JP2009015160A - 液晶表示装置および液晶表示パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶表示パネル内に傾斜部が存在する場合であっても、高いコントラスト比を実現することが可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】TFT基板21の表面に形成された傾斜部47−1〜47−4に対応する領域の少なくとも一部分に、遮蔽部として機能する補助容量電極44A,44A1およびドレイン電極43Aを設ける。傾斜部47−1〜47−4に対応する領域における配向膜241の傾斜に起因して液晶層25の液晶分子26が傾斜配向している場合であっても、バックライト部30から発せられた光Loutが、補助容量電極44A,44A1およびドレイン電極43Aにおいて遮蔽される。これにより、傾斜部47−1〜47−4の付近における液晶分子26の黒表示時の光漏れが、従来と比べて低減する。
【選択図】図3

Description

本発明は、特定の方向に配向させた液晶分子を利用して映像表示を行う液晶表示装置およびそのような液晶表示装置に適用される液晶表示パネルに関する。
近年、液晶テレビやノート型パソコン、カーナビゲーション等の表示モニタとして、液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)が多く用いられている。液晶ディスプレイは、そのパネル基板間での分子配列によって様々なモード(方式)に分類され、例えば、電圧をかけない状態での液晶分子がねじれて配向してなるTN(Twisted Nematic;ねじれネマティック)モードがよく知られている。このTNモードでは、液晶分子が正の誘電率異方性、すなわち分子の長軸方向の誘電率が短軸方向に比べて大きい性質を有しており、基板の面に対して平行な面内において液晶分子の配向方位を順次回転させつつ、基板の面に垂直な方向に整列させた構造となっている。
この一方で、電圧をかけない状態での液晶分子が基板の面に対して垂直に配向してなるVA(Vertical Alignment)モードを用いた液晶ディスプレイが提案されている(例えば、特許文献1)。この垂直配向型のVAモードでは、液晶分子が負の誘電率異方性、すなわち分子の長軸方向の誘電率が短軸方向に比べて小さい性質を有しており、TNモードに比べて広視野角を実現できる。
このようなVAモードの液晶ディスプレイでは、電圧が印加されると、基板に垂直に配向していた液晶分子が、負の誘電率異方性により、基板に対して平行な方向に倒れるように応答することにより、光を透過させる構成となっている。ところが、基板に対して垂直方向に配向した液晶分子の倒れる方向(電圧印加時のダイレクタ)は任意であるため、電圧印加により液晶分子の配向が乱れ、電圧に対する応答特性を悪化させる要因となっていた。
そこで、電圧に応答して倒れる方向の規制手段として、基板の対向面側に傾斜面を有する絶縁性の突起物を一定間隔で設けることにより、液晶分子を基板と垂直な方向から特定の方向に傾けて配向させる技術が開示されている。しかしながら、この技術を用いると、突起物上の液晶分子は基板面から傾いて配向しているため、複屈折が生じることにより黒表示である電圧オフ時に光漏れが起こり、コントラスト比の低下を招いてしまう。
このため、別の規制手段として、基板の対向面に設けられる画素電極や、これに対向する電極の一部にスリット(電極のない部分)を設けることにより、液晶分子に対して斜めに電圧を印加して(斜め電界により)液晶の配向方向を制御する方式が提案されている。この方式は、黒表示である電圧オフ時に複屈折が生じないため、高コントラストな液晶ディスプレイを実現することができる。
特開平11−242225号公報
しかしながら、液晶ディスプレイのパネル(液晶表示パネル)内には、補助容量電極のコンタクト部や、TFT(Thin Film Transistor;薄膜トランジスタ)素子のドレイン電極と画素電極との間のコンタクト部など、さまざまな段差(傾斜部)が存在する。したがって、液晶の配向方向の規制手段としての突起物が設けられてない場合であっても、このような傾斜部では液晶分子が基板面に対して傾斜配向しているため、複屈折により黒表示時に光漏れが生じてしまい、やはりコントラスト比の低下を招いてしまうことになる。
このように従来の技術では、液晶表示パネル内に傾斜部が存在すると、液晶分子はその傾斜面に対して垂直に配向するため、高いコントラスト比を示す液晶ディスプレイを実現するのが困難であった。なお、このような傾斜部の存在に起因したコントラスト比の低下は、垂直配向型の液晶ディスプレイには限られず、水平配向型の液晶ディスプレイにおいても同様に生じるものである。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、液晶表示パネル内に傾斜部が存在する場合であっても、高いコントラスト比を実現することが可能な液晶表示装置および液晶表示パネルを提供することにある。
本発明の液晶表示装置は、光源と、この光源から発せられる光を変調することにより映像を表示する液晶表示パネルとを備えたものである。ここで、この液晶表示パネルは、互いに対向配置された一対の基板と、これら一対の基板の対向する面に設けられた一対の電極と、一対の基板のうちの一の基板側に設けられたTFT素子と、一対の電極の対向する面に設けられた一対の配向膜と、これら一対の配向膜間に封止された液晶層とを有するものである。また、上記一の基板の表面に、傾斜部を有する凹部が形成されていると共に、この傾斜部に対応する領域の少なくとも一部分に、光源から発せられた光を遮蔽するための遮蔽部が設けられている。
本発明の液晶表示パネルは、光を変調することにより映像を表示するものであって、互いに対向配置された一対の基板と、これら一対の基板の対向する面に設けられた一対の電極と、一対の基板のうちの一の基板側に設けられたTFT素子と、一対の電極の対向する面に設けられた一対の配向膜と、これら一対の配向膜間に封止された液晶層とを有するものである。また、上記一の基板の表面に、傾斜部を有する凹部が形成されていると共に、この傾斜部に対応する領域の少なくとも一部分に、光源から発せられた光を遮蔽するための遮蔽部が設けられている。
本発明の液晶表示装置および液晶表示パネルでは、一の基板の表面に形成された傾斜部に対応する領域の少なくとも一部分に遮蔽部が設けられているため、この傾斜部に対応する領域における配向膜の傾斜に起因して液晶層の液晶分子が傾斜配向している場合であっても、液晶表示パネル内に入射した光が、遮蔽部において遮蔽される。これにより、液晶の複屈折による電圧オフ時の光漏れが、従来よりも低減される。
本発明の液晶表示装置または液晶表示パネルによれば、一の基板の表面に形成された傾斜部に対応する領域の少なくとも一部分に遮蔽部を設けるようにしたので、液晶層の液晶分子が傾斜配向している場合であっても、液晶表示パネル内に入射した光を遮蔽し、液晶の複屈折による電圧オフ時の光漏れを従来よりも低減することができる。よって、液晶表示パネル内に傾斜部が存在する場合であっても、高いコントラスト比を実現することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置(液晶表示装置1)の全体の機能ブロック構成を表すものである。この液晶表示装置1は、液晶表示パネル2と、バックライト部30と、画像処理部31と、フレームメモリ32と、ゲートドライバ33と、データドライバ34と、タイミング制御部35と、バックライト駆動部36とを備えている。
バックライト部30は、液晶表示パネル2に光を照射する光源であり、例えば、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極傾向ランプ)や、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)などを含んで構成されている。
液晶表示パネル2は、ゲートドライバ33から供給される駆動信号に従って、データドライバ34から伝達される映像信号に基づき、バックライト30から発せられる光を変調して映像表示を行うものであり、マトリクス状に配置された複数の画素4を有し、これらの画素4ごとに駆動が行われるアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルである。なお、この画素4の詳細な構成については後述する。
画像処理部31は、外部からの映像信号Dinに対して所定の画像処理を施すことにより、RGB信号である映像信号を生成するものである。
フレームメモリ32は、画像処理部31から供給される映像信号をフレーム単位で画素4ごとに記憶するものである。
ゲートドライバ33は、タイミング制御部35によるタイミング制御に従って、液晶表示パネル2内の各画素4を図示しない走査線(ゲート線)に沿って線順次駆動するものである。データドライバ34は、液晶表示パネル2の各画素4へそれぞれ、フレームメモリ32に記憶されている映像信号に基づく駆動電圧を供給するものである。
バックライト駆動部36は、タイミング制御部35のタイミング制御に従って、バックライト部30の点灯動作を制御するものである。
タイミング制御部35は、ゲートドライバ33、データドライバ34およびバックライト駆動部36の駆動タイミングを制御するものである。
次に、図2〜図4を参照して、各画素4の詳細構成について説明する。ここで、図2は1つの画素4内の平面構成を表したものであり、図2(A)は後述するTFT基板(TFT基板21)側の平面構成を、図2(B)は後述する対向基板(対向基板27)側の平面構成を、それぞれ表している。また、図3は、図2(A),図2(B)のII−II線における矢視断面図である。
図2(A)に示したように、各画素4のTFT基板側には、例えばITO(インジウム錫酸化物)等の透明性を有する2つの画素電極41A,41Bが配置されている。これら画素電極41A,41B間には、斜め電界を発生させて電圧印加時の液晶分子ダイレクタを制御するためのスリットが設けられている。また、画素電極41A,41Bにはそれぞれ、TFT素子42A,42Bが対応して配置されている。TFT素子42Aにはゲート線Gおよびデータ線D1が接続され、映像信号に基づく電圧が画素電極41Aに印加されるようになっている。一方、TFT素子42Bにはゲート線Gおよびデータ線D2が接続され、映像信号に基づく電圧が画素電極41Bに印加されるようになっている。また、補助容量線Csには、画素電極41A,41Bに対応してそれぞれ補助容量電極44A,44Bが形成されており、補助容量が構成されるようになっている。これら補助容量電極44A,44Bと画素電極41A,41Bとの間はそれぞれ、コンタクト部45−2,45−3によって電気的に接続されている。なお、TFT素子42Aのドレイン電極43Aと画素電極41Aとの間は、コンタクト部45−1によって電気的に接続されており、TFT素子42Bのドレイン電極43Bと補助容量電極44Bとの間は、配線L1によって電気的に接続されている。
一方、図2(B)に示したように、各画素4の対向基板側には、各画素4に共通の対向電極46が配置されている。この対向電極46も例えばITO等の透明性を有する電極であり、画素電極41A,41Bと同様に、斜め電界を発生させて電圧印加時の液晶分子ダイレクタを制御するためのスリットが設けられている。ただし、画素電極41A,41B間のスリットと対向電極46のスリットとは、互いに基板間で対向しないように交互に配置される。これにより、画素電極41A,41Bと対向電極46との間に駆動電圧が印加されると、後述する液晶分子の長軸に対して斜めに電界がかかることで、電圧に対する応答速度が向上すると共に、画素4内に配向方向の異なる領域が形成(配向分割)されるため、視野角特性が向上するようになっている。
また、図3に示したように、この液晶表示パネル2では、TFT基板21と対向基板(CF(Color Filter;カラーフィルタ)基板)27との間に、液晶分子26を含む液晶層25が設けられている。
TFT基板21は、例えばガラス基板により構成されている。このTFT基板21の上には、絶縁膜22および平坦化膜23を介して、前述の画素電極41A,41Bが配置されている。TFT基板21の上にはまた、前述の補助容量電極44Aやドレイン電極43Aが形成されている。これら補助容量電極44Aやドレイン電極43Aと画素電極41A,41Bとの間のコンタクト部45−2,45−1の付近では、絶縁膜22や平坦化膜23に凹部が存在し、これらの凹部にはそれぞれ、傾斜部47−1,47−2や傾斜部47−3,47−4が形成されている。このような凹部の深さ(高さ)は、補助容量電極44A側のもので1.0μm程度であり、ドレイン電極43A側のもので0.6μm程度である。また、傾斜部47−1,47−2や傾斜部47−3,47−4の幅は、10〜20μm程度である。
このTFT基板21側では、図3や図1中の符号P0で示したように、補助容量電極44Aおよびドレイン電極43A(配線部)の幅がそれぞれ、コンタクト部45−2,45−1の幅(大きさ)よりも大きくなっており、傾斜部47−1,47−2や傾斜部47−3,47−4に対応する領域の全てを覆う(遮蔽する)ようになっている。これにより、詳細は後述するが、補助容量電極44Aおよびドレイン電極43Aは、傾斜部47−1,47−2や傾斜部47−3,47−4傾斜部に対応する領域において、光源であるバックライト部30から発せられた光Loutを遮蔽するための遮蔽部として機能するようになっている。この場合、補助容量電極44Aおよびドレイン電極43Aは、例えばアルミニウム(Al)などの金属材料により構成される。
なお、例えば図4に示した液晶表示パネル2Aのように、遮蔽部として機能する補助容量電極44Aやドレイン電極43Aは、傾斜部47−1,47−2や傾斜部47−3,47−4に対応する領域の少なくとも一部分を遮蔽するにようにしてもよく、この場合、傾斜部47−1,47−2や傾斜部47−3,47−4に対応する領域のうちの80%以上の部分を遮蔽するのが好ましい。
対向基板27は、例えばガラス基板により構成されている。この対向基板27の上には、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタがストライプ状に設けられたカラーフィルタ(図示せず)と、前述の対向電極46とが配置されている。
TFT基板21側の画素電極41A,41B上、および対向基板27側の対向電極46上にはそれぞれ、垂直配向膜241,242が形成されている。これら垂直配向膜241,242はそれぞれ、例えば、ポリイミド等の有機材料により構成されており、液晶分子25を基板面に対して垂直方向に配向させるためのものである。
液晶層25は、垂直配向型液晶より構成され、例えば、負の誘電率異方性を有する液晶分子26を含んでいる。液晶分子26は、その短軸方向の誘電率が長軸方向よりも大きいという性質を有している。この性質により、画素電極41A,41Bと対向電極46との間に印加される駆動電圧がオフのときは、液晶分子26の長軸が基板に対して垂直になるように配列する一方、駆動電圧がオンになると、液晶分子26の長軸が基板に対して平行になるように傾いて配向するようになっている。なお、詳細は後述するが、本実施の形態の液晶層25では、各液晶分子26が、傾斜部47−1,47−2や傾斜部47−3,47−4に対応する領域においても、それらの傾斜面に対して略垂直となるように配向している。
この液晶表示パネル2は、例えば次のようにして製造することができる。
まず、前述した材料よりなるTFT基板21の表面に、絶縁膜22および平坦化膜23を形成すると共に、画素4ごとに、画素電極41A,41Bと、これら画素電極41A,41Bをそれぞれ駆動するゲート・ソース・ドレイン等を備えたTFT素子42A,42B、これらTFT素子42A,42Bにそれぞれ接続されたゲート線G、データ線D1,D2や補助容量線Cs等を形成する。
一方、前述した材料よりなる対向基板27の表面には、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)のフィルタがストライプ状に設けられたカラーフィルタ(図示せず)と、対向電極46を形成する。
このとき、画素電極41A,41Bおよび対向電極46は、1つの画素4内で、所定のスリットを有するように形成する。これらのスリットは、電極が形成されていない部分であり、電極面内の領域を分離するものである。ここで、これらのスリットが、TFT基板21と対向基板27との間で互いに対向しないように交互に配置するようにする。また、TFT基板21側において、補助容量電極44Aおよびドレイン電極43Aの幅がそれぞれ、コンタクト部45−2,45−1の幅よりも大きくなるように形成し、これにより傾斜部47−1,47−2や傾斜部47−3,47−4に対応する領域の少なくとも一部分が、補助容量電極44Aやドレイン電極43Aにより覆われる(遮蔽される)ようする。
続いて、形成した画素電極41A,41Bおよび対向電極46の表面に、後述の液晶分子26を基板に対して垂直方向に配列させるための垂直配向膜241,242を、それぞれ形成する。具体的には、垂直配向剤の塗布や、垂直配向膜を基板上に印刷し焼成することにより形成する。
他方、液晶層25を、負の誘電率異方性を有する液晶(ネガ型ネマチック液晶)分子26を含むようにして形成する。
続いて、TFT基板21あるいは対向基板27のどちらか一方の表面(垂直配向膜241,242の形成されている面)に対して、セルギャップを確保するためのスペーサを、例えばフォトリソグラフィ工程によって形成した後に、例えばディスペンサ方式によりエポキシ接着剤等を用いて、シール部を印刷する。こののち、液晶材料を基板上に滴下してTFT基板21と対向基板27とを、それぞれの基板に形成された垂直配向膜241,242が対向するように、スペーサおよびシール部を介して貼り合わせる。その後、紫外線(UV)照射等によってシール部の硬化を行うことにより、液晶層25をTFT基板21と対向基板27との間に封止する。これにより、図1〜図4に示した液晶表示パネル2が完成する。
次に、図1〜図9を参照して、本実施の形態の液晶表示装置1の作用・効果について詳細に説明する。
まず、図1〜図3を参照して、液晶表示装置1の基本動作について説明する。
この液晶表示装置1では、図1に示したように、外部から供給された映像信号Dinが画像処理部31により画像処理され、各画素4用の映像信号が生成される。この映像信号はフレームメモリ32において記憶されたのち、データドライバ34へ供給される。このようにして供給された映像信号に基づき、ゲートドライバ33およびデータドライバ34から出力される各画素4内への駆動電圧によって、画素4ごとに線順次表示駆動動作がなされる。具体的には、図2に示したように、ゲートドライバ33からゲート線Gを介して供給される選択信号に応じて、TFT素子42A,42Bのオン・オフが切り替えられ、データ線D1,D2と画素電極41A,41Bとの間を選択的に導通する。
すると、データ線D1,D2と画素電極41A,41Bとの間が導通された画素4では、図3に示したように、バックライト部30からの照明光が液晶表示パネル2において変調され、表示光として出力される。これにより、映像信号Dinに基づく映像表示が、液晶表示装置1において行われる。
次に、図3,図5〜図9を参照して、本発明の液晶表示装置の特徴的部分の作用・効果について、詳細に説明する。ここで、図5は、比較例に係る従来の液晶表示パネル(液晶表示パネル102)の断面構成を表したものである。また、図6は、この比較例に係る液晶表示パネル102における傾斜部での漏れ光の様子を表したものであり、図7は、図3に示した本実施の形態の液晶表示パネル2における傾斜部での漏れ光の様子を表したものである。なお、図6および図7に示した透過率は、液晶表示パネルにおけるそれぞれの場所(位置)に対応する電圧オフ時(黒表示時)の透過率を表している。
まず、図5に示した比較例に係る液晶表示パネル102では、TFT基板21側に存在する凹部に形成された傾斜部47−1〜47−4の存在により、これら傾斜部47−1〜47−4の付近において垂直配向膜241も傾斜しており、これによりこの付近では、図中の符号P11,P12で示したように、液晶分子26が基板面に対して傾斜配向している。また、この液晶表示パネル102では、補助容量電極104等の幅がコンタクト部45−2,45−1の幅と同一となっているため、傾斜部47−1,47−2や傾斜部47−3,47−4に対応する領域が覆われていない(遮蔽されていない)。したがって、例えば図6に示したように、液晶分子26の複屈折に起因して、傾斜部47−1〜47−4の付近において、黒表示時に光漏れが生じてしまっている。そしてこのような黒表示時の光漏れは、コントラスト比の低下を招いてしまうことになる。
これに対し、図3や図4に示した本実施の形態の液晶表示パネル2では、TFT基板21の表面に形成された傾斜部47−1〜47−4に対応する領域の少なくとも一部分に、遮蔽部として機能する補助容量電極44A,44A1およびドレイン電極43Aが設けられているため、これら傾斜部47−1〜47−4に対応する領域における配向膜241の傾斜に起因して液晶層25の液晶分子26が傾斜配向している場合であっても、バックライト部30から発せられた光Loutが、補助容量電極44A,44A1およびドレイン電極43Aにおいて遮蔽される。これにより、例えば図7に示したように、傾斜部47−1〜47−4の付近において、液晶分子26の複屈折に起因する黒表示時の光漏れが、図6に示した比較例と比べて低減される。
ここで、表1は、傾斜部47−1〜47−4における片側の傾斜(テーパー)幅を15μmとした場合における、液晶表示装置1の傾斜部および遮蔽部(補助容量電極44A,44A1やドレイン電極43A)の重なり割合と漏れ光量およびコントラスト比との関係の一例を表したものである。また、図8は、この場合における重なり割合と漏れ光の割合との関係を特性図で表したものであり、図9は、この場合における重なり割合とコントラスト比との関係を特性図で表したものである。
Figure 2009015160
表1および図8,図9により、傾斜部と遮蔽部との重なりが80%以上あれば、漏れ光量を10分の1以下にでき、コントラスト比を2倍以上にできることがわかる。また、傾斜部と遮蔽部との重なりが80%以上あれば、漏れ光量、コントラスト比ともに概ね飽和している様子がわかる。さらに、従来の液晶表示装置のコントラスト比が約1:1000であったのに対し、本実施例では、コントラスト比を約1:2188とすることができた。なお、図示していないが、傾斜部47−1〜47−4における片側の傾斜(テーパー)幅を、10〜20μmとした場合であっても、表1および図8,図9と同様の結果が得られた。
以上のように本実施の形態では、TFT基板21の表面に形成された傾斜部47−1〜47−4に対応する領域の少なくとも一部分に、遮蔽部として機能する補助容量電極44A,44A1およびドレイン電極43Aを設けるようにしたので、これら傾斜部47−1〜47−4に対応する領域における配向膜241の傾斜に起因して液晶層25の液晶分子26が傾斜配向している場合であっても、バックライト部30から発せられた光Loutを補助容量電極44A,44A1およびドレイン電極43Aにおいて遮蔽し、傾斜部47−1〜47−4の付近における液晶分子26の黒表示時の光漏れを、従来と比べて低減することができる。よって、液晶表示パネル2内に傾斜部が存在する場合であっても、高いコントラスト比を実現することが可能となる。
また、TFT基板21を形成するときの補助容量電極44Aやドレイン電極43A(金属配線)の幅を変更するだけでコントラスト比を飛躍的に改善することができるため、新規の材料や装置を導入不要であり、コストアップを伴わずにコントラスト比の改善が可能である。
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、図10(A)に示した液晶表示パネル2Bのように、補助容量電極44A2の中心付近に、図10(B)に示したような開口48を設けることにより、補助容量電極の面積を大きくしたことによる容量値の増加をキャンセルするようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、補助容量電極44Aやドレイン電極43Aが遮蔽部を兼ねている場合について説明したが、このような遮蔽部を、補助容量電極44Aやドレイン電極43Aとは別個に設けるようにしてもよい。例えば、TFT基板21側に存在する凹部内に、そのような遮蔽部を設けるようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、遮蔽部として機能する補助容量電極44Aやドレイン電極43AがTFT基板21側に設けられている場合について説明したが、例えば図11に示した液晶表示パネル2Cのように、遮蔽部として機能する層(遮蔽層)49を、対向基板27側に設けるようにしてもよい。ただし、TFT基板21と対向基板27との位置合わせのマージン等を考慮すると、このような遮蔽部は、傾斜部が存在するTFT基板21側に設けるようにするのが好ましい。
また、上記実施の形態等では、傾斜部47−1〜47−4に対応する領域と、コンタクト部45−1,45−2に対応する領域との両領域に、遮蔽部として機能する補助容量電極44Aやドレイン電極43Aを設ける場合について説明したが、場合によっては、例えば、傾斜部47−1〜47−4に対応する領域にのみ、遮蔽部として機能する補助容量電極44Aやドレイン電極43Aを設けるようにしてもよい。
さらに、上記実施の形態等では、液晶分子の配向膜が垂直配向膜241,242であり、液晶層25が負の誘電率異方性を有する液晶を含む垂直配向型の液晶表示装置1について説明したが、本発明は、例えば、液晶分子の配向膜が水平配向膜291,292であり、液晶層25が正の誘電率異方性を有する液晶を含む水平配向型(例えば、TNモードや、IPS(In-Plane Switching)モード)の液晶表示装置にも適用することが可能である。具体的には、例えば図12に示した従来の垂直配向型の液晶表示パネル202では、傾斜部47−1〜47−4の付近において水平配向膜291も傾斜しており、これによりこの付近では、図中の符号P21,P22のように、液晶分子26Aが基板面に水平な面内において回転するように配向している。したがって、この場合も液晶分子26Aの複屈折に起因して、傾斜部47−1〜47−4の付近において、黒表示時に光漏れが生じてしまう。これに対し、例えば図13に示した本発明の変形例に係る液晶表示パネル2Dでは、傾斜部47−1〜47−4に対応する領域の少なくとも一部分に遮蔽部として機能する補助容量電極44A,44A1およびドレイン電極43Aが設けられているため、バックライト部30から発せられた光Loutが、補助容量電極44A,44A1およびドレイン電極43Aにおいて遮蔽される。これにより、傾斜部47−1〜47−4の付近において、黒表示時の光漏れを、図12に示した比較例と比べて低減することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る液晶表示装置の構成を表す機能ブロック図である。 図1に示した画素内の詳細構成の一例を表す平面図である。 図2に示した画素内の断面構成の一例を表す図である。 図2に示した画素内の断面構成の他の例を表す図である。 比較例に係る従来の液晶表示パネルの構成を表す断面図である。 比較例に係る液晶表示パネルにおける傾斜部での漏れ光を表す特性図である。 図3に示した液晶表示パネルにおける傾斜部での漏れ光を表す特性図である。 本実施の形態の液晶表示装置における傾斜部および遮蔽部の重なり割合と漏れ光の割合との関係を表す特性図である。 本実施の形態の液晶表示装置における傾斜部および遮蔽部の重なり割合とコントラスト比との関係を表す特性図である。 本発明の変形例に係る液晶表示パネルの構成を表す断面図および平面図である。 本発明の変形例に係る液晶表示パネルの構成を表す断面図である。 比較例に係る従来の水平配向型の液晶表示パネルの構成を表す断面図である。 本発明の変形例に係る水平配向型の液晶表示パネルの構成を表す断面図である。
符号の説明
1…液晶表示装置、2,2A,2B,2C,2D…液晶表示パネル、21…TFT基板、22…絶縁膜、23…平坦化膜、241,242…垂直配向膜、25,25A…液晶層、26,26A…液晶分子、27…対向(CF)基板、28…絶縁膜、291,292…水平配向膜、30…バックライト部、31…画像処理部、32…フレームメモリ、33…ゲートドライバ、34…データドライバ、35…タイミング制御部、36…バックライト駆動部、4…画素、41A,41B…画素電極、42A,42B…TFT素子、43A,43B…ドレイン電極、44A,44A1,44A2,44B…補助容量電極、45−1,45−2,45−3…コンタクト部、46…対向電極、47−1,47−2,47−3,47−4…傾斜部、48…開口、49…遮蔽層、Din…映像信号、G…ゲート線、D1,D2…データ線、Cs…補助容量線、L1…配線。

Claims (9)

  1. 光源と、
    前記光源から発せられる光を変調することにより映像を表示する液晶表示パネルと
    を備え、
    前記液晶表示パネルは、
    互いに対向配置された一対の基板と、
    前記一対の基板の対向する面に設けられた一対の電極と、
    前記一対の基板のうちの一の基板側に設けられたTFT素子と、
    前記一対の電極の対向する面に設けられた一対の配向膜と、
    前記一対の配向膜間に封止された液晶層と
    を有し、
    前記一の基板の表面に、傾斜部を有する凹部が形成されており、
    前記傾斜部に対応する領域の少なくとも一部分に、前記光源から発せられた光を遮蔽するための遮蔽部が設けられている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記遮蔽部は、前記傾斜部に対応する領域のうちの80%以上の部分を遮蔽するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記遮蔽部は、前記傾斜部に対応する領域の全てを遮蔽するものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記遮蔽部が、前記一の基板側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  5. 前記液晶表示パネルは、前記一の基板側に補助容量電極を有し、
    前記補助容量電極が、前記遮蔽部を兼ねている
    ことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  6. 前記一の基板側において前記TFT素子の端子電極と前記電極との間を電気的に接続する配線部が、前記遮蔽部を兼ねている
    ことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
  7. 前記遮蔽部が、前記一対の基板のうちの他の基板側に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  8. 前記配向膜が垂直配向膜であり、
    前記液晶層は、負の誘電率異方性を有する液晶を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  9. 光を変調することにより映像を表示する液晶表示パネルであって、
    互いに対向配置された一対の基板と、
    前記一対の基板の対向する面に設けられた一対の電極と、
    前記一対の基板のうちの一の基板側に設けられたTFT素子と、
    前記一対の電極の対向する面に設けられた一対の配向膜と、
    前記一対の配向膜間に封止された液晶層と
    を備え、
    前記一の基板の表面に、傾斜部を有する凹部が形成されており、
    前記傾斜部に対応する領域の少なくとも一部分に、前記光源から発せられた光を遮蔽するための遮蔽部が設けられている
    ことを特徴とする液晶表示パネル。
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