JP2009014671A - レーザプラズマイオン源用ターゲットおよびレーザプラズマイオン発生装置 - Google Patents

レーザプラズマイオン源用ターゲットおよびレーザプラズマイオン発生装置 Download PDF

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Abstract

【課題】重イオンを加速して更に高速に放出することができるレーザプラズマイオン源用ターゲットおよびレーザプラズマイオン発生装置を提供する。
【解決手段】ターゲット10は、両主面が略平坦である薄膜からなるものの、一方の主面に突起構造11を有している。このターゲット10は、レーザ光91の照射に伴って飛び出した電子により電子雲92を生じ、この電子雲92と表面との間に電場93を発生させ、該電場93によりイオンを放出する。矢印で示された電気力線は、ターゲット10と電子雲92との間で互いに平行になっておらず、突起構造11の先端の付近で密になっている。すなわち、電場93が不均一となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザプラズマイオン源用ターゲットおよびレーザプラズマイオン発生装置に関するものである。
レーザプラズマイオン発生装置は、レーザプラズマイオン源用ターゲット(以下では単に「ターゲット」という場合がある。)に高強度で短パルスのレーザ光を照射し、このレーザ光照射によりターゲット外部に電子雲を生じさせ、この電子雲とターゲット表面との間に電場を発生させて、該電場によりターゲットからイオンを放出させるものである(特許文献1および非特許文献1,2を参照)。
このようなレーザプラズマイオン発生装置は、例えば、ポジトロン断層イメージング(PET:Positron Emission Tomography)装置による生態検査で用いられる短寿命放射性同位体(18Fなど)を含む薬剤(例えば、ブドウ糖類似物質であるフルオロデオキシグルコース(FDG))を生成する際に用いられる。すなわち、レーザプラズマイオン発生装置で放出されたイオンを別の原子に衝突させることで、その原子を陽電子放出不安定核である短寿命放射性同位体に転換することができる。
このような用途の場合、陽子や重陽子がよく用いられるが、ターゲットからイオンを高速に放出することが好ましく、また、重陽子を用いた方が閾値の低い反応を起こすことができる。すなわち、陽子より重陽子を放出するのが好ましい。また、陽子や重イオン(炭素)は、粒子線癌治療に用いられているが、治療効果は陽子よりも炭素の方が大きい。ゆえに、この意味においても、レーザプラズマイオン発生装置においては、重イオンを放出することが好ましい。なお、重イオンとは、陽子より質量数が大きい陽イオンを意味し、例えば重陽子や炭素イオン等である。
特許文献1および非特許文献1,2それぞれには、陽子より重陽子を(更に重イオンを)高効率に放出することを意図した技術が記載されている。特許文献1に開示されたターゲットは、含ハロゲン有機化合物を主成分とする薄膜に、重水素化された有機化合物を主成分とする層が積層されたものである。特許文献1には、このようなターゲットを用いることで重陽子を高効率に放出できることが記載されている。
非特許文献1には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の薄膜をターゲットとして用いることで重イオンを高効率に放出できることが記載されている。また、非特許文献2には、ターゲットを加熱することで該ターゲットから水素を除去し、その後に該ターゲットにレーザ光を照射することで重イオンを高効率に放出できることが記載されている。
特開2004−212181号公報 S. Okihara, et al., "Generationof over 5 MeV carbon ions from a fibrous polytetrafluoroethylene filmirradiated with a 2.4 TW, 50 fs tabletop laser", Appl. Phys. Lett.,Vol.89, No.12, p.121502 (2006). M. Hegelich, et al., "MeVIon Jets from Short-Pulse-Laser Interaction with Thin Foils", Phys. Rev.Lett., Vol.89, No.8, p.085002 (2002).
ところで、レーザ光照射によりターゲットからイオンを放出する際に重イオンの加速の妨げとなるのは、主に、次の2つの原因に因る。第1の原因は、ターゲット物質に元々成分として或いは表面の不純物として含まれている水素が重イオンより先に加速されて、その水素が加速電場のポテンシャルエネルギを消費してしまうという問題である。また、第2の原因は、加速に対する応答が遅い重イオンが超短パルスレーザ光の照射時間(例えば100fs程度)内に電場からエネルギを受け取ることができないという問題である。
特許文献1および非特許文献1,2の何れに記載された技術も、上記の第1の原因に対する対策として、レーザ光照射の際に水素が放出されるのを抑制して、重イオンを高効率に放出できるようにしたものである。しかし、上記の第2の原因に対する対策は為されておらず、ターゲットから放出されるイオンの加速は充分ではない。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、重イオンを加速して更に高速に放出することができるレーザプラズマイオン源用ターゲットおよびレーザプラズマイオン発生装置を提供することを目的とする。
本発明に係るレーザプラズマイオン源用ターゲットは、レーザ光照射に伴って生じる電子雲と表面との間に電場を発生させ該電場によりイオンを放出するものであって、表面において電場の不均一を生じさせる構造を有することを特徴とする。このレーザプラズマイオン源用ターゲットにレーザ光が照射されると、このレーザ光照射に伴って飛び出した電子により電子雲が生じ、この電子雲と表面との間に電場が発生して、該電場によりイオンが放出される。ターゲットの表面において電場の不均一を生じさせる構造が設けられていることにより、電場が大きい領域が生じて、これにより重イオンが加速されて更に高速に放出され得る。表面において電場の不均一を生じさせる構造は、形状に基づくものであってもよいし、誘電率または伝導率の分布に基づくものであってもよい。
本発明に係るレーザプラズマイオン源用ターゲットは、表面に突起構造を有し、この構造により表面において電場の不均一を生じさせるのが好適である。本発明に係るレーザプラズマイオン源用ターゲットは、表面に毛羽立たせた繊維構造を有し、この構造により表面において電場の不均一を生じさせるのが好適である。本発明に係るレーザプラズマイオン源用ターゲットは、表面にカーボンナノチューブが付着した構造を有し、この構造により表面において電場の不均一を生じさせるのが好適である。また、本発明に係るレーザプラズマイオン源用ターゲットは、基板の第1主面に形成された突起構造を有し、この構造により第1主面において電場の不均一を生じさせるとともに、放出すべきイオンを含む物質の層が第1主面に形成され、金属層が基板の第1主面または第2主面に形成されているのが好適である。
本発明に係るレーザプラズマイオン発生装置は、(1) レーザ光を出力する光源と、(2)この光源から出力されるレーザ光が照射され、このレーザ光照射に伴って生じる電子雲と表面との間に電場を発生させ該電場によりイオンを放出する上記の本発明に係るレーザプラズマイオン源用のターゲットと、を備えることを特徴とする。このレーザプラズマイオン発生装置によれば、光源から出力されたレーザ光はレーザプラズマイオン源用ターゲットに照射される。このレーザ光照射に伴って飛び出した電子により電子雲が生じ、この電子雲と表面との間に電場が発生して、該電場によりイオンが放出される。ターゲットの表面において電場の不均一を生じさせる構造が設けられていることにより、電場が大きい領域が生じて、これにより重イオンが加速されて更に高速に放出され得る。
本発明に係るレーザプラズマイオン発生装置は、(1) レーザ光を出力する光源と、(2)この光源から出力されるレーザ光が照射され、このレーザ光照射に伴って生じる電子雲と表面との間に電場を発生させ該電場によりイオンを放出するレーザプラズマイオン源用のターゲットと、(3) そのターゲットへのレーザ光照射の前に、そのターゲットの表面の当該レーザ光照射領域において電場の不均一を生じさせる構造を形成する電場不均一構造形成手段と、を備えることを特徴とする。このレーザプラズマイオン発生装置によれば、ターゲットへのレーザ光照射の前に、電場不均一構造形成手段により、そのターゲットの表面の当該レーザ光照射領域において電場の不均一を生じさせる構造が形成される。そして、光源から出力されたレーザ光はレーザプラズマイオン源用ターゲットに照射される。このレーザ光照射に伴って飛び出した電子により電子雲が生じ、この電子雲と表面との間に電場が発生して、該電場によりイオンが放出される。ターゲットの表面において電場の不均一を生じさせる構造が設けられていることにより、電場が大きい領域が生じて、これにより重イオンが加速されて更に高速に放出され得る。
このレーザプラズマイオン発生装置に含まれる電場不均一構造形成手段は、ターゲットの表面の当該レーザ光照射領域において電場の不均一を生じさせる構造を、機械的,化学的または光学的な手段により形成し得る。当該構造を光学的な手段により形成する場合、電場不均一構造形成手段は、(a) 光源から出力されるレーザ光の一部を分岐して取り出す第1分岐部と、(b) この第1分岐部により分岐されて取り出されたレーザ光を2分岐する第2分岐部と、(c)この第2分岐部により2分岐されたレーザ光をターゲットのレーザ光照射領域において干渉させる干渉光学系と、を含むのが好適である。この場合、干渉光学系により形成される干渉縞により、ターゲットの表面のレーザ光照射領域において電場の不均一を生じさせる構造を形成することができる。
本発明によれば、重イオンを加速して更に高速に放出することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、第1実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット10の構成および動作を示す図である。また、図2は、比較例のレーザプラズマイオン源用ターゲット10Aの構成および動作を示す図である。
図2に示されるように、比較例のターゲット10Aは、両主面が平坦である薄膜からなり、レーザ光91の照射に伴って飛び出した電子により電子雲92を生じ、この電子雲92と表面との間に電場93を発生させ、該電場93によりイオンを放出する。この図でターゲット10Aと電子雲92との間に示された矢印は電気力線を示している。この電気力線は、ターゲット10Aと電子雲92との間で互いに平行になっている。
これに対して、図1に示されるように、本実施形態のターゲット10は、両主面が略平坦である薄膜からなるものの、一方の主面に突起構造11を有している。このターゲット10も、レーザ光91の照射に伴って飛び出した電子により電子雲92を生じ、この電子雲92と表面との間に電場93を発生させ、該電場93によりイオンを放出する。しかし、図1と対比して判るように、矢印で示された電気力線は、ターゲット10と電子雲92との間で互いに平行になっておらず、突起構造11の先端の付近で密になっている。すなわち、電場93が不均一となっている。
なお、ターゲット10,10Aに照射されるレーザ光91は、高強度で短パルスのレーザ光であり、例えば、パルスエネルギが100mJ以上であり、パルス幅が100fs以下であり、ピーク出力は1TW以上である。また、波長が800μmである。また、このレーザ光91は、例えば、軸はずし放物面鏡により集光されてターゲットに照射され、照射時のスポット径が10μm程度であり光強度が1018W/cmである。
電子雲とターゲット表面との間に発生した電場により、イオンが放出され加速される。そのときのイオンの加速度は、電場の強度およびイオンの比電荷(電荷量と質量との比)により決まる。素電荷を単位とし、また、陽子の質量を単位とすると、陽子の比電荷は1であり、重陽子の比電荷は0.5である。イオンの比電荷が小さいほど、該イオンの加速度は小さい。ターゲットから放出されるイオンの加速が有効に起こるのは、パルスレーザ光の持続時間(すなわち、パルス幅の時間)に限られるので、加速が小さく動き始めるのが遅い重イオンは、放出速度が遅い。
しかし、図2に示される比較例に対して、図1に示される本実施形態では、突起構造11の先端の付近では電場が大きくなっており、この電場を利用することで、短時間のうちに重イオンが電場からポテンシャルエネルギを効率よく獲得でき、重イオンをも高速に放出することができる。
なお、図1では、説明の簡明のため突起構造11をひとつだけ描いたが、ターゲット10の表面に分布する重イオンを加速電場の中に置くために、複数の突起11をターゲット10表面に分布させる。また、以降に示す全ての実施形態において突起構造のスケールは例えば200nm以下である。
図3は、第2実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット20の構成および製造方法を示す図である。この図に示されるターゲット20は、表面に毛羽立たせた繊維構造を有し、この構造により表面において電場の不均一を生じさせるものである。ターゲット20は、例えば、PTFEテープ21からなり、以下のようにして製造される。
同図(a)に示されるように、巻かれていたPTFEテープ21は、その一端から順に重水素化ポリスチレンのトルエン溶液22に浸漬され、この溶液22を含浸したPTFEテープ23として再び巻かれる。溶液22を含浸したPTFEテープ23は、トルエンが揮発する前に再び巻かれる。溶液22は、例えば重水素化ポリスチレン2gにトルエン40mLを加えたものである。
続いて、同図(b)に示されるように、溶液22を含浸したPTFEテープ23は巻かれた状態のまま加熱処理されてトルエンが揮発され、これにより、重水素化ポリスチレンを含浸したPTFEテープ24が巻かれた状態で得られる。このとき、PTFEテープ24は、巻かれた状態であって、各層の面が互いに癒着している。
そして、同図(c)に示されるように、重水素化ポリスチレンを含浸したPTFEテープ24は、巻かれて各層の面が互いに癒着している状態から、その癒着が剥がされて、これにより、本実施形態に係るターゲット20が製造される。同図(d)に示されるように、ターゲット20は、癒着が剥がされる際に表面の繊維25が切断されており、表面に毛羽立たせた繊維構造を突起構造として有している。
このような本実施形態に係るターゲット20は、表面に毛羽立たせた繊維構造を有することにより、表面において電場の不均一を生じさせることができ、重イオンを加速して更に高速に放出することができる。なお、表面に毛羽立たせた繊維構造を有するターゲット20は、同図(c)では再び巻かれているが、癒着が剥がされた後に再び巻かれることなくレーザ光が照射されてもよい。すなわち、使用直前まで、重水素化ポリスチレンを含浸したPTFEテープ24が巻かれた状態とされていて、使用の際(すなわち、レーザ光照射の際)に、重水素化ポリスチレンを含浸したPTFEテープ24の一端から順次に癒着が剥がされて本実施形態に係るターゲット20とされてレーザ光が照射されてもよい。
図4は、第2実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット20を用いて重イオンを放出させた結果を示す図である。また、図5は、比較例のレーザプラズマイオン源用ターゲットを用いて重イオンを放出させた結果を示す図である。比較例のターゲットは、上記のターゲット20の製造方法において、重水素化ポリスチレンのトルエン溶液22に浸漬したPTFEテープ21に対して、テープ面同士が癒着しないように例えばヒータ上を通過させるなどして、トルエンを揮発させた後に、そのテープを再び巻いたものであり、表面に毛羽立たせた繊維構造を有していない。
本実施形態および比較例それぞれでは、レーザ光照射条件は互いに同じである。レーザープラズマから飛来したイオンをトムソンパラボラ型イオンエネルギ分析器によりイオンの種類およびエネルギで弁別し、CR-39と呼ばれる透明なプラスチック板にイオンを照射して得られたものである。図4および図5それぞれは、イオンがCR-39の高分子の鎖を切断することで生じた孔をエッチング処理で拡大したものを顕微鏡で観察したものである。大きい孔はエネルギ2.87MeVの6価炭素イオンに対応し、小さい孔はエネルギ0.48MeVの重陽子に対応する。
図5に示される比較例に対して、図4に示される本実施形態では、多くの重イオンが発生していることが明らかである。
図6は、第3実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット30の構成および製造方法を示す図である。この図に示されるターゲット30は、表面にカーボンナノチューブが付着した構造を有し、この構造により表面において電場の不均一を生じさせるものである。ターゲット30は、例えば、金属薄膜テープからなり、以下のようにして製造される。
同図に示されるように、巻かれていた金属薄膜テープ31は、その一端から順に重水素化ポリスチレンのトルエン溶液32に浸漬される。溶液32は、例えば重水素化ポリスチレン2gにトルエン40mLを加えたものに更にカーボンナノチューブが混濁させたものである。金属薄膜テープは切れ易いので、溶液32に浸漬された後の金属薄膜テープ33は、ヒータ39により加熱処理されてトルエンが揮発され、これにより、本実施形態に係るターゲット30が製造される。このようにして製造されるターゲット30は、金属薄膜テープの表面に重水素化ポリスチレンが塗布され、且つ、その表面にカーボンナノチューブを突起構造として有するものである。例えば、金属薄膜テープ31はタンタルやチタンからなり、その厚さは例えば5μm程度である。
このような本実施形態に係るターゲット30は、表面にカーボンナノチューブが付着した構造を有することにより、表面において電場の不均一を生じさせることができ、重イオンを加速して更に高速に放出することができる。なお、表面にカーボンナノチューブが付着した構造を有するターゲット30は、同図では再び巻かれているが、トルエン揮発の後に再び巻かれることなくレーザ光が照射されてもよい。すなわち、使用直前まで、金属薄膜テープ31を溶液32に浸漬することなく、使用の際(すなわち、レーザ光照射の際)に、金属薄膜テープ31が一端から順次に溶液32に浸漬されトルエンが揮発されて本実施形態に係るターゲット30とされてレーザ光が照射されてもよい。
また、本実施形態では、金属薄膜テープが用いられていることから、その金属薄膜に含まれる自由電子がレーザ光照射により電子雲となって、強い電場が形成されて、イオンの加速を促すという効果もある。
図7は、第4実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット40の構成および製造方法を示す図である。この図に示されるターゲット40は、基板の第1主面に形成された突起構造を有し、この構造により第1主面において電場の不均一を生じさせるとともに、放出すべきイオンを含む物質の層が第1主面に形成され、金属層が基板の第1主面または第2主面に形成されている。ターゲット40は、例えば、シリコン単結晶基板からなり、以下のようにして製造される。
同図(a)に示されるように例えば厚さ100μm以下のシリコン単結晶基板41が用意され、この基板41に対して異方性エッチングが施されて、同図(b)に示されるように基板42の第1主面に突起構造43が形成されたものが製造される。そして、同図(c)に示されるように、基板42の第1主面に、放出すべきイオンを含む物質の層44が形成され、基板42の第2主面に、自由電子を供給するための金属層45が形成される。これにより、本実施形態に係るターゲット40が製造される。例えば、放出すべきイオンを含む物質の層44は重水素化ポリスチレンを蒸着したものからなり、金属層45は金からなる。
このような本実施形態に係るターゲット40は、基板42の第1主面に突起構造43が形成された構造を有することにより、表面において電場の不均一を生じさせることができ、重イオンを加速して更に高速に放出することができる。また、放出すべきイオンを含む物質の層44が基板42の第1主面に形成されていることにより、多くの重イオンが放出され得るという効果もある。さらに、自由電子を供給するための金属層45が基板42の第2主面に形成されていることにより、その自由電子がレーザ光照射により電子雲となって、強い電場が形成され、イオンの加速を促すという効果もある。
図8は、第4実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット40を用いた重イオン発生の様子を模式的に示す図である。この図に示されるように、光源81から出力された高強度で短パルスのレーザ光は、軸はずし放物面鏡82により集光されて、ターゲット40の第2主面(突起構造43が形成された第1主面の反対側の面)へレーザ光91が集光照射される。このレーザ光照射に伴い、金属層45から電子が放出され、突起構造43が形成された第1主面の側の外部に電子雲が形成されて、この電子雲とターゲット40との間で不均一な電場が生じる。そして、放出すべきイオンを含む物質の層44からイオン94が放出され、そのイオン94は、突起構造43の先端の付近の強い電場により加速される。なお、ターゲット40へのレーザ光照射を行う際に、ターゲット40を平行移動または回転移動させて、ターゲット40上でレーザ光集光位置を走査することで、レーザ光の各パルスがターゲット40上の異なる位置に照射するようにするのが好ましい。
図9は、第5実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット50およびレーザプラズマイオン発生装置1の構成を示す図である。この図に示されるレーザプラズマイオン発生装置1は、ターゲット50に加えて、光源81、軸はずし放物面鏡82、第1分岐部83、第2分岐部84およびミラーM1〜M9を備えている。
光源81は、ターゲット50に照射されるべき高強度で短パルスのレーザ光を出力する。このパルスレーザ光は例えばテラワット級である。第1分岐部83は、光源81から出力されるレーザ光の一部を分岐し取り出して第2分岐部84へ出力し、残部を軸はずし放物面鏡82へ出力する。軸はずし放物面鏡82は、第1分岐部83から到達したレーザ光91を入力して、そのレーザ光91を集光してターゲット50の領域52に照射する。
第2分岐部84は、第1分岐部83から到達したレーザ光を2分岐して、その2分岐したレーザ光の各々をミラーM1,M7へ出力する。ミラーM1〜M6それぞれは、第2分岐部84からミラーM1へ到達したレーザ光95を順次に反射させてターゲット50に照射する。ミラーM7〜M9それぞれは、第2分岐部84からミラーM7へ到達したレーザ光96を順次に反射させてターゲット50に照射する。
このとき、第2分岐部84からミラーM1〜M6を経てターゲット50に照射されるレーザ光95と、第2分岐部84からミラーM7〜M9を経てターゲット50に照射されるレーザ光96とは、図10に示されるようにターゲット50上の共通の領域51に照射される。また、ミラーM2,M3の位置が調整されることにより、ターゲット50の領域51に照射されるレーザ光95,96それぞれの光路長は互いに略等しく設定される。したがって、ターゲット50の領域51においてレーザ光95,96が干渉して干渉縞が形成される。すなわち、これらミラーM1〜M9は干渉光学系を構成している。
ターゲット50は、例えばタンタルやチタン等からなる金属薄膜テープであり、図中で矢印により示される方向に移動する。その移動方向に関し、ターゲット50において干渉縞が形成される領域51は、軸はずし放物面鏡82により集光されたレーザ光91が照射される領域52に対して上流側に位置する。また、軸はずし放物面鏡82により集光されたレーザ光91がターゲット50の一方の面に照射され、ミラーM6,M9からレーザ光95,96がターゲット50の他方の面に照射される。
このレーザプラズマイオン発生装置1では、ターゲット50の領域51において干渉縞により加工されて微細突起構造が形成され、ターゲット50の移動に伴い、その干渉縞が形成された部分が領域52に到達して、軸はずし放物面鏡82により集光されたレーザ光91が領域52に照射される。このレーザ光91の照射により、ターゲット50の領域52から金属イオンが放出される。なお、ターゲット50の領域51において形成される干渉縞により、微細突起構造が形成されるだけでなく、ターゲット50に付着している不純物である水素が除去され得る。
第1実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット10の構成および動作を示す図である。 比較例のレーザプラズマイオン源用ターゲット10Aの構成および動作を示す図である。 第2実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット20の構成および製造方法を示す図である。 第2実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット20を用いて重イオンを放出させた結果を示す図である。 比較例のレーザプラズマイオン源用ターゲットを用いて重イオンを放出させた結果を示す図である。 第3実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット30の構成および製造方法を示す図である。 第4実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット40の構成および製造方法を示す図である。 第4実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット40を用いた重イオン発生の様子を模式的に示す図である。 第5実施形態に係るレーザプラズマイオン源用ターゲット50およびレーザプラズマイオン発生装置1の構成を示す図である。 ターゲット50へのレーザ光95,96の照射の様子を示す図である。
符号の説明
1…レーザプラズマイオン発生装置、10,20,30,40,50…レーザプラズマイオン源用ターゲット、81…光源、82…軸はずし放物面鏡、83…第1分岐部、84…第2分岐部。

Claims (8)

  1. レーザ光照射に伴って生じる電子雲と表面との間に電場を発生させ該電場によりイオンを放出するレーザプラズマイオン源用のターゲットであって、前記表面において前記電場の不均一を生じさせる構造を有することを特徴とするターゲット。
  2. 前記表面に突起構造を有し、この構造により前記表面において前記電場の不均一を生じさせる、ことを特徴とする請求項1記載のターゲット。
  3. 前記表面に毛羽立たせた繊維構造を有し、この構造により前記表面において前記電場の不均一を生じさせる、ことを特徴とする請求項1記載のターゲット。
  4. 前記表面にカーボンナノチューブが付着した構造を有し、この構造により前記表面において前記電場の不均一を生じさせる、ことを特徴とする請求項1記載のターゲット。
  5. 基板の第1主面に形成された突起構造を有し、この構造により前記第1主面において前記電場の不均一を生じさせるとともに、放出すべきイオンを含む物質の層が前記第1主面に形成され、金属層が前記基板の前記第1主面または第2主面に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載のターゲット。
  6. レーザ光を出力する光源と、
    この光源から出力されるレーザ光が照射され、このレーザ光照射に伴って生じる電子雲と表面との間に電場を発生させ該電場によりイオンを放出する請求項1〜5の何れか1項に記載のレーザプラズマイオン源用のターゲットと、
    を備えることを特徴とするレーザプラズマイオン発生装置。
  7. レーザ光を出力する光源と、
    この光源から出力されるレーザ光が照射され、このレーザ光照射に伴って生じる電子雲と表面との間に電場を発生させ該電場によりイオンを放出するレーザプラズマイオン源用のターゲットと、
    そのターゲットへのレーザ光照射の前に、そのターゲットの表面の当該レーザ光照射領域において前記電場の不均一を生じさせる構造を形成する電場不均一構造形成手段と、
    を備えることを特徴とするレーザプラズマイオン発生装置。
  8. 電場不均一構造形成手段は、
    前記光源から出力されるレーザ光の一部を分岐して取り出す第1分岐部と、
    この第1分岐部により分岐されて取り出されたレーザ光を2分岐する第2分岐部と、
    この第2分岐部により2分岐されたレーザ光を前記ターゲットの前記レーザ光照射領域において干渉させる干渉光学系と、
    を含むことを特徴とする請求項7記載のレーザプラズマイオン発生装置。
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