを閉、スイッチ5cを開とすることにより、電力線用の信号伝送路4pに切り換えて再度他のPLCモデムと相互にネゴシエーションを行い、リンクを確認する。今度は、PLCモデムM2と、PLCモデムM1とのリンクが確立される。さらに、PLCモデムM1を介して、PLCモデムM2と、PLCモデムM3,M5とのリンクも確立される。
次に、ユーザーは、TV端子のない部屋24におけるPLCモデムM4の電源コード104を、コンセント34に接続する。ここでも、PLCモデムM2の場合と同様に、PLCモデムM4と、PLCモデムM1,M2とのリンクが確立される。さらに、PLCモデムM1を介して、PLCモデムM4と、PLCモデムM3,M5とのリンクも確立される。さらに、ユーザーは、TV端子のない部屋26におけるPLCモデムM6の電源コード106を、コンセント36に接続する。ここでも、PLCモデムM2,M4の場合と同様に、PLCモデムM6と、PLCモデムM1,M2,M4とのリンクが確立される。
この結果、図6に示すように、PLCモデムM1,M3,M5の相互間は同軸線を媒体としてリンクし、PLCモデムM1,M2,M4,M6の相互間は電力線を媒体としてリンクする。また、同軸線及び電力線を共に媒体とするPLCモデムM1を介して、全PLCモデムM1〜M6の相互間でリンクが確立され、通信可能となる。このようにして、ユーザーは、PLCモデムM1〜M6をそれぞれコンセント31〜36に接続し、また、TV端子41,43,45がある場合にはコンセント接続の前に当該TV端子に接続することにより、PLCモデムM1〜M6の相互間で電力線及び同軸線を媒体とした通信が可能な状態となる。また、各PLCモデムM2〜M6からPLCモデムM1を介して、インターネット等の外部回線との接続が可能となる。
なお、PLCモデムをTV端子に接続可能な場合においてコンセント接続の前にTV端子に接続するのは、PLCモデムが、コンセント接続により直ちにリンクを模索するからである。PLCモデムに電源オン・オフのスイッチが設けられている場合には、接続の順序は逆でもよい。すなわち、前後を問わずコンセント接続及びTV端子接続を行った後、当該スイッチをオンにすればよい。
同軸線は、電力線に比べて信号の損失が少なく、ノイズの影響を受けにくいので、電力線よりも高い通信速度とSN比が得られる。また、PLCモデムM2,M4,M6は電力線のみを媒体とした通信を行い、同軸線を媒体とした通信を行わないので、分配損失を抑制することができる。同様に、PLCモデムM3,M5は、同軸線のみを媒体とした通信を行い、電力線を媒体とした通信を行わないので、分配損失を抑制することができる。
次に、図7は、図5と同様に電力線及び同軸線を使用するが、中継器を使用した5台のPLCモデムM1〜M4,M6によるLANの接続図の他の例である。図において、屋内配線(電力線・同軸線)の構成は、図3と同じである。ここでは、初期状態として、ホームゲートウェイとなるルータ50が部屋26にあるものとし、その直下にPLCモデムM6が接続されている。また、部屋25には中継器70が設けられ、一端はコンセント35に、他端はTV端子45に、それぞれ接続されている。図8は、この中継器70の内部回路図である。中継器70は、同軸線と電力線とのインピーダンス整合を行う高周波トランス71と、商用交流電流を遮断するコンデンサ72とを備えている。
上記のような中継器70により、2つの媒体(電力線・同軸線)は相互に中継されるので、全PLCモデムM1〜M4,M6の相互間でリンクが確立され、通信可能となる。また、各PLCモデムM1〜M4からPLCモデムM6を介して、インターネット等の外部回線との接続が可能となる。なお、この場合は、2つの媒体を共に使用するPLCモデムが存在しないので、どのPLCモデムM1〜M4,M6においても分配損失が生じない。
なお、上記の実施形態においては電力線以外の屋内配線として同軸線についてのみ説明したが、屋内配線の通信線としては、同軸線の他に、電話線が利用可能である。従って、電力線の他、2種類の通信線(同軸線、電話線)を媒体として利用したLANを構成することも可能である。
また、上記実施形態によるPLCモデムM(M1〜M6)は、媒体として同軸線を優先し、同軸線でリンク無しの場合に限って電力線を媒体とするように選択を行うので、同軸線しかリンク確認を行わない場合もある。しかし、これとは別に、全ての媒体でリンク確認を行った後、最高(最善)のリンク速度が得られる媒体を選択する、という選択を行うことも可能である。具体的には、例えば通信線が同軸線・電話線の2媒体であるとして、制御部1は以下の手順で媒体の選択を行う。
(1)起動時にまずは同軸線を選択し、リンクを確認してリンクが有ればそのリンク速度を記憶する。
(2)次に、電話線を選択し、リンクを確認してリンクが有ればそのリンク速度を記憶する。
(3)次に、電力線を選択し、リンクが有れば(通常は有る。)そのリンク速度を記憶する。
(4)そして、記憶した各リンク速度を相互に比較して、最高のリンク速度が得られる媒体を選択する。
このような選択によれば、媒体として選択されるに当たっての優先順位1位は最高のリンク速度となる媒体(最も通信速度の速い媒体)であり、通常、電力線の優先順位は2位以下となる。通信線が媒体として接続されていない場合には、比較の対象がないため、結果的には優先順位2位以下の電力線が選択されることになる。また、通信線が媒体として接続されているが、何らかの原因で伝送特性が電力線よりも悪くなっている状態が生じた場合には、電力線が選択される可能性もある。すなわち、媒体の接続や伝送特性がどのような状態でも、その状態で最善のリンク速度となる媒体を選択することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
本発明の一実施形態による電力線通信装置(PLCモデム)の構成を示すブロック図である。 図1に示した結合回路の内部回路及びスイッチを示す回路図(複線図)である。 6部屋ある家屋における3台のPLCモデムによるLANの接続図の一例である。 3台のPLCモデムによるLANの接続図の他の例である。 6台のPLCモデムによるLANの接続図の他の例である。 6台のPLCモデムについての媒体の接続図である。 中継器を使用した5台のPLCモデムによるLANの接続図の他の例である。 中継器の内部回路図である。
符号の説明
1:制御部、2:送受信部、2s:送信部、2r:受信部、3:結合回路
4p,4c:信号伝送路、5p,5c:スイッチ、6:外部インターフェース
7:電源回路、8:パソコン、9:コネクタ、10:電源コード
11:プラグ、12:コネクタ、13:同軸線、14:アンテナプラグ
20:家屋、21〜26:部屋、31〜36:コンセント
41〜46:TV端子、50:ルータ、60:メディアコンバータ
70:中継器、71:高周波トランス、72:コンデンサ
101〜106:電源コード、131〜136:同軸線
301:高周波トランス、301s,301r,301p,301c:巻線
302:コンデンサ、M,M1〜M6:PLCモデム

Claims (5)

  1. 通信信号の変復調及びメディアアクセス制御を行う制御部と、
    前記制御部と接続され、通信信号の送受信を行う送受信部と、
    前記送受信部と接続され、信号伝送を中継する結合回路と、
    前記結合回路から外部へ導出され、電力線を媒体とするための信号伝送路と、
    前記結合回路から外部へ導出され、通信線を媒体とするための信号伝送路と、
    前記各信号伝送路を開閉するスイッチとを備えた電力線通信装置であって、
    前記制御部は、前記スイッチの開閉制御を行うことにより他の電力線通信装置と通信を行う媒体を選択し、かつ、電力線を媒体として選択する優先順位を2位以下とすることを特徴とする電力線通信装置。
  2. 前記制御部は、通信線を媒体として他の電力線通信装置とのリンクを確認し、リンク有りの場合は以後通信線を媒体として通信を行い、リンク無しの場合は以後電力線を媒体として通信を行うように、前記スイッチを開閉制御する請求項1記載の電力線通信装置。
  3. 通信線を媒体とするための前記信号伝送路は1種類又は複数種類存在し、前記制御部は、全ての媒体で他の電力線通信装置とのリンクを確認した後、全ての媒体において最も通信速度の速い媒体を選択する請求項1記載の電力線通信装置。
  4. 前記結合回路は、各媒体の線路インピーダンスに適合させる複数種類のインピーダンスを有する巻線構造の高周波トランスを含む請求項1記載の電力線通信装置。
  5. 電力線の他、任意的に通信線をも含む媒体を介して互いに接続される一の電力線通信装置と他の電力線通信装置との通信方法であって、
    前記一の電力線通信装置においてスイッチの開閉制御を行うことにより前記他の電力線通信装置と通信を行う媒体を選択するにあたって、前記通信線を媒体として選択する優先順位を1位とし、前記電力線を媒体として選択する優先順位を2位以下として、通信を行う媒体を選択することを特徴とする通信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013523053A (ja) * 2010-03-22 2013-06-13 マーベル ヒスパニア エス.エル. 通信ノードおよび多様な送信手段の手順

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