JP2008538215A - サーチュイン活性化剤による眼障害の処置 - Google Patents

サーチュイン活性化剤による眼障害の処置 Download PDF

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Abstract

サーチュインモジュレーター、特にサーチュイン活性化剤は、視覚機能障害の治療に有用である。一般に、サーチュインモジュレーターは、様々な眼障害により生じる視覚機能障害の進行を阻害する。本発明にはまた、サーチュインモジュレーターの薬学的に許容される配合物、特に眼用に許容される配合物も含まれる。本発明は、視覚機能障害または失明(盲目)をもたらす眼障害を治療するための組成物および方法を開示する。具体的には、本発明は、網膜または視神経の損傷による視覚機能障害の治療方法を開示する。

Description

(発明の背景)
国立眼科学研究所(National Eye Institute)が出資している研究によると、失明は、集団の加齢に伴う主要な公衆健康問題となりつつある。そこでは、40歳以上の3.3百万の米国人が盲目または低視力であることが報告されている。2020年には、この人数が5.5百万人にまで増加すると予想されている。
この研究では、失明および盲目が年齢に強く結びついていることが見出された。80歳以上の人は、米国人口全体の8%超を占めるが、盲目集団の69%を表す。40歳以上の米国人において最も一般的な眼疾患は、加齢性黄斑変性症、緑内障、白内障および糖尿病性網膜症である。これらの疾患の原因は様々であり、傷害、毒素への曝露、根底にある健康状態(たとえば、糖尿病、動脈硬化症)、および遺伝要因(たとえば眼房水の過剰産生)が含まれる。水晶体を取り外して交換することができる白内障を除いて、これらの疾患の治癒方法は存在せず、失明は一般に永久的である。永久失明の程度は、視神経の一方または双方および網膜の損傷の程度に大きく依存する。
したがって、視覚機能障害もしくは進行を阻害、軽減、または他の様式で治療する保護的化合物の必要性が存在する。これらの保護的化合物は、特定の化学療法レジメンに関連する毒性副作用に対抗すること、または進行性の視覚機能障害をもつ集団の生活の質を改善することを含めた、影響を与えるまたは毒性のある化合物により生じる傷害の場面で有用となろう。
(発明の要旨)
本発明は、視覚機能障害、特に網膜または視神経の損傷により生じる視覚機能障害を治療する(阻害または軽減を含む)ための保護的薬剤の使用に関する。より詳細には、本発明は、視覚機能障害を治療するためのサーチュインモジュレーター(たとえば、直接もしくは間接的なサーチュイン活性化剤(STAC)または阻害剤)の使用に関する。本明細書中に開示するサーチュインモジュレーターの有効性はその抗アポトーシス特性および抗加齢特性によるものである場合があるが、別の機構によるものである可能性もある。
したがって、本発明の一態様は、患者に本明細書中に開示する化合物、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体から選択されるサーチュインモジュレーターを治療用量で投与することによって、視覚機能障害を治療する方法を記載している。
本発明の特定の態様では、視覚機能障害は視神経または中枢神経系の損傷によって引き起こされる。特定の実施形態では、視神経の損傷は、緑内障によって生じるものなどの高い眼内圧によって引き起こされる。他の特定の実施形態では、視神経の損傷は、多くの場合、視神経炎または多発性硬化症で起こるものなど、感染症または免疫(たとえば自己免疫)応答に関連している神経の腫脹によって引き起こされる。さらなる特定の実施形態では、視神経の損傷は、一般に前部虚血性視神経症などの血液供給不足によって引き起こされる、虚血によって引き起こされる。
本発明の特定の態様では、視覚機能障害は網膜損傷によって引き起こされる。特定の実施形態では、網膜損傷は網膜への血流の乱れ(たとえば動脈硬化症)によって引き起こされる。特定の実施形態では、網膜損傷は黄斑の破裂によって引き起こされる(たとえば、滲出性または非滲出性の黄斑変性症)。網膜神経節細胞(RGC)の軸索は視神経を含むので、網膜神経節細胞体の損傷は視神経の損傷をもたらす可能性がある。
本発明の特定の態様では、サーチュインモジュレーターを、最終的に視覚機能障害をもたらす可能性のある損傷、疾患または眼の一般的な老化を阻害(たとえば予防的処置)するために用いることができる。眼の損傷は、別の疾患またはその疾患のための別の医薬品による治療に二次的である可能性がある。また、損傷は、眼に直接または患者の他の箇所への外科的処置に二次的である可能性もある。さらに、眼の機能が低下するにつれて、一般的な加齢および眼の使いすぎの影響の予防が患者にとって有益であろう。
さらに、本発明における改善は、視力を損なわせる副作用を有する化学療法剤の投与を要する治療を増強する方法に関する。この改善には、化学療法薬の視力を損なわせる副作用を、好ましくはその有効性を損なわずに治療するために予防上または治療上有効な量のサーチュインモジュレーターを投与することが含まれる。サーチュインモジュレーターおよび化学療法剤は、化学療法剤を投与する前に、それと同時に、またはそれに続いて投与することを含めた様々な様式で提供し得る。また、サーチュインモジュレーターおよび化学療法剤は、それだけには限定されないが、単一の薬剤調製物、たとえば単一剤形として、またはそれぞれを別々の用量として提供し、2つの薬剤を同時投与するための指示書を添えたキットを含めた、様々な形態で提供し得る。
また、本発明は、サーチュインモジュレーターおよび任意選択で追加の薬剤を投与するための調製物またはキットを製造、試験、販売、流通、および認可することを含む、製薬事業を行う方法にも関する。
本発明の別の態様は、サーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含むナノ粒子が含まれる組成物を提供する。そのような粒子は、典型的には平均直径が50nm〜500nm、たとえば100nm〜200nmである。
本発明のさらなる態様は、シクロデキストリンおよびサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体が含まれる組成物を提供する。そのような組成物は、有利には液体または凍結乾燥粉末(たとえば水溶性の散剤)である。
また、本発明は、サーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含む即溶錠剤も提供する。そのような錠剤は、典型的には口内溶解時間が1分未満、たとえば30秒未満である。
さらに、本発明は、サーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含むインプラント型装置を提供する。特定の実施形態では、装置は眼へのインプラントに適している。これらの装置は、典型的には、サーチュインモジュレーターの持続的放出、たとえば、少なくとも1カ月または少なくとも1年間(たとえば6カ月〜2年間)の放出を提供する。これらの装置は、生分解性または非生分解性であることができる(たとえば取替えレンズ)。
本発明にはさらに、視覚機能障害を治療するための医薬品の製造における、本明細書中に開示する組成物の使用が含まれる。
A.概要
本発明は、視覚機能障害または失明(盲目)をもたらす眼障害を治療するための組成物および方法を開示する。具体的には、本発明は、網膜または視神経の損傷による視覚機能障害の治療方法を開示する。
B.定義
用語「視覚機能障害」とは減弱した視力をいい、これは多くの場合、治療(たとえば手術)によって部分的にしか復元可能でないまたは復元不可能である。特に重篤な視覚機能障害は「盲目」または「失明」と呼び、これは視力の完全な損失、矯正レンズによって改善することができない20/200未満の視力、または直径20度(半径10度)未満の視野をいう。
本明細書中で使用する用語「阻害する」とは、細胞、組織、系、動物またはヒトにおいて、失明などの異常な生物学的または医学的現象が発生する危険性を低下させることを意味する。
用語「治療する」とは、疾患、障害および/または状態を患っていてもよいが罹患していると未だ診断されていない細胞、組織、系、動物またはヒトにおいて、疾患、障害または状態の発生を阻害すること;疾患、障害または状態を安定化すること、すなわちその発達を停止させること;ならびに疾患、障害または状態の1つまたは複数の症状を軽減すること、すなわち疾患、障害および/または状態を回復させることをいう。
本明細書中で使用する、障害または状態を「阻害する」治療剤とは、統計的試料中、治療していない対照試料と比較して、治療した試料において障害または状態の発生を減少させる、あるいは、治療していない対照試料と比較して障害または状態の1つまたは複数の症状の発症を遅延するもしくは重篤度を軽減する化合物をいう。
本明細書中に開示する化合物に関して、用語「原子価および安定性が許容するように」とは、室温でのin vitroまたはin vivo半減期が少なくとも12時間、または少なくとも24時間であり、好ましくは約10%を超えて分解せずに0℃で1週間保存することができる化合物をいう。
用語「半減期」または「複数の半減期」とは、物質の半量が、in vitroまたはin vivoで別の化学的に異なる種に変換されるために要する時間をいう。
用語「プロドラッグ」とは、生理的条件下(すなわちin vivo)でより薬理学的活性の高い化合物に変換される任意の化合物をいう。プロドラッグを作製するための一般的な方法は、生理的条件下で加水分解されて所望の生物活性のある薬物をもたらす部分を選択することである。
用語「代謝誘導体」とは、親化合物の1つまたは複数のin vitroまたはin vivoでの酵素的形質転換によって得られる化合物をいう。
「サーチュインモジュレーター」とは、サーチュインタンパク質の機能的特性または生物活性をアップレギュレーションする(たとえば、活性化もしくは刺激する)、ダウンレギュレーションする(たとえば、阻害もしくは抑制する)または他の様式で変化させる化合物をいう。サーチュインモジュレーターは、サーチュインタンパク質を直接または間接的に調節するように作用し得る。特定の実施形態では、サーチュインモジュレーターはサーチュイン活性化剤またはサーチュイン阻害剤であってよい。
「サーチュイン」とは、サーチュインデアセチラーゼタンパク質ファミリーのメンバー、または好ましくはsir2ファミリーをいい、これには、酵母Sir2(GenBank寄託番号P53685)、線虫Sir−2.1(GenBank寄託番号NP_501912)、ならびにヒトSIRT1(GenBank寄託番号NM_012238、およびP_036370(またはAF083106))およびSIRT2(GenBank寄託番号NM_012237、NM_030593、NP_036369、NP_085096、およびAF083107)タンパク質が含まれる。他のファミリーメンバーには、「HST遺伝子」と呼ばれるさらに4つの酵母Sir2様遺伝子(Sir2の相同体)であるHST1、HST2、HST3およびHST4、ならびに5つの他のヒト相同体であるhSIRT3、hSIRT4、hSIRT5、hSIRT6およびhSIRT7が含まれる(Brachmannら、1995年、Genes Dev.、9:2888およびFryeら、1999年、BBRC、260:273)。好ましいサーチュインは、SIRT2とよりも、SIRT1、すなわちhSIRT1、および/またはSir2とより多くの類似性を共有するもの、たとえば、SIRT3などのように、SIRT1中に存在してSIRT2中に存在しないN末端配列の少なくとも一部を有するメンバーである。
「SIRT1タンパク質」とは、サーチュインデアセチラーゼのsir2ファミリーのメンバーをいう。一実施形態では、SIRT1タンパク質には、酵母Sir2(GenBank寄託番号P53685)、線虫Sir−2.1(GenBank寄託番号NP_501912)、ヒトSIRT1(GenBank寄託番号NM_012238およびNP_036370(またはAF083106))、ヒトSIRT2(GenBank寄託番号NM_012237、NM_030593、NP_036369、NP_085096、およびAF083107)タンパク質、ならびにその等価物および断片が含まれる。別の実施形態では、SIRT1タンパク質には、GenBank寄託番号NP_036370、NP_501912、NP_085096、NP_036369、およびP53685に記載のアミノ酸配列からなる、またはそれらから本質的になる配列を含むポリペプチドが含まれる。SIRT1タンパク質には、GenBank寄託番号NP_036370、NP_501912、NP_085096、NP_036369、およびP53685に記載のアミノ酸配列のすべてまたは一部を含むポリペプチド;1個から約2個、3個、5個、7個、10個、15個、20個、30個、50個、75個以上の保存的アミノ酸置換を有する、GenBank寄託番号NP_036370、NP_501912、NP_085096、NP_036369、およびP53685に記載のアミノ酸配列;GenBank寄託番号NP_036370、NP_501912、NP_085096、NP_036369、およびP53685に少なくとも60%、70%、80%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるアミノ酸配列、ならびにそれらの機能的断片が含まれる。また、本発明のポリペプチドには、GenBank寄託番号NP_036370、NP_501912、NP_085096、NP_036369、およびP53685の相同体(たとえば、相同分子種およびパラログ)、変異体、または断片も含まれる。
「サーチュイン活性化剤」とは、サーチュインタンパク質のレベルを増加させるかつ/またはサーチュインタンパク質の少なくとも1つの活性を増加させる化合物をいう。例示的な実施形態では、サーチュイン活性化剤は、サーチュインタンパク質の少なくとも1つの生物活性を少なくとも約10%、25%、50%、75%、100%、またはそれ以上増加させ得る。サーチュインタンパク質の例示的な生物活性には、ヒストン、p53などの脱アセチル化;寿命の延長;ゲノム安定性の増加;転写のサイレンシング;および母細胞と娘細胞との間で酸化したタンパク質の分離を制御することが含まれる。
「サーチュイン阻害剤」とは、サーチュインタンパク質のレベルを低下させるかつ/またはサーチュインタンパク質の少なくとも1つの活性を低下させる化合物をいう。例示的な実施形態では、サーチュイン阻害剤は、サーチュインタンパク質の少なくとも1つの生物活性を少なくとも約10%、25%、50%、75%、100%、またはそれ以上低下させ得る。サーチュインタンパク質の例示的な生物活性には、ヒストン、p53などの脱アセチル化;寿命の延長;ゲノム安定性の増加;転写のサイレンシング;および母細胞と娘細胞との間で酸化したタンパク質の分離を制御することが含まれる。
用語「ED50」とは、その最大の応答または効果の50%を生じる薬物の用量を意味する。
本発明の目的のために、化学元素は、the Periodic Table of the Elements、CAS版、Handbook of Chemistry and Physics、第67版、1986〜87年、裏表紙に従って同定した。
C.例示的な実施形態
サーチュインモジュレーターは、特定の化学療法レジメンに関連する毒性副作用に対抗することを含めた、神経毒性がある(たとえば、視神経または視覚入力を処理する脳の領域に毒性がある)化学薬品から生じる傷害、血管障害(たとえば、動脈硬化症、糖尿病に関連するものなどの血管新生)、眼圧の上昇(たとえば、特定の薬物、手術、緑内障、炎症によって引き起こされる)、遺伝的素因、感染症ならびに/もしくは免疫および自己免疫障害の状況において、または進行性の視覚機能障害を経験している高齢者の生活の質の改善に有用である。本発明は、失明および視覚機能障害のどちらにおいてもこのようなサーチュインモジュレーターの使用を企図する。
したがって、一実施形態では、本発明は、患者にサーチュインモジュレーターを投与することを含む、本明細書中に開示する状態による視覚機能障害の治療方法を記載する。
一実施形態では、サーチュインモジュレーターはサーチュイン活性化剤である。サーチュイン活性化剤の例には、レスベラトロールおよびそのアナログならびにニコチンアミドリボシドおよびそのアナログ、特にそのリン酸化アナログが含まれる。これらの活性化剤のそれぞれのプロドラッグも、本発明における使用に適している。
別の実施形態では、サーチュインモジュレーターはサーチュイン阻害剤である。
一実施形態では、例示的なサーチュイン活性化剤は、Howitzら、2003年、Nature、425:191に記載されているものであり、たとえば、レスベラトロール(3,5,4’−トリヒドロキシ−trans−スチルベン)、ブテイン(3,4,2’,4’−テトラヒドロキシカルコン)、ピセタノール(3,5,3’,4’−テトラヒドロキシ−trans−スチルベン)、イソリキリチゲニン(4,2’,4’−トリヒドロキシカルコン)、フィセチン(3,7,3’,4’−テトラヒドロキシフラボン)、ケルセチン(3,5,7,3’,4’−ペンタヒドロキシフラボン)、デオキシラポンチン(3,5−ジヒドロキシ−4’−メトキシスチルベン3−O−β−D−グルコシド);trans−スチルベン;ラポンチン(3,3’,5−トリヒドロキシ−4’−メトキシスチルベン3−O−β−D−グルコシド);cis−スチルベン;ブテイン(3,4,2’,4’−テトラヒドロキシカルコン);3,4,2’4’6’−ペンタヒドロキシカルコン;カルコン;7,8,3’,4’−テトラヒドロキシフラボン;3,6,2’,3’−テトラヒドロキシフラボン;4’−ヒドロキシフラボン;5,4’−ジヒドロキシフラボン;5,7−ジヒドロキシフラボン;モリン(3,5,7,2’,4’−ペンタヒドロキシフラボン);フラボン;5−ヒドロキシフラボン;(−)−エピカテキン(ヒドロキシ部位:3,5,7,3’,4’);(−)−カテキン(ヒドロキシ部位:3,5,7,3’,4’);(−)−ガロカテキン(ヒドロキシ部位:3,5,7,3’,4’,5’)(+)−カテキン(ヒドロキシ部位:3,5,7,3’,4’);5,7,3’,4’,5’−ペンタヒドロキシフラボン;ルテオリン(5,7,3’,4’−テトラヒドロキシフラボン);3,6,3’,4’−テトラヒドロキシフラボン;7,3’,4’,5’−テトラヒドロキシフラボン;ケンフェロール(3,5,7,4’−テトラヒドロキシフラボン);6−ヒドロキシアピゲニン(5,6,7,4’−テトラヒドキシフラボン);スクテラレイン;アピゲニン(5,7,4’−トリヒドロキシフラボン);3,6,2’,4’−テトラヒドロキシフラボン;7,4’−ジヒドロキシフラボン;ダイゼイン(7,4’−ジヒドロキシイソフラボン);ゲニステイン(5,7,4’−トリヒドロキシフラバノン);ナリンゲニン(5,7,4’−トリヒドロキシフラバノン);3,5,7,3’,4’−ペンタヒドロキシフラバノン;フラバノン;塩化ペラルゴニジン(塩化3,5,7,4’−テトラヒドロキシフラビリウム);ヒノキチオール(b−ツジャプリシン;2−ヒドロキシ−4−イソプロピル−2,4,6−シクロヘプタトリエン−1−オン);L−(+)−エルゴチオネイン((S)−a−カルボキシ−2,3−ジヒドロ−N,N,N−トリメチル−2−チオキソ−1H−イミダゾール−4−エタナミニウム内部塩);コーヒー酸フェニルエステル;MCI−186(3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン);HBED(N,N’−ジ−(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸・H2O);アンブロキソール(trans−4−(2−アミノ−3,5−ジブロモベンジルアミノ)シクロヘキサン・HCl;およびU−83836E((−)−2−((4−(2,6−ジ−1−ピロリジニル−4−ピリミジニル)−1−ピペラジニル)メチル)−3,4−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−1−ベンゾピラン−6−オール−2HCl)が含まれる。それらのアナログおよび誘導体を使用することもできる。
他のサーチュイン活性化剤は、以下の式1〜25、30、32〜65、および69〜76の任意のものを有していてよく、その薬学的に許容される塩、プロドラッグまたは代謝誘導体が含まれる。
一実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1のスチルベンまたはカルコン化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアラルキルを表し;
Mは、O、NR、またはSを表し;
A−Bは、二価アルキル、アルケニル、アルキニル、アミド、スルホンアミド、ジアゾ、エーテル、アルキルアミノ、アルキルスルフィド、ヒドロキシルアミン、またはヒドラジン基を表し;
nは、0または1である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0である。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニルである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bが−CHCH(Me)CH(Me)CH−である。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、MがOである。さらなる実施形態では、本方法は、式1の化合物およびそれに付随する定義を含み、R、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R、R’およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、RおよびR’がOHであり;RがO−β−D−グルコシドであり;R’がOCHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり;RがO−β−D−グルコシドであり;R’がOCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり;A−Bがエテニルであり;R、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’がHである(transスチルベン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり;A−Bがエテニルであり;MがOであり;R、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’がHである(カルコン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり;A−Bがエテニルであり;R、R、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである(レスベラトロール)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり;A−Bがエテニルであり;R、R、R’およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’およびR’がHである(ピセタノール)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり;A−Bがエテニルであり;MがOであり;R、R、R’およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである(ブテイン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり;A−Bがエテニルであり;MがOであり;R、R、R、R’およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、およびR’がHである(3,4,2’,4’,6’−ペンタヒドロキシカルコン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり;A−Bがエテニルであり;RおよびR’がOHであり、RがO−β−D−グルコシドであり、R’がOCHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである(ラポンチン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり;A−Bがエテニルであり;RがOHであり、RがO−β−D−グルコシドであり、R’がOCHであり;R、R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである(デオキシラポンチン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式1の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり;A−Bが−CHCH(Me)CH(Me)CH−であり;R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである(NDGA)。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2のフラバノン化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
、R、R、R、R’、R’、R’、R’、R’、およびR”は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアラルキルを表し;
Mは、H、O、NR、またはSを表し;
Zは、CR、O、NR、またはSを表し;
Xは、CRまたはNを表し;
Yは、CRまたはNを表す]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、XおよびYがどちらもCHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、MがOである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、MがHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、ZがOである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、R”がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、R”がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、R”がアルコキシカルボニルである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、R
Figure 2008538215
である。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、R’およびR”がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R’、R’、およびR”がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’、R’、およびR”がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’、R’、R’、およびR”がOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、XおよびYがCHであり;MがOであり;ZはOであり;R”がHであり;R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、R’およびR”がHである(フラバノン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、XおよびYがCHであり;MがOであり;ZはOであり;R”がHであり;R、R、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである(ナリンゲニン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、XおよびYがCHであり;MがOであり;ZはOであり;R”がOHであり;R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、およびR’がHである(3,5,7,3’,4’−ペンタヒドロキシフラバノン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、XおよびYがCHであり;MがHであり;ZはOであり;R”がOHであり;R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’およびR’がHである(エピカテキン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、XおよびYがCHであり;MがHであり;ZはOであり;R”がOHであり;R、R、R’、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、およびR’がHである(ガロカテキン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式2の化合物およびそれに付随する定義であり、XおよびYがCHであり;MがHであり;ZはOであり;R”が
Figure 2008538215
であり;R、R、R’、R’、R’、およびR”がOHであり;R、R、R’、およびR’がHである(没食子酸エピガロカテキン)。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式3のイソフラバノン化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
、R、R、R、R’、R’、R’、R’、R’、およびR”は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアラルキルを表し;
Mは、H、O、NR、またはSを表し;
Zは、C(R)、O、NR、またはSを表し;
Xは、CRまたはNを表し;
Yは、CRまたはNを表す]。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4のフラボン化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアラルキルを表し;
Mは、H、O、NR、またはSを表し;
Zは、CR、O、NR、またはSを表し;
Xは、CR”またはNを表し、
R”は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCRである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、ZがOである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、MがOである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R”がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R”がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R’、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、RおよびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、RおよびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、RおよびRがOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R’、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R、R’、およびR’がOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’がHである(フラボン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである(フィセチン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、R’、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、およびR’がHである(5,7,3’,4’,5’−ペンタヒドロキシフラボン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、およびR’がHである(ルテオリン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである(3,6,3’,4’−テトラヒドロキシフラボン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、およびR’がHである(ケルセチン)。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R’、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、R、およびR’がOHであり;R、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物および付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;RおよびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;R’がOHであり;R、R、R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;RおよびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;RおよびRがOHであり;R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCHであり;ZがOであり;MがOであり;RがOHであり;R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、R’、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R’、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式4の化合物およびそれに付随する定義であり、XがCOHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R’、R’、およびR’がHである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式5のイソフラボン化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアラルキルを表し;
Mは、H、O、NR、またはSを表し;
Zは、C(R)、O、NR、またはSを表し;
Yは、CR”またはNを表し、
R”は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルを表す]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式5の化合物およびそれに付随する定義であり、YがCR”である。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式5の化合物およびそれに付随する定義であり、YがCHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式5の化合物およびそれに付随する定義であり、ZがOである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式5の化合物およびそれに付随する定義であり、MがOである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式5の化合物およびそれに付随する定義であり、RおよびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式5の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、およびR’がOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式5の化合物およびそれに付随する定義であり、YがCHであり;ZがOであり;MがOであり;RおよびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式5の化合物およびそれに付随する定義であり、YがCHであり;ZがOであり;MがOであり;R、R、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式6のアントシアニジン化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
、R、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、またはアラルキルを表し;
は、Cl、Br、またはIから選択される陰イオンを表す]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式6の化合物およびそれに付随する定義であり、AがClである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式6の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式6の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式6の化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R、R’、R’、およびR’がOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式6の化合物およびそれに付随する定義であり、AがClであり;R、R、R、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、R’、およびR’6がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式6の化合物およびそれに付随する定義であり、AがClであり;R、R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’6がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式6の化合物およびそれに付随する定義であり、AがClであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、およびR’がHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表されるスチルベン、カルコン、またはフラボン化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Mは、存在しないか、Oであり;
、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルを表し;
は、Hを表すか、2つのRは単結合を形成し;
Rは、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルを表し;
nは、0または1である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、nが0である。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、Mが存在しない。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、MがOである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、MがOであり、2つのRが単結合を形成する。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、RおよびRがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり;Mが存在せず;RがHであり;RがHであり;R、R、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり;Mが存在せず;RがHであり;RがHであり;R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される活性化化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり;MがOであり;2つのRが単結合を形成し;RがOHであり;R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである。
他のサーチュイン活性化剤には、以下に記載の式8〜25および30からなる群から選択される式を有する化合物が含まれる。
Figure 2008538215
Figure 2008538215
=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
R’=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
R’=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
R’=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
R’=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
R’=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
R”=H、ハロゲン、NO、SR(R=H、アルキル、アリール)、OR(R=H、アルキル、アリール)、NRR’(R、R’=アルキル、アリール)、アルキル、アリール、カルボキシ
A−B=エテン、エチン、アミド、スルホンアミド、ジアゾ、アルキルエーテル、アルキルアミン、アルキルスルフィド、ヒドロキシアミン、ヒドラジン
X=CR、N
Y=CR、N
Z=O、S、C(R)、NR
R=H、アルキル、アリール、アラルキル
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R=H、アルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、またはアラルキルであり;
R’=H、ハロゲン、NO、SR、OR、NR、アルキル、アリール、またはカルボキシである]。
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R=H、アルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、またはアラルキルである]。
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R’=H、ハロゲン、NO、SR、OR、NR、アルキル、アリール、アラルキル、またはカルボキシであり;
R=H、アルキル、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、またはアラルキルである]。
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Lは、CR、O、NR、またはSを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、アラルキル、またはヘテロアラルキルを表し;
R’は、H、ハロゲン、NO、SR、OR、NR、アルキル、アリール、アラルキル、またはカルボキシを表す]。
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Lは、CR、O、NR、またはSを表し;
Wは、CRまたはNを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、アラルキル、またはヘテロアラルキルを表し;
Arは、縮合アリールまたはヘテロアリール環を表し;
R’は、H、ハロゲン、NO、SR、OR、NR、アルキル、アリール、アラルキル、またはカルボキシを表す]。
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Lは、CR、O、NR、またはSを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、アラルキル、またはヘテロアラルキルを表し;
R’は、H、ハロゲン、NO、SR、OR、NR、アルキル、アリール、アラルキル、またはカルボキシを表す]。
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Lは、CR、O、NR、またはSを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、アラルキル、またはヘテロアラルキルを表し;
R’は、H、ハロゲン、NO、SR、OR、NR、アルキル、アリール、アラルキル、またはカルボキシを表す]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表されるスチルベン、カルコン、またはフラボン化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Dは、フェニルまたはシクロヘキシル基であり;
、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、カルボキシル、アジド、エーテルを表すか;または任意の2つの隣接するRもしくはR’基は、一緒になって縮合ベンゼンもしくはシクロヘキシル基を形成し;
Rは、H、アルキル、アリール、またはアラルキルを表し;
A−Bは、エチレン、エテニレン、またはイミン基を表し;
ただし、A−Bがエテニレンである場合は、Dはフェニルであり、R’はHであり:R、R、R、およびRがHである場合は、RはOHではなく;R、R、およびRがHである場合は、RおよびRはOMeではなく;R、R、R、およびRがHである場合は、RはOMeではない]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、Dがフェニル基である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンまたはイミン基である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレン基である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、RおよびRがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、Dがフェニル基であり;A−Bがエテニレン基である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、Dがフェニル基であり;A−Bがエテニレン基であり;RおよびRがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がCHCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がFである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がアジドである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がSMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がNOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がCH(CHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がOMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がOHであり;R’がOMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RがOHであり;Rがカルボキシルであり;R’がOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がカルボキシルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’およびR’が一緒になって縮合ベンゼン環を形成する。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOCHOCHであり;R’がSMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がカルボキシルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがシクロヘキシル環であり;RおよびRがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式30によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、A−Bがエテニレンであり;Dがフェニル環であり;RおよびRがOHであり;R’がOHである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式32の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、H、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびRは、置換または非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式32の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式32の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−ヒドロキシフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式32の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式32の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rが3−ヒドロキシフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式32の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rが3−ヒドロキシフェニルであり、Rがメチルである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式33の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、H、または置換もしくは非置換のアルキル、アルケニル、もしくはアルキニルであり;
およびRは、置換または非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり;
Lは、O、S、またはNRである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式33の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがアルキニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式33の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが2,6−ジクロロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式33の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式33の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式33の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがアルキニルであり、Rが2,6−ジクロロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式33の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがアルキニルであり、Rが2,6−ジクロロフェニルであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式33の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがアルキニルであり、Rが2,6−ジクロロフェニルであり、Rがメチルであり、LがOである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式34の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、およびRは、H、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
nは、0〜5の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式34の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式34の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式34の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式34の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式34の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニルであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式34の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニルであり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式34の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3,5−ジクロロ−2−ヒドロキシフェニルであり、RがHであり、RがHであり、nが1である。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
は、置換または非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアラルキルであり;
は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルであり;
Lは、O、NR、またはSであり;
mは、0〜3の整数であり;
nは、0〜5の整数であり;
oは、0〜2の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがピリジンである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、oが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがフェニルであり、Rがピリジンである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがフェニルであり、Rがピリジンであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがフェニルであり、Rがピリジンであり、LがSであり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがフェニルであり、Rがピリジンであり、LがSであり、mが0であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式35の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがフェニルであり、Rがピリジンであり、LがSであり、mが0であり、nが1であり、oが0である。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルであり;
およびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルであり;
は、O、NR、S、C(R)、またはSOであり;
およびLは、O、NR、S、またはC(R)である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが4−クロロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが4−クロロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rが4−クロロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rが4−クロロフェニルであり、Rが4−クロロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rが4−クロロフェニルであり、Rが4−クロロフェニルであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rが4−クロロフェニルであり、Rが4−クロロフェニルであり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rが4−クロロフェニルであり、Rが4−クロロフェニルであり、RがHであり、RがHであり、LがSOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rが4−クロロフェニルであり、Rが4−クロロフェニルであり、RがHであり、RがHであり、LがSOであり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式36の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rが4−クロロフェニルであり、Rが4−クロロフェニルであり、RがHであり、RがHであり、LがSOであり、LがNHであり、LがOである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルであり;
およびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキルであり;
Lは、O、NR、またはSであり;
nは、0〜4の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−フルオロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが4−クロロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、nが1であり、Rが3−フルオロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、nが1であり、Rが3−フルオロフェニルであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式37の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、nが1であり、Rが3−フルオロフェニルであり、RがHであり、Rが4−クロロフェニルである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式38の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
RおよびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびLは、O、NR、またはSである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式38の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−メトキシフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式38の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが4−t−ブチルフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式38の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式38の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式38の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−メトキシフェニルであり、Rが4−t−ブチルフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式38の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−メトキシフェニルであり、Rが4−t−ブチルフェニルであり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式38の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−メトキシフェニルであり、Rが4−t−ブチルフェニルであり、LがNHであり、LがOである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アルカリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキル;
およびLは、O、NR、またはSであり;
nは、0〜4の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3,4,5−トリメトキシフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、nが1であり、Rが3,4,5−トリメトキシフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、nが1であり、Rが3,4,5−トリメトキシフェニルであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式39の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、nが1であり、Rが3,4,5−トリメトキシフェニルであり、LがSであり、LがNHである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、Rは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アルカリール、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびLは、O、NR、またはSであり;
nは、0〜3の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがペルフルオロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rがペルフルオロフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rがペルフルオロフェニルであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rがペルフルオロフェニルであり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rがペルフルオロフェニルであり、RがHであり、RがHであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rがペルフルオロフェニルであり、RがHであり、RがHであり、LがOであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式40の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、Rがペルフルオロフェニルであり、RがHであり、RがHであり、LがOであり、LがOであり、nが0である。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、およびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、およびLは、O、NR、またはSであり;
mおよびnは、0〜8の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがシアノである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがシアノである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがシアノであり、Rがエチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがシアノであり、Rがエチルであり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがシアノであり、Rがエチルであり、mが0であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがシアノであり、Rがエチルであり、mが0であり、LがSであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式41の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがシアノであり、Rがエチルであり、mが0であり、LがSであり、LがOであり、LがOである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
RおよびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、L、およびLは、O、NR、またはSであり;
mは、0〜6の整数であり;
nは、0〜8の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCFであり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが4−メチルフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNRである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNRである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがメチルであり、RがCFであり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがメチルであり、RがCFであり、mが1であり;Rが4−メチルフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがメチルであり、RがCFであり、mが1であり;Rが4−メチルフェニルであり;LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがメチルであり、RがCFであり、mが1であり;Rが4−メチルフェニルであり;LがSであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがメチルであり、RがCFであり、mが1であり;Rが4−メチルフェニルであり;LがSであり、LがOであり;LがNRである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式42の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rがメチルであり、RがCFであり、mが1であり;Rが4−メチルフェニルであり;LがSであり、LがOであり;LがNRであり、LがNRである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
RおよびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびLは、O、NR、またはSである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがシアノである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、RがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが4−ブロモフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNRである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがシアノであり、RがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがシアノであり、RがNHであり、Rが4−ブロモフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがシアノであり、RがNHであり、Rが4−ブロモフェニルであり、Rが3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがシアノであり、RがNHであり、Rが4−ブロモフェニルであり、Rが3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニルであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式43の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがシアノであり、RがNHであり、Rが4−ブロモフェニルであり、Rが3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニルであり、LがOであり、LがNRである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
は、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、およびLは、O、NR、またはSであり;
nは、0〜5の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−トリフルオロメチルフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNRである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNRである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−トリフルオロメチルフェニルであり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−トリフルオロメチルフェニルであり、RがC(O)OCHであり、LがNRである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−トリフルオロメチルフェニルであり、RがC(O)OCHであり、LがNRであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−トリフルオロメチルフェニルであり、RがC(O)OCHであり、LがNRであり、LがSであり、LがNRである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式44の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−トリフルオロメチルフェニルであり、RがC(O)OCHであり、LがNRであり、LがSであり、LがNRであり、nが2である。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびLは、O、NR、またはSであり;
nは、0〜4の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが2−テトラヒドロフラニルメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが−CHCHSONHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNRである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rが2−テトラヒドロフラニルメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rが2−テトラヒドロフラニルメチルであり、Rが−CHCHSONHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rが2−テトラヒドロフラニルメチルであり、Rが−CHCHSONHであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式45の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、Rが2−テトラヒドロフラニルメチルであり、Rが−CHCHSONHであり、LがSであり、LがNRである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、およびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびLは、O、NR、またはSであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
nは、0〜4の整数であり;
mは、0〜3の整数であり;
oは、0〜4の整数であり;
pは、0〜5の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、oが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、pが3である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHまたはIである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、mが1であり、oが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、mが1であり、oが1であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、mが1であり、oが1であり、RがClであり、pが3である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式46の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり、mが1であり、oが1であり、RがClであり、pが3であり、RがOHまたはIである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
RおよびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびLは、O、NR、またはSであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
mおよびnは、0〜4の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルまたはt−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、mが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルまたはt−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rがメチルまたはt−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rがメチルまたはt−ブチルであり、mが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rがメチルまたはt−ブチルであり、mが2であり、Rがメチルまたはt−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rがメチルまたはt−ブチルであり、mが2であり、Rがメチルまたはt−ブチルであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式47の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rがメチルまたはt−ブチルであり、mが2であり、Rがメチルまたはt−ブチルであり、LがOであり、LがOである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、R、R、R、およびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アシル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、およびLは、O、NR、またはSであり、
nは、0〜4の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)CFである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがC(O)CFである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがC(O)CFであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがC(O)CFであり、LがSであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式48の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがC(O)CFであり、LがSであり、LがSであり、LがSである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、R、R、およびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、およびLは、O、NR、またはSであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
nは、0〜4の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCH(CHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCHCH(CHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCHCH(CHであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCHCH(CHであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCHCH(CHであり、LがSであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCHCH(CHであり、LがSであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式49の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、Rがメチルであり、RがC(O)OCHであり、RがC(O)OCHであり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCHCH(CHであり、LがSであり、LがSであり、LがSである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
RおよびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
は、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびLは、O、NR、またはSであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
nは、0〜5の整数であり;
mは、0〜4の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCOEtである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがシアノである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがCOEtである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがCOEtであり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがCOEtであり、mが0であり、Rがシアノである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがCOEtであり、mが0であり、Rがシアノであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式50の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがCOEtであり、mが0であり、Rがシアノであり、LがSであり、LがSである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
RおよびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
nは、0〜4の整数であり;
mは、0〜2の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClまたはトリフルオロメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、mが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがClまたはトリフルオロメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがClまたはトリフルオロメチルであり、mが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがClまたはトリフルオロメチルであり、mが2であり、Rがフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、RがFである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが4−メチルフェニルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがFである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがFであり、mが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式51の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがFであり、mが2であり、Rが4−メチルフェニルである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
は、アルキレン、アルケニレン、またはアルキニレンであり;
、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、およびLは、O、NR、またはSであり;
nおよびpは、0〜3の整数であり;
mおよびoは、0〜2の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがIである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがアルキニレンである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OEtである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、oが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、pが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンであり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンであり、mが1であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンであり、mが1であり、RがOHであり、RがC(O)OEtである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンであり、mが1であり、RがOHであり、RがC(O)OEtであり、oが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンであり、mが1であり、RがOHであり、RがC(O)OEtであり、oが1であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンであり、mが1であり、RがOHであり、RがC(O)OEtであり、oが1であり、RがOHであり、pが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンであり、mが1であり、RがOHであり、RがC(O)OEtであり、oが1であり、RがOHであり、pが0であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンであり、mが1であり、RがOHであり、RがC(O)OEtであり、oが1であり、RがOHであり、pが0であり、LがNHであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式52の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHCHOHであり、nが1であり、RがIであり、Rがアルキニレンであり、mが1であり、RがOHであり、RがC(O)OEtであり、oが1であり、RがOHであり、pが0であり、LがNHであり、LがOであり、LがOである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、R、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、L、およびLは、O、NR、またはSであり;
は、H、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
nは、0〜5の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがt−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがt−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)OMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがO−t−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがC(O)OMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがC(O)OMeであり、RがC(O)OMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがC(O)OMeであり、RがC(O)OMeであり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがC(O)OMeであり、RがC(O)OMeであり、LがNHであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがC(O)OMeであり、RがC(O)OMeであり、LがNHであり、LがOであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがC(O)OMeであり、RがC(O)OMeであり、LがNHであり、LがOであり、LがOであり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式53の化合物およびそれに付随する定義であり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがO−t−ブチルであり、Rがt−ブチルであり、RがC(O)OMeであり、RがC(O)OMeであり、LがNHであり、LがOであり、LがOであり、LがNHであり、nが1である。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
RおよびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、R、およびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
Lは、O、NR、またはSであり;
nおよびoは、0〜4の整数であり;
mは、0〜3の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、oが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、Rがエチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、Rがエチルであり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、Rがエチルであり、mが0であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、Rがエチルであり、mが0であり、RがHであり、oが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、Rがエチルであり、mが0であり、RがHであり、oが0であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、Rがエチルであり、mが0であり、RがHであり、oが0であり、RがClであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、Rがエチルであり、mが0であり、RがHであり、oが0であり、RがClであり、RがHであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、Rがエチルであり、mが0であり、RがHであり、oが0であり、RがClであり、RがHであり、Rがメチルであり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式54の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、Rがエチルであり、mが0であり、RがHであり、oが0であり、RがClであり、RがHであり、Rがメチルであり、LがNHであり、nが1である。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、およびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、L、およびLは、O、NR、またはSである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOEtである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがOEtである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがOEtであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがOEtであり、Rがメチルであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがOEtであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがOEtであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがOEtであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、LがSであり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがOEtであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、LがSであり、LがNHであり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式55の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがOEtであり、Rがメチルであり、RがHであり、RがHであり、LがSであり、LがNHであり、LがNHであり、LがSである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
RおよびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、およびLは、O、NR、またはSであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
nは、0〜4の整数であり;
mは、0〜5の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物およびそれに付随する定義であり、nが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0であり、nが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0であり、nが0であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0であり、nが0であり、LがNHであり、LがSである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式56の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0であり、nが0であり、LがNHであり、LがSであり、LがSである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、およびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
Aは、アルキレン、アルケニレン、またはアルキニレンであり;
nは、0〜8の整数であり;
mは、0〜3の整数であり;
oは、0〜6の整数であり;
pは、0〜4の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHまたはメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、oが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)CHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、pが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、Aがアルケニレンである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがOHまたはメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがOHまたはメチルであり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがOHまたはメチルであり、mが1であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがOHまたはメチルであり、mが1であり、Rがメチルであり、oが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがOHまたはメチルであり、mが1であり、Rがメチルであり、oが1であり、RがC(O)CHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがOHまたはメチルであり、mが1であり、Rがメチルであり、oが1であり、RがC(O)CHであり、pが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがOHまたはメチルであり、mが1であり、Rがメチルであり、oが1であり、RがC(O)CHであり、pが2であり、RがCOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式57の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、RがOHまたはメチルであり、mが1であり、Rがメチルであり、oが1であり、RがC(O)CHであり、pが2であり、RがCOHであり、Aがアルケニレンである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、R、R、R、R、R、R、およびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、およびLは、O、NR10、またはSであり;
10は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、LがOであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式58の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、Rがメチルであり、LがOであり、LがOであり、LがOである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、およびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
Lは、O、NR、S、またはSeであり;
nおよびmは、0〜5の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、LがSeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、LがSeであり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式59の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、RがHであり、LがSeであり、nが1であり、mが1である。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
Lは、O、NR、S、またはSOであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
nは、0〜4の整数であり;
mは、1〜5の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、RがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、LがSOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがClであり、RがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがClであり、RがNHであり、RがCOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがClであり、RがNHであり、RがCOHであり、LがSOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式60の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり、RがClであり、RがNHであり、RがCOHであり、LがSOであり、mが1である。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
nおよびmは、0〜5の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが3−ヒドロキシおよび5−ヒドロキシである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが4−ヒドロキシである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、Rが4−メトキシである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rが3−ヒドロキシおよび5−ヒドロキシである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rが3−ヒドロキシおよび5−ヒドロキシであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rが3−ヒドロキシおよび5−ヒドロキシであり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rが3−ヒドロキシおよび5−ヒドロキシであり、RがHであり、RがHであり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rが3−ヒドロキシおよび5−ヒドロキシであり、RがHであり、RがHであり、mが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rが3−ヒドロキシおよび5−ヒドロキシであり、RがHであり、RがHであり、mが1であり、Rが4−ヒドロキシである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式61の化合物およびそれに付随する定義であり、nが2であり、Rが3−ヒドロキシおよび5−ヒドロキシであり、RがHであり、RがHであり、mが1であり、Rが4−メトキシである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、R、R、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
Lは、O、NR、またはSであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCHOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがCHOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがCHOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式62の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがCHOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがCHOHであり、LがOである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式63の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式63の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式63の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式63の化合物およびそれに付随する定義であり、RがN−1−ピロリジンである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式63の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCOHであり、Rがエチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式63の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCOHであり、RがN−1−ピロリジンである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式63の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがエチルであり、RがN−1−ピロリジンである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式63の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCOHであり、Rがエチルであり、RがN−1−ピロリジンである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、R、R、R、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、L、およびLは、CH、O、NR、またはSであり;
は、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがN(Me)である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)NHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、LがCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHであり、RがN(Me)である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、LがCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、LがCHであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、LがCHであり、LがOであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHであり、RがN(Me)である。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、LがCHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、LがCHであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式64の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがOHであり、RがN(Me)であり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、LがCHであり、LがOであり、LがOである。
別の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Rは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、R、およびRは、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
およびLは、O、NR、またはSである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、RがCOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、RがFである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCOHであり、RがFである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCOHであり、RがFであり、LがOである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式65の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルであり、Rがメチルであり、RがCOHであり、RがFであり、LがOであり、LがOである。
好ましい式8の化合物はジピリダモールであり;好ましい式12の化合物はヒノキチオールであり;好ましい式13の化合物はL−(+)−エルゴチオネインであり;好ましい式19の化合物はコーヒー酸フェノールエステルであり;好ましい式20の化合物はMCI−186であり、好ましい式21の化合物はHBEDである。活性化化合物は、図15A〜Gの化合物の酸化された形態であってもよい。
式1〜25、30、32〜65、および69〜76の化合物の薬学的に許容される付加塩および複合体も含まれる。化合物が1つまたは複数のキラル中心を有し得る場合は、指定する限りは、本明細書中に企図する化合物は、単一の立体異性体または立体異性体のラセミ混合物であり得る。
一実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表されるスチルベン、カルコン、またはフラボン化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Mは、存在しないか、Oであり;
、R、R、R、R、R’、R’、R’、R’、およびR’は、H、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルカリール、ヘテロアラルキル、ハロゲン化物、NO、SR、OR、N(R)、またはカルボキシルを表し;
は、Hを表すか、2つのRは単結合を形成し;
Rは、H、アルキル、またはアリールを表し;
nは、0または1である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、nが0である。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、Mが存在しない。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、MがOである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、MがOであり、2つのRが単結合を形成する。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、R、R、R’、およびR’がOHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、R、R’、およびR’がOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、nが0であり;Mが存在せず;RがHであり;RがHであり;R、R、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり;Mが存在せず;RがHであり;RがHであり;R、R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R’、R’、およびR’がHである。さらなる実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式7によって表される化合物およびそれに付随する定義であり、nが1であり;MがOであり;2つのRが単結合を形成し;RがOHであり;R、R’、およびR’がOHであり;R、R、R、R’、R’、およびR’がHである。
別の実施形態では、例示的なサーチュイン活性化剤は、イソニコチンアミドアナログ、たとえば、その開示が全体で本明細書中に参考として組み込まれている、米国特許第5,985,848号;第6,066,722号;第6,228,847号;第6,492,347号;第6,803,455号;および米国特許公開第2001/0019823号;第2002/0061898号;第2002/0132783号;第2003/0149261号;第2003/0229033号;第2003/0096830号;第2004/0053944号;第2004/0110772号;第2004/0181063に記載のイソニコチンアミドアナログなどである。例示的な実施形態では、サーチュイン活性化剤は、以下の式69〜72の任意のものを有するイソニコチンアミドアナログであり得る。一実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式69のイソニコチンアミド類似化合物である:
Figure 2008538215
[式中、Aは、窒素、酸素、または硫黄に結合したアリール、アルキル、環状、または複素環基である]。記載したA部分は、任意選択で脱離基の特徴を有する。本明細書中に包含される実施形態では、Aは、電子供与部分でさらに置換されている。BおよびCはどちらも水素であるか、またはBもしくはCの一方がハロゲン、アミノ、もしくはチオール基であり、BもしくはCの他方が水素であり;Dは、第一級アルコール、水素、あるいはリン酸ジエステルまたは炭素、窒素、もしくは硫黄で置換されたリン酸ジエステル橋によってリン酸、ホスホリル基、ピロホスホリル基、またはアデノシン一リン酸に結合した酸素、窒素、炭素、または硫黄、あるいはリン酸ジエステルまたは炭素、窒素、もしくは硫黄で置換されたピロリン酸ジエステル橋によってアデノシン二リン酸に結合した酸素、窒素、炭素、または硫黄である。
一例では、Aは、置換されたN結合のアリールもしくは複素環基、式−O−Yを有するO結合のアリールもしくは複素環基、または式−O−Yを有するS結合のアリールもしくは複素環基であり;BおよびCはどちらも水素であるか、またはBもしくはCの一方がハロゲン、アミノ、もしくはチオール基であり、BおよびCの他方が水素であり;Dは、第一級アルコールまたは水素である。Aの非限定的な好ましい例を以下に記載し、式中、それぞれのRは、Hまたは電子供与部分であり、Zはアルキル、アリール、ヒドロキシル、OZ’(Z’はアルキルもしくはアリールである)、アミノ、NHZ’(Z’はアルキルもしくはアリールである)、またはNHZ’Z”(Z’およびZ”は独立してアルキルもしくはアリールである)である。
Aの例には以下のi〜xivが含まれる:
Figure 2008538215
[式中、Yは、脱離基の機能に矛盾しない基である]。
Yの例には、それだけには限定されないが、以下のxv〜xxviiが含まれる:
Figure 2008538215
Figure 2008538215
[式中、i〜xxviiについて、Xは、ハロゲン、チオールもしくは置換チオール、アミノもしくは置換アミノ、酸素もしくは置換酸素、あるいはアリールまたはアルキル基もしくは複素環である]。
特定の実施形態では、Aは、置換ニコチンアミド基(上記i、ZはHである)、置換ピラゾロ基(上記vii)、または置換3−カルボキサミドイミダゾロ基(上記x、ZはHである)である。さらに、BおよびCはどちらも水素であるか、またはBもしくはCの一方がハロゲン、アミノ、もしくはチオール基であり、BおよびCの他方が水素であってよく;Dは第一級アルコールまたは水素である。
他の実施形態では、BまたはCの一方が水素である場合は、BまたはCの他方はハロゲン、アミノ、またはチオール基であってよい。さらに、Dは、水素、あるいはリン酸ジエステルまたは炭素、窒素、もしくは硫黄で置換されたリン酸ジエステル橋によってリン酸、ホスホリル基、ピロホスホリル基、またはアデノシン一リン酸に結合した酸素、窒素、炭素、または硫黄、あるいはリン酸ジエステルまたは炭素、窒素、もしくは硫黄で置換されたピロリン酸ジエステル橋によってアデノシン二リン酸に結合した酸素、窒素、炭素、または硫黄であってよい。また、アデノシン一リン酸またはアデノシン二リン酸のアナログでアデノシン一リン酸またはアデノシン二リン酸基と置き換えることもできる。
一部の実施形態では、Aが2つ以上の電子供与部分を有する。
他の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、以下の式70、71、または72のイソニコチンアミド類似化合物である:
Figure 2008538215
[式中、Zは、アルキル、アリール、ヒドロキシル、OZ’(Z’はアルキルもしくはアリールである)、アミノ、NHZ’(Z’はアルキルもしくはアリールである)、またはNHZ’Z”(Z’およびZ”は独立してアルキルもしくはアリールである)であり;EおよびFは、独立して、H、CH、OCH、CHCH、NH、OH、NHCOH、NHCOCH、N(CH、C(CH、アリールまたはC〜C10アルキルであり、ただし、好ましくは、EまたはFの一方がHである場合は、EまたはFの他方はHではない];
Figure 2008538215
[式中、G、JまたはKは、CONHZであり、Zは、アルキル、アリール、ヒドロキシル、OZ’(Z’はアルキルもしくはアリールである)、アミノ、NHZ’(Z’はアルキルもしくはアリールである)、またはNHZ’Z”(Z’およびZ”は独立してアルキルもしくはアリールである)であり、G、JおよびKの残りの2つは、独立してCH、OCH、CHCH、NH、OH、NHCOH、NHCOCHである];
Figure 2008538215
[式中、Zは、アルキル、アリール、ヒドロキシル、OZ’(Z’はアルキルもしくはアリールである)、アミノ、NHZ’(Z’はアルキルもしくはアリールである)、またはNHZ’Z”(Z’およびZ”は独立してアルキルもしくはアリールである)であり;Lは、CH、OCH、CHCH、NH、OH、NHCOH、NHCOCHである]。
例示的な実施形態では、化合物は、EおよびFが独立してH、CH、OCH、またはOHである上記式70である(ただし、好ましくは、EまたはFの一方がHである場合は、EまたはFの他方はHではない)。
別の例示的な実施形態では、化合物は、β−1’−5−メチル−ニコチンアミド−2’−デオキシリボース、β−D−1’−5−メチル−ニコチンアミド−2’−デオキシリボフラノシド、β−1’−4,5−ジメチル−ニコチンアミド−2’−デオキシリボースまたはβ−D−1’−4,5−ジメチル−ニコチンアミド−2’−デオキシリボフラノシドである。
さらに別の実施形態では、化合物はβ−1’−5−メチル−ニコチンアミド−2’−デオキシリボースである。
任意の特定の機構に束縛されずに、A上の電子供与部分は、本発明の化合物が残りの化合物から加水分解を受け難くするように、本発明の化合物を安定化させると考えられている。この改善された化学的安定性により、加水分解性に対する耐性によって生体系内でより長い期間作用に利用可能であるので、化合物の価値が向上する。当業者は、この安定化機能の役割を果たすことが予測される多数の電子供与部分を想像できるであろう。適切な電子供与部分の非限定的な例は、メチル、エチル、O−メチル、アミノ、NMe、ヒドロキシル、CMe、アリールおよびアルキル基である。好ましくは、電子供与部分はメチル、エチル、O−メチル、アミノ基である。最も好ましい実施形態では、電子供与部分メチル基である。
式69〜72の化合物は、遊離型および塩のどちらの形態でも有用である。用語「薬学的に許容される塩」とは、無機または有機酸に由来する無毒性の塩に適用されることを意図し、たとえば、以下の酸、すなわち、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、乳酸、フマル酸、コハク酸、酒石酸、グルコン酸、クエン酸、メタンスルホン酸、およびp−トルエンスルホン酸に由来する塩が含まれる。「薬学的に許容される塩」には、サーチュインモジュレーターの水和物、溶媒和物、共結晶および多型体も含まれる。
本明細書中に開示する阻害化合物の互変異性体、薬学的に許容される塩、エステル、およびプロドラッグである式69〜72の化合物も提供する。
式69〜72の化合物の生体利用度は、プロドラッグ形態に変換することによって増強することができる。このようなプロドラッグは、未変換の化合物と比較して親油性が改善している可能性があり、その結果、膜透過性が増強される可能性がある。プロドラッグの特に有用な形態の1つは、エステル誘導体である。その有用性は、エステル基の加水分解を触媒してその作用部位でまたはその付近で活性化合物を放出させる、1つまたは複数の遍在性細胞内リパーゼの作用に依存する。プロドラッグの一形態では、化合物中の1つまたは複数のヒドロキシ基をO−アシル化してアシル化誘導体を作製することができる。
式69〜72の化合物の5−リン酸エステル誘導体のプロドラッグ形態を作製することもできる。これらは、5−リン酸の陰イオン性の性質によりそれが細胞膜を横断する能力が制限され得るので、特に有用であり得る。好都合なことに、このような5−リン酸誘導体を帯電していないビス(アシルオキシメチル)エステル誘導体に変換することができる。このようなプロドラッグの有用性は、エステル基の加水分解を触媒して1分子のホルムアルデヒドおよび本発明の化合物をその作用部位でまたはその付近で放出する、1つまたは複数の遍在性細胞内リパーゼの作用に依存する。このようなリン酸化炭水化物誘導体のアシルオキシメチルエステルプロドラッグ形態の有用性の具体的な例、およびそれを作製する一般的な方法は、記載されている(Kangら、1998年;Jiangら、1998年;Liら、1997年;Kruppaら、1997年)。
別の実施形態では、例示的なサーチュイン活性化剤は、2’−O−アセチル−ADP−リボースおよび3’−O−アセチル−ADP−リボース、ならびにそれらのアナログを含めたO−アセチル−ADP−リボースアナログである。例示的なO−アセチル−ADP−リボースアナログは、たとえば、その開示が全体で本明細書中に参考として組み込まれている、米国特許公開第2004/0053944号;第2002/0061898号;および第2003/0149261号に記載されている。例示的な実施形態では、サーチュイン活性化剤は、以下の式73〜76の任意のものを有するO−アセチル−ADP−リボースアナログであり得る。一実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式73のO−アセチル−ADP−リボース類似化合物:
Figure 2008538215
[式中、
Aは、N、CHおよびCRから選択され、Rは、ハロゲン、任意選択で置換されたアルキル、アラルキルおよびアリール、OH、NH、NHR、NRならびにSRから選択され、R、RおよびRは、それぞれ任意選択で置換されたアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;
Bは、OH、NH、NHR、Hおよびハロゲンから選択され、Rは、任意選択で置換されたアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;
Dは、OH、NH、NHR、H、ハロゲンおよびSCHから選択され、Rは、任意選択で置換されたアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;
XおよびYは、H、OHおよびハロゲンから独立して選択され(ただし、XおよびYの一方がヒドロキシまたはハロゲンである場合は、他方は水素である);
Zは、OHであるか、またはXがヒドロキシである場合は、Zは水素、ハロゲン、ヒドロキシ、SQおよびOQから選択され、Qは、任意選択で置換されたアルキル、アラルキルまたはアリール基であり;
Wは、OHまたはHである(ただし、WがOHである場合は、AはCRであり、Rは上記定義のとおりである)];
またはその互変異性体;または薬学的に許容されるその塩;もしくはそのエステル;もしくはそのプロドラッグである。
特定の実施形態では、BがNHRかつ/またはDがNHRである場合は、Rおよび/またはRは、C〜Cアルキルである。
他の実施形態では、1つまたは複数のハロゲンが存在する場合は、それらは塩素およびフッ素から選択される。
別の実施形態では、ZがSQまたはOQである場合は、QはC〜Cアルキルまたはフェニルである。
例示的な実施形態では、DはHであるか、または、DがH以外である場合は、BがOHである。
別の実施形態では、BはOHであり、DはH、OHまたはNHであり、XはOHまたはHであり、YはHであり、最も好ましくは、ZはOH、H、またはメチルチオ、特にOHである。
特定の実施形態では、WはOHであり、YはHであり、XはOHであり、AはCRであり、Rはメチルまたはハロゲン、好ましくはフッ素である。
他の実施形態では、WはHであり、YはHであり、XはOHであり、AはCHである。
他の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式74のO−アセチル−ADP−リボース類似化合物:
Figure 2008538215
[式中、A、X、Y、ZおよびRは、最初に上で示した式(73)の化合物について定義されており;Eは、COHもしくは対応する塩形態、COR、CN、CONH、CONHRまたはCONRから選択され;Gは、NH、NHCOR、NHCONHRまたはNHCSNHRから選択される]またはその互変異性体、または薬学的に許容されるその塩、もしくはそのエステル、もしくはそのプロドラッグである。
特定の実施形態では、EはCONHであり、GはNHである。
他の実施形態では、EはCONHであり、GはNHであり、XはOHまたはHであり、最も好ましくは、ZはOH、Hまたはメチルチオ、特にOHである。
例示的なサーチュイン活性化剤には以下のものが含まれる:
(1S)−1,4−ジデオキシ−1−C−(4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−D−リビトール
(1S)−1−C−(2−アミノ−4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール
(1R)−1−C−(4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−1,2,4−トリデオキシ−D−エリスロ−ペンチトール
(1S)−1−C−(4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−1,4,5−トリデオキシ−D−リビトール
(1S)−1,4−ジデオキシ−1−C−(4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−5−メチルチオ−D−リビトール
(1S)−1,4−ジデオキシ−1−C−(2,4−ジヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−D−リビトール
(1R)−1−C−(2,4−ジヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−1,2,4−トリデオキシ−D−erthro−ペンチトール
(1S)−1−C−(2,4−ジヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−1,4,5−トリデオキシ−D−リビトール
(1S)−1,4−ジデオキシ−1−C−(2,4−ジヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−5−エチルチオ−D−リビトール
(1R)−1−C−(2−アミノ−4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル}−1,4−イミノ−1,2,4−トリデオキシ−D−エリスロ−ペンチトール
(1S)−1−C−(2−アミノ−4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−1,4,5−トリデオキシ−D−リビトール
(1S)−1−C−(2−アミノ−4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−メチルチオ−D−リビトール
(1S)−1,4−ジデオキシ−1−C−(7−ヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−D−リビトール
(1R)−1−C−(7−ヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−1,2,4−トリデオキシ−D−エリスロ−ペンチトール
(1S)−1−C−(7−ヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−1,4,5−トリデオキシ−D−リビトール
(1S)−1,4−ジデオキシ−1−C−(7−ヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−5−エチルチオ−D−リビトール
(1S)−1,4−ジデオキシ−1−C−(5,7−ジヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−D−リビトール
(1R)−1−C−(5,7−ジヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−1,2,4−トリデオキシ−D−エリスロ−ペンチトール
(1S)−1−C−(5,7−ジヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−1,4,5−トリデオキシ−D−リビトール
(1S)−1,4−ジデオキシ−1−C−(5,7−ジヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−5−メチルチオ−D−リビトール
(1S)−1−C−(5−アミノ−7−ヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール
(1R)−1−C−(S−アミノ−7−ヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−1,2,4−トリデオキシ−D−エリスロ−ペンチトール
(1S)−1−C−(5−アミノ−7−ヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−イミノ−1,4,5−トリデオキシ−D−リビトール
(1S)−1−C−(5−アミノ−7−ヒドロキシピラゾロ[4,3−d]ピリミジン−3−イル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−5−メチルチオ−D−リビトール
(1S)−1−C−(3−アミノ−2−カルボキサミド−4−ピロリル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール
(1S)−1,4−ジデオキシ−1−C−(4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−D−リビトール 5−ホスフェート
(1S)−1−C−(2−アミノ−4−ヒドロキシピロロ[3,2−d]ピリミジン−7−イル)−1,4−イミノ−D−リビトール 5−ホスフェート
(1S)−1−C−(3−アミノ−2−カルボキサミド−4−ピロリル)−1,4−ジデオキシ−1,4−イミノ−D−リビトール
さらに他の実施形態では、サーチュイン活性化剤は、式75および76のO−アセチル−ADP−リボース類似化合物、それらの互変異性体および薬学的に許容される塩である。
Figure 2008538215
式(73)または式(74)の化合物の生体利用度は、プロドラッグ形態に変換することによって増強することができる。このようなプロドラッグは、式(73)または式(74)の化合物と比較して親油性が改善している可能性があり、その結果、膜透過性が増強される可能性がある。プロドラッグの特に有用な形態の1つは、エステル誘導体である。その有用性は、これらのエステル基(または複数のエステル)の加水分解を触媒して式(73)および式(74)の化合物をその作用部位でまたはその付近で放出させる、1つまたは複数の遍在性細胞内リパーゼの作用に依存する。
プロドラッグの一形態では、式(73)または式(74)の化合物中のヒドロキシ基の1つまたは複数をO−アシル化して、たとえば、5−O−酪酸または2,3−ジ−O−酪酸誘導体を作製することができる。
式(73)または式(74)の化合物の5−リン酸エステル誘導体のプロドラッグ形態を作製することもでき、これらは、5−リン酸の陰イオン性の性質によりそれが細胞膜を横断する能力が制限され得るので、特に有用であり得る。好都合なことに、このような5−リン酸誘導体を帯電していないビス(アシルオキシメチル)エステル誘導体に変換することができる。このようなプロドラッグの有用性は、これらのエステル基(または複数のエステル基)の加水分解を触媒して1分子のホルムアルデヒドおよび式(73)または式(74)の化合物をその作用部位でまたはその付近で放出させる、1つまたは複数の遍在性細胞内リパーゼの作用に依存する。
例示的な実施形態では、エステラーゼ攻撃に共される、エステル酸素原子の周知の置換体を使用することによってエステラーゼ作用からの安定性が増加するように設計された、2’−AADPRまたは3’−AADPRのアナログ。2’−AADPRおよび3’−AADPR中のエステラーゼに不安定な酸素原子は、酢酸基とリボースとを連結しているエステル酸素、および2つのリン原子の間のエステル酸素であると考えられる。当分野で知られているように、これらのエステル酸素原子の双方またはどちらかをCF、NH、またはSで置換することにより、エステラーゼ作用に対する耐性が増加することで、実質上より安定な2’−AADPRまたは3’−AADPRアナログがもたらされると予測される。
したがって、一部の実施形態では、本発明は、細胞中で安定性の増加を示すアナログの2’−O−アセチル−ADP−リボースまたは3’−O−アセチル−ADP−リボースに向けられている。好ましいアナログは、アセチルエステル酸素または2つのリン原子の間の酸素の代わりに、CF、NH、またはSを含む。最も好ましい置換体はCFである。アセチルエステル酸素の置換えが特に好ましい。他の好ましい実施形態では、エステル酸素および2つのリン原子の間の酸素は、どちらも独立してCF、NH、またはSで置換される。
別の実施形態では、本発明は、サーチュイン阻害化合物に関する。例示的なサーチュイン阻害化合物には、クラスIIIヒストンデアセチラーゼの活性を阻害する化合物、たとえば、ニコチンアミド(NAM)、スラニム(suranim);NF023(Gタンパク質アンタゴニスト);NF279(プリン作動性受容体アンタゴニスト);トロロックス(6−ヒドロキシ−2,5,7,8,テトラメチルクロマン−2−カルボン酸);(−)−エピガロカテキン(3,5,7,3’,4’、5’の部位にヒドロキシ);(−)−没食子酸エピガロカテキン(ヒドロキシ部位5,7,3’,4’,5’および3に没食子酸エステル);塩化シアニジン(塩化3,5,7,3’,4’−ペンタヒドロキシフラビリウム);塩化デルフィニジン(塩化3,5,7,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシフラビリウム);ミリセチン(カンナビスセチン;3,5,7,3’,4’,5’−ヘキサヒドロキシフラボン);3,7,3’,4’,5’−ペンタヒドロキシフラボン;およびゴシペチン(3,5,7,8,3’,4’−ヘキサヒドロキシフラボン)などが含まれ、これらはすべてHowitzら、2003年、Nature、425:191にさらに記載されている。サーチノール(sirtinol)およびスプリトミシン(splitomicin)などの他の阻害剤は、Grozingerら、2001年、J. Biol. Chem.、276:38837、Dedalovら、2001年、PNAS、98:15113およびHiraoら、2003年、J. Biol. Chem、278:52773に記載されている。これらの化合物のアナログおよび誘導体を用いることもできる。
サーチュイン阻害化合物は、式26〜29、31、および66〜68の群から選択される式を有していてもよい:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R’は、H、ハロゲン、NO、SR、OR、NR、アルキル、アリール、アラルキル、またはカルボキシを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、アラルキル、またはヘテロアラルキルを表し;
R”は、アルキル、アルケニル、またはアルキニルを表す];
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Lは、O、NR、またはSを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、アラルキル、またはヘテロアラルキルを表し;
R’は、H、ハロゲン、NO、SR、SO、OR、NR、アルキル、アリール、アラルキル、またはカルボキシを表し;
aは、1〜7の整数を表し;
bは、1〜4の整数を表す];
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Lは、O、NR、またはSを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、アラルキル、またはヘテロアラルキルを表し;
R’は、H、ハロゲン、NO、SR、SO、OR、NR、アルキル、アリール、またはカルボキシを表し;
aは、1〜7の整数を表し;
bは、1〜4の整数を表す];
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
Lは、O、NR、またはSを表し;
Rは、H、アルキル、アリール、アラルキル、またはヘテロアラルキルを表し;
R’は、H、ハロゲン、NO、SR、SO、OR、NR、アルキル、アリール、アラルキル、またはカルボキシを表し;
aは、1〜7の整数を表し;
bは、1〜4の整数を表す];
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
、R、およびRは、H、OH、またはO−アルキルであり;
R’は、HまたはNOであり;
A−Bは、エテニレンまたはアミド基である]。
さらなる実施形態では、阻害化合物は、式31およびそれに付随する定義によって表され、RがOHであり、A−Bがエテニレンであり、R’がHである。
さらなる実施形態では、阻害化合物は、式31およびそれに付随する定義によって表され、RおよびRがOHであり、A−Bがアミド基であり、R’がHである。
さらなる実施形態では、阻害化合物は、式31およびそれに付随する定義によって表され、RおよびRがOMeであり、A−Bがエテニレンであり、R’がNOである。
さらなる実施形態では、阻害化合物は、式31およびそれに付随する定義によって表され、RがOMeであり、A−Bがエテニレンであり、R’がHである。
別の実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、R、R、R、R、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがC(O)NHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがNMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがC(O)NHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがNMeである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがNMeであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがNMeであり、Rがメチルであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式66の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHであり、RがOHであり、RがOHであり、RがC(O)NHであり、RがOHであり、RがNMeであり、Rがメチルであり、RがOHであり、RがClである。
別の実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式67の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルである]。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式67の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式67の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式67の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式67の化合物およびそれに付随する定義であり、RがBrである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式67の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式67の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式67の化合物およびそれに付随する定義であり、RがClであり、RがHであり、RがHであり、RがBrである。
別の実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物である:
Figure 2008538215
[式中、出現するたびに、独立して、
R、R、R、R、およびRは、Hまたは置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
、R、およびRは、H、ヒドロキシ、アミノ、シアノ、ハロゲン化物、アルコキシ、エーテル、エステル、アミド、ケトン、カルボン酸、ニトロ、または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、もしくはヘテロアラルキルであり;
Lは、O、NR、またはSであり;
mは、0〜4の整数であり;
nおよびoは、0〜6の整数である]。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、oが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、mが0である。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、mが0であり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、mが0であり、RがOHであり、RがOHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、mが0であり、RがOHであり、RがOHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、mが0であり、RがOHであり、RがOHであり、RがHであり、RがHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、mが0であり、RがOHであり、RがOHであり、RがHであり、RがHであり、LがNHである。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、mが0であり、RがOHであり、RがOHであり、RがHであり、RがHであり、LがNHであり、nが1である。
さらなる実施形態では、サーチュイン阻害剤は、式68の化合物およびそれに付随する定義であり、RがHであり、RがHであり、Rがメチルであり、mが0であり、RがOHであり、RがOHであり、RがHであり、RがHであり、LがNHであり、nが1であり、oが1である。
また、阻害化合物は、図16の化合物の酸化された形態であってもよい。クロルテトラサイクリンの酸化された形態は活性化剤であり得る。
一実施形態では、本発明で使用するためのサーチュインモジュレーターは、式77もしくは78によって表されるもの:
Figure 2008538215
または薬学的に許容されるその塩である:
[式中、
301およびR302は、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアルキニル基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基または置換もしくは非置換のアリール基であるか、あるいは、R301およびR302は、それらが結合している原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基を形成し;
303、R304、R305およびR306は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
307、R308およびR310は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORおよび−C(O)SRからなる群から独立して選択され;
309は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)R、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’および−NRC(O)R’からなる群から選択され;
311、R312、R313およびR314は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
RおよびR’は、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環基であり;
Xは、OまたはSであり;
nは、1または2である]。
式77および78に包含される適切な化合物の群は、構造式79および80によって表されるもの:
Figure 2008538215
または薬学的に許容されるその塩である:
[式中、
201およびR202は、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアルキニル基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基または置換もしくは非置換のアリール基であるか、あるいは、R201およびR202は、それらが結合している原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基を形成し;
203、R204、R205およびR206は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
207、R208およびR210は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORおよび−C(O)SRからなる群から独立して選択され;
209は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’および−NRC(O)R’からなる群から選択され;
211、R212、R213およびR214は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
RおよびR’は、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環基であり;
Xは、OまたはS、好ましくはOであり;
nは、1または2である]。
式79または80によって表される特定の化合物の群では、R207、R208およびR210のうちの少なくとも1つが、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORまたは−C(O)SRである。典型的には、R207、R208およびR210のうちの少なくとも1つが、−C(O)Rまたは−C(O)ORである。より典型的には、R207、R208およびR210のうちの少なくとも1つが−C(O)Rである。このような化合物では、Rは、好ましくは置換または非置換のアルキル、特にメチルまたはエチルなどの非置換のアルキル基である。
式79または80によって表される別の特定の化合物の群では、R204は、ハロゲン(たとえば、フッ素、臭素、塩素)または水素(重水素および/もしくはトリチウム同位体を含む)である。適切な化合物には、R207、R208およびR210のうちの少なくとも1つが、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORまたは−C(O)SRであり、R204がハロゲンまたは水素であるものが含まれる。
典型的には、式79および80によって表される化合物では、R203〜R206は−Hである。さらに、R209およびR211〜R214は、典型的にはHである。式79および80によって表される具体的な化合物は、R203〜R206、R209およびR211〜R214がすべて−Hであるように選択される。これらの化合物では、R204、R207、R208およびR210は、上述の値を有する。例示的な実施形態では、R201〜R214は、それぞれHである。
201およびR202は、典型的には−Hまたは置換もしくは非置換のアルキル基、より典型的には−Hである。R201およびR202、R203〜R206、R209ならびにR211〜R214のこのような値を有する化合物は、典型的には、上述の値を有する。
本発明の特定の方法では、XがOである場合は、R201〜R214のうちの少なくとも1つは−Hではない。
本発明の特定の方法では、R201〜R205およびR207〜R214がそれぞれ−Hである場合は、R206は−Hでも−NHでもない。
一実施形態では、サーチュインモジュレーターは、式81もしくは82によって表されるもの:
Figure 2008538215
または薬学的に許容されるその塩である:
[式中、
およびRは、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアルキニル基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基または置換もしくは非置換のアリール基であるか、あるいは、RおよびRは、それらが結合している原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基を形成し(ただし、RおよびRの一方が−Hである場合は、他方は−C(O)OCHCHで置換されたアルキル基ではない);
、RおよびRは、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から選択され;
、RおよびR10は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORおよび−C(O)SRからなる群から独立して選択され;
は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’および−NRC(O)R’からなる群から選択され;
11、R12、R13およびR14は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
RおよびR’は、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環基であり;
Xは、OまたはS、好ましくはOであり;
nは、1または2であり、
ただし、R〜R14はそれぞれ−Hではなく、R10が−C(O)Cである場合は、R〜RおよびR11〜R14はそれぞれ−Hではない。
特定の実施形態では、RはHである。
特定の実施形態では、R、RおよびR10は、独立して、−H、−C(O)Rまたは−C(O)OR、典型的には−Hまたは−C(O)R、たとえば−Hまたは−C(O)CHである。特定の実施形態では、Rは−Hであり、R、RおよびR10は、独立して、−H、−C(O)Rまたは−C(O)ORである。
特定の実施形態では、RはHである。特定の実施形態では、Rが−Hであり、かつ/またはR、RおよびR10が独立して−H、−C(O)Rもしくは−C(O)ORである場合は、Rは−Hである。
特定の実施形態では、RはHである。特定の実施形態では、Rが−Hであり、Rが−Hであり、かつ/またはR、RおよびR10が独立して−H、−C(O)Rもしくは−C(O)ORである場合は、Rは−Hである。典型的には、Rが−Hであり、Rが−Hであり、R、RおよびR10が独立して−H、−C(O)Rまたは−C(O)ORである場合は、Rは−Hである。
特定の実施形態では、Rは、重水素またはフッ素などの−Hまたはハロゲンである。
一実施形態では、サーチュインモジュレーターは、式83もしくは84によって表されるもの:
Figure 2008538215
または薬学的に許容されるその塩である:
[式中、
101およびR102は、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアルキニル基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基または置換もしくは非置換のアリール基であるか、あるいは、R101およびR102は、それらが結合している原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基を形成し;
103、R104、R105およびR106は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
107およびR108は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORおよび−C(O)SRからなる群から選択され、R107およびR108のうちの少なくとも1つが、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORまたは−C(O)SRであり;
109は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’および−NRC(O)R’からなる群から選択され;
110は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORおよび−C(O)SRからなる群から選択され(ただし、R110は−C(O)Cではない);
111、R112、R113およびR114は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
RおよびR’は、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環基であり;
Xは、OまたはSであり;
nは、1または2である]。
別の実施形態では、サーチュインモジュレーターは、式85もしくは86によって表されるもの:
Figure 2008538215
または薬学的に許容されるその塩である:
[式中、
101およびR102は、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアルケニル基、置換もしくは非置換のアルキニル基、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基または置換もしくは非置換の置換アリール基であるか、あるいは、R101およびR102は、それらが結合している原子と一緒になって、置換もしくは非置換の非芳香族複素環基を形成し;
103、R104、R105およびR106は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
107およびR108は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORおよび−C(O)SRからなる群から選択され、R107およびR108のうちの少なくとも1つが、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORまたは−C(O)SRであり;
109は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−OR、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−SR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’および−NRC(O)R’からなる群から選択され;
110は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NHR、−C(S)R、−C(S)ORおよび−C(O)SRからなる群から選択され(ただし、R110は−C(O)Cではない);
111、R112、R113およびR114は、−H、置換または非置換のアルキル基、置換または非置換のアリール基、置換または非置換の非芳香族複素環基、ハロゲン、−CN、−COR、−OCOR、−OCOR、−C(O)NRR’、−OC(O)NRR’、−C(O)R、−COR、−OSOH、−S(O)R、−S(O)OR、−S(O)NRR’、−NRR’、−NRC(O)OR’、−NOおよび−NRC(O)R’からなる群から独立して選択され;
RおよびR’は、独立して、−H、置換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基または置換もしくは非置換の非芳香族複素環基であり;
Xは、OまたはSであり;
nは、1または2である]。
式83〜86によって表される化合物では、典型的には、R107およびR108のうちの少なくとも1つが、−C(O)R、たとえば−C(O)CHである。特定の実施形態では、R107、R108およびR110は、独立して、−Hまたは−C(O)R(たとえば−C(O)CH)である。
特定の実施形態、たとえばR107、R108およびR110が上述の値を有する場合は、R101およびR102は、それぞれHである。
特定の実施形態では、R109は−Hである。
特定の実施形態では、R103〜R106はそれぞれHである。
特定の実施形態では、R111〜R114はそれぞれHである。
特定の実施形態では、R107、R108およびR110は上述の値を有し、R101〜R106、R109およびR111〜R114はそれぞれ−Hである。
特定の実施形態では、R104は−Hまたはハロゲン、典型的には重水素またはフッ素である。残りの値は上述のとおりである。
式87または88によって表されるサーチュインモジュレーターでは:
Figure 2008538215
特定の実施形態におけるRは、−H(たとえば、重水素、トリチウム)またはハロゲン(たとえば、フッ素、臭素、塩素)である。
〜Rがそれぞれ−Hであることができる本発明の実施形態では、これらは、典型的にはそれぞれ−Hである。R〜Rの1つが−Hではない本発明の実施形態では、典型的には、残りの値はそれぞれ−Hであり、Hでない値は置換もしくは非置換のアルキル基またはハロゲンである(RおよびRは、典型的には置換または非置換のアルキル基である)。
特定の実施形態では、R11〜R14はそれぞれ−Hである。R11〜R14がそれぞれ−Hである場合は、R〜Rは、典型的には上述の値を有する。
特定の実施形態では、RはHである。Rが−Hである場合は、典型的には、R11〜R14はそれぞれ−Hであり、R〜Rは上述の値を有する。
サーチュインモジュレーター(たとえば、サーチュイン活性化剤およびサーチュイン阻害剤)の具体的な例を図1〜16に示す。
特定の実施形態では、本発明のサーチュインモジュレーターは、式77〜88に包含される化合物を排除する。
特定の実施形態では、本発明のサーチュインモジュレーターは、2005年3月30日出願の米国仮出願第60/667,179号に開示される1つまたは複数の化合物を排除する。
本明細書中に記載のサーチュインモジュレーター薬学的に許容される付加塩および複合体も含まれる。化合物が1つまたは複数のキラル中心を有し得る場合は、指定する限りは、本明細書中に企図する化合物は、単一の立体異性体または立体異性体のラセミ混合物であり得る。
本明細書中に記載の化合物およびその塩には、それらの対応する水和物(たとえば、半水和物、一水和物、二水和物、三水和物、四水和物)および溶媒和物も含まれる。溶媒和物および水和物を調製するための適切な溶媒は、一般に当業者によって選択することができる。
化合物およびその塩は、非結晶型または結晶型(共結晶および多型体を含む)で存在することができる。
サーチュインを調節する化合物には、関連する二次代謝物、たとえばリン酸、硫酸、アシル(たとえば、アセチル、脂肪酸アシル)および糖(たとえば、グルクロンデート(glucurondate)、グルコース)の誘導体(たとえば、ヒドロキシル基の誘導体)、特に硫酸、アシルおよび糖の誘導体なども含まれる。言い換えれば、置換基−OHには、−OSO および−OPO 2−2+も含まれ、MおよびM2+は、適切な陽イオンまたは陽イオン対(好ましくはH、NH またはNaもしくはKなどのアルカリ金属イオン)ならびに
Figure 2008538215
などの糖である。これらの基は一般に、加水分解または代謝(たとえば酵素)切断によって−OHへと切断可能である。
サーチュインモジュレーターが不飽和の炭素−炭素二重結合を有する場合は、cis(Z)およびtrans(E)異性体がどちらも本明細書中に企図される。化合物が、ケト−エノール互変異性体などの互変異性体、たとえば、
Figure 2008538215
で存在し得る場合は、平衡状態として存在しているか、R’での適切な置換によって1つの型に固定されて存在しているかにかかわらず、それぞれの互変異性体が本明細書中で提供する方法に含まれることを企図する。ある任意の出現箇所における任意の置換基の意味は、他の任意の出現箇所におけるその意味、または任意の他の置換基の意味に依存しない。
また、本明細書中で提供する方法には、本明細書中に記載のサーチュインモジュレーターのプロドラッグも含まれる。プロドラッグとは、活性のある親薬物をin vivoで放出する、任意の共有結合した担体であるとみなされる。
また、本明細書中に記載のサーチュインモジュレーターのアナログおよび誘導体も、サーチュインタンパク質ファミリーのメンバーを活性化するために用いることができる。たとえば、誘導体およびアナログは、化合物をより安定にするか、あるいは細胞膜を横断するまたは貪食もしくは飲作用を受けるその能力を改善させ得る。例示的な誘導体には、たとえば、レスベラトロールについて米国特許第6,361,815号に記載されているグリコシル化誘導体が含まれる。レスベラトロールの他の誘導体には、cis−およびtrans−レスベラトロールならびにグルコシドを形成するためなどのそれらと糖とのコンジュゲートが含まれる(たとえば、米国特許第6,414,037号参照)。ピセイドまたはレスベラトロール3−O−β−D−グルコピラノシドと呼ばれるグルコシドポリダチンを用いることもできる。化合物がコンジュゲート形成し得る糖には、グルコース、ガラクトース、マルトース、ラクトースおよびスクロースが含まれる。グリコシル化スチルベンは、Regev−Shoshaniら、Biochemical J.(2003年4月16日にBJ20030141として発表)にさらに記載されている。本明細書中に記載の化合物の他の誘導体は、エステル、アミドおよびプロドラッグである。レスベラトロールのエステルは、たとえば米国特許第6,572,882号に記載されている。レスベラトロールおよびその誘導体は、当分野において、たとえば米国特許第6,414,037号;第6,361,815号;第6,270,780号;第6,572,882号;およびBrandoliniら、2002年、J. Agric. Food. Chem.、50:7407中に記載されているように調製することができる。ヒドロキシフラボンの誘導体は、たとえば米国特許第4,591,600号に記載されている。レスベラトロールおよび他の活性化化合物は、たとえばSigmaから購入することもできる。
特定の実施形態では、サーチュインモジュレーターが天然に存在する場合は、これを使用前にその天然の環境から少なくとも部分的に単離し得る。たとえば、植物ポリフェノールを植物から単離し、本明細書中に記載の方法において使用する前に部分的にまたは有意に精製し得る。モジュレーター化合物は、合成によって調製してもよく、この場合、それが天然では関連している他の化合物を含まないものとなる。例示的な実施形態では、モジュレーター組成物が含むまたはモジュレーター化合物が関連している、天然で関連している化合物は約50%未満、10%、1%、0.1%、10−2%または10−3%である。
特定の実施形態では、SIRT1活性化剤などの目的のサーチュインモジュレーターは、PI3−キナーゼを阻害する、アルドレダクターゼ(aldoreductase)を阻害する、かつ/またはチロシンプロテインキナーゼを阻害する実質的な能力を、サーチュイン、たとえばSIRT1のデアセチラーゼ活性を調節するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、まったく有さない。たとえば、好ましい実施形態では、サーチュインモジュレーターは、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するためのEC50が、アルドレダクターゼおよび/またはチロシンプロテインキナーゼの1つまたは複数を阻害するためのEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択する。PI3−キナーゼ活性、アルドースレダクターゼ活性、およびチロシンキナーゼ活性のアッセイ方法は当分野で周知であり、そのようなアッセイを行うためのキットを購入してもよい。たとえば、PI3−キナーゼアッセイには米国特許公開第2003/0158212号;アルドースレダクターゼアッセイには米国特許公開第2002/20143017号を参照;チロシンキナーゼアッセイキットは、たとえば、Promega(ウィスコンシン州Madison;ワールドワイドウェブはpromega.com)、Invitrogen(カリフォルニア州Carlsbad;ワールドワイドウェブはinvitrogen.com)またはMolecular Devices(カリフォルニア州Sunnyvale;ワールドワイドウェブはmoleculardevices.com)から購入してもよい。
特定の実施形態では、目的のサーチュインモジュレーターは、EGFRチロシンキナーゼ活性をトランス活性化する実質的な能力を、サーチュインのデアセチラーゼ活性を活性化するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、まったく有さない。たとえば、好ましい実施形態では、サーチュインモジュレーターは、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するためのEC50が、EGFRチロシンキナーゼ活性をトランス活性化するためのEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択する。EGFRチロシンキナーゼ活性のトランス活性化のアッセイ方法は当分野で周知であり、たとえば、Paiら、Nat. Med.、8:289〜93頁、2002年およびVaccaら、Cancer Research、60:5310〜5317頁、2000年を参照されたい。
特定の実施形態では、目的のサーチュインモジュレーターは、冠血管拡張を引き起こす実質的な能力を、サーチュインのデアセチラーゼ活性を活性化するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、まったく有さない。たとえば、好ましい実施形態では、サーチュインモジュレーターは、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するためのEC50が、冠血管拡張のEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択する。血管拡張アッセイ方法は当分野で周知であり、たとえば、米国特許公開第2004/0236153号を参照されたい。
特定の実施形態では、目的のサーチュインモジュレーターは、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、実質的な鎮痙活性をまったく有さない。たとえば、好ましい実施形態では、サーチュインモジュレーターは、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するためのEC50が、鎮痙作用(胃腸管系の筋肉に対するものなど)のEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択する。鎮痙活性のアッセイ方法は当分野で周知であり、たとえば、米国特許公開第2004/0248987号を参照されたい。
特定の実施形態では、目的のサーチュインモジュレーターは、肝臓チトクロームP450 1B1(CYP)を阻害する実質的な能力を、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、まったく有さない。たとえば、好ましい実施形態では、サーチュインモジュレーターは、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するためのEC50が、P450 1B1を阻害するためのEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択する。チトクロームP450活性のアッセイ方法は当分野で周知であり、そのようなアッセイを行うためのキットを購入してもよい。たとえば、米国特許第6,420,131号および第6,335,428号ならびにPromega(ウィスコンシン州Madison;ワールドワイドウェブはpromega.com)を参照されたい。
特定の実施形態では、目的のサーチュインモジュレーターは、核因子−κB(NF−κB)を阻害する実質的な能力を、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、まったく有さない。たとえば、好ましい実施形態では、サーチュインモジュレーターは、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するためのEC50が、NF−κBを阻害するためのEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択する。NF−κB活性のアッセイ方法は当分野で周知であり、そのようなアッセイを行うためのキットを購入してもよい(たとえばOxford Biomedical Research(ミシガン州Ann Arborから))。
特定の実施形態では、目的のサーチュインモジュレーターは、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)クラスI、HDACクラスII、またはHDACIおよびIIを阻害する実質的な能力を、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、まったく有さない。たとえば、好ましい実施形態では、サーチュインモジュレーターは、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するためのEC50が、HDACIおよび/またはHDACIIを阻害するためのEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択する。HDACIおよび/またはHDACIIの活性のアッセイ方法は当分野で周知であり、そのようなアッセイを行うためのキットを購入してもよい。たとえば、BioVision,Inc.(カリフォルニア州Mountain View;ワールドワイドウェブはbiovision.com)およびThomas Scientific(ニュージャージー州Swedesboro;ワールドワイドウェブはtomassci.com)を参照されたい。
特定の実施形態では、目的のサーチュインモジュレーターは、低級真核生物、特に酵母またはヒト病原体においてSIRT1相同分子種を活性化する実質的な能力を、ヒトSIRT1のデアセチラーゼ活性を調節するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、まったく有さない。たとえば、好ましい実施形態では、SIRT1モジュレーターは、ヒトSIRT1デアセチラーゼ活性を調節するためのEC50が、酵母Sir2(カンジダ、出芽酵母など)を活性化するためのEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択する。
特定の実施形態では、SIRT1モジュレーター化合物は、1つまたは複数のサーチュインタンパク質相同体、たとえば、ヒトSIRT1、SIRT2、SIRT3、SIRT4、SIRT5、SIRT6、またはSIRT7の1つまたは複数などを調節する能力を有し得る。他の実施形態では、SIRT1モジュレーターは、他のサーチュインタンパク質相同体、たとえば、ヒトSIRT2、SIRT3、SIRT4、SIRT5、SIRT6、またはSIRT7の1つまたは複数などを変調する実質的な能力を、ヒトSIRT1のデアセチラーゼ活性を調節するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、まったく有さない。たとえば、SIRT1モジュレーターは、ヒトSIRT1デアセチラーゼ活性を変調するためのEC50が、ヒトSIRT2、SIRT3、SIRT4、SIRT5、SIRT6、またはSIRT7の1つまたは複数を変調するためのEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択し得る。
他の実施形態では、目的のサーチュインモジュレーターは、プロテインキナーゼを阻害する;マイトジェン活性化タンパク質(MAP)キナーゼをリン酸化する;COX−2などのシクロ−オキシゲナーゼの触媒活性もしくは転写活性を阻害する;一酸化窒素合成酵素を阻害する(iNOS);またはI型コラーゲンへの血小板粘着を阻害する実質的な能力を、サーチュインのデアセチラーゼ活性を活性化するために有効な濃度で(たとえばin vivoで)、まったく有さない。たとえば、好ましい実施形態では、サーチュインモジュレーターは、サーチュインのデアセチラーゼ活性を調節するためのEC50が、これらの活性の任意のものを行うためのEC50よりも少なくとも5倍低い、さらにより好ましくは少なくとも10倍、100倍またはさらには1000倍低いように選択する。プロテインキナーゼ活性、シクロ−オキシゲナーゼ活性、一酸化窒素合成酵素活性、および血小板粘着活性のアッセイ方法は当分野で周知であり、そのようなアッセイを行うためのキットを購入してもよい。たとえば、プロテインキナーゼアッセイキットにはPromega(ウィスコンシン州Madison;ワールドワイドウェブはpromega.com)、Invitrogen(カリフォルニア州Carlsbad;ワールドワイドウェブはinvitrogen.com);Molecular Devices(カリフォルニア州Sunnyvale;ワールドワイドウェブはmoleculardevices.com)またはAssay Designs(ミシガン州Ann Arbor;ワールドワイドウェブはassaydesigns.com);シクロ−オキシゲナーゼアッセイキットにはAmersham Biosciences(ニュージャージー州Piscataway;ワールドワイドウェブはamershambiosciences.com);一酸化窒素合成酵素アッセイキットにはAmersham Biosciences(ニュージャージー州Piscataway;ワールドワイドウェブはamershambiosciences.com)およびR&D Systems(ミネソタ州Minneapolis;ワールドワイドウェブはrndsystems.com);ならびに血小板粘着アッセイには米国特許第5,321,010号;第6,849,290号;および第6,774,107号を参照されたい。
本発明の一態様は、患者に本明細書中に開示する化合物、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体から選択されるサーチュインモジュレーターを治療用量で投与することによる、視覚機能障害を阻害、軽減、または他の様式で治療する方法である。
本発明の特定の態様では、視覚機能障害は視神経または中枢神経系の損傷によって引き起こされる。特定の実施形態では、視神経の損傷は、緑内障によって生じるものなどの高い眼内圧によって引き起こされる。他の特定の実施形態では、視神経の損傷は、多くの場合、視神経炎におけるものなど、感染症または免疫(たとえば自己免疫)応答に関連している神経の腫脹によって引き起こされる。
緑内障とは、視野欠損、視神経円板陥凹、および視神経の損傷に関連する障害の群を表している。これらは、一般的に緑内障性視神経症と呼ばれる。ほとんどの緑内障は、必ずではないが通常は眼内圧の上昇に関連している。例示的な緑内障の形態には、緑内障ならびに全層角膜移植、急性閉塞隅角、慢性閉塞隅角、慢性解放隅角、隅角後退、無水晶体および偽水晶体、薬物誘発性、前房出血、眼内腫瘍、若年性、水晶体−粒子、低眼圧(low tension)、悪性、血管新生、水晶体融解、水晶体形成性、色素性、プラトー虹彩、原発性先天性、原発性解放隅角、偽性落屑、続発性先天性、疑われる成人性(adult suspect)、片側性、ブドウ膜炎、高眼圧、低眼圧(ocular hypotony)、ポスナー−シュロスマン症候群ならびに高眼圧および原発性解放隅角緑内障における強膜拡大処置が含まれる。
眼内圧は、水晶体超音波吸引術(すなわち白内障手術)および人工水晶体などの構造体の移植等の様々な外科的処置によっても上昇する場合がある。さらに、特に脊髄損傷、または長時間うつ伏せであるどの手術も、眼圧上昇をもたらす可能性がある。
視神経炎(ON)とは、視神経の炎症であり、急性の失明を引き起こす。これは、多発性硬化症(MS)と密接に関連しており、その理由は、MS患者の15〜25%にONが最初に存在し、ON患者の50〜75%がMS診断されるからである。また、ONは、感染症(たとえば、ウイルス感染症、髄膜炎、梅毒)、炎症(たとえばワクチンから)、浸潤および虚血にも関連している。
視神経の損傷をもたらす別の状態は前部虚血性視神経症(AION)である。2種類のAIONが存在する。動脈炎性AIONは巨細胞の動脈炎(血管炎)によるものであり、急性の失明をもたらす。非動脈炎性AIONには、巨細胞の動脈炎によるもの以外のすべての虚血性視神経症が包含される。AIONの病態生理学は不明確であるが、炎症性および虚血性の機構がどちらも組み込まれていると考えられている。
視神経の他の損傷は、典型的には、脱髄、炎症、虚血、毒素、または視神経の外傷に関連している。視神経が損傷されている例示的な状態には、脱髄性視神経症(視神経炎、球後視神経炎)、視神経鞘髄膜腫、成人性視神経炎、小児性視神経炎、前部虚血性視神経症、後部虚血性視神経症、加圧視神経症、乳頭浮腫、偽乳頭浮腫および毒性/栄養性視神経症が含まれる。
失明に関連しているが、視神経の損傷には直接関連していない他の神経性状態には、弱視、ベル麻痺、慢性進行性外眼筋麻痺、多発性硬化症、偽脳腫瘍および三叉神経痛が含まれる。
本発明の特定の態様では、視覚機能障害は網膜損傷によって引き起こされる。特定の実施形態では、網膜損傷は、眼への血流の乱れによって引き起こされる(たとえば、動脈硬化症、血管炎)。特定の実施形態では、網膜損傷は黄斑の破裂によって引き起こされる(たとえば、滲出性または非滲出性の黄斑変性症)。
例示的な網膜疾患には、滲出性加齢性黄斑変性症、非滲出性加齢性黄斑変性症、網膜電気人工装具およびRPEの移植加齢性黄斑変性症、急性多巣性板状色素上皮症、急性網膜壊死、ベスト病、網膜動脈分枝閉塞症、網膜静脈分枝閉塞症、癌関連および関連する自己免疫網膜症、網膜中心動脈閉塞症、網膜中心静脈閉塞症、中心性漿液性網脈絡膜症、イールズ病、黄斑膜、格子状変性、巨大動脈瘤、糖尿病性黄斑浮腫、アーヴィン−ガス黄斑浮腫、黄斑円孔、網膜下血管新生膜、びまん性片側性亜急性神経網膜炎、非偽水晶体包状黄斑浮腫、推定眼ヒストプラズマ症候群、滲出性網膜剥離、手術後網膜剥離、増殖性網膜剥離、裂孔原性網膜剥離、牽引性網膜剥離、網膜色素変性症、CMV網膜炎、網膜芽細胞腫、未熟児網膜症、バードショット網膜症、背景糖尿病性網膜症、増殖性糖尿病性網膜症、異常血色素性網膜症、プルチェル網膜症、バルサルバ網膜症、若年性網膜分離症、老人性網膜分離症、テルソン症候群および白点症候群が含まれる。
他の例示的な疾患には、眼球細菌感染(たとえば、結膜炎、角膜炎、結核、梅毒、淋病)、ウイルス感染症(たとえば、眼球単純ヘルペスウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルス網膜炎、ヒト免疫不全ウイルス(HIV))、ならびにHIVまたは他のHIV関連および他の免疫不全関連の眼疾患に二次的な進行性網膜外層壊死が含まれる。さらに、眼疾患には、真菌感染症(たとえば、カンジダ脈絡膜炎、ヒストプラズマ症)、原虫感染症(たとえばトキソプラズマ症)ならびに眼球トキソカラ症およびサルコイドーシスなどの他の疾患が含まれる。
本発明の一態様は、そのような治療を必要としている対象に本明細書中に開示するサーチュインモジュレーターを治療用量で投与することによる、化学療法薬(たとえば、神経毒性薬、ステロイドなどの眼内圧を上昇させる薬物)を用いた治療を受けている対象において視覚機能障害を阻害、軽減または治療する方法である。
本発明の別の態様は、そのような治療を必要としている対象に本明細書中に開示するサーチュインモジュレーターを治療用量で投与することによる、眼球手術または脊髄手術などのうつ伏せの姿勢で行われる他の手術を含めた手術を受けている対象において視覚機能障害を阻害、軽減または治療する方法である。眼球手術には、白内障、虹彩切開および水晶体交換が含まれる。
本発明の別の態様は、そのような治療を必要としている対象に本明細書中に開示するサーチュインモジュレーターを治療用量で投与することによる、白内障、ドライアイ、網膜損傷などを含めた加齢性眼疾患の、阻害および予防的処置を含めた治療である。
白内障の形成は、抗酸化剤のアスコルビン酸およびグルタチオンのレベルの低下、脂質の増加、アミノ酸およびタンパク質の酸化、ナトリウムおよびカルシウムの増加、アミノ酸の損失ならびに水晶体代謝の低下などの、眼の水晶体におけるいくつかの生化学的変化に関連している。血管を欠く水晶体は、眼の前部の細胞外液に浮遊している。水晶体の透明度を維持するためにはアスコルビン酸、グルタチオン、ビタミンE、セレン、ビオフラボノイドおよびカロテノイドなどの栄養素が必要である。セレンが低レベルになると、フリーラジカル誘発性の過酸化水素の増加がもたらされ、これは、セレン依存性の抗酸化剤酵素であるグルタチオンペルオキシダーゼによって中和されている。水晶体保護的グルタチオンペルオキシダーゼは、アミノ酸のメチオニン、システイン、グリシンおよびグルタミン酸にも依存する。
また、白内障は、単糖のガラクトースおよびグルコースから構成される二糖であるラクトースを含む乳製品中に見つかるガラクトースを適切に代謝できないことが原因で発生する場合もある。白内障は、早期に検出され、代謝的に矯正すれば、予防、遅延、減速および場合によっては逆転さえすることができる。
網膜損傷は、とりわけ、緑内障、糖尿病性網膜症および加齢性黄斑変性症(AMD)においてフリーラジカルによって開始される反応に起因する。眼は中枢神経系の一部であり、再生能力が制限されている。網膜は多数の神経細胞からなり、多価不飽和脂肪酸(PFA)を最も高い濃度で含んでおり酸化されやすい。フリーラジカルは、眼に入るUV光ならびに光を視覚活動電位へと変換させるために必要なエネルギーを発生する桿体および錐状体中のミトコンドリアによって生じる。フリーラジカルは、ヒドロキシルまたはスーパーオキシドラジカルによるPFAの過酸化を引き起こし、これは立ち代ってさらなるフリーラジカルを生じる。フリーラジカルは、網膜組織に一時的または永久的な損傷を与える。
緑内障は通常、網膜の神経線維に永久的な損傷をもたらす眼内圧(IOP)の上昇を引き起こす障害とみなされているが、緑内障の全症例の1/6ではIOPの上昇が発生しない。この障害は、現在では血管灌流の低下および神経毒性因子の増加の障害であると認められている。最近の研究により、網膜神経節細胞の死滅の原因として、眼におけるグルタミン酸、一酸化窒素および過酸化硝酸塩のレベルの上昇が関連づけられている。神経保護剤が、将来の緑内障の治療となる可能性がある。たとえば、一酸化窒素合成酵素阻害剤は、一酸化窒素およびスーパーオキシドからの過酸化亜硝酸の形成を遮断する。最近の研究では、一酸化窒素合成酵素阻害剤であるアミノグアニジンで治療した動物で、網膜神経節細胞の損失が減少していた。眼中の一酸化窒素が、多くの組織における細胞毒性および中枢神経系における神経毒性を引き起こしていたと結論づけられた。
糖尿病性網膜症は、根底にある血管が、主に微小動脈瘤および網膜内出血からなる微小血管異常を発生した場合に生じる。酸化的代謝物が糖尿病性網膜症の病因に直接関与しており、フリーラジカルが増殖活性の増加をもたらす成長因子の産生を増強する。また、血管内皮細胞によって産生される一酸化窒素も平滑筋細胞の弛緩を引き起こす場合があり、血管のセグメントの血管拡張がもたらされる。虚血および網膜低酸素症は、動脈基底膜の肥厚、内皮増殖および周皮細胞の損失の後に起こる。不十分な酸素化により、毛細血管の閉塞または非灌流、細動脈−細静脈のシャント、血流緩慢およびRBCが酸素を放出する能力の損失が引き起こされる。網膜組織の脂質の過酸化もフリーラジカル損傷の結果として起こる。
黄斑は、我々の鋭い中心視力を担っており、光感覚細胞(錐状体)からなる一方、根底にある網膜色素上皮(RPE)および脈絡膜が栄養分を与え、老廃物の除去を補助する。RPEは、錐状体に光感受性色素のためのビタミンA基質を与え、錐状体から落ちた外側の先端部を消化する。RPEは高レベルのUV照射に曝され、血管形成を阻害する因子を分泌する。脈絡膜は、栄養素を提供し、老廃物を除去する密な血管網を含む。
AMDでは、落ちた錐状体の先端部がRPEで消化不能となり、細胞が未消化の物質を大量に捕集しすぎて、肥大して死滅する。ドルーゼンと呼ばれる未消化の老廃物の集まりがRPEの下に形成される。光毒性損傷も、RPE細胞中にリポフスチンの蓄積を引き起こす。ブルッフ膜における細胞内リポフスチンおよびドルーゼンの蓄積は、網膜組織への酸素および栄養素の輸送を妨害し、最終的にはRPEおよび光受容体の機能不全がもたらされる。滲出性AMDでは、ブルッフ膜中の欠損を介して脈絡毛細管から血管が成長し、RPEの下部に成長して、それを脈絡膜から剥離させて滲出または出血させ得る。
太陽光が網膜を損傷することを予防する保護因子の1つである黄斑性色素は、ルテイン、他の重要な栄養素の送達ビヒクルとして役割を果たす脂肪性黄色色素およびゼアキサンチンなどの栄養素由来のカロテノイドの蓄積によって形成される。ビタミンCおよびE、β−カロテンおよびルテイン、ならびに亜鉛、セレンおよび銅などの抗酸化剤はすべて、健康な黄斑中に見つかる。栄養分を与えることに加えて、これらの抗酸化剤は黄斑変性症を開始させるフリーラジカル損傷に対して保護する。
本発明の別の態様は、そのような治療を必要としている対象に本明細書中に開示するサーチュインモジュレーターを治療用量で投与することによる、ストレス、化学傷害または放射線によって引き起こされる眼の損傷の予防または治療である。放射線または電磁による眼の損傷には、CRTによって引き起こされるもの、または太陽光もしくはUVへの曝露が含まれる場合がある。
本発明の特定の態様では、本発明は、以下の状態、すなわち白内障、網膜症、網膜色素変性症、眼球神経炎および眼の毛細血管床の血管疾患の1つまたは複数の治療を排除する。本発明は、上記の状態の任意の1つまたは複数(それらの任意の組合せを含む)を排除することを企図する。
本発明の特定の態様では、本発明は、以下の状態、すなわちインスリン耐性、糖尿病、肥満症(代謝症候群を含む)、細胞死および/もしくは機能不全、加齢、血液凝固障害、心血管病、ストレス、癌、炎症、神経変性、ウイルス性疾患ならびに真菌性疾患の1つまたは複数に関連する視力状態の治療を排除する。本発明は、上記の状態の任意の1つまたは複数(それらの任意の組合せを含む)に関連する視力状態を排除することを企図する。
本発明の特定の実施形態では、本発明は、2006年3月30日出願の米国仮出願第60/667,179号に開示されている1つまたは複数の視力状態の治療または予防を排除する。
本発明の別の態様は、治療上有効な量のサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含む薬剤剤形である。一実施形態では、剤形は錠剤、カプセルまたは経口液剤である。別の実施形態では、用量を静脈点滴、非経口送達または経口送達のために適応させ得る。好ましくは、剤形は、液剤、ゲルもしくはクリームまたはインプラント型装置など、眼の投与に適している。
別の実施形態では、サーチュインモジュレーターの治療上有効な量は、体重1kgあたり約0.1mg〜約500mg、体重1kgあたり約1mg〜約400mg、体重1kgあたり約10mg〜約100mg、またはさらには体重1kgあたり約10mg〜約75mgの範囲である。
本発明の別の態様は、
a.本明細書中に開示するサーチュインモジュレーターの任意のものの調製物を製造すること;および
b.視覚機能障害の治療において調製物またはキットを使用することの利点を医療提供者に売り込む
ことを含む、製薬事業を行う方法である。
特定の実施形態では、本発明は、
a.前記調製物を販売するための流通ネットワークを提供すること;および
b.視覚機能障害を治療する調製物またはキットを使用するために、患者または医師に指示書を提供すること
を含む、製薬事業を行う方法を提供する。
特定の実施形態では、本発明はまた、
a.視覚機能障害を治療するためのサーチュインモジュレーターの適切な配合および用量を決定すること;
b.動物における有効性および毒性についてステップ(a)で同定した配合物の治療プロファイリングを行うこと;ならびに
c.ステップ(b)で許容される治療プロフィールを有すると同定した調製物を販売するための流通ネットワークを提供すること
を含む、製薬事業を行う方法を提供する。
さらなる実施形態では、本方法には、医療提供者に調製物を販売するための営業部門を提供する追加のステップが含まれる。
さらに他の実施形態では、本発明は、
a.視覚機能障害の治療において投与するサーチュインモジュレーターの適切な配合および用量を決定すること;ならびに
b.第3者に配合物のさらなる開発および販売の権利を認可すること
を含む、製薬事業を行う方法を提供する。
D.例示的な配合物
別の態様では、本発明は薬剤組成物を提供する。本方法で用いるための組成物は、水、緩衝生理食塩水(たとえばリン酸緩衝生理食塩水)、ポリオール(たとえば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)または適切なそれらの混合物などの、生物学的に許容される媒体と共に投与するために好都合に配合し得る。選択した媒体中の活性成分(または複数の活性成分)の最適濃度は、医薬品化学者に周知の手順に従って経験的に決定することができる。本明細書中で使用する「生物学的に許容される媒体」には、薬剤調製物の所望の投与経路に適切であり得る溶媒、分散媒などが含まれる。任意の慣用の媒体または薬剤が治療する視覚機能障害に不適合である場合以外は、本発明の薬剤調製物におけるその使用が企図される。適切なビヒクルおよび他のタンパク質を含めたその配合物は、たとえば、著書「Remington’s Pharmaceutical Sciences」(Remington’s Pharmaceutical Sciences。Mack Publishing Company、米国ペンシルバニア州Easton、1985年)に記載されている。これらのビヒクルには、注射用の「デポジット配合物」が含まれる。
本発明の例示的な配合物には、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)に溶かしたニコチンアミドリボシド、レスベラトロールと合わせたβ−シクロデキストリン(たとえば、5〜15%(約10%)のβ−シクロデキストリン中に10〜20mMまたは14〜16mMのレスベラトロール)、およびレスベラトロールナノ粒子と合わせたセルロース誘導体(たとえば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC))およびスルホコハク酸ジオクチルナトリウム(DOSS)(たとえば、15〜25%のレスベラトロールナノ粒子、1〜1.5%のHPMC、0.01〜0.10%のDOSS)が含まれる。これらの配合粒には、それぞれ任意選択で追加の活性薬剤、緩衝液(たとえばPBS)、保存料などが含まれることができる。好ましくは、このような配合物は等張である。
また、本発明の薬剤配合物には、獣医用組成物、たとえば、獣医的使用に適した、たとえば家畜またはイヌなどのペットを治療するためのサーチュインモジュレーター薬剤調製物が含まれることもできる。
導入方法は、再チャージ可能または生分解性の装置によって提供してもよい。近年、タンパク質生物薬剤を含めた様々な徐放性高分子装置が、薬物を制御送達するためにin vivoで開発および試験されている。生分解性および非分解性ポリマーをどちらも含めた様々な生体適合性ポリマー(ヒドロゲルを含む)を用いて、薬物を特定の標的部位で持続放出させるためのインプラント装置を形成することができる。
導入方法はさらに、非生分解性の装置によって提供してもよい。具体的には、インプラント型レンズによってサーチュインモジュレーターを投与することができる。サーチュインモジュレーターをレンズにコーティングするか、レンズ全体にわたって分散させるか、または両方を行うことができる。
本発明の調製物は、眼内(たとえば硝子体内)、経口、非経口、局所、または直腸に与え得る。これらはもちろん、それぞれの投与経路に適した形態で与える。たとえば、これらは、錠剤またはカプセル形態で、注射、吸入、洗眼剤、軟膏、坐薬、制御放出パッチなどによる投与;注入または吸入による投与;ローションまたは軟膏による局所投与;および坐薬による直腸投与を行う。経口および局所投与が好ましい。
本明細書中で使用する語句「非経口投与」または「非経口投与した」とは、経腸および局所投与以外の、通常は注射による投与様式を意味し、それだけには限定されないが、静脈内、筋肉内、動脈内、くも膜下腔内、関節内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脊髄内および胸骨内の注射および注入が含まれる。
本明細書中で使用する語句「全身投与」、「全身投与した」、「末梢投与」および「末梢投与した」とは、患者の体系に入り、したがって代謝および他の同様のプロセスに供されるように、化合物、薬物または他の物質を中枢神経系に直接投与する以外で投与することを意味し、例は皮下投与である。
これらの化合物は、経口、スプレーなどによる経鼻、直腸、膣内、非経口、散剤などによる嚢内および局所、眼用を含めた軟膏または滴剤、頬側ならびに舌下を含めた任意の適切な投与経路によって、治療のためにヒトおよび他の動物に投与し得る。
サーチュインモジュレーターは、たとえば滴剤、軟膏、クリーム、ゲル、懸濁液などを用いて、眼または眼瞼に局所投与し得る。薬剤(または複数の薬剤)は、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリジン、中性ポリ(メタ)アクリレートエステル、および他の増粘剤などの賦形剤を用いて配合し得る。薬剤(または複数の薬剤)は、たとえば、結膜もしくはテノン嚢の下への注射、硝子体内注射、または球後注射など、眼内に注射し得る。薬剤(または複数の薬剤)は、ポリマー、マトリックス、マイクロカプセル、または、たとえば、グリコール酸、乳酸、グリコール酸と乳酸との組合せ、リポソーム、シリコン、単独もしくはポリエチレングリコールと組み合わせたポリ酢酸ビニルポリ酸無水物などから配合した他の送達系等の、徐放性薬物送達系を用いて投与し得る。送達装置は、長期間の薬物送達のために、眼内に植え込む、たとえば、結膜の下に植え込む、眼壁内に植え込む、または強膜に縫合することができる。
眼用組成物には、慣用の薬学的に許容される賦形剤および当業者に知られている添加剤、たとえば以下に記載の種類のもの、特に担体、安定化剤、可溶化剤、等張性増強剤、緩衝物質、保存料、シックナー、錯化剤ならびに他の賦形剤が用いられる。そのような添加剤および賦形剤の例は、米国特許第5,891,913号、第5,134,124号および第4,906,613号に見つけることができる。
一実施形態では、本発明の配合物を、たとえば活性薬剤を対応する賦形剤および/または添加剤と混合して対応する眼用組成物を形成することによって、調製する。活性薬剤は、好ましくは点眼薬の形態で投与し、活性薬剤を慣用の方法で、たとえば担体中に溶かす。溶液を、適切な場合は所望のpHに調節および/または緩衝し、適切な場合は、安定化剤、可溶化剤または等張性増強剤を加える。適切な場合は、保存料および/または他の賦形剤を本発明の眼用配合物に加える。
本発明の一実施形態に従って用いる担体は、典型的には局所投与または通常投与に適しており、たとえば、水、リン酸緩衝生理食塩水などの水溶液、水とC1−〜C7−アルカノールなどの水混和性溶媒との混合物、約0.5%〜約5重量%ヒドロキシエチルセルロース、オレイン酸エチル、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、および、たとえば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体などの眼用の他の無毒性の水溶性ポリマーを含めた植物油または鉱物油;ポリアクリル酸の塩またはアクリル酸エチルなどのアクリレートまたはメタクリレート;ポリアクリルアミド;ゼラチン、アルギネート、ペクチン、トラガカント、カラヤゴム、キサンタンゴム、カラゲニン、寒天およびアカシアなどの天然物;酢酸デンプンおよびヒドロキシプロピルデンプンなどのデンプン誘導体;ならびにポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレンオキシド、好ましくは中性カルボポールなどの架橋結合ポリアクリル酸、またはそれらのポリマーの混合物などの他の合成物である。好ましい担体には、たとえば、水、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金属塩、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース誘導体、中性カルボポール、またはそれらの混合物が含まれる。担体の濃度は、たとえば、活性成分の濃度の約1〜約100,000倍の範囲である。
一実施形態で本発明の眼用組成物に用いる可溶化剤には、たとえば、チロキサポール、脂肪酸グリセロールポリ低級アルキレングリコールエステル、脂肪酸ポリ低級アルキレングリコールエステル、ポリエチレングリコール、グリセロールエーテル、ビタミンEおよびビタミンEトコフェロールポリエチレングリコール1000スクシネート(TPGS)などのビタミンE誘導体またはこれらの化合物の混合物が含まれる。可溶化剤の具体例は、ヒマシ油と酸化エチレンとの反応生成物である。ヒマシ油と酸化エチレンとの反応生成物は、眼に非常に良好に耐用される、特に良好な可溶化剤であることが証明されている。用いる濃度は、特に活性成分の濃度に依存する。加える量は、典型的には、活性成分を溶解するために十分な量である。たとえば、可溶化剤の濃度の範囲は、本発明の一実施形態に従った活性成分の濃度の約0.1〜約5000倍である。
本発明の一実施形態によると、低級アルキレンとは、7個以下の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキレンを意味する。例は、メチレン、エチレン、1,3−プロピレン、1,2−プロピレン、1,5−ペンチレン、2,5ヘキシレン、1,7−ヘプチレンなどである。低級アルキレンは、好ましくは、4個以下の炭素原子を有する直鎖状または分枝鎖状のアルキレンなどである。
緩衝物質の例は、酢酸、アスコルビン酸、ホウ酸、炭酸水素/炭酸、クエン酸、グルコン酸、乳酸、リン酸、プロピオン酸、過ホウ酸トリス(トロメタミン)緩衝液などである。トロメタミンおよびホウ酸緩衝液が好ましい緩衝液である。加える緩衝物質の量は、たとえば、生理的に許容されるpHを確実にしてそれを維持するために必要な量である。pH範囲は、典型的には、約5〜約9、好ましくは約6〜約8.2、より好ましくは約6.8〜約8.1の範囲である。
等張性増強剤は、たとえば、たとえばCaCl、KBr、KCi、LiCI、NaI、NaBrもしくはNaClなどのアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属ハロゲン化物等のイオン性化合物、またはホウ酸などである。非イオン性等張性増強剤は、たとえば、尿素、グリセロール、ソルビトール、マンニトール、プロピレングリコール、デキストロースなどである。たとえば、すぐに使用可能な眼用組成物におよそ約50mOsmol〜約1000mOsmol、好ましくは約100mOsmol〜約400mOsmol、より好ましくは約200mOsmol〜約400mOsmol、さらにより好ましくは約280mOsmol〜約350mOsmolの重量モル浸透圧濃度を与えるために、十分な等張性増強剤を加える。
保存料の例は、セトリミド、塩化ベンザルコニウムもしくは塩化ベンゾキソニウムなどの第四級アンモニウム塩、たとえばチメロサール、硝酸フェニル水銀、酢酸フェニル水銀もしくはホウ酸フェニル水銀などのチオサリチル酸のアルキル水銀塩、たとえばメチルパラベンもしくはプロピルパラベンなどのパラベン、たとえばクロロブタノール、ベンジルアルコールもしくはフェニルエタノールなどのアルコール、たとえばクロロヘキシジンもしくはポリヘキサメチレンビグアニドなどのグアニジン誘導体、またはソルビン酸などである。適切な場合は、使用中に細菌および真菌によって引き起こされる二次汚染からの保護を確実にするために、十分な量の保存料を眼用組成物に加える。
また、本発明の眼用配合物には、たとえば、たとえば乳化剤、湿潤剤、または、たとえば200、300、400および600と称されるポリエチレングリコール、もしくは1000、1500、4000、6000および10,000と称されるCarbowaxなどの充填剤などの無毒性の賦形剤等を含めることができる。所望する場合に使用し得る他の賦形剤を以下に示すが、これらは、可能な賦形剤の範囲をいかなる様式でも制限することを意図しない。これには、EDTA二ナトリウムもしくはEDTAなどの錯化剤;アスコルビン酸、アセチルシステイン、システイン、亜硫酸水素ナトリウム、ブチル−ヒドロキシアニソール、ブチル−ヒドロキシトルエンもしくは酢酸α−トコフェロールなどの抗酸化剤;シクロデキストリン、チオ尿素、チオソルビトール、スルホコハク酸ジオクチルナトリウムもしくはモノチオグリセロールなどの安定化剤、ビタミンEトコフェロールポリエチレングリコール1000スクシネート(TPGS)などのビタミンEおよびビタミンE誘導体;またはたとえばラウリン酸ソルビトールエステル、オレイン酸トリエタノールアミンもしくはパルミチン酸エステルなどの他の賦形剤等が含まれる。好ましい賦形剤は、EDTA二ナトリウムなどの錯化剤およびシクロデキストリンなどの安定化剤等である。他の好ましい賦形剤には、塩化ベンザルコニウムなどの浸透増強剤、PEGラウリルエーテルなどのブリジポリマー、およびドデシルマルトシドも含まれる。加える賦形剤の量および種類は具体的な要件に従い、一般に約0.0001重量%〜約90重量%の範囲である。
上述のように、一実施形態によると、本発明の単純な配合物には、活性薬剤を溶解、懸濁または乳化させた、眼への投与に適した滅菌水であり得る水性溶媒が含まれる。しかし、本発明の好ましい配合物には、当分野で人工涙配合物と呼ばれる配合物に溶かした活性薬剤が含まれる。そのような人工涙配合物は、すべて本明細書中に参考として組み込まれていることを意図する、米国特許第5,895,654号;第5,627,611号;および第5,591,426号、ならびにこれらの特許中で引用かつ参照されている特許および出版物に、開示および記述されている。
一実施形態では、本発明の人工涙配合物は良好な湿潤性および拡散を促進する。さらに、人工涙配合物は、好ましくは眼において良好な保持率および安定性を有し、使用者に顕著な不快感を引き起こさない。本発明の例示的な人工涙組成物には、以下が含まれる:
(1)ポリビニルピロリドン、好ましくは前記溶液の約0.1〜5重量%の量;
(2)塩化ベンザルコニウム、好ましくは約0.01%〜約0.10重量%の量;
(3)ヒドロキシプロピルメチルセルロース、好ましくは前記溶液の約0.2%〜約1.5重量%の量;
(4)グリセリン、好ましくは前記溶液の約0.2%〜約1.0重量%の量であり、組成物は等張特性を有する水溶液である。
当業者には、本発明と関連して利用することができる広範な様々な配合物および人工涙配合物を認識されるであろう。
さらなる眼用配合物は、その内容が本明細書中に参考として組み込まれている、米国公報第2005/0080056号、第2005/0059744号、第2005/0031697および第2005/004074号ならびに米国特許第6,583,124号に記載されている。所望する場合は、液体眼用配合物は涙液、眼房水もしくは硝子体液に類似の特性を有するか、またはそのような流体に適合性がある。
本発明の配合物は、一般に当業者に知られている様式で投与することができる。一実施形態では、点眼剤を用いて配合物を投与する。点眼剤は、任意の適切な方法で構成することができる。
米国特許第5,514,118号に記載の種類の計測用量の点眼剤または米国特許第5,584,823号に記載の種類の照明点眼装置を用いることが望ましい場合がある。米国特許第5,059,188号;第4,834,727号;第4,629,456号;および第4,515,295号に記載の種類の様々な他の点眼剤の範囲も利用することができる。ここで引用されている、点眼剤を開示している特許は本明細書中に参考として組み込まれており、これらの特許中に引用かつ記述されている様々な特許および出版物もそうである。
硝子体内への注射に使用可能な組成物は、生理的に耐用可能な担体を、それに活性成分として溶かしたまたは分散させた本明細書中に記載の関連する薬剤と共に含む。本明細書中で硝子体に関して用いる用語「薬学的に許容される」とは、望ましくない生理的効果を生じさせずに哺乳動物の硝子体内に投与することができる物質を表す、組成物、担体、希釈剤および試薬をいう。注射用の薬理学的組成物の調製物は、典型的には、それに溶かしたまたは分散させた活性成分を含む。調製物を乳化することもできる。活性成分は、薬学的に許容され、活性成分に適合性がある賦形剤と共に、本明細書中に記載の治療方法での使用に適した量で、混合することができる。適切な賦形剤は、たとえば、水、生理食塩水、ソルビトール、グリセロールなどおよびそれらの組合せである。さらに、所望する場合は、組成物は、活性成分の有効性を増強させる湿潤剤または乳化剤、pH緩衝剤などの補助物質を少量で含むこともできる。組成物は、ヒアルロン酸などの増粘剤を含むこともできる。本発明の治療組成物には、その成分の薬学的に許容される塩が含まれることができる。薬学的に許容される塩には、たとえば塩酸もしくはリン酸などの無機酸、または酢酸、酒石酸、マンデル酸などの有機酸等を用いて形成される酸付加塩が含まれる。遊離カルボキシル基を用いて形成される塩は、たとえば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、カルシウムまたは水酸化第二鉄などの無機塩基、およびイソプロピルアミン、トリメチルアミン、2−エチルアミノエタノール、ヒスチジン、プロカインなどの有機塩基等に由来するものであることができる。HCl塩が特に好ましい。
施用形態に応じて、活性化合物は即時または持続放出の様式で遊離される。注射頻度を減らすことが望ましい場合は、持続放出の眼用配合物が好ましい。
持続放出の動態学を達成するための1つの可能性は、活性化合物をナノ粒子内に包埋またはカプセル封入することである。ナノ粒子は、散剤、賦形剤を加えた散剤混合物または懸濁液として投与することができる。ナノ粒子のコロイド状懸濁液が、小さな直径のカニューレを通して容易に投与することができるので好ましい。
ナノ粒子とは、直径が約5nm〜約1000nmまでの粒子である。本明細書中で以降使用する用語「ナノ粒子」とは、活性化合物を分散させる高分子マトリックスによって形成される粒子をいい、これは「ナノスフェア」としても知られ、また、高分子膜に囲まれた活性化合物を含むコアから構成されるナノ粒子のこともいい、これは「ナノカプセル」としても知られる。目の硝子体内への投与には、ナノ粒子は、好ましくは約50nm〜約500nm、特に約100nm〜約200nmの直径を有する。
ナノ粒子は、分散させた単量体のin situ重合によって、または事前に形成したポリマーを用いることによって調製することができる。in situで調製したポリマーは多くの場合、非生分解性および/または中毒学的に深刻な副産物を含むため、事前に形成したポリマーからのナノ粒子が好ましい。事前に形成したポリマーからのナノ粒子は、様々な技術、たとえば、エマルジョン蒸発、溶媒置換、塩析および乳化拡散によって調製することができる。
エマルジョン蒸発は、事前に形成したポリマーからナノ粒子を調製するための標準的な技術である。この技術によると、ポリマーおよび活性化合物を水非混和性有機溶媒に溶かし、これは水溶液に乳化される。その後、粗乳剤を超音波装置などの高エネルギー源に曝すか、または高圧ホモジナイザーもしくは微小流動化装置を通して、粒子径を小さくする。次いで、熱および/または真空によって有機溶媒を除去すると、直径が約100nm〜約300nmのナノ粒子の形成がもたらされる。塩化メチレンおよびクロロホルムは、水に不溶性であり、良好な可溶化特性を有しており、容易に乳化し、揮発性が高いので、通常はそれらを有機溶媒として用いる。しかし、これらの溶媒はその生理的許容性の観点から批判がある。さらに、粒子径低下に必要な高い剪断力により、ポリマーおよび/または活性化合物の損傷がもたらされる可能性がある。
溶媒置換方法は、欧州特許EP0274961A1号に記載されている。この方法では、すべての割合で水に混和性の有機溶媒に活性化合物およびポリマーを溶かす。この溶液を、穏やかな攪拌の下で安定化剤を含む水溶液に導入した結果、ナノ粒子が自発的に生じる。適切な有機溶媒および安定化剤の例はアセトンまたはエタノールである。有利に、塩素化した溶媒および剪断応力を回避することができる。ナノ粒子形成の機構は、溶媒置換中に生じる界面乱流によって説明されている(Fessiら、Int. J. Pharm.、55:R1〜R1、1989年)。最近では、溶媒置換技術が国際公開公報WO97/03657A1号に開示されており、ここでは、攪拌せずに活性化合物を含む有機溶媒およびポリマーを水溶液に導入する。
塩析技術は、第1に国際公開公報WO88/08011A1号である。この技術では、アセトンなどの水混和性有機溶媒中の水不溶性ポリマーおよび活性化合物の溶液を、コロイド状安定化剤および塩析剤を含む濃縮水性粘稠溶液またはゲルと混合する。生じる水中油乳剤に、水相中への拡散および有機溶媒の水相中への迅速な拡散の導入に十分な量の水を加え、これにより界面乱流およびナノ粒子の形成がもたらされる。次いで、水で繰り返し洗浄することによって、ナノ粒子の懸濁液に残る有機溶媒および塩析剤を排除する。あるいは、クロスフロー濾過によって溶媒および塩析剤を排除することができる。
乳化拡散方法では、ポリマーを水飽和の部分的に水溶性の有機溶媒に溶かす。この溶液と安定化剤を含む水溶液とを混合すると、水中油乳剤が生じる。この乳剤に水を加えると、溶媒の水性外部相への拡散が引き起こされ、同時にナノ粒子の形成が起こる。粒子の形成中、それぞれの乳剤の液滴が数個のナノ粒子をもたらす。この現象は界面乱流によって引き起こされる対流効果によって完全に説明することができないので、粗乳剤の液滴からの有機溶媒の拡散により、活性化合物の分子およびポリマー相が水相に運ばれ、その結果、過飽和した局所領域が生じ、ここからポリマーがナノ粒子の形態で凝集することが提案されている(Quintanar−Guerreroら、Colloid. Polym. Sci.、275:640〜647頁、1997年)。有利には、炭酸プロピレンまたは酢酸エチルなどの薬学的に許容される溶媒を有機溶媒として用いる。
上述の方法では、様々な種類のポリマーを用いてナノ粒子を形成することができる。本発明の方法で使用するために、生体適合性ポリマーから作製したナノ粒子が好ましい。用語「生体適合性」とは、生物学的環境内に導入した後、その生物学的環境に深刻な影響を与えない物質をいう。生体適合性ポリマーからは、生分解性でもあるポリマーが特に好ましい。用語「生分解性」とは、生物学的環境内に導入した後、酵素的または化学的により小さな分子へと分解され、続いて排除されることができる物質をいう。例は、ポリ(乳酸)(PLA)、ポリ(グリコール酸)(PGA)、ポリカプロラクトン(PCL)、乳酸およびグリコール酸のコポリマー(PLGA)、乳酸およびカプロラクトンのコポリマー、ポリεカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸およびポリ(オルト)エステルなどの、ヒドロキシカルボン酸からのポリエステル、ポリウレタン、ポリ酸無水物、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、アルギネートおよびデキストランやセルロースを含めた他の多糖類などの天然ポリマー、コラーゲンならびにアルブミンである。
ナノ粒子を調製するさらなる方法には、治療剤または診断剤を液体分散媒に分散させるステップと、治療剤または診断剤の粒子径を約400nm未満の有効平均粒子径まで低下させるために、粉砕媒体の存在下で機械的手段を適用するステップとが含まれる。粒子の大きさは表面改質剤の存在下で小さくすることができる。あるいは、アトリション後に粒子を表面改質剤と接触させることができる。
篩分析によって決定される、選択したサーチュインモジュレーターの粒子径が約10mm未満であることが好ましいが、必須ではない。粗い粒子径が約100mmを超えている場合は、エアジェットまたは断片化ミルなどの慣用のミル方法を用いて粒子の大きさを100mm未満まで低下させることが好ましい。
その後、サーチュインモジュレーターを、それが本質的に不溶性である液体媒体に加えて、プレミックスを形成することができる。液体媒体中の治療剤または診断剤の濃度は約0.1〜60%で変動することができ、好ましくは5〜30%(w/w)である。表面改質剤がプレミックス中に存在することが好ましいが、必須ではない。表面改質剤の濃度は、サーチュインモジュレーターおよび表面改質剤の合わせた全重量に基づいて約0.1〜約90重量%で変動することができ、好ましくは1〜75重量%、より好ましくは20〜60重量%である。プレミックス懸濁液の見かけの粘度は、好ましくは約1000センチポアズ未満である。
プレミックスは、分散液中の平均粒子径を1000nm未満まで低下させるために機械的手段に供することによって、直接用いることができる。アトリションにボールミルを用いる場合は、プレミックスを直接用いることが好ましい。あるいは、治療剤または診断剤および任意選択で表面改質剤を、適切な攪拌機、たとえばローラーミルまたはコールズ(Cowles)型ミキサーを用いて、裸眼で大きな凝集塊が見えなくなる均一な分散が観察されるまで、液体媒体中に分散させることができる。アトリションに再循環メディアミルを用いる場合は、プレミックスをそのようなミル前の分散ステップに供することが好ましい。あるいは、治療剤または診断剤および任意選択で表面改質剤を、適切な攪拌機、たとえばローラーミルまたはコールズ型ミキサーを用いて、裸眼で大きな凝集塊が見えなくなる均一な分散が観察されるまで液体媒体に分散させることができる。アトリションに再循環メディアミルを用いる場合は、プレミックスをそのようなミル前の分散ステップに供することが好ましい。
サーチュインモジュレーターの粒子径を小さくするために適用する機械的手段は、好都合にディスパージョンミルの形態をとることができる。適切なディスパージョンミルには、ボールミル、アトリターミル、振動ミル、ならびにサンドミルおよびビーズミルなどのメディアミルが含まれる。意図する結果、粒子径の所望する低下をもたらすために必要なミル時間が比較的短いことにより、メディアミルが好ましい。メディアミルには、プレミックスの見かけの粘度は、好ましくは約100〜約1000センチポアズである。ボールミルには、プレミックスの見かけの粘度は、好ましくは約1〜約100センチポアズである。このような範囲により、効率的な粒子断片化および媒体侵食の間の最適なバランスが得られる傾向がある。
アトリション時間は幅広く変動する可能性があり、主に具体的な機械的手段および選択した加工条件に依存する。ボールミルでは、5日間以上の加工時間が必要であり得る。一方、高剪断メディアミルを用いて。1日未満の加工時間(1分から数時間の滞留時間)で所望の結果が得られた。
粒子は、サーチュインモジュレーターが顕著に分解されない温度で大きさを小さくしなければならない。通常は、約30〜40℃未満の加工温度が好ましい。所望する場合は、慣用の冷却装置を用いて加工装置を冷却することができる。この方法は、周囲温度およびミルプロセスに安全かつ有効な加工圧の条件下で好都合に実施する。たとえば、ボールミル、アトリターミルおよび振動ミルでは、周囲圧の加工圧が典型的である。たとえばミルチャンバを氷水で覆うまたは氷水に浸けることによる、温度の制御も企図される。約1psi(0.07kg/cm)〜約50psi(3.5kg/cm)の加工圧が企図される。約10psi(0.7kg/cm)〜約20psi1.4kg/cm)の加工圧。
表面改質剤は、プレミックス中に存在しない場合は、上記プレミックスで記載した量をアトリション後に分散液に加えなければならない。その後、分散液を、たとえば激しく振盪することによって混合することができる。任意選択で、分散液を、たとえば超音波供給装置を用いて超音波処理ステップに供することができる。たとえば、分散液を、20〜80kHzの周波数を有する超音波エネルギーに約1〜120秒間供することができる。
アトリションの完了後、濾過、メッシュスクリーンを通して篩をかけるなどによって慣用の分離技術を用いて、ミルを行った粒子状生成物(乾燥または液体の分散形態)から、粉砕媒体を分離する。
特定の方法では、約75ミクロン未満の平均粒子径を有する粉砕媒体の存在下で薬剤を粉砕することによって、サーチュインモジュレーターをミクロン以下の粒子の形態で調製する。
ナノ粒子分散を形成する別の方法は、微小沈殿による方法である。これは、サーチュインモジュレーターの安定した分散液を、毒性がある溶媒または溶解した重金属不純物をまったく含まない、表面を改質し、かつコロイドの安定性を増強する界面活性剤の存在下で、以下の手順のステップによって調製する方法である:
1.攪拌しながら治療剤または診断剤を塩基性水溶液に溶かすステップと、
2.攪拌しながら上記配合物#1を界面活性剤(または表面改質剤)の溶液に加えて透明な溶液を形成するステップと、
3.攪拌しながら適切な酸溶液を用いて上記配合物#2を中和するステップ。
この手順に次いで以下のステップを行うことができる:
4.透析またはダイアフィルトレーションによって形成された塩を除去するステップと
5.慣用手段によって分散液を濃縮するステップ。
この微小沈殿プロセスにより、室温または冷蔵条件下で維持した際に粒子径が安定している、Z−平均粒子直径が400nm未満(光子相関分光法によって測定)であるサーチュイン活性化剤の分散液が生じる。また、このような分散液は、標準の血液プール製薬で用いるオートクレーブ除染条件で粒子径の増加の制限を実証する。
一実施形態では、上記手順に次いで、形成された塩をダイアフィルトレーションまたは透析によって除去することを含むステップ4を行う。これは、透析の場合は標準の透析装置によって、および当分野で知られている標準のダイアフィルトレーション装置を用いたダイアフィルトレーションによって行う。好ましくは、最終ステップは、薬剤分散液の所望の濃度まで濃縮するステップである。これは、ダイアフィルトレーションまたは当分野で知られている標準の装置を用いた蒸発のどちらかによって行う。
微小沈殿プロセスの別の実施形態では、結晶成長調節剤を用いる。結晶成長調節剤とは、共沈殿プロセスにおいて製薬の微小沈殿した結晶の結晶構造中に取り込まれ、それにより、いわゆるオストワルド熟成プロセスによって微小結晶沈殿物の成長または拡大を妨げる化合物と定義する。結晶成長調節剤(またはCGM)は、製薬と化学構造が少なくとも75%同一である化学薬品である。「同一」とは、構造が、それぞれの原子およびそれらの連結に関して同一であることを意味する。構造的同一性とは、分子量に基づいて化学構造の75%が治療剤または診断剤と同一であると特徴づけられる。構造の残りの25%は、存在しないか、CGM中の別の化学構造によって置き換えられていてよい。結晶成長調節剤は、ステップ#1で治療剤または診断剤と共に溶かす。
適切な表面改質剤は、好ましくは、既知の有機および無機薬剤賦形剤から選択することができる。そのような賦形剤には、様々なポリマー、低分子量オリゴマー、天然物および界面活性剤が含まれる。好ましい表面改質剤には、非イオン性およびイオン性の界面活性剤が含まれる。表面改質剤の代表的な例には、ゼラチン、カゼイン、レシチン(ホスファチド)、アカシアゴム、コレステロール、トラガカント、ステアリン酸、塩化ベンザルコニウム、ステアリン酸カルシウム、モノステアリン酸グリセロール、セトステアリルアルコール、セトマクロゴール乳化ワックス、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、たとえば、セトマクロゴール1000などのマクロゴールエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、たとえば、市販のTween(商標)、ポリエチレングリコール、ステアリン酸ポリオキシエチレン、コロイド状二酸化ケイ素、ホスフェート、ドデシル硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、非晶質セルロース、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、トリエタノールアミン、ポリビニルアルコール、およびポリビニルピロリドン(PVP)が含まれる。これらの表面改質剤のほとんどは既知の薬剤賦形剤であり、the American Pharmaceutical AssociationおよびThe Pharmaceutical Society of Great Britainから共出版の「Handbook of Pharmaceutical Excipients」、the Pharmaceutical Press、1986年に詳述されている。
具体的な表面改質剤には、ポリビニルピロリドン、チロキサポール、酸化エチレンと酸化プロピレンとのブロックコポリマーであるPluronic(商標)F68およびF108などのポロキサマー、BASFから入手可能なエチレンジアミンに酸化プロピレンおよび酸化エチレンを逐次的に付加することで誘導する4官能性ブロックコポリマーであるTetronic(商標)908(Poloxamine(商標)908としても知られる)などのポリキサミン、デキストラン、レシチン、American Cyanimidから入手可能なナトリウムスルホコハク酸のジオクチルエステルであるAerosol OT(商標)などのナトリウムスルホコハク酸のジアルキルエステル、DuPontから入手可能なラウリル硫酸ナトリウムであるDuponol(商標)P、Rohn and Haasから入手可能なアルキルアリールポリエーテルスルホネートであるTriton(商標)X−200、ICI Specialty Chemicalsから入手可能なポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであるTween(商標)20およびTween(商標)80;Union Carbideから入手可能なポリエチレングリコールであるCarbowax(商標)3550および934;Croda Inc.から入手可能なショ糖ステアリン酸とショ糖ジステアリン酸との混合物であるCrodesta(商標)F−110、Croda,Inc.から入手可能なCrodesta(商標)SL−40、ならびにC1837CH(CON(CH)CH(CHOH)(CHOH)であるSA9OHCOが含まれる。特に有用であると判明している表面改質剤には、Tetronic(商標)908、Tween(商標)、Pluronic(商標)F−68およびポリビニルピロリドンが含まれる。他の有用な表面改質剤には、デカノイル−N−メチルグルカミド;n−デシル−β−D−グルコピラノシド;n−デシル−β−D−マルトピラノシド;n−ドデシル−β−D−グルコピラノシド;n−ドデシル−β−D−マルトシド;ヘプタノイル−N−メチルグルカミド;n−ヘプチル−β−D−グルコピラノシド;n−ヘプチル−β−D−チオグルコシド;n−ヘキシル−β−D−グルコピラノシド;ノナノイル−N−メチルグルカミド;n−ノイル−β−D−グルコピラノシド;オクタノイル−N−メチルグルカミド;n−オクチル−β−D−グルコピラノシド;オクチルβ−D−チオグルコピラノシド;などが含まれる。
別の有用な表面改質剤は、チロキサポールである(アルキルアリールポリエーテルアルコール型の非イオン性液体ポリマー;superinoneまたはtritonとしても知られる)。別の表面改質剤は、Olin Chemicals、コネチカット州Stamfordの、Olin−1OG(商標)としても知られるp−イソノニルフェノキシポリ(グリシドール)またはlOG(商標)として市販されている界面活性剤10−Gである。
2つ以上の表面改質剤を組み合わせて使用することができる。
補助表面改質剤を用いて、滅菌中の粒子凝集に対する耐性を与えることができ、ジオクチルスルホスクシネート(DOSS)、ポリエチレングリコール、グリセロール、ドデシル硫酸ナトリウム、臭化ドデシルトリメチルアンモニウムおよびジミリストイルホスファチジルグリセロールなどの帯電したリン脂質が含まれる。2つ以上の補助表面改質剤を組み合わせて使用することができる。
ナノ粒子調製のさらなる説明は、たとえば、その内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第6,264,922号に見つけることができる。
リポソームは、容易に注射可能なさらなる薬物送達系である。したがって、発明の方法では、活性化合物をリポソーム送達系の形態で眼の硝子体内に投与することもできる。リポソームは当業者に周知である。リポソームは、コレステロール、ホスファチジルコリンのステアリルアミンなどの様々なリン脂質から形成することができる。発明の方法で使用可能なリポソームには、それだけには限定されないが、小さな単層ベシクル、大きな単層ベシクルおよび多重膜ベシクルを含めたリポソームの全種類が包含される。
リポソームは、様々な治療目的、具体的には治療剤を標的細胞まで運ぶために用いる。有利には、リポソーム−薬物の配合物は、たとえば制御された薬物放出を含めた改善された薬物送達特性の潜在性を提供する。リポソームが標的の領域、細胞または部位に達するためには、多くの場合、循環時間の延長が必要である。特に、標的の領域、細胞または部位が投与部位の近くに位置しない場合にこれが必要である。たとえば、リポソームを全身投与する場合は、リポソームの血液循環寿命を延長するために、リポソームを親水性の薬剤、たとえばポリエチレングリコール(PEG)などの親水性ポリマー鎖のコーティングで被覆することが望ましい。このような表面を改変したリポソームは、一般的に「長期循環」または「立体安定化」リポソームと呼ばれる。
リポソームの表面改変の1つは、典型的には、分子量が約1000ダルトン(Da)〜約5000Daであり、リポソームを構成する脂質の約5モルパーセント(%)までのPEG鎖の付着である(たとえば、「Stealth Liposomes、CRC Press、Lasic, D.およびMartin, F.編、フロリダ州Boca Raton、1995年およびそれ中に引用される参考文献参照)。このようなリポソームが示す薬物動態学は、単核食細胞系(MPS)を介した肝臓および脾臓によるリポソームの取り込みの用量依存性の減少、ならびに、迅速に血液から除去されて肝臓および脾臓中に蓄積される傾向にある表面を改変していないリポソームと比較した、血液循環時間の有意な延長によって特徴づけられている。
PEG部分の分子量は、たとえば、750〜20,000ダルトン、たとえば1000〜10,000ダルトン、具体的には2000〜5000ダルトンであることができる。一実施形態では、複合体は、複数種のPEG部分(たとえば、PEG分子量5KおよびPEG分子量2K)を含み得る。PEG部分は、PEGを脂質または標的因子とコンジュゲートすることを容易にするために、たとえば、メトキシ、N−ヒドロキシルスクシンイミド(NHS)、カルボジイミドなどの適切な官能基をさらに含み得る。Harasymら、Advanced Drug Delivery Reviews、32:99〜118頁、1998年の表2は、適切な官能基の例を提供している。官能化されたPEG部分は、たとえば、Shearwater Polymer Inc.(アラバマ州Huntsville)およびAvanti Polar Lipid Inc.(アラバマ州Alabaster)から購入することができる。例示的な実施形態では、PEG部分はN−[メトキシ(ポリエチレングリコール)−5K](PEG5K)である。Feldmanら、1997年、Gene Therapy、4(3):189〜198頁;Lemieuxら、2000年、Gene Therapy、7(11):986〜91頁;Moghimiら、2000年、Trends In Biotechnology、18:412〜420頁;Torchilin、1998年、Journal of Microencapsulation、15(1):1〜19頁;およびClaessonら、1996年、Colloids & Surfaces A−Physicochemical & Engineering Aspects、112(2):−3、131〜139頁に記載のように、たとえばポロキサマーおよびポロキサミンを含めたPEG部分他の種類の親水性ポリマーで置き換えてもよい。
PEG部分を適切な脂質とコンジュゲートさせて「ペグ化脂質」を形成し得る。好ましくは、PEG部分を脂質に共有結合させる。適切な脂質には、ジオレオイルホスファチジル−エタノールアミン(DOPE)、コレステロール、およびセラミドが含まれる。PEGとコンジュゲートさせるために利用し得る極性末端を含む脂質(たとえば、DOPE、DPPEおよびDSPEを含めたホスファチジルエタノールアミンなど)が、ペグ化脂質の合成を容易にするために好ましい。適切な官能化された脂質の非限定的な例には、Harasymら、Advanced Drug Delivery Reviews、32:99〜118頁、1998年を参照されたい。特定の実施形態では、脂質は1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスファチジルエタノールアミン(DSPE)またはジミリストイルホスファチジルエタノールアミン(DMPE)である。特定の実施形態では、ペグ化脂質は1,2−ジステアロイル−sn−グリセロ−3−ホスファチジルエタノールアミン−N−[メトキシ(ポリエチレングリコール)−5K](DSPE−PEG5K)またはジミリストイルホスファチジルエタノールアミン−N−[メトキシ(ポリエチレングリコール)−5K](DSPE−PEG5K)を含む。
PEG部分は、当分野で知られている方法によって脂質とコンジュゲートさせることができる。たとえば、Woodle、1998年、Adv. Drug Delivery Reviews、32:139〜152頁およびそれ中に引用される参考文献;Haselgruberら、1995年、Bioconjug Chem、6:242〜248頁;Shahinianら、1995年、Biochim Biophys Acta、1239:157〜167頁;Zalipskyら、1994年、FEBS Lett.、353:71〜74頁;Zalipskyら、1997年、Bioconjug Chem.、8(2):111〜118頁;Zalipskyら、1995年、Bioconjug Chem.、6:705〜708頁;Hansenら、1995年、Biochim Biophys Acta.、1239(2):133〜44頁;Allenら、1995年、Biochim Biophys Acta、1237(2):99〜108頁;Zalipsky、1995年、Bioconjug Chem、6(2):150〜65頁;Zalipsky、1993年、Bioconjug Chem、4(4):296〜9頁;およびZalipsky、1995年、「Stealth Liposomes.」(Lasic, D.ら編)CRC Press、フロリダ州Boca Raton、93〜102頁を参照されたい。また、ペグ化脂質は、たとえばShearwater Polymer Inc.(アラバマ州Huntsville)から市販されている。
たとえば、ペプチド、疎水性アンカーもしくはポリマー、炭水化物、金属または他のイオンなどの脂質以外の化合物を、化合物がPEGを脂質複合体に固定し、脂質複合体の表面上に提示されることを可能にする限り、PEGとのコンジュゲートに用いることができることを理解されたい。
理論に束縛されることを望まないが、PEGによって提供される電荷遮蔽効果により複合体の循環半減期が増強され得る。また、遮蔽により、たとえばin vitroまたはin vivoで存在するヌクレアーゼまたは他の種(たとえばヒアルロン酸、ポリ(Asp))による核酸の分解の耐性が増加(感度が低下)し得、かつ/あるいは複合体粒子径の増加または複合体粒子の凝集をもたらし得る個々の複合体粒子間の相互作用またはin vitroもしくはin vivoで存在する他の種との相互作用が低下または防止され得る。したがって、好ましい実施形態では、複合体は中性表面を含む。別の好ましい実施形態では、複合体は電荷遮蔽されている。
特定の実施形態では、複合体は、複合体の循環半減期を増加させるために遮蔽されているか、または核酸の分解、たとえばヌクレアーゼによる分解に対する耐性を増加させるために遮蔽されている。
本明細書中で使用する用語「遮蔽」および「遮蔽された」などのその同語源の用語とは、「遮蔽部分」が、本明細書中に記載の複合体と血清補体またはin vitroもしくはin vivoで血清中に存在する他の種との非特異的な相互作用を低下させる能力をいう。遮蔽部分は、たとえば、非特異的な立体的相互作用または非特異的な電子的相互作用を含めた1つまたは複数の機構によって、複合体とこれらの種との相互作用または結合を低下させ得る。そのような相互作用の例には、非特異的な静電気的相互作用、電荷相互作用、ファンデルワールス相互作用、立体的妨害などが含まれる。ある部分が遮蔽部分として作用するには、それが血清補体または他の種との相互作用、会合、または結合を低下させ得る機構もしくは複数の機構を同定する必要はない。ある部分が遮蔽部分として作用することができるかどうかは、複合体が血清種と結合するかどうか、またはその程度を決定することによって、決定することができる。
遮蔽部分として作用する他の部分は、血清補体の結合または補体経路のC3AもしくはC5タンパク質などの血清補体経路をブロッキングするその能力によって同定することができる。ある部分が、血清補体または血清補体経路の構成成分の少なくとも1つによって認識されない(たとえば結合しない)場合は、その部分は遮蔽部分として作用する可能性が高い。特定の例では、ある部分がC3AもしくはC5タンパク質の少なくとも1つと結合または相互作用しない場合は、その部分は血清補体によって結合されないまたはそれと相互作用しない可能性が高い。
本明細書中に記載の複合体の表面上の血清補体または他の血清種と結合、会合または相互作用しない部分を取り込ませることで、複合体の遮蔽がもたらされる。言い換えれば、血清の構成成分によって認識されるまたはそれと相互作用する、複合体の構成成分(たとえば脂質)は、代わりに血清構成成分(たとえば、血清タンパク質、たとえばアルブミン、血清補体、ホルモン、ビタミン、補因子など)から遮蔽され、したがって血清構成成分に近づくことができず、それにより、血清補体を含めたこれらの構成成分と結合、会合、または相互作用しない。したがって、複合体は「遮蔽されている」と記載することができる。遮蔽をもたらすことができる部分を「遮蔽部分」と呼ぶことができる。
上述の遮蔽は、本明細書中に記載のように補体オプソニン化のレベルによっても測定することができる。特定の実施形態では、遮蔽部分は補体オプソニン化を約30%、約40%、約50%、約60%、約65%、約70%、約75%、または約80%低下させる。他の実施形態では、遮蔽部分は補体オプソニン化を少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも55%または少なくとも60%低下させる。
「遮蔽部分」は多機能的であることができることに注意されたい。たとえば、遮蔽部分は、たとえば標的因子としても機能し得る。また、遮蔽部分は、それが複合体を遮蔽する機構(または複数の機構)に関しても多機能的と呼ばれ得る。提唱された機構または理論に限定されることを望まないが、このような多機能的遮蔽部分の例は、PPAAまたはPEAAなどの、pH感受性エンドソーム膜破壊合成ポリマーである。特定のポリ(アルキルアクリル酸)が、外側細胞表面膜を無傷に残したままエンドソーム膜を破壊し(Staytonら、2000年、J.Controll. Release、65:203〜220頁;Murthyら、1999年、J. Controll. Release、61:137〜143頁;国際公開公報WO99/34831号)、したがって細胞の生体利用度および標的因子としての機能が増大することが示されている。しかし、PPAAは血清補体とそれが取り込まれる複合体との結合を低下させ、したがって遮蔽部分として機能する。
当業者には理解されるように、遮蔽部分を取り込ませることによって、複合体が細胞に送達される能力が排除されないことが、重要である。したがって、一部の実施形態では、遮蔽部分を取り込ませた複合体は標的因子をさらに含む。たとえば、複合体は、たとえば脂質またはペグ化脂質とコンジュゲートさせてもよい細胞表面受容体リガンド(たとえば、葉酸、RGDペプチド、LHRHペプチドなど)を含み得、また任意選択でPPAAも取り込み得る。特定の実施形態では、脂質−標的因子コンジュゲートはDSPE−PEG5K−RGDまたはDSPE−PEG5K−葉酸。
複合体の細胞への送達が排除されないように、複合体配合物中に取り込ませる遮蔽部分の量または比を制限することができる。したがって、特定の例では、複合体は、約15%未満、約12%未満、約10%未満、約8%未満、約7%未満、約5%未満、約4%未満、約3%未満、または約2%未満の遮蔽部分を含む。特定の実施形態では、遮蔽部分の量は約10%、約8%、約5%または約2%である。また、複合体は複数の遮蔽部分を含み得る。特定の実施形態では、遮蔽部分の量は少なくとも2%、少なくとも5%または少なくとも8%または少なくとも10%である。
特定の実施形態では、遮蔽部分を複合体の別の構成成分、たとえば脂質またはペグ化脂質とコンジュゲートさせ得る。特定の例では、遮蔽部分を共脂質またはペグ化共脂質とコンジュゲートさせ得る。他の実施形態では、遮蔽部分は複合体の任意の他の構成成分とコンジュゲートしていない。
特定の実施形態では、複合体は、ポリエチレングリコール部分(PEG)を含む化合物を取り込ませることによって、または合成ポリマーを取り込ませることによって遮蔽する。本明細書中に記載の複合体の特定の例では、遮蔽された複合体は、たとえば膜破壊合成ポリマー、pH感受性膜破壊合成ポリマー、pH感受性エンドソーム膜破壊合成ポリマー、またはポリ(アルキルアクリル酸)ポリマーを含めた、1つまたは複数の合成ポリマーを含み得る。膜破壊ポリマーの特定の例には、ポリ(エチルアクリル酸)(PEAA)およびポリ(プロピルアクリル酸)(PPAA)などのポリ(アルキルアクリル酸)ポリマーが含まれる。
複合体の遮蔽により複合体の毒性が低下し得ることも可能である。
ペグ化脂質および/または標的因子−ペグ化脂質コンジュゲートおよび/または標的因子−脂質コンジュゲートは、たとえば、全脂質の約0.01〜約30mol%、より好ましくは全脂質の約1〜約30mol%を含み得る。ペグ化脂質および/または標的因子−ペグ化脂質コンジュゲートおよび/または標的因子−脂質コンジュゲートは、たとえば、約1〜約20mol%、全脂質の約1〜約10mol%、全脂質の約2〜約5mol%、約1mol%、約2mol%、約3mol%、約4mol%、約5mol%、約10mol%、約15mol%または約20mol%を含み得る。複合体は、コンジュゲートした標的因子および標的因子−ペグ化脂質コンジュゲートなしのペグ化脂質を含み得る。また、複合体は標的因子−ペグ化脂質コンジュゲートおよび標的因子−脂質コンジュゲートも含み得る。複合体は、複数の標的因子−ペグ化脂質コンジュゲートまたは標的因子−脂質コンジュゲートを含み得る。複合体中に複数のペグ化脂質が存在する場合は、PEG部分は同一であっても異なっていてもよい。非限定的な一例では、標的因子−ペグ化脂質コンジュゲートは5KDaの分子量のPEGを含んでいてよく、コンジュゲートした標的因子なしのペグ化脂質は750Da〜2KDaの分子量のPEGを含んでいてよい。また、複合体は脂質とコンジュゲートしたペグ化脂質および標的因子も含み得る。一実施形態では、複合体は標的因子−ペグ化脂質コンジュゲートおよび標的因子−脂質コンジュゲートを含む。あるいは、他の実施形態では、複合体は、脂質またはペグ化脂質とコンジュゲートしていない標的因子を含み、ペグ化脂質を含む。
レスベラトロールまたはその誘導体などのサーチュインモジュレーター配合物、特に溶液を生成する別の方法は、シクロデキストリンを用いることによる。シクロデキストリンとは、α−、β−、またはγ−シクロデキストリンを意味する。シクロデキストリンは、本明細書中に参考として組み込まれているPithaら、米国特許第4,727,064号に詳述されている。シクロデキストリンとは、グルコースの環状オリゴマーであり、これらの化合物は、シクロデキストリン分子の親油性を求める空洞内に填まることができる分子の任意の薬物と包接複合体を形成する。
非晶質シクロデキストリンとは、シクロデキストリンの非晶質混合物を意味し、混合物をα−、β−、またはγ−シクロデキストリンから調製する。一般に、非晶質シクロデキストリンは、非選択的付加、所望のシクロデキストリンの特にアルキル化によって調製する。複数の構成成分を含み、したがってシクロデキストリンの結晶化が防止される混合物が得られるように反応を実施する。様々なアルキル化およびヒドロキシアルキル−シクロデキストリンを作製することができ、もちろん、開始するシクロデキストリン種および用いる付加剤に応じて変化する。本発明による組成物に適した非晶質シクロデキストリには、とりわけ、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシエチル、グルコシル、β−シクロデキストリンのマルトシルおよびマルトトリオシル誘導体、カルボキシアミドメチル−β−シクロデキストリン、カルボキシメチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンならびにジエチルアミノ−β−シクロデキストリンがある。置換γ−シクロデキストリンも適切であり得、γ−シクロデキストリンのヒドロキシプロピル、ヒドロキシエチル、グルコシル、マルトシルおよびマルトトリオシル誘導体が含まれる。
本発明による組成物のシクロデキストリンは、α−、β−、またはγ−シクロデキストリンであり得る。α−シクロデキストリンは6個のグルコピラノース単位を含み、β−シクロデキストリンは7個のグルコピラノース単位を含み、γ−シクロデキストリンは8個のグルコピラノース単位を含む。分子は、α−、β−、またはγ−シクロデキストリンでそれぞれ4.7〜5.3オングストローム、6.0〜6.5オングストローム、および7.5〜8.3オングストロームのコア開口部を有する切断された錐状体を形成すると考えられている。本発明による組成物は、α−、β−、またはγ−シクロデキストリンのうち2つ以上の混合物を含み得る。しかし、典型的には、本発明による組成物はα−、β−、またはγ−シクロデキストリンのうち1つのみを含む。
未修飾のα−、β−、またはγ−シクロデキストリンは、未修飾の形態は結晶化する傾向があり、水溶液に比較的溶けにくいので、本発明による組成物においてあまり好ましくない。本発明による組成物により好ましいものは、化学修飾または置換されたα−、β−、およびγ−シクロデキストリンである。シクロデキストリン環のグルコピラノース単位の2、3および6ヒドロキシル基での化学置換により、シクロデキストリン化合物の溶解度の増加が得られる。
本発明による組成物において最も好ましいシクロデキストリンは、非晶質シクロデキストリン化合物である。非晶質シクロデキストリンとは、シクロデキストリンの非晶質混合物を意味し、混合物をα−、β−、またはγ−シクロデキストリンから調製する。一般に、非晶質シクロデキストリンは所望のシクロデキストリン種の非選択的アルキル化によって調製する。この目的に適したアルキル化剤には、それだけには限定されないが、酸化プロピレン、グリシドール、ヨードアセトアミド、クロロ酢酸、および2−ジエチルアミノエチルクロリドが含まれる。複数の構成成分を含み、したがってシクロデキストリンの結晶化が防止される混合物が得られるように反応を実施する。様々なアルキル化シクロデキストリンを作製することができ、もちろん、開始するシクロデキストリン種および用いるアルキル化剤に応じて変化する。本発明による組成物に適した非晶質シクロデキストリンには、とりわけ、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシエチル、グルコシル、β−シクロデキストリンのマルトシルおよびマルトトリオシル誘導体、カルボキシアミドメチル−β−シクロデキストリン、カルボキシメチル−β−シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンならびにジエチルアミノ−β−シクロデキストリンがある。
シクロデキストリンの存在下で溶解したレスベラトロールの一例は、その内容が本明細書中に参考として組み込まれているMarierら、J. Pharmacol. Exp. Therap.、302:369〜373頁、2002年に提供され、ここでは、20%のヒドロキシルプロピル−β−シクロデキストリンを含む0.9%の生理食塩水を用いてレスベラトロールの6mg/mL溶液を調製した。
上述のように、本発明の目的組成物は、好ましくは置換されている非晶質シクロデキストリンおよび1つまたは複数のサーチュインモジュレーターの水性調製物を含む。サーチュインモジュレーターおよびシクロデキストリンの相対量は、それぞれのサーチュインモジュレーターの相対量および化合物に対するシクロデキストリンの効果に応じて変化する。一般に、サーチュインモジュレーター化合物の重量対シクロデキストリン化合物の重量の比は、1:1〜1:100の範囲である。サーチュインモジュレーターから選択される化合物対シクロデキストリンの重量対重量の比が1:5〜1:50の範囲、より好ましくは1:10〜1:20の範囲であることが、サーチュインモジュレーターの循環利用可能性の増加に最も有効であると考えられている。
重要なことに、サーチュインモジュレーターおよびシクロデキストリンを含む水溶液を非経口投与、特に静脈内経路によって投与する場合は、シクロデキストリンは発熱性の汚染物質を実質的に含まない。非晶質シクロデキストリンの形態などの様々な形態のシクロデキストリンを、Sigma−Aldrich,Inc.(米国モンタナ州St.Louis)を含めたいくつかの販売業者から購入し得る。ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンの生成方法は、本明細書中に参考として組み込まれているPithaら、米国特許第4,727,064号に開示されている。
本発明による配合物を生成するためには、発熱物質を実質的に含まない、事前に秤量した量のシクロデキストリン化合物を発熱物質除去した適切な滅菌容器に入れる。容器および密閉装置構成部品の発熱物質除去方法は当業者に周知であり、米国薬局方23(United States Pharmacopeial Convention、米国メリーランド州Rockville)に完全に記載されている。一般に、発熱物質除去は、発熱物質除去する物体を、400℃を超える温度に、すべての有機物質を完全に焼却するために十分な時間曝露することによって達成される。U.S.P.細菌内毒素単位で測定して、配合物は、非晶質シクロデキストリン1グラムあたり10細菌内毒素単位を超える量は含まない。発熱物質を実質的に含まないとは、シクロデキストリンが、U.S.P.方法を用いて1グラムあたり10U.S.P.細菌内毒素単位未満しか含まないことを意味する。好ましくは、シクロデキストリンは、米国薬局方23に指定の条件下で1mgあたり0.1〜5U.S.P.細菌内毒素単位を含む。
所望の濃度のシクロデキストリンが溶液中に存在するまで、十分な滅菌注射用水を、発熱物質を実質的に含まない非晶質シクロデキストリンに加える。この溶液に、事前に秤量した量の、レスベラトロールなどのサーチュインモジュレーターから選択される化合物を攪拌しながら加え、必要な場合は溶解するまでさらに静置する。
その後、溶液を、滅菌0.22ミクロンフィルターを通して滅菌保持容器中に濾過し、次いで発熱物質除去した滅菌バイアルに充填してキャップを閉める。長期間保存する生成物には、濾過、充填およびキャップの前にサーチュインモジュレーターおよびシクロデキストリンの溶液に薬学的に許容される保存料を加えてもよく、または濾過後に無菌的に加えてもよい。
上述のように、本発明は、サーチュインモジュレーターの改善された水溶性配合物ならびにそのような配合物を調製および使用する方法を提供する。これらの水溶性配合物の利点は、薬物が溶解形態でシクロデキストリン内に捕捉されていることである。これらの組成物は、低速注入もしくはボーラス注射の形態または他の非経口もしくは経口送達経路によって送達することができる、薬理学的に活性のある薬剤の非常に低毒性の形態を提供することが観察されている。
化合物を溶解するためのシクロデキストリンのさらなる記述は、その内容が本明細書中に参考として組み込まれているUS2005/0026849号に見つけることができる。
選択される投与経路にかかわらず、適切な水和形態で使用し得る本発明の化合物、および/または本発明の薬剤組成物は、以下に記載の剤形または当業者に知られている他の慣用方法などによって、薬学的に許容される剤形に配合する。
本発明の薬剤組成物中の活性成分の実際の用量レベルは、患者に毒性とならずに特定の患者、組成物、および投与経路に対して所望の治療反応を成すために有効な量の活性成分を得るために、変化させ得る。
選択される用量レベルは、用いる本発明の特定の化合物の活性、投与経路、投与時間、用いる特定の化合物の排泄速度、治療の持続期間、用いる特定の組成物と組み合わせて用いる他の薬物、化合物および/または物質、治療する患者の年齢、性別、体重、状態、全体的な健康および以前の病歴、ならびに医学分野で周知の同様の要素を含めた様々な要素に依存する。
当分野の通常の技量を有する医師または獣医は、必要な薬剤組成物の有効量を容易に決定および処方することができる。たとえば、医師または獣医は、薬剤組成物中で用いる本発明の化合物の用量を、所望の治療効果を達成するために必要なレベルよりも低いレベルで開始し、所望の効果が達成されるまで用量を徐々に増加させることができる。
一般に、本発明の化合物の適切な1日用量は、治療効果を生じるために有効な最も低い用量の化合物量である。そのような有効用量は、一般に上述の要素に依存する。一般に、患者における本発明の化合物の静脈内用量および皮下用量は、体重1キログラムあたり約0.0001〜約100mg/日の範囲である。
所望する場合は、活性化合物の有効な1日用量を、1日を通して適切な間隔で別々に投与する2回、3回、4回、5回、6回またはそれ以上の副用量で、任意選択で単位剤形で投与し得る。
用語「治療」には、予防、療法および治癒も包含されることを意図する。この治療を受ける患者は、霊長類、特にヒト、およびウマ、ウシ、ブタ、ヒツジなどの他の哺乳動物;ならびに家禽および一般のペットを含めた、それを必要とする任意の動物である。
本発明の化合物(すなわちサーチュインモジュレーター)は、それ自体として、または薬学的に許容されるかつ/もしくは滅菌した担体と混合して投与することができ、また、他の治療剤と併せて投与することもできる。共同治療には、最初に投与したものの治療効果が続く投与の際に完全に消散されないように、活性化合物を逐次的、同時、および別々に投与することが含まれる。
サーチュインモジュレーターは、眼内圧を低下させるための治療と併せて投与することができる。第1治療群は、水性成分の生成の遮断を含む。たとえば、局所的β−アドレナリン作動性アンタゴニスト(チモロールおよびベタキソロール)は、眼房水の生成を減少させる。局所的チモロールは30分でIOPの低下を引き起こし、ピーク作用は1〜2時間である。合理的なレジメンは30分毎に1滴のTimoptic0.5%を2回の用量である。炭酸脱水酵素阻害剤であるアセタゾラミドも眼房水の生成を減少させ、局所的β−アンタゴニストと併せて与えるべきである。最初の用量の500mgを投与し、次いで6時間毎に250mgを投与する。この医薬品は、経口、筋肉内、または静脈内で与え得る。さらに、α2−アゴニスト(たとえばアプラクロニジン)は、眼房水の生成を減少させることによって作用する。これらの効果は、局所投与したβ遮断薬に付加的である。これらは、前房レーザー処置後の圧力の急上昇を調節するための使用に認可されているが、急性閉塞隅角緑内障の治療に有効であると報告されている。合理的なレジメンは、30分毎に1滴、2回の用量である。
眼内圧を低下させるための第2治療群は、硝子体の体積の減少を含む。高浸透圧剤を用いて急性の発作を治療することができる。これらの薬剤は、血液を高浸透圧にすることによって眼球から水を抜き出す。多くの場合、冷たい50%溶液中に1mL/kgの用量の経口グリセロールを用いる(味をより良くするためにレモン果汁と混合する)。グリセロールは肝臓内でグルコースに変換される。糖尿病を患っている人は、グリセロールを受けたあとに高血糖となった場合は、追加のインスリンを必要とする可能性がある。経口イソソルビドは、急性閉塞隅角緑内障を患っている患者の浸透圧性薬剤としても用いることができる、代謝的に不活性なアルコールである。通常の用量はp.o.で100gである(220ccの45%溶液)。この不活性アルコールは、狭心症および鬱血性心不全に用いられる硝酸系の心臓病薬である、二硝酸イソソルビドと混同すべきでない。1.0〜1.5mg/kgの用量の静脈内マンニトールも有効であり、嘔気および嘔吐のある患者に良好に慣用される。これらの高浸透圧剤は、鬱血性心不全の病歴を有するすべての患者では注意を払って使用するべきである。
第3治療群は、眼からの水性成分流出の促進を含む。縮瞳剤は虹彩角膜角から虹彩を引き出し、周辺部虹彩による小柱網の閉塞の緩和を補助し得る。ピロカルピン2%(青い眼)〜4%(茶色い眼)を、最初の1〜2時間は15分毎に投与することができる。より頻繁な投与またはより高い用量は全身性コリン作動性クリーゼを誘発し得る。炎症を減少させるために時折NSAIDが用いられる。
眼内圧を低下させるための例示的な治療剤には、ALPHAGAN(登録商標)P(Allergan)(酒石酸ブリモニジン眼用溶液)、AZOPT(登録商標)(Alcon)(ブリンゾラミド眼用懸濁液)、BETAGAN(登録商標)(Allergan)(塩酸レボブノロール眼用溶液、USP)、BETIMOL(登録商標)(Vistakon)(チモロール眼用溶液)、BETOPTIC S(登録商標)(Alcon)(ベタキソロールHCl)、酒石酸ブリモニジン(Bausch&Lomb)、塩酸カルテオロール(Bausch&Lomb)、COSOPT(登録商標)(Merck)(塩酸ドルゾラミド−マレイン酸チモロール眼用溶液)、LUMIGAN(登録商標)(Allergan)(ビマトプロスト眼用溶液)、OPTIPRANOLOL(登録商標)(Bausch&Lomb)(メチプラノロール眼用溶液)、チモロールGFS(Falcon)(マレイン酸チモロール眼用ゲル形成溶液)、TIMOPTIC(登録商標)(Merck)(マレイン酸チモロール眼用溶液)、TRAVATAN(登録商標)(Alcon)(トラボプロスト眼用溶液)、TRUSOPT(登録商標)(Merck)(塩酸ドルゾラミド眼用溶液)およびXALATAN(登録商標)(Pharmacia&Upjohn)(ラタノプロスト眼用溶液)が含まれる。
緑内障用に現在販売されている薬物を、サーチュインモジュレーターと組み合わせて用いることができる。緑内障薬の例は、DARANIDE(登録商標)錠(Merck)(ジクロルフェナミド)である。
視神経炎用に現在販売されている薬物を、サーチュインモジュレーターと組み合わせて用いることができる。視神経炎の薬物の例には、DECADRON(登録商標)リン酸注射液(Merck)(デキサメタゾンリン酸ナトリウム)、DEPO−MEDROL(登録商標)(Pharmacia&Upjohn)(酢酸メチルプレドニゾロン)、HYDROCORTONE(登録商標)錠(Merck)(ヒドロコルチゾン)、ORAPRED(登録商標)(Biomarin)(リン酸ナトリウムプレドニゾロン経口溶液)およびPEDIAPRED(登録商標)(Celltech)(リン酸ナトリウムプレドニゾロン、USP)が含まれる。
CMV網膜症用に現在販売されている薬物を、サーチュインモジュレーターと組み合わせて用いることができる。CMV網膜症の治療には、CYTOVENE(登録商標)(ガンシクロビルカプセル)VALCYTE(登録商標)(Roche Laboratories)(塩酸バルガンシクロビル錠)が含まれる。
多発性硬化症用に現在販売されている薬物を、サーチュインモジュレーターと組み合わせて用いることができる。そのような薬物の例には、DANTRIUM(登録商標)(Procter&Gamble Pharmaceuticals)(ダントロレンナトリウム)、NOVANTRONE(登録商標)(Serono)(ミトキサントロン)、AVONEX(登録商標)(Biogen Idec)(インターフェロンβ−1a)、BETASERON(登録商標)(Berlex)(インターフェロンβ−1b)、COPAXONE(登録商標)(Teva Neuroscience)(酢酸ガラティラメル注射液)およびREBIF(登録商標)(Pfizer)(インターフェロンβ−1a)が含まれる。
さらに、複数の活性を有するマクロライドおよび/またはミコフェノール酸を、サーチュインモジュレーターと同時投与することができる。マクロライド抗生物質には、タクロリムス、シクロスポリン、シロリムス、エベロリムス、アスコマイシン、エリスロマイシン、アジスロマイシン、クラリスロマイシン、クリンダマイシン、リンコマイシン、ジリスロマイシン、ジョサマイシン、スピラマイシン、ジアセチル−ミデカマイシン、タイロシン、ロキシスロマイシン、ABT−773、テリスロマイシン、ロイコマイシン、およびリンコサミドが含まれる。
本明細書中で使用する語句「治療上有効な量」とは、任意の医療に適用可能な合理的な利点/リスク比である程度の耳保護を生じるのに有効な、本発明の化合物を含む化合物、物質、または組成物の量を意味する。
語句「薬学的に許容される」とは、本明細書中では、健全な医学的判断の範囲内で、過剰の毒性、刺激作用、アレルギー性応答、または他の問題もしくは合併症なしでヒトおよび動物の組織と接触させての使用に適した、合理的な利点/リスク比に対応する、化合物、物質、組成物、および/または剤形を指すために用いる。
本明細書中で使用する語句「薬学的に許容される担体」とは、液体もしくは固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒またはカプセル封入剤などの、薬学的に許容される物質、組成物またはビヒクルを意味する。それぞれの担体は、配合物の他の成分と適合性があり、患者に有害でないという意味で「許容される」ものでなければならない。薬学的に許容される担体として役割を果たすことができる物質の一部の例には、(1)ラクトース、グルコースおよびスクロースなどの糖;(2)コーンスターチおよびジャガイモデンプンなどのデンプン;(3)カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロースなどのセルロースおよびそのアナログ;(4)粉末トラガカント;(5)麦芽;(6)ゼラチン;(7)タルク;(8)カカオ脂および坐剤ワックスなどの賦形剤;(9)ピーナッツ油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油およびダイズ油などの油;(10)プロピレングリコールなどのグリコール;(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコールなどのポリオール;(12)オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルなどのエステル;(13)寒天;(14)水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;(15)アルギン酸;(16)パイロジェンフリー水;(17)等張生理食塩水;(18)リンゲル液;(19)エチルアルコール;(20)リン酸緩衝液溶液;ならびに(21)薬剤配合物で用いられる他の無毒性の適合性のある物質が含まれる。特定の実施形態では、薬剤調製物は非発熱性である、すなわち患者の体温を実質的に上昇させない。
上記のように、本組成物の特定の実施形態はアミノまたはアルキルアミノなどの塩基性官能基を含んでいてよく、したがって、薬学的に許容される酸と薬学的に許容される塩を形成する能力を有する。この観点における用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の、比較的無毒性の無機および有機酸付加塩をいう。これらの塩は、本発明の化合物の最終的な単離および精製中にin situで調製するか、または遊離塩基形態の精製した本発明の化合物を適切な有機もしくは無機酸と個別に反応させ、それにより形成された塩を単離することによって調製することができる。代表的な塩には、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、およびラウリルスルホン酸塩などが含まれる(たとえばBergeら、1977年、「Pharmaceutical Salts」、J Pharm. Sci.、66:1〜19頁参照)。
表題化合物の薬学的に許容される塩には、たとえば無毒性の有機または無機酸由来の、化合物の慣用の無毒性塩または第四級アンモニウム塩、が含まれる。たとえば、そのような慣用の無毒性塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などの無機酸に由来するもの;および酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イソチオン酸などの有機酸から調製した塩が含まれる。
他の例では、本発明の化合物は1つまたは複数の酸性官能基を含んでいてよく、したがって、薬学的に許容される塩基と薬学的に許容される塩を形成する能力を有する。これらの場合における用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明の化合物の、比較的無毒性の無機および有機塩基付加塩をいう。これらの塩は、同様に、化合物の最終的な単離および精製中にin situで調製するか、あるいは遊離酸形態の精製した化合物を、薬学的に許容される金属陽イオンの水酸化物、炭酸化物、もしくは炭酸水素化物などの適切な塩基と、アンモニアと、または薬学的に許容される有機一次、二次もしくは第三級アミンと個別に反応させることによって、調製することができる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類塩には、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、およびアルミニウム塩などが含まれる。塩基付加塩の形成に有用な代表的な有機アミンには、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが含まれる(たとえばBergeら、上記参照)。
湿潤剤、乳化剤ならびにラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、さらには着色料、剥離剤、コーティング剤、甘味料、調味料、香料、保存料ならびに抗酸化剤も、組成物中に存在することができる。
薬学的に許容される抗酸化剤の例には、(1)アスコルビン酸、塩酸システイン、硫酸水素ナトリウム、メタ亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなどの水溶性抗酸化剤;(2)パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、没食子酸プロピル、α−トコフェロールなどの油溶性抗酸化剤;および(3)クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸、などの金属キレート化剤が含まれる。
本発明の薬理学的用量または配合物には、経口、経鼻、局所的(頬側および舌下を含む)、直腸、経膣ならびに/または非経口投与に適したものが含まれる。用量は、好都合に単位剤形で存在してもよく、製薬分野で周知の任意の方法によって調製し得る。担体物質と合わせて単一剤形を生成することができる活性成分の量は、治療するホスト、特定の投与様式に応じて変化する。担体物質と合わせて単一剤形を生成することができる活性成分の量は、一般に、治療効果を生じる化合物量である。一般に、100%のうち、この量は活性成分の約1%〜約99%の範囲、好ましくは約5%〜約70%、最も好ましくは約10%〜約30%である。
これらの配合物または組成物の調製方法には、本発明の化合物を、担体および任意選択で1つまたは複数の補助成分と合わせるステップが含まれる。一般に、配合物は、本発明の化合物を液体担体もしくは微粉固体担体または両方と均一かつ密接に合わせ、その後、必要な場合は生成物を成形することによって調製する。
経口投与に適した本発明の配合物は、カプセル、カシェ剤、丸薬、錠剤、ロゼンジ(調味基剤、通常はスクロースおよびアカシアもしくはトラガカントを用いる)、散剤、顆粒の形態、または水性もしくは非水性の液体中の溶液もしくは懸濁液として、または水中油もしくは油中水の液体乳剤として、またはエリキシルもしくはシロップとして、またはパステル錠として(ゼラチンおよびグリセリン、もしくはスクロースおよびアカシアなどの不活性基剤を用いる)および/または洗口液などとして存在してよく、それぞれが事前に決定した量の本発明の化合物を活性成分として含む。また、本発明の化合物は、ボーラス、砥剤またはペーストして投与してもよい。
経口投与するための本発明の固体剤形(カプセル、錠剤、丸薬、糖衣錠、散剤、顆粒など)では、活性成分を、1つまたは複数の薬学的に許容される担体、たとえばクエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウム、および/または以下のうちの任意のものと混合する:(1)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、および/またはケイ酸などの充填剤または増量剤;(2)たとえば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/またはアカシアなどの結合剤;(3)グリセロールなどの湿潤剤;(4)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のシリケート、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;(5)パラフィンなどの溶液遅延剤;(6)第四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;(7)たとえば、セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなどの湿潤剤;(8)カオリンおよびベントナイト粘土などの吸収剤;(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物などの潤滑剤;ならびに(10)着色料。カプセル、錠剤および丸薬の場合は、薬剤組成物は緩衝剤も含み得る。類似の種類の固体組成物も、ラクトースまたは乳糖、および高分子量ポリエチレングリコールなどの賦形剤を用いて、軟および硬ゼラチンカプセルにおいて充填剤として用い得る。
錠剤は、任意選択で1つまたは複数の補助成分と共に圧縮または成形によって作製し得る。圧縮錠剤は、結合剤(たとえば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、潤滑剤、不活性希釈剤、保存料、崩壊剤(たとえば、グリコール酸ナトリウムデンプンまたは架橋結合カルボキシメチルセルロースナトリウム)、表面活性化剤または分散剤を用いて調製し得る。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を成形することによって作製し得る。
錠剤、ならびに糖衣錠、カプセル、丸薬および顆粒などの本発明の薬剤組成物の他の固体剤形は、任意選択で、割線を入れ、または腸溶コーティングおよび製薬配合分野で周知の他のコーティングなどの、コーティングおよびシェルを用いて調製し得る。また、これらは、たとえば、所望の放出プロフィールをもたらす様々な割合のヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、リポソームおよび/またはミクロスフェアを用いて、それ中の活性成分の徐放性または制御放出をもたらすように配合してもよい。これらは、たとえば、細菌保持フィルターを通す濾過によって、または使用直前に滅菌水もしくは何らかの他の滅菌注射用媒体に溶かすことができる滅菌固体組成物の形態の滅菌剤を取り込ませることによって、滅菌し得る。また、これらの組成物は、任意選択で乳白剤を含んでもよく、活性成分(もしくは複数の活性成分)のみ、またはそれを優先的に、胃腸管の特定の部分で、任意選択で遅延した様式で放出するような組成であってもよい。用いることができる包埋組成物の例には、高分子物質およびワックスが含まれる。また、活性成分は、適切な場合は上述の賦形剤の1つまたは複数を用いた、微小カプセル封入の形態であることもできる。
急速に崩壊または溶解する剤形は、薬学的に活性のある薬剤の急速吸収、特に頬側および舌下吸収に有用である。即溶剤形は、カプレットおよび錠剤などの典型的な固体剤形を飲み込むのが困難な、高齢患者および小児患者などの患者に有益である。さらに、即溶剤形では、たとえば、活性薬剤が患者の口内に残る時間の長さが味マスキングの量および患者が活性薬剤による喉のザラザラ感を嫌う程度の決定に重要な役割を果たすチュアブル剤形に関連する欠点が、回避される。
そのような問題に打ち勝つために、製造者らはいくつかの即溶固体用量経口製剤を開発した。これらは、Cima Labs、Fuisz Technologies Ltd.、Prographarm、R.P.Scherer、Yamanouchi−Shaklee、およびMcNeil−PPC,Inc.を含めた製造者から入手可能である。これらの製造者はすべて異なる種類の急速溶解固体経口剤形を販売している。
Cima Labsは、口内溶解時間が5〜30秒の発泡直接圧縮錠剤であるOraSolv(商標)、および味マスキングした活性薬剤を有し、口内溶解時間が15〜45秒の直接圧縮錠剤であるDuraSolv(商標)を販売している。その内容が本明細書中に参考として組み込まれているCimaの米国特許第5,607,697号、「Taste Masking Microparticles for Oral Dosage Forms」は、口内で崩壊するコーティングした微粒子からなる固体剤形を記載している。Cimaの特許の経口剤形の微粒子コアは、製薬および負の溶解熱を有する1つまたは複数の甘味化合物を有し、甘味化合物はマンニトール、ソルビトール、人工甘味料およびメントールの混合物、糖およびメントールの混合物、またはサリチル酸メチルであることができる。微粒子コアは、口内での溶解を遅延させ、製薬の味のマスキングを行う物質で、少なくとも部分的にコーティングされている。その後、微粒子を圧縮して錠剤を形成する。Cimaの特許は、他の賦形剤も錠剤配合物に加えることができることを開示している。
その内容が本明細書中に参考として組み込まれている国際公開公報WO98/46215号、「Rapidly Dissolving Robust Dosage Form」は、活性成分と少なくとも非直接圧縮充填剤および潤滑剤のマトリックスとを有する、硬い圧縮した即溶配合物に向けられている。非直接圧縮充填剤とは、直接圧縮(DCグレード)充填剤とは対照的に、典型的には易流動性ではなく、通常は易流動性の顆粒を形成するためにさらなる加工を要する。
また、Cimaは、発泡剤形(それぞれの内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,503,846号、第5,223,264号、および第5,178,878号)ならびに急速溶解剤形の錠剤化補助剤(どちらの内容も本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,401,513号および第5,219,574号)、ならびに水溶性薬物の急速溶解剤形(その内容が本明細書中に参考として組み込まれている国際公開公報WO98/14179号、「Taste−Masked Microcapsule Composition and Methods of Manufacture」)に向けられた、米国特許および国際特許出願も保有している。
現在はBioVailの一部であるFuisz Technologiesは、Shearform(商標)と呼ばれる加工した賦形剤を含む直接圧縮錠剤である、Flash Dose(商標)を販売している。Shearform(商標)は、非晶質線維へと変換した混合多糖類の綿菓子様物質である。この技術を記載している米国特許には、そのそれぞれが本明細書中に参考として組み込まれている、米国特許第5,871,781号、「Apparatus for Making Rapidly Dissolving Dosage Units」;米国特許第5,869,098号、「Fast−Dissolving Comestible Units Formed Under High−Speed/High−Pressure Conditions」;米国特許第5,866,163号、第5,851,553号、および第5,622,719号、すべて「Process and Apparatus for Making Rapidly Dissolving Dosage Units and Product Therefrom」;米国特許第5,567,439号、「Delivery of Controlled−Release Systems」;ならびに米国特許第5,587,172号、「Process for Forming Quickly Dispersing Comestible Unit and Product Therefrom」が含まれる。
Prographarmは、カルボキシメチルセルロースなどの崩壊剤、加工デンプンなどの膨張剤、味マスキングした活性薬剤を有する即溶錠剤である、Flashtab(商標)を販売している。錠剤の口内崩壊時間は1分未満である(その内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,464,632号)。
R.P.Schererは、口内溶解時間が2〜5秒の凍結乾燥錠剤であるZydis(商標)販売している。凍結乾燥錠剤は、錠剤が水分および温度に敏感であるので、製造が高価であり、梱包が困難である。その内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第4,642,903号(R.P.Scherer Corp.)は、凍結乾燥する溶液または懸濁液全体にわたって気体を分散させることによって調製する即溶配合物に言及している。その内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,188,825号(R.P.Scherer Corp.)は、水溶性活性薬剤をイオン交換樹脂にまたはそれと一緒に結合または複合させて、実質的に非水溶性の複合体を形成し、その後それを適切な担体と混合して凍結乾燥することによって調製する、凍結乾燥剤形に言及している。その内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,631,023号(R.P.Scherer Corp.)は、キサンタンゴムをゼラチンおよび活性薬剤の懸濁液に加えることによって作製する凍結乾燥薬物剤形に言及している。最後に、その内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,827,541号(R.P.Scherer Corp.)は、疎水性物質の固体薬剤剤形を調製する方法を開示している。この方法は、非水相中の疎水性活性成分および界面活性剤;ならびに水相中の担体物質を含む分散液を凍結乾燥させることを含む。
Yamanouchi−Shakleeは、成形性が低い糖および成形が高い糖の組合せを有する錠剤である、Wowtab(商標)を販売している。この技術を取り上げている米国特許には、そのどちらも本明細書中に参考として組み込まれている、米国特許第5,576,014号、「Intrabuccally Dissolving Compressed Moldings and Production Process Thereof」、および米国特許第5,446,464号、「Intrabuccally Disintegrating Preparation and Production Thereof」が含まれる。
急速溶解技術を保有している他の企業には、Janssen Pharmaceuticaが含まれる。Janssenに譲渡された米国特許は、2つのポリペプチド(またはゼラチン)構成成分および1つの充填剤を有する急速溶解錠剤を記載しており、2つの構成成分は同じ記号の実効電荷を有し、第1の構成成分は第2の構成成分よりも水溶液により可溶性がある。そのそれぞれが本明細書中に参考として組み込まれている、米国特許第5,807,576号、「Rapidly Dissolving Tablet」;米国特許第5,635,210号、「Method of Making a Rapidly Dissolving Tablet」;米国特許第5,595,761号、「Particulate Support Matrix for Making a Rapidly Dissolving Tablet」;米国特許第5,587,180号、「Process for Making a Particulate Support Matrix for Making a Rapidly Dissolving Tablet」;および米国特許第5,776,491号、「Rapidly Dissolving Dosage Form」を参照されたい。
Eurand America,Inc.は、炭酸水素ナトリウム、クエン酸、およびエチルセルロースの混合物を有する急速溶解発泡組成物に向けられた米国特許を保有している(その内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,639,475号および第5,709,886号)。
L.A.B.Pharmaceutical Researchは、薬学的に活性のある成分ならびに発泡性の酸および発泡性の塩基を含む発泡カップルを有する発泡系の急速溶解配合物に向けられた米国特許を保有している(そのそれぞれが本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,807,578号および第5,807,577号)。
Schering Corporationは、活性薬剤、賦形剤(界面活性剤であることができる)またはスクロース、ラクトース、もしくはソルビトールのうちの少なくとも1つ、およびステアリン酸マグネシウムまたはドデシル硫酸ナトリウムのどちらかを有するバッカル錠に関する技術を保有している(そのそれぞれが本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,112,616号および第5,073,374号)。
Laboratoire L.LaFonは、水中油乳剤の凍結乾燥によって作製した慣用の剤形に向けられた技術を保有しており、2つの相のうちの少なくとも1つが界面活性剤を含む(その内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第4,616,047号)。この種類の配合物では、活性成分を凍結懸濁液の状態で維持し、微粉化または圧縮などの工程は活性薬剤を損傷する可能性があるので、それらを行わずに錠剤化する。
Takeda Chemicals Inc.,Ltd.は、活性薬剤および湿らせた可溶性の炭水化物を錠剤へと圧縮成形し、次いで錠剤を乾燥させる、即溶錠剤の作製方法に向けられた技術を保有している(本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,501,861号)。
最後に、その内容が参考として組み込まれているElanの米国特許第6,316,029、「Rapidly Disintegrating Oral Dosage Form」は、ナノ粒子活性薬剤を含む即溶剤形を開示している。
即溶錠剤の調製の一例では、噴霧乾燥または事前圧縮工程のどちらかによって作製した即溶錠剤用の顆粒を賦形剤と混合し、慣用の錠剤作製機構を用いて錠剤へと圧縮する。顆粒は、低密度、高成形性の糖、低成形性の糖、ポリオールの組合せを含めた様々な担体と合わせ、その後、改善された溶解および崩壊プロフィールを示す錠剤へと直接圧縮することができる。
本発明による錠剤は、典型的には約2〜約6ストロング−コブ単位(scu)の堅度を有する。この堅度範囲内の錠剤は、咀嚼した際に急速に崩壊または溶解する。さらに、錠剤は水中で急速に崩壊する。平均して、典型的な1.1〜1.5グラムの錠剤は、攪拌せずに1〜3分間で崩壊する。この急速な崩壊は、活性物質の送達を容易にする。
錠剤の作製に用いる顆粒は、たとえば、低密度のアルカリ土類金属塩または炭水化物の混合物であることができる。たとえば、アルカリ土類金属塩の混合物には、炭酸カルシウムおよび水酸化マグネシウムの組合せが含まれる。同様に、A)噴霧乾燥した超軽量炭酸カルシウム/マルトデキストリン、B)水酸化マグネシウムならびにC)Sorbitol Instant、キシリトールおよびマンニトールを含めた共融ポリオールの組合せの使用が組み込まれる本発明の方法に従って、即溶錠剤を調製することができる。これらの物質を合わせて、非常に容易に溶解し、活性成分の即崩壊を促進する低密度錠剤を生成する。さらに、事前圧縮顆粒および噴霧乾燥顆粒を同一錠剤中で合わせることができる。
即溶錠剤の調製には、本発明で有用なサーチュインモジュレーターは、固体、粒子、顆粒、結晶、油または溶液などの形態であることができる。本発明で使用するためのサーチュインモジュレーターは、噴霧乾燥した生成物、または医薬品の味を減少させる、より硬い顆粒形態に事前圧縮した吸着質であり得る。本発明で使用するための薬剤活性成分は、咀嚼した際に活性成分が錠剤から容易に抽出されることを防ぐ担体と共に噴霧乾燥し得る。
本発明の錠剤に直接加えることに加えて、事前圧縮工程によって薬物自体を加工し、配合物中に取り込ませる前に密度の増加を成すことができる。
本発明中で用いる事前圧縮工程は、可溶性の乏しい薬剤物質の放出が従来の剤形を超えて改善されるように、そのような薬剤物質の送達に用いることができる。これにより、薬物の同等の生物利用可能レベルを送達するためにより低い用量レベルを使用することが可能となり、したがって現在販売されている薬物および新しい化学物質のどちらの毒性レベルを下げることも可能となる可能性がある。可溶性の乏しい薬剤物質は、ナノメートルの大きさの粒子であるナノ粒子の形態で用いることができる。
活性成分ならびに低密度のアルカリ土類金属塩および/または水溶性炭水化物から調製した顆粒に加えて、即溶錠剤は、慣用の担体または賦形剤およびよく確立された製薬技術を用いて配合することができる。慣用の担体または賦形剤には、それだけには限定されないが、希釈剤、結合剤、接着剤(すなわち、セルロース誘導体およびアクリル誘導体)、潤滑剤(すなわち、ステアリン酸マグネシウムまたはカルシウム、植物油、ポリエチレングリコール、タルク、ラウリル硫酸ナトリウム、モノステアリン酸ポリオキシエチレン)、崩壊剤、着色料、調味料、保存料、甘味料ならびに緩衝液および吸着剤などの種々物質が含まれる。
即溶錠剤の調製のさらなる説明は、たとえば、その内容が本明細書中に参考として組み込まれている米国特許第5,939,091号に見つかる。
本発明の化合物を経口投与するための液体剤形には、薬学的に許容される乳剤、マイクロエマルジョン、液剤、懸濁液、シロップおよびエリキシルが含まれる。活性成分に加えて、液体剤形は、たとえば、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、たとえばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、麦芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物などの、当分野で一般的に用いられる不活性希釈剤を含み得る。
不活性希釈剤の他に、経口組成物には、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、甘味料、調味料、着色料、香料ならびに保存料などのアジュバントが含まれていることができる。
懸濁液は、活性化合物に加えて、たとえば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、結晶セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、トラガカント、ならびにそれらの混合物などの懸濁剤を含み得る。
直腸または経膣投与するための本発明の薬剤組成物の配合物を、坐薬として提供してもよく、これは、1つまたは複数の本発明の化合物を、たとえば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、坐剤ワックスもしくはサリチル酸塩を含む1つまたは複数の適切な非刺激性の賦形剤または担体と混合することによって調製してよく、また、室温では固体であるが、体温では液体であり、したがって、直腸または経膣の体腔内で溶解して活性成分を放出する。
経膣投与に適した本発明の配合物には、当分野で適切であると知られている担体を含む膣坐薬、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡沫またはスプレー配合物も含まれる。
本発明の化合物を局所投与または経皮投与するための剤形には、散剤、スプレー、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、液剤、パッチおよび吸入剤が含まれる。活性化合物を、薬学的に許容される担体および必要であり得る任意の保存料、緩衝液、または噴霧剤と共に、滅菌条件下で混合し得る。
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の活性化合物に加えて、動物および植物性の油脂、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロースアナログ、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはそれらの混合物などの賦形剤を含み得る。
散剤およびスプレーは、本発明の化合物に加えて、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物などの賦形剤を含むことができる。スプレーは、クロロフルオロ炭化水素などの慣用の噴霧剤ならびにブタンおよびプロパンなどの揮発性の非置換炭化水素をさらに含むことができる。
経皮パッチは、身体に本発明の化合物の制御送達を提供するという追加の利点を有する。このような剤形は、組成物を適切な媒体に溶解または分散させることによって作製することができる。皮膚にわたる組成物の流動を増加させるために、吸収促進剤も用いることができる。このような流動速度は、速度制御膜を提供すること、または化合物をポリマーマトリックスもしくはゲルに分散させることのどちらかによって制御することができる。
眼用配合物、眼用軟膏、散剤、液剤、滴剤なども、本発明の範囲内にあることが企図される。眼用配合物の例は上述のとおりである。
非経口投与に適した本発明の薬剤組成物は、1つまたは複数の薬学的に許容される滅菌等張水溶液もしくは非水性溶液、分散液、懸濁液または乳剤、あるいは使用直前に滅菌注射用の液剤または分散へと再構成し得る、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、配合物を意図するレシピエントの血液と等浸透圧にする溶質、または懸濁剤もしくは増粘剤を含み得る滅菌散剤と組み合わせた、本発明の1つまたは複数の化合物を含む。
本発明の薬剤組成物で使用し得る適切な水性および非水性担体の例には、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、および適切なそれらの混合物、オリーブ油などの植物油、ならびにオレイン酸エチルなどの注射用有機エステルが含まれる。適切な流動性は、たとえば、レシチンなどのコーティング物質を使用することによって、分散液の場合は所要の粒子径を維持することによって、および界面活性剤を使用することによって、維持することができる。
また、これらの組成物は、保存料、湿潤剤、乳化剤および分散剤などのアジュバントも含み得る。微生物の作用の阻害は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、たとえば、パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸などを含むことによって確実にし得る。また、糖、塩化ナトリウムなどの等張化剤を組成物中に含めることが望ましい場合もある。さらに、注射用薬剤形態の持続吸収は、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの吸収を遅延させる薬剤を含むことによってもたらし得る。
一部の例では、薬物の効果を持続させるためには、皮下または筋肉内注射からの薬物の吸収を遅延させることが望ましい。これは、水への溶解度が乏しい結晶性または非晶質物質の液体懸濁液を使用することによって達成し得る。その場合、薬物の吸収速度はその溶解速度に依存し、それは立ち代って結晶の大きさおよび結晶の形態に依存し得る。あるいは、非経口投与した薬物形態の遅延吸収は、薬物を油ビヒクルに溶解または懸濁させることによって達成する。
注射用デポー形態は、目的化合物の微小カプセル封入マトリックスを、ポリ乳酸−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマー中で形成することによって作製する。薬物対ポリマーの比、および用いる特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出の速度を制御することができる。他の生分解性ポリマーの例には、ポリ(オルトエステル)およびポリ(酸無水物)が含まれる。また、デポー注射用配合物は、薬物を、体組織と適合性のあるリポソームまたはマイクロエマルジョン中に封入することによっても調製される。
サーチュインモジュレーターを含むインプラント型装置も、本発明に含まれる。一例では、装置は、生分解性ポリマーマトリックス内に分散させた活性薬剤を含む、眼の病状を治療するための生体内分解性のインプラント装置であり、活性薬剤の粒子の少なくとも約75%の直径が約10μm未満である。生体内分解性のインプラント装置は、眼球領域中に植え込むための大きさである。眼球領域は、前房、後房、硝子体腔、脈絡膜、脈絡膜上腔、結膜、結末下腔、強膜外隙、角膜間隙、角膜上隙、強膜、扁平部、手術で誘発された無血管領域、黄斑、および網膜のうちの任意の1つまたは複数であることができる。生分解性ポリマーは、たとえば、ポリ(乳酸−co−グリコール酸)(PLGA)コポリマーであることができる。ポリマー中の乳酸単量体対グリコール酸の単量体の比は約50/50重量%であることができる。さらに、PLGAコポリマーは、生体内分解性インプラント装置の約20〜約90重量%であることができる。あるいは、PLGAコポリマーは、生体内分解性インプラント装置の約40重量%であることができる。
別の例では、薬物送達装置は全体的にまたは部分的に、薬物コアおよび外側チューブを同時に押し出すことによって形成する。外側チューブは、薬物に透過性、半透性、または不透過性であり得る。薬物コアは、薬物の放出速度に顕著な影響を与えないポリマーマトリックスを含み得る。外側チューブ、薬物コアのポリマーマトリックス、または両方は、生体内分解性であり得る。同時に押し出した生成物を、薬物送達装置内に分割することができる。装置は、そのそれぞれの末端が開いているようにコーティングしないままであってもよく、または装置を、たとえば、薬物に透過性、薬物に半透性、または生体内分解性である層でコーティングし得る。
さらなる例では、外科的に植え込んだ眼内装置は、拡散可能なポリビニルアルコールまたはポリ酢酸ビニルの壁を有し、ミリグラム単位の量のサーチュインモジュレーターを含むリザーバ容器を有する。別の例としては、ミリグラム単位の量の薬剤(または複数の薬剤)を、約2mm×4mmの寸法を有し、ポリカプロラクトン、ポリ(グリコール)酸、ポリ(乳酸)、もしくはポリ酸無水物などのポリマー、またはセバシン酸などの脂質からなる高分子マトリックス内に取り込ませ得る。典型的には、そのような装置を強膜上または眼内に植え込む。これは通常、患者に表面または局所麻酔剤のどちらかを与え、角膜の後に小さな(3〜4mm切開)を作ることによって成す。その後、切開部を通して薬剤(または複数の薬剤)を含むマトリックスを挿入し、9−0ナイロンを用いて強膜に縫合する。
インプラント型装置のさらなる記述は、その内容が本明細書中に参考として組み込まれている、たとえば、米国公開第2004/0009222号、第2004/0180075号、第2005/0048099号、第2005/0064010号および第2005/0025810号に見つけることができる。
本発明の化合物を製薬としてヒトおよび動物に投与する場合は、それ自体で、またはたとえば0.1〜99.5%(より好ましくは0.5〜90%)の活性成分を薬学的に許容される担体と組み合わせて含む薬剤組成物として与えることができる。
本発明の活性化合物の動物飼料への添加は、好ましくは、活性化合物を有効量で含む適切な飼料プレミックスを調製し、プレミックスを完全な飼料に取り込ませることによって成す。
あるいは、活性成分を含む中間濃縮物または飼料サプリメントを飼料に混合することができる。このような飼料プレミックスおよび完全飼料を調製および投与することができる方法は、参考書籍中に記載されている(「Applied Animal Nutrition」、W. H. Freedman and CO.、米国San Francisco、1969年または「Livestock Feeds and Feeding」、O and B books、米国オレゴン州Corvallis、1977年など)。
本発明の組成物の使用は視覚機能障害の治療に限定されない。本発明の組成物は、たとえば、加齢もしくはストレスに関連する疾患もしくは障害、糖尿病、肥満症、神経変性疾患および神経障害、心血管病、凝血(血液凝固)障害、炎症、癌、ならびに/または潮紅などを含めた、様々な疾患および障害の治療および/または阻害にも用いることができる。本発明の組成物さらなる例示的な使用は、米国公開第2005/0096256号に開示されている。
配合物の具体的な実施形態およびその使用は、以下のとおりである:
1.サーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含むナノ粒子を含む組成物。
2.ナノ粒子の平均直径が50nm〜500nmである、実施形態1に記載の組成物。
3.ナノ粒子の平均直径が100nm〜200nmである、実施形態2に記載の組成物。
4.サーチュインモジュレーターがサーチュイン活性化剤である、実施形態1に記載の組成物。
5.サーチュイン活性化剤がレスベラトロール、そのアナログ、またはレスベラトロールのプロドラッグもしくはそのアナログである、実施形態4に記載の組成物。
6.サーチュイン活性化剤がニコチンアミドリボシド、そのアナログ、またはニコチンアミドリボシドのプロドラッグもしくはそのアナログである、実施形態4に記載の組成物。
7.患者に、サーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体のナノ粒子を含む組成物を治療用量で投与することによる、視覚機能障害の治療方法。
8.シクロデキストリンおよびサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含む組成物。
9.シクロデキストリンが置換シクロデキストリンである、実施形態8に記載の組成物。
10.シクロデキストリンがグリコピラノース部分の2−、3−または6−ヒドロキシル基で置換されている、実施形態8に記載の組成物。
11.シクロデキストリンが非晶質である、実施形態8に記載の組成物。
12.シクロデキストリンがヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンである、実施形態8に記載の組成物。
13.サーチュインモジュレーターがサーチュイン活性化剤である、実施形態8に記載の組成物。
14.サーチュイン活性化剤がレスベラトロール、そのアナログ、またはレスベラトロールのプロドラッグもしくはそのアナログである、実施形態13に記載の組成物。
15.サーチュイン活性化剤がニコチンアミドリボシド、そのアナログ、またはニコチンアミドリボシドのプロドラッグもしくはそのアナログである、実施形態13に記載の組成物。
16.組成物が液体である、実施形態8に記載の組成物。
17.組成物が凍結乾燥粉末である、実施形態8に記載の組成物。
18.患者に、シクロデキストリンおよびサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含む組成物を治療用量で投与することによる、視覚機能障害の治療方法。
19.サーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含む即溶錠剤。
20.錠剤の口内溶解時間が1分未満である、実施形態19に記載の即溶錠剤。
21.錠剤の口内溶解時間が30秒未満である、実施形態20に記載の即溶錠剤。
22.錠剤の堅度が2〜6ストロング−コブ単位である、実施形態19に記載の即溶錠剤。
23.サーチュインモジュレーターがサーチュイン活性化剤である、実施形態19に記載の即溶錠剤。
24.サーチュイン活性化剤がレスベラトロール、そのアナログ、またはレスベラトロールのプロドラッグもしくはそのアナログである、実施形態23に記載の即溶錠剤。
25.サーチュイン活性化剤がニコチンアミドリボシド、そのアナログ、またはニコチンアミドリボシドのプロドラッグもしくはそのアナログである、実施形態23に記載の即溶錠剤。
26.患者にサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含む即溶錠剤を治療用量で投与することによる、視覚機能障害の治療方法。
27.サーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を含むインプラント型装置。
28.装置が眼内へのインプラントに適している、実施形態27に記載の装置。
29.装置が生分解性である、実施形態27に記載の装置。
30.装置がサーチュインモジュレーターを少なくとも1カ月放出する、実施形態27に記載の装置。
31.装置がサーチュインモジュレーターを少なくとも1年間放出する、実施形態30に記載の装置。
32.装置がサーチュインモジュレーターを6カ月〜2年間放出する、実施形態30に記載の装置。
33.サーチュインモジュレーターがサーチュイン活性化剤である、実施形態27に記載の装置。
34.サーチュイン活性化剤がレスベラトロール、そのアナログ、またはレスベラトロールのプロドラッグもしくはそのアナログである、実施形態33に記載の装置。
35.サーチュイン活性化剤がニコチンアミドリボシド、そのアナログ、またはニコチンアミドリボシドのプロドラッグもしくはそのアナログである、実施形態33に記載の装置。
(実施例1)
レスベラトロール−シクロデキストリン配合物の調製
100ミリグラムのレスベラトロールを秤量し、5mLのシンチレーションチューブに入れた。1.5mLの無水エタノールをチューブに加え、レスベラトロールが完全に溶解するまで振盪した。5グラムのパイロジェンフリーヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン(Sigma−Aldrich,Inc.、米国モンタナ州St.Louisが販売)を化学天秤で秤量し、メスシリンダーに入れた。体積が90mlになるまで、振盪しながら水を加えた。レスベラトロールの上記エタノール溶液を、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンを含む水溶液に攪拌しながら加えた。水を透明な溶液に加えて、合計体積を100mLとした。0.22ミクロンのフィルターを通して溶液を滅菌濾過した。懸濁液を−40℃未満で凍結し、凍結乾燥した。さらに使用する前に、凍結乾燥したケークを滅菌注射用水で再構成した。
(実施例2)
レスベラトロール−シクロデキストリン複合体の経口および坐薬配合物
100mgのレスベラトロールを秤量し、滅菌試験管に入れた。レスベラトロールを2〜3mLの精製無水エタノールに加えた。50mlのヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンの9.8%溶液を150mLの滅菌ビーカー中で調製し、ホットプレート上で攪拌しながら溶液を70〜80℃まで加熱した。レスベラトロールのエタノール溶液を、攪拌しながらビーカーにゆっくりと加えた。0.22μmのフィルターを通して溶液を滅菌濾過した。溶液を−40℃未満で凍結し、凍結乾燥した。凍結乾燥したケークを粉末にして錠剤、カプセルおよびコーティングした丸薬配合物に用い、凍結乾燥粉末はレスベラトロール−シクロデキストリン複合体と表す。
(実施例3)
錠剤の調製
錠剤組成物は以下の成分から化合した:レスベラトロール−シクロデキストリン複合体6.25部;ラクトース79.75部;ジャガイモデンプン30.00部;ゼラチン3.00部;ステアリン酸マグネシウム1.00部;合計120.0部
レスベラトロール−シクロデキストリン複合体とその重量の10倍のラクトースとの強力にミルを行い、ミルを行った混合物を残りの量のラクトースおよびジャガイモデンプンと混合した。生じた混合物をゼラチンの10%水溶液で湿らせ、1.5mmのメッシュスクリーンを通して湿った塊を形成し、生じた顆粒を40℃で乾燥させた。乾顆粒を再度1mmのメッシュスクリーンに通し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、慣用の錠剤製造機で組成物を120mgの錠剤へと圧縮した。それぞれの錠剤は0.125mgのレスベラトロールを含み、有効な治療効果を有する経口単位用量組成物である。
(実施例4)
コーティングした丸薬の調製
丸薬コア組成物は以下の成分から化合した:レスベラトロール−シクロデキストリン複合体6.25部;ラクトース26.25部;コーンスターチ15.00部;ポリビニルピロリドン2.00部;ステアリン酸マグネシウム0.50部;合計50.0部
レスベラトロール−シクロデキストリン複合体とラクトースとの強力にミルを行い、ミルを行った混合物をコーンスターチと混合し、混合物をポリビニルピロリドンの15%水溶液で湿らせ、1mmのメッシュスクリーンを強制的に通して湿った塊を形成し、生じた顆粒を40℃で乾燥させ、再度スクリーンに通した。乾顆粒をマグネシウムステアルテと混合し、生じた組成物を50mgの丸薬コアへと圧縮し、続いてこれを、糖およびタルカムの混合物から本質的になる薄いシェルを用いて、慣用の様式でコーティングし、最後に蜜蝋で磨いた。それぞれのコーティングした丸薬は、ヒドロキシプロピル−シクロデキストリンと複合した0.125mgのレスベラトロールを含み、有効な治療効果を有する経口単位用量組成物である。
(実施例5)
滴剤溶液の調製
溶液は以下の成分から化合した:レスベラトロール−シクロデキストリン複合体0.625部;サッカリンナトリウム0.3部;ソルビン酸0.1部;エタノール30.0部;調味料1.0部;蒸留水q.s.ad100.0部
レスベラトロール−シクロデキストリン複合体および調味料をエタノールに溶かし、ソルビン酸およびサッカリンナトリウムを蒸留水に溶かした。2つの溶液を互いに均一に混合し、懸濁物がなくなるまで混合溶液を濾過した。1mlの濾液は0.125mgのレスベラトロールを含み、有効な治療効果を有する経口単位用量組成物である。
(実施例6)
坐薬の調製
坐薬組成物は以下の成分から化合した:レスベラトロール−シクロデキストリン複合体6.25部;ラクトース4.75部;坐剤基剤(たとえばカカオ脂)1689.0部;合計1700.0部
レスベラトロール−シクロデキストリン複合体およびラクトースを混合し、混合物のミルを行った。液浸ホモジナイザーを用いて、ミルを行った混合物を、事前に融解して40℃まで冷却した坐剤基剤中に均一に攪拌した。生じた組成物を37℃で冷却し、その1700mgずつを冷却した坐薬鋳型に注ぎ、そこで硬化させた。それぞれの坐薬は0.125mgのレスベラトロールを含み、有効な治療効果を有する直腸単位用量組成物である。
(実施例7)
カプセルの調製
カプセル組成物は以下の成分から化合した:レスベラトロール−シクロデキストリン複合体6.25部;ラクトース94.75部、微粒子β−(1,3/16)グルカン200.00部;(パン酵母)R−αリポ酸100.00部;合計400.0部
レスベラトロール−シクロデキストリン複合体とその重量の10倍のラクトースとの強力にミルを行い、ミルを行った混合物を残りの量のラクトース、微粒子β−グルカンおよびR−αリポ酸と混合した。混合粉末のミルを再度行い、慣用のカプセル製造機を用いて組成物を400mgのカプセルに充填した。それぞれのカプセルは0.125mgのレスベラトロールを含み、有効な治療効果を有する経口単位用量組成物である。
(実施例8)
ニコチンアミドリボシドは急性視神経炎中に網膜神経節細胞の神経保護を行う
背景
視神経炎とは、中枢神経系の自己免疫に媒介される脱髄性疾患の多発性硬化症(MS)に一般的に関連している視神経の炎症性障害である。視神経炎に罹患している患者は、典型的には、1〜2週間かけて進行性の視力喪失を患い、その後、数週間かけて視力のほとんどまたは全部を回復する。40%を超える患者がある程度の持続的な視力変化をもち(鋭敏さ、色覚、コントラスト感度または視野の低下)、視神経炎のエピソードを繰り返しもつ患者は、永久的な視力喪失の可能性が高い。最近の研究により、MSおよび視神経炎の病変における神経損傷が永久的な機能不全の原因であることが示唆されている。
実験的自己免疫脳脊髄炎(EAE)とは、プロテオリピドタンパク質(PLP)を用いた免疫化によって誘発させたMSの動物モデルである。動物は、MS患者と同様に、脳、脊髄、および視神経における炎症、脱髄、および神経損傷をもたらす免疫応答を有する。EAEマウスにおいて誘発させた視神経炎は、網膜神経節細胞(RGC)、その軸索が視神経を形成するニューロンの損失をもたらす。
予備研究
RGCの標識および視神経炎の組織学的決定を行うための技術は、プロテオリピドタンパク質ペプチド(PLP)によって誘発させたEAEに罹患しているSJL/Jマウスで用いるために洗練されている。視神経炎におけるRGC損失の経時変化の詳細な評価が行われており、以下に記載する。
PLPはSJL/JマウスにおいてEAEの再発/寛解過程を誘発する:SJL/Jマウスを皮下注射によってPLPで免疫化し、EAEの臨床的徴候について毎日観察した。結果により、マウスは、早くも免疫化後9日目にEAEの臨床的症状を発生し、臨床的症状は14〜15日目にはピークとなることが実証された(図17A)。臨床的評価は、0〜5のスケールである(「5」は瀕死、「4」は四肢麻痺から「0」は明らかに健康な動物)。その後、症状の第2の再発が始まる25日目まで臨床的EAEスコアは低下する。マウスは、5日以上の期間外見が安定または改善されたあとに臨床的スケールが2日以上1増加した場合に、再発したとみなされる。
EAEマウスでは視神経炎の高い発生率が検出される:PLPで免疫化したSJL/Jマウスを様々な時点で屠殺した。視神経を単離し、固定し、パラフィン中に包埋し、切断してヘマトキシリンおよびエオシン(H&E)で染色した。視神経炎(炎症細胞の浸潤の存在)は免疫化後9日目で検出され、11日目には70%を超える視神経で発生率がピークに達する(図17B)。
視神経炎を有する眼において炎症がRGC損失に先行する:EAEの誘発前に上丘内に定位的注射することによってRGCをFluorgold(FG)で逆行性標識した。マウスを様々な時点で屠殺し、網膜および視神経を単離した。網膜をスライドガラス上に全体を乗せ、蛍光顕微鏡観察によってRGC数を計数した。視神経炎を有する眼では、対照の眼または視神経炎を発生しなかったEAEマウスの眼と比較して、免疫化後9または11日目ではRGCの損失が検出されなかった(図18)。RGCの有意な損失は14日目で検出され(対照に対して43%の低下)、18日目まで進行した(対照に対して52%の低下)。
研究の概要:ニコチンアミドリボシドの神経保護効果を、視神経炎に罹患しているEAEマウスで検査した。6〜8週齢のSJL/Jマウスを、上丘内に注射した2.5μlの1.25%FG溶液で標識した。EAEを誘発させるために、数日後にマウスを完全フロイントアジュバント(CFA)中に乳化させた300μgのPLPで免疫化し、対照マウス(EAEなし)をCFA中のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で偽免疫化した。すべてのマウスに、免疫化の日(0日目)および再度2日目に200ngの腹腔内百日咳毒素(PT)を与えた。
0.8μl/注射の体積の、PBS中の0.1Mまたは0.4Mのニコチンアミドリボシド(グループ2、4および5)のどちらかのストック溶液の硝子体内注射(ivt)によって、眼をニコチンアミドリボシドで治療した。この結果、ニコチンアミドリボシドの推定最終眼球濃度は19mMまたは76mMとなる。薬物治療なしの対照マウスには、ivt注射なし(グループ1)、またはPBSの偽注射(グループ3)のどちらかを与えた。ニコチンアミドリボシドおよびPBS対照注射を用いた治療を、0、4、7および11日目にivtで与えた。臨床的EAEについてマウスのスコア付けを毎日行い、14日目にケタミンおよびキシラジンの過量によって屠殺した。
網膜を解剖し、蛍光顕微鏡観察のために全体を乗せた。各網膜について12個の標準視野でFG標識した細胞を計数することによって、RGC数を定量した。視神経を解剖し、組織学用に加工した。急性視神経炎を決定するために、H&Eによって染色した切断切片を炎症細胞の存在について評価した。ニコチンアミドリボシドがニューロンの損失を予防したかどうかを決定するために、視神経炎を有するPBS治療およびニコチンアミドリボシド治療した眼の間でRGCを比較した。
結果:図19に示すように、ニコチンアミドリボシドで治療した対照の眼および非EAEの眼(グループ1および2)の間ではRGC数に差異が存在しなかった。視神経炎を有するPBS治療したEAEの眼(268±59個のRGC;グループ3)では、対照(691±81個;グループ1)に対して有意なRGC損失が起こった、p<0.01。RGC損失は100mMのニコチンアミドリボシド治療によって軽減され(505±36個;グループ4)、400mMのニコチンアミドリボシド治療によって完全に遮断された(710±67個;グループ5)、p<0.01。視神経炎および臨床的EAEの発生率は、ニコチンアミドリボシド治療したマウスおよび対照の間で差異が存在しなかった。図20は、(A)プラセボ(PBS)で治療した視神経炎の眼(グループ3を表す)および(B)ニコチンアミドリボシドで治療した視神経炎の眼(グループ5を表す)の、fluorogold標識したRGCを示す。
結論:ニコチンアミドリボシドはEAEにおける急性視神経炎中に用量依存的な様式でRGCの神経保護を行う。ニコチンアミドリボシドはRGCに対して毒性がなく、炎症細胞の浸潤を予防しない。サーチュインの活性化は視神経炎およびMSにおける神経変性の予防に潜在的な治療的役割を果たしており、抗炎症治療と併せて有用であり得る。
(実施例9)
レスベラトロールは急性視神経炎中に網膜神経節細胞(RGC)の神経保護を行う
第2のサーチュイン活性化剤であるレスベラトロールを、前の実施例と同じ実験的自己免疫脳脊髄炎(EAE)視神経炎モデルで試験した。実験設計の図を図21に示す。6〜8週齢のSJL/Jマウスを、上丘内に注射した2.5μlの1.25%fluorogold(FG)溶液で標識した。EAEを誘発させるために、7日後にマウスを完全Freundアジュバント(CFA)中に乳化させた300μgのプロテオリピドタンパク質(PLP)で免疫化し、対照マウス(EAEなし)をCFA中のリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で偽免疫化した。すべてのマウスに、免疫化の日(0日目)および再度3日目に200ngの腹腔内百日咳毒素(PT)を与えた。
試験物質の調製
5μlの770nMのレスベラトロール配合物を495μlのビヒクルに溶かし、7.7mMのレスベラトロールの最終濃度(ストック溶液)とした。3つの試験用量を希釈した:
1)600μMのレスベラトロール=10μlのストック溶液+118μlのビヒクル;
2)77μMのレスベラトロール=10μlのストック溶液+990μlのビヒクル;
3)38μMのレスベラトロール=200μlの77μMのレスベラトロール+200μlのビヒクル。
試験化合物の投与
0.8μl/注射の体積の、レスベラトロールまたはPBS対照の硝子体内注射(iv)によって眼を治療した。38μM、77μMまたは600μMのレスベラトロールおよびPBSを用いた治療を、0、3、7、および11日目に与えた。
評価基準
臨床的EAEについてマウスのスコア付けを5点スケールで毎日行った:疾患なし=0;部分的な尾部の麻痺=0.5;尾部の麻痺または動揺性歩行=1.0;部分的な尾部の麻痺および動揺性歩行=1.5;尾部の麻痺および動揺性歩行=2.0;部分的な肢の麻痺=2.5;単肢の麻痺=3.0;単肢の麻痺および別の肢の部分的な麻痺=3.5;二肢の麻痺=4.0;瀕死状態=4.5;死亡=5.0。個々のマウスの臨床的EAEスコアを表Iに示す。
Figure 2008538215
さらなる結果を図22に示す。
ケタミンおよびキシラジンの過量によってマウスを屠殺した。網膜を解剖し、蛍光顕微鏡観察のために全体を乗せた。各網膜について12個の標準視野でFG標識した細胞を計数することによって、RGCを定量した。視神経を解剖し、組織学用に加工した。H&Eによって染色した切断切片を、急性視神経炎を決定するための炎症細胞の存在について、以下のように評価してスコア付けした:炎症のない眼(すなわち視神経炎なし)=0;穏やかな炎症=1;中等度の炎症=2;重篤な炎症=3。レスベラトロールがニューロンの損失を予防したかどうかを決定するために、視神経炎を有するPBS治療およびレスベラトロール治療した眼の間でRGCを比較した。
結果
レスベラトロールの神経保護効果を、MSの動物モデルであるEAEにおける視神経炎中に検査した。上丘内に注射することによってRGCをFGで逆行性標識した。SJL/JマウスをPLPで免疫化することによってEAEを誘発させた。0(免疫化の日)、3、7および11日目にPBS、38μM、77μMまたは600μMのレスベラトロールを硝子体内注射することによって眼を治療した。マウスを14日目に屠殺した。視神経炎を視神経の炎症細胞の浸潤によって検出し、蛍光標識されたRGCを計数した。レスベラトールで治療した対照の眼および非EAEの眼の間ではRGC数に差異が存在しなかった。視神経炎を有するPBS治療したEAEの眼(385±117個のRGC)では、対照(686±113個;p<0.01)に対して有意なRGC損失が起こった。RGC損失は38μMのレスベラトロール治療によって有意に予防されなかった(452±136個;p=0.2098)。RGC損失は77μMのレスベラトロール治療によって有意に軽減され(585±198個;p=0.0028)、600μMのレスベラトロール治療によって完全に遮断された(644±148個;p=0.0001)。視神経炎および臨床的EAEの発生率は、レスベラトロール治療したマウスおよび対照の間で差異が存在しなかった。統計的解析はANOVAを用いて行った。結果は、レスベラトロールがEAEにおける急性視神経炎中に用量依存的な様式でRGCの神経保護を行うことを実証している。レスベラトロールはRGCに対して毒性がなく、炎症細胞の浸潤を予防しない。
(実施例10)
網膜神経節細胞傷害モデルにおけるニコチンアミドリボシドおよびニコチンアミドモノヌクレオチドの神経保護効果の試験
要約:
以下の実施例は、硝子体内へのNMDA注射後の、スイスホワイトマウスの網膜における神経節細胞の生存に対するレスベラトロール、NMNおよびニコチンアミドリボシドの硬化を実証している。
試験化合物の投与:
投与用のストック溶液はニコチンアミドリボシド(水中に125mM)およびNMN(水中に125mM)である。
エンドポイント
RGC密度は、brn−3標識した網膜神経節細胞(RGC)を用いた免疫組織化学によって決定した。RGCは平スライド1個あたり12個の標準網膜位置で計数した。
方法
試験物質の投与
0、2および4日目に、2μlの試験物質またはビヒクル(2%のHPMC、0.2%のDOSS)を、すべての3カ月齢の成体スイスホワイトマウス(1回の治療あたり25〜30g、n=12)の右眼、麻酔した動物(腹腔内ケタミン、キシラジン)の硝子体腔内に、マイクロピペットに取り付けたマイクロシリンジドライバーを用いて注射した。
偽注射:
ビヒクル(2μl、n=12)を、すべてのマウスの右眼に、マイクロピペットに取り付けたマイクロシリンジドライバーを用いて0、2および4日目に注射した。ニコチンアミドリボシドおよびNMNの対照として役割を果たすために、水(n=4)を、0、2および4日目にすべてのマウスの右眼に、マイクロピペットに取り付けたマイクロシリンジドライバーを用いて注射した。
RGC傷害モデル
硝子体内NMDA注射(2μl中に100nM)を、すべてのマウスの右眼(試験物質または偽注射を行った動物)に、マイクロピペットに取り付けたマイクロシリンジドライバーを用いて投与した。この注射により再現性のあるRGCアポトーシスが誘発され、このピークは注射後12〜24時間である。
RGC密度:
これは、NMDA注射の6日後に作製した網膜の平スライドから定量した。RGCは抗brn−3染色によって同定した。RGC密度は、平スライド1個あたり12個の網膜位置(視神経乳頭から一定距離に設定した四分円あたり3個ずつ)について決定した。平スライドを作製するために、マウスを4%のパラホルムアルデヒドで灌流固定し、眼を摘出し、4%のパラホルムアルデヒドで終夜固定した。その後、網膜を採取し、ゼラチンを下塗りしたスライド上に置き、標識し、計数した。
それぞれの試験物質のマウスの要約:
注射は右目でのみ行った(眼および視力の研究における動物の使用のARVOステートメントに従った)。
参照による組込み
以下に記載のものを含めた本明細書中で言及するすべての出版物および特許は、それぞれの個別の出版物または特許を参考として組み込むと具体的かつ個別に指定した場合と同様に、全体で本明細書中に参考として組み込まれている。矛盾する場合は、本明細書中の任意の定義を含めた本出願が支配する。
図1は、植物ポリフェノールサーチュイン1(SIRT1)活性化剤を示す図である。 図2は、スチルベンおよびカルコンSIRT1活性化剤を示す図である。 図3は、フラボンSIRT1活性化剤を示す図である。 図4は、フラボンSIRT1モジュレーターを示す図である。 図5は、イソフラボン、フラバノンおよびアントシアニジンSIRT1モジュレーターを示す図である。 図6は、カテキン(フラバン−3−オール)SIRT1モジュレーターを示す図である。 図7は、フリーラジカル保護SIRT1モジュレーターを示す図である。 図8は、SIRT1モジュレーターを示す図である。 図9は、SIRT1モジュレーターを示す図である。 図10は、レスベラトロールアナログSIRT1活性化剤を示す図である。 図11は、レスベラトロールアナログSIRT1活性化剤を示す図である。 図12は、レスベラトロールアナログSIRT1活性化剤を示す図である。 図13は、レスベラトロールアナログSIRT1モジュレーターを示す図である。 図14は、レスベラトロールアナログSIRT1モジュレーターを示す図である。 図15Aは、サーチュイン活性化剤を示す図である。 図15Bは、サーチュイン活性化剤を示す図である。 図15Cは、サーチュイン活性化剤を示す図である。 図15Dは、サーチュイン活性化剤を示す図である。 図15Eは、サーチュイン活性化剤を示す図である。 図15Fは、サーチュイン活性化剤を示す図である。 図15Gは、サーチュイン活性化剤を示す図である。 図16は、サーチュイン阻害剤を示す図である。 図17Aは、プロテオリピドタンパク質(PLP)で免疫化した後の臨床的実験自己免疫脳脊髄炎(EAE)の平均スコアの経時的な変化を示す図であり、図17Bは、視神経炎を発生したEAEマウスの眼の割合を示す図である。 図18は、対照の眼および視神経炎を発生しなかったEAEの眼と比較して、視神経炎の眼において網膜神経節細胞(RGC)が経時的に有意に減少したことを示す図である。 図19は、ニコチンアミドリボシドが急性視神経炎モデルにおいてRCGの保存に有効であることを示す図である。 図20は、(A)プラセボ(PBS)で治療した視神経炎の眼(実施例8のグループ3を表す)および(B)ニコチンアミドリボシドで治療した視神経炎の眼(実施例8、グループ5を表す)の、fluorogold標識したRGCを示す図である。 図21は、実施例9に記載の実験の概要模式図である。 図22は、実施例9のすべての治療グループの眼のRGC数を示す図である。

Claims (31)

  1. 患者にサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を治療用量で投与することによる、視覚機能障害の治療方法。
  2. 前記視覚機能障害が、視神経または中枢神経系の損傷によって引き起こされる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記視神経または中枢神経系の損傷が、高い眼内圧によって引き起こされる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記視神経の損傷が神経の腫脹によって引き起こされる、請求項2に記載の方法。
  5. 前記視神経の損傷が虚血によって引き起こされる、請求項2に記載の方法。
  6. 前記視覚機能障害が網膜損傷によって引き起こされる、請求項1に記載の方法。
  7. 前記網膜損傷が網膜への血流の乱れによって引き起こされる、請求項6に記載の方法。
  8. 前記網膜損傷が黄斑の破裂によって引き起こされる、請求項6に記載の方法。
  9. 眼内圧を上昇させる薬物を同時投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記薬物がステロイドである、請求項9に記載の方法。
  11. 眼内圧を下降させる薬物を同時投与することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記サーチュインモジュレーターがサーチュイン活性化剤である、請求項1に記載の方法。
  13. 前記サーチュイン活性化剤が、レスベラトロール、そのアナログ、またはレスベラトロールのプロドラッグもしくはそのアナログである、請求項12に記載の方法。
  14. 前記サーチュイン活性化剤が、ニコチンアミドリボシド、そのアナログ、またはニコチンアミドリボシドのプロドラッグもしくはそのアナログである、請求項12に記載の方法。
  15. 前記サーチュインモジュレーターは眼に投与される、請求項1に記載の方法。
  16. 前記サーチュインモジュレーターは液体、クリームまたはゲルとして投与される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記サーチュインモジュレーターは眼に局所投与される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記サーチュインモジュレーターは眼内注射によって投与される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記サーチュインモジュレーターは、眼球インプラントからの放出によって投与される、請求項15に記載の方法。
  20. 眼球インプラントがインプラント型レンズである、請求項19に記載の方法。
  21. 視覚機能障害が白内障、網膜症、網膜色素変性症、眼球神経炎または眼の毛細血管床の血管疾患の1つまたは複数によって引き起こされるものではない、請求項1に記載の方法。
  22. 患者にサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を治療用量で投与することによる、緑内障の治療方法。
  23. 緑内障を治療するための追加の薬物を投与することをさらに含む、請求項22に記載の方法。
  24. 患者にサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を治療用量で投与することによる、視神経炎の治療方法。
  25. 視神経炎を治療するための追加の薬物を投与することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
  26. 患者にサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を治療用量で投与することによる、黄斑変性症の治療方法。
  27. 黄斑変性症を治療するための追加の薬物を投与することをさらに含む、請求項26に記載の方法。
  28. 患者にサーチュインモジュレーター、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグもしくは代謝誘導体を治療用量で投与することによる、前部虚血性視神経症の治療方法。
  29. 前部虚血性視神経症を治療するための追加の薬物を投与することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
  30. 前記視覚機能障害が加齢性である、請求項1に記載の方法。
  31. 前記視覚機能障害がストレス、化学傷害または放射線によって引き起こされる、請求項1に記載の方法。
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