JP2009012055A - 基板分割方法およびレーザ照射装置 - Google Patents

基板分割方法およびレーザ照射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電極に挟まれた電極の損傷を防止すること。
【解決手段】電極6の直上の層に改質領域を形成するときに、つまり、対向基板2の最下層に第4の改質領域dを形成するときには、他の層に第1〜3、5および6の改質領域a〜c,e,fを形成するときよりも、レーザ光の集光性を高めるようにした。そのため、電極6の直上の層においてレーザ光の集光性が向上されることで、当該層を透過したレーザ光の拡散度合いが向上し、電極6に照射されるレーザ光のエネルギー密度を低下でき、TFT基板1および対向基板2に挟まれた電極6の損傷を防止できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ光を集光して基板に照射し、当該基板に改質領域を形成して基板を分割する基板分割方法およびレーザ照射装置に関する。
従来、この種の技術としては、例えば、レーザ光を集光して基板に照射し、基板の分割予定線に沿って、当該基板の厚み方向にずらした複数層に改質領域を形成することで、基板を容易に分割できるようにするものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−205180号公報
しかしながら、この従来技術にあっては、加工対象物として、非分割対象物である電極を挟んで貼り合わされた一対の基板に対してレーザ光を照射すると、レーザ光照射方向手前側の基板を透過したレーザ光によって電極に熱ダメージを与え、電極が断線したり、電極の抵抗値が上昇したりする可能性がある。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであって、基板に挟まれた非分割対象物の損傷を防止することが可能な基板分割方法およびレーザ照射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る基板分割方法にあっては、非分割対象物を挟んで貼り合わされた一対の基板にレーザ光を集光して照射することで、当該一対の基板の厚み方向に複数層の改質領域を形成し、その後、外力を加えて改質領域部分で基板を分割する基板分割方法であって、非分割対象物のレーザ光照射方向手前側直近の層に改質領域を形成するときには、他の層に改質領域を形成するときよりも、レーザ光の集光性を高めることを特徴とする。
この発明によれば、非分割対象物のレーザ光照射方向手前側直近の層においてレーザ光の集光性が向上されることで、当該層を透過したレーザ光の拡散度合いが向上し、非分割対象物に照射されるレーザ光のエネルギー密度を低下でき、基板に挟まれた非分割対象物の損傷を防止することができる。
また、本発明に係る基板分割方法にあっては、一対の基板は、石英または硼珪酸ガラスであることを特徴とする。
さらに、本発明に係る基板分割方法にあっては、非分割対象物は、電極であることを特徴とする。
また、本発明に係る基板分割方法にあっては、レーザ光は、フェムト秒レーザ、ピコ秒パルスレーザ、又はYAGレーザのいずれかであることを特徴とする。
この発明によれば、基板の分割に適したレーザを用いて基板を分割することができる。
また、本実施形態に係るレーザ照射装置は、レーザ光を出射するレーザ光源と、レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する集光手段と、集光手段で集光されたレーザ光が非分割対象を挟んで貼り合わされた一対の基板の厚み方向に複数層の改質領域を形成するように、集光手段と一対の基板との相対位置を制御する位置制御手段と、非分割対象物に対する改質領域の位置関係に応じて集光手段の収差を切り替える収差補正手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、改質領域が非分割対象物に対してレーザ光照射方向手前側直近にある場合に、集光手段である集光レンズの収差を低減することで、非分割対象物のレーザ光照射方向手前側直近の層においてレーザ光の集光性を向上させ、当該層を透過したレーザ光の拡散度合いが向上し、非分割対象物に照射されるレーザ光のエネルギー密度を低下でき、基板に挟まれた非分割対象物の損傷を防止することができる。
以下、本発明を、液晶表示パネルを製造する際に、液晶表示パネルが区画形成されたマザー基板を分割するための改質領域の形成工程に適用した実施形態を説明する。
<構成>
本実施形態のマザー基板Wおよびレーザ照射装置の構成について説明する。
図1は、分割前のマザー基板Wの構成を示す断面図である。
マザー基板Wは、図1に示すように、TFT(Thin Film Transistor)素子を有する石英基板(TFT基板)1と、対向電極を有する石英基板(対向基板)2と、シール材3によって接着されたTFT基板1および対向基板2の隙間に充填された液晶4、遮光膜5および電極6と、を備えている。
図2は、レーザ照射装置100の構成を示す構成図である。
レーザ照射装置100は、図2に示すように、パルスレーザ光を出射するレーザ光源101と、出射されたパルスレーザ光を反射するダイクロイックミラー102と、反射したパルスレーザ光を集光する集光レンズ103と、を備えている。また、加工対象物であるマザー基板Wを載置するステージ104と、ステージ104を集光レンズ103に対して水平面直交2軸方向、すなわち図2に記載のX軸およびY軸方向に移動させるX軸スライド部105およびY軸スライド部106と、を備えている。また、ステージ104上に載置されたマザー基板Wに対して、集光レンズ103の高さ方向、すなわち図2に記載のZ軸方向の位置を変えてパルスレーザ光の集光点の位置を調整するZ軸スライド機構107を備えている。
また、レーザ照射装置100は、前記各構成を制御するメインコンピュータ108を備えており、メインコンピュータ108は、レーザ光源101の出力パワーやパルス幅、パルス周期を制御したり、Z軸スライド機構107を駆動して集光レンズ103のZ軸方向の位置を制御したりする。さらに、X軸スライド部105とY軸スライド部106をそれぞれレールに沿って移動させるサーボモータ(図示省略)を駆動する。
レーザ光源101としては、例えば、チタンサファイアを固体光源とするレーザ光をフェムト秒のパルス幅で出射する、いわゆるフェムト秒レーザが用いられる。この場合、パルスレーザ光は、波長分散特性を有しており、中心波長が800nm、パルス幅は約300fs(フェムト秒)、パルス周期は5kHz、出力は約1000mWである。
なお、レーザ光源101には、フェムト秒レーザに代えて、ピコ秒パルスレーザ(中心波長:800nm、パルス幅:3ps、平均出力:1W)やYAGレーザ(波長:355nm、パルス幅:35ns、平均出力:10W)を用いることも可能である。
集光レンズ103は、複数のレンズから構成され、複数のレンズのうち一部のレンズをZ軸方向に移動させることで集光レンズ103全体としての収差を調整する収差調整機構(図示略)を備えている。
このレーザ照射装置100では、メインコンピュータ108によって、レーザ加工処理を実行し、レーザ照射装置100の各構成を制御して、マザー基板Wが対向基板2側を集光レンズ103側に向けてステージ104上に載置された状態で、図1に示すように、マザー基板Wの分割予定位置に沿って、厚み方向にずらした6層(TFT基板1の3層、対向基板2の3層)の改質領域a〜fを形成する。
具体的には、まず、サーボモータを駆動して、パルスレーザ光の光軸がマザー基板Wの分割予定位置の線上に位置するように集光レンズ103とマザー基板Wとを相対的に位置決めする。次に、Z軸スライド機構107を駆動して、パルスレーザ光の集光領域がマザー基板Wの厚み方向(Z軸方向)の最下層に位置するように、つまり、パルスレーザ光が対向基板2およびシール材3を透過してTFT基板1の最下層に集光するように集光レンズ103のZ軸方向の位置を調整する。次に、レーザ光源101およびサーボモータを駆動して、集光レンズ103に対してマザー基板Wを相対移動させながら分割予定位置に沿ってパルスレーザ光を照射し、TFT基板1の最下層に第1の改質領域aを形成する。
そして、上記フローを繰り返し、パルスレーザ光の集光領域がTFT基板1の中間層、最上層、対向基板2の最下層、中間層、最上層に位置するように集光レンズ103のZ軸方向の位置を上昇させ、パルスレーザ光をTFT基板1の中間層、最上層、対向基板2の最下層、中間層、最上層に集光させて、各層それぞれに第2〜6の改質領域b〜fを形成する。
なお、その際、分割予定位置に電極6がある場合には、TFT基板1へのパルスレーザ光の照射を行わず、対向基板2の最下層からパルスレーザ光の照射を開始する。
また、対向基板2の最下層で且つ電極6の直上、つまり、電極6に対してレーザ光照射方向手前側の層に第4の改質領域dを形成するときには、収差調整機構を制御して、集光レンズ103の収差を調整し、他の層に第1〜3、5および6の改質領域a〜c,eおよびfを形成するときよりも集光レンズ103の収差を低減する。つまり、第1〜3、5および6の改質領域a〜c,eおよびfにあっては、集光レンズ103の開口部外側のレーザ光が照射方向手前側に集光し、開口部内側のレーザ光が照射方向先方側に集光し、レーザ光を集光点に絞り込む角度を小さくして、レーザ光の集光領域を長くする。これに対し、第4の改質領域dにあっては、収差補正を行うことで、前記開口部内側のレーザ光が空気中と同程度に照射方向手前側に集光し、レーザ光を集光点に絞り込む角度を大きくする。
そして、マザー基板Wの分割予定位置に沿って、TFT基板1および対向基板2の厚み方向の各層に改質領域を形成し、その後、外力を加えて改質領域で分割する。
以上、本実施形態では、図2のレーザ光源101が特許請求の範囲に記載のレーザ光源を構成し、以下同様に、図2の集光レンズ103が集光手段を構成し、収差調整機構が収差補正手段を構成し、図2のZ軸スライド機構107、メインコンピュータ108が位置制御部を構成する。
<作用・効果>
(1)このように、本実施形態では、非分割対象物である電極6のレーザ光照射方向手前側の層に改質領域を形成するとき、つまり、対向基板2の最下層に第4の改質領域dを形成するときには、他の層に改質領域(第1〜3、5および6の改質領域a〜c,eおよびf)を形成するときよりも、レーザ光の集光性を高めるようにした。そのため、図3に示すように、電極6のレーザ光照射方向手前側の層においてレーザ光の集光性が向上されることで、当該層を透過したレーザ光の拡散度合いが向上し、電極6に照射されるレーザ光のエネルギー密度を低下でき、電極6の損傷を防止することができる。
また、他の層に第1〜3、5および6の改質領域a〜c,eおよびfを形成するときには、レーザ光の集光性を低下させ、当該改質領域a〜c,eおよびfを基板厚さ方向に長い形状とすることで、全体として改質領域の形成に要する時間を短縮できる。
ちなみに、改質領域を形成するときに、通常の対物レンズを用いて焦点位置を下げる従来の方法にあっては、マザー基板Wの厚み方向に深い位置ほどレーザ光の軸上収差が増大し、レーザ光の集光性が低下し、レーザ光を集光点に絞り込む角度が小さくなることで、図4に示すように、電極6に照射されるレーザ光を拡散させることが難しくなり、電極6に照射されるレーザ光のエネルギー密度が増大し、電極6が損傷する可能性がある。
(2)また、TFT基板1および対向基板2として石英製のものを用いる例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、硼珪酸ガラスを用いることもできる。
さらに、レーザ光としてフェムト秒レーザを用いる例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、ピコ秒パルスレーザを用いることもできる。そのようにすれば、マザー基板Wの分割に適したレーザを用いてマザー基板Wを分割することができる。
マザー基板Wの構成を示す断面図である。 レーザ照射装置100の構成を示す構成図である。 レーザ照射装置100によるレーザ光の照射状態を示す図である。 従来の方法によるレーザ光の照射状態を示す図である。
符号の説明
1 TFT基板、2 対向基板、3 液晶、4 シール材、100 レーザ照射装置、101 レーザ光源、102 ダイクロイックミラー、103 集光レンズ、104 ステージ、105 X軸スライド部、106 Y軸スライド部、107 Z軸スライド機構、108 メインコンピュータ。

Claims (5)

  1. 非分割対象物を挟んで貼り合わされた一対の基板にレーザ光を集光して照射することで、当該一対の基板の厚み方向に複数層の改質領域を形成し、その後、外力を加えて改質領域部分で基板を分割する基板分割方法であって、
    前記非分割対象物のレーザ光照射方向手前側直近の層に改質領域を形成するときには、他の層に前記改質領域を形成するときよりも、前記レーザ光の集光性を高めることを特徴とする基板分割方法。
  2. 前記一対の基板は、石英または硼珪酸ガラスであることを特徴とする請求項1に記載の基板分割方法。
  3. 前記非分割対象物は、電極であることを特徴とする請求項1または2に記載の基板分割方法。
  4. 前記レーザ光は、フェムト秒レーザ、ピコ秒パルスレーザ、又はYAGレーザのいずれかであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の基板分割方法。
  5. レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を集光する集光手段と、前記集光手段で集光されたレーザ光が非分割対象物を挟んで貼り合わされた一対の基板の厚み方向に複数層の改質領域を形成するように、前記集光手段と前記一対の基板との相対位置を制御する位置制御手段と、前記非分割対象物に対する前記改質領域の位置関係に応じて前記集光手段の収差を切り替える収差補正手段と、を備えることを特徴とするレーザ照射装置。
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