以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態における画像処理システム1の一構成例を示す図である。画像処理システム1は、MFP(Multifunction Peripherals)などで構成される画像処理装置2と、パーソナルコンピュータなどで構成される情報処理装置3とがLAN(Local Area Network)などのネットワーク4を介して相互にデータ通信を行うことができる構成である。
画像処理装置2は、スキャン機能やプリント機能、コピー機能、FAX機能などの複数の機能を備えており、各機能に対応するジョブを実行する。画像処理装置2は、ユーザーが操作する際のユーザーインタフェースとなる操作パネル12を備えており、操作パネル12に対するユーザーの操作に基づいてジョブを実行する。また画像処理装置2は、ネットワーク4を介してジョブを受信した場合には、その受信したジョブを実行する。
画像処理装置2は、更にユーザー認証機能を備えており、ジョブを実行する際にユーザー認証を行うことが可能である。このユーザー認証機能はオンオフを切り替えることが可能であり、オン状態のときにユーザー認証を行う。例えば、画像処理装置2を使用する際の機能制限をユーザー毎に設定したり、或いは、課金管理をユーザー毎に行ったりする場合には、ユーザー認証機能がオンに設定される。尚、ユーザー認証機能がオフのときには、ユーザー認証機能によるユーザー認証は行われない。
このようなユーザー認証機能には、通常認証機能と簡易認証機能とがある。通常認証機能は、ユーザー名とパスワード或いはユーザーIDとパスワードなど、ユーザーが入力する複数の情報に基づいてユーザー認証を行う機能であり、セキュリティレベルの高い認証機能である。これに対し、簡易認証機能は、例えばユーザー名のみなど、通常認証機能よりも少ない情報に基づいてユーザー認証を行う機能であり、通常認証機能と比較するとセキュリティレベルが低い認証機能である。そのため、簡易認証機能によるユーザー認証は、管理者によって予めオンに設定されている場合に有効となる。つまり、簡易認証機能によるユーザー認証は、ユーザー認証機能がオンであり、且つ、簡易認証機能がオンである場合にのみ行われる。それ故、ユーザー認証機能がオンであっても、簡易認証機能がオフに設定されている場合には、簡易認証機能によるユーザー認証は行われず、通常認証機能によるユーザー認証が行われる。
また簡易認証機能は、例えばネットワークを介してジョブを受信した場合に適用されるユーザー認証機能であり、ユーザーが操作パネル12を操作してジョブを投入する際には適用されない。更に簡易認証機能によるユーザー認証は、ネットワークを介して受信する全てのジョブに対して適用されるものではなく、受信したジョブに簡易認証を要求するフラグ(簡易認証フラグ)がオンに設定されている場合にのみ適用されるユーザー認証である。そのため、ネットワークを介して受信したジョブにおいて簡易認証フラグがオンに設定されていない場合、通常認証機能によるユーザー認証が行われる。
このように画像処理装置2は、通常認証機能と簡易認証機能との2種類の認証機能のうち、セキュリティレベルの高い通常認証機能を優先的に動作させ、セキュリティレベルの低い簡易認証機能によるユーザー認証を一定の制限した条件下でのみ動作させるように構成される。
情報処理装置3は、ネットワーク4を介して画像処理装置2にジョブを送信する装置である。情報処理装置3には、オペレーティングシステム上で起動するアプリケーションとして、プリンタドライバなどの画像処理装置2にジョブを送信するためのアプリケーションが予めインストールされている。このような情報処理装置3は、電源投入時にまずオペレーティングシステムを起動する。このとき、情報処理装置3は、予め登録されているパスワードなどの入力操作を受け付け、ユーザーによって入力されたパスワードなどが予め登録されているパスワードなどに一致するか否かのユーザー認証を行う。そしてユーザー認証に成功した場合、情報処理装置3は、ログインユーザーを特定し、オペレーティングシステムを正常起動させる。そしてオペレーティングシステムは、ログインユーザーに関するユーザー情報を管理する。一方、オペレーティングシステム起動時のユーザー認証に失敗した場合、情報処理装置3は、オペレーティングシステムを正常起動させない。
オペレーティングシステムが正常に起動されると、ユーザーは情報処理装置3を使用できる状態となる。情報処理装置3は、ユーザーによる印刷指示などの操作を検知すると、プリンタドライバなどのアプリケーションを起動する。そして情報処理装置3は、ユーザーの指示操作に基づいてジョブを生成し、そのジョブを画像処理装置2へ送信する。
本実施形態の画像処理システム1は、上記のような構成において、ユーザーが情報処理装置3を操作して画像処理装置2にジョブを送信するとき、画像処理装置2におけるユーザー認証機能がオン状態であっても、ユーザー自身がユーザー名やパスワードなどの情報を手動操作で入力しなければならない煩わしさを解消し、ユーザーの操作負担を軽減できるようにする。以下、そのような画像処理システム1を構成する画像処理装置2及び情報処理装置3のそれぞれについて詳しく説明する。
図2は、画像処理装置2のハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置2は、ハードウェア構成として、制御部10と、ネットワークインタフェース11と、操作パネル12と、記憶部15と、スキャナ部16と、プリンタ部17と、FAX部18とを備える。
ネットワークインタフェース11は、画像処理装置2をネットワーク4に接続し、情報処理装置3と通信を行うものである。操作パネル12は、表示部13と操作部14とを有する。表示部13は、例えばカラー液晶ディスプレイなどで構成され、ユーザーに対して各種情報を表示する。操作部14は、表示部13の画面上に設けられるタッチパネルキーと表示部13の周囲に配置される押しボタンキーとによって構成され、ユーザーによる操作を受け付ける。記憶部15は、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成される不揮発性の記憶手段であり、様々な情報を記憶する。例えば本実施形態では、画像処理装置2を使用するユーザーに関する情報が予め登録されたユーザー情報28と、ユーザー認証機能に関する設定情報29とが記憶部15に記憶される。
図3は、ユーザー情報28及び設定情報29の一例を示す図である。まず図3(a)に示すように、ユーザー情報28は、画像処理装置2を使用することが許可されたユーザーごとに、認証情報28aと権限情報28bと課金情報28cとが予め登録された情報である。認証情報28aには、各ユーザーを識別するための情報として、ユーザー名、ユーザーID及びパスワードといった複数の情報が登録される。権限情報28bには、各ユーザーが画像処理装置2を使用する際の権限が登録される。例えば、カラー印刷を行うことが許可されたユーザーにはカラー印刷が可能であることを示す情報が権限情報28bに登録され、カラー印刷を行うことが許可されていないユーザーにはモノクロ印刷のみが可能であることを示す情報が権限情報28bに登録される。このような権限情報28bにより、画像処理装置2を使用するユーザーごとに機能制限を課すことができるようになる。また課金情報28cは、ユーザーごとの課金額を管理するための情報である。例えば画像処理装置2がジョブを実行すると、そのジョブの実行指示を行ったユーザーに対応する課金情報28cに記録された課金額を更新することにより、各ユーザーの課金額を適切に管理することができる。このようなユーザー情報28は、例えば画像処理装置2の管理者によって予め記憶部15に記憶される。
次に図3(b)に示すように、設定情報29は、ユーザー認証機能のオンオフ状態を管理するための情報である。この設定情報29には、画像処理装置2のユーザー認証機能がオンオフのいずれであるかを示す情報と、簡易認証機能がオンオフのいずれであるかを示す情報とが含まれる。図3(b)の設定情報29は、ユーザー認証機能がオンであり、簡易認証機能もオンである場合を例示している。ただし、設定情報29では、ユーザー認証機能がオンであっても、簡易認証機能がオフに設定されることがある。またユーザー認証機能がオフの場合、簡易認証機能は必ずオフに設定される。尚、ユーザーが情報処理装置3を操作して画像処理装置2にジョブを送信する際の操作負担を軽減するためには、図3(b)のように設定情報29において、ユーザー認証機能がオンであり、且つ、簡易認証機能もオンである状態に予め設定されることが必要である。このような設定情報29は、例えば画像処理装置2の管理者によって設定され、予め記憶部15に記憶される。
図2に戻り、スキャナ部16は、原稿を読み取って画像データを生成するものであり、例えばスキャンジョブやコピージョブ、FAX送信ジョブが行われるときに動作して画像データを生成する。プリンタ部17は、入力する画像データに基づいて画像形成を行い、印刷用紙などにその画像を転写して印刷出力するものであり、例えばプリントジョブやコピージョブ、FAX受信ジョブが行われるときに動作して印刷出力を行う。FAX部18は、公衆電話回線などを介してFAXデータの送受信を行うものである。
制御部10は、図示を省略するCPUとメモリとを備えており、CPUが所定のプログラムを実行することにより各部の動作を制御する。特に本実施形態では、CPUが所定のプログラムを実行することにより、制御部10は、ジョブ受付部21、ユーザー認証部22及びジョブ制御部25として機能する。
ジョブ受付部21は、画像処理装置2で実行すべきジョブを受け付けるものである。このジョブ受付部21は、ネットワークインタフェース11を介して情報処理装置3から送信されるジョブを受け付ける。またジョブ受付部21は、ユーザーが操作パネル12を操作することによって設定入力したジョブを受け付けることも可能である。
ユーザー認証部22は、設定情報29においてユーザー認証機能がオンに設定されている場合に機能し、画像処理装置2を使用してジョブを実行しようとするユーザーを識別するためのユーザー認証を行うものである。すなわち、ユーザー認証部22は、記憶部15からユーザー情報28を読み出し、ユーザー情報28に登録されているユーザーごとの認証情報28aに基づいてユーザー認証を行う。このユーザー認証部22は、ユーザー認証部22は、通常認証部23と簡易認証部24とを備えている。
通常認証部23は、通常認証機能によるユーザー認証を行うものである。すなわち、通常認証部23は、ユーザー名とパスワード或いはユーザーIDとパスワードなど、ユーザーが入力する複数の情報がユーザー情報28に登録されているユーザーごとの認証情報28aと一致するか否かを判定することによってユーザー認証を行う。そしてユーザーによって入力された複数の情報が一のユーザーの認証情報28aに登録された情報に一致すると認証成功となり、通常認証部23は、ジョブを実行するユーザーを特定する。
簡易認証部24は、簡易認証機能によるユーザー認証を行うものである。簡易認証部24は、上述したように簡易認証機能がオンであり、且つ、ネットワークを介して受信したジョブにおいて簡易認証フラグがオンに設定されている場合に機能し、通常認証部23によるユーザー認証よりも少ない情報を参照してユーザーを行う。本実施形態においては、簡易認証部24がユーザー名のみでユーザー認証を行う場合を例示する。すなわち、簡易認証部24は、ネットワーク4を介して受信したジョブにおいて簡易認証機能がオンに設定されている場合、そのジョブに含まれるユーザー名を読み出し、そのユーザー名に一致するユーザー名がユーザー情報28の認証情報28aに登録されているか否かを判定することによってユーザー認証を行う。そしてジョブに含まれるユーザー名と同一のユーザー名が認証情報28aに登録されていれば認証成功となり、簡易認証部24は、そのユーザー名に対応するユーザーを特定する。
尚、簡易認証機能がオンであってもネットワークを介して受信したジョブにおいて簡易認証フラグがオンに設定されていない場合、或いは、簡易認証機能がオフの場合には、簡易認証部24は機能せず、上述した通常認証部23が機能して通常認証機能によるユーザー認証が行われる。またユーザーが操作パネル12を操作して画像処理装置2にログインしようとするときも、上述した通常認証部23が機能し、通常認証機能によるユーザー認証が行われる。
ジョブ制御部25は、ユーザー認証部22において行われるユーザー認証が認証成功となった場合に機能し、スキャナ部16、プリンタ部17又はFAX部18を動作させることによりジョブの実行を制御する。これに対し、ユーザー認証部22において行われるユーザー認証が認証失敗となった場合、ジョブ制御部25は、ネットワーク4を介して受信したジョブがあれば、そのジョブを破棄する。
次に図4は、情報処理装置3のハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置3は、ハードウェア構成として、制御部30と、表示部31と、操作部32と、ネットワークインタフェース33と、記憶部34とを備える。
表示部31は、例えばカラー液晶ディスプレイなどで構成され、情報処理装置3を使用するユーザーに対して各種の情報を表示する。操作部32は、キーボードやマウス、表示部31の画面上に配置されたタッチパネルキーなどによって構成され、ユーザーによる入力操作を受け付ける。ネットワークインタフェース33は、情報処理装置3をネットワーク4に接続して画像処理装置2と通信を行うためのものである。尚、ネットワークインタフェース33による通信形態は有線通信と無線通信のいずれであっても構わない。記憶部34は、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)などの不揮発性の記憶手段であり、様々な情報を記憶する。例えば本実施形態では、情報処理装置3を使用するユーザーに関するユーザー情報35と、プリンタドライバなどの画像処理装置2にジョブを送信するためのアプリケーションプログラム36と、印刷対象データ37とが記憶部34に記憶される。ユーザー情報35には、情報処理装置3を使用するユーザーのユーザー名とパスワードとが予め登録される。ユーザー情報35に登録されるユーザー名は、画像処理装置2に登録されているユーザー名と同じ名称で登録される。ただし、ユーザー情報35に登録されるパスワードは、画像処理装置2に登録されているパスワードとは異なるものであっても良い。尚、印刷対象データは、ドキュメントや画像などを含むデータである。また、記憶部34には、図示を省略しているがオペレーティングシステムなども記憶されている。
制御部30は、CPUとメモリとを備えており、各部の動作を制御する。例えば情報処理装置3に電源が投入されると、CPUが記憶部34からオペレーティングシステムを読み出して実行することにより、制御部30においてオペレーティングシステム40を起動する。オペレーティングシステム40は、その起動時にユーザーによるパスワードの入力操作を受け付け、ユーザーによって入力されるパスワードがユーザー情報35に登録されているパスワードに一致するか否かのユーザー認証を行う。そしてユーザー認証に成功すると、オペレーティングシステム40は、ログインユーザーを特定し、そのログインユーザーのユーザー情報39を管理した状態で起動処理を完了させる。
オペレーティングシステム40が正常起動すると、制御部30においてアプリケーションプログラム36を実行可能な状態となる。そのため、ユーザーによって印刷対象データ37が指定された状態でアプリケーションプログラム36の起動指示を検知すると、CPUが記憶部34からアプリケーションプログラム36を読み出して実行する。これにより、制御部30は、画像処理装置2に対してジョブを送信するためのアプリケーション41を機能させる。つまり、アプリケーション41は、画像処理装置2に対してジョブを出力する際に機能するものである。
アプリケーション41は、画像処理装置2と通信を行い、ユーザーの指示に基づいてジョブを生成し、そのジョブを画像処理装置2へ送信する。このアプリケーション41は、簡易認証確認部42と、ジョブ生成部43と、認証情報取得部44と、認証要求部45と、ジョブ出力部46とを有している。
簡易認証確認部42は、画像処理装置2と通信を行い、画像処理装置2における簡易認証機能のオンオフ状態を確認する処理部である。例えば簡易認証確認部42は、アプリケーション41の起動時に、画像処理装置2へ認証機能確認要求を送信し、それに対する応答を画像処理装置2から受信することにより、画像処理装置2の簡易認証機能がオンであるかオフであるかを確認する。尚、簡易認証確認部42は、画像処理装置2から応答を受信することにより、簡易認証機能のオンオフ状態だけでなく、ユーザー認証機能のオンオフ状態を確認することもできる。
ジョブ生成部43は、画像処理装置2へ送信すべきジョブを生成する。例えばジョブ生成部43は、ユーザーによって指定された印刷対象データ37を記憶部34から読み出し、ドキュメントや画像などを含む印刷対象データ37を、画像処理装置2において印刷出力可能なデータフォーマットの印刷データに変換することにより、ジョブ(プリントジョブ)を生成する。このとき生成されるジョブには、印刷データだけでなく、ユーザーによって指定された印刷設定などの情報も含まれる。
認証情報取得部44は、ジョブ生成部43で生成されたジョブに付加すべき認証情報を生成するものである。簡易認証確認部42によって画像処理装置2の簡易認証機能がオンであることが確認された場合、認証情報取得部44は、オペレーティングシステム40からログインユーザーのユーザー名を認証情報として取得する。つまり、認証情報取得部44は、オペレーティングシステム40にログインユーザーのユーザー名を問い合わせることにより、オペレーティングシステム40が管理しているログインユーザーのユーザー情報39からユーザー名を自動取得するのである。
また簡易認証確認部42によって画像処理装置2の簡易認証機能がオフであることが確認された場合、認証情報取得部44は、画像処理装置2に登録されているユーザー名とパスワード或いはユーザーIDとパスワードなどの複数の認証情報をユーザーが入力するための認証情報入力画面を表示部31に表示し、ユーザーによる認証情報の入力操作を受け付ける。そして認証情報取得部44は、ユーザーによって入力される情報をジョブに付加すべき認証情報として取得する。
尚、簡易認証確認部42によって画像処理装置2のユーザー認証機能がオフであることが確認された場合、認証情報取得部44は機能せず、認証情報の取得は行われない。
認証要求部45は、ジョブ生成部43で生成されたジョブに対し、認証要求を付加する処理部である。簡易認証確認部42によって画像処理装置2の簡易認証機能がオンであることが確認された場合、認証要求部45は、ジョブ生成部43で生成されたジョブに対し、認証情報取得部44がオペレーティングシステム40から取得したユーザー名を付加すると共に、画像処理装置2に簡易認証を要求するための簡易認証フラグをオンに設定して付加する。これにより、画像処理装置2において簡易認証機能によるユーザー認証が行われるようになる。
これに対し、簡易認証確認部42によって画像処理装置2の簡易認証機能がオフであることが確認された場合、認証要求部45は、ジョブ生成部43で生成されたジョブに対し、認証情報取得部44がユーザーの入力操作に基づいて取得した認証情報を付加すると共に、画像処理装置2に簡易認証を要求するための簡易認証フラグをオフに設定して付加する。これにより、画像処理装置2において通常認証機能によるユーザー認証が行われるようになる。
尚、簡易認証確認部42によって画像処理装置2のユーザー認証機能がオフであることが確認された場合、認証要求部45は機能せず、画像処理装置2に対する認証要求は付加されない。
ジョブ出力部46は、上記のようにして生成されるジョブを、ネットワークインタフェース33を介して画像処理装置2へ出力するものである。すなわち、画像処理装置2の簡易認証機能がオンである場合には、情報処理装置3のログインユーザーのユーザー名と、オンに設定された簡易認証フラグとが付加されたジョブが画像処理装置2へ送信される。また画像処理装置2の簡易認証機能がオフである場合には、ログインユーザーによって入力された認証情報と、オフに設定された簡易認証フラグとが付加されたジョブが画像処理装置2へ送信される。
次に画像処理装置2の簡易認証機能がオフである場合とオンである場合との違いを、情報処理装置3及び画像処理装置2のそれぞれで行われる動作シーケンスに基づいて説明する。
図5は、画像処理装置2の簡易認証機能がオフである場合の動作シーケンスを示す図である。ただし、図5では、画像処理装置2のユーザー認証機能がオンである場合を示している。まず、情報処理装置3に電源が投入されると(プロセスP10)、情報処理装置3は、オペレーティングシステム40の起動を開始する(プロセスP11)。オペレーティングシステム40の起動を開始すると、情報処理装置3は、ユーザーによるユーザー情報(パスワード)の入力を受け付け(プロセスP12)、ユーザー認証を行う(プロセスP13)。このユーザー認証が認証成功となると、情報処理装置3は、ログインユーザーを特定し、オペレーティングシステム40の起動を正常に完了させる(プロセスP14)。
その後、情報処理装置3は、ユーザーによるアプリケーション41の起動操作を検知すると(プロセスP15)、アプリケーション41を起動させる(プロセスP16)。情報処理装置3においてアプリケーション41が起動すると、アプリケーション41は、画像処理装置2に対して簡易認証機能がオンであるか否かを確認するための認証機能確認要求を送信する(プロセスP17)。画像処理装置2は、情報処理装置3から認証機能確認要求を受信すると、記憶部15から設定情報29を読み出し、その設定情報29を含む応答を情報処理装置3へ送信する(プロセスP18)。これにより、情報処理装置3は、画像処理装置2からの応答に基づいて簡易認証機能がオンであるか否かを確認することができる。
画像処理装置2における簡易認証機能がオフであった場合、情報処理装置3のアプリケーション41は、表示部31に認証情報入力画面を表示し、ユーザーによる認証情報の入力操作を受け付ける(プロセスP19)。図6は、このとき表示される認証情報入力画面G1の一例を示す図である。この認証情報入力画面G1には、ユーザー名入力欄R1と、パスワード入力欄R2とが含まれる。そのため、ユーザーはユーザー名入力欄R1に対してユーザー名を入力し、更にパスワード入力欄R2に対してパスワードを手動操作で入力しなければならない。尚、認証情報入力画面G1には、ユーザー名入力欄R1の代わりにユーザーID入力欄を表示し、ユーザーにユーザーIDの入力を促すようにしても良い。アプリケーション41は、ユーザーによる認証情報の入力操作を受け付けると、ユーザー名とパスワードなど、ユーザーによって入力された複数の情報を一時的に保持する。
そして情報処理装置3のアプリケーション41は、ユーザーによるジョブ実行指示を検知すると(プロセスP20)、ジョブを画像処理装置2に対して送信する(プロセスP21)。このとき、アプリケーション41は、ユーザーによって入力されたユーザー名とパスワードなどの複数の情報を含む認証情報をジョブに付加して画像処理装置2へ送信する。またこのとき送信されるジョブでは、簡易認証フラグがオフに設定されている。
画像処理装置2は、情報処理装置3からジョブを受信すると、ジョブに付加された認証情報に基づいて通常認証部23によるユーザー認証を行う(プロセスP22)。そしてユーザー認証に成功すると、画像処理装置2は、受信したジョブを実行する(プロセスP23)。このように画像処理装置2の簡易認証機能がオフに設定されている場合、ユーザーが情報処理装置3を操作して画像処理装置2にジョブを送信するときには、プロセスP19においてユーザー名やパスワードなどを手動操作で入力しなければならず、煩わしい。これに対し、次に説明する簡易認証機能がオンに設定されている場合には、そのような煩わしさが軽減される。
図7は、画像処理装置2の簡易認証機能がオンである場合の動作シーケンスを示す図である。尚、図7におけるプロセスP30〜P38は、図5におけるプロセスP10〜18と同様であるため、説明を省略する。
情報処理装置3において起動されたアプリケーション41は、画像処理装置2における簡易認証機能がオンであった場合、オペレーティングシステム40に対してログインユーザーのユーザー名を要求する(プロセスP39)。この要求に基づき、オペレーティングシステム40は、ログインユーザーのユーザー名をアプリケーション41に通知する(プロセスP40)。したがって、アプリケーション41は、ユーザーによる操作を伴わずにログインユーザーのユーザー名を取得することができる。そしてアプリケーション41は、ログインユーザーのユーザー名をジョブに設定し(プロセスP41)、更に簡易認証フラグをオンに設定することによって簡易認証要求を設定する(プロセスP42)。尚、アプリケーション41がオペレーティングシステム40からユーザー名を取得したときには、図6に示したような認証情報入力画面G1を表示する必要がない。
そして情報処理装置3のアプリケーション41は、ユーザーによるジョブ実行指示を検知すると(プロセスP43)、ジョブを画像処理装置2に対して送信する(プロセスP44)。このとき、アプリケーション41は、オペレーティングシステム40から取得したユーザー名を含む認証情報をジョブに付加すると共に、オン状態に設定した簡易認証フラグをジョブに付加して送信する。
画像処理装置2は、情報処理装置3からジョブを受信すると、ジョブに付加された簡易認証フラグに基づき、簡易認証部24を動作させて簡易認証機能によるユーザー認証を行う(プロセスP45)。すなわち、画像処理装置2は、ジョブに付加されたユーザー名がユーザー情報28に登録されているか否かを判定することによりユーザー認証を行う。そしてユーザー認証に成功すると、画像処理装置2は、受信したジョブを実行する(プロセスP46)。このように画像処理装置2の簡易認証機能がオンに設定されている場合、ユーザーが情報処理装置3を操作して画像処理装置2にジョブを送信するときには、ユーザー名やパスワードなどを手動操作で入力する必要がない。それ故、ユーザーにとっては画像処理装置2においてユーザー認証が行われることを意識することなく、画像処理装置2にジョブを投入することができるので、ユーザーの操作負担を軽減することができるようになる。
また情報処理装置3のアプリケーション41は、オペレーティングシステム40からユーザー名を取得したとき、ユーザーにユーザー名を確認させるための確認画面を表示するようにしても良い。図8は、そのような確認画面G2の一例を示す図である。この確認画面G2には、図6の認証情報入力画面G1と同様、ユーザー名入力欄R1と、パスワード入力欄R2とが含まれる。ただし、ユーザー名入力欄R1には、アプリケーション41がオペレーティングシステム40から自動取得したユーザー名が自動表示された状態となっている。そのため、確認画面G2が表示されると、ユーザーはジョブと共に送信されるユーザー名を事前に確認することができる。このような確認画面G2は、例えば認証情報取得部44がオペレーティングシステム40からユーザー名を取得したタイミングで表示される。そして認証情報取得部44は、確認画面G2を表示部31に表示するとき、ユーザー名入力欄R1に表示するユーザー名の変更を不可能な状態にして表示する。これにより、ユーザーが自身のユーザー名を他人のユーザー名に変更することができなくなるため、なりすましによるジョブの実行を未然に防止することができるようになる。
図9は、情報処理装置3から画像処理装置2へ送信されるジョブのデータ構造を示す図である。図9(a)に示すジョブデータJB1は、画像処理装置2のユーザー認証機能がオフのときに情報処理装置3から画像処理装置2へ送信されるデータを示している。また図9(b)に示すジョブデータJB2は、画像処理装置2のユーザー認証機能がオンであり、簡易認証機能がオフのときに情報処理装置3から画像処理装置2へ送信されるデータを示している。更に図9(c)に示すジョブデータJB3は、画像処理装置2の簡易認証機能がオンのときに情報処理装置3から画像処理装置2へ送信されるデータを示している。図9(a)〜(c)に示すようにジョブデータJB1〜JB3は、ヘッダー情報D1とボディデータD2から成る。ヘッダー情報D1はジョブの付属情報を纏めた情報であり、ボディデータD2は印刷データなどのジョブの実体的なデータを記録したデータである。
画像処理装置2のユーザー認証機能がオフのとき、情報処理装置3は、図9(a)に示すようにユーザーによって指定された印刷設定に関する情報を含むヘッダー情報D1を生成すると共に、印刷対象データ37から生成した印刷データを含むボディデータD2を生成し、ジョブデータJB1を生成する。すなわち、画像処理装置2ではユーザー認証が行われないため、ユーザーの認証情報を含まないジョブデータJB1が生成される。
また画像処理装置2のユーザー認証機能がオンであり、簡易認証機能がオフのとき、情報処理装置3は、図9(b)に示すように簡易認証フラグをオフに設定した情報と、ユーザーが入力したユーザー名及びパスワードから成る認証情報と、ユーザーによって指定された印刷設定に関する情報とを含むヘッダー情報D1を生成すると共に、印刷対象データ37から生成した印刷データを含むボディデータD2を生成し、ジョブデータJB2を生成する。すなわち、画像処理装置2では通常認証機能によるユーザー認証が行われるため、ユーザー名とパスワードの組み合わせのように複数の情報から成る認証情報を含んだジョブデータJB1が生成される。
更に画像処理装置2のユーザー認証機能がオンであり、簡易認証機能もオンのとき、情報処理装置3は、図9(c)に示すように簡易認証フラグをオンに設定した情報と、アプリケーション41がオペレーティングシステム40から自動取得したユーザー名から成る認証情報と、ユーザーによって指定された印刷設定に関する情報とを含むヘッダー情報D1を生成すると共に、印刷対象データ37から生成した印刷データを含むボディデータD2を生成し、ジョブデータJB3を生成する。すなわち、画像処理装置2では簡易認証機能によるユーザー認証でジョブを実行することが可能であるため、認証情報としてユーザー名だけを含むジョブデータJB3が生成される。
次に情報処理装置3における具体的な処理手順について説明する。図10及び図11は情報処理装置3において行われる処理手順の一例を示すフローチャートであり、図10はオペレーティングシステム40を起動することによって行われる処理を、図11はアプリケーション41を起動することによって行われる処理を示している。まず図10に示すように、情報処理装置3は、電源投入に伴って処理を開始すると、オペレーティングシステム40の起動を開始する(ステップS10)。そして情報処理装置3は、ユーザーからのユーザー情報の入力を受け付け(ステップS11)、ユーザーによって入力されたユーザー情報が記憶部34に予め登録されているユーザー情報35と一致する否かを判定する認証処理を行う(ステップS12)。この認証に失敗した場合(ステップS13でNO)、情報処理装置3は、認証に成功するまでユーザーによる入力操作を受け付ける(ステップS11〜S13)。一方、ユーザーの認証に成功した場合(ステップS13でYES)、情報処理装置3は、ログインユーザーを特定し、そのログインユーザーのユーザー情報39を管理すると共に(ステップS14)、オペレーティングシステム40の起動処理を正常に完了させる(ステップS15)。
オペレーティングシステム40の起動完了後、情報処理装置3は、ユーザーによるアプリケーション41の起動指示を検知すると(ステップS16)、記憶部34からアプリケーションプログラム36を読み出して実行することにより画像処理装置2へジョブを送信するためのアプリケーション41を起動させる(ステップS17)。その後、情報処理装置3は、ユーザーによるログアウト操作を検知したか否かを判断し(ステップS18)、ログアウト操作を検知した場合には(ステップS18でYES)、電源を遮断して処理を終了する(ステップS19)。尚、ユーザーによるログアウト操作を検知していない場合には(ステップS18でNO)、ステップS16に戻って上述した処理を繰り返す。
次に図11に示すように、情報処理装置3は、アプリケーション41を起動すると、まず画像処理装置2との通信を開始し、画像処理装置2におけるユーザー認証機能の状態を確認する(ステップS20)。そして情報処理装置3は、画像処理装置2のユーザー認証機能がオンであるか否かを判定し(ステップS21)、ユーザー認証機能がオフであれば(ステップS21でNO)、ユーザーによるジョブ実行指示を受け付けることに伴い(ステップS22)、ジョブデータJB1を生成する(ステップS23)。
またユーザー認証機能がオンである場合(ステップS21でYES)、情報処理装置3は、簡易認証機能がオンであるか否かを判定する(ステップS24)。その結果、簡易認証機能がオフである場合(ステップS24でNO)、情報処理装置3は、表示部31に認証情報入力画面G1を表示し(ステップS25)、ユーザーによる認証情報の入力を受け付ける(ステップS26)。そしてユーザーによるジョブ実行指示を受け付けると(ステップS27)、情報処理装置3は、ジョブデータJB2を生成する(ステップS28)。
これに対し、簡易認証機能がオンであった場合(ステップS24でYES)、情報処理装置3は、ログインユーザーのユーザー名を自動取得し(ステップS29)、簡易認証フラグをオンに設定する(ステップS30)。そしてユーザーによるジョブ実行指示を受け付けることに伴い(ステップS31)、情報処理装置3は、ジョブデータJB3を生成する(ステップS32)。
その後、情報処理装置3は、ステップS23,S28又はS32のいずれかで生成したジョブデータJB1,JB2,JB3を画像処理装置2へ送信する(ステップS33)。以上で、アプリケーション41の起動中に行うべき処理が終了する。
次に画像処理装置2における具体的な処理手順について説明する。図12は、画像処理装置2において行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。画像処理装置2は、電源投入中において図12に示す処理を繰り返し実行する。また図12に示す処理は、制御部10のCPUが所定のプログラムを実行することによって行われるものである。画像処理装置2は、この処理を開始すると、まず情報処理装置3から認証機能確認要求を受信したか否かを判断する(ステップS40)。そして認証機能確認要求を受信している場合(ステップS40でYES)、画像処理装置2は、記憶部15から設定情報29を読み出し(ステップS41)、その設定情報29を情報処理装置3へ送信することにより、認証機能確認要求に対する応答を行う(ステップS42)。尚、認証機能確認要求を受信していない場合には(ステップS40でNO)、ステップS41,S42の処理はスキップする。
続いて画像処理装置2は、情報処理装置3からジョブを受信したか否かを判断する(ステップS43)。情報処理装置3からジョブを受信していない場合(ステップS43でNO)、画像処理装置2による処理は終了する。これに対し、ジョブを受信している場合(ステップS43でYES)、画像処理装置2は、設定情報29を確認し、ユーザー認証機能がオンであるか否かを判断する(ステップS44)。その結果、ユーザー認証機能がオフである場合(ステップS44でNO)、画像処理装置2は、情報処理装置3から受信したジョブに対してユーザー認証を行うことなく、ジョブを実行する(ステップS51)。
一方、ユーザー認証機能がオンである場合(ステップS44でNO)、画像処理装置2は、更に簡易認証機能がオンであるか否かを判断する(ステップS45)。その結果、簡易認証機能がオフである場合(ステップS45でNO)、画像処理装置2は、ジョブに付加されている認証情報を抽出し、通常認証機能によるユーザー認証を行う(ステップS46)。すなわち、ステップS46では、ユーザー名とパスワード或いはユーザーIDとパスワードなど、複数の情報に基づいてセキュリティレベルの高い認証処理が行われる。画像処理装置2は、通常認証機能によるユーザー認証の結果、認証成功となったか否かを判断し(ステップS47)、認証成功であれば(ステップS47でYES)、情報処理装置3から受信したジョブを実行する(ステップS51)。またユーザー認証の結果が認証失敗であった場合(ステップS47でNO)、画像処理装置2は、情報処理装置3から受信したジョブを実行することなく、そのジョブを破棄する(ステップS52)。
また簡易認証機能がオンである場合(ステップS45でYES)、画像処理装置2は、情報処理装置3から受信したジョブにおいて簡易認証フラグがオンに設定されているか否かを判断する(ステップS48)。その結果、受信したジョブに簡易認証フラグが付加されていない場合、或いは、受信したジョブに付加されている簡易認証フラグがオフである場合(ステップS48でNO)、画像処理装置2による処理はステップS46へ進み、上記と同様に通常認証機能によるユーザー認証を行う。これに対し、受信したジョブにおいて簡易認証フラグがオンに設定されている場合(ステップS48でYES)、画像処理装置2は、ジョブに付加されている認証情報を抽出し、簡易認証機能によるユーザー認証を行う(ステップS49)。すなわち、ステップS49では、ユーザー名のみの一つの情報に基づいて比較的簡単な認証処理が行われる。画像処理装置2は、簡易認証機能によるユーザー認証の結果、認証成功となったか否かを判断し(ステップS50)、認証成功であれば(ステップS50でYES)、情報処理装置3から受信したジョブを実行する(ステップS51)。また簡易認証機能によるユーザー認証の結果が認証失敗であった場合(ステップS50でNO)、画像処理装置2は、情報処理装置3から受信したジョブを実行することなく、そのジョブを破棄する(ステップS52)。
以上のように本実施形態の画像処理装置2は、予め登録されたユーザー情報28に含まれる複数の情報(例えばユーザー名とパスワード)に基づいてユーザー認証を行う通常認証機能と、ユーザー情報28に含まれる少なくとも1つの情報(例えばユーザー名のみ)に基づいてユーザー認証を行う簡易認証機能とを有している。そして画像処理装置2は、簡易認証機能が予めオンに設定されている場合に、ネットワーク4を介して入力するジョブに簡易認証機能による認証要求が含まれることを条件として簡易認証機能によるユーザー認証を行う構成である。また本実施形態の情報処理装置3は、画像処理装置2で実行すべきジョブを出力する際、画像処理装置2における簡易認証機能のオンオフ状態を確認し、簡易認証機能がオンに設定されている場合に、そのジョブに対して簡易認証機能による認証要求を付加すると共に、簡易認証機能で参照される少なくとも1つの情報(例えばユーザー名)を自動取得し、その取得した情報をジョブに付加して出力することにより、画像処理装置2に簡易認証機能によるユーザー認証を行わせてからジョブを実行させることができる構成である。
上記構成によれば、画像処理装置2の簡易認証機能を予めオンに設定しておけば、ユーザーが情報処理装置3の起動時に情報処理装置3に対するログイン操作を行うことにより、それ以後、情報処理装置3から画像処理装置2にジョブを送信するときには画像処理装置2を使用するためのユーザー名やパスワードなどをその都度入力する必要がなくなる。そのため、ユーザーにとっては、画像処理装置2にジョブの送信操作を行う際に、画像処理装置2でユーザー認証が行われることを意識する必要がなく、簡単な操作でジョブを送信できるので利便性が高い。また本実施形態では、認証サーバーやチケット発行サーバーをネットワーク4に設けることなく、シングルサインオンシステムと類似した操作性を実現することができるため、小規模オフィスなどにおいても導入しやすいという利点がある。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、画像処理装置2がユーザー情報28を記憶しており、ネットワーク4を介してジョブを受信すると、そのユーザー情報28を参照してユーザー認証を行う場合を例示した。そのような構成では、例えば同じオフィス内に複数の画像処理装置2を設置する場合に、各画像処理装置2に予め同じユーザー情報28を記憶しておく必要があり、ユーザー情報28の管理が煩雑になる。そこで本実施形態では、同じオフィス内に複数の画像処理装置2が設けられる場合であっても、ユーザー情報28を一元管理できるようにした構成例について説明する。
図13は、第2実施形態における画像処理システム1の一構成例を示す図である。この画像処理システム1は、複数の画像処理装置2と、複数の情報処理装置3と、認証サーバー5とがネットワーク4を介して相互にデータ通信を行うことができる構成である。認証サーバー5は、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成される記憶部5aを備えており、その記憶部5aに複数の画像処理装置2のそれぞれを使用するユーザーに関する情報が登録されたユーザー情報28を記憶して管理する。つまり、本実施形態の画像処理システム1は、各画像処理装置2を使用するできるユーザーのユーザー情報28を認証サーバー5で一元管理するように構成される。そして認証サーバー5は、通常認証機能と簡易認証機能とを有し、簡易認証機能がオン状態であれば、通常認証機能よりも少ない情報(例えばユーザー名のみ)でユーザー認証を行うことができるように構成される。
このような画像処理システム1では、ユーザーが一の情報処理装置3を操作してジョブを送信する際、複数の画像処理装置2のうちから一の画像処理装置2を選択して送信することができる。画像処理装置2は、ネットワーク4を介して情報処理装置3から送信されたジョブを受信すると、そのジョブに含まれる認証情報D3を抽出し、その認証情報D3を認証サーバー5へ転送する。そして認証サーバー5から認証結果D4を受信すると、画像処理装置2は、認証結果D4が認証成功であるか否かを判定し、認証成功であれば、情報処理装置3から受信したジョブを実行する。これに対し、認証失敗であれば、画像処理装置2は、情報処理装置3から受信したジョブを実行することなく、ジョブを破棄する。
そして本実施形態においても、第1実施形態と同様、情報処理装置3は起動時にユーザーによるパスワードの入力操作(ログイン操作)を受け付け、そのパスワードが予め登録されているパスワードに一致すると、ログインユーザーを特定し、そのログインユーザーのユーザー情報39を管理する。その後、情報処理装置3は、アプリケーション41の起動時に画像処理装置2と通信を行うことによって簡易認証機能がオンであるか否かを確認し、簡易認証機能がオンであれば、ログインユーザーのユーザー名を自動取得し、画像処理装置2へジョブを送信する際にログインユーザーのユーザー名を認証情報として設定する。
本実施形態のような画像処理システム1では、画像処理装置2において管理される設定情報29と、認証サーバー5において設定される簡易認証機能のオンオフ状態とが互いに一致している必要がある。一方、管理者が認証サーバー5における簡易認証機能のオンオフ設定を変更したときに、画像処理装置2において管理されている設定情報29を書き換えなければならないとすると、管理者の作業負担が増加する。
そこで本実施形態の画像処理装置2は、認証サーバー5における簡易認証機能のオンオフ設定と連動して設定情報29における簡易認証機能のオンオフ設定を書き換えるように構成される。例えば画像処理装置2は、定期的に認証サーバー5と通信を行い、認証サーバー5における簡易認証機能のオンオフ状態を確認し、簡易認証機能のオンオフ状態が変更されていれば、それに連動させて設定情報29における簡易認証機能のオンオフ設定を書き換える。これにより、画像処理装置2において管理される設定情報29を、認証サーバー5における簡易認証機能のオンオフ状態に整合させることができると共に、管理者の作業負担を軽減することができるようになる。
図14は、本実施形態の画像処理装置2における処理手順の一例を示すフローチャートである。尚、この処理は、画像処理装置2において繰り返し行われる処理である。画像処理装置2は、所定のプログラムを実行することにより、この処理を開始すると、まず認証サーバー5と通信を行い、認証サーバー5の簡易認証機能の設定状態を確認する(ステップS60)。そして前回の確認時から認証サーバー5における簡易認証機能の設定状態が変更されているか否かを判断し(ステップS61)、変更されていれば(ステップS61でYES)、記憶部15の設定情報29を書き換えて更新する(ステップS62)。尚、認証サーバー5における簡易認証機能の設定状態が変更されていない場合(ステップS61でNO)、ステップS62の処理はスキップする。
次に画像処理装置2は、情報処理装置3から認証機能確認要求を受信したか否かを判断する(ステップS63)。認証機能確認要求を受信している場合(ステップS63でYES)、画像処理装置2は、記憶部15から設定情報29を読み出し(ステップS64)、その設定情報29を情報処理装置3へ送信する(ステップS65)。尚、認証機能確認要求を受信していない場合には(ステップS63でNO)、ステップS64,S65の処理はスキップする。
続いて画像処理装置2は、情報処理装置3からジョブを受信したか否かを判断する(ステップS66)。情報処理装置3からジョブを受信していない場合(ステップS66でNO)、画像処理装置2による処理は終了する。これに対し、ジョブを受信している場合(ステップS66でYES)、画像処理装置2は、受信したジョブに含まれる認証情報D3を抽出する(ステップS67)。このとき認証サーバー5の簡易認証機能がオンであれば、画像処理装置2は、情報処理装置3のログインユーザーのユーザー名のみから成る認証情報D3を抽出する。また認証サーバー5の簡易認証機能がオフである場合、画像処理装置2は、情報処理装置3のログインユーザーが入力したユーザー名とパスワード(又はユーザーIDとパスワード)から成る認証情報D3を抽出する。そして画像処理装置2は、ステップS67で抽出した認証情報D3を認証サーバー5へ送信する(ステップS68)。その後、認証サーバー5から認証結果D4を受信すると、画像処理装置2は、認証成功であるか否かを判断し(ステップS69)、認証成功であれば(ステップS69でYES)、情報処理装置3から受信したジョブを実行する(ステップS70)。これに対し、認証結果が認証失敗であった場合(ステップS69でNO)、画像処理装置2は、情報処理装置3から受信したジョブを実行することなく、そのジョブを破棄する(ステップS71)。
このように本実施形態では認証サーバー5が通常認証機能と簡易認証機能とを有しており、画像処理装置2は、認証サーバー5における簡易認証機能のオンオフ設定を、記憶部15の設定情報29に反映させた状態で記憶しておくことができるため、情報処理装置3から認証機能確認要求を受信したときには認証サーバー5における簡易認証機能のオンオフ設定に対応する応答を行うことができる。そのため、管理者が認証サーバー5の設定変更を行ったときに画像処理装置2の設定情報29を手動で書き換える必要がなくなるので管理者の作業負担が軽減される。また認証サーバー5において簡易認証機能がオフであるにもかかわらず、情報処理装置3が簡易認証フラグをオンに設定したジョブを画像処理装置2に送信してしまうことを防止することもできるようになる。
尚、本実施形態において上述した点以外については、第1実施形態で説明したものと同様である。
(第3実施形態)
次に第3実施形態について説明する。図15は、第3実施形態における画像処理システム1の一構成例を示す図である。本実施形態の画像処理システム1は、画像処理装置2と、情報処理装置3と、ジョブサーバー6とを備え、これらがネットワークを介して相互にデータ通信を行うことができる構成である。そして本実施形態では、情報処理装置3からジョブサーバー6にジョブが送信される。
ジョブサーバー6は、例えばプリントサーバーとして機能するものであり、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成される記憶部6aを備えており、情報処理装置3から送信されるジョブのジョブデータJBを受信すると、そのジョブデータJBを記憶部6aに保存する。このとき、情報処理装置3からジョブサーバー6に送信されるジョブデータJBは、画像処理装置2におけるユーザー認証機能のオンオフ状態にかかわらず、例えば図9(a)に示したジョブデータJB1と同様のデータである。
ユーザーは情報処理装置3を操作することによってジョブをジョブサーバー6へ送信した後、矢印Fで示すように画像処理装置2の設置場所まで移動して画像処理装置2にログインする。尚、画像処理システム1に複数の画像処理装置2が設けられている場合、ユーザーは、それら複数の画像処理装置2のうちから任意に選択した一の画像処理装置2の設置場所まで移動し、その移動先の画像処理装置2にログインする。このときユーザーは、画像処理装置2の操作パネル12に対し、自身のユーザー名とパスワードとを入力し、画像処理装置2にログインする。これにより、画像処理装置2は、ログインユーザーを特定することができる。画像処理装置2は、ログインユーザーを特定すると、ジョブサーバー6に対してジョブ要求D5を送信することにより、ログインユーザーによって送信されたジョブをジョブサーバー6に要求する。ジョブサーバー6は、画像処理装置2からジョブ要求D5を受信すると、画像処理装置2のログインユーザーによって送信されたジョブを保存しているか否かを確認し、ログインユーザーのジョブを保存していれば、記憶部6aからジョブデータJBを読み出し、画像処理装置2へ送信する。
上記のような構成において、画像処理装置2のユーザー認証機能がオン状態であれば、画像処理装置2がジョブサーバー6からジョブデータJBを受信することに伴いユーザー認証処理を開始する。このとき、画像処理装置2が、操作パネル12の表示部13に、図6で示したような認証情報入力画面を表示し、ユーザー名やパスワードなどの認証情報の入力操作をユーザーに行わせるようにすると、ユーザーの操作負担が大きい。そこで本実施形態では、そのようなユーザーの操作負担を軽減すべく、画像処理装置2のユーザー認証機能がオンであり、且つ、簡易認証機能がオンのとき、画像処理装置2からジョブサーバー6へジョブ要求D5を送信するときには、画像処理装置2の簡易認証機能を利用するためのヘッダー情報を含むジョブ要求D5を送信する。そしてジョブサーバー6は、画像処理装置2から受信したジョブ要求D5に基づいてジョブデータJBを画像処理装置2へ送信するとき、ジョブデータJBに含まれるヘッダー情報を、ジョブ要求D5に含まれるヘッダー情報に基づいて書き換えたうえで送信する。これにより、画像処理装置2がジョブサーバー6から受信するジョブデータJBに基づいてユーザー認証処理を行うときには、簡易認証機能によるユーザー認証を行うことができ、ユーザーに再度ユーザー名やパスワードなどの入力操作を行わせる必要がなくなるので、ユーザーの操作負担が軽減される。以下、このような画像処理装置2及びジョブサーバー6について更に詳しく説明する。
図16は、本実施形態における画像処理装置2のハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置2のハードウェア構成は第1実施形態で説明したものと同様である。本実施形態の制御部10は、CPUが所定のプログラムを実行することにより、ログイン制御部51、ジョブ要求生成部52、ジョブ要求送信部53、ジョブ受付部21、ユーザー認証部22及びジョブ制御部25として機能する。このうち、ジョブ受付部21、ユーザー認証部22及びジョブ制御部25は、第1実施形態と同様であるため、詳しい説明は省略する。
ログイン制御部51は、画像処理装置2のログイン状態を制御するものであり、例えば操作パネル12を介してユーザー名とパスワードなどの認証情報の入力を受け付けると、ユーザー認証を行い、そのユーザー認証に成功すると、画像処理装置2をログアウト状態からログイン状態へ移行させ、ログインユーザーが画像処理装置2を使用できる状態にする。ログイン制御部51によって行われるユーザー認証は、ユーザー認証部22の通常認証部23を動作させることにより行われる。つまり、ログイン制御部51がユーザー認証を行う際には、通常認証機能によるユーザー認証が行われる。ログイン制御部51が画像処理装置2をログイン状態へ移行させると、次にジョブ要求生成部52が機能する。
ジョブ要求生成部52は、ジョブサーバー6に送信すべきジョブ要求D5を生成するものである。ジョブ要求生成部52は、画像処理装置2の簡易認証機能がオンに設定されている場合、画像処理装置2のログインユーザーのユーザー名を自動取得する。そして簡易認証フラグをオンに設定すると共に、ログインユーザーのユーザー名を認証情報に設定したヘッダー情報を生成し、そのヘッダー情報を含むジョブ要求D5を生成する。図17は、ジョブ要求生成部52によって生成されるジョブ要求D5の一例を示す図である。画像処理装置2の簡易認証機能がオンであるとき、ジョブ要求生成部52は、図17に示すように、簡易認証フラグがオンに設定された情報と、画像処理装置2のログインユーザーのユーザー名から成る認証情報を含むヘッダー情報D6を含んだジョブ要求D5を生成する。尚、ジョブ要求D5には、ヘッダー情報D6の他にも、ジョブサーバー6においてジョブを特定するための情報が含まれる。ジョブ要求生成部52によってジョブ要求D5が生成されると、次にジョブ要求送信部53が機能する。
ジョブ要求送信部53は、ジョブ要求生成部52によって生成されたジョブ要求D5をジョブサーバー6へ送信する処理部である。ジョブ要求送信部53がジョブ要求D5を送信することにより、ジョブサーバー6は、ログインユーザーのジョブを画像処理装置2へ送信するための処理を開始する。
図18は、ジョブサーバー6のハードウェア構成及び機能構成の一例を示すブロック図である。ジョブサーバー6は、ハードウェア構成として、CPUとメモリとを備えて構成される制御部60と、ネットワークインタフェース61と、上述した記憶部6aとを備えている。ネットワークインタフェース61は、ジョブサーバー6をネットワークに接続するためのものである。
制御部60は、CPUが所定のプログラムを実行することにより、ジョブ受信部62、ジョブ蓄積処理部63、ジョブ要求受信部64、ジョブ読出部65、ジョブ書換部66及びジョブ送信部67として機能する。
ジョブ受信部62は、情報処理装置3から送信されるジョブデータJBを受信してジョブを受け付ける。ジョブ蓄積処理部63は、ジョブ受信部62によってジョブが受け付けられると、そのジョブのジョブデータJBを記憶部6aに蓄積して保存する。このとき、ジョブ蓄積処理部63は、記憶部6aに保存したジョブデータJBを、ジョブを送信したユーザーに対応付けて管理する。
ジョブ要求受信部64は、画像処理装置2から送信されるジョブ要求D5を受信する処理部である。ジョブ読出部65は、ジョブ要求受信部64がジョブ要求D5を受信すると、そのジョブ要求D5で指定されたジョブを特定し、記憶部6aからその特定したジョブのジョブデータJBを読み出す。ジョブ書換部66は、ジョブ要求D5にヘッダー情報D6が含まれている場合に機能し、ジョブ読出部65によって読み出されたジョブデータJBのヘッダー情報D1を書き換える処理部である。例えばジョブ書換部66は、ジョブデータJBのヘッダー情報D1を、ジョブ要求D5に含まれるヘッダー情報D6に差し替えることにより、ジョブデータJBのヘッダー情報D1を書き換える。ただし、ジョブデータJBに含まれるヘッダー情報D1の全体を、ジョブ要求D5に含まれるヘッダー情報D6と入れ替えてしまうと、ジョブデータJBのヘッダー情報D1に印刷設定に関する情報が含まれている場合に、その情報が失われてしまうため、画像処理装置2においてユーザーが予め指定した印刷設定を反映させることができなくなる。そのため、ジョブ書換部66は、ジョブデータJBのヘッダー情報D1を書き換える際には、ジョブデータJBのヘッダー情報D1に対し、ジョブ要求D5に含まれるヘッダー情報D6を追加することが好ましい。
図19は、ジョブサーバー6によるヘッダー情報D1の書換処理の概念を示す図である。図19に示すように、ジョブサーバー6は、画像処理装置2から受信したジョブ要求D5にヘッダー情報D6が含まれる場合、そのジョブ要求D5によって指定されたジョブデータJBを読み出す。そのジョブデータJBのヘッダー情報D1には、印刷設定に関する情報が含まれているため、ジョブサーバー6は、印刷設定に関する情報が失われないように、ジョブデータJBのヘッダー情報D1に対し、ジョブ要求D5に含まれるヘッダー情報D6の内容を追加して書き換える。その結果、画像処理装置2へ送信されるジョブデータJBのヘッダー情報D1には、図19に示すように、簡易認証フラグをオンに設定した情報と、画像処理装置2のログインユーザーのユーザー名から成る認証情報と、そのログインユーザーによって予め指定された印刷設定に関する情報とが含まれる。すなわち、このようにして生成されるジョブデータJBは、第1実施形態で説明した、簡易認証機能によるユーザー認証のために情報処理装置3から画像処理装置2へ送信されるジョブデータJB3(図9(c))と同じデータ構造となる。このような書換処理によれば、ジョブデータJBのヘッダー情報D1に含まれる印刷設定の情報が失われないため、画像処理装置2においてジョブを実行する際には、ユーザーが予め指定した印刷設定を反映させることができる。
そしてジョブ送信部67は、ジョブ書換部66によってヘッダー情報D1の書き換えられたジョブデータJBを画像処理装置2へ送信する。
画像処理装置2は、ジョブサーバー6から、ヘッダー情報D1の書き換えられたジョブデータJBを受信すると、簡易認証機能よるユーザー認証を行うようになる。これにより、画像処理装置2のログインユーザーは、再度ユーザー名やパスワードなどの認証情報を入力する必要がなくなるので、ジョブ実行時の操作負担が軽減される。
尚、本実施形態で説明したジョブサーバー6は、図15に示した画像処理装置2とは異なる別の画像処理装置によって実現されるものであっても構わない。すなわち、上述したジョブサーバー6の機能は、MFPなどの画像処理装置に搭載された機能であっても構わない。また本実施形態において上述した点以外については、第1実施形態で説明したものと同様である。
(変形例)
以上、本発明に関する幾つかの実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態において説明した内容のものに限られるものではなく、種々の変形例が適用可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、主として、簡易認証機能によるユーザー認証の際にユーザー名だけを認証情報として利用する形態を例示したが、簡易認証機能によるユーザー認証の際に利用する認証情報は必ずしもユーザー名に限られない。
また上記実施形態では、主として、簡易認証機能によるユーザー認証を行って実行するジョブとして、プリントジョブを例示したが、簡易認証機能によるユーザー認証を行って実行するジョブは必ずしもプリントジョブに限られない。例えばスキャンジョブやFAXジョブなども簡易認証機能を利用して行うことが可能である。
また上記実施形態では、情報処理装置3がパーソナルコンピュータである場合を例示したが、これに限られるものでもなく、情報処理装置3はスマートフォンやタブレット端末などであっても良い。