JP2008546819A - 1,2−ジクロロエタンを製造する際に生じる反応熱を利用するための方法および装置 - Google Patents

1,2−ジクロロエタンを製造する際に生じる反応熱を利用するための方法および装置 Download PDF

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Abstract

1,2−ジクロロエタンをエチレンおよび塩素から直接塩素化反応器中で製造する際の反応熱を利用するための方法であって、この場合塩素は、塩化ナトリウム電気分解で発生され、その際、1,2−ジクロロエタンの形成による反応熱を、少なくとも部分的に、NaCl電気分解の際に直接塩素化に必要とされる塩素の製造でカップリング生成物として形成されるNaOHの蒸発濃縮に利用する、1,2−ジクロロエタンを製造する際の反応熱を利用するための方法、および2枚の固定した管状板および1つのNaOH塔底部を備えた管束熱交換器からなる、前記方法を実施する装置であって、前記塔底部が苛性ソーダ液NaOHを、管の内側に導き、1,2−ジクロロエタンを管の外側に導くように鋳造されており、ならびにさらに苛性ソーダ液を管の内側で引き渡しかつ分配する装置を有する、2枚の固定した管状板および1つのNaOH塔底部を備えた管束熱交換器からなる、前記方法を実施する装置。

Description

本発明は、1,2−ジクロロエタン、以下EDCと呼称する、を製造する際に生じる反応熱を利用するための方法および装置に向けられている。EDCは、主にモノマーの塩化ビニル、以下VCMと呼称する、の製造の際の中間生成物として使用され、それから最終的にはポリ塩化ビニル、PVC、が製造される。EDCからVCMへの反応の際には、塩化水素、HClが生じる。従って、EDCは、有利にエチレンC24および塩素Cl2から、反応の際に形成されかつ消費される塩化水素HClに関して、次の反応式に相当して平衡のとれた収支を達成するように製造される:
Cl2 + C24 → C24Cl2(純粋なEDC)
+218kJ/Mol (1)
24Cl2(分解EDC) → C23Cl(VCM) + HCl
−71kJ/Mol (2)
24 + 2HCl + 1/2O2 → C24Cl2(粗製EDC) + H2
+238kJ/Mol (3)
平衡のとれたHCl収支を有するVCMの製造方法は、以下、短略して"平衡のとれたVCM法"と呼称され、次の工程を有する:
エチレンC24および塩素Cl2から必要なEDCの一部分が形成され、および所謂純粋なEDCとして引き渡される直接塩素化;この直接塩素化の際に発生する反応熱の使用は、本発明の重要な構成要素であり;
エチレンC24、塩化水素HClおよび酸素O2からEDCの別の一部が製造され、かつ所謂粗製EDCとして引き渡されるオキシ塩素化;
粗製EDCが、VCM画分から再循環された返送EDCと共に、オキシ塩素化中およびEDC熱分解中に形成される副生成物から遊離され、EDC熱分解での使用に適した、所謂供給EDCが取得される分別によるEDC精製;このEDC精製における直接塩素化の反応廃熱の利用は、本発明の重要な構成要素であり;
純粋なEDCが供給EDCと共に一緒に導かれ、次に分解EDCと呼ばれる混合物が熱分解されるEDC熱分解;得られた分解ガスは、VCM、塩化水素、HClおよび未反応のEDCならびに副生成物を含有し;
生成物として所望される純粋なVCMが、前記分解ガスから分離され、かつ別の実質的な分解ガス成分、塩化水素HClおよび未反応EDCが、価値のある物質として個別に回収され、かつ再使用可能な使用物質として、返送HClまたは返送EDCとして平衡のとれたVCM法において再循環されるVCM分別。
純粋なEDC製造に使用され、かつ平衡のとれたVCM法により作業する装置は、多くの場合に純粋な直接塩素化として実施され、この直接塩素化は、方程式(1)に従ってのみ実施される。本発明は、平衡のとれたVCM法により設計された装置ならびに直接塩素化だけに使用される装置、ならびにこれら双方のタイプの混合形に同じ程度に向けられている。
直接塩素化に必要される塩素Cl2は、通常、熱分解装置中で塩化ナトリウムNaClから形成される。この場合には、カップリング生成物として約33%の濃度を有する苛性ソーダ液NaOHが生じる。形成された塩素Cl2の高い毒性のために、距離の長い輸送をできるだけ回避しようと努力されている。従って、多くの場合には、苛性ソーダ液NaOHおよび塩素Cl2を製造するための装置に直接に隣接してエチレンC24を直接塩素化する装置が存在し、この直接塩素化する装置中で塩素Cl2は、直接にさらに加工される。
この場合、エチレンを直接塩素化する装置は、装置結合の状態で存在する必要がなく、所謂"スタンドアロン運転"の状態でEDCを生産することができ、このEDCは、塩素の比較的危険のない"輸送形"として別の装置場所に輸送され、そこでVCMに加工される。殊に、例えばWO 01/34542 A2に記載の方法により製造されたEDCは、さらに蒸留による後処理が不要である程度に純粋である。従って、このような装置が"スタンドアロン様式"で運転される場合に、EDC蒸留塔の加熱による熱回収の方法、例えば直接塩素化、オキシ塩素化およびEDC分解から構成されている"平衡のとれたVCM法"に関連して存在するであろう方法は、省略される。
従って、この状況の場合には、著しい反応熱は、大量の冷却水によって導出されなければならず、および/または空気冷却器によって導出されなければならないが、しかし、これら双方は、経済的理由から望ましいことではない。従って、本発明の1つの課題は、直接塩素化の廃熱を1つの利用に供給し、冷却水の需要を明らかに減少させることである。
直接塩素化を平衡のとれたVCM法の中で使用する限り、EDC熱分解で分解ガス中に生じる随伴物質がVCMの生成物純度を減少させることを配慮しなければならない。随伴物質の除去によるVCMの精製は、それに応じて費用が掛かる。従って、不純物が十分に取り除かれた分解EDCは、EDC熱分解で使用される。数多くの技術から、相応して不利な副生成物および/または随伴物質が如何にして回避されうるかまたは場合によっては如何にして精製されうるかは、刊行物WO 01/34542 A2、殊にこの刊行物中で評価された公知技術水準にも指摘されている。この場合には、直接塩素化法でエチレンC24および塩素Cl2の反応によって液状EDC中で遊離される反応熱は、形成されたEDCのための精留塔を平衡のとれたVCM法で運転するのに十分であることを示すことができた。
しかし、前記刊行物中で紹介された方法の場合には、EDCの廃熱利用は、比較的高い温度水準でのみ、即ち約100℃を上廻って行なうことができることは、欠点である。廃熱からのEDCだけを精製する装置の運転を達成することができたとしても、形成されたEDCのさらなる冷却を、例えば後の使用のために常になお冷却水を用いて実施しなければならず、その際には、常になお大量の冷却水が必要とされる。
更に、前記の刊行物に紹介された方法の場合には、精留塔の加熱に使用される反応熱が処理水の凝縮のために相応する熱量の導出を必要とすることは、欠点である。この冷却は、従来の公知技術水準に従い通常同様に、大量に準備されなければならない冷却水により行なわれる。
従って、本発明のもう1つの課題は、平衡のとれたVCM法、殊に直接塩素化の廃熱利用をさらに最適化し、冷却水の全体的な需要量を明らかに減少させることである。
本発明は、前記課題を、1,2−ジクロロエタンの形成による反応熱を、直接塩素化反応器中で少なくとも部分的に、NaCl電気分解の際に直接塩素化に必要とされる塩素の製造でカップリング生成物として形成されるNaOHの蒸発濃縮に利用することによって解決する。
殊に特殊な分野で、NaCl電気分解の際に形成される苛性ソーダ液NaOHの輸送のための輸送費は、重要な役を演じる。この輸送費は、約33%の濃度で形成された苛性ソーダ液を50%に蒸発濃縮する場合に明らかに減少させることができる。苛性ソーダ液NaOHを蒸発濃縮させるためのこの種の装置は、例えば真空下で、133ミリバールの絶対圧力および60℃の温度で運転させることができる。勿論、蒸発濃縮は、ユーザーの所望および廃熱産出量に応じて、33%以外の濃度から50%以外の濃度に行なうことができる。
直接塩素化の際に遊離される反応熱は、種々の方法で苛性ソーダ液の蒸発濃縮に使用されることができる。前記方法の次の実施態様は、良好に組み合わせることができ、存在する装置への熱利用の適合の際ならびに新規構想の際に大きな柔軟性を可能にする。
本発明の1つの実施態様において、直接塩素化から取り出されるEDC蒸気の凝縮熱は、少なくとも部分的に、形成された苛性ソーダ液の蒸発濃縮に使用される。この種の実施態様は、なかんずく、直接塩素化が"スタンドアロン運転"で使用される場合、または平衡のとれたVCM法で形成されたEDCの蒸留精製により、こうして使用される全ての反応熱を吸収することができない場合に提供される。この場合、直接塩素化反応器の頭頂部からのEDC蒸気は、凝縮熱でジャケット側で蒸気管を加熱するために利用され、この蒸気管は、落下膜蒸発管として構成されていてよく、この蒸気管中で苛性ソーダ液は、蒸発濃縮される。また、純粋なEDCからの凝縮液は、なお他の熱交換器、例えば差込管交換器中でさらに冷却しながら苛性ソーダ液の蒸発濃縮のために使用することができる。
本発明のもう1つの実施態様において、反応器から取り出される液状のEDC循環流の感知可能な熱は、同様に苛性ソーダ液の蒸発濃縮のために利用される。別の反応熱を導出する流れと組み合わされ場合には、直接塩素化反応器の反応器循環路内に返送される触媒含有EDCが、プロセスからの生成物として導かれる純粋なEDCと混合されないように注意すべきである。
更に、本発明の実施態様において、直接塩素化の反応器から蒸気状または液状で取り出される、形成されたEDCは、最初に精留塔の間接的加熱に利用され、EDCが該EDCの熱エネルギーの一部分を比較的高い温度水準でそこから引き渡した後に初めて、さらにエネルギーの引き渡しのために苛性ソーダ液の蒸発濃縮にさらに供給され、そこで熱エネルギーは、僅かな温度水準で苛性ソーダ液の間接的な熱交換で引き渡される。EDCおよびVCMを製造するために平衡のとれたVCM法を使用する限り、好ましくは、このために必要とされる精留塔は、加熱されることができ、その後、残りの反応熱は、苛性ソーダ液の蒸発濃縮のために利用される。
更に、本発明の実施態様は、精留塔の間接的加熱に供給されるのと同一の反応熱が引き続く蒸気の凝縮の際に同様に前記精留塔に再び導出されなければならず、即ち精留塔をいわば通過するだけであり、その際に熱力学的に無効にするという状況を使用する。しかし、前記の通過する反応熱の当該部分は、低下した温度水準にも拘わらず同様になお苛性ソーダ液の蒸発濃縮のために使用されることができる。
即ち、本発明のもう1つの実施態様において、蒸留塔のEDC含有蒸気は、EDCより高温で沸騰する成分の除去のために苛性ソーダ液の蒸発濃縮に使用される。このような蒸留塔は、所謂高沸点物塔(Hochsiederkolenne)として通常、平衡のとれたVCM法の構成要素である。この蒸留塔は、高沸点物塔に後接続されかつ塔頂温度が本発明による使用には十分な高さではない、所謂真空塔と混合すべきではない。
同様に、本発明のもう1つの実施態様において、蒸留塔の含水蒸気は、水および1,2−ジクロロエタンよりも簡単に沸騰する成分の除去のために苛性ソーダ液の蒸発濃縮に使用される。このような蒸留塔は、所謂低沸点物塔(Leichtsiederkolenne)として通常、平衡のとれたVCM法の構成要素である。
また、直接塩素化で形成されたEDCを蒸気状で取り出し、そこから直接に蒸留に導入する方法は、公知であり、このような直接塩素化は、例えば米国特許第4873384号明細書中に記載されている。この場合、直接塩素化反応器は、同時に次の精留塔の塔底煮沸部も形成するかまたは精留塔それ自体の塔底部に当該塔底煮沸部を組み込んでいる。反応熱は、こうして引続く蒸留塔を通過し、蒸気の凝縮の際に導出を生じる。本発明の実施態様において、直接塩素化反応器中でエチレンおよび塩素から形成されたEDCの蒸留精製の際に生じる蒸気の凝縮熱は、少なくとも部分的に、形成された苛性ソーダ液の蒸発濃縮のために使用される。
更に、本発明の実施態様は、蒸発濃縮すべき苛性ソーダ液NaOHへのEDCの熱エネルギーの伝導のために使用される装置に関する。この場合には、主に2枚の固定した管状板および1つのNaOH塔底部を備えた、固定された管束熱交換器、特に落下膜蒸発器が使用され、この場合苛性ソーダ液NaOHは、管の内側を上方から下向きに導かれ、熱媒体、即ちEDCまたは蒸留塔の蒸気は、管の外側に導かれる。
蒸気状のEDCまたは蒸留塔からの蒸気が苛性ソーダ液の蒸発濃縮で使用される限り、熱伝導は、管束内で直流で行なわれる。この場合、上方で管束上に引き渡されるEDCスチームまたはEDC蒸気は、凝縮し、下方に液状で排出されることができる。
液状のEDCを苛性ソーダ液の蒸発濃縮で使用する限り、熱伝導は、管束中で、しかし、この場合には有利に向流で行なうことができ、ならびに差し込まれた熱交換器管束により苛性ソーダ液の塔底部で行なうことができ、ならびに苛性ソーダ液の塔底部の外側に置かれた、循環路内で運転される、例えばケトル型の熱交換器により行なうことができる。
上記の全ての方法は、付加的に使用可能であるし、組合せて使用可能でもある。上方に置かれた管束がEDC蒸気ならびに液状のEDCで運転される場合には、管束は、水平方向に分岐されてよい。
勿論、種々の蒸留塔の個々の蒸気流は、互いに混合されてはならないことに注意すべきである。
通常、苛性ソーダ液の蒸発は、例えば多数の順次に接続された蒸発装置からなる多段の蒸発プラント中で実施される。従って、ここに記載された本発明による方法は、別々の種々の段に使用されてもよいし、このようなプラントの蒸発装置に使用されてもよい。即ち、例えば1つの段は、蒸気状EDCで加熱されてよく、他方、別の段は、液状のEDCで加熱される。しかし、本発明による方法は、苛性ソーダ液を蒸発濃縮するための多段のプラントの単に1つの段に使用されてもよいし、数段に同時に使用されてもよい。また、種々の真空圧を有する種々の段を運転することも可能であり、ここの熱媒体の異なる温度を許容してよい。
次に、本発明を8つの図につき詳説するが、この場合本発明による方法は、この特殊な場合に限定されるものではない。
図1は、苛性ソーダ液の蒸発濃縮部と"スタンドアロン運転"でEDCを形成させる直接塩素化反応器との接続を示し、この直接塩素化反応器の反応熱は、方法の請求項2に相応して蒸気状のEDCにより苛性ソーダ液の蒸発濃縮部を加熱し、ならびに方法の請求項3に相応して液状のEDCにより苛性ソーダ液の蒸発濃縮部を加熱する。
直接塩素化反応器100は、液体で充填された管101とエチレンの供給部102とEDC中に溶解された塩素の供給部103、但し、この場合塩素ガス104は、先に注入器105中で液状のEDC106中に溶解され、この液状のEDCは、EDC冷却器107中で先に溶解度を改善するために低い温度に冷却されたものとし、と、さらに出発ガス容器108と液状のEDCのための取出し装置109とガス状EDCのための取出し装置110と循環EDCの供給位置111、但し、この場合それぞれの供給位置および取出し装置は、実地における理由から複数回形成されていてよいものとし、とからなる。液体で充填された管101中で塩素とエチレンは、互いに反応して沸騰するEDCに変わり、この沸騰するEDCは、出発ガス容器108中で未反応の出発物質および不活性の随伴ガスと一緒に蒸発する。
ガス状EDC110は、この場合に水平方向に分岐して図示された、苛性ソーダ液の蒸発濃縮部200の管束熱交換器202の上方のジャケット空間201内に供給され、そこでガス状EDCは、熱の引き渡し下に凝縮されるが、しかし、この場合には、実質的に冷却されず、EDC蒸気の圧力変動は、回避される。凝縮不可能な成分は、不活性ガス取出し管203を介して導出される。この場合には、適当な工業的手段によって、管束熱交換器のジャケット空間内で爆発能を有するガス混合物が形成されえないことが保証されうる。このような手段は、当業者に公知であり、本発明の対象ではない。EDC凝縮液204は、水平方向に分岐した管束熱交換器202の下方のジャケット空間205内に導出され、このジャケット空間内で液状のEDCは、冷却される。下方のジャケット空間内への凝縮されたEDCの導出は、場合によってはポンプ(図示されていない)によって促進されてよい。
冷却された純粋なEDC206は、凝縮液ポンプ207によって水平方向に分岐した管束熱交換器202から取り出され、2つの部分流に分割される:生成物EDC208および循環EDC209.生成物EDC208は、冷却後に設備限界のために生成物冷却器(図示されていない)中に送られ、循環EDC209は、反応器中に返送される。
液状エDCのための取出し装置109から取り出される触媒含有EDCは、EDCポンプ210によって、苛性ソーダ液蒸発濃縮部200の塔底部分214中に取り付けられている差込冷却器211中に搬送され、そこで冷却される。差込冷却器211からの冷却されたEDCポンプ212は、循環冷却器107中でさらに冷却され、注入器ノズル105に供給され、そこで噴射流として塩素104が吸い込まれ、かつ溶解される。次に、EDC中に溶解された塩素の流れ103は、直接塩素化反応器100に供給される。
33%の苛性ソーダ液213は、苛性ソーダ液蒸発濃縮部200の塔底部214中に供給され、かつ真空下に蒸発濃縮される。圧力の維持は、真空ポンプ215によって行なわれ、この真空ポンプは、遊離する水蒸気216を導出する。苛性ソーダ液ポンプ217は、約50%に濃縮された苛性ソーダ液の一部分を生成物NaOH218として導出し、かつ別の部分を苛性ソーダ液分配器219に搬送し、この苛性ソーダ液分配器は、濃縮すべき苛性ソーダ液を管束熱交換器202の管内部中に分配する。この場合、蒸発濃縮のための蒸発エネルギーは、凝縮熱および/または凝縮されたEDCの感知可能な熱によってもたらされる。
具体的な例示のために、シミュレーションの想定を基礎とする次の数値例が使用され、この場合には、EDC1年間25000トンの能力を有するプラントを基礎に行なわれる。この大きさのプラントの場合には、反応エンタルピーは、約19.1MW(218kJ/mol EDC)である。塩素22.5t/hの塩素量は、EDC1年間25000トンの能力に相当し、このことは、さらに約25.4t/h(100%NaOHとして計算した)の苛性ソーダ液の生産に相当する。苛性ソーダ液は、33%の濃度で約80℃の温度で生じ、真空蒸発濃縮によって50%に濃縮される。これは、約26.2t/hの蒸発する水量または14.6MWの熱効率に相当する。
この熱需要は、直接塩素化の廃熱によって完全に網羅することができ;したがって、前記の使用の場合には、反応熱の約76%が回収可能であり、このことは、本発明の利点である。蒸発は、約133ミリバール絶対の低圧および60℃の温度で運転される。導出すべき残りの反応熱は、熱交換器によって直接塩素化装置中に導出される。
図2は、形成されたEDCを生成するために、直接塩素化反応器および引続く蒸留部300を示すこの場合、構造群の直接塩素化部100および苛性ソーダ液蒸発濃縮部200の構成は、図1の記載と同様である。図1に記載の処理形式とは異なり、直接塩素化反応器から取り出されるEDC蒸気は、最初に蒸留により精留塔301中で精製される。精留塔301の蒸気302は、苛性ソーダ液蒸発濃縮部200の上方のジャケット空間201内に放出される。この場合、苛性ソーダ液蒸発濃縮部200は、精留塔301の蒸気凝縮器として使用される。蒸気凝縮液303は、凝縮液ポンプ207によって精留塔301の塔頂受器304中に搬送され、この塔頂受器から装入液ポンプ305により精留塔301の頭頂部に供給される。
図3および図4は、平衡のとれたVCM法でEDC精製部400でオキシ塩素化からのEDCおよびEDC熱分解からの未反応のEDCがエネルギー費用のかかるEDC蒸留でどのように精製されるかを示す。本明細書中には図示されていない、オキシ塩素化からの粗製EDC401は、低沸点物塔402中で最初に水および低沸点物と分離され、これら水および低沸点物は、低沸点物管路403を介して導出される。その後に、低沸点物塔の塔底生成物として得られる、なお高沸点物を含有するEDCは、EDC管路404を介して高沸点物塔405に供給される。EDC熱分解からの未反応のEDCは、同様に高沸点物を含有し、EDC管路406を介して高沸点物塔405に供給される。
供給された物質流は、高沸点物塔405中で分別される。精製されたEDCは、高沸点物塔405の頭頂部で蒸気導管407を介して取り出され、純粋なEDCとして取得される。高沸点物塔405の塔底部中で、高沸点物は、濃縮される。高沸点物塔405の塔底物流408は、真空塔409中で後処理される。純粋なEDCは、真空塔409の頭頂部でEDC蒸気管路410を介して取り出される。真空塔409の塔底取出し物411は、高沸点物と少ない残分のEDCとからなる。
この場合、塔405および409の加熱は、次のように行なわれる:
液状のEDC109は、直接塩素化反応器100から取り出され、真空塔409の落下膜蒸発器412で熱媒体として導入および導出される。直接塩素化部のガス状EDC110から、EDC蒸気413は、分岐し、高沸点物塔405の落下膜蒸発器414に熱媒体として供給される。落下膜蒸発器412および414中で、加熱すべき液体は、蒸発器本体の頭頂部から均一に分配された、沸騰する被膜として、重力のために加熱管の内側で下方に流れ、その際、一部分は蒸発する。落下膜蒸発器414の外側でEDC蒸気の大部分は、凝縮する。勿論、別の熱交換器、例えば通常のサーモサイホンリボイラーが使用されてもよい。落下膜蒸発器414の出口流415は、場合による調整凝縮器416に供給されることができ、この調整凝縮器は、当該系の調整に使用される。引続き、液状EDCは、受器417中で凝縮不可能な含分と分離される。この場合には、適当な手段によって、凝縮中に酸素と残りのエチレンとEDC蒸気との間で爆発性の混合物が全く形成され得ないことを照明しなければならない。従って、例えば酸素測定器418は、酸素含量を測定し、それと関連した調整装置は、相応して調整凝縮器416の冷却媒体の供給量を調整するが、しかし、なお他の調整装置が調整凝縮器416上に接続されていてもよい。調整法が不要である場合には、調整凝縮器416も省略されてよい。爆発能を有するガス混合物の形成は、別の手段によって回避されてもよいが、この手段は、本発明の対象ではない。
高沸点物塔405のそれぞれの需要に相応して、少なくとも一時的にEDC蒸気が過剰供給されてもよい。この場合、EDC部分流419は、ガス状のEDC110と分岐され、受器417からの凝縮不可能な含分420と一緒に導かれる。前記のEDC蒸気流421は、共通して苛性ソーダ液蒸発濃縮部200の管束の下部区間205の加熱に使用され、その際、EDCは、凝縮され、かつEDC凝縮液220として取り出される。凝縮不可能な含分は、排ガス221として取り出され、ここでは図示されていない他の処理に掛けられる。
液状のEDC流109は、蒸発容器108から循環ポンプ112を用いて取り出され、真空塔409の加熱のために落下膜蒸発器412に供給される。感知可能な熱の引き渡し後に簡単に冷却されたEDC流422は、受器417からポンプ423により取り出される純粋なEDC424と一緒に純粋なEDC425に結合され、かつ苛性ソーダ液蒸発濃縮部200に供給される。受器417からポンプ423により取り出される純粋なEDC424の別の部分は、生成物EDC426として使用される。
この場合、図3は、生成物EDCをよりいっそう高い温度で取得する1つの系統を示す。当業者であれば、生産されたEDCを直接に直ぐ次の処理でVCMに後加工する場合には、前記の系統を選択する。それというのも、この場合には、再加熱の部分が節約されうるからである。この場合、生成物EDC426は、さらに廃熱利用することなく使用される。EDCを大型の常圧の受器タンク中に搬送する場合には、図4に示された系統が利用されうる。この場合、生成物EDC426は、苛性ソーダ液蒸発濃縮部200の塔底部214中に配置されている差込冷却器211中で70℃未満に冷却され、この差込冷却器から冷却された生成物EDC222として貯蔵のために導かれる。他の選択可能な方法では、EDC冷却器を苛性ソーダ液の循環ポンプ中に配置することも可能である。
図3および図4は、液状のEDCが苛性ソーダ液蒸発濃縮部200中でどのように使用されうるかを示す。図3でEDC流425は、分岐されており、一部分223は、苛性ソーダ液蒸発濃縮部200の管束の上方区間201中に導かれ、別の部分224は、塔底部の加熱部として使用される差込熱交換器211中に導かれる。約65〜70℃に冷却されたEDC流225および226は、EDC凝縮液220と一緒に導かれ、返送流227を形成する。図4では、EDC流425は、分岐されずに、直接に苛性ソーダ液蒸発濃縮部200の管束の上方区間201中に供給される。他の選択可能な方法では、1つの装置を苛性ソーダ液の循環ポンプ中に配置することも可能である。約70℃に冷却されたEDC流225は、EDC凝縮液220と一緒に導かれ、これら双方は、返送流227を形成する。
この返送流227は、EDC部分流209と212に分割される。図3および4に図示された他の方法は、苛性ソーダ液蒸発濃縮部および直接塩素化に関連して既に図1の記載に相応する。
図3および4に図示された変法を具体的に例示するために、シミュレーションの想定を基礎とする次の数値例が使用される:
この場合には、EDC1年間25000トンの能力を有するプラントを基礎に行なわれる。この大きさのプラントの場合には、反応エンタルピーは、約19.1MW(218kJ/mol EDC)である。その中から、次のものが回収されうる:
EDC蒸気での塔加熱により:7900kW、
液状EDCでの塔加熱により:2050kW、
液状EDCでの供給により:1310kW、
総和:11260kW。
これは、全反応熱の約60%である。
塩素22.5t/hの塩素需要量は、EDC1年間25000トンの能力に相当し、このことは、さらに約25.4t/h(100%として計算した)の苛性ソーダ液の生産に相当する。苛性ソーダ液は、33%の濃度で約80℃の温度で生じ、真空蒸発濃縮によって50%に濃縮される。これは、約26.2t/hの蒸発する水量または14.6MWの熱効率に相当する。この中から、苛性ソーダ液蒸発器中で100℃から70℃への循環EDC流の冷却によって、付加的に約4.2MWが回収されうる。それによって、反応熱の利用率は、60%から80%へ改善される。導出すべき残りの反応熱は、熱交換器によって直接塩素化装置中に導出される。
図5は、図3および4と同様に平衡のとれたVCM法を示し、この場合、直接塩素化部100の反応熱は、精留塔の加熱に使用される。煮沸部を去るEDC流の熱利用がさらにどのように行なわれ、即ち例えば本発明の範囲内で、図3および4に示されているようにかまたは他の方法でどのように行なわれるかとは無関係に、高沸点物塔405の蒸気は、なお苛性ソーダ液の蒸発濃縮のために利用されてもよい。このために、高沸点物の蒸気427は、常用の凝縮器中での場合の代わりに苛性ソーダ液蒸発濃縮部200の管束の上方区間201中に供給され、この苛性ソーダ液蒸発濃縮部から取り出されるEDC凝縮液は、返送流428として高沸点物塔405中に返送され、かつこの高沸点物塔でこの頭頂部へ引き渡される。
高沸点物の蒸気427は、純粋なEDCであり、この純粋なEDCを用いて図1に図示されたようにガス状EDC110を用いる場合と同様に行なうことができるか、または図2に図示されたようにEDC蒸気303を用いる場合と同様に行なうことができ、このことは、それぞれ本明細書に指摘されている。純粋なEDCは、重要であるので、同じ純度を有する本方法の別のEDC蒸気またはEDC凝縮液との混合可能性もありうる。従って、図3、4および5に図示された方法は、良好に互いに組み合わせることができる。
具体的な例示のために、シミュレーションの想定を基礎とする次の数値例が使用される:この場合には、EDC1年間400000トンの能力を有するプラントを基礎に行なわれる。この大きさのプラントの場合には、高沸点物塔中で1.11バールの塔頂圧力および約87℃の温度で約16.2MWの熱効率を取得することができ、それによって苛性ソーダ液約44t/h(100%として計算した)は、33質量%から50質量%へ濃縮させることができる。
図6〜8は、装置の例示的な実施態様を示す。図6は、2枚の固定した管状板および1つのNaOH塔底部を備えた管束熱交換器からなる、水平方向の部材なしの落下膜蒸発器を示し、この場合この落下膜蒸発器は、苛性ソーダ液NaOHが、管の内側に導かれ、1,2−ジクロロエタンが管の外側に導かれ、ならびにさらに苛性ソーダ液を管の内側で引き渡しかつ分配する装置を示し、ならびに管の外側で1,2−ジクロロエタンの凝縮を可能にし、さらに蒸気状の1,2−ジクロロエタンの供給ならびに不活性ガスの導出および1,2−ジクロロエタン凝縮液の導出を可能にする装置を示す。
更に、図7は、液状の1,2−ジクロロエタンの供給ならびに液状の1,2−ジクロロエタンの導出を可能にする装置を有する管束を示し、この場合には、分割された管束が使用される。
図8は、管束熱交換器の塔底部のために熱媒体としての液状の1,2−ジクロロエタンを用いて運転するためのケトル型の外部循環蒸発器228を示す。この実施態様は、異なる純度を有するかまたは直接塩素化反応器を運転するための触媒を含有し、かつ互いには混合してはならない多数の液状のEDC流が使用される場合に有利に使用することができる。
方法の請求項2または3に相応して、直接塩素化反応器および苛性ソーダ液の蒸発濃縮部を有する可能な接続を示す系統図。 方法の請求項4に相応して、直接塩素化反応器および引続く精留塔ならびに苛性ソーダ液の蒸発濃縮部を有する可能な接続を示す系統図。 それぞれWO 01/34542 A2の教示に関連し、方法の請求項5に相応して、苛性ソーダ液の蒸発濃縮部および直接塩素化反応器ならびに平衡のとれたVCM法による熱回収部の可能な接続を示す系統図。 それぞれWO 01/34542 A2の教示に関連し、方法の請求項5に相応して、苛性ソーダ液の蒸発濃縮部および直接塩素化反応器ならびに平衡のとれたVCM法による熱回収部の可能な接続を示す系統図。 方法の請求項6または7に相応して、直接塩素化反応器、精留塔および蒸気凝縮部ならびに苛性ソーダ液の蒸発濃縮部を有する可能な接続を示す系統図。 装置の請求項に相応して苛性ソーダ液の蒸発濃縮のための装置の例示的な実施態様を示す系統図。 装置の請求項に相応して苛性ソーダ液の蒸発濃縮のための装置の例示的な実施態様を示す系統図。 装置の請求項に相応して苛性ソーダ液の蒸発濃縮のための装置の例示的な実施態様を示す系統図。
符号の説明
100 直接塩素化部、 101 液体で充填された管、 102 エチレンの供給部、 103 溶解された塩素、 104 塩素ガス、 105 注入器、 106 液状のEDC、 107 EDC冷却器、 108 排出ガス容器、 109 液状のEDC、 110 ガス状のEDC、 111 循環EDC、 112 循環ポンプ、 200 苛性ソーダ液蒸発濃縮部、 201 上方のジャケット空間、 202 管束熱交換器、 203 不活性ガス取出し管、 204 EDC凝縮液、 205 下方のジャケット空間、 206 循環EDC、 207 凝縮液ポンプ、 208 生成物EDC、 209 循環EDC、 210 EDCポンプ、 211 差込冷却器、 212 EDC、 213 33%の苛性ソーダ液、 214 塔底部、 215 真空ポンプ、 216 水蒸気、 217 苛性ソーダ液ポンプ、 218 生成物NaOH、 219 苛性ソーダ液分配器、 220 EDC凝縮液、 221 排ガス、 222 冷却された生成物EDC、 223 一部分、 224 別の部分、 225 EDC流、 226 EDC流、 227 返送流、 228 ケトル型の循環蒸発器、 300 蒸留部、 301 精留塔、 302 蒸気、 303 蒸気凝縮液、 304 塔頂受器、 305 装入液ポンプ、 400 EDC精製部、 401 粗製EDC、 402 低沸点物塔、 403 低沸点物管路、 404 EDC管路、 405 高沸点物塔、 406 EDC管路、 407 蒸気管路、 408 塔底物流、 409 真空塔、 410 EDC蒸気管路、 411 塔底取出し物、 412 落下膜蒸発器、 413 EDC蒸気、 414 落下膜蒸発器、 415 出口流、 416 調整凝縮器、 417 受器、 418 酸素測定器、 419 EDC部分流、 420 凝縮不可能な含分、 421 EDC蒸気流、 422 EDC流、 423 ポンプ、 424 純粋なEDC、 425 純粋なEDC、 426 生成物EDC、 427 高沸点物の蒸気、 428 返送流

Claims (13)

  1. 1,2−ジクロロエタンをエチレンおよび塩素から直接塩素化反応器中で製造する際の反応熱を利用するための方法であって、この場合この塩素は、塩化ナトリウム熱分解で発生される、上記の反応熱を利用するための方法において、1,2−ジクロロエタンの形成による反応熱を、少なくとも部分的に、NaCl電気分解の際に直接塩素化に必要とされる塩素の製造でカップリング生成物として形成されるNaOHの蒸発濃縮に利用することを特徴とする、1,2−ジクロロエタンを製造する際の反応熱を利用するための方法。
  2. 直接塩素化から取り出される1,2−ジクロロエタン蒸気の凝縮熱を少なくとも部分的に、形成された苛性ソーダ液の蒸発濃縮に使用する、請求項1記載の方法。
  3. 直接塩素化から取り出される液状の1,2−ジクロロエタンからの感知可能な熱を少なくとも部分的に、形成された苛性ソーダ液の蒸発濃縮に使用する、請求項1記載の方法。
  4. 直接塩素化反応器中でエチレンおよび塩素から形成された1,2−ジクロロエタンの蒸留精製の際に生じる蒸気の凝縮熱を、少なくとも部分的に、形成された苛性ソーダ液の蒸発濃縮に使用する、請求項1記載の方法。
  5. 直接塩素化の反応器から蒸気状または液状で取り出される、形成された1,2−ジクロロエタンを、最初に精留塔の間接的加熱に利用し、1,2−ジクロロエタンが該1,2−ジクロロエタンの熱エネルギーの一部分を比較的高い温度水準でこの一部分から引き渡した後に初めて、さらにエネルギーの引き渡しのために苛性ソーダ液の蒸発濃縮にさらに供給し、この蒸発濃縮で熱エネルギーを、僅かな温度水準で苛性ソーダ液の間接的な熱交換で引き渡す、請求項1記載の方法。
  6. 煮沸部がエチレンおよび塩素からの直接塩素化の際に発生された反応熱で運転される、蒸留部からの蒸気の凝縮熱を少なくとも部分的に、形成された苛性ソーダ液の蒸発濃縮に使用する、請求項5記載の方法。
  7. 1,2−ジクロロエタンより高温で沸騰する成分を除去するための蒸留塔の1,2−ジクロロエタン含有蒸気を、苛性ソーダ液の蒸発濃縮のために使用する、請求項5記載の方法。
  8. 2枚の固定した管状板および1つのNaOH塔底部を備えた管束熱交換器からなる、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法を実施する装置であって、前記塔底部が苛性ソーダ液NaOHを、管の内側に導き、1,2−ジクロロエタンを管の外側に導くように鋳造されており、ならびにさらに苛性ソーダ液を管の内側に引き渡しかつ分配する装置を有する、2枚の固定した管状板および1つのNaOH塔底部を備えた管束熱交換器からなる、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法を実施する装置。
  9. 管の外側で1,2−ジクロロエタンの凝縮を可能にし、さらに蒸気状の1,2−ジクロロエタンの供給ならびに不活性ガスの導出および1,2−ジクロロエタン凝縮液の導出を可能にする装置を備えた管束を有する、請求項8記載の装置。
  10. 液状の1,2−ジクロロエタンの供給ならびに該1,2−ジクロロエタンの導出を可能にする装置を備えた管束を有する、請求項8記載の装置。
  11. 当該管束に一部分が請求項9に相応して形成され、当該管束の別の部分が請求項10に相応して形成されている、分割された管束を有する、請求項9または10記載の装置。
  12. 管束熱交換器の塔底部中で熱媒体としての液状の1,2−ジクロロエタンで運転するための差込熱交換器を有する、請求項8から11までのいずれか1項に記載の装置。
  13. 管束熱交換器の塔底部中で熱媒体としての液状の1,2−ジクロロエタンで運転するための外部循環蒸発器を有する、請求項8から11までのいずれか1項に記載の装置。
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