JP2009016165A - 色素増感型太陽電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換効率のピーク波長が異なる2種以上の色素を用いてエネルギー変換効率を向上させた色素増感型太陽電池を提供する。
【解決手段】光電変換層13は光電変換効率のピーク波長が異なる色素が吸着された3種の色素領域13a〜13cを2次元配列のストライプ状パターンで備え、透明受光層11の表面には該透明受光層11に照射された白色光IBを前記ピーク波長それぞれに整合した3種の波長光B1〜B3に分光して各波長光B1〜B3を対応するピーク波長の色素領域13a〜13cそれぞれに導くための複数のグレーティング11aが設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、色素増感型太陽電池に関する。
色素増感型太陽電池は、ガラス等の透明受光層に付設された錫ドープ酸化インジウム(ITO)等の透明電極層と、酸化チタン等の多孔質半導体及びその表面に吸着されたルテニウム金属錯体色素等の色素を含む光電変換層と、ヨウ素レドックスカップル(I-/I3 -)を含むアセトニトリル系溶媒等の電荷輸送層と、プラチナ等の対向電極層とを備えている。
この色素増感型太陽電池にあっては以下のようなサイクルで所期の光電変換が行われる。即ち、透明受光層及び透明電極層を通じて光電変換層の色素に太陽光等の白色光が照射されると、光エネルギーによる励起によって色素から電子が放出され、該電子が多孔質半導体を経由して透明電極層に移動しさらに透明電極層と対向電極層との間に接続された外部回路を介して対向電極層に移動する。電子を放出して酸化した色素は電荷輸送層から電子を受け取って中性化し、電子を失って酸化した電荷輸送層は対向電極層に移動した電子を受け取って還元される。
特開2001−176565 特開2003−249274
色素増感型太陽電池の光電変換特性はエネルギー変換効率(単位は%)の他に光電変換効率(単位は%)と称されるIPCE(Incident Photon to Current Conversion Efficiency)によって評価される。因みに、この光電変換効率は照射光の波長を連続的に変化させながら起電力を測定することによって得られる値である。
より高いエネルギー変換効率を得るには、色素として広い周波数域で高い光電変換効率が得られるものを用いることが理想的であるが、現状にあってそのような特性の色素を得ることは技術的に困難である。
本発明者等はこのような現状を踏まえた上で、光電変換効率のピーク波長が異なる色素を2種以上混合して用いることを検討したが、光電変換に際して色素同士で会合や電子の授受やエネルギー移動等を生じてしまい、結果的に期待するほどのエネルギー変換効率が得られなかった。
本発明は前記事情に鑑みて創作されたもので、光電変換効率のピーク波長が異なる2種以上の色素を用いてエネルギー変換効率を向上させた色素増感型太陽電池を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、透明受光層に付設された透明電極層と、多孔質半導体及びその表面に吸着された色素を含む光電変換層と、電荷輸送層と、対向電極層とを具備した色素増感型太陽電池であって、光電変換層は、光電変換効率のピーク波長が異なる色素が吸着された2種以上の色素領域を2次元配列で備え、透明受光層または透明電極層は、透明受光層に照射された白色光を前記ピーク波長それぞれに整合した2種以上の波長光に分光して各波長光を対応するピーク波長の色素領域それぞれに導く分光手段を備える、ことをその特徴とする。
この色素増感型太陽電池によれば、透明受光層に照射された白色光を分光手段により2種以上の波長光に分光して各波長光を対応するピーク波長の色素領域それぞれに導くことができるので、各色素領域の色素における光吸収を効果的に且つ高効率で行って、色素増感型太陽電池全体としてのエネルギー変換効率を向上させることができる。
本発明によれば、吸収波長域が異なる2種以上の色素を用いてエネルギー変換効率を向上できる色素増感型太陽電池を提供できる。
本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって明らかとなる。
[第1実施形態]
図1〜図5は本発明の第1実施形態(色素増感型太陽電池10)に係るもので、図1は色素増感型太陽電池の要部縦断面図、図2は図1の上面図、図3は図1及び図2に示したグレーティングの詳細図、図4は図1のS1−S1線断面図、図5は図1に示した色素増感型太陽電池の光電変換作用の説明図である。
まず、図1〜図4を参照して、色素増感型太陽電池10の構造について説明する。
この色素増感型太陽電池10は、図1に示すように、透明受光層11と、透明受光層11に付設された透明電極層12と、多孔質半導体及びその表面に吸着された色素を含む光電変換層13と、電荷輸送層14と、対向電極層15と、支持層16とを備えている。
透明受光層11はアクリル樹脂等の透明プラスチックや透明ガラス等から成る。この透明受光層11の表面には、図1及び図2に示すように、帯状を成す透過型のグレーティング11aが帯状の平面部11bを介して平行に且つ一体に設けられている。
各グレーティング11aは、図3に示すように、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP1の第1隆起11a1を距離L1間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP2の第2隆起11a2を距離L2間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP3の第3隆起11a3を距離L3間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP4の第4隆起11a4を距離L4間に複数配設した部分とを、同順序で連続して並べた形態を有する。第1〜第4隆起11a1〜11a4の高さhは全て等しく距離L1〜L4も全て等しいが、周期P1〜P4はP1>P2>P3>P4の関係にある。
各グレーティング11aは、照射された白色光(太陽光や蛍光灯光や電球光等を含む)IBを、赤色域波長、例えば700nmの第1波長光B1と、緑色域波長、例えば530nmの第2波長光B2と、青紫域波長、例えば430nmの第3波長光B3に分光するためのもので、第1〜第3波長光B1〜B3の回折角θB1〜θB3(図示省略)は各々の波長との兼ね合いからθB1>θB2>θB3の関係となる(図5参照)。因みに、第1〜第4隆起11a1〜11a4を群毎に見た場合の回折角θB1〜θB3は周期P1〜P4が異なることから違った値となるが、各隆起群ともθB1>θB2>θB3の関係は変わらない。
透明電極層12は錫ドープ酸化インジウム(ITO)やフッ素ドープ酸化錫(FTO)等から成る。
光電変換層13を構成する多孔質半導体は、半導体特性を有する遷移金属の酸化物または複合酸化物、例えばTiO2,SnO2,ZnO,Nb25,Nb26,ZrO2,CeO2,WO3,SiO2,Al23,NiO,Ta25,CuAlO2,SrCu22,SrTiO3,CaTiO3,KTaO3等から成る。この多孔質半導体は多数の微細孔をほぼ均一に有することから、微細孔の内面を含む全体の表面積は極めて大きい。
また、光電変換層13は、図4に示すように、平行帯状の第1〜第3色素領域13a〜13cを同じ並び順で連続して配した2次元配列のストライプ状パターンで有している。第1色素領域13aには光電変換効率のピーク波長が赤色域の色素、例えばフタロシアニン誘導体やシアニン色素等が吸着され、第2色素領域13bには光電変換効率のピーク波長が緑色域の色素、例えばインドリン系色素等が吸着され、第3色素領域13bには光電変換効率のピーク波長が青紫色域の色素、例えばクマリン系色素やインドリン系色素等が吸着されている。
つまり、第1色素領域13aには光電変換効率のピーク波長が赤色域波長の第1波長光B1に整合した色素が吸着され、第2色素領域13bには光電変換効率のピーク波長が緑色域波長の第2波長光B2に整合した色素が吸着され、第1色素領域13aには光電変換効率のピーク波長が青紫域波長の第3波長光B3に整合した色素が吸着されている。因みに、第1〜第3色素領域13a〜13cへの色素の吸着及び吸着領域の制御はインクジェット法等の公知の印刷法により的確に行える。
電荷輸送層14は酸化還元性電解質を含む液体或いはゲル、例えばヨウ素レドックスカップル(I-/I3 -)を含むアセトニトリル系溶媒や、これにゲル化剤を添加したもの等から成る。図面では便宜上電荷輸送層14を光電変換層13に隣接して層状に描いてあるが、電荷輸送層14を構成する酸化還元性電解質を含む液体或いはゲルは色素が吸着された光電変換層13の表面(微細孔の内面を含む)に均一に接触している。
対向電極層15はプラチナ等から成る。この対向電極層15は前記同様の透明電極層やカーボン電極層やこれらにプラチナ膜を形成したもので代用してもよい。
支持層16は不透明や半透明のプラスチックやガラス、或いは、透明プラスチックや透明ガラス等から成る。
次に、図5を参照して、色素増感型太陽電池10の光電変換作用について説明する。
透明受光層11の表面に照射された白色光IBのうち、各グレーティング11aに照射された白色光IBは赤色域波長の第1波長光B1と緑色域波長の第2波長光B2と青紫域波長の第3波長光B3に所定の回折角θB1〜θB3をもって分光される。先に述べたように第1〜第4隆起11a1〜11a4を群毎に見た場合の回折角θB1〜θB3は周期P1〜P4が異なることから違った値となるが、図5には図示の便宜上、これらをまとめて3本の矢印で示してある。
各グレーティング11aで分光された第1波長光B1は光電変換層13の第1色素領域13aに配光され該第1色素領域13aの形状に沿うように照射される。また、各グレーティング11aで分光された第2波長光B2は光電変換層13の第2色素領域13bに配光され該第2色素領域13bの形状に沿うように照射される。さらに、各グレーティング11aで分光された第3波長光B3は光電変換層13の第3色素領域13cに配光され該第3色素領域13cの形状に沿うように照射される。因みに、透明受光層11及び透明電極層12の厚さfは前記配光及び照射が行えるように設定されている。
詳しくは、左から2番目のグレーティング11aで分光された第1波長光B1は最も左の第1色素領域13aに配光して照射され、第2波長光B2はその右側の第2色素領域13bに配光して照射され、第3波長光B3はその右側の第3色素領域13cに配光して照射される。また、左から3番目のグレーティング11aで分光された第1波長光B1は左から2番目の第1色素領域13aに配光して照射され、第2波長光B2はその右側の第2色素領域13bに配光して照射され、第3波長光B3はその右側の第3色素領域13cに配光して照射される。さらに、左から4番目のグレーティング11aで分光された第1波長光B1は左から3番目の第1色素領域13aに配光して照射され、第2波長光B2はその右側の第2色素領域13bに配光して照射され、第3波長光B3はその右側の第3色素領域13cに配光して照射される。
具体例を挙げて説明すれば、アクリル樹脂(n=1.492)を透明受光層11及び各グレーティング11aの材料とする場合には、各グレーティング11aの第1〜第4隆起11a1〜11a4の高さhを1077nmとし、第1〜第4隆起11a1〜11a4の周期P1〜P4をそれぞれ3600nm,2600nm,2200nm,1800nmとし、距離L1〜L4を500μmとし、厚さfを10mmとし、各平坦部11bの幅を1mmとすると前記の如き分光,配光及び照射が的確に行える。因みに、第1〜第4隆起11a1〜11a4の高さhは、分光時に赤色域波長の第1波長光B1(例えば700nm)と青紫域波長の第3波長光B3(例えば430nm)の回折が極力効率良く行えるように、緑色域波長の第2波長光B2の波長(例えば530nm)で回折効率が最大になるように設定されている。
一方、透明受光層11の表面に照射された白色光IBのうち、各平面部11bに照射された白色光は分光及び回折をせずに光電変換層13の所定の色素領域に照射される。第1実施形態にあっては各平面部11bに第3色素領域13cが向き合うようになっているため、各平面部11bに照射された白色光は第3色素領域13cにそれぞれ照射される。
つまり、光電変換層13の第1色素領域13aそれぞれには分光後の赤色域波長の第1波長光B1が照射され、第2色素領域13bそれぞれには分光後の緑色域波長の第2波長光B2が照射され、第3色素領域13cそれぞれには分光後の青紫域波長の第3波長光B3が照射されると共に白色光も照射される。
先に述べたように、各第1色素領域13aの色素は光電変換効率のピーク波長が赤色域波長の第1波長光B1に整合し、各第2色素領域13bの色素は光電変換効率のピーク波長が緑色域波長の第2波長光B2に整合し、各第3色素領域13cの色素は光電変換効率のピーク波長が青紫域波長の第3波長光B3に整合しているため、各第1色素領域13aの色素は赤色域波長の第1波長光B1を高効率で吸収し、各第2色素領域13bの色素は緑色域波長の第2波長光B2を高効率で吸収し、各第3色素領域13cの色素は青紫域波長の第3波長光B3並びに白色光に含まれる青紫域波長の波長光を高効率で吸収する。
要するに、白色光を3つの波長光(B1〜B3)に分光して各波長光(B1〜B3)を対応するピーク波長の色素領域(13a〜13c)それぞれに導いているので、各色素領域(13a〜13c)の色素における光吸収を効果的に且つ高効率で行って、色素増感型太陽電池全体としてのエネルギー変換効率を向上させることができる。しかも、白色光を光の3原色に相当する3つの波長光(B1〜B3)に分光しているので、白色光が持つ光エネルギーを有効利用して前記の光吸収をより効果的且つ高効率で行うことができる。
また、赤色域波長の第1波長光B1が照射された各第1色素領域13aは照射時に赤色域以外の色、例えばフタロシアニン誘導体の場合には青色に発色し、また、緑色域波長の第2波長光B2が照射された各第2色素領域13bは照射時に緑色以外の色、例えばインドリン系色素の場合には赤紫色に発色し、さらに、青紫域波長の第3波長光B3及び白色光が照射された各第3色素領域13cは青紫域以外の色、例えばインドリン系色素の場合には黄色に発色する。
要するに、前記の光照射によって光電変換層13の第1〜第3色素領域13a〜13cはそれぞれ異なる色に発色して複数色で発色した2次元配列のストライプ状パターンを形成し、該複数色で発色した2次元配列のストライプ状パターンは透明電極層12側から視認することができるので、単一色素の色素増感型太陽電池では得られない美麗な外観を得ることができる。
[第2実施形態]
図6〜図8は本発明の第2実施形態(色素増感型太陽電池20)に係るもので、図6は色素増感型太陽電池の要部縦断面図、図7は図6の上面図、図8は図6のS2−S2線断面図である。
この色素増感型太陽電池20は、透明受光層21と、透明受光層21に付設された透明電極層22と、多孔質半導体及びその表面に吸着された色素を含む光電変換層23と、電荷輸送層24と、対向電極層25と、支持層26とを備えている。
この色素増感型太陽電池20は、透明受光層21の表面に設けた複数のグレーティング21a及び平面部21bの配列をチェック状とし、光電変換層23の第1〜第3色素領域23a〜23cの配列をチェック状にした点において、前述の第1実施形態(色素増感型太陽電池10)と構成を異にしている。名称を同じくする他の構成は前述の第1実施形態(色素増感型太陽電池10)と同じであるためその説明を省略し、以下に構成を異にする透明受光層21及び光電変換層23について説明する。
透明受光層21はアクリル樹脂等の透明プラスチックや透明ガラス等から成る。この透明受光層21の表面には、図6及び図7に示すように、所定長で帯状を成す透過型のグレーティング21aが平面部21bを介してチェック状に且つ一体に設けられている。
各グレーティング21aは、図3に示したものと同様に、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP1の第1隆起21a1(図示省略)を距離L1間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP2の第2隆起21a2(図示省略)を距離L2間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP3の第3隆起21a3(図示省略)を距離L3間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP4の第4隆起21a4(図示省略)を距離L4間に複数配設した部分とを、同順序で連続して並べた形態を有する。第1〜第4隆起21a1〜21a4の高さhは全て等しく距離L1〜L4も全て等しいが、周期P1〜P4はP1>P2>P3>P4の関係にある。
各グレーティング21aは、照射された白色光(太陽光や蛍光灯光や電球光等を含む)IBを、赤色域波長、例えば700nmの第1波長光B1と、緑色域波長、例えば530nmの第2波長光B2と、青紫域波長、例えば430nmの第3波長光B3に分光するためのもので、第1〜第3波長光B1〜B3の回折角θB1〜θB3(図示省略)は各々の波長との兼ね合いからθB1>θB2>θB3の関係となる(図5参照)。因みに、第1〜第4隆起21a1〜21a4を群毎に見た場合の回折角θB1〜θB3は周期P1〜P4が異なることから違った値となるが、各隆起群ともθB1>θB2>θB3の関係は変わらない。
光電変換層23を構成する多孔質半導体は、半導体特性を有する遷移金属の酸化物または複合酸化物、例えばTiO2,SnO2,ZnO,Nb25,Nb26,ZrO2,CeO2,WO3,SiO2,Al23,NiO,Ta25,CuAlO2,SrCu22,SrTiO3,CaTiO3,KTaO3等から成る。この多孔質半導体は多数の微細孔をほぼ均一に有することから、微細孔の内面を含む全体の表面積は極めて大きい。
また、光電変換層23は、図8に示すように、平行帯状で所定長の第1〜第3色素領域23a〜23cを同じ並び順で連続して配した複数の列が交互に並び方向でずれるように配した2次元配列のチェック状パターンで有している。第1色素領域23aには光電変換効率のピーク波長が赤色域の色素、例えばフタロシアニン誘導体やシアニン色素等が吸着され、第2色素領域23bには光電変換効率のピーク波長が緑色域の色素、例えばインドリン系色素等が吸着され、第3色素領域23bには光電変換効率のピーク波長が青紫色域の色素、例えばクマリン系色素やインドリン系色素等が吸着されている。
つまり、第1色素領域23aには光電変換効率のピーク波長が赤色域波長の第1波長光B1に整合した色素が吸着され、第2色素領域23bには光電変換効率のピーク波長が緑色域波長の第2波長光B2に整合した色素が吸着され、第1色素領域23aには光電変換効率のピーク波長が青紫域波長の第3波長光B3に整合した色素が吸着されている。因みに、第1〜第3色素領域23a〜23cへの色素の吸着及び吸着領域の制御はインクジェット法等の公知の印刷法により的確に行える。
次に、色素増感型太陽電池20の光電変換作用について説明する。
図5と同様に、透明受光層21の表面に照射された白色光IBのうち、各グレーティング21aに照射された白色光IBは赤色域波長の第1波長光B1と緑色域波長の第2波長光B2と青紫域波長の第3波長光B3に所定の回折角θB1〜θB3をもって分光される。
各グレーティング21aで分光された第1波長光B1は光電変換層23の第1色素領域23aに配光され該第1色素領域23aの形状に沿うように照射される。また、各グレーティング21aで分光された第2波長光B2は光電変換層23の第2色素領域23bに配光され該第2色素領域23bの形状に沿うように照射される。さらに、各グレーティング21aで分光された第3波長光B3は光電変換層23の第3色素領域23cに該第3色素領域23cの形状に沿うように配光される。因みに、透明受光層21及び透明電極層22の厚さfは前記配光及び照射が行えるように設定されている。
詳しくは、左から2番目のグレーティング21aで分光された第1波長光B1は最も左の第1色素領域23aに配光して照射され、第2波長光B2はその右側の第2色素領域23bに配光して照射され、第3波長光B3はその右側の第3色素領域23cに配光して照射される。また、左から3番目のグレーティング21aで分光された第1波長光B1は左から2番目の第1色素領域23aに配光して照射され、第2波長光B2はその右側の第2色素領域23bに配光して照射され、第3波長光B3はその右側の第3色素領域23cに配光して照射される。さらに、左から4番目のグレーティング21aで分光された第1波長光B1は左から3番目の第1色素領域23aに配光して照射され、第2波長光B2はその右側の第2色素領域23bに配光して照射され、第3波長光B3はその右側の第3色素領域23cに配光して照射される。この配光,照射作用は先に述べた第1〜第3色素領域23a〜23cの列それぞれで同様に行われる。
具体例を挙げて説明すれば、アクリル樹脂(n=1.492)を透明受光層21及び各グレーティング21aの材料とする場合には、各グレーティング21aの第1〜第4隆起21a1〜21a4の高さhを1077nmとし、第1〜第4隆起21a1〜21a4の周期P1〜P4をそれぞれ3600nm,2600nm,2200nm,1800nmとし、距離L1〜L4を500μmとし、厚さfを10mmとし、各平坦部21bの幅を1mmとすると前記の如き分光,配光及び照射が的確に行える。因みに、第1〜第4隆起21a1〜21a4の高さhは、分光時に赤色域波長の第1波長光B1(例えば700nm)と青紫域波長の第3波長光B3(例えば430nm)の回折が極力効率良く行えるように、緑色域波長の第2波長光B2の波長(例えば530nm)で回折効率が最大になるように設定されている。
一方、透明受光層21の表面に照射された白色光IBのうち、各平面部21bに照射された白色光は分光及び回折をせずに光電変換層23の所定の色素領域に照射される。第2実施形態にあっては各平面部21bに第3色素領域23cが向き合うようになっているため、各平面部21bに照射された白色光は第3色素領域23cにそれぞれ照射される。
つまり、光電変換層23の第1色素領域23aそれぞれには分光後の赤色域波長の第1波長光B1が照射され、第2色素領域23bそれぞれには分光後の緑色域波長の第2波長光B2が照射され、第3色素領域23cそれぞれには分光後の青紫域波長の第3波長光B3が照射されると共に白色光も照射される。
先に述べたように、各第1色素領域23aの色素は光電変換効率のピーク波長が赤色域波長の第1波長光B1に整合し、各第2色素領域23bの色素は光電変換効率のピーク波長が緑色域波長の第2波長光B2に整合し、各第3色素領域23cの色素は光電変換効率のピーク波長が青紫域波長の第3波長光B3に整合しているため、各第1色素領域23aの色素は赤色域波長の第1波長光B1を高効率で吸収し、各第2色素領域23bの色素は緑色域波長の第2波長光B2を高効率で吸収し、各第3色素領域23cの色素は青紫域波長の第3波長光B3並びに白色光に含まれる青紫域波長の波長光を高効率で吸収する。
要するに、白色光を3つの波長光(B1〜B3)に分光して各波長光(B1〜B3)を対応するピーク波長の色素領域(23a〜23c)それぞれに導いているので、各色素領域(23a〜23c)の色素における光吸収を効果的に且つ高効率で行って、色素増感型太陽電池全体としてのエネルギー変換効率を向上させることができる。しかも、白色光を光の3原色に相当する3つの波長光(B1〜B3)に分光しているので、白色光が持つ光エネルギーを有効利用して前記の光吸収をより効果的且つ高効率で行うことができる。
また、赤色域波長の第1波長光B1が照射された各第1色素領域23aは照射時に赤色域以外の色、例えばフタロシアニン誘導体の場合には青色に発色し、また、緑色域波長の第2波長光B2が照射された各第2色素領域23bは照射時に緑色以外の色、例えばインドリン系色素の場合には赤紫色に発色し、さらに、青紫域波長の第3波長光B3及び白色光が照射された各第3色素領域23cは青紫域以外の色、例えばインドリン系色素の場合には黄色に発色する。
要するに、前記の光照射によって光電変換層23の第1〜第3色素領域23a〜23cはそれぞれ異なる色に発色して複数色で発色した2次元配列のチェック状パターンを形成し、該複数色で発色した2次元配列のチェック状パターンは透明電極層22側から視認することができるので、単一色素の色素増感型太陽電池では得られない美麗な外観を得ることができる。
[第3実施形態]
図9〜図12は本発明の第3実施形態(色素増感型太陽電池30)に係るもので、図9は色素増感型太陽電池の要部縦断面図、図10は図9の上面図、図11は図9のS3−S3線断面図、図12は図9に示した色素増感型太陽電池の光電変換作用の説明図である。
まず、図9〜図11を参照して、色素増感型太陽電池30の構造について説明する。
この色素増感型太陽電池30は、図9に示すように、透明受光層31と、透明受光層31に付設された透明電極層32と、多孔質半導体及びその表面に吸着された色素を含む光電変換層33と、電荷輸送層34と、対向電極層35と、支持層36とを備えている。
透明受光層31はアクリル樹脂等の透明プラスチックや透明ガラス等から成る。この透明受光層31の表面には、図9及び図10に示すように、リング状の透過型のグレーティング31aがリング状の平面部31b(中心の平面部31bのみは円)を介して同心状に且つ一体に設けられている。
各グレーティング31aは、図3に示したものと同様に、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP1の第1隆起31a1(図示省略)を距離L1間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP2の第2隆起31a2(図示省略)を距離L2間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP3の第3隆起31a3(図示省略)を距離L3間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP4の第4隆起31a4(図示省略)を距離L4間に複数配設した部分とを、同順序で連続して並べた形態を有する。第1〜第4隆起31a1〜31a4の高さhは全て等しく距離L1〜L4も全て等しいが、周期P1〜P4はP1>P2>P3>P4の関係にある。
各グレーティング31aは、照射された白色光(太陽光や蛍光灯光や電球光等を含む)IBを、赤色域波長、例えば700nmの第1波長光B1と、緑色域波長、例えば530nmの第2波長光B2と、青紫域波長、例えば430nmの第3波長光B3に分光するためのもので、第1〜第3波長光B1〜B3の回折角θB1〜θB3(図示省略)は各々の波長との兼ね合いからθB1>θB2>θB3の関係となる(図12参照)。因みに、第1〜第4隆起31a1〜31a4を群毎に見た場合の回折角θB1〜θB3は周期P1〜P4が異なることから違った値となるが、各隆起群ともθB1>θB2>θB3の関係は変わらない。
透明電極層32は錫ドープ酸化インジウム(ITO)やフッ素ドープ酸化錫(FTO)等から成る。
光電変換層33を構成する多孔質半導体は、半導体特性を有する遷移金属の酸化物または複合酸化物、例えばTiO2,SnO2,ZnO,Nb25,Nb26,ZrO2,CeO2,WO3,SiO2,Al23,NiO,Ta25,CuAlO2,SrCu22,SrTiO3,CaTiO3,KTaO3等から成る。この多孔質半導体は多数の微細孔をほぼ均一に有することから、微細孔の内面を含む全体の表面積は極めて大きい。
また、光電変換層33は、図11に示すように、同心リング状の第1〜第3色素領域33a〜33c(中心の第1色素領域33aのみは円)を同じ並び順で連続して配した2次元配列の多重リング状パターンで有している。第1色素領域33aには光電変換効率のピーク波長が赤色域の色素、例えばフタロシアニン誘導体やシアニン色素等が吸着され、第2色素領域33bには光電変換効率のピーク波長が緑色域の色素、例えばインドリン系色素等が吸着され、第3色素領域33bには光電変換効率のピーク波長が青紫色域の色素、例えばクマリン系色素やインドリン系色素等が吸着されている。
つまり、第1色素領域33aには光電変換効率のピーク波長が赤色域波長の第1波長光B1に整合した色素が吸着され、第2色素領域33bには光電変換効率のピーク波長が緑色域波長の第2波長光B2に整合した色素が吸着され、第1色素領域33aには光電変換効率のピーク波長が青紫域波長の第3波長光B3に整合した色素が吸着されている。因みに、第1〜第3色素領域33a〜33cへの色素の吸着及び吸着領域の制御はインクジェット法等の公知の印刷法により的確に行える。
電荷輸送層34は酸化還元性電解質を含む液体或いはゲル、例えばヨウ素レドックスカップル(I-/I3 -)を含むアセトニトリル系溶媒や、これにゲル化剤を添加したもの等から成る。図面では便宜上電荷輸送層34を光電変換層33に隣接して層状に描いてあるが、電荷輸送層34を構成する酸化還元性電解質を含む液体或いはゲルは色素が吸着された光電変換層33の表面(微細孔の内面を含む)に均一に接触している。
対向電極層35はプラチナ等から成る。この対向電極層15は前記同様の透明電極層やカーボン電極層やこれらにプラチナ膜を形成したもので代用してもよい。
支持層36は不透明や半透明のプラスチックやガラス、或いは、透明プラスチックや透明ガラス等から成る。
次に、図12を参照して、色素増感型太陽電池30の光電変換作用について説明する。
透明受光層31の表面に照射された白色光IBのうち、各グレーティング31aに照射された白色光IBは赤色域波長の第1波長光B1と緑色域波長の第2波長光B2と青紫域波長の第3波長光B3に所定の回折角θB1〜θB3をもって分光される。先に述べたように第1〜第4隆起31a1〜31a4を群毎に見た場合の回折角θB1〜θB3は周期P1〜P4が異なることから違った値となるが、図12には図示の便宜上、これらをまとめて3本の矢印で示してある。
各グレーティング31aで分光された第1波長光B1は光電変換層33の第1色素領域33aに配光され該第1色素領域33aの形状の沿うように照射される。また、各グレーティング31aで分光された第2波長光B2は光電変換層33の第2色素領域33bに配光され該第2色素領域33bの形状に沿うように照射される。さらに、各グレーティング31aで分光された第3波長光B3は光電変換層33の第3色素領域33cに配光され該第3色素領域33cの形状に沿うように照射される。
詳しくは、外側のグレーティング31aで分光された第1波長光B1は外側から3番目の第1色素領域33aに配光して照射され、第2波長光B2はその外側の第2色素領域33bに配光して照射され、第3波長光B3はその外側の第3色素領域33cに配光して照射される。また、内側のグレーティング31aで分光された第1波長光B1は中心の第1色素領域33aに配光して照射され、第2波長光B2はその外側の第2色素領域33bに配光して照射され、第3波長光B3はその外側の第3色素領域33cに配光して照射される。因みに、透明受光層31及び透明電極層32の厚さfは前記配光及び照射が行えるように設定されている。
具体例を挙げて説明すれば、アクリル樹脂(n=1.492)を透明受光層31及び各グレーティング31aの材料とする場合には、各グレーティング31aの第1〜第4隆起31a1〜31a4の高さhを1077nmとし、第1〜第4隆起31a1〜31a4の周期P1〜P4をそれぞれ3600nm,2600nm,2200nm,1800nmとし、距離L1〜L4を500μmとし、厚さfを10mmとし、グレーティング31a間の平坦部31bの幅を1mmとすると前記の如き分光,配光及び照射が的確に行える。因みに、第1〜第4隆起31a1〜31a4の高さhは、分光時に赤色域波長の第1波長光B1(例えば700nm)と青紫域波長の第3波長光B3(例えば430nm)の回折が極力効率良く行えるように、緑色域波長の第2波長光B2の波長(例えば530nm)で回折効率が最大になるように設定されている。
一方、透明受光層31の表面に照射された白色光IBのうち、各平面部31bに照射された白色光は分光及び回折をせずに光電変換層33の所定の色素領域に照射される。第3実施形態にあっては外側の平面部31bに最も外側の第3色素領域33cが向き合い、中心の平面部31bに内側の第1〜第3色素領域33a〜33cが向き合うようになっているため、外側の平面部31bに照射された白色光は最も外側の第3色素領域33cに照射され、中心の平面部31bに照射された光は内側の第1〜第3色素領域33a〜33cに照射される。
つまり、光電変換層33の第1色素領域33aそれぞれには分光後の赤色域波長の第1波長光B1が照射され、第2色素領域33bそれぞれには分光後の緑色域波長の第2波長光B2が照射され、第3色素領域33cそれぞれには分光後の青紫域波長の第3波長光B3が照射される。また、最も外側の第3色素領域33cと内側の第1〜第3色素領域33a〜33cには白色光も照射される。
先に述べたように、各第1色素領域33aの色素は光電変換効率のピーク波長が赤色域波長の第1波長光B1に整合し、各第2色素領域33bの色素は光電変換効率のピーク波長が緑色域波長の第2波長光B2に整合し、各第3色素領域33cの色素は光電変換効率のピーク波長が青紫域波長の第3波長光B3に整合しているため、各第1色素領域33aの色素は赤色域波長の第1波長光B1を高効率で吸収し、各第2色素領域33bの色素は緑色域波長の第2波長光B2を高効率で吸収し、各第3色素領域33cの色素は青紫域波長の第3波長光B3並びに白色光に含まれる青紫域波長の波長光を高効率で吸収する。
要するに、白色光を3つの波長光(B1〜B3)に分光して各波長光(B1〜B3)を対応するピーク波長の色素領域(33a〜33c)それぞれに導いているので、各色素領域(33a〜33c)の色素における光吸収を効果的に且つ高効率で行って、色素増感型太陽電池全体としてのエネルギー変換効率を向上させることができる。しかも、白色光を光の3原色に相当する3つの波長光(B1〜B3)に分光しているので、白色光が持つ光エネルギーを有効利用して前記の光吸収をより効果的且つ高効率で行うことができる。
また、赤色域波長の第1波長光B1が照射された各第1色素領域33aは照射時に赤色域以外の色、例えばフタロシアニン誘導体の場合には青色に発色し、また、緑色域波長の第2波長光B2が照射された各第2色素領域33bは照射時に緑色以外の色、例えばインドリン系色素の場合には赤紫色に発色し、さらに、青紫域波長の第3波長光B3及び白色光が照射された各第3色素領域33cは青紫域以外の色、例えばインドリン系色素の場合には黄色に発色する。
要するに、前記の光照射によって光電変換層33の第1〜第3色素領域33a〜33cはそれぞれ異なる色に発色して複数色で発色した2次元配列の多重リング状パターンを形成し、該複数色で発色した2次元配列の多重リング状パターンは透明電極層32側から視認することができるので、単一色素の色素増感型太陽電池では得られない美麗な外観を得ることができる。
[第4実施形態]
図13〜図16は本発明の第4実施形態(色素増感型太陽電池40)に係るもので、図13は色素増感型太陽電池の要部縦断面図、図14は図13の上面図、図15は図13のS4−S4線断面図、図16は図13に示した色素増感型太陽電池の光電変換作用の説明図である。
まず、図13〜図15を参照して、色素増感型太陽電池40の構造について説明する。
この色素増感型太陽電池40は、図13に示すように、透明受光層41と、透明受光層41に付設された透明電極層42と、多孔質半導体及びその表面に吸着された色素を含む光電変換層43と、電荷輸送層44と、対向電極層45と、支持層46とを備えている。
透明受光層41はアクリル樹脂等の透明プラスチックや透明ガラス等から成る。この透明受光層41の表面には、図13及び図14に示すように、向きが異なる螺旋状の2つの透過型のグレーティング41aが螺旋状の平面部41b(中心の平面部41bのみは異形)を介して同心状に且つ一体に設けられている(図9及び図10参照)。
各グレーティング41aは、図3に示したものと同様に、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP1の第1隆起41a1(図示省略)を距離L1間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP2の第2隆起41a2(図示省略)を距離L2間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP3の第3隆起41a3(図示省略)を距離L3間に複数並設した部分と、縦断面形が直角三角形を成し高さがhで周期がP4の第4隆起41a4(図示省略)を距離L4間に複数配設した部分とを、同順序で連続して並べた形態を有する。第1〜第4隆起41a1〜41a4の高さhは全て等しく距離L1〜L4も全て等しいが、周期P1〜P4はP1>P2>P3>P4の関係にある。
各グレーティング41aは、照射された白色光(太陽光や蛍光灯光や電球光等を含む)IBを、赤色域波長、例えば700nmの第1波長光B1と、緑色域波長、例えば530nmの第2波長光B2と、青紫域波長、例えば430nmの第3波長光B3に分光するためのもので、第1〜第3波長光B1〜B3の回折角θB1〜θB3(図示省略)は各々の波長との兼ね合いからθB1>θB2>θB3の関係となる(図16参照)。因みに、第1〜第4隆起41a1〜41a4を群毎に見た場合の回折角θB1〜θB3は周期P1〜P4が異なることから違った値となるが、各隆起群ともθB1>θB2>θB3の関係は変わらない。
透明電極層42は錫ドープ酸化インジウム(ITO)やフッ素ドープ酸化錫(FTO)等から成る。
光電変換層43を構成する多孔質半導体は、半導体特性を有する遷移金属の酸化物または複合酸化物、例えばTiO2,SnO2,ZnO,Nb25,Nb26,ZrO2,CeO2,WO3,SiO2,Al23,NiO,Ta25,CuAlO2,SrCu22,SrTiO3,CaTiO3,KTaO3等から成る。この多孔質半導体は多数の微細孔をほぼ均一に有することから、微細孔の内面を含む全体の表面積は極めて大きい。
また、光電変換層43は、図15に示すように、同心1/2リング状の第1〜第3色素領域43a〜43c(中心の第1色素領域43aのみは半円)を同じ並び順で連続して配した2つの群が互いの直線境界でずれるように配した2次元配列の多重円弧状パターンで有している。第1色素領域43aには光電変換効率のピーク波長が赤色域の色素、例えばフタロシアニン誘導体やシアニン色素等が吸着され、第2色素領域43bには光電変換効率のピーク波長が緑色域の色素、例えばインドリン系色素等が吸着され、第3色素領域43bには光電変換効率のピーク波長が青紫色域の色素、例えばクマリン系色素やインドリン系色素等が吸着されている。
つまり、第1色素領域43aには光電変換効率のピーク波長が赤色域波長の第1波長光B1に整合した色素が吸着され、第2色素領域43bには光電変換効率のピーク波長が緑色域波長の第2波長光B2に整合した色素が吸着され、第1色素領域43aには光電変換効率のピーク波長が青紫域波長の第3波長光B3に整合した色素が吸着されている。因みに、第1〜第3色素領域43a〜43cへの色素の吸着及び吸着領域の制御はインクジェット法等の公知の印刷法により的確に行える。
電荷輸送層44は酸化還元性電解質を含む液体或いはゲル、例えばヨウ素レドックスカップル(I-/I3 -)を含むアセトニトリル系溶媒や、これにゲル化剤を添加したもの等から成る。図面では便宜上電荷輸送層44を光電変換層43に隣接して層状に描いてあるが、電荷輸送層44を構成する酸化還元性電解質を含む液体或いはゲルは色素が吸着された光電変換層43の表面(微細孔の内面を含む)に均一に接触している。
対向電極層45はプラチナ等から成る。この対向電極層15は前記同様の透明電極層やカーボン電極層やこれらにプラチナ膜を形成したもので代用してもよい。
支持層46は不透明や半透明のプラスチックやガラス、或いは、透明プラスチックや透明ガラス等から成る。
次に、図16を参照して、色素増感型太陽電池40の光電変換作用について説明する。
透明受光層41の表面に照射された白色光IBのうち、各グレーティング41aに照射された白色光IBは赤色域波長の第1波長光B1と緑色域波長の第2波長光B2と青紫域波長の第3波長光B3に所定の回折角θB1〜θB3をもって分光される。先に述べたように第1〜第4隆起41a1〜41a4を群毎に見た場合の回折角θB1〜θB3は周期P1〜P4が異なることから違った値となるが、図16には図示の便宜上、これらをまとめて3本の矢印で示してある。
各グレーティング41aで分光された第1波長光B1は光電変換層43の第1色素領域43aに配光され該第1色素領域43aの形状に沿うように照射される。また、各グレーティング41aで分光された第2波長光B2は光電変換層43の第2色素領域43bに配光され該第2色素領域43bの形状に沿うように照射される。さらに、各グレーティング41aで分光された第3波長光B3は光電変換層43の第3色素領域43cに配光され該第3色素領域43cの形状に沿うように照射される。
詳しくは、左側の螺旋状グレーティング41aで分光された第1波長光B1は左から3番目の第1色素領域43aと右から6番目の第1色素領域43aに配光して照射され、第2波長光B2は左から2番目の第2色素領域43bと右から5番目の第2色素領域43bに配光して照射され、第3波長光B3は最も左の第3色素領域43cと右から4番目の第3色素領域43cに配光して照射される。また、右側の螺旋状グレーティング41aの各第1〜第4隆起41a1〜41a1のそれぞれで分光された第1波長光B1は右から3番目の第1色素領域43aと左から6番目の第1色素領域43aに配光して照射され、第2波長光B2は右から2番目の第2色素領域43bと左から5番目の第2色素領域43bに配光して照射され、第3波長光B3は最も右の第3色素領域43cと左から4番目の第3色素領域43cに配光して照射される。因みに、透明受光層31及び透明電極層32の厚さfは前記配光及び照射が行えるように設定されている。
具体例を挙げて説明すれば、アクリル樹脂(n=1.492)を透明受光層41及び各グレーティング41aの材料とする場合には、各グレーティング41aの第1〜第4隆起41a1〜41a4の高さhを1077nmとし、第1〜第4隆起41a1〜41a4の周期P1〜P4をそれぞれ3600nm,2600nm,2200nm,1800nmとし、距離L1〜L4を500μmとし、厚さfを10mmとし、グレーティング41a間の平坦部41bの幅を1mmとすると前記の如き分光,配光及び照射が的確に行える。因みに、第1〜第4隆起41a1〜41a4の高さhは、分光時に赤色域波長の第1波長光B1(例えば700nm)と青紫域波長の第3波長光B3(例えば430nm)の回折が極力効率良く行えるように、緑色域波長の第2波長光B2の波長(例えば530nm)で回折効率が最大になるように設定されている。
一方、透明受光層41の表面に照射された白色光IBのうち、各平面部41bに照射された白色光は分光及び回折をせずに光電変換層43の所定の色素領域に照射される。第4実施形態にあっては外側の平面部41bに最も左と右の第3色素領域43cが向き合い、中心の平面部41bに内側の第1〜第3色素領域43a〜43cが向き合うようになっているため、外側の平面部41bに照射された白色光は最も左と右の第3色素領域43cに照射され、中心の平面部41bに照射された光は内側の第1〜第3色素領域43a〜43cに照射される。
つまり、光電変換層43の第1色素領域43aそれぞれには分光後の赤色域波長の第1波長光B1が照射され、第2色素領域43bそれぞれには分光後の緑色域波長の第2波長光B2が照射され、第3色素領域43cそれぞれには分光後の青紫域波長の第3波長光B3が照射される。また、最も左と右の第3色素領域43cと内側の第1〜第3色素領域43a〜43cには白色光も照射される。
先に述べたように、各第1色素領域43aの色素は光電変換効率のピーク波長が赤色域波長の第1波長光B1に整合し、各第2色素領域43bの色素は光電変換効率のピーク波長が緑色域波長の第2波長光B2に整合し、各第3色素領域43cの色素は光電変換効率のピーク波長が青紫域波長の第3波長光B3に整合しているため、各第1色素領域43aの色素は赤色域波長の第1波長光B1を高効率で吸収し、各第2色素領域43bの色素は緑色域波長の第2波長光B2を高効率で吸収し、各第3色素領域43cの色素は青紫域波長の第3波長光B3並びに白色光に含まれる青紫域波長の波長光を高効率で吸収する。
要するに、白色光を3つの波長光(B1〜B3)に分光して各波長光(B1〜B3)を対応するピーク波長の色素領域(43a〜43c)それぞれに導いているので、各色素領域(43a〜43c)の色素における光吸収を効果的に且つ高効率で行って、色素増感型太陽電池全体としてのエネルギー変換効率を向上させることができる。しかも、白色光を光の3原色に相当する3つの波長光(B1〜B3)に分光しているので、白色光が持つ光エネルギーを有効利用して前記の光吸収をより効果的且つ高効率で行うことができる。
また、赤色域波長の第1波長光B1が照射された各第1色素領域43aは照射時に赤色域以外の色、例えばフタロシアニン誘導体の場合には青色に発色し、また、緑色域波長の第2波長光B2が照射された各第2色素領域43bは照射時に緑色以外の色、例えばインドリン系色素の場合には赤紫色に発色し、さらに、青紫域波長の第3波長光B3及び白色光が照射された各第3色素領域43cは青紫域以外の色、例えばインドリン系色素の場合には黄色に発色する。
要するに、前記の光照射によって光電変換層43の第1〜第3色素領域43a〜43cはそれぞれ異なる色に発色して複数色で発色した2次元配列の多重円弧状パターンを形成し、該複数色で発色した2次元配列の多重円弧状パターンは透明電極層42側から視認することができるので、単一色素の色素増感型太陽電池では得られない美麗な外観を得ることができる。
[他の変形形態]
前述の第1〜第4実施形態では、光電変換層(13,23,33,43)として光電変換効率のピーク波長が異なる色素が吸着された3種の色素領域(13a〜13c,23a〜23c,33a〜33c,43a〜43c)を2次元配列で備えたものを例示したが、2種或いは4種以上の色素領域の2次元配列したものを光電変換層として用いてもよい。この場合には、透過型のグレーティングを含む分光手段として透明受光層に照射された白色光を前記ピーク波長それぞれに整合した2種或いは4種以上の波長光(波長は任意)に分光して各波長光を対応するピーク波長の色素領域それぞれに導くものを用いる。
また、前述の第1〜第4実施形態では、分光手段を構成するグレーティング(11a,21a,31a,41a)を透明受光層(11,21,31,41)の表面に設けたものを例示したが、該グレーティングは透明受光層(11,21,31,41)と透明電極層(12,22,32,42)との境界面に設けてもよい。
さらに、前述の第1〜第4実施形態では、複数のグレーティング(11a,21a,31a,41a)を平面部(11b,21b,31b,41b)を介して設けたものを例示したが、平面部を排除し複数のグレーティング(11a,21a,31a,41a)を順に並べて設けた構成を採用することも可能である。
さらにまた、前述の第1〜第4実施形態では、グレーティング(11a,21a,31a,41a)として4つの隆起(11a1〜11a4,21a1〜21a4,31a1〜31a4,41a1〜41a4)の群の組み合わせを例示したが、同様の分光が行えるものであれば、前記以外の構成から成るグレーティングを用いてもよく、また、グレーティングとは異なる透過型のプリズムを代わりに用いてもよい。
さらにまた、前述の第1〜第4実施形態では、光電変換層(13,23,33,43)3種の色素領域(13a〜13c,23a〜23c,33a〜33c,43a〜43c)を2次元配列のストライプ状パターン,チェック状パターン,多重リング状パターン,多重円弧状パターンで有するものを例示したが、2種以上の色領域の2次元配列によって前記以外のパターンや、文字,数字等の記号及びその並びや、絵等、即ち、任意のデザインを形成し、該デザインを各波長光が照射されたときに発色させて透明電極層側から視認できるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る、色素増感型太陽電池の要部縦断面図である。 図1の上面図である。 図1及び図2に示したグレーティングの詳細図である。 図1のS1−S1線断面図である。 図1に示した色素増感型太陽電池の光電変換作用の説明図である。 本発明の第2実施形態に係る、色素増感型太陽電池の要部縦断面図である。 図6の上面図である。 図6のS2−S2線断面図である。 本発明の第3実施形態に係る、色素増感型太陽電池の要部縦断面図である。 図9の上面図である。 図9のS3−S3線断面図である。 図9に示した色素増感型太陽電池の光電変換作用の説明図である。 本発明の第4実施形態に係る、色素増感型太陽電池の要部縦断面図である。 図13の上面図である。 図13のS4−S4線断面図である。 図13に示した色素増感型太陽電池の光電変換作用の説明図である。
符号の説明
10,20,30,40…色素増感型太陽電池、11,21,31,41…透明受光層、11a,21a,31a,41a…グレーティング、11a1〜11a4…第1〜第4隆起、12,22,32,42…透明電極層、13,23,33,43…光電変換層、13a〜13c,23a〜23c,33a〜33c,43a〜43c…色素領域、14,24,34,44…電荷輸送層、15,25,35,45…対向電極層。

Claims (4)

  1. 透明受光層に付設された透明電極層と、光電変換層と、電荷輸送層と、対向電極層とを具備した色素増感型太陽電池であって、
    光電変換層は、光電変換効率のピーク波長が異なる色素が吸着された2種以上の色素領域を2次元配列で備え、
    透明受光層または透明電極層は、透明受光層に照射された白色光を前記ピーク波長それぞれに整合した2種以上の波長光に分光して各波長光を対応するピーク波長の色素領域それぞれに導く分光手段を備える、
    ことを特徴とする色素増感型太陽電池。
  2. 分光手段は、透明受光層に照射された白色光を前記ピーク波長それぞれに整合した2種以上の波長光に分光する透過型のグレーティングまたはプリズムを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載の色素増感型太陽電池。
  3. 光電変換層の2種以上の色素領域は、前記ピーク波長が赤色域の色素領域と前記ピーク波長が緑色域の色素領域と前記ピーク波長が青紫域の色素領域であり、
    分光手段により分光される2種以上の波長光は、赤色域波長の波長光と緑色域波長の波長光と青紫域波長の波長光である、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の色素増感型太陽電池。
  4. 2種以上の色素領域の2次元配列は、各波長光が照射されたときの発色によって透明受光層側から視認可能な所定のデザインを形成する、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の色素増感型太陽電池。
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