JP2008542716A - マルチライン波長可変レーザーシステム - Google Patents

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Abstract

レーザーを光源として使用することにより、それぞれのターゲットの多次元スペクトル特性に基づいて1つ又は複数のターゲットを照明、識別、及び/又は定量化するマルチライン波長可変レーザーシステムである。本システムは、それぞれが電磁波を放射するべくチューニング可能である複数のレーザー源と、それぞれの光ビームを必要なスペクトルライン幅の波長に対してチューニング及びロックするための少なくとも1つのチューングコントローラと、を含んでいる。又、本システムは、それぞれの光ビームを送信して1つ又は複数のターゲットを照射するためのトランスミッタと、ターゲットから戻ってきた光を受光し、戻ってきた光をターゲットを識別及び/又は定量化するための電気信号に変換するレシーバと、をも含んでいる。本システムは、N個の波長可変レーザーを更に含んでおり、N個のレーザーの中のM個は、それぞれ、ターゲットによって部分的に吸収される波長に対してチューニングされており、N個のレーザーの中のL個(1つ又複数個)は、それぞれ、ターゲットによって吸収されない波長に対してチューニングされている。

Description

地面の地形調査については、当技術分野において周知である。地面の調査においては、道路、パイプライン、送電網、又はその他の実際の関心の対象である人工構造物などの人工的な物体に重要な障害が存在しているかどうかを検出することが極めて望ましい。
構造的な障害が検出された際には、管轄している当局が補修作業が必要であるかどうかを判定する。しばしば、陸上要員が、車両又は徒歩で領域を移動することにより、地面の地形の視覚的な調査を実施し、重要な障害が存在しているかどうかを判定する。航空機又は衛星が、CCD(Charge coupled device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)デバイスなどの画像キャプチャ装置、又は赤外線感知検出器などの放射検出器を含んでいる場合も多い。地面の隣接するエリアの画像をキャプチャするべく、航空写真システムを使用可能であることも周知である。
電磁放射が物体と相互作用する際には、電磁放射の散乱、吸収、透過、及び反射を含むいくつかの現象が生じうる。スペクトル的又は分光学的な分析は、電磁放射及び物体に伴う相互作用を波長、周波数、又は時間の関数として整然とした方式で慎重に調査、分析、及び表現する段階を含んでいる。分光学的な分析においては、異なる物質は、異なる散乱、吸収、反射、及び透過特性を示す。これらの独特の特性は、それらの物質の化学的及び物理的な構造によって決定される。これらの独特の特性の組が所与の確実性のレベルで判定された際には、既知の試験対象物の使用法と同様に、これらの分光学的結果を基準分光的特徴又は基準スペクトルと呼称可能である。
天然ガスは、その特質上、メタン、エタン、及び少量のその他のガスの混合物を含んでいる。一方、有機物の分解によって生成される沼気(swamp gas)と呼ばれるガスは、メタンのみを含んでいる。天然ガスの検出法においては、パイプライン又は保持コンテナの障害の結果として放出されるガスと、発散する沼気を弁別することにより、誤った警報を回避可能であることが非常に望ましい。
オイルパイプラインは、メタン、エタン、及びプロパンを含む非常に高濃度の揮発性溶解ガスの複合物を含んでいる。オイルパイプラインは、圧力下において動作しており、漏洩及びこれに伴う圧力低下は、結果的に揮発性複合物の漏洩をもたらし、これにより、漏洩検出のための手段を提供している。電磁放射を様々な手段によってガス及びオイルパイプラインを含む領域に導くことができる。一般的にはレーザーが使用されているが、高周波又はマイクロ波電磁エネルギー用のアンテナなどのその他の手段を使用することも可能である。以下においては、電磁放射を試験対象領域に導く際には、これを光源と呼ぶこととする。
ガス及びオイルパイプラインの障害検出においては、ガス又はオイルパイプラインが通常は地下に埋設されていることから、特定の問題が存在している。このようなケースにおいては、パイプライン内の障害を直接的に視覚的に評価することが困難である。障害が発生した際には、それらの障害は、パイプラインの内容物の漏洩によって明らかとなり、漏洩物質は、特徴を示すわずかな痕跡又は印を生成する。現時点においては、通常、パイプライン内の障害は、パイプラインが発する痕跡を検出するなんらかの手段を有する要員を、定期的に、且つ、費用をかけて、パイプラインに沿って歩かせることにより、判定している。
ガスは、パイプラインから漏洩した後に、地下を地面に向かって移動し、大気中に放出されることになる。従って、パイプラインから漏洩したガスについて、大気を監視可能である。大気中において検出されるガスとパイプラインの漏洩との関連付けは、直接的又は間接的なものであってよい。直接的な関連付けの一例は、地下のオイル及びガスパイプラインから大気中への特定の炭化水素ガスの放出である。天然ガスは、メタン及びエタンという2つの主要成分から構成されている。メタンとエタンの混合比率は様々であってよい。
両成分の計測及び適切な濃度比率の確認により、パイプライン漏洩の存在が直接的に確定される。このケースにおいては、組成が潜在的に変化したとしても、ガス成分自体が大気中に放出されるという点において、関連付けは直接的である。
メタンは、石炭の熱的又は生物学的な分解から生成される。この検出されるガス(メタン)は、その天然資源(石炭)と同一ではないため、「間接的」という用語を使用することにより、この関連付けを表現している。この「間接的な関連付け」という用語は、その関連付けの科学的な基礎が薄弱であるということを意味するものではない。尚、石炭をメタンに変換するプロセスについては、科学文献に明確に記述されている。
2004年11月23日付けでKalayeh他に発行された「SYSTEM AND METHOD FOR REMOTE QUANTITATIVE DETECTION OF FLUID LEAKS FROM A NATURAL GAS OR OIL PIPELINE」という名称の米国特許第6,822,742号は、空中プラットフォームの使用による天然ガス又はオイルパイプラインからの流体漏洩の遠隔定量検出用のシステムを提供している。この出願の内容は、本引用により、そのすべてが本明細書に包含される。
本発明は、1つ又は複数のターゲットの多次元スペクトル特性を識別するマルチライン波長可変レーザーシステムを提供している。本システムは、それぞれが異なる電磁波長を有する光のビームを放射するべくチューニング可能である複数のレーザー源と、それぞれの光のビームを狭いライン幅の個別の所定の波長に対してチューニング及びロックする少なくとも1つのチューニングコントローラと、を含んでいる。又、本システムは、それぞれの光ビームをターゲットに向かって送信するトランスミッタと、ターゲットから戻ってきた光を受光し、戻ってきた光をターゲットを識別するための電気信号に変換するレシーバと、をも含んでいる。複数のレーザー源は、それぞれ、例えば中赤外電磁スペクトルなどの、電磁スペクトルの異なる領域内の光ビームを放射するべくチューニング可能である。例えば、本システムは、N個のオンライン(ON−line)及びオフライン(OFF−line)のレーザーを有するマルチラインDIALセンサとして構成可能であり、この場合に、M個のオンラインレーザーは、それぞれ、ターゲットによって部分的に又は比例的に吸収される波長にチューニングされており、L個のオフラインレーザーは、それぞれ、ターゲットによって吸収されない波長にチューニングされている(N=M+L)。更には、このマルチライン波長可変レーザーセンサは、様々な使用法のために構成可能である。例えば、オンラインレーザー又はオフラインレーザーは、それぞれ、1つ狭帯域電磁スペクトル領域からの又は異なる電磁スペクトル領域からの同一又は異なる波長を有することができる。
本発明のマルチライン波長可変レーザーシステムは、1つ又は複数のターゲットを検出するべくM個の異なる波長にチューニングされたN個のレーザー(この場合に、それぞれのターゲットは、M個のスペクトル吸収ラインによって特徴付けられている)と、ターゲットによって最小限に吸収されると共にバックグラウンドによって最大限に反射されるようにチューニングされたL個(1つ又は複数個)のレーザー(この場合に、それぞれのバックグラウンドは、そのL次元の受光反射/後方散乱特性によって特徴付けされている)と、を含んでいる。
複数のレーザー源は、エネルギーのパルスを反復生成するためのQスイッチを含んでおり、この場合に、これらのエネルギーパルスは、(a)それぞれのパルスが、例えば略10ナノ秒〜100ナノ秒の、所定のパルス幅を有している、(b)それぞれのパルスが、例えば略100ナノ秒〜150ナノ秒の、所定のパルス間インターバルによって互いに分離している、及び(c)それぞれのパルスのバーストが、例えば略500マイクロ秒〜1000マイクロ秒の、既定のインターバルで反復している、ということによって特徴付けられたパルスバーストを形成するべく連続的に構成されている。
本発明の他の実施例は、マルチライン差分吸収光検出及び測距(DIAL)システムを含んでいる。本システムは、複数の連続波長可変レーザー出力信号を生成するマルチラインDIALレーザーセンサと、マルチラインDIALレーザーセンサのそれぞれをチューニングして既定の波長におけるレーザー出力信号を生成するコントローラと、所定の波長の出力信号をターゲットに向かって送信するトランスミッタと、ターゲット又はターゲットのバックグラウンド(例えば、地表面カバータイプ)から後方散乱された光を受光するレシーバと、対応するそれぞれの受光波長において後方散乱光を検出する複数の検出器と、を含んでいる。
本発明のマルチラインDIALレーザーセンサは、(a)N個のオンライン及びオフラインレーザー出力信号(N個のオンラインレーザー出力信号は、ターゲットのM個のオンライン特性を識別するべく選択されている)と、(b)ターゲットのバックグランドのL個(1つ又は複数個)のオフライン特性(この場合に、オフラインレーザー出力信号のそれぞれは、ターゲットによって吸収されないように選択されている)と、を生成する。
本発明のコントローラは、異なるターゲット(1つ又は複数のターゲット)の所定の多次元スペクトル特性を選択するためのルックアップテーブル(Look−Up−Table:LUT)を含んでいる。オンライン及びオフラインレーザー出力信号は、LUT内において識別された所定の波長に対してチューニングされる。
本システムのそれぞれのマルチラインDIALレーザーセンサをパルシングさせることにより、個別の所定の波長におけるエネルギーの出力パルスを生成可能であり、且つそれぞれのマルチラインDIALレーザーセンサからのそれぞれのエネルギー出力パルスを連続的に合成すると共に、ターゲットに送信するためのパルスのバーストを生成するようにコントローラを構成する。このパルスバーストは、N個のマルチラインDIALレーザーセンサ用のN個のパルスを包含可能であり、この場合に、Nは、ターゲット及びバックグランドのN個の特性を識別するべく選択されたオンライン及びオフラインレーザー出力信号の合計である。
本発明の更なる態様は、1つ又は複数のターゲットの多次元スペクトル特性に基づいて1つ又は複数のターゲットを識別及び定量化するための方法を含んでいる。本方法は、(a)複数のレーザー源から別個の光ビームを放射する段階と、(b)複数のレーザー源から放射されたそれぞれの光ビームを狭いライン幅の所定の電磁スペクトルにチューニング及びロックする段階と、(c)それぞれの光ビームを送信してターゲットを照射する段階と、(d)ターゲットから戻ってきた光を受光する段階と、(e)戻ってきた光をターゲットを識別及び/又は定量化するための電気信号に変換する段階と、を含んでいる。
以上の概略的な説明及び以下の詳細な説明は、本発明を例示するためのものであり、本発明を制限するためのものではないことを理解されたい。
本発明については、添付の図面との関連において、以下の詳細な説明を参照することにより、十分に理解することができよう。添付図面には、「図面の簡単な説明」の節に記載された図面が含まれている。
本明細書に記述されている本発明は、例えば、パイプラインからのオイル及びガスの漏洩と関連したトレースガスなどのターゲット流体の計測に関するものである。本発明は、オイル及びガスパイプライン漏洩検出システムと、大気中のガスを検出する方法、更に詳しくは、(これに限定するものではないが)中赤外スペクトルレンジにおいて動作する差分吸収ライダー(Differential Absorption Lider:DIAL)検知技術に基づくパイプラインの漏洩の検出に関するものである。
一般に、ガス、揮発油、軽質原油、重質原油、危険なガス、危険な液体、又は化学的及び生物学的な作用物質などの多くの流体を検出及び調査可能である。例えば、ガスの濃度をある領域にわたってマッピング可能であり、且つ、これらのマップを濃度の異常について分析可能である。これらのガスの異常を解釈することにより、地下のパイプラインの漏洩を判定可能である。
本明細書に使用されている「ターゲット流体」という用語は、例えば、パイプラインの漏洩と直接的又は間接的に関連付けられているターゲット流体などの(液体又はガスのいずれかである)流体を意味している。これらのターゲット流体の計測された大気中の濃度が、本発明の基礎を形成している。それぞれのターゲット流体は、パイプラインの漏洩との関連において、いくつかの固有の特性を具備している。例えば、メタンは、いくつかの方法において生成される。メタンは、炭化水素の堆積物からの放出、石炭堆積物からの放出、メタン生成バクテリアの活発な集団を有する湿地からの放出、漏洩している天然ガスパイプラインからの放出などの結果として大気中に発生可能である。
パイプラインの漏洩以外のメタンの供給源は環境的な妨害物であると言われている。ターゲット流体とパイプラインの漏洩の間の関連付けを複雑化させる環境的な妨害物の強度とタイプは、土壌のタイプ、水文学、地下の構造及び組成、並びに、大気の状態、天候、及び土地の使用法などの要因に応じて変化する。
本発明は、大気を通る経路をサンプリングする差分吸収ライダー(Differential Absorption Lidar:DIAL)技術として使用するべく構成可能である。多数の大気中のトレースガスを検出する様々な機器が開発されている。これらの技術によって正確に特徴付けることができない多くのタイプのガスソースが存在しており、それはその空間的及び時間的なダイナミクスに起因している。このようなソースからの放射を監視するには、微量な濃度を、迅速に、且つ、長い経路にわたって遠隔計測可能なシステムが必要である。長経路差分吸収ライダー(DIAL)は、これらの要件を満足している。
本発明の一態様によれば、空中プラットフォームに基づいたマルチライン波長可変差分吸収ライダー(DIAL)レーザー光学システムは、天然ガス又はオイルパイプラインからの漏洩の遠隔定量検出のために使用されている。
本発明の他の態様によれば、例えばトレースガスなどの、1つ又は複数のターゲットを使用することにより、様々なガス及びそれらの個々の多次元スペクトル特性のリストを含むルックアップテーブルに基づいて流体パイプラインの漏洩を特徴付けることができる。マルチライン波長可変DIALシステム(これは、N個のレーザー(N=M+L)を含んでいる)をチューニングすることにより、M個のオンライン(ON−line)及びL個のオフライン(OFF−line)の既定のエネルギー波長を送信可能である。N個の波長を選択することにより、ルックアップテーブル内に一覧表示されているDIAL多次元スペクトル特性に基づいて、例えば1つ又は複数のガスなどの、1つ又は複数のターゲットを検出可能である。この結果、本発明者が想定しているように、本発明のマルチライン波長可変DIALシステムは、様々な用途において使用可能である。
例えば、航空機が、個別の多次元スペクトル特性を具備した1つのタイプのガス混合物を検出するべく飛行している際に、マルチライン波長可変DIALシステムのN個のレーザーをN個の異なる波長に対してチューニング可能であり、この場合に、Nは、個々のガス混合物を特徴付けているスペクトルラインの数を表している(M個のオンライン波長及びL個のオフライン波長)。同様に、航空機が、他の個別の多次元スペクトル特性を具備した他のタイプのガス混合物を検出するべく飛行している際には、本システムのN個のレーザーをその特定のガス混合物を特徴付けている他のN個の(M個のオンラインの及びL個のオフラインの)波長の組へとチューニング可能である。
オンライン及びオフラインレーザーのそれぞれが、波長可変レーザーであってよいことについても理解されたい。波長可変レーザーとして、個々のレーザーを特定の波長へチューニングすることにより、オンライン波長を選択可能である。波長可変レーザーは、地上の車両又は飛行中の航空機内に位置した操作者によってリアルタイムでチューニング可能である。その使命に応じて、操作者は、それぞれのレーザーを既定の波長へチューニングし、特定のターゲットの特徴を識別及び定量化可能である。例えば、操作者は、特定のターゲットの識別及び定量化が望ましいと通知された際に、様々なターゲットの特性及びそれらの特性とレーザーのオンライン又はオフライン波長との間の対応を含むルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)を使用可能である。次いで、操作者は、それぞれのレーザーをこれらの既定の波長にリアルタイムでチューニング可能である。更には、特定の波長にチューニングされるDIALシステムのリアルタイム能力に起因し、操作者は、それぞれのレーザーを他の波長の組に対してリアルタイムで再チューニング及び再ロックすることも可能である。この結果、異なる特性を具備した異なるターゲットについてサーチすることにより、動作を継続可能である。
本発明の他の態様によれば、複数の選択されたトレースガスの光学的吸収特性の分子遷移をルックアップテーブルから最適に選択可能である。説明を簡単にするべく、ルックアップテーブルから2つのトレースガスのみを選択することにより、本発明の一実施例によるマルチライン波長可変DIALレーザーシステムを例示することとする。この例においては、電磁スペクトルの中赤外領域内におけるメタン及びエタンの光学的吸収特性の分子遷移を選択している。従って、3ライン波長可変DIALレーザーシステムを使用することにより、2つの選択されたトレースガスを分析及び検出可能である。それぞれ、メタン、エタン、及び地表面タイプ(バックグラウンド)について、2つのオンライン波長(これらは、オンラインとも呼ばれる)と1つのオフライン波長(これは、オフラインとも呼ばれる)により、メタン及びエタンの吸収特性を分析可能である。
オンライン波長は、その他のガスからの妨害が最低限となりターゲットガス光吸収ピークに近接するように選択される。オフライン波長は、その他のガスからの妨害が最低限であると共に地面反射率が高くターゲットガス光吸収のウイング(wing)の付近において選択される。オンライン及びオフライン波長は、それぞれ、エタン、メタン、バックグラウンドについて、3369.8、3389、及び3429ナノメートルとなるように選択可能である。
前述のように、波長可変レーザーを使用可能である。ルックアップテーブル内のすべてのトレースガス及びバックグラウンドをカバーするべく、安定した連続波長可変レーザーを設計可能である。前述のように、2つのトレースガスのみを選択することにより、本発明によるマルチライン波長可変DIALレーザーシステムを例示することとする。本発明者は、ND:YLF連続波長可変レーザーを使用可能であると判定した。例えば、それぞれ、メタン及びエタントレースガス、並びに、バックグラウンドについて、3つのND:YLF連続波長可変レーザーを実装可能である。
又、本発明を使用することにより、ターゲットガスの濃度経路長(concentration path−length)を計測することも可能である。従って、本発明によるマルチライン波長可変DIALレーザーシステムを使用することにより、それぞれのスキャン対象スポットにおける選択されたターゲットガスの濃度経路長を計測可能である。本発明を例示するべく使用される3ライン波長可変DIALレーザーシステムは、図1に示されているそれぞれのスキャン対象スポットにおいて2つの選択されたターゲットガスの濃度経路長を計測している。又、本発明においては、飛行経路に沿った2つのターゲットガスの複数の濃度経路長計測のアルゴリズム的又は非アルゴリズム的な分析を利用することも可能である。最後に、本発明は、パイプラインの漏洩と関連したガスプルーム(gas plume)の位置、サイズ、及び形状を表示、保存、及び伝達可能である。
本発明は、図1に概略的に示されているように、航空機110(これは、衛星、ヘリコプター、又は地上車両などのように、地上、空中、又は宇宙に存在するものであってもよい)、積載されたマルチライン波長可変DIALレーザー流体パイプライン漏洩検出システム120、送信されたレーザービーム130、トレースガス150、埋設されたパイプライン160、漏洩領域170、及び地面タイプ180を含んでいる。又、パイプライン、漏洩領域、及びトレースガスを含む参照符号190によって集合的に示された地面の3次元セクション、航空機の飛行高度140、及び航空機の地面上における軌跡105も示されている。既定の飛行経路に基づいて、航空機110は、地面上における軌跡105に沿って飛行している。飛行の際には、積載されたGPS及び慣性計測装置(Inertial Measurement Unit:IMU)(図示されてはいない)が、トレースガス150を発しているターゲット場所に沿ってパイロットをガイドしている。航空機がターゲット場所に到達した際に、スキャナシステムがターゲット領域の周辺をスキャンすることに伴い、レーザービーム130がターゲットに対して自動的にポイントされる。戻ってきた光を分析することにより、ガスマップ又はトレースガスプルームの画像を濃度経路長を単位にして生成する。図1の例においては、戻ってきた光を分析することにより、メタン及びエタンプルームの両方の2次元のガスマップ又は画像を濃度経路長を単位にして生成している。
本発明によれば、2レーザーDIAL計測システムにおいては、2つの単一波長レーザーパルスを送信している。対象のガスによって吸収される1つの特定波長のレーザーパルスを選択している。もう1つの他の波長におけるレーザーパルスは、吸収されない。両方の波長について、反射してセンサに戻ってきたエネルギーを計測及び合成することにより、ターゲットガスの濃度経路長の推定値を生成している。本節においては、このプロセスについて更に詳細に記述する。
反射してセンサに戻ってくるエネルギーは、次の関係によって記述される。
Figure 2008542716
ここで、Et(λon)及びEt(λoff)は、オンライン及びオフラインの送信レーザーパルスエネルギー、E(λon,R)及びE(λoff,R)は、オンライン及びオフラインの受信レーザーパルスエネルギー、ρ(λon)及びρ(λoff)は、それぞれ、オンライン及びオフライン波長における表面反射率であり、CPLは、プルームの濃度経路長であり、Cbagは、ターゲットガスのバックグラウンド濃度であり、Rは、レンジ又は高度であり、σ(λon)及びσ(λoff)は、それぞれ、オンライン及びオフライン波長の関数としてのターゲットガスの吸収断面積である。
上記において、Et(λon)=Et(λoff)、ρ(λon)=ρ(λoff)であり、且つ、オンライン及びオフライン波長におけるターゲットガスの断面積σ(λon)及びσ(λoff)は、経路に沿った圧力及び温度の変化に起因して大きく変化することはないと仮定可能である。さもなければ、σ(λon)及びσ(λoff)を再計測する必要があろう。
式1及び式2に示されているように、受信して計測されたオンラインレーザーパルスエネルギーをオフラインレーザーパルスエネルギーによって除算することにより、次のDIAL式を導出可能である。
Figure 2008542716
前述の仮定に基づいて、式(3)を次式に約分可能である。
Figure 2008542716
この場合に、E(λon,R)は、オンライン波長におけるレーザーエネルギー計測値を表しており、E(λoff,R)は、オフライン波長におけるレーザーエネルギー計測値を表している。
式4の自然対数を取得することにより、次式が得られる。
Figure 2008542716
断面積は、図6及び図7との関連において後述するように、(1つ又は複数のガスセルを使用することによって)オンライン及びオフラインで計測可能である。いずれの場合にも、それぞれの波長における断面積は既知の値となる。従って、式4Aを次のように書き換えることができる。
Figure 2008542716
式5は、2つの単一波長レーザーを具備した本発明の一実施例において使用される計測処理である。但し、Rは、本システムによって計測することも可能であり、且つ、Cbagは、推定又は計測可能であるため、更なる処理を行うこともありえる。この結果、次のように、CPLの推定値を生成可能である。
Figure 2008542716
式(6)においては、次の大気の吸収係数ΔCαの差の影響が考慮されてはいない。
Figure 2008542716
しかしながら、式(7)は、この影響を含んでおり、この場合に、ΔCαは、推定又は計測可能である。
Figure 2008542716
但し、前述の仮定が真ではない場合には、前述のCPLの推定値によってプルームを正確に特徴付けできない可能性が高く、DIAL式(3)の更なる分析が必要となろう。
マルチラインDIALシステムは、実質的に同一の光経路を通じたマルチ波長におけるレーザーエネルギーの送信、受信、及び計測に基づいている。例えば、オフラインレーザーエネルギーが対象の任意の構成要素の存在によって吸収されないように、1つのレーザー波長(即ち、オフライン波長)を選択する。レーザーエネルギーがそのレーザービームの経路内に存在している対象の構成ターゲットレベルの関数として吸収されるように、第2レーザー(即ち、オンライン波長)を選択する。システムパラメータ(例えば、アライメント、ビームのオーバーラップ、ビーム及びレシーバ視野のオーバーラップ、オンライン及びオフラインの幾何学的なフォームファクタ、レシーバオプティクスのスペクトル応答、及び表面カバータイプの反射率)が同一ではない場合には、2レーザーラインシステムの送信及び受信エネルギーレベルを計測することにより、次のLIDAR式(式8又は式9)を使用して更に一般的なDIAL式(式10)を導出し、対象の任意のターゲット構成要素の濃度経路長計測値を判定可能である。
LIDAR式は、オンライン及びオフラインの送信及び受信レーザーエネルギー又はパワーの観点において、次のように更に一般的に記述可能である。
Figure 2008542716
ここで、Et(λ)又はPt(λ)は、それぞれ、送信レーザーエネルギー又はパワーであり、
Figure 2008542716
は、大気の透過率を表しており、
Figure 2008542716
は、プルームの透過率を表しており、ka(λ,r)は、大気の吸収係数であり、kp(λ,r)は、プルームの吸収係数であり、ζ(R)は、幾何学的なフォームファクタであり、ρ(λ)は、地面の反射率であり、D2/4R2は、レシーバオプティクスの立体角であり、Rは、センサのレンジ/高度であり、Dは、望遠鏡の口径であり、ζ(λ)は、レシーバのスペクトル応答であり、E(λ,R)又はP(λ,R)は、それぞれ、散乱したレーザーの受信エネルギー又はパワーである。
DIAL式は、一般的に、パワー又はエネルギーの観点において、次のように記述可能である。
Figure 2008542716
この場合に、CPLは、濃度経路長であり、σ(λon)は、λon波長における有効断面積であり、σ(λoff)は、λoff波長における有効断面積であり、Pt(λon)は、送信レーザーパルスパワーであり、Pt(λoff)は、オフラインの送信レーザーパルスエネルギーであり、E(λon,R)は、オンラインの受信レーザーパルスエネルギーであり、E(λoff,R)は、オフラインの受信レーザーパルスエネルギーであり、ζ(Ron)は、オンライン波長における幾何学的なフォームファクタであり、ζ(Roff)は、オフライン波長における幾何学的なフォームファクタであり、ζ(λon)は、オンライン波長におけるスペクトル応答であり、ζ(λoff)は、オフライン波長におけるスペクトル応答であり、ρ(λon)は、オンライン波長におけるバックグラウンド表面反射率であり、ρ(λoff)は、オフライン波長におけるバックグラウンド表面反射率であり、Ka(λon,r)は、オンライン波長における大気の減衰係数であり、Ka(λoff,r)は、オフライン波長における大気の減衰係数であり、Rは、ターゲットに対するセンサのレンジ/高度/距離であり、Ct-bagは、大気中におけるターゲットガス/流体の濃度である。
前述の式においては、1つのトレースガスのみを選択することにより、本発明を例示している。2つのトレースガスの場合には、3ラインDIALレーザーガスパイプライン漏洩検出システムを使用可能である。3つのトレースガスの場合には、例えば、4ライン又はこれを上回るライン数のDIALレーザーガスパイプライン漏洩検出システムを使用可能である(以下、同様)。
更に一般的なDIAL式(式11)を導出した目的は、不正確な波長選択、ミスアライメント、異なるビームスポットサイズ、部分的にオーバーラップしたビーム、及び表面反射率の可変性が、ターゲットの定量検出における更なる複雑性に結び付くことを指摘するためである。従って、本発明によって提供される波長、アライメント、ビームスポットのサイズ、ビームのオーバーラップ、及び1つ又は複数のターゲットの多次元特性における正確性などのシステムパラメータの正確性、安定性、及び再現性は、システムの単純性、有用性、安定性、感度、及び性能を改善する。
一般に、多次元DIAL特性式は、次のように表現可能である。
ケース1:選択されたターゲットの既定のオンライン及びオフライン波長におけるその他のターゲットの断面積がゼロである。
Figure 2008542716
ケース2:選択されたターゲットの既定のオンライン及びオフライン波長におけるその他のターゲットの断面積が非ゼロである。
Figure 2008542716
ここで、iは、i番目の波長を、lは、l番目の物質を、そして、CPLlは、物質lにおける濃度経路長をそれぞれ意味している。この結果、M次元空間内においては、次のとおりである。
Figure 2008542716
観察される信号は、次のように、乗法的及び加法的な雑音を含んでいる。
Y=(乗法的雑音)*X+加法的雑音
多次元空間におけるCPLの最適な最尤推定値は、次のように、式(12)によって付与される。
CPL={ΣT[COV(X)]-1Σ}-1ΣT[COV(X)]-1X (12)
次に図2Aを参照すれば、参照符号200によって総合的に示されたマルチライン波長可変DIALレーザーシステムが示されている。図示のように、マルチライン波長可変DIALレーザーシステム200は、N個のレーザーを含んでおり、この中のM個は、オンラインレーザーであり、L個は、オフラインレーザーである(N=M+L)。
例えば、第1ラインレーザー220は、第1ターゲットトレースガスに使用されるオンラインレーザーであってよく、第2ラインレーザー295は、第2ターゲットトレースガスに使用される第2オンラインレーザーであってよい(以下、同様)。一実施例においては、第Nラインレーザー212は、ターゲットのバックグランドを識別するのに使用されるオフラインレーザーであってよい。図2に示されているN個のラインレーザーにおいては、オンラインレーザー及びオフラインレーザーのその他の組み合わせを使用することも可能である。N個のラインレーザーは、それぞれ、ラインロック増幅器210、265、...、及び211により、N個の異なる波長に対してロック可能である。
異なる可変性のシステムパラメータを除去するべく、複数のオフラインレーザーを使用可能である。例えば、表面がカバーされたタイプ(バックグラウンド)の反射率の可変性を除去することにより、更に簡単且つ信頼性の高いマルチラインDIAL式を得ることができる。
本発明の範囲内においては、レーザーに加えて、その他のタイプの光源を使用可能であると考えられる。更には、ターゲットガスの光吸収特性のピークに対して近接するようにオンライン波長を選択してよく、且つ、ターゲットガスの光吸収波長のウイング付近となるようにオフライン波長を選択してよい。
複数のオンライン及びオフラインレーザービームをコンバイナ240によってそれぞれ合成することにより、合成されたレーザービーム230を形成している。合成されたレーザービームは、ミラー250によってオプティクス202内に反射され、出力レーザービーム204が形成される。
対象の領域について、オプティクス202により、地面近傍の大気中のトレースガスを連続的にスキャニング可能である。出力レーザービーム204は、散乱、透過、及び/又は、反射して戻り、リターン光270が形成される。リターン光270は、ビームスプリッタの組280を通過した後に、フィルタの組290に遭遇する。これらのフィルタの組は、複数のオンライン及びオフライン波長のそれぞれを伝達するべくチューニングされている。検出器の組205は、フィルタリング済みの光のそれぞれを個別の電子信号に変換している。これらの電子信号を増幅器215によって増幅した後に、A/D(Analog−to−Digital)コンバータの組225によってデジタル信号に変換している。これらのデジタル化された信号をコンピュータ235によって処理及び分析することにより、1つ又は複数のターゲットを識別し、定量的に計測している。これらのターゲットは、操作者によって選択されたスペクトル吸収特性及び操作者によって選択されたターゲットのバックグラウンドのスペクトル非吸収特性に基づいて検出されている。
次に図2Bを参照すれば、参照符号2000として総合的に示されているマルチラインDIAL波長可変レーザーシステムが示されている。図示のように、本システムによれば、M個のオンラインレーザー出力とL個のオフラインレーザー出力が提供されている。M個のオンラインレーザー出力は、第1オンラインレーザー2002、第2オンラインレーザー2004、第3オンラインレーザー2006、...、及び第Nオンラインレーザー2008を含んでいる。M個のオンラインレーザーは、それぞれ、第1オンラインレーザーラインロック2001、第2オンラインレーザーラインロック2003、第3オンラインレーザーラインロック2005、...、及び第Mオンラインレーザーラインロック2007によってM個の異なる波長に対してロックされている。
又、システム2000は、L個のオフラインレーザーをも含んでいる。図示のように、システム2000は、第1オフラインレーザー2010、第2オフラインレーザー2012、...、及び第Lオフラインレーザー2014を含んでいる。L個のオフラインレーザーのそれぞれは、それぞれ、第1オフラインレーザーラインロック2009、第2オフラインレーザーラインロック2011、...、及び第Lオフラインレーザーラインロック2013により、L個の異なる波長に対してロックされている。図2Aとの関連において説明したように、このM個のオンラインレーザー及びL個のオフラインレーザーの組み合わせは、最大で、システム2000内に内蔵されているN個のラインレーザーの合計数まで追加される。
M個のオンラインレーザー及びL個のオフラインレーザーは、コンバイナ2015によって合成された出力ビームを供給することにより、合成されたビーム出力を生成している。合成されたビーム出力は、スプリッタ2017を経由して送受信オプティクス2016に供給され、この送受信オプティクスが出力送信ビームをターゲットに対して供給している。同様の方式において、受信ビームが送受信オプティクス2016によって受信され、スプリッタ2017を経由してレシーバ2017に供給されている。
マルチラインレーザーシステムを例示するための3ラインDIALレーザーガスパイプライン漏洩検出システムのブロック図が図3に示されている。図示のように、参照符号310、320、及び330によって示されたオフライン及び2つのオンライ波長用の3個のレーザー源は、それぞれ、3つのビームスプリッタ340により、パワーメーター370、ホログラフィック格子355、及びガスセルサブシステム360に向かって分割されている。
ホログラフィック格子355によって形成されたコリニアービーム312は、固定有限ソースとしてコリメートされた拡張ビームを供給する空間フィッタ及びビーム拡大器314に進入している。レーザーのアライメントにおいて発生可能なドリフトは、送信パルスエネルギーの不一致として容易に出現し、ガス濃度長の計測値には影響を与えない。次いで、マルチ波長のソースビームは、光経路ミラー316及びガルバノメーターによって駆動される高速スキャニングミラー318によってリダイレクトされている。このビームは、最終的に送信され、大口径の低速スキャニングミラー322を介して地面を照射する(この大口径の低速スキャニングミラー322は、航空機のロール及びピッチエラーについてスキャン幅を補償するためにも使用されている)。
ガルバノメーターによって駆動される高速スキャニングミラー318が25度のフル角度にわたってスイングすることに伴い、例えば、ソースビームは、望遠鏡308に進入する際に、50度の円弧にわたってスイングすることになる。望遠鏡308は、送信ビームの5度のフル角度スキャンを生成すると共に、レーザーのフットプリント332に基づいて参照符号326によって示された35mの幅の地面幅を追跡する(追加的な角度幅は、航空機のクラブ角を補償するべく包含されている)。レシーバのフットプリント328から発散された光は、戻って低速トラック補正ミラーを介してフル望遠鏡口径に進入する。ガルバノメーターによって駆動される高速スキャニングミラー318も、射出瞳孔内において受信光を反射する。従って、ガルバノメーターによって駆動される高速スキャニングミラー318は、レシーバの視野(FOV)を送信ビームの光学的な中心線と同期した状態において(地上のシフトするレシーバフットプリント328に等しく)シフトさせている。
受信された光は、ビームスプリッタ311及び狭帯域干渉フィルタ306を通過している。次いで、フィルタリング済みの光304は、検出器302によって検出され、増幅器309によって増幅される。増幅された信号380は、A/Dコンバータ346によってデジタル化される。
ロックされた3つの波長の安定性を監視するために、オンラインレーザー源320及び330からのビームエネルギーの一部がビーム350としてガスセルサブシステム360にバイパスされている。ガスセル365は、選択されたレーザーラインのみを伝達し、2つの検出器385は、既知のガスセル365を通じて送信されるエネルギーを既知のガスセル365をバイパスするエネルギーと比較できるように、これらの信号を2つの積分器(エネルギーメーター)375に伝達する前にレーザー光をアナログ信号に変換している。2つのアナログ信号として積分されたレーザーエネルギーは、低速A/Dコンバータ395によってデジタル化され、コンピュータ制御、取得、及び分析システム348に対して出力されている。
図3の説明の最後に、スキャナコントローラ344は、高速スキャニングミラー318及び低速スキャンミラー322を制御している。パイプライン位置データベース342及び飛行経路検出及びレーザーポインティングサブシステム352は、パイプライン位置データ及び飛行経路データをコンピュータ制御、取得、及び分析システム348に対して供給している。受信信号は、検出及び増幅の後に、信号ライン1180を経由して、A/Dコンバータ1146に送信されている。デジタル化された後に、受信信号は、コンピュータ制御、取得、及び分析システム1148に送信される。又、図示されているように、システム1148は、レーザー1110、1120、及び1130のそれぞれの波長を選択、チューニング、及び調節することも可能である。
本発明のシステムは、移動する空中プラットフォーム内に存在可能であるため、複数のすべてのパルスが同一の光学スポットに入射するように、レーザーパルスは、理想的には、同時に送信される必要がある。但し、本発明者は、マルチレーザーパルス(例えば、図3の3ラインレーザーシステムを例示するべく使用された3つのレーザーパルス)は、それぞれ約20ナノ秒のパルス幅と、約100ナノ秒のパルス間の時間間隔を有するものであってよいと判定した。これらの3つのパルスは、後述するように、単一の光の列内に三連パルスの組として合成可能である。
図4A、図4B、及び図4Cは、本発明に従って三連パルスの組を送信する模範的な3ラインレーザーシステムのタイミング図を示している。図4Aに示されているように、単一の三連パルスの組は、地面に対して送信されるメタンオンラインパルス、エタンオンラインパルス、及びオフラインパルスを含んでいる。それぞれのパルスは、約20ナノ秒の幅と、約100ナノ秒のパルス間の時間間隔を具備している。図4Bに示されているように、約500メートルの送受信レンジの場合には、三連パルスの組の送信時点と三連パルスの組の受信時点の間において、約3.5マイクロ秒が経過することになる。受信したメタン及びエタンパルスの相対的に小さな振幅は、2つのトレースガスの吸収特性によって吸収されたエネルギーを示している。図4Cに示されているように、模範的なパルス反復インターバルは、1.0ミリ秒であってよく、パルス反復周波数(Pulse Repetition Frequency:PRF)は、1000Hzであってよい。
図5は、ミーティアシードレーザー(meteor seed laser)によって形成されたレーザービームの模範的な分配の図である。ミーティアシードレーザービーム702は、ビームスプリッタ704によって半分に分割され、レーザービーム706及び708が生成されている。レーザービーム708は、ビームスプリッタ710によって半分に分割され、レーザービーム712及び714が生成されている。レーザービーム712は、診断716に送信され、レーザービーム714は、N個のトランスミッタモジュールの第1のものに送信されている。レーザービーム706は、ビームスプリッタ718によって半分に分割され、レーザービーム720及びレーザービーム722が生成されている。レーザービーム720は、N個のトランスミッタモジュールの第2のものに送信されている。レーザービーム722は、N個のトランスミッタモジュールの第3のものに送信されている。図6を参照することにより、送信(例えば、N個の送信の中の1つの送信)用の単一ソースを形成するためのミーティアシードレーザーと他の2つのレーザーの間における相互作用について説明することとする。
図6は、本発明の一実施例による最終的なレーザービーム(ソース#1)を生成するための3つのレーザーの使用法を示す模範的な実施例のブロック図である。図6は、N個のトランスミッタモジュールを示しており、このそれぞれが、参照符号800として示されている。説明を容易にするべく、1つのトランスミッタモジュール800が詳細に示されている。図示のように、ミーティアコントローラ845がミーティアシードレーザー805を制御して1047nmのシードレーザーをレーザー共振器内に注入している。レーザー共振器長は、1047nmのミーティアシートレーザーの波長に対する制御を維持するべく、電圧制御発振器(図示されてはいない)によってロックされている。そして、この連続波(CW)レーザーは、その上部に出力カプラが取り付けられているPZT(Piezo−electric transducer)によって光学的にロックされている(光学的ロック#1)。この光学的ロック#1は、>10kHzにおいてPZTをディザリングすると共に共振検出器信号を使用してPZT補正信号を導出するディザー及びロック技術を使用することにより、維持されている。
ダイオード電流コントローラ890及びダイオード温度コントローラ810は、ダイオードポンピングレーザー850の出力を805nmに制御している。805nmのポンピングダイオードレーザー(850)の出力は、コリメートされ、Nd:YLFロッド860内に合焦されることにより、レーザー用の利得を提供している。EO Qスイッチコントローラ820及び温度安定器830は、KDP(potassium Deuterium phosphate)ポケットセルによってNd:YLFロッドをQスイッチングして1047nmのパルス化レーザー出力を生成するべく動作している。Nd:YLFロッドは、805nmのポンピングをターンオフしてQスイッチを点火する前に、約300〜400マイクロ秒にわたってポンピングされている。1/4波長プレート(図示されてはいない)を調節することにより、Qスイッチがターンオンされる時点までレーザーを抑制する(即ち、レージングを防止する)のにちょうど十分な損失を提供している。合計共振器長(HRからOCへの距離)は、約20〜25cmである。
次いで、ロッド860からの1047nmのNd:YLFパルス化レーザーは、OPO−OPA(Optical Parametric Oscillator(光学パラメータ式発振器)−Optical Parametric Amplifier(光学的パラメトリック増幅器))870内に光学的に送信されている。OPO−OPAは、2PPLN(Periodically−poled Lithium Niobate(周期分極反転ニオブ酸リチウム))結晶を含む4ミラーリング共振器(4−mirror ring cavity)である。第1結晶(OPO)は、約3400nm及び約1510nmの光を1047nmのポンピングから生成するべく選択されており、第2結晶(OPA)は、約3400nm及び約2700nmの光を約1510nmのポンピングによって生成するべく選択されている。この共振器は、約1510nmにおいて共振し、且つ、出力カプラを通じてこの波長において注入シーディングされている。共振器長は、約1510nmのシードのダイオードレーザーに印加されたRF(高周波)変調を伴うPDH(Pound−Drever−Hall)技術を使用することにより、シード周波数にロックされている(光学的ロック#2)。4つの共振器ミラーの中の1つがPZT上に取り付けられており、微細な共振器長の調節を実現している。合計共振器長は、約8cmである。
この結果、トランスミッタモジュール800のそれぞれは、略20ナノ秒の3400nmのレーザーパルスを生成し、これが、空間フィルタ880によってフィルタリングされている。トランスミッタモジュール800のそれぞれからのパルスは、コンピュータ235によって提供されているタイミング制御と図7に示されているビームコンバイナによる光学的な合成を通じて、N個のパルスの組に合成されている(図4Aの三連パルスの組)。パルスの組は、約1000Hz〜約2000Hzの範囲のPRFレートにおいて生成可能である。
本システムの3つの出力パルスの約3400nmの波長は、非常に重要である。これらの波長を維持するために、基準ガスセル(例えば、参照符号835)を通じて、且つ、この周りにおいて、送信レーザーエネルギーの一部をメインレーザー経路から2つのMWIR検出器上に抜き取っている。次いで、これらの検出器をディザー及びロック技術(光学的ロック#3)によって使用することにより、パルス化されたOPO−OPA出力を(図6のモジュール875、865、及び815により)ガス吸収特性に対してロックしている。
オンライン(メタン)、オフライン、及びオンライン(エタン)の波長用に、それぞれ、トランスミッタモジュール#1は、3429.0nmのレーザーパルスを生成可能であり、トランスミッタモジュール#2は、3389.0nmのレーザーパルスを生成可能であり、トランスミッタ#3は、3336.8nmのレーザーパルスを生成可能である。
3つのレーザーパルスが本発明の模範的な3ライン実施例によって生成された後に、これらのパルスをビームコンバイナによって合成している。図7は、本発明の一実施例によるビームコンバイナの模範的な実施例の図である。(メタン、オフライン信号、及びエタン用に選択された)3つのビーム902、904、及び906は、それぞれ、自然光パラメトリック増幅器(OPA)のビーム拡張により、3倍に拡大され、光カプラ920、922、及び924を通じて送信されている。次いで、このビームは、それぞれ、レンズ926、928、及び930、並びに、マスク908を通じて送信されている。
本発明者は、それぞれのOPAからそれぞれの個々のレンズに至る経路長として約250mmを使用可能であると判定した。又、本発明者は、それぞれのレンズ926、928、及び930の直径として約7.0mmを使用可能であると判定した。異なる直径及びその他の経路長を具備したレンズも使用可能であると考えられる。又、本発明者は、それぞれのレンズの中心間における長さとして約7.5mmを使用可能であると判定した。
又、図7に示されているように、メタンビーム902及びエタンビーム906は、それぞれ、反射器914及び916によって反射器918に向かってリダイレクトされている。すべての3つのビームは、反射器918により、レンズ926、928、及び930を通じてリダイレクトされ、マスク908に向かって送られている。
マスク908は、3つの開口932、934、及び936を含んでおり、このそれぞれが約5.5mmの直径を具備し、ビームは、これらを通過可能である。本発明者は、それぞれの開口の中心間の長さとして約7.5mmを使用可能であると判定した。開口932、934、及び936は、図8Aに示されているように、約1.15cmの直径を具備する円形領域(908)内の三角形として構成されている。
図7の説明を継続すれば、ビーム902、904、及び906は、空間フィルタ910の焦点開口912を通じてレンズ938によって合焦されている。空間フィルタ910(これは、約325ミクロンの直径を具備している)は、3つのビーム(902、904、及び906)のアライメントに影響を及ぼすと共に、明確に定義された拡張ビームオーバーラップ領域を生成している。本発明者は、約500mのレンジにおけるターゲットの場合に、約0.5mm以内のフィルタ焦点を使用可能であると判定した。3つのビーム(902、904、及び906)用の共通焦点開口912及び開口マスク908は、このターゲットレンジにおけるビームのオーバーラップを正確に定義している。
例えば、パルス間におけるレーザーのふらつき、ベンチの熱応力、又はセットアップのアライメントエラーなどに起因した入力ビーム902、904、及び906間のミスアライメントは、地面照射の分布における変化ではなく、ミスアライメントされたビームのエネルギースループットの損失として表れることになる。この結果、潜在的な濃度長のエラーが、良性の送信パルスエネルギーの変動に効率的に変換される。このエネルギー変動は、較正に対して影響を及ぼすことがなく、且つ、パルスエネルギーモニタによって計測可能である。
ビーム902、904、及び906は、開口912を通過した後に、コリメータレンズ940に送信され、ここで、これらは、相互に平行にアライメントされている。本発明者は、集束レンズ938と空間フィルタ912の間の約125mmの距離及び空間フィルタ912とレンズ940の間の約250mmの距離が3つのビームを適切にコリメートするものと判定した。それぞれのビーム902、904、及び906の一部は、ビームサンプラ942によってガスセル及び検出器946に向かって反射されている。それぞれのビーム902、904、及び906の残りのエネルギーは、望遠鏡及びスキャナアセンブリ944を経由して地面に送られている。約500mmの高度からは、約0.65mの直径を具備した地面上のスポットが形成される。
前述のように、3ラインレーザーシステムを使用することにより、マルチラインレーザーシステムを例示している。従って、図7に示されているマスク908は、図8Aに示されているように、3つの開口932、934、及び936を含んでいる。所望のレーザービームの数に応じて、その他の模範的なマスクを使用可能である。図8B及び図8Cは、それぞれ、4つ及び5つのビームを合成するマスクを示す模範的な実施例である。
図8Aに示されているマスクは、前述のように、3つのビームを合成している。図8Aは、マスク1000内に3つの開口1002を示している。図8Bは、4ラインレーザーシステムと共に使用可能なマスク1004内の4つの開口1006を示している。図8Cは、5ラインレーザーシステムと共に使用可能なマスク1008内の5つの開口1010を示している。図8A及び図8Bに示されているマスクは、円として配列されているが、マスクは、その他の配列によって構成することも可能であると考えられる。又、開口間の距離も、異なるものであってよいと考えられる。例えば、開口は、図8A及び図8Bに示されているように、軸1014を中心とした円1012上に配列可能である。
本明細書においては、特定の実施例を参照し、本発明について例示及び説明したが、本発明が図示の詳細に限定されることを意図するものではない。むしろ、請求項の等価物の精神及び範囲内において、且つ、本発明を逸脱することなしに、細部において様々な変更を実施可能である。
本発明の一実施例による空中プラットフォームに積載されたマルチライン波長可変DIALレーザー流体パイプライン漏洩検出システムの模範的な概略図である。 本発明の一実施例によるマルチライン波長可変DIALレーザーシステムのブロック図である。 本発明の一実施例によるマルチライン波長可変DIALレーザーシステムのブロック図である。 本発明の一実施例によるマルチライン波長可変DIALレーザー流体パイプライン漏洩検出システムの模範的な実施例のブロック図である。 本発明の一実施例による図3のシステムによって送受信される模範的な三連パルスの組のタイミング図である。 本発明の一実施例によるシードレーザーから3つの別個のトランスミッタモジュールへのレーザービームの模範的な分配の概略図である。 本発明の一実施例によるソース#1と表記された最終レーザービームを形成するための3つの異なるレーザーの使用法を示すブロック図である。 本発明の一実施例によるビームコンバイナを示す概略図である。 本発明の一実施例による3つのビームを合成するべく図7のビームコンバイナにおいて使用されているマスクの正面図である。 本発明の一実施例による4つのビームを合成するための他のマスクの正面図である。 本発明の一実施例による5つのビームを合成するための更に他のマスクの正面図である。

Claims (20)

  1. 差分吸収光検出及び測距(DIAL)システムにおいて、
    放射する光のビームをそれぞれチューニング可能である複数のレーザー源と、
    あるスペクトルライン幅を有する所定の波長にそれぞれの光ビームをリアルタイムでチューニング及びロックするチューニングコントローラであって、それぞれの光ビームは、前記DIALシステムのリアルタイム動作の間にチューニング可能である、少なくとも1つのチューニングコントローラと、
    それぞれの光ビームを合成することにより、複数の波長を有する合成された光ビームを形成するコンバイナと、
    前記合成された光ビームを少なくとも1つのターゲットに向かって送信するトランスミッタと、
    前記少なくとも1つのターゲットから戻ってきた光を受光し、複数の波長を有する戻ってきた光をデジタル信号に変換するレシーバと、
    前記デジタル化された信号を分析することにより、その多次元スペクトル特性に基づいて前記少なくとも1つのターゲットを識別するプロセッサと、
    を有するDIALシステム。
  2. 前記複数のレーザー源は、それぞれ、中赤外スペクトル内の光のビームを放射するようにチューニング可能である請求項1記載のDIALシステム。
  3. 前記複数のレーザー源は、N個のレーザーを含んでおり、Nは、4以上の整数であり、
    前記レーザーの中のM個は、それぞれ、前記ターゲットによって部分的に吸収される波長にチューニングされており、Mは、2以上の整数であり、
    前記レーザーの中のL個は、前記ターゲットによって吸収されない波長にチューニングされており、Lは、2以上の整数であり、
    Nは、M+Lに等しい、請求項1記載のDIALシステム。
  4. 前記N個のレーザーは、M個の異なる部分的に吸収されるスペクトルライン及びL個の異なる吸収されないスペクトルラインによって特徴付けられている前記少なくとも1つのターゲットを検出するべく、N個の異なる波長にチューニングされている請求項3記載のDIALシステム。
  5. 少なくとも1つのレーザーは、スペクトルの少なくとも中赤外領域にチューニングされており、少なくとも1つのその他のレーザーは、前記中赤外領域の外の領域にチューニングされている請求項4記載のDIALシステム。
  6. 前記複数のレーザー源は、空中運搬手段内に組み込まれており、
    前記少なくとも1つのコントローラは、前記空中運搬手段内に位置する操作者によるそれぞれの光ビームのリアルタイムでのチューニング及びロックのために構成されている請求項1記載のDIALシステム。
  7. 前記少なくとも1つのコントローラは、それぞれの光ビームの最初のリアルタイムでのチューニング及びロックの後の前記空中運搬手段内に位置する前記操作者によるそれぞれの光ビームのリアルタイムでの再チューニング及び再ロックのために構成されている請求項6記載のDIALシステム。
  8. 前記複数のレーザー源は、運搬手段内に組み込まれており、
    前記少なくとも1つのコントローラは、前記運搬手段内に位置する操作者によるそれぞれの光ビームのリアルタイムでのチューニング及びロックのために構成されている請求項1記載のDIALシステム。
  9. 前記少なくとも1つのコントローラは、それぞれの光ビームの最初のリアルタイムでのチューニング及びロックの後の前記運搬手段内に位置する前記操作者によるそれぞれの光ビームのリアルタイムでの再チューニング及び再ロックのために構成されている請求項8記載のDIALシステム。
  10. 異なるターゲットの所定の多次元スペクトル特性を選択すると共に、それぞれの光ビームを前記選択された多次元スペクトル特性に対応した所定の波長にチューニング及び再チューニングするためのルックアップテーブル(LUT)を更に含む請求項9記載のDIALシステム。
  11. 前記プロセッサは、前記ターゲットの前記多次元スペクトル特性に基づいて前記ターゲットの少なくとも1つの特性を定量化するべく構成されている請求項1記載のDIALシステム。
  12. 前記複数のレーザー源のそれぞれは、個々の所定の波長において個々のパルス化された光ビームを生成及びチューニングするべく、光学的にポンピングされる固体又は半導体レーザー、Qスイッチング装置、シードレーザー、並びに、光学パラメータ式発振器(OPO)及び光学的パラメトリック増幅器(OPA)を含んでおり、
    前記パルス化された光は、所定のパルス幅、パルス間インターバル、及びパルス反復インターバルのパルスのバーストを形成するべく構成されている、請求項1記載のDIALシステム。
  13. 前記トランスミッタは、それぞれのレーザー源からの個々の光ビームを送信するべく、前記複数のレーザー源とオプティクスの間に配設されたマスクを含んでおり、
    前記マスクは、複数の開口を含んでおり、それぞれの開口は、所定の波長において前記個々の光ビームを通過させるべく構成されている、請求項1記載のDIALシステム。
  14. 少なくとも1つのターゲットの多次元スペクトル特性を識別する方法において、
    DIALシステム内に組み込まれた複数のレーザー源から別個の光ビームを生成する段階と、
    あるスペクトルライン幅を有する所定の波長に前記複数のレーザー源から放射されたそれぞれの光ビームをリアルタイム動作においてチューニング及びロックする段階と、
    それぞれの生成されたレーザービームを合成することにより、複数波長を有する合成された光ビームを形成する段階と、
    前記複数波長を有する合成された光ビームを前記少なくとも1つのターゲットに向かって送信する段階と、
    前記少なくとも1つのターゲットから戻ってきた光を受光する段階と、
    その多次元スペクトル特性に基づいて前記少なくとも1つのターゲットを識別するべく、前記戻ってきた光をデジタル化された信号に変換する段階と、
    を有する方法。
  15. 前記チューニング及びロックする段階は、N個のレーザーをチューニング及びロックする段階であって、Nは、4以上の整数である、段階を含んでおり、
    前記レーザーの中のM個は、それぞれ、前記ターゲットによって部分的に吸収される波長にチューニングされており、Mは、2以上の整数であり、
    前記レーザーの中のL個は、前記ターゲットによって吸収されない波長にチューニングされており、Lは、2以上の整数であり、
    Nは、M+Lに等しい、請求項14記載の方法。
  16. 前記N個のレーザーは、M個の異なる部分的に吸収されるスペクトルライン及びL個の異なる吸収されないスペクトルラインによって特徴付けられた前記少なくとも1つのターゲットを検出するべく、N個の異なる波長にチューニングされている、請求項15記載の方法。
  17. 前記チューニング及びロックする段階は、少なくとも1つのレーザーをスペクトルの中赤外領域に、そして、少なくとも1つのその他のレーザーを前記中赤外領域の外の領域にチューニング及びロックする段階を含んでいる、請求項14記載の方法。
  18. 前記複数のレーザー源を空中運搬手段内に組み込む段階と、
    前記空中運搬手段内に位置する操作者によってリアルタイムでそれぞれの光ビームをチューニング及びロックする段階と、
    を含む請求項14記載の方法。
  19. それぞれの光ビームの最初のチューニング及びロックの後に、前記空中運搬手段内に位置する前記操作者によってリアルタイムでそれぞれの光ビームを再チューニング及び再ロックする段階を含む請求項18記載の方法。
  20. 異なるターゲットの所定の多次元スペクトル特性をルックアップテーブル(LUT)から選択する段階と、
    それぞれの光ビームを前記選択された多次元スペクトル特性に対応した所定の波長に対してチューニング及び再チューニングする段階と、
    を含む請求項14記載の方法。
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