JP2008541926A - インプラント装置 - Google Patents

Abstract

歯補綴物と頬骨（１０）の間に形成された穴内に延びるインプラント装置（１）であって、インプラントの縦軸（７）が、歯補綴物がインプラントに固定されることができる固定ねじ（３３）の縦方向（２１）に関してある角度（α）で延びている歯補綴物は歯補綴物の内側に位置した固定ねじのための受け開口を持つ。頬骨中にねじ込まれるときの位置でインプラントは前記開口で前記固定ねじのための受け部を配向するために回転可能であり、固定ねじは受け部内の対応するねじ山中にねじ込まれることができる。固定ねじは取り巻き套管を介して固定されることができ、この套管はその第一端を介して受け部にもたれかかり、その第二端で固定ねじのヘッドが覆われることができるキャップ形状部を支持する。本発明は特に細菌の蓄積を阻止する安全な固定を与える。
【選択図】 図１

Description

本発明は歯フィクスチャーと頬骨の間に形成された穴内に延びるインプラント装置に関する。インプラントの縦軸は固定ねじの縦方向に関してある角度で延び、この固定ねじによってフィクスチャーがインプラントに固定されることができる。

同様なインプラントはそれ自身既知であり、特にＵＳ５３６２２３６及びＵＳ６２８０１９４を参照することができる。

歯補綴物フィクスチャーにおいて、口内の最良可能部位に位置された連結点を持つ適切なフィクスチャーを確保する要求がある。フィクスチャーは細菌及び汚染物を蓄積する傾向を持ってはならず、しかも患者にとって好都合な位置を持たなければならない。既知の技術がフィクスチャーのために使用されることができなければならず、かつ同時に明確かつ簡単な構成要素が使用されることができなければならない。

本発明は特にこれらの問題を解決しようとする。

本発明による装置を特徴付けるものと主として考えられるものは、歯フィクスチャーが歯補綴物からなり、歯補綴物の固定ねじのための受け開口が歯補綴物の内側に位置されていることである。頬骨中にねじ込まれるときの位置において、インプラントは前記開口に前記固定ねじのための受け部を配向するために回転可能であるべきである。固定ねじはまた、受け部内の対応するねじ山中にねじ込まれることができるべきである。固定ねじはまた、取巻き套管を介して固定されるべきであり、套管は、その第一端で受け部にもたれかかり、その第二端で固定ねじのヘッドが覆われることができるキャップ形状部を支持するべきである。

本発明概念の更なる展開では、套管は端面を持って設計され、その端面によって套管は受け部の上面にその全範囲を横切ってもたれかかる。受け部から離れるように延びるその端部に、套管はキャップ形状部を持ち、それによりねじ装置は密閉されることができる。本発明概念の更なる展開は添付の従属請求項に記載されている。

上記により、それ自身既知の通常のインプラントが使用されることができ、一方同時に固定機能が安全かつ信頼性あるものとされることができ、かつ汚染物及び細菌の蓄積が効果的に避けられることができる。インプラントは同じまたは異なる直径の一つまたはそれより多いねじ山を含む形式のものであることができる。インプラントは、本願と同じ日に提出されかつ同じ出願人により出願された出願中に記載されているものに従って形成されることができるねじ付き及び／またはねじなし穴内に適用されることができる。

本発明を特徴付ける特徴を持つ装置の現在提案される実施態様は添付図面に関して以下に説明されるであろう。

図１は、インプラントを垂直断面で示し、

図２は、縦軸の周りに９０°回転したときの図１によるインプラントを部分垂直断面で示し、

図３は、インプラントの上端に配置されかつそれ自身既知の態様で締付け道具により実行される締付け部材を平面図で示し、

図４は、連結装置を備え、それにより歯補綴物がインプラントに連結されることができる、図１及び２によるインプラントの側面図を示し、

図５は、歯補綴物、及びインプラントの主方向を示すユニットの透視図を示し、そして

図６は、歯補綴物のための関連ねじ装置を持つインプラントの側面図を示す。

図１では、インプラントは１により示されている。その上部に、インプラントはインプラントヘッド２及び象徴的に３により示されている固定ねじのための受け部を持つ。受け部は平坦な上面４を持ち、それは例示実施態様では円形である。前記上面内の中心に延びるのはインプラントの縦軸７に関して角度αで角度を付けられた縦軸６を持つねじ付き穴５である。前記角度は３０〜６０°の間の値をとることができ、好ましくは約４５°である。前記受け部３の下の部分に、インプラントはねじ山８を持ち、それを介してインプラントは顎骨中にねじ込まれることができ、それは象徴的に９により示され、それは予めねじ山を付けられることができるかまたは示されたねじ山８によりめねじを切られることができる。インプラントの下部はねじ山がなく、象徴的に１０により示されている頬骨内に固定される。頬骨内に形成された穴１１は貫通穴であることができ、インプラントは穴の出口１３の前の位置１２まで延びることができる。その上端で、インプラントはまた、それ自身既知の形式のものであることができる道具１５のための作動部材１４を備えている。作動部材１４は多角形部、例えば四角形部であることができ、それを介して道具１５はインプラントを回転方向１６において縦軸７の周りに回転するためにインプラントと共働する。

図２は、図１に関して縦軸の周りに９０°回転したインプラントを示す。図２は特に前記上面３の形状を示す。

図３は、インプラントの横断方向の作動部材１４の断面を示す。

図４は、図１及び２によるインプラント、及び歯補綴物をインプラントに固定するための固定装置を示す。固定装置は套管１７を含み、それは一方の端１８にキャップ形状部１９を備え、その他方の端２０で前記受け上面３（特に図２参照）に平坦な端面によりもたれかかる。套管の内側に位置されかつキャップ形状部１９により覆われているのは、固定ねじであり、それは以下により詳細に述べられ、ねじ山５（図１参照）中にねじ込まれることができる。この装置の縦軸２１とインプラントの縦軸７は互いに関して前記角度αにより角度を付けられている。

図５では、参照番号２２は歯補綴物を示し、それは多数のインプラントに固定されるべきであり、その数は４であることができる。歯補綴物内の受け開口は図５において２３及び２４により示されている。ユニット２５の助けにより図４による四つのインプラントの適用が示されている。インプラントは上から２６，２７，２８及び２９により示されている。図５から分かるように、インプラント２６〜２９の主方向は開口２３及び２９の主方向と異なっている。従って、歯補綴物のための連結装置は前記套管１７を含み、それは一端に幅広部１７ａを持ち、かつその他端に受け上面３（図１参照）にもたれかかる前記端面１７ｂを持つ。キャップ形状部１９は二つの図で示され、一つは上から、もう一つは下から示されている。キャップ形状部はその上面にノブ３０を持ち、平坦部と、これから下に延びる縁３１を持つ。套管形状部１７は内部肩面（図示せず）を持ち、それが密閉部材３２を支える。この装置はまた、固定ねじ３３を含み、それは円盤形状上部３４と、ねじの自由端にねじ山３６を備えているピン形状部３５を持つ。前記ねじ山３６により、ねじは図１のねじ付き穴５中にねじ込まれることができ、従ってねじ山３６は対応するねじ山を構成する。円盤形状部は套管１７の前述の内部肩面で端位置に到達し、密閉部材３２は円盤形状部３４と套管１７の内部肩の間に位置する。密閉部材とねじが套管１７中に導入され、これがねじと一緒に図４に従ってインプラントに対置されたら、キャップ形状部１９が套管の幅広部に適用されることができ、効果的な密閉がこのようにして連結点で得られる。端面１７ｂは受け面にその全範囲を横切ってもたれかかる。

本発明は例として上記された実施態様に限定されず、その代わりにそれは添付の特許請求の範囲の範囲及び本発明概念の範囲内で変更されることができる。

インプラントを垂直断面で示す。 縦軸の周りに９０°回転したときの図１によるインプラントを部分垂直断面で示す。 インプラントの上端に配置されかつそれ自身既知の態様で締付け道具により実行される締付け部材を平面図で示す。 連結装置を備え、それにより歯補綴物がインプラントに連結されることができる、図１及び２によるインプラントの側面図を示す。 歯補綴物、及びインプラントの主方向を示すユニットの透視図を示す。 歯補綴物のための関連ねじ装置を持つインプラントの側面図を示す。

Claims (11)

1. 歯フィクスチャーと頬骨（１０）の間に形成された穴内に延びるインプラント装置（１）であって、インプラントの縦軸（７）が固定ねじ（３３）の縦方向（２１）に関してある角度（α）で延び、この固定ねじによりフィクスチャーがインプラントに固定されることができるものにおいて、歯フィクスチャーが歯補綴物からなり、歯補綴物の固定ねじのための受け開口が歯補綴物の内側に位置されていること、頬骨中にねじ込まれるときの位置のインプラントが前記開口で前記固定ねじのための受け部を配向するために回転可能であること、固定ねじが受け部内の対応するねじ山中にねじ込まれることができること、及び固定ねじが取り巻き套管を介して固定されることができ、この套管が、その第一端を介して受け部にもたれかかり、その第二端で固定ねじのヘッドが覆われることができるキャップ形状部を支持することを特徴とする装置。
2. 套管がその第二端に幅広部を持ち、その幅広部上にキャップ形状部が取り付けられることができることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. キャップ形状部が平坦な上面及びこの平坦な上面から下に延びる縁を持ち、この縁が套管の第二端の内面と共働することができることを特徴とする請求項１または２に記載の装置。
4. 套管がその幅広部に内部肩面を持ち、この内部肩面上に密閉部材が配置され、この内部肩面とキャップ形状部の下向きに延びる縁が密閉のために共働することができることを特徴とする請求項２または３に記載の装置。
5. 固定ねじが円盤形状ヘッド及びその中心から下向きに延びる部分を持ち、この部分がその自由端で対応するねじ山と共働することができるねじ山を持つことを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載の装置。
6. インプラントがその受け部の上の領域にねじ込み道具と共働することができる部材を備えていることを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載の装置。
7. 部材がインプラントから上向きに延びる多角形部からなることを特徴とする請求項６に記載の装置。
8. インプラントの縦軸と固定ねじの縦軸間の角度が３０〜６０°の範囲内で選ばれ、好ましくは約４５°であることを特徴とする請求項１から７のいずれかに記載の装置。
9. キャップ形状部が手動作動部材、例えばノブを備えていることを特徴とする請求項１から８のいずれかに記載の装置。
10. インプラント上の受け部がインプラント上の第一ねじ山の上方部に位置されていることを特徴とする請求項１から９のいずれかに記載の装置。
11. 套管が受け部の上面にその全範囲を横切ってもたれかかることができる端面を持つことを特徴とする請求項１から１０のいずれかに記載の装置。