JP2008534886A - 電気液圧式制御装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、少なくとも１つの液圧式アクチュエータエレメントと、少なくとも１つのセンサエレメントと、少なくとも電子制御装置とを有する電気液圧式制御装置に関するものであって、アクチュエータエレメントとセンサエレメントとが、電子制御装置から分離されて、液圧的に密な液圧式制御装置内にまとめられていることを特徴とする。液圧式制御装置は、出力・信号接続部を接続線路のために有している。これらの接続線路は、アクチュエータエレメントとセンサエレメントとを電子制御装置に接続する。

Description

本発明は、電気液圧式制御装置であって、この電気液圧式制御装置は、少なくとも１つの電気アクチュエータエレメントと、少なくとも１つのセンサエレメントと、少なくとも電子手制御装置とを有している形式のものに関する。

慣用の液圧式制御装置の場合には、電子制御装置が電気液圧式制御装置内に組み込まれている。

本発明の課題は、少なくとも１つの電気アクチュエータエレメントと、少なくとも１つのセンサエレメントと、少なくとも１つの電子制御装置とを有している、確実に機能して、廉価に製造可能な電気液圧式制御装置を提供することである。

この課題は、少なくとも１つの電気アクチュエータエレメントと、少なくとも１つのセンサエレメントと、少なくとも１つの電子制御装置とを有している電気液圧式制御装置において、アクチュエータエレメントとセンサエレメントとが、電子制御装置から分離された液圧的に密な液圧式制御装置内にまとめられていることにより解決される。この液圧式制御装置は、アクチュエータエレメントとセンサエレメントとを電子制御装置に接続する接続線路のための共通の出力・信号接続部を有している。本発明の範囲内で、製造コストを考慮して、電子制御装置をではなく、液圧式アクチュエータエレメントとセンサエレメントと一緒に共通のケーシング内に収納しないことを本発明の範囲内では強調される。別体の電子制御装置により、電子制御装置の手間のかかる液圧式のカプセル化を省くことができるという利点がもたらされる。このことは特に、電子制御装置が、周辺影響から保護された自動車の個所、たとえば車両内室に配置されているのが有効である。液圧式制御装置は、たとえば制御したい液圧式ユニットに直接取り付けることができる。共通の出力・信号接続部により、簡単にシールすることができる中央接続個所を提供する。アクチュエータエレメントは、有利には液圧式弁を操作するための電磁石である。有利には、液圧式制御装置は少なくとも１つの液圧式接続装置を有している。この液圧式接続装置は液圧式制御装置を液圧式ユニットに接続するために働く。電気アクチュエータエレメントとセンサエレメントとは、液圧式制御装置の内部で、たとえばフレキシブルな線路によって、差込みコンタクトのような簡単な接触接続部を介して、出力・信号接続部に接続することができる。従って、アクチュエータ・センサエレメントの手間のかかる個別保護を省くことができる。本発明の観点によれば、共通の出力・信号接続部にのみ、内側から外側への、および外側から内側への接触接続部のシール性が保証されるだけでよい。

本発明に係る電気液圧式制御装置は、電気液圧式制御装置であって、ａ）少なくとも１つの電気アクチュエータエレメントと、ｂ）少なくとも１つのセンサエレメントと、ｃ）少なくとも１つの電子制御装置とを有している形式のものにおいて、アクチュエータエレメントとセンサエレメントとが、電子制御装置から分離された、液圧的に密な液圧式制御装置内にまとめられており、該液圧式制御装置は、共通の出力・信号接続部を接続線路のために有しており、該接続線路が、アクチュエータエレメントとセンサエレメントとを電子制御装置に接続していることを特徴とする。

制御装置の有利な構成は、液圧式制御装置が、プラスチックから成る少なくとも１つのガイド装置を有していることを特徴とする。このガイド装置内に接続線路が埋め込まれている。有利には、接続線路は打抜き格子体から形成されている。この打抜き格子体はプラスチック内に挿入されるか、またはプラスチックによって射出成形で取り囲まれている。

制御装置の別の有利な構成は、共通の出力・信号接続部がガイド装置と一体成形されていることを特徴とする。有利には、出力・信号接続部はプラスチックから成るコネクタを有している。このコネクタはガイド装置に射出成形で固着されている。さらに、接続線路は、出力・信号接続部の領域で、プラスチックによって射出成形で取り囲まれていて、これによって接続線路とコネクタとの間の区分個所はシールされる。

制御装置のさらに別の有利な構成は、少なくとも１つのセンサエレメントがガイド装置内に組み込まれていることを特徴とする。有利には、センサエレメントはプラスチックによって射出成形で取り囲まれている。これによって、液圧式制御装置内に内蔵されている液圧媒体に対する確実なシールが保障される。

制御装置のさらに別の有利な構成は、少なくとも１つのホールセンサおよび／または少なくとも１つの圧力センサが、ガイド装置内に組み込まれていることを特徴とする。ホールセンサは、たとえば弁スプールの位置を監視するために働く。圧力センサは、たとえば液圧媒体の圧力を検出する。この圧力媒体は、液圧式制御装置内の所定の個所に内蔵されている。

制御装置のさらに別の有利な構成は、少なくとも１つの差込み接続エレメントが、ガイド装置に組み込まれていることを特著とする。差込みエレメントは、たとえば電磁石と接続するために働く。

制御装置のさらに別の有利な構成は、液圧式制御装置が、プラスチックから成る保護フードを有していることを特徴とする。この保護フードが、周辺に向かって液圧式制御装置をシールするために働く。

制御装置のさらに別の有利な構成は、共通の出力・信号接続部が保護フードと一体成形されていることを特徴とする。有利には、出力・信号接続部はプラスチックから成るコネクタを有している。このコネクタは、保護フードに射出成形で固着されている。さらに、接続線路はプラスチックによって射出成形で取り囲まれている。これによって、接続線路とコネクタとの間の区分個所はシールされる。

制御装置のさらに別の有利な構成は、液圧式制御装置が、少なくとも１つの弁装置を有していることを特徴とする。弁装置は、たとえば弁スプールを有している。この弁スプールは弁ばねのプレロード力に抗して液圧式制御装置の相応の通路ガイド内を往復運動可能である。

制御装置のさらに別の有利な構成は、液圧式制御装置が、少なくとも１つの制御板を有しているということを特徴とする。有利にはこの制御板は、アルミニウムダイカストケーシング部分によってラビリンス構造に形成される。このアルミニウムダイカストケーシング部分は、液圧式弁のために通路と接続部、特に液圧通路接続部とを有している。制御板または別の制御板内に、弁スプールと液圧式弁の電磁石とを収納することができる。

本発明に係る制御装置は、有利には、液圧式制御装置が、プラスチックから成る少なくとも１つのガイド装置を有しており、該ガイド装置内に接続線路が埋め込まれている。

本発明に係る制御装置は、有利には、共通の出力・信号接続部が、ガイド装置と一体成形されている。

本発明に係る制御装置は、有利には、少なくとも１つのセンサエレメントが、ガイド装置内に組み込まれている。

本発明に係る制御装置は、有利には、少なくとも１つのホールセンサおよび／または圧力センサが、ガイド装置内に組み込まれている。

本発明に係る制御装置は、有利には、少なくとも１つの差込み接続エレメントが、ガイド装置内に組み込まれている。

本発明に係る制御装置は、有利には、液圧式制御装置が、プラスチックから成る保護フードを有している。

本発明に係る制御装置は、有利には、共通の出力・信号接続部が、保護フードと一体成形されている。

本発明に係る制御装置は、有利には、液圧式制御装置が、少なくとも１つの弁装置を有している。

本発明に係る制御装置は、有利には、液圧式制御装置が、少なくとも１つの制御板を有している。

本発明の別の利点、特徴および詳細は、以下の記載から明らかになる。以下の記載には、２つの実施例が図面につき詳しく説明されている。この場合、請求項および記載に言及されている特徴はそれぞれそれ自体で実施することができるか、または任意の組合せで実施することができる。

図１には、電気液圧式制御装置１が概略的に示されている。この電気液圧式制御装置１は、液圧式制御装置４と電子制御装置６とを有している。液圧式制御装置４は、自動車の境界面８に、制御したい液圧式ユニット（図示せず）に取り付けられているか、または前記液圧式ユニットの近くに取り付けられている。この液圧式ユニットは、たとえば自動的な自動車のオートマチックギアボックスであってよい。しかし、たとえば液圧式ロール安定化装置であってもよい。本発明によれば、電子制御装置６は、液圧式制御装置４から分離されて、意図的に自動車の別の箇所に取り付けられている。この箇所では、電子制御装置６は周辺影響を全く受けないか、少なくとも強力な周辺影響を受けない。従って、電子制御装置６の手間のかかるカプセル化を省略することができる。

液圧式制御装置４は、ホールセンサ１０と２つの圧力センサ１１，１２とを内蔵している。ホールセンサ１０は、弁スプールの位置もしくは個所を検出するために働く。弁スプールは、液圧式制御装置４内に可動に収容されている。圧力センサ１１，１２は、種々異なる位置での液圧媒体の圧力を電子制御装置６で検出するために働く。

液圧式制御装置４は第１制御板１４を有している。この第１制御板１４は、アルミニウムダイカストケーシング部分によってラビリンス構造に形成されている。第１制御板１４内に通路と液圧式接続部とが収納されている。この液圧式接続部は、共通の液圧式接続部１６内にまとめられている。介在金属薄板１９により、第２制御板１８は第１制御板１４から分離されている。第２制御板１８には、弁スプール（図示せず）が、往復運動可能にガイドされている。弁スプールの位置はホールセンサ１０によって検出される。弁スプールは、電磁石２０により操作される。この電磁石２０は、アクチュエータまたはアクチュエータエレメントとも呼称される。この電磁石２０も第２制御板１８内に収納されている。

さらに液圧式制御装置４は、ガイド装置２２を有している。このガイド装置２２はプラスチック２４から形成されている。このプラスチック２４内には複数の出力・信号伝達線路が埋め込まれている。この出力・信号伝達線路２５は、有利には打抜き格子体によって形成される。これらの打抜き格子体はプラスチックによって射出成形で取り囲まれている。ガイド装置２２は第１ガイドアーム２８を有していて、この第１ガイドアーム２８はガイド装置２２から第１制御板１４を通って第２制御板１８内に延在している。第１ガイドアーム２８の自由端部にはホールセンサ１０が収納されている。ホールセンサ１０からは信号線路３０が出発している。この信号線路３０はガイドアーム２８内に埋め込まれている。さらに、ガイド装置２２から第２ガイドアーム３２が出発している。この第２ガイドアーム３２も第１制御板１４を通って第２制御板１８の領域内に延在している。第２ガイドアーム３２の自由端部には差込みコンタクト３３が電磁石２０と接触するために設けられている。この電磁石２０は第２制御板１８内に収納されているか、または第２制御板１８に取り付けられている。差込みコンタクト３３から、出力線路３４がガイドアーム３２を通ってガイド装置２２に延在している。

ガイド装置２２と第１制御板１４とは、外側に向かって圧密である。電磁石２０を備えた第２制御板１８は、周辺に対してプラスチックから成る保護フード３６によりシールされている。

さらに、ガイド装置２２にプラスチックから成る中央接続コネクタ３８が射出成形で固着されている。中央接続コネクタ３８を通って、複数の出力・信号伝達線路２５が液圧式制御装置４から導出される。符号４１によりセンサエレメントのための複数のケーブル線路が示されている。符号４２で電磁石のためのケーブル線路が示されている。ケーブル線路４１，４２は、電子制御装置６の共通の接続コネクタ４４にまとめられている。

図２には、電気液圧式制御装置５１が概略的に示されている。この電気液圧式制御装置５１は、液圧式制御装置５４を有している。この液圧式制御装置５４は、電子制御装置５６に対して別体に構成され、配置されている。液圧式制御装置５４は、自動車の境界面５８に固定されている。電子制御装置５６は、自動車の別の個所に収納されている。この別の箇所では、電子制御装置５６は、周辺影響を全く受けないか、またはそれ程強力な周辺影響を受けない。

液圧式制御装置５４は、２つのセンサ６０，６１を有している。自動車の境界面に直に第１制御板６４が固定されている。この第１制御板６４は、外側に向かって圧密に構成されていて、共通の液圧式接続部６６を有している。第２制御板６８は、介在金属薄板６９を介在させて第１制御板６４に取り付けられている。

第２制御板６８には、液圧式弁の弁スプール（詳しく図示せず）がガイドされている。この弁スプールは電磁石７０により制御可能である。センサ６０，６１は第２制御板６８に取り付けられているか、もしくは第２制御板６８内に組み付けられている。電磁石７０とセンサ６０，６１とから出発している出力・信号伝達線路７５は、第２制御板６８を通り過ぎ、内部の接続接触部７７を介して中央接続コネクタ７８に接続されている。符号８１により前記センサのためのケーブル線路が示されている。これらのケーブル線路８１は中央接続コネクタ７８から出発している。符号８２によって電磁石のためのケーブル線路が示されている。これらのケーブル線路８２も中央接続コネクタ７８から出発している。ケーブル線路８１，８２は共通の接続コネクタ８４によって電子制御装置５６に接続されている。

第２制御板６８の外側に延びている出力・信号伝達線路７５を備えた第２制御板６８は、プラスチックから成る保護フード８６による取囲みによりシールされている。これにより、漏れが起こった場合にも液圧媒体が周辺に達することはないということが保証される。

第１実施例の電気液圧式制御装置の概略図である。 第２実施例の電気液圧式制御装置の概略図である。

符号の説明

１ 電気液圧式制御装置、 ４ 液圧式制御装置、 ６ 電子制御装置、 ８ 境界面、 １０ ホールセンサ、 １１，１２ 圧力センサ、 １４ 第１制御板、 １６ 液圧式接続部、 １８ 第２制御板、 １９ 介在金属薄板、 ２０ 電磁石、 ２２ ガイド装置、 ２４ プラスチック、 ２５ 出力・信号伝達線路、 ２８ 第１ガイドアーム、 ３０ 信号線路、 ３２ 第２ガイドアーム、 ３４ 出力線路、 ３６ 保護フード、 ３８ 中央接続コネクタ、 ４１，４２ ケーブル線路、 ４４ 接続コネクタ、 ５１ 電気液圧式制御装置、 ５４ 液圧式制御装置、 ５６ 電子制御装置、 ５８ 境界面、 ６０，６１ センサ、 ６４ 第１制御板、 ６６ 液圧式接続部、 ６８ 第２制御板、 ７０ 電磁石、 ７５ 出力・信号伝達線路、 ７７ 内部の接触接続部、 ７８ 中央接続コネクタ、 ８１，８２ ケーブル線路、 ８４ 接続コネクタ、 ８６ 保護フード

Claims (10)

1. 電気液圧式制御装置であって、
   ａ）少なくとも１つの電気アクチュエータエレメント（２０，７０）と、
   ｂ）少なくとも１つのセンサエレメント（１０，１１，１２；６０，６１）と、
   ｃ）少なくとも１つの電子制御装置（６；５６）とを有している形式のものにおいて、
   アクチュエータエレメント（２０，７０）とセンサエレメント（１０，１１，１２；６０，６１）とが、電子制御装置（６；５６）から分離された、液圧的に密な液圧式制御装置（４；５４）内にまとめられており、該液圧式制御装置（４；５４）が、共通の出力・信号接続部（３８，７８）を接続線路（２５，４１，４３；８１，８２）のために有しており、該接続線路（２５，４１，４３；８１，８２）が、アクチュエータエレメント（２０，７０）とセンサエレメント（１０，１１，１２；６０，６１）とを電子制御装置（６；５６）に接続していることを特徴とする、電気液圧式制御装置。
2. 液圧式制御装置が、プラスチックから成る少なくとも１つのガイド装置（２２）を有しており、該ガイド装置（２２）内に接続線路（２５）が埋め込まれている、請求項１記載の制御装置。
3. 共通の出力・信号接続部（３８）が、ガイド装置（２２）と一体成形されている、請求項２記載の制御装置。
4. 少なくとも１つのセンサエレメント（１０）が、ガイド装置（２２）内に組み込まれている、請求項２または３記載の制御装置。
5. 少なくとも１つのホールセンサおよび／または圧力センサ（１０，１１，１２）が、ガイド装置（２２）内に組み込まれている、請求項２から４までのいずれか一項記載の制御装置。
6. 少なくとも１つの差込み接続エレメント（３３）が、ガイド装置（２２）内に組み込まれている、請求項２から５までのいずれか一項記載の制御装置。
7. 液圧式制御装置（４；５４）が、プラスチックから成る保護フード（３６；８６）を有している、請求項１から６までのいずれか一項記載の制御装置。
8. 共通の出力・信号接続部（７８）が、保護フード（８６）と一体成形されている、請求項７記載の制御装置。
9. 液圧式制御装置（４；５４）が、少なくとも１つの弁装置を有している、請求項１から８までのいずれか一項記載の制御装置。
10. 液圧式制御装置（４；５４）が、少なくとも１つの制御板（１４，１８；６４，６８）を有している、請求項１から９までのいずれか一項記載の制御装置。

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