JP2008543264A - 自動車用オルタネータによって供給される電流を推定する方法および装置 - Google Patents

自動車用オルタネータによって供給される電流を推定する方法および装置 Download PDF

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Abstract

自動車用オルタネータによって出力される電流を推定する方法および装置であって、オルタネータの励磁電流を表わす第1入力値(Iex)に基づいて、かつオルタネータの回転速度を表わす第2入力値(ROT)に基づいて、オルタネータによって出力される電流を表わす出力値(IALT)を計算する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動車用オルタネータ(またはオルタネータスタータ)による電流出力を推定する方法および装置に関する。また、本発明は、オルタネータレギュレータと通例呼ばれる、このような機械によって供給される電圧を調整するユニットにも関する。
本発明は、例えば、充電要求中にオルタネータによって熱機関に課せられるトルクを考慮している間のエンジンのアイドリングの管理(このトルクは、オルタネータによって供給される電流に大いに依存する)、または車両電池の充電平衡の高度な管理を必要とする、あらゆるタイプの車両に適用しうる。
オルタネータによって通常提供される情報は、励磁信号(PWM)のデューティサイクル比、または例えば電池電圧レギュレータによって測定される励磁電流のレベルである(特許文献1参照)。この情報は、オルタネータの出力電流およびトルクを導き出すために、コンピュータによって処理される。
国際公開第02/071570号パンフレット
しかし、励磁信号のデューティサイクル比は、それからオルタネータによって供給される電流およびトルクの値を導き出すためには、貧弱な情報である。これは、回転子の抵抗が温度によって著しく変化し、励磁信号のデューティサイクル比が励磁電流の悪いイメージであり、これが、オルタネータによって供給される電流およびトルクを推定するために、そのとき使用されるためである。この問題は、レギュレータの温度(回転している界磁巻線の温度よりも容易に測定できる)と関係させることによって、部分的に改善され得るが、この補償は、レギュレータの温度が界磁巻線の温度に直接関連しないので、おおよそに留まる。
励磁電流は、それからオルタネータによって供給される電流、およびトルクの値を導き出すためには、良い情報である。これは、励磁電流が電池電圧レギュレータを通過し、レギュレータによって容易に測定され得る(例えば、分路または電流ミラーによって)ためである。しかしながら、この情報を用いる車両のコンピュータは、この車両に取り付けられるすべてのオルタネータの特性(事前に記録された値の表の形をした)を記憶装置に有する必要がある。これは、コンピュータにおいて大きい記憶容量を必要とし、車両の製造業者にとって煩わしい仕事である。
これらの問題を避ける1つの手段は、オルタネータ自体が、それが供給しつつある電流値を供給することであり、このことは、さまざまな方法で達成することができる。
分路、またはオルタネータによって出力される電流を直接測定するその他のセンサーを使用することが可能である。しかしながら、これは、追加の連結部および部品によって、オルタネータの機械的構造を非常に複雑にする。さらに、分路は、過剰な加熱(わずか数ワット)無しに約200アンペアの電流に耐える必要があり、これには、分路の端子で、数ミリボルトまたは約10ミリボルトの電圧を測定することが必要であるので、測定は不正確になる。
電池電圧レギュレータによって実行される、励磁電流からオルタネータの出力の測定を行うことも可能である。しかしながら、前述の先行技術に従って実行される、このような測定は、従来の電圧レギュレータに組み込まれるマイクロコントローラの限定された記憶容量とは不適合である、大きい記憶容量を必要とする。実際にこの測定は、通常複雑な表を用いて実行される。この表は、レギュレータによって測定される、オルタネータの回転速度、励磁電流、温度、および電池電圧による出力の値を格納しなければならない。表によって与えられる値を補完しても、必要な資源は、レギュレータに組み込まれる小さいマイクロコントローラで利用できる記憶容量と不適合である。
ここで提案する本発明による解決法は、励磁電流の測定によって、かつオルタネータの簡略化された等価図に従って、出力を計算することから成る。
第1態様によれば、本発明は、一方でオルタネータの励磁電流を表わす第1入力値、および他方でオルタネータの回転速度を表わす第2入力値に由来する、オルタネータによって供給される電流を表わす出力値の計算を含む、自動車用オルタネータによって供給される電流を推定する方法を提案するものであり、出力値の計算は、
(a)第1入力値とほぼ比例する第1項を計算する段階と、
(b)第2入力値とほぼ逆比例する第2項を計算する段階と、
(c)出力値を得るために、第1項から第2項を引く段階
とを含んでいる。
補正係数の導入によって、計算の結果を、所定のオルタネータの出力の実際の値に調整することが可能になる。
この方法は、オルタネータによって供給される電圧を調整するユニット(通例、電池電圧レギュレータまたはレギュレータと呼ばれる)で実施することができる。
例えば、段階(b)で、第2入力値は、第1の所定のゼロ以外の追加値だけ増大できる。この第1追加値は、一定であることがあり、出力値を、第2入力値の関数として与える特性について、第2入力値のx軸偏位を生じさせることを可能にする。これは、オルタネータの回転速度を表わす値を換えることによって、オルタネータが、それ未満では電流を原理上は出力しない回転速度の閾値(初速度と呼ばれる)を考慮することを可能にする。
同様に、段階(a)で、第1入力値は、第1のゼロ以外の追加値だけ増大できる。この第2追加値は、一定であることがあり、出力値を第1入力値の関数として与える特性について、第1入力値のy軸偏位を生じさせることを可能にする。これは、励磁電流を表わす値を換えることによって、磁気回路の励磁に及ぼす残留磁気作用を補償することを可能にする。
同様に、出力値の計算もまた、段階(c)後に、第3のゼロ以外の追加値の追加を含むことができる。この第3追加値は、一定であることがあり、出力値を第1入力値および第2入力値の関数として与える特性について、出力値のy軸偏位を生じさせることを可能にする。これは、機械の効率を特に考慮することを可能にする。
一実施形態では、第2項は、オルタネータの電機子巻線の温度を表わすパラメータに依存する。このようにオルタネータの出力の変化は、この温度の関数として考慮される。
変形では、1組のパラメータが、オルタネータの電機子巻線の温度を表わすパラメータの関数として選択される。この1組のパラメータは、段階(a)で含まれる第1乗係数、段階(b)で含まれる第2乗係数、第1追加値、第2追加値、または第3追加値を含んでいる。
いずれにしても、オルタネータの電機子巻線の温度を表わすパラメータは、例えばレギュレータで測定することができる。この測定は、電機子巻線で測定を行うよりも容易であるが、レギュレータの温度は、2つの間の近接を考慮すると、これらの巻線の関数である。
一実施形態では、第1入力値(励磁電流を表わす)もまた、オルタネータによって供給される電圧を調整するユニットで測定される。従って、前述の特許文献1で述べられている方法を利用することが可能である。
本発明の第2態様は、一方でオルタネータの励磁電流を表わす第1入力値、および他方でオルタネータの回転速度を表わす第2入力値に由来する前記出力値を計算するように構成されている、オルタネータによって供給される電流を表わす出力値を計算する手段を備える、自動車用オルタネータによって供給される電流を推定する装置に関連し、出力値を計算する手段は、
(a)第1入力値とほぼ比例する第1項を計算するように構成された第1計算手段と、
(b)第2入力値とほぼ逆比例する第2項を計算するように構成された第2計算手段と、
(c)その出力値を得るために、第1項から第2項を引くように構成された第3計算手段
とを備えている。
本発明の装置は、上に示した方法の特定の実施形態を実施する手段を備えていると有利である。
このような装置は、正しくプログラムされたマイクロコントローラの形で製造され得る。
本発明の第3態様は、第2態様に従ってオルタネータにより供給される電流を推定する装置を備える、自動車用オルタネータによって供給される電圧を調整するユニットに関連している。
一実施形態では、調整ユニットは、またオルタネータ軸に加えられるトルクを計算する手段も備えている。このトルク(または回しモーメント)は、オルタネータによって自動車の熱機関へ伝えられる機械的トルクである。エンジン制御ユニット(例えば、噴射コンピュータなど)によって、熱機関に噴射される燃料の量に適合させることが可能になる。このようにして、電池充電電流の調整による熱機関に対する不要な調整の問題を避けることが可能である。
例えば、オルタネータ軸に加えられるトルクは、有用トルク、電気的損失に関連するトルク、および機械的損失に関連するトルクの合計として計算される。
有用トルクは、オルタネータの回転速度に対する有用電力の比として計算することが可能であり、有用電力は、オルタネータの出力電圧とオルタネータによって供給される電流の(第1態様による方法によって推定される)レベルの積として計算される。
電気的損失に関連するトルクは、オルタネータの回転速度に対する電気的損失の比として計算されることが可能である。電気的損失は、例えば、オルタネータによって供給される電流の(第1態様による方法によって推定される)推定値の二次関数によって計算される。
機械的損失に関連するトルクは、オルタネータの回転速度の二次関数によって計算することができる。
さらに別の実施形態では、調整ユニットは、またオルタネータの効率を計算する手段も備えている。この効率は、例えば、オルタネータ軸に加えられるトルクに対する有用トルクの比として計算することができる。オルタネータの効率のレベルを提供することは、例えば、診断または保全業務に有利である。
最後に、本発明の第4態様は、第3態様に従ってオルタネータによって供給される電圧を調整するユニットを備える、自動車用オルタネータに関連している。
本発明の他の特徴および利点について、次の説明により明らかにする。この説明は、純粋に例示のためであり、添付図面に関連して行うものである。
図1には、オルタネータの簡易等価図が示され、そこでは、種々のパラメータは、交番モードでモデル化されない。これは、オルタネータレギュレータのマイクロコントローラで用いる計算を簡単にするために、等価連続パラメータ(電流および電圧において)だけが、実際のオルタネータ出力をモデル化するのに考慮されるためである。その結果として、簡易等価図は、整流する必要があるどんな交番電流または電圧も含まない。インダクタ(そのインピーダンスは回転速度に比例して増大する)の値も、回転速度に比例して増大する抵抗によって置き換えられる。
オルタネータの界磁巻線1(例えば回転子)を、図1の左側に示す。オルタネータの励磁電流Iexは、DC電流源11によってモデル化される。この電流(まさに実際の)は、例えばレギュレータによって測定される。このようにして、温度の関数としての界磁巻線の抵抗の変化は、計算で考慮され、さらに界磁巻線の供給電圧の作用も考慮される。
電機子2(例えば固定子)を、図1の中央部に示す。この電機子は、DC電流源22と、電機子の実際の抵抗を表わす値R1の抵抗23とを備えている。電流源22は、励磁電流Iex、およびオルタネータの回転速度ROTの関数として、オルタネータによって供給される電流(誘導電流)に相当するDC電流を供給する。この電流は、抵抗23を通過する。回転速度は、既知の方法で、適切なセンサー、例えばホール効果センサーによって、またはその周波数が回転速度に比例する相電圧から、より簡単に測定される。実際には、抵抗R1は、電機子巻線の温度θに依存する。この温度は、これらの巻線に配置される適切なセンサーによって測定することができる。しかし、巻線の温度を容易に測定できない場合、それ以外によって行うことが可能であることが、後で分かると思う。
図1の右側に、オルタネータのブリッジ整流器3の電圧降下VDをモデル化したDC電圧源31と、オルタネータの出力電圧VALTが加えられる負荷4をモデル化したDC電圧源41とが示されている。オルタネータの出力電圧VALTは、レギュレータによって測定され、調整される。
図1および図2を参照すると、電流源22は、励磁電流Iex、回転速度ROT、および起電力E1の値の関数として、レギュレータによって出力される電流値IALTを供給する。
起電力E1は、次式に従って、出力電圧VALT、ブリッジ整流器の電圧降下VD、および抵抗R1の電圧降下の合計と等しい。
Figure 2008543264
一次近似として、速い回転速度(約20000回転/分)において、オルタネータの出力は、励磁電流に比例することを推定できる。その結果、次式が得られる。
Figure 2008543264
ここで、K1は、所定の乗係数、例えば定数である。
他方で、オルタネータの電機子は、値Lの主固定子インダクタ221を備え、これは、電流K1×Iexのすべて、または一部をアースへ流す。このインダクタは、オルタネータの回転速度ROTに比例するインピーダンスLωを有する。その結果として、インダクタ221によって流される電流は、オルタネータの速い回転速度で小さく、遅い回転速度(約1000〜1200回転/分)で大きい。非常に遅い回転速度(オルタネータが出力を開始する初速度より遅い)では、電流K1×Iexのすべてが、インダクタ221によって流される。そのとき等価図は、回転速度が遅過ぎて出力できないオルタネータを表わす。
連続モードでだけ機能する等価図である図3を参照すると、インダクタ221のインピーダンスLωは、次式に従って、その値が回転速度ROTに比例する抵抗R2によって置き換えられる。
Figure 2008543264
ここで、K2は所定の乗係数、例えば定数である。
この抵抗によって流れる電流ILは、次式によって与えられる。
Figure 2008543264
そのとき、IALT=Iex×K1−ILであるオルタネータの出力IALTは、次式によって与えられる。
Figure 2008543264
ここで、E1=VALT+VD+R1×IALTである。
抵抗R1は、次式に従って、電機子巻線の温度θに依存する。
Figure 2008543264
ここで、θは、電機子巻線の温度、または巻線の温度を容易に測定できない場合に、電池電圧レギュレータの温度を示し、ROは、温度0℃における電機子の抵抗を示し、αは、所定の係数を示す。
ブリッジ整流器の電圧降下VDの変化は、無視できると考えられるので、VDは定数であると考えることができる(通常、VDは約2ボルトに等しい)。同様に、調整のせいで、オルタネータの出力電圧VALTは、一定であると考えることができる(通常、VALTは約14.5ボルトに等しい)。従って図5は、励磁電流Iexの種々の値について、回転速度ROTの関数として格子状の出力特性を与える。
図4に示すように、この格子状の特性IALT=f(Iex)は、実際のオルタネータに記録される格子状の特性と同じ傾向を有する。
オルタネータのモデリングを洗練するために、提案されたモデルに従って計算されるIALTの値を、実際のオルタネータの出力とぴったり一致することを可能にする定数を選ぶことが可能である。このために、追加値C3、C4、およびC5が導入され、次のように作用する。
Figure 2008543264
要約すれば、Iexの値は、上に与えた3つの式1、6、および7によって導入されたモデルによって与えられる。各乗係数および各追加値(定数であることが好ましい)の意味または役割は、次のようである。
K1は、速い回転速度におけるオルタネータの出力電流IALTと、励磁電流Iexとの比である。この係数は、界磁巻線と電機子との巻数比、および回転子と固定子との間の磁束の損失を考慮したものである。
K2は、電流(Iex+C3)×K1のすべて、または一部をアースへ流すことによって、回転速度ROTの関数として、出力電流IALTの変化を制御することを可能にする。
C3は、励磁電流の値を変えることによって、磁気回路の残留磁気の励磁への影響を考慮することを可能にする。
C4は、特性IALT=f(ROT)について、回転値ROTのx軸変位をもたらすことを可能にする。
C5は、特性IALT=f(ROT)について出力IALTの値のy軸変位をもたらすことを可能にする。
定数C3、C4、およびC5は、1バイトでそれぞれ符号化され、加えることによって作用する。従ってそれらは、8ビットマイクロコントローラで使用し易い。
係数K2は、乗算によって作用する。その値は不正確であり、乗算は、通常、値ROT+C4の簡単な変化によって容易に実行され得る。このために、K2は、所要値に最も近い2の整数乗に等しく選ばれる。必要に応じて、より正確さが必要となる場合には、8ビットマイクロコントローラに通常組み込まれている乗算機能を使用することが可能である。
係数K1もまた、乗算によって作用する。他方、それは正確な値を有する必要があり、8ビットマイクロコントローラに通常組み込まれている乗算機能を使用することが必要なことがある。
乗係数K1およびK2、ならびに定数C3、C4、およびC5の値の選定は、オルタネータの等価図と、実際のオルタネータとの相関の探索によって導かれる。それは、値IALTが、実際のオルタネータの出力にぴったりと一致するように、定数および係数の値を計算または調整する場合である。遂次近似法によって進むことが可能である。
最初に、定数C3、C4、およびC5を無視することは可能であり(そのため、C3=C4=C5=0)、R1を無視することも可能であり(そのため、E1=VALT+VD)、K1=IALT/Iexであるように、K1を選ぶことができる。
次に、定数および係数の値は、遂次近似法によって得られるので、特性IALT=f/(ROT)の曲線上の注目すべきポイントによって、簡易化した式を用いて、それらをより容易に得ることができる。
例えば、速い回転速度(約20000回転/分)において、電機子の主インダクタンスは、非常に大きい値を有し、等価抵抗R2は、ごくわずかな電流しか流さない。この場合は、式7は次のようになる。
Figure 2008543264
さらに、開始ポイントにおいて、IALT=0。この場合は、式7は、次のようになる。
Figure 2008543264
より正確であるために、モデルのパラメータ(乗係数または追加値)の少なくともいくつかは、動的に、すなわち、オルタネータ機能を標記することによって決定できることに留意すべきである。例えば、オルタネータが所定の値の電流を出力するようにオルタネータ機能を行い、対応する回転速度ROTの測定によって追加値C1を決定することが可能である。この動作は、組立ラインの最後で実行される調整および設定の一部を成している。
図5に示す格子状の特性IALT=f/(Iex)は、実際のオルタネータ(ここではバレオ(VALEO)製のTG15オルタネータ)の特性とぴったりと一致するように選ばれた定数および係数で補正された図4の格子と一致する。
選ばれた値は、今回限りで記憶装置に格納される。記憶装置は、レギュレータのマイクロコントローラの内部ROMであるのがよい。
マイクロコントローラが、IALTの値が動作中に与えられることを可能にするようにプログラムするために、2つの解決策がここに提案される。
第1の解決策によれば、第1段階は、式6を用いて、電機子の抵抗R1を計算することである。R1の値は、オルタネータの出力IALTの2次数に作用する。さらに、温度センサーが電機子巻線で使用できない場合には(厳しい環境)、これらの巻線の温度は、接近不可能である。そのときそれは、レギュレータの温度θを用いるのに十分である(レギュレータは、通常オルタネータ筐の背後に配置される)。
式6を直接用いるか、またはROM記憶装置に事前にプログラムされた数個の値(この場合、θの値の4つの異なる範囲のそれぞれについて、R1の少なくとも4つの値を与えることが好ましい)の中から、θの関数としてR1の値を選ぶことによって、R1を計算することができる。
次にIALTを、式1および7を用いて計算する。これらの式1および7は、IALTの値を各々含んでいる。従って、例えば式1で、IALT=0をはじめとして、IALTの計算を、遂次近似法によって行う必要がある。
第2の解決策によれば、電圧降下R1×IALTを、E1の値に直接包含しない(すなわちR1=0が選ばれる)ことが提案される。
その結果として、式1は次のようになる。
Figure 2008543264
そして、式7は次のようになる。
Figure 2008543264
そのとき、IALTの値を計算する式が1つだけある。この式は、マイクロコントローラによる処理を容易にする(もはや遂次近似法による計算はない)。他方、5つの定数および係数による温度の影響を考慮しなければならない。
このために、少なくとも4組の定数および係数が規定されることが好ましい。各組は、レギュレータの所定の温度範囲(電機子巻線の温度を測定できる場合は、こちらが良い)に関連付けられる。
例えば、50℃および100℃閾値に対応する、下の表1に与えられる4つの温度範囲を選ぶことが可能である。
Figure 2008543264
その結果、この例では、定数および係数は、20バイトの記憶容量(ROMで)を占める。記憶装置に、このようにして格納される表において、IALTを計算するときに、電機子巻線(または、デフォルト設定により、電池電圧レギュレータ)がある温度範囲に対応する、2つの乗係数および3つの追加定数が読取られる。
図6は、この第2解決策(抵抗R1の省略)によるオルタネータの等価図を示す。
図7を参照して、第2解決策によってレギュレータの電機子巻線の所定温度θに対する定数および係数を読取るアルゴリズムの例について説明する。この例は、上の表1によって規定される温度値の4つの範囲の場合に相当する。
初期設定段階71において、変数θ0および変数Nを、ゼロに設定する。
次に、試験段階72において、温度の電流値θを、変数θ0と比較する。
θ>θ0である場合には、段階73において、変数θ0は50ユニット増え、次に、段階74において、変数Nは5ユニット増え、そして試験段階72に戻る。
逆にθ<θ0である場合には、段階75において、アドレスADR+Nで、ROM記憶装置内の係数K1およびK2の値、ならびに定数C3、C4、およびC5の値を読取り、そこでADRは、ROM記憶装置内の第1組の第1パラメータ(係数または定数)のアドレスを指定する。
図8は、例えば図7のアルゴリズムによって得られる定数および係数を用いて、第2解決策によってオルタネータの出力IALTを計算するアルゴリズムの例を示す。
第1段階81において、E1の値は、式10に従って、VALTおよびVDの値を加えることによって計算される。VALTおよびVDの値は、レギュレータのマイクロコントローラに従来知られている。段階82において、符号IR2で示す中間値が次に計算される。これは、記憶装置で読取られる回転速度ROT(レギュレータのマイクロコントローラに従来知られている)と定数C4の合計ROT+C4に相当する。次に、段階83において、値IR2に記憶装置で読取られる係数K2を乗じる。最後に、段階84において、E1の値(段階81で計算される)は、値IR2(段階83で計算される)で除される。
これらの段階81〜84によって、オルタネータの出力IALTを与える式11の第2項を得ることができる。項(数A)を与える段階84の除算は、レギュレータのマイクロコントローラのハードウェアで実行するのは困難である。これは、プログラムによって実行され得る理由であることに留意すべきである。
Figure 2008543264
段階85において、記憶装置で読取られる定数C3は、オルタネータの出力IALTの中間値を得るために、励磁電流Iex(これは特許文献1に示すように測定できる)の値に加えられる。次に段階86において、IALTのこの中間値に、記憶装置で読取られる係数K1を乗じる。
これらの段階85〜86によって、オルタネータの出力IALTを与える式11の第1項を得ることが可能になる。
段階87において、第2項(段階84の最後に得られる)は、出力IALTの新しい中間値を得るために、第1項(段階86の最後に得られる)から差し引かれる。回転速度の値が小さい(初速度未満)場合は、得られる値が負であり得ることに留意すべきである。この場合、試験によって、この負の値をゼロ値に変換することができる。
最後に、段階88において、ROM記憶装置で読取られる定数C5は、オルタネータによって出力される電流の推定値IALTを得るために、段階87で得られる出力IALTの中間値に加えられる。
一方で段階81〜84、他方で段階85〜86の順序を逆にできることに留意すべきである。同様に、段階88を段階87の前に実行できる。この場合、定数C5を第2項(段階84の最後に得られる)に、または第1項(段階86の最後に得られる)に追加できる。
式7によって与えられるIALTの数式は、異なって公式化されることが可能であるが、種々の形は、適切な係数および定数を用いて、IALTの同じ値を生じるということにも留意すべきである。
例えば、係数K2を、1/K2によって置換することができる。この場合、式7は次式になる。
Figure 2008543264
係数K2をK2/K1によっても置換することができる。この場合、式7は次式になる。
Figure 2008543264
多くの組合せが可能である。係数および定数を用いるのに最も便利な形、すなわち電池電圧レギュレータのマイクロコントローラによって行われる計算を最も容易にする形が選ばれる。
実施形態では、オルタネータの調整ユニット、すなわちレギュレータは、上述のようにオルタネータによって出力される電流を推定する手段だけでなく、オルタネータ軸に加えられる機械的トルクTa、有用電力Pu、および/またはオルタネータの効率ρを計算する手段も備えている。
これは、簡易等価図が、オルタネータによって出力される電流を計算することを可能にするためであるが、これから、追加の計算によって、機械的トルク、電力、およびオルタネータの効率のようなオルタネータの他の特性を導き出すこともできる。トルクTaおよび効率ρの計算は有用電力Pu、電気的損失に関連するトルクTe、および機械的損失に関連するトルクTmを含有し、これらは、レギュレータで利用できる情報から追加計算によって得ることができる。
これらの追加計算は、出力電流IALTだけの計算の場合よりも、大きい計算パワーを必要とする。乗算および除算がしばしば用いられ、マイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータに有利に組み込まれている。
有用トルクTuは、回転速度ROTおよび有用電力Puに依存し、この有用電力Puは、オルタネータの出力で利用できる電力であり、次式によって与えられる。
Figure 2008543264
上に述べたように計算される有用電力Puを根幹として、有用トルクTuは、次の計算によって得られる。
Figure 2008543264
電気的損失は、電機子の抵抗R1に主に依存する。従って、図1の簡易等価図がこの抵抗R1を含んでいるので、用いられる出力電流IALTの値を、この等価図から得ることが好ましい。この場合、出力電流IALTの計算は、既に述べたように、遂次近似法によって(例えば、4つの遂次代入によって)行われる。電気的損失に関連するトルクTeは、電気的損失Peとして失われる電力および回転速度ROTに依存する。第1近似として、電気的損失Peは、抵抗R1のジュール損失およびブリッジ整流器の電圧降下と関係しており、この電圧降下は約1.5ボルトと評価され得る。その結果として、トルクTeを次式によって計算できる。
Figure 2008543264
電気的損失をより正確に計算する必要がある場合には、抵抗R1の値は、電機子巻線の加熱を考慮するために、オルタネータによって出力される電流IALTによって補正することができる。界磁巻線の抵抗損失および磁気損失、またはオルタネータの界磁巻線によって減ずる励磁電流Iexすら考慮することも可能である。
機械的損失は、回転速度ROTによって変化するトルクTmによって表わされる。第1近似として、このトルクTmは、通気による損失のために、この回転速度の2次関数である。換言すれば、トルクTmを次式によって計算できる。
Figure 2008543264
ここで、P1、P2、およびP3は、関係しているオルタネータの特性(具体的に言えば、通気による損失、内部摩擦は無視できる)に依存する係数であり、レギュレータの製造業者により知られている。
図9のグラフは、上の方法によって計算される機械的損失に関連するトルクTmの傾向を示している。
要約すれば、電気的および機械的損失に関連するトルクTeおよびTmの計算は、それぞれ次の係数を考慮する必要がある。
電気的損失に関連する固定子の巻線の抵抗R1、および
オルタネータの機械的損失(本質的に通気による損失)に関連する、2次関数の係数P1、P2、およびP3。
上に示すように、トルクTu、Te、およびTmを計算すると、オルタネータ軸に加えられるTaを計算することが可能になる。これは、電気的および機械的損失にそれぞれ関連する有用トルクTu、トルクTe、およびトルクTmの合計である。
Figure 2008543264
図10のグラフは、励磁電流の種々の値について上に述べたように計算したトルクTaの傾向を示している。
オルタネータの効率ρは、有用電力Puの軸に加えられる電力(これは相当するトルクTaと回転速度ROTの積に相当する)に対する比であるか、または有用トルクTuの軸に加えられるトルクTaに対する比である。従ってオルタネータの効率ρは、次式の1つによって計算される。
Figure 2008543264
図11のグラフは、励磁電流の種々の値について、上に述べたように計算した効率ρの傾向を示している。
他の情報も、要求に応じて、オルタネータによって出力される電流IALTの値から同様に計算することが可能である。上の情報は、単に例証として示したものである。
上述の実施形態を実施する手段を備えるオルタネータレギュレータは、モトローラ(Motorola)6805(商標)のような、低コストの8ビットマイクロコントローラをベースに製造することができる。
モデリングの例による、動作中のオルタネータ(またはオルタネータスタータ)の簡易等価図である。 オルタネータの電機子のモデリングの第1例を示す図である。 オルタネータの電機子のモデリングの第2例を示す図である。 追加値を考慮せずに第2入力値(オルタネータの回転速度を表わす)の関数として、出力値(オルタネータの出力を表わす)を示す、格子状の特性を示すグラフである。 実際のオルタネータに記録される、オルタネータの回転速度の関数として、オルタネータによって供給される電流を示す特性に近づくことを可能にする追加値を用いて、第2入力値(オルタネータの回転速度を表わす)の関数として、出力値(オルタネータの出力を表わす)を示す、格子状の特性を示すグラフである。 計算を簡単にできるモデリングの別の例による、動作中のオルタネータの等価図である。 図6のモデリングと関連して、電機子巻線のある温度について、乗係数および追加値を選択するアルゴリズムの例を示すステップ図である。 図6のモデリングを用いて、オルタネータの出力を計算するアルゴリズムの例を示すステップ図である。 本発明の実施形態で計算される、機械的損失に関連するトルクの傾向を、回転速度の関数として示すグラフである。 励磁電流の種々の値について本発明の実施形態で計算される、回転速度の関数として、オルタネータの軸に加えられるトルクの傾向を示すグラフである。 励磁電流の種々の値について本発明の実施形態で計算される、回転速度の関数としてオルタネータの効率の傾向を与えるグラフである。
符号の説明
1 界磁巻線
2 電機子
3 ブリッジ整流器
4 負荷
11 DC電流源
22 電流源
23 抵抗
31 DC電圧源
41 DC電圧源
71〜75 段階
81〜88 段階
221 インダクタ
ADR アドレス
C3 追加値
C4 追加値
C5 追加値
E1 起電力
IALT 出力電流
Iex 励磁電流
L 電流
IR2 中間値
K1 乗係数
K2 乗係数
L インダクタ値
Lω インピーダンス
N 変数
P1 係数
P2 係数
P3 係数
e 電気的損失
u 有用電力
R1 抵抗値
R2 抵抗値
O 抵抗値
ROT 回転速度
a 機械的トルク
e 電気的損失に関連するトルク
m 機械的損失に関連するトルク
u 有用トルク
VALT 出力電圧
VD 電圧降下
α 係数
θ 温度
θ0 変数
ρ オルタネータの効率

Claims (25)

  1. 一方でオルタネータの励磁電流を表わす第1入力値に由来し、かつ他方で前記オルタネータの回転速度(ROT)を表わす第2入力値に由来する、前記オルタネータによって出力される電流を表わす出力値(IALT)の計算を含む、自動車用オルタネータによって供給される前記電流を推定する方法であって、前記出力値の計算は、
    (a)前記第1入力値とほぼ比例する第1項を計算する段階(85、86)と、
    (b)前記第2入力値とほぼ逆比例する第2項を計算する段階(81〜84)と、
    (c)前記出力値を得るために、前記第1項から前記第2項を引く段階(87)
    とを含む方法。
  2. 段階(b)において、第2入力値が、第1の所定のゼロ以外の追加値(C4)だけ増大する(82)請求項1に記載の方法。
  3. 段階(a)において、第1入力値が、第2のゼロ以外の追加値(C3)だけ増大する(85)請求項1または2に記載の方法。
  4. 出力値の計算が、段階(c)後に、第3のゼロ以外の追加値(C5)の追加を含む(88)請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 第2項が、オルタネータの電機子巻線の温度を表わすパラメータ(θ)に依存する請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 段階(a)で作用する第1乗係数(K1)、段階(b)で作用する第2乗係数(K2)、第1追加値(C4)、第2追加値(C3)、および/または第3追加値(C5)を含む1組のパラメータが、オルタネータの電機子巻線の温度を表わすパラメータ(θ)に従って選択される請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  7. オルタネータの電機子巻線の温度を表わすパラメータ(θ)が、前記オルタネータによって供給される電圧を調整するユニットで測定される請求項5または6に記載の方法。
  8. 第1入力値が、オルタネータによって供給される電圧を調整するユニットで測定される請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 一方でオルタネータの励磁電流を表わす第1入力値(Iex)、および他方で前記オルタネータの回転速度を表わす第2入力値(ROT)に由来する、出力値(IALT)を計算するように構成した前記オルタネータによって出力される電流を表わす前記出力値を計算する手段を備える、自動車用オルタネータによって供給される前記電流を推定する装置であって、前記出力値を計算する手段は、
    (a)前記第1入力値にほぼ比例する第1項を計算する(85、86)ように構成した第1計算手段と、
    (b)前記第2入力値にほぼ逆比例する第2項を計算する(81〜84)ように構成した第2計算手段と、
    (c)前記出力値を得るために、前記第1項から前記第2項を引く(87)ように構成した第3計算手段
    とを備える装置。
  10. 第2計算手段が、第2入力値を第1の所定のゼロ以外の追加値(C4)だけ増大させる(82)ように構成されている請求項9に記載の装置。
  11. 第1計算手段が、第1入力値を第2のゼロ以外の追加値(C3)だけ増大させる(85)ように構成されている請求項9または10に記載の装置。
  12. 出力値を計算する手段が、第3計算手段後に、第3のゼロ以外の追加値(C5)を追加する(88)手段をも備える請求項9〜11のいずれかに記載の装置。
  13. 第2項が、オルタネータの電機子巻線の温度を表わすパラメータ(θ)に依存する請求項9〜12のいずれかに記載の装置。
  14. オルタネータの電機子巻線の温度を表わすパラメータ(θ)に従って、段階(a)で作用する第1乗係数(K1)、段階(b)で作用する第2乗係数(K2)、第1追加値(C4)、第2追加値(C3)、または第3追加値(C5)を含む1組のパラメータを選択するように構成した選択手段をも備える請求項9〜12のいずれかに記載の装置。
  15. オルタネータによって供給される電圧を調整するユニットに、前記オルタネータの電機子巻線の温度を表わすパラメータ(θ)を測定する測定手段をも備える請求項13または14に記載の装置。
  16. オルタネータによって供給される電圧を調整するユニットに、第1入力値を測定する手段をも備える請求項9〜15のいずれかに記載の装置。
  17. 請求項9〜16のいずれか一項に記載の装置を備える、自動車用オルタネータによって供給される電圧を調整するユニット。
  18. オルタネータ軸に加えられるトルク(Ta)を計算する手段をも備える請求項17に記載の調整ユニット。
  19. オルタネータ軸に加えられるトルクが、有用トルク(Tu)、電気的損失に関連するトルク(Te)、および機械的損失に関連するトルク(Tm)の合計として計算される請求項18に記載の調整ユニット。
  20. 有用トルク(Tu)は、オルタネータの回転速度(ROT)に対する有用電力(Pu)の比として計算され、かつ前記有用電力は、前記オルタネータの出力電圧(VALT)と前記オルタネータによって供給される電流の推定値(IALT)の積として計算される請求項19に記載の調整ユニット。
  21. 電気的損失に関連するトルクは、オルタネータの回転速度(ROT)に対する電気的損失(Pe)の比として計算され、前記電気的損失は、前記オルタネータによって供給される電流(IALT)の推定値の2次関数によって計算される請求項19または20に記載の調整ユニット。
  22. 機械的損失に関連するトルクは、オルタネータの回転速度(ROT)の2次関数によって計算される請求項19〜21のいずれかに記載の調整ユニット。
  23. オルタネータの効率(ρ)を計算する手段をも備える請求項17〜22のいずれかに記載の調整ユニット。
  24. 効率が、オルタネータ軸に加えられるトルク(Ta)に対する有用トルク(Tu)の比として計算される請求項23に記載の調整ユニット。
  25. 請求項17〜24のいずれか一項に記載のオルタネータによって供給される電圧を調整するユニットを備える自動車用オルタネータ。
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