JP2009009814A - 通信ケーブル - Google Patents

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Masahiro Enomoto
正浩 榎本
Tsuneo Yamazaki
恒夫 山崎
Tamie Yano
民恵 矢野
Takeshi Yoshizawa
武志 吉澤
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TSUSHIN KOGYO KK
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Abstract

【課題】ギガビットレートの高周波帯域での信号伝送に好適な通信ケーブルを提供する。
【解決手段】本発明による通信ケーブルは、撚対線を収納する4つの収納区域(1a〜1d)を有する介在(1)と、介在の各収納区域内にそれぞれ配置され、撚りピッチがそれぞれ異なる4本の撚対線(2a〜2d)と、前記介在及び4本の撚対線の集合体の外周を被覆するシース(3)とを具える。介在(1)と撚対線(2a〜2d)の集合体は所定のピッチの撚りを与える。当該通信ケーブルは、断面として見た場合、短軸と長軸を有するほぼ楕円形状をなし、前記介在の4つの収納区域は、前記楕円形の長軸(L1)と短軸(L2)上に位置し、長軸上に位置する2つの収納区域(1a,1b)には、撚りピッチの長い2本の撚対線(2a,2b)がそれぞれ配置され、短軸上に位置する2つの収納区域(1c,1d)には、撚りピッチの短い2本の撚対線(2c,2d)を配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は通信ケーブル、特に10ギガビットレベルでの信号伝送に好適な通信ケーブルに関するものである。
LANの発達に伴い、高速通信に適合した信号伝送用の通信ケーブルの開発が強く要請されている。伝送レートが高速になるにしたがって、通信ケーブルの漏話減衰特性を改善する必要があり、漏話減衰特性が改善された通信ケーブルとして、十字形介在を用いた通信ケーブルが既知である(例えば、特許文献1参照)。この既知の通信ケーブルでは、断面が十字形の介在により規定される4つの収納区域内に、撚りピッチが異なる撚対線がそれぞれ配置され、隣接する撚対線間の漏話減衰特性の改善が図られている。
特開平11−53958号公報
十字形介在を用いた通信ケーブルは、ケーブル内に配置した撚対線間の漏話減衰特性が改善されるため、カテゴリー5に規定される規格値を満足する特性が得られている。しかしながら、現在の通信システムにおいては、100Mbps〜10Gbps程度の高周波帯域での信号伝送用の通信ケーブルの開発が強く要請されており、十字形介在を用いた通信ケーブルでは、漏話減衰量の改善に限界があった。すなわち、ギガビットレートの高周波帯域では、通信ケーブル内の撚対線間の漏話減衰特性の改善だけでは不十分であり、通信ケーブル間の干渉(漏話)も顕著になるため、エイリアンクロストークも改善する必要がある。さらに、ギガビットを超える高周波帯域および低伝搬遅延時間差を求める通信アプリケーションでは、伝搬遅延時間差をできるだけ低減することも強く要請されている。
しかしながら、従来の十字形介在を用いた通信ケーブルでは、ケーブル内の漏話特性を改善しようとすると、ツイステッドペアケーブルの撚りピッチを一層短くする必要があり、伝搬遅延時間差の問題が顕著になってしまう。また、十字介在を用いた通信ケーブルの構造的要因より、エイリアンクロストークを改善するには限界があった。
本発明の目的は、ケーブル内の漏話特性だけでなく、ケーブル間の漏話特性も改善されると共に伝搬時間差も大幅に改善された通信ケーブルを実現することにある。
本発明の別の目的は、ギガビットレートの高周波帯域での信号伝送に好適な通信ケーブルを提供することにある。
本発明による通信ケーブルは、撚対線を収納する4つの収納区域を有する介在と、介在の各収納区域内にそれぞれ配置され、撚りピッチがそれぞれ異なる4本の撚対線と、前記介在及び4本の撚対線の集合体の外周を被覆するシースとを具え、介在と撚対線の集合体が所定のピッチで撚られている通信ケーブルにおいて、
当該通信ケーブルは、断面として見た場合、短軸と長軸を有するほぼ楕円形状をなし、前記介在の4つの収納区域は、前記楕円形の長軸と短軸上に位置し、
前記長軸上に位置する2つの収納区域には、撚りピッチの長い2本の撚対線がそれぞれ配置され、前記介在の短軸上に位置する2つの収納区域には、撚りピッチの短い2本の撚対線がそれぞれ配置されていることを特徴とする。
本発明では、4個のケーブル収納区域を有するH型の介在(スペーサ)を用い、各収納区域に撚りピッチの異なる撚対線(ツイステッドペアケーブル)を配置した構造を有し、断面として見た場合楕円形の構造を有する。そして、楕円形の長軸上に位置する収納区域には撚りピッチの長い撚対線を配置し、短軸上に位置する収納区域には撚りピッチの短い撚対線を配置する。このような構造形態とすることにより、介在と撚対線との集合体を所定のピッチで撚り込んだ場合、撚りピッチの短い撚対線と撚りピッチの長い撚対線との間の線路長差が低減され、伝搬遅延時間差を半分以下に低減することが可能になる。さらに、多数本の通信ケーブルを積み重ねて配置しても、隣接する通信ケーブル間にエアギャップが形成されるので、エイリアンクロストークが大幅に低減する。この結果、ギガビットレートの信号伝送に有益な通信ケーブルが実現される。
本発明では、H型の介在を用い、断面が楕円形の通信ケーブルを構成しているので、エイリアンクロストークが低減すると共に伝搬遅延時間差が大幅に減少した通信ケーブルが実現される。この結果、ギガビットレートの信号伝送に有益な通信ケーブルが実現される。
図1は本発明による通信ケーブルの一例を示すものであり、ケーブルの中心軸線と直交する面で切った断面図である。ケーブルの中央には、断面がH形状の介在1を配置する。介在1は、4つのケーブル収納区域1a〜1dを有し、各ケーブル収納区域1a〜1dには、それぞれ撚りピッチの異なる撚対線2a〜2dを配置する。一例として、撚対線2a〜2dの撚りピッチは、6mm,7mm,8mm,9mmにそれぞれ設定する。介在1と4本の撚対線2a〜2dは、所定のピッチで撚り込まれ、その外周はシース3により被覆する。
本発明による通信ケーブルは、断面がほぼ楕円形をなし、当該楕円形は長軸L1と短軸L2により規定される。介在1の短軸L2上に位置する2つの収納区域1a及び1bには、4本の撚対線のうち撚りピッチの短い2本の撚対線2a及び2bを配置し、長軸上に位置する2つの収納区域1c及び1dには撚りピッチの長い2本の撚対線2c及び2dを配置する。
本発明による通信ケーブルは、介在1と4本の撚対線の集合体は、所定のピッチで撚り込まれており、その状態を断面として図2Aに示す。介在と4本の撚対線の集合体が所定のピッチで撚り込まれた場合、ケーブルの中心、すなわち介在1の中心Oから、撚りピッチの短い2本の撚対線2a及び2bは小さい半径の円C1上に沿って変位し、撚りピッチの長い2本の撚対線2c及び2dは長い半径の円C2上に沿って変位する。この結果、個々の撚対線に形成された撚りピッチの差と、介在と撚対線との集合体に撚りを形成した際のケーブル中心から各撚対線までの距離(半径)の差とにより、4本の撚対線2a〜d間に生ずる実質的な線路長の差異は大幅に減少する。
これに対して、図2Bに示す従来の十字形介在を用いた通信ケーブルの場合、4本の撚対線は同一半径の円上で変位する。よって、十字介在を用いた従来の通信ケーブルにおいては、各撚対線間の撚りピッチの差が線路長の差としてそのまま現れることになる。
従って、
次に、本発明による通信ケーブルの伝搬遅延時間差特性について説明する。信号を伝送する撚対線は撚り込まれ、各撚対線2a〜2dの撚りピッチが相違するため、各撚対線に信号を流すと、線路長の差に起因して信号の到達時間に差が発生し、伝搬時間遅延差が発生する。この伝搬時間遅延差の実測例を、十字形介在を用いた従来の通信ケーブルと比較して説明する。表1に、各撚対線に信号を流した場合の100mの距離だけ離れた点に到達するまでの遅延時間を本発明による通信ケーブルと十字介在を用いた従来の通信ケーブルとを比較して示す。尚、4本の撚対線の撚りピッチは、本発明による通信ケーブルと十字介在を用いた従来の通信ケーブルと同一に設定され、6mm,7mm,8mm,9mmに設定した。
Figure 2009009814
表1に示すように、従来の十字形介在を用いた通信ケーブルの場合、最大遅延時間差は15nSであり、本発明の通信ケーブルの最大遅延時間差は7nSであった。この実測結果から明らかなように、H型介在を用いた本発明による通信ケーブルは、伝搬遅延時間差を大幅に短縮することが可能である。
次に、エイリアンクロストークについて説明する。ギガビットレートの信号伝送レートにおいては、ケーブル内の漏話減衰だけでなく、ケーブル間の漏話減衰も顕著になり、エイリアンクロストークも改善する必要がある。特に、各種データセンタや多数の通信回線を処理するセンタにおいては、多数本の通信ケーブルが並列して配置されるため、ケーブル間におけるエイリアンクロストークを低減する必要がある。この場合、従来の十字形介在を用いた通信ケーブルでは、介在と撚対線との集合体は所定のピッチで撚り込まれているが、通信ケーブルの断面が円形であるため、隣接するケーブル同士が直接接触し、同一の撚りピッチの撚対線同士が隣接する確率が高く、エイリアンクロストークを低減するには限界がある。これに対して、本発明による通信ケーブルは、ケーブルの断面が楕円形であると共に介在と撚対線との集合体を所定のピッチで撚り込んでいるため、多数本の通信ケーブルを積み重ねても、隣接する通信ケーブル同士は局所的に接触するだけであり、通信ケーブル間にはエァギャップが形成される。ケーブル間に形成されるエァギャップにより、漏話が生ずる確率が大幅に低減し、エイリアンクロストークを顕著に低減することができる。
図3は、エイリアンクロストークの実測値を示すグラフであり、図3Aは従来の十字形介在を用いた通信ケーブルの実測値であり、図3Bは本発明による通信ケーブルの実測値を示す。実験に用いた通信ケーブルは、本発明による通信ケーブル及び従来の通信ケーブル共に、撚りピッチが6mm,7mm,8mm,9mmの4対の通信ケーブルである。図3において、縦軸は電力和を示し、横軸は周波数(MHz)を示す。ANSI/TIA/EIA-568B.2の規格値を太い実線で示す。2点鎖線は撚りピッチ6mmのデータを示し、1点鎖線は撚りピッチ7mmのデータを示し、鎖線は撚りピッチ9mmのデータを示し、破線は撚りピッチ10mmのデータを示す。従来の十字形介在を用いた通信ケーブルの場合、撚りピッチが6mm及び7mmの撚対線は規格値を満たすが、撚りピッチ9mm及び10mmの撚対線は規格値を満足することができなかった。これに対して、本発明による通信ケーブルの場合、撚りピッチが6〜10mmの全ての撚対線が規格値を満たしている。この実証データから明らかなように、本発明による通信ケーブルは、エイリアンクロストークも改善される。
図4は本発明による通信ケーブルのエイリアンクロストークについて、撚対線の撚りピッチを変えた場合の変化(最悪値)を示すグラフである。2点鎖線は撚りピッチが6mmのデータを示し、1点鎖線は撚りピッチが7mm のデータを示し、鎖線は撚りピッチが10mm のデータを示し、破線は撚りピッチが11mmのデータを示す。ANSI/TIA/EIA-568B.2の規格値を太い実線で示す。本発明による通信ケーブルの場合、撚りピッチが10mmを超えると規格値を下回り、撚りピッチが10mm以下の場合規格値を満たしている。この実証データより、本発明による通信ケーブルでは、撚対線の撚りピッチは10mm以下であることが好ましい。尚、撚りピッチが5mm未満の場合、導体が伸びたり、コストが上がるため、撚りピッチは5mm以上であることか望ましい。従って、本発明による通信ケーブルでは、撚対線の撚りピッチは5mm以上10mm以下に設定することが好ましい。
本発明は上述した実施例だけに限定されず種々の変更や変形が可能である。上述した実施例では、引き裂き紐や粗巻紐について説明していないが、勿論粗巻紐により介在と撚対線の集合体を束ねることができ、シース内に引き裂き紐を配置することも可能である。
本発明による通信ケーブルの一例を示す断面図である。 介在と撚対線との集合体を所定のピッチで撚り込んだ場合の撚対線の変位を示す図である。 本発明による通信ケーブルと従来の十字介在を用いた通信ケーブルのエイリアンクロストーク特性を示すグラフである。 本発明による通信ケーブルの撚対線の撚りピッチとエイリアンクロストーク変化(最悪値)を示すグラフである。
符号の説明
1 介在
2a〜2d 撚対線
3 シース

Claims (3)

  1. 撚対線を収納する4つの収納区域を有する介在と、介在の各収納区域内にそれぞれ配置され、撚りピッチがそれぞれ異なる4本の撚対線と、前記介在及び4本の撚対線の集合体の外周を被覆するシースとを具え、介在と撚対線の集合体が所定のピッチで撚られている通信ケーブルにおいて、
    当該通信ケーブルは、断面として見た場合、短軸と長軸を有するほぼ楕円形状をなし、前記介在の4つの収納区域は、前記楕円形の長軸と短軸上に位置し、
    前記長軸上に位置する2つの収納区域には、撚りピッチの長い2本の撚対線がそれぞれ配置され、前記介在の短軸上に位置する2つの収納区域には、撚りピッチの短い2本の撚対線がそれぞれ配置されていることを特徴とする通信ケーブル。
  2. 請求項1に記載の通信ケーブルにおいて、前記介在は、断面がほぼH型形状を有することを特徴とする通信ケーブル。
  3. 請求項1又は2に記載の通信ケーブルにおいて、前記4本の撚対線の撚りピッチは、最も長い撚りピッチが10mm以下に設定され、最も短い撚りピッチが5mm以上に設定されていることを特徴とする通信ケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019082911A1 (ja) 2017-10-27 2019-05-02 信越化学工業株式会社 水中油型乳化組成物及び化粧料

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