JP2009014218A - 温水暖房装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】暖房端末器に対し必要な熱量を最適な温度で連続的に供給することが可能な温水暖房装置を提供する。
【解決手段】熱源機1で加熱した温水を家屋2内の暖房端末器3へ循環させて暖房を行うようにした温水暖房装置において、熱源機1から循環温水への熱交換量qrが、予め設定された家屋2の熱損失係数Qと、予め設定された家屋2の延床面積Aと、外気温度Taと、予め設定された設定室温Tsとから算定した理論暖房負荷qtになるように熱源機1の加熱量および/または暖房端末器3へ循環温水の流量を制御するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】熱源機1で加熱した温水を家屋2内の暖房端末器3へ循環させて暖房を行うようにした温水暖房装置において、熱源機1から循環温水への熱交換量qrが、予め設定された家屋2の熱損失係数Qと、予め設定された家屋2の延床面積Aと、外気温度Taと、予め設定された設定室温Tsとから算定した理論暖房負荷qtになるように熱源機1の加熱量および/または暖房端末器3へ循環温水の流量を制御するようにした。
【選択図】図1
Description
この発明は、家屋を温水が循環する暖房端末器で暖房する温水暖房装置に関するものである。
従来よりこの種の温水暖房装置では、図2に示すように、熱源機101で加熱した温水を温水ラジエーターや床暖房パネル等の暖房端末器102に循環させて暖房を行うようにしているもので、暖房端末器102への温水経路途中に熱動弁103を設け、熱源機101からは一定温度の温水を暖房端末器に対して送出し、熱動弁103において過暖房時に温水の供給を絞るか停止することで室温を制御しているものである。(例えば特許文献1参照)
特開平10−2565号公報
ところが、このような従来の温水暖房装置においては、熱動弁の開閉によって室温を調節しようとしているものであるため、間欠的に熱を供給することとなり、暖房端末器の温度が安定しないと共に、過大な熱供給となり易く、放熱ロスが大きく暖房効率が良くないものであった。
本発明は、上記課題を解決するため、熱源機で加熱した温水を家屋内の暖房端末器へ循環させて暖房を行うようにした温水暖房装置において、前記熱源機から循環温水への熱交換量が所定値になるように前記熱源機の加熱量および/または前記暖房端末器へ循環温水の流量を制御するようにした。
また、前記所定値を、予め設定された家屋の熱損失係数と、予め設定された家屋の床面積と、外気温度と、予め設定された設定室温とから算定した理論暖房負荷とした。
また、暖房運転開始後室温が安定してからの外気温度と、検出室温と、設定室温と、前記熱損失係数とから該熱損失係数を補正し、前記熱源機から循環温水への熱交換量が補正後の熱損失係数を用いた理論暖房負荷になるように前記熱源機の加熱量を制御するようにした。
本発明によれば、暖房端末器に対し必要な熱量を最適な温度で連続的に供給することが可能となり、室温および暖房端末器の温度が安定すると共に、暖房効率が向上して省エネルギーとなるものである。
次に本発明の一実施形態の温水暖房装置を図1に基づいて説明する。
1はこの温水を加熱して供給する熱源機、2は被暖房空間である家屋、3は家屋2内に設置された暖房端末器としての床暖房パネル、4は往き管5と戻り管6で構成され熱源機1で加熱された温水を床暖房パネル3へ循環供給させるための暖房循環回路である。
1はこの温水を加熱して供給する熱源機、2は被暖房空間である家屋、3は家屋2内に設置された暖房端末器としての床暖房パネル、4は往き管5と戻り管6で構成され熱源機1で加熱された温水を床暖房パネル3へ循環供給させるための暖房循環回路である。
次に前記熱源機1について詳細に説明すると、7は暖房循環回路4途中に設けられ、温水を加熱するための熱交換器、8はこの熱交換器7を加熱する加熱源で、バーナ装置、ヒートポンプ装置、ヒートポンプ装置により加熱貯湯された温水等により熱交換器7を適宜加熱できるものであればよいものである。暖房循環回路4の往き管5には、温水の膨張を吸収する開放式あるいは密閉式の温水膨張タンク9、床暖房パネル3への温水の往き温度Toを検出する往き温水温度センサ10が設けられ、また、暖房循環回路4の戻り管6には、温水を循環させる暖房循環ポンプ11、温水の循環流量Fを検出する流量センサ12、床暖房パネル3からの温水の戻り温度Tiを検出する戻り温水温度センサ13が設けられている。14は外気温度Taを検出するための外気温度センサ、15はこれら熱源機1の各部の作動を制御する制御装置である。
16は家屋2内の床暖房パネル3の近傍に設けられ、暖房運転の開始、停止および家屋2内の所望の暖房温度(設定室温Ts)を設定する各種操作部を有したリモコン、17はリモコン16に設けられ、家屋2内の室温Trを検出する室温センサであり、これらリモコン16、室温センサ17は前記熱源機1の制御装置15に有線あるいは無線にて信号接続されているものである。
ここで、前記家屋2は建物全体の断熱性能を示す熱損失係数Q値(w/m2k)が予め算出されており、所定の延床面積A(m2)を有しているもので、前記リモコン16の操作によって熱損失係数Qと延床面積Aが入力可能としている。
前記制御装置15は、予め設定された家屋の熱損失係数Qと、予め設定された家屋の床面積Aと、外気温度Taと、予め設定された設定室温Tsとから理論暖房負荷qtを下の数式1に基づいて算出する。
(数1)
理論暖房負荷qt=Q・A・(Ts−Ta)
理論暖房負荷qt=Q・A・(Ts−Ta)
また、前記制御装置15は、往き温度Toと、戻り温度Tiと、循環流量Fと、予め設定された温水の比重ρ、比熱cとから熱源機1から温水へ熱交換された熱量qrを下の数式2に基づいて算出する。
(数2)
熱交換量qr=ρ・c・F・(To−Ti)
熱交換量qr=ρ・c・F・(To−Ti)
そして、前記制御装置15は、熱源機1から循環温水への熱交換量qrが理論暖房負荷qtになるように熱源機1の加熱量および/または暖房循環ポンプ11による循環温水の流量Fを制御するようにした。
具体的には、暖房循環ポンプ11の能力を固定したまま往き温度Toと戻り温度Tiの差が変化するように加熱量を増減したり、あるいは、往き温度Toと戻り温度Tiの差を固定するように加熱量を増減しつつ暖房循環ポンプ11の能力を増減したりすることによって熱交換量qrが理論暖房負荷qtに一致するように熱源機1を制御するようにしているものである。
このように家屋2内に供給する熱量を家屋2の性能に基づいた理論暖房負荷qrにすることで、家屋2から外気へ放熱する分の熱量と等しい熱量を熱源機1が供給し、余分な熱量が供給されないため、必要な熱量を連続的に供給することが可能となり、室温および暖房端末器の温度が安定すると共に、家屋2側で求められる熱量が供給されるため、結果的に最適な温度の温水が床暖房パネル3に供給されることとなり、余分な放熱がなくなって暖房効率が向上して省エネルギーとなるものである。
ここで、家屋2内の居住者の活動によって内部発熱量や計画外換気が発生し、実際の暖房負荷は理論暖房負荷qrに必ずしも一致しないことがある。さらには家屋2自体の経年変化や荒天時の自然換気量の増大によって家屋2自体の熱損失係数Qが変化し、実際の暖房負荷と理論暖房負荷qrが乖離してしまうことがある。そのため、実際の暖房負荷と理論暖房負荷qrの過不足によって安定暖房時の検出室温Trが設定室温Tsと乖離してしまうことがあった。
しかし、前記制御装置15は、熱源機1の加熱量および暖房循環ポンプ11の循環量が大きく変化しない状態で検出室温Trが一定時間以上安定している状態になったことを確認したら、その時点での理論暖房負荷qtと、同じ時点の検出室温Trとから下の数式3を用いて家屋2の熱損失係数Qを補正するようにしている。
(数3)
補正後の熱損失係数Q’=Q(Ts−Ta)/(Tr−Ta)
補正後の熱損失係数Q’=Q(Ts−Ta)/(Tr−Ta)
そして、前記制御装置15は、補正後の熱損失係数Q’を用いて理論暖房負荷qtを算出し、熱源機1から循環温水への熱交換量qrがこの理論暖房負荷qtになるように熱源機1を制御するようにしているものである。なお、再度安定暖房時の検出室温Trが設定室温Tsと乖離した場合は、再度熱損失係数Qを補正するようにするようにしている。
このように、実際の暖房負荷と理論暖房負荷qtが乖離した場合は、それを補正して理論暖房負荷qtを算出し直し、実際の暖房負荷と一致するように熱源機1を制御するようにしたため、居住者の活動や家屋2自体の経時変化を含めた暖房環境の変化があっても、家屋2から外気へ放熱する分の熱量と等しい熱量を熱源機1が供給し、余分な熱量が供給されないため、必要な熱量を連続的に供給することが可能となり、室温および暖房端末器の温度が安定すると共に、家屋2側で求められる熱量が供給されるため、結果的に最適な温度の温水が床暖房パネル3に供給されることとなり、余分な放熱がなくなって暖房効率が向上して省エネルギーとなるものである。
なお、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で改変可能なもので、例えば熱源機1から温水へ熱交換された熱量qrを熱源機1の加熱量と予め定められた熱交換器7の熱交換率によって算出するようにしてもよいものである。
また、本発明は熱源機1の加熱方式の種別によらず適用可能で、さらに温水暖房端末器の種類としては床暖房パネルおよび温水ラジエーターや温水コンベクターが望ましいものの、他の種類の温水暖房端末器でも適用可能なものである。
また、本発明は寒冷地区における次世代省エネルギー基準を満たす程度以上の高気密高断熱住宅で24時間連続暖房運転する場合において有効に作用するものであるが、高気密住宅においては自然換気による把握不能な放熱量が少ないため特に有効である。
1 熱源機
2 家屋
3 床暖房パネル(暖房端末器)
Q Q値(家屋の熱損失係数)
A 家屋の延床面積
Ts 設定室温
Ta 外気温度
Tr 検出室温
qt 理論暖房負荷
qr 熱交換量
2 家屋
3 床暖房パネル(暖房端末器)
Q Q値(家屋の熱損失係数)
A 家屋の延床面積
Ts 設定室温
Ta 外気温度
Tr 検出室温
qt 理論暖房負荷
qr 熱交換量
Claims (3)
- 熱源機で加熱した温水を家屋内の暖房端末器へ循環させて暖房を行うようにした温水暖房装置において、前記熱源機から循環温水への熱交換量が所定値になるように前記熱源機の加熱量および/または前記暖房端末器へ循環温水の流量を制御するようにしたことを特徴とする温水暖房装置。
- 前記所定値を、予め設定された家屋の熱損失係数と、予め設定された家屋の延床面積と、外気温度と、予め設定された設定室温とから算定した理論暖房負荷としたことを特徴とする請求項1記載の温水暖房装置。
- 暖房運転開始後室温が安定してからの外気温度と、検出室温と、設定室温と、前記熱損失係数とから該熱損失係数を補正し、前記熱源機から循環温水への熱交換量が補正後の熱損失係数を用いた理論暖房負荷になるように前記熱源機の加熱量を制御するようにしたことを特徴とする請求項2記載の温水暖房装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007173751A JP2009014218A (ja) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | 温水暖房装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007173751A JP2009014218A (ja) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | 温水暖房装置 |
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Family Applications (1)
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JP2007173751A Pending JP2009014218A (ja) | 2007-07-02 | 2007-07-02 | 温水暖房装置 |
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JP (1) | JP2009014218A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-07-02 JP JP2007173751A patent/JP2009014218A/ja active Pending
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