JP2009014683A - 破壊評価方法および破壊評価システム - Google Patents

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Abstract

【課題】構造健全性の評価として簡便な手順でき裂状の欠陥を有する構造物の健全性を評価する。
【解決手段】ステップS1では、破壊評価対象である部材の有するき裂のき裂長さを計測し、ステップS2では、計測したき裂長さと部材の幅とから無次元化き裂長さadlを算出する。ステップS3およびステップS4では、adlと、選択係数SC=1.8に対応するadl(SC=1.8)と、SC=0.2に対応するadl(SC=0.2)とを比較して、adl(SC=0.2)≦adl<adl(SC=1.8)の場合にはステップS5へ進む。ステップS5では、実際の負荷荷重PとSC=0.2に対応するadlのき裂の存在を仮定して極限荷重法により求めた許容荷重PC(SC=0.2)とを比較して、PよりもPC(SC=0.2)のほうが大きい場合には、ステップS6で構造健全性の合格判定をする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、き裂状の欠陥を有する構造物について、この構造物に負荷される荷重に対する構造健全性を評価するための破壊評価方法および破壊評価システムに関する。
一例として沸騰水型原子炉における原子炉圧力容器内に収容された円筒状の炉心シュラウドなどの炉内構造物は、腐食性環境に晒されるために、応力腐食割れ等のひび割れによりき裂状の欠陥が発生、進展して構造健全性を脅かされる恐れがある。
構造健全性の評価では、構造物に生じたき裂を原子力発電プラントの運転中に進展する応力腐食割れと仮定して、運転を継続する期間中に進展するき裂の長さを算出し、地震の発生を想定した場合に許容されるき裂長さとの比較評価により行われる(破壊評価)。
例えば炉心シュラウドでは、き裂を有する炉心シュラウドが地震力等の荷重を受けた場合に、円筒状の形状が適切に保持されるか否かについて行われる。
このようにき裂状の欠陥が発生した構造物の構造健全性を評価するために破壊評価方法の開発が課題となっている。
特開平11−237912号公報
一般に軽水炉を構成する主要な構造物の材料には靭性の高い材料が用いられており、き裂状の欠陥が発生しても直ちに脆性破壊を生じることはない。
き裂状の欠陥について、どの程度の欠陥まで許容できるかを明らかにするため種々の構造健全性の評価方法が検討、開発され、例えば「社団法人 日本機械学会 発電用原子力設備規格 維持規格(2004年版)」のように規格基準化されている。
この結果、構造健全性の評価法は高度化し、より合理的な評価方法となった。しかし、その評価手順はより複雑になり、構造健全性の評価には多岐に亘るデータと膨大な工数とが必要となってきている。
そこで、簡便ではあっても確実に保守的な評価ができる構造健全性の評価方法があれば、この評価方法を第一段階の評価方法として適用することで、構造健全性の評価に要する工数を大幅に低減できる。この簡便な評価方法は、過度に保守的な評価となる可能性があってもよい。この簡便な評価方法で構造健全性を示すことができない場合は、規格基準化された評価方法を適用して構造健全性の詳細な評価を実施すればよい。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、第一段階の構造健全性の評価として簡便な手順でき裂状の欠陥を有する構造物の健全性を評価する破壊評価方法および破壊評価システムを提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明では、き裂状の欠陥を有する構造物の破壊評価に際して、予め定められた寸法以下の小さい欠陥は弾塑性破壊力学評価法、前記予め定められた寸法を超える大きい欠陥は極限荷重評価法を適用して破壊評価を行う破壊評価方法において、弾塑性破壊力学評価法を適用して前記破壊評価を行う最大の欠陥について極限荷重評価法により許容荷重を算出し、弾塑性破壊力学評価法が適用される小さい欠陥を有する前記構造物に負荷される荷重と前記許容荷重とを比較して破壊評価を行うことを特徴とする破壊評価方法を提供する。
また、本発明では、選択係数SC=0.2における無次元化き裂長さを記録および保持する第1の無次元化き裂長さ記録部と、選択係数SC=1.8における無次元化き裂長さを記録および保持する第2の無次元化き裂長さ記録部と、選択係数SC=0.2における許容荷重を記録および保持する許容荷重記録部と、き裂状の欠陥を有する構造物の無次元化き裂長さを算出する算出部と、前記算出部で算出された無次元化き裂長さと第1の無次元化き裂長さ記録部に記録および保持された無次元化き裂長さおよび第2の無次元化き裂長さ記録部に記録および保持された無次元化き裂長さとを比較する無次元化き裂長さ比較部と、前記無次元化き裂長さ比較部で比較した結果が(第1の無次元化き裂長さ記録部に記録および保持された無次元化き裂長さ)≦(前記算出部で算出された前記構造物の無次元化き裂長さ)<(第2の無次元化き裂長さ記録部に記録および保持された無次元化き裂長さ)の場合に前記き裂状の欠陥を有する構造物に負荷される荷重と前記許容荷重記録部に記録および保持された許容荷重とを比較する荷重比較部と、前記荷重比較部で比較した結果、前記構造物に負荷される荷重が前記許容荷重を超えない場合に、前記き裂状の欠陥を有する構造物の構造健全性が確保されている旨の合格判定をする出力部とを備えること特徴とする破壊評価システムを提供する。
本発明によれば第一段階の構造健全性の評価として簡便な手順でき裂状の欠陥を有する構造物の健全性を評価する破壊評価方法および破壊評価システムを提供することができる。
本発明に係る破壊評価方法および破壊評価システムの実施形態について、図1から図6を参照して説明する。
図1は、本実施形態における破壊評価対象である構造材を構成する部材を模式的に示した図である。
図1に示すように、構造材を構成する部材(以下、「部材」という。)1は、幅Wであって矩形断面を有する。この部材1には、部材1の幅方向の一方の面に開口する長さaのき裂2がある。また、部材1の幅方向に直交する方向には一様な引張応力σが作用する。なお、部材1の幅Wからき裂2の長さaを引いた幅のリガメント(残余部)を長さbとする。
き裂2を有する部材1の破壊評価方法は、部材1の材料の靭性の高低により異なる。
先ず、部材1の材料の靭性が低い場合は、き裂2の応力拡大係数Kを評価する。すなわち、部材1の材料が脆性材料であれば、この応力拡大係数Kが材料固有の値である破壊靭性値(平面ひずみ破壊靱性)KICを超えると部材1は破壊を生じる。
例えば部材1が有するき裂2の応力拡大係数Kは、式(1)により表される(出展:構造健全性評価ハンドブック編集委員会 編、構造健全性評価ハンドブック)。
Figure 2009014683
すなわち、部材1が有するき裂2の長さがaのときの許容応力σは、式(2)により求められる。
Figure 2009014683
次に、部材1の材料の靭性が高い場合は、破壊の条件を記述できるパラメータは応力拡大係数Kではなく、J積分やき裂開口変位など弾塑性破壊力学の知識を活用することになる(弾塑性破壊力学評価法)。なお、一般には弾塑性破壊力学評価法による破壊評価は複雑な計算を必要とし、かつ膨大な工数が必要となる。
例えば部材1が有するき裂2のJ積分は、式(3)により表される(出展:構造健全性評価ハンドブック編集委員会 編、構造健全性評価ハンドブック)。
Figure 2009014683
部材1が有するき裂2の延性き裂進展の開始は、式(3)のJ積分の値が材料固有の抵抗値(弾塑性破壊靱性)JICに達したとき、すなわち、式(5)になると起こる。
Figure 2009014683
すなわち、弾塑性破壊力学評価法では、材料の応力−ひずみ関係の近似式を作成して係数nを決定し、係数Hを表から読み取り、式(3)によりJ積分を計算する手順を経る必要がある。
さらに、部材1の材料の靭性が高い場合は、き裂2の先端部が顕著に鈍化するため、き裂としての応力特異性が消失し、部材1のリガメントb部の断面全体に負荷される平均的な応力の値、すなわち正味断面応力が部材1の材料の流動応力(有効降伏応力)σを超えると塑性崩壊による破壊を生じることになるため、極限荷重評価法が適用される。
例えば部材1が有するき裂2は、極限荷重評価法によると式(6)で表される許容応力σを超えたときに破壊が生じると判定される(出展:構造健全性評価ハンドブック編集委員会 編、構造健全性評価ハンドブック)。
Figure 2009014683
極限荷重評価法によると、評価に必要な材料定数は有効降伏応力σのみであり、部材1の幅Wとき裂2の長さaとから容易に許容応力σが求められる。すなわち、容易に破壊評価ができる。
そこで、破壊評価を行う実機の構造物の定期点検などの検査に先立ち、この構造物で想定される実際の負荷荷重Pから式(2)、式(5)および式(6)により求められる許容可能なき裂長さaを事前に求めて荷重とこの荷重による許容可能な欠陥寸法を一覧表に纏めておくことで、定期点検等の検査で実機の構造物にき裂が検出された場合は、このき裂長さ(欠陥寸法)と事前に求めた許容可能なき裂長さaとを比較することで直ちに構造健全性を判定できる。
具体的には、想定される実際の負荷荷重Pについて式(2)、式(5)および式(6)により求められる許容可能なき裂長さaと構造物が有するき裂の長さaとを比較して、構造物が有するき裂の長さaが許容可能なき裂長さaよりも小さいときは、き裂を有する構造物の構造健全性が確保されていることが判定できる。
なお、[数1]から[数5]に示された式は、図1に示された本実施形態における部材1が有するき裂2の破壊評価を行うものであり、他に半楕円表面き裂を有する平板、軸方向内表面半楕円表面き裂を有する円筒、周方向内表面半楕円表面き裂を有する円筒、周方向内表面全周き裂を有する円筒などに規定された式により同様に破壊評価を行い、構造健全性を判定できる。
ここで、破壊評価方法の適用に際し、選択係数SCを算出して弾塑性破壊力学評価法を適用するか、極限荷重評価法を適用するかを選択する。
図2は、社団法人 日本機械学会、発電用原子力設備規格 維持規格(2004年版)に記載された破壊評価方法選択方法を説明する図である。
図2に示すように、選択係数SC<0.2の場合は極限荷重評価法を適用し、0.2≦SC<1.8の場合は弾塑性破壊力学評価法を適用する。なお、選択係数SCが1.8以上となる場合は、応力拡大係数Kを評価する方法を適用する。この破壊評価方法選択方法は公知な破壊評価方法の選択の方法である(出展:社団法人 日本機械学会、発電用原子力設備規格 維持規格(2004年版))。
図3は、本実施形態における破壊評価対象である構造材を構成する部材を模擬したコンパクト試験片(CT試験片)の概略を示す図である。コンパクト試験片5とは、KICを評価するための破壊力学試験に用いられる試験片である。
図3に示すように、コンパクト試験片5は、図1に示された部材1を模擬した試験片であり、部材1の幅Wを模擬する幅WCTと、き裂長さaCTを有するき裂2を模擬した切欠き6とを有する。
例えばコンパクト試験片5が有する切欠き6に模擬されるき裂2の選択係数SCは式(7)により求められる。(出展:日本工業出版、検査技術 2006年11月)
Figure 2009014683
図4は、本実施形態における破壊評価対象である構造材を構成する部材を模擬したコンパクト試験片の無次元化き裂長さa/Wと選択係数SCの関係を示す図である。式(7)からコンパクト試験片5の選択係数SCとき裂長さaCTとの関係を求めたものである。コンパクト試験片5の材料はニッケル基合金溶接金属とした。なお、き裂長さaCTをコンパクト試験片5の幅WCTで無次元化した無次元化き裂長さa/Wを横軸に表している。
図4に示すように、無次元化き裂長さa/W=0.335において式(7)から求められた選択係数SCはSC=0.2と交差する。すなわち、コンパクト試験片5の破壊評価方法では、コンパクト試験片5の幅WCT=40.3mmから、き裂長さaCTが13.5mm以下の場合は弾塑性破壊力学評価法を適用することになる。他方、き裂長さaCTが13.5より大きい場合には容易な破壊評価方法である極限荷重評価法が適用できる。
例えばき裂長さaCTが10mmの場合、すなわち、a/W=0.248の場合は、コンパクト試験片5の破壊評価では、弾塑性破壊力学評価法を適用して、切欠き6が模擬したき裂2を許容できるか否かを評価して構造健全性が判定される。
ここで、き裂長さaCTが10mmの場合と、き裂長さaCTが13.5mmの場合とではき裂長さaCTが13.5mmの場合の方が引張荷重を受け持つリガメントbが小さいために許容荷重Pは小さくなる。このため、実際の負荷荷重Pとき裂長さaCTが13.5mmのき裂2が存在すると仮定して求めた許容荷重Pとを比較して、実際の負荷荷重Pが許容荷重Pよりも小さい場合は、き裂長さaCTが10mmのき裂2に対しても許容できることになる。
そこで、破壊評価方法を実施する際に、弾塑性破壊力学評価法と極限荷重評価法との適用の境界条件である選択係数SC=0.2に対応する無次元化き裂長さa/W=0.335、コンパクト試験片5についてはき裂長さaCTが13.5mmのき裂2が存在すると仮定して極限荷重評価法により破壊に対する許容荷重Pを求める。許容荷重Pは、き裂長さaCTが13.5mmよりも小さい、例えばき裂長さaCTが10mmのき裂2について弾塑性破壊力学評価法を適用した場合に求められる許容荷重Pよりも小さくなる。つまり、弾塑性破壊力学評価法と極限荷重評価法との適用の境界条件である選択係数SC=0.2に対応する無次元化き裂長さa/Wのき裂2の存在を仮定して極限荷重法により求めた許容荷重PC(SC=0.2)と実際の負荷荷重Pとを比較して、極限荷重法により求めた許容荷重PC(SC=0.2)が実際の負荷荷重Pよりも十分に大きく、裕度があれば、き裂長さaよりも短い実際のき裂についての破壊評価は安全側の評価結果が得られることになるので、構造健全性は確保されていると判定できる。
ここで、半楕円表面き裂を有する平板、軸方向内表面半楕円表面き裂を有する円筒、周方向内表面半楕円表面き裂を有する円筒、周方向内表面全周き裂を有する円筒など、一般に構造材を構成する部材が有するき裂について破壊評価を行う際に、構造材を構成する部材の代表長さとき裂長さとの関係を無次元化した量、本実施形態において無次元化き裂長さa/Wを、無次元化き裂長さadlと称する。なお、無次元化き裂長さadlは、構造材を構成する部材の代表長さとき裂長さとの関係から複数存在する場合がある。
すなわち、破壊評価方法について弾塑性破壊力学評価法と極限荷重評価法との適用の境界条件である選択係数SC=0.2に対応する無次元化き裂長さadl(SC=0.2)を求め、この無次元化き裂長さadl(SC=0.2)のき裂2について極限荷重評価法により許容荷重PC(SC=0.2)を求めておくことで、選択係数SC=0.2に対応する無次元化き裂長さadl(SC=0.2)以下のき裂長さaのき裂2については、極限荷重法により求めた許容荷重PC(SC=0.2)が実際の負荷荷重Pよりも大きい場合は、複雑な評価手順の弾塑性破壊力学評価法を適用する必要がなくなり、多岐に亘るデータおよび膨大な工数が必要なくなる。
なお、選択係数SCが1.8以上となる場合は、応力拡大係数Kを評価する方法を実施することとなるため、選択係数SC=1.8に対応する無次元化き裂長さadl(SC=1.8)を求め、弾塑性破壊力学評価法を適用できる大きさのき裂2であることを確認する。
図5は、本実施形態における破壊評価方法のフローチャートである。
図5に示すように、先ずステップS1では、破壊評価対象である構造材を構成する部材1の有するき裂2のき裂長さaを計測する。
ステップS2では、ステップS1で計測したき裂2のき裂長さaと部材1の幅Wとから無次元化き裂長さadlを算出する。
ステップS3では、ステップS2で算出した無次元化き裂長さadlと選択係数SC=1.8に対応する無次元化き裂長さadl(SC=1.8)とを比較して、無次元化き裂長さadl(SC=1.8)よりも無次元化き裂長さadlのほうが小さい場合は、ステップS4へ進む。その他の場合はステップS7へ進む。選択係数SC=1.8に対応する無次元化き裂長さadl(SC=1.8)は破壊評価対象である構造材を構成する部材1の形状、寸法、材料特性から事前に準備しておく。例えば部材1では式(7)から求めて準備しておく。
ステップS4では、ステップS2で算出した無次元化き裂長さadlと選択係数SC=0.2に対応する無次元化き裂長さadl(SC=0.2)とを比較して、無次元化き裂長さadlが無次元化き裂長さadl(SC=0.2)以上の場合は、ステップS5へ進む。その他の場合はステップS7へ進む。選択係数SC=0.2に対応する無次元化き裂長さadl(SC=0.2)は破壊評価対象である構造材を構成する部材1の形状、寸法、材料特性から事前に準備しておく。例えば部材1では式(7)から求めて準備しておく。
ステップS5では、実際の負荷荷重Pと選択係数SC=0.2に対応する無次元化き裂長さadlのき裂2の存在を仮定して極限荷重法により求めた許容荷重PC(SC=0.2)とを比較して、実際の負荷荷重Pよりも許容荷重PC(SC=0.2)のほうが大きい場合は、ステップS6へ進む。その他の場合はステップS7へ進む。無次元化き裂長さadl(SC=0.2)のき裂2の存在を仮定して極限荷重法により求めた許容荷重PC(SC=0.2)は破壊評価対象である構造材を構成する部材1の形状、寸法、材料特性、無次元化き裂長さadl(SC=0.2)から事前に準備しておく。例えば部材1では式(6)と式(7)とから求めて準備しておく。
ステップS6では、破壊評価は安全側の評価結果が得られ、構造健全性が確保されている旨の合格判定をして終了する。
ステップS7では、破壊評価は安全側の評価結果とはならず、構造健全性が確保されているか否かを判定できないので、破壊評価を詳細な評価方法へ引き渡して終了する。
本実施形態における破壊評価方法により構造健全性を示すことができれば、本実施形態における破壊評価方法以上に複雑な手順による詳細な破壊評価を実施する必要はない。このとき、本実施形態における破壊評価方法により構造健全性を示すことができない場合は改めて詳細な破壊評価を実施すればよい。
本実施形態の破壊評価方法によれば、部材1の寸法・形状、き裂2の位置や寸法、部材1に作用する実際の負荷荷重Pの条件のみから第一段階の構造健全性の評価として簡便な手順でき裂状の欠陥を有する構造物の健全性を評価できる。また、本実施形態の破壊評価方法によれば、容易に構造健全性の評価ができるので構造健全性の評価に要する工数を大幅に低減できる。さらに、本実施形態の破壊評価方法は、簡便ではあっても確実に保守的な構造健全性の評価ができる。
図6は、本実施形態における破壊評価システムの構成図である。
図6に示すように、破壊評価システム10は、データ入力部11と、データ入力部11から入力されたデータの破壊評価部12と、破壊評価部12の評価結果を表示する出力部13とを有する。
データ入力部11は、例えば破壊評価で使用される部材1の寸法、形状等の部材データ、き裂2の位置や寸法等のき裂データ、部材1に作用する実際の負荷荷重Pに関する荷重データが入力される。
破壊評価部12は、部材1の選択係数SC=0.2における無次元化き裂長さadl(SC=0.2)を記録および保持する第1の無次元化き裂長さ記録部15と、部材1の選択係数SC=1.8における無次元化き裂長さadl(SC=1.8)を記録および保持する第2の無次元化き裂長さ記録部16と、部材1の選択係数SC=0.2における許容荷重PC(SC=0.2)を記録および保持する許容荷重記録部17とを有する。また、破壊評価部12は、データ入力部11から入力された部材データとき裂データとから無次元化き裂長さadlを算出する無次元化き裂長さ算出部19と、無次元化き裂長さ算出部19で算出された無次元化き裂長さadlと第1の無次元化き裂長さ記録部15に記録および保持された無次元化き裂長さadl(SC=0.2)および第2の無次元化き裂長さ記録部16に記録および保持された無次元化き裂長さadl(SC=1.8)とを比較する無次元化き裂長さ比較部20と、無次元化き裂長さ比較部20で比較した結果がadl(SC=0.2)≦adl<adl(SC=1.8)の場合に荷重データと許容荷重記録部17に記録および保持された許容荷重PC(SC=0.2)とを比較する荷重比較部21とを有する。
無次元化き裂長さ比較部20では、無次元化き裂長さ算出部19で算出された無次元化き裂長さadlと第1の無次元化き裂長さ記録部15に記録および保持された無次元化き裂長さadl(SC=0.2)とを比較した結果がadl<adl(SC=0.2)の場合または無次元化き裂長さadlと第2の無次元化き裂長さ記録部16に記録および保持された無次元化き裂長さadl(SC=1.8)とを比較した結果がadl≧adl(SC=1.8)の場合には、データ入力部11から入力された部材データとき裂データとから極限荷重法による破壊評価ができず、応力拡大係数Kの算出または弾塑性破壊力学評価法による詳細な破壊評価を行う必要がある旨が判定される。
荷重比較部21では、荷重データと許容荷重記録部17に記録および保持された許容荷重PC(SC=0.2)とを比較した結果、部材1に作用する実際の負荷荷重Pが許容荷重PC(SC=0.2)を超える場合には、極限荷重法による破壊評価ができず、応力拡大係数Kの算出または弾塑性破壊力学評価法による詳細な破壊評価を行う必要がある旨が判定される。
出力部13は、荷重比較部21が荷重データと許容荷重記録部17に記録および保持された許容荷重PC(SC=0.2)とを比較した結果、部材1に作用する荷重が許容荷重PC(SC=0.2)を超えない場合には、極限荷重法による破壊評価により安全側の評価結果が得られ、構造健全性が確保されている旨の合格判定を出力する。また、出力部は、無次元化き裂長さ比較部20または荷重比較部21が極限荷重法による破壊評価ができず、応力拡大係数Kの算出または弾塑性破壊力学評価法による詳細な破壊評価を行う必要がある旨の判定をした場合には、極限荷重法による破壊評価により安全側の評価結果は得られず、構造健全性が確保されているか否かを判定できないので、破壊評価を詳細な評価方法へ引き渡す旨を出力する。
部材1の場合について具体的には、データ入力部11には、部材1の幅Wが部材データ、き裂2の長さaがき裂データ、実際の負荷荷重Pが荷重データとして入力される。
無次元化き裂長さ算出部19では、部材1の幅Wとき裂長さaとから無次元化き裂長さadl(=a/W)が計算される。
無次元化き裂長さ比較部20では、無次元化き裂長さ算出部19で計算された無次元化き裂長さadlと第1の無次元化き裂長さ記録部15に記録および保持された無次元化き裂長さadl(SC=0.2)と第2の無次元化き裂長さ記録部16に記録および保持された無次元化き裂長さadl(SC=1.8)とから、adlとadl(SC=0.2)またはadl(SC=1.8)とを比較して、adl(SC=0.2)≦adl<adl(SC=1.8)の場合には荷重比較部21へ破壊評価の判定を進める。adl≦adl(SC=0.2)またはadl>adl(SC=1.8)の場合は、データ入力部11から入力された部材データとき裂データとからは極限荷重法による破壊評価ができず、応力拡大係数Kの算出または弾塑性破壊力学評価法による詳細な破壊評価を行う必要がある旨が判定されて、出力部13へ出力される。
荷重比較部21では、荷重データと許容荷重記録部17に記録および保持された許容荷重PC(SC=0.2)とを比較して、P≦PC(SC=0.2)の場合には、極限荷重法による破壊評価により安全側の評価結果が得られ、構造健全性が確保されている旨の合格判定を出力部13へ出力する。また、P>PC(SC=0.2)の場合には、極限荷重法による破壊評価ができず、応力拡大係数Kの算出または弾塑性破壊力学評価法による詳細な破壊評価を行う必要がある旨の判定をし、出力部13へ出力する。
破壊評価システム10により構造健全性を示すことができれば、複雑な手順による詳細な破壊評価を実施する必要はない。このとき、破壊評価システム10により構造健全性を示すことができない場合は改めて詳細な破壊評価を実施すればよい。
本実施形態の破壊評価システム10によれば、部材1の寸法および形状、き裂2の位置および寸法、部材1に作用する実際の負荷荷重Pの条件のみから第一段階の構造健全性の評価として簡便な手順でき裂状の欠陥を有する構造物の健全性を評価できる。また、本実施形態の破壊評価システム10によれば、構造健全性の評価に要する工数を大幅に低減できる。さらに、本実施形態の破壊評価システム10は、簡便ではあっても確実に保守的な構造健全性の評価ができる。
本発明に係る破壊評価方法の実施形態における破壊評価対象である構造材を構成する部材を模式的に示した図。 社団法人 日本機械学会、発電用原子力設備規格 維持規格(2004年版)に記載された破壊評価方法選択方法を説明する図。 本発明に係る破壊評価方法の実施形態における破壊評価対象である構造材を構成する部材を模擬したコンパクト試験片の概略を示す図。 本発明に係る破壊評価方法の実施形態における破壊評価対象である構造材を構成する部材を模擬したコンパクト試験片の無次元化き裂長さa/Wと選択係数SCの関係を示す図。 本発明に係る破壊評価方法の実施形態におけるフローチャート。 本発明に係る破壊評価システムの実施形態における構成図。
符号の説明
1 構造材を構成する部材
2 き裂
5 コンパクト試験片
6 切欠き
10 破壊評価システム
11 データ入力部
12 破壊評価部
13 出力部
15 第1の無次元化き裂長さ記録部
16 第2の無次元化き裂長さ記録部
17 許容荷重記録部
19 無次元化き裂長さ算出部
20 無次元化き裂長さ比較部
21 荷重比較部

Claims (3)

  1. き裂状の欠陥を有する構造物の破壊評価に際して、予め定められた寸法以下の小さい欠陥は弾塑性破壊力学評価法、前記予め定められた寸法を超える大きい欠陥は極限荷重評価法を適用して破壊評価を行う破壊評価方法において、
    弾塑性破壊力学評価法を適用して前記破壊評価を行う最大の欠陥について極限荷重評価法により許容荷重を算出し、
    弾塑性破壊力学評価法が適用される小さい欠陥を有する前記構造物に負荷される荷重と前記許容荷重とを比較して破壊評価を行うことを特徴とする破壊評価方法。
  2. 選択係数SC=0.2における無次元化き裂長さを記録および保持する第1の無次元化き裂長さ記録部と、
    選択係数SC=1.8における無次元化き裂長さを記録および保持する第2の無次元化き裂長さ記録部と、
    選択係数SC=0.2における許容荷重を記録および保持する許容荷重記録部と、
    き裂状の欠陥を有する構造物の無次元化き裂長さを算出する算出部と、
    前記算出部で算出された無次元化き裂長さと第1の無次元化き裂長さ記録部に記録および保持された無次元化き裂長さおよび第2の無次元化き裂長さ記録部に記録および保持された無次元化き裂長さとを比較する無次元化き裂長さ比較部と、
    前記無次元化き裂長さ比較部で比較した結果が(第1の無次元化き裂長さ記録部に記録および保持された無次元化き裂長さ)≦(前記算出部で算出された前記構造物の無次元化き裂長さ)<(第2の無次元化き裂長さ記録部に記録および保持された無次元化き裂長さ)の場合に前記き裂状の欠陥を有する構造物に負荷される荷重と前記許容荷重記録部に記録および保持された許容荷重とを比較する荷重比較部と、
    前記荷重比較部で比較した結果、前記構造物に負荷される荷重が前記許容荷重を超えない場合に、前記き裂状の欠陥を有する構造物の構造健全性が確保されている旨の合格判定をする出力部とを備えること特徴とする破壊評価システム。
  3. き裂状の欠陥を有する構造物の破壊評価において、
    前記構造物に負荷される荷重の大きさから許容可能な前記欠陥の寸法を予め求めて前記荷重とこの荷重による許容可能な欠陥寸法を一覧表にして求めておき、前記構造物において検出されたき裂長さと前記許容可能な欠陥寸法から前記構造物の構造健全性を判定することを特徴とする破壊評価方法。
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