JP2009006595A - 板体の堆積方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】次位の板体1が搬送コンベヤ25上の搬送検出器27によってその前端部の通過を検出し、次位の板体1の前端部が待機領域30内で待機している前位の板体1の前端部とが揃うまでの時間を置いてベルトコンベヤ33を起動し、待機していた前位の板体1はベルトコンベヤ33によって、前記搬送コンベヤ25上の次位の板体1とは前端部の位置を一致させながら搬送され、次位の板体1の上に前位の板体1が前端部を揃えながら重ね合わされて、前記伸縮コンベヤ18に向けて搬送され、板体1は2枚重ねの状態で前記堆積位置20に堆積される。
【選択図】図7
Description
前記可動枠をその後退位置から、機枠に敷設された移動部材上のリニヤブロックを介して前進させると、前記伸縮コンベヤはベルトの緊張状態を保持したまま前進移動し、やがて前記可動枠は前記伸縮コンベヤを、前記板体の堆積位置上方であるその前進限位置に減速しながら停止する。
前記板体は前進限位置にある伸縮コンベヤの上を堆積位置の上方へ搬送されると、前記伸縮コンベヤは前進限位置から左右一対のベルトコンベヤを逆回転させて、前記可動枠を前記移動部材上のリニヤブロックを介して後退させる。そして、この可動枠の後退動に伴って、前記板体は後退する伸縮コンベヤ上から引き抜かれた状態になって、伸縮コンベヤの後退動に随伴することなく、堆積位置に堆積することになる。
すなわち、板体の供給量に比して伸縮コンベヤを使って板体を体積位置に堆積するための処理量は、伸縮コンベヤの伸縮動作の処理能力に限界があって決まっており、板体の堆積処理量を向上させることは不可能となる。
板体の堆積位置に隣接して設置した機枠には、その機枠に対して可動自在に可動枠を配置し、前記機枠に設置する前部固定プーリと後部固定プーリ間と、前記可動枠に設置する前部可動プーリと後部可動プーリ間に、コンベヤベルトを巻き掛けした状態で、前記可動枠が隣接する堆積位置へ進退する伸縮コンベヤを構成し、前記板体は前記堆積位置の上方に進出した前記伸縮コンベヤによって載置搬送され、前記コンベヤベルトの緊張状態を保持しながら、前記伸縮コンベヤが前部可動プーリを反時計方向へ回転させて急速後退する時に、前記堆積位置の上方で前記伸縮コンベヤの前記コンベヤベルト上に位置した板体を前記堆積位置に堆積するとともに、前記伸縮コンベヤへ前記板体を搬送するための搬送コンベヤと、その搬送コンベヤに隣接して搬送の通止ができる待機コンベヤで構成した待機領域と、その待機領域の前方に配置して前記板体の搬送先を待機領域と搬送コンベヤとに切り替え誘導する振分体と、を備え、
前記待機領域で待機した前記板体は前記待機コンベヤ作動時に前記搬送コンベヤ上に搬送可能になっており、連続して前記堆積位置に堆積する前位の板体は、前記振分体によって待機領域へ搬送し、次位の板体を搬送コンベヤで搬送し、その搬送コンベヤで搬送中の次位の板体の上に、作動を開始した前記待機コンベヤは先端を揃えながら前位の板体を搬送し、前記伸縮コンベヤは2枚重ねとなった板体を前記堆積位置に堆積することを特徴とする。
前記伸縮コンベヤへ前記板体を搬送するための搬送コンベヤと、その搬送コンベヤに隣接した位置に構成した待機領域と、前位の板体の搬送先を前記待機領域とし、次位の板体の搬送先を搬送コンベヤとして切り替え誘導する前記待機領域の前方に配置した振分体と、前記待機領域の待機位置に前位の板体を搬送すると共に、その待機位置の前位の板体を、前記搬送コンベヤの上を搬送中の次位の板体の上に両板体の先端を揃えながら搬送する、通止可能な待機コンベヤと、を備え、
その2枚重ねとなった板体は前記伸縮コンベヤが2枚重ねのまま堆積位置に堆積することを特徴としており、前記搬送コンベヤ上へ連続して搬送される板体は、振分体によって待機領域の待機コンベヤと搬送コンベヤ上とに振分けられて、板体を待機領域で待機させることが可能になった。
そして、この待機領域で待機中の板体は次位の板体の上に搬送されて2枚重ねとなるから、前記搬送コンベヤから伸縮コンベヤへ所定の間隔をあけて板体を送り出すことができるようになり、連続して板体が搬送されて来ても伸縮コンベヤを使って確実に堆積位置へ堆積できるようになった。
このため、前記伸縮コンベヤの伸縮動作か処理量が限界になっていても、この発明ではこのときの2倍の量の板体を前記搬送コンベヤが受け付けても、確実に板体の堆積処理ができるようになり、作業効率が大幅に向上することになった。
前記待機領域には待機検出器を設置し、当該待機検出器が前記板体の未検知時に、前記振分体は前記板体を待機領域に振分け、当該待機検出器が前記板体の検知時に、前記振分体は前記板体を前記搬送コンベヤに振分けることを特徴としており、待機領域に板体が待機しているかどうかによって振分体が振分け動作できるようになった。
このため、前記待機領域に板体がないことを待機検出器が検出しているうちは、振分体は前記搬送コンベヤ上へ旋回して架橋連絡しており、前記待機コンベヤ上へ板体が搬送できるように待機して、搬送されて来る板体が待機領域に向かうように位置している。
また、前記待機領域に板体が搬送されて待機しているときには、前記待機検出器が板体を検出して振分体を跳ね上げているから、板体の搬送タイミングが不規則であっても、前記待機検出器は確実に前位の板体を待機領域へ搬送を指示し、待機領域に板体があるときには次位の板体は、振分体の下を搬送コンベヤによって搬送されるようになり、板体が連続して待機領域や搬送コンベヤに搬送されるという誤作動は、全く発生することはなくなるという特徴が得られた。
すなわち、この支持軸の回転に伴い、振分体が待機位置から搬送コンベヤに架橋状態となる作動位置に移動する動作を行っており、その軸着部を枢支点として可動する振分体の可動側の先端は移動して前記搬送コンベヤへ架橋し、また他方側は待機コンベヤの始端位置へ架橋する。そして、この振分体は搬送方向と交差する方向に複数個配置されているから、振分体の可動側の先端を搬送コンベヤのベルトの間から搬送面よりも下方に位置させることができ、搬送コンベヤ上を搬送される板体は確実に振分体によって待機領域に搬送できるようになった。
すなわち、待機コンベヤはその中央部分が上向きに湾曲して前記搬送コンベヤ側が下弦となるように、前記待機領域内においてある曲率の下で湾曲して前記支持枠に配置されているから、直線状に形成された待機コンベヤに比して、板体が重力によって曲げられてコンベヤベルトの搬送面に密着するように維持されて、板体とコンベヤベルト間の挟持力を高めることが可能となっており、待機中における待機コンベヤ上の板体に対する保持停止力、並びに待機状態からの搬送付与力が高まることとなる。
たとえば、板体が乾燥直後のベニヤ単板であり、その表裏面が乾燥による波打ちに伴う起伏状態が発生している場合、このベニヤ単板の表裏面が待機コンベヤの搬送面に均一に接触しないときがあるが、上記のようにある曲率のもとで湾曲状態に支持されている待機コンベヤへベニヤ単板が供給され、待機されることによって、ベニヤ単板が伸ばされることになって待機コンベヤの搬送面と均一に接触し易くなる。
このため、ベニヤ単板のいずれの部位においても待機コンベヤとの接触域が広がり、ベニヤ単板に一定の摩擦力を付与することが可能となり、待機領域内でベニヤ単板が動いてしまうトラブルは防止できた。
すなわち、前記待機領域では板体をその上下から挟んで搬送を停止できる待機コンベヤによって構成されているから、搬送されてくる板体が波打っている起伏が激しい乾燥直後のベニヤ単板であっても、上待機コンベヤと下待機コンベヤとの間で構成した搬送路によって前記板体を確実に挟み込みながら板体を搬送することができ、また、板体は前記待機コンベヤの動きと一緒に待機することができるようになった。このため、次位の板体が前記搬送コンベヤの上を搬送されてくると、これに同期して待機コンベヤは板体の搬送を開始し、この待機コンベヤの上で待機している板体は確実に先端を揃えながら搬送コンベヤ上を搬送されてくる板体と確実に先端を揃えながら重ね合わせることができるようになり、重ね合わせた板体は前記伸縮コンベヤに向けて搬送でき、堆積位置に堆積される板体は先端がきれいに揃うようになる。
そして、この一対のベルトコンベヤは、板体を搬送面に対してある一定の圧力で押し付けする板体を挟持する搬送路を形成しているから、この一対のベルトコンベヤは互いに、緊張状態および/または押圧状態に維持されており、板体はこのベルトコンベヤの間を使って確実に搬送または待機することができるようになった。
この一対のコロ付きコンベヤも、板体を搬送面に対してある一定の圧力で押し付けて、その板体を挟持する搬送路を形成している。すなわち、この一対のコロ付きコンベヤも前記ベルトコンベヤと同様に互いに、緊張状態および/または押圧状態に維持されて、板体を確実に搬送または待機することができるようになっている。
この一対のチェンコンベヤも、板体を搬送面に対してある一定の圧力で押し付けて、その板体を挟持する搬送路を形成している。すなわち、この一対のチェンコンベヤも前記ベルトコンベヤと同様に互いに、緊張状態および/または押圧状態に維持されて、板体を確実に搬送または待機することができるようになっている。
この一対のローラコンベヤも、板体を搬送面に対してある一定の圧力で押し付けて、その板体を挟持する搬送路を形成している。すなわち、この一対のローラコンベヤも前記ベルトコンベヤと同様に互いに、緊張状態および/または押圧状態に維持されて、板体を確実に搬送または待機することができるようになっている。
この前記堆積位置の上方に進出した伸縮コンベヤの前方に、その伸縮コンベヤで搬送される2枚重ねの板体を一緒に拘束する拘束手段を備えており、その拘束手段は伸縮コンベヤの後退後に拘束を解いて板体を堆積位置に堆積する。
すなわち、前記堆積位置の上方に向けて搬送され、伸縮コンベヤ上で載置状態にある2枚の板体は、その前部を重ね合った状態のまま拘束手段によって拘束され、搬送方向への移動を禁止している。この移動を禁止した状態で前記伸縮コンベヤが後退すると、前記板体だけが堆積位置の上方に位置することになり、この状態で拘束手段の拘束を解除すると板体は自由落下して、先に堆積位置に堆積している板体の上に2枚一緒に堆積することができるようになった。
すなわち、板体を前記堆積位置に落下堆積させるにはその自重による落下の他、その前端部分を強制的に押し下げてもよく、この拘束手段によって先端を拘束された板体1が堆積位置に向かって降下するとき、自由落下よりも素早く押し下げ手段によって押し下げすることによって、板体は自由落下のときと比べて、新しく堆積位置に堆積する2枚の板体の前端を、先に2枚づつ堆積している板体の先端に正確に重ね合わせることができるようになった。
この構成は前記拘束手段が開放されて前記板体が自由落下して堆積位置に堆積するときにも、また、前記拘束手段が板体を拘束したまま強制的に降下して板体を堆積位置に堆積するときにも、有効に作用することができ、自由落下する2枚一組の板体はその先端を前記規制体に当接しながら堆積位置に前端を揃えながら堆積することができる。
また、前記拘束手段が強制的に拘束した2枚の板体を堆積位置に向かって降下させるときにも、その板体の前端が規制体に当接しながら拘束を解除することで、この時にも2枚一組の板体は前端を揃えて前記堆積位置に堆積することができる。
すなわち、前記搬送コンベヤはその前端に設置した切替体を介して搬入コンベヤに接続されており、前記搬送コンベヤと前記待機コンベヤと前記伸縮コンベヤは搬入コンベヤの搬送方向に沿って複数組設置され、前記切替体の切り替え操作によって前記搬入コンベヤ上の板体は、任意の搬送コンベヤへ搬送する構成となっている。
このため、複数個の搬送コンベヤのそれぞれに対応する搬入コンベヤは、切替体を間に設置しながら直列的に複数個配置してあり、搬入コンベヤの上を搬送される前位の板体と次位の板体は切替体が最初に配置した搬送コンベヤに切り替っているからこの搬送コンベヤに送られ、その後搬送される後位の板体は、前記切替体が原位置に復帰して次段の搬入コンベヤに搬送されるようになる。
前工程から隙間なく連続して板体が搬入コンベヤの上を搬送されてくるときに、切替体を介して搬送コンベヤに送られた2枚の板体が伸縮コンベヤへ搬送を完了するまでは、この搬送コンベヤは後続の板体の搬送を受けることができないが、この搬送コンベヤが板体の搬送を受付けできない間は、切替体が原位置に切替わって後続の板体を次段の搬入コンベヤに搬送するようになった。
また、この実施例では、板体の堆積位置を複数個備えることができたから、前記切替体の切り替え動作を板体の性状に合わせて切り替えできるようになる。たとえば、薄板の板体は前段の堆積位置に、厚板の板体は後段の堆積位置に、それぞれ仕分けしながら高速度で堆積できるようになるという特徴を得ることができた。
図1は板体堆積装置の堆積機構における収縮時の側面図、図2は堆積機構の伸長状態の側面図、図3は収縮時の平面図である。
この板体堆積装置の堆積機構を構成するための主要な構成部品の一つである機枠2は、前記板体1の搬送方向に向けて左右一対配置してあり、その一対の機枠2の前後には、板体1の搬送方向に直交して一定間隔をおいて一対となる前部軸10と後部軸12とが支承され、前部軸10には前部固定プーリ11が取り付けられ、後部軸12には後部固定プーリ13が取り付けてある。
一対の機枠2の上面に軌条走行面を形成する為に、機枠2の上面に位置してスライドレール或いは図示のようなリニヤウエイ等で構成する移動部材3が敷設され、その一対の移動部材3の上にはリニヤブロック4が前後に任意間隔を置いて移動可能に配置される。
そして、これらリニヤブロック4の前部同士と後部同士は各々連絡梁5を介して連結すると共に、前後の連絡梁5には可動枠6の後部が取り付けられ、この可動枠6は片持ち状態のまま、移動部材3に沿って前記機枠2の上部を案内としながら、その機枠2の前方に向かって前後に移動できるようになっている。
この前部・後部可動プーリ10・11が前記前部・後部固定プーリ4・5間に介在するように、前記機枠2の後部固定プーリ13から、可動枠6の前部可動プーリ14・可動枠6の後部可動プーリ15・機枠2の前部固定プーリ11を経て、後部固定プーリ13へ順次折り返すようにコンベヤベルト16が無端状に掛け渡してある。このコンベヤベルト16にはその途中にバランスウエイトやタイナープーリ等による緊張機構(図示しない)が配置され、前記コンベヤベルト16は常に緊張状態になって、その上面で前記板体1が搬送できるようになっている。
そして、前記コンベヤベルト16が巻き掛けされた前記後部固定プーリ13の後部軸12には、鎖車を介してベルト回動用原動機17が接続され、このベルト回動用原動機17を制御することで、前記コンベヤベルト16の駆動・減速・停止が制御される。
そして、後部の駆動軸7には可動枠進退用原動機8が配置され、この可動枠進退用原動機8が回転するときに後部の駆動軸7は一緒に回転し、この後部の駆動軸7の回転と共に前記無端帯が両駆動軸7の間を回転する。
このため、前記無端帯に前記連絡梁5を介して取り付けた可動枠6は、無端帯が回動するときに前記機枠2の上面に敷設した移動部材3に沿って前後に移動するから、前記可動枠進退用原動機8を制御することで前記可動枠6の進退動を制御することができる。
したがって、機枠2の上の移動部材3と、この移動部材3上を可動する可動枠6、機枠2や可動枠6に設置した各プーリ、そのプーリに掛け渡されたコンベヤベルト16とベルト回動用原動機17、及び可動枠6を駆動する可動枠進退用原動機8などによって伸縮コンベヤ18が構成される。
この昇降台21には堆積された板体1の上面高さを検出する板体高さ検出器23を備えており、この板体高さ検出器23の信号によって堆積された板体1の上面が常時一定高さになるように、昇降台21は高さ制御している。
このベルト回動用原動機17による左右一対のコンベヤベルト16の高速回転に伴って、前記板体1は片持ち状態のコンベヤベルト16の上を搬送され、図2に示すように前記堆積位置20の上方で前進限位置にある前記可動枠6の前部に至ると、前記ベルト回動用原動機17はコンベヤベルト16を減速、停止制御する。
そして、前記ベルト回動用原動機17が停止すると各プーリに巻き掛けしたコンベヤベルト16の回転が停止し、次いで、可動枠進退用原動機8を逆転駆動すると、前進限に位置する前記可動枠6は、前記コンベヤベルト16の緊張状態を保持したままリニヤブロック4を介して移動部材3上を急速に後退移動する。
このとき、前記可動枠6はその前後一対に支承された前部・後部可動プーリ10、11がその間隔を保持して前記コンベヤベルト16を緊張状態に維持したまま急速に後退することによって、前記昇降台21の上方から退避し、これによって伸縮コンベヤ18は図1に示す後退位置に至る。
前記板体1の搬送方向に直交する長さは前部可動プーリ14の移動距離以内に制限されているから、前記コンベヤベルト16上を搬送されて堆積位置20の上方に位置していた板体1は、伸縮コンベヤ18の前部可動プーリ14が反時計方向へ回転しながら引き抜くように前記可動枠6が後退することで、支えられているコンベヤベルト16がなくなり、前記板体1は前部と後部の落下誤差を小としてほぼ水平状態のまま下方の前記堆積位置20に落下堆積するものである。
すなわち、実施例を示す図1から図3の構成では、前記機枠2の前後に設置した前部軸10と後部軸12に支承する前部固定プーリ11と後部固定プーリ13や、前記可動枠6の前後にその可動枠6と一緒に可動できる状態に設置した前部可動プーリ14と後部可動プーリ15は、それぞれ各1個で構成している。
これに対して、この図4の実施例では、前部固定プーリ11aと後部可動プーリ15aとは、上下方向に任意の間隔を置いて複数個設置し、前記コンベヤベルト16は、複数個の前部後部可動プーリ15aと固定プーリ4aの間で、多段に折り返しながら複数対巻き掛けし、前記後部固定プーリ13と前部可動プーリ14との間に配置してある。
そして、機枠2に敷設された移動部材3の上を移動可能に設置された可動枠6は、図4の実施例では2個で形成し、前記前部可動プーリ14を設置した可動枠6と後部可動プーリ15aを設置した可動枠6aとが、それぞれが独自に機枠2に対して可動自在となっており、前記前部可動プーリ14を設置した可動枠6の素早い大きな移動距離に対して、後部可動プーリ15aを設置した可動枠6aの方は、ゆっくりと小さな移動距離を動くだけで、前記伸縮コンベヤ18が構成できたものである。
このように、後部可動プーリ15aを設置した可動枠6aは小さな移動距離を動けばよく、機枠2に取り付けた前部固定プーリ11aと後部固定プーリ13の間隔が小となり、機枠2を始めとして設置面積の縮小が可能となる。図4に示す実施例のように、2対の前部固定プーリ11aと後部可動プーリ15aを有するときには、前部可動プーリ14の可動枠6の移動間隔Lに対して、水平面内における後部可動プーリ15aの可動枠6aの移動間隔はL/2となる。
即ち、前記機枠2の上下方向にはスライドレール或いはリニヤウエイ等の垂直移動部材3aを敷設し、この垂直移動部材3a上を移動するリニヤブロック4aが上下に任意間隔を置いて上下方向に可動する前記可動枠6bに設置され、これらリニヤブロック4aや可動枠6bが前部固定プーリ11と後部固定プーリ13との間隔内から下方に位置する如く取着している。
そして、前記可動枠6が水平方向で堆積位置20の上方に進出したときには、上下方向に移動する可動枠6bが上限位置に移動し、水平方向に移動する前記可動枠6の後退位置において、上下方向に移動する可動枠6bが下限位置に移動するように制御すれば、機枠2の背を高くする必要があるが、伸縮コンベヤ18と機枠2の設置面積の大幅な縮小が可能となるものである。
このような構成とすることによって、図5の実施例に比して水平方向における可動枠6の前部可動プーリ14の移動間隔Lに対して、上下方向に可動する可動枠6cに設置した後部可動プーリ15bの上下方向における移動間隔を小とすることができ、上下方向の設置面積の縮小が可能となる。
すなわち、図6の実施例では前記コンベヤベルト16は2対の前部固定プーリ11bと後部可動プーリ15b間で多段に折り返され、更に、後部固定プーリ13と前部可動プーリ14との間に巻き掛けされるから、前部可動プーリ14の水平方向における移動間隔Lに対して、後部可動プーリ15bの上下方向の間隔はL/2となり、後部可動プーリ15bを設置した可動枠6cは小さな移動距離を動けばよいから、機枠2の背を低くすることができた。
前記板体1を伸縮コンベヤ18に向けて搬送するこの搬送コンベヤ25には、図7に示すように、その搬送コンベヤ25の上流側でその上方に隣接して待機コンベヤ34を設置し、この待機コンベヤ34の上側の搬送面には待機領域30を設定している。前記待機コンベヤ34は運転の開始・停止ができるから、この待機コンベヤ34の上に前記板体1が搬送されたときに運転を停止して待機状態とすることができる。
そして、この振分体38は好適にはその上面が板体1の搬送面となるように形成し、この振分体38は支持軸40から離れた両方の遠位端が自由端となり、支持軸40が駆動制御機構によって或る角度回転すると、始端部に位置する振分体38の一方の遠位端部は搬送コンベヤ25の搬送面へ、また他方の遠位端部は待機コンベヤ34の始端位置へ各々架橋する。
このため、前記搬送コンベヤ25の上を搬送される板体1は、図7のように架橋状態にある振分体38の上面を搬送面として待機コンベヤ34上へ搬送され、その後、待機コンベヤ34を停止すると、板体1は前記待機コンベヤ34の搬送面で構成する待機領域30内で待機する。
そして、前記振分体38の支持軸40や、待機コンベヤ34を構成する前後プーリ31や中間プーリ32やその他必要に応じてベルトの緊張状態を維持して常時密着するためのタイナープーリなどは、前記搬送コンベヤ25と一緒に前記機枠2から立ち上げた支持枠37に取り付けられ、前記機枠2と前記搬送コンベヤ25との間の位置関係を定めている。
そして、前記板体1の前縁の通過を待機検出器36が検出すると、その後ある一定の距離を板体1が搬送されてから前記ベルトコンベヤ33が停止して、前記板体1は待機領域30内の指定位置で待機する。
なお、ベルトコンベヤ33を駆動する待機コンベヤ34の原動機35として、瞬間的に停止できる機能を備えているときには、前記待機検出器36はベルトコンベヤ33の搬送方向の途中ではなく終端部付近に配置し、搬送される板体1の前端を検出して即停止させるための検出器として機能させ、板体1の前縁を検知した時に搬送中の板体1を待機位置に急停止させてもよい。
このため、板体不存在確認信号が出力中において支持軸40の駆動制御機構によって前記振分体38の遠位端部を前記搬送コンベヤ25の搬送面へ向け、また他方の待機コンベヤ34側の遠位端部はベルトコンベヤ33の始端位置へ向けて各々架橋し、前記搬送コンベヤ25上を搬送されてきた板体1は、架橋状態にある振分体38の上面を搬送面としてベルトコンベヤ33上へ搬送され、待機領域30内で待機することになる。
一方、板体が待機領域30内で待機中は、前記待機検出器36は板体存在確認信号を出力中であり、前記振分体38の遠位端部を前記搬送コンベヤ25の搬送面から離開した位置へ向け、また他方の待機コンベヤ34側の遠位端部はベルトコンベヤ33の始端位置から離開するから、搬送コンベヤ25上を搬送されてきた次の板体1はそのまま搬送コンベヤ25上を搬送されることになる。
このため、前記搬送コンベヤ25上を搬送される板体1の搬送状態と同期して、前記待機コンベヤ34の原動機35はベルトコンベヤ33を起動して、待機領域30で待機中の板体1の搬送を開始し、この板体1は搬送コンベヤ25上を搬送される次位の板体1の上に、その前端部を揃えながら重ね合わせるように搬送される。
このとき、ベルトコンベヤ33の搬送速度は搬送コンベヤ25の搬送速度に同期して制御されているから、待機していた前位の板体1はベルトコンベヤ33によって、前記搬送コンベヤ25上の次位の板体1とは前端部の位置を一致させながら搬送され、やがて、次位の板体1の上に前位の板体1が前端部を揃えながら重ね合わされて、前記伸縮コンベヤ18に向けて搬送され、板体1は2枚重ねの状態で前記堆積位置20に堆積される。
なお、前記遅延回路による制御に代えて、前記搬送検出器27の位置から前記待機領域30内に待機している前位の板体1との重合位置に至るまでの距離を、搬送コンベヤ25の原動機71の駆動パルスに置換して、このパルス量がカウントアップしたときに、前記待機コンベヤ34の原動機35に起動信号を送る制御形態とすることも可能である。
図8に示す実施例は図7の実施例の変形として、前記搬送コンベヤ25を傾斜して配置したときに最適な待機コンベヤ34の形状を開示しているものであって、この待機コンベヤ34は、搬送方向に亘って設置した前後プーリ31に対して、複数個の中間プーリ32は、ベルトコンベヤ33の搬送面が上に向かってある曲率の基に湾曲するように取り付けている。
このように、待機コンベヤ34のベルトコンベヤ33の搬送面は前記搬送コンベヤ25側が下弦となるように湾曲して形成されており、直線状に形成された図7に示すベルトコンベヤ33に比して、各ベルトの搬送面は前記板体1を湾曲させながら密着するように維持され、待機コンベヤ34上に待機中の板体1の移動を防ぐことが可能となった。また、待機状態からの急に搬送が開始されたときに板体1は滑りもなく確実に搬送開始することができるようになり、待機中の前位の板体1を、搬送される次位の板体1の前端部を正確に揃えて重合することができるようになった。
このため、前記板体1は前記搬送路43内でその表面と裏面が上待機コンベヤ41と下待機コンベヤ42によって密着するように維持され、待機コンベヤ34で待機中の板体1が移動することは全く発生しなくなり、また、待機状態からの急に搬送が開始されたときには、前記板体1は滑りもなく確実に搬送を開始することができるようになった。
また、一対の上待機コンベヤ41と下待機コンベヤ42とによって構成した待機コンベヤ34を、前記板体1の搬送面が上に向かってある曲率の基に湾曲するように構成した時には、上待機コンベヤ41と下待機コンベヤ42のベルト面が板体1にさらに強く密着するように維持され、この板体1の挟持力を更に高めることが可能になる。
この実施例では、前記搬送コンベヤ25との間に所定の位置関係を保つための支持枠37には、コロ付きチェン44が搬送方向に亘って回動できるように、前後部プーリや、コロ付きチェン44を常時緊張状態に維持するための中間プーリや、タイナープーリの回転軸を保持する軸受部を取り付けるための平板状部分だけで形成するのではなく、搬送路43の両側に位置する一対のコロ付きコンベヤ45のコロ付きチェン44を、上下方向から挟み込むガイド部材として機能する部分も一緒に構成されている。
即ち、対向するコロ付きチェン44の表面側には板体1を搬送するための搬送路43を形成し、それぞれのコロ付きチェン44の裏面側には支持枠37のそれぞれのガイド部材として機能する部分が位置し、この支持枠37に沿ってコロ付きチェン44が回転可能に支承している。そして、一対のコロ付きコンベヤ45のコロ付きチェン44が図示せざる駆動機構によって連動駆動されると、前記支持枠37によってガイドされた一対のコロ付きコンベヤ45のコロ付きチェン44の間で、常時密着している前記板体1は一定の圧力で挟持して押し付けられた状態で前記搬送路43内を搬送され、また、コロ付きコンベヤ45を停止してコロ付きチェン44に挟持した状態で、前記板体1を待機することができる。
このチェンコンベヤ47は前記コロ付きコンベヤ45と同様に、前記搬送コンベヤ25との間に所定の位置関係を保つための支持枠37には、チェンコンベヤ47のチェン46が搬送方向に亘って回動できるように、前後部鎖車や、チェン46を常時緊張状態に維持するための中間鎖車や、タイナー鎖車の回転軸を保持する軸受部を取り付けるための平板状部分だけで形成するのではなく、搬送路43の両側に位置する一対のチェンコンベヤ47のチェン46を、上下方向から挟み込むためのガイド部材として機能する部分も一緒に構成されている。
即ち、対向するチェン46の表面側には板体1を搬送するための搬送路43を形成し、それぞれのチェン46の裏面側には支持枠37のそれぞれのガイド部材として機能する部分が位置し、この支持枠37に沿ってチェン46が回転可能に支承している。そして、一対のチェンコンベヤ47のチェン46が図示せざる駆動機構によって連動駆動されると、前記支持枠37によってガイドされた一対のチェンコンベヤ47のチェン46の間で、常時密着している前記板体1は一定の圧力で挟持して押し付けられた状態で搬送され、また、チェンコンベヤ47を停止してチェン46に挟持した状態で、前記板体1を待機することができる。
そして、このローラコンベヤ49が前記搬送コンベヤ25との間で所定の位置関係を保つための支持枠37は、例えばベルトコンベヤ33の時には前後部プーリ31などの軸受部を取り付ける平板状部材だけで構成されるが、この実施例では一対のローラコンベヤ49を挟み込むガイド部材として機能する部分も平板状部材と一緒に構成しており、この支持枠37のガイド部材として機能する部分には、搬送方向に亘って任意間隔を置いてローラコンベヤ49のロール48が複数対設置してある。
即ち、前記支持枠37のガイド部材として機能する部分にはこれら複数対のロール48の一つ一つが軸支する軸受部50が設置してあり、その軸受部50は捻りコイルバネ51を介して弾発的に支承されており、前記一対のローラコンベヤ49は対向する一対のロール48同士が接触するように捻りコイルバネ51によって、互いに押し付けられた状態となっている。
したがって、一対の前記ローラコンベヤ49の個々のロール48が図示せざる駆動機構によって回転駆動されると、図13に示すように捻りコイルバネ51を介して弾発的に支承されたロール48の間で、常時密着している前記板体1は一定の圧力で挟持して押し付けられた状態で搬送され、また、ローラコンベヤ49を停止してロール48に挟持した状態で、前記板体1を待機することができる。
そして、このローラコンベヤ49はや前記コロ付きコンベヤ45やチェンコンベヤ47も同様に、前記板体1の搬送や待機を確実にするために、その搬送路43の形態は前記ベルトコンベヤ33の実施例のように直線状で所定角度の傾斜状態に配置したり、下弦の曲率に沿った湾曲状態に配置することができる。
この伸縮コンベヤ18の板体1の搬送面は前記機枠2にほぼ水平状態に設置して前進・後退する構成としても良いが、図14に示すように前記板体1の堆積位置20の方向に向かって下り勾配に設置することは有効な構成であり、板体1が堆積されるその上面高さをできる限り伸縮コンベヤ18の搬送面に近づけることが可能となり、板体1が伸縮コンベヤ18の搬送面から所定の堆積位置20に落下するときに、予め2枚重ね合わせた板体1の先端部が堆積位置20の板体1の表面に接近するから、2枚重ね合わせた板体1がバラけた状態で堆積されるトラブルは回避できるようになった。
また、この構成では前記伸縮コンベヤ18の後退時には可動枠6が勾配分の引き上げ角度だけ板体1の堆積位置20から離隔することになり、前記板体1に曲がり、捻り、反り、特に上向きの反り等の変形があったとしても、板体1の後端部と後退途上の伸縮コンベヤ18との接触が回避されやすく、板体1はスムーズに堆積位置20に既に堆積された板体1の上に正確に重ね合わせることができる。
また、前記板体1は前記伸縮コンベヤ18によって堆積位置20の方向に向かって下り勾配に搬送され、2枚の板体1を同時に搬送するときでも、板体1の重力に逆らわずに堆積位置20の上方に搬送できるから、前記伸縮コンベヤ18の板体1の搬送能力を増強せずに板体1は2枚重ねのまま搬送でき、板体1の搬送動力の省力化が図れると共に、板体1の落下距離が小となるから堆積サイクルの短縮化が図れる。
この拘束手段52がこの拘束する部位は前記板体1の前端1箇所とし、図3の実施例のように搬送される板体1の搬送方向の前方に、左右一対の前記機枠2もしくは前記可動枠の間隔内のほぼ中央位置に配置してもよく、或いは、拘束手段52が拘束する部位は搬送方向と交差する方向へ任意間隔を置いた複数箇所とし、搬送方向と交差する方向に任意間隔を置いて複数個配置してもよい。
この拘束手段52の挟持動作によって2枚重ねの板体1はその前端部分が拘束されており、前記伸縮コンベヤ18は左右一対のコンベヤベルト16を逆回転させて、前進位置にある伸縮コンベヤ18が後退位置への移動するに伴う、前記板体1の搬送方向とは逆の方向への移動を禁止し、前記板体1のみが前端を拘束されて現位置に停止することになる。
その後、前記伸縮コンベヤ18が後退位置に移動完了したときに同期して、前記拘束手段52による前記板体1の拘束が開放され、前記板体1は2枚重ねのまま堆積位置20の昇降台21で既に堆積されている板体1の上に落下する。
このため、前記板体1は堆積位置20の昇降台21上に落下堆積する寸前まで拘束手段52によって2枚重ねのまま保持されているから、前記伸縮コンベヤ18が機枠2に沿って水平に進退するときでも、確実に2枚重ねのまま昇降台21で既に堆積している板体1の上に正確に重ね合わせて堆積できるようになった。
そして、前記伸縮コンベヤ18が後退位置に移動完了すると、前記拘束手段52の流体シリンダ55を逆作動させて一対の挟時片53,53aを開放方向に旋回駆動し、この動作によって前記板体1の前端部分の拘束が開放されるから、2枚重ねのまま移動を止めていた板体1は堆積位置20にそのまま堆積することができる。
この押し下げ手段56が前記板体1を押し下げる位置は、図3の実施例では板体1の前端部の1箇所を拘束できるように配置した前記拘束手段52と並べてその両側に各1個、合計2個配置しており、前記板体1の前端部に対して出没可能、且つ上下動可能で、この押し下げ手段56が板体1の前端に当接して前記昇降台21上の堆積位置20まで板体1の前端部分2箇所を押し下げ可能となるように設置してある。
具体的には、図16に示すように、この押し下げ手段56は旋回動とすることも可能であり、2枚重ねの板体1の搬送方向の延長線上で、前記昇降台21に堆積した板体1の上面高さ付近に押し下げ軸57を配置し、この押し下げ軸57に軸支して少なくともある角度回転してシーソー運動することができる押し下げ体58を設け、この押し下げ体58の遠位端側を自由端とし板体1の上方へ位置させ、他方の遠位置側には流体シリンダ59のピストンロッド60の先端部に取り付けてある。
そして、前記拘束手段52が2枚重ねの板体1の拘束を解除するに同期して、この押し下げ手段56の流体シリンダ59に流体を流入すると、ピストンロッド60によって前記板体1の上方へ位置していた遠位端側にある前記押し下げ体58は、急速に旋回してその前端部分が押し下げられ、前記2枚重ねの板体1は自由落下の速度よりも早く堆積位置20の昇降台21の板体1の上に強制的に押し付けられるから、2枚重ねの板体1はバラけたりせずに正確な位置に堆積できるようになった。
この実施例の場合、押し下げ体58の板体1を押し下げる遠位端側は円弧状の軌跡を描くことになるが、板体1を押し下げる距離はその昇降台21に堆積された板体1も上面までに限定されており、前記押し下げ軸57の位置を前記昇降台21の板体高さ検出器23で設定する高さ付近にあれば、前記円弧状の軌跡はほぼ直線域に近い軌跡となり、障害にはならない。
前記伸縮コンベヤ18によって前記堆積位置20の上方に搬送されて前記拘束手段52によって拘束された板体1は、前記伸縮コンベヤ18が後退しても堆積位置20の上方に位置しており、前記押し上げ手段61の上下動用の流体シリンダ59のピストンロッド60と押し下げ体58は、堆積位置20の上方に位置した2枚重ねの板体1の前端部の上方に位置している。
そして、前記拘束手段52が2枚重ねの板体1の拘束を解除するに同期して、この押し下げ手段56の上下動用の流体シリンダ59に流体を流入させて、急速にピストンロッド60によって前記押し下げ体58を降下すると、前記2枚重ねの板体1は自由落下の速度よりも早く堆積位置20の昇降台21の板体1の上に強制的に押し付けられるから、2枚重ねの板体1はバラけたりせずに正確な位置に堆積することができた。
すなわち、前記ピストンロッド60の先端部分に接続された押し下げ体58は、前記ピストンロッド60の先に取り付けられて上下動する流体シリンダ62のピストンロッド63の先端部に取り付けられており、この出没用の流体シリンダ62のピストンロッド63は前記昇降台21の上方に対して突出・没入可能とされ、突出時に前記伸縮コンベヤ18で搬送された2枚重ねの板体1の前端部の上方に至り、没入時に板体1の前端部分から退避することができるようになっている。
そして、前記押し下げ手段56の流体シリンダ59のピストンロッド60は収縮位置でこのピストンロッド60に配置された流体シリンダ62のピストンロッド63も収縮位置にあり、この結果、前記押し下げ体58は上昇位置で堆積位置20の上方から離れた位置が退避位置となっている。
即ち、前記伸縮コンベヤ18によって前記堆積位置20の上方に搬送されて前記拘束手段52によって拘束された板体1は、前記伸縮コンベヤ18が後退しても堆積位置20の上方に位置しており、この2枚重ねの板体1の前端部の上方に前記流体シリンダ62のピストンロッド63の伸長によって前記押し下げ体58が位置している。
そして、前記拘束手段52が2枚重ねの板体1の拘束を解除するに同期して、この押し下げ手段56の上下動用の流体シリンダ59に流体を流入させて、急速にピストンロッド60によって前記押し下げ体58を降下すると、前記2枚重ねの板体1は自由落下の速度よりも早く堆積位置20の昇降台21の板体1の上に強制的に押し付けられるから、2枚重ねの板体1はバラけたりせずに正確な位置に堆積することができた。
その後は、押し下げ手段56の上下動用の流体シリンダ59と出没用の流体シリンダ62と逆作動させて、二つの流体シリンダ59,66は同時に又はいずれかの流体シリンダが先にピストンロッド60,67を収縮させて、前記押し下げ体58を最初の退避位置に復帰して、次の板体1の堆積動作に備えている。
例えば、図18に示すように、前記規制手段65は流体シリンダ66のピストンロッド67の先に平板状の規制体68を取り付けており、前記流体シリンダ66への流体の給・排によって、堆積された板体1の前端部分、および/または堆積途中の板体1の前端部分に向かって前記規制体68が押し付けられ、2枚重ねで堆積される板体1の前端部の位置を揃えて積み重ねることが可能になっている。
その後、規制手段65は流体シリンダ66を逆作動させて規制体68を旧位置へ復帰させ、この動作によって昇降台21上に堆積されている板体1の前端部分から、および/または堆積される板体1の前端部分から、前記規制手段65の規制体68が退避することになる。
そして、前段工程から搬送されてくる板体1の等級、種別、品質等に応じて仕分け位置を決定し、この搬送方向に隣接する各搬送コンベヤ25と待機コンベヤ34と伸縮コンベヤ18へて搬送するために、前記搬送コンベヤ25の始端部には板体1の搬送方向に沿って板体1を水平方向に搬送する搬入コンベヤ70を複数個連接して設置しており、前記板体1は伸縮コンベヤ18を介して指定した昇降台21に仕分け堆積する。
具体的には、前記伸縮コンベヤ18には板体1を搬送する傾斜した前記搬送コンベヤ25の終端部を連係し、傾斜したその搬送コンベヤ25の下方に前段の板体1の堆積位置20を構成する昇降台21を配置しており、この搬送コンベヤ25と板体1の待機領域30との上方には、任意間隔を置いて次段の搬送コンベヤ16上へ板体1を繰り出す搬入コンベヤ70が設置してある。
前記搬送コンベヤ25の始端部と搬入コンベヤ70の終端部との間には、その搬入コンベヤ70上を搬送されてくる板体1を当該搬送コンベヤ25上へ受け入れる為の切替体75が設置されている。
図19の実施例では、複数個の前記搬入コンベヤ70は板体1の搬送方向に対して或る間隔、すなわち、前記切替体75が架橋する間隔だけ分断した状態で設置されており、この切替体75はその基端部に配置した切替軸76を搬入コンベヤ70の始端部付近に設置し、その切替軸76の軸方向に任意間隔を置いて複数個軸支された切替体75はその遠位端側を自由端とし、この切替軸76の回転に伴って旋回可能に支持されている。
したがって、前記切替軸76の回転に伴って切替体75が旋回してその遠位端側が前位の搬入コンベヤ70の後端部へ架橋するとき、搬入コンベヤ70上を搬送されてくる板体1はこの切替体75の背面上部側が板体1の搬送面となり、次位の搬入コンベヤ70へ板体1を受け渡すことになる。
また、切替軸76の逆回転によって切替体75がその架橋状態を解除して遠端側が持ち上がると、前記搬送コンベヤ25はその前端が前位の搬入コンベヤ70の後端部に接続されることになり、搬入コンベヤ70から搬送されてくる板体1は、持ち上がった切替体75の裏面に誘導されて搬送コンベヤ25上へスムーズに乗り移ることになる。乗り移った板体1は、その後、前記伸縮コンベヤ18上へ供給され、この搬送コンベヤ25は前方へ向かって下り勾配に設置されている。
そして、前段工程から搬入コンベヤ70の上を搬送されてくる板体1についての情報が、あらかじめ搬送順に定められて別途記憶されているときには、この仕分け信号入力手段82は搬送される板体1の前端部を非接触状態で検出する板体検出器で構成し、この板体検出器が検出信号を得たときにあらかじめ入力されている情報を取得する構成となっている。また、搬送される板体1についての情報が、例えばバーコードなどで板体1に直接表されるときには、この情報を読み取るバーコード読取器などで構成している。
また、この制御装置80には搬送されるそれぞれの板体1に対応するワークエリヤを構成する記憶素子を備えた記憶器83が接続されており、この記憶器83には前記搬入コンベヤ70上の仕分け位置81において前記仕分け信号入力手段82が板体1を検出した時に得た仕分け情報が、この板体1の前端部から搬送される板体1の堆積位置20の前縁までの距離S1,S2,S3として記憶されており、この距離S1,S2,S3は前記伸縮コンベヤ18における板体1の所定の搬送距離を1パルスとするパルス量に変換して、そのパルス量が記憶されている。
即ち、前記制御装置80は前記伸縮コンベヤ18のベルト回動用原動機17を駆動して前記伸縮コンベヤ18による板体1の搬送状態を制御しており、このベルト回動用原動機17には駆動回転数に係るパルス発信器17aを備え、このパルス発信器17aはベルト回動用原動機17が一回転するときに1パルスを発信して前記制御装置80へ出力している。このため、前記伸縮コンベヤ18上を搬送される前記板体1の移動距離はこのパルス量で得ており、前記伸縮コンベヤ18における板体1の所定の移動距離が1パルスとなる。
前記制御装置80には板体1の搬送距離を設定する機能を有する距離設定器84を備えており、この距離設定器84は、前記搬入コンベヤ70上の仕分け位置81で前記仕分け信号入力手段82によって入手した板体1の情報の中から、その板体1の性状などに基づく堆積位置20の仕分け情報を得て、搬送される板体1に対応する前記仕分け位置81から堆積位置20までの搬送距離を、前記伸縮コンベヤ18の所定の搬送距離を1パルスとするパルス量に置き換えて出力する。この距離設定器84の出力を入力とする前記制御手段88は、当該板体1の搬送距離をこのパルス量によって前記記憶器83に記憶する。
そして、前記搬入コンベヤ70上を前記板体1が搬送されるとき、前記記憶器83に記憶されたパルス量からなる搬送距離はこのパルス発信器71aから出力されるパルス量によって減算され、常に板体1の搬送位置から堆積位置20までのパルス量が前記記憶器83に記憶されている。
前記制御装置80は搬入コンベヤ70上の仕分け位置81で記憶された堆積位置20までのパルス量からなる搬送距離に基づいて、この搬送距離を実現するための切替体75を定め、この切替体75の前の搬入コンベヤ70上に前記板体1が搬送されたときに、前記切替体75を駆動して、この板体1が該当する堆積位置20に搬送できる搬送コンベヤ25上に搬送できるように搬送路の切り替えを行っている。
具体的には、あらかじめ、搬送コンベヤ25と伸縮コンベヤ18との搬送距離がパルス量によって決まっており、前記記憶器83に記憶されて減算されたパルス数がこのパルス量に近づいたときに、前記制御装置80は切替体75を操作することになる。
そして、前記搬送コンベヤ26上を前記板体1が搬送されるとき、前記記憶器83に記憶されたパルス量からなる搬送距離はこのパルス発信器26aから出力されるパルス量によって減算され、常に板体1の搬送位置から堆積位置20までのパルス量が前記記憶器83に記憶される。
前記待機コンベヤ34の待機領域30内には前記待機検出器36を設置して前記板体1の存在状態を検出し、この検出結果を前記制御装置80へ出力しており、前記待機領域30内に板体1が存在する板体存在確認信号、或いは待機領域内に板体1が存在しない板体不存在確認信号のうちで、前記板体不存在確認信号が前記待機検出器36から前記制御装置80へ出力されているときには、前記駆動制御機構39を作動して前記振分体38の前縁を前記搬送コンベヤ25に接近させる。
この為、前記搬入コンベヤ70から前記搬送コンベヤ25に搬送された板体1は振分体38によって前記待機コンベヤ34へ搬送され、この待機領域に搬送された板体1が所定の待機位置まで搬送されたことが、例えば、前記待機検出器36が前記板体1を検出してからある時間経過することによってわかるから、前記制御装置80はこのときに前記待機コンベヤ34の原動機35を停止すると共に、前記記憶器83に記憶されたパルス量をリセットする。
また、前記待機検出器36は前記待機領域30内に板体1が存在する板体存在確認信号を前記制御装置80へ出力するから、前記制御装置80は前記駆動制御機構39を作動して前記振分体38の前縁を前記搬送コンベヤ25から離開した位置に移動させる。
そして、前記搬入コンベヤ70上を搬送されて来た板体1が、前記仕分け信号入力手段82で得た情報によって当該搬送コンベヤ25に搬送されることになったときには、切り換わっている前記振分体38によって待機コンベヤ34へ搬送されず、そのままその搬送コンベヤ25上を搬送される。
この時、前記搬送コンベヤ25の任意位置、例えば搬送方向の始端位置に前記搬送検出器27が設置されているから、次位の板体1が搬送コンベヤ25上へ搬送されると、この搬送検出器27はこの板体1の通過を検出して、この搬送検出器27の検知結果を前記制御装置80へ出力する。
この搬送コンベヤ25上を搬送される板体1と同時進行して、前記制御装置80は前記搬送検出器27の検出出力に基づいて最適な時に、たとえば、前記搬送検出器27による板体1の検出時から遅延回路を介した最適なときに、前記待機コンベヤ34の原動機35を起動し、この結果、前記待機領域で待機していた前位の板体1は搬送が開始されて、前記搬送コンベヤの上を搬送される次位の板体1の上に、前端部を揃えながら2枚重ねされる。
この搬送コンベヤ25の原動機71の駆動回転に伴ってパルス量を発信する前記パルス発信器26aは、前記伸縮コンベヤ18の所定の搬送距離を1パルスとするパルス量に変換して、前記搬送コンベヤ25の移動距離に基づくパルス量を前記制御装置80へ出力しており、前記記憶器83に記憶されたパルス量からなる搬送距離はこのパルス発信器26aから出力されるパルス量によって減算され、搬送コンベヤ25上の現在の板体1の搬送位置から堆積位置20までのパルス量が前記記憶器83に記憶される。
そして、前記搬送コンベヤ25から2枚重ねの板体1が前記伸縮コンベヤ18上へ搬送されると、前記記憶器83に記憶したパルス量が前記伸縮コンベヤ18の搬送距離に該当するパルス量になり、前記制御装置80は前記伸縮コンベヤ18のベルト回動用原動機17の駆動を開始し、2枚重ねの前記板体1は伸縮コンベヤ18の上を前記板体1の堆積位置20の上方に向けて搬送される。
そして、前記記憶器83に記憶されたパルス量からなる搬送距離は、伸縮コンベヤ18のベルト回動用原動機17に付設した前記パルス発信器17aから出力されるパルス量によって減算されるから、この搬送される2枚重ねの前記板体1が前記堆積位置20の上方に至るときには、前記記憶器83の記憶素子がカウントアップする。
このとき前記制御装置80は、伸縮コンベヤ18のベルト回動用原動機17を停止させると共に、前記記憶器83の記憶素子をリセットし、更に、前記可動枠進退用原動機8を起動して前進限に位置する前記可動枠6を後退させるから、前記搬入コンベヤ70の仕分け位置81で設定された堆積位置20の昇降台21のパレット22の上に前記板体1は2枚重ねのまま堆積する。
この回転補正設定器85は前記記憶器83に記憶したパルス量がカウントアップに近づくと、停止間際の伸縮コンベヤ18の減速指令を複数段階発信しており、前記制御装置80は前記板体1の搬送途上の位置に見合った速度制御を可能とするために、前記ベルト回動用原動機17に対して伸縮コンベヤ18のベルト回動速度の減速を指示し、その後停止指示をおこなう。
このため、伸縮コンベヤ18上を搬送される2枚重ねの板体1は、搬送に基づく慣性を減衰することができ、板体1はずれもなく重ね合わせたまま正確に停止位置に停止できるようになる。
このときは前記搬入コンベヤ70の原動機71は無段変速機能を使って、次位の板体1の搬送速度を遅く調節することができる。そして、前位の板体1が待機コンベヤ34上の待機領域まで搬送できれば、直ちに次位の板体1の搬送が可能になるから、次位の板体1の搬送速度を遅く調節続ける時間をできるだけ少なくすることができた。
また、逆に頻繁に堆積されることのない堆積位置20に向って前記板体1を搬送する時には、前記搬入コンベヤ70の原動機71は無段変速機能を使って、次位の板体1の搬送速度を早く調節することができる。
このため、板体1の時間当たりの各堆積装置に堆積できる枚数を向上することができ、大量の板体1が素早く堆積できるようになった。
そして、搬送コンベヤ25や搬入コンベヤ70の移動距離についてもこの伸縮コンベヤ18のパルスデータに変換し、搬入コンベヤ70上の仕分け位置81からその板体1の堆積位置20までの搬送距離が、前記伸縮コンベヤ18の移動パルス量と、搬送コンベヤ25と搬入コンベヤ70の変換したパルス量の合計によって記憶されている。
しかし、この板体1の搬送の基準となるコンベヤは、前記伸縮コンベヤ18に限定する必要はなく、搬送コンベヤ25や、搬入コンベヤ70の原動機71の回転データを基準とするものであってもよい。
そして、搬入コンベヤ70や搬送コンベヤ25や伸縮コンベヤ18にはそれぞれパルス発信器を備えて、板体1が搬送されるに従って記憶器83に記憶したパルス量を減算している。
また、指定した搬送コンベヤ25に板体1を誘導するために、前記記憶器83に記憶したパルス量が減算されて、所定のパルス量になった時にその板体1の搬送中の搬入コンベヤ70の前方の切替体75の作動が行われることによって、予定した前記搬送コンベヤ25に板体1を誘導することができる。
この時最初の搬入コンベヤ70の上方に配置した板体検出器72は、仕分け位置81に配置した仕分け信号入力手段82と兼用しても良く、この仕分け信号入力手段82が入手する板体1の情報は、その板体1が通過してはじめて得られるものであるから、この情報は最初の搬入コンベヤ70の板体1の通過情報として、そのまま前記板体検出器72の検出データとみなすことができる。
また、前記距離設定器84は前記仕分け信号入力手段82によって入手した板体1の堆積位置20を指定する情報に基づいて、複数個設置した伸縮コンベヤ18による堆積位置20を特定する働きをしており、この堆積位置20を定めるために搬入コンベヤ70上での前記板体検出器72の順番を指示し、搬送される板体1に必要な順番を表すカウント数を前記制御装置80に出力し、制御装置80はこのカウント数を記憶器83に記憶する。
前記制御装置80には前記板体検出器72の検出データをカウントするカウンタ86を備えており、このカウンタ86は前記板体検出器72の検知領域を通過する板体1をカウントしている。
このため、前記搬入コンベヤ70上を搬送される板体1はその通過の状態が前記板体検出器72で検知され、前記カウンタ86はその板体1の通過数をカウントし、前記制御装置80はそのカウント数が前記記憶器83に記憶したカウント数に一致してカウントアップしたときに、その板体1の通過を検出した板体検出器72の前方の切替体75の駆動制御機構77を作動して、駆動した切替体75は、搬入コンベヤ70上を搬送されて来る板体1を搬送コンベヤ25へ向けて誘導する。
次に3台目の搬入コンベヤ70に設置された板体検出器72が板体1を検出すると、前記カウンタ86からのカウントデータは前記記憶器83に記憶してあるカウントデータに一致するから、前記制御装置80は当該板体検出器72の前方の切替体75の駆動制御機構77に対して切替体75を旋回させて架橋状態を解除する信号を発信し、この切替体75が架橋状態から離開位置に旋回して、搬入コンベヤ70上を搬送されていた板体27は搬送コンベヤ25上へ乗り移る。
また、搬送コンベヤ25と伸縮コンベヤ18によって堆積位置20に板体1を堆積する動作は、この搬送コンベヤ25と伸縮コンベヤ18が複数段備え付けられていても、夫々独自に作動することができ、搬送コンベヤ25と伸縮コンベヤ18にかかるパルス発信器を使用しない制御が可能となる。
すなわち、図21に示す実施例において、前記制御装置80は前記切替体75の切替操作に連動して搬送コンベヤ用原動機26を起動し、その後の前記制御装置80による、搬送コンベヤ25に併設された前記待機コンベヤ34の原動機35と、前記振分体38の支持軸40の前記駆動制御機構39と、による夫々の駆動制御は、先の図20に示す実施例と同様に行われ、前位の板体1は待機コンベヤ34の待機領域30に一時待機し、次位の板体1が搬送コンベヤ25を搬送されるときに2枚重ねの状態で搬送される。
また、搬送コンベヤ25上の板体1の位置は前記パルス発信器を持たないから管理されておらず、前記制御装置80は前記搬送コンベヤ25の搬送検出器27による板体1の通過を確認してからある時間差で、前記伸縮コンベヤ18における可動枠6の可動枠進退用原動機8の駆動、前記伸縮コンベヤ18のベルト回動用原動機17の駆動を制御して、搬送コンベヤ25から搬送されてくる2枚重ねの板体1の搬送が開始できるようにしている。
また、伸縮コンベヤ18の駆動においても図20の実施例のようなパルス発信器を持たないから、図21の実施例では図7に示すように伸縮コンベヤ18を配置した機枠2の上方に板体位置検出器19を備えており、この板体位置検出器19の検出出力を前記制御装置80に入力している。このため、制御装置80は前記板体位置検出器19か板体1の通過を検出してから、あるタイミングで前記伸縮コンベヤ18のベルト回動用原動機17を停止し、搬送される2枚重ねの板体1を堆積位置20の上方に位置させて、次いで、可動枠進退用原動機8を駆動して堆積位置20に板体1を堆積する。
また、図20に示す実施例の制御装置80では、板体1の搬送中の位置が常に制御装置80によっては把握されているから、板体1の搬送する速度が最高に制御できる特徴があり、また、図21に示す実施例の制御装置80では、複数個の堆積位置20に板体1を堆積するときでも、夫々の伸縮コンベヤ18や搬送コンベヤ25が独自に制御して2枚重ねの板体1を堆積するから、全体のシステムが図20の実施例よりも非常に簡単になる特徴がある。
2 機枠
6 可動枠
11 前部固定プーリ
13 後部固定プーリ
14 前部可動プーリ
15 後部可動プーリ
16 コンベヤベルト
18 伸縮コンベヤ
20 堆積位置
21 昇降台
25 搬送コンベヤ
30 待機領域
33 ベルトコンベヤ
34 待機コンベヤ
36 待機検出器
37 支持枠
38 振分体
40 支持軸
41 上待機コンベヤ
42 下待機コンベヤ
43 搬送路
44 コロ付きチェン
45 コロ付きコンベヤ
46 チェン
47 チェンコンベヤ
48 ロール
49 ローラコンベヤ
52 拘束手段
56 押し下げ手段
68 規制体
70 搬入コンベヤ
75 切替体
Claims (16)
- 板体の堆積位置に隣接して設置した機枠には、その機枠に対して可動自在に可動枠を配置し、
前記機枠に設置する前部固定プーリと後部固定プーリ間と、前記可動枠に設置する前部可動プーリと後部可動プーリ間に、コンベヤベルトを巻き掛けした状態で、前記可動枠が隣接する堆積位置へ進退する伸縮コンベヤを構成し、
前記板体は前記堆積位置の上方に進出した前記伸縮コンベヤによって載置搬送され、前記コンベヤベルトの緊張状態を保持しながら、前記伸縮コンベヤが前部可動プーリを反時計方向へ回転させて急速後退する時に、前記堆積位置の上方で前記伸縮コンベヤの前記コンベヤベルト上に位置した板体を前記堆積位置に堆積するとともに、
前記伸縮コンベヤへ前記板体を搬送するための搬送コンベヤと、その搬送コンベヤに隣接して搬送の通止ができる待機コンベヤで構成した待機領域と、その待機領域の前方に配置して前記板体の搬送先を待機領域と搬送コンベヤとに切り替え誘導する振分体と、を備え、
前記待機領域で待機した前記板体は前記待機コンベヤ作動時に前記搬送コンベヤ上に搬送可能になっており、
連続して前記堆積位置に堆積する前位の板体は、前記振分体によって待機領域へ搬送し、次位の板体を搬送コンベヤで搬送し、その搬送コンベヤで搬送中の次位の板体の上に、作動を開始した前記待機コンベヤは先端を揃えながら前位の板体を搬送し、前記伸縮コンベヤは2枚重ねとなった板体を前記堆積位置に堆積することを特徴とする板体の堆積方法。 - 板体の堆積位置に隣接して設置した機枠には、その機枠に対して可動自在に可動枠を配置し、
前記機枠に設置する前部固定プーリと後部固定プーリ間と、前記可動枠に設置する前部可動プーリと後部可動プーリ間に、コンベヤベルトを巻き掛けした状態で、前記可動枠が隣接する堆積位置へ進退する伸縮コンベヤを構成し、
前記板体は前記堆積位置の上方に進出した前記伸縮コンベヤによって載置搬送され、前記コンベヤベルトの緊張状態を保持しながら、前記伸縮コンベヤが前部可動プーリを反時計方向へ回転させて急速後退する時に、前記堆積位置の上方で前記伸縮コンベヤの前記コンベヤベルト上に位置した板体を前記堆積位置に堆積するとともに、
前記伸縮コンベヤへ前記板体を搬送するための搬送コンベヤと、
その搬送コンベヤに隣接した位置に構成した待機領域と、
前位の板体の搬送先を前記待機領域とし、次位の板体の搬送先を搬送コンベヤとして切り替え誘導する前記待機領域の前方に配置した振分体と、
前記待機領域の待機位置に前位の板体を搬送すると共に、その待機位置の前位の板体を、前記搬送コンベヤの上を搬送中の次位の板体の上に両板体の先端を揃えながら搬送する、通止可能な待機コンベヤと、
を備え、
その2枚重ねとなった板体は前記伸縮コンベヤが2枚重ねのまま堆積位置に堆積することを特徴とする板体の堆積装置。 - 前記待機領域には待機検出器を設置し、当該待機検出器が前記板体の未検知時に、前記振分体は前記板体を待機領域に振分け、当該待機検出器が前記板体の検知時に、前記振分体は前記板体を前記搬送コンベヤに振分けることを特徴とする請求項2に記載の板体の堆積装置。
- 前記振分体はその上面が前記板体の搬送面を構成し、前記搬送コンベヤと前記待機コンベヤの始端との間を架橋して、前記板体を前記待機領域に搬送することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の板体の堆積装置。
- 前記待機コンベヤの始端の近傍位置で搬送方向と交差する方向に支持軸を設置し、前記振分体はその支持軸に任意間隔を置いて複数個が回動自在に軸着されている請求項4に記載の板体の堆積装置。
- 前記機枠に設置した支持枠に前記搬送コンベヤと一緒に取り付けた前記待機コンベヤは、その搬送面を上向きに湾曲して構成しており、前記待機領域に待機中の前記板体は前記待機コンベヤの搬送面に沿って湾曲して保持力を高めている請求項2乃至請求項5の何れか1項に記載の板体の堆積装置。
- 前記待機コンベヤは、上待機コンベヤと下待機コンベヤとによって構成し、上待機コンベヤと下待機コンベヤとの間で前記板体を挟む搬送路を形成し、その搬送路で前記板体を待機もしくは搬送することを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1項に記載の板体の堆積装置。
- 前記待機コンベヤは、前記板体の搬送方向に亘ってプーリ間に巻掛けされたベルトによって互いに対向して一対配置されたベルトコンベヤによって構成されている請求項7に記載の板体の堆積装置。
- 前記待機コンベヤは、前記板体の搬送方向に亘ってプーリ間に巻掛けされたコロ付きチェンによって互いに対向して一対配置されたコロ付きコンベヤによって構成されている請求項7に記載の板体の堆積装置。
- 前記待機コンベヤは、前記板体の搬送方向に亘って鎖車間に巻掛けされたチェンによって互いに対向して一対配置されたチェンコンベヤによって構成されている請求項7に記載の板体の堆積装置。
- 前記待機コンベヤは、前記板体の搬送方向と交差する方向へ互いに対向して配置された複数本のロールから成るローラコンベヤによって構成されている請求項7に記載の板体の堆積装置。
- 前記堆積位置の上方に進出した伸縮コンベヤの前方に、その伸縮コンベヤで搬送される2枚重ねの板体を一緒に拘束する拘束手段を備えており、
その拘束手段は伸縮コンベヤの後退後に拘束を解いて板体を堆積位置に堆積することを特徴とする請求項2乃至11の何れか1項に記載の板体の堆積装置。 - 前記拘束手段は、伸縮コンベヤ上の2枚重ねの板体の前部を上下から挟むようにして拘束することを特徴とする請求項12に記載の板体の堆積装置。
- 前記伸縮コンベヤ上の2枚重ねの板体の前部を拘束して伸縮コンベヤの後退後に拘束を解く拘束手段と、その板体を堆積位置まで押し下げる押し下げ手段とを備えたことを特徴とする請求項12又は請求項13に記載の板体の堆積装置。
- 前記堆積位置の前部には、その堆積位置に設置した昇降台上に堆積された板体と、2枚重ねで新たに堆積される板体との、前端部分を揃える規制体を備えており、その規制体によって2枚重ねで搬送される前記板体は前記昇降台上の所定位置に堆積することを特徴とする請求項2乃至14の何れか1項に記載の板体の堆積装置。
- 前記搬送コンベヤはその前端に設置した切替体を介して搬入コンベヤに接続されており、
前記搬送コンベヤと前記待機コンベヤと前記伸縮コンベヤは搬入コンベヤの搬送方向に沿って複数組設置され、
前記切替体の切り替え操作によって前記搬入コンベヤ上の板体は、任意の搬送コンベヤへ搬送されることを特徴とする請求項2乃至15の何れか1項に記載の板体の堆積装置。
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