JP2009014387A - 電流検出装置、および、燃料電池 - Google Patents

電流検出装置、および、燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】検出対象の検出面における複数の領域から部分電流値を検出する検出装置において、その装置構成を簡易にする技術を提供すること。
【解決手段】検出対象の検出面において、複数に分割される各領域をそれぞれ貫く方向に流れる電流を、それぞれ検出するための電流検出装置であって、検出対象の検出面の各領域に対向して設けられると共に、検出対象との間の接触抵抗値がそれぞれ同程度となるように検出対象に押圧される複数のプローブと、複数のプローブに流れる電流を合流させて同一電位とする合流部と、検出面の各領域と、その領域に対応する各プローブの所定点との間の電位差を検出する電位差検出部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、検出対象の検出面において、複数に分割される各領域をそれぞれ貫く方向に流れる電流を、それぞれ検出するための技術に関する。
従来から、燃料電池の流路設計評価や故障検知、品質保証といった種々の目的のために、燃料電池の電流密度分布を知りたいという要望があった。この電流密度分布を知るためには、燃料電池のセパレータにおいて、複数に分割される各領域をそれぞれ貫く方向に流れる電流の電流値(以下では、部分電流値とも呼ぶ)を検出する必要がある。このような部分電流値を検出する方法として、例えば、燃料電池のセパレータの各領域に、それぞれプローブを配置し、各プローブを通る電流値をセンサで検出することにより部分電流値を求める検出装置が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006−234566号公報
しかしながら、上記特許文献1の検出装置は、各プローブを通る電流値を検出するためにそれぞれ電流センサを配置する必要があり、装置が複雑になるという問題があった。なお、このような問題は、燃料電池に限られず、その他の電流を発生させる装置に共通する問題である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、検出対象の検出面における複数の領域から部分電流値を検出する検出装置において、その装置構成を簡易にする技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 検出対象の検出面において、複数に分割される各領域をそれぞれ貫く方向に流れる電流を、それぞれ検出するための電流検出装置であって、前記検出対象の前記検出面の各領域に対向して設けられると共に、前記検出対象との間の接触抵抗値がそれぞれ同程度となるように前記検出対象に押圧される複数のプローブと、前記複数のプローブに流れる電流を合流させて同一電位とする合流部と、前記検出面の各領域と、その領域に対応する各プローブの所定点との間の電位差を検出する電位差検出部と、を備えることを要旨とする。
上記構成の電流検出装置によれば、電流センサ等を用いることなく部分電流値を検出することができるので、装置構成を簡易にすることができる。
[適用例2]適用例1に記載の電流検出装置において、前記電位差検出部が、検出した前記電位差に基づいて、各領域をそれぞれ貫く方向に流れる前記電流の電流値を検出する制御部を備えることを特徴とする電流検出装置。
このようにすれば、各領域の上記電流値を検出し、検出面の電流密度分布を求めることができる。
[適用例3]適用例2に記載の電流検出装置において、前記制御部は、前記検出対象の前記検出面と前記プローブとの接触界面の電位差に基づいて、前記電流値を検出することを特徴とする電流検出装置。
このようにすれば、各領域の上記電流値を検出し、検出面の電流密度分布を求めることができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれかに記載の電流検出装置において、前記制御部は、前記検出対象において、前記プローブとの接触部同士の間の抵抗値である接触部間抵抗値と、前記電位差と、に基づいて、前記電流値を検出することを特徴とする電流検出装置。
このようにすれば、各領域の上記電流値を正確に検出することができ、検出面の電流密度分布を求めることができる。
[適用例5]適用例1ないし適用例4のいずれかに記載の電流検出装置において、各プローブは、立方体であることを特徴とする電流検出装置。
このようにすれば、各プローブと検出対象との接触抵抗を、それぞれ略均一にすることができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載の電流検出装置において、前記検出対象は、少なくとも1つ以上の燃料電池のセルアセンブリであることを特徴とする電流検出装置。このようにすれば、燃料電池のセルアセンブリの電流密度分布を求めることができる。
[適用例7]検出対象の検出面において、複数に分割される各領域をそれぞれ貫く方向に流れる電流を、それぞれ検出するための電流検出装置であって、前記検出対象の前記検出面の各領域に対向して設けられ複数のプローブと、前記複数のプローブに流れる電流を合流させて同一電位とする合流部と、を備え、前記複数のプローブは、前記合流部との間の接触抵抗値がそれぞれ同程度となるように前記合流部から押圧され、さらに、前記合流部と、各プローブの所定点との間の電位差を検出する電位差検出部と、を備えることを要旨とする。
上記構成の電流検出装置によれば、電流センサ等を用いることなく部分電流値を検出することができるので、装置構成を簡易にすることができる。
[適用例8]燃料電池であって、触媒電極と、前記触媒電極の外側に設けられるセパレータと、前記セパレータの外側面において、複数に分割される各領域に対向して設けられると共に、前記セパレータとの間の接触抵抗がそれぞれ同程度となるように前記セパレータに押圧される複数のプローブと、前記複数のプローブに流れる電流を合流させて同一電位とする合流部と、
前記セパレータの各領域と、その領域に対応する各プローブの所定点との間の電位差を検出する電位差検出部と、を備えることを要旨とする。
上記構成の燃料電池によれば、電流センサ等を用いることなく部分電流値を検出することができるので、装置構成を簡易にすることができる。
なお、本発明は、上記した電流検出装置や燃料電池だけでなく、例えば、燃料電池のセルアセンブリやこれらを搭載した移動体(例えば、自動車など)の他の装置発明の態様として実現することができる。また、装置発明としての態様だけでなく、部分電流値を検出するための検出方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。さらには、それら方法や装置を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
また、本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、上記装置の動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき次の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.電流検出装置:
図1は、本発明の第1実施例における電流検出装置100と検出対象としてのセルアセンブリ200の概略構成図である。電流検出装置100は、複数のプローブ120と、電流集合板111,112と、電流集合板111と電流集合板112との間に電気的に接続された抵抗である負荷110と、電圧センサ140と、電位検出プローブ130と、制御回路400と、を備えている。
セルアセンブリ200は、固体高分子型燃料電池であり、膜電極接合体202と、膜電極接合体202を両側から挟むカーボン製の2つのセパレータ203、204と、を備える。2つのセパレータ203、204には、膜電極接合体202側に反応ガスが流れるガス流路(図示せず)が形成されている。膜電極接合体202は、電解質膜(図示せず)と、その電解質膜を挟持する触媒電極(図示せず)から成る。電解質膜は、例えば、パーフルオロフルホン酸(ナフィオン(登録商標))から成り、触媒電極は、例えば、白金を担持したカーボンと電解質とから成る。セルアセンブリ200は、触媒電極において、電気化学反応によって電力を生成し、2つのセパレータ203、204を介して外部に出力する。なお、膜電極接合体202、電流集合板111,112などを積層する方向を積層方向とも呼び、これらの部材の接合面に沿った方向を面方向とも呼ぶ。
本実施例の電流検出装置100は、上述したように、セルアセンブリ200を検出対象としている。具体的には、電流検出装置100は、セルアセンブリ200におけるセパレータ204の各領域に対応する部分電流値を検出する。この部分電流値は、セルアセンブリ200において、セパレータ204と対向する膜電極接合体202における触媒電極面の各領域における電気化学反応の反応状態を表していると言える。部分電流値についての詳細は後述する。
図2は、セルアセンブリ200におけるセパレータ204の各領域から出力される電流値を検出するための複数のプローブ120の拡大図である。各プローブ120は、それぞれ略立方体形状であり、真鋳で形成されている。また、各プローブ120は、触媒電極面に対向する位置であって、セルアセンブリ200のセパレータ204に、格子状に配置されている。各プローブ120の間隔は、約3mmに設定されている。なお、各プローブ120には、セパレータ204との当接面に、後述する凹部が形成されている。
本実施例の電流検出装置100は、各プローブ120を通る電流値(以下では、電流値ΔIaと呼ぶ)を、そのプローブ120に対向するセルアセンブリ200におけるセパレータ204の各領域における部分電流値として検出する。
電流検出装置100の電流集合板111,112は、所定の締結部材(図示せず)によって、セルアセンブリ200を、面方向に均一な所定の押圧力(以下では、押圧力Fkと呼ぶ)で積層方向に押圧している。それに伴い、各プローブ120は、同程度な所定の押圧力(以下では、押圧力Fcと呼ぶ)で、セパレータ204を押圧している。従って、各プローブ120とセパレータ204との接触に起因して生じる接触抵抗(以下では、接触抵抗値Rc1と呼ぶ)は、同程度となっている。なお、この接触抵抗値Rc1は、押圧力Fkの値によって決まる。本実施例では、検定により、接触抵抗値Rc1と、押圧力Fkとの関係式(以下では、検定式P1と呼ぶ)を予め求めておく。
図3は、図2におけるA−A断面図である。プローブ120は、図3に示すように、セパレータ204との当接面において、略中央に凹部120aを有している。電位検出プローブ130は、セパレータ204(表面)の電位V1を検出するための装置であり、図3に示すように、導電性突起部131と、筒部132と、筒部132内に挿入されるスプリング部133と、を備え、凹部120a内に配置される。導電性突起部131は、真鋳で形成され、一方の端部が、丸みを帯びた凸部となっており、セパレータ204と接触している。それに伴い、導電性突起部131は、セパレータ204の接触部分と同電位とみなすことができる。また、導電性突起部131は、他方の端部が、平面部となっており、スプリング部133により所定の押圧力で押圧される。なお、セパレータ204の厚さ方向の電位勾配は、ほとんどないものとする。
また、導電性突起部131の平面部は、図3に示すように、リード線10と接続されている。このリード線10は、スプリング部133の中空部、プローブ120内部を通り、電圧センサ140と接続されている。さらに、プローブ120において、セパレータ204との当接面と凹部120aとの交差部分が、図3に示すように、リード線11と接続されている。以下では、この交差部分(プローブ120における当接面)の電位を電位V2とする。リード線11は、プローブ120内部を通り、電圧センサ140と接続されている。各リード線10,11は、接続部以外の部分は、エナメル等で絶縁被覆されている。なお、スプリング部133とプローブ120とは、絶縁されている。
電圧センサ140は、上述のように、各リード線10,11と接続され、各プローブ120が配置された領域に対応するセパレータ204の電位V1と、各プローブ120において、セパレータ204との当接面における電位V2と、の電位差、すなわち、各プローブ120とセパレータ204との接触界面の電位差をそれぞれ検出するセンサである。この電位差を以下では、電位差ΔVaと呼ぶ。
制御回路400は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行するCPU(図示せず)と、CPUで各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納されたROM(図示せず)と、同じくCPUで各種演算処理をするのに必要な各種データが一時的に読み書きされるRAM(図示せず)と、各種信号を入出力する入出力ポート(図示せず)等を備える。そして、この制御回路400は、電圧センサ140と接続され、電位差ΔVaを検出し、それに基づいて、部分電流値としての電流値ΔIaを検出する。
A2.部分電流値の検出:
図4は、電流検出装置100とセルアセンブリ200とで構成される電気回路の等価回路を示している。この等価回路は、主に、接触部間抵抗値Rbと、上述の接触抵抗値Rc1と、プローブ抵抗値Rc2と、接触抵抗値Rc3と、負荷抵抗値RLと、で構成されている。接触部間抵抗値Rbは、隣接するプローブ120同士の間におけるセパレータ204の内部抵抗値である。プローブ抵抗値Rc2は、プローブ120の内部抵抗値である。接触抵抗値Rc3は、プローブ120とセパレータ204との接触に起因して生ずる接触抵抗値である。負荷抵抗値RLは、負荷110の内部抵抗値である。
本実施例の電流検出装置100において、制御回路400は、検定式P1から接触抵抗値Rc1を算出し、電圧センサ140から、各プローブ120とセパレータ204との接触境界面の電位差ΔVaを検出し、そして、下記の式(1)から、各プローブ120を通る電流値ΔIaを部分電流値として検出する。
ΔIa=ΔVa/Rc1・・・(1)
以上のように、本実施例の電流検出装置100では、プローブ120とセパレータ204との間の接触抵抗値Rc1に起因する電位差ΔVaに基づいて、電流値ΔIaを検出するようにしている。このようにすれば、各プローブ120に電流センサを取り付けることなく、各プローブ120を通る電流値を検出することができる。電圧センサ140は、電流センサに比べて、比較的小型化が可能であるので、装置が複雑になることを抑制することができる。そして、装置全体を小型化することができる。
なお、上記接触抵抗値Rc1は、接触部間抵抗値Rbの3割以下が好ましく、接触部間抵抗値Rbの2割以下がさらに好ましく、接触部間抵抗値Rbの1割以下が特に好ましい。このようにすれば、セパレータ204において、面方向に流れる電流を抑制することができる。そうすると、各電流値ΔIaは、そのプローブ120が対向するセルアセンブリ200(触媒電極面)の各領域における電流値を精度よく示すことが可能となる。従って、各電流値ΔIaを精度が高い部分電流値として用いることができる。
また、各プローブ120は、略立方体形状である。従って、電流集合板111によって、セパレータ204に押圧した場合に、各プローブ120とセパレータ204との接触抵抗を、それぞれ略均一にすることができる。
セルアセンブリ200は、請求項における検出対象に該当し、プローブ120は、請求項におけるプローブに該当し、電流集合板111は、請求項における合流部に該当し、制御回路400は、請求項における電位差検出部または制御部に該当する。
B.第2実施例:
B1.電流検出装置:
図5は、第2実施例における電流検出装置100aの一部を示す断面図である。この図5は、図3に対応している。本実施例の電流検出装置100aは、基本的に、第1実施例の電流検出装置100と同様の構成であるが、電流検出装置100aは、以下の点で、電流検出装置100と相違する。すなわち、電流検出装置100aは、図5に示すように、電圧センサ140と接続されるリード線11aの他端が、プローブ120において、電流集合板111との当接面(以下では、当接面Gとも呼ぶ)の略中央部に接続されている。以下では、このプローブ120において、当接面Gにおける略中央部の電位を電位V3とする。なお、電流検出装置100aにおいて、電流検出装置100と同様の部分は、同じ符号を用いる。
B2.部分電流値の検出:
図6は、本実施例の電流検出装置100aとセルアセンブリ200とで構成される電気回路の等価回路を示している。本実施例の電流検出装置100aにおいて、制御回路400は、検定式P1から接触抵抗値Rc1を算出し、電圧センサ140から、セパレータ204と、プローブ120の当接面Gとの間の電位差ΔVbを検出し、既知のプローブ抵抗値Rc2を用いて、下記の式(2)から、各プローブ120を通る電流値ΔIbを部分電流値として検出する。
ΔIb=ΔVb/(Rc1+Rc2)・・・(2)
以上のように、本実施例の電流検出装置100aでは、プローブ120とセパレータ204との間の接触抵抗値Rc1、および、プローブ120のプローブ抵抗値Rc2に起因する電位差ΔVbに基づいて、電流値ΔIbを検出するようにしている。このようにすれば、各プローブ120に電流センサを取り付けることなく、各プローブ120を通る電流値を検出することができるので、装置が複雑になることを抑制することができる。また、装置を小型化することができる。
なお、上記接触抵抗値Rc1とプローブ抵抗値Rc2との合成抵抗値は、接触部間抵抗値Rbの3割以下が好ましく、接触部間抵抗値Rbの2割以下がさらに好ましく、接触部間抵抗値Rbの1割以下が特に好ましい。このようにすれば、セパレータ204において、面方向に流れる電流を抑制することができる。そうすると、各電流値ΔIbは、そのプローブ120が対向するセルアセンブリ200(触媒電極面)の各領域における電流値を精度よく示すことが可能となる。従って、各電流値ΔIbを精度が高い部分電流値として用いることができる。
C.第3実施例:
C1.電流検出装置:
第3実施例の電流検出装置100bは、第1実施例の電流検出装置100と同様の構成である。しかし、本実施例の電流検出装置100bは、部分電流値を検出する場合において、セルアセンブリ200のセパレータ204の面方向に流れる電流(または、セパレータ204において、各プローブ120との接触部間の電位差)を考慮している点で、第1実施例の電流検出装置100と相違する。以下に具体的に説明する。電流検出装置100bにおいて、各部の符号は、電流検出装置100と同様の符号を用いる。
図7は、本実施例の電流検出装置100bにおいて、等価回路の一部を抜き出して示した説明図である。この図は、説明をわかり易くするために、ある2つのプローブ120を対象にした等価回路である。本実施例の電流検出装置100bでは、上述のように、セパレータ204の面方向に流れる電流を考慮するため、膜電極接合体202(触媒電飾層)の各領域から生じる電流値を部分電流値として検出する。この電流値をi1,i2とする。また、セパレータ204における電位をV1a,V1bとし、電流集合板111の電位をV4とする。さらに、接触抵抗値Rc1とプローブ抵抗値Rc2と接触抵抗値Rc3とを合わせた抵抗を合成抵抗値Rcとする。また、プローブ120を流れる電流値をi3,i4とする。なお、V1b>V1aと仮定する。
図7の等価回路において、キルヒホッフの法則により以下の式が導出される。
i1+i2=i3+i4・・・(3)
i3=i1+i5・・・(4)
i4=i2−i5・・・(5)
さらに、各部分の電位に着目すると以下の式が導出される。
v1a=v1b−Rb×i5・・・(6)
V4=V1a−Rc×i3・・・(7)
V4=V1b−Rc×i4・・・(8)
式(3)〜式(8)の連立方程式を解くと以下の式が導出される。
i1=i3+Rc/Rb(i3−i4)・・・(9)
i2=i4+Rc/Rb(−i3+i4)・・・(10)
ところで、プローブ120が接触する部分を含む各等価回路を検出対象の各要素として捉えると、各等価回路間の関係を確定系として2次元的にモデル化することができる。そして、制御回路400は、このようにして構成されたモデルを、有限要素法等を用いた解析ツールによって解くことで、膜電極接合体202(触媒電飾層)の各領域から生じる電流値(例えば、i1,i2)を部分電流値として検出する。なお、制御回路400は、電流値i3,i4は、例えば、上記式(1)より検出する。
以上のように、本実施例の電流検出装置100bでは、セルアセンブリ200のセパレータ204の面方向に流れる電流(例えば、i5)を考慮して、膜電極接合体202(触媒電飾層)の各領域から生じる電流値を部分電流値として検出しているので、部分電流値の検出精度を向上させることができる。
D.変形例:
以上、本発明のいくつかの実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形例が可能である。
D1.変形例1:
図8は、検出対象としての燃料電池を表す図である。
上記実施例の電流検出装置は、セルアセンブリ200を検出対象としているが、本発明はこれに限られるものではなく、種々の装置を検出対象とすることができる。例えば、電流検出装置は、図8に示すように、複数のセルアセンブリ200を備えた燃料電池を検出対象とし、この燃料電池が出力する部分電流値を検出するようにしてもよい。このようにしても上記実施例と同様の効果を奏することができる。
D2.変形例2:
本発明を、上記実施例の電流検出装置と、上記セルアセンブリ200とからなる一つの燃料電池に適用してもよい。また、本発明を、上記実施例の電流検出装置を搭載した移動体に適用してもよい。この場合、移動体としては、自動車、電車、リニアモーターカ、飛行機、船等を含む概念である。
D3.変形例3:
上記実施例の電流検出装置では、プローブ120は、真鋳で形成されているが、本発明はこれに限られるものではない。プローブ120は、剛性が比較的高く、プローブ抵抗値Rc2が比較的低い材料で形成されることが好ましい。例えば、プローブ120を、金、銀、白金、銅、ステンレス、アルミ、鉄等で形成するようにしてもよい。
D4.変形例4:
上記第1実施例の電流検出装置100は、接触抵抗値Rc1に起因する電位差ΔVaに基づいて、プローブ120に流れる電流値を検出するようにしているが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、電流検出装置100は、接触抵抗値Rc3に起因する電位差ΔVcに基づいて、プローブ120に流れる電流値ΔIcを検出するようにしてもよい(下記(11)式参照)。なお、この場合、各プローブ120は、電流集合板111から、同程度な所定の押圧力で押圧されている。このようにすれば、各プローブ120に電流センサを取り付けることなく、各プローブ120を通る電流値を検出することができるので、装置が複雑になることを抑制することができる。また、装置を小型化することができる。
ΔIc=ΔVc/Rc3・・・(11)
本発明の第1実施例における電流検出装置100と検出対象としてのセルアセンブリ200の概略構成図である。 セルアセンブリ200におけるセパレータ204の各領域から出力される電流値を検出するための複数のプローブ120の拡大図である。 図2におけるA−A断面図である。 電流検出装置100とセルアセンブリ200とで構成される電気回路の等価回路を示している。 第2実施例における電流検出装置100aの一部を示す断面図である。 第2実施例の電流検出装置100aとセルアセンブリ200とで構成される電気回路の等価回路を示している。 第3実施例の電流検出装置100bにおいて等価回路の一部を抜き出して示した説明図である。 検出対象としての燃料電池を表す図である。
符号の説明
100,100a,100b...電流検出装置
110...負荷
111...電流集合板
112...電流集合板
120...プローブ
130...電位検出プローブ
140...電圧センサ
200...セルアセンブリ
202...膜電極接合体
203...セパレータ
204...セパレータ
400...制御回路
ΔIa,ΔIb,ΔIc...部分電流値
Rb...接触部間抵抗値
Rc1...接触抵抗値
Rc2...プローブ抵抗値
Rc3...接触抵抗値

Claims (8)

  1. 検出対象の検出面において、複数に分割される各領域をそれぞれ貫く方向に流れる電流を、それぞれ検出するための電流検出装置であって、
    前記検出対象の前記検出面の各領域に対向して設けられると共に、前記検出対象との間の接触抵抗値がそれぞれ同程度となるように前記検出対象に押圧される複数のプローブと、
    前記複数のプローブに流れる電流を合流させて同一電位とする合流部と、
    前記検出面の各領域と、その領域に対応する各プローブの所定点との間の電位差を検出する電位差検出部と、
    を備えることを特徴とする電流検出装置。
  2. 請求項1に記載の電流検出装置において、
    前記電位差検出部が、検出した前記電位差に基づいて、各領域をそれぞれ貫く方向に流れる前記電流の電流値を検出する制御部を備えることを特徴とする電流検出装置。
  3. 請求項2に記載の電流検出装置において、
    前記制御部は、
    前記検出対象の前記検出面と前記プローブとの接触界面の電位差に基づいて、前記電流値を検出することを特徴とする電流検出装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の電流検出装置において、
    前記制御部は、
    前記検出対象において、前記プローブとの接触部同士の間の抵抗値である接触部間抵抗値と、前記電位差と、に基づいて、前記電流値を検出することを特徴とする電流検出装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電流検出装置において、
    各プローブは、立方体であることを特徴とする電流検出装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電流検出装置において、
    前記検出対象は、少なくとも1つ以上の燃料電池のセルアセンブリであることを特徴とする電流検出装置。
  7. 検出対象の検出面において、複数に分割される各領域をそれぞれ貫く方向に流れる電流を、それぞれ検出するための電流検出装置であって、
    前記検出対象の前記検出面の各領域に対向して設けられ複数のプローブと、
    前記複数のプローブに流れる電流を合流させて同一電位とする合流部と、を備え、
    前記複数のプローブは、前記合流部との間の接触抵抗値がそれぞれ同程度となるように前記合流部から押圧され、さらに、
    前記合流部と、各プローブの所定点との間の電位差を検出する電位差検出部と、
    を備えることを特徴とする電流検出装置。
  8. 燃料電池であって、
    触媒電極と、
    前記触媒電極の外側に設けられるセパレータと、
    前記セパレータの外側面において、複数に分割される各領域に対向して設けられると共に、前記セパレータとの間の接触抵抗がそれぞれ同程度となるように前記セパレータに押圧される複数のプローブと、
    前記複数のプローブに流れる電流を合流させて同一電位とする合流部と、
    前記セパレータの各領域と、その領域に対応する各プローブの所定点との間の電位差を検出する電位差検出部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池。
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