JP2009017285A - 変調回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】希望波信号のレベルを落とすことなく、妨害信号によるビートノイズの発生を低減できるようにする。
【解決手段】周波数オフセット部23にて周波数オフセットされたQ信号とQX信号とを入れ替えるスイッチ13と、局部発振周波数を切り替えるようにPC32を制御するとともに、Q信号とQX信号とを入れ替えてミキサ部14に供給するようにスイッチ13を制御するコントローラ18とを備えることにより、デジタル信号成分による妨害信号の周波数とほぼ一致する局部発振周波数Floが、ユーザの選択に係る希望周波数Fdesに応じて設定される場合に、局部発振周波数が変更されて妨害信号の周波数から遠く離れるようにすることで、妨害信号によるビートノイズの発生を回避するとともに、ミキサ部14で周波数混合をする際の位相が切り替えられるようにすることで、イメージキャンセルの周波数位置が希望波信号の周波数位置とは異なる位置に変更されるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は変調回路に関し、特に、低周波信号を高周波信号に変調するための回路に用いて好適なものである。
一般に、情報を無線の電波信号として送信するためには、ベースバンド信号(直流近傍成分を含む低周波信号)を高周波信号に変換する、いわゆる変調処理が不可欠である。従来、ステレオ音声信号を無線で送信する際には、伝送路上でのノイズに強い性質を持っている周波数変調方式が多く用いられてきた。周波数変調方式とは、高周波信号の周波数をベースバンド信号に比例して変化させる方式(アナログ変調ではFM、デジタル変調ではFSK)である。
通常、周波数変換を伴う変調方式では、周波数変換後の希望周波数と一定の周波数関係を持つ周波数チャネル(スプリアス・ポイント)において、イメージノイズなどの本来不要な成分が発生してしまうという問題がある。特に、変調器自体の電圧対周波数の変換特性に直線性がないと、変調出力における希望周波数のサイドスプリアスに余分な高調波成分がいくつも現れて、ベースバンド信号に歪みがあるのと等価になってしまう。
ところで、近年におけるデジタル回路技術の発達により、従来はアナログ回路で実現していた機能を、DSP(Digital Signal Processor)等のデジタル回路を用いて実現する例が増えている。本発明者も、上述の周波数変調処理をDSPにて行うようにした技術を過去に提案している(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、DSPのベースバンド周波数領域での変調処理によって発生した信号をD/A変換し、これをアナログ信号処理により高周波信号に更に変調するようにしており、DSPと高周波アナログ信号処理回路とを1つのICに集積化している。
WO2005/125022号公報
図4に、特許文献1に記載の回路構成を示す。図4に示す変調回路では、まずDSP100内の直交変調部4において、IQモジュレーションによるFM変調をデジタル的にベースバンド領域で実行する(0〜±75kHzの周波数偏移)。次に、DSP100内の周波数オフセット部5において、I信号およびQ信号に対して周波数オフセット(例えば、300kHz)をデジタル的に加える。さらに、周波数オフセットされた信号の周波数をアナログ回路のミキサ6でミキシングアップすることにより、高周波(送信周波数帯)の希望波信号を得る。
周知の通り、高周波アナログ信号処理回路とDSP等のデジタル信号処理回路とをワンチップ化したアナログ−デジタル混載ICでは、デジタル信号成分がアナログ回路に影響を与えることにより、諸特性の悪化を来たしやすい。アナログ−デジタル混載ICで構成される図4に示すような変調回路の場合、諸特性の悪化は、そのほとんどがアナログ回路におけるシンセサイザ8が有する局部発振回路(LOSC)において発生している。
これは、発振回路が負性抵抗特性を持っており、発振している周波数においては大きなゲインを持っているため、微小な外乱信号でも発振信号が大きく影響を受けてしまうからである。このため、発振回路がデジタル信号成分による外乱(妨害信号)を受けると、発振信号が再変調されてビートノイズを発生し、希望周波数の信号に対してS/N比の悪化、歪み率増大などの好ましくない影響を与えてしまう。
図5は、図4のように変調回路を構成した場合に得られる希望周波数Fdes、局部発振周波数Flo、イメージ周波数Fimのスペクトラムを示す図である。図4の周波数オフセット部5において所定の周波数ΔFだけオフセットが加えられている場合、希望周波数Fdesに対して所定の周波数ΔFだけ下側にずれた位置に局部発振周波数Floが設定される。この場合、ミキサ6では、局部発振周波数Floより所定の周波数ΔFだけオフセットしたベースバンド周波数をミキシングアップすることにより、希望周波数Fdesの信号を得る。
希望周波数FdesからΔFずれた位置に局部発振周波数Floを設定すると、局部発振周波数Floから見て希望周波数Fdesとは反対側の周波数ΔFだけずれた位置に、イメージ周波数Fim(イメージ信号)が発生する。しかし、このイメージ信号は、ミキサ6のイメージキャンセラ機能によって低減されるので、ノイズレベルは小さくなり、実用上問題ない。
しかしながら、デジタル信号成分による妨害信号の周波数が局部発振周波数Floと一致し、もしくはその近傍にあると、キャリアリークと妨害信号とがビートを起こし、ビートノイズが発生してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、希望波信号のレベルを落とすことなく、妨害信号によるビートノイズの発生を低減できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、同相信号および直交信号の周波数に所定の周波数オフセットを加えることによって周波数変換を行い、周波数オフセットされた同相信号および直交信号と同相および直交の局部発振信号とを周波数混合して希望周波数の信号を発生するようにする。また、局部発振周波数を適宜切り替えるとともに、周波数オフセットされた同相信号および直交信号の一方と同相および直交の局部発振信号の一方との混合位相を適宜切り替えるようにしている。ここで、局部発振周波数もしくはその近傍に妨害信号が存在するときに、局部発振周波数および混合位相を切り替えるのが好ましい。
上記のように構成した本発明によれば、デジタル信号成分による妨害信号の周波数が局部発振周波数と一致し、もしくはその近傍に存在する場合には、局部発振周波数が切り替えられることにより、局部発振周波数が妨害信号の周波数から遠く離れるので、キャリアリークと妨害信号とがビートを起こして発生するノイズを回避することができる。また、この場合に、ミキサ部での周波数混合位相が切り替えられることにより、ミキサ部が持つイメージキャンセラ機能のイメージキャンセルの周波数位置が希望波信号の周波数位置とは異なる位置に変更されるので、イメージキャンセラ機能によって希望波信号の振幅が抑制されてしまう不都合も防止することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による変調回路の構成例を示す図である。なお、図1に示す各構成のうち、アンテナ16を除くその他の構成は全て、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)プロセスで1チップに集積化されている。
図1において、10L,10RはA/D変換器(ADC)であり、アナログ信号として入力されるLチャネル信号およびRチャネル信号をそれぞれデジタル信号に変換する。
11はDSPであり、A/D変換器10L,10Rより出力されたデジタルのLチャネル信号およびRチャネル信号に対して所定のデジタル信号処理を行う。このDSP11は、当該デジタル信号処理を行う機能構成として、信号処理部21、FM変調部22および周波数オフセット部23を備えている。信号処理部21は、例えば図4に示したリミッタ/プリエンファシス回路1L,1R、ローパスフィルタ2L,2Rおよびステレオ信号発生部3と同様の処理を行うことにより、ステレオコンポジット信号を生成する。
すなわち、信号処理部21は、A/D変換器10L,10Rよりデジタル信号として入力されるLチャネル信号およびRチャネル信号のそれぞれに対して、振幅を制限する処理および高域の変調度を強調するための処理を行う(リミッタ/プリエンファシス処理)。そして、信号処理部21は、その振幅制限および高域強調されたLチャネル信号およびRチャネル信号に対して帯域制限を施す(ローパスフィルタ処理)。さらに、信号処理部21は、フィルタリングされたLチャネル信号およびRチャネル信号からステレオコンポジット信号を生成する(ステレオ信号発生処理)。
FM変調部22は、信号処理部21より出力されるステレオコンポジット信号に対してベースバンド周波数領域(例えば、0〜±75kHzの何れか)でIQモジュレーションのFM変調をかけることにより、同相信号(I信号,IX信号)およびそれに直角の位相を持つ直交信号(Q信号,QX信号)を発生する。ここで、Xは位相が180度反転していることを示す。すなわち、IX信号はI信号の位相が180度反転した信号であり、QX信号はQ信号の位相が180度反転した信号である。これらの同相信号および直交信号を発生するための具体的な構成については図示を省略するが、公知の信号処理を適用することが可能である。
周波数オフセット部23は、FM変調部22により生成された同相信号および直交信号の周波数に所定の周波数オフセットを加えることによって周波数変換を行う。ここで加えるオフセット周波数は、例えば300kHzである。図1に示すように、周波数オフセット部23は、第1のミキサ23a、第2のミキサ23bおよび三角波発生器23c,23dを備えている。
第1のミキサ23aは、三角波発生器23cより入力される同相(0°)の三角波cosωstで同相信号(I信号、IX信号)の周波数をシフトする。また、第2のミキサ23bは、三角波発生器23dより入力される直交(90°)の三角波sinωstで直交信号(Q信号、QX信号)の周波数をシフトする。ここで用いる三角波の周波数がオフセット周波数の300kHzである。
三角波発生器23c,23dは、例えば300kHzの周波数で、振幅がほぼ等しく、かつ、位相が相互に90°ずれた、同相および直交の三角波を生成し、同相の三角波を第1のミキサ23aに、直交の三角波を第2のミキサ23bに供給する。この三角波発生器23c,23dは、例えばsinテーブル情報およびcosテーブル情報を有し、これらのテーブル情報を使ってcosωstの三角波とsinωstの三角波とを生成する。
次いで、12I,12QはD/A変換器(DAC)であり、周波数オフセット部23よりデジタル信号として入力される同相信号(I信号、IX信号)および直交信号(Q信号、QX信号)をそれぞれアナログ信号に変換する。
13はスイッチであり(本発明の切替部に相当)、周波数オフセット部23により周波数オフセットされた後でD/A変換器12Qによりアナログ信号とされた直交信号(Q信号とQX信号)をそのまま入れ替えずに出力するか、Q信号とQX信号とを入れ替えて出力するかのスイッチング動作をする。このスイッチング動作の詳細については後述する。なお、本実施形態においてI信号とIX信号はスイッチングの対象としていない。
14はミキサ部であり、D/A変換器12I,12Qによりアナログ信号に変換された同相信号(I信号、IX信号)および直交信号(Q信号、QX信号)の周波数変換を行う。すなわち、ミキサ部14は、周波数オフセット部23により周波数オフセットされた同相信号および直交信号と、同相および直交の局部発振信号とを周波数混合して希望周波数Fdes(例えば、FM周波数帯域の周波数)の信号を発生する。
図1に示すように、ミキサ部14は、第1のミキサ14a、第2のミキサ14b、第1の加算器14cおよび第2の加算器14dを備えている。第1のミキサ14aは、D/A変換器12Iから供給されるI信号を同相(0°)の搬送波cosωctで変調し、その結果を第1の加算器14cに出力する。第1のミキサ14aはまた、D/A変換器12Iから供給されるIX信号を同相(0°)の搬送波cosωctで変調し、その結果を第2の加算器14dに出力する。
第2のミキサ14bは、D/A変換器12Qからスイッチ13を通して供給されるQ信号(またはQX信号)を直交(90°)の搬送波sinωctで変調し、その結果を第1の加算器14cに出力する。第2のミキサ14bはまた、D/A変換器12Qからスイッチ13を通して供給されるQX信号(またはQ信号)を直交(90°)の搬送波sinωctで変調し、その結果を第2の加算器14dに出力する。
第1の加算器14cは、ミキサ14a,14bによって変調されたI信号とQ信号(またはQX信号)とを合成し、希望周波数Fdesの第1のステレオFM変調信号として出力する。第2の加算器14dは、ミキサ14a,14bによって変調されたIX信号とQX信号(またはQ信号)とを合成し、希望周波数Fdesの第2のステレオFM変調信号として出力する。第1のステレオFM変調信号および第2のステレオFM変調信号は、位相が互いに180度反転した信号である。
15は電力増幅器であり、ミキサ部14から出力されるステレオFM変調信号を増幅し、アンテナ16を介して送信する。この電力増幅器15は、シングル増幅タイプとしても良いし、差動増幅タイプとしても良い。シングル増幅タイプの場合は、例えば、ミキサ部14の第1の加算器14cから出力される第1のステレオFM変調信号のみを入力して増幅する(第2の加算器14dから出力される第2のステレオFM変調信号は使用しない)。また、差動増幅タイプの場合は、ミキサ部14から出力される第1および第2のステレオFM変調信号を差動入力して増幅する。
17はシンセサイザ部であり、ミキサ部14内にある2つのミキサ14a,14bに供給する局部発振信号(搬送波)を生成する。すなわち、シンセサイザ部17は、振幅がほぼ等しく、位相が相互に90°ずれた、同相および直交の搬送波を生成し、同相の搬送波を第1のミキサ14aに、直交の搬送波を第2のミキサ14bに供給する。本実施形態においてシンセサイザ部17は、搬送波の局部発振周波数Floを切り替える機能を有している。
シンセサイザ部17は、具体的には、局部発振器(LOSC)31、プログラマブルカウンタ(PC)32、位相検波器33およびLPF34から成るPLL(Phase Locked Loop)回路と、1/K分周器35およびリングオシレータ36,37とを備えて構成されている。ここで、PC32に対する分周比設定信号の値N(以下、プログラムカウント値Nと記す)を可変とすることにより、シンセサイザ部17からミキサ部14に供給される局部発振信号(搬送波)の局部発振周波数Floを切り替えることができるように成されている。
なお、局部発振周波数Floを可変とするための構成は、上述のようにPC32を利用する構成に限定されるものではない。例えば、図4に示したように、シンセサイザに対して、コイルL、可変容量ダイオードD1およびコンデンサC1から成る負荷容量値変更部を接続し、当該可変容量ダイオードD1を用いて、シンセサイザで発生する搬送波の周波数を可変制御するようにしても良い。
18はコントローラであり(本発明の制御部に相当)、シンセサイザ部17にて発生する局部発振信号の局部発振周波数Floを切り替えるようにPC32を制御する。すなわち、図示しないチャンネル操作部をユーザが操作して希望周波数Fdesの切り替えを指示すると、コントローラ18はこの指示を受けて、その指示された希望周波数Fdesを得るのに必要な局部発振周波数Floの局部発振信号を生成するために、PC32に対して設定するプログラムカウント値Nを希望周波数Fdesに合った値に変更する。
また、コントローラ18は、設定される希望周波数Fdesの値に応じて、局部発振周波数Floを変更するようにPC32を制御するとともに、周波数オフセットされたQ信号,QX信号と局部発振信号との混合位相を切り替えるようにスイッチ13を制御する。すなわち、希望周波数Fdesに応じて設定されるプログラムカウント値N、ひいては局部発振周波数Floの値が所定の値になると、チップ内部でデジタル信号成分により発生する妨害信号の周波数と局部発振周波数Floとがほぼ一致して、キャリアリークと妨害信号とがビートを起こしてビートノイズを発生する。
このように、プログラムカウント値Nをどの値に設定したときにビートノイズを生じやすいかは、チップの設計時に既知である。そこで、コントローラ18は、そのような既知のプログラムカウント値NをPC32に設定する際に、当該プログラムカウント値Nをさらに変更して局部発振周波数Floが妨害信号の周波数からずれるようにするとともに、スイッチ13を切り替えることにより、周波数オフセットされたQ信号とQX信号とを入れ替えてミキサ部14の第2のミキサ14bに供給するように制御する。
以下に、この局部発振周波数Floの変更およびスイッチ13の切り替えに関するコントローラ18の動作を詳しく説明する。コントローラ18は、初期状態では図5のように希望周波数Fdesに対して所定のオフセット周波数ΔFだけ下側にずれた位置に局部発振周波数Flo(本発明の第1の局部発振周波数に相当)を設定している。PC32のプログラムカウント値Nはそのための値に設定されている。この場合ミキサ部14は、下側変調方式にて周波数混合処理を行う。このとき、ミキサ部14によるイメージキャンセルの周波数位置は、局部発振周波数FloからΔFだけ下側にずれた位置に設定されており、当該周波数位置において生じているイメージノイズがミキシング動作によってキャンセルされる。
また、コントローラ18は、ユーザにより設定された希望周波数Fdesに対応するプログラムカウント値NをPC32に設定する場合に、そのプログラムカウント値Nにより設定される第1の局部発振周波数Floがデジタル信号成分による妨害信号の既知の周波数範囲と一致するときには、PC32に対するプログラムカウント値Nの設定を変えることにより、シンセサイザ部17から出力される局部発振信号の局部発振周波数を第1の局部発振周波数Floから第2の局部発振周波数Flo’に切り替える。例えば、図2(a)に示すように、希望周波数Fdesに対して所定のオフセット周波数ΔFだけ上側にずれた位置に局部発振周波数Flo’を設定する。この場合ミキサ部14は、上側変調方式にて周波数混合処理を行う。
このようにすると、局部発振周波数Flo’が妨害信号の周波数から遠く離れるので、妨害信号に起因するビートノイズの発生を避けることができる。ただし、ミキサ部14によるイメージキャンセルの周波数位置が、局部発振周波数Flo’からΔFだけ下側にずれた位置に設定されているため、図2(a)のような周波数スペクトラムの場合、ミキサ部14によるイメージキャンセルの周波数位置が希望波信号の周波数位置と重なってしまう。このため、当該ミキサ部14のイメージキャンセラ機能によって希望波信号の振幅が抑制されてしまうため、出力レベルが小さくなってしまう。
そのために本実施形態では、局部発振周波数をFloからFlo’に切り替えるだけでなく、周波数オフセットされたQ信号とQX信号とを入れ替えてミキサ部14の第2のミキサ14bに供給するようにスイッチ13を制御する。これにより、Q信号およびQX信号と、局部発振周波数がFlo’に設定された直交の局部発振信号との混合位相を切り替える。具体的には、通常はスイッチ13が端子a1,b1側に設定されているのを端子a2,b2側に切り替えることにより、通常は第1の加算器14cにおいてI信号とQ信号とを合成しているのをI信号とQX信号とを合成するように切り替えるとともに、通常は第2の加算器14dにおいてIX信号とQX信号とを合成しているのをIX信号とQ信号とを合成するように切り替える。
このようにすると、ミキサ部14へ入力される直交信号の位相が180°変わるので、イメージキャンセルの周波数位置が、局部発振周波数Flo’からΔFだけ上側にずれた位置に変更され、希望波信号の振幅が抑制されてしまう不都合も防止することができる。この結果、周波数スペクトラムは図2(b)のようになる。すなわち、希望周波数Fdesの信号の振幅が、イメージキャンセラ機能によって抑制されることなく大きくなる。また、局部発振周波数Flo’からΔFだけ上側にずれた位置に生じているイメージノイズが抑制される。
以上詳しく説明したように、本実施形態では、FM変調部22で生成された変調信号に対して所定の周波数オフセットを加えるようにし、ユーザの選択に係る希望周波数Fdesに応じて、デジタル信号成分による妨害信号の周波数範囲と一致する局部発振周波数Floが設定される場合には、局部発振周波数を別の周波数Flo’に切り替えるとともに、周波数オフセット部23より出力されD/A変換器12Qでアナログ化されたQ信号とQX信号とを入れ替えてミキサ部14の第2のミキサ14bに供給するようにしている。
このような構成により、妨害信号の周波数が局部発振周波数と一致し、もしくはその近傍に存在する場合には、局部発振周波数が変更されて妨害信号の周波数から遠く離れるので、キャリアリークと妨害信号とがビートを起こして発生するノイズを回避することができる。また、この場合に、ミキサ部14での周波数混合位相が切り替えられることにより、ミキサ部14でのイメージキャンセルの周波数位置が希望波信号の周波数位置とは異なる位置に変更され、イメージキャンセラ機能によって希望波信号の振幅が抑制されてしまう不都合も防止することができる。
なお、上記実施形態では、周波数オフセット部23より出力されD/A変換器12Qでアナログ化されるQ信号とQX信号とを入れ替えて第1のミキサ14aに供給するようにしているが、この例に限定されない。例えば、周波数オフセット部23より出力されD/A変換器12Iでアナログ化されるI信号とIX信号とを入れ替えて第2のミキサ14bに供給するようにしても良い。
また、図3に示すように、Q信号とQX信号との入れ替えはせず、シンセサイザ部17より出力される直交の局部発振信号の変位角度を切り替えて第2のミキサ14bに供給するようにしても良い。図3は、本実施形態による変調回路の他の構成例を示す図である。ここでは、変調回路の一部の構成のみ図示している。図3に示す例では、D/A変換器12I,12Qとミキサ部14との間にスイッチ13は存在せず、シンセサイザ部17のリングオシレータ36,37とミキサ部14との間に別のスイッチ13’が挿入されている。
図3に示すように、リングオシレータ36,37の後段側のオシレータ37は、直交の局部発振信号として、同相の局部発振信号から位相が+90°ずれた正の直交局部発振信号と、同相の局部発振信号から位相が−90°ずれた負の直交局部発振信号とを出力している。スイッチ13’は、正および負の直交局部発振信号を適宜切り替えて第2のミキサ14bに供給する。
すなわち、第1の局部発振周波数Floが妨害信号の周波数範囲と一致するときに、コントローラ18はスイッチ13’を制御して、通常は端子c1側に設定されているのを端子c2側に切り替える。これにより、通常は第2のミキサ14bに+90°の正の直交局部発振信号が供給されているのを、−90°の負の直交局部発振信号が供給されるようにする。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明は、ベースバンド信号を無線高周波信号に変調するための変調回路に有用である。
本実施形態による変調回路の全体構成例を示す図である。 本実施形態の変調回路により得られる周波数スペクトラムを示す図である。 本実施形態による変調回路の他の一部構成例を示す図である。 従来の変調回路の構成例を示す図である。 従来の変調回路により得られる周波数スペクトラムを示す図である。
符号の説明
13,13’ スイッチ
14 ミキサ部
17 シンセサイザ部
18 コントローラ
22 FM変調部
23 周波数オフセット部
31 局部発振器(LOSC)
32 プログラマブルカウンタ(PC)

Claims (5)

  1. 同相信号およびそれに直角の位相の直交信号を発生する変調部と、
    上記変調部により発生された同相信号および直交信号の周波数に所定の周波数オフセットを加えることによって周波数変換を行う周波数オフセット部と、
    上記周波数オフセット部により周波数オフセットされた同相信号および直交信号と同相および直交の局部発振信号とを周波数混合して希望周波数の信号を発生するミキサ部と、
    上記同相および直交の局部発振信号を発生するものであって、上記局部発振信号の局部発振周波数を切り替える機能を有するシンセサイザ部と、
    上記周波数オフセット部により周波数オフセットされた同相信号および直交信号の一方と上記シンセサイザ部により発生された同相および直交の局部発振信号の一方との混合位相を切り替える切替部と、
    上記シンセサイザ部にて発生する局部発振信号の局部発振周波数を切り替えるように上記シンセサイザ部を制御するとともに、上記混合位相を切り替えるように上記切替部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする変調回路。
  2. 上記制御部は、希望周波数に応じて設定される第1の局部発振周波数が妨害信号の周波数範囲と一致する場合に、上記局部発振信号の局部発振周波数を上記第1の局部発振周波数から第2の局部発振周波数に切り替えるように上記シンセサイザ部を制御するとともに、上記混合位相を切り替えるように上記切替部を制御することを特徴とする請求項1に記載の変調回路。
  3. 上記第1の局部発振周波数は上記希望周波数よりも低い周波数であり、上記第2の局部発振周波数は上記希望周波数よりも高い周波数であることを特徴とする請求項2に記載の変調回路。
  4. 上記切替部は、上記周波数オフセット部と上記ミキサ部との間に設けられ、上記周波数オフセット部により周波数オフセットされた直交信号と当該直交信号に対して位相が180度反転した反転直交信号とを入れ替えて上記ミキサ部に供給することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の変調回路。
  5. 上記切替部は、上記シンセサイザ部と上記ミキサ部との間に設けられ、上記シンセサイザ部により生成された正の直交局部発振信号と負の直交局部発振信号とを入れ替えて上記ミキサ部に供給することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の変調回路。
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