JP2009004161A - 試料表面上の異物除去方法及びこれに用いる荷電粒子装置 - Google Patents

試料表面上の異物除去方法及びこれに用いる荷電粒子装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、試料表面上の異物検出を行うとともに、異物が検出されたときには、試料表面上の異物を除去する試料表面上の異物除去方法及びこれに用いる荷電粒子線装置を提供することを目的とする。
【解決手段】荷電粒子線が照射される試料150表面上の異物160を除去する異物除去方法であって、
試料表面の帯電情報を取得する工程と、
取得した前記帯電情報に基づいて、前記試料表面上の異物を検出する工程と、
試料を水平方向に移動させる工程と、
前記試料表面に対向し、近接して配置された吸着用電極50、50a、50bが、前記異物の帯電極性と異なる極性に帯電され、接近する前記異物を静電吸着する工程と、を有することを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、試料表面上の異物除去方法及びこれに用いる荷電粒子線装置に関し、特に、異物の帯電を利用し、静電吸着により試料表面上の異物を除去する方法及びこれに用いられる荷電粒子線装置に関する。
従来から、ウェーハ等の基板表面にレーザー光線を照射し、レーザー光線の散乱反射光を検出して異物を検出する表面検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−166947号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の内容では、異物を検出することはできるが、異物の検出後に、異物を除去することは全く考慮されていない。異物を検出したとしても、検出した異物を除去しなければ、異物が検出された基板はそのままでは出荷できないことになり、歩留まりを悪化させることになる。
そこで、本発明は、試料表面上の異物検出を行うとともに、異物が検出されたときには、試料表面上の異物を除去する試料表面上の異物除去方法及びこれに用いる荷電粒子線装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明に係る異物除去方法は、荷電粒子線が照射される試料表面上の異物を除去する異物除去方法であって、
試料表面の帯電情報を取得する工程と、
取得した前記帯電情報に基づいて、前記試料表面上の異物を検出する工程と、
試料を水平方向に移動させる工程と、
前記試料表面に対向し、近接して配置された吸着用電極が、前記異物の帯電極性と異なる極性に帯電され、接近する前記異物を静電吸着する工程と、を有することを特徴とする。
これにより、試料表面上の異物を検出するだけでなく、異物検出時に起きる異物の帯電を利用して異物を除去することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明に係る異物除去方法において、
前記吸着用電極は、前記試料に対向し、近接して配置された対物レンズの一部に組み込まれて配置され、前記異物を静電吸着しないときは前記対物レンズと同電位に帯電されていることを特徴とする。
これにより、吸着用電極を、試料表面から異物を静電吸着しないときには対物レンズの一部として機能させ、異物を静電吸着するときのみ吸着用電極として機能させ、通常の異物検出機能を損なうことなく異物吸着を行うことができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明に係る異物除去方法において、
前記吸着用電極に対向して設けられた回収用電極を、前記異物の帯電極性と異なる極性に帯電させるとともに、前記吸着用電極の帯電を切ることにより、前記異物を前記回収用電極に吸着する異物回収吸着工程を更に有することを特徴とする。
これにより、試料表面上の異物を吸着除去するだけでなく、吸着した異物を回収することができ、異物の量が多い場合であっても、試料表面上の異物を除去することができる。
第4の発明は、第3の発明に係る異物除去方法において、
前記回収用電極は、前記荷電粒子線の照射により、前記異物の帯電極性と異なる極性に帯電する材料からなり、
前記回収用電極の帯電は、前記回収用電極に予め前記荷電粒子線を照射することにより行われることを特徴とする。
これにより、異物の帯電極性に合わせて適切な帯電材料を選択することにより、回収用電極の帯電設備を用いなくても回収用電極を帯電し、異物を回収することができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか一つの発明に係る異物除去方法において、
前記異物の帯電極性は、正帯電であることを特徴とする。これにより、異物が正帯電の場合も、異物回収を行うことができる。
第6の発明は、第1〜4のいずれか一つの発明に係る異物除去方法において、
前記異物の帯電極性は、負帯電であることを特徴とする。これにより、異物が負帯電の場合も、異物回収を行うことができる。
第7の発明に係る荷電粒子線装置は、荷電粒子線が照射される試料表面上の異物を除去する荷電粒子線装置であって、
試料を水平移動可能に載置するステージと、
前記試料表面の帯電情報を取得する帯電情報取得手段と、
前記帯電情報に基づいて、前記試料表面上の異物を検出する異物検出手段と、
前記ステージと対向して設けられた吸着用電極とを有し、
該吸着用電極は、前記ステージの移動により前記試料表面上の前記異物が接近してきたときに、前記異物の帯電極性と異なる極性に帯電され、前記異物を静電吸着することを特徴とする。
これにより、異物検出の際の異物の帯電を利用して、試料表面上の異物を、異物検査を行いながら除去することができる。
第8の発明は、第7の発明に係る荷電粒子線装置において、
前記試料表面に近接して設けられ、複数の電極を有する対物レンズを有し、
前記吸着用電極は、前記複数の電極の最も前記試料表面に近い電極の一部として形成され、該電極とは独立して電圧の印加が可能であることを特徴とする。
これにより、外形上は対物レンズの一部として形成されながらも、吸着用電極としての機能を有するため、省スペース化を実現しつつ試料表面上の異物も除去することができる。
第9の発明は、第7又は第8の発明に係る荷電粒子線装置において、
前記吸着用電極は、円環状に配置されていることを特徴とする。
これにより、異物検出を行って試料上の異物の位置を認識してから、確実に異物の吸着除去を行うことができる。
第10の発明は、第7又は第8の発明に係る荷電粒子線装置において、
前記吸着用電極は、放射状に配置されていることを特徴とする。
これにより、異物検出をしながらリアルタイムで異物の吸着除去を行うことができる。
第11の発明は、第7〜10のいずれか一つの発明に係る荷電粒子線装置において、
前記ステージは、前記異物と異なる極性に帯電可能な回収用電極を備えたことを特徴とする。
これにより、試料上の異物を吸着除去した後、異物を所定の回収用領域に回収することができ、異物の量が大きくても継続して異物を回収することができるとともに、異物の試料表面への再付着を確実に防止することができる。
本発明によれば、試料表面の帯電情報を取得して試料表面の帯電状態を観察するだけでなく、試料表面上の異物を検出し、これを除去することができる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明を適用した実施例に係る荷電粒子線装置200の全体構成図である。図1において、本実施例に係る荷電粒子線装置200は、電子銃10と、一次電子光学系20と、E×Bフィルタ30と、対物レンズ40と、吸着用電極50と、吸着用電極制御ユニット55と、回収用電極60と、回収用電極制御ユニット65と、ステージ70と、ステージ制御ユニット71と、防振台75と、二次電子光学系80と、帯電情報取得手段90と、異物検出手段95とを有する。このうち、電子銃10、一次電子光学系20、E×Bフィルタ30、対物レンズ40、吸着用電極50、回収用電極60、ステージ70、防振台75、二次電子光学系80は、真空筐体100内に収容され、その内部が真空に保たれる。
更に、荷電粒子線装置200は、半導体ウエハ等の試料150の真空筐体100への搬入及び搬出を行うための、予備環境室120を備えてもよい。予備環境室120は、真空筐体100とはゲート弁110で開閉可能に仕切られ、大気側にはフープ140が備えられている。また、予備環境室120内を真空排気するためのドライポンプ130、ターボ分子ポンプ131等の真空ポンプを備えてよい。
電子銃10は、半導体ウエハ等の試料150に照射する電子ビームを発生させる荷電粒子線発生源である。電子銃10は、例えば熱電子放出型電子銃が適用されてもよいし、ショットキー型電子銃が適用されてもよく、所望の電子ビームを発生できる手段であれば、その種類や態様は問わない。
一次電子光学系20は、電子銃10から発射された電子ビームの断面形状を成形するとともに、試料150の方向に導くための手段である。開口板からなる種々のアパーチャ21や、四重極子レンズ等の静電レンズや、電磁レンズ等からなるレンズ22等を含んでよい。
E×Bフィルタ30は、電界と磁界を、平面的に互いに直交する向きに形成する電磁フィルタである。ローレンツ力により、一次光学系20から導かれた電子ビームの向きを変え、鉛直下方にある試料150の方向へ向かわせる。
対物レンズ40は、試料150に近接して配置されたレンズであり、E×Bフィルタ30により試料150方向へと向かう電子ビームの最終的な焦点調整等を行う。静電レンズ又は電磁レンズ等の種々の電子光学系に利用され得るレンズが適用されてよいが、本実施例に係る荷電粒子線装置200では、静電レンズを適用した場合を例に挙げて説明する。対物レンズ40は、複数の電極を有し、最も試料150に近接して配置された電極41は、その断面形状が略凹形状となっている。対物レンズ40は、電子ビームが入射するときには、その入射ランディングエネルギーを減少させる方向に電界が印加され、試料150への電子ビームの衝突を和らげる役割も果たしている。
ステージ70は、試料150を載置し、試料150を所望の位置に移動させるための試料移動手段である。ステージ70は、水平X−Y面上を移動できる、X−Yステージ70が適用される。試料150に対し、一度に電子ビームを照射できる領域は、試料全体の面積に対して極めて小さい面積の領域である。従って、電子ビームをスキャンさせたとしても、試料150の被検査領域全体の異物検査を行うためには、試料を水平面(X−Y面)上で移動させることが必要である。また、本実施例に係る荷電粒子線装置200では、試料150上に存在するゴミ等の不純物・異物を検出し、検出した不純物・異物を、所定の位置に設けられた吸着用電極で吸着を行う。従って、試料150上で検出した異物を、吸着用電極に接近させる必要があり、そのためにも、水平面上を移動できるステージ70が必要である。なお、ステージ70の駆動方法は、電磁駆動力、機械的駆動力等のいずれであってもよく、その態様は問わない。
防振台75は、ステージ70を下から支持し、床からの振動を除去するための手段である。空気バネ等のバネ、電磁石等を利用して、床からの振動を吸収又は除去し、ステージ70に振動を伝えない機能を備えていればよい。
かかる載置手段70、75により支持された試料150は、電子ビームが照射されると、二次電子を放出する。試料150から放出された二次電子は、試料150表面の帯電情報、いわゆるボルテージコントラストを取得している。この試料150表面の帯電情報を取得した二次電子を検出して、試料150表面のボルテージコントラスト画像を得ることにより、試料150上の異物の存在を検出することができる。
なお、試料150から放出された二次電子は、対物レンズ40の試料150の近傍に配置された電極41により上方に加速され、二次電子光学系80に導かれる。二次電子光学系80は、試料150から放出された二次電子を、帯電情報取得手段90に導くためのガイド手段である。二次電子光学系80は、E×Bフィルタ30と、レンズ81を含んでよい。E×Bフィルタ30は、電子ビームを試料150に照射するときには、電子ビームの方向を変え、試料150のある鉛直下方に向かわせる役割を果たしたが、二次電子に対しては、直進させる方向にローレンツ力が働き、鉛直上方の帯電情報取得手段90に導く役割を果たす。E×Bフィルタ30及び対物レンズ40は、試料150に入射する電子ビームと、試料150から放出された二次電子の双方が通過するので、一次電子光学系20と二次電子光学系80の双方の役割を果たしていると考えてもよい。
レンズ81は、二次電子光学系80に導かれた二次電子が、帯電情報取得手段90の検出器91の検出面91aに結像するように、焦点を調整したり、二次電子の方向付けを行ったりして、二次電子をガイドする役割を果たす。
帯電情報取得手段90は、試料150の表面の帯電情報を取得する手段であり、検出器91、記憶手段92を備えてよい。帯電情報は、ボルテージコントラスト等の表面電位の差を二次元画像として表現したものであってもよいし、更にこれに基づいて実際の画像を写真のように取得したものであってもよい。電子ビームの照射により、試料150の表面上の異物が存在しない位置と、異物が存在する位置は異なる帯電状態となるので、試料150の表面の帯電情報を取得することにより、試料150上の異物の存在とその位置を知ることができる。
検出器91は、鉛直下方の真空筐体100の方を向いた検出面91aを有し、検出面91aにて二次電子の検出を行う。検出器91は、試料150から放出された二次電子を検出し、これに基づいて試料150の表面の帯電情報を取得できる検出手段であれば種々の態様が適用されてよく、例えば、その検出面91aに試料150のボルテージコントラスト像を写像映像として結像できるような二次元型の検出器であってもよい。二次元型の検出器には、検出面91aで受けた電子を光に変えてから試料150表面の帯電情報の取得を行うCCD(Charge Coupled Device)、TDI(Time Delay Integration)−CCDの他、二次電子を直接検出面91aで受けることができるEB(Electron Beam)−CCD、EB−TDI等を含んでよい。なお、電子を光に変換する二次元型検出器であるCCD、TDI−CCDの場合には、検出器91は、受けた電子を増幅するMCP(マルチチャンネルプレート)と電子を光に変換する蛍光板を更に含んでよい。
記憶手段92は、検出器91で取得された帯電情報画像を、記憶するための手段である。二次元画像を記憶できるメモリ等の手段であれば、種々の態様の記憶装置等が適用されてよい。
異物検出手段95は、記憶手段92に記憶された帯電情報画像から、異物を検出するための手段である。上述のように、帯電情報画像は、異物の存在する位置と存在しない位置とで帯電状態が異なり、例えばボルテージコントラスト等でその差が表現されるが、異物検出のためには、得られた帯電情報画像から、異物の存在を認定し、その位置を特定する異物判定作業を行う必要がある。そのような異物判定処理演算を、異物検出手段95で行なう。具体的には、例えば所定の電位差閾値を設定しておき、異物のある位置とない位置の電位差が所定の閾値を越えたときに、異物ありと判定する等の演算処理を行い、異物の検出を行ってもよい。従って、異物検出手段95は、このような異物検出演算を実行するため、コンピュータ等の演算処理手段が適用されてよい。このように、異物検出手段95により、異物の位置が検出される。
また、異物検出手段95は、異物の位置を検出するだけではなく、異物の帯電極性も検出する。本実施例に係る荷電粒子線装置200では、異物を検出するだけではなく、異物を検出した後に、検出した異物を除去する工程を実行する。かかる異物の除去は、本実施例に係る荷電粒子線装置200では、異物の帯電極性と反対の極性に帯電した吸着用電極50を異物に接近させ、静電引力により吸着することにより行う。よって、異物検出手段95は、異物の存在位置と、帯電極性を検出する。
更に、異物検出手段95は、吸着用電極制御ユニット55、回収用電極制御ユニット65及びステージ制御ユニット71に接続され、これらの制御ユニット55、65、71に制御信号又は帯電情報を送る。異物検出手段95により検出された異物の位置及び帯電極性の情報に基づいて、吸着用電極制御ユニット55及び回収用電極制御ユニット65は吸着用電極50及び回収用電極60の極性を定め、ステージ70の移動位置を制御する。
次に、吸着用電極50と回収用電極60について説明する。
吸着用電極50は、試料150上の異物を吸着除去するための異物吸着手段である。吸着用電極50は、異物が電子ビームの照射により帯電した場合に、異物の帯電と逆極性に帯電され、検出した異物を静電力により吸着除去する。すなわち、吸着用電極50は、異物が正に帯電していれば負に帯電され、異物が負に帯電していれば正に帯電されるように制御され、異物と異符号に帯電されて静電引力により異物を吸着する。かかる制御は、異物検出手段95から送られてきた異物の位置情報及び帯電情報に基づいて、吸着用制御ユニット55で実行されてよい。
吸着用電極50は、対物レンズ40の、試料150に最も近い電極の一部として組み込まれて配置されてよい。吸着用電極50が、試料150と距離が離れ過ぎて配置されると、静電引力による吸着力が異物に十分に届かないおそれがあるので、試料150上の異物に静電引力が十分に作用するように、試料150の表面に近接した位置に配置されることが好ましい。吸着用電極50は、そのような試料150の表面に近接した位置であれば、どこに配置されてもよいが、対物レンズ40の最も試料150に近接して配置された電極41の一部として配置されてもよい。これにより、吸着用電極50の配置のための加工を容易にするとともに、吸着用電極50を試料150に十分に近接した位置に配置することが可能となる。
また、吸着用電極50を、対物レンズ40の電極41の一部として組み込んで配置する場合には、対物レンズ40の電極41の帯電とは、異なる別個独立の帯電制御が可能なように構成される。対物レンズ40は、試料150の表面の帯電情報(ボルテージコントラスト)を取得するために、帯電情報を効果的に取得する観点からその電位が定められるが、吸着用電極50は、試料150上の異物を吸着するために、異物の帯電極性と反対の極性に帯電する必要があり、対物レンズ40の電極41とは異なる動作を独立して行う必要がある。よって、吸着用電極制御ユニット55により、別個独立の制御が行われるように構成される。更にこの場合、吸着用電極50が吸着動作を行っていないときには、対物レンズの電極41と同電位に制御されてもよい。吸着用電極50が吸着動作を行っていないときには、対物レンズ40本来の機能を十分に果たすように吸着用電極50も動作することが好ましいからである。
なお、吸着用電極50が、対物レンズ40の電極41の一部として組み込まれて配置される場合には、吸着用電極50は、電極41の外側に配置されることが好ましい。対物レンズ40は、試料150に電子ビームが入射する場合の焦点調整という本来の役割を十分に果たす必要があるため、試料150の表面の帯電情報を取得する工程においては、吸着用電極50の影響を受けないことが好ましい。よって、吸着用電極50は、対物レンズ40の外側周辺部に配置されることが好ましい。
回収用電極60は、吸着用電極50により吸着された異物を回収するための電極である。吸着用電極50に異物が付着し、異物の量が多くなると、それ以上吸着用電極50で異物を吸着することができなくなるため、異物を回収することが必要となる。この目的を果たすべく、回収用電極60は設けられている。回収用電極60は、ステージ70の一部として組み込まれて配置されてよく、ステージ70の移動により、吸着用電極50に対向する位置に移動できることが好ましい。回収用電極60をステージ70の移動により吸着用電極50に上下に対向する位置に移動させ、吸着用電極50への通電を切り、回収用電極60に異物と異極性になるように帯電を行えば、吸着用電極50に吸着されていた異物を容易に回収用電極60に静電吸着することができる。
回収用電極60の帯電制御は、回収用電極制御ユニット65により、異物検出手段95から送られてきた帯電情報に基づいて実行されてよい。
なお、図1においては、本発明の適用態様を、電子ビームを斜めから入射し、鉛直上方にある帯電情報取得手段90により帯電画像を結像取得し、これに基づいて異物検出を行ういわゆる写像投影法を用いた荷電粒子線装置200を例に挙げて説明したが、吸収用電極50及び回収用電極60を図1と同様の位置に設ければ、走査型電子顕微鏡を応用したいわゆるSEM型の異物検査装置の態様にも適用可能である。この場合には、電子銃10が鉛直上方に配置され、帯電情報取得手段90が斜めに配置され、細く絞った電子ビームで試料150上を走査して試料150表面上の帯電情報を取得すれば、本発明を好適に適用することができる。
次に、図2乃至図4を用いて、かかる構成を備えた荷電粒子線装置200の異物の吸着工程までの動作について説明する。
図2は、試料150上にあるゴミ等の異物を検出する異物検出工程を示した斜視図である。なお、これ以降は、理解の容易のため、説明に必要な構成要素のみを抜き出した模式図を用いるものとする。
図2において、X−Yステージ70の上に試料150である半導体ウエハが載置されており、対物レンズ40と、二次電子光学系80と、帯電情報取得手段90である検出器91及び記憶手段92と、異物検出手段95と、吸着用電極制御ユニット55とが示されている。対物レンズ40の、異物に近接する電極41には、吸着用電極50が取り付けられている。試料150である半導体ウエハの表面上には、ゴミ等の異物又は不純物が載っている。本実施例に係る荷電粒子線装置200及びこれを用いた異物除去方法は、種々の試料150に適用され得るが、半導体ウエハの製造においては微小なゴミ等の異物も問題となるため、本実施例に係る荷電粒子線装置200は、半導体ウエハの異物検査に好適に適用可能である。本実施例においては、試料150に半導体ウエハを適用した例を説明する。
図2において、電子ビームの照射を前提とし、電子銃10及び一次電子光学系20の図示は省略されている。電子ビームが試料150に照射され、試料150から二次電子が放出される。放出された二次電子は対物レンズ40により上方に加速され、二次電子光学系80により検出器91の検出面91aに導かれ、検出面91aを構成する撮像素子上に試料150表面の帯電画像を結像する。この帯電画像により、試料150上の電位分布等の帯電状態を知ることができ、異物の存在する位置と存在しない位置では、帯電状態が異なるので、異物の存在の有無と、存在した場合には、その位置と帯電状態を知ることができる。
取得された帯電画像は、記憶手段92に記憶され、記憶された帯電画像は、異物検出手段95により解析され、ゴミ等の異物の位置情報と帯電情報が取得・検出される。そして、これらの異物検出情報は、吸着用電極制御ユニット55に送られ、吸着用電極50の吸着動作を制御する。なお、吸着用電極制御ユニット55は、吸着用電極50を正、負の所望の極性に帯電できるように、例えば図2で示したようなスイッチング制御ユニットを備えてよい。
図3は、図2で示した異物検出工程の後、X−Yステージ70を移動させるステージ移動工程を示した図である。図2の構成要素は、図2において説明済みであるので、その説明を省略する。
図3においては、異物160を検出してその位置と帯電情報を取得した後、検出した異物160を吸着用電極50に接近させるようにX−Yステージ70を移動させている状態を示している。このとき、吸着用電極制御ユニット55のスイッチング制御ユニットは、まだその電源スイッチはオフの状態でよい。なお、この状態においても、試料150の他の領域は異物検査が継続されてよく、X−Yステージ70の移動により、順次他の照射領域の異物検出が行われてよい。また、X−Yステージ70の移動は、電子ビームを試料150に照射しながらX−Yステージ70を連続的に移動させる連続移動方式であってもよいし、X−Yステージ70を静止した状態で電子ビームを試料150に照射し、所定領域の異物検査が終了したらX−Yステージ70を移動させて他の被検査領域に電子ビームを照射するいわゆるステップ・アンド・リピート方式のいずれであってもよい。
図4は、検出された異物160が、吸着用電極50に吸着される吸着工程を示した図である。X−Yステージ70の移動により、異物160が吸着用電極50の直上付近まで接近したら、吸着用電極制御ユニット55のスイッチング制御ユニットのスイッチがオンになり、吸着用電極50に電圧が印加され、吸着用電極50が帯電される。その際、異物160の帯電情報に基づいて、吸着用電極50は、異物160と反対極性に帯電されるように吸着用電極制御ユニット55は帯電制御を行う。これにより、異物160には吸着用電極50から静電引力が働き、図4に示すように、異物160の上方に設けられた吸着陽電極50に吸着される。
このように、図2乃至図4で説明したように、異物160を検出してその位置情報と帯電情報を取得し、これに基づいてX−Yステージ70を移動させ、異物160が吸着用電極50に接近したときに吸着用電極50を異物160と異極性に帯電させるようにすれば、異物検査の工程の流れの中で、最小限の通電により試料150上の異物160を除去することができる。
なお、吸着用電極50は、異物160を吸着しないときには、対物レンズ40の電極41と同電位に帯電され、待機状態となるように制御されてよい。これにより、吸着用電極50は、対物レンズ40の役割も担うことができる。
図2乃至図4で説明した異物吸着工程において、異物160は、異物検査時の電子ビームの照射により帯電するので、本実施例に係る異物除去方法及び荷電粒子線装置200は、通常の異物検査における電子ビームによる帯電エネルギーを有効に帯電除去に利用した手法とも言える。
次に、図5及び図6を用いて、本実施例に係る荷電粒子線装置200を用いた異物除去方法において、異物の帯電極性が正帯電となる場合の例を説明する。
図5は、異物160が正帯電となる場合の異物検出工程を示した図である。図5において、試料150上に異物160が存在している。対物レンズ40は、試料150に最も近接して配置された電極41と、それよりも試料150から離間して配置された電極42を有している。試料150に最も近接して配置された電極41の外周端部には、吸着用電極50が配置されている。吸着用電極50は、吸着用電極制御ユニット55に接続され、その帯電タイミングが制御可能に構成されている。
かかる構成において、試料150上のゴミ等の異物160が電子ビームの照射を受けたときには、異物160から二次電子が放出されるが、照射された電子ビームによる入射電子量よりも、放出される二次電子量の方が多い場合には、異物160内に残る電子量が減少してゆき、異物160は正に帯電する。これを正帯電と呼ぶが、異物160が正帯電になるか負帯電になるかは、異物160の二次電子放出率に依存する。つまり、異物160の二次電子放出率が1よりも大きい場合には、異物160は正に帯電する。また、試料150自体も、固有の二次電子放出率を有するため、電子ビームを照射した場合には、試料150と異物160では二次電子の量に差が生じ、この差により画像コントラスト(帯電情報)を取得することができ、異物160の個数や位置を検出することができる。図5においては、試料150が、電子ビームの照射により正帯電となる性質を有し、3個の電子の入射に対して、5個電子を放出して正帯電となる状態が示されている。このように、電子ビームの照射により、異物160を正に帯電させることができ、このような性質の異物160を吸着除去するためには、吸着用電極50を負に帯電させればよい。図5においては、吸着用電極50が、吸着用電極制御ユニット55の電源の負に接続された状態が示されている。
図6は、正帯電の異物160を吸着用電極50で吸着した状態を示した図である。図6において、図5で示した異物160を正帯電にした状態から、ステージ70を移動させて異物160を吸着用電極50に対向する位置に移動させ、負に帯電した吸着用電極50で異物160を静電吸着した状態が示されている。これにより、試料150表面に存在する異物160を除去することができる。
このように、異物160が電子ビームの照射により正帯電となる場合には、吸着用電極50を負に帯電できるように吸着用電極制御ユニット55を構成すればよい。
次に、図7及び図8を用いて、吸着用電極50で静電吸着した異物160を、回収用電極60で回収する異物回収工程について説明する。
図7は、異物回収工程を実行している状態を示した斜視図である。図7において、中央に試料150が載置されたX−Yステージ70の外側端部に異物を回収するための回収用電極60が設けられている。また、回収用電極60は、スイッチング制御ユニットを有する回収用電極制御ユニット65に接続され、更に回収用制御電極ユニット65は異物検出手段95であるコンピュータに接続されている。
上述のように、異物検出工程において、異物160の個数や大きさを把握できるので、異物160の量を知ることができる。従って、異物160を吸着除去する吸着工程の実行中において、異物160の吸着用電極50への吸着量を知ることができる。吸着用電極50に吸着された異物160がある一定量に達したら、吸着用電極50の表面が異物160で覆われてしまい、異物160をそれ以上吸着できなくなってしまう。よって、吸着用電極50が吸着可能な異物160の量に到達してしまうか又は到達する前に、吸着用電極に付着した異物160を回収することが好ましい。回収用電極60は、吸着用電極50に付着した異物160を再吸着し、回収する役割を果たす。
図7において、吸着用電極50に吸着された異物160の量に関する情報は、例えば異物検出手段95から回収用電極制御ユニット65に送られ、回収用電極60の動作を制御するようにしてもよい。吸着用電極50で吸着した異物160が所定量に達したら、X−Yステージ70を移動させ、回収用電極60が吸着用電極50の直下に来るようにする。この状態で、吸着用電極50の帯電を弱め、異物160に作用する静電引力を弱めるようにする。それと同時に、回収用電極60を、異物160と異なる極性に帯電させるように電圧を印加すれば、異物160は、回収用電極60の静電引力に吸引され、回収用電極に付着することになる。これにより、確実に吸着用電極50に吸着した異物160を回収することができる。なお、異物160の回収は、回収用電極60を用いなくても、X−Yステージ70の端部に所定の回収領域を設け、吸着用電極50と対向させてから単純に吸着用電極50への通電を切り、静電引力を消滅させるだけでも可能である。しかしながら、異物160がきちんと所定の回収領域に落下しなかったり、また回収に時間を要したりするおそれがあるので、本実施例のように回収用電極60を備えた荷電粒子線装置200として構成する方がより好ましい。
このように、回収用電極60を設けることにより、異物160の量が多くても、試料150上から異物160を継続的に吸着除去することが可能となる。また、回収用電極60の静電引力により、確実かつ迅速に吸着用電極50に付着した異物160を回収することができる。
図8は、正帯電状態にある異物160を、回収用電極60で回収する状態を示した側面図である。図8において、ステージ70の端部に回収用電極60が設けられ、回収用電極制御ユニット65の電源の負端子に接続されている。また、対物レンズの異物160に最も近い電極41の外周部には吸着用電極50が設けられ、吸着用電極制御ユニット55の電源の負端子に接続されている。また、吸着用電極制御ユニット55は、電源接続をオン・オフ可能なスイッチSW1を備え、回収用電極制御ユニット65も同様に、電源接続をオン・オフ切り替え可能なスイッチSW2を備えている。
異物160が正に帯電している場合には、吸着用電極50は負に帯電され、異物160を吸着している。この状態で、吸着用電極制御ユニット55のスイッチSW1をオフにして吸着用電極50の帯電を切り、同時に回収用電極制御ユニット65のスイッチSW2をオンとし、回収用電極60を負に帯電させる。これにより、異物160に作用する静電引力は、上向きの力から下向きの力に切り換わり、異物160は回収用電極60に回収吸着される。
次に、図9乃至図11を用いて、異物160が負帯電の場合の異物除去方法における、一連の異物除去工程について説明する。
図9は、負帯電の場合の異物検出工程を示した側面図である。図9において、構成要素は図5に示した構成要素と同様であるので、その説明を省略する。
図9において、異物160に電子ビームが照射される。異物160の二次電子放出率は、この場合は1よりも小さく、負帯電となる。図9においては、3個の電子が入射し、2個の電子しか放出せず、異物160内の電子が増加して負に帯電してゆく状態が示されている。この場合も、試料150は異物160とは異なる固有の二次電子放出率を有し、この相違により画像コントラストを取得し、異物160の存在位置と帯電情報を知ることができる。なお、吸着用電極制御ユニット55は、異物160が負に帯電しているという情報に基づいて、吸着用電極50を正に帯電させる電源接続制御を実行する。
図10は、異物160が負帯電の場合の吸着工程を示した側面図である。図10において、構成要素は図9と同様であるので、その説明を省略する。
図10において、試料150上の異物160が、ステージ70の移動により、吸着用電極50に接近する位置に移動してゆき、異物160が吸着用電極50に対向する直下の位置に来たときに、吸着用電極55は正に帯電され、負に帯電した異物160を静電引力により吸着する。
図11は、異物160が負帯電の場合の回収工程を示した側面図である。図11において、構成要素は図8と同様であるが、吸着用電極制御ユニット55の電源極性と、回収用電極制御ユニット65の電源極性が反対となっている点のみが異なっている。
図11において、ステージ70の移動により、ステージ70の端部に設けられた回収用電極60は吸着用電極50と対向する位置まで接近する。そして、異物160が負帯電であるのに対し、吸着用電極50は吸着用電極制御ユニット55により正に帯電され、異物160を吸着している。ここで、吸着用電極制御ユニット55のスイッチSW3をオフにして吸着用電極50の正帯電を切るとともに、回収用電極制御ユニット65のスイッチSW4をオンにし、回収用電極65を正に帯電させる。これにより、負帯電の異物160は、静電引力により回収用電極60に回収吸着される。
このように、異物160が負帯電の場合には、吸着用電極50及び回収用電極60を正に帯電できるように制御すれば、異物160を試料150から吸着除去できるとともに、吸着した異物160を回収して、異物の吸着除去工程を繰返すことができる。
次に、図12及び図13を用いて、吸着用電極50の種々の態様について説明する。
図12は、対物レンズ40の試料150に最も近接して配置された電極41の底部を示した底面図である。図12において、電極41の周囲を、吸着用電極50が円環状に囲むように配置されている。このように、異物検出工程においては中央の電極41で対物レンズとしての機能を果たし、異物吸着工程においては、検出した異物160を電極41の外側に設けられた吸着用電極50に対向する位置に移動させるようにすれば、異物160の帯電極性に関わらず、吸着用電極50の帯電による異物検出工程への影響を最小限にすることができる。
図13は、図12とは異なる態様の電極41の底部を示した底面図である。図13において、電極41の周囲全体ではなく、電極41の周囲に放射状に吸着用電極50aを設けた点において、図12の態様とは異なっている。吸着用電極50の面積は減少するが、このような態様であっても、異物160を吸着除去することができる。電極41の面積をより大きく残したため、吸着用電極50aの帯電による異物吸着時においても、中央で行われている異物検出工程での影響が更に小さくなる。
次に、図14及び図15を用いて、回収用電極60の今まで説明した実施例とは異なる態様例について説明する。
図14は、回収用電極60aに直接的に電圧を印加せず、電子ビームにより帯電する回収用電極60aの態様を示した側面図である。図14において、異物160は正帯電であり、吸着用電極50は正に帯電されて異物160を吸着している状態が示されている。回収用電極60aは、その表面が、二次電子放出効率が1以下の材料で構成されている。このような材料で構成された回収用電極60aに電子ビームを照射すると、回収用電極60aは負帯電となる。
図15は、回収用電極60aが電子ビームの照射により負帯電となる材料を用いた場合の、回収工程を示した側面図である。図14において、電子ビームの照射により負帯電となった回収用電極60は、ステージ70の移動により、吸着用電極50の直下に移動される。この状態で、吸着用電極50への負帯電のための通電を切れば、回収用電極60aは負帯電となっているため、正帯電の異物160は、回収用電極60aに吸着回収される。
このように、回収用電極に二次電子放出率が1より小さい材料を用いることにより、回収電極用制御ユニット65を設けることなく、回収用電極60aによる正帯電の異物160の回収を行うことができる。
なお、異物160が負帯電の場合には、回収用電極60aの二次電子放出率が1より大きい材料を用いることにより、同様に異物160を回収することができる。
次に、図16乃至図18を用いて、異物160の帯電が正帯電と負帯電の両方あり得る場合に対応できる態様の荷電粒子線装置200a、200bについて説明する。
図16は、正帯電吸着用電極51及び負帯電吸着用電極52の双方を備えた態様の荷電粒子線装置200aを示した図である。図16において、対物レンズ40のステージ70に最も近い電極41の外周部には、正帯電異物吸着用電極51と負帯電異物吸着用電極52の双方が設けられており、負帯電異物吸着用電極52の外側に正帯電異物吸着用電極51が配置されている。また、ステージ70の外側端部には、片側に正帯電異物回収用電極61が設けられ、他方に負帯電異物回収用電極62が設けられている。そして、吸着用電極50は、吸着用電極制御用ユニット55に接続されているが、正帯電異物吸着用電極51は電源56の負電極に接続され、負帯電異物吸着用電極52は電源57の正電極に接続されている。また、正帯電異物回収用電極61は電源66の負電極に接続され、負帯電異物回収用電極62は電源67の正電極に接続されている。
このように、正負両方の吸着用電極51、52を備え、電源56、57により正負いずれの電位も供給できるような構成としておけば、試料150上の異物160の帯電状態が正帯電であっても、負帯電であっても対応することができる。また、異物160が正帯電のものと負帯電のものと混在している場合であっても、対応することができる。
つまり、異物160が吸着用電極50bに接近してきたときに、異物160の帯電状態に応じて、異物160が正帯電のときには正帯電異物吸着用電極51を電源56により負に帯電させて異物160を吸着し、異物160が負帯電のときには、負帯電吸着用電極52を電源57により正に帯電させて異物160を吸着すればよい。
また、回収用電極60aについても、正帯電の異物160を正帯電用吸着電極51が吸着しているときには、ステージ70の移動により正帯電異物回収用電極66が対向したときに正帯電異物吸着用電極51への負の帯電を切るとともに、正帯電回収用電極61を電源66により負に帯電させれば、正帯電の異物160を回収することができる。同様に、負帯電の異物160が負帯電異物吸着用電極52に吸着しているときには、負帯電異物回収用電極62が対向したときに、負帯電異物吸着用電極52への正帯電を切り、負帯電異物回収用電極62を電源67により正帯電となるようにすれば、負帯電の異物160を回収することができる。
このように、正帯電異物用吸着電極51及び負帯電異物吸着用電極52の双方を有する吸着用電極50bと、正帯電異物回収用電極61及び負帯電異物回収用電極62の双方を有する回収用電極60aを適用すれば、異物160の帯電状態に関わらず、異物160を吸着除去及び回収できる荷電粒子線装置200aとすることができる。
図17は、図16とは異なる回収用電極60bを備えた荷電粒子線装置200bを示した斜視図である。図17において、X−Yステージ70の外側端部に回収用電極60bが設けられている点は図16と同様であるが、正帯電異物回収用電極61と負帯電異物回収用電極62が、隣接して配置されている点で異なっている。回収用電極60bの帯電は、回収用電極制御ユニット65で制御されるが、正帯電異物回収用電極61は電源66の負電極に接続され、負帯電異物回収用電極62は電源67の正電極に接続されている。
異物回収工程において、X−Yステージ70の移動により、回収用電極60bが吸着用電極50に対向する直下の位置に来たときに、吸着された異物160の帯電極性に応じて正帯電異物回収用電極61又は負帯電異物回収用電極62のいずれかを帯電するようにし、異物160の帯電極性が正負いずれの場合であっても異物160を回収することができる。
なお、異物160の帯電極性は、異物検出手段95から送られてきた帯電情報に基づいて把握され、回収用電極制御ユニット65により制御されてよい。
図18は、図16の態様の吸着用電極50bと図17の態様の回収用電極60bを組み合わせた態様の荷電粒子線装置200cを示した側面図である。
図18において、吸着用電極50bは、正帯電異物吸着用電極51と負帯電異物吸着用電極52の双方が径方向に隣接して備えられている。一方、回収用電極60bも、正帯電異物回収用電極61と負帯電異物回収用電極62が隣接して備えられている。また、正帯電異物吸着用電極51は電源56の負電極に接続され、負帯電異物吸着用電極52は電源57の正電極に接続されている。同様に、正帯電異物回収用電極61は電源66の負電極に接続され、負帯電異物回収用電極62は電源67の正電極に接続されている。
このような構成であっても、ステージ70の移動により、異物160が正帯電の場合であっても、負帯電の場合であっても、適切に吸着除去及び回収することができる。なお、これらの正帯電異物吸着用電極51と負帯電異物吸着用電極52との配置関係や、正帯電異物回収用電極61と負帯電異物回収用電極62との配置関係は、適宜入れ替えて変更してもよい。
図18においては、吸着用電極50、50a、50bは対物レンズ40の試料150に最も近い電極41の外側に配置され、回収用電極60、60a、60bもやはりステージ70の外側に配置された例が示されているが、これらの配置は、両者が対向して接近した位置関係を取れる限り、種々の変形が可能である。
図7乃至図18を用いて説明したように、本実施例によれば、ステージ70上に回収用電極60、60a、60bを設けているから、試料150上の異物の観測及び計測のためにステージ70を移動させる動作の途中で吸着用電極50、50a、50bに付着した異物160を回収することができる。よって、異物160の回収のために、特別な動作や機構を必要としない。また、かかる構成により、周期的に吸着用電極50、50a、50bから異物160を回収することが可能となるので、吸着用電極50、50a、50bは周期的に清浄な状態を取り戻すことができる。従って、吸着用電極50、50a、50bに付着した異物がウエハ等の試料150上に再度落下することを防ぐことができる。
また、本実施例に係る荷電粒子線装置200、200a、200b、200cでは、ウエハ等の試料150上の観測及び計測を行いながら異物160の回収を行うが、回収後にもう一度、回収効果の確認のための観測及び計測を行うことができる。また、これらの一連の動作は、予め用意されたプログラム又はレシピに従って自動的に行われることも可能であるし、オペレータが直接操作しても構わない。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
本発明を適用した実施例に係る荷電粒子線装置200の全体構成図である。 試料150上にあるゴミ等の異物を検出する異物検出工程を示した斜視図である。 異物検出工程の後、X−Yステージ70を移動させる工程を示した図である。 検出された異物160が、吸着用電極50に吸着される工程を示した図である。 異物160が正帯電となる場合の異物検出工程を示した図である。 正帯電の異物160を吸着用電極50で吸着した状態を示した図である。 異物回収工程を実行している状態を示した斜視図である。 正帯電の異物160を、回収用電極60で回収する状態を示した側面図である。 負帯電の場合の異物検出工程を示した側面図である。 異物160が負帯電の場合の吸着工程を示した側面図である。 異物160が負帯電の場合の回収工程を示した側面図である。 対物レンズ40の電極41の底部を示した底面図である。 図12とは異なる態様の電極41の底部を示した底面図である。 電子ビームにより帯電する回収用電極60aの態様を示した側面図である。 回収用電極60aが負帯電の場合の回収工程を示した側面図である。 正帯電吸着用電極51及び負帯電吸着用電極52の双方を備えた荷電粒子線装置200aを示した図である。 図16とは異なる回収用電極60bを備えた荷電粒子線装置200bを示した斜視図である。 図16の態様の吸着用電極50bと図17の態様の回収用電極60bを組み合わせた態様の荷電粒子線装置200cを示した側面図である。
符号の説明
10 電子銃
20 一次電子光学系
21 アパーチャ
22、81 レンズ
30 E×Bフィルタ
40 対物レンズ
41、42 電極
50、50a、50b 吸着用電極
51 正帯電異物吸着用電極
52 負帯電異物吸着用電極
55 吸着用電極制御ユニット
56、57、66、67 電源
60、60a、60b 回収用電極
61 正帯電異物回収用電極
62 負帯電異物回収用電極
65 回収用電極制御ユニット
70 ステージ
71 ステージ制御用ユニット
75 防振台
80 二次電子光学系
90 帯電情報取得手段
91 検出器
92 記憶手段
95 異物検出手段
100 真空筐体
110 ゲート弁
120 予備環境室
130 ドライポンプ
131 ターボ分子ポンプ
140 フープ
150 試料
160 異物
200、200a、200b、200c 荷電粒子線装置

Claims (11)

  1. 荷電粒子線が照射される試料表面上の異物を除去する異物除去方法であって、
    試料表面の帯電情報を取得する工程と、
    取得した前記帯電情報に基づいて、前記試料表面上の異物を検出する工程と、
    試料を水平方向に移動させる工程と、
    前記試料表面に対向し、近接して配置された吸着用電極が、前記異物の帯電極性と異なる極性に帯電され、接近する前記異物を静電吸着する工程と、を有することを特徴とする異物除去方法。
  2. 前記吸着用電極は、前記試料に対向し、近接して配置された対物レンズの一部に組み込まれて配置され、前記異物を静電吸着しないときは前記対物レンズと同電位に帯電されていることを特徴とする請求項1に記載の異物除去方法。
  3. 前記吸着用電極に対向して設けられた回収用電極を、前記異物の帯電極性と異なる極性に帯電させるとともに、前記吸着用電極の帯電を切ることにより、前記異物を前記回収用電極に吸着する異物回収吸着工程を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の異物除去方法。
  4. 前記回収用電極は、前記荷電粒子線の照射により、前記異物の帯電極性と異なる極性に帯電する材料からなり、
    前記回収用電極の帯電は、前記回収用電極に予め前記荷電粒子線を照射することにより行われることを特徴とする請求項3に記載の異物除去方法。
  5. 前記異物の帯電極性は、正帯電であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の異物除去方法。
  6. 前記異物の帯電極性は、負帯電であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の異物除去方法。
  7. 荷電粒子線が照射される試料表面上の異物を除去する荷電粒子線装置であって、
    試料を水平移動可能に載置するステージと、
    前記試料表面の帯電情報を取得する帯電情報取得手段と、
    前記帯電情報に基づいて、前記試料表面上の異物を検出する異物検出手段と、
    前記ステージと対向して設けられた吸着用電極とを有し、
    該吸着用電極は、前記ステージの移動により前記試料表面上の前記異物が接近してきたときに、前記異物の帯電極性と異なる極性に帯電され、前記異物を静電吸着することを特徴とする荷電粒子線装置。
  8. 前記試料表面に近接して設けられ、複数の電極を有する対物レンズを有し、
    前記吸着用電極は、前記複数の電極の最も前記試料表面に近い電極の一部に組み込まれて配置され、該電極とは独立して電圧の印加が可能であることを特徴とする請求項7に記載の荷電粒子線装置。
  9. 前記吸着用電極は、円環状に配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の荷電粒子線装置。
  10. 前記吸着用電極は、放射状に配置されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の荷電粒子線装置。
  11. 前記ステージは、前記異物と異なる極性に帯電可能な回収用電極を備えたことを特徴とする請求項7乃至10にいずれか一項に記載の荷電粒子線装置。
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