JP2009016230A - 加湿器及び燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の削減又は圧損の低減を図ることができる加湿器及び燃料電池システム。
【解決手段】加湿器15は、二種類のガスが内部に導入されると共に外部に排出されるケーシング71と、ケーシング71内に収容された中空糸モジュール80と、を備える。中空糸モジュール80は、中空糸膜82を複数本束ねてなる中空糸膜束81と、中空糸膜束81の外周を覆うと共にケーシング71内に収容される筒状のハウジング83と、を有する。ケーシング71は、第1ケース91及び第2ケース92の二分割構造からなり、第1ケース91及び第2ケース92を接合して組立てられる。また、ハウジング83の周壁には、その長手方向の半部にそれぞれ、導入開口86IN及び排出開口86OUTが貫通形成され、圧損を低減できるようになっている。
【選択図】図2
【解決手段】加湿器15は、二種類のガスが内部に導入されると共に外部に排出されるケーシング71と、ケーシング71内に収容された中空糸モジュール80と、を備える。中空糸モジュール80は、中空糸膜82を複数本束ねてなる中空糸膜束81と、中空糸膜束81の外周を覆うと共にケーシング71内に収容される筒状のハウジング83と、を有する。ケーシング71は、第1ケース91及び第2ケース92の二分割構造からなり、第1ケース91及び第2ケース92を接合して組立てられる。また、ハウジング83の周壁には、その長手方向の半部にそれぞれ、導入開口86IN及び排出開口86OUTが貫通形成され、圧損を低減できるようになっている。
【選択図】図2
Description
本発明は、中空糸膜を利用してガスの加湿を行う加湿器及び燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムは、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池を備えている。固体高分子型の燃料電池では、その発電効率を高めるために電解質膜が湿潤状態に保持されることが必要である。この湿潤状態の保持は、一般に、燃料ガス又は酸化ガスを加湿する加湿器で行っている。
従来の加湿器では、高湿の酸化オフガスと低湿の酸化ガスとの間で水分交換を行う内部加湿方式が多く採用されている。酸化オフガスが酸化ガスよりも高湿であるのは、燃料電池の空気極から排出される酸化オフガスには、電気化学反応によって生成された水が含まれているからである。
特許文献1に記載の加湿器は、中空糸膜を複数本束ねてなる中空糸膜束をハウジング内に備えている。ハウジングの長手方向の両端部は、それぞれ箱型の分配器に固定されており、分配器からハウジング内への酸化ガス及び酸化オフガスの導入、並びにその排出が行われる。例えば、供給側の分配器内の酸化ガスは、ハウジングの一端側の周壁にある導入開口から導入されて、中空糸膜束の外部をその長手方向に流れて、加湿される。その後、酸化ガスは、ハウジングの他端側の周壁にある排出開口からハウジング外に排出され、排出側の分配器内を通って、燃料電池に供給される。
この加湿器では、酸化ガスが中空糸膜束全体に行き渡らせることができるように、バッフル用編み糸で中空糸膜同士を長手方向の両端で結束して流路壁を形成し、流路壁の孔の開口割合を工夫している。
特開2002−370017号公報(段落0042〜0049、0056、図3、図6など)
この加湿器では、酸化ガスが中空糸膜束全体に行き渡らせることができるように、バッフル用編み糸で中空糸膜同士を長手方向の両端で結束して流路壁を形成し、流路壁の孔の開口割合を工夫している。
特許文献1に記載の加湿器では、ハウジングの両端部が分配器に収容されているものの、中央部が外部に露出している。加湿器が車両等に搭載されることを考慮すれば、ハウジングの中央部も何らかのケースで収容し、ハウジング全体を外部から保護した方が良い場合もある。しかし、ハウジングの中央部用のケースを設けるとなると、部品点数、および分配器への組付けの作業工数が増加するばかりでなく、組付け精度もより一層求められることになる。
また、バッフル用編み糸からなる流路壁によって、中空糸膜束の外側を流れる酸化ガスの圧損を小さくできるものの、流路壁を別途設けている分、部品点数が増加している。もっとも、流路壁を設けないようにすると、導入開口及び排出開口が小さいので、これらを酸化ガスが通流するときの圧損が大きくなってしまう。
本発明は、部品点数の削減又は圧損の低減を図ることができる加湿器及び燃料電池システムを提供することをその目的としている。
上記目的を達成するための本発明の加湿器は、中空糸膜の内側と外側とに水分含有量の異なる二種類のガスを流すことにより、これらガス間で水分交換を行う。加湿器は、二種類のガスが内部に導入されると共に外部に排出されるケーシングと、中空糸膜を複数本束ねてなる中空糸膜束を有してケーシング内に収容された中空糸モジュールと、を備える。そして、ケーシングは、第1ケース及び第2ケースの二分割構造からなり、第1ケース及び第2ケースを接合して組立てられる。
この構成によれば、中空糸モジュールの全体をケーシングで収容でき、中空糸モジュールを外部から保護できる。また、ケーシングが二分割構造であるので、部品点数をできるだけ少なくできると共に、その組み立ての作業工数も少なくできる。
好ましい一態様によれば、第1ケース、第2ケース及び中空糸モジュールは、同軸上に位置しているとよい。この場合、第1ケースと第2ケースとを同軸加工することで、加工精度を向上できる。
好ましい一態様によれば、第1ケース及び第2ケースは、ネジ締結により接合されているとよい。
この構成によれば、両者の接合を十分な強度で簡易になすことができると共に、溶接等で接合する場合に比べて、分離もし易くなり、中空糸モジュールの取出しなどを必要に応じて容易に行える。
好ましい一態様によれば、ケーシングには、二種類のガスの一方の第1ガス導入口及び第1ガス排出口と、二種類のガスの他方の第2ガス導入口及び第2ガス排出口と、が形成されているとよい。そして、第1ケースには、第1ガス導入口、第1ガス排出口、第2ガス導入口及び第2ガス排出口のうちの3つが形成され、第2ケースには、残りの1つが形成されているとよい。
好ましい一態様によれば、中空糸モジュールは、中空糸膜束の外周を覆うと共にケーシング内に収容される筒状のハウジングを更に有し、ハウジングの周壁には、二種類のガスの一方を中空糸膜束の外周側に導入する導入開口と、この導入されたガスをハウジングの外周側へと排出する排出開口と、が貫通形成されるとよい。そして、導入開口は、ハウジングの長手方向の一方の略半部に形成され、排出開口は、ハウジングの長手方向の他方の略半部に形成されるとよい。
こうすることで、導入開口及び排出開口が大きくなるので、部品点数を増やすことなく、ガスがこれらを通流するときの圧損を低減できる。
好ましくは、ハウジングは、その長手方向の両端部と中間部とに、ハウジングの径方向外周側に張りだすフランジ部を有し、各フランジ部の外壁とケーシングの内壁との間は、シール部材によりシールされているとよい。そして、導入開口は、一端側のフランジ部と中間部のフランジ部との間に亘って延在し、排出開口は、他端側のフランジ部と中間部のフランジ部との間に亘って延在しているとよい。
また、上記目的を達成するための本発明の加湿器は、二種類のガスが内部に導入されると共に外部に排出されるケーシングと、中空糸膜を複数本束ねてなる中空糸膜束と、中空糸膜束の外周を覆うと共にケーシング内に収容される筒状のハウジングと、を備える。ハウジングの周壁には、二種類のガスの一方を中空糸膜束の外周側に導入する導入開口と、この導入されたガスをハウジングの外周側へと排出する排出開口とが貫通形成される。そして、導入開口は、ハウジングの長手方向の一方の略半部に形成され、排出開口は、ハウジングの長手方向の他方の略半部に形成される。
この構成によれば、導入開口及び排出開口を大きく形成することが可能となる。これにより、従来のような流路壁を別途設けなくて済むので、部品点数を増やすことなく、導入開口及び排出開口を通流するガスの圧損を低減できる。
また、上記目的を達成するための本発明の燃料電池システムは、酸化ガスと燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池を備え、本発明の加湿器を用いて、燃料電池に供給される酸化ガスと燃料ガスの少なくとも一方を加湿するものである。
上記した本発明の加湿器及び燃料電池システムによれば、部品点数の削減又は圧損の低減を図ることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係る加湿器を燃料電池システムに適用した例について説明する。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池2、酸化ガス配管系3及び燃料ガス配管系4を備える。燃料電池システム1は、車両に搭載することができるが、もちろん車両のみならず各種移動体(例えば、船舶や飛行機、ロボットなど)や定置型電源にも適用可能である。
燃料電池2は、多数の単セルを積層したスタック構造を備える。固体高分子電解質型の単セルは、電解質の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極及び燃料極を両側から挟みこむように一対のセパレータを有する。一方のセパレータの酸化ガス流路2aに酸化ガスが供給され、他方のセパレータの燃料ガス流路2bに燃料ガスが供給される。供給された燃料ガス及び酸化ガスの電気化学反応により、燃料電池2は電力を発生する。また、電気化学反応により、燃料電池2は発熱すると共に空気極側に水を生成する。固体高分子電解質型の燃料電池2の温度は、およそ60〜80℃となる。
酸化ガス配管系3は、供給路11及び排出路12を有する。供給路11には、酸化ガス流路2aに供給される酸化ガスが流れる。排出路12には、酸化ガス流路2aから排出された酸化オフガスが流れる。酸化オフガスは、燃料電池2の電気化学反応により生成された水分を含むため高湿潤状態となっている。コンプレッサ14は、供給路11に設けられ、エアクリーナ13を介して酸化ガスとしての外気を取り込み、燃料電池2に圧送する。圧送される酸化ガスは、加湿器15によって酸化オフガスとの間で水分交換がなされ、適度に加湿される。エア調圧弁16は、排出路12において空気極出口付近に配設され、空気極側の背圧を調整する。
燃料ガス配管系4は、燃料ガスとしての水素ガスを燃料電池2に給排する。燃料ガス配管系4は、水素供給源21、供給路22、循環路23、ポンプ24及びパージ路25を有する。水素ガスは、元弁26を開くことで水素供給源21から供給路22に流出し、レギュレータ27及び遮断弁28を経て燃料ガス流路2bに供給される。その後、水素ガスは、燃料ガス流路2bから水素オフガスとして循環路23に排出される。水素オフガスは、循環路23と供給路22との合流点Aにポンプ24によって戻され、再び燃料ガス流路2bに供給される。水素オフガスの一部は、パージ弁33の適宜の開弁により、循環路23からパージ路25へと排出され、図示省略した水素希釈器を経て外部に排出される。
図2は、加湿器15の内部を示す側断面図である。なお、図2では、中空糸モジュールについては、その一部分のみを断面図としている。
加湿器15は、内部加湿方式を採用し、低湿潤状態の酸化ガスを高湿潤状態の酸化オフガスで加湿する。加湿器15は、箱型のケーシング71と、これを収容した中空糸モジュール80と、を有している。
加湿器15は、内部加湿方式を採用し、低湿潤状態の酸化ガスを高湿潤状態の酸化オフガスで加湿する。加湿器15は、箱型のケーシング71と、これを収容した中空糸モジュール80と、を有している。
ケーシング71に形成された導入口72IN及び73INは、それぞれ酸化ガス及び酸化オフガスをケーシング71の外部から内部へと導入する。排出口72OUT及び73OUTは、それぞれ酸化ガス及び酸化オフガスをケーシング71の内部から外部へと排出する。導入口72IN及び排出口72OUTには、図1に示す供給路11を構成する入口配管11IN及び出口配管11OUTがそれぞれ接続されている。また、導入口73IN及び排出口73OUTには、図1に示す排出路12を構成する入口配管12IN及び出口配管12OUTがそれぞれ接続されている。
中空糸モジュール80は、中空糸膜の束81(以下、「中空糸膜束81」という。)と、ハウジング83と、を有している。中空糸膜束81は、内径が例えば数百μm程度の公知の中空糸膜82を多数束ねたものである。中空糸膜82は、水蒸気透過性を有するフィルタ部材であり、望ましくは水蒸気のみを透過させる特性を有するとよい。中空糸膜82は、図3に示すように、その外部に酸化ガスが流れ、その内部(中空部)に酸化オフガスが流れる。
中空糸膜82の外部を流れる酸化ガスは、中空糸膜82、82同士の間をすり抜けるように、図2の上方から下方へと流れる。一方、中空糸膜82の内部を流れる酸化オフガスは、その長手方向の一端から他端(図2では右端から左端)へと流れる。高湿の酸化オフガスの水分は、中空糸膜82に吸収され、その外周へと毛細管現象により吸い上げられ、中空糸膜82の外周を通過する低湿の酸化ガスに移動する。これにより、酸化ガスが加湿される。なお、配管の接続先を変更することにより、中空糸膜82の外側に酸化オフガスを流通させ、内側に酸化ガスを流通させてもよい。
ハウジング83は、中空糸膜束81の周囲を取り囲むようにこれを覆い、中空糸膜束81を収容している。ハウジング83は、その長手方向の両端が開口した円筒形状からなり、中空糸膜束81と同程度の長さで水平方向に延在する。ハウジング83は、その外壁とケーシング71との間が複数のOリング84によりシールされた状態で、ケーシング71内に収容される。
具体的には、ハウジング83は、長手方向の両端部と中間部とに、径方向外周側に張り出すフランジ部85a,85b,85cを有している。フランジ部85a,85b,85cの各中央部は、Oリング84を装着する環状のシール溝が形成されており、フランジ部85a,85b,85cの外壁とケーシング71との間がOリング84によって気密にシールされている。
ハウジング83の周壁には、酸化ガスの導入開口86IN及び排出開口86OUTが貫通形成されている。導入開口86INは、ハウジング83とケーシング71との間の空間にある酸化ガスを、中空糸膜束81の外周側に導入するためのものである。また、排出開口86OUTは、ハウジング83と中空糸膜束81の外周側との間にある導入後の酸化ガスを、ハウジング83の外周側を介して排出口72OUTに排出するためのものである。
導入開口86INは、ハウジング83の長手方向の一方の略半部に亘って形成され、詳細にはフランジ部85aとフランジ部85bとの間に亘って延在している。導入開口86INは、ハウジング83の鉛直方向の高位側にのみ形成されており、上方から酸化ガスをハウジング83内に導入する。一方、排出開口86OUTは、ハウジング83の長手方向の他方の略半部に亘って形成され、詳細にはフランジ部85bとフランジ部85cとの間に亘って延在している。排出開口86OUTは、ハウジング83の鉛直方向の低位側にのみ形成されており、加湿後の酸化ガスをハウジング83外の下方へと排出する。
中空糸膜束81の軸線方向の両端部には、中空糸膜82、82同士の隙間、及び中空糸膜82とハウジング83の内壁との隙間を、気密及び液密に封止するためのポッティング部88が形成されている。ポッティング部88は、例えば接着剤をポッティングすることで形成され、中空糸膜束81をハウジング83の両端部に固定する。ポッティング部88により、中空糸膜82の中空部を流れる酸化オフガスと、中空糸膜82の外側を流れる酸化ガスとがハウジング83内で直接触れ合うことはなく、両ガス間の水分交換は中空糸膜82を介して行われることになる。
ケーシング71は、第一ケース91及び第二ケース92の二分割構造からなり、第一ケース91及び第二ケース92を接合して組み立てられている。接合方式は特に限定されるものではないが、図2に示すように、ネジ締結を用いるとよい。
第一ケース91は、軸線方向の一端側が開口した形状からなり、内部に中空糸モジュール80を収容する空間を有している。一方、第二ケース92は、軸線方向の一端側が開口した形状からなり、第一ケース91の開口を閉塞する。第一ケース91には、上記の導入口72IN、排出口72OUT及び73OUTが形成されている。一方で、第二ケース92には、導入口73INが形成されている。ただし、第一ケース91及び第二ケース92に対する導入口72IN及び73IN、並びに排出口72OUT及び73OUTの配置は任意である。
第一ケース91は、開口側の端部に、他の部位よりも肉厚の接合部位101を備えている。接合部位101の内壁は、フランジ部85cの外壁との間をOリング84によってシールされている。一方、第二ケース92は、開口側の端部に、軸線方向に直交する方向に突出するフランジ状の接合部位102を備えている。接合部位101及び接合部位102とは、それぞれの端面が整合するように接触し、複数個所をねじ110により締結される。また、接合部位101と接合部位102との間は、Oリング102によって端面シールされる。なお、Oリング102を装着するシール溝を接合部位101に形成したが、これを接合部位102に形成してもよい。
第一ケース91及び第二ケース92は、鋳造や押出し成形などの加工法により製造することができる。組み立てられた第一ケース91及び第二ケース92は、中空糸モジュール80と同じ軸線X−X上に位置するようになっている。この場合、中空糸モジュール80が挿入される第一ケース91側の空間は、その開口側(接合部位101側)から同軸加工されることで、加工精度を向上できる。
以上説明した加湿器15によれば、中空糸モジュール80の全体をケーシング71で覆うことができるので、中空糸モジュール80を外部から保護できる。また、ケーシング71を二分割構造としているので、ケーシング71を構成する部品そのもの(すなわち、第一ケース91及び第二ケース92)の数を少なくできると共に、この部品間の接合に用いるねじ110の数も少なくて済むようになる。これにより、部品点数及び組付けの作業工数を減らすことができる。
また、ケーシング71を第一ケース91及び第二ケース92の二部材とし、一方の第一ケース91にのみ中空糸モジュール80を収容する空間を設け、導入開口86IN及び排出開口86OUTの大きさ(長さ)を確保するようにしている。詳細には、導入開口86IN及び排出開口86OUTのそれぞれの長さを、ハウジング83の長手方向の略半分の長さにまで設計できる。これにより、従来のように部品点数を増やすことなく、酸化ガスが導入開口86IN及び排出開口86OUTを通流するとの圧損を低減することができる。
なお、上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれに限定するものではなく、その要旨を逸脱しない限り適宜変更を加えることができる。
例えば、ケーシング71を二分割以外の構成としてもよい。
また、加湿器15は、燃料電池2に供給される燃料ガスを加湿するものでもよい。加湿される乾燥ガス(第1ガス)を酸化ガス又は燃料ガスとした場合、これらの加湿に用いる湿潤ガス(第2ガス)は、酸化オフガス又は燃料オフガスに限らず、燃料電池2の運転とは無関係のガスであってもよい。さらに、中空糸膜82の内側及び外側に流すガスは、加湿器15への流入ガス及び加湿器15からの流出ガスの組み合わせであれば、どちらを中空糸膜82の内側に流してもよい。また、加湿器15を燃料電池システム1以外のシステムに組み込むこともできる。
また、加湿器15は、燃料電池2に供給される燃料ガスを加湿するものでもよい。加湿される乾燥ガス(第1ガス)を酸化ガス又は燃料ガスとした場合、これらの加湿に用いる湿潤ガス(第2ガス)は、酸化オフガス又は燃料オフガスに限らず、燃料電池2の運転とは無関係のガスであってもよい。さらに、中空糸膜82の内側及び外側に流すガスは、加湿器15への流入ガス及び加湿器15からの流出ガスの組み合わせであれば、どちらを中空糸膜82の内側に流してもよい。また、加湿器15を燃料電池システム1以外のシステムに組み込むこともできる。
1:燃料電池システム、2:燃料電池、15:加湿器、71:ケーシング、72IN:導入口、72OUT:排出口、73IN:導入口、73OUT:排出口、80:中空糸モジュール、81:中空糸膜束、82:中空糸膜、83:ハウジング、84:Oリング、85a,85b,85c:フランジ部、86IN:導入開口、86OUT:排出開口、91:第一ケース、92:第二ケース
Claims (8)
- 中空糸膜の内側と外側とに水分含有量の異なる二種類のガスを流すことにより、これらガス間で水分交換を行う加湿器において、
前記二種類のガスが内部に導入されると共に外部に排出されるケーシングと、
前記中空糸膜を複数本束ねてなる中空糸膜束を有し、前記ケーシング内に収容された中空糸モジュールと、を備え、
前記ケーシングは、第1ケース及び第2ケースの二分割構造からなり、当該第1ケース及び第2ケースを接合して組立てられている、加湿器。 - 前記第1ケース、前記第2ケース及び前記中空糸モジュールは、同軸上に位置している、請求項1に記載の加湿器。
- 前記第1ケース及び第2ケースは、ネジ締結により接合されている、請求項1又は2に記載の加湿器。
- 前記ケーシングには、
前記二種類のガスの一方の第1ガス導入口及び第1ガス排出口と、
前記二種類のガスの他方の第2ガス導入口及び第2ガス排出口と、が形成されており、
前記第1ケースには、前記第1ガス導入口、第1ガス排出口、第2ガス導入口及び第2ガス排出口のうちの3つが形成され、前記第2ケースには、残りの1つが形成されている、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の加湿器。 - 前記中空糸モジュールは、前記中空糸膜束の外周を覆うと共に前記ケーシング内に収容される筒状のハウジングを更に有し、
前記ハウジングの周壁には、前記二種類のガスの一方を前記中空糸膜束の外周側に導入する導入開口と、この導入されたガスを当該ハウジングの外周側へと排出する排出開口とが貫通形成され、
前記導入開口は、前記ハウジングの長手方向の一方の略半部に形成され、
前記排出開口は、前記ハウジングの長手方向の他方の略半部に形成されている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の加湿器。 - 前記ハウジングは、その長手方向の両端部と中間部とに、当該ハウジングの径方向外周側に張りだすフランジ部を有し、
前記各フランジ部の外壁と前記ケーシングの内壁との間は、シール部材によりシールされており、
前記導入開口は、一端側のフランジ部と中間部のフランジ部との間に亘って延在し、
前記排出開口は、他端側のフランジ部と中間部のフランジ部との間に亘って延在している、請求項5に記載の加湿器。 - 中空糸膜の内側と外側とに水分含有量の異なる二種類のガスを流すことにより、これらガス間で水分交換を行う加湿器において、
前記二種類のガスが内部に導入されると共に外部に排出されるケーシングと、
前記中空糸膜を複数本束ねてなる中空糸膜束と、
前記中空糸膜束の外周を覆うと共に前記ケーシング内に収容される筒状のハウジングと、を備え、
前記ハウジングの周壁には、前記二種類のガスの一方を前記中空糸膜束の外周側に導入する導入開口と、この導入されたガスを当該ハウジングの外周側へと排出する排出開口とが貫通形成され、
前記導入開口は、前記ハウジングの長手方向の一方の略半部に形成され、
前記排出開口は、前記ハウジングの長手方向の他方の略半部に形成されている、加湿器。 - 酸化ガスと燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、
前記燃料電池に供給される酸化ガス及び燃料ガスの少なくとも一方を加湿する加湿器と、を備えた燃料電池システムにおいて、
前記加湿器として、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の加湿器が用いられている燃料電池システム。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100312 |
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