JP2009005105A - 光波長伝送システム、光波長多重伝送装置、光波長変換装置、及び光波長伝送システムの波長制御方法 - Google Patents

光波長伝送システム、光波長多重伝送装置、光波長変換装置、及び光波長伝送システムの波長制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信事業者の局に設置された光波長多重伝送装置が、ユーザービルに設置された光波長変換装置に対して特定の波長の光信号を送信することによって、光波長変換装置での波長の登録(使用)、削除(未使用)、及び使用する波長の変更の制御を実現する。
【解決手段】波長の登録をシステム内に通知するための第1の波長、波長の削除をシステム内に通知するための第2の波長、波長の変更をシステム内に通知するための第3の波長、及び波長の登録の対象となる波長と、波長の変更の対象となる波長とのそれぞれの波長の光信号を生成する制御信号生成部と、システム内を伝送される光信号において、制御信号生成部の生成する波長の光信号を検出する制御信号検出部と、制御信号検出部が検出した波長に基づいて送信する光信号を制御する送信信号制御部を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長分割多重(WDM:wavelength division multiplexing)伝送方式にて光信号を伝送する光波長伝送システム、光波長伝送システムを構成し波長の異なる複数の単一波長の光信号を多重して伝送する光波長多重伝送装置、光波長伝送システムを構成し光信号を波長分割多重するために光信号の波長を単一波長に変換する光波長変換装置において、伝送される光信号の波長の登録(使用)、削除(未使用)、及び使用する波長の変更を制御する光波長伝送システム、光波長多重伝送装置、光波長変換装置、及び光波長伝送システムの波長制御方法に関する。
多くの通信事業者が光ファイバのコスト低減や高速伝送のために、2.4Gbps、10GbpsのSDH/SONET(synchronous digital hierarchy/synchronous optical network)データやギガビット・イーサネット(登録商標)のデータに1波を割り当て、異なる複数の波長を多重して伝送するWDM伝送方式を導入している。
図9は光波長伝送システムの概要を説明する図である。1は光波長多重伝送装置、2は光波長変換装置、3はユーザー装置である。
ユーザー装置3はルーター等のユーザー事務所(ビル)等に設置される装置であり、ギガビット・イーサネット(登録商標)のデータを、光ファイバを介して光波長変換装置2と送受信する。
光波長変換装置2は通信事業者のビル(局)に設置され、ユーザー装置3からのワイドバンドの搬送波を使った光信号を、予め設定されたナローバンド(単一波長)の搬送波を使った光信号に変換する。また、光波長多重伝送装置1からの予め設定された波長の光信号を受信し、ユーザー装置3へ転送する。
光波長多重伝送装置1は通信事業者のビル(局)に設置され、光波長変換装置2で変換された単一波長の光信号を複数多重して対向する光波長多重伝送装置1へ送信する。また、対向する光波長多重伝送装置1からの光信号を受信し、複数の異なる波長の光信号に分割し、それぞれの波長毎に対応する光波長変換装置2に送信する。
光波長変換装置2のそれぞれには使用する単一波長が設定され、その波長は光波長変換装置2のそれぞれで異なり、光波長多重伝送装置1の波長毎にそれぞれ対応するポート11に接続される。
光波長多重伝送装置1、光波長変換装置2が設置される通信事業者の局では、監視制御装置(図示せず。)を設置し、保守センターから通知される保守情報に基づいて、WDM伝送に使用する波長の登録、未使用となる波長の削除、使用する波長の異なる波長への変更の制御を行っている。
ユーザー装置3が設置されるユーザービルと光波長多重伝送装置1、光波長変換装置2が設置される通信事業者の局との間の光ファイバの経済性を高めるため、または長距離化のために、光波長多重伝送装置1、光波長変換装置2をユーザービルに設置し、ユーザービルと通信事業者の局との間にWDM伝送方式を用いて運用する場合がある(図示せず。)。しかしながら、この運用形態では監視制御装置もユーザービルに設置することが必要となり、ユーザービルでの装置設置スペースの確保や装置へ供給する電力容量の増加等においてユーザービルへの負担が大きくなってしまう。
装置設置スペース、電力容量において影響が大きい光波長多重伝送装置1を通信事業者の局に設置し、光波長変換装置2をユーザービルに設置する場合がある。この場合は、光ファイバの経済性を高めることは出来ないが、ユーザービルと通信事業者の局との間の長距離化が必要な場合に有効である。しかし、光波長変換装置2に対して、伝送される光信号の波長の登録(使用)、削除(未使用)、及び使用する波長の変更の制御を如何に実現するかが課題となる。
波長の割り当て(登録)や波長の切り替え(変更)を、複数の単一波長光の波長検出、波長設定や選択の手順の自動化によって実現する一手段が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−341529号公報
以上記載したように、ユーザービルと通信事業者の局との間の長距離化を実現するために、ユーザービルに光信号の波長を単一波長に変換する光波長変換装置を設置した場合に、ユーザービルに監視制御装置を設置せずに、光波長変換装置に対して光信号の波長の登録(使用)、削除(未使用)、及び使用する波長の変更の制御を実現することが課題となる。
本発明は、通信事業者の局に設置された光波長多重伝送装置が、ユーザービルに設置された光波長変換装置に対して特定の波長の光信号を送信することによって、光波長変換装置での波長の使用、未使用、及び使用する波長の変更の制御が実現できる光波長伝送システム、光波長多重伝送装置、光波長変換装置、及び光波長伝送システムの波長制御方法を提供することを目的とする。
ここで、波長の登録とはWDM伝送方式にて光信号を伝送するために使用する波長を割り当てることである。波長の削除とはWDM伝送方式にて伝送している光信号に使用している波長を削除し、その波長の光信号の伝送を停止することである。波長の変更とはWDM伝送方式にて伝送している光信号に使用している波長を異なる波長に変更することである。
本発明の第一の態様は、波長分割多重伝送方式にて伝送される光信号の波長の登録、削除もしくは変更を制御する光波長伝送システムであって、波長の登録を該システム内に通知するための第1の波長、波長の削除を該システム内に通知するための第2の波長、波長の変更を該システム内に通知するための第3の波長、及び波長の登録の対象となる波長と、波長の変更の対象となる波長とのそれぞれの波長の光信号を生成する制御信号生成部と、該システム内を伝送される光信号において、該制御信号生成部の生成する波長の光信号を検出する制御信号検出部と、該制御信号検出部が検出した波長に基づいて送信する光信号を制御する送信信号制御部を備えることを特徴とする光波長伝送システムである。
本発明の第一の態様によれば、第1、第2、第3の特定の波長を用いて波長の登録、削除、変更の制御を実現できる光波長伝送システムを提供することが可能となる。
本発明の第二の態様は、該光波長伝送システムを構成し、波長の異なる複数の単一波長の光信号を多重して伝送する光波長多重伝送装置であって、波長の登録を該システム内に通知するための第1の波長、波長の削除を該システム内に通知するための第2の波長、波長の変更を該システム内に通知するための第3の波長、及び波長の登録の対象となる波長と、波長の変更の対象となる波長とのそれぞれの波長の光信号を生成する制御信号生成部と、該波長の登録、該波長の削除及び該波長の変更のそれぞれの対象となる単一波長の光信号が送信されるそれぞれのポートに、該制御信号生成部が生成する光信号を送信する単一波長信号送信部と、該光波長多重伝送装置を監視、制御する監視制御装置からの該波長の登録、該波長の削除、該波長の変更のそれぞれの制御情報に対応して、該制御の種別及び該制御の対象となる波長を識別し、該制御信号生成部へ該制御の種別に対応した波長情報を通知し、該単一波長信号送信部へ該制御の対象となる波長情報を通知する多重装置制御部を備えることを特徴とする光波長多重伝送装置である。
本発明の第二の態様によれば、波長の登録、削除、変更の制御を実施する場合に、本制御の対象となる波長を識別し、第1、第2、第3の特定の波長の光信号を対応する光波長変換装置に送信することができる光波長多重伝送装置を提供することが可能となる。
本発明の第三の態様は、該光波長伝送システムを構成し、光信号を波長多重するために該光信号の波長を単一波長に変換する光波長変換装置であって、受信する光信号の波長を検出する制御信号検出部と、該制御信号検出部が検出した波長が、第1の波長であった場合に該制御信号検出部が検出した波長登録の対象となる波長の光信号を送信し、第2の波長であった場合に送信している光信号を停止し、第3の波長であった場合に該制御信号検出部が検出した変更後の波長の光信号を送信するように送信信号を制御する送信信号制御部を備えることを特徴とする光波長変換装置である。
本発明の第三の態様によれば、第1、第2、第3の特定の波長を検出し、波長の登録の対象となる波長の光信号を送信し(波長の登録)、送信している光信号を停止し(波長の削除)、波長変更の対象となる波長の光信号を送信する(波長の変更)のいずれかの制御を実現する光波長変換装置を提供することが可能となる。
本発明の第四の態様は、波長多重伝送方式にて伝送される光信号の波長の登録、削除もしくは変更を制御する光波長伝送システムの波長制御方法であって、波長の登録を該システム内に通知するための第1の波長、波長の削除を該システム内に通知するための第2の波長、波長の変更を該システム内に通知するための第3の波長、及び波長の登録の対象となる波長と、波長の変更の対象となる波長とのそれぞれの波長の光信号を生成する制御信号生成ステップと、該システム内を伝送される光信号において、該制御信号生成ステップの生成する波長の光信号を検出する制御信号検出ステップと、該制御信号検出ステップが検出した波長に基づいて送信する光信号を制御する送信信号制御ステップを備えることを特徴とする光波長伝送システムの波長制御方法である。
本発明の第四の態様によれば、第1、第2、第3の特定の波長を用いて波長の登録、削除、変更の制御方法を実現できる光波長伝送システムの波長制御方法を提供することが可能となる。
本発明によれば、光信号を波長多重するため光信号の波長を単一波長に変換する光波長変換装置をユーザービルに設置した場合に、通信事業者の局に設置した、波長の異なる複数の単一波長の光信号を多重して伝送する光波長多重伝送装置から送信する第1、第2、第3の特定の波長を用いて波長の登録、削除、変更の制御を実現できる。
以降、図面を併用して本発明の詳細を説明する。なお、図面において同一のものまたは類似するものについては同一の符号を記載する。
図1は光波長伝送システムの概要を説明する図である。
通信事業者の局に設置(以降、局設置と記載する場合がある。)されている監視制御装置(図示せず。)からの制御情報に基づいて、光信号の波長の登録、削除、及び使用する波長の変更の制御を実施する。
例えば、新たな波長を使用してWDM伝送を実施する場合、監視制御装置からの新規波長登録コマンドと新規に登録する波長の識別子を受信し、制御信号生成部16は波長登録用の第1の波長の光信号を生成し、新規に登録する波長に対応するポート11から波長登録用の第1の波長の光信号を送信する。そして、第1の波長の光信号の送信の後、新規に登録する波長の光信号を同じポート11から送信する。
なお、14は光増幅器であり、受信されたWDM伝送の光信号を増幅する。15は波長分割部であり、波長多重された光信号を波長毎の光信号に分割する。分割された波長毎の光信号は、その波長に対応するポート(送信ポート11(S))を介して光波長変換装置2に送信される。
光波長変換装置2では、光波長多重伝送装置1から送信され、光信号受信部21で受信し、一部分波された光信号より第1の波長を、制御信号検出部22は検出し、その後に送信されてきた光信号の波長を検出する。送信信号制御部23は先に検出した第1の波長によって波長の登録の制御であることを認識し、次に検出した波長を新たに登録された波長、つまり新たに使用される波長として、光信号送信部24の送信波長をこの波長に設定する。
光信号送信部24が送信する波長の光信号は、光波長多重伝送装置1にてこの送信される波長に対応するポート(受信ポート11(R))を介して受信され、波長多重部12にて他の波長の光信号と多重され、光増幅部13にて所定の光信号に増幅されて伝送される。
図2は光波長多重伝送装置の概要を説明する図であり、図1の光波長多重伝送装置1について示している。10は単一波長信号送信部、11はポート(11(R):受信ポート、11(S):送信ポート)、12は波長多重部、13、14は光増幅部、15は波長分割部、161は多重装置制御部、162は波長登録テーブル、163は制御信号生成部、164は光合波部、151は光分配部、そして152は光スイッチ部である。
図3は光波長変換装置の概要を説明する図であり、図1の光波長変換装置2について示している。21は光信号受信部、22は制御信号検出部、23は送信信号制御部、24は光信号送信部、25はSDH/SONETフレーム処理部、26はユーザーフレーム処理部、27はユーザー信号送信部、28はユーザー信号受信部である。
図4は波長登録テーブルを説明する図であり、光波長多重伝送装置1に備えている波長登録テーブル162のテーブル内容を示している。波長は、光波長多重伝送装置1が波長多重するために使用する波長を示している。ポート番号は、波長毎に対応する光波長変換装置と接続するための端子(ポート)の番号を示している。登録情報は、光波長多重伝送装置1と同じく局設置された光波長変換装置の実装位置を示しており、例えば“2−10”は2番目の棚の10番目のボードであり、“0”は局設置された光波長変換装置には使用されていないことを示している。
図5は波長登録制御手順を説明する図である。
図6は波長削除制御手順を説明する図である。
図7、図8は波長変更制御手順(その1)、(その2)を説明する図である。
以降、これらの図を用いて、新たに伝送される光信号として使用する波長を設定(登録)する手順を実施例1として、伝送されている光信号を未使用にする波長を設定(削除)する手順を実施例2として、そして、伝送されている光信号の波長を異なる波長に設定(変更)する手順を実施例3として説明する。
なお、図3、図4の詳細な説明は実施例1において説明する。
(実施例1)
WDM伝送のシステムにおいて、新たに伝送される光信号に使用する波長を設定(登録)する手順について説明する。
図5のステップS01は、光波長多重伝送装置1が局設置の監視制御装置から波長登録コマンドを受信するためのステップである。
図2の光波長多重伝送装置1の多重装置制御部161は、監視制御装置(図示せず。)から、新規に登録する波長の識別子を含んだ新規波長登録コマンドを受信する。
図5のステップS02は、新規波長登録の対象となる波長について、局設置の光波長変換装置2で使用している波長か否かを判断するためのステップである。
図2の光波長多重伝送装置1の多重装置制御部161は、波長登録テーブル162を波長について検索し、対象となる波長の登録情報に基づいて波長が登録されているか否かを判断する。例えば、対象となる波長1577.86nmとすれば、使用するポートは6番であり、登録情報が“0”であるため局設置された光波長変換装置2には使用されていないことになる。以降、波長の登録の対象となる波長は1577.86nm、ポート番号は6番とする。
図5のステップS03は、ステップS02で対象となる波長が局設置の光波長変換装置2で使用されている場合であり、局設置の光波長変換装置2に波長の設定(登録)を実施するためのステップである。
図5のステップS04は、ステップS02で対象となる波長が遠隔設置の光波長変換装置2で使用できる場合であり、波長の登録の制御を通知するための特定の波長(第1の波長)を波長1577.86nmに該当する光波長変換装置2へ送信するためのステップである。
図5のステップS05は、第1の波長の光信号を該当するポートを介して光波長変換装置2へ一定時間送出するためのステップである。
図2の光波長多重伝送装置1の多重装置制御部161は、制御信号生成部163に対し、遠隔設置の光波長変換装置2に波長の登録の制御を通知するための特定の波長(第1の波長)を生成するように制御する。そして、波長の登録の対象となる波長1577.86nmのポート番号は6番に対応する光スイッチ部152において、波長の登録に対応するスイッチ(1)をONにするように制御する。
制御信号生成部163は、特定の波長(第1の波長)、例えば1530.00nmの光信号を一定時間(例えば10秒)送出する。
光分波部164、波長分割部15、光分配部151、光スイッチ部152によって構成され、単一波長の光信号を送信する単一波長送信部10は、以下のように波長1530.00nmの光信号を送信する。
光合波部164は、制御信号生成部163が送出した光信号を光増幅部14からの光信号(主信号)に合波し、波長分割部15に送信する。
波長分割部15は、光合波部164からの波長多重された光信号を単一波長の光信号に分割する。
光分配部151は、波長分割部15によって分割された特定の波長(第1、第2、第3の波長)のそれぞれを光スイッチ部152へ分配する。光分配部151(1)は波長の登録(使用)の特定波長(第1の波長)を分配する。光分配部151(2)は波長の削除(未使用)の特定波長(第2の波長)を分配する。光分配部151(3)は波長の変更の特定波長(第3の波長)を分配する。
光スイッチ部152は、多重装置制御部161の制御に基づいて(0)〜(3)の何れかのスイッチをONにする。スイッチ(0)は主信号を通す場合に、スイッチ(1)は第1の波長の光信号を通す場合に、スイッチ(2)は第2の波長の光信号を通す場合に、そしてスイッチ(3)は第3の波長の光信号を通す場合にONになるように制御される。
本実施例の場合、多重装置制御部161は6番ポートに接続する光スイッチ部152のスイッチ(1)をONにしているので、第1の波長1530.00nmの光信号が6番ポートを介して光波長変換装置2へ送出される。
図3の光波長変換装置2の光信号受信部21は光波長多重伝送装置1からの光信号を受信し、光信号の一部を分波する。
制御信号検出部22は光信号受信部21にて分波された光信号の波長を検出する。
送信信号制御部23は制御信号検出部22にて検出された波長に基づいて光信号送信部24の送信する光信号を設定する。
SDH/SONETフレーム処理部25は光信号受信部21からの主信号の受信フレーム、光信号送信部24への主信号の送信フレームを処理する。
ユーザーフレーム処理部26はユーザーからの受信した光信号の受信フレーム、ユーザーへ送信する光信号の送信フレームを処理する。
ユーザー光信号送信部27はユーザーフレーム処理部26からの送信フレームが処理された光信号をユーザーへ送信する。
ユーザー光信号受信部28はユーザーからの受信した光信号を、ユーザーフレーム処理部26へ送信する。
図5のステップS11は、光波長変換装置2において光波長多重伝送装置1からの第1の波長の光信号を受信し、新たに伝送する光信号として使用する波長を設定(登録)する制御を開始するためのステップである。
図3の光信号受信部21は光波長多重伝送装置1からの第1の波長1530.00nmの光信号を受信する。
制御信号検出部22は第1の波長1530.00nmの光信号を検出する。
送信信号制御部23は第1の波長1530.00nmの光信号が一定時間受信されたことによって、次に受信する光信号の波長を新たに伝送する光信号として使用する波長として設定(登録)する。
図5のステップS06は、波長の登録の制御の対象となる波長を光波長変換装置2へ送信するステップである。本実施例では対象となる波長は1577.86nmとしている。
図5のステップS07は、波長の登録の制御の対象となる波長を光波長変換装置2へ一定時間送出するためのステップである。
図2の光波長多重伝送装置1の多重装置制御部161は、制御信号生成部163に対し、遠隔設置の光波長変換装置2に波長の登録の対象となる波長1577.86nmを生成するように制御する。そして、これ以降は主信号を送信するのでポート6のスイッチ部152のスイッチ(0)をONにするように制御する。
制御信号生成部163は、波長1577.86nmの光信号を一定時間(例えば10秒)送出する。
図5のステップS12は、光波長変換装置2において光波長多重伝送装置1からの波長の登録の対象となる波長の光信号を受信し、その波長を検出するためのステップである。
図5のステップS13は、検出した波長を新たに伝送する光信号として使用する波長として設定(登録)するためのステップである。
図3の光波長変換装置2の光信号受信部21は光波長多重伝送装置1からの波長の登録の対象となる波長1577.86nmの光信号を受信する。
制御信号検出部22は波長1577.86nmの光信号を検出する。
送信信号制御部23は波長1577.86nmの光信号が一定時間受信されたことによって、新たに伝送する光信号の波長として、光信号送信部24の送信波長を1577.86nmに設定する。
本実施例により、光波長多重伝送装置や光波長変換装置を制御する監視制御装置が設置されていない遠隔局に光波長変換装置を設置したシステムにおいて、光波長変換装置に新たに使用する光信号の波長を設定する場合、監視制御装置が設置されている光波長多重伝送装置は特定波長(第1の波長)の光信号と登録の対象となる波長の光信号を光波長変換装置に送信することによって、光波長変換装置は新たに設定された波長の光信号を送信することが可能となる。
(実施例2)
WDM伝送のシステムにおいて、伝送されている光信号を停止し、その信号の波長を未使用に設定(削除)する制御手順について説明する。
図6のステップS21は、光波長多重伝送装置1が局設置の監視制御装置から波長削除コマンドを受信するためのステップである。
図6のステップS22は、使用している波長を未使用にする(削除する)ための対象となる波長について、局設置の光波長変換装置2で使用している波長か否かを判断するためのステップである。
図2の光波長多重伝送装置1の多重装置制御部161は、監視制御装置(図示せず。)から、削除する波長の識別子を含んだ波長削除コマンドを受信する。
多重装置制御部161は、波長登録テーブル162を波長について検索し、対象となる波長の登録情報に基づいて波長が登録されているか否かを判断する。例えば、対象となる波長1577.86nmとすれば、使用するポートは6番であり、登録情報が“0”であるため局設置された光波長変換装置2には使用されていないことになる。以降、波長の削除の対象となる波長は1577.86nm、ポート番号は6番とする。
図6のステップS23は、ステップS22で対象となる波長が局設置の光波長変換装置2で使用されている場合であり、局設置の光波長変換装置2に波長の削除を実施するためのステップである。
図6のステップS24は、ステップS22で対象となる波長が遠隔設置の光波長変換装置2で使用できる場合であり、波長の削除の制御を通知するための特定の波長(第2の波長)を波長1577.86nmに該当する光波長変換装置2へ送信するためのステップである。
図6のステップS25は、第2の波長の光信号を該当するポートを介して光波長変換装置2へ一定時間送出するためのステップである。
図2の光波長多重伝送装置1の多重装置制御部161は、制御信号生成部163に対し、遠隔設置の光波長変換装置2に波長の削除の制御を通知するための特定の波長(第2の波長)を生成するように制御する。そして、波長の削除の対象となる波長1577.86nmのポート番号6番に対応する光スイッチ部152において、波長の削除に対応するスイッチ(2)をONにするように制御する。
制御信号生成部163は、特定の波長(第2の波長)、例えば1535.00nmの光信号を一定時間(例えば10秒)送出する。
よって、単一波長信号送信部10は実施例1と同様に、第2の波長の光信号を光合波部164、波長分割部15、光分配部151(2)で処理し、そして多重装置制御部161は6番ポートに接続する光スイッチ部152のスイッチ(2)をONにしているので、第2の波長の光信号は6番ポートを介して該当する光波長変換装置2へ送出される。
図6のステップS31は、光波長変換装置2において光波長多重伝送装置1からの第2の波長の光信号を受信し、現在使用している波長を未使用にする(削除する)ためのステップである。
図3の光波長変換装置2の光信号受信部21は光波長多重伝送装置1からの第2の波長1535.00nmの光信号を受信する。
制御信号検出部22は第2の波長1535.00nmの光信号を検出する。
送信信号制御部23は第2の波長1535.00nmの光信号が一定時間受信されたことによって、光信号送信部24が送信している光信号を停止する。なお、光波長変換装置2は光信号送信部24の送信停止に伴う警報発生を抑制する。
本実施例により、光波長多重伝送装置や光波長変換装置を制御する監視制御装置が設置されていない遠隔局に光波長変換装置を設置したシステムにおいて、光波長変換装置にて送信している光信号を停止する場合、監視制御装置が設置されている光波長多重伝送装置は特定波長(第2の波長)の光信号を光波長変換装置に送信することによって、光波長変換装置は送信している光信号を停止することが可能となる。
(実施例3)
WDM伝送のシステムにおいて、伝送されている光信号の波長を異なる波長に設定(変更)する制御手順について説明する。
図7のステップS41は、光波長多重伝送装置1が局設置の監視制御装置から波長変更コマンドを受信するためのステップである。
図7のステップS42は、伝送されている光信号の波長を異なる波長に変更するための対象となる波長について、局設置の光波長変換装置2で使用している波長か否かを判断するためのステップである。
図2の光波長多重伝送装置1の多重装置制御部161は、監視制御装置(図示せず。)から、変更する対象の波長と変更後の波長のそれぞれの識別子を含んだ波長変更コマンドを受信する。
多重装置制御部161は、波長登録テーブル162を波長について検索し、対象となる波長の登録情報に基づいて波長が登録されているか否かを判断する。例えば、対象となる波長1577.86nmとすれば、使用するポートは6番であり、登録情報が“0”であるため局設置された光波長変換装置2には使用されていないことになる。以降、波長の変更の対象となる波長は1577.86nm、ポート番号は6番とし、変更後の波長は1606.60nm、ポート番号は40番とする。
図7のステップS43は、ステップS42で対象となる波長が局設置の光波長変換装置2で使用されている場合であり、局設置の光波長変換装置2に波長の変更を実施するためのステップである。
図7のステップS44は、ステップS42で対象となる波長が遠隔設置の光波長変換装置2で使用できる場合であり、波長の変更の制御を通知するための特定の波長(第3の波長)を波長1577.86nmに該当する光波長変換装置2へ送信するためのステップである。
図7のステップS45は、第3の波長の光信号を該当するポートを介して光波長変換装置2へ一定時間送出するためのステップである。
図2の光波長多重伝送装置1の多重装置制御部161は、制御信号生成部163に対し、遠隔設置の光波長変換装置2に波長の変更の制御を通知するための特定の波長(第3の波長)を生成するように制御する。そして、波長の変更の対象となる波長1577.86nmのポート番号6番に対応する光スイッチ部152において、波長の変更に対応するスイッチ(3)をONにするように制御する。
制御信号生成部163は、特定の波長(第3の波長)、例えば1540.00nmの光信号を一定時間(例えば10秒)送出する。
よって、単一波長信号送信部10は実施例1と同様に、第3の波長の光信号を光合波部164、波長分割部15、光分配部151(3)で処理し、そして多重装置制御部161は6番ポートに接続する光スイッチ部152のスイッチ(3)をONにしているので、第3の波長の光信号は6番ポートを介して光波長変換装置2へ送出される。
図7のステップS61は、光波長変換装置2において光波長多重伝送装置1からの第3の波長の光信号を受信し、伝送する光信号として使用する波長を変更するための制御を開始するためのステップである。
図3の光波長変換装置2の光信号受信部21は光波長多重伝送装置1からの第3の波長1540.00nmの光信号を受信する。
制御信号検出部22は第3の波長1540.00nmの光信号を検出する。
送信信号制御部23は第3の波長1540.00nmの光信号が一定時間受信されたことによって、伝送する光信号として使用する波長として、次に受信する光信号の波長を設定する。
図7のステップS46は、光波長変換装置2に伝送する光信号として使用する波長を変更するために、光波長多重伝送装置1のポートと光波長変換装置2の間の光ケーブル接続を変更するための要求通知を、監視制御装置に通知するためのステップである。
図7のステップS47は、光波長多重伝送装置1にて、保守者が光波長変換装置2とポート間の光ケーブル接続を変更するためのステップである。
図7のステップS48は、保守者がステップS47を実行した後、光波長多重伝送装置1が監視制御装置からの光ケーブル接続変更完了コマンドを受信するためのステップである。
図2の光波長多重伝送装置1において、保守者は6番ポートに接続されている光ケーブルを40番ポートに接続するように変更する。光ケーブルの接続変更後、保守者は監視制御装置から光波長多重伝送装置1に対し、光ケーブル接続変更完了コマンドを送信する。
図2の光波長多重伝送装置1の多重装置制御部161は、監視制御装置からの光ケーブル接続変更官僚コマンドを受信し、制御信号生成部163に対し、遠隔設置の光波長変換装置2に波長の変更後の対象となる波長1606.60nmを生成するように制御する。そして、これ以降は主信号を送信するのでポート40のスイッチ部152のスイッチ(0)をONにするように制御する。
制御信号生成部163は、波長1606.60nmの光信号を一定時間(例えば10秒)送出する。
単一波長信号送信部10は、実施例1と同様に、波長1606.60nmの光信号をポート40を介して光波長変換装置2へ送信する。
図8のステップS62は、光波長変換装置2において光波長多重伝送装置1からの波長の変更後の対象となる波長の光信号を受信し、その波長を検出するためのステップである。
図8のステップS63は、検出した波長を変更後の光信号として設定(変更)するためのステップである。
図3の光波長変換装置2の光信号受信部21は光波長多重伝送装置1からの変更後の対象となる波長1606.60nmの光信号を受信する。
制御信号検出部22は波長1606.60nmの光信号を検出する。
送信信号制御部23は波長1606.60nmの光信号が一定時間受信されたことによって、変更後の光信号の波長として、光信号送信部24の送信波長を1606.60nmに設定する。
本実施例により、光波長多重伝送装置や光波長変換装置を制御する監視制御装置が設置されていない遠隔局に光波長変換装置を設置したシステムにおいて、光波長変換装置に使用する波長を変更する場合、監視制御装置が設置されている光波長多重伝送装置は特定波長(第3の波長)の光信号、変更の対象となる波長の光信号と変更後の波長の光信号を光波長変換装置に送信することによって、光波長変換装置は変更された波長の光信号を送信することが可能となる。
なお、光波長変換装置2が設置されるユーザービルは、ユーザー装置3が設置されるユーザービルと同じ建物であっても良いし、異なる建物であっても良い。
光波長変換装置2と光波長多重伝送装置1の間の伝送距離は、光波長変換装置2と光波長多重伝送装置1がそれぞれ備える送受信光モジュールの選択によって長距離化を実現できる。
光波長伝送システムの概要を説明する図 光波長多重伝送装置の概要を説明する図 光波長変換装置の概要を説明する図 波長登録テーブルを説明する図 波長登録制御手順を説明する図 波長削除制御手順を説明する図 波長変更制御手順(その1)を説明する図 波長変更制御手順(その2)を説明する図 光波長伝送システムの概要を説明する図
符号の説明
1 光波長多重伝送装置
2 光波長変換装置
3 ユーザー装置
10 単一波長信号送信部
11 ポート
12 波長多重部
13、14 光増幅部
15 波長分割部
151 光分配部
152 光スイッチ部
161 多重装置制御部
162 波長登録テーブル
163 制御信号生成部
164 光合波部
21 光信号受信部
22 制御信号検出部
23 送信信号制御部
24 光信号送信部
25 SDH/SONETフレーム処理部
26 ユーザーフレーム処理部
27 ユーザー信号送信部
28 ユーザー信号受信部

Claims (5)

  1. 波長分割多重伝送方式にて伝送される光信号の波長の登録、削除もしくは変更を制御する光波長伝送システムであって、
    波長の登録を該システム内に通知するための第1の波長、波長の削除を該システム内に通知するための第2の波長、波長の変更を該システム内に通知するための第3の波長、及び波長の登録の対象となる波長と、波長の変更の対象となる波長とのそれぞれの波長の光信号を生成する制御信号生成部と、
    該システム内を伝送される光信号において、該制御信号生成部の生成する波長の光信号を検出する制御信号検出部と、
    該制御信号検出部が検出した波長に基づいて送信する光信号を制御する送信信号制御部を備えることを特徴とする光波長伝送システム。
  2. 該光波長伝送システムを構成し、波長の異なる複数の単一波長の光信号を多重して伝送する光波長多重伝送装置であって、
    波長の登録を該システム内に通知するための第1の波長、波長の削除を該システム内に通知するための第2の波長、波長の変更を該システム内に通知するための第3の波長、及び波長の登録の対象となる波長と、波長の変更の対象となる波長とのそれぞれの波長の光信号を生成する制御信号生成部と、
    該波長の登録、該波長の削除及び該波長の変更のそれぞれの対象となる単一波長の光信号が送信されるそれぞれのポートに、該制御信号生成部が生成する光信号を送信する単一波長信号送信部と、
    該光波長多重伝送装置を監視、制御する監視制御装置からの該波長の登録、該波長の削除、該波長の変更のそれぞれの制御情報に対応して、該制御の種別及び該制御の対象となる波長を識別し、該制御信号生成部へ該制御の種別に対応した波長情報を通知し、該単一波長信号送信部へ該制御の対象となる波長情報を通知する多重装置制御部を備えることを特徴とする光波長多重伝送装置。
  3. 該光波長伝送システムを構成し、光信号を波長多重するために該光信号の波長を単一波長に変換する光波長変換装置であって、
    受信する光信号の波長を検出する制御信号検出部と、
    該制御信号検出部が検出した波長が、第1の波長であった場合に該制御信号検出部が検出した波長登録の対象となる波長の光信号を送信し、第2の波長であった場合に送信している光信号を停止し、第3の波長であった場合に該制御信号検出部が検出した変更後の波長の光信号を送信するように送信信号を制御する送信信号制御部を備えることを特徴とする光波長変換装置。
  4. 波長多重伝送方式にて伝送される光信号の波長の登録、削除もしくは変更を制御する光波長伝送システムの波長制御方法であって、
    波長の登録を該システム内に通知するための第1の波長、波長の削除を該システム内に通知するための第2の波長、波長の変更を該システム内に通知するための第3の波長、及び波長の登録の対象となる波長と、波長の変更の対象となる波長とのそれぞれの波長の光信号を生成する制御信号生成ステップと、
    該システム内を伝送される光信号において、該制御信号生成ステップの生成する波長の光信号を検出する制御信号検出ステップと、
    該制御信号検出ステップが検出した波長に基づいて送信する光信号を制御する送信信号制御ステップを備えることを特徴とする光波長伝送システムの波長制御方法。
  5. 請求項1に記載の光波長伝送システムであって、
    該光波長伝送システムは請求項2に記載の光波長多重伝送装置と請求項3に記載の光波長変換装置を含み、該光波長変換装置は該光波長多重伝送装置とは異なる建物に設置されることを特徴とする光波長伝送システム。
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