JP2008535665A - 偏心シャフトを矯正する方法 - Google Patents

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Abstract

偏心シャフト(100,501)の要素(101,509)に隣接して位置するフィレット(201,601)を斜めローラ(303,703)に係合させ、偏心シャフトを回転させ、回転の一部の間だけ、斜めローラ(303,703)を介して圧縮ローリング力(301,709)を偏心シャフトのフィレット(201,601)に選択的に加えることによって偏心シャフト(100,501)を矯正する方法。

Description

本発明は、内燃エンジンに用いられる形式の偏心シャフト、例えばカムシャフト又はクランクシャフト、特にあらかじめ焼入れされたシャフトをディープフィレットローリング(deep fillet rolling)によって矯正(真っ直ぐにする)する方法に関する。
偏心シャフトは、種々の用途のために製作されている。一般的な用途の1つは、内燃エンジンである。ピストン駆動型内燃エンジンでは、動力は、往復動ピストンにより複数個のシリンダ内で発生し、往復動ピストンは、採用される燃焼サイクルに応じて、空気又は燃料と空気の可燃性混合気を圧縮し、次に点火させる。ピストンは、往復動軸方向経路を辿り、これらの燃焼側と反対側がコネクティングロッドに連結されている。コネクティングロッドは、偏心シャフト、即ちクランクシャフトに連結されている。クランクシャフトは、ピストンの軸方向往復運動を回転運動に変換するために用いられる。シリンダ内での燃焼により生じる圧力が、この回転運動を介して作用することにより、エンジンの動力が出力される。他の偏心シャフトであるカムシャフトは、典型的には、シリンダ内の吸気弁及び排気弁の開閉時期を制御するために内燃エンジンに用いられる。
偏心シャフトは、高いねじり荷重と数百万回の荷重サイクルの両方に耐えることが必要である。この理由で、偏心シャフトは、強度が高く且つ延性に富む材料、例えば鋼で作られ、偏心シャフトを冷間加工するか、熱処理するか、或いは高周波焼入れすることにより大きな荷重の集中領域に位置する金属の結晶構造を変えて強度を増大させることにより、一段と高い強度が得られるよう焼入れされる場合が多い。偏心シャフトの真直度は、1つには偏心シャフトがエンジン構造体内に嵌まらなければならないという理由で、1つには真直度が低いとひどい振動が生じる場合があるという理由で、その作動にとって重要である。また、真直度は、偏心シャフトに回転に関する良好なバランスを与え、しかもねじり振動を減少させる。
或る特定の内燃エンジン用の現状の焼入れ方法は、クランクピンや主要なジャーナルセグメントの縁に生じたフィレットをローリングすることによりクランクシャフトをロール焼入れし又は冷間加工することである。しかしながら、高出力エンジン、特にディーゼルエンジンでは、ロール焼入れは、十分に高いクランクシャフト強度をもたらさない場合がある。
高周波焼入れは、鋼製偏心シャフトの表面焼入れに広く用いられている方法である。例えば、クランクシャフトを交番する磁界により鋼の変態温度範囲内の温度又はこれを超える温度まで加熱し、次に急冷する。クランクシャフトのコアは、この処理によっては影響を受けないままであり、その物理的性質は、クランクシャフトの当初の構成材料の物理的性質であるが、肌(硬化層)の硬さは、急冷の結果としての材料中の残留圧縮応力によりかなり増大している。
偏心シャフトは、1つには機械加工作業及び高周波焼入れ作業に起因する残留応力の結果として、過度の振れ又は軸方向位置合わせ不良を生じる場合が多い。かかる場合、振れにより、部品が偏心シャフトに関する仕様に合わなくなり、その結果、比較的高価なコンポーネントがスクラップになる可能性がある。これは、大量生産方式では特に重要である。というのは、材料の不合格により、サイクル時間及び再加工費用並びにスクラップ率が増大するからである。
高周波焼入れ偏心シャフトを矯正する伝統的な方法は、プレス矯正装置を用いて単一平面内で偏心シャフトに荷重をかけて偏心シャフトを矯正することである。しかしながら、その結果として生じる偏心シャフトの撓みにより焼入れ肌の一部が圧縮状態から引張状態に強制的に変えられ、この結果、シャフトの強度が局所的に低下することがある。したがって、偏心シャフト、例えばエンジンクランクシャフト及びカムシャフト、特に高周波焼入れクランクシャフト及びカムシャフトを、これらの強度を損なわないで矯正する方法が要望されている。
本発明は、ディープフィレットローリング方法を用いて偏心シャフト、例えばエンジンクランクシャフト又はカムシャフトを矯正する方法に関し、かかるディープフィレットローリング法では、荷重をあらかじめ選択された場所及び特定の回転位相角中にのみ内部又は外部フィレットに加えて1つ又は2つ以上の特徴部、例えばクランクピンをこれに隣接して位置する特徴部、例えばバランスウエイトに対して再位置決めし、それにより偏心シャフトをその主要回転軸線回りに矯正する。本発明の方法は、高周波焼入れシャフトを矯正するために用いられる場合、特に有利である。
本発明の好ましい具体化例は、クランクシャフトを本発明に従って矯正する方法により例示できる。この方法を実施するには、あらかじめ高周波焼入れされたクランクシャフトのピン又はジャーナルをローラに係合させ、この場合、少なくとも1組のローラがクランクピン又は主ジャーナルとこれに隣接したバランスウエイトとの間に存在するフィレット中にシャフト軸線に対して角度をなした状態で配置されるようにし、次に、ローラを介して圧縮ローリング力をクランクシャフトのクランクピン又は主ジャーナルに加える。ローラを介して加えられる圧縮ローリング力の大きさは、シャフトの回転位相角に応じて変化し、即ち、ローリング力の大きさは、有利には、クランクシャフトの回転の或る特定の選択された部分中に増大し、他方、シャフトに加わる荷重は、回転の他の部分の間、公称レベルにあり、それにより、選択された回転部分に相当するクランクピン又は主ジャーナルの周方向セグメントの塑性変形を生じさせる。ローラは、クランクピン又は主ジャーナルのかかるセグメントを軸方向に僅かに伸長させる軸方向力成分をもたらし、他方、伸長したセグメントから見て直径方向反対側のセグメントを含む他のセグメントは、受ける力が非常に小さいので影響が比較的無いままか、或いは、あったとしてもほんの僅かである。大きな荷重を受けたセグメントに対する影響と他のセグメントに対する影響のこのアンバランスの結果として、クランクピン又はジャーナルとこれに隣接したバランスウエイトとの間の角度が僅かに変化し、それによりクランクシャフトが矯正される。
変形実施形態としての方法では、この場合も又軸方向力成分をもたらすローラがジャーナルと主要シャフトとの間のフィレット内に位置した状態で、圧縮ローリング力をカムシャフトのジャーナルの各側に加えても良い。ローラを介して加えられる圧縮ローリング力の大きさは、シャフトの回転位相角に応じて変化し、即ち、ローリング力の大きさは、有利には、振れが最も大きなカムシャフトの半径方向平面に対応したあらかじめ選択されたカムシャフト回転部分中に増大し、シャフトは、他の時期では除重され又は軽く加重され、それにより、かかる半径方向平面に対応したジャーナルのセグメントを僅かに圧縮させるカムシャフトジャーナルの塑性変形が生じ、他方、圧縮されたセグメントから見て直径方向反対側のセグメントを含む他のセグメントは、影響が比較的無いままか、或いは、あったとしてもほんの僅かである。圧縮されたセグメントの塑性変形と他のセグメントの塑性変形との間のこのアンバランスの結果として、最大振れの半径方向平面内におけるジャーナルの軸方向フェース相互間の角度が変わり、カムシャフトがかかる平面内で矯正される。
以下の説明は、選択的にプログラムされたディープローリング装置(deep rolling machine)を用いることにより内燃エンジンの焼入れ偏心シャフト、例えばクランクシャフト又はカムシャフトを矯正する方法に関する。本発明は、焼入れ、好ましくは高周波焼入れされた偏心シャフトを、その残留圧縮応力及び疲労強度を損なわないで、矯正する方法を提供する。高周波焼入れシャフトは、シャフトの材料がマルテンサイト組織を有する鋼である領域を有する。マルテンサイトは、焼入れ鋼の主要成分である硬質構成要素である。
典型的なクランクシャフトが、図1に示されている。このクランクシャフトは、V8型内燃エンジン、好ましくはディーゼルエンジンに用いられるよう形作られているが、図示のクランクシャフトに似たクランクシャフトだけでなく、任意のエンジン又は任意の機械に用いられる任意の偏心シャフト、例えばクランクシャフト又はカムシャフトに使用された場合であっても、本発明の利点を得ることができる。クランクシャフト100は、一般に、エンジンのフロント側に設けられた従来型フロントシール(図示せず)に係合する円筒形フロントシール面105を有している。他端では、リヤシール面109が、同様に、エンジンのリヤ側に設けられた従来型リヤクランクシャフトシール(図示せず)との係合を行う。かかる両端の中間に、クランクシャフト100は、クランクシャフト100を支持するようクランクケース(図示せず)に設けられた主軸受(図示せず)に従来通り係合する5つの主ジャーナル103と、ピストンからの動力をクランクシャフト100に入力するよう従来型コネクティングロッド(図示せず)が連結された4つのクランクスロー又はクランクピン101とを有している。バランスウエイト119が、クランクピン101と主ジャーナル103との間に設けられクランクピン101を主ジャーナル103から分離しており、これらバランスウエイトは、主ジャーナル103とクランクピン101との間に壁を形成している。クランクシャフト100は、フロントターゲット107及びリヤターゲット111を更に有し、これらターゲット107,111は、クランクシャフト100を通る仮想中心線113を定めるフロントジャーナル105及びリヤジャーナル109の中心をそれぞれ定めると共にディープローリング装置300(図3Aに示されている)との係合箇所を提供する。最適条件では、クランクシャフト中心線113は、フロントターゲット107とリヤターゲット111との間に延びる回転軸線と一致した直線である。
1つのクランクピン101周りの2つの隣り合うバランスウエイト119相互間の交差部の詳細図が、図2に示されている。連続した周囲溝すなわちフィレット201が、クランクピン101の各側に存在していることが分かり、溝201は、バランスウエイト119に移行する滑らかなアールを有している。同様な溝が、各クランクピン101の両側にある。図3Aに示されているように、同様な連続周囲溝203が、各主ジャーナル103とこれに隣接したバランスウエイト119との間に設けられている。溝201,203は各々、作動中、クランクシャフト100上の応力集中領域に位置し、エンジン作動中、これに生じる応力を軽減するように構成されている。これら溝は、これら領域における表面の高周波焼入れ作業の結果としての残留圧縮応力を生じさせて作動中に生じる引張応力を相殺するのを助けるよう作られている。
焼入れを受けたクランクシャフトは、これらの中心線の真直度に関する問題を生じることがある。本発明は、クランクシャフト100が高周波焼入れプロセスを受けた後に、各溝201,203中に生じる残留圧縮応力を損なわないで、クランクシャフト100の中心線113を真っ直ぐにする方法を提供する。クランクシャフトのための伝統的な焼入れ方法、例えばディープフィレットローリングにより、材料中の金属結晶が伸長すると共に加工硬化する。高周波焼入れが用いられる場合、金属組織は、マルテンサイト系であり、荷重を受けると異なる挙動を示す。
クランクシャフト100を保持してこれをターゲット107,111相互間の軸線回りに回転させるディープローリング装置300は、ローラ303が各クランクピン溝201内に延びる適当なクランクピン構造体305を有し、クランクシャフト100がローラ303相互間の接触を失わないでその中心線113回りに回転しているときに各クランクピン101の軌道を辿ることができ、溝201は、図3Aに示すように高周波焼入れシャフトを矯正するために用いられる。同様に、ローラ308を備えた適当な支持構造体307が、ローラ308とクランクピン309の本体との間の接触を失わないで、クランクピン309の本体上で走行するよう設けられている。
クランクシャフトの矯正に用いられるディープローリング装置300は、プログムを除き、材料を冷間加工することによりクランクシャフトを硬化させるためにクランクシャフトのフィレットのディープローリングを行う当該技術分野において知られている典型的な機械、例えば、米国特許第5,493,761号明細書に記載されているソフトウェア駆動型電子制御ディープフィレットローリング装置である。なお、この米国特許をこの参照により援用、その記載内容を本明細書の一部とする。本発明に用いられるディープローリング装置300は、ローラ303を介して圧縮力301をクランクシャフトの溝201に及ぼすことができる。しかしながら、溝201への圧縮力301の印加は、クランクシャフト100がディープローリング装置300内で回転しているときに、クランクシャフト100の所定の回転角度についてのみ働くよう設定されている。ローラ308は、圧縮力301の半径方向(クランクピンに関して)成分に対抗すると共にこれを分割するようローラ相互間のクランクピンの中央部分に載る。圧縮力301のこの抵抗及び分割は、溝201との強制的な嵌合により可能になる。
圧縮力301は、ディープローリング装置300によりクランプされたクランクシャフト100の一部分、この場合、クランクピン101を変形させる力である。ディープローリング装置300内におけるクランクシャフト100の回転の向きは、制御されると共に既知であるのが有利である。圧縮力301は、図3B及び図3Cに示されているように、クランクピン101が、取り付け回転位置として知られている上死点(TDC)に対してずれた所定の回転位置に回転方向に隣接した位置に実質的に存在し又はこの位置に近づき、且つローラ303が、クランクピン101の対応の下死点(BDC)の場所と回転方向に反対側の位置に実質的に存在し又はこの位置から上昇し若しくは下降している期間、作用する。各圧縮力301の印加により、ローラ303間のクランクピン101を含むクランクシャフト100の部分は、ローラ303を介して加えられた圧縮力301の軸方向成分の作用により各溝201内の固体材料の流れ又は塑性変形により矯正される。圧縮力301は、クランクシャフト100の材料を圧縮状態に維持し、この結果、その強度を減少させることはない。
本発明に用いられるディープローリング装置300は又、図4Aに示されているように主ジャーナル103をクランプすることができる。適当なジャーナル構造体401は、ジャーナル溝203と接触状態にあるローラ303を有し、ローラ308を有する支持構造体307は、ジャーナル103のジャーナル本体表面403と接触状態にある。この場合も又、圧縮力301の印加は、この場合も又、クランクシャフト100がディープローリング装置300内で回転しているときに、クランクシャフト100の所定の回転角度のみで作用するよう設定されている。
圧縮力301は、ディープローリング装置300によりクランプされたクランクシャフト100の部分、この場合、ジャーナル103を矯正する力である。圧縮力301は、実質的に正の最大振れの平面に相当するクランクシャフト100の回転位置にあり又はこれから上昇し若しくは下降する所定の周方向セグメントの間、ローラ303を介して溝201に作用し、その間、ローラ308は、図4B及び図4Cに示されているように圧縮力301の半径方向成分に対抗してこれを分割するよう直径方向反対側の周方向セグメントにわたり間隔をおいて配置される。圧縮力301は、所定の周方向セグメントの中央の場所に加えられる衝撃力であるのが有利である。各圧縮力301の印加により、ローラ303間のジャーナル103を含むクランクシャフト100の部分は、ローラ303を介して加えられた圧縮力301の軸方向成分の作用により各溝201内の固体材料の流れ又は塑性変形により矯正される。これら圧縮力は、クランクシャフト100の材料を引張状態にすることはなく、この結果、その強度を減少させることはない。
クランクピン101かジャーナル103のいずれかにおけるクランクシャフト100の矯正の際、圧縮力301は、一様には加えられず、特定の回転位置で又はこれから上昇し若しくは下降する際にのみ加えられるので、材料の流れ又は塑性変形は、主としてクランクピン101又はジャーナル103の一周方向セグメントで起こり、これに対し、直径方向反対側のセグメントでは材料の流れ又は塑性変形は殆ど生じず又は全く生じない。この結果、圧縮力301が加えられるクランクシャフトの半径方向回転平面において、クランクピン101又はジャーナル103とこれに隣接した構造体、この場合、バランスウエイト119との間の角度が僅かに変化する。
例えばクランクシャフト100について示されたクランクピン101の矯正方法が、流れ図として図5に示されている。図5に示された方法は、クランクピン101の矯正に当てはまるが、上述したジャーナル103の矯正にも当てはまり、更に、例えばカムシャフトのローブ又はジャーナル特徴部の矯正のような任意の偏心シャフトの特徴部の矯正にも当てはまる。
図5のステップ901において、クランクシャフト100をターゲット107,111によりディープローリング装置300内に回転可能に取付け、ステップ903において、クランクシャフト100をディープローリング装置300内で回転させる。ステップ905において、適当なセンサが、クランクシャフト100の回転中、クランクピン101の回転位置及び位置合わせ状態を検出して既知のクランクシャフト基準位置、例えばピン101のTDCとBDC相互間に定められた平面に対するクランクピンの角度位置並びに撓みを記録する。クランクピン100と、フロントターゲット107とリヤターゲット113を結ぶ線によって定められるクランクシャフトの回転軸線との間の距離にずれが検出されたかどうかの判断がステップ907で行なわれ、回転の中心線をクランクシャフト100の理想的な中心線113に近づけるための調節が行なわれる。ステップ909において、各ローラ303は、クランクピン101の各側の対応関係にある溝201の各々にそれぞれ接触し、ローラ308は、クランクピン101の本体部分309に係合する。ディープローリング装置300は、単一のクランクピン101若しくは単一の主ジャーナル103又は複数のクランクピン若しくは主ジャーナルに同時に係合することができる。さらに、ローラ308は、ローラ303により生じた圧縮力301に受動的に抵抗する固定軸線を有するが、変形例として、構造体307によりこれらローラに能動的に荷重を加えても良い。ローラ303がこれらと関連した溝201にそれぞれいったん嵌まり、ローラ308が本体表面にいったん係合すると、圧縮力は、上述したように各ローラ303及び(又は)308を介して伝達される。この圧縮力301は、ステップ911においてクランクシャフト100の真直度の調節を行う。
クランクシャフト100のクランクピン101の場合、最大振れ平面は、各クランクピンについてTDCと一致していることが判明した。ジャーナル103及び他の偏心シャフトの場合、最大振れ平面は、別の直径方向平面内に位置しても良い。図6は、最大振れ平面がクランクシャフト100の初期取り付け回転位置に対してなす角度605に相当している場合の圧縮力301の加わり方(印加状態)を示している。圧縮力301の各印加は、クランクシャフト100が丸1回転すると1回ずつ生じる。
図6では、クランクシャフト100の各回転は、ディープローリング装置300に係合した特定のクランクピン100に関して示されている。圧縮力301の印加の持続時間は、角度605の前で上昇し、角度605で最大値に達し、そして角度605の後で少なくともローラ303,308の係合状態を維持するのに十分な低い公称値まで下降して戻るものとして示されており、かかる公称値は、ゼロであるのが良い。圧縮力301の各印加後、センサに接続されているコンピュータは、クランクシャフト100が許容しうる真直度の状態にあるかどうかの判定を行う。クランクシャフト100の真直度が依然として許容できない場合、圧縮力301の追加の印加が必要であり、この追加の印加は、最初の印加と同じ大きさを有してもよく、或いは、これよりも小さい又は大きな大きさを有しても良い。このプロセスは、クランクシャフト100が、係合状態にあるクランクピン101の所望の真直度を達成するまで繰り返される。圧縮力301の大きさは、是正されている撓みの量で決まり、有利には、約6〜17kNであるのが良い。次に、ディープローリング装置300は、クランクピン101を放し、上述したように隣りのクランクピン101への係合に進む。矯正プロセスをこの隣りのクランクピン101について繰り返し実施するのが良い。変形例として、クランクシャフトが回転しているときに、クランクピンの全てに係合してこれらを順次矯正しても良い。類似のプロセスを主ジャーナルに適用することができる。各クランクピン101及び(又は)主ジャーナルが矯正プロセスを受けた後においては、クランクシャフト100は、許容可能に真っ直ぐであるべきである。
クランクシャフトについて許容できない形状が、多種多様な形態で見られる。図7A及び図7Bに示されているように、クランクシャフトは、弓形中心線417又はS字形中心線415を有する場合がある。少なくとも10通りの互いに異なる種類のゆがみのうち、これまで2つの例がクランクシャフトにおいて観察されており、これらクランクシャフトの中心線は、所望の真っ直ぐな中心線113から3次元的にずれている場合がある。本発明は、有利には、クランクシャフト100の中心線113の撓みを管理するのに適している。というのは、本発明は、各クランクピン101又は主ジャーナル103を残部とは独立して位置合わせできるからである。マルテンサイト結晶組織を有する偏心シャフトをその強度を損なわないで矯正できること及び矯正作業を迅速に且つクランクシャフトの製造技術における通常の機器を用いて実施できることは、追加の利点である。この実施形態は、内燃エンジンに使用できるよう設計されたクランクシャフトに対して行なわれる作業を含む。しかしながら、この方法は、任意他の用途又は機械向きに設計されたクランクシャフト、カムシャフト又は任意の偏心シャフトについて同じように良好に役立つ。
図8〜図10の実施形態
この実施形態では、本発明の方法は、カムシャフトの矯正に利用される。典型的なカムシャフト501が、図8に示されている。このカムシャフト501は、V8型内燃エンジン、好ましくはディーゼルエンジンに用いられるよう形作られているが、図示のカムシャフトに似たカムシャフトだけでなく、任意のエンジン又は任意の機械に用いられる任意カムシャフトに使用された場合であっても、本発明の利点を得ることができる。カムシャフト501は、一般に、エンジンのフロント側に設けられた従来型フロントシール(図示せず)に係合する円筒形フロントシール面503を有している。他端では、リヤシール面505が、同様に、エンジンのリヤ側に設けられた従来型リヤクランクカムシャフトシール(図示せず)及びエンジンのリヤ側に設けられたリヤ駆動歯車507との係合を行う。かかる両端の中間に、カムシャフト501は、カムシャフト501を支持するようエンジン(図示せず)内に設けられた軸受(図示せず)に従来通り係合する1つ又は2つ以上の主ジャーナル509と、シリンダの吸気弁及び排気弁を作動させるよう従来型カムフォロア(図示せず)又はバルブリフタ(図示せず)と係合する複数個のローブ511とを有するのが良い。図示のように、V8型エンジン用のカムシャフト501には、図示のように、16個のローブ511が、4つで1組の状態でジャーナル509により互いに分離された状態で設けられている。カムシャフト501は、フロントターゲット513及びリヤターゲット515を更に有し、これらターゲット513,515は、カムシャフト501を通る想像上の中心線517を定めるフロントジャーナル503及びリヤジャーナル505の中心をそれぞれ定めると共にディープローリング装置との係合箇所を提供する。最適条件では、カムシャフト中心線517は、フロントターゲット513とリヤターゲット515との間に延びる回転軸線と一致した直線である。
1つのジャーナル509周りの2つの隣り合う組をなすローブ511間の交差部の詳細図が、図9に示されている。連続した周囲溝すなわちフィレット601が、ジャーナル509の両側に存在していることが分かり、主シャフト603に移行する滑らかなアールを有している。同様なフィレットが、各ジャーナル509の各側に見える。フィレット601の各々の領域は、作動中、カムシャフト501の応力集中領域である。各フィレット601は、エンジン作動中、これに生じる応力を軽減するようになっている。これらフィレットは、これら領域における鋼に残留圧縮応力を生じさせるよう作られている。フィレット中の圧縮応力は、作動中に生じる引張応力を相殺するのを助ける。
焼入れを受けたカムシャフトは、これらの中心線の真直度に関する問題を生じることがある。本発明は、カムシャフト501が焼入れプロセスを受けた後に、各フィレット601中に生じる残留圧縮応力を損なわないで、カムシャフト501の中心線517を真っ直ぐにする方法を提供する。図10Aに示すように、ディープローリング装置300は、カムシャフト501を保持してこれをターゲット513,515相互間の回転軸線517回りに回転させるよう使用できる。ローラ703が各フィレット601上に延びる適当なジャーナル構造体701が、ローラ703とフィレット601との接触を失わないで各ジャーナルを辿るよう設けられるのが良い。同様に、ローラ707を備えた適当な支持構造体705が、ローラ707とジャーナル509の本体との間の接触を失わないで、ジャーナル509の本体上で走行するよう設けられるのが良い。
圧縮力709により、カムシャフト501は、実質的に最大振れの平面に相当するカムシャフト501の回転位置にあり又はこれから上昇し若しくは下降する所定の周方向セグメントの間、ローラ709を介して溝601に作用することにより、ディープローリング装置300によりクランプされた部分、この場合、図10Bに示されたジャーナル509を矯正し、その間、ローラ707は、図10Cに示されているように圧縮力709の半径方向成分に対抗してこれを分割するよう配置される。各圧縮力709の印加により、ローラ703,707相互間のジャーナル509を含むカムシャフト501の部分は、各圧縮力709の軸方向成分の作用により各フィレット601回りの固体材料の流れ又は塑性変形により矯正可能である。これら圧縮力は、カムシャフト501の材料を引張状態にすることはなく、この結果、その強度を減少させることはない。
ジャーナル509かのいずれかによるカムシャフト501の矯正の際、圧縮力は、一様には加えられず、特定の回転位置で又はこれから上昇し若しくは下降する際にのみ加えられるので、材料の流れ又は塑性変形は、主としてジャーナル509の一周方向セグメントで起こる場合があり、これに対し、直径方向反対側のセグメントでは材料の流れ又は塑性変形は殆ど生じず又は全く生じない。この結果、圧縮力709が加えられるカムシャフトの半径方向回転平面、即ち、最大振れ平面内において、ジャーナル509とこれに隣接したシャフト構造体との間の角度が僅かに変化する。
各圧縮力301,709は、半径方向の力バランス方向において大きさが等しい。各圧縮力301,709の印加は、ディープローリング装置300内に取り付けられたクランクシャフト100又はカムシャフト501の回転角度の関数であり又はディープローリング装置300内に取り付けられたクランクシャフト100又はカムシャフト501の回転速度に対するタイミングの関数である任意所望の方式で行なわれるのが良い。角度センサ、視覚センサ、回転位置センサ、応力センサ、位置センサ、タイミングセンサ等は、作動中、ディープローリング装置300内に取り付けられているクランクシャフト100又はカムシャフト501の角度位置又は回転速度を検出することができる。
本発明をその精神又は本質的な特徴から逸脱することなく上述した以外の他の特定の形態で実施できる。上述の実施形態は、あらゆる点において、本発明を限定するものではなく、例示としてのみ考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は、上述の説明ではなく、添付の特許請求の範囲の記載に基づいて定められる。特許請求の範囲の文言上の意味及び均等範囲に属する全ての変更例は、本発明の範囲に含まれる。
本発明に従って矯正できるクランクシャフトの半径方向図である。 図1のクランクシャフトの領域2の拡大詳細図であり、クランクピンとバランスウエイトとの間に形成されたフィレット又は溝を示す図である。 本発明を実施するために使用できるフィレットローリング装置のローラに係合した図1のクランクシャフトの部分の略図である。 図3Aのクランクシャフト部分の略図であり、本発明の実施に従ってローリング力を選択的に加える方法を示す図である。 図3Aのクランクシャフト部分の断面の略図であり、本発明の実施に従ってローリング力を選択的に加える方法を示す図である。 本発明を実施するために使用できるフィレットローリング装置のローラに係合した図1のクランクシャフトの部分の略図である。 図4Aのクランクシャフト部分の略図であり、本発明の実施に従ってローリング力を選択的に加える方法を示す図である。 図4Aのクランクシャフト部分の断面の略図であり、本発明の実施に従ってローリング力を選択的に加える方法を示す図である。 本発明の方法の流れ図である。 本発明の実施によるクランクシャフト角度回転に関する圧縮力の大きさのグラフ図である。 本発明の実施に先立って中心線が弓形に曲がって位置合わせ状態から外れたクランクシャフトの略図である。 本発明の実施に先立って、中心線がS字形になって位置合わせ状態から外れたクランクシャフトの略図である。 本発明に従って矯正できるカムシャフトの半径方向図である。 図8のクランクシャフトの領域6の拡大図であり、ジャーナルと主要シャフトとの間に形成されたフィレットを示す図である。 本発明を実施するために使用できるフィレットローリング装置のローラに係合した図8のカムシャフトの部分の略図である。 図10Aのカムシャフト部分の略図であり、本発明の実施に従ってローリング力を選択的に加える方法を示す図である。 図10Aのカムシャフト部分の断面の略図であり、本発明の実施に従ってローリング力を選択的に加える方法を示す図である。

Claims (20)

  1. 回転軸線を有する高周波焼入れ偏心シャフトを矯正する方法であって、
    前記高周波焼入れ偏心シャフトの一体形成要素をローラに係合させるステップを有し、前記要素は、中心線を有し、
    前記偏心シャフトを回転させるステップと、
    前記ローラを介して、前記要素の前記中心線を前記偏心シャフトの前記回転軸線に整列させるのに十分大きな圧縮力を前記偏心シャフトの前記要素に選択的に加える印加ステップを有し、
    前記十分大きな圧縮力は、前記ローラと前記要素の所定の周方向セグメントとの接触中だけ加えられ、前記セグメントは、180°未満である、
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記圧縮力は、前記要素の前記所定の周方向セグメント内で可変である、
    請求項1記載の方法。
  3. 前記要素の前記中心線を前記偏心シャフトの前記回転軸線に整列させるのに不十分な圧縮力が、前記要素の前記所定の周方向セグメント内には位置していない前記偏心シャフトの部分に加えられる、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記偏心シャフトは、クランクシャフトである、
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記要素は、クランクピン及びジャーナルのうち少なくとも一方である、
    請求項4に記載の方法。
  6. 前記ローラと前記要素の前記所定の周方向セグメントとの接触領域に位置する材料は、マルテンサイト系鋼である、
    請求項1に記載の方法。
  7. 前記偏心シャフトは、カムシャフトである、
    請求項1に記載の方法。
  8. 前記印加ステップにおける前記圧縮力は、前記要素とこれに隣接したシャフト構造体との間に位置するフィレットに対して角度をなして加えられる、
    請求項1に記載の方法。
  9. 前記圧縮力は、順次、前記偏心シャフトの複数個の要素に加えられる、
    請求項1に記載の方法。
  10. 高周波焼入れ偏心シャフトを矯正する方法であって、
    前記高周波焼入れ偏心シャフトをディープフィレットローリング装置内に装填するステップを有し、
    前記高周波焼入れ偏心シャフトを回転させるステップを有し、
    前記高周波焼入れ偏心シャフトの真直度を測定するステップを有し、
    ローラを介して、前記高周波焼入れ偏心シャフトの要素を前記高周波焼入れ偏心シャフトの回転軸線に対して再位置決めするのに十分大きな圧縮力を前記要素に選択的に加えるステップを有し、
    前記十分に大きな圧縮力は、前記ローラと前記要素の所定の周方向セグメントとの接触中だけ加えられ、
    前記要素に隣接した前記高周波焼入れ偏心シャフトの一部が実質的に真っ直ぐになるまで、前記高周波焼入れ偏心シャフトの前記要素への圧縮力の印加を1回及び2回以上の少なくとも一方の回数繰り返すステップを有する、
    ことを特徴とする方法。
  11. 前記圧縮力は、前記要素の前記所定の周方向セグメントの中央の場所に加えられる衝撃力である、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記圧縮力は、前記要素の前記所定の周方向セグメント内で可変である、
    請求項10に記載の方法。
  13. 前記要素を前記偏心シャフトの前記回転軸線に対して再位置決めするのに不十分な圧縮力が、前記要素の前記所定の周方向セグメント内には位置していない前記偏心シャフトの部分に加えられる、
    請求項10に記載の方法。
  14. 前記測定ステップは、前記圧縮力の少なくとも1回の選択的印加に続き、繰り返し実施される、
    請求項10に記載の方法。
  15. 焼入れ偏心シャフトを矯正する方法であって、
    前記偏心シャフトの要素とこれに隣接したシャフト構造体の第1の交差部で前記シャフト周りに設けられている第1の連続周囲溝を第1のローラに係合させるステップを有し、
    前記シャフトの前記要素とこれに隣接したシャフト構造体の第2の交差部で前記シャフト周りに設けられている第2の連続周囲溝を第2のローラに係合させるステップを有し、前記第2の交差部は、前記第1の交差部から軸方向に変位しており、
    前記シャフトをその一連の角度位置にわたり回転させるステップを有し、
    前記ローラを介して大きさが可変の圧縮力を前記溝の両方に加えるステップを有し、前記偏心シャフトの前記角度位置に応じて前記圧縮力の大きさを変化させるステップを有し、
    前記要素に隣接して固体材料の流れを生じさせ、それにより前記要素を前記隣接のシャフト構造体に対して再位置決めするステップを有する、
    ことを特徴とする方法。
  16. 前記圧縮力の大きさは、ゼロから前記溝に塑性変形を生じさせるのに十分な大きさまで変化する、
    請求項15に記載の方法。
  17. 前記圧縮力は、前記要素の周方向セグメントにのみ加えられ、前記セグメントは、前記偏心シャフトの回転最大振れ平面を含む、
    請求項15に記載の方法。
  18. 前記圧縮力は、前記周方向セグメントに固体材料の流れを生じさせ、前記要素の直径方向反対側のセグメントには材料の流れを生じさせない、
    請求項17に記載の方法。
  19. 前記固体材料は、マルテンサイト系鋼である、
    請求項18に記載の方法。
  20. 前記圧縮力は、前記要素の前記周方向セグメントと前記回転最大振れ平面の交差部に加えられる衝撃力である、
    請求項15に記載の方法。
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