JP2009002862A - 移動ステージ装置 - Google Patents
移動ステージ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009002862A JP2009002862A JP2007165442A JP2007165442A JP2009002862A JP 2009002862 A JP2009002862 A JP 2009002862A JP 2007165442 A JP2007165442 A JP 2007165442A JP 2007165442 A JP2007165442 A JP 2007165442A JP 2009002862 A JP2009002862 A JP 2009002862A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mirror
- stage
- moving
- axis direction
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Machine Tool Units (AREA)
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
【課題】本発明は、移動ステージの位置決めに用いるミラーの変形を防止し、振動を抑制して精密な位置決めを可能にすることを目的とする。
【解決手段】本発明は、ステージ202に搭載したミラー302を、ミラー容器306に貯めた液体にその一部を浸し、浮力によってミラー302の変形を防止すると同時に、周りの液体によりミラー302の振動振幅を小さくする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、ステージ202に搭載したミラー302を、ミラー容器306に貯めた液体にその一部を浸し、浮力によってミラー302の変形を防止すると同時に、周りの液体によりミラー302の振動振幅を小さくする。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動ステージ装置において、ステージの位置をレーザ干渉計等の光計測器で測定するときに用いるミラーをステージ上に設置する構造に関するものである。
レーザ干渉計を使用した移動ステージ装置では、位置決めする対象の位置をこれに取り付けたミラーが反射する光で測定する。この測定方法は、半導体製造装置や精密加工装置でよく使われている。
この移動ステージ装置は、位置決めする対象の変位量によって、使用するミラーの形状はその反射面が横長になることが多い。
図2は、従来例の移動ステージ装置を示したものである。
ベース210は、二本のレール208を有する。下側のステージ206は、レール208に乗ってベース210上を一方向に行き来移動する。
下側のステージ206は、二本のレール204を有する。このレール204は、ベース210のレール208と直交するように配置される。上側のステージ202はレール204に乗って下側のステージ206上を一方向に行き来移動する。
上側のステージ202は、下側のステージ206と上側のステージ202の移動により、縦横に移動できる。
上側のステージ202は、ミラー212、216を有する。ミラー212、216は、2本の支持柱218で上側のステージ202上に保持される。
光計測器のレーザ干渉計222、226は、ベース210に設けられる。光計測器のレーザ干渉計222は、支持脚220にて支持される。光計測器のレーザ干渉計226は、支持脚224にて支持される。
レーザ干渉計222は、ミラー216の反射光を受光して下側のステージ206の移動による上側のステージ202の位置を測定する。ステージ206の移動方向をY軸方向とする。
レーザ干渉計226は、ミラー212の反射光を受光して上側のステージ202の移動による上側のステージ202の位置を測定する。ステージ202の移動方向をX軸方向とする。
二つの光計測器で、上側のステージ202のXY軸方向の移動位置を測定することができる。
さて、2本の支持柱218の間隔は、ベッセル点でミラー212、216を支持するよう、その間隔をミラー216または212の長さの0.55938倍となるようにし、自重による変形が最小になるようにしている。
レーザ干渉計222または226は、ステージ202,206が移動中に変化する干渉縞の明暗の頻度を観測して移動速度を割り出し、移動経過時間との積からステージ202の位置を決めている。
このミラー212,216について、特開平9−243316号公報(特許文献1)においては、ミラーの中央に穴を設けてミラーの軽量化を図り、加速力による変形を押さえると共に、ミラーの一部に溝を設けてミラー設置時に発生する応力がミラー全体に及ぶのを避ける技術が開示されている。
図2に示すように、ミラー212、216はその2カ所を支柱218にて支えられているが、その間の支持は何もない。
そのため、ステージ202がレール204に沿って移動するときに発生する加速力によってミラー212の中央付近に変形が生じ、ステージ202の移動中にはレール204に向く方向の位置を誤検出してしまう。
また、ステージ202がレール204に沿って移動するときには、レール204方向の加速力の他にレール208方向の振動も発生するため、ミラー216が振動しステージ202のレール204方向の位置を誤検出してしまう。
この誤検出を小さくするために、ミラー212または216を太くして曲げ剛性を高くすることが行われているが、ミラーのコストアップとなり、長さが数メータとなる長いミラーではその製造が難しくなっている。
特許文献1に開示された技術では、ミラーそのものを太くしてこれに穴を空けなければならず、コストを抑えることが困難である。
また、穴を設けたミラー素材は、その穴付近の表面で表面に垂直な方向の剛性が変化するため、平面度を高く加工することが困難である。
本発明は、上記の課題に対処し、ミラーの剛性を高めるためにその断面を太くすることなく、ステージ移動中のミラーの振動を押さえてステージの正確な位置を検出可能な、長いミラーを備えた移動ステージ装置を低コストで提供することを目的としたものである。
上記課題を解決するために、本発明は、少なくとも一方向に移動できるステージと、計測用の光を反射するミラーを有し、ミラーが反射する反射光を受光して前記ステージの位置または傾きを測る移動ステージ装置において、ミラーに浮力を付与する浮力付与手段を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、浮力付与手段による浮力がミラーに掛かる重力を相殺し、ミラーが鉛直方向に変形することを小さく、または、無くすことができる。これにより、ミラーの断面積を小さく実現できるため、素材量を少なくしてミラーのコストを抑えることができる。
本発明の実施例に関して図面を引用して説明する。
図1に示す実施例1について述べる。
ベース210は、二本のレール208を有する。下側のステージ206は、レール208に乗ってベース210上を一方向に行き来移動する。
下側のステージ206は、二本のレール204を有する。このレール204は、ベース210のレール208と直交するように配置される。上側のステージ202はレール204に乗って下側のステージ206上を一方向に行き来移動する。
上側のステージ202は、下側のステージ206と上側のステージ202の移動により、縦横に移動できる。
ミラー302、304は、ミラー容器306、308に収納されて上側のステージ202に備えられる。ミラー容器306、308内には、ミラー302、304に浮力を付与する液体が溜まる。
このミラー容器306、308,液体は、ミラー302、304に浮力を付与する浮力付与手段になる。
ミラー容器306、308は、内底部に間隔を開けて設けた二つの支持柱ないし支持台(図示せず)を有する。この二つの支持柱ないし支持台に載置されたミラー302、304には、浮力付与手段の液体により浮力が付与される。
浮力付与手段による浮力がミラー302、304に掛かる重力を相殺し、ミラー302、304が鉛直方向に変形することを小さく、または、無くすことができる。
これにより、ミラー302、304の断面積を小さく実現できるため、素材量を少なくしてミラー302、304のコストを抑えることができる。
また、ミラーはその一部を液体に浸している。物体が液体中で振動するとき、振幅と振動数の積は物体を振動させる力の大きさに比例し、液体の粘性に逆比例することから、いずれの構成でも、液体に浸しているミラーの振動は、従来の構成で空気中に設置しているミラーより小さくなることは明らかであり、振動の影響が小さくなり高精度に測定可能という効果もある。
ミラー302、304は、上側の部位がミラー容器306、308の上側に覗かせる。この上側の部位が測定用の光が反射する反射面になる。この反射面は、ミラーの他部位に比べ、鏡として極めて高い仕上げ精度が要求される。
ミラー302、304は、液体よりも比重の小さい(軽い)セラミック含む材料(後述する)を使用して作られる。液体の浸漬するミラー302、304は、浮力付与手段の液体より全体に亘り浮力が作用する。
光計測器のレーザ干渉計222、226は、ベース210に設けられる。光計測器のレーザ干渉計222は、支持脚220にて支持される。光計測器のレーザ干渉計226は、支持脚224にて支持される。
レーザ干渉計222は、ミラー304の反射光を受光して下側のステージ206の移動による上側のステージ202の位置や傾き等を測定する。ステージ206の移動方向をY軸方向とする。
レーザ干渉計226は、ミラー302の反射光を受光して上側のステージ202の移動による上側のステージ202の位置を測定する。ステージ202の移動方向をX軸方向とする。
二つの光計測器で、上側のステージ202のXY軸方向の移動位置を測定することができる。
なお、不図示の二つの支持柱ないし支持台の間隔は、ベッセル点でミラー212、216を支持するよう、その間隔をミラー302または304の長さの0.55938倍となるようにし、自重による変形が最小になるようにしている。
レーザ干渉計222または226は、ステージ202,206が移動中に変化する干渉縞の明暗の頻度を観測して移動速度を割り出し、移動経過時間との積からステージ202の位置を決めている。
ミラー302、304は、ミラー302、304が支えられる支点のところ(二つの支持柱ないし支持台に接するところ)を除いてミラー容器306、308と接触しない状態に保たれ、ミラーとミラー容器の隙間に前記液体が介在する。
この液体の介在により、ミラー302、304はミラー容器306、308に対して大部分が非接触になる。このため、ミラー302、304は、二つの支持柱ないし支持台に傾きが生じることなく、正規の姿勢が保たれるように置かれので、測定精度が向上する。
レーザ干渉計222または226は、ステージ202が移動中に変化する干渉縞の明暗の頻度を観測して移動速度を割り出し、移動経過時間との積からステージ202の位置を決めている。
図3、図4に示す実施例2について述べる。
図4は、ミラーと断面したミラー容器を正面方向から見た図である。図3は、図4のA−A断面である。
ミラー容器306内には、浮力付与手段としての液体314が溜まる。この液体314中にミラー302の一部が浸されている。ミラー302は、液体314中にあって、ミラー容器306の内底に設けた二つのホルダ312に固定される。
二つのホルダ312は、液体314中に浸漬するように置かれる。二つのホルダ312に固定されるところを除いて、ミラー容器306とミラー302の隙間に液体314が全域に亘り介在する。
ミラー302は二つのホルダ312で固定されているが、液体314の浮力を受けるので、ミラー302に掛かる重力は相殺され、ミラー302が鉛直方向に変形することを小さく、または、無くすことができる。
また、ミラー302は、ミラー容器306の内側壁面に複数個設けた突起316によっても固定され、ミラー容器306中でステージ202の移動時の加速力で倒れないようにしている。
ミラー302は、それが熱膨張で変形するのを避けるために主にガラス材、密度が2.5グラム毎立法センチメートル前後の材料で製作されることが多い。
液体314としては、例えば、ポリタングステン酸ナトリウム(3Na2WO4−9WO3−H2O)水溶液を使うことができる。水だけの液体を使用することもできる。
例えば、ミラー302の密度が2.5グラム毎立法センチメートルでその断面形状が直方体、液体314としてポリタングステン酸ナトリウム水溶液の比重が3.09を使用したとする。
この場合には、ミラー302は液体314中にその高さの80%程度が沈んだ状態で釣り合うことになる。
この状態は、ミラー302の形状のうち、長さと水平方向の大きさには依存しないため、ミラー302の断面形状の水平方向のサイズを小さくしてミラー302の体積を小さくすれば、長いミラーであっても少ない材料で製作することができ、コストを下げることができる。
なお、ポリタングステン酸ナトリウム水溶液以外であっても、塩化亜鉛溶液等比重が高い液体であれば、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
液体314の比重が、ミラー302の密度よりも小さい場合では、ミラー302が重力によって鉛直方向下向きに変形するが、ホルダ312をベッセル点配置とすることで、この変形を最小にすることがきる。
さて、液体314に浸かったミラー302の部分は、良好な光反射が期待できなので位置測定には用いることはできない。
そこで、図4に示すように、ミラー302の底に浮力物体402を追加して取付け、ミラー302をより少ない材料で製作できるようにしたものである。
但し、浮力物体402は、その鉛直方向のサイズ(厚さ)が一様になるようにする。浮力物体402として、例えばポリプロピレン樹脂(比重0.9)を使うと、この部分をガラス材で作るのに比べて、ミラー302を浮かべる浮力をより効果的に使うことができる。
浮力物体402は、ポリスチレンを発泡させたものを成型して製作しても同様の効果を得ることができ、この場合、浮力物体402とミラー302が接する部分に多少の凸凹があっても材質が柔らいためその凸凹はつぶれて平坦になり、ミラー302の形状精度を悪くすることなく浮力物体402を簡単に製作できるという特色がある。
なお、図4には、図3と同様に、ミラー容器306の内側壁面に複数個設けた突起316を備えることにより、ミラー容器306中でステージ202の移動時の加速力でミラーが倒れないようにすることができる。
この構成では、ミラー302を製造するときの材料をさらに少なくすることができ、ミラー302のコストを下げることができる。
図5に示す実施例3について述べる。
この実施例は、図3または図4で述べたミラー302の固定支持とは別の固定を提示するものである。
ミラー302は、その両端面をホルダ502で支持されている。
この構成では、ホルダ502がミラー302を支持する時に発生する保持力をミラー302の長手方向にのみ作用する。この長手方向の保持力により、ミラー302の変形を小さくできるという特色がある。
すなわち、ミラーを2点で支持する場所を、ミラーの両端面とし、液体の密度をミラーの素材に近づけることで、ミラーの変形を小さくすると共に、ミラーの支持によって発生する応力が光を反射する面の平面度を高精度に保つことができる。
また、ミラーが浮力で浮くようにした場合には、ミラーが液面から上に浮かぶ面積が広くすることも可能となり、光を当てるアライメント調整が容易になるという効果もある。
なお、図5には、図3と同様に、ミラー容器306の内側壁面に突起316を備えることにより、ミラー容器306中でステージ202の移動時の加速力でミラー302が倒れないようにすることができる。
図6、図7に示す実施例4について述べる。
図6は、ミラーとミラー容器を斜め正面方向から見た図である。図7は、図6のB−B断面である。
まず、ミラー302を固定支持するミラー支持手段について説明する。
ミラー容器602は、図7に示すように支点用隆起6081を有する。この支点用隆起6081は、ミラー容器602の長手方句に間隔を開けて二箇所に設ける。二箇所以上設けることも可能である。ミラー302は、支点用隆起6081に載せて底から支えられる。
ミラー支持手段は、支点用隆起6081、ミラー押さえであるミラー固定ボルト608、ミラー302に設けた上下に貫通するボルト挿通穴6085、押さえスプリング6082、傘座金6083、平座金6084が含まれる。
ミラー押さえであるミラー固定ボルト608が、ボルト挿通穴6085に通される。ミラー固定ボルト608の下先端に設けた螺子部が、支点用隆起6081に設けた螺子穴にねじ込まれる。
ミラー固定ボルト608の頭部である上側には、挿入された押さえスプリング6082、傘座金6083、平座金6084が備わる。ミラー302は、上面のボルト挿通穴6085の周りに円錐形状の座金穴が設けられる。
ミラー302は、ミラー固定ボルト608のねじ込みにより、ミラー容器602の支点用隆起6081に固定支持される。このミラー固定ボルト608による締め付け固定支持は、極めて軽く行う。スプリング6082を介在したのは、締め付け力を軽くするためである。
ミラー302は、スプリング6082を用いた軽い締め付け固定支持が行われるので、反射面に歪みが生じず、良好な測定精度が保たれる。
また、ミラー302は、ミラー支持手段のミラー固定ボルトにより固定されているので、ステージの移動にともなう振動でより位置ずれが生ずることがなく、精度の良い測定が行われる。
さらに、液体314による浮力はミラー302に掛かる重力と相殺される程度であるので、スプリング6082を用いた軽い締め付けでもミラー302が浮き上がるような変動は生じない。このため、精度の良好な測定は維持される。
また、ミラーを支点用隆起6081による2点で支持する場所をベッセル点とすることで、浮力がミラーに掛かる重力の一部を相殺する場合であってもミラーの変形を小さくすることがでる。
次にミラー容器の壁面の凹凸について説明する。
図6(a)は、ミラー容器602と、これに満たした液体314、ミラー容器602中で液体314にその一部を浸したミラー302を示している。
ミラー容器602の内側でミラー302に対向する面は、その全周にわたって凸604、凹606を交互に配置している。
凸604は、その先端がミラー302に接触して形状精度を悪化させないよう隙間をあけるが、この隙間はミラー302の振動振幅よりも大きくする。隙間は0.1mm程度である。
ミラー302と凹606や凸604の間は液体314で満たされる。凹606の部分の液深さはミラー302の底面までの位置までと同じにする。
液深さを、凹606で囲まれてミラー302の壁面に接する液体314の長さの3倍以上にすれば、凹606で囲まれた部分の液体314の振動周波数を高く保つことができ、振動を原因とする測定誤差を小さくすることができる。
また、この部分で保持する液体量が多いほど、熱容量も大きくなるため、ミラー302の振動エネルギーを吸収した液体314の温度上昇幅を抑えることができる。
凸604は、ステージ202の移動時の加速力によって液体314が移動しても、凹606に囲まれた液体314の液表面が移動して凹606からこぼれないようにしている。
これは、液体314の液面高さの変化量は、加速度の大きさと凹606で囲まれてミラー302の壁面に接する液体314の長さに比例するからで、凹606によってこの長さを短くして、液面高さの変化を小さくしている。
ステージ202の加速度を大きくするときには、凹606でミラー302の壁面に接する液体314の長さを短くするような構造とすればよい。
また、ミラー容器の壁面に凸凹を設け、ミラーとミラー容器の間に凸凹が存在するようにすることにより、ステージがミラーの長手方向に移動する際に発生する加速度でミラー容器内の液体が移動しないようにしている。
さらに、ステージがミラーの長手方向に移動するときに発生する加速度によってミラー容器内部でミラーを浮かべる液体がこの方向で逆向きに移動するときに、液体がミラー容器からこぼれてしまうのを抑える効果があり、移動時の加速度が大きなステージであってもミラーを液体に浮かべてミラーの変形を小さくすることができる。
図8に示す実施例5について述べる。
この実施例5は、ミラー容器にミラーを納める溝穴を作る製法を示したものである。
図7(a)は、ミラー容器602となる素材に、凸604、凹606となるドリル穴703を加工した様子を示している。
穴703は、その配置が千鳥になるようにすれば、穴703の中の液体の振動がミラー302に伝わりこれが振動するとき、ミラー302の長手方向について、この振動がミラー302に与える力の配置幅が狭くなる。このため、ミラー302に発生する振動の周波数が高くなり、高精度に測定ができる効果がある。
なお、穴703を千鳥配置に形成することにより、凸凹は前記ミラーの光反射面と反対側の裏面とに対向する両ミラー容器壁面に設けられる。そして、両ミラー容器壁面の凸凹の並びが、光反射面の凸と裏面の凹が対向するように互い違いに配列されることになる。
図7(b)は、ミラー302を納める溝穴704をフライス加工する様子を示している。溝704の幅は、ミラー302の幅にこれの振動振幅を加えるよりも広くする。
図7(c)は、加工後のミラー302が収まる溝706を示しており、この深さは、ミラー302が液体314に沈む距離よりも深くするが、ミラー302の底面とミラー容器602の底面との隙間は狭くする。
これらの構造によって、この部分の液体314がステージ202の移動時の加速力によって移動する量が少なくなり、凹606内での液体314の液面変化が小さくなりこれよって発生する振動を抑えることができる。
また、ミラーを取り囲む液体が振動するときに、ミラーの長手方向について、この振動がミラーに与える力の配置幅が狭く、これによってミラーに発生する振動の周波数が高くなり、高精度に測定ができる効果がある。
上記実施例は、直交差する方向に移動できるステージに計測用の光を反射する二つのミラーを設けた移動ステージ装置に関して述べた。本発明は一方向に行き来するステージに一つのミラーを設けた移動ステージ装置にも適用可能である。
202…上側のステージ、204…レール、206…下側のステージ、208…レール、212…ミラー、216…ミラー、220…支持脚、222…レーザ干渉計(光計測器)、224…支持脚、226…レーザ干渉計(光計測器)、302…ミラー、304…ミラー、306…ミラー容器、308…ミラー容器、312…ホルダ、314…液体、316…突起、402…浮力物体、502…ホルダ、602…ミラー容器、604…凸、606…凹、608…ミラー固定ボルト、703…ドリル穴、704…溝穴、6085…ボルト挿通穴、6082…押さえスプリング、6083…傘座金、6084…平座金、6081…支点用隆起。
Claims (16)
- 直交差する方向に移動できるステージと、
計測用の光を反射するミラーを有し、
前記ミラーが反射する反射光を受光して前記ステージの位置または傾きを測る移動ステージ装置において、
前記ミラーに浮力を付与する浮力付与手段を設けたことを特徴とする移動ステージ装置。 - 直交差する方向に移動できるステージと、
計測用の光を反射するミラーを有し、
前記ミラーが反射する反射光を受光して前記ステージの位置または傾きを測る移動ステージ装置において、
前記ミラーが収まるミラー容器と、
前記ミラー容器に溜り、前記ミラーに浮力を付与する液体を有する移動ステージ装置。 - 直交差する方向に移動できるステージと、
計測用の光を反射するミラーを有し、
前記ミラーが反射する反射光を受光して前記ステージの位置または傾きを測る移動ステージ装置において、
前記反射光の反射する部位を覗かせたミラーを収めるミラー容器と、
前記ミラー容器に溜り、前記ミラーに浮力を付与する液体を有する移動ステージ装置。 - 請求項1〜3の何れかに記載された移動ステージ装置において、
間隔が開いた少なくとも二点の支点で前記ミラーを支持するミラー支持手段を有することを特徴とする移動ステージ装置。 - 請求項2〜4の何れかに記載された移動ステージ装置において、
前記液体が前記ミラーよりも比重が大きいことを特徴とする移動ステージ装置。 - 直交差する方向に移動できるステージと、
前記ステージの移動方向に平行に延在し、計測用の光を反射するミラーを有し、
前記ミラーが反射する反射光を受光して前記ステージの位置または傾きを測る移動ステージ装置において、
前記ミラーに浮力を付与する液体を溜め、前記ミラーが収まるミラー容器を備え、
前記ミラー容器は、前記ミラーの延在方向に沿って延在するミラー容器壁面に上下方向に延びた複数の凸凹を設けたことを特徴とする移動ステージ装置。 - 請求項6記載の移動ステージ装置において、
前記凸凹は前記ミラーの光反射面と反対側の裏面とに対向する両ミラー容器壁面に設け、
前記両ミラー容器壁面の前記凸凹の並びが、前記光反射面の凸と前記裏面の凹が対向するように互い違いに配列されていることを特徴とする移動ステージ装置。 - 請求項5を除く請求項1〜8の何れかに記載された移動ステージ装置において、
前記ミラーは、前記液体に潜る下側部位が液体よりも比重が小さいことを特徴とする移動ステージ装置。 - 直交差する方向に移動できるステージと、
前記ステージの移動方向に平行に延在し、計測用の光を反射するミラーを有し、
前記ミラーが反射する反射光を受光して前記ステージの位置または傾きを測る移動ステージ装置において、
前記ミラーに浮力を付与する液体を溜め、前記ミラーが収まるミラー容器と、
前記ミラーを上下に貫通するボルト挿通穴と、
前記ボルト挿通穴に通され、上端側で前記ミラーを押さえ、下端側が前記ミラー容器の底側に固定されるミラー固定ボルトを備える移動ステージ装置。 - 請求項9に記載された移動ステージ装置において、
前記ミラー固定ボルトが固定されるところの前記ミラー容器の底側部位には、前記ミラーを底から支える支点用隆起を設けたことを特徴とする移動ステージ装置。 - 請求項9に記載された移動ステージ装置において、
前記ミラー固定ボルトの上側には、前記ミラーを上側から弾性的に押さえる押さえスプリングを設けたことを移動ステージ装置。 - 直交差する方向に移動できるステージと、
前記ステージの移動方向に平行に延在し、計測用の光を反射するミラーを有し、
前記ミラーが反射する反射光を受光して前記ステージの位置または傾きを測る移動ステージ装置において、
前記ミラーに浮力を付与する液体を溜め、前記ミラーが収まるミラー容器と、
前記浮力に抗して前記ミラーの浮き上がりを抑える浮上抑手段を有する移動ステージ装置。 - ベースと、
前記ベースに載置され、一方向(X軸方向)に移動をする下側のステージと、
前記下側のステージに載置され、前記X軸方向と直交する他方向(Y軸方向)に移動をする上側のステージと、
前記上側のステージに設けられ、前記X軸方向に沿って平行に延在するY軸方向のミラーと、
前記上側のステージに設けられ、前記Y軸方向に沿って平行に延在するX軸方向のミラーと、
前記ベースに設けられ、前記Y軸方向のミラーから反射してくる計測用の光を受光して前記上側のステージのY軸方向位置を測るY軸方向の光計測器と、
前記ベースに設けられ、前記X軸方向のミラーから反射してくる計測用の光を受光して前記上側のステージのX軸方向位置を測るX軸方向の光計測器を有する移動ステージ装置において、
前記X・Y軸方向の両ミラーに浮力を付与する浮力付与手段を設けたことを特徴とする移動ステージ装置。 - ベースと、
前記ベースに載置され、一方向(X軸方向)に移動をする下側のステージと、
前記下側のステージに載置され、前記X軸方向と直交する他方向(Y軸方向)に移動をする上側のステージと、
前記ベースに設けられ、前記X軸方向に沿って平行に延在するY軸方向のミラーと、
前記ベースに設けられ、前記Y軸方向に沿って平行に延在するX軸方向のミラーと、
前記上側のステージに設けられ、前記Y軸方向のミラーから反射してくる計測用の光を受光して前記上側のステージのY軸方向位置を測るY軸方向の光計測器と、
前記上側のステージに設けられ、前記X軸方向のミラーから反射してくる計測用の光を受光して前記上側のステージのX軸方向位置を測るX軸方向の光計測器を有する移動ステージ装置において、
前記X・Y軸方向の両ミラーに浮力を付与する浮力付与手段を設けたことを特徴とする移動ステージ装置。 - 直交差する方向に移動できるステージと、
前記ステージの移動方向に平行に延在し、計測用の光を反射するミラーを有し、
前記ミラーが反射する反射光を受光して前記ステージの位置または傾きを測る移動ステージ装置において、
前記ミラーに浮力を付与する液体を溜め、前記ミラーが収まるミラー容器を備え、
前記ミラーを支える支点のところを除いてミラーは前記ミラー容器と接触しない状態に保たれ、ミラーとミラー容器の隙間に前記液体が介在することを特徴とする移動ステージ装置。 - 少なくとも一方向に移動できるステージと、
計測用の光を反射するミラーを有し、
前記ミラーが反射する反射光を受光して前記ステージの位置または傾きを測る移動ステージ装置において、
前記ミラーに浮力を付与する浮力付与手段を設けたことを特徴とする移動ステージ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007165442A JP2009002862A (ja) | 2007-06-22 | 2007-06-22 | 移動ステージ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007165442A JP2009002862A (ja) | 2007-06-22 | 2007-06-22 | 移動ステージ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009002862A true JP2009002862A (ja) | 2009-01-08 |
Family
ID=40319395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007165442A Pending JP2009002862A (ja) | 2007-06-22 | 2007-06-22 | 移動ステージ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009002862A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010258448A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Asml Netherlands Bv | 開放気泡プラスチック発泡体部品がある基板支持体を有するリソグラフィ装置 |
KR101291969B1 (ko) | 2011-11-30 | 2013-08-09 | 김덕후 | 부력에 의한 레이저 빔의 경로 변화를 이용한 동적 움직임 감지 장치 |
JP2015132542A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 株式会社荏原製作所 | レーザ測長器の反射鏡の支持構造 |
CN107686002A (zh) * | 2016-08-05 | 2018-02-13 | 台湾暹劲股份有限公司 | 位置校准机构及其应用的作业设备 |
TWI660400B (zh) * | 2013-12-13 | 2019-05-21 | 日商荏原製作所股份有限公司 | 頂板開關機構及檢查裝置 |
-
2007
- 2007-06-22 JP JP2007165442A patent/JP2009002862A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010258448A (ja) * | 2009-04-24 | 2010-11-11 | Asml Netherlands Bv | 開放気泡プラスチック発泡体部品がある基板支持体を有するリソグラフィ装置 |
US8400617B2 (en) | 2009-04-24 | 2013-03-19 | Asml Netherlands B.V. | Lithographic apparatus having a substrate support with open cell plastic foam parts |
KR101291969B1 (ko) | 2011-11-30 | 2013-08-09 | 김덕후 | 부력에 의한 레이저 빔의 경로 변화를 이용한 동적 움직임 감지 장치 |
TWI660400B (zh) * | 2013-12-13 | 2019-05-21 | 日商荏原製作所股份有限公司 | 頂板開關機構及檢查裝置 |
JP2015132542A (ja) * | 2014-01-14 | 2015-07-23 | 株式会社荏原製作所 | レーザ測長器の反射鏡の支持構造 |
CN107686002A (zh) * | 2016-08-05 | 2018-02-13 | 台湾暹劲股份有限公司 | 位置校准机构及其应用的作业设备 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009002862A (ja) | 移動ステージ装置 | |
US7107846B2 (en) | Capacitance type acceleration sensor | |
JP5469340B2 (ja) | シート状ガラスを測定するための装置及び方法 | |
US9057608B2 (en) | Simple type dual axes optoelectronic level | |
EP2251635A2 (en) | Probe for three-dimensional shape measuring apparatus and three-dimensional shape measuring apparatus. | |
ITRM980416A1 (it) | Dispositivo di isolamento di onde sismiche | |
EP1949030A2 (en) | Slope level | |
TW201625954A (zh) | 掃描探針顯微鏡 | |
US20230369095A1 (en) | Substrate holder and method for producing a substrate holder for bonding | |
JP6430874B2 (ja) | 測定方法 | |
JPH06123631A (ja) | 力学量センサ | |
JP2014145776A (ja) | 平行度測定装置 | |
JP5388105B2 (ja) | 傾斜検出器およびレーザー墨出し器 | |
JP3265360B2 (ja) | 反射光学系の支持調整装置 | |
JP2004003905A (ja) | 細管を利用した液面検知システム | |
JP6452391B2 (ja) | レーザ測定装置、及び除振システム | |
CN106767546A (zh) | 具有较高结构热稳定性的二维角度传感器 | |
JP3127831U (ja) | プローブ | |
JPH0915359A (ja) | ステージ | |
JP6128639B2 (ja) | 測定方法 | |
JP5195555B2 (ja) | 溶融金属の液面高さ測定装置および測定方法 | |
TWI777205B (zh) | 形狀測量裝置、基準器及檢測儀的校正方法 | |
JP2002039843A (ja) | 液面測定装置 | |
JP5076171B2 (ja) | 形状測定方法及び形状測定装置 | |
KR20170016553A (ko) | 표시 패널의 곡률 측정 장치 |