JP2009008720A - 光電子回路基板及び光電子回路基板の検査方法 - Google Patents

光電子回路基板及び光電子回路基板の検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光モジュールを実装した状態で光素子を非破壊で検査することができる光電子回路基板及び光電子回路基板の検査方法を提供する。
【解決手段】この光電子回路基板1は、内部に光導波路10Cを有する基板10と、基板10上に設けられ、ダミー用の発光素子と光導波路10Cの一方の端部に光結合する光通信用の発光素子とを含むLDアレイ(発光素子アレイ)200と、基板10にダミー用の発光素子に対応して形成された発光用の貫通孔60とを備える。貫通孔60に光ファイバ400を挿入し、LDアレイ200のダミー用の発光素子を駆動させて光信号を発生させ、その光信号を光ファイバ400を介して受信することにより、LDアレイ200及びLDアレイ200を駆動するドライバーICが正常かどうかを検査することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、光電子回路基板及び光電子回路基板の検査方法に関する。
従来、低コストの光伝送装置として、面発光レーザやフォトダイオードなどの受発光部を備えた面型光素子を用いた光伝送装置が知られている。
このような光伝送装置として、非特許文献1には、プリント回路基板内に埋め込まれた光導波路と、埋め込まれた光導波路の両端部にそれぞれ設けられたミラーと、それぞれのミラーの直上に位置すると共にプリント回路基板上に固定される複数の光モジュールとを備える光伝送装置が記載されている(この文献では、インタポーザ基板を光モジュールの支持基板を指定するために使用している)。
非特許文献1に記載の光伝送装置によれば、光素子及び光導波路等の光部品がプリント回路基板の内部又は光モジュールを搭載した後の光伝送装置の内部に位置するので、光部品の存在を意識せずに光伝送装置を利用することができる。
光回路実装技術委員会、エレクトロニクス実装学会誌、Vol.8、No.1、p.29−32(2005)
本発明の目的は、光モジュールを実装した状態で光素子を非破壊で検査することができる光電子回路基板及び光電子回路基板の検査方法を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の光電子回路基板及び光電子回路基板の検査方法を提供する。
[1]光導波路を内部に有する基板と、前記基板上に設けられ、ダミー用の光素子と前記光導波路に光結合する光通信用の光素子とを含む光素子アレイと、前記基板に前記ダミー用の光素子に対応して形成された貫通孔とを備えた光電子回路基板。
[2]光導波路を内部に有する基板と、前記基板上に設けられ、ダミー用の発光素子と前記光導波路の一方の端部に光結合する光通信用の発光素子とを含む発光素子アレイと、前記基板上に設けられ、ダミー用の受光素子と前記光導波路の他方の端部に光結合する光通信用の受光素子とを含む受光素子アレイと、前記基板に前記ダミー用の発光素子に対応して形成された発光用の貫通孔と、前記基板に前記ダミー用の受光素子に対応して形成された受光用の貫通孔とを備えた光電子回路基板。
[3]光導波路を内部に有する基板を一方の面から他方の面に貫通する貫通孔に光ファイバを挿入する挿入段階と、前記基板の他方の面上に設けられ、前記光導波路に光結合する光素子アレイに含まれるダミー用の光素子に電力を供給する供給段階と、前記ダミー用の光素子に対し、前記光ファイバを介して検査光を送受信する送受信段階とを含む光電子回路基板の検査方法。
[4]光導波路を内部に有する基板を一方の面から他方の面に貫通する発光用の貫通孔又は受光用の貫通孔に光ファイバを挿入する挿入段階と、前記基板の他方の面上に設けられた前記光導波路の一方の端部に光結合する発光素子アレイ、及び前記光導波路の他方の端部に光結合する受光素子アレイにそれぞれ含まれるダミー用の発光素子又はダミー用の受光素子に電力を供給する供給段階と、前記ダミー用の発光素子から前記光ファイバを介して検査光を受信する受信段階と、前記ダミー用の受光素子に前記光ファイバを介して検査光を送信する送信段階とを含む光電子回路基板の検査方法。
請求項1に記載の光電子回路基板によれば、光モジュールを光電子回路に実装した状態で光素子を非破壊で検査することができる。
請求項2に記載の光電子回路基板によれば、光電子回路基板に実装された光モジュール内の発光素子アレイ及び受光素子アレイを非破壊で検査することができる。
請求項3に記載の光電子回路基板の検査方法によれば、光モジュールを光電子回路に実装した状態で、光素子を非破壊で検査することができる。
請求項4に記載の光電子回路基板の検査方法によれば、光電子回路基板に実装された光モジュール内の発光素子アレイ及び受光素子アレイを非破壊で検査することができる。
[第1の実施の形態]
(光電子回路基板の構成)
図1A及び図1Bは、本発明の第1の実施の形態に係る光電子回路基板の構成の概略を示す。すなわち、図1Aは、光電子回路基板の斜視図であり、図1B(a)は図1AのA−A線における光電子回路基板の縦断面図であり、図1B(b)は図1AのB−B線における光電子回路基板の縦断面図である。
本実施形態に係る光電子回路基板1は、図1Aに示すように、光導波路10Cを内部に有する基板10を備える。すなわち、この光電子回路基板1は、第1基板10Aと第2基板10Bとの間に光導波路10Cを挟んで形成される基板10と、光導波路10Cの一方の側(送信側)において基板10の実装面130上に搭載される光モジュールとしての発光ユニット20と、光導波路10Cの他方の側(受信側)において基板10の実装面130上に搭載される光モジュールとしての受光ユニット30とを備える。光導波路を内部に有する基板10には、第2基板10Bを有していない場合も含まれる。また、基板10を構成する基板の数は、2つに限られず、3つ以上でもよい。
光導波路10Cは、光を伝播する光伝播部としてのコア100と、コア100の屈折率よりも小さい屈折率を示すクラッド101とを有する。コア100は、上面視にて略長方形に形成される。そして、コア100は、縦断面図において略正方形に形成されており、コア100の横断面における縦横寸法は、一例において、縦50μm×横50μmである。また、光導波路10Cは、複数のコア100を有する。例えば、基板10の内部、すなわち、クラッド101の内部に、4つのコア100がクラッド101に包囲されて250μmの間隔で形成される。
更に、光電子回路基板1は、発光ユニット20が有する複数の発光素子のうち、検査用チャンネル(ダミー用)としての一の発光素子に電力を供給する一対の検査用端子1A,1Bを、実装面130上の所定の位置に備える。また、光電子回路基板1は、受光ユニット30が有する複数の受光素子のうち、検査用チャンネル(ダミー用)としての一の受光素子からの光電流を取り出す一対の検査用端子1C,1Eを、実装面130上の所定の位置に備える。
そして、図1B(a)に示すように、発光ユニット20は、複数の発光素子としての半導体レーザ素子から構成される半導体レーザダイオードアレイ(LDアレイ)200を支持基板220の表面に搭載する。発光ユニット20は、LDアレイ200が有する光を出射する出射面を基板10の側に向けて、基板10の実装面130上の所定の位置に固定される。また、受光ユニット30は、複数の受光素子としてのPINフォトダイオードを有するフォトダイオードアレイ(PDアレイ)300を支持基板320の表面に搭載する。受光ユニット30は、PDアレイ300が有する光を受ける受光面を基板10の側に向けて、基板10の実装面130上の所定の位置に固定される。
発光ユニット20及び受光ユニット30は、それぞれ外部接続用の複数の端子230及び複数の端子330と、基板10上に予め形成された複数の端子120のそれぞれとをハンダボール40を介して接続するボールグリッドアレイ(BGA)型の光モジュールである。したがって、発光ユニット20及び受光ユニット30が基板10上に接続されると、発光ユニット20のLDアレイ200の発光面及び受光ユニット30のPDアレイ300の受光面は、後述する貫通孔60及び貫通孔65から光電子回路基板10の外部に露出する部分を除き、外部から視認できない。
なお、複数の端子120は、それぞれBGA用のパッドとなる。また、ハンダボール40は、例えば、鉛フリーハンダとしてのSn−Ag−Cu共晶合金材料(例えば、Sn96.5%、Ag3%、Cu0.5%、融点216℃)から形成される。そして、発光ユニット20と受光ユニット30とは、光導波路10Cのコア100を介して光信号2を送受信する。
基板10は、複数のコア100の一部のコア100における光入射側端部としての端部140と、光出射側端部としての端部145とのそれぞれにおいて、コア100を伝播する光の光路を所定の方向に変更する光路変換部としてのミラー部50及びミラー部55を有する。そして、発光ユニット20は、LDアレイ200が発した光が端部140に設けられたミラー部50に入射する位置となるように、基板10の実装面130上に固定される。同様に、受光ユニット30は、端部145に設けられたミラー部33から出射する光がPDアレイ300に入射する位置となるように、基板10の実装面130上に固定される。
更に、基板10は、図1B(b)に示すように、光導波路10Cの複数のコア100のうち、少なくとも1つのコア100の両端部において貫通孔60及び貫通孔65を有する。すなわち、基板10は、ダミー用の一のコア100の光入射側端部において第1基板10Aから第2基板10Bまで貫通する貫通孔60を有する。この場合において、貫通孔60は、発光ユニット20が有するLDアレイ200の一の発光素子の光軸方向に沿って基板10をエッチング又は切削加工して貫通させることにより形成される。
同様にして、基板10は、一のコア100の光出射側端部において、第1基板10Aから第2基板10Bまで貫通する貫通孔65を有する。この場合において、貫通孔65は、受光ユニット30が有するPDアレイ300の一の受光素子の光軸方向に沿って基板10を貫通することにより形成される。なお、貫通孔60及び貫通孔65の上面視における形状は、略円形又は略多角形である。
なお、基板10が有するコア100の数は上記の例に限られない。例えば、発光ユニット20が有するLDアレイ200が含む光通信のチャンネルとしての発光素子の数に対応させた数だけ、基板10にコア100を形成することができる。
図2Aは、図1AのA−A線における発光ユニットの部分断面図を示しており、図2Bは、図1AのA−A線における受光ユニットの部分断面図を示す。また、図2C(a)は、第1の実施の形態に係る発光ユニットの底面図を示しており、図2C(b)は、第1の実施の形態に係る受光ユニットの底面図を示す。
図2Aに示すように、発光ユニット20は、大規模集積回路(LSI)等の電子部品を実装できる支持基板220と、支持基板220のハンダボール40が接合する側である裏面側に設けられる複数の端子230と、支持基板220の裏面側に搭載されるLDアレイ200と、LDアレイ200とワイヤー122を介して電気的に接続されるドライバーIC210とを有する。係る場合において、発光ユニット20は、複数の端子230がハンダボール40を介して基板10の複数の端子120と接続することにより、基板10の実装面130上に固定される。
また、発光ユニット20は、LDアレイ200が搭載されている支持基板122の面と反対側の面に固定されるLSI等の制御部240を有する。制御部240は、例えば、支持基板122を貫通するスルーホール(図示しない)を介して、裏面のドライバーIC210と電気的に接続される。そして、制御部240は、封止樹脂250により封止される。本実施形態に係る発光ユニット20は、基板10の方向に光を発するLDアレイ200に含まれる複数の発光素子のそれぞれと、基板10内に形成された光導波路10Cの複数のコア100のそれぞれとが光結合する位置に固定される。
一方、受光ユニット30においては、図2Bに示すように、クラッド101を通してコア100を伝播する光信号の受信が可能な光路上の所定の位置にPDアレイ300が配置されるように、基板10の実装面130上に固定される。なお、受光ユニット30は、発光ユニット20のLDアレイ200及びドライバーIC210がそれぞれPDアレイ300及びレシーバIC310に変更された構成以外については発光ユニット20と略同一の構成を有するので、受光ユニット30の各構成についての詳細な説明は省略する。
(LDアレイ)
LDアレイ200は、複数の面発光型の発光ダイオード、又は複数の面発光型半導体レーザダイオード等を含む発光素子(面発光型光素子)のアレイである。本実施形態においては、発光素子は面発光型半導体レーザダイオードである。すなわち、発光ユニット20は、複数の発光素子が所定の方向に沿って配列されたLDアレイ200を有する。例えば、図2C(a)に示すように、LDアレイ200は、所定のピッチ270をおいて、複数の発光素子を有する。そして、LDアレイ200は、複数の発光素子ごとにそれぞれ発光領域202を有する。
ここで、LDアレイ200が有する複数の発光素子のうち1つの発光素子は、検査用のチャンネルとしてのみ用いる。なお、複数の発光領域202間のピッチ270は、一例として250μmであるが、基板10が有する複数のコア100のピッチと複数の発光領域202間のピッチ270とが一致する限り、当該間隔は係る値に限定されない。
具体的に、本実施形態に係るLDアレイ200を構成する複数の発光素子としては、垂直共振器型面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)を用いる。そして、LDアレイ200上に設けられ、LDアレイ200を構成する複数のVCSELに電力を供給する複数の端子260はそれぞれ、LDアレイ200を駆動するドライバーIC210の複数の端子262とワイヤー122を介してそれぞれ電気的に接続される。
本実施形態に係る発光素子としてのVCSELは、閾値電流が1mAであり、1.6Vから2.2Vの順電圧において、発光波長が840nmから860nmの範囲内、例えば、850nmに発光波長を有する。すなわち、発光素子は、近赤外領域(波長:700nmから1000nm)に発光波長を有する。また、本実施形態に係る発光素子の応答速度は、2.5Gbpsである。
本実施形態に係るLDアレイ200を構成するVCSELは、III−V族化合物半導体積層構造を有する。例えば、VCSELは、n型GaAs基板の上に、n型下部反射鏡層としてのn型DBR(Distributed Bragg Reflector)層、活性層、電流狭窄層、p型上部反射鏡層としてのp型DBR層、p型コンタクト層が係る順に形成される。
ここで、n型DBRは、例えば、n型のAlGa1−xAs(0<x<1)を用いることができる。また、p型DBRは、例えば、p型のAlGa1−xAs(0<x<1)を用いることができる。また、活性層は、i−GaAsのバルクの層、又は単一量子井戸層、若しくは多重量子井戸層から構成することができる。そして、電流狭窄層は、例えば、p型DBR層の所定の領域にプロトンを注入して高抵抗領域とすることにより形成できる。更に、p型コンタクト層は、例えば、所定濃度のZnをドーピングしたGaAsから形成できる。
n型GaAs基板のn型DBRが形成されている面の反対側にはn型電極が形成され、p型コンタクト層の上にはp型電極が形成される。ここで、p型電極は、活性層の発光領域の直上に開口としての発光領域202を有する。発光領域202は上面視にて略円状に形成され、5μmから10μmの直径を有する。そして、発光領域202から近赤外領域の光が出射される。なお、応答速度が10GbpsであるVCSELを発光素子として用いてもよい。更に、本実施形態の変形例においては、発光波長が1310nm又は1550nmであるVCSELを複数有したLDアレイ200を形成することもできる。
(PDアレイ)
PDアレイ300は、例えば、複数の面型のフォトダイオード等を受光素子として含む。本実施形態においては、高速応答性に優れたGaAs系のフォトダイオードを、PDアレイ300を構成する複数の受光素子として用いる。受光ユニット30は、複数の受光素子が所定の方向に沿って配列されたPDアレイ300を有する。すなわち、図2C(b)に示すように、PDアレイ300は、所定のピッチ370をおいて複数の受光素子を有する。そして、PDアレイ300は、複数の受光素子ごとにそれぞれ光を受ける受光領域302を有する。
ここで、PDアレイ300が有する複数の受光素子のうち1つの受光素子は、検査用のチャンネルとしてのみ用いる。なお、複数の受光素子のそれぞれのピッチ370は、LDアレイ200の発光領域202のピッチ270及び複数のコア100のピッチと略同一である。
本実施形態に係るPDアレイ300を構成する複数のフォトダイオードには、PINフォトダイオードを用いる。そして、PDアレイ300上に設けられ、PDアレイ300を構成する複数のPINフォトダイオードのそれぞれに電力を供給する複数のp側の端子362及びn側の端子364は、PDアレイ300を駆動するレシーバIC310の複数のp側用の端子364及び複数のn側用の端子366とワイヤー122を介してそれぞれ電気的に接続される。
本実施形態に係るPDアレイ300を構成する受光素子としてのPINフォトダイオードは、III−V族化合物半導体構造を有する。例えば、PINフォトダイオードは、GaAs基板上に、p型半導体層(p層)と、真性半導体層(i層)と、n型半導体層(n層)とが形成され、i層がp層とn層との間に形成されるPIN構造を有する。そして、PINフォトダイオードは、p層に接続されたp側電極と、n層に形成されたn側電極とを更に備え、n側電極は、所定の領域に開口としての受光領域302を有する。PINフォトダイオードは、受光領域302において光を受光する。ここで、PINフォトダイオードは、波長が850nmにおける感度が、例えば0.2(A/W)であり、受光領域302の直径は、例えば約1mmである。
本実施形態に係るLDアレイ200及びPDアレイ300を形成するIII−V族化合物半導体積層構造は、例えば、有機金属化学気相成長法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)、分子線エピタキシー法(Molecular Beam Epitaxy:MBE)、ハライド気相エピタキシー法(Halide Vapor Phase Epitaxy:HVPE)等によって形成される。
(支持基板)
発光ユニット20の支持基板220及び受光ユニット30の支持基板320は、それぞれガラス繊維とエポキシ樹脂との複合材料、すなわち、ガラスエポキシ樹脂等の絶縁性材料から形成される。例えば、支持基板220及び支持基板320は、Flame Retardant Type 4(FR−4)から形成される。そして、支持基板220は、外部回路への実装側となる裏面に銅、金、又はアルミニウム等の導電性材料から形成される複数の端子230を有する。同様にして支持基板320は、複数の端子230と同様の材料から形成される複数の端子330を有する。
また、支持基板220の制御部240が固定される表面には、端子230と同様の導電性材料から形成され、スルーホールを介して裏面のドライバーIC210と電気的に接続する複数の端子が設けられる(図示しない)。なお、複数の当該端子は、支持基板220の制御部240が固定される表面上に予め形成された電力供給用の配線パターンと電気的に接続されている。
また、支持基板220の裏面にはグランドが予め形成されており、当該グランドと電気的にLDアレイ200は接続する。例えば、LDアレイ200は、Agペースト等の導電性接着剤を用いて支持基板220の裏面の所定の位置に固定される。この場合において、LDアレイ200のn側電極がAgペーストを介して支持基板220上のグランドに固定される。更に、LDアレイ200のp側の端子260とドライバーIC210の端子262とが、例えば、金から形成されるワイヤー122を介して電気的に接続される。
同様にして、PDアレイ300は、図2Bに示すように、Agペースト等の導電性接着剤を用いて、支持基板320の裏面に固定される。この場合において、PDアレイ300のn側電極がAgペーストを介して支持基板320上に予め形成されたグランドに固定される。更に、PDアレイ300のp側の端子362及びn側の端子360と、レシーバIC310のp側の端子364及びn側の端子366とが、例えば、金から形成されるワイヤー122を介して電気的に接続される。
(制御部)
発光ユニット20の制御部240は、LDアレイ200を駆動する駆動回路としてのドライバーIC210を制御する。また、受光ユニット30の制御部340は、PDアレイ300の受光素子が受光した光に基づいて、当該受光素子において光電変換された電気信号を増幅する増幅回路としてのレシーバIC310を制御する。なお、他の変形例においては、制御部240が制御部340の機能を更に有していてもよく、制御部340が制御部240の機能を更に有していてもよい。
(封止樹脂)
封止樹脂250及び封止樹脂350は、エポキシ樹脂等の熱硬化性成形材料から形成され、制御部240及び制御部340を光、熱、及び湿度等の環境から保護する。なお、封止樹脂250及び封止樹脂350はそれぞれ、主成分をエポキシ樹脂にして、シリカ等の充填材を加えて形成してもよい。
(基板)
基板10の第1基板10Aと第2基板10Bとは、例えば、ガラスエポキシ樹脂等の絶縁性材料から形成される。そして、第1基板10Aは、発光ユニット20及び受光ユニット30を搭載する実装面130の表面に、銅、金、アルミニウム等の導電性材料から形成される複数の端子120を有する。
また、第1基板10Aは、図2Aに示すように、発光ユニット20が設けられる位置にLDアレイ200を構成する発光素子と基板10に設けられる光導波路10Cのコア100とを光結合させる開口部50cを有する。なお、光導波路10Cのコア100との光結合が可能であれば、開口部50cには、LDアレイ200を構成する発光素子が発する光の波長に対して透明な光透過性材料を充填してもよい。
また、第1基板10Aは、図2Bに示すように、受光ユニット30が設けられる位置にPDアレイ300を構成する受光素子と基板10に設けられる光導波路10Cのコア100とを光結合させる開口部55cを有する。なお、開口部55cについても開口部50cと同様に、光導波路10Cのコア100との光結合が可能であれば、発光素子が発する光の波長に対して透明な光透過性材料を充填してもよい。
更に、第1基板10Aは、実装面130上に、端子120と同様の材料から形成され、発光ユニット20のLDアレイ200が有する複数の発光素子のうち、一の発光素子と実装面130上の回路パターン(図示しない)を介して電気的に接続されている一対の検査用端子1A,1Bを有する。同様にして、第1基板10Aは、実装面130上に、端子120と同様の材料から形成され、受光ユニット30のPDアレイ300が有する複数の受光素子のうち、一の受光素子と実装面130上の回路パターン(図示しない)を介して電気的に接続されている一対の検査用端子1C,1Eを有する。
(光導波路)
光導波路10Cは、コア100と、コア100の周囲に形成されコア100を覆うクラッド101とを有する。コア100は、第1基板10Aの光入射側端部としての端部140に対応する位置に設けられる開口部50c、及び光出射側端部としての端部145に対応する位置に設けられる開口部55cの位置に、コア100を伝播する光の伝播方向に対して45度に傾斜して設けられる入射側の光路変換部及び出射側の光路変換部としてのミラー50A及びミラー55Aを含む。
ミラー50A及びミラー55Aは、LDアレイ200の発光素子、コア100、及びPDアレイ300の受光素子の間の光路上にそれぞれ設けられる。そして、ミラー50A及びミラー55Aの周囲にはクラッド101と同等の屈折率を有する光透過性樹脂50B及び光透過性樹脂55Bが充填される。なお、ミラー50A及びミラー55Aの表面を、光透過性樹脂により被覆してもよい。
本実施形態において、光導波路10Cは、コア100とクラッド101とを含む厚さが100〜200μmの範囲の厚さで形成される。なお、光導波路10Cは以下のように作成できる。まず、コア100に対応する領域にコア100の形状のくぼみを有する鋳型を作成する。そして、作成した鋳型に、クラッド用フィルム基材を密着させる。続いて、鋳型のくぼみの領域に、コア100を形成する材料である硬化性樹脂を充填する。
次に、くぼみ内の硬化性樹脂を硬化させてコア100を形成した後、鋳型を取り除く。これにより、クラッド101となるクラッド用フィルム基材上にコア100が残される。そして、クラッド用フィルム基材のコア100が形成された面側に、コア100を覆うクラッド101を設ける。これにより、光導波路10Cが作成される。なお、係る光導波路10Cの作成方法は、鋳型を用いて光導波路を形成する方法であるが、他にも、例えば耐熱性の光反応性の高分子材料を直接露光して光導波路を形成する方法なども用いることができる。本実施形態では、係る工程により形成された光導波路10Cのコア100にミラー50A及びミラー50Bを設ける。
なお、本実施形態に係るミラー50A及びミラー55Aは、第1基板10Aの開口部50c及び開口部55cに対応する位置に、コア100を伝播する光の伝播方向に対して45度に傾斜して設けられているが、コア100に対するミラー50A及びミラー55Aの角度は45度に限定されない。
また、本実施形態に係る発光ユニット20と受光ユニット30とは、それぞれLDアレイ200とPDアレイ300とを有する一方向型の光モジュールであるが、発光ユニット20及び受光ユニット30はそれぞれ、LDアレイ200及びPDアレイ300の双方を有する双方向型の光モジュールとして形成することもできる。
更に、本実施形態においては、以下に示すように複数のコア100のうち、少なくとも1つのコア100の両端部に貫通孔60及び貫通孔65を設ける。すなわち、発光ユニット20のLDアレイ200が有する複数の発光素子のうち、1つの発光素子に対応するコア100の一方の端部に貫通孔60を設ける。更に、受光ユニット30のPDアレイ300が有する複数の受光素子のうち、1つの受光素子に対応する当該コア100の他方の端部に貫通孔65を設ける。
図3(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る基板の上面図を示しており、図3(b)は、図3(a)におけるC−C線での縦断面図である。
基板10は、一例として、4つのコア100を有する。コア100間のピッチ160は、例えば250μmである。そして、図3(a)に示すように、基板10上の発光ユニット20を実装する領域である発光ユニット実装領域132内には、光入射口としての開口部50cが形成されると共に、複数のコア100のうちダミー用の1つのコア100の光入射側端部としての端部に対応する領域に貫通孔60が形成される。
同様にして、基板10上の受光ユニット30を実装する領域である受光ユニット実装領域136内には、光出射口としての開口部55cが形成されると共に、複数のコア100のうちダミー用の1つのコア100の光出射側端部としての端部に対応する領域に貫通孔65が形成される。ここで、図3(b)に示すように、貫通孔60及び貫通孔65は、それぞれ基板10を構成する第1基板10A、光導波路10C、及び第2基板10Bのそれぞれを貫通して形成される。
本実施形態に係る貫通孔60及び貫通孔65の直径は、外径が250μmの光ファイバ素線を挿入することができると共に光導波路10Cと干渉しない範囲で形成される。例えば、貫通孔60及び貫通孔65の直径250μmから400μmの範囲で形成される。一方、開口部50cにおいては、3つのコア100の光入射側端部のそれぞれにミラー部50が形成されている。同様にして、光出射口としての開口部55cにおいては、3つのコア100の光出射側端部のそれぞれにミラー部55が形成されている。
貫通孔60及び貫通孔65を基板10に形成しない場合、発光ユニット20及び受光ユニット30並びにコア100を含む光導波路10Cの部分は光電子回路基板1の外部からは視認できない。しかしながら、貫通孔60及び貫通孔65を基板10に形成することにより、発光ユニット20のLDアレイ200が有する複数の発光素子のうち、検査用チャンネル(ダミー用)としての1つの発光素子、及び受光ユニット30のPDアレイ300が有する複数の受光素子のうち、検査用チャンネル(ダミー用)としての1つの受光素子が外部から視認可能に曝されることとなる。
(検査装置の構成)
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る検査装置のブロック図を示す。
本実施形態に係る検査装置4は、発光ユニット20が有するダミー用の一の発光素子が発した光信号を光ファイバ400を介して受光する受光部410と、受光部410が受光した光信号を検出する信号検出部420と、光を発する発光部415と、発光部415を駆動させる駆動部440と、発光部415が発した光に応じた光電流を受光ユニット30が有するダミー用の一の受光素子から検出する電流検出部450と、発光ユニット20に電気プローブ402を介して電力を供給する電源部460とを備える。
また、検査装置4は、駆動部440、電流検出部450、及び電源部460の動作を制御すると共に、信号検出部420が検出した信号の処理を実行する検査制御部430と、検査制御部430の制御に応じて所定の情報を出力する出力部470とを更に備える。
なお、受光部410は、光電子回路基板1が有する受光ユニット30のPDアレイ300と同様に、例えば、PINフォトダイオードを含んで形成される。また、発光部415は、光電子回路基板1が有する発光ユニット20のLDアレイ200と同様に、VCSELを含んで形成される。したがって、受光部410及び発光部415についての詳細な説明は省略する。
(光ファイバ)
検査装置4側のコネクタ405と、光ファイバ400の一方の端部に予め連結されているコネクタ400Aとが接続されることにより、光ファイバ400のコアと受光部410又は発光部415の光軸とが一致する。光ファイバ400は、例えば、外径が250μmの石英ガラスから形成される。なお、光ファイバ400は、プラスチック光ファイバから形成されてもよい。
(信号検出部)
信号検出部420は、受光部410が受光した光信号を、当該光信号に応じた電気信号として検出する。信号検出部420は、検出した電気信号を検査制御部430に供給する。例えば、受光部410と信号検出部420とで光パワーメータが構成され、当該光パワーメータの一部としての信号検出部420が、発光ユニット20のLDアレイ200が有するダミー用の発光素子が出力した光の量を測定する。
(駆動部)
駆動部440は、検査制御部430に制御されて、発光部415を駆動させる。例えば、駆動部440は、発光部415を駆動して発光させ、発光部415から所定の光信号を出力させる。そして、発光部415が出力する光信号は、コネクタ405にコネクタ400Aを介して接続された光ファイバ400を伝播して、光電子回路基板1に搭載されている受光ユニット30が有するPDアレイ300の一の受光素子に照射される。
(電流検出部)
電流検出部450は、光電子回路基板1に搭載されている受光ユニット30からの光電流を検出する。具体的には、まず、コネクタ405にコネクタ400Aを介して接続された光ファイバ400を通して、発光部415が発した光が受光ユニット30の一の受光素子に照射される。そして、電流検出部450は、光が照射されることによりPDアレイ300が有するダミー用の受光素子において生じた光電流を、コネクタ406にコネクタ402Aを介して接続された電気プローブ402を通して検出する。電流検出部450は、検出した光電流に応じた信号を検査制御部430に供給する。
(電源部)
電源部460は、検査制御部430に制御されて、光電子回路基板1に搭載されている発光ユニット20に電気プローブ402を介して、発光ユニット20のLDアレイ200が有する一の発光素子を発光させる電力を供給する。具体的には、電気プローブ402を介して、光電子回路基板1の発光ユニット20の検査用チャンネル(ダミー用)としての一の発光素子に電力を供給する。
(制御部)
検査制御部430は、例えばLSI等の集積回路であり、検査装置4が備える各部の動作を制御する。すなわち、検査制御部430は、駆動部440を制御して、発光部415の発光動作を制御する。また、検査制御部430は、電源部460を制御して、発光ユニット20への電力の供給を制御する。
更に、検査制御部430は、信号検出部420から受け取った電気信号に基づいて、光信号回路基板1の発光ユニット20の動作状況を判断する。また、検査制御部430は、電流検出部450から受け取った信号に基づいて、信号回路基板1の受光ユニット30の動作状況を判断する。検査制御部430は、検査制御部430において判断された発光ユニット20の動作状況を示す情報、及び受光ユニット30の動作状況を示す情報を出力部470に供給する。
(出力部)
出力部470は、検査制御部430において判断された発光ユニット20の動作状況を示す情報、及び受光ユニット30の動作状況を示す情報を視認可能に出力する。例えば、出力部470はモニタであり、発光ユニット20の一の発光素子の発光パターン、光量、及び光量変化等、或いは判断結果を示すテキストデータを出力する。同様にして、出力部470は、受光ユニット30の一の受光素子から出力される光電流の値等、或いは判断結果を示すテキストデータを出力する。なお、出力部470は、プリンタであってもよい。
(光電子回路基板及び検査装置の動作)
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバを貫通孔に挿入した状態の発光ユニット及び基板の部分断面図を示す。
本実施形態においては、発光ユニット20のLDアレイ200が有する複数の発光素子のうち検査用チャンネルとしての一の発光素子に対応して基板10に形成される貫通孔60に、光ファイバ400を挿入する。具体的には、光ファイバ400の一端にはコネクタ400Aが連結されており、受光部410に結合しているコネクタ405とコネクタ400Aとを接続する。そして、光ファイバ400のコネクタ400Aが連結していない他端を、貫通孔60に挿入する。係る場合において、光ファイバ400の位置決めを不要とすべく、貫通孔60の直径は、光ファイバ400の外径と略同一であることが好ましい。
また、光ファイバ400の貫通孔60に挿入された端面と検査用チャンネルの一の発光素子とが接触することを防止すべく、光ファイバ400の所定の位置にストッパーが設けられていてよい。例えば、ストッパーは、光ファイバ400の所定の位置において光ファイバ400の外周に接して光ファイバ400を保持すると共に、第2基板10Bの表面と接触することにより光ファイバ400の端部が発光素子と接触することを防止する。なお、光ファイバ400の外周に、光ファイバ400を貫通孔60に挿入した場合に光ファイバ400の端面が発光素子と接触しない位置を示す線を形成してもよい。
そして、コネクタ402Aを介してコネクタ406と接続している電気プローブ402を通して、電源部460から発光ユニット20へ電力を供給することにより、LDアレイ200の一の発光素子に電力が供給される。これにより、当該一の発光素子が正常動作する場合は、当該一の発光素子から光500が発せられ、光500は光ファイバ400を介して受光部410に照射される。そして、受光部410は、受光した光の量に応じた電気信号を、信号検出部420に供給する。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る光ファイバを貫通孔に挿入した状態の受光ユニット及び基板の部分断面図を示す。
本実施形態においては、受光ユニット30のPDアレイ300が有する複数の受光素子のうち検査用チャンネルとしての一の受光素子に対応して基板10に形成される貫通孔65に、光ファイバ400を挿入する。具体的には、光ファイバ400の一端にはコネクタ400Aが連結されており、発光部415に結合しているコネクタ405とコネクタ400Aとを接続する。そして、光ファイバ400のコネクタ400Aが連結していない他端を、貫通孔65に挿入する。係る場合において、光ファイバ400の位置決めを不要とすべく、貫通孔65の直径は、光ファイバ400の外径と略同一であることが好ましい。
また、光ファイバ400の端面とPDアレイ300の一の受光素子とが接触することを防止すべく、図5の上記説明と同様にして、光ファイバ400の所定の位置にストッパーが設けられていてよい。ストッパーを設けることにより、光ファイバ400の端部が受光素子と接触することが防止される。なお、光ファイバ400の外周に、光ファイバ400を貫通孔65に挿入した場合に光ファイバ400の端面が受光素子と接触しない位置を示す線を形成してもよい。
そして、検査制御部430が駆動部440を制御して、発光部415からPDアレイ300の一の受光素子に、光ファイバ400を介して所定の光502を照射する。当該一の受光素子が正常動作する場合は、当該一の受光素子は光502に応じた光電流を発生する。この場合において、電流検出部450と連結しているコネクタ406と接続している電気プローブ402を介して、電流検出部450は、当該一の受光素子において発生した光電流を検出する。
図7は、本実施形態に係る光電子回路基板の発光ユニットの検査方法の流れを示す。
まず、検査装置4の初期設定が実行される(S700)。具体的には、検査装置4に電源が投入され、予め定められた動作条件に応じて検査制御部430等の各部についての初期設定が実行される。例えば、受光部410に所定の電力を供給して、受光部410を受光可能な状態に設定する。
続いて、光ファイバ400が、LDアレイ200の一の発光素子の直下に対応する基板10に形成された貫通孔60に挿入される(挿入段階:S710)。具体的には、まず、受光部410に連結されたコネクタ405に光ファイバ400と連結しているコネクタ400Aが接続される。そして、光ファイバ400の一端が発光ユニット20のLDアレイ200が有する検査用チャンネルとしての一の発光素子に対応して基板10に設けられた貫通孔60に挿入される。
続いて、電源部460と連結しているコネクタ406に、コネクタ402Aと連結している電気プローブ402を接続する。そして、基板10に設けられている検査用端子1A及び検査用端子1Bのそれぞれに電気プローブ402を接触させて、電源部460から、発光ユニット20のLDアレイ200が有する検査用チャンネルとしての一の発光素子に電力が供給される(電力供給段階:S720)。
そして、受光部410は、一の発光素子の発光に応じた光電流を信号検出部420に供給する。ここで、信号検出部420が、一の発光素子の発光に応じた電気信号を検出した場合(光検出段階:S730:Yes)、すなわち、電源部460から電気プローブ402を介して電力を供給された一の発光素子が光を発したことにより、受光部410が光ファイバ400を介して当該光を受光した場合、検査制御部430は、発光ユニット20が正常に動作すると判断する(判断段階:S740)。
一方、信号検出部420が一の発光素子の発光に応じた電気信号を検出しない場合(S730:No)、すなわち、受光部410が光ファイバ400を介して光を受光しない場合、検査制御部430は、発光ユニット20が正常動作しておらず、不良であると判断する(S750)。そして、検査制御部430は、判断結果を出力部470に出力させる。
また、検査制御部430は、信号検出部420が検出した電気信号を解析して、予め定められた光量を一の発光素子が発光していない場合、又は、一の発光素子が所定期間において発する光の光量が予め定められた基準値の範囲を超えて変動する場合においても、発光ユニット20が不良であると判断する。
なお、不良とは、発光ユニット20を基板10上に実装した際に、発光ユニット20が実装時の熱等により破壊されたことを意味する。例えば、基板10上に発光ユニット20をハンダボール40を介して接続する場合におけるリフロー時に、リフロー温度(例えば、Sn−Ag−Cu共晶合金材料の融点である216℃)を有する環境に発光ユニット20が曝されて破壊されたことを意味する。
図8は、本実施形態に係る光電子回路基板の受光ユニットの検査方法の流れを示す。
まず、図7の上記説明における初期設定の工程(S700)と同様に、検査装置4の初期設定が実行される(S800)。
続いて、光ファイバ400が、PDアレイ300の一の受光素子の直下に対応する基板10の位置に形成された貫通孔65に挿入される(挿入段階:S810)。具体的には、まず、発光部415に連結されたコネクタ405に光ファイバ400と連結しているコネクタ400Aが接続される。そして、光ファイバ400の一端が受光ユニット30のPDアレイ300が有する検査用チャンネルとしての一の受光素子に対応して基板10に設けられた貫通孔65に挿入される。
続いて、電流検出部450と連結しているコネクタ406に、コネクタ402Aと連結している電気プローブ402を接続する。そして、基板10に設けられている検査用端子1C及び検査用端子1Dと電機プローブ402とをそれぞれ接触させる。次に、検査制御部430は駆動部440を制御して発光部415を発光させ、光ファイバ400を介して一の受光素子に光を照射させる(光照射段階:S820)。
この場合において、電流検出部450は、一の受光素子が受光した光の量に応じた光電流を電気プローブ402を介して検出する。ここで、電流検出部450が、一の受光素子が受光した光の量に応じた光電流を検出した場合(電流検出段階:S830:Yes)、すなわち、発光部415から光ファイバ400を介して光の照射を受けた一の受光素子が受光した光に応じた光電流を発生したことにより、電流検出部450が電気プローブ402を介して当該光電流を検出した場合、検査制御部430は、受光ユニット30が正常に動作すると判断する(判断段階:S840)。
一方、電流検出部450が、一の受光素子からの光電流を検出しない場合(S830:No)、検査制御部430は、受光ユニット30が正常に動作しておらず、不良であると判断する(S850)。また、検査制御部430は、電流検出部450が検出した光電流の値を解析して、予め定められた光電流値に達しない場合、又は、所定期間における光電流の値が予め定められた基準値の範囲から所定値を超えて変動する場合においても、受光ユニット30が不良であると判断する。
なお、不良とは、受光ユニット30を基板10上に実装した際に、発光ユニット20の場合と同様に、受光ユニット30が実装時の熱等により破壊されたことを意味する。そして、検査制御部430は、判断結果を出力部470に出力させる。
[第2の実施の形態]
(基板の構成)
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る基板の上面図を示す。
本実施形態に係る光電子回路基板を構成する基板11は、複数の発光ユニット20と複数の受光ユニット30とを搭載する点を除き第1の実施の形態に係る基板10と略同一の構成を有するので、相違点を除き詳細な説明は省略する。
基板11は、発光ユニット実装領域133に、4つの発光素子を含むLDアレイ200を有する発光ユニット20を2つ搭載する。同様にして基板11は、受光ユニット実装領域137に、4つの受光素子を含むPDアレイ300を有する受光ユニット20を2つ搭載する。なお、基板11は、発光ユニット実装領域133に、8つの発光素子から形成されるLDアレイを有する発光ユニットを搭載することもできる。同様に、基板11は、受光ユニット実装領域137に、8つの受光素子から形成されるPDアレイを有する受光ユニットを搭載することもできる。
本実施形態に係る基板11は、8つのコア100を有する。そして、8つのコア100のうち2つのコアを検査用のコア100として用い、2つの検査用のコア100の両端において貫通孔60a及び貫通孔60b、並びに貫通孔65a及び貫通孔65bを有する。すなわち、第1の発光ユニット20が有するLDアレイ200の一の発光素子に対応する基板10の位置に貫通孔60aが形成されると共に、第2の発光ユニット20が有するLDアレイ200のダミー用の一の発光素子に対応する基板10の位置に貫通孔60bが形成される。
同様にして、第2の受光ユニット30が有するPDアレイ300のダミー用の一の受光素子に対応する基板10の位置に貫通孔65aが形成されると共に、第2の受光ユニット30が有するPDアレイ300のダミー用の一の受光素子に対応する基板10の位置に貫通孔65bが形成される。そして、検査装置4は、貫通孔60a及び貫通孔60bと、貫通孔65a及び貫通孔65bとを用いて、2つの発光ユニット20及び2つの受光ユニット30についての検査を実行する。
また、他の変形例において、基板11は、発光ユニット実装領域133に、4つの発光素子を含むLDアレイ200と4つの受光素子を含むPDアレイ300とを有する第1の受発光ユニットを搭載することができる。そして、基板11は、受光ユニット実装領域137についても、発光ユニット実装領域133と同様に、4つの発光素子を含むLDアレイ200と4つの受光素子を含むPDアレイ300とを有する第2の受発光ユニットを搭載することができる。
係る場合においては、第1の受発光ユニットのLDアレイ200と第2の受発光ユニットのPDアレイ300との間で光通信が実行される。また、第1の受発光ユニットのPDアレイ300と第2の受発光ユニットのLDアレイ200との間で光通信が実行される。そして、第1の受発光ユニットの一の発光素子に対応する貫通孔60aとダミー用一の受光素子に対応する貫通孔60bとを用いて、検査装置4は、第1の受発光ユニットについて検査する。同様に、第2の受発光ユニットのダミー用の一の発光素子に対応する貫通孔65aと一の受光素子に対応する貫通孔65bとを用いて、検査装置4は、第2の受発光ユニットについて検査する。
なお、更に他の変形例においては、基板11の内部に更に複数のコア100を形成することもできる。例えば、12個のコア100、16個のコア100、又は4×n(nは正の整数)個のコア100を、基板の内部に形成することもできる。そして、4つのコアごとにそれぞれ発光ユニット20及び受光ユニット30、又は受発光ユニットを基板上に搭載することができる。
以上、本発明に係る実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。
図1Aは、第1の実施の形態に係る光電子回路基板の斜視図である。 (a)は図1AのA−A線における光電子回路基板の縦断面図であり、(b)は図1AのB−B線における光電子回路基板の縦断面図である。 図1AのA−A線における発光ユニットの部分断面図である。 図1AのA−A線における受光ユニットの部分断面図である。 (a)は、第1の実施の形態に係る発光ユニットの底面図であり、(b)は、第1の実施の形態に係る受光ユニットの底面図である。 (a)は、第1の実施の形態に係る基板の上面図であり、(b)は、図3(a)におけるC−C線での縦断面図である。 第1の実施の形態に係る検査装置のブロック図である。 第1の実施の形態に係る光ファイバを貫通孔に挿入した状態の発光ユニット及び基板の部分断面図である。 第1の実施の形態に係る光ファイバを貫通孔に挿入した状態の受光ユニット及び基板の部分断面図である。 第1の実施の形態に係る光電子回路基板の発光ユニットの検査方法の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る光電子回路基板の受光ユニットの検査方法の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る基板の上面図である。
符号の説明
1 光電子回路基板
1A、1B、1C、1E 検査用端子
2 光信号
4 検査装置
10、11 基板
10A 第1基板
10B 第2基板
10C 光導波路
20 発光ユニット
30 受光ユニット
40 ハンダボール
50、55 ミラー部
50A、55A ミラー
50B、55B 光透過性樹脂
50c、55c 開口部
60、60a、60b、65、65a、65b 貫通孔
100 コア
101 クラッド
120 端子
122 ワイヤー
130 実装面
132、133 発光ユニット実装領域
136、137 受光ユニット実装領域
140、145 端部
160、270、370 ピッチ
200 LDアレイ
202 発光領域
210 ドライバーIC
220、320 支持基板
230、330 端子
240、340 制御部
250、350 封止樹脂
260、262 端子
300 PDアレイ
302 受光領域
310 レシーバIC
360、362、364、366 端子
400 光ファイバ
400A、402A コネクタ
402 電気プローブ
405、406 コネクタ
410 受光部
415 発光部
420 信号検出部
430 検査制御部
440 駆動部
450 電流検出部
460 電源部
470 出力部
500、502 光

Claims (4)

  1. 光導波路を内部に有する基板と、
    前記基板上に設けられ、ダミー用の光素子と前記光導波路に光結合する光通信用の光素子とを含む光素子アレイと、
    前記基板に前記ダミー用の光素子に対応して形成された貫通孔とを備えた光電子回路基板。
  2. 光導波路を内部に有する基板と、
    前記基板上に設けられ、ダミー用の発光素子と前記光導波路の一方の端部に光結合する光通信用の発光素子とを含む発光素子アレイと、
    前記基板上に設けられ、ダミー用の受光素子と前記光導波路の他方の端部に光結合する光通信用の受光素子とを含む受光素子アレイと、
    前記基板に前記ダミー用の発光素子に対応して形成された発光用の貫通孔と、
    前記基板に前記ダミー用の受光素子に対応して形成された受光用の貫通孔とを備えた光電子回路基板。
  3. 光導波路を内部に有する基板を一方の面から他方の面に貫通する貫通孔に光ファイバを挿入する挿入段階と、
    前記基板の他方の面上に設けられ、前記光導波路に光結合する光素子アレイに含まれるダミー用の光素子に電力を供給する供給段階と、
    前記ダミー用の光素子に対し、前記光ファイバを介して検査光を送受信する送受信段階とを含む光電子回路基板の検査方法。
  4. 光導波路を内部に有する基板を一方の面から他方の面に貫通する発光用の貫通孔又は受光用の貫通孔に光ファイバを挿入する挿入段階と、
    前記基板の他方の面上に設けられた前記光導波路の一方の端部に光結合する発光素子アレイ、及び前記光導波路の他方の端部に光結合する受光素子アレイにそれぞれ含まれるダミー用の発光素子又はダミー用の受光素子に電力を供給する供給段階と、
    前記ダミー用の発光素子から前記光ファイバを介して検査光を受信する受信段階と、
    前記ダミー用の受光素子に前記光ファイバを介して検査光を送信する送信段階とを含む光電子回路基板の検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110710069A (zh) * 2018-12-29 2020-01-17 泉州三安半导体科技有限公司 一种激光器封装结构

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