JP2009016549A - 電気二重層コンデンサ - Google Patents

電気二重層コンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2009016549A
JP2009016549A JP2007176307A JP2007176307A JP2009016549A JP 2009016549 A JP2009016549 A JP 2009016549A JP 2007176307 A JP2007176307 A JP 2007176307A JP 2007176307 A JP2007176307 A JP 2007176307A JP 2009016549 A JP2009016549 A JP 2009016549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
double layer
layer capacitor
electric double
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007176307A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiro Nakabo
年宏 中坊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP2007176307A priority Critical patent/JP2009016549A/ja
Publication of JP2009016549A publication Critical patent/JP2009016549A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/13Energy storage using capacitors

Abstract

【課題】 缶ケースタイプとラミネートタイプのそれぞれの欠点を補完し、シール性および強度の両方を向上させる。
【解決手段】 一対の電極端子60a,60bを有するコンデンサ本体10を外装材40で被覆し、その外装材40の内部に電解液50を封入すると共に電極端子60a,60bを外装材40を介して外部に導出した電気二重層コンデンサであって、外装材40は、コンデンサ本体10を含む構成要素を収容する硬質のケース20とそのケース20の外側に配されてケース20と接合一体化されたラミネートフィルム30とからなり、ケース20の外周に延在するラミネートフィルム30の重ね合わせ部分で封止する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば落雷などの原因で工場などの生産ラインに影響を及ぼす瞬時電圧低下を補償する瞬時電圧低下対策装置(瞬低対策装置)の電源として使用される蓄電容量の大きな電気二重層コンデンサに関する。
例えば落雷などの原因で工場などの生産ラインに影響を及ぼす瞬時電圧低下を補償する瞬時電圧低下対策装置(瞬低対策装置)の電源として、蓄電容量の大きな電気二重層コンデンサ(キャパシタ)が賞用されている。この電気二重層コンデンサは、活性炭を主成分とするシート状の正極と負極とを、絶縁性を有するシート状のセパレータを介して交互に積層したコンデンサ本体を外装材で被覆し、その外装材の内部に電解液を封入した構造を具備する。
この種の電気二重層コンデンサには、前述したコンデンサ本体を平板状とした積層形と、コンデンサ本体を渦巻状に巻回した巻回形とに大別される。また、そのコンデンサ本体を収容した外装材の形態別に、金属製ケースを用いた缶ケースタイプのもの(例えば、特許文献1参照)と、ラミネートフィルムを用いた薄板状のラミネートタイプのもの(例えば、特許文献2参照)がある。
金属製ケースを用いた缶ケースタイプの電気二重層コンデンサは、例えば、図17に示すように金属製ケース110の内部に前述のコンデンサ本体120を収容し、そのコンデンサ本体120から導出された一対(正負)の電極端子130a,130bを、樹脂製の蓋体140に一体的に設けられた外部端子150a,150bにそれぞれ接続した状態で、その蓋体140をガスケット(パッキン)160を介してケース110の開口部に加締めにより固定した構造を具備する。なお、このケース110の内部には、コンデンサ本体120を囲撓するように電解液170が封入されている。
この電気二重層コンデンサは、樹脂製の蓋体140を用いた構造のものであるが、これ以外に、例えば、図18に示すような金属製の蓋体240を用いた構造のものもある。その電気二重層コンデンサは、同図に示すように金属製ケース210の内部にコンデンサ本体220を収容し、そのコンデンサ本体220から導出された一対(正負)の電極端子230a,230bを、金属製の蓋体240にガスケット(パッキン)260a,260bを介して取り付けられた外部端子250a,250bにそれぞれ接続した状態で、その蓋体240をケース210の開口部に溶接により固定した構造を具備する。なお、このケース210の内部には、コンデンサ本体220を囲撓するように電解液270が封入されている。
一方、ラミネートフィルム310を用いた薄板状のラミネートタイプの電気二重層コンデンサは、例えば、図19に示すようにコンデンサ本体320を二枚のラミネートフィルム310で挟み込んだ構造を具備する。このラミネートフィルム310は、アルミの金属層312を挟んでその外側に絶縁性を有する保護層314を重ね合わせ、内側に絶縁性を有する接着層316を重ね合わせた三層構造のものである(図中の拡大部分参照)。なお、コンデンサ本体320が収容された二枚のラミネートフィルム310間には、コンデンサ本体320を囲撓するように電解液330が封入されている。
この電気二重層コンデンサでは、二枚のラミネートフィルム310をその全周に亘る重ね合わせ部分を加熱プレスすることにより前述の接着層316で接合一体化している。このラミネートフィルム310の重ね合わせ部分で、コンデンサ本体320の一対の電極端子340が外部に導出される部位については、ラミネートフィルム310と電極端子340との接着性およびシール性を確保するため、ラミネートフィルム310と電極端子との間に接着性フィルム350を介在させている。
特開平4−154106号公報 特開昭62−61268号公報
ところで、特許文献1で開示された缶ケースタイプの電気二重層コンデンサは、コンデンサ本体120,220が剛性を有する金属製ケース110,210の内部に収容されているため、高強度であり、衝撃による変形や傷が少ない点で有効である。
一方、図17に示す電気二重層コンデンサでは、外部端子150a,150bが一体的に設けられた樹脂製の蓋体140と金属製ケース110との接続部、また、図18に示す電気二重層コンデンサでは、金属製の蓋体240と外部端子250a,250bとの接続部は、ガスケット(パッキン)160,260a,260bによりシール性を確保するようにしている。
このようなシール構造では、ガスケット(パッキン)160,260a,260bの経年劣化によりシール性を確保することが難しく、外部への電解液の漏れや内部への水分の侵入が発生し易い。特に、金属製ケース110,210の内部に水分が侵入すると、電解液170,270の分解により電気二重層コンデンサの性能が低下するおそれがある。
これに対して、特許文献2で開示されたラミネートタイプの電気二重層コンデンサは、ラミネートフィルム310の外周に位置する重ね合わせ部分の接合は、そのラミネートフィルム310が薄いことから強固であり、また、コンデンサ本体320から導出した電極端子340が位置する部位での接合も薄い接着性フィルム350が介在した構造であることから強固である。その結果、シール性の確保が容易であってシール性の良好な電気二重層コンデンサを提供できる。
しかしながら、この電気二重層コンデンサでは、大型化に伴ってコンデンサ本体320の重量増大に対して、ラミネートフィルム310の剛性が低く、衝撃による変形や傷が発生し易く、電気二重層コンデンサの耐久性および信頼性の向上が困難であるという問題があった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、缶ケースタイプとラミネートタイプのそれぞれの欠点を補完し、シール性および強度の両方を向上させ得る電気二重層コンデンサを提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、一対の電極端子を有するコンデンサ本体を外装材で被覆し、その外装材の内部に電解液を封入すると共に電極端子を外装材を介して外部に導出した電気二重層コンデンサであって、外装材は、コンデンサ本体を含む構成要素を収容する硬質のケースとそのケースの外側に配されてケースと接合一体化されたラミネートフィルムとからなり、ケースの外周に延在するラミネートフィルムの重ね合わせ部分で封止したことを特徴とする。ここで、「コンデンサ本体を含む構成要素」とは、コンデンサ本体以外の構成要素、つまり、電解液や電極端子の一部を含むことを意味する。
本発明では、硬質のケースとそのケースの外側に配されてケースと接合一体化されたラミネートフィルムとからなる外装材で、コンデンサ本体を含む構成要素を収容した構造としたことにより、硬質のケースで強度を確保することができ、衝撃による変形や傷の発生を抑制することができる。また、ケースの外周に延在する薄いラミネートフィルムの重ね合わせ部分で封止したことにより、シール性の確保も容易となり、外部への電解液の漏れや内部への水分の侵入を確実に抑止できる。
本発明におけるケースは、一対の有底枠状のケース半体からなる半割り構造を有し、二つのケース半体を衝合させることにより、コンデンサ本体を含む構成要素を収容した構造が可能である。他の構造として、一つの有底枠状のケース本体とそのケース本体の開口部を閉塞する蓋体とからなる分割構造を有し、ケース本体に蓋体を閉塞することにより、コンデンサ本体を含む構成要素を収容した構造も可能である。
このように、ケースを半割り構造あるいは分割構造とした場合、二つのケース半体の衝合部分やケース本体と蓋体の閉塞部分を熱溶着などにより接合一体化すれば、剛性およびシール性をより一層向上させることが可能となる。
本発明におけるケースは、耐熱性および耐電解液性を有する素材で成形されていることが望ましい。このケースの外側では、ラミネートフィルムの重ね合わせ部分を熱溶着などにより接着されるために耐熱性を必要とし、また、ケースの内側では電解液が封入されているために耐電解液性を必要とする。
このように耐熱性を有することによりケースがラミネートフィルムの接合時に溶解することを未然に防止でき、耐電解液性を有することによりケースが電解液との反応で侵食されたりすることを未然に防止できる。なお、ケースの素材としては、耐熱性および耐電解液性を有する樹脂が好ましい。
本発明におけるラミネートフィルムは、二枚のフィルム材を重ね合わせるか、あるいは、一枚のフィルム材を二つ折りで重ね合わせることにより形成することが可能である。特に、一枚のフィルム材を二つ折りで重ね合わせることによりラミネートフィルムを形成すれば、折り曲げ部以外の箇所で重ね合わせ部分を接合一体化するだけで済み、二枚のフィルム材を相互に位置合わせすることも不要となるため、電気二重層コンデンサの製作が容易となる。
本発明によれば、硬質のケースとそのケースの外側に配されてケースと接合一体化されたラミネートフィルムとからなる外装材で、コンデンサ本体を含む構成要素を収容した構造としたことにより、硬質のケースで強度を確保することができ、衝撃による変形や傷の発生を抑制することができる。また、ケースの外周に延在する薄いラミネートフィルムの重ね合わせ部分で封止したことにより、シール性の確保も容易となり、外部への電解液の漏れや内部への水分の侵入を確実に抑制することができる。その結果、缶ケースタイプとラミネートタイプのそれぞれの欠点を補完し、シール性が良好で高強度の電気二重層コンデンサを提供できる。
本発明に係る電気二重層コンデンサの実施形態を以下に詳述する。なお、本発明は、コンデンサ本体を平板状とした積層形、あるいは、コンデンサ本体を渦巻状に巻回した巻回形のいずれにも適用可能であり、以下の実施形態では、これら積層形と巻回形の両方を含めた総称としてコンデンサ本体と称す。
図1および図2に示す第一の実施形態における電気二重層コンデンサは、コンデンサ本体10を硬質のケース20とラミネートフィルム30とからなる外装材40で被覆し、その外装材40の内部に電解液50を封入した構造を具備する。なお、コンデンサ本体10は、図示しないが、活性炭を主成分とするシート状の正極と負極とを、絶縁性を有するシート状のセパレータを介して交互に積層した構造を備えている。また、矩形状のコンデンサ本体10から一対(正負)の電極端子60a,60bが導出されている。
この第一の実施形態における外装材40は、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂製のケース20と、そのケース20の外側に一体的に接合された薄いラミネートフィルム30とからなる。このケース20は、同一形状を有する二つの有底矩形枠状のケース半体22を衝合させることにより形成されている。また、ラミネートフィルム30は、アルミの金属層31を挟んでその外側に絶縁性を有する保護層33を重ね合わせ、内側に絶縁性を有する接着層35を重ね合わせた三層構造(図2の拡大部分参照)のフィルム材32を用意し、これら二枚のフィルム材32のそれぞれを、その内側に位置する接着層35で前述のケース半体22に熱溶着により接合一体化したものである。
この外装材40では、ラミネートフィルム30を構成する二枚のフィルム材32において、ケース半体22の外周に延在する重ね合わせ部分を熱溶着により接合することにより、コンデンサ本体10を含む構成要素、つまり、コンデンサ本体10の他、電解液50および一対の電極端子60a,60bの基端部を封止してシール性を確保している。
これら二枚のフィルム材32の重ね合わせ部分で、一対の電極端子60a,60bが外部に導出される部位については、フィルム材32と電極端子60a,60bとの接着性およびシール性を確保するため、フィルム材32と電極端子60a,60bとの間に接着性フィルム70a,70bを介在させている。なお、二つのケース半体22の衝合部分についても熱溶着により接合一体化すれば、剛性およびシール性をより一層向上させることが可能となる。
この電気二重層コンデンサでは、硬質のケース20とそのケース20の外側に配されてケース20と接合一体化されたラミネートフィルム30とからなる外装材40の内部に、コンデンサ本体10を含む構成要素を封入した構造としたことにより、硬質のケース20で強度を確保することができ、衝撃による変形や傷の発生を抑制することができる。また、ケース20の外周に延在する薄いラミネートフィルム30の重ね合わせ部分で封止したことにより、シール性の確保も容易となり、外部への電解液50の漏れや内部への水分の侵入を確実に抑止できる。
前述した第一の実施形態における電気二重層コンデンサは、以下の要領でもって製作される。
まず、図3に示すように、硬質のケース半体22と、そのケース半体22を収容する凹部34が形成されたフィルム材32とを用意し、そのフィルム材32の凹部34にケース半体22を嵌め込む。なお、図では、フィルム材32に凹部34を予め形成し、その凹部34にケース半体22を嵌め込む場合を示しているが、このフィルム材32は薄いシート状のものであることから、ケース半体22の外周壁面および底面をフィルム材32で包むようにした状態のものを用意してもよい。
次に、図4に示すように、前述したケース半体22およびフィルム材32をヒータ80上にセッティングし、そのヒータ80による加熱でもってフィルム材32のケース半体22と接する接着層35を溶融させることにより、ケース半体22とフィルム材32とを熱溶着により接合一体化する。これにより、図5に示すように、ケース半体22とそのケース半体22の外側に配されてケース半体22と接合一体化されたフィルム材32とからなる外装材半体42を製作する。
図6に示すように、ケース半体22とフィルム材32とを熱溶着により接合一体化した外装材半体42を一対用意し、これら一対の外装材半体42間にコンデンサ本体10を配置すると共に、筒状の接着性フィルム70a,70bを用意する。そして、図7に示すように、接着性フィルム70a,70bをコンデンサ本体10から導出された電極端子60a,60bのそれぞれに挿通させる。この電極端子60a,60bの挿通位置は、フィルム材32の重ね合わせ部分と一致するようにする。
図8に示すように、二つの外装材半体42のケース半体22を衝合することによりコンデンサ本体10を収容した状態で、ケース半体22の外周に延在する二枚のフィルム材32の外周縁部を拡開させ、そのフィルム材32間からノズル状のヒータ(図示せず)を挿入することにより、ケース半体22の衝合箇所をその全周に亘って熱溶着により接合する。この時、ケース半体22の衝合箇所のいずれか一辺部分を除く残りの三辺部分を接合した上で、その一辺部分から電解液50を内部に注入し、その注入後、その一辺部分を熱溶着により接合する。
その後、図9に示すように、二枚のフィルム材32の外周縁部を重ね合わせてその重ね合わせ部分を全周に亘ってヒータ(図示せず)で挟みこむことにより熱溶着で接合する。これにより、図10に示すように、ケース20(二つのケース半体22)とラミネートフィルム30(二枚のフィルム材32)とを外装材40(二つの外装材半体42)とした電気二重層コンデンサの製作を完了する。
この時、二枚のフィルム材32の重ね合わせ部分で、一対の電極端子60a,60bが外部に導出される一辺部分については、フィルム材32と電極端子60a,60bとの間に接着性フィルム70a,70bが介在していることから、この一辺部分を正確に位置合わせした上で最初に接合することが好ましく、その後、残りの三辺部分を接合すればよい。この電極端子60a,60bが外部に導出される部位は、接着性フィルム70a,70bによりフィルム材32と電極端子60a,60bとの接着性およびシール性が確保される。
なお、前述の製造方法では、フィルム材32の重ね合わせ部分を熱溶着により接合する前に、二つのケース半体22の衝合部分を熱溶着などにより接合一体化した場合について説明したが、二つのケース半体22の衝合部分については必ずしも接合する必要はない。但し、二つのケース半体22の衝合部分を熱溶着などにより接合しておけば、剛性およびシール性の向上を図る上で有効である。
また、フィルム材32の重ね合わせ部分を熱溶着により接合する前に、二つのケース半体22の衝合部分を熱溶着により接合しない場合には、フィルム材32の重ね合わせ部分のいずれか一辺部分を除く残りの三辺部分を接合した上で、その一辺部分からケース半体22の衝合部分の隙間を介して内部に電解液50を注入し、その注入後、一辺部分を熱溶着により接合すればよい。
前述した第一の実施形態では、同一形状を有する二つのケース半体22でケース20を構成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、以下のような構造を有するケース20を使用した実施形態も可能である。なお、以下の実施形態では、第一の実施形態と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図11および図12は本発明における第二の実施形態を示す。この第二の実施形態における電気二重層コンデンサは、一枚のフィルム材36の二箇所に二つのケース半体22をそれぞれ熱溶着により接合一体化し、二つのケース半体22を接合した箇所の中間部位を折り曲げることにより、ケース半体22の外周に延在するフィルム材36の重ね合わせ部分を熱溶着により接合した構造を具備する。このような構造とすれば、フィルム材36の重ね合わせ部分を接合する箇所が、前述した第一の実施形態の場合よりも一辺部分だけ減り、三辺部分のみの接合で済む。
また、図13および図14は第三の実施形態、図15および図16は第四の実施形態をそれぞれ示す。これら第三の実施形態と第四の実施形態における電気二重層コンデンサでは、ケース20を、コンデンサ本体10を収容し得る容積を持つケース本体24と、そのケース本体24の開口部を閉塞する蓋体26とで構成している。
第三の実施形態における電気二重層コンデンサは、図13および図14に示すように、ケース本体24を熱溶着により接合一体化した一方のフィルム材37と、蓋体26を熱溶着により接合一体化した他方のフィルム材38とを、ケース本体24の開口部を蓋体26で閉塞した状態でその外周に延在する二枚のフィルム材37,38の重ね合わせ部分を熱溶着により接合一体化した構造を具備する。
第四の実施形態における電気二重層コンデンサは、図15および図16に示すように、一枚のフィルム材39の二箇所にケース本体24と蓋体26を熱溶着により接合一体化し、ケース本体24と蓋体26を接合した箇所の中間部位を折り曲げることにより、ケース本体24および蓋体26の外周に延在するフィルム材39の重ね合わせ部分を熱溶着により接合した構造を具備する。
なお、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本出願人は、同一容量を有する従来品(ラミネートタイプと缶ケースタイプ)と本発明品について、3mの高さから電気二重層コンデンサを落下させた場合、1mの高さからプラスドライバを電気二重層コンデンサに落下させた場合で比較し、また、電気二重層コンデンサを70℃に加熱する前後の電解液中の水分量を測定した。なお、電解液中の水分量の測定は、カールフィッシャ測定法に基づく。
3mの高さから電気二重層コンデンサを落下させた場合、ラミネートタイプの従来品では激しく変形したのに対して、缶ケースタイプと本発明品では外観に異常がなかった。また、1mの高さからプラスドライバを電気二重層コンデンサに落下させた場合、ラミネートタイプの従来品では孔が発生したのに対して、缶ケースタイプと本発明品では傷が付いた程度であった。さらに、電気二重層コンデンサを70℃に加熱する前後の電解液中の水分量については、ラミネートタイプの従来品では、加熱前30ppm、加熱後30ppmで変化せず、缶ケースタイプの従来品では、加熱前30ppm、加熱後100ppmで大きく変化し、本発明品では、加熱前30ppm、加熱後30ppmで変化なしであった。
以上のことから、従来品(ラミネートタイプと缶ケースタイプ)に比べて、本発明品が強度およびシール性の両方で優れていることが明らかである。
さらに、本出願人は、従来品(ラミネートタイプと缶ケースタイプ)と本発明品について、60℃、2.7Vにて1000時間高温課電した際の初期容量に対する容量低下率を評価した。その結果、容量低下率が、ラミネートタイプの従来品では26%、缶ケースタイプの従来品では45%、本発明品では24%であった。
以上のことから、従来品(ラミネートタイプと缶ケースタイプ)に比べて、本発明品が所期の性能を維持する上で優れていることが明らかである。
本発明における第一の実施形態で、電気二重層コンデンサの概略構成を示す平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 ケース半体とフィルム材とを接合する前の状態を示す斜視図である。 ケース半体とフィルム材とを熱溶着により接合する状態を示す断面図である。 ケース半体とフィルム材とを接合した後の状態を示す斜視図である。 図1および図2の電気二重層コンデンサの組立分解斜視図である。 一対の外装材半体を接合する前の状態を示す断面図である。 一対の外装材半体を接合した後の状態でケース半体の衝合部分を接合する状態を示す断面図である。 一対の外装材半体を接合した後の状態でフィルム材の重ね合わせ部分を接合する状態を示す断面図である。 一対の外装材半体を接合した後の状態を示す斜視図である。 本発明における第二の実施形態で、電気二重層コンデンサの概略構成を示す断面図である。 第二の実施形態で使用する外装材を示す斜視図である。 本発明における第三の実施形態で、電気二重層コンデンサの概略構成を示す断面図である。 第三の実施形態で使用する外装材を示す斜視図である。 本発明における第四の実施形態で、電気二重層コンデンサの概略構成を示す断面図である。 第四の実施形態で使用する外装材を示す斜視図である。 従来の電気二重層コンデンサの概略構成で、缶ケースタイプの一例を示す断面図である。 従来の電気二重層コンデンサの概略構成で、缶ケースタイプの他例を示す断面図である。 従来の電気二重層コンデンサの概略構成で、ラミネートタイプの一例を示す断面図である。
符号の説明
10 コンデンサ本体
20 ケース
22 ケース半体
24 ケース本体
26 蓋体
30 ラミネートフィルム
32,36〜39 フィルム材
40 外装材
50 電解液

Claims (7)

  1. 一対の電極端子を有するコンデンサ本体を外装材で被覆し、その外装材の内部に電解液を封入すると共に前記電極端子を外装材を介して外部に導出した電気二重層コンデンサであって、前記外装材は、前記コンデンサ本体を含む構成要素を収容する硬質のケースとそのケースの外側に配されて前記ケースと接合一体化されたラミネートフィルムとからなり、前記ケースの外周に延在するラミネートフィルムの重ね合わせ部分で封止したことを特徴とする電気二重層コンデンサ。
  2. 前記ケースは、一対の有底枠状のケース半体からなる半割り構造を有し、二つのケース半体を衝合させた請求項1に記載の電気二重層コンデンサ。
  3. 前記ケースは、一つの有底枠状のケース本体とそのケース本体の開口部を閉塞する蓋体とからなる分割構造を有し、前記ケース本体に蓋体を閉塞した請求項1に記載の電気二重層コンデンサ。
  4. 前記ケースは、耐熱性および耐電解液性を有する素材で成形されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気二重層コンデンサ。
  5. 前記ケースは、樹脂製である請求項4に記載の電気二重層コンデンサ。
  6. 前記ラミネートフィルムは、二枚のフィルム材を重ね合わせたことにより形成した請求項1〜5のいずれか一項に記載の電気二重層コンデンサ。
  7. 前記ラミネートフィルムは、一枚のフィルム材を二つ折りにより重ね合わせて形成した請求項1〜5のいずれか一項に記載の電気二重層コンデンサ。
JP2007176307A 2007-07-04 2007-07-04 電気二重層コンデンサ Pending JP2009016549A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176307A JP2009016549A (ja) 2007-07-04 2007-07-04 電気二重層コンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007176307A JP2009016549A (ja) 2007-07-04 2007-07-04 電気二重層コンデンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009016549A true JP2009016549A (ja) 2009-01-22

Family

ID=40357105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007176307A Pending JP2009016549A (ja) 2007-07-04 2007-07-04 電気二重層コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009016549A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011043138A1 (ja) * 2009-10-05 2011-04-14 太陽誘電株式会社 電気化学キャパシタ
US8998437B2 (en) 2010-08-09 2015-04-07 Sharp Kabushiki Kaisha Light emitting component board group, light emitting device and liquid crystal display device
JP2015159229A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 住友電気工業株式会社 電気化学デバイス用外装および電気二重層キャパシタ
JP2020029953A (ja) * 2018-10-22 2020-02-27 大日本印刷株式会社 弁装置、収容体及び弁装置の取付方法
EP3798410A1 (en) * 2011-07-27 2021-03-31 FastCAP SYSTEMS Corporation Power supply for downhole instruments
US11250995B2 (en) 2011-07-08 2022-02-15 Fastcap Systems Corporation Advanced electrolyte systems and their use in energy storage devices
US11482384B2 (en) 2011-07-08 2022-10-25 Fastcap Systems Corporation High temperature energy storage device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000182579A (ja) * 1998-12-16 2000-06-30 Toshiba Battery Co Ltd 板状ポリマー電解質電池
JP2003123832A (ja) * 2001-10-11 2003-04-25 Nec Tokin Corp ラミネートフィルム外装蓄電デバイスおよびその製造方法
JP2003133184A (ja) * 2001-10-22 2003-05-09 Sony Corp シート型コンデンサ
JP2006179442A (ja) * 2004-11-25 2006-07-06 Nec Lamilion Energy Ltd フィルム外装電気デバイスおよびフィルム外装電気デバイス集合体
JP2006210201A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Tdk Corp 電気化学デバイス及びその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000182579A (ja) * 1998-12-16 2000-06-30 Toshiba Battery Co Ltd 板状ポリマー電解質電池
JP2003123832A (ja) * 2001-10-11 2003-04-25 Nec Tokin Corp ラミネートフィルム外装蓄電デバイスおよびその製造方法
JP2003133184A (ja) * 2001-10-22 2003-05-09 Sony Corp シート型コンデンサ
JP2006179442A (ja) * 2004-11-25 2006-07-06 Nec Lamilion Energy Ltd フィルム外装電気デバイスおよびフィルム外装電気デバイス集合体
JP2006210201A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Tdk Corp 電気化学デバイス及びその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011043138A1 (ja) * 2009-10-05 2011-04-14 太陽誘電株式会社 電気化学キャパシタ
CN102640243A (zh) * 2009-10-05 2012-08-15 太阳诱电株式会社 电化学电容器
JP5427239B2 (ja) * 2009-10-05 2014-02-26 太陽誘電株式会社 電気化学キャパシタ
US8902594B2 (en) 2009-10-05 2014-12-02 Taiyo Yuden Co., Ltd. Electrochemical capacitor
US8998437B2 (en) 2010-08-09 2015-04-07 Sharp Kabushiki Kaisha Light emitting component board group, light emitting device and liquid crystal display device
US11250995B2 (en) 2011-07-08 2022-02-15 Fastcap Systems Corporation Advanced electrolyte systems and their use in energy storage devices
US11482384B2 (en) 2011-07-08 2022-10-25 Fastcap Systems Corporation High temperature energy storage device
US11776765B2 (en) 2011-07-08 2023-10-03 Fastcap Systems Corporation Advanced electrolyte systems and their use in energy storage devices
US11901123B2 (en) 2011-07-08 2024-02-13 Fastcap Systems Corporation High temperature energy storage device
EP3798410A1 (en) * 2011-07-27 2021-03-31 FastCAP SYSTEMS Corporation Power supply for downhole instruments
JP2015159229A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 住友電気工業株式会社 電気化学デバイス用外装および電気二重層キャパシタ
JP2020029953A (ja) * 2018-10-22 2020-02-27 大日本印刷株式会社 弁装置、収容体及び弁装置の取付方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101216422B1 (ko) 실링부의 절연성이 향상된 이차전지
TWI728961B (zh) 蓄電裝置用外裝體
JP2009016549A (ja) 電気二重層コンデンサ
JP5835433B2 (ja) フィルム外装電気デバイス
JP6743664B2 (ja) 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法
KR101229228B1 (ko) 수분 차단성이 향상된 이차전지
JP2008078118A (ja) 向上した安全性を有するパウチ型二次電池
US20100291423A1 (en) Electric storage device
CN106997933B (zh) 电化学单元及电化学单元的制造方法
JP2008041494A (ja) 電池セル及び電池パック構造
JP2015153513A (ja) ラミネート外装電池
JPWO2019073791A1 (ja) 蓄電モジュール
KR101546002B1 (ko) 전기화학 에너지 저장 장치
JP3764459B2 (ja) 電気二重層キャパシタ、それを備えた蓄電装置及び電気二重層キャパシタの製造方法
JP6785949B2 (ja) 簡単なセンシング構造を有するバッテリーモジュール
JP5040611B2 (ja) 電気化学素子のプロテクタ
JP2011070975A (ja) ラミネート型電池の押圧構造
JP2010211944A (ja) 蓄電デバイスおよび蓄電モジュール
TWI627782B (zh) Flexible sealed power storage unit, power storage module and power storage unit
JP2021118073A (ja) 蓄電装置
JP2016197491A (ja) 電池用外装材及びそれを用いた電池
JP3880804B2 (ja) 電気二重層キャパシタ及びその製造方法
JP5173460B2 (ja) 電気化学デバイス及びその製造方法
JP2008091583A (ja) ラミネートフィルム封止形コンデンサ
JP2008124089A (ja) 電気二重層キャパシタ用アルミラミネート包装構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120228