JP2009006585A - 画像形成装置、バックアップ方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents
画像形成装置、バックアップ方法、およびコンピュータプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】画像形成装置が管理しているデータをユーザが便利に使用できるようにバックアップする。
【解決手段】通信回線を介して複数の他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置に、画像データを記憶するユーザデータ保存部101と、複数の他の画像形成装置から、当該他の画像形成装置がいずれの時間帯に電源がオンになっているかを示す電源関連データを取得する電源関連データ取得部108と、取得した電源関連データに基づいて、他の画像形成装置のうちから画像データのバックアップ先とする装置を選定するバックアップ先選定部111と、選定したバックアップ先に画像データを送信するデータ送信部112と、を設けておく。
【選択図】図3
【解決手段】通信回線を介して複数の他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置に、画像データを記憶するユーザデータ保存部101と、複数の他の画像形成装置から、当該他の画像形成装置がいずれの時間帯に電源がオンになっているかを示す電源関連データを取得する電源関連データ取得部108と、取得した電源関連データに基づいて、他の画像形成装置のうちから画像データのバックアップ先とする装置を選定するバックアップ先選定部111と、選定したバックアップ先に画像データを送信するデータ送信部112と、を設けておく。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置およびその画像形成装置が保持している画像データのバックアップ方法などに関する。
従来、イントラネットなどのネットワークシステムにおいて、それに含まれるMFP(Multi Function Peripheral)などの画像形成装置で画像を印刷するためのデータまたは原稿をスキャンして得た画像のデータなどを記憶し管理することが行われている。
画像形成装置に記憶されたデータは、ネットワークシステム内の複数の装置間で共有することができる。例えば、ネットワークシステム内の他の画像形成装置からそのデータにアクセスし、当該他の画像形成装置においてそのデータに基づく画像をプリントすることができる。または、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ端末によってそのデータにアクセスしてそのコンピュータ端末のディスプレイにそのデータに基づく画像を表示することができる。
画像形成装置は、通常、それ自体の電源がオフにされるとハードディスクなどの記憶装置への電力の供給も止まる。よって、例えば、画像形成装置のメンテナンスなどの際に画像形成装置の電源がオフにされてしまうと、ネットワーク内の他の端末装置は、その記憶装置に記憶されたデータにアクセスできなくなってしまう。
特許文献1には、ハードディスク用の電源とその他の各部を駆動する電源とを分離した構成の画像形成装置が記載されている。この画像形成装置を用いることによって、当該他の各部を駆動する電源をオフにしてメンテナンスの作業を行っている間も、ハードディスクへのアクセスが可能となる。
特開2002−103740号公報
ところが、メンテナンスの内容によっては、画像形成装置の全ての電源系統をオフにしたり、その画像形成装置自体を回収したりしなければならないことがある。このような場合、上述のような従来の方法では、その画像形成装置に記憶されているデータが必要であるにもかかわらず、それを利用することはできない。また、電力の浪費を抑えるために、その画像形成装置が設置されている部屋全体の電源を停止させることがある。この場合も同様にその画像形成装置に記憶されているデータを利用できなくなる。
そこで、ネットワークシステム内の複数の装置のうちから一つを選択してそれに画像形成装置内のデータをバックアップしておき、そのバックアップした先の装置からそのデータを利用できるようにすることが考えられる。その場合は、ユーザがそのデータをできるだけ便利に使用できる装置にバックアップすることが望ましい。
本発明はこのような点に鑑み、画像形成装置が管理しているデータをユーザが便利に使用できるようにバックアップすることを目的とする。
本発明の一形態に係る画像形成装置は、通信回線を介して複数の他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置であって、画像を再現するための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記他の画像形成装置から、当該他の画像形成装置がいずれの時間帯に電源がオンになっているかを示す電源関連データを取得する取得手段と、前記取得手段が複数の前記他の画像形成装置から取得した前記電源関連データに基づいて、当該他の画像形成装置のうちから前記画像データのバックアップ先とする装置を選定する選定手段と、前記選定手段が選定したバックアップ先に前記画像データを送信する送信手段と、を有する。
好ましくは、前記選定手段は、前記画像データのバックアップを行うときに電源がオンになっている前記他の画像形成装置のうちから当該画像データのバックアップ先とする装置を選定する。
好ましくは、当該画像形成装置自らの電源がオフにされる時間帯を示すオフ時間帯データを記憶するオフ時間帯データ記憶手段を有し、前記選定手段は、前記オフ時間帯データに示される時間帯において、電源がオンになっている時間が長い前記他の画像形成装置を優先的に、前記画像データのバックアップ先として選定する。
好ましくは、前記画像データ記憶手段と、前記オフ時間帯データ記憶手段と、前記取得手段と、前記選定手段と、前記送信手段と、を有する前記他の画像形成装置が当該画像形成装置を前記画像データのバックアップ先として選定して送信して来た当該画像データを記憶する第二画像データ記憶手段と、前記他の画像形成装置との接続が可能か否かを確認する確認手段と、前記他の画像形成装置との接続が可能であることが確認された場合に、当該他の画像形成装置から取得した前記画像データを前記第二画像データ記憶手段から削除する削除手段と、を有する。
好ましくは、前記他の画像形成装置との接続が可能であることが確認された場合に、当該他の画像形成装置から取得した前記画像データを当該他の画像形成装置に送信する第二送信手段を有する。
本発明の他の形態に係る画像形成装置は、通信回線を介して他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置であって、画像を再現するための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記画像データごとに、前記他の画像形成装置のそれぞれが当該画像データに関する処理を行った回数を示す処理回数データを記憶する、処理回数データ記憶手段と、前記画像データのバックアップ先として、当該画像データの前記処理回数データに基づいて、複数の前記他の画像形成装置のうちから、当該画像データに関する処理を行った回数が多いものを優先的に選定する選定手段と、前記画像データを、前記選定手段が当該画像データのバックアップ先として選定した前記他の画像形成装置に送信する、送信手段と、を有する。
本発明の他の形態に係る画像形成装置は、通信回線を介して他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置であって、画像を再現するための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、ユーザごとに、当該ユーザが前記他の画像形成装置のそれぞれにログインした回数を示すログイン関連データを記憶するログイン関連データ記憶手段と、前記画像データを登録したユーザについての前記ログイン関連データに基づいて、複数の前記他の画像形成装置のうちから、当該ユーザがログインした回数が多いものを優先的に、当該画像データのバックアップ先として選定する選定手段と、前記画像データを、前記選定手段が当該画像データのバックアップ先として選定した前記他の画像形成装置に送信する、送信手段と、を有する。
本発明によると、画像形成装置が管理しているデータをユーザが便利に使用できるようにバックアップすることができる。
図1は本発明に係る画像処理システム1の全体的な構成の例を示す図、図2は画像形成装置2のハードウェア構成の例を示す図、図3は画像形成装置2の機能的構成の例を示す図である。
図1に示すように、画像処理システム1は、画像形成装置2A、2B、…、端末装置3A、3B、…、および通信回線NTなどによって構成される。以下、画像形成装置2A、2B、…を「画像形成装置2」と総称して記載し、端末装置3A、3B、…を「端末装置3」と総称して記載することがある。他の装置または部材などについても同様に符号の末尾に付した連番を省略することによって総称して記載することがある。
これらの各装置は、通信回線NTを介して互いに接続可能である。通信回線NTとして、LAN回線、インターネット、公衆回線、または専用線などが用いられる。これらの各装置には、予めユニークなIPアドレスが与えられている。
端末装置3には、画像形成装置2と連携した様々な処理を行うためのプログラムおよびデータがインストールされている。ユーザは、端末装置3を使用して画像形成装置2を遠隔的に操作し、印刷などを実行させることができる。端末装置3として、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、またはPDA(Personal Digital Assistant)などが用いられる。
画像形成装置2は、コピー、スキャナ、ファックス、およびドキュメントサーバなどの様々な機能を集約した画像処理装置である。複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれることもある。
「ドキュメントサーバ」は、ユーザごとに「ボックス」または「パーソナルボックス」などと呼ばれる、パーソナルコンピュータにおけるフォルダまたはディレクトリなどに相当する記憶領域を与えておき、ユーザが自分の記憶領域に、文章、数式、記号、写真、図表、またはイラストなどからなる書類のデータ(以下、「ドキュメントデータ」と記載する。)を保存しておくことができるようにする機能である。「ボックス機能」と呼ばれることもある。
画像形成装置2は、端末装置3と連携して様々な処理を行う。例えば、端末装置3で生成されたドキュメントデータに基づいて画像を印刷する。この連携の機能は、一般に、「ネットワークプリンティング」または「PCプリント」などと呼ばれている。なお、他の画像形成装置2に保存されているドキュメントデータを取得し、そのドキュメントデータに基づいて印刷を行うことも可能である。
また、画像形成装置2で原稿の画像をスキャンし、それによって得られたドキュメントデータを端末装置3に転送して保存することができる。このような連携の機能は、一般に、「SCAN TO PC」などと呼ばれている。
画像形成装置2は、電源がオフにされるタイミングで自らが保持しているドキュメントデータを他の画像形成装置2に送信することによってバックアップする機能も有している。この機能については、後に詳しく説明する。
本実施形態では、画像処理システム1において、画像形成装置2についてのグループが定義されている。各画像形成装置2はそのいずれかに属する。一つのネットワークセグメント内の画像形成装置2を一つのグループとして定義してもよいし、一つのネットワークセグメントにつき複数のグループを定義してもよい。
図2に示すように、画像形成装置2は、CPU10a、RAM10b、ROM10c、ハードディスク10d、制御用回路10e、操作パネル10f、通信インタフェース10g、印刷装置10h、スキャナ10i、およびファクシミリモデム10jなどによって構成される。
ハードディスク10dには、画像形成装置2を使用するユーザに関するデータ、スキャナ10iまたはファクシミリモデム10jによって得られたドキュメントデータ、端末装置3または他の画像形成装置2から取得したドキュメントデータを記憶する。
また、図3に示すようなユーザデータ保存部101、ユーザデータ登録更新処理部102、電源関連データ保存部103、電源状態監視部104、コマンド受付部105、認証処理部106、バックアップ開始処理部107、電源関連データ取得部108、電源関連データ送信処理部109、稼働率計算部110、バックアップ先選定部111、データ送信部112、およびバックアップデータ登録削除部113などの機能を実現するためのプログラムおよびデータがインストールされている。これらのプログラムおよびデータは必要に応じてRAM10bに読み出される。そして、CPU10aによってプログラムが実行される。これらのプログラムおよびデータの一部または全部を、ROM10cに記憶させておいてもよい。なお、これら各部の機能は、ソフトウェアによって実現してもよいし、制御用回路10eなどのハードウェアによって実現してもよい。または、それらを組み合わせて実現してもよい。
スキャナ10iは、原稿の用紙に描かれている写真、文字、絵、または図表などの画像を光学的に読み取ってドキュメントデータを生成する装置である。
印刷装置10hは、スキャナ10iまたはファクシミリモデム10jによって得られたドキュメントデータまたは端末装置3などから送信されてきたドキュメントデータに基づいて、画像を用紙に印刷する装置である。画像形成装置2は、通信回線NTを介して接続されている他の画像形成装置2にアクセスし、そこに保存されているドキュメントデータを取得して、この印刷装置10hによってそのドキュメントデータに基づく印刷を行うこともできる。
通信インタフェース10gは、他の装置とTCP/IPなどのプロトコルで通信を行うためのNIC(Network Interface Card)などである。
制御用回路10eは、ハードディスク10d、スキャナ10i、印刷装置10h、通信インタフェース10g、操作パネル10f、およびファクシミリモデム10jなどの装置を制御するための回路である。
操作パネル10fには、テンキーおよびタッチパネルなどが設けられており、ユーザはそれらを用いて画像形成装置2に対して入力を行い各種の設定をする。タッチパネルは、ユーザにメッセージなどを通知する表示装置としての役割も果たす。
ファクシミリモデム10jは、ファクシミリの規格に従って公衆交換電話網(PSTN)を介して、スキャナ10iによって得られたドキュメントデータを送信しまたは他のファックス端末から送信されてくるドキュメントデータを受信する。
図4はユーザデータDUの構成の例を示す図、図5は出力履歴テーブルTSの例を示す図、図6はログイン履歴テーブルTLの例を示す図、図7は電源状態記録テーブルTDの例を示す図である。次に図3に示す画像形成装置2の各部の処理について説明する。
図3において、ユーザデータ保存部101は、画像処理システム1を使用するユーザごとに、ユーザデータDUを保存する。ユーザデータDUは、図4に示すように、ユーザ属性データDZおよびユーザ登録ドキュメントデータDSなどによって構成される。
ユーザ属性データDZには、「ユーザ番号」、「パスワード」、および「ホーム装置情報」などが示される。
「ユーザ番号」は、そのユーザデータDUに係るユーザを他のユーザと区別するための識別情報である。「パスワード」は、そのユーザが画像形成装置2にログインする際に認証情報として入力するパスワードである。なお、ここで言う「ログイン」とは、認証を受けたユーザがその画像形成装置2において印刷などの作業をできる状態になることを意味する。
「ホーム装置情報」は、そのユーザが高い頻度で使用する画像形成装置2である「ホーム装置」を識別する識別情報である。ホーム装置は、ユーザが自らのユーザデータDUを登録する際に選択することができる。ホーム装置として、一つまたは複数の画像形成装置2を選択することが可能である。本実施形態では、ホーム装置の識別情報としてIPアドレスを用いる。
ユーザ属性データDZには、その他、画像形成装置2の設定に関する各種のデータが含まれる。例えば、タッチパネルに表示される画面をそのユーザの好みに合わせてカスタマイズするためのデータが含まれる。
ユーザ登録ドキュメントデータDSには、ドキュメントデータDSB、ドキュメント属性データDSA、出力履歴テーブルTS、およびログイン履歴テーブルTLが含まれる。
ドキュメントデータDSBは、文章、数式、記号、写真、図表、またはイラストなどからなる書類の画像を再現するためのドキュメントデータである。
ドキュメント属性データDSAは、そのドキュメントデータDSBの属性、例えば、そのドキュメントデータDSBを識別するための名称(データ名またはファイル名)およびユーザリンクなどを示す。「ユーザリンク」は、そのドキュメントデータDSBを画像形成装置2に登録したユーザ(登録ユーザ)のユーザ番号である。すなわち、ここには、ユーザ属性データDZに示されるユーザ番号と同じ番号が示される。
出力履歴テーブルTSは、図5に示すような、そのドキュメントデータDSBが各画像形成装置2において何回出力されたかを示すテーブルである。
「装置アドレス」には、画像形成装置2のIPアドレスが示される。「出力回数」には、そのドキュメントデータDSBがそのレコードの画像形成装置2において過去に出力された回数が示される。
なお、ここで言う「出力」には、印刷すること、ファクスプロトコルで送信すること、電子メールに添付して他の装置に送信すること、および他の画像形成装置2または端末装置3に対してSMB(Server Message Block)などのプロトコルに基づいて送信することが含まれる。
ログイン履歴テーブルTLは、図6に示すような、そのドキュメントデータDSBの登録ユーザが各画像形成装置2のそれぞれにログインした回数を示すテーブルである。
「装置アドレス」には、各画像形成装置2のIPアドレスが示される。「ログイン回数」には、そのドキュメントデータDSBの登録ユーザがそのレコードの画像形成装置2に対して過去にログインした回数が示される。
なお、ユーザ登録ドキュメントデータDSには、バックアップフラグなどが付加されることがある。これについては後述する。
ユーザデータ登録更新処理部102は、ユーザデータDUを登録しまたは更新するための処理を行う。ユーザデータDUの登録は、具体的には、以下のようにして行う。
ユーザが操作パネル10fを用いて、ユーザ番号、パスワード、およびホーム装置とする画像形成装置2のIPアドレスを入力すると、ユーザデータ登録更新処理部102は、入力された内容を受け取り、それらを用いてユーザ属性データDZを生成する。そして、ユーザ属性データDZを含むユーザデータDUをユーザデータ保存部101に保存することによって登録する。
さらに、その画像形成装置2と同じグループ内の他の画像形成装置2においても同様の登録が行われるように、そのユーザデータDUを当該他の画像形成装置2のそれぞれに対して送信する。当該他の画像形成装置2のユーザデータ登録更新処理部102は、送信されて来たユーザデータDUを自らのユーザデータ保存部101に保存することによって登録する。
ユーザデータDUが登録された後、ユーザが、パスワードの変更などによって、そのユーザデータDUを更新する操作を行うことがある。すると、ユーザデータ登録更新処理部102は、ユーザが更新のために入力したデータに基づき、そのユーザデータDUを更新する。この場合も、その画像形成装置2と同じグループ内の他の画像形成装置2が同様の更新を行うように、その更新の内容を示すデータを当該他の画像形成装置2に対して送信する。当該他の画像形成装置2のユーザデータ登録更新処理部102は、送信されて来たデータに基づいて、そのユーザのユーザデータDUを更新する。
ユーザデータDUを登録した段階では、そのユーザデータDUには、ユーザ属性データDZのみが含まれている。ユーザ登録ドキュメントデータDSは、この後ユーザが画像形成装置2に印刷などの処理を行わせるたびにユーザデータDUに追加されて登録されていく。
例えば、PCプリントに際して、ユーザは、そのPCプリントの対象となる書類のドキュメントデータDSBを画像形成装置2に登録するか否かを指定することができる。
端末装置3において、ユーザは、印刷先とする画像形成装置2にアクセスし、自分のユーザ番号およびパスワードを入力することによって、その画像形成装置2にログインする。このとき、その画像形成装置2はユーザ認証の処理を行うが、これについては後述する。そして、ユーザは、登録の指定を行ってからPCプリントの実行を指示する。すると、その端末装置3からその画像形成装置2に印刷対象のドキュメントデータDSBが送信される。画像形成装置2は、そのドキュメントデータDSBに基づく印刷を実行する。
印刷の処理と並行してまたは前後して、ユーザデータ登録更新処理部102は、ドキュメント属性データDSA、ログイン履歴テーブルTL、および出力履歴テーブルTSを生成し、これらのドキュメント属性データDSA、ログイン履歴テーブルTL、出力履歴テーブルTS、および印刷に使用されたそのドキュメントデータDSBを含むユーザ登録ドキュメントデータDSを生成する。そして、そのユーザのユーザデータDUに追加する。
ドキュメント属性データDSAには、そのドキュメントデータDSBのデータ名およびそのユーザのユーザ番号が示される。データ名は、ユーザデータ登録更新処理部102が印刷の日時などを用いて自動的に決めてもよいし、ユーザに決めさせてもよい。
出力履歴テーブルTSには、今回印刷を実行した画像形成装置2に対応するレコードが登録され、そのレコードの「出力回数」の値として「1」が格納される。なお、ドキュメントデータDSBの登録に際して印刷などの出力の処理を行わなかった場合は、レコードのない空の出力履歴テーブルTSが生成される。
ログイン履歴テーブルTLの初期値は、今回のドキュメントデータDSBがそのユーザのユーザデータDUに初めて登録されるものであるか否かによって異なる。
初めて登録されるものである場合は、ログイン履歴テーブルTLには、今回ユーザがログインした画像形成装置2に対応するレコードが登録される。そして、そのレコードの「ログイン回数」の値として「1」が格納される。
二つ目以降のものである場合は、既に生成された、他のユーザ登録ドキュメントデータDSに含まれるそのユーザのログイン履歴テーブルTLがコピーされ、それが、今回登録されるユーザ登録ドキュメントデータDSのログイン履歴テーブルTLとして用いられる。すなわち、そのコピーされたログイン履歴テーブルTLが、そのユーザ登録ドキュメントデータDSに追加される。
ユーザ登録ドキュメントデータDSは、その他種々の処理に伴って得られるドキュメントデータDSBに基づいて登録される。例えば、スキャン、コピー、ファックス送信、またはファックス受信などの際に得られたドキュメントデータDSBに基づいて登録することもできる。その場合もPCプリントの場合と同様に、ドキュメントデータDSBを登録することがユーザによって予め指定されたらユーザ登録ドキュメントデータDSの登録を実行する。
また、端末装置3または他の画像形成装置2に保存されているドキュメントデータDSBをその画像形成装置2に転送してユーザ登録ドキュメントデータDSを登録することも可能である。
登録後、データ名の変更などによって、登録されたユーザ登録ドキュメントデータDSが更新されることがある。
ユーザがドキュメントデータDSBのデータ名を変更する操作を行うと、ユーザデータ登録更新処理部102は、ユーザが入力した内容に基づいて、そのドキュメントデータDSBに対応するドキュメント属性データDSAに示されるデータ名を更新する。
登録されたドキュメントデータDSBに基づいて印刷などの出力の処理が行われると、ユーザデータ登録更新処理部102は、出力されたドキュメントデータDSBのユーザ登録ドキュメントデータDSに含まれる出力履歴テーブルTSを更新する。具体的には、出力した画像形成装置2に対応するレコードの「出力回数」の値を一つインクリメントする。出力した画像形成装置2に対応するレコードが登録されていない場合は、「出力回数」の値を「1」としたその画像形成装置2に対応するレコードを新たに登録する。
ユーザが画像形成装置2にログインするごとに、ユーザデータ登録更新処理部102は、そのユーザ番号に基づいてそのユーザのユーザデータDUを検索し、それに含まれる全てのログイン履歴テーブルTLを更新する。具体的には、各ログイン履歴テーブルTLの、ログインされた画像形成装置2に対応するレコードの「ログイン回数」の値を一つインクリメントする。
これと並行してまたは前後して、同じグループ内の他の画像形成装置2がそのユーザのログイン履歴テーブルTLについて同様の更新を行うように、その更新の内容を示すデータを当該他の画像形成装置2に対して送信する。当該他の画像形成装置2のユーザデータ登録更新処理部102は、送信されて来たデータに基づいて、当該他の画像形成装置2に登録されている、そのユーザのログイン履歴テーブルTLを同様に更新する。
電源関連データ保存部103は、図7に示すような、画像形成装置2自身の時間帯ごとの日頃の電源の状態を示す電源状態記録テーブルTDを保存する。
電源状態記録テーブルTDにおいて、「時間帯」のフィールドに示される各時間帯におけるその画像形成装置2の電源の状態が「電源状態」のフィールドに示される。例えば、1行目のレコードは、その画像形成装置2自身が、8時以降で12時30分より前の時間帯において電源がオンにされていたことを示す。
電源状態監視部104は、画像形成装置2の所定時間内の電源の状態を監視しまたはログを解析することによってオンであるか否かを判定し、その判定結果に基づいて電源状態記録テーブルTDを適宜更新する。
コマンド受付部105は、ユーザが操作パネル10fを用いて入力したコマンドおよび種々の情報を受け付ける。
認証処理部106は、これからその画像形成装置2を使用しようとしているユーザが入力したユーザ番号およびパスワードを、ユーザデータ保存部101に保存されているユーザ番号およびパスワードと照合することによって、そのユーザの認証の処理を行う。認証ができると、操作パネル10fに設けられたタッチパネルにその画像形成装置2に対して処理の実行を指示するための画面が表示される。
画像形成装置2には、電源のオンおよびオフを切り替えるためのスイッチがある。そのスイッチがオフに切り替えられると、そのことを示す信号がバックアップ開始処理部107に送られる。
バックアップ開始処理部107は、その信号を検知すると、ユーザデータ保存部101に保存されているユーザ登録ドキュメントデータDSをバックアップするための処理(バックアップ処理)を行うように各部に指示を与える。このバックアップ処理の後に画像形成装置2の電源がオフにされる。
電源関連データ取得部108は、互いに接続可能な他の画像形成装置2のそれぞれから電源状態記録テーブルTDの内容を示すデータ(以下、「電源関連データ」と記載することがある。)を取得する。電源関連データ送信処理部109は、他の画像形成装置2から電源関連データの送信の要求を受け取った際に、電源関連データ保存部103に保存されている電源状態記録テーブルTDに基づいて電源関連データを生成し、当該他の画像形成装置2に送信する。
稼働率計算部110は、電源関連データ保存部103の電源状態記録テーブルTDおよび電源関連データ取得部108が取得した他の画像形成装置2の電源関連データに基づいて、その画像形成装置2の電源がオフになっている時間に対する、当該他の画像形成装置2の電源がオンになっている時間の割合である「稼働率」を、電源関連データを送信して来た他の画像形成装置2ごとに求める。
バックアップ先選定部111は、ユーザデータ保存部101に保存されているユーザ登録ドキュメントデータDSごとに、その画像形成装置2と同じグループに属しかつその画像形成装置2自身とバックアップ時に互いに接続可能な他の画像形成装置2のうちから、そのユーザ登録ドキュメントデータDSのバックアップ先とする装置を選定するための処理を行う。この処理は、ユーザが予め設定したモードの応じて次の3通りの方法で行う。
(1)稼働率の最も大きい画像形成装置2を各ユーザ登録ドキュメントデータDSのバックアップ先として選定する。
(2)ユーザ登録ドキュメントデータDSごとに、そのユーザ登録ドキュメントデータDSの出力履歴テーブルTSを参照し、出力の回数が最も多い画像形成装置2をバックアップ先として選定する。
(3)ユーザ登録ドキュメントデータDSごとに、そのユーザ登録ドキュメントデータDSに含まれるログイン履歴テーブルTLを参照し、そのユーザ登録ドキュメントデータDSの登録ユーザがログインした回数が最も多い画像形成装置2をバックアップ先として選定する。
(1)稼働率の最も大きい画像形成装置2を各ユーザ登録ドキュメントデータDSのバックアップ先として選定する。
(2)ユーザ登録ドキュメントデータDSごとに、そのユーザ登録ドキュメントデータDSの出力履歴テーブルTSを参照し、出力の回数が最も多い画像形成装置2をバックアップ先として選定する。
(3)ユーザ登録ドキュメントデータDSごとに、そのユーザ登録ドキュメントデータDSに含まれるログイン履歴テーブルTLを参照し、そのユーザ登録ドキュメントデータDSの登録ユーザがログインした回数が最も多い画像形成装置2をバックアップ先として選定する。
以下、上記(1)、(2)、および(3)の方法を、それぞれ、「第一の方法」、「第二の方法」、および「第三の方法」と記載する。
データ送信部112は、ユーザデータ保存部101に保存されている各ユーザ登録ドキュメントデータDSを、それぞれ、バックアップ先選定部111によって選定されたバックアップ先の画像形成装置2に対して送信する。この際、ユーザ登録ドキュメントデータDSと共に、その画像形成装置2自身の識別情報であるIPアドレスを送信する。
バックアップデータ登録削除部113は、他の画像形成装置2から送信されて来たユーザ登録ドキュメントデータDSをユーザデータ保存部101に保存する。それに際しては、そのユーザ登録ドキュメントデータDSに示されるユーザリンクに基づいて、対応するユーザデータDUを検索し、検索したユーザデータDUにそのユーザ登録ドキュメントデータDSを付加して保存する。また、その際に、そのユーザ登録ドキュメントデータDSに対して、それを送信してきた画像形成装置2のIPアドレスおよびそのユーザ登録ドキュメントデータDSがバックアップのデータ(バックアップデータ)であることを示すフラグ(以下、「バックアップフラグ」と記載する。)を付加しておく。
また、バックアップデータとして保存したユーザ登録ドキュメントデータDSを削除するための処理も行う。これについては、後に詳しく説明する。
図8はユーザデータDUの登録の際の画像形成装置2の処理の流れを説明するためのフローチャート、図9は他の画像形成装置2からユーザデータDUの登録に係るデータを受信した画像形成装置2の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
次に、図8および図9のフローチャートを参照しながら、ユーザデータDUの登録の際の画像形成装置2の処理の流れについて説明する。
ユーザは初めて画像処理システム1を使用するのに先立って、ユーザデータDUの登録を行う。それに際して、ユーザは、いずれかの画像形成装置2を用いてその登録のための操作をする。ここでは、ユーザが画像形成装置2Aを用いて登録を行うものとして説明する。
画像形成装置2Aの操作パネル10fを用いてユーザデータDUの登録を開始するための操作を行うと、ユーザデータDUの登録を行うための画面がタッチパネルに表示される。ユーザは、その画面に対して、ユーザ番号などの、ユーザデータDUの登録に必要な情報を入力する(#101)。
ユーザが入力した内容は画像形成装置2Aのコマンド受付部105によって受け付けられる。入力が完了すると(#102でYes)、ユーザデータ登録更新処理部102は、入力された内容に基づいて図4のようなユーザデータDUを生成し、ユーザデータ保存部101に保存して登録する(#103)。この時点では、ユーザデータDUには、ユーザ属性データDZだけが含まれている。
ユーザデータ登録更新処理部102は、画像形成装置2Aと同じグループに属する他の画像形成装置2に対して、登録したユーザデータDUを送信し、その登録を促す(#104)。なお、ここでは、画像形成装置2Bは、画像形成装置2Aと同じグループに属するものとする。
画像形成装置2Aと同じグループに属する画像形成装置2Bのユーザデータ登録更新処理部102は、画像形成装置2Aから送信されて来たユーザデータDUを受信する(図9の#201でYes)。さらに、ユーザデータ登録更新処理部102は、受信したユーザデータDUをユーザデータ保存部101に保存する(#202)。
画像形成装置2Aと同じグループに属する残りの画像形成装置2も同様にしてユーザデータDUを登録する。このようにして、グループ内の全ての画像形成装置2が同じ内容のユーザデータDUを登録する。
図10はドキュメントデータDSBの登録の際の端末装置3および画像形成装置2の処理の流れを説明するためのフローチャートである。次に、ユーザが端末装置3を用いて画像形成装置2にドキュメントデータDSBを登録(投入)する際の、端末装置3および画像形成装置2の処理の流れについて、図10のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ここでは、ユーザは、端末装置3Aを操作して画像形成装置2AにドキュメントデータDSBを投入するものとする。
図10において、ユーザは、自らの端末装置3Aを操作し、端末装置3Aにインストールされている画像形成装置2Aのドライバの機能などを用いて画像形成装置2Aにアクセスする(#251)。
すると、端末装置3Aのディスプレイに、画像形成装置2Aへのログインのための画面が表示される。ユーザは、自らのユーザ番号およびパスワードをその画面に対して入力し、それらを画像形成装置2Aに送信する(#252)。
画像形成装置2Aは、自らが保存しているそのユーザのユーザデータDUを検索し、送信されて来たユーザ番号およびパスワードを、そのユーザデータDUに示されるユーザ番号およびパスワードと照合することによってユーザ認証の処理を行う。認証ができると(#253でYes)、そのユーザをログインさせる。
この後、端末装置3Aのディスプレイには、ログインが完了した旨のメッセージが表示される。すると、ユーザは、端末装置3Aに保存されているドキュメントデータDSBのうちから、画像形成装置2Aに投入したいものを選択し、画像形成装置2Aに対して送信する(#254)。
画像形成装置2Aは、そのドキュメントデータDSBを受信すると、既に説明した方法で、そのドキュメントデータDSBについてのユーザ登録ドキュメントデータDSを生成し、そのユーザのユーザデータDUに追加して登録する(#255)。
なお、他の画像形成装置2に保存されているドキュメントデータDSBを画像形成装置2Aに送信することによってドキュメントデータDSBを投入することもできる。
または、通常の印刷実行の指示に際してドキュメントデータDSBを投入することもできる。すなわち、端末装置3を用いて、その端末装置3に保存されているドキュメントデータDSBのうちからいずれかを選択し、印刷先として画像形成装置2Aを選択する。そして、そのドキュメントデータDSBを画像形成装置2に登録することを指定して、印刷実行の指示を入力する。
なお、画像形成装置2Aに投入されたドキュメントデータDSBは、画像処理システム1内の全ての画像形成装置2および端末装置3で共有可能である。
図11はユーザ認証の後印刷を実行しログアウトされるまでの画像形成装置2の処理の流れを説明するためのフローチャートである。次に、ユーザがログインしてから印刷を実行させログアウトするまでの画像形成装置2の処理の流れを図11のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ここでは、ユーザは、画像形成装置2Aを使用するものとする。
図11において、ユーザは、予め投入しておいたドキュメントデータDSBを画像形成装置2Aに印刷させために、画像形成装置2Aの場所に行き、操作パネル10fを用いてログインのための操作を行う。それに際して、まず、自らのユーザ番号を入力する(#301でYes)。すると、画像形成装置2Aの認証処理部106は、ユーザデータ保存部101からそのユーザ番号に対応するユーザデータDUのユーザ属性データDZ(個人情報)を読み出しRAMに保存する(#302)。
続いてユーザがパスワードを入力すると(#303でYes)、認証処理部106は、読み出したユーザ属性データDZに含まれるパスワードと入力されたパスワードとを照合する。一致する場合は(#304でYes)、そのユーザをログインさせる。一致しない場合は(#304でNo)、認証できなかったことを示すメッセージを表示し、パスワードの再入力を促す。
ログインが完了すると、ユーザデータ登録更新処理部102は、そのユーザのユーザデータDUに含まれるログイン履歴テーブルTLを更新する。すなわち、画像形成装置2Aに対応するレコードの「ログイン回数」の値を一つインクリメントする(#305)。そのユーザについてのユーザ登録ドキュメントデータDSが複数ある場合は、それらに含まれる全てのログイン履歴テーブルTLを更新する。
これと並行してまたは前後して、そのユーザのユーザ番号およびログイン履歴テーブルTLの更新の内容を示すデータを他の画像形成装置2に送信する。それらのデータを受信した画像形成装置2は、それらを用いて、自らのユーザデータ保存部101に保存されているそのユーザのログイン履歴テーブルTLを、画像形成装置2Aと同様に更新する。このようして、ログイン履歴テーブルTLは、そのログイン履歴テーブルTLに係る登録ユーザが画像処理システム1内のいずれかの画像形成装置2にログインするたびに更新される。
この後、タッチパネルには、印刷またはスキャンなど各種機能の設定を行うための画面(設定画面)が表示される(#306)。これに際しては、そのユーザのユーザデータDUに含まれる、画面のカスタマイズのためのデータに基づいて設定画面が表示される。
例えばコピーについての設定画面の場合、初期表示の段階で、倍率が「等倍」、部数が「2部」、ソートが「有効」などの設定がされている画面が表示される。該当する機能を搭載していない画像形成装置2の場合は、その機能の表示を薄くするなど、表示の態様を他の項目と異ならせることによって、その機能が使用できないことをユーザに認識させる。
画像形成装置2Aは、この後、ユーザからの入力を待ち受ける。ユーザが印刷実行の指示を入力した場合は(#307でNoかつ#308でYes)、ユーザデータ登録更新処理部102は、まず、そのユーザのユーザデータDUに含まれる出力履歴テーブルTSを更新する。すなわち、今回の印刷対象となるドキュメントデータDSBのユーザ登録ドキュメントデータDSに含まれる出力履歴テーブルTSの、画像形成装置2Aに対応するレコードの「出力回数」の値を一つインクリメントする。画像形成装置2Aに対応するレコードがまだ登録されていない場合は、出力回数を「1」とした画像形成装置2Aのレコード、すなわち「装置アドレス」が画像形成装置2AのIPアドレスであるレコードを追加する(#309)。出力履歴テーブルTSは、ドキュメントデータDSBに基づくの出力が行われるたびに更新される。
これと並行してまたは前後して、画像形成装置2Aは、そのドキュメントデータDSBに基づいて印刷を実行する(#310)。
ステップ#307において、ログアウトの指示が入力された場合(#307でYes)、タッチパネルを初期の表示に戻すとともに、設定された印刷の条件などをリセットする(#311)。さらに、ステップ#302において読み出したパスワードなどをRAMから削除する(#312)。
なお、ステップ#307において、所定の時間入力が行なわれなかった場合にも、ログアウトと判断し、ステップ#311以降の処理を行う。
図12は第一の方法によるバックアップ処理の流れを説明するためのフローチャート、図13は画像形成装置2Bの電源状態記録テーブルTDの例を示す図、図14は第二の方法によるバックアップ処理の流れを説明するためのフローチャート、図15は第三の方法によるバックアップ処理の流れを説明するためのフローチャートである。
次に、バックアップ先の選定に係る第一の方法の処理について図12のフローチャートを参照しながら説明する。以下の説明では、図7のような電源状態記録テーブルTDを有する画像形成装置2Aの電源がオフにされる場合におけるバックアップ先の選定を例にあげる。
時刻が23時になると、画像形成装置2Aの管理の担当者が画像形成装置2Aの電源のスイッチをオフにする。すると、電源がオフされるに先立って、バックアップ開始処理部107が、バックアップ処理を開始し各部に指示を与える。
図12において、電源関連データ取得部108は、バックアップ開始処理部107からの指示に基づいて、画像形成装置2Aと同じグループ(以下、「グループG1」と記載することがある。)に属する他の画像形成装置2に対して電源関連データの送信を要求する。要求を受けた各画像形成装置2は、その要求に従って画像形成装置2Aに対して、自らのIPアドレスと関連付けて電源関連データを送信する。
画像形成装置2Aの電源関連データ取得部108は、送信されてくる電源関連データを取得する(#401)。稼働率計算部110は、それに基づいて他の画像形成装置2ごとの稼働率を求める(#402)。
既に説明したように、稼働率とは、画像形成装置2Aの電源がオフにされている時間において、当該他の画像形成装置2の電源がオンにされている時間の占める割合のことである。稼働率は、具体的には、以下のようにして求める。
まず、自らの電源状態記録テーブルTDを参照し、今回電源がオフにされてからオンにされるまでの時間、すなわち電源がオフにされている時間の長さを求める。図7の例では、23時に電源がオフされた後翌朝の8時にオンにされるので、電源がオフにされている時間は9時間となる。
次に、受信した電源関連データに基づいて他の画像形成装置2が、画像形成装置2Aが今回オフにされている時間帯において、どれだけの時間オンにされているかを求める。
グループG1に属する画像形成装置2Bから受信した電源関連データに示される電源状態記録テーブルTDが、例えば、図13のような内容であった場合、画像形成装置2Bは、画像形成装置2Aが今回オフにされている時間帯において、23時から6時までの7時間電源がオンにされていることが分かる。
よって、7時間÷9時間×100より、画像形成装置2Bの稼働率は、約78%となる。電源関連データを送信して来た全ての画像形成装置2について、同様にして稼働率を求める。
電源関連データを送信して来た全ての画像形成装置2について稼働率が求まると(#403でYes)、求めた稼動率が最大のものをバックアップ先として選定する(#404)。ただし、選定した画像形成装置2が通信不能でありまたはハードディスク10dなどの記憶領域の空きの容量が十分でないなどの理由で、その画像形成装置2がバックアップできない状態である場合には、稼働率が次に大きい画像形成装置2をバックアップ先として選定する。すなわち、稼働率が大きいものから優先的に選定する。
また、第一の方法においては、画像形成装置2Aがオフにされる時刻である23時の時点で電源がオンにされているもののみを選定の対象とする。23時の時点で電源がオンにされているか否かは、電源関連データを送信してきたか否かに基づいて判定できる。または、送信されて来た電源関連データの電源状態記録テーブルTDに基づいて判定してもよい。
データ送信部112は、選定されたバックアップ先の画像形成装置2に対して、ユーザデータ保存部101に保存されている全てのユーザデータDUに含まれる全てのユーザ登録ドキュメントデータDSを送信する(#405)。
次に、バックアップ先の選定に係る第二の方法の処理について図14を参照して説明する。
画像形成装置2Aの管理の担当者が画像形成装置2Aの電源のスイッチをオフに切り替えると、画像形成装置2Aの各部への電源の供給が止まるのに先立って、バックアップ処理が開始される。
図14において、バックアップ先選定部111は、ユーザデータ保存部101に保存されているユーザデータDUを一つ選択する。そのユーザデータDUに含まれるユーザ登録ドキュメントデータDSの出力履歴テーブルTSを参照する(#501)。そして、その出力履歴テーブルTSにおいて、出力回数が最も多いレコードに示されるIPアドレスの画像形成装置2を、そのユーザ登録ドキュメントデータDSのバックアップ先として選定する(#502)。
ただし、選定した画像形成装置2がバックアップできない状態である場合には、出力回数が次に多い画像形成装置2をバックアップ先として選定する。すなわち、出力回数が多いものから優先的に選定する。
選択したユーザデータDUに含まれる全てのユーザ登録ドキュメントデータDSについて同様にバックアップ先を選定する。さらに、ユーザデータ保存部101に保存されている他の全てのユーザデータDUについても、同様にして、そこに含まれているユーザ登録ドキュメントデータDSのバックアップ先の画像形成装置2を選定する(#503でNo)。
全てのユーザ登録ドキュメントデータDSについてバックアップ先の選定が終ると(#503でYes)、データ送信部112は、各ユーザ登録ドキュメントデータDSを、それぞれに対して選定されたバックアップ先の画像形成装置2に対して送信する(#504)。
なお、バックアップ先の画像形成装置2において、バックアップされたドキュメントデータDSBに基づいて印刷などの出力の処理が行われるたびに、そのドキュメントデータDSBのユーザ登録ドキュメントデータDSに含まれる出力履歴テーブルTSの、その画像形成装置2に対応するレコードの出力回数が一つずつインクリメントされていく。そうすると、その画像形成装置2が、この第二の方法によって、さらに、バックアップ先として選定され易くなる。
次に、バックアップ先の選定に係る第三の方法の処理について図15を参照して説明する。
画像形成装置2Aの管理の担当者が画像形成装置2Aの電源のスイッチをオフに切り替えると、画像形成装置2Aの各部への電源の供給が止まるのに先立って、バックアップ処理が開始される。
図15において、バックアップ先選定部111は、ユーザデータ保存部101に保存されているユーザデータDUを一つ選択する。そのユーザデータDUに含まれるユーザ登録ドキュメントデータDSのログイン履歴テーブルTLを参照する(#601)。そして、そのログイン履歴テーブルTLにおいて、ログイン回数が最も多いレコードに示されるIPアドレスの画像形成装置2をそのユーザ登録ドキュメントデータDSのバックアップ先として選定する(#602)。
ただし、選定した画像形成装置2がバックアップできない状態である場合には、ログイン回数が次に多い画像形成装置2をバックアップ先として選定する。すなわち、ログイン回数が多いものから優先的に選定する。
選択したユーザデータDUに含まれる全てのユーザ登録ドキュメントデータDSについて同様にバックアップ先を選定する。さらに、ユーザデータ保存部101に保存されている他の全てのユーザデータDUについても、同様にして、そこに含まれているユーザ登録ドキュメントデータDSのバックアップ先の画像形成装置2を選定する(#603でNo)。
全てのユーザ登録ドキュメントデータDSについてバックアップ先の選定が終ると(#603でYes)、データ送信部112は、各ユーザ登録ドキュメントデータDSを、それぞれに対して選定されたバックアップ先の画像形成装置2に対して送信する(#604)。
図16はバックアップデータの削除の際の画像形成装置2の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
次に、画像形成装置2Aから送信されたユーザ登録ドキュメントデータDSのバックアップを行った画像形成装置2Bが、そのユーザ登録ドキュメントデータDSを削除する場合の処理について説明する。
図16において、画像形成装置2Aから送信されて来たユーザ登録ドキュメントデータDSをバックアップデータとしてユーザデータ保存部101に保存すると、画像形成装置2Bのバックアップデータ登録削除部113は、それから所定の時間が経過した後、画像形成装置2Aが接続可能か否かをチェックする処理を開始する(#701)。なお、バックアップの依頼元である画像形成装置2AのIPアドレスは、バックアップデータであるユーザ登録ドキュメントデータDSに含まれている。
この処理では、例えば、「Ping」などのコマンドを実行することによって画像形成装置2Aへの接続の確認を行う。画像形成装置2Aが接続可能であることが確認できるまで定期的にこの処理を続ける。
接続可能であることが確認できると(#702でYes)、バックアップしたユーザ登録ドキュメントデータDSの送信の許可を要求するコマンドを送信する(#703)。画像形成装置2Aは、そのコマンドを受け取るとそれに対する応答を行う。
画像形成装置2Bのバックアップデータ登録削除部113は、その応答を受け取ると(#704)、バックアップデータとして保存されているユーザ登録ドキュメントデータDSを画像形成装置2Aに対して送信する(#705)。なお、いずれのユーザ登録ドキュメントデータDSがバックアップデータであるかは、それに含まれるバックアップフラグによって判定できる。そして、そのユーザ登録ドキュメントデータDSをユーザデータ保存部101から削除する(#706)。
画像形成装置2Aは、送信されて来たユーザ登録ドキュメントデータDSを受信すると、自らのユーザデータ保存部101に保存されている、対応するユーザ登録ドキュメントデータDSを、データ名に基づいて検索する。そして、そのユーザ登録ドキュメントデータDSを、受信したユーザ登録ドキュメントデータDSで上書きする。
なお、ユーザ登録ドキュメントデータDSを上書きしないように設計してもよい。その場合は、ステップ#703〜#705の処理は行わずに、ステップ#706においてそのユーザ登録ドキュメントデータDSを削除する。
本実施形態によると、画像形成装置2の電源がオフにされる直前に、その画像形成装置2において保持しているドキュメントデータDSBを画像処理システム1内の他の画像形成装置2に送信してバックアップする。
これによって、ユーザは、ドキュメントデータDSBを登録した画像形成装置2の電源がオフにされても、そのバックアップ先の画像形成装置2にアクセスすることでそのドキュメントデータDSBを使用することができる。
バックアップ先の選定に係る第一の方法では、画像形成装置2の電源がオフにされている間における稼働率が最大である他の画像形成装置2をバックアップ先として選定した。これによって、画像形成装置2に保存したドキュメントデータDSBを使用できる確実性が増す。第一の方法は、画像形成装置2の電源のオンおよびオフの切替えが定期的に行われる状況において特に有効である。
第二の方法では、ドキュメントデータDSBの出力回数が最も多い画像形成装置2をそのドキュメントデータDSBのバックアップ先として選定した。よって、ドキュメントデータDSBを出力する装置として使用される機会の多い画像形成装置2、すなわちそのドキュメントデータDSBを出力する上で適切と判断できる画像形成装置2がそのドキュメントデータDSBのバックアップ先となる。従って、バックアップ先の画像形成装置2からドキュメントデータDSBを出力する場合にその作業を行い易くなる。
第三の方法では、ドキュメントデータDSBを登録したユーザのログインの回数が最も多い画像形成装置2をそのドキュメントデータDSBのバックアップ先として選定した。ユーザが使用する画像形成装置2は、そのユーザの席の位置と画像形成装置2の設置場所との関係などによって、そのユーザにとって使い勝手のようものとそうでないものとがある。ログインの回数は、そのユーザにとって使い勝手のよい画像形成装置2に対して必然的に多くなるので、第三の方法を用いることによって、ユーザにとって使い勝手のよい画像形成装置2がドキュメントデータDSBのバックアップ先として選定されやすくなり、利便性が増す。
本実施形態においては、画像形成装置2の電源の切替えは、ユーザが手動で行うようにしたが、画像形成装置2が自動的で行うようにしてもよい。その場合は、例えば、図7の電源状態記録テーブルTDの内容を電源のオンおよびオフを切り替えるスケジュールとして、画像形成装置2自身がそのスケジュールに沿って自動で電源のオンおよびオフを切り替えるようにする。この場合も、同様にして、バックアップ開始処理部107が、電源がオフにされるタイミングでバックアップ処理を開始する。
本実施形態では、ユーザ番号およびパスワードを用いた方法でユーザの認証を行うようにしたが、IDカード、無線ICタグ、または生体認証(指紋認証または顔認証など)などを用いた他の方法で行うようにしてもよい。
本実施形態では、バックアップを、画像形成装置2の電源が切られるタイミングで行うようにしたが、停電などによって不意に電源が切られてしまうこともあるので、それに備えて、電源がオンである時間帯においても定期的にバックアップを行うようにしてもよい。または、ドキュメントデータDSBが更新されたタイミングで行うようにしてもよい。
バックアップ先を選定するに先立って各画像形成装置2に対してバックアップの要求を示すコマンドを送信するようにしてもいよい。そして、このコマンドに、例えば、バックアップの対象となるドキュメントデータDSBのデータ量(サイズ)を示すデータを付加しておき、それに基づいてそのドキュメントデータDSBをバックアップ可能であるか否かの応答を促すようにしてもよい。
その場合は、その要求を受けた画像形成装置2が、そのデータ量と自らのハードディスク10dの空きの容量とを比較して、そのドキュメントデータDSBを受け付けることが可能かどうかを判定し、その結果を要求元の画像形成装置2に通知する。要求元の画像形成装置2は、バックアップが可能である旨を通知して来た画像形成装置2の中からバックアップ先を選定する。
バックアップ処理においては、他の画像形成装置2からバックアップを依頼されて保存されたユーザ登録ドキュメントデータDSもバックアップの対象とする。つまり、その画像形成装置2に元から保存されているユーザ登録ドキュメントデータDSだけでなく、バックアップデータとして保存されているユーザ登録ドキュメントデータDSも、バックアップの対象として、さらに別の画像形成装置2にバックアップする。
本実施形態では、ユーザのログイン履歴テーブルTLをそのユーザのユーザデータDUの全てのユーザ登録ドキュメントデータDSに登録し管理したが、一つのログイン履歴テーブルTLのみを管理するようにしてもよい。例えば、各ユーザのホーム装置において、それぞれのユーザのログイン履歴テーブルTLを一つだけ登録し管理するようにしてもよい。
その他、画像処理システム1、画像形成装置2、および端末装置3の全体または各部の構成、機能、各データが示す内容、処理の内容または順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
2 画像形成装置(コンピュータ)
101 ユーザデータ保存部(画像データ記憶手段、処理回数データ記憶手段、ログイン関連データ記憶手段、第二画像データ記憶手段)
102 電源関連データ保存部(オフ時間帯データ記憶手段)
107 電源関連データ取得部(取得手段)
110 バックアップ先選定部(選定手段)
111 データ送信部(送信手段)
113 バックアップデータ登録削除部(確認手段、削除手段、第二送信手段)
DSB ドキュメントデータ(画像データ)
NT 通信回線
TD 電源状態記録テーブル(電源関連データ、オフ時間帯データ)
TL ログイン履歴テーブル(ログイン関連データ)
TS 出力履歴テーブル(処理回数データ)
101 ユーザデータ保存部(画像データ記憶手段、処理回数データ記憶手段、ログイン関連データ記憶手段、第二画像データ記憶手段)
102 電源関連データ保存部(オフ時間帯データ記憶手段)
107 電源関連データ取得部(取得手段)
110 バックアップ先選定部(選定手段)
111 データ送信部(送信手段)
113 バックアップデータ登録削除部(確認手段、削除手段、第二送信手段)
DSB ドキュメントデータ(画像データ)
NT 通信回線
TD 電源状態記録テーブル(電源関連データ、オフ時間帯データ)
TL ログイン履歴テーブル(ログイン関連データ)
TS 出力履歴テーブル(処理回数データ)
Claims (13)
- 通信回線を介して複数の他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置であって、
画像を再現するための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記他の画像形成装置から、当該他の画像形成装置がいずれの時間帯に電源がオンになっているかを示す電源関連データを取得する取得手段と、
前記取得手段が複数の前記他の画像形成装置から取得した前記電源関連データに基づいて、当該他の画像形成装置のうちから前記画像データのバックアップ先とする装置を選定する選定手段と、
前記選定手段が選定したバックアップ先に前記画像データを送信する送信手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記選定手段は、前記画像データのバックアップを行うときに電源がオンになっている前記他の画像形成装置のうちから当該画像データのバックアップ先とする装置を選定する、
請求項1記載の画像形成装置。 - 当該画像形成装置自らの電源がオフにされる時間帯を示すオフ時間帯データを記憶するオフ時間帯データ記憶手段を有し、
前記選定手段は、前記オフ時間帯データに示される時間帯において、電源がオンになっている時間が長い前記他の画像形成装置を優先的に、前記画像データのバックアップ先として選定する、
請求項2記載の画像形成装置。 - 前記画像データ記憶手段と、前記オフ時間帯データ記憶手段と、前記取得手段と、前記選定手段と、前記送信手段と、を有する前記他の画像形成装置が当該画像形成装置を前記画像データのバックアップ先として選定して送信して来た当該画像データを記憶する第二画像データ記憶手段と、
前記他の画像形成装置との接続が可能か否かを確認する確認手段と、
前記他の画像形成装置との接続が可能であることが確認された場合に、当該他の画像形成装置から取得した前記画像データを前記第二画像データ記憶手段から削除する削除手段と、を有する、
請求項3記載の画像形成装置。 - 前記他の画像形成装置との接続が可能であることが確認された場合に、当該他の画像形成装置から取得した前記画像データを当該他の画像形成装置に送信する第二送信手段を有する、
請求項4記載の画像形成装置。 - 通信回線を介して他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置であって、
画像を再現するための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
前記画像データごとに、前記他の画像形成装置のそれぞれが当該画像データに関する処理を行った回数を示す処理回数データを記憶する、処理回数データ記憶手段と、
前記画像データのバックアップ先として、当該画像データの前記処理回数データに基づいて、複数の前記他の画像形成装置のうちから、当該画像データに関する処理を行った回数が多いものを優先的に選定する選定手段と、
前記画像データを、前記選定手段が当該画像データのバックアップ先として選定した前記他の画像形成装置に送信する、送信手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 通信回線を介して他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置であって、
画像を再現するための画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
ユーザごとに、当該ユーザが前記他の画像形成装置のそれぞれにログインした回数を示すログイン関連データを記憶するログイン関連データ記憶手段と、
前記画像データを登録したユーザについての前記ログイン関連データに基づいて、複数の前記他の画像形成装置のうちから、当該ユーザがログインした回数が多いものを優先的に、当該画像データのバックアップ先として選定する選定手段と、
前記画像データを、前記選定手段が当該画像データのバックアップ先として選定した前記他の画像形成装置に送信する、送信手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 通信回線を介して複数の他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置に記憶されている、画像を再現するための画像データのバックアップ方法であって、
前記他の画像形成装置から、当該他の画像形成装置がいずれの時間帯に電源がオンになっているかを示す電源関連データを取得し、
複数の前記他の画像形成装置から取得した前記電源関連データに基づいて、当該他の画像形成装置のうちから前記画像データのバックアップ先とする装置を選定し、
選定したバックアップ先に前記画像データを送信する、
ことを特徴とするバックアップ方法。 - 通信回線を介して複数の他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置に記憶されている、画像を再現するための画像データのバックアップ方法であって、
前記画像データごとに、前記他の画像形成装置のそれぞれが当該画像データに関する処理を行った回数を示す処理回数データを当該画像形成装置に記憶させておき、
前記画像データのバックアップ先として、当該画像データの前記処理回数データに基づいて、複数の前記他の画像形成装置のうちから、当該画像データに関する処理を行った回数が多いものを優先的に選定し、
前記画像データを、当該画像データのバックアップ先として選定した前記他の画像形成装置に送信する、
ことを特徴とするバックアップ方法。 - 通信回線を介して複数の他の画像形成装置と互いに接続可能な画像形成装置に記憶されている、画像を再現するための画像データのバックアップ方法であって、
ユーザごとに、当該ユーザが前記他の画像形成装置のそれぞれにログインした回数を示すログイン関連データを当該画像形成装置に記憶させておき、
前記画像データを登録したユーザについての前記ログイン関連データに基づいて、複数の前記他の画像形成装置のうちから、当該ユーザがログインした回数が多いものを優先的に、当該画像データのバックアップ先として選定し、
前記画像データを、当該画像データのバックアップ先として選定した前記他の画像形成装置に送信する、
ことを特徴とするバックアップ方法。 - 通信回線を介して複数の画像形成装置と互いに接続可能であり、画像を再現するための画像データを記憶しているコンピュータに、
前記画像形成装置から、当該画像形成装置がいずれの時間帯に電源がオンになっているかを示す電源関連データを取得する処理と、
複数の前記画像形成装置から取得した前記電源関連データに基づいて、当該画像形成装置のうちから前記画像データのバックアップ先とする装置を選定する処理と、
選定したバックアップ先に前記画像データを送信する処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 通信回線を介して複数の画像形成装置と互いに接続可能であり、画像を再現するための画像データを記憶しているコンピュータに、
前記画像データごとに、前記画像形成装置のそれぞれが当該画像データに関する処理を行った回数を示す処理回数データを処理回数データ記憶手段に記憶させる処理と、
前記画像データのバックアップ先として、当該画像データの前記処理回数データに基づいて、複数の前記画像形成装置のうちから、当該画像データに関する処理を行った回数が多いものを優先的に選定する処理と、
前記画像データを、当該画像データのバックアップ先として選定した前記画像形成装置に送信する処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 通信回線を介して複数の画像形成装置と互いに接続可能であり、画像を再現するための画像データを記憶しているコンピュータに、
ユーザごとに、当該ユーザが前記画像形成装置のそれぞれにログインした回数を示すログイン関連データをログイン関連データ記憶手段に記憶させる処理と、
前記画像データを登録したユーザについての前記ログイン関連データに基づいて、複数の前記画像形成装置のうちから、当該ユーザがログインした回数が多いものを優先的に、当該画像データのバックアップ先として選定する処理と、
前記画像データを、当該画像データのバックアップ先として選定した前記画像形成装置に送信する処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007170251A JP2009006585A (ja) | 2007-06-28 | 2007-06-28 | 画像形成装置、バックアップ方法、およびコンピュータプログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010217957A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Canon Inc | 情報処理装置、稼働時間計算方法、及び、プログラム |
JP2012124674A (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成システム及び文書一覧情報提供方法 |
-
2007
- 2007-06-28 JP JP2007170251A patent/JP2009006585A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010217957A (ja) * | 2009-03-13 | 2010-09-30 | Canon Inc | 情報処理装置、稼働時間計算方法、及び、プログラム |
JP2012124674A (ja) * | 2010-12-07 | 2012-06-28 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、画像形成システム及び文書一覧情報提供方法 |
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