JP2008540681A - ポリエステル製造方法において有用な化合物を用いた濃縮方法 - Google Patents

ポリエステル製造方法において有用な化合物を用いた濃縮方法 Download PDF

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Abstract

濃縮ゾーン内でカルボン酸を含む組成物を濃縮供給物と接触させて濃縮されたカルボン酸組成物を形成することにより、濃縮されたカルボン酸組成物を製造する方法及びそれにより製造された濃縮されたカルボン酸組成物を提供する。本発明は、カルボン酸組成物から触媒を除去するための方法及びそれにより得られた組成物にも関する。

Description

関連出願への相互参照
本発明は、2005年5月19日に出願した米国仮出願第60/682,768号に基づく優先権を主張する。当該仮出願の開示を全体として本明細書中に援用する。
本発明の分野
本発明は、濃縮ゾーン内でカルボン酸組成物を濃縮供給物と接触させて濃縮されたカルボン酸組成物を形成することにより、濃縮されたカルボン酸組成物を製造する方法及びそれにより製造された濃縮されたカルボン酸組成物に関する。本発明は、冷却されたカルボン酸組成物から触媒を除去するための方法及びそれにより得られた組成物にも関する。
本発明の背景
テレフタル酸は、少なくとも1の触媒、例えば、Co、Mn、及びBr触媒、並びに溶媒、典型的には酢酸の存在下、パラキシレンの酸化により商業的に製造される。テレフタル酸は、典型的には、パラキシレンの酸化の結果形成される不純物を除去するように作られる。
テレフタル酸(TPA)は、プラスチックス、ファイバー、フィルム、コーティング、コンテナー、その他の物品のための縮合ポリマー及びコポリマー、特にポリエステル及びコポリエステルの製造における中間体である。特に商業的に重要なのは、PETといわれるポリ(エチレンテレフタレート)、TPAとエチレングリコール(EG)のポリエステル、並びに関連コポリエステルである。TPAの商業的な製造プロセスは、一般的には、酢酸溶媒中でのプロミド促進剤を用いた、p−キシレンの多価遷移金属触媒酸化に、しばしば基づく。実際の酸化条件下での酢酸中のTPAの限られた溶解度に因り、主にTPAを含有する結晶性凝集体のスラリーは、通常、酸化反応器内で形成される。典型的には、TPA酸化剤スラリーは、上記反応器から取り出され、そしてTPA固形物が、慣用の固液分離技術を用いて上記酸化剤母液から分離される。上記プロセスにおいて使用された触媒と促進剤のほとんどを含有する酸化剤母液流は、上記酸化反応器に戻される。触媒と促進剤に加えて、酸化剤母液流は、溶解されたTPA、並びに多数の副生成物、不純物その他の化合物をも含有する。これらの他の化合物、酸化副生成物、及び不純物は、p−キシレン供給流中に少量存在する化合物から部分的に生じる。他の化合物及び酸化副生成物は、p−キシレンの不完全な酸化に因り生じ、部分的に酸化された生成物をもたらす。さらに他の化合物、及び酸化副生成物が、p−キシレンからテレフタル酸への酸化の結果として形成された競合副反応から生じる。テレフタル酸の製造を開示する特許、例えば、米国特許第4,158,738号及び同第3,996,271号を本明細書中での訳に反しない程度で全体として本明細書中に援用する。
戻される酸化剤母液流中の化合物の多くは、さらなる酸化に対して比較的不活性であるが、分解及び他の化合物への変換を含むさらなる反応に対しては不活性でない。このような化合物は、例えば、イソフタル酸(IPA)、安息香酸、及びフタル酸を含む。さらなる酸化を経験しうる酸化剤母液流中の化合物は、例えば、p−キシレン(1,4−ジメチルベンゼンともいう)、化合物、例えば、4−カルボキシベンズアルデヒド、p−トルイル酸、p−トルアルデヒド、及びテレフタルデヒドの酸化の場合にも存在する。酸化に対して比較的不活性でありうるが、当該プロセスからは除去されない化合物は、リサイクルの間に酸化剤母液流中に蓄積する傾向がある。
慣用的には、粗テレフタル酸(CTA)は、ジメチルエステルへの変換か又は水中での溶解、その後の、標準的な水添触媒上での水添のいずれかにより精製される。より最近、水添に代えて2次酸化処理が、ポリマーグレードのTPAを製造するために使用されている。母液中の不純物の濃度を最小化し、そしてTPAのその後の精製を容易にすることが望ましい。ある場合には、酸化剤母液流から不純物を除去するためのいくつかの手段が利用できない場合、精製されたポリマーグレードのTPAを製造することはできない。
化学処理産業において一般的に使用される不純物除去のための1の技術は、リサイクル流として母液流のいくらかの部分を、抜き出すか又は「パージ」することである。典型的には、このパージ流は、単に捨てられるか、又は経済的に正当化される場合には、貴重な化合物を回収しながら不所望の不純物を除去するためのさまざまな処理に供される。このパージプロセスの1例は、米国特許第4,939,297号であり、これを本明細書中の訳に反しない程度で全体として本明細書中に援用する。
精製されたテレフタル酸(PTA)を製造するためのCTAの製造は、PTAの製造コストを増大させる。特に、ポリ(エチレンテレフタレート)(PTA)ポリマーの製造及びその物品、例えば、フィルム、コンテナー、及びファイバーの製造において、テレフタル酸が、有用なまま残存する程度に、テレフタル酸中の副生成物、不純物、その他の化合物の濃度を最小化することが望ましい。
有用性の1例は、カルボン酸プロセス、特にテレフタル酸プロセスにおける改良された収率である。本発明の他の有用性は、上記プロセスにおける特定の化合物の運命を柔軟にコントロールすることである。例えば、特定の化合物の一部は触媒除去ゾーン内で生成物上に保持され、及び/又はそれらが生成物流とともに出ていくか又は上記プロセスから出ていくように濃縮ゾーン内で生成物中に濃縮されることができる。さらなる有用性は、上記プロセスが、TPAプロセス中に存在しない生成物流上に化合物を配置する選択肢を可能にするということである。他の有用性は、コモノマーをTPA生成物流、例えばIPAを添加する選択肢を、添加しうるということである。
本発明の概要
本発明の第1の態様においては、以下の:
(1)50重量パーセント超の量のテレフタル酸;
(2)(a)1ppm〜1000ppmの範囲の量の4−カルボキシベンズアルデヒド;又は
(b)1ppm〜1000ppmの範囲の量のp−トルイル酸(p−TA);又は(2)(a)と(2)(b)の両者;並びに
(3)以下の:
(a)50ppm〜49wt%の範囲の量のイソフタル酸;
(b)140ppm〜1000ppmの範囲の量のトリメリット酸;
(c)25ppm〜49wt%の範囲の量の4,4’−ジカルボキシビフェニル;
(d)20ppm〜49wt%の範囲の量のフタル酸;
(e)3ppm〜1000ppmの範囲の量の4−ヒドロキシ安息香酸;
(f)40ppm〜49wt%の範囲の量の4−ヒドロキシメチル安息香酸;及び
(g)60ppm〜1000ppmの範囲の量の安息香酸;
の内の少なくとも2つ、
を含むテレフタル酸組成物が提供される。
本発明の他の態様においては、以下の:
(1)50重量パーセント超の量のテレフタル酸;
(2)(a)1ppm〜1000ppmの範囲の量の4−カルボキシベンズアルデヒド;又は
(b)1ppm〜1000ppmの範囲の量のp−トルイル酸(p−TA);又は(2)(a)と(2)(b)の両者;並びに
(3)以下の:
(a)50ppm〜49wt%の範囲の量のイソフタル酸;
(b)140ppm〜1000ppmの範囲の量のトリメリット酸;
(c)25ppm〜49wt%の範囲の量の4,4’−ジカルボキシビフェニル;
(d)20ppm〜49wt%の範囲の量のフタル酸;
(e)3ppm〜1000ppmの範囲の量の4−ヒドロキシ安息香酸;
(f)40ppm〜49wt%の範囲の量の4−ヒドロキシメチル安息香酸;及び
(g)60ppm〜1000ppmの範囲の量の安息香酸;
の内の少なくとも3つ、
を含むテレフタル酸組成物が提供される。
本発明の他の態様においては、以下の:
(1)50重量パーセント超の量のテレフタル酸;
(2)(a)1ppm〜1000ppmの範囲の量の4−カルボキシベンズアルデヒド;又は
(b)1ppm〜1000ppmの範囲の量のp−トルイル酸(p−TA);又は(2)(a)と(2)(b)の両者;並びに
(3)以下の:
(a)少なくとも50ppmの量のイソフタル酸;
(b)140ppm〜1000ppmの範囲の量のトリメリット酸;及び
(c)25ppm〜49wt%の範囲の量の4,4’−ジカルボキシビフェニル;
の内の少なくとも2つ、
を含むテレフタル酸組成物が提供される。
本発明の他の態様においては、以下の:
(1)50重量パーセント超の量のテレフタル酸;
(2)(a)1ppm〜1000ppmの範囲の量の4−カルボキシベンズアルデヒド;又は
(b)1ppm〜1000ppmの範囲の量のp−トルイル酸(p−TA);又は(2)(a)と(2)(b)の両者;並びに
(3)以下の:
(a)少なくとも50ppmの量のイソフタル酸;
(b)140ppm〜1000ppmの範囲の量のトリメリット酸;
(c)25ppm〜49wt%の範囲の量の4,4’−ジカルボキシビフェニル;
の全て、
を含むテレフタル酸組成物が提供される。
本発明の他の態様においては、以下の:
(1)50重量パーセント超の量のテレフタル酸;
(2)(a)1ppm〜1000ppmの範囲の量の4−カルボキシベンズアルデヒド;又は
(b)1ppm〜1000ppmの範囲の量のp−トルイル酸(p−TA);又は(2)(a)と(2)(b)の両者;並びに
(3)以下の:
(a)50ppm〜49wt%の範囲の量のイソフタル酸;
(b)140ppm〜1000ppmの範囲の量のトリメリット酸;
(c)25ppm〜49wt%の範囲の量の4,4’−ジカルボキシビフェニル;
(d)20ppm〜49wt%の範囲の量のフタル酸;
(e)3ppm〜1000ppmの範囲の量の4−ヒドロキシ安息香酸;
(f)40ppm〜49wt%の範囲の量の4−ヒドロキシメチル安息香酸;及び
(g)60ppm〜1000ppmの範囲の量の安息香酸;
の内の少なくとも5つ、
を含むテレフタル酸組成物が提供される。
本発明の他の態様においては、以下の:
(1)50重量パーセント超の量のテレフタル酸;
(2)(a)1ppm〜1000ppmの範囲の量の4−カルボキシベンズアルデヒド;又は
(b)1ppm〜1000ppmの範囲の量のp−トルイル酸(p−TA);又は(2)(a)と(2)(b)の両者;並びに
(3)以下の:
(a)50ppm〜49wt%の範囲の量のイソフタル酸;
(b)140ppm〜1000ppmの範囲の量のトリメリット酸;
(c)25ppm〜49wt%の範囲の量の4,4’−ジカルボキシビフェニル;
(d)20ppm〜49wt%の範囲の量のフタル酸;
(e)3ppm〜1000ppmの範囲の量の4−ヒドロキシ安息香酸;
(f)40ppm〜49wt%の範囲の量の4−ヒドロキシメチル安息香酸;及び
(g)60ppm〜1000ppmの範囲の量の安息香酸;
の全て、
を含むテレフタル酸組成物が提供される。
本発明の詳細な説明
本発明は、以下の、本発明の好ましい態様の詳細な説明及び本明細書中に含まれる実施例、並びに図面及びそれらの先の及び以下の説明を参照することにより、より容易に理解しうる。
本発明に係る化合物、組成物、物品、装置、及び/又は方法を開示記載する前に、本発明が、特定の合成方法、特定のプロセス、又は特定の装置又は機器に限定されないと理解されるべきであり、当然にそれ自体変更される。本明細書中に使用する用語は、特別な態様を説明することのみを目的とするものであり、制限的なものであることを意図されていないということも理解されるべきである。
以下の本明細書及び添付フレーム中、以下の意味をもっと定義される多数の用語を訳する。
本明細書及び添付クレーム中に使用するとき、単数「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを意味しない場合、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「a」触媒除去ゾーンへの訳は、「1以上の」触媒除去ゾーンを含む。
範囲は、「凡の「約」」1の特定の値から、及び/又は「凡の「約」」他の特定の値までとして本明細書中で表現されうる。同様に、先行詞「約」の使用により、値が概数として表現されるとき、その特定の値が他の態様を形成すると理解されよう。範囲の各々の終点が、他の終点に関して及び他の終点から独立して、有意であることもさらに理解されよう。
「任意的」又は「場合により」は、その後に記載される事件又は状況が生じうるものであるか又は生じないものであるかを意味し、そして当該記載は、当該事件又は状況が生じる場合と、生じない場合とを含むことを意味する。例えば、句「場合により加熱された」とは、材料が加熱されるか又は加熱されないことを意味し、そしてこのような句は、加熱されたプロセスと加熱されていないプロセスの両者を含む。本発明の広い範囲を規定する数値範囲及びパラメーターが概数であるにも拘らず、特定の実施例中に記載する数値は、できるだけ正確に報告される。しかしながら、いずれの数値も、それらの対応の試験計測において見られる標準偏差から必ず生じる一定の誤差を固有に含む。
本開示及びクレーム中に記載する範囲は、単に終点だけではなくその範囲全体を特に包含すると意図される。例えば、0〜10の範囲は、0〜10の間の全ての整数、例えば、1,2,3,4など、0〜10の間の全ての小数、例えば、1.5,2.3,4.57,6.113など、そして0と10の終点を開示すると意図される。また、化学置換基、例えば「C1〜C5炭化水素」に関する範囲は、C1とC5炭化水素、並びにC2,C3、及びC4炭化水素を特に包含し、かつ、開示することを意図される。
本発明の態様においては、触媒除去後組成物(200)は、場合により、濃縮ゾーン(210)内で濃縮供給物(220)と接触される。スラリー組成物(70)又は結晶化スラリー組成物(160)又は冷却カルボン酸組成物(170)又は粗カルボン酸組成物(30)は、カルボン酸組成物を製造するための本分野において知られた慣用方法において作られうる。スラリー組成物(70)又は結晶化スラリー組成物(160)又は冷却カルボン酸組成物(170)又は粗カルボン酸組成物(30)は、その後、使用されて、乾燥カルボン酸組成物(280)又は濃縮組成物(240)又は脱水ケーキ組成物(260)が作られる。例えば、触媒除去後組成物(200)の1の製造方法は、図1Aと図1Bに提供される。
図1A中のステップ(A)は、粗カルボン酸組成物(30)を形成するために1次酸化ゾーン(20)内で芳香族供給原料(10)を酸化することを含む。芳香族供給原料(10)は、少なくとも1つの酸化可能な化合物、少なくとも1の溶媒、及び少なくとも1の触媒を含む。
本発明の1の態様は、酸化可能な化合物の液相部分酸化に関する。このような酸化は、好ましくは、撹拌反応器内に含まれる多相反応媒質の液相中で、好ましくは実施される。好適な撹拌反応器は、例えば、泡撹拌反応器(例えば、泡カラム反応器)、及び機械撹拌反応器(例えば、連続撹拌タンク反応器)を含む。液相酸化は、好ましくは、泡カラム反応器内で実施される。
本明細書中に使用するとき、用語「泡カラム反応器」は、反応媒質の撹拌が、その反応媒質を通しての気体泡の上方への移動により主に提供されるところの多相反応媒質中での化学反応を容易にするための反応器を意味する。本明細書中に使用するとき、用語「撹拌」とは、液体の流れ及び/又は混合を生じさせる反応媒質中へ散らす作業を意味する。本明細書中に使用するとき、用語「大部分(majority)」、「主に(primarily)」、及び「大部分は(predominantly)」は、50%超を意味する。
芳香族供給原料(10)中に存在する酸化可能な化合物は、好ましくは、少なくとも1のヒドロカルビル基を含む。より好ましくは、酸化可能な化合物は、芳香族化合物である。さらにより好ましくは、酸化可能な化合物は、少なくとも1の付着されたヒドロカルビル基又は少なくとも1の付着された置換ヒドロカルビル基又は少なくとも1の付着された複素原子又は少なくとも1の付着されたカルボン酸官能基(−COOH)をもつ芳香族化合物である。さらにより好ましくは、酸化可能な化合物は、少なくとも1の付着されたヒドロカルビル基又は少なくとも1の付着された置換ヒドロカルビル基をもつ芳香族化合物であって、各付着された基は1〜5の炭素原子を含むものである。さらにより好ましくは、酸化可能な化合物は、2つの付着基をもつ芳香族化合物であって、各付着基が1つの炭素原子を含み、かつ、メチル基及び/又は置換メチル基、及び/又は多くとも1のカルボン酸基から成るものである。さらにより好ましくは、酸化可能な化合物は、パラキシレン、メタキシレン、パラトルアルデヒド、メタトルアルデヒド、パラトルイル酸、メタトルイル酸、及び/又はアセタルデヒドである、より好ましくは、酸化可能な化合物は、パラキシレンである。
本明細書中に定義するとき、「ヒドロカルビル基」は、水素原子又は他の炭素原子のみに結合する少なくとも1の炭素原子である。本明細書中に定義するとき、「置換ヒドロカルビル基」は、少なくとも1の複素原子及び少なくとも1の水素原子に係合した少なくとも1の炭素原子である。本明細書中に定義するとき、「複素原子」は、好ましくは、少なくとも6の炭素原子をもつ、さらにより好ましくは、環の一部として炭素原子のみをもつ芳香族環を含む。このような芳香族環の好適な例は、非制限的に、ベンゼン、ビフェニル、タ−フェニル、ナフタレン、及び他の炭素ベースの縮合芳香環を含む。
酸化可能な化合物の好適な例は、脂肪族炭化水素(例えば、アルカン、分枝アルカン、環状アルカン、脂肪族アルケン、分枝アルケン、及び環状アルケン);脂肪族アルデヒド(例えば、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、イソブチルアルデヒド、及びn−ブチルアルデヒド);脂肪族アルコール(例えば、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノール、及びイソブタノール);脂肪族ケトン(例えば、ジメチルケトン、エチルメチルケトン、ジエチルケトン、及びイソプロピルメチルケトン);脂肪族エステル(例えば、ギ酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル);脂肪族過酸化物、過酸、ヒドロペルオキシド(例えば、t−ブチルヒドロヘルオキシド、過酢酸、及びジ−t−ブチルヒドロペルオキシド);上記脂肪族種と他の複素原子の組合せである基をもつ脂肪族化合物(例えば、ナトリウム、臭素、コバルト、マンガン、及びジルコニウムとともに炭化水素、アルデヒド、アルコール、ケトン、エステル、過酸化物、過酸、及び/又はヒドロペルオキシドの1以上の分子セグメントを含む脂肪族化合物);各種ベンゼン環、ナフタレン環、ビフェニル、タ−フェニル、及び他の芳香族基であって1以上の付着されたヒドロカルビル基をもつもの(例えば、トルエン、エチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、n−プロピルベンゼン、ネオペンチルベンゼン、パラキシレン、メタキシレン、オルトキシレン、トリメチルベンゼンの全ての異性体、テトラメチルベンゼンの全ての異性体、ペンタメチルベンゼン、ヘキサメチルベンゼン、エチルメチルベンゼンの全ての異性体、ジエチルベンゼンの全ての異性体、エチルジメチルベンゼンの全ての異性体、ジメチルナフタレンの全ての異性体、エチルメチルナフタレンの全ての異性体、ジエチルナフタレンの全ての異性体、ジメチルビフェニルの全ての異性体、エチルメチルビフェニルの全ての異性体、及びジエチルビフェニルの全ての異性体、スチルベン及び1以上の付着ヒドロカルビル基をもつもの、フルオレン及び1以上の付着ヒドロカルビル基をもつもの、アントラセン及び1以上の付着ヒドロカルビル基をもつもの、及びビフェニルエタン及び1以上の付着ヒドロカルビル基をもつもの);各種ベンゼン環、ナフタレン環、ビフェニル、タ−フェニル、及びその他の芳香族基であって1以上の付着ヒドロカルビル基及び/又は1以上の付着複素原子(他の原子又は原子群に係合しうるもの)をもつもの(例えば、フェノール、メチルフェノールの全ての異性体、ジメチルフェノールの全ての異性体、ナフトールの全ての異性体、ベンジルメチルエーテル、ブロモフェノールの全ての異性体、ブロモベンゼン、アルファブロモトルエンを含むブロモトルエンの全ての異性体、ジブロモベンゼン、コバルトナフテナート、及びブロモビフェニルの全ての異性体);各種ベンゼン環、ナフタレン環、ビフェニル、タ−フェニル、及びその他の芳香族基であって1以上の付着ヒドロカルビル基及び/又は1以上の付着複素原子及び/又は1以上の付着置換ヒドロカルビル基をもつもの(例えば、ベンズアルデヒド、ブロモベンズアルデヒドの全ての異性体、アルファブロモトルアルデヒドの全ての異性体を含む臭素化トルアルデヒドの全ての異性体、ヒドロキシベンズアルデヒドの全ての異性体、ブロモヒドロベンズアルデヒドの全ての異性体、ベンゼンジカルボキシアルデヒドの全ての異性体、ベンゼントリカルボキシアルデヒドの全ての異性体、パラトルアルデヒド、メタトルアルデヒド、オルトトルアルデヒド、トルエンジカルボキシアルデヒドの全ての異性体、トルエントリカルボキシアルデヒドの全ての異性体、トルエンテトラカルボキシアルデヒドの全ての異性体、ジメチルベンゼンジカルボキシアルデヒドの全ての異性体、ジメチルベンゼントリカルボキシアルデヒドの全ての異性体、ジメチルベンゼンテトラカルボキシアルデヒドの全ての異性体、トリメチルベンゼントリカルボキシアルデヒドの全ての異性体、エチルトルアルデヒドの全ての異性体、トリメチルベンゼンジカルボキシアルデヒドの全ての異性体、テトラメチルベンゼンジカルボキシアルデヒド、ヒドロキシメチルベンゼン、ヒドロキシメチルトルエンの全ての異性体、ヒドロキシメチルブロモトルエンの全ての異性体、ヒドロキシメチルトルアルデヒドの全ての異性体、ヒドロキシメチルブロモトルアルデヒドの全ての異性体、ベンジルヒドロペルオキシド、ベンゾイルヒドロペルオキシド、トリルメチルヒドロペルオキシドの全ての異性体、及びメチルフェノールメチルヒドロペルオキシドの全ての異性体);
各種ベンゼン環、ナフタレン環、ビフェニル、タ−フェニル、及び他の芳香族基であって1以上の付着された選択基をもつもの、ここで選択基はヒドロカルビル基及び/又は付着複素原子及び/又は置換ヒドロカルビル基及び/又はカルボン酸基及び/又はペルオキシ酸基をもつもの(例えば、安息香酸、パラトルイル酸、メタトルイル酸、オルトトルイル酸、エチル安息香酸の全ての異性体、プロピル安息香酸の全ての異性体、ブチル安息香酸の全ての異性体、ペンチル安息香酸の全ての異性体、ジメチル安息香酸の全ての異性体、エチルメチル安息香酸の全ての異性体、トリメチル安息香酸の全ての異性体、テトラメチル安息香酸の全ての異性体、ペンタメチル安息香酸、ジエチル安息香酸の全ての異性体、ベンゼン2カルボン酸の全ての異性体、ベンゼントリカルボン酸の全ての異性体、メチルベンゼン2カルボン酸の全ての異性体、ジメチルベンゼン2カルボン酸の全ての異性体、メチルベンゼントリカルボン酸の全ての異性体、ブロモ安息香酸の全ての異性体、ジブロモ安息香酸の全ての異性体、アルファブロモトルイル酸を含むブロモトルイル酸の全ての異性体、トリル酢酸、ヒドロキシ安息香酸の全ての異性体、ヒドロキシメチル安息香酸の全ての異性体、ヒドロキシトルイル酸の全ての異性体、ヒドロキシメチルトルイル酸の全ての異性体、ヒドロキシメチルベンゼン2カルボン酸の全ての異性体、ヒドロキシブロモ安息香酸の全ての異性体、ヒドロキシブロモトルイル酸の全ての異性体、ヒドロキシメチルブロモ安息香酸の全ての異性体、カルボキシベンズアルデヒドの全ての異性体、ジカルボキシベンズアルデヒドの全ての異性体、過安息香酸、ヒドロペルオキシメチル安息香酸の全ての異性体、ヒドロペルオキシメチルヒドロキシ安息香酸の全ての異性体、ヒドロペルオキシカルボニル安息香酸の全ての異性体、ヒドロペルオキシカルボニルトルエンの全ての異性体、メチルビフェニルカルボン酸の全ての異性体、ジメチルビフェニルカルボン酸の全ての異性体、メチルビフェニル2カルボン酸の全ての異性体、ビフェニルトリカルボン酸の全ての異性体、スチルベンの全ての異性体であって1以上の付着選択基をもつもの、フルオレノンの全ての異性体であって1以上の付着選択基をもつもの、ナフタレンの全ての異性体であって1以上の付着選択基をもつもの、ベンジル(benzil)、ベンジルの全ての異性体であって1以上の付着選択基をもつもの、ベンゾフェノン、ベンゾフェノンの全ての異性体であって1以上の付着選択基をもつもの、アントラキノン、アントラキノンであって1以上の付着選択基をもつもの、ジフェニルエタンの全ての異性体であって1以上の付着選択基をもつもの、ベンゾクマリン、及びベンゾクマリンの全ての異性体であって1以上の付着選択基をもつもの)を含む。
液相供給物中に存在する酸化可能な化合物は、2以上の異なる酸化可能な化学物質の組合せを含みうると理解すべきである。これらの2以上の異なる化学材料は、芳香族供給原料(10)中に混合フィードされることができ又は多供給流において別々にフィードされることもできる。例えば、パラキシレン、メタキシレン、パラトルアルデヒド、パラトルイル酸、及びアセトアルデヒドを含む芳香族供給原料は、単一の入口又は多数の入口を介して反応器内にフィードされうる。
芳香族供給原料(10)中に存在する溶媒は、好ましくは、酸成分と水成分を含む。本発明の1態様においては、溶媒は、好ましくは、約60〜約98重量パーセントの範囲内、より好ましくは約80〜約96重量パーセントの範囲内、そして最も好ましくは約85〜94重量パーセントの範囲内の濃度で芳香族供給原料(10)中に存在する。溶媒の酸成分は、好ましくは、1〜6個の炭素原子、より好ましくは2個の炭素原子をもつ有機低分子量モノカルボン酸である。より好ましくは、溶媒の酸成分は酢酸である。好ましくは、酸成分は、溶媒の少なくとも約75重量パーセント、より好ましくは、溶媒の少なくとも約80重量パーセント、そして最も好ましくは溶媒の85〜98重量パーセントを占め、残りは水である。
好適な溶媒は、非制限的に、好ましくは2〜6個の炭素原子を含む脂肪族モノカルボン酸、又は安息香酸及びその混合物並びにこれらの化合物と水の混合物を含む。
芳香族供給原料(10)中に存在する触媒系は、好ましくは、酸化可能な化合物の(部分的酸化を含む)酸化を促進することができる均質液相触媒系である。より好ましくは、触媒系は、少なくとも1の多価遷移金属を含む。さらにより好ましくは、多価遷移金属はコバルトを含む。さらにより好ましくは、触媒系はコバルトと臭素を含む。より好ましくは、触媒系は、コバルト、臭素、及びマンガンを含む。
コバルトが触媒系中に存在するとき、芳香族供給原料(10)中に存在するコバルトの量は、1次酸化ゾーン(20)内の反応媒質の液相中のコバルトの濃度が約300〜約6,000重量ppm(ppmw)の範囲内、より好ましくは約700〜約4,200ppmwの範囲内、そして最も好ましくは1,200〜3,000ppmwの範囲内に維持されるようなものであることが好ましい。触媒系内に臭素が存在するとき、芳香族供給原料中に存在する臭素の量は、反応媒質の液相中の臭素の濃度が約300〜約5,000ppmwの範囲内、より好ましくは約600〜約4,000ppmwの範囲内、そして最も好ましくは約900〜3,000ppmwの範囲内に維持されるようなものであることが好ましい。触媒系内にマンガンが存在するとき、芳香族供給原料(10)中に存在するマンガンの量は、反応媒質の液相中のマンガンの濃度が約20〜約1,000ppmwの範囲内、より好ましくは約40〜約500ppmwの範囲内、そして最も好ましくは50〜200ppmwの範囲内で維持されるようなものであることが好ましい。
先に提供した、反応媒質の液相中のコバルト、臭素、及び/又はマンガンの濃度は、時間平均及び体質平均に基づき表される。本明細書中に使用するとき、用語「時間平均」とは、連続100秒の時間期間にわたり採取された少なくとも10個の計測値の平均を意味する。本明細書中に使用するとき、用語「体積平均」とは、一定体積を通過する均一な3次元スペーシングにおいて採取された少なくとも10個の計測値の平均を意味する。
1次酸化ゾーン(20)に導入される触媒系内のコバルト対臭素の重量比(Co:Br)は、好ましくは、約0.25:1〜約4:1の範囲内、より好ましくは約0.5:1〜約3:1の範囲内、そして最も好ましくは0.75:1〜2:1の範囲内である。1次酸化ゾーン(20)に導入される触媒系内のコバルト対マンガンの重量比(Co:Mn)は、好ましくは、約0.3:1〜約40:1の範囲内、より好ましくは約5:1〜約30:1の範囲内、そして最も好ましくは10:1〜25:1の範囲内である。
1次酸化ゾーン(20)に導入される芳香族供給原料(10)は、少量の化合物、例えばメタキシレン、オルトキシレン、トルエン、エチルベンゼン、4−カルボキシベンズアルデヒド(4−CBA)、安息香酸、パラトルイル酸、パラトルイルアルデヒド、パラブロモパラトルイル酸、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、多芳香族化合物、及び/又は懸濁粒子を含みうる。
ステップ(b)は場合により、液体交換ゾーン(40)内で粗カルボン酸組成物(30)から酸化副生成物の少なくとも一部を除去して、スラリー組成物(70)を形成することを含む。
粗カルボン酸組成物(30)は、少なくとも1のカルボン酸、少なくとも1の触媒、少なくとも1の溶媒、及び少なくとも1の酸化副生成物を含み、その少なくとも一部はライン(60)を介して取り出される。酸化副生成物は、典型的には、以下のクラスの化合物及びそれらの異性体の内の少なくとも1以上を含む;カルボン酸、アルデヒド、ヒドロキシアルデヒド、カルボキシアルデヒド、ケトン、アルコール、及び炭化水素。p−キシレンの酸化の場合には、酸化副生成物は、典型的には、以下の化合物の内の少なくとも1を含む:4−カルボキシベンズアルデヒド、p−トルイル酸、p−トルアルデヒド、イソフタル酸、フタル酸、安息香酸、トリメリット酸、4,4’−ジカルボキシビフェニル、2,6−及び2,7−ジカルボキシフルオレノン、2,6−ジカルボキシアントラキノン、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、4,4’−ジカルボキシビフェニル、及びα−ブロモ−p−トルイル酸。溶媒は、典型的には、酢酸を含むが、前略した溶媒のいずれかであってもよい。
粗カルボン酸組成物(30)は、1次酸化ゾーン(20)内で芳香族供給原料(10)を酸化することにより製造される。1の態様においては、芳香族供給原料(10)はパラキシレンを含む。1次酸化ゾーン(20)は、少なくとも1の酸化反応器を含む。粗カルボン酸組成物(30)は、少なくとも1のカルボン酸を含む。
本発明の1の態様においては、酸化反応器は、約110℃〜約200℃の温度で操作されることができ:他の範囲は、約140℃〜約170℃である。典型的には、芳香族供給原料(10)中の酸化可能な化合物はパラキシレンであり、そして製造されるカルボン酸はテレフタル酸である。本発明の1の態様においては、1次酸化ゾーン(20)は、泡カラム(bubble column)を含む。
カルボン酸は、有機基質のコントロールされた酸化を介して製造された芳香族カルボン酸又は前記した酸化可能な化合物の酸化により製造されたいずれからカルボン酸を含む。このような芳香族カルボン酸は、好ましくは少なくとも6個の炭素原子、さらにより好ましくは炭素原子だけをもつ、芳香環の一部である炭素原子に付着された少なくとも1のカルボン酸基をもつ化合物を含む。このような芳香族環の好適な例は、非制限的に、ベンゼン、ビフェニル、タ−フェニル、ナフタレン、及び他の炭素ベースの縮合芳香環を含む。好適なカルボン酸の例は、非制限的に、テレフタル酸、安息香酸、p−トルイル酸、フタル酸、イソフタル酸、トリメリット酸、ナフタレン2カルボン酸、及び2,5−ジフェニルテレフタル酸を含む。
粗テレフタル酸スラリーは、慣用には、好適な酸化触媒の存在下パラキシレンの液相酸化を介して製造される。本発明の他の態様においては、好適な触媒は、非制限的に選択された溶媒中で可溶性である、コバルト、マンガン、及び臭素化合物を含む。
導管(30)内の粗カルボン酸組成物は、場合により、粗カルボン酸組成物(30)中に含有される液体の一部を除去することができる液体交換ゾーン(40)にフィードされて、導管(70)内にスラリー組成物が製造される。本発明の態様においては、一部とは、液体の少なくとも5重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の少なくとも10重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の少なくとも15重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の少なくとも25重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の少なくとも35重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の少なくとも45重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の少なくとも55重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の少なくとも65重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の少なくとも75重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の少なくとも85重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、液体の全体重量までのいずれかの部分を意味しうる。
導管(70)内のスラリー組成物を製造するための液体の一部の除去は、本分野において知られた手段のいずれかにより達成されうる。典型的には、液体交換ゾーン(40)は、デカンター遠心分離機、分離板型遠心分離機、真空ベルトフィルター、ロータリー真空フィルター、ロータリー圧力フィルター、有孔バスケット型遠心分離機等から成る群から選ばれる固液分離器を含む。導管(30)内の粗カルボン酸組成物は、少なくとも1の固液分離機を含む液体交換ゾーン(40)にフィードされる。本発明の1の態様においては、固液分離機は、約5℃〜約200℃の温度において操作されうる。さらに他の範囲においては、固液分離機は、約90℃〜約170℃の範囲で操作されうる。さらに他の範囲においては、固液分離機は、約140℃〜約170℃の範囲で操作されうる。固液分離機は、200psigまでの圧力で操作されうる。さらに他の範囲においては、固液分離機は、約30psig〜約200psigの圧力で操作されうる。液体交換ゾーン(40)内の固液分離機は、連続又はバッチモードで操作されうる。但し、商業プロセスのためには、連続モードが好ましいことは理解されよう。
酸化副生成物の一部は、母液中の液体交換ゾーン(40)から移動され、そしてライン(60)を介して取り出される。本発明の1の態様においては、追加の溶媒がライン(50)を介して液体交換ゾーン(40)にフィードされて、粗カルボン酸組成物(30)が再スラリー化され、そしてスラリー組成物が形成される。母液(60)は、ライン(60)を介して液体交換ゾーン(40)から取り出され、そして溶媒、典型的には酢酸、触媒、及び少なくとも1の酸化副生成物を含む。ライン(60)内の母液は、図示されていないラインを介して酸化溶媒から不純物を分離するためのプロセスに送られるか又は厨子されていないラインを介して触媒系に戻されるかのいずれかでありうる。化学処理産業において一般に使用される母液(60)から不純物を除去するための1の技術は、リサイクル流のいくらかの部分を排出又は「パージ」することである。典型的には、パージ流は、単に廃棄されるか、又は経済的に正当化される場合には、貴重な成分を回収しながら不所望の不純物を除去するためのさまざまな処理に供される。不純物除去プロセスの例は、米国特許第4,939,297号及び同第4,356,319号を含み、それらが本明細書中の訳に反しない程度で本明細書中にそれらを援用する。
本発明の態様においては、酸化触媒及び酸化反応溶媒又は媒質の回収を達成しながら、濾過母液、洗浄供給物、及びテレフタル酸湿ケーキの中から、少なくとも1の選択された化合物、副生成物又は不純物のコントロールされた分別を許容するプロセスが記載される。
また、本発明の態様においては、パージ・プロセスは、選択された化合物を含む触媒除去後組成物(200)を濃縮することにより有意に低減される又は取り除かれる。濃縮プロセスは、それらの化合物が濃縮組成物(240)又は乾燥カルボン酸組成物(280)を伴って実施されることとなるので、パージ・プロセスをかなり低減し又は取り除く。濃縮は、触媒除去プロセスに先行しうる。
液体交換ゾーン(40)は任意的であり、そしてまた図2中点線で示されるように当該プロセス内の多数の位置に配置されうることは留意すべきである。本発明の他の態様においては、2以上の液体交換ゾーン(40)が、例えば、1次酸化ゾーン(20)と段階的酸化ゾーン(80)の間に存在し、そして他の液体交換ゾーン(40)は、段階的酸化ゾーン(80)の後又は結晶化ゾーン(120)の後のいずれかに配置されうる。図2に示すような3つの液体交換ゾーン(40)又は図2に示すいずれかの組合せが存在しうる。
ステップ(c)は、場合により、段階的酸化ゾーン(80)内でスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)を酸化して、段階的酸化組成物(110)を形成することを含む。
本発明の1の態様においては、スラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)は、ライン(70)を介して段階的酸化ゾーン(80)に取り出され、そして約140℃〜約280℃に加熱されうる。他の範囲は、約160℃〜約240℃であり、他の範囲は約170℃〜約200℃であり、そしてライン(106)によりフィードされた空気によってさらに酸化されて、段階的酸化組成物(110)が製造される。他の範囲は約180℃〜約280℃である。
段階的酸化ゾーン(80)は、少なくとも1の段階的酸化反応容器を含む。スラリー組成物(70)は、段階的酸化ゾーン(80)にフィードされる。用語「段階的(staged)」とは、前記した1次酸化ゾーン(20)と段階的酸化ゾーン(80)の両者内で酸化が生じることを意味する。例えば、段階的酸化ゾーン(80)は、一連の段階的酸化反応容器を含みうる。
カルボン酸がテレフタル酸であるとき、段階的酸化ゾーン(80)は、約140℃〜約280℃又は約160℃〜約240℃、又は約170℃〜約200℃、又は約160℃〜約210℃に加熱されうる酸化反応器を含み、そしてライン(106)によりフィードされた空気又は分子状酸素源によりさらに酸化されて、段階的酸化組成物(110)が製造される。本発明の1態様においては、段階的酸化ゾーン(80)における酸化は、不純物の除去を高めるために、1次酸化ゾーン(20)内での酸化よりも高い温度にある。段階的酸化ゾーン(80)、並びにストリーム(30)と(70)は、溶媒蒸気又は水蒸気により直接加熱されるか又は本分野において知られた手段のいずれかにより間接的に加熱されうる。段階的酸化ゾーン(80)内での精製は、再結晶化又は結晶成長及び不純物の酸化を含むメカニズムにより生じる。
追加の空気又は分子状酸素は、導管(106)を介して段階的酸化ゾーン(80)に、粗カルボン酸組成物(30)又はスラリー組成物(70)中の部分的に酸化された生成物、例えば、4−カルボキシベンズアルデヒド(4−CBA)及びp−トルイル酸の少なくとも1部を対応のカルボン酸に酸化するために必要な量で、フィードされうる。一般に、4−CBAの少なくとも70重量%が、段階的酸化ゾーン(80)内でテレフタル酸に変換される。好ましくは、4−CBAの少なくとも80重量%が、段階的酸化ゾーン(80)内でテレフタル酸に変換される。テレフタル酸生成物中の4−カルボキシベンズアルデヒドとp−トルイル酸の有意な濃度は、重合プロセスにとって特に有害である。なぜなら、それらは、ポリエチレンテレフタレート(PET)の製造におけるテレフタル酸をエチレングリコールの間の縮合反応の間に連鎖停止剤として作用しうるからである。
粗カルボン酸組成物(30)又はスラリー組成物(70)中の不純物は、溶液中に入り込む。なぜなら、テレフタル酸粒子は、段階的酸化ゾーン(80)内で溶解され、そして再結晶化されるからである。段階的酸化ゾーン(80)からのオフガスは、取り出され、そして回収系にフィードされることができ、そこでは、溶媒が、揮発性有機化合物(VOCs)を含むオフガスから除去される。臭化メチルを含むVOCsは、例えば、触媒酸化ユニット内での灰化により処理されうる。オフガスは、段階的酸化ゾーン(80)からの段階的酸化組成物(110)がライン(110)から取り出される前に、処理されてもよい。
ステップ(d)は、場合により、結晶化ゾーン(120)内のスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)又は段階的酸化組成物(110)を結晶化して、結晶化スラリー組成物(160)を形成することを含む。一般に、結晶化ゾーン(120)は、少なくとも1の結晶化装置を含む。結晶化ゾーン(120)からのベーパー生成物は、少なくとも1のコンデンサー内で凝縮され、そして結晶化ゾーン(120)に戻される。場合により、コンデンサーからの液体又は結晶化ゾーン(120)からのベーパー生成物はリサイクルされるか、又はエネルギー回収装置に取り出されるか又は送られることができる。
さらに、結晶化装置のオフガスは、取り出され、そして回収系に向けられ、そこで溶媒が除去され、そしてVOCsを含む結晶化装置オフガスが、例えば、触媒酸化ユニット内での灰化により処理されうる。
段階的酸化ゾーン(80)からの段階的酸化組成物(110)は、ライン(110)を介して取り出され、そして少なくとも1の結晶化装置を含む結晶化ゾーン(120)にフィードされ、そこで約110℃〜約190℃の温度に、好ましくは約140℃〜約180℃の温度にそして最も好ましくは約150℃〜約170℃の温度に、冷却されて結晶化スラリー組成物(160)が形成される。
結晶化ゾーン(120)からの結晶化スラリー組成物(160)は、ライン(160)を介して取り出される。典型的には、結晶化スラリー組成物(160)は、次いで、容器に直接フィードされ、そして冷却されて、冷却カルボン酸組成物(170)が形成される。カルボン酸がテレフタル酸であるとき、冷却カルボン酸組成物(170)は、乾燥粉末又は湿ケーキとしてテレフタル酸を回収するためのプロセスに導入される前に、典型的には約160℃以下、好ましくは約100℃以下の温度に容器内で冷却される。
ステップ(e)は、場合により、冷却ゾーン(165)内の結晶化スラリー組成物(160)又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)を冷却して、冷却カルボン酸組成物(170)を形成することを含む。
結晶化スラリー組成物(160)又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)は、冷却ゾーン(165)にフィードされ、そして約5℃〜約160℃、約5℃〜約90℃、又は約5℃〜約195℃又は約20℃〜約160℃の温度に冷却されて、冷却カルボン酸組成物(170)が形成される。本発明の他の態様においては、結晶化スラリー組成物(160)又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)は、冷却ゾーン(165)にフィードされ、そして約20℃〜約95℃の範囲の温度に冷却されて、冷却カルボン酸組成物(170)が形成される。本発明の他の態様においては、結晶化スラリー組成物(160)又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)は、冷却ゾーン(165)にフィードされ、そして約20℃〜約120℃の範囲の温度に冷却されて、冷却カルボン酸組成物(170)が形成される。本発明の他の態様においては、結晶化スラリー組成物(160)又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)は、冷却ゾーン(165)にフィードされ、そして約10℃〜約90℃の範囲の温度に冷却されて、冷却カルボン酸組成物(170)が形成される。本発明の他の態様においては、結晶化スラリー組成物(160)又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)は、冷却ゾーン(165)にフィードされ、そして約20℃〜約60℃の範囲の温度に冷却されて、冷却カルボン酸組成物(170)が形成される。本発明の他の態様においては、結晶化スラリー組成物(160)又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)は、冷却ゾーン(165)にフィードされ、そして約20℃〜約40℃の範囲の温度に冷却されて、冷却カルボン酸組成物(170)が形成される。
本発明の他の態様においては、溶媒の一部は、場合により、結晶化スラリー組成物(160)又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)から導管(163)を介して取り出されて、冷却カルボン酸組成物(170)が製造される。本発明の1の態様においては、一部とは、全体までのいずれかの部を意味しうる。一部とは、溶媒の少なくとも5重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、溶媒の少なくとも10重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、溶媒の少なくとも25重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、溶媒の少なくとも50重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、溶媒の少なくとも75重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、溶媒の少なくとも85重量%が除去されることを意味する。本発明の他の態様においては、一部とは、溶媒の少なくとも90重量%が結晶化スラリー組成物(160)又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)又は粗カルボン酸組成物(30)から除去されることを意味する。
溶媒の除去は、本分野において知られたいずれかの手段により達成しうる。例えば、溶媒は、蒸発により又はフラッシングにより、そして真空下で溶媒を除去することにより、除去されうる。
本発明の他の態様においては、冷却と溶媒除去の両方が利用される。
ステップ(a)〜ステップ(d)、及びステップ(a)〜ステップ(e)は、冷却カルボン酸組成物(170)が製造されるところの本発明の態様を説明する。本発明のこの態様においては、液体交換ゾーン(40)、段階的酸化ゾーン(80)、及び結晶化ゾーン(120)は全て任意的なものであることにも留意すべきである。例えば、冷却カルボン酸組成物(170)又は結晶化スラリー組成物(160)、又は段階的酸化組成物(110)、又はスラリー組成物(70)、又は粗カルボン酸組成物(30)を製造する他のプロセスも利用されうる。このようなプロセスは、米国特許第5,877,346号;同第4,158,738号;同第5,840,965号;同第5,877,346号;同第5,527,957号;及び同第5,175,355号中に記載されており、これらの全てを、それが本明細書中の訳に反しない程度で、全体として本明細書中に援用する。それゆえ、図3に示すように、結晶化スラリー組成物(160)を製造しうる本分野において知られたプロセスも利用しうる。さらに、図4に示すように、粗カルボン酸組成物(30)又はスラリー組成物(70)を製造しうる本分野において知られたプロセスも利用しうる。
一般に、図5に示すように、カルボン酸組成物又は冷却カルボン酸組成物(170)が少なくとも1のカルボン酸、少なくとも1の溶媒、及び少なくとも1の触媒を含む限り、いずれのカルボン酸組成物(214)もステップ(f)において使用しうる。カルボン酸は、先に開示したカルボン酸、又は先に開示した酸化可能な化合物の酸化により製造されうるカルボン酸のいずれかであることができる。溶媒は、典型的には酢酸であるが、先に開示した溶媒のいずれかであってよい。触媒は、先に開示した触媒のいずれかである。図6は、ステップ(f)において冷却カルボン酸組成物(170)を利用するプロセスを示す。
ステップ(f)は、触媒除去ゾーン(180)内で、冷却カルボン酸組成物(170)、又は結晶化スラリー組成物(160)、又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)、又は粗カルボン酸組成物(30)を、洗浄液供給物(175)及び場合により濃縮供給物(220)と接触させて、触媒富化液(185)、洗浄液流(62)、任意的消耗濃縮液流(230)、及び触媒除去後組成物(200)を形成することを含む。
冷却カルボン酸組成物(170)、又は結晶化スラリー組成物(160)、又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)、又は粗カルボン酸組成物(30)は、触媒除去ゾーン(180)内で洗浄液供給物(175)と接触される。本発明の1の態様においては、冷却カルボン酸組成物(170)は、乾燥粉末、湿ケーキ、液体又は気体同伴液、固体、スラリー、溶液又はそれらの組合せの形態で存在しうる。
洗浄液供給物(175)は、触媒除去ゾーン(180)内で冷却カルボン酸組成物(170)、又は結晶化スラリー組成物(160)、又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)、又は粗カルボン酸組成物(30)と接触されて、当該冷却、精製カルボン酸組成物(170)から触媒の一部が除去されて、触媒除去後組成物(200)が形成される。本発明の1の態様においては、触媒除去後組成物(200)は、カルボン酸、溶媒、触媒、及び場合により、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、ヒドロキシ安息香酸異性体、安息香酸、及びトルイル酸異性体から成る群から選ばれる1以上の化合物を含む。本発明の他の態様においては、触媒除去後組成物(200)は、カルボン酸、溶媒、及び場合によりイソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシメチル安息香酸、4,4’−ジカルボキシビフェニル、2,6−ジカルボキシアントラキノン、4,4’−ジカルボキシスチルベン、2,5,4’−トリカルボキシビフェニル、2,5,4’−トリカルボキシベンゾフェノン、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、4,4’−ジカルボキシベンジル、ホルムアセトヒドロキシ安息香酸、アセトヒドロキシメチル安息香酸、α−ブロモ−p−トルイル酸、ブロモ安息香酸、ブロモ酢酸、p−トルアルデヒド、及びテレフタルアルデヒドから成る群から選ばれる1以上の化合物を含む。本発明の1の態様においては、触媒除去後組成物(200)は、乾燥粉末、湿ケーキ、スラリー、溶液、液体、気体同伴液又は固体の形態で存在しうる。本発明の他の態様においては、触媒除去後組成物(200)は、以下に記載する乾燥カルボン酸組成物(280)を製造するために好適な組成物のいずれかを含みうる。
触媒の一部は、触媒富化液(185)及び洗浄液(62)を介して、冷却カルボン酸組成物(170)、又は結晶化スラリー組成物(160)、又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)、又は粗カルボン酸組成物(30)から除去されて、1000重量ppm未満の触媒濃度をもつ触媒除去後組成物(200)が製造される。触媒富化液(185)は、溶媒、触媒、及び酸化副生成物を含む。洗浄液(62)は、少なくとも1の溶媒、少なくとも1の触媒、少なくとも1の酸化副生成物を含む。本明細書中に使用するとき、触媒は、触媒系において前記した少なくとも1の触媒でありうる。本発明の他の態様においては、触媒は、芳香族供給原料の酸化反応において使用される触媒のいずれかでありうる。本発明の他の態様においては、触媒の一部は、除去され、その時、触媒除去後組成物(200)は、50重量ppm未満の触媒濃度を有する。本発明の他の態様においては、一部とは、触媒除去後組成物(200)が250重量ppm未満の触媒濃度を有するように触媒が除去されている触媒量をいう。本発明の他の態様においては、一部とは、触媒除去後組成物(200)が75重量ppm未満の触媒濃度を有するように触媒が除去されている触媒量をいう。他の範囲は50重量ppm未満である。さらに他の範囲においては、触媒除去後組成物(200)の触媒濃度は、20重量ppm未満又は10重量ppm未満である。さらに他の範囲においては、触媒濃度は5重量ppm未満又は1重量ppm未満である。本明細書中に使用するとき、「触媒濃度」とは、組成物中の全触媒の合計濃度を意味する。
洗浄液供給物(175)は、先に開示した触媒除去後組成物(200)を製造しうる組成物を含む。本発明の1態様においては、洗浄液供給物(175)は、液体又は凝縮性ベーパー又は溶液の形態で存在しうる。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は、50重量%超が水である。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は75重量%超の水である。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は90重量%超が水である。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は50重量%超が溶媒である。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は75重量%超が溶媒である。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は90重量%超が溶媒である。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は、少なくとも1の溶媒、及び場合により、安息香酸、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、及びp−トルイル酸から成る群から選ばれる少なくとも1の化合物を含む。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は、以下に開示する乾燥カルボン酸組成物(280)を製造するために十分な組成物を含む。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は、少なくとも1の溶媒、及び場合により、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、ヒドロキシ安息香酸異性体、安息香酸、及びトルイル酸異性体から成る群から選ばれる少なくとも1の化合物を含み、そしてここで、上記化合物の内の少なくとも1は、触媒除去後組成物(200)の濃度よりも高く濃縮されている。本発明の他の態様においては、洗浄液供給物(175)は、少なくとも1の溶媒、及び場合により、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシメチル安息香酸、4,4’−カルボキシビフェニル、2,6−ジカルボキシアントラキノン、4,4’−ジカルボキシスチルベン、2,5,4’−トリカルボキシビフェニル、2,5,4’−トリカルボキシベンゾフェノン、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、4,4’−ジカルボキシベンジル、ホルムアセトヒドロキシ安息香酸、アセトヒドロキシメチル安息香酸、α−ブロモ−p−トルイル酸、ブロモ安息香酸、p−トルアルデヒド、及びテレフタルアルデヒドから成る群から選ばれる1以上の化合物を含む。
本発明の1の態様においては、洗浄液供給物は、溶媒の凝固点から約90℃までの、又は約5℃〜約90℃の、又は約5℃〜約195℃の、又は約5℃〜約100℃の、又は溶媒の凝固点から約70℃までの、又は約5℃〜約70℃の、又は約30℃〜約70℃の、又は溶媒の凝固点から約30℃までの範囲の温度を有する。
本発明の1の態様においては、洗浄液比は、約0.2〜約6.0、又は約0.2〜約4.0、又は約0.2〜約1.0、又は約0.4〜約1、又は約0.5〜約2.0、又は約1〜約3の範囲にわたる。本明細書中に使用するとき、「洗浄液比」とは、乾燥固体基準での、洗浄液供給物(175)の合計質量を、触媒除去後組成物(200)の質量で割った値を意味する。
触媒除去ゾーン(180)は、冷却カルボン酸組成物(170)又は結晶化スラリー組成物(160)、又は段階的酸化組成物(110)又はスラリー組成物(70)、又は粗カルボン酸組成物(30)を、洗浄液供給物(175)と接触させて、触媒除去後組成物(200)を製造することができる少なくとも1の固液分離装置を含む。
例えば、触媒除去ゾーン(180)は、触媒除去後組成物(200)が生成され、そしてその後、洗浄溶媒で洗浄されるところの1の固液分離装置を含む。例は、非制限的に、ロータリー真空回転ドラムフィルター、真空ベルトフィルター、ロータリー圧力フィルター、フィルタープレス、及び圧力リーフフィルターを含む。ケーキを生成しうるが洗浄を許容しない固液分離装置も、再スラリー装置と併用するときには有用である。固液分離槽値、例えば、固体ボウル遠心分離機は、ケーキを生成するために使用されることができ、ケーキは、分離混合デバイス内で洗浄溶媒で再スラリー化されて、希釈による洗浄が達成されうる。希釈による洗浄は、しばしば、多段階の、ケーキ生成及び向流法で操作されるその後の再スラリー化を必要とする。
ステップ(g)は、場合により、濃縮ゾーン(210)内で触媒除去後組成物(200)を、濃縮供給物(220)と接触させて、消耗濃縮流(220)と濃縮組成物(240)を形成することを含み;ここで濃縮組成物(240)は、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、ヒドロキシ安息香酸異性体、安息香酸、及びトルイル酸異性体から成る群から選ばれる1以上の化合物を含み、ここで上記化合物の内の少なくとも1は、触媒除去後組成物(200)の濃度よりも高く濃縮される。本発明の他の態様においては、濃縮された組成物(240)は、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、安息香酸、4−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシメチル安息香酸、4,4’−ジカルボキシビフェニル、2,6−ジカルボキシアントラキノン、4,4’−ジカルボキシスチルベン、2,5,4’−トリカルボキシビフェニル、2,5,4’−トリカルボキシベンゾフェノン、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、4,4’−ジカルボキシベンジル、ホルムアセトヒドロキシ安息香酸、アセトヒドロキシメチル安息香酸、α−ブロモ−p−トルイル酸、ブロモ安息香酸、ブロモ酢酸、p−トルアルデヒド、及びテレフタルアルデヒドから成る群から選ばれる1以上の化合物を含む。
用語「濃縮(されたenriched)」とは、濃縮ゾーン又は複数の濃縮ゾーン、又はいずれかのゾーン、又は本明細書中に訳するいずれかの導管(conveyance)を去る主な出口流が、濃縮ゾーン又は複数の濃縮ゾーンに入る主な入口流よりも、より高い濃度のいずれかの濃縮化合物をもつことを意味し、ここで、当該濃縮化合物は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ベンゼントリカルボン酸異性体、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、ジカルボキシビフェニル異性体、ジカルボキシスチルベン異性体、トリカルボキシビフェニル異性体、トリカルボキシベンゾフェノン異性体、ジカルボキシベンゾフェノン異性体、ジカルボキシベンジル異性体、ホルムアセトヒドロキシ安息香酸異性体、アセトヒドロキシメチル安息香酸異性体、α−ブロモ−トルイル酸異性体、ブロモ安息香酸、ブロモ酢酸、トルアルデヒド異性体、及びフタルアルデヒド異性体から成る群から選ばれる少なくとも1の化合物又は複数の化合物を含む。本発明の他の態様においては、濃縮化合物又は濃縮供給物(220)は、モノマー、コモノマー、添加物、又はポリエステルを製造するために有用ないずれかの化合物、又はそれらの組合せを含みうる。例えば、図1a及び1bに示す本発明の態様においては、主(1次)出口流は、濃縮された組成物(240)であり、そして主(1次)入口流は、触媒除去後組成物(200)である。図9に示す本発明の態様においては、1次入口流は、カルボン酸組成物(214)又は結晶化スラリー組成物(160)であり、そして1次出口流は、濃縮カルボン酸流(280)である。図10に示す本発明の態様においては、1次入口流は、カルボン酸組成物(214)であり、そして1次出口流は濃縮カルボン酸組成物(216)である。
本発明の他の態様においては、用語「濃縮」とは、以下全て乾燥固体基準で計測するとき、1次入口流よりも、少なくとも5ppmw、又は少なくとも10ppmw、又は少なくとも100ppmw、又は少なくとも1000ppmw、又は少なくとも5wt%、又は少なくとも10wt%、又は少なくとも25wt%、又は少なくとも30wt%、又は少なくとも50wt%高い濃度の前記したいずれかの選択された化合物を有する。
濃縮供給物(220)は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ベンゼントリカルボン酸異性体、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、ジカルボキシビフェニル異性体、ジカルボキシスチルベン異性体、トリカルボキシビフェニル異性体、トリカルボキシベンゾフェノン異性体、ジカルボキシベンゾフェノン異性体、ジカルボキシベンジル異性体、ホルムアセトヒドロキシ安息香酸異性体、アセトヒドロキシメチル安息香酸異性体、α−ブロモ−トルイル酸異性体、ブロモ安息香酸、ブロモ酢酸、トルアルデヒド異性体、ベンジルアルコール異性体、メチルベンジルアルコール異性体、及びフタルアルデヒド異性体から成る群から選ばれる少なくとも1の化合物と濃縮するために十分な化合物を含む。本発明の他の態様においては、濃縮供給物(220)は、モノマー、コモノマー、添加物、又はポリエステルを製造するために有用ないずれかの化合物、又はそれらのいずれかの組合せをも含みうる。本発明の他の態様においては、濃縮化合物又は濃縮供給物(220)は、フルオレン異性体、ジフェニルメタン異性体、ジフェニルエタン異性体、及び飽和芳香族異性体から成る群から選ばれる1以上の化合物を含む。飽和芳香族異性体の例は、非制限的に、シクロヘキサンカルボン酸、及び1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を含む。
本発明の他の態様においては、濃縮供給物(220)は、乾燥固体基準で、濃縮組成物(240)が以下に記載する乾燥カルボン酸組成物(280)に同一の組成物を含むように、図7に示す触媒除去組成物(200)を濃縮するために十分な化合物を含む。濃縮供給物(220)が、先に特定した濃縮化合物を用いて触媒除去後組成物(200)を濃縮するために十分な化合物を含むという条件以外の特別な限定は、濃縮供給物(220)の条件にはない。例えば、濃縮供給物(220)は、非制限的に、ケーキ、粉末、固体、洗浄液供給物、スラリー、溶液、ペースト、又は気体同伴固体又は液体であることができる。
本発明の他の態様においては、濃縮供給物は、以下の化合物の内の少なくとも1つを含む:
(1)酸化又は酸化を介した精製から生じる化合物であって、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ベンゼントリカルボン酸異性体、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、ジカルボキシビフェニル異性体、トリカルボキシビフェニル異性体、ジカルボキシスチルベン異性体、トリカルボキシスチルベン異性体、ジカルボキシベンゾフェノン異性体、トリカルボキシベンゾフェノン異性体、ジカルボキシベンジル異性体、ホルム−アセト−ヒドロキシ安息香酸異性体、アセト−ヒドロキシメチル安息香酸異性体、α−ブロモ−トルイル酸異性体、ブロモ−安息香酸、ブロモ−酢酸、トルアルデヒド異性体、及びフタルアルデヒド異性体を含むもの、及び/又は(2)水素添加を介する精製から生じる副生成物群から選ばれる少なくとも1の化合物であって、置換フルオレン異性体、置換ジフェニルメタン異性体、置換ジフェニルエタン異性体、置換ナフタレン異性体、シクロヘキサンカルボン酸、シクロへキサン2カルボン酸異性体、及びその他の飽和芳香族異性体を含むもの、及び/又は(3)ステップ成長反応、特に、重合反応−エステル、ポリエステル、コポリエステル、アミド、ポリアミド、コポリエステル−アミドの製造反応−において有用なモノマー及びコ−モノマーの群から選ばれる少なくとも1の化合物であって、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール異性体、ブタンジオール異性体、ポリオール、シクロへキサンジメタノール異性体、ネオペンチルグリコール、2,2’,4,4’−テトラメチル−シクロブタンジメタノール、イソフタル酸、フタル酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、2,5−ジフェニル−テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸異性体、ナフタレン2カルボン酸異性体、その他のジオール、ジアミン、及びジカルボン酸を含むもの、及び/又は(4)ステップ成長反応、特に、重合反応−エステル、ポリエステル、コポリエステル、アミド、ポリアミド、コポリエステル−アミド、その他のステップ成長ポリマー及びコポリマーの製造反応−において有用な、モノマー及びコ−モノマーとは考えられないが付属物である群から選ばれる少なくとも1の化合物であって、リン酸、亜リン酸、ホスフィットを含むリン化合物、染料、特にトナー染料、顔料、着色料、再加熱剤であって炭素の形態を含むもの、酸化鉄、窒化チタン、IR吸収染料、UV吸収染料、多分散改質剤、抗酸化剤、熱安定化剤、熱酸化安定化剤、カップリング又は鎖延長剤、末端キャッピング剤、テレケリック改質剤、金属配位スルホイソフタル酸、アセトアルデヒドの低下した形成を導き、アセトアルデヒドをスカベンジし、アセトアルデヒドの形成を防止し、又はアセトアルデヒドと反応する化合物、還元剤、バッファー、例えば、酢酸ナトリウム又は炭酸ナトリウム、ジエチレングリコール(DEG)の形成を減少する剤、帯電防止剤、スリップ又は抗ブロック剤、酸素及び/又は二酸化炭素に対する改善されたバリアを導く化合物、核形成剤、2酸化チタン、その他の増量剤/乳白剤、抗曇剤、及び光学増白剤を含むもの。
濃縮供給材料(220)は、必ずしも濃縮ゾーン(210)へ導入される必要はないことは、指摘されなければならない。図8に示されたように、濃縮供給材料(220)は、濃縮ゾーン(210)、脱水ゾーン(250)、乾燥ゾーン(270)を含むが、これらに限定されるものではない多くの位置で、又はポリエステルプロセス、もしくはより詳細にはPETプロセスにおいて、導入することができる。様々なポリエステルプロセスが開発されている。初期の取組みは、米国特許第2,905,707号に開示されたような反応蒸留、並びにPETを作製するために米国特許第2,829,153号に開示されたような反応体としてのエチレングリコール("EG")蒸気による反応蒸留を使用するものであり:これらの特許は両方とも、本明細書の陳述と矛盾しない程度に、本明細書に参照として組入れられている。米国特許第4,110,316号において開示されているように、反応の追加制御を得るための複数の攪拌ポットが明らかにされており、この特許は本明細書の陳述と矛盾しない程度に、本明細書に参照として組入れられている。米国特許第3,054,776号は、PETプロセスにおける反応器間のより少ない圧力低下の使用を開示しているのに対し、米国特許第3,385,881号は、1個の反応器シェル内の複数の反応器ステージを開示しており、これらの特許は両方とも、本明細書の陳述と矛盾しない程度に、本明細書に参照として組入れられている。これらのデザインは、米国特許第3,118,843号;第3,582,244号;第3,600,137号;第3,644,096号;第3,689,461号;第3,819,585号;第4,235,844号;第4,230,818号;及び、第4,289,895号に開示されたように、混入又は同伴(entrainment)又は閉塞、熱統合、熱伝達、反応時間、反応器の数などの問題点を解決するように、改善され;これらの特許は全て、本明細書に記された陳述と矛盾しない程度に、本明細書に参照として組入れられている。
図8に示されたPETプロセス(400)において、濃縮供給材料(220)は、ペーストタンク、エステル化反応器、及び/又はプロセスのその他の位置で導入することができる。濃縮供給材料(220)は、複数の位置で又はただひとつの位置で、一気に又は長期間にわたり徐々にかのいずれかで、導入することができる。
テレフタル酸(TPA)からの逐次成長ポリマー及びコポリマーの製造の原料は、モノマー及びコモノマー、触媒(複数)、及び添加剤を含む。モノマー及びコモノマーは、ジアミン、ジオール、及び二酸などを含むが、これらに限定されるものではない。モノマー又はコモノマーとしてTPAを使用し製造することができる重要な市販の逐次成長ポリマーは、ポリアミド、ポリエステル、本質的にポリ(エチレンテレフタレート)(PET)、コ-ポリアミド、コ-ポリエステル、及びコ-ポリエステル-アミドを含む。モノマー又はコモノマー、触媒(複数)及び/又は添加剤を導入し、それらのテレフタル酸との均質混合を実現し、その結果これらは、TPAとは別に重合プロセスへ添加される必要はないことは有利である。粉末、ペースト、湿潤ケーキ、又はスラリーの形でのテレフタル酸の製造を可能にし、並びにある種のモノマー又はコモノマー、触媒(複数)及び/又は添加剤が濃縮されるプロセスが、発明されている。このプロセスは、PET製造プロセスにおける材料の個別添加の必要性を排除するための、TPAとの均質混合により実現される。
下記の説明は、PETに関して示されているが、TPAを用いて製造される他の逐次成長ポリマー及びコポリマーへそのままの様式で拡大することができる。PETの製造は、テレフタル酸のエチレングリコールによるエステル化、プレポリマーの形成、並びにコーティング、ファイバー、フィルム、容器、及びその他の製品を含み得る意図された引き続きのポリマー加工及び適用に十分な高分子量のPETを形成するための重縮合に関与している。ある種のモノマー又はコモノマー、触媒(複数)及び/又は添加剤も使用することができる。エチレングリコール(EG)以外の、最も一般的なコモノマーは、イソフタル酸(IPA又はPIA)及びシクロヘキサンジメタノール(CHDM)である。PET製造で最も一般的な触媒は、アンチモン及びチタンである。PET製造に有用な添加剤は、リン化合物、染料、顔料、着色剤、再熱物質、多分散性修飾剤、抗酸化剤及び安定化剤(熱、酸化、UVなど)、カップリング剤又は連鎖延長剤、末端-キャッピング剤、テレケリック修飾剤、例えば金属配位されたスルホ-イソフタル酸など、アセトアルデヒド還元剤、アセトアルデヒド掃去剤、緩衝剤、ジエチレングリコール(DEG)の形成を低下する物質、帯電防止剤、スリップ剤又は粘着防止剤、バリヤ修飾剤(barrier modifier)、成核剤、二酸化チタン及び他の充填剤/乳白剤、防曇剤、蛍光増白剤などを含むが、これらに限定されるものではない。PET製造プロセスの様々な時点でのそのようなコモノマー、触媒(複数)、及び/又は添加剤の導入は典型的には、TPAの添加とは別である。しかし、ある種の添加剤、特に熱的に安定しているイソフタル酸及び染料又は着色剤のようなコモノマーを、TPAと共に、すなわちPET製造プロセスの前に導入することは有利であり得る。従ってPET製造プロセス時よりもむしろTPA製造プロセス時に、コモノマー、触媒(複数)、及び添加剤は、導入され、TPAと均質混合され得る。添加剤(複数)の均質導入が実現され得る具体的TPA製造工程は、TPAケーキを単離するための固液分離装置上、任意の乾燥機上、又は任意の運搬ラインもしくはプロセスパイプライン上もしくはそれらの中で、及び任意の容器内のTPA製品の出荷前での、添加を含む。従って、乾燥固形物(残留水又は酢酸を伴う)、湿潤ケーキ(若干の液状の水、又はメタノール、又はEG、又は若干の他のジオールもしくはコモノマー、又は混合物を伴う)、湿潤ペースト(若干の液状の水、又はメタノール、又はEG、又は若干の他のジオールもしくはコモノマー、又は混合物を伴う)、又はスラリー(水、又はメタノール、又はEG、又は若干の他のジオールもしくはコモノマー、又は混合物を伴う)にかかわらず、あらゆる形のTPA製品は、PET製造において使用する前に濃縮することができる。
加えて図9は、濃縮供給材料(220)が導入され、並びに晶出されたスラリー組成物(160)から乾燥カルボン酸組成物(280)へのいずれかの時点で濃縮が生じることを示している。
別の本発明の態様が、図10に提示されている。この濃縮プロセスは、延長された濃縮ゾーン(213)においてカルボン酸組成物(214)において実行され、濃縮されたカルボン酸組成物(216)を生成することができる。濃縮供給材料(220)は、先に又は引き続き明らかにされる任意の組成物を含有することができる。カルボン酸組成物(214)は、カルボン酸、任意に溶媒、及び任意に触媒を含有すること以外は、カルボン酸組成物に関する制限はない。本発明の別の態様において、カルボン酸組成物を使用し、乾燥カルボン酸組成物(280)を生成することができる。
本発明の別の態様において、濃縮ゾーン(210)及び触媒除去ゾーン(180)は、図11に示されたように両方の機能を実行する少なくともひとつの装置を備えるひとつのゾーンへ一緒にすることができることも指摘されなければならない。
濃縮供給材料(220)に関して、触媒除去後組成物(200)の濃縮に適した組成物を有すること以外は、特別な制限は存在しない。例えば濃縮供給材料(220)は、固形物、洗浄液、スラリー、ペースト、固形物類、溶液、又は気体が混入した液体もしくは固形物であることができる。本発明の態様において、濃縮供給材料(220)は、乾燥カルボン酸ケーキ組成物(280)の作製が可能である組成物を含有する。別の本発明の態様において、濃縮供給材料(220)は、単独の固形物であり、乾燥カルボン酸ケーキ組成物(280)を生成するために、このプロセスの一時点で又はプロセスを通じて添加される。
図12、13、14及び15は、濃縮供給材料(220)を得ることができる方法及び濃縮供給材料(220)がそのプロセスを通じて利用される方法を示す、本発明のひとつの態様を図示している。図12、13、14、及び15において、濃縮供給材料(複数)は、流れ(220)として示される。これは、濃縮供給材料(複数)(220)は、様々な給源から又はひとつの給源から得ることができ、並びに濃縮供給材料(複数)は、様々な異なる組成物、異なる物理的形状、及びプロセスにおける異なる添加時点を有することができることを図示している。濃縮供給材料(220)は、プロセスを通じて一気に、間欠的に、又は徐々に添加することもできる。
図15は、濃縮供給材料(220)を得ることができる方法の本発明のひとつの態様を図示している。触媒富化液(185)の少なくとも一部は、冷却及び/又は濃縮ゾーン(300)に供給され、濃縮された母液流(310)及び溶媒流(311)を生じる。冷却及び/又は濃縮ゾーン(300)における十分な溶媒除去は、濃縮された触媒豊富流(310)が、10質量%〜45質量%の範囲の固形率を有することを実現する。
濃縮された母液流(310)及び抽出溶媒流(323)の一部が、抽出ゾーン(320)へ供給され、触媒豊富流(324)及び触媒枯渇流(350)を生じる。濃縮された母液流(310)と洗浄流(331)の平衡物(balance)は、固-液分離ゾーン(SLSゾーン)へ供給され、湿潤ケーキ流(340)並びに母液及び洗浄液を含む洗浄液流(332)を作製する。湿潤ケーキ流(340)は、濃縮供給材料(220)として使用され、湿潤ケーキ流(340)の一部は、生成物フィルター又は生成物乾燥機へ送られ、湿潤ケーキ流(340)の内容物の少なくとも一部を伴う生成物流を濃縮する。あるいは湿潤ケーキ流(340)の一部及び触媒枯渇流(350)の一部は、任意の混合ゾーンへ供給され、そこでこれら2種の流は混合され、濃縮供給材料(220)を形成し、及びこの流の一部は、生成物フィルター又は生成物乾燥機へ送られ、濃縮供給材料(220)の内容物の少なくとも一部を伴う生成物流を濃縮する。
抽出ゾーン(320)は、少なくとも1個の抽出器を備える。抽出器において使用される抽出溶媒(323)は、水性画分に溶解される有機溶媒の量を最小化するために、実質的に水に不溶性でなければならない。加えて抽出溶媒(323)は、有機抽出物からの溶媒回収を補助するために役立つ共沸物質であることが好ましい。部分的に有用であることが証明されている溶媒は、酢酸C1〜C6アルキル、特にn-酢酸プロピル(n-PA)、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル、sec-酢酸ブチル、酢酸エチル及びn-酢酸ブチルであるが、適当な密度及び十分低い沸点を有する他の水に不溶性の有機溶媒、例えばp-キシレンも、使用することができる。n-酢酸プロピル及び酢酸イソプロピルは、それらの比較的低い水への溶解度、優れた共沸挙動、及びその水性混合物から残留酢酸に加え高沸点の有機不純物を除去するそれらの能力のために、特に好ましい。
抽出は、抽出器の供給組成物に応じ、抽出器供給材料1部につき溶媒約1〜約4質量部の溶媒比を用いて実行することができる。抽出器への一緒にされた供給材料の空間速度は一般に、1〜約3/時の範囲である。抽出は、周囲温度及び周囲圧力で実行することができるが、溶媒及び抽出器の約30℃〜約70℃、又は約40℃〜約60℃の加熱を使用することができる。
図12、13、及び14は、濃縮供給材料(220)が、このプロセスを通じて利用される方法の本発明のひとつの態様を図示している。反応体及び触媒を含有する芳香族供給材料ストック(10)は、一次酸化ゾーン(20)へ供給され、粗カルボン酸組成物(30)を生成する。粗カルボン酸組成物(30)及び溶媒流(50)は、液体交換ゾーン(40)へ供給され、流(30)中に存在する酸化溶媒の一部を純粋な溶媒と交換する部分的溶媒取換えを実現し、置換された溶媒流(60)及びスラリー組成物流(70)を生じる。スラリー組成物(70)及び含酸素気体流(106)は、段階的酸化ゾーン(80)へ供給され、段階的酸化組成物(110)を生じる。この段階的酸化組成物(110)及び溶媒流(101)は、液体交換ゾーン(100)へ供給され、段階的酸化組成物(110)中に存在する酸化溶媒の一部を純粋な溶媒と交換する部分的溶媒取換えを実現し、置換された溶媒流(102)及びポスト溶媒取換え段階的酸化組成物(115)を生じる。ポスト溶媒取換え段階的酸化組成物(115)は、結晶化ゾーン(120)へ供給され、晶出されたスラリー組成物流(160)、任意の溶媒蒸気流(121)、及び任意の液体溶媒流(122)を生じる。晶出されたスラリー組成物流(160)及び任意の濃縮供給材料(220)は、冷却ゾーン(165)へ供給され、そこで冷却されたカルボン酸組成物流(170)及び任意の酸化溶媒流(163)が生成される。冷却されたカルボン酸組成物(170)、洗浄供給材料(175)、及び任意の濃縮供給材料(220)は、触媒除去ゾーン(180)へ供給され、触媒除去後組成物(200)、触媒富化液(185)、及び洗浄液(62)、並びに枯渇された濃縮供給材料(230)を生じる。触媒除去後組成物(200)、取換え溶媒流(201)、及び任意の濃縮供給材料(220)は、任意の溶媒取換えゾーン(205)へ供給され、取換え溶媒液(202)、及びポスト溶媒取換え組成物(206)を生成する。ポスト溶媒取換え組成物(206)及び濃縮供給材料(220)は、濃縮ゾーン(210)へ供給され、濃縮されたカルボン酸組成物流(240)及び枯渇された濃縮供給材料(230)を生じる。濃縮された組成物(240)及び任意の濃縮供給材料(220)は、任意の脱水ゾーン(250)へ供給され、脱水されたカルボン酸組成物(260)を生じる。
触媒除去ゾーン(180)、溶媒取換えゾーン(205)、濃縮ゾーン(210)、脱水ゾーン(250)、及び任意に乾燥ゾーン(270)は、単独の固液分離装置、好ましくは連続圧又は真空フィルター、最も好ましくは真空ベルトフィルター内で実現され得る。連続圧ドラムフィルター又は回転真空ドラムフィルターも使用することができる。脱水され濃縮されたカルボン酸組成物(260)、及び任意に濃縮供給材料(220)は、任意の乾燥ゾーン(270)へ供給され、乾燥し濃縮されたカルボン酸組成物(280)及び溶媒蒸気流(275)を生じる。
別の本発明の態様において、濃縮供給材料(220)は、50質量%よりも多い量の水を含有する。別の本発明の態様において、濃縮供給材料(220)は、75質量%よりも多い量の水を含有する。本発明の別の態様において、濃縮供給材料(220)は、95質量%よりも多い量の水を含有する。別の本発明の態様において、濃縮供給材料(220)は、99質量%よりも多い量の水を含有する。
別の本発明の態様において、触媒除去後組成物(200)は、約200℃〜濃縮供給材料(220)の凝固点までの範囲の温度で、濃縮ゾーン(210)へ侵入する。別の本発明の態様において、触媒除去後組成物(200)は、約100℃〜濃縮供給材料(220)の凝固点までの範囲の温度で、濃縮ゾーン(210)へ侵入する。別の本発明の態様において、触媒除去後組成物(200)は、約(200)℃〜約0℃の範囲の温度で、濃縮ゾーン(210)へ侵入する。別の本発明の態様において、触媒除去後組成物(200)は、約0℃〜約100℃の範囲の温度で、濃縮ゾーン(210)へ侵入する。別の範囲は、100℃未満〜20℃;及び、40℃〜100℃未満である。
濃縮ゾーン(210)は、安息香酸、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、及びトルイル酸異性体からなる群より選択される少なくとも1種の化合物が濃縮されるのに十分な、濃縮供給材料(220)及び触媒除去後組成物(200)の間の接触時間を提供するのに十分である少なくともひとつの装置を備える。別の本発明の態様において、濃縮ゾーン(210)又は拡張された濃縮ゾーン(213)は、ポリエステルの製造に有用なモノマー、コモノマー、添加剤、及び他の化合物が濃縮されるのに十分な、濃縮供給材料及び触媒除去後組成物(200)又はカルボン酸組成物(214)の間の接触時間を提供する装置を備える。別の本発明の態様において、濃縮ゾーン(210)又は拡張された濃縮ゾーン(213)は、ベルトフィルター、圧力フィルター、回転圧力フィルター、孔あきバスケット遠心機、ディスクスタック遠心機などのような、固形物及び/又は洗浄流の添加が可能な遠心機からなる群より選択される少なくともひとつの装置を備える。
別の本発明の態様において、乾燥固形物基準の濃縮された組成物(240)は、本開示において引き続き説明される乾燥カルボン酸組成物(280)の全ての可能性のある組成物の組合せを包含している。乾燥固形物基準は、本開示において引き続き説明される。
全ての組成物は、本開示において引き続き説明される乾燥固形物基準で測定される。全ての測定及びクレームにおけるppmは、乾燥固形物基準を基にした質量ppmである。
工程(h)は、脱水された触媒除去後組成物(260)を形成するための、濃縮された組成物(240)の脱水ゾーン(250)における任意の脱水を含む。
脱水は、当該技術分野において公知のいずれかの手段により実行することができる。脱水は、水分25質量%未満の湿分を有する脱水された触媒除去後組成物(260)を生じる。他の湿分の範囲は、水分15質量%未満から水分10質量%未満又は水分5質量%未満までである。更に別の本発明の態様において、脱水は、大部分は乾燥用機械手段の使用を通じ実現することができ、ここで乾燥の大部分は、蒸発により実現されない。本明細書において使用される大部分とは、50%よりも多くを意味する。
工程(i)は、溶媒の一部を濃縮された組成物(240)又は脱水された触媒除去後組成物(260)から除去し、乾燥されたカルボン酸組成物(280)を生じるための、濾過及び乾燥ゾーン(270)での濃縮された組成物(240)又は脱水された触媒除去後組成物(260)の濾過及び任意に乾燥を含む。
濃縮された組成物(240)又は脱水された触媒除去後組成物(260)は、濃縮ゾーン(210)又は脱水ゾーン(250)から取出され、濾過及び乾燥ゾーン(270)へ供給される。
本発明のひとつの態様において、濾過ケーキは、最初の溶媒除去工程を通り進み、次に酸洗浄液によりすすがれ、残存する触媒を除去し、その後溶媒が再度除去され、その後乾燥機へ送られる。
乾燥ゾーン(270)は、少なくとも1個の乾燥機を備え、乾燥されたカルボン酸組成物(280)を生成するために、フィルターケーキ内の残存する揮発物の少なくとも10%を蒸発することが可能である当該技術分野において公知のいずれかの手段により実現することができる。例えば、回転スチームチューブ乾燥機、Single Shaft Porcupine(登録商標)Processor乾燥機、及びBepex Solidaire(登録商標)Processorを含む間接接触式乾燥機を、乾燥のために使用し、乾燥カルボン酸組成物(280)を生成することができる。流動床乾燥機及びコンベヤライン中での乾燥を含む直接接触式乾燥機を、乾燥のために使用し、乾燥カルボン酸組成物(280)を生成することができる。別の本発明の態様において、乾燥は、気体流をフィルターケーキを通り流し、その結果揮発物を除去することができる、真空ベルトフィルター又は回転圧力ドラムフィルターのような、固-液分離装置において実現することができる。別の本発明の態様において、固-液分離装置は、以下のゾーンの組合せを備えることができる:触媒除去ゾーン、濃縮ゾーン、脱水ゾーン、及び乾燥ゾーン。乾燥カルボン酸組成物は、水分5%未満、好ましくは水分2%未満、より好ましくは水分1%未満、更により好ましくは0.5%未満、なお、より好ましくは0.1%未満を伴うカルボン酸組成物であることができる。
本発明の態様において、乾燥されたカルボン酸組成物(280)は、約9.0未満のb*を有する。別の本発明の態様において、乾燥されたカルボン酸組成物(280)のb*色は、約6.0未満である。別の本発明の態様において、乾燥されたカルボン酸組成物(280)のb*色は、約5.0未満である。別の本発明の態様において、乾燥されたカルボン酸組成物(280)のb*色は、約4.0未満である。別の本発明の態様において、乾燥されたカルボン酸組成物(280)のb*色は、約4.0未満である。別の本発明の態様において、乾燥されたカルボン酸組成物(280)のb*色は、約3未満である。b*色は、分光学的反射率-ベースの計器で測定された3-色属性のひとつである。反射モードでのハンターウルトラスキャン(Hunter Ultrascan)XE計器は、測定装置の典型である。正の読みは、黄色度(又は青色の吸光度)を意味し、負の読みは、青色度(又は黄色の吸光度)を意味する。
少なくとも1種のカルボン酸を含有する組成物
I.本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量で;
及び、任意に、
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド(CBA)異性体を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量で;もしくは
(b)トルイル酸(TA)異性体を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量で;もしくは
(c)以下の両方:
(i)カルボキシべンズアルデヒド異性体を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量で;
(ii)トルイル酸異性体を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量で;
ここで、カルボキシべンズアルデヒド及びトルイル酸異性体の総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも1種、又は少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は少なくとも6種、又は少なくとも7種、又は少なくとも8種、又は少なくとも9種、又は少なくとも10種、又は少なくとも11種、又は少なくとも12種、又は少なくとも13種、又は少なくとも14種、又は少なくとも15種、又は少なくとも16種、又は少なくとも17種、又は少なくとも18種、又は少なくとも19種、又は少なくとも20種、又は全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲の量;
(b)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲の量;
(c)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲の量;
(d)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、少なくとも125ppm、又は125ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜750ppmの範囲、又は175ppm〜500ppmの範囲の量;
(e)安息香酸を、少なくとも50ppm、又は少なくとも75ppm、又は少なくとも100ppm;又は50ppm〜500ppmの範囲、又は75ppm〜400ppmの範囲、又は100ppm〜300ppmの範囲の量;
(f)ヒドロキシ安息香酸異性体を、少なくとも3ppm、少なくとも5ppm、又は少なくとも20ppm、又は3ppm〜200ppmの範囲、又は5ppm〜175ppmの範囲、又は20ppm〜150ppmの範囲の量;
(g)ヒドロキシメチル安息香酸異性体を、少なくとも40ppm、又は少なくとも80ppm、又は少なくとも100ppm、又は40ppm〜200ppmの範囲、又は80ppm〜180の範囲、又は100ppm〜160ppmの範囲の量;
(h)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲の量;
(i)ジカルボキシスチルベン異性体を、7ppmよりも多い;又は10ppmよりも多い範囲の量;
(j)トリカルボキシビフェニル異性体を、8ppm〜100ppmの範囲、又は9ppm〜50ppmの範囲、又は10ppm〜25ppmの範囲の量;
(k)トリカルボキシベンゾフェノン異性体を、5ppm〜100ppmの範囲、又は6ppm〜75ppmの範囲、又は7ppm〜60ppmの範囲の量;
(l)ジカルボキシベンゾフェノン異性体を、10ppm〜150ppmの範囲、又は12ppm〜100ppmの範囲、又は15ppm〜75ppmの範囲の量;
(m)ジカルボキシベンジル異性体を、1ppm〜30ppmの範囲、又は2ppm〜20ppmの範囲、又は3ppm〜10ppmの範囲の量;
(n)ホルム-アセト-ヒドロキシ安息香酸異性体を、1ppm〜20ppmの範囲、又は2ppm〜15ppmの範囲、又は3ppm〜10ppmの範囲の量;
(o)アセト-ヒドロキシメチル安息香酸異性体を、1ppm〜30ppmの範囲、又は2ppm〜20ppmの範囲、又は3ppm〜15ppmの範囲の量;
(p)a-ブロモ-トルイル酸異性体を、1ppm〜100ppmの範囲、又は2ppm〜50ppmの範囲、又は5ppm〜25ppmの範囲の量;
(q)ブロモ-安息香酸を、5ppm〜50ppmの範囲、又は10ppm〜40ppmの範囲、又は15ppm〜35ppmの範囲の量;
(r)ブロモ-酢酸を、1ppm〜10ppmの範囲の量;
(s)トルアルデヒド異性体を、7ppm〜50ppmの範囲、又は8ppm〜25ppmの範囲、又は9ppm〜20ppmの範囲の量;
(t)フタアルデヒド異性体を、0.25ppm〜10ppmの範囲、又は0.5ppm〜5ppmの範囲、又は0.75ppm〜2ppmの範囲の量;ここで、(3)において選択される1種又は複数の化合物は、(1)及び(2)において選択された1種又は複数の化合物とは異なり;
並びに、任意に、
(4)以下の少なくとも1種、又は少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は少なくとも6種、又は少なくとも7種、又は少なくとも8種、又は全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜5000ppmの範囲、又は5ppm〜2500ppmの範囲、又は10ppm〜2000ppmの範囲、又は15ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(b)イソフタル酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜5000ppmの範囲、又は5ppm〜2500ppmの範囲、又は10ppm〜2000ppmの範囲、又は15ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(c)フタル酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜3000ppmの範囲、又は2ppm〜2000ppmの範囲、又は3ppm〜1000ppmの範囲、又は4ppm〜500ppmの範囲の量;
(d)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜3000ppmの範囲、又は5ppm〜2000ppmの範囲、又は10ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(e)安息香酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜3000ppmの範囲、又は5ppm〜2000ppmの範囲、又は10ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(f)ヒドロキシ安息香酸異性体を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は5ppm〜400ppmの範囲、又は10ppm〜200ppmの範囲の量;
(g)ヒドロキシメチル安息香酸異性体を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は5ppm〜400ppmの範囲、又は10ppm〜200ppmの範囲の量;
(h)ジカルボキシビフェニル異性体を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は5ppm〜400ppmの範囲、又は10ppm〜200ppmの範囲の量;
ここで、(4)において選択される1種又は複数の化合物は、(3)において選択された1種又は複数の化合物とは異なる。
II. 本発明の別の態様における、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は少なくとも6種、又は7種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは(10)wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは(10)wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(d)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(e)ヒドロキシ安息香酸異性体を、3ppm〜200ppmの範囲、又は5ppm〜175ppmの範囲、又は20ppm〜150ppmの範囲、又は3ppm、もしくは5ppm、もしくは20ppm〜150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm、もしくは500ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(f)ヒドロキシメチル安息香酸異性体を、少なくとも40ppm、又は少なくとも80ppm、又は少なくとも100ppm、又は40ppm〜200ppmの範囲、又は80ppm〜180ppmの範囲、又は100ppm〜160ppmの範囲、又は40ppm、もしくは80ppm、もしくは100ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(g)安息香酸を、60ppm〜500ppmの範囲、又は75ppm〜400ppmの範囲、又は100ppm〜300ppmの範囲、又は60ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm〜300ppm、もしくは500ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(h)テレフタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量。
III. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(d)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(e)安息香酸を、60ppm〜500ppmの範囲、又は75ppm〜400ppmの範囲、又は100ppm〜300ppmの範囲、又は60ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm〜300ppm、もしくは500ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(f)テレフタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
IV. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppmの範囲、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
(d)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも 50ppm, 又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(e)テレフタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
V. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(d)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
VI. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
VII. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
VIII. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
IX. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(b)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
X. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
XI. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
XII. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)トルイル酸異性体(TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、CBA及びTAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
XIII. 本発明の別の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)カルボン酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)カルボキシべンズアルデヒド異性体(CBA)を、1ppm〜500ppmの範囲の量、及び
(3)以下の全て:
(a)フタル酸異性体を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
イソフタル酸組成物
I. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)イソフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)m-トルイル酸(m-TA異性体)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)m-トルイル酸異性体(m-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、3-CBA及びm-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも1種、又は少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は少なくとも6種、又は少なくとも7種、又は少なくとも8種、又は少なくとも9種、又は少なくとも10種、又は少なくとも11種、又は少なくとも12種、又は少なくとも13種、又は少なくとも14種、又は少なくとも15種、又は少なくとも16種、又は少なくとも17種、又は少なくとも18種、又は少なくとも19種、又は全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲の量;
(b)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲の量;
(c)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、少なくとも140ppm、又は140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲;
(d)安息香酸を、少なくとも50ppm、又は少なくとも75ppm、又は少なくとも100ppm;又は50ppm〜500ppmの範囲、又は75ppm〜400ppmの範囲、又は100ppm〜300ppmの範囲の量;
(e)3-ヒドロキシ安息香酸を、少なくとも3ppm、少なくとも5ppm、又は少なくとも20ppm、又は3ppm〜200ppmの範囲、又は5ppm〜175ppmの範囲、又は20ppm〜150ppmの範囲の量;
(f)3-ヒドロキシメチル安息香酸を、少なくとも40ppm、又は少なくとも80ppm、又は少なくとも100ppm、又は40ppm〜200ppmの範囲、又は80ppm〜180の範囲、又は100ppm〜160ppmの範囲の量;
(g)3,3'-ジカルボキシビフェニル異性体を、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲の量;
(h)ジカルボキシアントラキノン異性体を、1ppm未満、又は0.5ppm未満、又は0.4ppm未満、又は0.35ppm未満の量;
(i)ジカルボキシスチルベン異性体を、7ppmよりも多い;又は10ppmよりも多い範囲の量;
(j)トリカルボキシビフェニル異性体を、8ppm〜100ppmの範囲、又は9ppm〜50ppmの範囲、又は10ppm〜25ppmの範囲の量;
(k)トリカルボキシベンゾフェノン異性体を、5ppm〜100ppmの範囲、又は6ppm〜75ppmの範囲、又は7ppm〜60ppmの範囲の量;
(l)ジカルボキシベンゾフェノン異性体を、10ppm〜150ppmの範囲、又は12ppm〜100ppmの範囲、又は15ppm〜75ppmの範囲の量;
(m)ジカルボキシベンジル異性体を、1ppm〜30ppmの範囲、又は2ppm〜20ppmの範囲、又は3ppm〜10ppmの範囲の量;
(n)ホルム-アセト-ヒドロキシ安息香酸異性体を、1ppm〜20ppmの範囲、又は2ppm〜15ppmの範囲、又は3ppm〜10ppmの範囲の量;
(o)アセト-ヒドロキシメチル安息香酸異性体を、1ppm〜30ppmの範囲、又は2ppm〜20ppmの範囲、又は3ppm〜15ppmの範囲の量;
(p)a-ブロモ-m-トルイル酸異性体を、1ppm〜100ppmの範囲、又は2ppm〜50ppmの範囲、又は5ppm〜25ppmの範囲の量;
(q)ブロモ-安息香酸を、5ppm〜50ppmの範囲、又は10ppm〜40ppmの範囲、又は15ppm〜35ppmの範囲の量;
(r)ブロモ-酢酸を、1ppm〜10ppmの範囲の量;
(s)m-トルアルデヒドを、7ppm〜50ppmの範囲、又は8ppm〜25ppmの範囲、又は9ppm〜20ppmの範囲の量;
(t)イソフタアルデヒドを、0.25ppm〜10ppmの範囲、又は0.5ppm〜5ppmの範囲、又は0.75ppm〜2ppmの範囲の量;並びに、任意に
(4)以下の少なくとも1種、又は少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は少なくとも6種、又は少なくとも7種、又は全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜5000ppmの範囲、又は5ppm〜2500ppmの範囲、又は10ppm〜2000ppmの範囲、又は15ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(b)フタル酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜3000ppmの範囲、又は2ppm〜2000ppmの範囲、又は3ppm〜1000ppmの範囲、又は4ppm〜500ppmの範囲の量;
(c)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜3000ppmの範囲、又は5ppm〜2000ppmの範囲、又は10ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(d)安息香酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜3000ppmの範囲、又は5ppm〜2000ppmの範囲、又は10ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(e)3-ヒドロキシ安息香酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は5ppm〜400ppmの範囲、又は10ppm〜200ppmの範囲の量;
(f)3-ヒドロキシメチル安息香酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は5ppm〜400ppmの範囲、又は10ppm〜200ppmの範囲の量;
(g)3,3'-ジカルボキシビフェニルを、少なくとも1ppm、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は5ppm〜400ppmの範囲、又は10ppm〜200ppmの範囲の量;
(h)ジカルボキシアントラキノン異性体を、少なくとも0.1ppm、又は0.1ppm〜5ppmの範囲、又は0.2ppm〜4ppmの範囲、又は0.3ppm〜3ppmの範囲の量;
ここで(4)において選択される1種又は複数の化合物は、(3)において選択された1種又は複数の化合物とは異なる。
II. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)イソフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、3-CBA及びm-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は少なくとも6種、又は全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)3,3'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
(d)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、20ppm〜1000ppmの範囲、50ppm〜750ppmの範囲、100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、もしくは50ppm、もしくは100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の量;
(e)3-ヒドロキシ安息香酸を、3ppm〜200ppmの範囲、又は5ppm〜175ppmの範囲、又は20ppm〜150ppmの範囲、又は3ppm、もしくは5ppm、もしくは20ppm〜150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm、もしくは500ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(f)3-ヒドロキシメチル安息香酸を、少なくとも40ppm、又は少なくとも80ppm、又は少なくとも100ppm、又は40ppm〜200ppmの範囲、又は80ppm〜180の範囲、又は100ppm〜160ppmの範囲、又は40ppm、もしくは80ppm、もしくは100ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(g)安息香酸を、60ppm〜500ppmの範囲、又は75ppm〜400ppmの範囲、又は100ppm〜300ppmの範囲、又は60ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm〜300ppm、もしくは500ppm、もしくは1000ppmの範囲。
III. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)イソフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
(2)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、3-CBA及びm-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm;
(c)3,3'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(d)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(e)安息香酸を、60ppm〜500ppmの範囲、又は75ppm〜400ppmの範囲、又は100ppm〜300ppmの範囲、又は60ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm〜300ppm、もしくは500ppm、もしくは1000ppmの範囲。
IV. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)イソフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、1ppm〜250ppmの範囲、1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで3-CBA及びm-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppmの範囲、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm範囲;
(c)3,3'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
(d)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量。
V. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)イソフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、1ppm〜250ppmの範囲、1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、3-CBA及びm-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲
(c)3,3'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
VI. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)イソフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、3-CBA及びm-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
VII. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)イソフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、1ppm〜250ppmの範囲、1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、3-CBA及びm-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)3,3'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
VIII. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)イソフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)m-トルイル酸(m-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、3-CBA及びm-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(b)3,3'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
IX. 別の本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)イソフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)3-カルボキシべンズアルデヒド(3-CBA)を、1ppm〜500ppmの範囲の量、及び
(3)以下の全て:
(a)テレフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)ベンゼン-トリカルボン酸異性体を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)3,3'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
テレフタル酸組成物
I. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)テレフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、4-CBA及びp-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも1種、又は少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は少なくとも6種、又は少なくとも7種、又は少なくとも8種、又は少なくとも9種、又は少なくとも10種、又は少なくとも11種、又は少なくとも12種、又は少なくとも13種、又は少なくとも14種、又は少なくとも15種、又は少なくとも16種、又は少なくとも17種、又は少なくとも18種、又は少なくとも19種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲の量;
(b)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲の量;
(c)トリメリット酸を、少なくとも140ppm、又は140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲;
(d)安息香酸を、少なくとも50ppm、又は少なくとも75ppm、又は少なくとも100ppm;又は50ppm〜500ppmの範囲、又は75ppm〜400ppmの範囲、又は100ppm〜300ppmの範囲の量;
(e)4-ヒドロキシ安息香酸を、少なくとも3ppm、少なくとも5ppm、又は少なくとも20ppm、又は3ppm〜200ppmの範囲、又は5ppm〜175ppmの範囲、又は20ppm〜150ppmの範囲の量;
(f)4-ヒドロキシメチル安息香酸を、少なくとも40ppm、又は少なくとも80ppm、又は少なくとも100ppm、又は40ppm〜200ppmの範囲、又は80ppm〜180の範囲、又は100ppm〜160ppmの範囲の量;
(g)4,4'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲の量;
(h)2,6-ジカルボキシアントラキノンを、1ppm未満、又は0.5ppm未満、又は0.4ppm未満、又は0.35ppm未満の量;
(i)4,4'-ジカルボキシスチルベンを、7ppmよりも多い;又は10ppmよりも多い範囲の量;
(j)2,5,4'-トリカルボキシビフェニルを、8ppm〜100ppmの範囲、又は9ppm〜50ppmの範囲、又は10ppm〜25ppmの範囲の量;
(k)2,5,4'-トリカルボキシベンゾフェノンを、5ppm〜100ppmの範囲、又は6ppm〜75ppmの範囲、又は7ppm〜60ppmの範囲の量;
(l)4,4'-ジカルボキシベンゾフェノンを、10ppm〜150ppmの範囲、又は12ppm〜100ppmの範囲、又は15ppm〜75ppmの範囲の量;
(m)4,4'-ジカルボキシベンジルを、1ppm〜30ppmの範囲、又は2ppm〜20ppmの範囲、又は3ppm〜10ppmの範囲の量;
(n)フォルム-アセト-ヒドロキシ安息香酸を、1ppm〜20ppmの範囲、又は2ppm〜15ppmの範囲、又は3ppm〜10ppmの範囲の量;
(o)アセト-ヒドロキシメチル安息香酸を、1ppm〜30ppmの範囲、又は2ppm〜20ppmの範囲、又は3ppm〜15ppmの範囲の量;
(p)a-ブロモ-p-トルイル酸を、1ppm〜100ppmの範囲、又は2ppm〜50ppmの範囲、又は5ppm〜25ppmの範囲の量;
(q)ブロモ-安息香酸を、5ppm〜50ppmの範囲、又は10ppm〜40ppmの範囲、又は15ppm〜35ppmの範囲の量;
(r)ブロモ-酢酸を、1ppm〜10ppmの範囲の量;
(s)p-トルアルデヒドを、7ppm〜50ppmの範囲、又は8ppm〜25ppmの範囲、又は9ppm〜20ppmの範囲の量;
(t)テレフタルデヒドを、0.25ppm〜10ppmの範囲、又は0.5ppm〜5ppmの範囲、又は0.75ppm〜2ppmの範囲の量;並びに、任意に
(4)以下の少なくとも1種、又は少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は少なくとも6種、又は少なくとも7種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜5000ppmの範囲、又は5ppm〜2500ppmの範囲、又は10ppm〜2000ppmの範囲、又は15ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(b)フタル酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜3000ppmの範囲、又は2ppm〜2000ppmの範囲、又は3ppm〜1000ppmの範囲、又は4ppm〜500ppmの範囲の量;
(c)トリメリット酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜3000ppmの範囲、又は5ppm〜2000ppmの範囲、又は10ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(d)安息香酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜3000ppmの範囲、又は5ppm〜2000ppmの範囲、又は10ppm〜1000ppmの範囲、又は20ppm〜500ppmの範囲の量;
(e)4-ヒドロキシ安息香酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は5ppm〜400ppmの範囲、又は10ppm〜200ppmの範囲の量;
(f)4-ヒドロキシメチル安息香酸を、少なくとも1ppm、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は5ppm〜400ppmの範囲、又は10ppm〜200ppmの範囲の量;
(g)4,4'-ジカルボキシビフェニルを、少なくとも1ppm、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は5ppm〜400ppmの範囲、又は10ppm〜200ppmの範囲の量;
(h)2,6-ジカルボキシアントラキノンを、少なくとも0.1ppm、又は0.1ppm〜5ppmの範囲、又は0.2ppm〜4ppmの範囲、又は0.3ppm〜3ppmの範囲の量;
ここで(4)において選択される1種又は複数の化合物は、(3)において選択された1種又は複数の化合物とは異なる。
II. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)テレフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、4-CBA及びp-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は少なくとも5種、又は少なくとも6種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)トリメリット酸を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)4,4'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
(d)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、20ppm〜1000ppmの範囲、50ppm〜750ppmの範囲、100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、もしくは50ppm、もしくは100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の量;
(e)4-ヒドロキシ安息香酸を、3ppm〜200ppmの範囲、又は5ppm〜175ppmの範囲、又は20ppm〜150ppmの範囲、又は3ppm、もしくは5ppm、もしくは20ppm〜150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm、もしくは500ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(f)4-ヒドロキシメチル安息香酸を、少なくとも40ppm、又は少なくとも80ppm、又は少なくとも100ppm、又は40ppm〜200ppmの範囲、又は80ppm〜180の範囲、又は100ppm〜160ppmの範囲、又は40ppm、もしくは80ppm、もしくは100ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(g)安息香酸を、60ppm〜500ppmの範囲、又は75ppm〜400ppmの範囲、又は100ppm〜300ppmの範囲、又は60ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm〜300ppm、もしくは500ppm、もしくは1000ppmの範囲。
III. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)テレフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
(2)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、4-CBA及びp-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppm;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は少なくとも4種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)トリメリット酸を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm;
(c)4,4"-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(d)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(e)安息香酸を、60ppm〜500ppmの範囲、又は75ppm〜400ppmの範囲、又は100ppm〜300ppmの範囲、又は60ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm〜300ppm、もしくは500ppm、もしくは1000ppmの範囲。
IV. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)テレフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、1ppm〜250ppmの範囲、1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで4-CBA及びp-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は少なくとも3種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppmの範囲、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)トリメリット酸を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm範囲;
(c)4,4'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
(d)フタル酸を、少なくとも20ppm、又は少なくとも50ppm、又は少なくとも100ppm、又は20ppm〜1000ppmの範囲、又は50ppm〜750ppmの範囲、又は100ppm〜500ppmの範囲、又は20ppm、50ppm、100ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
V. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)テレフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、1ppm〜250ppmの範囲、1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、4-CBA及びp-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の少なくとも2種、又は全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)トリメリット酸を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)4,4'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
VI. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)テレフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、4-CBA及びp-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)トリメリット酸を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
VII. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)テレフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(b)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、1ppm〜250ppmの範囲、1ppm〜125ppm範囲の量;
ここで、4-CBA及びp-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)4,4'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%範囲の量;
VIII. 本発明の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)テレフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)(a)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;もしくは
(b)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;もしくは
(c)以下の両方:
(1)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜1000ppmの範囲、又は1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppm範囲の量;
(2)p-トルイル酸(p-TA)を、1ppm〜500ppmの範囲、又は1ppm〜250ppmの範囲、又は1ppm〜125ppmの範囲の量;
ここで、4-CBA及びp-TAの総濃度は、1ppm〜2000ppm、1ppm〜1000ppm、又は1ppm〜500ppm、又は1ppm〜250ppm、又は1ppm〜125ppmの範囲であり;並びに
(3)以下の両方:
(a)トリメリット酸を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(b)4,4'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
IX. 本発明の別の態様において、乾燥カルボン酸組成物(280)は以下を含有する:
(1)テレフタル酸を、50質量%よりも多い、又は60質量%よりも多い、又は70質量%よりも多い、又は80質量%よりも多い、又は90質量%よりも多い、又は95質量%よりも多い、又は97%よりも多い、又は98%よりも多い、又は98.5%よりも多い、又は99%よりも多い、又は99.5質量%よりも多い量;及び
(2)4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)を、1ppm〜500ppmの範囲の量、及び
(3)以下の全て:
(a)イソフタル酸を、少なくとも50ppm、又は50ppm〜2000ppmの範囲、又は75ppm〜1500ppmの範囲、又は100ppm〜1000ppmの範囲、又は150ppm〜500ppmの範囲、又は50ppm、もしくは75ppm、もしくは100ppm、もしくは150ppm〜500ppm、もしくは1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲、又は500ppm、もしくは1000ppm〜2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
(b)トリメリット酸を、140ppm〜1000ppmの範囲、又は175ppm〜750ppmの範囲、又は200ppm〜500ppmの範囲、又は150ppm、もしくは175ppm、もしくは200ppm〜500ppm、もしくは750ppm、もしくは1000ppmの範囲;
(c)4,4'-ジカルボキシビフェニルを、20ppm〜150ppmの範囲、又は25ppm〜100ppmの範囲、又は25ppm〜75ppmの範囲、又は200ppm、もしくは300ppm、もしくは500ppm〜1000ppm、もしくは2000ppm、もしくは0.5wt%、もしくは1wt%、もしくは2wt%、もしくは3wt%、もしくは5wt%、もしくは10wt%、もしくは25wt%、もしくは49wt%の範囲の量;
本発明の別の態様において、先に言及された乾燥カルボン酸組成物(280)の全ての組成物は更に、触媒組成物を、1000ppm未満、又は500ppm、又は250ppm、又は100ppm含有する。その他の範囲は、85ppm未満、及び50ppm未満である。更に別の範囲は、25ppm未満、又は15ppm未満、10ppm未満、又は5ppm未満である。別の本発明の態様において、この触媒は、コバルト及びマンガンを含有する。別の本発明の態様において、この触媒はコバルトを含有する。
開示及び「特許請求の範囲」を通じ全ての濃度は、乾燥固形物基準である。TPA生成物の物理的形状は、乾燥固形物、湿潤ケーキ、ペースト、又はスラリーであることができる。整合性を整えるために、TPA生成物中に存在するあらゆる液体は、その組成について説明する場合には無視される。組成は、生成物中に水分が存在しないと仮定される乾燥固形物基準で、質量%又はppmw(質量百万分の一)として表される。例えば、TPA生成物中のp-トルイル酸500ppmwは、生成物の実際の物理的形とは無関係に、生成物中の非-液体質量の1000,000g毎にp-トルイル酸500gが存在することを意味する。ppmで表示された全ての測定値は、質量ppmである。従って、ppmは、本説明を通じppmwと同等である。
本発明の別の態様において、先に言及された全ての組成は、定常状態での操作時の連続期間にわたる平均組成である。更に別の本発明の態様において、先に開示された組成は、連続操作時に、7日間、又は14日間、又は30日間にわたり得られた時間平均組成である。別の本発明の態様において、先に開示された組成物は、1メートルトンのロット(1000kg)又はそれ以上から得たあらゆる試料を含むことができる。別の本発明の態様において、先に開示された組成物は、輸送容器内の試料、又は開示された組成物を少なくとも500kg含有する輸送容器を含む。
本発明の態様において、本発明者らが特定した物質の組成物は、コーティング、樹脂、ファイバー、フィルム、シート、容器、又は他の形状の製品を製造する際に引き続き使用される、PETを作製するために利用されるであろう。
本発明の態様において、先に開示された組成物は、0から少なくとも3までの範囲である、PET重合における官能基数を有することができる。ポリエステル及びコポリエステル、更にはポリアミド、コポリアミド、及び他のコ-ポリ縮合ポリマーの重縮合のための官能基は、反応性カルボキシル基及び反応性ヒドロキシル基を含む。以下の考察は、例としてポリ(エチレンテレフタレート)(PET)の製造及び特性に対する、様々な不純物又は酸化副産物の影響に焦点を当てる。
ゼロ-官能性不純物は、PET製造における掃流プロセスによるか、又はPET中の希釈種としての仕上げ(end up)のいずれかにより除去される。一-及び三-官能性種は、恐らく融解-相及び固体-状態の両方で、重合速度に影響を及ぼすが、通常特に一官能性連鎖停止種の存在により、高分子量を得ることは困難であるため、固体-状態においてより影響を及ぼす。濃度に応じ一-及び三-官能性種は、分子量のPET多分散性の変化を介し、PET生成物特性にも影響を及ぼす。
例えばp-トルイル酸(p-TA)は、PETプロセス重合触媒によるPET重合における一官能性不純物である。対照的に、4-カルボキシべンズアルデヒド(4-CBA)は、PET重合においてSb(アンチモン)触媒と共に使用される場合に、一官能性であるが、PET重合においてTi(チタン)触媒と共に使用される場合には、アルデヒド基のヘミ-アセタール又はアセタールへの転換のために、二-又は三-官能性である。トリメリット酸(1,2,4-ベンゼントリカルボン酸、又はTMA)は、三-官能性不純物である。最初の近似(approximation)のために、一-及び三-官能性不純物は、PET重合に対し相殺する作用を有する。すなわち、p-トルイル酸、安息香酸、モノカルボキシフルオレノン、ブロモ-安息香酸、ブロモ-酢酸、及び4-CBA(Sb触媒による)などの一-官能性不純物の増大した量は、トリメリット酸、2,5,4'-トリカルボキシビフェニル、2,5,4'-トリカルボキシベンゾフェノン、及び4-CBA(Ti触媒による)などの三-又はそれよりも大きい官能性の不純物の増大した濃度により相殺され得る。二以外の官能性を持つ不純物の重合作用、更には官能性が一よりも大きい場合の反応基の相対反応性(主にカルボキシル官能性)を比較する場合には、質量ベースの濃度ではなく、モル濃度が使用されなければならない。幸いなことに、有意な濃度(数ppmwよりも大きい)でPTA中に存在する不純物のほとんどは、二-官能性であり、従ってそれらの官能性に起因したPET重合に対する有害な作用を有さず、並びにこれらは、それらの低い濃度に起因したPETポリマー特性に対する有害な作用を有さない。特に、Sb-触媒されたPET重合プロセスを仮定すると、各々10ppmwのTMAは、分子量の差のために、約0.60ppmw安息香酸(BA)、又は0.65ppmw p-TAをほぼ相殺する。分析的情報、すなわち不純物の濃度及びそれらの官能性が、PTA不純物について公知である場合、PET重合に対する相対的全体作用を推定することができる。
TPAの代わりのIPAに関して、これらの化合物は、3-ヒドロキシ安息香酸、3-ヒドロキシメチル安息香酸、3,3'-ジカルボキシビフェニル、ジカルボキシアントラキノン異性体、及び3,3'-ジカルボキシスチルベンなどであることに注意のこと。同様にカルボン酸に関して、これらの化合物は、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、ジカルボキシビフェニル異性体、ジカルボキシアントラキノン異性体、及びジカルボキシスチルベン異性体などであろう。
別の本発明の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、総一官能性化合物(複数)の濃度、0.5モル%未満、又は0.25モル%未満、又は0.1モル%未満、又は0.05モル%未満、又は0.025モル%未満、又は0.01モル%未満、又は0.005モル%未満を有するであろう。
別の本発明の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、総一官能性化合物(複数)の濃度、5000ppm未満、又は2500ppm未満、又は1000ppm未満、又は500ppm未満、又は250ppm未満、又は100ppm未満、又は50ppm未満を有するであろう。
別の本発明の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、総三官能性化合物(複数)及び三より大きい-官能性化合物(複数)の濃度、0.5モル%未満、又は0.25モル%未満、又は0.1モル%未満、又は0.05モル%未満、又は0.025モル%未満、又は0.01モル%未満、又は0.005モル%未満を有するであろう。
別の本発明の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、総三官能性化合物(複数)及び三より大きい-官能性化合物(複数)の濃度、5000ppm未満、又は2500ppm未満、又は1000ppm未満、又は500ppm未満、又は250ppm未満、又は100ppm未満、又は50ppm未満を有するであろう。
別の本発明の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、総ゼロ-官能性化合物(複数)の濃度、0.5モル%未満、又は0.25モル%未満、又は0.1モル%未満、又は0.05モル%未満、又は0.025モル%未満、又は0.01モル%未満、又は0.005モル%未満を有するであろう。
本発明の別の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、総ゼロ-官能性化合物(複数)の濃度、5000ppm未満、又は2500ppm未満、又は1000ppm未満、又は500ppm未満、又は250ppm未満、又は100ppm未満、又は50ppm未満を有するであろう。
別の本発明の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、ゼロ官能性種を含まない平均官能性、少なくとも1.995もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.996もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.997もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.998もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.999もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.9995もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.9999もしくはそれよりも大きいものを有する。
別の本発明の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、ゼロ官能性種を含まない平均官能性、1.995、又は1.996、又は1.997、又は1.998、又は1.999、又は1.9995、又は1.9999から20000、又は20001、又は20005、又は2001、又は2002、又は2003、又は2004、又は2005の間を有する。
本発明の別の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、ゼロカルボキシル官能性の種を含まない平均カルボキシル官能性の、少なくとも1.995もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.996もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.997もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.998もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.999もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.9995もしくはそれよりも大きい、又は少なくとも1.9999もしくはそれよりも大きいものを有する。
本発明の別の態様において、テレフタル酸もしくはイソフタル酸又は任意の二-官能性カルボン酸を含む先に開示されたカルボン酸組成物は、ゼロカルボキシル官能性の種を含まない平均カルボキシル官能性の、1.995、又は1.996、又は1.997、又は1.998、又は1.999、又は1.9995、又は1.9999から20000、又は20001、又は20005、又は2001、又は2002、又は2003、又は2004、又は2005の間を有する。
別の本発明の態様において、図20A及び20Bに示されたような、濃縮された組成物(240)を生成するプロセスが提供される。この態様において、図20A及びBに示されたように、触媒除去ゾーン(180)は任意であり、濃縮ゾーン(210)が必要とされる。図20A及びBの全てのゾーンは、本開示において先に説明されている。先に説明されたプロセスゾーンは、乾燥カルボン酸組成物(280)を生成するためにいずれか他の論理的順序で利用することができることは理解されなければならない。プロセスゾーンは再度順序づけられる場合は、そのプロセス条件は変更され得ることも理解されなければならない。プロセスゾーンは、独立して使用することができることも理解されなければならない。
本発明の別の態様において、各態様は任意に、カルボン酸又はエステル化されたカルボン酸を脱色することを含む追加工程を含むことができる。脱色は、水素化により達成されることが好ましい。脱色は、一次酸化ゾーン(20)後のいずれかの位置で生じることができる。
カルボン酸スラリー又はエステル化されたカルボン酸の脱色は、当該技術分野において公知の、水素化に限定されないいずれかの手段により実現することができる。しかし例えば本発明のひとつの態様において、脱色は、脱色反応器ゾーン中での、例えばエチレングリコールでエステル化処理を受けたカルボン酸の、水素化触媒の存在下での分子水素との反応により実現することができ、脱色されたカルボン酸溶液又は脱色されたエステル生成物を生じる。脱色反応器ゾーンについて、それらの形状又は構造の特別な制限は存在せず、脱色反応器ゾーン中のカルボン酸又はエステル生成物の触媒との均質な接触を実現するような水素の供給を可能にする配置が供される。典型的には、水素化触媒は通常、単独のVIII族金属又はVIII族金属の組合せである。好ましくは、水素化触媒は、パラジウム、ルテニウム、ロジウム及びそれらの組合せからなる群より選択される。脱色反応器ゾーンは、特徴的な黄色化合物の一部を無色誘導体へ水素化するのに十分な温度及び圧力で作動する、水素化反応器を備える。
本発明の別の態様において、先に説明された乾燥ゾーンを利用する代わりに、濃縮された組成物(240)は、図16に示されたように、エステル化ゾーン(310)へ直接道順をつけることができる。この態様において、濃縮された組成物(240)の湿分は、主に水であり、濃縮された組成物(240)の酢酸の質量%は、10%未満、好ましくは2%未満、最も好ましくは0.1%未満である。本明細書において使用される「主に」は、総水分質量の85%よりも多くを意味する。
従って本発明の態様において、工程(i)は、乾燥の代わりに、導管(600)中のジオールを、エステル化反応器ゾーン(610)中の濃縮された組成物(240)へ添加し、導管(620)により水分の一部を除去し、エステル化反応器ゾーン(610)中でカルボン酸及びジオール混合物を形成することを含む。このカルボン酸及びジオールは反応し、ヒドロキシアルキルエステル(hydroxyalkyester)流630を形成する。ヒドロキシアルキルエステル流(630)は、ヒドロキシアルキエステル化合物を含有する。
導管(600)中のジオールは、支配的なスラリー化している液体として水分を交換するような様式で導入される。これは、温度範囲約150℃〜約300℃での飽和液体としての導管(600)を介したジオールの導入により実現することができる。好ましくは、導管(600)中のジオールは、導管(320)を介して流出するよう水を蒸発させるのに十分なエンタルピーを伴う形で、温度範囲約150℃〜約300℃の飽和された又は超加熱された蒸気として導入される。導管600中のジオールは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ-エチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、ポリエステル及びコポリエステルを製造するのに有用な他のジオール、並びにそれらの混合物からなる群より選択される。好ましくは、導管(600)中のジオールは、エチレングリコールである。あるいは、外部熱源を使用し、水を蒸発するのに十分なエンタルピーを導入することができ、これは導管(620)を介して流出する。ヒドロキシアルキルエステル流混合物は、導管流(630)を介して流出する。
エステル化反応器ゾーン(610)は、約240℃又はそれよりも高い温度で作動する。エステル化反応器ゾーン(610)は、温度範囲約260℃〜約280℃で作動することが好ましい。エステル化反応器ゾーン(610)は、テレフタル酸及びジオール混合物のエステル化を実現するように、圧力約40psia〜約100psiaで作動し、テレフタル酸のヒドロキシエチルエステルを生成する。
別の本発明の態様において、濃縮された組成物(240)は、先に説明されたような乾燥ゾーンを利用する代わりに、図17に示されたように液体交換ゾーン(500)へ直接道順をつけることができる。この態様において、濃縮された組成物(240)の湿分は、溶媒を著しい量有する。本明細書において使用される「著しい量」とは、1%よりも多い、又は2%よりも多い、又は5%よりも多い、又は10%よりも多い、又は15%よりも多いことを意味する。
濃縮された組成物(240)は、液体交換ゾーン(500)における溶媒交換による洗浄又は「すすぎ」が施され、ここで最初の溶媒の一部は、交換溶媒と交換され、交換溶媒の濃縮された組成物(246)を形成する。この交換溶媒は、水、メタノール、エチレングリコール、及びポリエステル又はコポリエステル製造プロセスと適合性がある任意のジオール又はモノマーを含む。交換溶媒の濃縮された組成物(246)は、好ましくは0.5〜30質量%の範囲の水分、より好ましくは約1〜20質量%の範囲の水分、最も好ましくは1〜5質量%の範囲の水分である。交換溶媒の濃縮された組成物(206)の残留水分は、約2質量%未満の溶媒を含むことができ、別の範囲は、5%未満、又は10質量%未満、又は20%未満である。
本発明の態様において、交換溶媒は、液体交換ゾーン(500)へ導入される。交換溶媒は好ましくは、連続基準で導入される。洗浄液としての気化された水、蒸気、又は水及び蒸気の組合せの使用を含む交換溶媒の温度又は圧力に関して、制限はない。
液体交換ゾーン(500)は、少なくともひとつの固液分離装置を備える。固液分離装置は典型的には、非限定的に、以下の型の装置を備えることができる:遠心機、サイクロン、回転ドラムフィルター、ベルトフィルター、プレスフィルターなど。固液分離装置は、約5℃〜195℃の温度範囲内で作動することができる。液体交換ゾーン及び触媒除去ゾーンは、同じ装置、例えばベルトフィルター内であることができる。交換溶媒の濃縮された組成物(246)は引き続き、先に説明されたエステル化ゾーン(610)へ送られる。
実施例
本発明の態様は更に、それらの好ましい態様の下記の実施例により例証されるが、これらの実施例は、単に例証を目的として含まれ、範囲を制限することは意図しないことは理解されるであろう。
PTA保持実験
本実験セットの目的は、冷却されたカルボン酸組成物流(170)中のIPAの保持が、触媒除去ゾーン(180)内の洗浄液供給流(175)の洗浄液温度及び洗浄液比を変動する方法を決定することであった。全ての実験は、ベンチスケールのPannevis真空フィルター装置を利用した。冷却されたカルボン酸組成物流(170)は、スラリーが30質量固形率である晶出されたスラリー組成物流(160)を採取し、及び固形物が50%に達するまで溶媒を沸騰除去することにより、調製した。その後スラリーを30℃に冷却し、冷却されたカルボン酸組成物流(170)を生じ、真空フィルターに負荷し、その後洗浄液供給流(175)で洗浄した。洗浄液比及び洗浄液温度の両方を、実験において変動した。洗浄液比1及び0.5を使用した。洗浄液温度90℃及び10℃を使用した。洗浄液は、90%酢酸及び10%水であった。ケーキのドライトップが認められたまでの洗浄液添加後の時間は、「ドライトップ時間(Dry Top Time)」と称し、記録した。触媒除去後組成物(200)の試料は、ppm wt IPAについて分析した。
実験1(洗浄液なし)
晶出されたスラリー組成物流(160)の700.10gを、ステンレス鋼製ビーカーへ負荷した。スラリーを、スラリー重量が420gに減るまで、加熱した。このスラリーを、湿った氷を使用し、急激に30℃に冷却し、冷却されたカルボン酸組成物流(170)を生成した。冷却されたカルボン酸組成物流(170)を、ベンチスケールPannevis真空フィルターに供給した。冷却されたカルボン酸組成物流(170)の真空フィルターへの供給後、冷却されたカルボン酸組成物流(170)の16.5gが、スチール製ビーカー内に残留した。フィルターに対する冷却されたカルボン酸組成物流(170)の正確な質量は、403.5g(420g−16.5g)であった。湿潤ケーキのプレ触媒除去組成物流の質量は、266.38gであった。湿潤ケーキの固形率は、94.2%であった。湿潤ケーキからの試料は、IPA分析のための分析に供した。
実験2(洗浄液比0.5、洗浄液温度90℃)
晶出されたスラリー組成物流(160)の700.04gを、ステンレス鋼製ビーカーへ負荷した。スラリーを、スラリー重量が420.73gに減るまで、加熱した。このスラリーを、湿った氷を使用し、急激に30℃に冷却し、冷却されたカルボン酸組成物流(170)を生成した。冷却されたカルボン酸組成物流(170)を、ベンチスケールPannevis真空フィルターに供給した。冷却されたカルボン酸組成物流(170)の真空フィルターへの供給後、冷却されたカルボン酸組成物流(170)の16.5gが、ステンレス鋼製ビーカー内に残留した。フィルターに対する冷却されたカルボン酸組成物流(170)の正確な質量は、405.94g(420.73g−14.79g)であった。フィルターケーキを、90℃の酢酸/水溶液の100.18gの洗浄液供給流(175)で洗浄した。湿潤ケーキの触媒除去後組成物流200の重量は、232.83gであった。湿潤ケーキの触媒除去後組成物流(200)の固形率は、99.2%であった。湿潤ケーキからの試料は、IPA分析のための分析に供した。
実験3(洗浄液比1.0、洗浄液温度90℃)
晶出されたスラリー組成物流(160)の700.39gを、ステンレス鋼製ビーカーへ負荷した。スラリーを、スラリー重量が420.25gに減るまで、加熱した。このスラリーを、湿った氷を使用し、急激に30℃に冷却し、冷却されたカルボン酸組成物流(170)を生成した。冷却されたカルボン酸組成物流(170)を、ベンチスケールPannevis真空フィルターに供給した。供給材料流(170)の真空フィルターへの供給後、流(170)の12.69gが、ステンレス鋼製ビーカー内に残留した。フィルターに対する流(170)の正確な質量は、407.56g(420.25g−12.69g)であった。フィルターケーキを、90℃の酢酸/水溶液の200.14gの洗浄液供給流175で洗浄した。湿潤ケーキの触媒除去後組成物流200の重量は、226.61gであった。湿潤ケーキの触媒除去後組成物流(200)の固形率は、95.4%であった。触媒除去後組成物流(200)からの試料は、IPA分析のための分析に供した。
実験4(洗浄液比0.5、洗浄液温度10℃)
晶出されたスラリー組成物流(160)の700.3gを、ステンレス鋼製ビーカーへ負荷した。スラリーを、スラリー重量が420.3gに減るまで、加熱した。このスラリーを、湿った氷を使用し、急激に30℃に冷却し、冷却されたカルボン酸組成物流(170)を生成した。流(170)を、ベンチスケールPannevis真空フィルターに供給した。流(170)の真空フィルターへの供給後、流(170)の15.29gが、ステンレス鋼製ビーカー内に残留した。フィルターに対する流(170)の正確な質量は、405.01g(420.3g−15.29g)であった。フィルターケーキを、10℃の酢酸/水溶液の100.37gの洗浄液供給流(175)で洗浄した。湿潤ケーキの触媒除去後組成物流(200)の重量は、248.84gであった。湿潤ケーキの触媒除去後組成物流(200)の固形率は、90.75%であった。触媒除去後組成物流(200)からの試料は、IPA分析のための分析に供した。
実験5(洗浄液比1.0、洗浄液温度10℃)
晶出されたスラリー組成物流(160)の700.44gを、ステンレス鋼製ビーカーへ負荷した。スラリーを、スラリー重量が420.35gに減るまで、加熱した。このスラリーを、湿った氷を使用し、急激に30℃に冷却し、冷却されたカルボン酸組成物流(170)を生成した。冷却されたカルボン酸組成物流(170)を、ベンチスケールPannevis真空フィルターに供給した。流(170)の真空フィルターへの供給後、流(170)の9.3gが、ステンレス鋼製ビーカー内に残留した。フィルターに対する流(170)の正確な質量は、411.05g(420.35g−9.3g)であった。フィルターケーキを、10℃の酢酸/水溶液の200.06gの洗浄液供給流(175)で洗浄した。湿潤ケーキの触媒除去後組成物流(200)の重量は、225.06gであった。湿潤ケーキの触媒除去後組成物流(200)の固形率は、89.55%であった。触媒除去後組成物流(200)からの試料は、IPA分析のための分析に供した。
結果
Figure 2008540681
IPAの保持は、洗浄液温度及び洗浄液比により変動し、触媒除去後組成物流(200)の中のIPA含量の制御は可能であることは明らかである。先の実験における流(200)中のIPA含量の範囲は、洗浄液の量及び温度に応じて、146ppm〜20ppmを変動する。選択された酸化副産物の保持は、触媒除去ゾーン(180)へ適用される洗浄液供給流(175)の温度、組成及び量により制御することができる。このデータは、例としてIPAを利用する、触媒除去ゾーンにおける、酸化副産物の保持を例示している。IPAは、他の酸化副産物が、特定の洗浄液温度及び洗浄液比の組合せの下で、同様の保持挙動を示すことができることを表すと考えられる。
イソフタル酸によるPTA濃縮
本実験の目的は、テレフタル酸濃縮を明らかにすることであった。
実験1において、冷却されたカルボン酸組成物流(170)スラリーを、ベンチスケールのPannevis真空フィルター装置に負荷し、得られる触媒除去後組成物(200)を、IPA含量について分析した。
実験2及び3において、冷却されたカルボン酸組成物流(170)スラリーを、ベンチスケールのPannevis真空フィルター装置に負荷し、得られる湿潤ケーキを、洗浄液供給流(175)で洗浄し、触媒除去後組成物流(200)を、IPA含量について分析した。洗浄液供給流(175)は、90質量%酢酸及び10質量%水を含有した。
実験4及び5において、冷却されたカルボン酸組成物流(170)スラリーを、ベンチスケールのPannevis真空フィルター装置に負荷し、得られる湿潤ケーキを、洗浄液供給流(175)で洗浄した。得られる触媒除去後組成物流(200)湿潤ケーキを、次に濃縮供給材料流(220)で洗浄し、得られた濃縮カルボン酸組成物を、IPA含量について分析した。触媒除去ゾーン(180)及び濃縮ゾーン(210)の両方は、ベンチスケールのPannevis真空フィルター装置により実行した。実験4及び5において使用した濃縮供給材料流(220)は、この様式で調製した。酢酸は、80℃へ加熱し、十分なIPAを、IPAが最早溶液へ進入しなくなるまで、添加した。
実験1(ケーキ洗浄液なし、濃縮洗浄液なし)
23.9℃の冷却されたカルボン酸流(170)の401.67gを、ベンチスケールのPannevis真空フィルターである触媒除去ゾーン(180)へ供給した。洗浄液供給流(175)は存在しなかった。流(200)湿潤ケーキの重量は、145.55gであり、固形率は、89.4%であった。湿潤ケーキの試料は、IPA分析のための分析に供した。
実験2(80℃ケーキ洗浄液、濃縮洗浄液なし)
29.3℃の冷却されたカルボン酸流(170)スラリーの400.33ggを、ベンチスケールのPannevis真空フィルターである触媒除去ゾーン(180)へ供給した。フィルターケーキは、80.2℃の洗浄液供給流(175)の100.11gで洗浄した。得られる触媒除去後流200の重量は、139.49gであり、固形率は、99.94%であった。触媒除去後組成物200からの試料は、IPA分析のための分析に供した。
実験3(80℃ケーキ洗浄液、濃縮洗浄液なし)
24℃の冷却されたカルボン酸流(170)の401.17gを、ベンチスケールのPannevis真空フィルターである触媒除去ゾーン(180)へ供給した。フィルターケーキは、80.0℃の洗浄液供給流(175)の100.05gで洗浄した。得られた触媒除去後流(200)の重量は、124.07gであり、固形率は、99.95%であった。触媒除去後組成物(200)からの試料は、IPA分析のための分析に供した。
実験4(80℃ケーキ洗浄液、80℃濃縮洗浄液)
24.3℃の冷却されたカルボン酸流(170)の400.45gを、ベンチスケールのPannevis真空フィルターである触媒除去ゾーン(180)へ供給した。フィルターケーキは、80.1℃の洗浄液供給流(175)の100.11gで洗浄した。その後湿潤ケーキを、80.2℃の濃縮供給材料流(220)の100.52gで濃縮した。得られた濃縮されたカルボン酸組成物流240の重量は、131.33gであり、固形率は、99.9%であった。濃縮されたカルボン酸組成物流(240)の試料は、IPA分析のための分析に供した。
実験5(80℃ケーキ洗浄液、80℃濃縮洗浄液)
24.4℃の冷却されたカルボン酸流(170)の400.55gを、ベンチスケールのPannevis真空フィルターである触媒除去ゾーン(180)へ供給した。フィルターケーキは、80.2℃の洗浄液供給流(175)の100.28gで洗浄した。その後湿潤ケーキを、80.0℃の濃縮供給材料流(220)の100.54gで濃縮した。得られた濃縮されたカルボン酸組成物流(240)の重量は、144.54gであり、固形率は、98.8%であった。濃縮されたカルボン酸組成物流(240)の試料は、IPA分析のための分析に供した。
結果
Figure 2008540681
実験1において、湿潤ケーキは、洗浄されず、IPA濃度2199ppmを生じた。実験2及び3において、湿潤ケーキは、流(175)で洗浄され、平均IPA濃度が約900ppmであるポスト触媒組成物(20)を生じた。実験4及び5において、ポスト触媒組成物(200)は、濃縮流(220)で濃縮され、平均IPA濃度約5000ppmである、濃縮されたカルボキシル組成物(240)を生じた。このデータから、IPAは、流(240)においてポスト触媒組成物の濃度を上回る濃度に濃縮されたことは明らかである。このデータは、例としてIPAを利用する、濃縮ゾーン中における、酸化副産物濃縮を例示している。IPAは、触媒除去ゾーンにおける他の酸化副産物の保持が、洗浄液比、洗浄液溶媒組成、及び洗浄液温度を含む洗浄条件、更にはケーキ厚さ及びケーキの多孔度に影響する粒度分布により影響を受ける点で、他の酸化副産物の代表と考えられる。
乾燥したカルボン酸組成物(280)が製造される本発明の態様を示す。 乾燥したカルボン酸組成物(280)が製造される本発明の態様を示す。 多液交換ゾーン(40)が使用されうる本発明の各種態様を示す。 結晶化スラリー組成物(160)が、多数の異なるプロセスにより製造されうる本発明の態様を示す。 粗カルボン酸組成物又はスラリー組成物が、多数の異なるプロセスにより製造されうる本発明の態様を示す。 結晶除去後組成物(200)が、触媒除去ゾーン(180)内でカルボン酸組成物(214)から製造される本発明の態様を示す。 触媒除去ゾーン(180)と濃縮ゾーン(210)が、冷却されたカルボン酸組成物(170)から濃縮組成物(240)を製造するために使用される本発明の態様を示す。 濃縮組成物(240)が、濃縮ゾーン(210)内の触媒除去後組成物(200)から製造される本発明の態様を示す。
多数濃縮供給物(220)点を示す本発明の態様を示す。 カルボン酸組成物(214)及び/又は結晶化スラリー組成物(160)が濃縮される本発明の各種態様を示す。 カルボン酸組成物(214)が、拡張濃縮ゾーン(213)内で濃縮される本発明の各種態様を示す。 濃縮ゾーン(210)と触媒除去ゾーン(180)が、少なくとも1つの併合された触媒除去/濃縮ゾーン(180)、又は両機能を達成する少なくとも1つの装置に併合されうる本発明の各種態様を示す。 所定のプロセスにおける多数濃縮供給物(220)を示す本発明の態様を示す。 所定のプロセスにおける多数濃縮供給物(220)を示す本発明の態様を示す。 所定のプロセスにおける多数濃縮供給物(220)を示す本発明の態様を示す。 所定のプロセスにおける多数濃縮供給物(220)を示す本発明の態様を示す。 濃縮された組成物(240)がエステル化反応ゾーン(610)に直接送られる本発明の態様示す。 水で湿ったケーキ組成物(246)がエステル化反応ゾーン(610)に直接送られる本発明の態様を示す。
芳香族供給原料(10)が濃縮組成物(240)を製造するために使用される本発明の態様を示す。 芳香族供給原料(10)が濃縮組成物(240)を製造するために使用される本発明の態様を示す。 触媒除去ゾーン(180)が任意的であり、そして濃縮ゾーン(210)が要求される本発明の態様を示す。 触媒除去ゾーン(180)が任意的であり、そして濃縮ゾーン(210)が要求される本発明の態様を示す。

Claims (44)

  1. 濃縮組成物の製造方法であって、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン2カルボン酸異性体、フタル酸、2,5−ジフェニルテレフタル酸、p−トルイル酸、安息香酸、トリメリット酸、及びシクロヘキサン2カルボン酸異性体から成る群から選ばれる少なくとも1のカルボン酸を含むカルボン酸組成物を濃縮供給と接触させて、前記濃縮組成物を製造するステップを含み;ここで、前記濃縮供給物が、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ベンゼントリカルボン酸異性体、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、ジカルボキシビフェニル異性体、トリカルボキシビフェニル異性体、ジカルボキシスチルベン異性体、トリカルボキシスチルベン異性体、ジカルボキシベンゾフェノン異性体、トリカルボキシベンゾフェノン異性体、ジカルボキシベンジル異性体、ホルム−アセト−ヒドロキシ安息香酸異性体、アセト−ヒドロキシメチル安息香酸異性体、α−ブロモ−トルイル酸異性体、ブロモ−安息香酸、ブロモ−酢酸、トルアルデヒド異性体、フタルアルデヒド異性体、置換フルオレン異性体、置換ジフェニルメタン異性体、置換ジフェニルエタン異性体、置換ナフタレン異性体、シクロヘキサンカルボン酸、シクロへキサン2カルボン酸異性体、その他の飽和芳香族異性体、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール異性体、ブタンジオール異性体、ポリオール、シクロへキサンジメタノール異性体、ネオペンチルグリコール、2,2’,4,4’−テトラメチル−シクロブタンジメタノール、イソフタル酸、フタル酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、2,5−ジフェニル−テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸異性体、ナフタレン2カルボン酸異性体、リン酸、亜リン酸、ホスフィット、トナー染料、顔料、着色料、再加熱剤、酸化鉄、窒化チタン、IR吸収染料、UV吸収染料、多分散改質剤、抗酸化剤、熱安定化剤、熱酸化安定化剤、カップリング又は鎖延長剤、末端キャッピング剤、テレケリック改質剤、金属配位スルホイソフタル酸、還元剤、バッファー、帯電防止剤、スリップ又は抗ブロック剤、核形成剤、2酸化チタン、増量剤/乳白剤、抗曇剤、光学増白剤、及びそれらの組合せから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物を含み;そして前記化合物の内の少なくとも1が濃縮される、前記濃縮組成物の製造方法。
  2. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも10ppmw濃縮される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも100ppmw濃縮される、請求項1に記載の方法。
  4. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも1000ppmw濃縮される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも5wt%濃縮される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも25ppmw濃縮される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも30wt%濃縮される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも50wt%濃縮される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記化合物の内の少なくとも3が濃縮される、請求項1に記載の方法。
  10. 前記化合物の内の少なくとも5が濃縮される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記化合物の内の少なくとも7が濃縮される、請求項1に記載の方法。
  12. 濃縮組成物の製造方法であって、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン2カルボン酸異性体、フタル酸、2,5−ジフェニルテレフタル酸、p−トルイル酸、安息香酸、トリメリット酸、及びシクロヘキサン2カルボン酸異性体から成る群から選ばれる少なくとも1のカルボン酸を含むカルボン酸組成物を濃縮供給物と接触させて、前記濃縮組成物を製造するステップを含み;ここで、前記濃縮供給物が、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール異性体、ブタンジオール異性体、ポリオール、シクロへキサンジメタノール異性体、ネオペンチルグリコール、2,2’,4,4’−テトラメチル−シクロブタンジメタノール、イソフタル酸、フタル酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、2,5−ジフェニル−テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸異性体、ナフタレン2カルボン酸異性体、リン酸、亜リン酸、ホスフィット、染料、顔料、着色料、再加熱剤、酸化鉄、窒化チタン、IR吸収染料、UV吸収染料、多分散改質剤、抗酸化剤、熱安定化剤、熱酸化安定化剤、カップリング又は鎖延長剤、末端キャッピング剤、テレケリック改質剤、金属配位スルホイソフタル酸、還元剤、バッファー、帯電防止剤、スリップ又は抗ブロック剤、酸素又は2酸化炭素に改良されたバリアを導く化合物、核形成剤、2酸化チタン、増量剤/乳白剤、抗曇剤、光学増白剤、及びそれらの組合せから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物を含み;そして前記化合物の内の少なくとも1が濃縮される、前記濃縮組成物の製造方法。
  13. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも10ppmw濃縮される、請求項12に記載の方法。
  14. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも100ppmw濃縮される、請求項12に記載の方法。
  15. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも1000ppmw濃縮される、請求項12に記載の方法。
  16. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも5wt%濃縮される、請求項12に記載の方法。
  17. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも25ppmw濃縮される、請求項12に記載の方法。
  18. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも30wt%濃縮される、請求項12に記載の方法。
  19. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも50wt%濃縮される、請求項12に記載の方法。
  20. 前記化合物の内の少なくとも3が濃縮される、請求項12に記載の方法。
  21. 前記化合物の内の少なくとも5が濃縮される、請求項12に記載の方法。
  22. 前記化合物の内の少なくとも7が濃縮される、請求項12に記載の方法。
  23. 濃縮組成物の製造方法であって、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン2カルボン酸異性体、フタル酸、2,5−ジフェニルテレフタル酸、p−トルイル酸、安息香酸、トリメリット酸、及びシクロヘキサン2カルボン酸異性体から成る群から選ばれる少なくとも1のカルボン酸を含むカルボン酸組成物を濃縮供給物と接触させて、前記濃縮組成物を製造するステップを含み;ここで、前記濃縮供給物が、リン酸、亜リン酸、ホスフィット、染料、特にトナー染料、顔料、着色料、再加熱剤、酸化鉄、窒化チタン、IR吸収染料、UV吸収染料、多分散改質剤、抗酸化剤、熱安定化剤、熱酸化安定化剤、カップリング又は鎖延長剤、末端キャッピング剤、テレケリック改質剤、金属配位スルホイソフタル酸、還元剤、バッファー、帯電防止剤、スリップ又は抗ブロック剤、酸素又は2酸化炭素に改良されたバリアを導く化合物、核形成剤、2酸化チタン、増量剤/乳白剤、抗曇剤、光学増白剤、及びそれらの組合せから成る群から選ばれる少なくとも1の化合物を含み;そして少なくとも1の化合物が濃縮される、前記濃縮組成物の製造方法。
  24. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも10ppmw濃縮される、請求項23に記載の方法。
  25. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも100ppmw濃縮される、請求項23に記載の方法。
  26. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも1000ppmw濃縮される、請求項23に記載の方法。
  27. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも5wt%濃縮される、請求項23に記載の方法。
  28. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも25ppmw濃縮される、請求項23に記載の方法。
  29. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも30wt%濃縮される、請求項23に記載の方法。
  30. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも50wt%濃縮される、請求項23に記載の方法。
  31. 前記化合物の内の少なくとも3が濃縮される、請求項23に記載の方法。
  32. 前記化合物の内の少なくとも5が濃縮される、請求項23に記載の方法。
  33. 前記化合物の内の少なくとも7が濃縮される、請求項23に記載の方法。
  34. 濃縮組成物の製造方法であって、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン2カルボン酸異性体、フタル酸、2,5−ジフェニルテレフタル酸、p−トルイル酸、安息香酸、トリメリット酸、及びシクロヘキサン2カルボン酸異性体から成る群から選ばれる少なくとも1のカルボン酸を含むカルボン酸組成物を濃縮供給物と接触させて、前記濃縮組成物を製造するステップを含み;ここで、前記濃縮供給物が、置換フルオレン異性体、置換ジフェニルメタン異性体、置換ジフェニルエタン異性体、置換ナフタレン異性体、シクロヘキサンカルボン酸、シクロへキサン2カルボン酸異性体、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール異性体、ブタンジオール異性体、ポリオール、シクロへキサンジメタノール異性体、ネオペンチルグリコール、2,2’,4,4’−テトラメチル−シクロブタンジメタノール、イソフタル酸、フタル酸、ヒドロキシ安息香酸異性体、ヒドロキシメチル安息香酸異性体、2,5−ジフェニル−テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸異性体、ナフタレン2カルボン酸異性体、及び2カルボン酸から成る群から選ばれる少なくとも1の化合物を含み;そして少なくとも1の化合物が濃縮される、前記濃縮組成物の製造方法。
  35. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも10ppmw濃縮される、請求項34に記載の方法。
  36. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも100ppmw濃縮される、請求項34に記載の方法。
  37. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも1000ppmw濃縮される、請求項34に記載の方法。
  38. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも5wt%濃縮される、請求項34に記載の方法。
  39. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも25ppmw濃縮される、請求項34に記載の方法。
  40. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも30wt%濃縮される、請求項34に記載の方法。
  41. 前記化合物の内の少なくとも1が少なくとも50wt%濃縮される、請求項34に記載の方法。
  42. 前記化合物の内の少なくとも3が濃縮される、請求項34に記載の方法。
  43. 前記化合物の内の少なくとも5が濃縮される、請求項34に記載の方法。
  44. 前記化合物の内の少なくとも7が濃縮される、請求項34に記載の方法。
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