JP2009003629A - Icカードホルダ - Google Patents
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Abstract
【課題】ICカードに格納されている固有情報を無線にて読み取る読取手段を備えたICカードホルダにおいて、携帯性を確保しつつ不正な読み取りを防止することが可能なICカードホルダを提供する。
【解決手段】電子キー2のコントローラ部31が固有情報の不正な読み取りを検知した場合、同コントローラ部31は、妨害電波を発生させて固有情報の無線通信を妨害する。このため、免許証1を例えば導電性のシールドにて覆わなくても、免許証1に格納されている固有情報がスキミング装置等によって読み取られてしまうことを防止することができる。
【選択図】図4
【解決手段】電子キー2のコントローラ部31が固有情報の不正な読み取りを検知した場合、同コントローラ部31は、妨害電波を発生させて固有情報の無線通信を妨害する。このため、免許証1を例えば導電性のシールドにて覆わなくても、免許証1に格納されている固有情報がスキミング装置等によって読み取られてしまうことを防止することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、ICカードホルダに関する。
従来、例えば特許文献1に示されるようなICカードホルダが提案されている。このICカードホルダは、非接触型のICカードが装着されるカード装着部と、該ICカード内に設けられたアンテナコイルとの間で通信可能な読み取りコイルとを備えている。また、このICカードホルダは、ICカードに格納されている固有情報に基づいてユーザ認証を行う認証装置(外部装置)との間で通信可能なLF送信アンテナ及びRF受信アンテナを備えている。
認証装置から送信された固有情報の読み取りを要求する旨の無線信号をICカードホルダのRF受信アンテナが受信すると、ICカードホルダの読み取りコイルからICカードへ固有情報の出力(送信)を要求する旨の要求信号が送信される。ICカードは、前記要求信号を受けてアンテナコイルに発生する起電力により起動するとともに、アンテナコイルから前記固有情報を含む応答信号を送信する。そして、ICカードホルダの読み取りコイルがICカードからの応答信号を受信すると、ICカードホルダのLF送信アンテナからICカードに格納された固有情報を含む無線信号が送信される。認証装置は、この送信されてきた無線信号に含まれる固有情報に基づいてユーザ認証を行う。
特開2005−128601号公報
ところで、上述したように、非接触型のICカードは、機械的に接続されていないICカードホルダとの間で通信が可能となっている。このため、所有者が固有情報の提供を意図しない読取装置(スキミング装置)がICカードの通信可能範囲内に配置されると、該不正な読取装置によりICカードの固有情報が不正に読み取られてしまう虞がある。このような不正な読取装置によって固有情報が不正に読み取られてしまうことを防止する手法として、例えば導電性のシールドにてICカードを覆うといったことが考えられる。しかし、ICカードをシールドで覆った場合、固有情報の読み取りの際に読み取りコイルが発生する電磁界(電波)がシールドに吸収されてしまい、これにより、固有情報の読み取りが困難になるとともに、電源が消耗してしまう虞があり、好ましくない。なお、このような事態を防止するために、例えば読み取りコイルからシールドを十分に離間させるといったことが考えられるが、このような構成とすると、ICカードホルダが大型化する。ICカードホルダは、所有者が所持するものであることから、携帯性の点で上述したようなシールドの採用は好ましくない。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、装着されたICカードに格納されている固有情報を無線にて読み取る読取手段を備えたICカードホルダにおいて、携帯性を確保しつつ不正な読み取りを防止することが可能なICカードホルダを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、非接触型のICカードが装着されるカード装着部と、該カード装着部に装着されたICカードに格納されている固有情報を無線にて読み取る読取手段と、該読取手段にて読み取った前記固有情報を含む無線信号を外部へ送信する送信手段と、前記読取手段の通信状態に基づいて前記読取手段とは異なる不正な読取手段による前記固有情報の不正な読み取りを検知する検知手段と、該検知手段が不正な読み取りを検知した場合に、前記不正な読取手段による前記固有情報の読み取りを妨害する読取妨害手段とを備えたICカードホルダであることをその要旨とする。
本発明によれば、検知手段が不正な読取手段による固有情報の不正な読み取りを検知した場合には、読取妨害手段により固有情報の無線通信が妨害される。このため、ICカードを例えば導電性のシールドにて覆わなくても、ICカードに格納されている固有情報が不正な読取手段(スキミング装置等)によって読み取られてしまうことを防止することができる。よって、ICカードに格納されている固有情報を無線にて読み取る読取手段を備えたICカードホルダにおいて、携帯性を確保しつつ不正な読み取りを防止することができる。
また、請求項2に記載の発明は、前記読取手段は、前記ICカードへ前記固有情報の出力を要求する旨の要求信号を送信する要求信号送信手段と、前記ICカードからの前記固有情報を含む応答信号を受信する応答信号受信手段とを備え、前記検知手段は、前記要求信号送信手段が前記要求信号を送信していない状態で前記応答信号受信手段が前記応答信号を受信した場合に、前記不正な読取手段による前記固有情報の不正な読み取りが行われていると判断することをその要旨とする。
本発明によれば、検知手段は、要求信号送信手段が要求信号を送信していない状態で応答信号受信手段が応答信号を受信した場合、言い換えれば、不正な読取手段からの固有情報の出力を要求する旨の要求信号に基づいてICカードから送信された応答信号を応答信号受信手段が受信した場合に、不正な読取手段による固有情報の不正な読み取りが行われていると判断する。このため、不正な読取手段がICカードに固有情報の出力を要求した場合には、読取妨害手段により不正な読取手段による固有情報の読み取りが妨害される。よって、ICカードを例えば導電性のシールドにて覆わなくても、ICカードに格納されている固有情報が不正な読取手段(スキミング装置等)によって読み取られてしまうことを防止することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記読取妨害手段は、妨害電波を発生させて前記不正な読取手段による前記固有情報の読み取りを妨害することをその要旨とする。
本発明によれば、読取妨害手段が発生する妨害電波により、不正な読取手段による固有情報の読み取りを妨害することができる。
本発明によれば、読取妨害手段が発生する妨害電波により、不正な読取手段による固有情報の読み取りを妨害することができる。
また、請求項4に記載の発明は、前記読取妨害手段は、前記不正な読取手段から送信された前記固有情報の出力を要求する旨の不正な要求信号、及び、該不正な要求信号に基づく前記ICカードからの前記固有情報を含む不正な応答信号の少なくとも一方を負荷変調して、前記不正な読取手段による前記固有情報の読み取りを妨害することをその要旨とする。
本発明によれば、読取妨害手段が不正な読取手段から送信された固有情報の出力を要求する旨の不正な要求信号を負荷変調することにより、該不正な要求信号をICカードが受信することを好適に防止することができる。また、読取妨害手段が不正な要求信号に基づくICカードからの固有情報を含む不正な応答信号を負荷変調することにより、該不正な応答信号を不正な読取手段が受信することを好適に防止することができる。このため、不正な読取手段による固有情報の読み取りを妨害することができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記読取手段による前記固有情報の読み取りを禁止する状態と前記読取手段による前記固有情報の読み取りを許可する状態とを切り替えるべく操作される禁止操作入力部を備え、前記読取手段は、前記禁止操作入力部が前記固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されている場合、前記固有情報を読み取らないことをその要旨とする。
本発明によれば、禁止操作入力部が固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されている場合、読取手段は固有情報を読み取らない。このため、禁止操作入力部を操作することによりICカードホルダの所有者が任意で、ICカードホルダによる固有情報の読み取りを禁止することができる。よって、所有者が固有情報の提供を意図していない状態においてICカードホルダを介して固有情報が読み取られてしまうことを好適に防止することができる。
本発明によれば、装着されたICカードに格納されている固有情報を無線にて読み取る読取手段を備えたICカードホルダにおいて、携帯性を確保しつつ不正な読み取りを防止することが可能なICカードホルダを提供することができる。
以下、本発明を車両の電子キーシステムに適用した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、電子キーシステムは、搭乗者が所持するICカードとしての免許証1が装着されるICカードホルダとしての電子キー2と、車両Vに配置される管理装置3とを有して構成されている。電子キー2は、管理装置3と相互無線通信を行う。管理装置3には、ドア錠を施解錠するドアロック装置4、エンジンの駆動を制御するエンジン制御部5、及び表示装置6が接続されている。
図1に示すように、電子キーシステムは、搭乗者が所持するICカードとしての免許証1が装着されるICカードホルダとしての電子キー2と、車両Vに配置される管理装置3とを有して構成されている。電子キー2は、管理装置3と相互無線通信を行う。管理装置3には、ドア錠を施解錠するドアロック装置4、エンジンの駆動を制御するエンジン制御部5、及び表示装置6が接続されている。
図1に示すように、管理装置3の通信制御装置7は、コンピュータユニットによって構成されている。通信制御装置7は、不揮発性のメモリ7aを備え、そのメモリ7aには、車両Vに対応する電子キー2固有のIDコードが記憶されている。
通信制御装置7には、送信回路8及び受信回路9が電気的に接続されている。また、通信制御装置7には、ドアロック装置4、エンジン制御部5、及び表示装置6が電気的に接続されている。通信制御装置7は、電子キー2に対して前記IDコード及び免許証1に格納されている固有情報を含む無線信号(固有情報応答信号)の出力を要求する旨の固有情報要求信号S1を送信回路8に出力する。送信回路8は、通信制御装置7から出力された固有情報要求信号S1を電子キー2側で受信可能な所定周波数(LF帯)の電波に変調し送信アンテナ8aから車両Vの周辺に出力する。これにより、車両Vの周辺に電子キー2との間で相互無線通信が可能な通信エリアが形成される。受信回路9は、電子キー2から送信された、前記IDコード及び免許証1に格納されている固有情報を含む固有情報応答信号S2を、受信アンテナ9aを介して受信する。そして、受信回路9は、固有情報応答信号S2をパルス信号に復調して通信制御装置7に出力する。
通信制御装置7は、受信回路9が受信した固有情報応答信号S2に含まれるIDコードとメモリ7aに記憶されているIDコードとを照合し、それらが一致した場合に電子キー2との間の相互認証が成立したと判断する。通信制御装置7は、電子キー2との間の相互認証が成立したことを条件にして、ドアロック装置4にドア錠の施解錠を許可したり、エンジン制御部5にエンジンの始動を許可する旨の制御信号を出力したりする。ドアロック装置4は、ドア錠の施解錠が許可された状態において、前記通信制御装置7からドア錠を解錠する旨の制御信号が入力されるとドア錠を解錠し、前記通信制御装置7からドア錠を施錠する旨の制御信号が入力されるとドア錠を施錠する。エンジン制御部5は、前記通信制御装置7からエンジンの始動が許可された状態においてエンジン始動操作が行われるとエンジンを始動させる。すなわち、エンジン制御部5は、通信制御装置7からエンジンの始動を許可する旨の制御信号が入力されていない状態にあっては、たとえエンジン始動操作が行われたとしてもエンジンを始動させない。
また、通信制御装置7は、電子キー2との相互認証が成立した状態において電子キー2が操作されたりエンジンの始動操作が行われたりした場合、車両Vの使用履歴として、前記受信回路9が受信した固有情報応答信号S2に含まれる前記固有情報と該固有情報を受信した日時とを関連付けてメモリ7aに記憶する。通信制御装置7は、該メモリ7aに記憶した使用履歴を、車両Vの車室内に設けられた液晶ディスプレイ等の表示装置6に表示する。
次に、免許証1について説明する。図1示すように、免許証1は、非接触型のICカードであり、その内部には、電子キー2との間で無線通信を行うためのアンテナコイル11が設けられている。また、免許証1には、その所有者の住所、氏名、運転免許の種類等の固有情報を記憶する記憶部12と該記憶部12に記憶した固有情報の読み出しを制御する制御部13とが設けられている。記憶部12及び制御部13は、1つのICチップから構成されている。
アンテナコイル11は、後述する電子キー2のカード通信アンテナ28から送信される無線信号の送信周波数(例えば、13.56MHz)に共振するように設定されている。アンテナコイル11は、電子キー2からの無線信号を受けて(カード通信アンテナ28と誘導結合することにより)発生する起電力を、制御部13に出力する。制御部13は、アンテナコイル11が無線信号を受信している間に同アンテナコイル11に発生する起電力に基づいて動作する。また、アンテナコイル11は、電子キー2からの固有情報の出力を要求する旨の要求信号S3を受信し、この受信した要求信号S3を図示しない復調回路により復調して制御部13に出力する(図4参照)。制御部13は、復調された要求信号S3を受けて記憶部12に記憶された固有情報を読み出し、該固有情報を含む無線信号(応答信号S4)を発生させるための変調指示信号を図示しない変調回路に出力する。この変調回路は、制御部13から出力された変調指示信号に基づいてアンテナコイル11にて受信した要求信号(搬送波)S3を負荷変調することにより、固有情報を含む応答信号S4(負荷変調信号)を生成する(図4参照)。この固有情報を含む応答信号S4は、アンテナコイル11を通じて無線にて送信される。
次に、電子キー2について説明する。図1に示すように、電子キー2の筐体2aは、直方体状に形成されている。電子キー2には、免許証1を挿入可能としたカード装着部としてのカード挿入部21が設けられている。図1において電子キー2の下端面には、カード挿入部21の挿入口21aが電子キー2の左右方向に延びるスリット状に形成されている。カード挿入部21には、同カード挿入部21に挿入された免許証1に当接することで検知信号を出力するスイッチ等のカード検知部22が設けられている。また、電子キー2の裏面において、カード挿入部21に対応する部分には、電子キー2の下端側に開口する略U字状の切り欠き部23が設けられている(図2参照)。この切り欠き部23を通じて、カード挿入部21に挿入された免許証1をスライドさせて取り出すことが可能となっている。
電子キー2の表面において、右上側の隅部には、施錠ボタン24aと解錠ボタン24bとが電子キー2の上下方向に並んで設けられている。これらボタン24a,24bを操作することにより、ドア錠を施解錠することが可能となっている。
また、電子キー2の表面において、下側中央部分には、禁止操作入力部としてのスライドスイッチ25が設けられている。スライドスイッチ25は、免許証1に格納されている固有情報の読み取りを禁止する状態(OFF)と固有情報の読み取りを許可する状態(ON)とを切り替えるべく所有者により操作される。スライドスイッチ25は、所有者による前記スライドスイッチ25の操作に応じた操作信号を出力する。
電子キー2の裏面において、右側端部には、バッテリー収容部26が設けられている。バッテリー収容部26には、電子キー2を動作させるための電源を供給するボタン電池26aが収容されている(図3参照)。
図2に示すように、電子キー2の内部には、車両Vに設けられた管理装置3(図1参照)との間で無線通信を行うためのLF送信アンテナ27a及びRF受信アンテナ27b、並びに免許証1との間で無線通信を行うための読取手段としてのカード通信アンテナ28、並びに回路基板29が設けられている。なお、RF受信アンテナ27bは、回路基板29上に設けられ、カード通信アンテナ28は、電子キー2の筐体2aにモールドされている。回路基板29には、電子キー2を統括的に制御する制御回路30が設けられている。LF送信アンテナ27a、RF受信アンテナ27b及びカード通信アンテナ28は、制御回路30に接続されている。
図4に示すように、制御回路30は、読取妨害手段及び検知手段を構成するコントローラ部31を備えている。コントローラ部31には、メモリ32が接続されている。メモリ32には、管理装置3に記憶されたIDコードに対応する電子キー2固有のIDコードが記憶されている。
コントローラ部31には、前記カード検知部22が接続されている。コントローラ部31は、前記カード検知部22から出力された検知信号に基づいて、カード挿入部21に免許証1が挿入されているか否かを判断する。
また、コントローラ部31には、前記施錠ボタン24a及び解錠ボタン24bがそれぞれ接続されている。施錠ボタン24aが操作されると、コントローラ部31は、該施錠ボタン24aが操作された旨の施錠操作信号を後述するLF送信部34へ出力する。また、解錠ボタン24bが操作されると、コントローラ部31は、解錠ボタン24bが操作された旨の解錠操作信号をLF送信部34へ出力する。
また、コントローラ部31には、RF受信部33を介して前記RF受信アンテナ27bが接続されている。また、コントローラ部31には、LF送信部34を介して前記LF送信アンテナ27aが接続されている。また、コントローラ部31には、カードリーダ部35を介して前記カード通信アンテナ28が接続されている。
RF受信部33は、RF受信アンテナ27bが受信した管理装置3からの固有情報要求信号S1を復調し、コントローラ部31に出力する。RF受信部33から固有情報要求信号S1が入力されると、コントローラ部31は、前記カード検知部22からの検知信号に基づいて、カード挿入部21に免許証1が挿入されているか否かを判断する。そして、カード挿入部21に免許証1が挿入されていると判断した場合、コントローラ部31は、免許証1に格納されている固有情報の出力を要求する旨の要求信号S3をカードリーダ部35に出力する。
LF送信部34は、コントローラ部31から出力されたIDコード及び固有情報を含む固有情報応答信号S2を変調し、LF送信アンテナ27aから管理装置3に送信する。また、LF送信部34は、コントローラ部31から出力された前記施錠操作信号又は解錠操作信号を変調しLF送信アンテナ27aから管理装置3に送信する。施錠ボタン24aが操作された旨の施錠操作信号を受信すると、管理装置3の通信制御装置7は、ドア錠の施錠を要求する旨の制御信号をドアロック装置4に出力する。これにより、ドア錠が施錠される。また、解錠ボタン24bが操作された旨の解錠操作信号を受信すると、通信制御装置7は、ドア錠の解錠を要求する旨の制御信号をドアロック装置4に出力する。これにより、ドア錠が解錠される。
カードリーダ部35は、コントローラ部31に接続された要求信号送信手段としての送信部35a及び応答信号受信手段としての受信部35bを備えている。送信部35a及び受信部35bは、それぞれカード通信アンテナ28に接続されている。送信部35aは、コントローラ部31から入力された固有情報の出力を要求する旨の要求信号S3を免許証1のアンテナコイル11により受信可能な信号、すなわちアンテナコイル11の共振回路と共振するような送信周波数(例えば、13.56MHz)を有する信号に変調し、カード通信アンテナ28から免許証1に送信する。受信部35bは、カード通信アンテナ28が受信した免許証1からの前記固有情報を含む応答信号S4を復調し、コントローラ部31に出力する。
図4に示すように、管理装置3からの固有情報要求信号S1を受信すると、コントローラ部31は、カード検知部22からの検知信号に基づいてカード挿入部21に免許証1が挿入されているか否かを判断する。そして、カード挿入部21に免許証1が挿入されていると判断した場合、コントローラ部31は、固有情報の出力を要求する旨の要求信号S3を免許証1に送信する。この要求信号S3に対する免許証1からの応答信号S4を受信すると、コントローラ部31は、メモリ32に記憶したIDコードと受信した応答信号S4に含まれる固有情報とを含む固有情報応答信号S2を、管理装置3に送信する。電子キー2からの固有情報応答信号S2を受信すると、管理装置3は、受信した固有情報応答信号S2に含まれるIDコードと、通信制御装置7のメモリ7aに記憶したIDコードとを照合する。そして、これらが一致した場合、管理装置3は、ドアロック装置4にドア錠の施解錠を許可する制御信号や、エンジン制御部5にエンジンの始動を許可する旨の制御信号を出力する。また、管理装置3は、前述したように、この状態において電子キー2が操作されたりエンジンの始動操作が行われたりした場合、受信した固有情報応答信号S2に含まれる固有情報と該固有情報応答信号S2を受信した日時とを関連付けてメモリ7aに記憶し、前記表示装置6に表示可能な状態とする。これにより、車両Vの所有者は、表示装置6に表示された使用履歴に基づいて車両Vが不正に使用されていないか否かを確認することが可能となる。
また、コントローラ部31は、カードリーダ部35の通信状態に基づいて、カードリーダ部35とは異なる不正な読取手段(スキミング装置等)による固有情報の不正な読み取りを検知する。詳しくは、コントローラ部31は、カード通信アンテナ28が要求信号S3を送信していない状態で、カード通信アンテナ28が免許証1からの応答信号S4を受信した場合に、不正な読取手段による固有情報の不正な読み取りが行われていると判断する。そして、固有情報の不正な読み取りが行われていると判断した場合、コントローラ部31は、カード通信アンテナ28を通じて応答信号S4と混信し易い妨害電波を発生させて、不正な読取手段による固有情報の読み取りを妨害する。
また、コントローラ部31には、前記スライドスイッチ25が接続されている。コントローラ部31は、スライドスイッチ25から出力された操作信号に基づいて、固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されているのか、固有情報の読み取りを許可する状態に設定されているのかを判断する。そして、スライドスイッチ25が固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されている場合、コントローラ部31は、前記免許証1に対する固有情報の出力を要求する旨の要求信号S3をカードリーダ部35の送信部35aに出力しないようになっている。すなわち、スライドスイッチ25が固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されている場合、コントローラ部31は、免許証1の固有情報を読み取らない。
次に、電子キー2のスライドスイッチ25が固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されていない状態において、免許証1が装着された電子キー2を所持した搭乗者が該電子キー2に対応する車両Vに近づいた場合の電子キー2の作用について説明する。
図5(a)に示すように、電子キー2を所持した搭乗者が車両Vの周辺に形成された通信エリア内に侵入すると、電子キー2は、管理装置3の通信制御装置7から送信された固有情報要求信号S1を受信し、固有情報の出力を要求する旨の要求信号S3を免許証1に送信する。要求信号S3を受信した免許証1は、固有情報を含む応答信号S4を電子キー2に送信する。免許証1からの応答信号S4を受信した電子キー2は、該応答信号S4に含まれる固有情報を読み出し、電子キー2のIDコード及び読み出した固有情報を含む固有情報応答信号S2を、管理装置3に送信する。このため、免許証1の通信可能距離に関わらず、固有情報の通信が可能となる。
固有情報応答信号S2を受信した管理装置3では、通信制御装置7により固有情報応答信号S2に含まれるIDコードと通信制御装置7のメモリ7aに記憶されているIDコードとが照合される。そして、電子キー2との間の相互認証が成立した状態において搭乗者が電子キー2の施錠ボタン24aを操作すると、ドア錠が施錠される。また、この状態において、搭乗者が電子キー2の解錠ボタン24bを操作すると、ドア錠が解錠される。また、この状態において、搭乗者がエンジン始動操作を行うと、エンジンが始動する。このとき、管理装置3は、固有情報応答信号S2に含まれる前記固有情報と該固有情報を受信した日時とを、車両Vの使用履歴としてメモリ7aに記憶し、表示装置6に表示する。この使用履歴により、車両Vの所有者は、車両Vが不正に使用されていないか否かを確認することが可能となる。
次に、電子キー2のスライドスイッチ25が固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されている状態において、免許証1が装着された電子キー2を所持した搭乗者が該電子キー2に対応する車両Vに近づいた場合の電子キー2の作用について説明する。この場合においても、電子キー2は、管理装置3の通信制御装置7から送信された固有情報要求信号S1を受信する。しかしながら、スライドスイッチ25が固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されているため、同電子キー2のコントローラ部31は、免許証1の固有情報を読み取らない。このため、例えば搭乗者が固有情報の提供を意図していない読取装置からの固有情報要求信号S1を電子キー2が受信した場合に、電子キー2を介して免許証1の固有情報が読み取られてしまうことを、好適に防止することができる。
次に、免許証1が装着された電子キー2の周辺に免許証1のアンテナコイル11と誘導結合可能な通信手段を備えた不正な読取手段としてのスキミング装置40が配置された場合の電子キー2の作用について説明する。
図5(b)に示すように、電子キー2を所持した搭乗者がスキミング装置40の通信エリア内に侵入すると、免許証1は、スキミング装置40からの不正な読み取り要求信号(以下、スキミング信号という)S5を受信する。スキミング信号S5を受信した免許証1は、該スキミング信号S5に基づく起電力により動作し、固有情報を含む応答信号S4を送信する。このとき、電子キー2のカード通信アンテナ28は、スキミング装置40からのスキミング信号S5に基づく免許証1からの応答信号S4を受信する。このため、電子キー2のカード通信アンテナ28は、要求信号S3を送信していないにも関わらず、免許証1からの応答信号S4を受信することとなり、電子キー2のコントローラ部31は、不正な読み取りが行われていると判断する。したがって、電子キー2から応答信号S4と混信し易い妨害電波S6が発生し、スキミング装置40によって免許証1の固有情報が読み取られてしまうことを好適に防止することができる。
上記したように、本実施の形態によれば、以下の効果を有する。
(1)電子キー2のコントローラ部31がスキミング装置40による固有情報の不正な読み取りを検知した場合、同コントローラ部31は、妨害電波S6を発生させて固有情報の無線通信を妨害する。このため、免許証1を例えば導電性のシールドにて覆わなくても、免許証1に格納されている固有情報がスキミング装置40によって読み取られてしまうことを防止することができる。よって、免許証1に格納されている固有情報を無線にて読み取るカード通信アンテナ28を備えた電子キー2において、携帯性を確保しつつ不正な読み取りを防止することができる。
(1)電子キー2のコントローラ部31がスキミング装置40による固有情報の不正な読み取りを検知した場合、同コントローラ部31は、妨害電波S6を発生させて固有情報の無線通信を妨害する。このため、免許証1を例えば導電性のシールドにて覆わなくても、免許証1に格納されている固有情報がスキミング装置40によって読み取られてしまうことを防止することができる。よって、免許証1に格納されている固有情報を無線にて読み取るカード通信アンテナ28を備えた電子キー2において、携帯性を確保しつつ不正な読み取りを防止することができる。
(2)電子キー2のコントローラ部31は、カードリーダ部35の送信部35aが要求信号S3を送信していない状態で受信部35bが応答信号S4を受信した場合、言い換えれば、スキミング装置40からの固有情報の出力を要求する旨の要求信号(スキミング信号S5)に基づいて免許証1から送信された応答信号S4を受信部35bが受信した場合に、スキミング装置40による固有情報の不正な読み取りが行われていると判断する。このため、スキミング装置40が免許証1に固有情報の出力を要求した場合には、妨害電波S6によりスキミング装置40による固有情報の読み取りが妨害される。よって、免許証1を例えば導電性のシールドにて覆わなくても、免許証1に格納されている固有情報がスキミング装置40によって読み取られてしまうことを防止することができる。また、電子キー2の携帯性も確保される。
(3)スライドスイッチ25が固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されている場合、カードリーダ部35は、固有情報を読み取らない。このため、スライドスイッチ25を操作することにより所有者が任意で、電子キー2による固有情報の読み取りを禁止することができる。よって、所有者が固有情報の提供を意図していない状態において電子キー2を介して固有情報が読み取られてしまうことを好適に防止することができる。
(4)通信制御装置7は、車両Vの使用履歴として、前記受信回路9が受信した固有情報応答信号S2に含まれる固有情報と該固有情報を受信した日時とを関連付けてメモリ7aに記憶し、該使用履歴を表示装置6に表示する。このため、車両Vの所有者は、表示装置6に表示される使用履歴に基づいて車両Vが不正に使用されていないか否かを確認することが可能となる。
(5)電子キー2設けられたLF送信アンテナ27aから免許証1の固有情報を送信するようにしたため、免許証1に格納された固有情報の通信可能範囲を拡大することができる。このため、例えば免許証1の固有情報を読み取る読取装置を車両V側に設け該読取装置を介して免許証1の固有情報を車両Vの管理装置3に提供するようにした場合と比較して、免許証1の利便性が向上する。
(6)電子キー2に免許証1を装着することにより同免許証1に格納されている固有情報がスキミング装置40によって読み取られてしまうことを防止することができるため、免許証1に固有情報の出力を認証させるためのパスワードを設定しなくてもよい。このため、免許証1に格納されている固有情報を利用する際にパスワードを入力する手間を省くことが可能となり、免許証1の利便性が向上する。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、電子キー2のコントローラ部31は、カードリーダ部35の送信部35aが要求信号S3を送信していない状態でカードリーダ部35の受信部35bが応答信号S4を受信した場合に、スキミング装置40による固有情報の不正な読み取りが行われていると判断するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、電子キー2に、スキミング装置40から免許証1に送信されるスキミング信号S5を受信する受信アンテナを設け、該受信アンテナが不正な読取装置から送信されるスキミング信号S5を受信した場合に、スキミング装置40による固有情報の不正な読み取りが行われていると判断するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、電子キー2のコントローラ部31は、カードリーダ部35の送信部35aが要求信号S3を送信していない状態でカードリーダ部35の受信部35bが応答信号S4を受信した場合に、スキミング装置40による固有情報の不正な読み取りが行われていると判断するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、電子キー2に、スキミング装置40から免許証1に送信されるスキミング信号S5を受信する受信アンテナを設け、該受信アンテナが不正な読取装置から送信されるスキミング信号S5を受信した場合に、スキミング装置40による固有情報の不正な読み取りが行われていると判断するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、免許証1からの応答信号S4と混信し易い妨害電波S6を発生させてスキミング装置40が応答信号S4を受信することを妨害するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、図6に示すように、スキミング装置40から送信されるスキミング信号S5と混信し易い妨害電波S7を発生させ、免許証1が該スキミング信号S5を受信することを妨害すれば、該スキミング信号S5に基づくアンテナコイル11からの免許証1の起電力が発生しなくなり、スキミング装置40が応答信号S4を受信することを妨害することができる。なお、この場合、電子キー2に、スキミング装置40から免許証1に送信されるスキミング信号S5を受信する受信アンテナを設ければ、免許証1から応答信号S4が送信されてしまうことを好適に防止することができる。
・上記実施の形態ではカード通信アンテナ28で妨害電波S6を発生させるようにしたが、該カード通信アンテナ28とは異なる他の妨害電波発生回路を設けてもよい。
・上記実施の形態では、コントローラ部31は、妨害電波S6を発生させて固有情報の無線通信を妨害するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、図7に示すように、カード通信アンテナ28の内部インピーダンスの値をランダムに変更するなど、免許証1に対するスキミング信号S5及び免許証1からの応答信号S4の少なくとも何れか一方を負荷変調し、この負荷変調信号が免許証1又はスキミング装置40へ送られるようにすることで、固有情報の無線通信を妨害するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、コントローラ部31は、妨害電波S6を発生させて固有情報の無線通信を妨害するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、図7に示すように、カード通信アンテナ28の内部インピーダンスの値をランダムに変更するなど、免許証1に対するスキミング信号S5及び免許証1からの応答信号S4の少なくとも何れか一方を負荷変調し、この負荷変調信号が免許証1又はスキミング装置40へ送られるようにすることで、固有情報の無線通信を妨害するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、免許証1からの応答信号S4がスキミング装置40に受信されることを妨害して、スキミング装置40による固有情報の不正な読み取りを妨害するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、免許証1からの応答信号S4がスキミング装置40に受信されることと、スキミング装置40からのスキミング信号S5が免許証1に受信されることとを妨害して、スキミング装置40による固有情報の不正な読み取りを妨害するようにしてもよい。この場合、スキミング装置40からのスキミング信号S5が免許証1に受信されることを、妨害電波S6により妨害し、免許証1からの応答信号S4がスキミング装置40に受信されることを、該応答信号S4を負荷変調することにより妨害してもよい。また、スキミング装置40からのスキミング信号S5が免許証1に受信されることを、該スキミング信号S5を負荷変調して妨害し、免許証1からの応答信号S4がスキミング装置40に受信されることを、妨害電波S7により妨害してもよい。また、スキミング装置40からのスキミング信号S5が免許証1に受信されること、及び、免許証1からの応答信号S4がスキミング装置40に受信されることを、妨害電波S6,S7により妨害してもよい。また、スキミング装置40からのスキミング信号S5が免許証1に受信されること、及び、免許証1からの応答信号S4がスキミング装置40に受信されることを、スキミング信号S5及び応答信号S4をそれぞれ負荷変調することにより妨害してもよい。
・上記実施の形態では、固有情報の読み取りを禁止する状態と固有情報の読み取りを許可する状態とを切り替えるべく操作されるスライドスイッチ25を設けたが、省略してもよい。
・上記実施の形態では、外部から送信される無線信号から電源電圧を生成する所謂受動型のICカード(免許証1)を採用したが、バッテリーを備えた所謂能動型のICカードを採用してもよい。
・上記実施の形態では、本発明を電子キーシステムに採用したが、このような態様に限定されない。本発明のICカードホルダを、例えば、ICカードとしてのキャッシュカードに格納された固有情報に基づいて所有者を特定する管理装置を備えた金融システムや、ICカードとしての社員証に格納された固有情報に基づいて施設への立ち入りを認証する認証装置を備えた認証システムに採用してもよい。なお、固有情報の出力の際にパスワードの入力が要求されるICカードがICカードホルダに装着される場合は、ICカードに対応するパスワードをICカードホルダに予め記憶してICカードからの固有情報の読み出すようにすればよい。
・上記実施の形態では、免許証1がカード挿入部21に挿入されたことを検知するためのカード検知部22を設けたが、省略してもよい。
・上記実施の形態では、管理装置3の通信制御装置7は、電子キー2のIDコードに基づいてドアロック装置4にドア錠の施解錠を許可する旨の制御信号やエンジン制御部5にエンジンの始動を許可する旨の制御信号を出力するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、通信制御装置7に車両Vの利用が許可された搭乗者の固有情報に対応する照合情報を記憶する。そして、固有情報応答信号S2に含まれる電子キー2のIDコード及び免許証1の固有情報が通信制御装置7に記憶されているIDコード及び照合情報と一致した場合に、制御信号を出力するようにしてもよい。このようにすれば、電子キー2のIDコードと免許証1の固有情報とに基づいて相互認証が行われるため、セキュリティ性が向上する。
・上記実施の形態では、管理装置3の通信制御装置7は、電子キー2のIDコードに基づいてドアロック装置4にドア錠の施解錠を許可する旨の制御信号やエンジン制御部5にエンジンの始動を許可する旨の制御信号を出力するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、通信制御装置7に車両Vの利用が許可された搭乗者の固有情報に対応する照合情報を記憶する。そして、固有情報応答信号S2に含まれる電子キー2のIDコード及び免許証1の固有情報が通信制御装置7に記憶されているIDコード及び照合情報と一致した場合に、制御信号を出力するようにしてもよい。このようにすれば、電子キー2のIDコードと免許証1の固有情報とに基づいて相互認証が行われるため、セキュリティ性が向上する。
・上記実施の形態では、電子キー2は、IDコードと免許証1の固有情報とを管理装置3の通信制御装置7に送信するようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、電子キー2は、IDコードのみを通信制御装置7に送信するようにしてもよい。この場合、電子キー2側に車両Vの利用が許可された搭乗者の固有情報に対応する照合情報を記憶する。そして、電子キー2のコントローラ部31で免許証1の固有情報と照合情報とを照合し、固有情報と照合情報とが一致した場合に、電子キー2から通信制御装置7にIDコードを出力するようにする。このようにすれば、車両Vの利用が許可された搭乗者の免許証1が電子キー2に装着された場合にのみ、電子キー2からIDコードが出力されるため、セキュリティ性が向上する。
・上記実施の形態では、通信制御装置7のメモリ7aに使用履歴を記憶するようにしたが、このような態様に限定されず、電子キー2のメモリ32に使用履歴を記憶するようにしてもよい。
・上記実施の形態では、管理装置3からの固有情報要求信号S1を受信するRF受信部33を設け、管理装置3からの固有情報要求信号S1を受信した場合に固有情報を読み取るようにしたが、このような態様に限定されない。例えば、RF受信部33を省略し、管理装置3から送信された要求信号に対する免許証1からの応答信号を電子キーにて受信する。そして、同電子キー2が該応答信号に含まれる固有情報を読み出して、読み出した固有情報を含む固有情報応答信号を送信するようにしてもよい。
次に、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)請求項1〜5の何れか1項に記載のICカードホルダにおいて、前記読取手段は、前記不正な読取手段から送信された前記ICカードへ前記固有情報の出力を要求する旨の不正な要求信号を受信する不正信号受信手段を備え、前記検知手段は、前記不正信号受信手段が前記不正な要求信号を受信した場合に、前記不正な読取手段による前記固有情報の不正な読み取りが行われていると判断することを特徴とするICカードホルダ。本発明によれば、検知手段は、不正信号受信手段が不正な要求信号を受信した時点で不正な読取手段による前記固有情報の不正な読み取りが行われていると判断する。このため、不正信号受信手段が不正な要求信号を受信した時点で、妨害手段によって不正な読取手段による固有情報の読み取りを妨害することができる。
(イ)請求項1〜5の何れか1項に記載のICカードホルダにおいて、前記読取手段は、前記不正な読取手段から送信された前記ICカードへ前記固有情報の出力を要求する旨の不正な要求信号を受信する不正信号受信手段を備え、前記検知手段は、前記不正信号受信手段が前記不正な要求信号を受信した場合に、前記不正な読取手段による前記固有情報の不正な読み取りが行われていると判断することを特徴とするICカードホルダ。本発明によれば、検知手段は、不正信号受信手段が不正な要求信号を受信した時点で不正な読取手段による前記固有情報の不正な読み取りが行われていると判断する。このため、不正信号受信手段が不正な要求信号を受信した時点で、妨害手段によって不正な読取手段による固有情報の読み取りを妨害することができる。
(ロ)請求項1〜5の何れか1項に記載のICカードホルダにおいて、外部から送信された、前記読取手段による前記ICカードの前記固有情報の読み取りを要求する旨の固有情報要求信号を受信する受信手段を備え、前記読取手段は、該固有情報要求信号に基づいて前記固有情報を無線にて読み取ることを特徴とするICカードホルダ。本発明によれば、外部から送信されたICカードの固有情報の読み取りを要求する旨の固有情報要求信号を受信する受信手段を設けたため、ICカードに格納された固有情報の通信可能範囲を拡大することができる。
1…ICカードとしての免許証、2…ICカードホルダとしての電子キー、21…カード装着部としてのカード挿入部、25…禁止操作入力部としてのスライドスイッチ、27a…送信手段としてのLF送信アンテナ、31…読取妨害手段及び検知手段としてのコントローラ部、35…読取手段としてのカードリーダ部、35a…要求信号送信手段としての送信部、35b…応答信号受信手段としての受信部、40…不正な読取手段としてのスキミング装置、S3…要求信号、S4…応答信号、S6,S7…妨害電波。
Claims (5)
- 非接触型のICカードが装着されるカード装着部と、
該カード装着部に装着されたICカードに格納されている固有情報を無線にて読み取る読取手段と、
該読取手段にて読み取った前記固有情報を含む無線信号を外部へ送信する送信手段と、
前記読取手段の通信状態に基づいて前記読取手段とは異なる不正な読取手段による前記固有情報の不正な読み取りを検知する検知手段と、
該検知手段が不正な読み取りを検知した場合に、前記不正な読取手段による前記固有情報の読み取りを妨害する読取妨害手段と
を備えたことを特徴とするICカードホルダ。 - 請求項1に記載のICカードホルダにおいて、
前記読取手段は、前記ICカードへ前記固有情報の出力を要求する旨の要求信号を送信する要求信号送信手段と、前記ICカードからの前記固有情報を含む応答信号を受信する応答信号受信手段とを備え、
前記検知手段は、前記要求信号送信手段が前記要求信号を送信していない状態で前記応答信号受信手段が前記応答信号を受信した場合に、前記不正な読取手段による前記固有情報の不正な読み取りが行われていると判断することを特徴とするICカードホルダ。 - 請求項1又は2に記載のICカードホルダにおいて、
前記読取妨害手段は、妨害電波を発生させて前記不正な読取手段による前記固有情報の読み取りを妨害することを特徴とするICカードホルダ。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載のICカードホルダにおいて、
前記読取妨害手段は、前記不正な読取手段から送信された前記固有情報の出力を要求する旨の不正な要求信号、及び、該不正な要求信号に基づく前記ICカードからの前記固有情報を含む不正な応答信号の少なくとも一方を負荷変調して、前記不正な読取手段による前記固有情報の読み取りを妨害することを特徴とするICカードホルダ。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載のICカードホルダにおいて、
前記読取手段による前記固有情報の読み取りを禁止する状態と前記読取手段による前記固有情報の読み取りを許可する状態とを切り替えるべく操作される禁止操作入力部を備え、
前記読取手段は、前記禁止操作入力部が前記固有情報の読み取りを禁止する状態に設定されている場合、前記固有情報を読み取らないことを特徴とするICカードホルダ。
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JP2007162728A JP2009003629A (ja) | 2007-06-20 | 2007-06-20 | Icカードホルダ |
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JP2011022664A (ja) * | 2009-07-13 | 2011-02-03 | Fujitsu Ltd | 電子機器 |
-
2007
- 2007-06-20 JP JP2007162728A patent/JP2009003629A/ja active Pending
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