JP2007309574A - 加湿器およびそれを備える燃料電池システム - Google Patents

加湿器およびそれを備える燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池に供給される酸化ガスと燃料電池から排出された酸化オフガスとの間で行われる水分交換の効率向上を図る。
【解決手段】複数の中空糸膜101が中空筒形に束ねられてなる中空糸膜モジュール100と、中空糸膜モジュール100を収容するケーシング200と、を備え、中空糸膜モジュール100の外周面とこれに面するケーシング200の内周面208との間に、酸化オフガスが導入されるチャンバ205を有する。ケーシング200の内周面208の少なくとも一部は、中空糸膜モジュール100の長さ方向から見たときに、インボリュート曲線をなしており、チャンバ205は周方向一方に進むにつれて徐々に狭くなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、加湿器およびそれを備える燃料電池システムに関し、加湿器で行われる水分交換の効率向上に有効な技術に関する。
近年、燃料ガスと酸化ガス(以下、これらを反応ガスという。)との電気化学反応によって発電する燃料電池をエネルギ源とする燃料電池システムが注目されている。燃料電池システムは、燃料電池に、燃料タンクから高圧の燃料ガスを供給するとともに空気を加圧供給し、燃料電池において燃料ガスと酸化ガスとを電気化学反応させ、起電力を発生させる。
上記の燃料電池システムには、燃料電池に供給される酸化ガスを加湿する装置として、燃料電池に供給される酸化ガスと燃料電池から排出された酸化オフガスとの間で水分交換を行う加湿器を備えたものがある。
加湿器の一例として、多数の中空糸膜を束ねた中空糸膜モジュールを用いたものが知られている。この種の加湿器は、中空糸膜の毛管作用を利用して、中空糸膜の内側を流れる酸化オフガスから水分を分離して中空糸膜の外側に移動させ、その水分を中空糸膜の外側を流れる酸化ガスに与えることによって酸化ガスを加湿する(例えば、下記の特許文献1,2,3参照)。
特開2004−245456号公報 特開2001−202976号公報 特開2002−147802号公報
ところで、従来の加湿器において、中空糸膜モジュールに形成される酸化ガスの流路は、同モジュールの内部よりも表層部のほうが圧力損失が小さいため、中空糸膜モジュールに流れ込んだ酸化ガスは、圧力損失が小さい表層部を流れる傾向が強い。したがって、中空糸膜モジュールの表層部では酸化ガスとオフガスとの水分交換が盛んに行われるが、同モジュールの内部では酸化ガスとオフガスとの水分交換が十分に行われず、結果的に中空糸膜モジュールの能力が十分に活かされないという問題がある。
そこで、本発明は、燃料電池に供給される酸化ガスと燃料電池から排出された酸化オフガスとの間で行われる水分交換の効率向上を図ることができる加湿器および加湿器を備えた燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明の加湿器は、中空糸膜の内側と外側とにそれぞれ水分含有量の異なるガスを流し、これらガス間で水分交換を行うことにより、水分含有量の相対的に少ないガスを加湿する加湿器であって、複数の前記中空糸膜が中空筒形に束ねられてなる中空糸膜モジュールと、前記中空糸膜モジュールを収容するケーシングと、を備え、前記中空糸膜モジュールの外周面とこれに面する前記ケーシングの内周面との間に、前記水分含有量の異なるガスの一方が導入される隙間を有すると共に、この隙間が周方向一方に進むにつれて徐々に狭くなるものである。
前記内周面の少なくとも一部は、前記中空糸膜モジュールの長さ方向から見たときに、インボリュート曲線の形状をなしてもよい。この場合には更に、前記中空糸膜モジュールが中空円筒形をなすと共に、その軸心が前記インボリュート曲線の基礎円の中心と一致していてもよい。
前記水分含有量の異なるガスの一方は、前記隙間の最も広い箇所に流入し、前記中空糸膜モジュールをその外周面側から内周面側の中空部に向かって流通した後、この中空部を通って当該中空糸膜モジュールの外部に流出するようにしてもよい。
前記水分含有量の異なるガスの一方は、前記インボリュート曲線をなす内周面の接線方向と平行に導入されてもよい。以上の構成において、前記水分含有量の異なるガスの一方は、水分含有量の相対的に多い方のガスでもよい。
上記の構成によれば、中空糸膜モジュールの外周面とこれに面するケーシングの内周面との間に形成された隙間が、中空糸膜モジュールあるいはケーシングの周方向に進むにつれて徐々に狭くなる、言い換えれば、当該隙間における圧力損失が大きくなるので、当該隙間に導入されたガスは中空糸膜モジュールの外側から内側にガスが流れ込み易くなる。
このとき、当該隙間に導入されたガスは、当該隙間の広い部分から狭い部分に向けて、中空糸膜モジュールの周囲を回るように供給されるので、同モジュールの周方向のどの位置からも満遍なくガスが押し込まれる。これにより、中空糸膜モジュールの周方向のどの位置においても、水分交換が偏りなく行われる。そして、各中空糸膜の間に押し込まれたガスは、中空糸膜モジュールの内側の中空部(空間)に流れ込み、滞ることなく加湿器から排出される。
本発明の燃料電池システムは、酸化ガスと燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池に供給される酸化ガスを前記燃料電池から排出された酸化オフガスにて加湿する加湿器と、を備えた燃料電池システムであって、前記加湿器として、上記構成からなる加湿器が用いられたものである。
本発明の燃料電池システムによれば、燃料電池に供給される酸化ガスと燃料電池から排出された酸化オフガスとの間で水分交換が効率よく行われ、燃料電池に加湿された酸化ガスが安定して供給されるので、燃料電池の発電効率を高めることができる。
本発明の加湿器によれば、燃料電池に供給される酸化ガスと燃料電池から排出された酸化オフガスとの間で行われる水分交換の効率向上を図ることができる。また、本発明の燃料電池システムによれば、燃料電池の発電効率を高めることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態に係る加湿器と、この加湿器を備えた燃料電池システムについて説明する。図1は、燃料電池システムの構成図である。
燃料電池システム1は、燃料電池2と、酸化ガスとしての空気(酸素)を燃料電池2に供給する酸化ガス配管系3と、燃料ガスとしての水素を燃料電池2に供給する燃料ガス配管系4と、燃料電池2に冷媒を供給して燃料電池2を冷却する冷媒配管系5と、システムの電力を充放電する電力系6と、システム全体を統括制御する制御部7と、を備えている。
燃料電池2は、例えば固体高分子電解質型で構成され、多数の単セルを積層したスタック構造を備えている。燃料電池2の単セルは、イオン交換膜からなる電解質の一方の面に空気極を有し、他方の面に燃料極を有し、さらに空気極及び燃料極を両側から挟みこむように一対のセパレータを有している。一方のセパレータの燃料ガス流路に燃料ガスが供給され、他方のセパレータの酸化ガス流路に酸化ガスが供給され、このガス供給により燃料電池2は電力を発生する。
酸化ガス配管系3は、燃料電池2に供給される酸化ガス(水分含有量の相対的に少ないガス)が流れる供給路11と、燃料電池2から排出された酸化オフガス(水分含有量の相対的に多いガス)が流れる排出路12と、を有している。供給路11には、フィルタ13を介して酸化ガスを取り込むコンプレッサ14と、コンプレッサ14により圧送される酸化ガスを加湿する加湿器15と、が設けられている。排出路12を流れる酸化オフガスは、背圧調整弁16を通って加湿器15で水分交換に供された後、最終的に排ガスとしてシステム外の大気中に排気される。コンプレッサ14は、モータ14aの駆動により大気中の酸化ガスを取り込む。
燃料ガス配管系4は、水素供給源21と、水素供給源21から燃料電池2に供給される水素ガスが流れる供給路22と、燃料電池2から排出された水素オフガス(燃料オフガス)を供給路22の合流点Aに戻すための循環路23と、循環路23内の水素オフガスを供給路22に圧送するポンプ24と、循環路23に分岐接続された排出路25と、を有している。
水素供給源21は、例えば高圧タンクや水素吸蔵合金などで構成され、例えば35MPa又は70MPaの水素ガスを貯留可能に構成されている。水素供給源21の元弁26を開くと、供給路22に水素ガスが流出する。水素ガスは、調圧弁27その他の減圧弁により、最終的に例えば200kPa程度まで減圧されて、燃料電池2に供給される。
供給路22の合流点Aの上流側には、遮断弁28が設けられている。水素ガスの循環系は、供給路22の合流点Aの下流側流路と、燃料電池2のセパレータに形成される燃料ガス流路と、循環路23とを順番に連通することで構成されている。水素ポンプ24は、モータ24aの駆動により、循環系内の水素ガスを燃料電池2に循環供給する。
排出路25には、遮断弁であるパージ弁33が設けられている。パージ弁33が燃料電池システム1の稼動時に適宜開弁することで、水素オフガス中の不純物が水素オフガスと共に図示省略した水素希釈器に排出される。パージ弁33の開弁により、循環路23内の水素オフガス中の不純物の濃度が下がり、循環供給される水素オフガス中の水素濃度が上がる。
冷媒配管系5は、燃料電池2内の冷却流路に連通する冷媒流路41と、冷媒流路41に設けられた冷却ポンプ42と、燃料電池2から排出された冷媒を冷却するラジエータ43と、ラジエータ43をバイパスするバイパス流路44と、ラジエータ43及びバイパス流路44への冷却水の通流を設定する切替え弁45と、を有している。冷却ポンプ42は、モータ42aの駆動により、冷媒流路41内の冷媒を燃料電池2に循環供給する。
制御部7は、内部にCPU,ROM,RAMを備えたマイクロコンピュータとして構成される。CPUは、制御プラグラムに従って所望の演算を実行して、種々の処理や制御を行う。ROMは、CPUで処理する制御プログラムや制御データを記憶する。RAMは、主として制御処理のための各種作業領域として使用される。制御部7は、ガス系統3,4や冷媒系統5に用いられる各種の圧力センサや温度センサ、外気温センサなどの検出信号を入力し、各構成要素に制御信号を出力する。
加湿器15は、供給路11を通じて燃料電池2に供給される酸化ガスと、燃料電池2から排出路12を通じて排出された酸化オフガスとの間で水分交換を行って酸化ガスを加湿する。加湿器15は、図2に示すように、中空糸膜モジュール100と、中空糸膜モジュール100を収容するケーシング200とを備えている。
中空糸膜モジュール100は、多数の中空糸膜101を中空円筒形に束ねたものであって、具体的には、図3および図4に示すように、前記多数の中空糸膜101と、円筒形のアウターケース102と、アウターケース102よりも径の小さな円筒形のインナーケース103とからなる。
アウターケース102は、長さ方向(軸線方向)に延在する複数の縦桟102aと、周方向に延在する複数の環状の横桟102bとを備えてなり、長さ方向両端はいずれも開口している。複数の縦桟102aは、アウターケース102の周方向に沿って等しい間隔を空けて配置され、複数の横桟102bは、アウターケース102の長さ方向に沿って等しい間隔を空けて配置されており、双方の桟は一体成形されている。
そして、これら縦桟102aと横桟102bとの間に形成されている開口が、酸化オフガスを中空糸膜モジュール100の内部に導入するためのガス通路102cとされている。
インナーケース103は、アウターケース102と同様に、長さ方向(軸線方向)に延在する複数の縦桟103aと、周方向に延在する複数の環状の横桟103bとからなる。複数の縦桟103aは、インナーケース103の周方向に沿って等しい間隔を空けて配置され、複数の横桟103bは、インナーケース103の長さ方向に沿って等しい間隔を空けて配置されており、双方の桟は一体成形されている。
そして、これら縦桟103aと横桟103bとの間に形成されている開口が、中空糸膜モジュール100の内部に導入された酸化オフガスを当該中空糸膜モジュール100の外部に導出させるためのガス通路103cとされている。なお、アウターケース102とは異なり、インナーケース103は一端のみ開口し、他端は閉じた有底形状をなしている。
インナーケース103は、アウターケース102の内側に、互いの軸心を一致させるようにして配置され、両ケース102,103の間に画成される円筒形の空間に、長さのほぼ等しい多数の中空糸膜101が、向きを揃えて配置されている。多数の中空糸膜101の長さ方向の両端は、両ケース102,103の両端に樹脂モールド等によりそれぞれ固着されている。中空糸膜モジュール100の長さ方向の両端面には、各中空糸膜101の内側の小孔101aが、密に開口している。
燃料電池2に供給される酸化ガスは、中空糸膜モジュール100を構成する各中空糸膜101の内側の小孔101aに流され、燃料電池2から排出された酸化オフガスは、中空糸膜モジュール100の外周面から内周面に向けて、各中空糸膜101間をすり抜けるように流れる。そして、水分含有量の相対的に多い酸化オフガスに含まれていた水分が、水分含有量の相対的に少ない酸化ガスとの蒸気圧差に依存して中空糸膜101を透過し、酸化ガスに付与されることによって当該酸化ガスが加湿される。
ケーシング200は、図5に示すように、2つの部品201,202から構成されている。一方の部品201には中空糸膜モジュール100を収める穴部201aが形成されており、他方の部品202は、穴部201aに収められた中空糸膜モジュール100を覆うようにして一方の部品201に固定される。一方の部品201の、他方の部品202との接合面には、穴部201aを囲むように環状の溝201bが形成されており、この溝201bに、2つの部品201,202間の接合面を封止する封止材203が配置されている。
また、他方の部品202には、管状の酸化ガス排出口220が設けられている。この酸化ガス排出口220の一方の端部は、2つの部品201,202が組み合わされたとき、中空糸膜モジュール100の内側の空間(中空部)105に、中空糸膜モジュール100の一端から遊びなく挿入される。酸化ガス排出口220の一方の端部の外周面には、周方向に沿って環状の溝202aが形成されており、この溝202aに、他方の部品202と中空糸膜モジュール100との間の接合面を封止する封止材204が配置されている。
中空糸膜モジュール100の外周面の軸線方向両端部には、径方向外方に張り出す鍔110,111がそれぞれ形成されており、鍔110,111の外周面には、周方向に沿って環状の溝110a,111aが形成されている。鍔110,111の外周面は、一方の部品201の穴部201aの内面とそれぞれ接し、溝110a,111aには、鍔110,111の外周面と穴部201の内面との接合面を封止する封止材120,121がそれぞれ配置されている。
ケーシング200の内部には、図2に示すように、中空糸膜モジュール100の外周面を囲むように、酸化オフガス導入用のチャンバ(隙間)205が形成されている。また、ケーシング200には、中空糸膜モジュール100の一方の端面に隣接する酸化ガス導入用のチャンバ206と、中空糸膜モジュール100の他方の端面に隣接する酸化ガス排出用のチャンバ207とが形成されている。
酸化ガス導入用のチャンバ206は、中空糸膜モジュール100の一方の端面に露出する各中空糸膜101の小孔101aの一端と連通し、酸化ガス排出用のチャンバ207は、中空糸膜モジュール100の他方の端面に露出する各中空糸膜101の小孔101aの他端と連通する。
ケーシング200は、図6に示すように、加湿器15を中空糸膜モジュール100の長さ方向から断面視したときに、酸化オフガス用のチャンバ204を形成する内周面208と中空糸膜モジュール100の外周面との隙間の間隔が、中空糸膜モジュール100の外周面上における所定の位置Aから周方向の一方(図中の矢印Xで示す酸化オフガス流通方向)に進むにつれて徐々に狭くなるように形成されている。
さらにいえば、ケーシング200の内周面208は、中空糸膜モジュール100の長さ方向から見たときに、少なくとも前記位置Aに面する位置からは、いわゆるインボリュート曲線と等しい形状をなしている。そして、中空糸膜モジュール100の軸心Oは、インボリュート曲線の基礎円の中心と一致している。
ケーシング200には、酸化オフガス用のチャンバ205に連通し、水分を多く含む酸化オフガスを酸化オフガス用のチャンバ205に導入する酸化オフガスの導入口210と、中空糸膜モジュール100の内側の空間105に連通し、酸化ガスとの水分交換に供して水分を除かれた酸化オフガスを空間105から排出する酸化オフガスの排出口220とが設けられている。
さらに、ケーシング200には、酸化ガス導入用のチャンバ206に連通し、燃料電池2に供給される酸化ガスを各中空糸膜101の小孔101aに導入する酸化ガス導入口230と、酸化ガス排出用のチャンバ207に連通し、加湿された酸化ガスを各中空糸膜101の小孔101aから排出する酸化ガス排出口240とが設けられている。
酸化ガス導入口210は、ケーシング200を構成する一方の部品201に、ケーシング200からインボリュート曲線をなす内周面208の接線方向に突き出す管状に形成されている。酸化ガス排出口220は、ケーシング200を構成する他方の部品202に、ケーシング200から中空糸膜モジュール100の長さ方向に突き出す管状に形成されている。
酸化オフガス導入口230は、上記他方の部品202に、ケーシング200から酸化ガス排出口220に直交する方向に突き出す管状に形成されている。酸化オフガス排出口240は、上記一方の部品201に、ケーシング200から中空糸膜モジュール100の長さ方向に突き出す管状に形成されている。
酸化オフガス導入口210の端部、および酸化オフガス排出口220の他方の端部には、供給路11を構成する配管がそれぞれ接続され、酸化ガス導入口230の端部、および酸化ガス排出口240の端部には、排出路12を構成する配管がそれぞれ接続される。
上記のように構成された加湿器15においては、燃料電池2から排出された水分含有量の相対的に多い酸化オフガスが、酸化オフガス導入口210を通じて酸化オフガス用のチャンバ205に導入される。酸化オフガス用のチャンバ205に導入された酸化オフガスは、インボリュート曲線と等しい形状をなす内周面208に沿って渦を巻くように流れながら、各中空糸膜101間に押し込まれるようにして、中空糸膜モジュール100の外周面から内周面に向けて流れ、内部の空間105に流れ込む。
一方、燃料電池2に供給される水分含有量の相対的に少ない酸化ガスは、酸化ガス導入口230を通じて酸化ガス導入用のチャンバ206に導入される。酸化ガス導入用のチャンバ206に導入された酸化ガスは、中空糸膜モジュール100の一方の端面に露出する各中空糸膜101の小孔101aに押し込まれ、各中空糸膜101の内側を流れ、中空糸膜モジュール100の他方の端面から流出する。
中空糸膜モジュール100では、湿った酸化オフガスに含まれていた水分が、乾燥した酸化ガスとの蒸気圧差に依存して中空糸膜101を透過し、透過した水分が酸化ガスに付与されることによって当該酸化ガスが加湿される。
加湿された酸化ガスは、酸化ガス排出用のチャンバ207に流入し、酸化ガス排出口240を通じて加湿器15から排出される。一方、酸化ガスとの水分交換に供して水分を除かれた酸化オフガスは、中空糸膜モジュール100の内側の空間105に流入し、酸化オフガス排出口220を通じて加湿器15から排出される。
上記のように構成された加湿器15によれば、酸化オフガス用のチャンバ205が、中空糸膜モジュール100の周方向に進むにつれて徐々に狭くなる、言い換えれば、酸化オフガス用のチャンバ205内での圧力損失が大きくなるので、中空糸膜モジュール100の外側から内側に酸化オフガスが流れ込み易くなる。
また、酸化オフガスが、酸化オフガス用のチャンバ205の幅の広い部分から狭い部分に向けて、中空糸膜モジュール100の周囲を回るように供給されるので、同モジュールの周方向のどの位置からも満遍なく酸化オフガスが押し込まれる。これにより、中空糸膜モジュール100の周方向のどの位置においても、水分交換が偏りなく行われる。
そして、上記のように構成された加湿器15を備える燃料電池システム1によれば、当該加湿器15により、燃料電池2に供給される酸化ガスと、燃料電池2から排出された酸化オフガスとの間で水分交換が効率よく行われ、燃料電池2に加湿された酸化ガスが安定して供給されるので、燃料電池2の発電効率を高めることができる。
上記実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれに限定するものではなく、その要旨を逸脱しない限り適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態の加湿器15は、燃料電池2に供給される酸化ガスを加湿するが、本発明の加湿器によれば、酸化ガスだけでなく、燃料電池2に供給される燃料ガスを加湿することも可能である。
また、上記実施形態とは逆に、中空糸膜モジュール100の外周面とこれに面するケーシング200の内周面との隙間(チャンバ205)に、水分含有量の相対的に少ない酸化ガスを導入する一方で、中空糸膜モジュール100の一方の端面に露出する中空糸膜101の小孔101aに、水分含有量の相対的に多い酸化オフガスを導入するようにしてもよい。
本発明に係る燃料電池システムの一実施形態を概略的に示したシステム構成図である。 図1の燃料電池システムに設けられた加湿器の内部構造を示す側断面図である。 図2の加湿器に内蔵される中空糸膜モジュールの斜視図である。 図3の中空糸膜モジュールの内部構造を示す側断面図である。 図2の加湿器の分解断面図である。 図2の加湿器のVI-VI線矢視断面図である。
符号の説明
20…燃料電池、100…中空糸膜モジュール、101…中空糸膜、105…空間(中空部)、200…ケーシング、205…酸化オフガス用のチャンバ(隙間)、206…酸化ガス導入用のチャンバ、207…酸化ガス排出用のチャンバ、208…内周面、210…酸化オフガス導入口、220…酸化オフガス排出口、230…酸化ガス導入口、240…酸化ガス排出口

Claims (7)

  1. 中空糸膜の内側と外側とにそれぞれ水分含有量の異なるガスを流し、これらガス間で水分交換を行うことにより、水分含有量の相対的に少ないガスを加湿する加湿器であって、
    複数の前記中空糸膜が中空筒形に束ねられてなる中空糸膜モジュールと、
    前記中空糸膜モジュールを収容するケーシングと、を備え、
    前記中空糸膜モジュールの外周面とこれに面する前記ケーシングの内周面との間に、前記水分含有量の異なるガスの一方が導入される隙間を有すると共に、この隙間が周方向一方に進むにつれて徐々に狭くなる加湿器。
  2. 前記内周面の少なくとも一部は、前記中空糸膜モジュールの長さ方向から見たときに、インボリュート曲線をなす請求項1に記載の加湿器。
  3. 前記中空糸膜モジュールは中空円筒形をなすと共に、その軸心は前記インボリュート曲線の基礎円の中心と一致する請求項2に記載の加湿器。
  4. 前記水分含有量の異なるガスの一方は、前記隙間の最も広い箇所に流入し、前記中空糸膜モジュールをその外周面側から内周面側の中空部に向かって流通した後、この中空部を通って当該中空糸膜モジュールの外部に流出する請求項1から3のいずれかに記載の加湿器。
  5. 前記水分含有量の異なるガスの一方は、前記インボリュート曲線をなす内周面の接線方向と平行に導入される請求項4に記載の加湿器。
  6. 前記水分含有量の異なるガスの一方は、水分含有量の相対的に多い方のガスである請求項1〜5のいずれかに記載の加湿器。
  7. 酸化ガスと燃料ガスとの電気化学反応により発電する燃料電池と、前記燃料電池に供給される酸化ガスを前記燃料電池から排出された酸化オフガスにて加湿する加湿器と、を備えた燃料電池システムであって、
    前記加湿器として、請求項1〜6のいずれかに記載の加湿器が用いられている燃料電池システム。


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