JP2009008342A - 地下水熱利用地上設備における地中装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水脈Mに達するように挿設されるケーシング1内に挿設される熱交換器2を、ケーシング1の底部側に配置される第1のユニット2−1と、ケーシング1の挿設深度に合わせてケーシング1内に配置される複数の第2のユニット2−2と、外気影響深度Lの範囲においてケーシング1内に配置される第3のユニット2−3とを備えて構成される。第1および第2のユニット2−1,2−2は、上下の復路側タンク5,6、復路側長尺細管7、接続フランジ8、往路側長尺管9,9aおよび復路側短尺管10を備えている。第3のタンク2−3は、接続フランジ8、往路側長尺管9b,9cおよび復路側長尺管15,15aを備えている。
【選択図】図2
Description
特許文献1に開示されている地下装置(地中熱交換システム)は、複数の採熱管ユニットを、1本の井戸の深さに合わせて順次に接続することにより、井戸の深さに合せて構築されるようにこうせいされている。
そして、パイプ端部の環状フランジに対する取り付けは、上下の環状フランジのうち、いずれか一方側の環状フランジから外部にパイプ端部を突出させ、他方側の環状フランジの内部にパイプ端部を位置させている。また、上下の環状フランジにはボルト挿通孔が設けられている。
これにより、各採熱管ユニットの上下の環状フランジ同士をボルト・ナットにより連結しながら、採熱管ユニットを順次に接続することにより、井戸の深さに合わせて地下装置を構築することができるようにしている。
そのために、井戸の底部側に配置される採熱管ユニットにおいては、特許文献1の図2および図7に示されているように、U字パイプなどの折返しパイプ管を用いて対向する周方向のそれぞれのパイプの端部同士を連結するなどによって、井戸の上端開口部の臨む地表から所定深度の底部に至る往路と、底部から地表に至る復路とからなる循環経路を形成しなければならないために、採熱管ユニットを井戸内に組み込み内設するときの施工性などにおいて問題を有していた。
前記熱交換器は、少なくとも前記ケーシングの底部側に配置される第1のユニットと、この第1のユニットから地表側に向けた範囲において前記ケーシング内に順次に接続されて筒方向に配置される複数の第2のユニットと、を備え、
前記第1のユニットは、前記ケーシングの内径に相当する外径にて平面視で略リング形状に形成されているとともに、熱媒体の合流室を有する上下の復路側タンクと、この上下の復路側タンクの間における周方向の複数個所において管端部が前記合流室にタンク内に連通するように取り付けられる復路側長尺細管と、前記上下の復路側タンクと平面視で略同径の外径を有する略リング形状に形成されて前記上側の復路側タンクから適宜の間隔をおいた前記ケーシングの筒方向に配置される接続フランジと、この接続フランジの周方向の要所において、前記第2のユニットとの接続によって管端部同士が接続されるようにそれぞれ取り付けられ、かつ、前記上側の復路側タンク内を貫通するとともに、前記下側の復路側タンク内に管端部を連通させるように取り付けられる往路側長尺管、および、前記上側の復路側タンク内に管端部を連通させるように取り付けられる復路側短尺管と、を備えて構成され、
前記第2のユニットは、前記上下の復路側タンクと、前記復路側長尺細管と、前記上下の復路側タンクと平面視で略同径の外径を有する略リング形状に形成されて、前記上下の復路側タンクからそれぞれ適宜の間隔をおいて同軸芯線上に配置される上下の前記接続フランジと、この上下の接続フランジに、該接続フランジ同士の接続および前記第1のユニットの前記接続フランジとの接続によって管端部同士が接続されるようにそれぞれ取り付けられる前記往路側長尺管、および、上下の前記復路側短尺管と、を備えて構成され、かつ、前記第2のユニットの前記往路側長尺管は、前記上下の復路側タンクを貫通して前記上下の接続フランジに管端部が接続され、前記上下の復路側短尺管は、前記上下の復路側タンク内に管端部をそれぞれ連通させるように取り付けられていることを特徴する。
そして、本発明では、前記熱交換器が、前記した第2のユニットから地表に至る範囲において前記ケーシングの筒方向に接続されて配置される1乃至複数の第3のユニットを備えていることが好適なものとなる。この第3のユニットは、前記上下の接続フランジと、この上下の接続フランジの間に、該接続フランジ同士および前記第2のユニットの前記接続フランジとの接続によって管端部同士が同軸上に接続されるようにそれぞれ取り付けられる往路側長尺管および復路側長尺管と、を備えて構成され、かつ、前記第3のユニットのうち、前記ケーシングの上端開口部から地表に臨むように接続されて配置される最上段の第3のユニットは、前記ケーシングの上端開口部の開口縁部から外方に向けて設けられている固定フランジの上に載置されてボルト止めされる吊持を兼ねた密閉蓋体を備え、この密閉蓋体から前記往路側長尺管および復路側長尺管のそれぞれ管端部側を突出させるように形成されていることを特徴とする。
そして、地表に臨むケーシングの上端開口部を密閉状に閉じるための密閉蓋体を備えている第3のユニットを、第2のユニットに接続させてケーシングの上端開口部側に向けた筒方向に配置することによって、ケーシングの上端開口部を密閉する密閉蓋体によって、ケーシングの底部側に向けて円筒筒形状に内設される熱交換器を吊り下げ支持させることができる。
さらに、地表から地中に向けた外気影響深度の範囲においては、1本の往路側長尺管と1本の復路側長尺管を備えている第3のユニットを用いている構造としている。特に、1本の復路側長尺管内を通って熱媒体が地上設備へ送り込まれるようにしている。つまり、多数本の復路側長尺細管を備えている第2のユニットを外気影響深度の範囲において内設させた構造では各復路側長尺細管からなる広い面積から放熱されることになって熱ロスが大きいが、第3のユニットを内設させることによって、地下水熱との熱交換が行われた熱媒体が地上設備へ送り込まれるための流通する復路は、1本の復路側長尺管である。これにより、放熱による熱ロスを抑えることができる。
このとき、水中ポンプによって汲み上げられた地下水は、ケーシングの底部が臨む例えば、水脈(水脈ドームなど)へ戻される(還元される)ものであるが、全ての地下水を戻すことなく、地下水の一部を地上設備の熱源として直接利用することができる。また、自然災害などにおいての飲料水などとして利用することができる。
これにより、水脈が存在している地中の所定深度に達するように地下装置を構築するための施工性が改善されることで、施工コストの低減や工期の短縮化などを期待することができる。
これにより、地下水熱との効率のよい熱交換が行われるために、地下水熱の採熱効果を向上させることができる。
これにより、前記した熱交換面積による効率のよい熱交換に加えて、水温の高い地下水との接触による効率のよい熱交換を期待することができるために、熱媒体による地下水熱の採熱効果をより一層向上させて、地下水熱を効率よく地上設備に送り込むことができる。
図1は、本発明の実施形態に係る地下装置を、井戸内に構築した状態を示す縦断面図である。
地下装置Aは、図1に示すように、地中の所定深度に存在している水脈に達するように挿設されるケーシング1と、このケーシング1の地表GLに臨む上端開口部から底部側に向けて挿設されるように組み込み内設される熱交換器2とを備えて構成されている。
そして、地下装置Aは、熱交換器2を密閉循環回路式によって地上設備Bへパイプライン22にて接続させることで、地下水熱との熱交換によって地下水熱と略同じ程度まで暖められた熱媒体を地上設備Bへと送り込み、地上設備Bに熱が奪われて温度が低下された熱媒体を地下水熱との熱交換によって暖めることを繰り返すように構成されている。
ちなみに、地上設備Bとしては冷暖房システムや融雪システムなどを挙げることができる。本実施形態では、図1に示すように、融雪設備を一例として挙げている。
ケーシング1は、耐腐食性に優れ、熱伝導率の高い金属材料によって適宜の口径と長さを有する円筒形状に形成されて、水脈(水脈ドーム)Mに達するように複数本を順次に接続するなどによって地中に挿設されるようになっている。
そして、ケーシング1は、筒壁に地下水Nの流入部3を備えている。この流入部3は、ケーシング1の周方向に適宜の間隔おいて筒方向に延びるように設けられる多数本のスリットによって形成されている。
また、図1に示すように、ケーシング1の地表GLに臨む上端開口部1aの開口外周には外方に向けてリング形状の固定フランジ4が備えられている。この固定フランジ4には、熱交換器2の後記する第3のユニット2−3の密閉蓋体16が同軸上に載置された状態でボルト・ナット(図示省略)を用いて固定されるようにしている。
図2は、本実施形態に係る熱交換器を示す斜視図である。ここでは、図1を適宜参照しながら説明する。
熱交換器2は、熱伝導率が高く、耐蝕性に優れ、しかも適宜の剛性を有するステンレス鋼材などの金属材料によって形成されている各ユニット群を同軸上に接続することによって、ケーシング1の上端開口部1aから地中の所定深度に達する底部側に至るように、ケーシング1内に組み込み内設されるように構成されている。
ちなみに、第1、第2のユニット2−1,2−2、および第3のユニット2−3は、トラックなどの荷台に載せて搬送が可能な長さに形成されている。例えば、略3m〜5m程度の長さに形成されている。
図4は、第1のユニットを示す斜視図および断面図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する
第1のユニット2−1は、図に示すように、上下の復路側タンク5,6と、この上下の復路側タンク5,6の間にわたり取り付けられる多数本の復路側長尺細管7と、上側の復路側タンク5から適宜の間隔をおいて軸方向の外側に同軸上に配置される接続フランジ8と、この接続フランジ8から上側の復路側タンク5内を貫通して下側の復路側タンク6にわたるように取り付けられる往路側長尺管9と、接続フランジ8と上側の復路合流タンク5との間に取り付けられる復路側短尺管10とを備えて構成されている。
この復路側長尺細管7は、上下の復路側タンク5,6にわたる長さで、適宜の太さ(外径)に形成されている。
この往路側長尺管9は、復路側長尺細管7の太さ(外径)よりも4〜5倍程度の太さに形成されている。つまり、上下の復路側タンク5,6の合流室11,12を介して各復路側長尺細管7に熱媒体を均一な流量にて分配させることができる流量にて熱媒体を流通させる太さに形成されている。
これにより、往路側長尺管9が接続された下側の復路側タンク6の合流室11は、図に示すように、第2のユニット1−2および第3のユニット1−3のそれぞれの往路側長尺管9a,9bを流通して地上設備Bから戻されてくる熱媒体を、第1のユニット1−1の各復路側長尺細管7、そして、第2のユニット1−2の後記する復路側長尺細管7および第3のユニットの後記する復路側長尺管7aを流通させて地上設備Bへと再び送り込むための折返し室となる。
この復路側短尺管10は、前記の往路側長尺管9と同じ太さ(管径)で、接続フランジ8と上側の復路側タンク5にわたる長さに形成されている。そして、復路側短尺管10は、図3および図4に示すように、一端側の管端部を接続フランジ8に開口状に取り付け、他端側の管端部を上側の復路側タンク5の合流室11に連通するように取り付けられる。
図5は、第2のユニットを示す斜視図である。ここでは、図3を適宜参照しながら説明する。また、前記した第1のユニット2−1と同じ構成要素について、同じ符号を付することで詳細は省略する。
第2のユニット1−2は、図5に示すように、上下の復路側タンク5,6と、この上下の復路側タンク5,6の間にわたり取り付けられる多数本の復路側長尺細管7と、上下の復路側タンク5,6から適宜の間隔をおいて軸方向の外側に同軸上に配置される上下の接続フランジ8,8aと、上下の復路側タンク5,6をそれぞれ貫通して上下の接続フランジ8,8の間にわたるように取り付けられる往路側長尺管9a、および、上下の復路側タンク5,6と上下の接続フランジ8,8との間にそれぞれ取り付けられる上下の復路側短尺管10,10とを備えて構成されている。
そして、この復路側長尺管9aは、上下の接続フランジ8,8の間にわたる長さに形成されて、図3および図5に示すように、一端の管端部側を上側の接続フランジ8に開口状に取り付けるとともに、上側の復路側タンク5から下側の復路側タンク6を貫通させ、他端側の管端部を下側の接続フランジ8に開口状に取り付けている。
図6は、本実施形態に係る第3のユニットを示す斜視図である。ここでは、前記した第1および第1のユニット2−1,2−2と同じ構成要素について、同じ符号を付することで詳細は省略する。
第3のユニット2−3は、図6の(a)に示す構造形態のものと、(b)に示す構造形態のものとの2種類がある。
(a)に示す第3のユニット2−30は、第1のユニット2−1および第2のユニット2−2と同じく、長さが4m程度に形成されている。一方、(b)に示す第3のユニット2−31においては、1m程度の長さに形成されている。
なお、中間リング体14は、ボルト挿通孔13を除いた以外において、接続フランジ8と基本的に同じ構成であることから、説明は省略する。
そして、この往路側長尺管9bおよび復路側長尺管15は、図6の(a)に示すように、一端の管端部側を上側の接続フランジ8に開口状にそれぞれ取り付けるとともに、中間リング体14をそれぞれ貫通させ、他端側の管端部を下側の接続フランジ8に開口状にそれぞれ取り付けている。
そして、この往路側長尺管9cおよび復路側長尺管15aは、図6の(b)に示すように、一端側の管端部を接続フランジ8に開口状にそれぞれ取り付けるとともに、他端側の管端部を密閉蓋体16から突出させるようにそれぞれ取り付けている。
これにより、密閉蓋体16と突出させた往路側長尺管9cおよび復路側長尺管15aのそれぞれの管端部が、図1に示すように、地上設備Bに熱媒体を密閉循環回路式で送り込むためのパイプライン22がそれぞれ接続される往路用と復路用のそれぞれ接続口23,24となる。
次に、以上のように構成されている本実施形態に係る地下装置Aの地中への施工例について簡単に説明する。ここでは、図1〜図6を適宜参照しながら説明する。
図1に示すように、水脈(水脈ドーム)Mに達するようにケーシング1を地中に挿設(植設)させる。つぎに、ケーシング1の挿設深度に合わせて、第1のユニット2−1に次いで接続される複数の第2のユニット2−1を順次に接続しながら第1のユニット2−1をケーシング1の底部側へと挿通させて行く。
このとき、ケーシング1に対して同軸線上に位置するように各ユニット2−1,2−2をクレーンなどにより吊り下げながら、第1のユニット2−1に対して第2のユニット2−2を、そして第2のユニット2−2同士を、図2および図3に示すように、接続フランジ8の間にそれぞれパッキング部材25を介在させながらボルト・ナット26で接続する作業を遂行していく。
そして、第1のユニット2−1が、スリット群からなる流入部3を備えているケーシング1の底部から5〜6m位まで挿通された時点で、第2のユニット2−2に対して、図6の(a)に示す第3のユニット2−30を接続させてケーシング1内へと挿通させ、最後に、第6の(b)に示す第3のユニット2−31を接続させた後に、ケーシング1の上端開口部1aを密閉蓋体16によって密閉するように、該密閉蓋体16を固定フランジ4の上に載置させてボルト・ナットで締結させる。
これにより、地表GLに露出するケーシング1の上端開口部1aから水脈Mが存在している地中の所定深度に達する底部側に向けて、熱媒体の往路と復路との双方を備え、かつ、内側軸芯に沿うように全長にわたり形成されている内側通路19を備えている円筒形状の熱交換器2を吊り下げ内設させることができる。
なお、図1に示す図示例では、水中ポンプ20がケーシング1の底部側に吊り下げ配置されている状態で示されているが、水圧(地圧)によって流入部3からケーシング1内に流入される地下水Nの水面WLから上部空間27側に露出しない範囲内におけるケーシング1内であればよい。
これにより、水脈Mが存在している地中の所定深度に達するように地下装置2を構築するための施工性が改善される。つまり、従来装置のように、折り返すためのU字パイプなどを用いる必要がなくなる。
例えば、図1に示すように、ケーシング1内に流入されている地下水Nの水面WLと密閉蓋体16によって閉鎖されているケーシング1の上端開口部1aとの間に存在して上部空間27から残留空気(巻き込み空気)を、真空の状態まで抜気するための抜気装置を備えることができる。
これにより、上部空間27を、例えば、抜気減圧状態、または、−300mmHg〜ー600mmHgの範囲の真空状態に制御維持することによって、上部空間27に断熱効果を付与することができる。つまり、外気温の影響を受けるとされている地表GLから地中4m〜6m程度の外気影響深度Lにおいては熱が伝達により放出され易い空気層が全くない抜気減圧状態、または、真空状態でケーシング1内の温度低下を招く熱ロスを抑えるための断熱作用を期待することができる。
1 ケーシング
1a 上部開口部
2 熱交換器
2−1 第1のユニット
2−2 第2のユニット
2−3 第3のユニット
4 固定フランジ
5,6 復路側タンク
7 復路側長尺細管
8 接続フランジ
9,9a,9c 往路側長尺管
10 復路側短管
11,12 合流室
M 水脈
N 地下水
L 外気影響深度
B 地上設備
Claims (3)
- 地中の所定深度に存在している水脈に達するように挿設されるケーシングと、
このケーシング内に挿設されて地下水熱との熱交換が行われる熱交換器と、を備え、
前記熱交換器は、前記ケーシングの上端開口部が臨む地表から前記所定深度へ向けて熱媒体を流通させるための往路と、この往路を流通されてきた前記熱媒体を地中深度から地表へ向けて流通させるための復路と、を備えて、前記地下水熱を熱源として利用する地上設備に前記熱媒体を密閉循環回路式により供給するための地中装置であって、
前記熱交換器は、少なくとも前記ケーシングの底部側において接続されて筒方向に配置される第1のユニットと、
この第1のユニットから前記ケーシングの上端開口部が臨む地表側に向けた範囲において前記ケーシング内に順次に接続されて筒方向に配置される複数の第2のユニットと、を備え、
前記第1のユニットは、前記ケーシングの内径に相当する外径にて平面視で略リング形状に形成されているとともに、前記熱媒体の合流室を有している上下の復路側タンクと、
この上下の復路側タンクの間における周方向の複数個所において管端部が前記合流室に連通するように取り付けられる復路側長尺細管と、
前記上下の復路側タンクと平面視で略同径の外径を有する略リング形状に形成されて、前記上側の復路側タンクから適宜の間隔をおいて同軸芯線上に配置される接続フランジと、
この接続フランジの周方向の要所において、前記第2のユニットとの接続によって管端部同士が接続されるようにそれぞれ取り付けられ、かつ、前記上側の復路側タンク内を貫通するとともに、前記下側の復路側タンクの前記合流室に管端部を連通させるように取り付けられる往路側長尺管、および、前記上側の復路側タンクの前記合流室に管端部を連通させるように取り付けられる復路側短尺管と、を備えて構成され、
前記第2のユニットは、前記上下の復路側タンクと、
前記復路側長尺細管と、
前記上下の復路側タンクと平面視で略同径の外径を有する略リング形状に形成されて、前記上下の復路側タンクからそれぞれ適宜の間隔をおいて同軸芯線上に配置される上下の前記接続フランジと、
この上下の接続フランジに、該接続フランジ同士の接続および前記第1のユニットの前記接続フランジとの接続によって管端部同士が接続されるようにそれぞれ取り付けられる前記往路側長尺管、および、上下の前記復路側短尺管と、を備えて構成され、
かつ、前記第2のユニットの前記往路側長尺管は、前記上下の復路側タンクの前記合流室を貫通して前記上下の接続フランジに管端部が接続され、前記上下の復路側短尺管は、前記上下の復路側タンクの前記合流室にそれぞれ連通させるように取り付けられていることを特徴する地下水熱利用地上設備における地下装置。 - 前記熱交換器は、前記第2のユニットから前記ケーシングの上端開口部が臨む地表に至る範囲において前記ケーシングの筒方向に接続されて配置される1乃至複数の第3のユニットを備え、
この第3のユニットは、前記上下の接続フランジと、
この上下の接続フランジの間において、該接続フランジ同士および前記第2のユニットの前記接続フランジとの接続によって管端部同士が接続されるようにそれぞれ取り付けられる往路側長尺管および復路側長尺管と、を備えて構成され、
かつ、前記第3のユニットのうち、前記ケーシングの上端開口部から地表に臨むように接続されて配置される最上段の第3のユニットは、前記ケーシングの上端開口部の開口縁部から外方に向けて設けられている固定フランジの上に載置されてボルト止めされる吊持を兼ねた密閉蓋体を備え、この密閉用蓋体から前記往路側長尺管および復路側長尺管のそれぞれの管端部側を突出させていることを特徴する請求項1に記載の地下水熱利用地上設備における地下装置。 - 前記熱交換器の軸芯に沿って前記ケーシング内の筒方向に形成される内側通路を通して、前記ケーシング内における適宜の深度位置に水中ポンプが吊り下げ配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の地下水熱利用地上設備における地下装置。
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