JP2009017433A - スキャン機器 - Google Patents

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Abstract


【課題】 水銀蛍光ランプの光量が安定する前に原稿をスキャンさせても、或る程度の品質を有するスキャン結果を得ることが出来るスキャン機器を、提供する。
【解決手段】
スキャン機器を、水銀蛍光ランプの光量が安定していない状態で行われたスキャン処理により得られた各ラインデータを、水銀蛍光ランプの光量が最大光量である場合に得られるデータに変換する機能(各色用の補正回路31,補正係数供給回路32,補正係数レジスタ33等で実現される機能)を有し、当該機能による各ラインデータの変換結果に基づき、実際の処理(画像データを保存/送信する処理や、画像データの印刷を行う処理)を行う装置として構成しておく。
【選択図】 図2

Description

本発明は、水銀蛍光ランプを備えたスキャン機器に、関する。
近年,市販されている原稿のスキャンを行う装置(コピー機,スキャナ等;以下、スキャン機器と表記する)の中には、原稿をスキャンするための光源(反射光を得るために原稿に照射する光の発生源)として、キセノン蛍光ランプが用いられているものと、水銀蛍光ランプが用いられているものとが、存在している。そして、水銀蛍光ランプは、キセノン蛍光ランプよりも安価なランプであるため、後者のスキャン装置は、前者のスキャン装置よりも安価な装置となっている。
ただし、キセノン蛍光ランプが,点灯後,短時間で光量が安定するランプであるのに対し、水銀蛍光ランプは、点灯後,光量が安定するまでに長い時間が必要とされるランプとなっている。また、水銀蛍光ランプは、光量が安定するまでの時間が環境温度によって異なるランプ(環境温度が低いと,その光量が安定するまでにより長い時間を必要とするランプ)ともなっている。
そして、水銀蛍光ランプの光量が安定する前に、スキャンを行ったのでは、低品質な画像データ/コピー結果(先にスキャンされた部分が暗く後にスキャンされた部分が明るい画像データ/コピー結果)が得られてしまうことになる。このため、水銀蛍光ランプが光源として使用されている既存のスキャン機器は、水銀蛍光ランプの点灯後、環境温度が低くても水銀蛍光ランプの光量が安定する時間として定められているウォームアップ時間(数十秒程度の時間)が経過しなければ、実際の処理が開始できる状態とならないように構成された装置となっている。
要するに、水銀蛍光ランプが光源として使用されている既存のスキャン機器は、スキャン結果やコピー結果が即座に必要な場合であっても、機器の電源が投入されていなかった場合や機器が節電モードで動作していた場合には、スキャン結果やコピー結果が実際に得られるまでに、数十秒といった長い時間が必要とされる装置となっている。なお、そのような欠点を解消するために、インスタントコピー機能と呼ばれる,通常よりも短いウォームアップ時間でコピー(スキャン及びスキャン結果の印刷)を開始する機能を付加したスキャン機器(例えば、非特許文献1参照)も開発されているのであるが、このインスタントコピー機能は、ウォームアップ時間を単純に短くしてコピーを行うものであるため、使用に耐えるコピー結果を得ることが出来ない場合があるものとなっている。
"LP-A500F/LP-A500 補足説明書",セイコーエプソン株式会社
そこで、本発明の課題は、光源である水銀蛍光ランプの光量が安定する前に原稿をスキャンさせても、或る程度の品質を有するスキャン結果を得ることが出来るスキャン機器を、提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のスキャン機器は、水銀蛍光ランプと、水銀蛍光ランプからの光で原稿をスキャンすることにより,当該原稿上の1ライン分の画像を表すラインデータを順次生成するスキャン処理を実行するためのスキャン手段と、スキャン処理の実行を要するスキャン要処理の実行指示を受け付けて、スキャン手段にスキャン処理を開始させる受付手段と、水銀蛍光ランプの光量と水銀蛍光ランプの点灯後の経過時間との間の関係を示す光量経時変化情報を記憶した光量経時変化情報記憶手段と、受付手段がスキャン手段に開始させたスキャン処理により生成された各ラインデータを、水銀蛍光ランプが点灯された時刻から各ラインデータの生成時刻までの経過時間と,光量経時変化情報記憶手段に記憶されている光量経時変化情報とに基づき、水銀蛍光ランプの光量が最大光量である場合に得られるデータに変換して出力するラインデータ変換手段と、ラインデータ変換手段が出力するラインデータ群を用いて、受付手段が,その実行指示を受け付けたスキャン要処理を実行する処理実行手段とを、備える。
すなわち、本発明のスキャン機器は、水銀蛍光ランプの光量が安定していない状態で行われたスキャン処理により得られた各ラインデータを、水銀蛍光ランプの光量が最大光量である場合に得られるデータに変換してから、その変換結果(ラインデータ変換手段が出力するラインデータ群)に基づき原稿上の画像を表す画像データを必要とするスキャン要処理(画像データを保存/送信する処理や、画像データの印刷を行う処理)を行う機能を有する装置となっている。従って、本発明のスキャン機器は、各ラインデータの変換(光量補正)が行われる分、水銀蛍光ランプの光量が安定していない状態におけるスキャンデータをそのまま使用してスキャン要処理を行う装置(非特許文献1記載の装置等)よりも、高品質なスキャン結果を得ることが出来る装置となっていると言うことが出来る。
なお、本発明のスキャン機器は、電源が投入されている場合には、水銀蛍光ランプが消灯されることがない装置として実現しておくことも出来るものであるが、実際に利用されていないときに水銀蛍光ランプを点灯させておくと電力が無駄に消費されることになる。このため、本発明のスキャン機器を実現する際には、“所定の節電モード移行条件が満たされたときに、水銀蛍光ランプを消灯させ、所定の通常モード移行条件が満たされたときに、水銀蛍光ランプを点灯させる水銀蛍光ランプ制御手段”を付加しておくことが望ましい。
また、水銀蛍光ランプの光量の,点灯後の経過時間依存性は、環境温度により異なるものであるため、光量経時変化情報を1つだけ有するスキャン機器は、特定の環境温度範囲以外では、ラインデータの変換があまりうまく機能しないものとなってしまうことになる。このため、より広い環境温度範囲でラインデータの変換がうまく機能するスキャン機器を得たい場合には、スキャン手段として、白色部材を備え、水銀蛍光ランプからの光の当該白色部材からの反射光強度を検出して出力する白基準出力機能を有する手段を採用し、光量経時変化情報記憶手段として、複数の環境温度のそれぞれについて、その環境温度で水銀蛍光ランプを使用した場合における光量経時変化情報と,その環境温度で水銀蛍光ランプを点灯した後,所定時間の経過後に,スキャン手段の白基準出力機能が出力する反射光強度を表す初期出力情報とを記憶した手段を採用し、受付手段として、水銀蛍光ランプが点灯された後,所定時間の経過前に,実行指示を受け付けた場合には、所定時間が経過してから、スキャン手段にスキャン処理を開始させる手段を採用し、ラインデータ変換手段としてが、 水銀蛍光ランプが点灯されてから所定時間の経過後にスキャン手段の白基準出力機能を機能させることにより反射光強度を取得する手段であると共に、スキャン処理により生成された各ラインデータを、水銀蛍光ランプが点灯された時刻から各ラインデータの生成時刻までの経過時間と,光量経時変化情報記憶手段に記憶されている,取得しておいた反射光強度を表す初期出力情報と同じ環境温度についての光量経時変化情報とに基づき、水銀蛍光ランプの光量が最大光量である場合に得られるデータに変換して出力する手段を採用しておくことが望ましい。
また、スキャン処理を、水銀蛍光ランプの点灯直後から実行できるようにしておいたのでは、良好なスキャン結果が得られない(ラインデータの変換がうまく機能しない)場合があることになるため、本発明のスキャン機器を実現する際には、受付手段を、水銀蛍光ランプが点灯された後,予め定められている第2所定時間(或いは、所定時間よりも長い時間として予め定められている第2所定時間)の経過前に,実行指示を受け付けた場合には、第2所定時間が経過してから、スキャン手段にスキャン処理を開始させる手段としておくことが望ましい。
また、本発明のスキャン機器は、光量経時変化情報としてさまざまな情報(例えば、水銀蛍光ランプの点灯後の光量を、ラインデータの出力周期間隔で測定した測定結果)を用いれるものであるが、光量経時変化情報を、水銀蛍光ランプの光量が安定するまでの各時間区分について、その時間区分における水銀蛍光ランプの光量の経過時間依存性を表す一次式の2つの係数を含む情報としておけば、光量経時変化情報の記憶のために必要なメモリ容量が少なくて済むスキャン機器を実現できることになる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係るスキャン機器10のハードウェア構成を、説明する。
図1に示してあるように、本発明の一実施形態に係るスキャン機器10は、CPU21,RAM22,メモリ制御ASIC23,スキャナASIC24,画像処理ASIC25,IO制御ASIC26,ROM27,各種I/F回路,操作パネル等からなる制御部11を備えた装置である。また、スキャン機器10は、制御部11に接続されたスキャナ12,印刷エンジン13及びFAX回路15を備えた装置となっている。
本実施形態に係るスキャン機器10に用いられているスキャナ12は、水銀蛍光ランプが発する光で原稿をスキャンし,当該原稿からの反射光をCCDイメージセンサで検出することにより,当該原稿上の1ライン分の画像を表すラインデータ(本実施形態では、画素毎に,8ビットのRデータと8ビットのGデータと8ビットのBデータとを含むデータ)を順次生成するスキャン処理を実行可能なユニット(原稿を載置するための原稿台を有し,水銀蛍光ランプを移動させることによりスキャンを行うタイプのもの)である。このスキャナ12は、その内部の、水銀蛍光ランプを移動させることなく,そこからの反射光強度をCCDイメージセンサで検出できる位置に、白色の部材(以下、白基準板と表記する)が設けられているユニットとなっている。さらに、スキャナ12は、電源を投入すると(制御部11によって電源投入のための制御が行われると)、水銀蛍光ランプへの電力供給が開始されるユニット(水銀蛍光ランプのON/OFFを独立して制御できないユニット)となっている。
印刷エンジン13は、用紙上に印刷を行うためのユニットである。FAX回路15は、FAXの送受信機能を有する回路である。このFAX回路15は、スキャン機器10に取り付けておかなくても良い回路となっている。
制御部11内のCPU21は、スキャン機器10を、コピー処理,ファクシミリの送受信処理,スキャンtoファイル処理,スキャンtoメール処理等を実行可能な装置として動作させるユニット(半導体集積回路)である。なお、スキャンtoファイル処理とは、スキャナ12を利用することにより生成した原稿の画像データファイルを,指定されたフォルダに保存する処理のことであり、スキャンtoメール処理とは、スキャナ12を利用することにより生成した原稿の画像データファイルを添付したEメールを,指定された宛先に宛てて送信する処理のことである。
制御部11内のROM27は、CPU21の動作手順を規定するファームウェアが記録されている不揮発性メモリ(本実施形態では、FlashROM)である。RAM22は、CPU21が作業領域として使用するメモリである。
メモリ制御ASIC23,スキャナASIC24,画像処理ASIC25,IO制御ASIC26は、各種の処理をCPU21が直接行わなくても良いようにするために(CPU21の負荷を低減するために)、制御部11に搭載されているASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。
これらのASICのうち,スキャナASIC24を除く各ASICは、既存のスキャナ機器(複合機)にも用いられているものであるが、スキャナASIC24は、本スキャン機器10のために、既存のスキャナASICを改良することによって製造されたものとなっている。
具体的には、本スキャン機器10に用いられているスキャナASIC24は、図2に模式的に示してあるように、主な構成要素として、各色(R,G,B)用の補正回路31,補正係数供給回路32及び補正係数レジスタ33と、経過時間カウンタ34と、動作開始指示用レジスタ35と、ライン開始信号出力回路36と、スキャン開始指示用レジスタ37とを備えたASICとなっている。なお、この図2に示した構成図は、スキャナASIC24の,既存のスキャナASICからの改良点を説明するために用意した図であり、実際のスキャナASIC24は、各補正回路31からの画像データに対して、シェーディング補正等を施すための画像処理回路を備えたもの(画像処理回路の出力が最終出力とされているもの)となっている。
このスキャナASIC24内のライン開始信号出力回路36は、スキャナ12に1ライン分のスキャンを開始させるためのライン開始信号を周期的に出力するための、既存のスキャナASIC内にも設けられている回路である。スキャン開始指示用レジスタ37は、所定値を設定することにより、ライン開始信号のスキャナ12への供給が開始されることになるレジスタ(スキャナ12が原稿のスキャンを開始することになるレジスタ)である。このスキャン開始指示用レジスタ37も、既存のスキャナASIC内にも設けられているものであるが、図2に示してある他の各回路は、既存のスキャナASIC内には設けられていない、以下の機能を有する回路となっている。
経過時間カウンタ34は、ライン開始信号出力回路36からのライン開始信号数をカウントし、そのカウント結果(以下、経過時間とも表記する)を、各色用の補正回路31及び補正係数供給回路32に供給する回路である。動作開始指示用レジスタ35は、所定値を設定することにより、経過時間カウンタ34が動作(ライン開始信号数の,“0”からのカウント)を開始することになるレジスタである。
各色用の補正係数レジスタ33は、区間#1から区間#nまでの各区間に関する補正係数a,b(詳細は後述)を設定可能なレジスタである。
補正係数供給回路32は、対応する(自回路と接続されている)補正回路31に、補正係数a,bを供給するための回路である。この補正係数供給回路32は、経過時間カウンタ34からの経過時間が予め定められている開始許可時間(ライン開始信号数単位の時間;詳細は後述)となるまでは、補正係数a,bとして,それぞれ,0,255を補正回路31を供給する回路となっている。また、補正係数供給回路32は、経過時間カウンタ34からの経過時間が開始許可時間となった後には、補正係数レジスタ33に設定されている各区間に関する補正係数a,bを、順々に(区間番号順に)、規定時間(ライン開始信号数単位の時間;詳細は後述)ずつ供給し、区間#nに関する補正係数a,bの供給完了後には、補正係数a,bとして,それぞれ,0,255を補正回路31を供給する状態に戻る回路となっている。
補正回路31は、補正係数供給回路32からの補正係数a及びbと、経過時間カウンタ34からの経過時間(=経過時間カウンタ34がカウントしたライン開始信号数)とに基づき、自回路に入力されているデータを、255/(a・経過時間+b)倍して出力する回路(入力されているデータの値を、255/(a・経過時間+b)倍した値を示すデータを出力する回路)である。
次に、本実施形態に係るスキャン機器10の動作(スキャン機器10のファームウェアの内容)を、説明する。
スキャン機器10のファームウェアは、各色用の補正係数情報(3種の補正係数情報)を含むものとなっている。
スキャン機器10のファームウェアに含まれる各色用の補正係数情報は、図3に模式的に示したように、曲線α,β,γのそれぞれについて、初期出力と、区間#1から区間#nまでの各区間に関する補正係数a,bとを含む情報である。
各補正係数情報は、その電源投入直後から,スキャナ12に,白基準板の1ライン分のラインデータ(RGBデータ)を繰り返し,上記したライン開始信号の出力周期で出力させる実験を,3種の環境温度において行うことにより得た情報に基づき、図4に示したような形で,その内容(初期出力等の値)が決定された情報となっている。
すなわち、X(X=R,GorB)用の補正係数情報は、上記のような実験を行うことにより、各画素のXデータの値の平均値(以下、単に、Xデータの値と表記する)とライン開始信号数単位での経過時間との関係を示す曲線α,β及びγを特定した上で、曲線χ(χ=α,βorγ)についての初期出力を、曲線χにおける,スキャナ12の水銀蛍光ランプへ電力の供給開始後,10秒経過したときのXデータの値とし、曲線χについての区間#m(m=1〜n)に関する補正係数a,bを、曲線χにおける“開始許可時間+(m−1)・規定時間”〜“開始許可時間+m・規定時間”部分の直線近似式の係数(1次の係数及び0次の係数)とした情報となっている。
なお、既に説明したように、開始許可時間とは、補正係数供給回路32がその動作の開始後、補正係数a,bとして,それぞれ,0,255を出力し続ける時間(ライン開始信号数単位の時間)のことであり、規定時間とは、補正係数供給回路32が、その時間が経過するまで同じ区間に関する補正係数を補正回路31へ供給し続ける/その時間が経過したときに補正回路31へ供給する補正係数を変更する時間(ライン開始信号数単位の時間)のことであり、本実施形態に係るスキャナ機器10は、開始許可時間を、15秒相当のライン開始信号数(図4参照)とし、規定時間を、“64”(図示してあるものより幅が狭いもの)とした装置となっている。
また、スキャン機器10のファームウェアは、スキャン機器10の電源が投入された際、CPU21に図5に示した手順の処理を開始させるものとなっている。
すなわち、スキャン機器10内のCPU21は、スキャン機器10の電源が投入された場合には、まず、補正係数設定処理(ステップS101)を行う。
この補正係数設定処理は、図6に示した手順の処理である。要するに、スキャン機器10の電源が投入されたため、補正係数設定処理を開始したCPU21は、まず、ステップS201において、スキャナ12の電源を投入する(スキャナ12の水銀蛍光ランプを点灯させる)と共に、スキャナASIC24内の経過時間カウンタ34の動作を開始させる(動作開始指示用レジスタ35に所定値を設定する)処理を、行う。
次いで、CPU21は、所定時間(本実施形態では、10秒)が経過するのを待機する処理(ステップS202)と、白基準板の1ライン分のRGBデータ(ラインデータ)をスキャナ12から取得する処理(ステップS203)とを、行う。
そして、CPU21は、取得したRGBデータに基づき、色毎に(R,G,Bのそれぞれについて),補正係数情報(図3参照)中の,初期出力の値が,取得している各画素に関するデータの平均値に最も近い補正係数群を選択して、各色用の補正係数レジスタ33へ設定する処理(ステップS204)を行ってから、この補正係数設定処理を終了する。
補正係数設定処理(図5:ステップS101)を終えたCPU21は、コピー処理,スキャンtoファイル処理等のスキャナ12を動作させる必要がある処理(以下、スキャナ利用処理と表記する)の実行指示の入力や、節電モードでの動作を開始すべき節電モード移行要イベント(スキャナ12を動作させる必要がある処理の実行指示が入力されることなく所定時間が経過したというイベント)の発生を監視する処理(ステップS102)を開始する。
節電モード移行要イベントが発生した場合(ステップS102;節電モード移行要イベント)、CPU21は、スキャナ12の電源の遮断する処理(スキャナ12の,水銀蛍光ランプを含む全ての部分への電力の供給を停止させる処理;ステップS103)を行ってから、“操作パネルの操作等がなされる”といった通常モード復帰要イベントの発生を監視する処理(ステップS104)を開始する。そして、CPU21は、通常モード復帰要イベントが発生した場合(ステップS104;YES)には、再び、補正係数設定処理(ステップS101;図6)を行ってから、スキャナ利用処理の実行指示が入力されることや、節電モード移行要イベントの発生を監視する処理(ステップS102)を開始する。
また、CPU21は、スキャナ利用処理の実行指示が入力された場合(ステップS102:スキャナ利用処理実行指示入力)には、補正係数設定処理の開始時刻(スキャナ12の直前の電源投入時刻)から,15秒(秒単位での開始許可時間)が経過しているか否かを判断(ステップS111)し、そうであった場合(ステップS111;YES)には、即座に、実行指示が入力されたスキャナ利用処理(ステップS112)を開始する。すなわち、CPU21は、このステップS112において、スキャナ12にスキャンを開始させ、その結果としてスキャナASIC24が出力する画像データを保存/送信する処理や、当該画像データの印刷を行う処理などを行う。
そして、CPU21は、スキャナ利用処理の完了時には、再び、ステップS102の処理を開始する。
また、CPU21は、補正係数設定処理開始後,15秒が経過していなかった場合(ステップS111;NO)には、ステップS111にて、補正係数設定処理の開始時刻から,15秒が経過するのを待機する。そして、CPU21は、補正係数設定処理の開始事項から,15秒が経過したときに(ステップS111;YES)に、スキャナ利用処理(ステップS112)を開始する。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係るスキャナ機器10は、水銀蛍光ランプの光量が安定していない状態(補正係数供給回路32が、a≠0,b≠255の補正係数を補正回路31へ供給している状態)におけるスキャナ12からの各ラインデータを、水銀蛍光ランプの光量が最大光量である場合に得られるデータに変換して、その変換したデータに基づき実際の処理(画像データの保存/送信処理やコピー処理)を行う機能を有する装置となっている。従って、スキャン機器10は、各ラインデータの変換(光量補正)が行われる分、水銀蛍光ランプの光量が安定していない状態におけるスキャンデータをそのまま使用して処理を行う装置(非特許文献1記載の装置等)よりも、高品質なスキャン結果を得ることが出来る装置となっていると言うことが出来る。
《変形形態》
上記したスキャン機器10は、各種の変形を行うことが出来る。例えば、スキャン機器10を、1種の補正係数情報のみを有する装置(この場合、初期出力は不要となる)に変形することが出来る。ただし、そのような装置にスキャン機器10を変形しておいた場合には、環境温度が変わると、ラインデータの変換(光量補正)がうまく機能しなくなる装置が得られてしまうことになるため、スキャン機器10は、上記したものように、複数の補正係数情報を有する装置として実現しておくことが望ましい。
また、スキャン機器10を、上記したものと具体的な機能や構成が異なる装置(節電モードを有さない装置、補正係数情報がファームウェアとは別に用意されている装置、コピー処理のみ/原稿の画像データ化のみが可能な装置等)に変形しても良いことなどは当然のことである。
本発明の一実施形態に係るスキャン機器の構成図。 スキャン機器に用いられているスキャナASICの構成図。 スキャン機器が色毎に有している補正係数情報を説明するため図。 補正係数情報の各要素情報の意味を説明するための図。 スキャン機器内のCPUが実行する処理の流れ図。 スキャン機器内のCPUが実行する補正係数設定処理の流れ図。
符号の説明
10 スキャン機器、 11 制御部、 12 スキャナ、 13 印刷エンジン
15 FAX回路、 21 CPU、 22 RAM、 23 メモリ制御ASIC
24 スキャナASIC、 25 画像処理ASIC、 26 IO制御ASIC
27 ROM、 31 補正回路、 32 補正係数供給回路、
33 補正係数レジスタ、 34 経過時間カウンタ、
35 動作開始指示用レジスタ、 36 ライン開始信号出力回路
37 スキャン開始指示用レジスタ

Claims (6)

  1. 水銀蛍光ランプと、
    前記水銀蛍光ランプからの光で原稿をスキャンすることにより,当該原稿上の1ライン分の画像を表すラインデータを順次生成するスキャン処理を実行するためのスキャン手段と、
    前記スキャン処理の実行を要するスキャン要処理の実行指示を受け付けて、前記スキャン手段に前記スキャン処理を開始させる受付手段と、
    前記水銀蛍光ランプの光量と前記水銀蛍光ランプの点灯後の経過時間との間の関係を示す光量経時変化情報を記憶した光量経時変化情報記憶手段と、
    前記受付手段が前記スキャン手段に開始させた前記スキャン処理により生成された各ラインデータを、前記水銀蛍光ランプが点灯された時刻から各ラインデータの生成時刻までの経過時間と,前記光量経時変化情報記憶手段に記憶されている光量経時変化情報とに基づき、前記水銀蛍光ランプの光量が最大光量である場合に得られるデータに変換して出力するラインデータ変換手段と、
    前記ラインデータ変換手段が出力するラインデータ群を用いて、前記受付手段が,その実行指示を受け付けた前記スキャン要処理を実行する処理実行手段と
    を備えることを特徴とするスキャン機器。
  2. 前記スキャン手段が、
    白色部材を備え、前記水銀蛍光ランプからの光の当該白色部材からの反射光強度を検出して出力する白基準出力機能を有する手段であり
    前記光量経時変化情報記憶手段が、
    複数の環境温度のそれぞれについて、その環境温度で前記水銀蛍光ランプを使用した場合における前記光量経時変化情報と,その環境温度で前記水銀蛍光ランプを点灯した後,所定時間の経過後に,前記スキャン手段の前記白基準出力機能が出力する反射光強度を表す初期出力情報とを記憶した手段であり、
    前記受付手段が、
    前記水銀蛍光ランプが点灯された後,前記所定時間の経過前に,前記実行指示を受け付けた場合には、前記所定時間が経過してから、前記スキャン手段に前記スキャン処理を開始させる手段であり、
    前記ラインデータ変換手段が、
    前記水銀蛍光ランプが点灯されてから前記所定時間の経過後に前記スキャン手段の前記白基準出力機能を機能させることにより反射光強度を取得する手段であると共に、
    前記スキャン処理により生成された各ラインデータを、前記水銀蛍光ランプが点灯された時刻から各ラインデータの生成時刻までの経過時間と,前記光量経時変化情報記憶手段に記憶されている,取得しておいた前記反射光強度を表す前記初期出力情報と同じ環境温度についての光量経時変化情報とに基づき、前記水銀蛍光ランプの光量が最大光量である場合に得られるデータに変換して出力する手段である
    ことを特徴とする請求項1記載のスキャン機器。
  3. 前記受付手段が、
    前記水銀蛍光ランプが点灯された後,予め定められている第2所定時間の経過前に,前記実行指示を受け付けた場合には、前記第2所定時間が経過してから、前記スキャン手段に前記スキャン処理を開始させる手段である
    ことを特徴とする請求項1記載のスキャン機器。
  4. 前記受付手段が、
    前記水銀蛍光ランプが点灯された後,前記所定時間よりも長い時間として予め定められている第2所定時間の経過前に,前記実行指示を受け付けた場合には、前記第2所定時間が経過してから、前記スキャン手段に前記スキャン処理を開始させる手段である
    ことを特徴とする請求項2記載のスキャン機器。
  5. 所定の節電モード移行条件が満たされたときに、前記水銀蛍光ランプを消灯させ、所定の通常モード移行条件が満たされたときに、前記水銀蛍光ランプを点灯させる水銀蛍光ランプ制御手段を、さらに、備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスキャン機器。
  6. 前記光量経時変化情報が、
    前記水銀蛍光ランプの光量が安定するまでの各時間区分について、その時間区分における前記水銀蛍光ランプの光量の経過時間依存性を表す一次式の2つの係数を含む情報である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のスキャン機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012093235A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Nikon Corp 三次元形状測定装置、三次元形状測定方法、構造物の製造方法および構造物製造システム

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