JP2008534569A - 非イミダゾール系アルキルアミンであるヒスタミンh3受容体リガンドを用いたてんかんの治療 - Google Patents

非イミダゾール系アルキルアミンであるヒスタミンh3受容体リガンドを用いたてんかんの治療 Download PDF

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Abstract

本発明は、ヒスタミンのH3受容体の拮抗薬の構成要素となる非イミダゾール系アルキルアミン誘導体を用いた、てんかんの新規な治療方法を提供する。

Description

本発明は、てんかんの治療のための、以下に定義される式(A)で表されるアルキルアミンの治療への適用に関する。
ヒスタミンH3受容体拮抗薬は、脳のヒスタミンの合成及び放出を増強することが特に知られている。この作用機序を通して、それらは、延長された覚醒状態、認知過程の改善、食物摂取量の減少、及び前庭反射の正常化を誘発する(Schwarteら、Physiol. Rev., 1991年、71:1-51ページ)。
ヒスタミンH3受容体作動薬は、ヒスタミン、モノアミン、及び神経ペプチドを含めたいくつかの神経伝達物質の放出を抑制して、その結果、脳の鎮静、及び睡眠促進の効果を発揮することが知られている。末梢組織において、H3受容体拮抗薬又は作動薬化合物は、言い換えれば、抗炎症、抗侵害受容、胃腸、抗分泌性の平滑筋脱収縮の活性を示す。
H3受容体拮抗薬又は作動薬化合物は、ほとんどの場合、4(5)位において一置換されたイミダゾール環を持つヒスタミンに似ていることがこれまで知られていた(Ganellinら、Ars Pharmaceutica, 1995年、36:3, 455-468ページ;Starkら、Drug of the Future, 1996年、21(5), 507-520ページ)。
多数の特許及び特許出願、具体的には、EP 197 840、EP 494 010、WO 93/14070、WO 96/29315、WO 92/15 567、WO 93/20061、WO 93/20062、WO 95/11894、US 5 486 526、WO 93/12107、WO 93/12108、WO 95/14007、WO 95/06037、WO 97/29092、EP 680 960、WO 96/38141、WO 96/38142、WO 96/40126が、そのような構造を持つ拮抗薬、及び/又は作動薬化合物に向けられている。
文献では、同様に、この点に関して、Plazziら、Eur. J. Med. Chem. 1995年、30, 881ページ、Clitherowら、Bioorg. & Med. Chem. Lett. 6 (7), 833-838ページ(1996年)、Wolinら、Bioorg. & Med. Chem. Lett; 8, 2157ページ (1998)も引用され得る。
それにもかかわらず、前述のイミダゾール誘導体は、例えば、乏しい脳血液関門透過、シトクロムP-450タンパク質との相互作用、及び/又は何らかの肝及び眼毒性などの欠点を示すことがある。
例えば、ベタヒスチン(J-M. Arrangら、Eur. J. Pharmacol. 1985年、111:72-84ページ)、フェンサイクリジン(J-M. Arrangら、Eur. J. Pharmacol. 1988年, 157: 31-35ページ)、ジマプリット(J-C Schwartzら、Agents Actions 1990年、30:13-23ページ)、クロザピン(M. Kathmannら、Psychopharmacology 1994年、116:464-468ページ)、及びセスキテルペン(M. Takigawsら、JP 06 345 642(1994年12月20日)などの非イミダゾール系の既知の向神経活性化合物は、H3受容体拮抗作用を示すことが示唆されたが、これらの全ての化合物は、非常に低い効力しか持たなかった。
これらの化合物は、ヒスタミンH3受容体の発見及び特徴づけ以前には、治療薬として、具体的には、神経活性物質として、例えば、神経抑制薬(クロザピン)又は精神異常発現薬(フェンサイクリジン)として、知られていた。
H3受容体において試験された時に、これらの化合物は、先に引用した特許出願に記載のイミダゾール含有化合物よりはるかに低い効力を示すことが明らかにされた。
これまでの試みとは逆に、本発明者は、先に触れた欠点を減少させたイミダゾール環を含まない強力なH3受容体リガンドを開発することに成功した。これらの化合物、その製造、及び治療へのその適用は、国際特許出願WO 00/06254に記載されている。
痙攣性疾患における脳ヒスタミンの役割は、脳血液関門を越えるH1抗ヒスタミン薬の副作用としての発作の観察から主に始まり、長時間、惹起された。他の適応症は、高められた脳ヒスタミン・レベルの治療、例えば、L-ヒスチジン(ヒスタミン前駆体)、メトプリン(ヒスタミン分解の阻害剤)、又は痙攣から齧歯動物を保護する傾向にある外因性ヒスタミン自体の投与であるが(Tuomisto及びTacke Neuropharmacol. 1986年、25,955-8ページ; Scherklら、Epilepsy Res. 1991年;10, 111-8ページ)、その一方で、ヒスタミン合成の阻害は痙攣誘発剤になる(Yokoyamaら、Naunyn Schmiedb. Arch. Pharmacol. 1992年、346, 40ページ;CNS Drugs 1996年、5, 321ページ)。
しかしながら、H3受容体の遮断が抗てんかん薬の新分類の作用機序に相当し得るかどうかが、不明瞭なまま残っていた。
実際に、H3自己受容体の遮断は、脳内のヒスタミン作動性ニューロンからのヒスタミン放出を高め(Arrangら、Nature 1987年、327, 117ページ)、その結果、痙攣から保護することができた。しかしながら、H3受容体拮抗薬は、他のクラスのニューロン、例えば、カテコールアミン作動性、コリン作動性、グルタミン酸作動性、又はペプチド作動性ニューロン上に位置するH3受容体を介した他の作用を有することがある(Schlicker Eら、Fundam Clin Pharmacol. 1994年、8, 128ページ)。それ故に、そのような治療が一度もおこなわれたことのないヒト患者の痙攣に対するH3受容体遮断の最終的な転帰がどうなるか、だれも予測できなかった。
チオペラミド、クロベンプロピット、及びAQ0145のような薬物によるヒスタミンH3受容体遮断が、電気的に駆動された痙攣を減少させること(Yokoyamaら、同書中)、及びマウス及びラットにおけるペンテトラゾールで誘発した痙攣を予防することが示された(Zhangら、Eur J Pharmacol. 2003年、482, 169-75年;Vohora Dら、Life Sci. 2000年、66, 297-301ページ)。しかしながら、他の研究(Scherklら、同書中)において、チオペラミドは、マウスにおける発作感受性に影響しなかった。
本発明者らは、また、10mg/kgにて、彼らがWO 00/00254、BF2-649(3(4-クロロフェニル)プロピル3-ピペリジノプロピル・エーテル)に記載した非イミダゾール系化合物の中の1つの、マウスにおいてペンテトラゾールによって誘発された間代性痙攣に対する効果も評価した。このH3受容体拮抗薬が、(潜伏期又は持続時間のどちらかに関して)痙攣を予防する際に効力がないことがわかり、さらに、このモデル:カルバマゼピン(25mg/kg)、バイプロ酸ナトリウム(300mg/kg)、フェニトイン(25mg/kg)、ジアゼパム(7.5mg/kg)、及びフェノバルビタール(15mg/kg)、に対して、一連の確立された抗てんかん薬の抗痙攣性を修飾する(高める)ことはなかった。
最終的に、他の動物モデル、おそらく、ヒトてんかんの発症機序により関連する、すなわち、ラットにおける扁桃核をキンドリングされた発作、において、チオペラミド、及び他の様々なH3受容体拮抗薬が、効力をもたないことがわかった(Yoshidaら、Epilepsy Res. 2000年、40 141-5ページ)。
したがって、これらの相反するデータを考慮すると、ヒスタミンH3受容体拮抗薬が、ヒトの病的学的状態における抗てんかん薬の新分類に相当するかもしれないとは思えなかった。
本発明者らは、以下に記載の式(A)で表されるこれらのアルキルアミンが、効果的な抗てんかん薬の構成要素となるかもしれないことをここで実証した。
実際には、彼らは、式(I)で表される化合物が、欠神てんかんである薬物抵抗性側頭葉発作、及び光感受性発作から選ばれた特定のタイプのてんかんの、予防、及び/又は治療において予想以上に効果的であることを実証した。
アルキルアミン・ヒスタミンH3受容体拮抗薬
その構造にイミダゾール部分を含まない、ヒスタミンH3受容体リガンドとして有用である化合物が、本明細書中で説明される。
これらの化合物は、下記一般式(A):
Figure 2008534569
{式中、
− Wが、4(5)-位のイミダゾール環に結合された時に、ヒスタミンH3受容体にて拮抗、及び/又は作動活性を与える残基であり;
− R1及びR2が、同一又は異なってもよく、且つ、それぞれ独立に、
・ 低級アルキル若しくはシクロアルキル、
を表すか、又はそれらが結合されている窒素原子と一緒になって、
・ 以下の飽和の含窒素環:
Figure 2008534569
(式中、mが、2〜8の範囲にわたる。)を表すか、
・ 以下の非芳香族の不飽和の含窒素環:
Figure 2008534569
(式中、p及びqが、独立に、0〜3であり、且つ、rが、0〜4であり、但し、p及びqは、同時に、0ではなく、且つ、2≦p+q+r≦8であることを条件とし、
Ra-dが、独立に、水素原子、又は低級アルキル、シクロアルキル、若しくはカルボアルコキシ基である。)を表すか、
・ モルホリノ基を表すか、あるいは
・ 以下のN-置換されたピペラジノ基:
Figure 2008534569
(式中、Rが、低級アルキル、シクロアルキル、カルボアルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルカノイル、又はアロイル基である。)を表すかもしれない。}
を有する。
化合物が薬学的に許容される酸と一緒に形成する付加塩についても、説明される。薬学的に許容される塩は、無機、又は有機酸の無毒性塩を含む。これらの塩の例には、塩酸塩、臭化水素酸塩、マレイン酸水素塩、又はシュウ酸水素塩が含まれる。
当該出願は、また、化合物の水和物、これらの化合物の水和塩、及び多形結晶構造についても説明する。
化合物が分子内の非対称中心の数による、1つ又は多数の異性体型で存在する時、本発明は、全ての光学異性体、並びにそれらのラセミ体及び対応するジアステレオ異性体に関する。ジアステレオ異性体、及び/又は光学異性体の分離は、そういったもの分離方法として知られている方法に従って実施される。
当該出願は、また、これらの互変異性体が単離された形態、又は混合物の形態で生じるか否かに関係なく、全ての可能性のある互変異性型化合物についても説明する。
「低級アルキル」又は「シクロアルキル」は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝アルキル基、又は3〜6個の炭素原子を含む飽和した炭素環を意味するものとする。
典型的な低級アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、及びブチル基である。
好ましい化合物群には、独立に低級アルキル基、具体的には、エチル基を表すR1及びR2を持つものが含まれる。
好ましい化合物は、また、式(A){式中、R1及びR2が、それらが結合されている窒素原子と一緒になって、以下の飽和の含窒素環:
Figure 2008534569
(式中、特に、mが、4、5、又は6であり、場合により、アルキル基(Ra)、好ましくは、メチル基で置換される。)を形成する。}で表されるものでもある。
基RaとRbは、それぞれの(CRaRb)部分に関して、同一であるか、又は異なっている。
ピペリジル及びピロリジニル部分が、特に好まれる。
他の好ましい化合物群には、化合物(A){式中、R1及びR2が、それら結合されている窒素原子と一緒になって、以下の非芳香族の不飽和の含窒素環:
Figure 2008534569
(式中、特に、p、q、及びrが、独立に、1又は2である。)を形成する。}が含まれる。
この群において、より好ましい化合物は、式中、pが2であり、且つ、qとrが、それぞれ1であるものである。
この群におけるサブクラスには、Ra-dが、それぞれ水素原子である化合物が含まれる。
NR1R2が、先に定義した含窒素環i)又はii)である時、後者は、好ましくは、1又は2つの低級アルキル基、特に、メチル基で置換される。
置換の位置は、好ましくは、以下の順序:
メタ>パラ>オルト
で選択される。
この群において、1つしか置換基を有さない含窒素環に関して、この後者は、好ましくは、窒素原子に関してメタ位においてである。
特にこれらの2つの置換基を有する含窒素環において、特に、これらの2つの置換基がトランスの関係にある時に、メタ-メタ置換が好まれる。
メタ若しくはメタ-メタ位において、特に、メチル基で置換されるピペリジル又はピロリジニル部分が、特に、好ましい化合物を与える。
NR1R2が、N-置換されたピペラジノ基を表す時、Rは、低級アルキル、例えば、メチルであるかもしれない。
アリール又はアリールアルキル部分である基Rの典型的な例は、フェニル及びベンジルである。
Rは、また、アルカノイル又はアロイル基、例えば、アセチル又はベンゾイルであるかもしれない。
Rについての全ての可能性のある基において、アルキル部分は、1〜6個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖を指す。
シクロアルキル基は、3〜7個の炭素原子を含む飽和の炭素環を指す。
Rがアリール又はアリールアルキル基を表す時、そのアリール部分は、特に、場合により以下の:フッ素、塩素、及び臭素から有利に選択されるハロゲン原子、又は低級アルキル若しくはシクロアルキル、トリフロロメチル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、ニトロ、ホルミル、アルカノイル、アロイル、アリールアルカノイル、アミノ、カルボキシアミド、シアノ、アルキルオキシイミノ、アリールオキシイミノ、α-ヒドロキシアルキル、アルケニル、アルキニル、スルファミド、スルファモイル、カルボキシアミド、カルボアルコキシ、アリールアルキル、又はオキシム基から選択される1つ以上の置換基で置換されるフェニル基である。
Rは、また、場合により、置換されたベンゾイルでもよく、置換基は、先にフェニル基に関して定義されたとおりのものである。
N-置換されたピペラジン基を表す-NR1R2の典型的な例は、N-アセチルピペラジノである。
1つの側面によると、化合物は、下記一般式(I):
Figure 2008534569
{式中、
− CnH2nが、直鎖又は分枝の炭化水素鎖であって、ここで、nは、2〜8の範囲にわたり;
− Xが、酸素又は硫黄原子であり;
− n3が、0〜5の整数であり;
− R3が、それぞれ独立に、以下の:
・ ハロゲン原子、
・ 低級アルキル若しくはシクロアルキル、トリフルオロメチル、アリール、アルコキシ、α-アルキルオキシアルキル、アリールオキシ、ニトロ、ホルミル、アルカノイル、アロイル、アリールアルカノイル、アミノ、カルボキシアミド、シアノ、アルキルオキシイミノ、アルキルアルコキシイミノ、アリールオキシイミノ、α-ヒドロキシアルキル、アルケニル、アルキニル、スルファミド、スルファモイル、スルホンアミド、カルボキシアミド、カルボニルシクロアルキル、アルキルカルボニルアルキル、カルボアルコキシ、アリールアルキル、又はオキシム基、を表し、又は、
・ それが結合するフェニル環の炭素原子と一緒になって、飽和又は不飽和の5又は6員環又はベンゼン環を形成する;
− R1及びR2が、式(A)において先に定義されたとおりのものである。}
を有する。
好ましい化合物群は、式(I)(式中、Xが酸素原子である。)で表される化合物で構成された群である。
他の好ましい化合物基は、化合物(I){式中、-CnH2n-が、直鎖-(CH2n-(式中、nが先に定義されたとおりのものである。)である。}を含む。
好ましい化合物は、また、nが3〜5でさまざまである、より好ましくは、nが3であるものでもある。
本発明による化合物のサブクラスは、置換されていないフェニル部分を持つものである式(I)(式中、n3がゼロである。)で表される化合物を含む。
他の化合物群は、同一若しくは異なるかもしれない置換基R3を1つ以上含む化合物で構成される。この群において、一置換、若しくは二置換(n3=1又は2)のフェニル部分を含む化合物が好まれ、そして、パラ位において、1つの、先に定義された基R3で一置換されたものが、特に好まれる。
これらの化合物の中で、(n3が1である)R3は、好ましくは、ハロゲン原子、又はシアノ、ニトロ、アルカノイル、アルキルオキシイミノ、若しくはα-ヒドロキシアルキル基である。
より一層好ましい化合物は、R3が、CN、NO2、COCH3、COC2H5、H3C-C=N-OH、H3C-CH-OH、及びシクロプロピル-COのようなシクロアルキル-COであるものである。
ハロゲン原子であるR3は、フッ素、塩素、及び臭素から有利に選択されるかもしれない。
アリール基であるR3は、特に、フェニル基であるかもしれない。
他の置換基R3において、アリール部分は、有利に、フェニル部分である。
アリールオキシ基であるR3は、特に、フェノキシ基であるかもしれない。
本発明によると、アルカノイルは、先に定義されたアルキル部分を含む基を意味するものとする。
アルカノイル、アロイル、又はアリールアルカノイル基であるR3の典型的な例は、アセチル・ブチリル、及びプロピオニル基、ベンゾイル基、又はフェニルアセチル基である。
それが結合されるフェニル環の炭素原子と一緒になって飽和環を形成するR3の典型的な例は、5,6,7,8-テトラヒドロナフチルをもたらし、又はベンゼン環を形成するR3の典型的な例は、ナフチル部分をもたらす。
本発明によると、アルケニル又はアルキニル基は、1〜8個の炭素原子、特に、1〜6個の炭素原子、そして、好ましくは、1〜4個の炭素原子を有利に含むかもしれない。
カルボアルコキシ、カルボキシアミド、カルボニルシクロアルキル、アルキルカルボニルアルキル、又はカルボキシアミド基において、炭化水素鎖は、飽和の、直鎖又は分枝であり、そして、先に定義されるようなアルキル部分を含む。
アルコキシ、アルキルアルコキシイミノ、アルキルオキシイミノ、α-アルキルオキシアルキル、アリールアルキル、又はα-ヒドロキシアルキル基において、アルキル部分は、先に定義されたとおりのものである。
特に好ましい化合物は、以下のとおりである:
1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-ピロリジン
N-メチル-N-(5-フェノキシペンチル)-エチルアミン
1-(5-フェノキシペンチル)-モルホリン
N-(5-フェノキシペンチル)-ヘキサメチレンイミン
N-エチル-N-(5-フェノキシペンチル)-プロピルアミン
1-(5-フェノキシペンチル)-2-メチル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-4-プロピル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-4-メチル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-3-メチル-ピペリジン
1-アセチル-4-(5-フェノキシペンチル)-ピペラジン
1-(5-フェノキシペンチル)-3,5-トランス-ジメチル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-3,5-シス-ジメチル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-2,6-シス-ジメチル-ピペリジン
4-カルボエトキシ-1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
3-カルボエトキシ-1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-2-R-メチルプロピル]ピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-2-S-メチルプロピル]ピペリジン
1-{3-[4-(3-オキソブチル)フェノキシ]プロピル}ピペリジン
1-[3-(4-シアノ-3-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-2,6-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
1-[3-(4-シクロブチルカルボニルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-シクロペンチルカルボニルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-シス-2-メチル-5-エチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-トランス-2-メチル-5-エチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-シス-3,5-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-{3-[4-(1-ヒドロキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-3-メチルピペリジン
1-{3-[4-(1-ヒドロキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジンメトキシム
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-トランス-3,5-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-トランス-3,5-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-シス-3,5-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-カルボメトキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-プロペニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-{3-[4-(1-エトキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-ブロモフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-N,N-ジメチルスルホンアミドフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-イソプロピルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-sec-ブチルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-プロピルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-エチルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン
1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-クロロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-メトキシフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-メチルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(2-ナフチルオキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(1-ナフチルオキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(3-クロロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-フェニルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-{5-[2-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)-オキシ]-ペンチル}-ピロリジン
1-[5-(3-フェニルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-2,5-ジヒドロピロール
1-{5-[1-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)-オキシ]-ペンチル}-ピロリジン
1-(4-フェノキシブチル)-ピロリジン
1-(6-フェノキシヘキシル)-ピロリジン
1-(5-フェニルチオペンチル)-ピロリジン
1-(4-フェニルチオブチル)-ピロリジン
1-(3-フェノキシプロピル)-ピロリジン
1-[5-(3-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-フルオロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-3-メチル-ピペリジン
1-[5-(4-アセチルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-アミノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(3-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
N-[3-(4-ニトロフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
1-[5-(4-ベンゾイルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-{5-[4-(フェニルアセチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
N-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
1-[5-(4-アセトアミドフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-フェノキシフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-N-ベンズアミドフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-{5-[4-(1-ヒドロキシルエチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジエチルアミン
1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピペリジン
N-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジメチルアミン
N-[2-(4-シアノフェノキシ)-エチル]-ジエチルアミン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジメチルアミン
N-[4-(4-シアノフェノキシ)-ブチル]-ジエチルアミン
N-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジプロピルアミン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピロリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ヘキサメチレンイミン
N-[6-(4-シアノフェノキシ)-ヘキシル]-ジエチルアミン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジプロピルアミン
N-3-[4-(1-ヒドロキシルエチル)-フェノキシ]-プロピル-ジエチルアミン
4-(3-ジエチルアミノプロポキシ)-アセトフェノン-オキシム
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3-メチル-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3,5-トランス-ジメチル-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-4-メチル-ピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3,5-シス-ジメチル-ピペリジン
1-[3-(4-ホルミルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-イソブチリルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
N-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
1-[3-(4-ブチリルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン。
より好ましい化合物は、以下のとおりである:
1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
N-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
1-{5-[4-(1-ヒドロキシエチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
N-[4-(4-シアノフェノキシ)-ブチル]-ジエチルアミン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ヘキサメチレンイミン
N-3-[4-(1-ヒドロキシエチル)-フェノキシ]-プロピル-ジエチルアミン
4-(3-ジエチルアミノプロポキシ)-アセトフェノン-オキシム
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3-メチル-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-4-メチル-ピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン。
式(I):
{式中、
・ -NR1R2がピロリジニル基であり、CnH2nが直鎖-(CH2n-であり、且つ、n3がゼロであって、nが3〜5の範囲にあればXは酸素原子であり、又はnが4若しくは5であればXは硫黄原子であり;
・ -NR1R2がピペリジニル基であり、-CnH2n-が直鎖-(CH2n-であり、且つ、Xが酸素原子であって、nが2、5、若しくは8であればn3はゼロであり、又はR3が4-CNであり、且つ、nが5であれば、n3は1であり;
・ -NR1R2がジエチルアミン基であり、Xが酸素原子であり、CnH2nが直鎖-(CH2n-であり、且つ、n3が1であって、nが3であればR3は4-NO2又は4-COCH3であり、又はnが2〜4であればR3は4-CNであり;
・ -NR1R2がジメチルアミン基であり、Xが酸素原子であり、CnH2nが直鎖-(CH2n-であり、且つ、n3が1であって、nが3であればR3は4-CNである。}で表される化合物は、当該技術分野で知られている。
第2の側面によると、WO 96/29315及びWO 93/14070に開示された化合物に対して類似した非イミダゾール系化合物が、明細書中に説明される。
よって、化合物(A)の最初のサブクラスは、下記一般式(IIa)及び(IIb):
Figure 2008534569
{式中、
− R1及びR2が、一般式(A)に関して定義されたとおりのものであり;
− 鎖AIIが、1〜6個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝炭化水素鎖を表し、上記飽和炭化水素鎖について、例えば、硫黄原子などのヘテロ原子によって中断される可能性があり;
− XIIが、酸素若しくは硫黄原子、-NH-、-NHCO-、-N(アルキル)CO-、-NHCONH-、-NH-CS-NH-、-NHCS-、-O-CO-、-CO-O-、-OCONH-、-OCON(アルキル)-、-OCON(アルケン)、-OCONH-CO-、-CONH-、-CON(アルキル)-、-SO-、-CO-、-CHOH-、-N(飽和又は不飽和のアルキル)、-S-C(=NY”)-NH-Y”-(式中、Y”が、同一又は異なった、且つ、先に定義されるとおりのものである)、又は-NRII-C(=NR”II)-NR’II(ここで、RII及びR’IIは、水素原子又は低級アルキル・ラジカルを意味し、且つ、R”IIは、水素原子又は他の強力な電気陰性基、例えば、シアノ又はCOY1 II基(ここで、Y1 IIはアルコキシ基を意味する)などを意味する)を表し;
− 鎖BIIが、アリール、アリールアルキル、若しくはアリールアルカノイル基、直鎖アルキレン鎖-(CH2)nII(ここで、nは、1〜5の間で変動し得る整数である)、又は2〜8個の炭素原子を含む分枝アルキレン鎖(ここで、上記アルキレン鎖は、場合により、1つの若しくは多数の酸素若しくは硫黄原子によって中断される)を表すか、又は基-(CH2nII-O-若しくは-(CH2nII-S-(ここで、nIIは、1又は2に相当する整数である)を表し;
YIIが、1〜8個の炭素原子を含む直鎖又は分枝アルキル基;3〜6個の炭素原子を含むシクロアルキル;ビシクロアルキル基;シクロアルケニル基;例えば、場合により、置換されるフェニル基などのアリール基;窒素及び硫黄原子から選ばれる1つ又は2つのヘテロ原子を含む5又は6員複素環式ラジカル(ここで、上述の複素環式ラジカルは、場合により、置換される)を表すか;又は先に定義される複素環式化合物へのベンゼン環の融合から得られる二環式ラジカルをも表す。}を含む化合物によって定義される。
鎖Aは、直鎖アルキレン連鎖-n(CH2nII-(nIIは、1〜6の間の整数個の炭素原子、そして、好ましくは、1〜4個の炭素原子を表す)、又は分枝アルキレン鎖、好ましくは、1つ又は多数のメチル又はエチル・ラジカルによって置換される鎖、であってもよい。
鎖AIIは、また、直鎖又は分枝鎖の不飽和アルキレン鎖であってもよく、そして、例えば、アリル基であってもよい。
YIIがシクロアルキル基を表す時、後者は、例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はビシクロアルキル基であるかもしれない。
YIIが置換されたフェニル基を表す時、フェニル基は、例えば、ハロゲンによって、低級アルキル、例えば、CH3、によって、CF3によって、CN、COCH3、COOR”1、又はORII 1(RII 1は、低級アルキル、例えば、COOCH3を表し、NO2基又は基NRII 2RII 3、RII 2、及びRII 3は、水素原子、及び/又は低級アルキルラジカル(「低級アルキル」は、最大で6個の炭素原子を含むアルキルラジカルを意味する)を表す)によって、一置換若しくは多置換される。
YIIが複素環式ラジカルを表す時、後者は、例えば、場合により、NO2、CF3、CH3、NH2、例えば、Clなどのハロゲン、COOCH3基、又は同様に、チアゾリルラジカルによって一置換又は多置換される、ピリジルラジカル、ピリジルN-オキシドラジカル、又はピラジニルラジカルであってもよい。
YIIが芳香族又は複素芳香族部分の縮合から得られる多環式ラジカルを表す時、上記ラジカルは、例えば、ベンゾチアゾリル、キノリニル、イソキノリニルラジカル、又は関連する部分であってもよい。
化合物(A)の第2のサブクラスは、前記の式(IIa)及び(IIb):
{式中、
− R1R2が、一般式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
− 鎖AIIが、非分枝、分枝、若しくは不飽和のアルキル基-(CH2nII(式中、nIIは、1〜8の間で、そして、好ましくは、1〜4の間で変動し得る整数である);1〜8個の炭素原子、そして、好ましくは、1〜4個の炭素原子を含む非分枝若しくは分枝アルケン基;1〜4個の炭素原子を含む非分枝若しくは分枝アルキン基、を表し;
− 基XIIが、-OCONH-;-OCON(アルキル)-;-OCON(アルケン)-;-OCO-;-OCSNH-;-CH2-;-O-;-OCH2CO-;-S-;-CO-;-CS-;アミン;飽和又は不飽和のアルキル、を表し;
− 鎖BIIが、1〜8個の炭素原子、そして、好ましくは、1〜5個の炭素原子を含む非分枝、分枝、又は不飽和の低級アルキル;-(CH2)nII(ヘテロ原子)-(ここで、上記ヘテロ原子は、好ましくは、硫黄若しくは酸素原子であり;nIIは、1〜5の間、好ましくは、1〜4の間で変動する整数であってもよい)、を表し;
− 基YIIが、非置換、又はハロゲン原子、OCF3、CHO、CF3、例えば、SO2N(CH32などのSO2N(アルキル)2、NO2、S(アルキル)、S(アリール)、SCH2(フェニル)、非分枝若しくは分枝アルケン、場合により、トリアルキルシリルラジカルで置換される非分枝若しくは分枝アルキン、-O(アルキル)、-O(アリール)、-CH2CN、ケトン、アルデヒド、スルホン、アセタール、アルコール、低級アルキル、-CH=CH-CHO、-C(アルキル)=N-OH、-C(アルキル)=N-O(アルキル)、及び他のケト誘導体、-CH=NOH、-CH=NO(アルキル)、及び他のアルデヒド誘導体、-C(アルキル)=NH-NH-CONH2、O-フェニル若しくは-OCH2(フェニル)基、-C(シクロアルキル)=NOH、-C(シクロアルキル)=N-O(アルキル)、場合により置換された複素環式化合物、から選択される1つ以上の同一若しくは異なった置換基で一置換若しくは多置換されるフェニル基;硫黄ヘテロ原子を含む複素環式化合物;シクロアルキル;二環式基、そして、好ましくは、ノルボルニル基;窒素ヘテロ原子を含む複素環式化合物に、又はケト官能基を有する炭素環式若しくは複素環式化合物に結合させたフェニル環;1〜8個の炭素原子を含む非分枝若しくは分枝低級アルキル;1〜8個の炭素原子、そして、好ましくは、1〜5個の炭素原子を含む非分枝若しくは分枝アルキン;置換されていないか、又は一置換若しくは多置換されたフェニル基で一置換又は多置換された直鎖又は分枝アルキル;フェニルアルキルケトン(ここで、上記アルキル基は、分枝若しくは非分枝、又は環式のものである);置換若しくは非置換ベンゾフェノン;置換若しくは非置換、分枝若しくは非分枝、又は環式のフェニルアルコール;非分枝若しくは分枝アルケン;ピペリジル基;フェニルシクロアルキル基;多環式基、具体的には、フルオレニル基、ナフチル若しくはポリヒドロナフチル基、又はインダニル基;フェノール基;ケトン若しくはケト誘導体;ジフェニル基、フェノキシフェニル基;ベンジルオキシフェニル基を表す。}を含む化合物を含む。
アミンを表す基XIIが、2級又は3級アミンを意味することは理解されている。
先に触れたアルキル、アルケン、アルキン、ケト、アルデヒド、シクロアルキル、S-アルキル、O-アルキル、フェニルアルコール、及びフェニル-シクロアルキル基、並びに当該特許の記載及び請求項の残りの部分は、1〜8個、そして、好ましくは、1〜5個の炭素原子を含む。
同様に、ケト誘導体は、いずれかのオキシム、アルキルオキシム、ヒドラゾン、アセタール、アミナール、ケタール、チオン、カルバゾン、又はセミカルバゾン基、及びこれらの誘導体のチオ類似体を意味することは理解されている。
同様に、一置換若しくは多置換されたフェニル、及び/又はベンゾフェノン基によって、これらの基が、ハロゲン原子、OCF3、CHO、CF3、SO2N(アルキル)2、SO2N(CH32、NO2、S(アルキル)、S(アリール)、SCH2(フェニル)、非分枝若しくは分枝アルケン、場合により、トリアルキルシリルラジカルで置換される非分枝若しくは分枝アルキン、-O(アルキル)、-O(アリール)、-CH2CN、ケトン、アルデヒド、スルホン、アセタール、アルコール、低級アルキル、-CH=CH-CHO、-C(アルキル)=N-OH、-C(アルキル)=N-O(アルキル)及び他のケト誘導体、-CH=NOH、-CH=NO(アルキル)及び他のアルデヒド誘導体、-C(アルキル)=NH-NH-CONH2、O-フェニル若しくは-OCH2(フェニル)基、-C(シクロアルキル)=NOH、-C(シクロアルキル)=N-O(アルキル)、場合により、置換された複素環式化合物、から選択される1つ以上の同一若しくは異なった置換基で置換されることを意味することは理解されている。
ケト置換基は、直鎖若しくは分枝鎖脂肪族ケトンから好ましくは選択され、上記鎖が1〜8個の炭素原子を含み、且つ、場合により、ヒドロキシル基、シクロアルキルケトン、アリールアルキルケトン若しくはアリールアルケニルケトン(式中、アリール基が非置換、又は一置換若しくは多置換されている)、又はヘテロアリールケトン(式中、ヘテロアリール単位が、好ましくは、単環式化合物である)を有することは可能である。
アセタール置換基は、好ましくは、1〜8個の炭素原子を含み、且つ、場合により、ヒドロキシル・ラジカルを有する脂肪族アセタールから成る。
ケトンを表す基YIIは、具体的には、これらの基が置換又は非置換であり得るアルキル又はアリール基で置換されたケトンを意味することは理解されている。
複素環式化合物については、これらは、1〜3個のヘテロ原子、好ましくは、硫黄、酸素、又は窒素原子を含む。
複素環式化合物の置換基は、好ましくは、オキサジアゾール又はイミダゾールから選択される。
好ましい化合物(IIa)及び(IIb)は、式中、XIIが、-O-、-NH、-CH2-、-OCONH-、-NHCO-、-NHCONH-から選択されるものである。XIIは、より好ましくは、酸素原子を表す。
好ましい化合物(IIa)及び(IIb)は、また、式中、YIIが、先に定義された直鎖又は分枝アルキル基;先に定義されたシクロアルキル基、具体的には、シクロペンチル若しくはシクロヘキシル基;非置換若しくは一置換された、好ましい置換基がハロゲン原子、具体的には、塩素(chorine)であるフェニル基;複素環式ラジカル、具体的には、ピリジルN-オキシド若しくはピラジニルラジカル;例えば、ベンゾチアゾリルラジカルなどの二環式ラジカル、から選択されるものでもある。
YIIは、好ましくは、-CHO、ケトン、アルデヒド、-CH=CH-CHO、-C(アルキル)=N-OH、-C(アルキル)=N-O(アルキル)及び他のケト誘導体、-CH=N-OH、-CH=NO(アルキル)及び他のアルデヒド誘導体、-C(シクロアルキル)=NOH、-C(シクロアルキル)=N-O(アルキル)で少なくとも一置換されたフェニル基である。
YIIは、特に、ケト置換基若しくはオキシム置換基、又はハロゲン原子で少なくとも一置換されたフェニル基を表す。
特定の好ましいケト置換基は、シクロアルキルケトンである。
他の好ましい化合物は、式中、YIIが、ケト官能基を有する炭素環に融合させたフェニル基を表すものである。
更に他の好ましいYIIは、フェニルアルキルケトン(式中、アルキル基が、分枝若しくは非分枝、又は環状であり;場合により、置換されたベンゾフェノン、ケトンである)である。
特定の好ましい基YIIは、先に定義された非置換又は置換されたフェニル基である。
鎖AIIは、好ましくは、鎖-(CH2n II-(nIIは、1〜6、好ましくは1〜4の間で変動する)である。鎖AIIは、特に、-(CH23-を表す。
好ましい鎖BIIは、-(CH22-又は-(CH23-である。
化合物(IIa)及び(IIb)の中、特に好ましい化合物は、式中、XIIが酸素原子であり、鎖AIIが-(CH23-を表し、そして、式(IIa)で表される化合物に関して、鎖BIIが、同様に、-(CH23-を表すものである。
この群において、YIIは、好ましくは、アリール基である。
好ましい基R1及びR2は、式(A)に関して先に定義されるとおりのものである。
化合物(IIa)及び(IIb)の例は、以下のとおりである:
− 3,3-ジメチルブチル 3-ピペリジノプロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-ピペリジノプロピルエーテル
− 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテル
− 2-ベンゾチアゾリル 3-ピペリジノプロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-(3-メチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-ピロリジノプロピルエーテル
− 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-(N,N-ジエチルアミノ)プロピルエーテル
− N-フェニル-3-ピペリジノプロピルカルバメート
− N-ペンチル-3-ピペリジノプロピルカルバメート
− (S)-(+)-N-[2-(3,3-ジメチル)ブチル]-3-ピペリジノプロピルカルバメート
− 3-シクロペンチル-N-(3-(1-ピロリジニル)プロピル)プロパンアミド
− N-シクロヘキシル-N’-(1-ピロリジニル-3-プロピル)ウレア
− 2-((2-ピペリジノエチル)アミノ)ベンゾチアゾール
− 5-ピペリジノペンチルアミン
− 2-ニトロ-5-(6-ピペリジノヘキシル)ピリジン
− 3-ニトロ-2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)ピリジン
− 2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)ピリミジン
− N-(6-フェニルヘキシル)ピペリジン
− N-(3-(N,N-ジエチルアミノ)プロピル)N’-フェニルウレア
− N-シクロヘキシルメチル-N’-(3-ピペリジノプロピル)グアニジン。
本発明の適用による好ましい化合物は、下記式(IIa):
Figure 2008534569
{式中、
R1及びR2が、それらが結合されている窒素原子一緒になって以下の飽和の含窒素環:
Figure 2008534569
(式中、
mが、2〜8の範囲にわたるか、又は
Ra-bが、独立に、水素原子であるか、若しくは1〜6個の炭素原子を含むアルキルである。)を形成し、
鎖AIIが、非分枝アルキル基-(CH2nII-(nIIは3である。)から選択され;
基XIIが、-O-であり;
鎖BIIが、3個の炭素原子を含む非分枝アルキルであり;そして
基YIIが、非置換、又はハロゲン原子、OCF3、CHO、CF3、例えば、SO2N(CH32などのSO2N(アルキル)2、NO2、S(アリール)、SCH2(フェニル)、場合により、トリアルキルシリルラジカルで置換される非分枝若しくは分枝アルケン又はアルキン、-O(アルキル)、-O(アリール)、-CH2CN、ケトン、アルデヒド、スルホン、アセタール、アルコール、1〜6個の炭素原子を含む直鎖又は分枝アルキル、-CH=CH-CHO、-C(アルキル)=N-OH、-C(アルキル)=N-O(アルキル)、-CH=NOH、-CH=NO(アルキル)、-C(アルキル)=NH-NH-CONH2、O-フェニル若しくは-OCH2(フェニル)基、-C(シクロアルキル)=NOH、-C(シクロアルキル)=N-O(アルキル)、から選択される1つ以上の同一又は異なった置換基で一置換又は多置換されたフェニル基を表す。}で表される化合物、あるいは、それらの薬学的に許容される塩、水和物、若しくは水和塩、あるいは、これらの化合物の多形性結晶構造体、又はそれらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオ異性体、若しくは鏡像異性体を含む。
好ましくは、-NR1R2は、下記式:
Figure 2008534569
(Ra及びmは、先に定義されるとおりのものである。好ましくは、Raは水素原子であり、且つ、mは4又は5である。)で表される飽和の含窒素環である。
より好ましくは、-NR1R2は、ピペリジル、ピロリジニルで成る群から選択される。
好ましくは、含窒素環i)は、一置換及び二置換されたもの;より好ましくは、アルキル基で、例えば、メチル基で、一置換されたものの中の1つのである。
好ましい側面によると、置換基(単数又は複数)は、窒素原子に関してベータ位に存在する。
好ましくは、YIIは、ハロゲン原子、1〜8個の炭素原子を含み、且つ、場合により、ヒドロキシル基を有する直鎖若しくは分枝鎖脂肪族ケトンを含むかもしれないケト置換基、シクロアルキルケトン、場合により、アリール基が置換されるアリールアルキルケトン若しくはアリールアルケニルケトン、又はヘテロアリールケトン、で少なくとも一置換されるフェニル基を表す。
より好ましくは、YIIは、ハロゲン原子、-CHO、ケトン、アルデヒド、-CH=CH-CHO、-C(アルキル)=N-OH、-C(アルキル)=N-O(アルキル)、-CH=N-OH、-CH-NO(アルキル)、-C(シクロアルキル)=NOH、-C(シクロアルキル)=N-O(アルキル)、で少なくとも一置換されるフェニル基である。
より好ましい側面によると、式(IIa)で表される化合物は、以下:
− 3-フェニルプロピル 3-ピペリジノプロピルエーテル
− 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-(3-メチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-フェニルプロピル 3-ピロリジノプロピルエーテル
− 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
− 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル、から選択されるか、あるいは、それらの薬学的に許容される塩、水和物、若しくは水和塩、あるいは、これらの化合物の多形性結晶構造体、又はそれらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオ異性体、若しくは鏡像異性体である。
より一層好ましい側面によると、式(IIa)で表される化合物は、3-(4-クロロフェニル)プロピル-3-ピペリジノプロピルエーテル、あるいは薬学的に許容されるその塩、水和物、若しくは水和塩、あるいはこの化合物の多形性結晶構造体、又はその光学異性体、ラセミ体、ジアステレオ異性体若しくは鏡像異性体から選択される。
好ましくは、化合物は、薬学的に許容される塩の形態で存在し、そして、その塩は、塩酸塩、臭化水素酸塩、マレイン酸水素塩、又はシュウ酸水素塩で成る群から選択される。3-(4-クロロフェニル)プロピル-3-ピペリジノプロピルエーテルの塩酸塩が好まれる。
第3の側面によると、EP 197 840で開示された化合物の非イミダゾール系化合物の類似体が、本明細書中で説明される。
よって、化合物(A)のサブクラスは、下記式(III):
Figure 2008534569
{式中、
・ NR1R2が、ピペリジル部分の3位又4位のいずれかに存在し、R1及びR2が式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
・ R2 IIIが、1〜6個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基;ピペロニル基、3-(1-ベンズイミダゾロニル)プロピル基;下記式:
Figure 2008534569
(式中、nIIIが、0、1、2、又は3であり、XIIIが、単結合であるか、その代わりに、-O-、-S-、-NH-、-CO-、-CH=CH-、若しくは
Figure 2008534569
である。)で表される基、を意味し;そして
R3 IIIが、H、CH3、ハロゲン、CN、CF3、又はアシル基-COR4 III(ここで、R4 IIIは、1〜6個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基、3〜6個の炭素原子を持つシクロアルキル基、又はCH3若しくはF置換基を有するフェニル基である。)であるか;その代わりに、下記式:
Figure 2008534569
(式中、ZIIIが、O若しくはS原子、又は2価の基であるNH、N-CH3、若しくはN-CNを意味し、そして、R5 IIIが、1〜8個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基、フェニル置換基を担持し得る3〜6個の炭素原子を持つシクロアルキル基、(C3-C6シクロアルキル)(直鎖若しくは分枝、C1-C3アルキル)基、CH3、ハロゲン、若しくはCF3置換基を担持し得るフェニル基、フェニル(直鎖若しくは分枝、C1-C3アルキル)基、又はナフチル、アダマンチル、若しくはp-トルエンスルホニル基を意味する。)で表される基である。}を含む化合物を含む。
好ましい化合物(III)は、RIIIが、以下の基:
Figure 2008534569
を表し、ZIII及びRIII 5が、先に定義されたとおりのものであり、そして、ZIIIが、特に、O、S、又はNHである。
好ましい基RIII 5は、(C3-C6)シクロアルキル基である。
好ましいR1及びR2基は、式(A)において先に説明されたとおりのものである。
そのような化合物(III)の例は、N’-シクロヘキシルチオカルバモイル-N-1,4’-ジピペリジン(化合物123)である。
第4の側面によると、化合物(A)のサブクラスには、EP 494 010で開示された化合物に類似している、下記式(IV):
Figure 2008534569
[式中、
− R1及びR2が、一般式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
− RIVが、水素原子又は基COR3 IV{式中、R3 IVが、
(a)1〜11個、具体的には1〜9個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝脂肪族基を表すか;
(b)例えば、シクロプロパン、フェニルシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、ノルボルナン、アダマンタン、ノルアダマンタン、クロロオキソノルボルナン、クロロエチレンジオキシノルボルナン、ブロモエチレンジオキシノルボルナン、及びヒドロキシカルボキシ-1,2,2-トリメチルシクロペンタンカルボン酸の無水物基などのシクラン環系、を表すか;
(c)非置換の、又はパラ位にて3〜5個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝脂肪族基、並びにハロゲンで置換されるベンゼン環を表すか;
(d)基(CH2mIVR4 IV{式中、mIVが、1〜10の数であり、且つ、R4 IVが、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、ノルボルナン、ノルアダマンタン、アダマンタン、及び6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプテンなどのシクラン環系;非置換の、又はフッ素原子、塩素原子、メチル基、若しくはメトキシ基で一置換されるベンゼン環;その環の2位又はその環の3位を介してグラフトされるチオフェン環;カルボン酸エステル基COOR5 IV(式中、R5 IVは、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、若しくはノルボルナンなどのシクラン環系である。);構造CONHR6 IV(式中、R6 IVは、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、若しくはノルボルナンなどのシクラン環系を表す。)で表されるカルボン酸アミド基;以下の構造:
Figure 2008534569
(式中、以下の基:
Figure 2008534569
が、ピロリジン、ピペリジン、若しくは2,6-ジメチルモルホリンを表す。)で表されるカルボン酸アミド基;又はエーテル基-O-R7 IV(R7 IVは、非置換の、又は塩素若しくはフッ素原子で一置換される、又は塩素原子とメチル基で二置換されるベンゼン環であり得る。)を表す}を表すか;
(e)基-CH=CHR8 IV(式中、R8 IVが、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ノルボルナン、若しくはノルボルネンなどのシクラン環系を表す。)を表すか;
(f)2級アミン基-NH(CH2)nIVR9 IV{式中、nIVが、1〜5の数であり、且つ、R9 IVが、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、又はノルボルナンなどのシクラン環系、あるいは非置換の、又はフッ素か塩素原子、若しくはメトキシ基で一置換されるか、若しくはメトキシ基で三置換されるベンゼン環を構成する。}を表し;
RIVが、また、ヒドロキシアルケニル基:
Figure 2008534569
{式中、pIVは、2〜9の数であり、且つ、R10 IVは、ベンゼン環又はフェノキシ基;並びに以下の基:
Figure 2008534569
(式中、nIVは、1〜5の数であり、且つ、R9 IVは、先に記載された意味をもつ。)も表す。}を表す。]を含む化合物が含まれる。
好ましい化合物(IV)は、式中、RIVが、基COR3 IV(R3 IVは、特に、脂肪族基a)を表す)を表すものである。
化合物(IV)の例は、N-ヘプタノイル-1,4’-ビピペリジン又は1-(5-シクロヘキシルペンタノイル)-1,4-ビピペリジンである。
第5の側面によると、本出願は、Plazziら(Eur. J. Med. Chem. 1995年、30, 881ページ)によって開示されたものに類似している非イミダゾール系化合物について説明する。
よって、化合物(A)の他のサブクラスは、下記式(V):
Figure 2008534569
{式中、
− R1及びR2が、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
− qVが、2〜5であり;
− ZVが、NH、O、又はSを表し;
− XVが、非置換の、又はアリール、低級アルキル、及びハロゲンのような基1つ以上によって置換され、窒素、酸素、又は硫黄のようなヘテロ原子を1つ以上含み、場合により、縮合される、複素環式化合物を表す。}を含む化合物を含む。
好ましい化合物は、以下のような複素環式化合物:
Figure 2008534569
(YVは、水素原子、ハロゲン、又は低級アルキルを表す)であるXvを含むものである。
化合物(V)の例は、以下のとおりである:
2-((2-ピペリジノエチル)アミノ)ベンゾチアゾール
2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)ベンゾチアゾール
4-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
2-メチル4-(3-ピペリジノプロピルアミノ)キノリン
2-メチル4-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(3-ピペリジノプロピルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(4-ピペリジノブチルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(8-ピペリジノオクチルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(10-ピペリジノデシルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(12-ピペリジノドデシルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(4-(3-ピペリジノプロポキシ)フェニルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(2-(4-(3-ピペリジノプロポキシ)フェニル)エチルアミノ)キノリン。
第6の側面によると、本出願は、WO 95/14007で開示されたものに類似している非イミダゾール系化合物について説明する。
よって、化合物(A)の他のサブクラスは、下記式(VI):
Figure 2008534569
{式中、
− AVIが、-O-CO-NR1 VI-、-O-CO-、-NR1 VI-CO-NR1 VI-、-NR1 VI-CO-、-NR1 VI-、-O-、-CO-NR1 VI-、-CO-O-、及び-C(=NR1 VI)-NR1 VI-から選択され;
− 式(VI)の分子内にそのような基が2つ又は3つ存在する時、同一か又は異なるかもしれない基R1 VIが、水素、及び低級アルキル、アリール、シクロアルキル、複素環式化合物、及びヘテロシクリル-アルキル基、並びに式-(CH2yVI-GVI(ここで、GVIは、CO2R3 VI、COR3 VI、CONR3 VIR4 VI、OR3 VI、SR3 VI、NR3 VIR4 VI、ヘテロアリール、及び場合により、ハロゲン、低級アルコキシ、若しくはポリハロ低級アルキルによって置換されるフェニルから選択され、且つ、yVIは、1〜3の整数である。)から選択され;
− R2 VIが、水素及びハロゲン原子、並びにアルキル、アルケニル、アルキニル、及びトリフロロメチル基、そして、式OR3 VI、SR3 VI、及びNR3 VIR4 VIで表される基から選択され;
− R3 VI及びR4 VIが、独立に、水素、並びに低級アルキル及びシクロアルキル基から選択されか、あるいはR3 VI及びR4 VIが、介在する窒素原子と一緒に、1つ若しくは2つの低級アルキル基で置換され得る、4〜6個の炭素原子を含む飽和の環を形成することができ;
− 基(CH2nVI-AVI-R1 VIが、3又は4位にあり、且つ、基R2 VIが、いずれかの空いている位置にあり;
− mVIが、1〜3の整数であり;そして
− nVIが、0であるか、又は1〜3の整数である。}を含む化合物を含む。
本明細書中に使用される時、以下の用語には、所定の意味がある:
(低級アルコキシのアルキル部分を含めた)低級アルキル−1〜6個、好ましくは、1〜4個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝の飽和炭化水素鎖を表し;
(R2 VI内の)低級アルケニル−(好ましくは、基R2を置換するベンゼン環との結合における)少なくとも1つの炭素-対-炭素の二重結合を持ち、且つ、2〜6個の炭素原子を持つ、直鎖若しくは分枝の脂肪族炭化水素ラジカルを表し;
(R2 VI内の)低級アルキニル−(好ましくは、基R2を置換するベンゼン環との結合における)少なくとも1つの炭素-対-炭素の三重結合を持ち、且つ、2〜6個の炭素原子を持つ、直鎖若しくは分枝の脂肪族炭化水素ラジカルを表し;
アリール−6〜14個の炭素原子を持ち、且つ、少なくとも1つのベンゼノイド環を持つ炭素環式基を表し、上記炭素環式基の全ての利用可能な置換可能な芳香族炭素原子が取り付け可能な点とされ、上記炭素環式基が、場合により、それぞれ独立に、ハロ、アルキル、ヒドロキシ、低級アルキルオキシ、フェノキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、及びポリハロ低級アルキルから選択される1〜3このYVI基で置換され、好ましいアリール基には、1-ナフチル、2-ナフチル、及びインダニル、そして、特に、フェニル及び置換されるフェニルが含まれ;
シクロアルキル−3〜8個、好ましくは、5又は6個の炭素原子を含む飽和の炭素環式環を表し;
ハロゲン−フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素を表す。
複素環式化合物−以下に定義されるヘテロアリール基に加えて、1つの環若しくは2つの融合環から成る炭素環式環構造を中断する少なくとも1つのO、S、及び/又はN原子を持つ、飽和及び不飽和の環状有機基を表し、ここで、各環は、5、6、又は7員であり、且つ、脱局在化π電子を欠いている二重結合を持つかどうか分からない、上記環構造は、2〜8個、好ましくは、3〜6個の炭素原子を持つ;例えば、2-若しくは3-ピペリジニル、2-若しくは3-ピペラジニル、2-若しくは3-モルホリニル、又は2-若しくは3-チオモルホリニル;
ヘテロアリール−炭素環式環構造を中断する少なくとも1つのO、S、及び/又はN原子を持ち、且つ、芳香族の特徴を提供するのに十分な数の脱局在化π電子を持つ環状有機基を表すが、上記芳香族複素環式基は、2〜14個、好ましくは、4又は5個の炭素原子を含む、例えば、2-、3-、若しくは4-ピリジル、2-若しくは3-フリル、2-若しくは3-チエニル、2-、4-、若しくは5-チアゾリル、2-若しくは、2-、4-、若しくは5-ピリミジニル、2-ピラジニル、又は3-若しくは4-ピリダジニルなど。
好ましいヘテロアリール基は、2-、3-、若しくは4-ピリジルであり;
ヘテロシクリル-アルキル−アルキル基を置換した先に定義された複素環式基を表す;例えば、2-(3-ピペリジニル)-エチル、(2-ピペラジニル)-メチル、3-(2-モルホリニル)-プロピル、(3-チオモルホリニル)-メチル、2-(4-ピリジル)-エチル、(3-ピリジル)-メチル、又は(2-チエニル)-メチル。
好ましくは、AVIは、-CH2-NR1 VI、又は、特に、-C(=NH)-NR1 VIであり、好ましい化合物は、式中、mVIが1又は2であり、且つ、mVIが0、1、又は2であるものを含む。
Aの他の好ましい値には、-O-CO-NR1 VI-、-O-、及び-CO-O-が含まれる。これらの化合物の全てにおいて、基R1 VIは、先に定義したとおりのものであり、そして、側鎖は、好ましくは、4位にある。式(VI)で表される化合物において、一方の基R1 VIは、好ましくは、水素、2-フェニルエチル、4-クロロフェニルメチル、4-メトキシフェニルメチル、4-トリフルオロメチルフェニルメチル、及び4-ピリジルメチルから選択されるが、特に、4-クロロフェニルメチルであり;存在するその他の基R1 VIは、好ましくは、水素原子又はメチル基である。
特に好ましい化合物は、式中、nVI及びmVIがそれぞれ1であり、且つ、AVIが酸素原子を表すものである。
R1 VIは、好ましくは、アリール、又は-(CH2yVIGVI(GVIはフェニルである)である。
R1及びR2は、好ましくは、式(A)に関して指定されるように選択される。
化合物(A)の他のサブクラスには、式(VI){式中、R1 VIが、場合により、ケト置換基で置換されるアリール基、特に、フェニルであり、R2 VI、nVI、mVI、及びAVIが、前記の意味を持つ。}で表される化合物が含まれる。
前記ケト置換基は、化合物(IIa)及び(IIb)に関するYIIにおいて先に定義されたとおりのものである。
好ましい化合物は、nVI及びmVIがそれぞれ1であり、且つ、AVIが酸素原子であるものである。
化合物(VI)の例は、以下のとおりである:
α-(アセチルフェノキシ)-α’-ピペリジノp-キシロール
α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(1-ピロリジニル)p-キシロール
α-(3-フェニルプロポキシ)-α’-ピペリジノp-キシロール
α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(4-メチルピペリジノ)p-キシロール
α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)p-キシロール
α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)p-キシロール
α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(2-メチルピロリジノ)p-キシロール
α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-ピペリジノ-p-キシロール
α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-(4-メチルピペリジノ)p-キシロール
α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-ピロリジノ-p-キシロール
N-(4-クロロベンジル)-2-(4-ピペリジノメチル)フェニル)エタンアミジン。
第7の側面によると、Clitherowら(Bioorg. & Med. Chem. Lett., 6(7), 833ページ、1996年)に開示された化合物に類似する下記式(VII):
Figure 2008534569
{式中、
− R1及びR2が、式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
− XVII、YVII、及びZVIIが、同一又は異なり、且つ、O、N、又はSを表し;
− nVIIが、1〜3の間で変動し;
− mVIIが、1又は2である。}を含む非イミダゾール系化合物を含む化合物(A)の他のサブクラスが本明細書中で説明される。
nVIIは、好ましくは、2又は3であり、特に、2であり、そして、mVIは、好ましくは、1である。
好ましい化合物は、1,2,4-オキサジアゾリル基を表すために、XVIIがOであり、YVII及びZVIIがそれぞれNであるものである。
説明に役立つ化合物は、実施例130に与えられている。
第8の側面によると、本出願は、WO 95/06037に開示されたものに類似している下記式(VIII):
Figure 2008534569
[式中、
R1及びR2が、式(A)に関して定義されるとおりのものであり;そして
式中、
AVIIIが、以下の:
1)式(CH2mVIII{式中、mVIII=0〜9である。}で表される基であるか;
2)下記式:
Figure 2008534569
{式中、R5 VIIIが、水素、(C1-C3)アルキル-、アリール(C1-C3)アルキル-、アリール-(ここで、アリールは、場合により、置換されるかもしれない。)、ヒドロキシル-、(C1-C3)アルコキシ-、ハロゲン、アミノ-、シアノ-、又はニトロを表し;且つ、R6 VIIIが、水素、(C1-C3)アルキル-、アリール(C1-C3)アルキル、又はアリール-(ここで、アリールは、場合により、置換されるかもしれない。)を表す。}で表される基であるか;
3)下記式:
Figure 2008534569
{式中、R5 VIII及びR6 VIIIが、先に定義されるとおりのものである。}で表される基であるか:
4)下記式:
Figure 2008534569
で表される基であって、BVIIIが下記式:
Figure 2008534569
で表される基である場合に、AVIIIとBVIIIが一緒に、下記式:
Figure 2008534569
{式中、R6 VIIIが、先に定義されるとおりのものである。}で表される基を形成するようなものであるか:
5)下記式:
Figure 2008534569
{式中、R6 VIIIが、先に定義されるとおりのものである。}で表される基であるか;
6)下記式:
Figure 2008534569
で表される基であって、BVIIIが、下記式:
Figure 2008534569
で表される基である場合に、AVIIIとBVIIIが一緒に、下記式:
Figure 2008534569
{式中、R6 VIIIが、先に定義されるとおりのものである。}で表される基を形成するようなものであるか:又は
7)下記式:
Figure 2008534569
{式中、XVIII+yVIII=mVIII−1である。}で表される基であり;
BVIIIが、
1)下記式:
Figure 2008534569
{式中、R5 VIIIが、先に定義されるとおりのものである。}で表される基であるか;
2)下記式:
Figure 2008534569
で表される基であって、Aが、下記式:
Figure 2008534569
の1つで表される基である場合に、AとBが一緒に、下記式:
Figure 2008534569
{式中、R6 VIIIが、先に定義されるとおりのものである。}の1つで表される基を形成するようなものであるか:又は
3)下記式:
Figure 2008534569
で表される基であって、XVIIIが、下記式:
Figure 2008534569
で表される基である場合に、BVIIIとXVIIIが一緒に、下記式:
Figure 2008534569
{式中、pVIII=1〜3である。}で表される基を形成するようなものであり;あるいは
XVIIIが、
1)式(CH2)nVIII(式中、nVIII=2〜4である。)で表される基であるか;
2)下記式:
Figure 2008534569
で表される基であって、BVIIIが、下記式:
Figure 2008534569
で表される基である場合に、XVIIIとBVIIIが一緒に、下記式:
Figure 2008534569
{式中、pVIII=1〜3である。}で表される基を形成するようなものであるか:
3)(1つが炭素上、そして、1つが窒素上の)2つの水素であるか;又は
4)炭素原子上の1つの水素、及び窒素原子上の1つのR7 VIII{式中、R7 VIIIが、水素、(C1-C10)アルキル-、アリール(C1-C10)アルキル-、又はアリール(ここで、アリールは、場合により、置換されるかもしれない。)を表す。}であり;
YVIIIが、式(CH2kVIII(式中、kVIII=0〜2である。)で表される基であり;
R4 VIIIが、水素、(C1-C10)アルキル-、(C1-C3)アルキル-スルホンアミド-、アリール(C1-C10)アルキル-、アリール(ここで、アリールは、場合により、置換されるかもしれない。);又は下記式:
Figure 2008534569
で表される基、又は下記式:
Figure 2008534569
{式中、
XVIIIが、O、S、又はNHを表し、
R7 VIIIが、先に定義されるとおりのものであり;
R8 VIIIが、(C1-C10)アルキル-、アリール(C1-C10)アルキル-、又はアリール(ここで、アリールは、場合により、置換されるかもしれず、且つ、ここで、アリールは、フェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチル、ピリジルである。)を表す。}で表される基を表す。]を含む非イミダゾール系化合物を含む化合物(A)の他のサブクラスについて説明する。
直鎖及び環構造の化合物の両方が、網羅される。
直鎖化合物は、例えば、下記式:
Figure 2008534569
の1つを含む。
好ましいR1及びR2基は、式(A)に関して定義されるとおりのものである。
化合物(VIII)は、実施例132及び169に記載される。
第9の側面によると、当出願は、WO 97/29092に記載されたものに類似している下記式(IX):
Figure 2008534569
[式中、
R1及びR2が、式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
R1 IXが、C4-C20ヒドロカルビル(ここで、1つ以上の水素原子がハロゲンによって置き換えられ、且つ、最大4つの炭素原子[そして、特に、0〜3個の炭素原子]が酸素、窒素、若しくは硫黄原子によって置き換えられるかもしれないが、但し、R1 IXは-O-O-基を含まないことを条件とする。)であり;
R2 IXが、同一若しくは異なって、H、又はC1-C15ヒドロカルビル(ここで、1つ以上の水素原子がハロゲンによって置き換えられるかもしれず、且つ、最大3つの炭素原子が酸素、窒素、又は硫黄原子によって置き換えられるかもしれないが、但し、R2 IXは-O-O-基を含まない。)であり;
mIXが、1〜15(好ましくは、1〜10、より好ましくは、3〜10、例えば、4〜9)であり;
各XIX基が、独立に、以下の:
Figure 2008534569
であるか、又は1つのXIX基が、-N(R4 IX)-、-O-、又は-S-(但し、このXIX基は-NR2 IX-に隣接していない。)であり、且つ、残りのXIX基が、独立に、以下の:
Figure 2008534569
{式中、R3 IXが、H、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル、-CO2R5 IX-、-CON(R5 IX2、-CR5 IX2OR6 IX、又は-OR5 IX(ここで、R5 IX及びR6 IXは、H又はC1-C3アルキルである。)であり、且つ、R4 IXが、H又はC1-C6アルキルである。}である。]を含む化合物から成る化合物(A)のサブクラスについて説明する。
本明細書中に使用される用語「ヒドロカルビル」は、炭素及び水素から構成される1価の基を指す。ヒドロカルビル基は、よって、(直鎖及び分枝鎖形態の両方の)アルキル、アルケニル、アルキニル基、(ポリシクロアルキルを含めた)シクロアルキル、シクロアルケニル、及びアリール基、そして、上記の組み合わせ、例えば、アルキルアリール、アルケニルアリール、アルキニルアリール、シクロアルキルアリール、及びシクロアルケニルアリール基など、を含む。
「炭素環」基は、その用語が本明細書中で使用される場合には、完全に炭素原子から成る1つ以上の閉鎖又は環を含む。脂環式基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びアダマンチルなど)、アルキル及びシクロアルキル部分の両方を含む基(例えば、アダマンタンメチルなど)、並びに芳香族基(例えば、フェニル、ナフチル、インダニル、フルオレニル、(1,2,3,4)-テトラヒドロナフチル、インデニル、及びイソインデニルなど)が、そのような基に含まれる。
用語「アリール」は、先に触れたそれらを含めた芳香族炭素環式基を指すために本明細書中に使用される。
本明細書中で置換された炭素環式基(置換されたフェニルなど)、又は置換された複素環式基に対して言及される時、その置換基は、好ましくは、数が1〜3であり、且つ、C1-C6アルキル、C1-C6アルコキシ、C1-C6アルキルチオ、カルボキシ、C1-C6カルボアルコキシ、ニトロ、トリハロメチル、ヒドロキシ、アミノ、C1-C6アルキルアミノ、ジ(C1-C6アルキル)アミノ、アリール、C1-C6アルキルアリール、ハロ、スルファモイル、及びシアノから選択される。
用語「ハロゲン」は、本明細書中に使用される場合に、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素のいずれをも指す。
好ましくは、R2 IXは、H、C1-C6アルキル、C1-C6シクロアルキル、C1-C6ヒドロキシアルキル、C1-C6アルキルヒドロキシアルキル、アリールC1-C6アルキル、及び置換されたC1-C6アルキルから選択される。例えば、R2 IXは、H又はC1-C3アルキルであるかもしれない。
特定の態様において、-XIXmIXは、C1-C6アルキレン基、例えば、ブチレン基である。
アリールを含む基(例えば、フェニル、置換されたフェニル、ナフチル、及び置換されたナフチルなど)、及び(シクロアルキル)アルキル基(例えば、シクロヘキシルプロピル及びアダマンチルプロピルなど)が、R1 IXの定義に含まれる。
好ましくは、R1 IXは、下記式:
Figure 2008534569
{式中、
pIXが、0又は1であり、
R11 IXが、H又はC1-C3アルキルであり、
qIXが、0〜4歳であり、
R12 IXが、炭素環式基、置換された炭素環式基、複素環式基、又は、置換された複素環式基であり、そして
R13 IXが、独立に、H、C1-C6アルキル、C1-C6シクロアルキル、C1-C6ヒドロキシアルキル、C1-C6アルキルヒドロキシアルキル、アリールC1-C6アルキル、及び置換されたアリールC1-C6アルキルから選択される。}で表される基である。
好ましくは、R13 IXは、水素である。
式中、R1 IXが、基-NH-CH2-Ph(ここで、Phは、場合により、置換されるフェニルを表す。)である、化合物(IX)が好ましい。
好ましい基R1及びR2は、式(A)に関して指定されるとおりのものである。
説明に役立つ実例は、化合物173である。
第10の側面によると、Wolinら(Bioorg. & Med. Chem. Lett., 8, 2157ページ(1998年)によって開示された化合物に類似している下記式(X):
Figure 2008534569
{式中、
− R1及びR2が、式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
− R1 Xが、H又はCH3であり;
− R2 Xが、場合により、ハロゲン原子、好ましくは、塩素、で置換されるフェニル、(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ、CF3、OCF3、NO2、NH2から選択されるか;又は、場合により、先に指定されたとおり置換されるCH2-フェニルであり;
− nXが、0〜3である。}を含む化合物を含む化合物(A)の他のサブクラスについて説明する。
nXは、好ましくは、1である。R2は、好ましくは、フェニル基、特に、一置換されたフェニル基である。
好ましいR1及びR2は、式(A)に関して先に指定されたとおりのものである。
化合物174は、化合物(X)を例証する。
第11の側面によると、本出願は、WO 96/38142で開示されたものに類似している非イミダゾール系化合物について説明する。
よって、化合物(A)の他のサブクラスは、下記式(XI):
Figure 2008534569
{式中、
R1及びR2が、式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
ここで、AXIが、-NHCO-、-N(CH3)-CO-、-NHCH2-、-N(CH3)-CH2-、-CH=CH-、-COCH2-、CH2CH2-、-CH(OH)CH2-、又は-C≡C-であり;
XXIが、H、CH3、NH2、NH(CH3)、N(CH32、OH、OCH3、又はSHであり;
R2 XIが、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
R3 XIが、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
nXIが、0、1、2、3、4、5、又は6であり;
R1 XIが、C3-C8シクロアルキル;フェニル若しくは置換されたフェニル;デカヒドロナフタレン及びオクタヒドロインデンから成る群から選択されるか;又は
XXIがNH、O、S、又はSO2である時に、R1 IXとXXIが一緒に、5,6又は6,6-飽和二環式環構造を意味する。}を含む化合物に関する。
式(XI)で表される化合物に関して、好ましくは:
AXIが、-NHCO-、-N(CH3)-CO-、-NHCH2-、-N(CH3)-CH2-、-CH=CH-、-COCH2-、-CH2CH2-、-CH(OH)CH2-、又は-C≡C-であり;
XXIが、H、CH3、NH2、NH(CH3)、N(CH32、OH、OCH3、又はSHであり;
R2 XIが、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
R3 XIが、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
nXIが、0、1、2、3、4、5、又は6であり;そして
R1 XIが、(a)C3-C8シクロアルキル;(b)フェニル若しくは置換されたフェニル;(d)複素環式化合物;(e)デカヒドロナフタレン、及び(f)オクタヒドロインデンから成る群から選択されるか;又は
R1 XIとXXIが、XXIがNH、O、若しくはSであり得る時に、一緒に、5,6又は6,6飽和二環式環構造を意味するかもしれない。
より好ましくは、本発明は、
{式中、
AXIが、-NHCH2-、-N(CH3)-CH2-、-CH=CH-、-COCH2-、-CH2CH2-、-CH(OH)CH2-、又は-C≡C-であり;
XXIが、H、CH3、NH2、NH(CH3)、N(CH32、OH、OCH3、又はSHであり;
R2 XIが、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
R3 XIが、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
nXIが、0、1、2、3、4、5、又は6であり;そして
R1 XIが、(a)C3-C8シクロアルキル;(b)フェニル若しくは置換されたフェニル;(d)複素環式化合物;(e)デカヒドロナフタレン、及び(f)オクタヒドロインデンから成る群から選択されるか;又は
R1 XIとXXIが、XXIがNH、O、若しくはSであり得る時に、一緒に、5,6又は6,6飽和二環式環構造を意味するかもしれない。}で表される化合物を提供する。
最も好ましくは、本発明は、
{式中、
AXIが、-CH=CH又は-C≡C-であり;
XXIが、H、CH3、又はNH2であり;
R2 XI及びR3 XIが、Hであり;
nXIが、0、1、2、又は3であり;そして
R1 XIが、(a)C3-C8シクロアルキル;(b)フェニル若しくは置換されたフェニル;(d)複素環式化合物;(e)デカヒドロナフタレン、及び(f)オクタヒドロインデンから成る群から選択されるか;又は
R1 XIとXXIが、XXIがNH、O、若しくはSである時に、一緒に、5,6又は6,6飽和二環式環構造を意味するかもしれない。}で表される化合物を提供する。
用語「置換されたフェニル」は、本明細書中では、例えば、アルキル、ハロゲン、アミノ、メトキシ、及びシアノ基などの基の中の1つ以上によって置換されたフェニル基を表す。
用語「アルキル」は、直鎖又は分枝鎖ラジカルを表す。アルキル基の代表的な例には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどが含まれる。
式中、AXIが-CH=CH-若しくは-C≡C-であり、XXI、R2 XI、及びR3 XIがそれぞれHであり、nXIが1であり、そして、R1 XIがC3-C8シクロアルキルである化合物(XI)が、特に好まれる。
R1及びR2は、好ましくは、式(A)に関して先に示されたとおり選択される。
代表的な特定の好ましい化合物は、化合物177、178、又は179である。
第12の側面によると、WO 96/38141で開示されたものに類似している非イミダゾール系化合物が、本明細書中で説明される。
これらの化合物には、下記式(XII):
Figure 2008534569
{式中、
R1及びR2が、式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
ここで、R2 XIIが、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
R3 XIIが、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
nXIIが、0、1、2、3、4、5、又は6であり;そして
R1 XIIが、(a)C3-C8シクロアルキル;(b)例えば、ハロゲン原子、低級アルキル、若しくはシクロアルキルなどの基1つ以上で置換されたか又はそうでないフェニル、トリフロロメチル、アリール、アルコキシ、α-アルキルオキシアルキル、アリールオキシ、ニトロ、ホルミル、アルカノイル、アロイル、アリールアルカノイル、アミノ、カルボキシアミド、シアノ、アルキルオキシイミノ、アルキルアルコキシイミノ、アリールオキシイミノ、α-ヒドロキシアルキル、アルケニル、アルキニル、スルファミド、スルファモイル、スルホンアミド、カルボキシアミド、カルボニルシクロアルキル、アルキルカルボニルアルキル、カルボアルコキシ、アリールアルキル、又はオキシム基、又はそれが結合されるフェニル環の炭素原子と一緒に、5若しくは6員の飽和若しくは不飽和の環又はベンゼン環を形成する2つの置換基;(c)アルキル;(d)複素環式化合物;(e)デカヒドロナフタレン;及び(f)オクタヒドロインデン、から成る群から選択されるが;
但し、
XXIIがHである時に、AXIIが、-CH2CH2-、-COCH2-、-CONH-、-CON(CH3)-、-CH=CH-、-C≡C-、-CH2-NH-、-CH2-N(CH3)-、-CH(OH)CH2-、-NH-CH2-、-N(CH3)-CH2-、-CH2O-、-CH2S-、又は-NHCOO-であり得;
XXIIが、NH2、NH(CH3)、N(CH32、OH、OCH3、CH3、SH、又はSCH3である時に;AXIIが、-NHCO-、-N(CH3)-CO-、-NHCH2-、-N(CH3)-CH2-、-CH=CH-、-COCH2-、-CH2CH2-、-CH(OH)CH2-、又は-C≡C-であり得;そして
R1 XIIとXXIIが一緒に、5,6若しくは6,6-飽和二環式環構造を意味する時、XXIIが、NH、O、又はSであり得る。}が含まれる。
用語「アルキル」は、本明細書中では、1つの水素原子の除去によって飽和炭化水素から得られる直鎖又は分枝鎖ラジカルを表す。アルキル基の代表的な例には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどが含まれる。
用語「置換されたフェニル」は、本明細書中では、例えば、アルキル、ハロゲン、アミノ、メトキシ、及びシアノ基などの基の中の1つ以上によって置換されたフェニル基を指す。
用語「二環式アルキル」は、本明細書中では、アルキル基に接続した2つの環構造を持つ有機化合物を指す。それらは、同一タイプの環であるかもしれないし、そうでないかもしれず、そして、その環は1つ以上の基によって置換されるかもしれない。代表的な二環式アルキル基には、アダマンチル、デカヒドロナフタレン、及びノルボルナンが含まれる。
NR1R2部分に結合されたシクロプロパンは、好ましくは、トランス配置で存在する。
より好ましくは、それは、一般式(XII):
{式中、
AXIIが、-CONH、-CH=CH-、-NHCOO-、又は-C≡C -であり;
XXIIが、H又はNH2であり;
R2 XII及びR3 XIIが、Hであり;
nXIIが、0、1、2、又は3であり;
R1 XIIが、シクロヘキシル、フェニル、又は置換されたフェニルである。}で表される化合物として説明される。
化合物(XII)において、AXIIは、特に、-CH=CH-又は-C≡C-であり;R2 XII、R3 XII、及びXXIIは、それぞれ特に、水素原子であり;nXIIは、好ましくは、1であり;そして、R1 XIIは、特に、アルキル基である。
R1及びR2は、好ましくは、式(A)に関して先に示されるとおり選択される。
化合物(XII)の代表例は、化合物180である。
第13の側面によると、当出願は、WO 95/11894で開示されたものに類似している非イミダゾール系化合物を説明する。
よって、化合物(A)のサブクラスは、下記式(XIII):
Figure 2008534569
{式中、
R1及びR2が、式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
ここで、DXIIIが、CH2又はCH2-CH2であり、ZXIIIが、硫黄(S)又は酸素(O)、好ましくは、Oを表し、XXIIIが、0又は1であり、nXIIIが、0〜6の整数であり、そして
R2 XIIIが、最大約20個の炭素原子から成る置換若しくは非置換の直鎖若しくは分枝鎖アルキル基、単環式及び二環式部分を含む最大約20個の炭素原子から成る置換若しくは非置換の炭素環式基、並びに最大約20個の炭素原子から成る置換若しくは非置換のアリール基、あるいは先に触れた基のいずれかの組み合わせ、又はその塩を表し、そして、例えば、ハロゲン原子、低級アルキル若しくはシクロアルキル、トリフロロメチル、アリール、アルコキシ、α-アルキルオキシアルキル、アリールオキシ、ニトロ、ホルミル、アルカノイル、アロイル、アリールアルカノイル、アミノ、カルボキシアミド、シアノ、アルキルオキシイミノ、アルキルアルコキシイミノ、アリールオキシイミノ、α-ヒドロキシアルキル、アルケニル、アルキニル、スルファミド、スルファモイル、スルホンアミド、カルボキシアミド、カルボニルシクロアルキル、アルキルカルボニルアルキル、カルボアルコキシ、アリールアルキル、若しくはオキシム基などの基の1つ以上で表される置換基、又はそれが融合しているフェニル環の炭素原子と一緒に、5若しくは6員の飽和若しくは不飽和の環又はベンゼン環を形成する2つの置換基を伴う。}を含む化合物を含む。
特定の態様において、R2 XIIIは、例えば、これだけに制限されることなく、ジシクロヘキシルメチル(-CH(C6H112)、ジフェニル・メチル(-CH(C6H52)などの二置換メチルを表してもよい。R2 XIIIが、tert-ブチル、シクロヘキシル、又はジシクロヘキシルメチルである場合、XXIII又はnXIIIが、0であってはならない。R2 XIIIが、アダマンタンである場合、XXIIIとnXIIIの合計が、1より大きくなければならない。
好ましい態様において、D XIIIはCH2-CH2であり、ピペリジン環構造をもたらす。しかしながら、DXIIIがCH2であってもよく、ピロリジン環構造をもたらすことが想定される。さらに他の態様において、DXIIIは、(CH23であってもよく、シクロヘプトイミド(1つの窒素を持つ7員複素環式化合物)をもたらす。
特定の態様において、アミド又はカルバメート基に結合するテトラメチレンが、使用される。好ましくは、環状アルキル又はアリール基が、直鎖アルキル基を介してアミド又はカルバメートに連結される。特定の態様において、テトラメチレンシクロヘキサン(シクロヘキシルブチル)をアミドと結合させる。特定の疎水性アルキル及びアリール基に触れたが、当業者は、本発明の化合物に使用できる多くの疎水基が存在することを認識している。これらは、当発明の範囲内にある。
よって、R2 XIIIは、1つ以上のかさ高の置換基であってもよい。先に記載のとおり、本発明の好ましい側面において、かさ高の置換基は、nXIIIを増やすことによってピペリジル上のアミド又はカルバメート基から取り去られる。1つの態様において、R2XIIIは、CHR3 XIIIR4 XIII(式中、nXIIIが、3又は4であり、そして、R3 XIII及びR4 XIIIが、シクロヘキシル、フェニル、又は同様のものである。)である。R3 XIII及びR4 XIIIは、同一の基又は異なった基であってもよい。他の態様において、R2 XIIIは、デカリン若しくはアダマンタン、又は同様のものである。R2 XIIIがアダマンタンである場合、好ましくは、nXIIIは1より大きく、しかし、xXIIIとnXIIIの合計は1より大きくなければならない。
本明細書中に使用される場合、最大約20個の炭素原子から成る直鎖又は分枝鎖アルキル基という語句は、アルカン、アルケン、及びアルキンを含めた、いずれかの置換若しくは非置換の非環式炭素含有化合物を意味する。アルキル基の例には、例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、若しくはtert-ブチルなどの低級アルキル;高級(upper)アルキル、例えば、オクチル、ノニル、デシルなど;及び低級アルキレン、例えば、エチレン、プロピレン、プロピルジエン、ブチレン、ブチルジエンなどが含まれる。当業者は、本発明の範囲内に存在する多数の直鎖若しくは分枝アルキル基に精通している。
加えて、そのようなアルキル基は、また、1つ以上の水素原子が官能基によって置き換えられる様々な置換基も含むかもしれない。官能基には、いくつか挙げるだけでも、これだけに制限されることなく、ヒドロキシル、アミノ、カルボキシル、アミド、エステル、エーテル、及びハロゲン(フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素)が含まれる。
本明細書中に使用される場合、最大約20個の炭素原子から成る置換若しくは非置換炭素環式基は、これだけに制限されることなく、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、アダマンチルなどを含めた環状の炭素含有化合物を意味する。そのような環状基は、また、1つ以上の水素原子が官能基によって置き換えられる種々の置換基も含むかもしれない。そのような官能基には、先に記載されたもの、及び先に記載された低級アルキル基が含まれる。本発明の環状基は、さらに、ヘテロ原子を含むかもしれない。例えば、特定の態様において、R2 XIIIはシクロヘキサノールである。
本明細書中に使用される場合、置換及び非置換アリール基は、通常、6個以上の偶数のπ(パイ)電子を含む共役二重結合の系を有する炭化水素環を意味する。アリール基の例には、これだけに制限されることなく、フェニル、ナフチル、アニシル、トルイル、キシレニルなどが含まれる。本発明によると、アリールには、また、ヘテロアリール基、例えば、ピリミジン又はチオフェンも含まれる。これらのアリール基は、また、いろいろな数のさまざまな官能基によって置換されるかもしれない。置換されたアルキル基及び炭素環式基に関して先に説明した官能基に加えて、アリール基上の官能基はニトロ基であってもよい。
先に触れたように、R2 XIIIは、また、アルキル基、炭素環式基、又はアリール基のあらゆる組み合わせ、例えば、1-シクロヘキシルプロピル、ベンジルシクロヘキシルメチル、2-シクロヘキシルプロピル、2,2-メチルシクロヘキシルプロピル、2,2-メチル-フェニルプロピル、2,2-メチルフェニルブチル、も表すかもしれない。
特定の態様において、R2は、シクロヘキサン及びnXIII=4(シクロヘキシルバレロイル(cyclohexylvaleroyl))を表す。他の特定の態様において、R2 XIIIは、シンナモイルを表す。
化合物(XIII){式中、ZXIIIが酸素原子であり、そして、ここで、XXIIIが0又は1であり、nXIIIが0〜6の整数であり、より好ましくは、nXIII=3〜6であり、そして、最も好ましくは、nXIII=4であり、そして、R2 XIIIが先に定義されるとおりのものである。}が、特に、好まれる。R2 XIIIに関して好ましいアルキル基の例には、これだけに制限されることなく、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンタン・メチレン、ジシクロヘキシルメチル、デカニル、及びt-ブチリルなどが含まれる。好ましいアリール及び置換されたアリール基の例には、これだけに制限されることなく、フェニル、アリール・シクロヘキシル・メチルなどが含まれる。
好ましいR1及びR2は、式(A)に関して示されたように選択される。
代表的な例は、化合物123及び176である。
第14の側面によると、本出願は、WO 93/12107で開示されたものに類似している化合物について説明する。
よって、化合物(A)のサブクラスは、下記式(XIV):
Figure 2008534569
[式中、
R1及びR2が、式(A)に関して定義されたとおりのものであり;
(A) mXIVが、1及び2から成る群から選択される整数であり;
(B) nXIV及びpXIVが、整数であり、そして、nXIVとpXIVの合計が4であり、且つ、TXIVが6員環であるように、それぞれ独立に、0、1、2、3、及び4から成る群から選択され;
(C) 環TXIV内にR3 XIV及びR4 XIVが1つずつしか存在しないように、R3 XIV及びR4 XIVが、それぞれ独立に、同一若しくは異なった炭素原子に結合し、そして、各R1 XIV、R2 XIV、R3 XIV、及びR4 XIVが、独立に、以下:
(1)H;
(2)C1-C6アルキル;及び
(3)-(CH2qXIV-R6 XIV{式中、qXIVが、1〜7の整数であり、そして、R6 XIVが、以下の:フェニル、置換されたフェニル、-OR7 XIV、-C(O)OR7 XIV、-C(O)R7 XIV、-OC(O)R7 XIV、-C(O)NR7 XIVR8 XIV、CN、及び-SR7 XIV(ここで、R7 XIV及びR8 XIVは、以下で定義されるとおりのものであり、そして、ここで、上記置換されたフェニル上の置換基は、それぞれ独立に、以下の:-OH、-O-(C1-C6)アルキル、ハロゲン、C1-C6アルキル、-CF3、-CN、及び-NO2から成る群から選択され、且つ、上記置換されたフェニルは、1〜3個の置換基を含む。)から成る群から選択される。}、
から成る群から選択され;
(D) R5 XIVが、以下:
(1) H;
(2) C1-C20アルキル;
(3) C3-C6シクロアルキル;
(4) -C(O)OR7’ XIV{式中、R7’ XIVが、R7’ XIVはHではないことを除いて、以下に定義されるR7 XIVと同一のものであり;
(5) -C(O)R7’ XIV
(6) -C(O)NR7’ XIVR8 XIV
(7) アリル;
(8) プロパルギル;及び
(9) -(CH2)q-R6 XIV{式中、qXIV及びR6 XIVが、先に定義されるとおりのものであり、且つ、qXIVが1である時、R6 XIVがOHでもSHでもない。}から成る群から選択され;
(E) R7 XIV及びR8 XIVが、それぞれ独立に、以下の:H、C1-C6アルキル、及びC3-C6シクロアルキルから選択され;
(F) 点線(------)が、mXIVが1であり、且つ、nXIVが0でなく、そして、pが0でない(すなわち、環内の窒素が、二重結合を有する炭素原子に直接結合されていない)時に、場合により、存在している二重結合を表し、そして、上記二重結合が存在している時、R2 XIVが不存在であり;そして
(G) mXIVが2である時に、各R1 XIVは各mXIVに対して同一若しくは異なった置換基であり、且つ、各R2 XIVは、各mXIVに対して同一若しくは異なった置換基であり、そして、置換基R1 XIV、及び/又はR2 XIVの少なくとも2つがHである。]を含む化合物に関係する。
当業者は、-(C)nXIV-及び-(C)pXIV -基のそれぞれの置換基数の合計が2であり、且つ、TXIV環内にR3 XIV及びR4 XIV置換基が合計で1つずつしか存在しないように、そのような置換基が、独立に、水素、R3 XIV、及びR4 XIVから成る群から選択されることを認識する。
本明細書中では、次の用語は、別段の指示がない限り以下の意味を有する:
アルキル−1〜20個の炭素原子を持つ、直鎖若しくは分枝の、飽和炭化水素鎖を表し;
シクロアルキル−3〜6個の炭素原子を持つ、飽和炭素環式環を表し;
ハロゲン(ハロ)−フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを表す。
好ましくは、式(XIV)で表される化合物について、mは1であり;R5XIVは、H及びC1-C15アルキルからから成る群から選択され;そして、R1 XIV〜R4XIVは、それぞれ独立に、以下の:H、C1-C6アルキル、及び-(CH2)qXIV-R6 XIV{式中、R6 XIVがフェニルである。}から成る群から選択される。最も好ましくは、R5 XIVは、H及びC1-C6アルキル(H及びメチルがより一層好ましい)から成る群から選択され;そして、R3 XIV及びR4 XIVは、それぞれ独立に、H及びメチルから成る群から選択される。
代表的な化合物には、下記式:
Figure 2008534569
で表される化合物が含まれる。
式(XIVa)、(XIVb)、又は(XIVc)について、R5 XIVは、好ましくは、H又はCH3であり;R3 XIV及びR4 XIVは、好ましくは、それぞれ水素原子である。
好ましいR1及びR2は、式(A)ついて指定されるとおりのものである。
第15の側面によると、本出願は、WO 93/12108で開示されたものに類似している化合物について説明する。
よって、これらの化合物は、下記式(XV):
Figure 2008534569
[式中、
R1及びR2が、式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
(A)mXVが、0、1、及び2から成る群から選択される整数であり;
(B)nXV及びpXVが、整数であり、且つ、nXVとpXVの合計が2又は3となり、nXVとpXVの合計が2である時には、TXVが4員環であり、そして、nXVとpXVの合計が3である時には、TXVが5員環であるように、それぞれ独立に、0、1、2、及び3から成る群から選択され;
(C)各R1 XV、R2 XV、R3 XV、R4 XV、R6 XV、R7 XV、及びR8 XVが、独立に、以下の:
(1)H;
(2)C1-C6アルキル;
(3)C3-C6シクロアルキル;及び
(4)-(CH2qXV-R9 XV{式中、qXVが、1〜7の整数であり、そして、R9 XVが、以下の:フェニル、置換されたフェニル、-OR10 XV、-C(O)OR10 XV、-C(O)R10 XV、-OC(O)R10 XV、-C(O)NR10 XVR11 XV、CN、及び-SR10 XV(ここで、R10 XV及びR11 XVは、以下で定義されるとおりのものであり、且つ、ここで、上記置換されたフェニル上の置換基は、それぞれ独立に、以下の:-OH、-O-(C1-C6)アルキル、ハロゲン、C1-C6アルキル、-CF3、-CN、及び-NO2から成る群から選択され、そして、ここで、上記置換されたフェニルは、1〜3個の置換基を含む。)から成る群から選択される。};-(CH2qXV-R9 XVの例には、ベンジル、置換されたベンジル(ここで、上記置換されたベンジル上の置換基は、上記置換されたフェニルについて先に定義されたとおりのものである。)などが含まれる;
から成る群から選択され;
(D)R5 XVが、以下の:
(1)H;
(2)C1-C20アルキル;
(3)C3-C6シクロアルキル;
(4)-C(O)OR10’ XV{式中、R10’ XVが、R10’ XVがHでないことを除いて、以下で定義されるR10 XVと同一のものである。};
(5)-C(O)R10 XV
(6)-C(O)NR10 XVR11 XV
(7)アリル;
(8)プロパルギル;
(9)(CH2qXV-R9 XV{式中、qXV及びR9 XVが、先に定義されるとおりのものであるが、但し、qXVが1である時には、R9 XVは、-OH若しくは-SHでない。};
から成る群から選択され;
(E)R10 XV及びR11 XVが、それぞれ独立に、H、C1-C6アルキル、及びC3-C6シクロアルキルから成る群から選択され;そして、置換基-C(O)NR10 XVR11 XVに関して、R10 XVとR11 XVは、それらが結合する窒素と一緒に、5、6、又は7個の原子を持つ環を形成してもよく;
(F)点線(-----)が、mXVが1であり、TXVが5員環であり、nXVが0でなく、且つ、pXVが0でない(すなわち、環内の窒素が二重結合を有する炭素原子に直接結合していない)時に、場合により、存在する二重結合を表し、そして、上記二重結合が存在している時に、R2 XV及びR8 XVは不存在であり;
(G)mXVが2である時、各R1 XVは、mXVごとに同一若しくは異なった置換基であり、そして、各R2 XVは、mXVごとに同一若しくは異なった置換基であり;
(H)nXVが、2又は3である時、各R3 XVは、nXVごとに同一若しくは異なった置換基であり、そして、各R4 XVは、nXVごとに同一若しくは異なった置換基であり;そして
(I)pXVが、2又は3である時、各R6 XVは、pごとに同一若しくは異なった置換基であり、そして、各R7 XVは、pXVごとに同一若しくは異なった置換基である。]を有する。
本明細書中では、次の用語は、別段の指示がない限り、以下の意味を有する:
アルキル−1〜20個の炭素原子を持つ、直鎖若しくは分枝の、飽和炭化水素鎖を表し;
シクロアルキル−3〜6個の炭素原子を持つ飽和炭素環式環を表し;
ハロゲン(ハロ)−フルオロ、クロロ、ブロモ、又はヨードを表す。
好ましくは、式(XV)で表される化合物について、mXVは0又は1であり;R5 XVは、H及びC1-C20アルキルから成る群から選択され;そして、R1 XV〜R4 XV及びR6 XV〜R8 XVは、それぞれ独立に、H、C1-C6アルキル、及び-(CH2qXVR9 XV{式中、R9 XVがフェニルである。}から成る群から選択される。最も好ましくは、R5 XVは、H及びメチルから成る群から選択され、そして、R1 XV、R2 XV、R3w、R4 XV、R6 XV、R7 XV、及びR8 XVは、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、ペンチル、ベンジル、及び2-フェニルエチルから成る群から選択される。
代表的な化合物には、下記式:
Figure 2008534569
{式中、mXV、及びR1 XV〜R8 XVが、式(XV)について定義されたとおりのものである。}で表される化合物が含まれる。
化合物(XVc)又は(XVd)が好まれる。
代表的な化合物(XVa)〜(XVd)は、式中、R6 XVがH又はCH3であるものである。
好ましくは、置換基R3 XV、R4 XV、R6 XV、R7 XV、R8 XVの中の1つ又は2つだけが、Hと異なり、特に、CH3を表す。
R1及びR2は、好ましくは、式(A)に関して指示されるとおりに選択される。
第16の側面によると、本出願は、WO 92/15567に開示されたものに類似している化合物について説明する。
よって、化合物(A)のこのサブクラスは、下記式(XVI):
Figure 2008534569
[式中、
R1及びR2が、式(A)に関して定義されたとおりのものであり;
ZXVIが、式(CH2mXVI{式中、mXVIが、1〜5である。}で表される基、又は下記式:
Figure 2008534569
{式中、
R6 XVI=(C1-C3)アルキルであり;
R7 XVI=(C1-C3)アルキルである。}で表される基であり;
ここで、ZXVIが、場合により、誘導体の活性に悪影響を及ぼさないように選択される他の置換基を含むかもしれず;
XXVIが、S、NH、又はCH2を表し;
R1 XVIが、水素、(C1-C3)アルキル-、アリール(C1-C10)アルキル(ここで、アリールは、場合により、置換されるかもしれない。)、アリール、(C5-C7)シクロアルキル(C1-C10)アルキル-、又は下記式:
Figure 2008534569
{式中、
nXVIが、1〜4であり、R8 XVIが、アリール、アリール(C1-C10)アルキル-、(C5-C7)シクロアルキル-、若しくは(C5-C7)シクロアルキル(C1-C10)アルキル-であり、そして、R9XVIが、水素、(C1-C10)アルキル-、若しくはアリールであり;R2 XVI及びR5 XVIが、水素、(C1-C3)アルキル-、アリール、若しくはアリールアルキル-を表す(ここで、アリールは、場合により、置換されるかもしれず;ここで、アリールは、フェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチル、ピリジル、若しくは置換されたピリジルである。)}で表される基を表し;
R2 XVI及びR5 XVIが、好ましくは水素原子であり;
mXVIが、好ましくは、2又は3であり;
XXVIが、好ましくはS又はNHであり;
R1 XVIが、好ましくは、H又は場合により置換されるアリールから選択される。]を含む化合物から成る。
好ましいR1及びR2は、式(A)関して指定されるとおり選択される。
第17の側面によると、化合物(A)のサブクラスは、EP 680 960で開示されたものに類似している(X)と見なされ得る下記式(XVII):
Figure 2008534569
{式中、mXVIIが、4〜6の整数を表す。}を持つ化合物を含む。
R4 XVIIは、水素原子、直鎖若しくは分枝アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、又は置換若しくは非置換アラルキル基を表し;そして、ZXVIIは、R5 XVII又はAXVII-R6 XVII(ここで、AXVIIは、S又はOを表し、R5 XVIIは、水素原子、低級アルキル基、置換若しくは非置換アリール基、又は置換若しくは非置換アラルキル基を表し、そして、R6 XVIIは、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、又は置換若しくは非置換アラルキル基を表す。)を表す。
前記低級アルキル基は、好ましくは、1〜6個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基である。その具体例には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、及びn-ヘキシル基が含まれる。
前記直鎖若しくは分枝アルキル基は、好ましくは、1〜8個の炭素原子を持つものである。その具体例には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、1,1-ジメチルプロピル、1,2-ジメチルプロピル、及び1,2,2-トリメチルプロピル基が含まれる。
前記シクロアルキル基は、好ましくは、3〜10個の炭素原子を持つものである。前記シクロアルキル基には、モノシクロアルキル基(例えば、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘプチル)だけではなく、ポリシクロアルキル基(例えば、ビシクロアルキル及びトリシクロアルキル)も含まれる。ビシクロアルキル基の例には、ノルボルニル(例えば、exo-2-ノルボルニル及びendo-2-ノルボルニル)、3-ピナニル及びビシクロ[2.2.2]オクタ-2-イル基が含まれる一方で、トリシクロアルキル基の例には、アダマンチル基(例えば、1-アダマンチル及び2-アダマンチル)が含まれる。そのようなシクロアルキル基が、アルキル基(単数又は複数)などによって置換されるかもしれない。
前記シクロアルキルアルキル基は、好ましくは、1〜3個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基と共に、3〜10個の炭素原子を持つシクロアルキル基で構成されたものである。その具体例には、1-シクロヘキシルエチル及び1-シクロプロピルエチル基が含まれる。
前記低級アルケニル基は、好ましくは、3〜6個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルケニル基である。その具体例には、アリル、1-メチル-2-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、シス-2-ブテニル、トランス-2-ブテニル、及び3-メチル-2-ブテニル基が含まれる。
前記低級アルキニル基は、好ましくは、3〜6個の炭素原子を持つものである。その具体例には、2-プロピニル基が含まれる。
前記置換されたアリール基は、好ましくは、ハロゲン原子及びトリフロロメチル、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、シアノ、並びにニトロ基によって置換されるかもしれないフェニル及びナフチル基である。
その具体例には、フェニル、1-ナフチル、2-クロロフェニル、3-クロロフェニル、4-クロロフェニル、4-トリフルオロメチルフェニル、3-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、2-メトキシフェニル、4-メトキシフェニル、2-トリル、及び3-トリル基が含まれる。
前記アラルキル基は、好ましくは、ベンジルと、ジアリールメチル、及びトリチル基である。
前記置換されたアラルキル基は、好ましくは、ハロゲン原子とトリフルオロメチル、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、シアノ、及びニトロ基、並びにによって置換されるかもしれないフェニル又はナフチル基、並びに1〜4個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基で構成されたアリールアルキル基である。
その具体例には、ベンジル、α-メチルベンジル、フェネチル、3-フェニルプロピル、4-フェニルブチル、4-クロロベンジル、4-フルオロベンジル、4-メトキシベンジル、4-クロロ-α-メチルベンジル、4-フルオロ-α-メチルベンジル、及び4-メトキシ-α-メチル-ベンジル基が含まれる。
一般式(XVII)で表される化合物の中、好ましい例には、式中、
mXVIIは、4〜6であり;
R4 XVIIは、水素原子;1〜8個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基、3〜10個の炭素原子を持つシクロアルキル基、3〜10個の炭素原子を持つシクロアルキル部分と1〜3個の炭素原子を持つアルキル部分で構成されたシクロアルキルアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、又は1〜4個の炭素原子を持つアルキル部分を保有する置換若しくは非置換アラルキル基であり;
R5 XVIIは、水素原子、1〜6個の炭素原子を持つアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、又は1〜4個の炭素原子を持つアルキル部分を保有する置換若しくは非置換アラルキル基であり;そして
R6 XVIIは、1〜6個の炭素原子を持つアルキル基、3〜6個の炭素原子を持つアルケニル基、3〜6個の炭素原子を持つアルキニル基、又は置換若しくは非置換アリール基である、
であるものが含まれる。
一般式(XVII)で表される化合物の好ましい例は、以下の必要条件を満たすものである:
(1)式中、mXVIIが5であり、そして、R1、R2、及びR3が、それぞれ、水素原子である、化合物。
(2)式中、R4 XVIIが、例えば、モノシクロアルキル、ビシクロアルキル、及びトリシクロアルキル基などのシクロアルキル基である、化合物。前記モノシクロアルキル基の好ましい例は、シクロヘキシル基である。前記ビシクロアルキル基の好ましい例は、ノルボルニル基、より好ましくは、2-exo-ノルボルニル基である。トリシクロアルキル基の好ましい例は、アダマンチル基、より好ましくは、1-アダマンチル基である。
(3)式中、R4 XVIIが、置換若しくは非置換フェニル基、又は置換若しくは非置換フェニルアルキル基である、化合物。
(4)式中、R5 XVIIが水素原子である、化合物。
(5)式中、AXVIIがSであり、そして、R6 XVIIが低級アルキル基である、化合物。
(6)式中、低級アルキル基がメチル基である、化合物。
R1及びR2は、好ましくは、式(A)に関して指定されたとおりに選択される。
第18の側面によると、本発明は、Van der Gootら(Eur. J. Med. Chem.(1992年)27, 511-517ページ)で開示されたものに類似している下記式(XVIII):
Figure 2008534569
{式中、
− R1及びR2が、式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
− Re XVIIIが、H、アルキル、又はシクロアルキルであり;
− Rf XVIIIが、H又はハロゲン、具体的には、Cl、F、Br、若しくはアルキルであり;
− tXVIIIが、1〜3であり;
− UXVIIIが、1〜4である。}を含む非イミダゾール系化合物に関する。
好ましい基R1及びR2は、式(A)に関して定義されるとおりのものである。
代表的な例は、化合物122及び167である。
式(A)で定義されるような、具体的には、式(I)〜(XVIII)によって例証されるようなW残基は、好ましくは、4(5)位に結合されたイミダゾール部分を含んでいない、そして、より好ましいWは、イミダゾール部分を含んでいない。
前記化合物は、国際特許出願WO 00/06254に記載されているスキームの中の1つに従って製造されるかもしれない。
てんかんの治療
本発明による式(A)で表される化合物は、ヒスタミンH3受容体における拮抗性、及び/又は作動性の特性を有する。それらは、脳及び末梢組織におけるヒスタミン・モノアミン又は神経ペプチドの合成、そして、放出に影響を及ぼす。
発明者らは、おそらく、脳におけるそれらのヒスタミン作動性伝達の亢進の効力によるであろう、本明細書中に説明したH3受容体の拮抗薬/逆の作動薬が、抗てんかん薬の新規なクラスを構成することを、ここで、明確に実証する。この新しいクラスに対する主な関心の1つは、従来の抗てんかん薬と比べて、H3拮抗薬が覚醒状態及び認知を高め、それにより、実務又は自動車運転行動の間の対象の治療を容易にするという事実にある。
よって、本発明は、場合により治療として許容される溶媒又は賦形剤と組み合わせて、先に説明したような式(A)で表される化合物の治療上有効量を、それを必要とする患者に投与するステップを含むてんかんの治療方法を提供する。
本発明は、また、てんかんの治療を目的とする医薬品の製造のための式(A)で表される化合物の使用に関する。
好ましくは、てんかんの治療を目的とする式(A)で表される化合物は、式(I)〜(XVIII)で表される化合物である。
さらに好ましくは、てんかんの治療方法は、以下の化合物の少なくとも1つの治療上有効量を、それを必要とする患者に投与するステップを含む:
1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-ピロリジン
N-メチル-N-(5-フェノキシペンチル)-エチルアミン
1-(5-フェノキシペンチル)-モルホリン
N-(5-フェノキシペンチル)-ヘキサメチレンイミン
N-エチル-N-(5-フェノキシペンチル)-プロピルアミン
1-(5-フェノキシペンチル)-2-メチル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-4-プロピル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-4-メチル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-3-メチル-ピペリジン
1-アセチル-4-(5-フェノキシペンチル)-ピペラジン
1-(5-フェノキシペンチル)-3,5-トランス-ジメチル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-3, 5-シス-ジメチル-ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-2,6-シス-ジメチル-ピペリジン
4-カルボエトキシ-1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
3-カルボエトキシ-1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-2-R-メチルプロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-2-S-メチルプロピル]ピペリジン
1-{3-[4-(3-オキソブチル)フェノキシ]プロピル}ピペリジン
1-[3-(4-シアノ-3-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-2,6-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
1-[3-(4-シクロブチルカルボニルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-シクロペンチルカルボニルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-シス-2-メチル-5-エチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-トランス-2-メチル-5-エチルピペリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-シス-3,5-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-{3-[4-(1-ヒドロキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-3-メチルピペリジン
1-{3-[4-(1-ヒドロキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジンメトキシム
1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-トランス-3,5-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-トランス-3,5-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-シス-3,5-ジメチルピペリジン
1-[3-(4-カルボメトキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-プロペニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
1-{3-[4-(1-エトキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-2-メチルピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
1-[3-(4-ブロモフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-N,N-ジメチルスルホンアミドフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-イソプロピルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-sec-ブチルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-プロピルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-[3-(4-エチルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン
1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-クロロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-メトキシフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-メチルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(2-ナフチルオキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(1-ナフチルオキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(3-クロロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-フェニルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-{5-[2-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)-オキシ]-ペンチル}-ピロリジン
1-[5-(3-フェニルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-(5-フェノキシペンチル)-2,5-ジヒドロピロール
1-{5-[1-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)-オキシ]-ペンチル}-ピロリジン
1-(4-フェノキシブチル)-ピロリジン
1-(6-フェノキシヘキシル)-ピロリジン
1-(5-フェニルチオペンチル)-ピロリジン
1-(4-フェニルチオブチル)-ピロリジン
1-(3-フェノキシプロピル)-ピロリジン
1-[5-(3-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-フルオロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-3-メチル-ピペリジン
1-[5-(4-アセチルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-アミノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(3-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
N-[3-(4-ニトロフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
1-[5-(4-ベンゾイルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-{5-[4-(フェニルアセチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
N-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
1-[5-(4-アセトアミドフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-フェノキシフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-[5-(4-N-ベンズアミドフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
1-{5-[4-(1-ヒドロキシルエチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジエチルアミン
1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピペリジン
N-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジメチルアミン
N-[2-(4-シアノフェノキシ)-エチル]-ジエチルアミン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジメチルアミン
N-[4-(4-シアノフェノキシ)-ブチル]-ジエチルアミン
N-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジプロピルアミン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピロリジン
1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ヘキサメチレンイミン
N-[6-(4-シアノフェノキシ)-ヘキシル]-ジエチルアミン
N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジプロピルアミン
N-3-[4-(1-ヒドロキシルエチル)-フェノキシ]-プロピル-ジエチルアミン
4-(3-ジエチルアミノプロポキシ)-アセトフェノン-オキシム
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3-メチル-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3,5-トランス-ジメチル-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-4-メチル-ピペリジン
1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3,5-シス-ジメチル-ピペリジン
1-[3-(4-ホルミルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-イソブチリルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
N-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
1-[3-(4-ブチリルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン
α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(4-メチルピペリジノ)p-キシロール
α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)p-キシロール
α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)p-キシロール
α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(2-メチルピロリジノ)p-キシロール
α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-ピペリジノ-p-キシロール
α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-(4-メチルピペリジノ)p-キシロール
α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-ピロリジノ-p-キシロール
3-フェニルプロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピルエーテル
3-フェニルプロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
3-フェノニルプロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
3-フェニルプロピル 3-(3-メチルピペリジノ)プロピルエーテル
3-フェニルプロピル 3-ピロリジノプロピルエーテル
3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピルエーテル
3-(4-クロロフェノニル)プロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピルエーテル
4-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
2-メチル4-(3-ピペリジノプロピルアミノ)キノリン
2-メチル4-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(3-ピペリジノプロピルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(4-ピペリジノブチルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(8-ピペリジノオクチルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(10-ピペリジノデシルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(12-ピペリジノドデシルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(4-(3-ピペリジノプロポキシ)フェニルアミノ)キノリン
7-クロロ-4-(2-(4-(3-ピペリジノプロポキシ)フェニル)エチルアミノ)キノリン
4-(6-ピペリジノヘキサノイル)フェニル 3-ピペリジノプロピルエーテル
5-ニトロ-2-(5-ピペリジノペンチルアミノ)ピリジン
3-ニトロ-2-(6-ピペリジノペンチルアミノ)ピリジン
5-アミノ-2-(6-ピペリジノペンチルアミノ)ピリジン
2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
N-(4-クロロベンジル)-N’-シクロヘキシル-3-ピペリジノプロピルイソチオウレア
2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)ベンゾチアゾール
10-ピペリジノデシルアミン
3-フェニルプロピル 3-(N,N-ジエチルアミノ)プロピルエーテル
N-(3-(N,N-ジエチルアミノ)プロピル)N’-フェニルウレア
N-シクロヘキシルメチル-N’-(3-ピペリジノプロピル)グアニジン
N-(4-ブロモベンジル)-N’-(4-ピペリジノブチル)スルファミド
3-クロロ-N-(4-ピペリジノブチル)-N-メチル-ベンゼンスルホンアミド
N-(4-クロロベンジル)-2-(4-ピペリジノメチル)フェニル)エタンアミジン
1-(5-シクロヘキシルペンタノイル)-1,4-ビピペリジン
シス-1-(6-シクロヘキシル-3-ヘキセン-1-イル)ピペリジン
トランス-1-(6-シクロヘキシル-3-ヘキセン-1-イル)ピペリジン
1-(2-(5,5-ジメチル-1-ヘキシン-1-イル)シクロプロピル)ピペリジン。
好ましい態様によると、本発明による治療方法は、場合により、治療として許容される溶媒又は賦形剤と組み合わせて、治療上有効量の3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルを、それを必要とする患者に投与するステップを含む。
本発明は、更に、てんかんの治療を目的とした医薬品の製造のための3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルの使用に関する。
更なる目的によると、本発明は、また、抗てんかん薬と組み合わせた、本明細書中の先の化合物の使用にも関する。「抗てんかん」薬という表現は、通常、てんかんの影響を治療、予防、又は軽減させるために使用されるいずれかの抗てんかん薬を指す。具体的には、本発明の組み合わせ物は、単独で投与される抗てんかん薬と比較して、発作の数を顕著に減少させる。
本明細書中に使用される、「てんかん」は、脳内の神経細胞のクラスター、又はニューロンが、時々、異常なシグナルを発する脳障害を意味する。てんかんは、また、発作性障害としても知られている。発作は、脳内の電気的活動の突然の急増である。てんかんは、通常、人がアルコール離脱又は極度の低血糖のようないくつかの既知の医学的症状以外によって少なくとも2回の発作を起こした後に診断される。
好ましくは、てんかんは、小児及び成人の欠神てんかん、薬物抵抗性側頭葉発作、及び光感受性発作から成る群から選択される。
「薬学的に」又は「薬学的に許容される」は、場合により、動物又はヒトに投与された場合に、不都合な反応、アレルギー性の反応、又はその他の有害な反応を起こさない分子的実体及び組成物を指す。
本明細書中に使用される場合、「薬学的に許容される担体」には、例えば、保存料、充填剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、溶剤、分散媒、コーティング、抗菌及び抗真菌剤、等張及び吸収遅延化剤などのあらゆる希釈剤、補助剤、賦形剤、又は溶媒が含まれる。医薬的活性物質のためのそのような媒質及び作用物質の使用は、当該技術分野で周知である。いずれかの従来の媒体又は作用物質が有効成分と適合しない場合を除いて、治療組成物におけるその使用が想定される。補助的な有効成分もまた、組成物中に組み込まれる可能性がある。
本発明に照らして、用語「治療すること」又は「治療」は、本明細書中に使用される場合に、そのような用語が適用される障害若しくは症状、又はそのような障害若しくは症状の1つ以上の徴候の回復、緩和、進行の抑制、あるいはそれらの予防を意味する。
「治療上有効量」は、所望の治療効果を生じるのに有効な本発明による化合物/医薬の量を意味する。
本発明によると、用語「患者」又は「それを必要とする患者」は、神経心理学的障害を患う、又は患う可能性が高いヒト又はヒト以外の哺乳動物を意図する。好ましくは、患者はヒトである。
本発明による化合物又は医薬は、治療的に好適な賦形剤又は溶媒と混ぜ合わせられた有効成分が、経口、非経口、又は局所経路を通じて投与されてもよい。
本発明によると、適切な製剤による化合物又は医薬の経口投与は、有利に使用される。患者に経口的に投与されるのに好適である製剤には、それぞれ、式(A)で表される化合物の所定の量を含むカプセル剤、カシェ剤、又は錠剤などの別個の単位が含まれ;それらには、また、水性液体若しくは非水性液体中の溶液又は懸濁液として;水中油乳濁液又は油中水乳濁液として、散剤、あるいは顆粒剤も含まれる。
本発明の式(A)で表される化合物の実際の投与量レベルは、特定の組成物及び投与方法に関して、所望の治療反応を得るために有効である有効成分の量を得るために変更されるかもしれない。選択される投与量レベルは、それ故に、所望の治療効果、投与経路、所望される治療の継続期間、及び他の要素、例えば、患者の症状、に依存する。
単一、又は分割された用量で受容者に投与される本発明によると有用な化合物の1日の総投薬量は、例えば、1日あたり約0.001〜約100mg/kg体重、そして、好ましくは、0.01〜10mg/kg/日の量でよい。好適な有効量は、通常、1日あたり10〜500mg、そして、特定の活性化合物に関して、1〜10mg/日の範囲内にある。
用量単位組成物は、日用量を用意するために使用される場合に、それらの前述の量の前述の分量を含むかもしれない。しかしながら、いずれかの特定の患者のための特異的な用量レベルが、体重、健康全般、性別、食物、投与の時期及び経路、吸収及び排泄の速度、他の薬物との組み合わせ、並びに治療される具体的な疾患の重症度を含めたさまざまな要因に依存することは、理解されている。
これらの用量は、化合物に基づいて与えられ、そして、その塩、水和物、又は水和塩に適合させなくてはならない。
投与されるそれぞれの成分の量は、疾患の病因及び重症度、患者の症状及び年齢、それぞれの成分及び他の要素の効力を考慮に入れた担当臨床医によって決定される。
本発明は、ここで、以下の実施例によって例証される。
実施例1A:欠神てんかんのラット・モデルにおけるH3拮抗薬の有効性
ヒトてんかん(特に、小児及び成人の「欠神」てんかん)のラット遺伝モデルであるGAERS(遺伝的欠神てんかん、ストラスブールからのラット;Vergnesら、Epilepsy Res. 1989年;4, 8-13ページ)において、3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルを、20mg/kgの用量にて、棘徐波放電の数及び持続時間、すなわち、障害の特徴的なEEG変化を最大77%まで減少させた。自然発生的な全般非痙攣発作(欠神発作)を患うこの系統のウィスター・ラットにおいて、発作は、行動の停止を伴った、EEGにおける両側性、且つ、同期性の棘徐波放電(7〜9ヘルツ)を特徴とする。これらの放電は、動物が静かな覚醒状態にある時、通常、約20秒、持続し、且つ、自然発生的に、毎分起こる。このモデルの薬理学的な反応性は、ヒト欠神てんかんに似ている(例えば、バルプロエート及びエトサクシミドが保護的である)。回復期間の後に、(皮質及び海馬EEG電極が)埋め込まれたラットを、20分間にわたる基準期間、記録した。次に、3-{4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテル(5mg/kg又は20mg/kg、腹腔内)又は生理的食塩水を投与し(1群あたりn=8)、そして、EEG記録を60分間、続けた。ラットは、1週間後に代替治療を受けた。欠神発作の累積持続時間を、2つのセッション中に20分間の間、計測した。EEG記録の高速フーリエ変換分析が、両方の発作中、及び発作間の期間(バックグラウンド活性)のいずれかのリズム変化の検出を許容した。20mg/kgにて、20分において、棘徐波放電の完全な抑制があり、そして、1時間において、ほとんど完全な抑制があった。
実施例2A:薬物抵抗性てんかんのマウス・モデルにおけるH3拮抗薬の有効性
マウスにおける海馬内のカイニン酸誘発側頭葉発作である、ヒト薬物抵抗性てんかんのモデルにおいて(Ribanら、J. Pharmacol. Exp. Ther. 2002年;112, 101ページ)、同じH3受容体拮抗薬が、10又は20mg/kgの用量にて、放電頻度をかなり減少させた。興味深いことに、これらの変化は、非特異的な鎮静効果を除く発作間EEG特性のあらゆる顕著な修飾なしに起こった。マウスにおける背側海馬内へのカイニン酸(50nl中に1nmol)のUnitalateral注射は、2〜3週後の自然発生的な再発性焦点性発作をもたらす非痙攣性状態を引き起こす。発作(静かなマウスにおいて1時間あたり5〜20回)は、注入した海馬において記録された棘及び多棘放電を伴う、行動の停止、及び/又は常同を特徴とする。このモデルで試験された全ての抗てんかん薬(バルプロエート、カルバマゼピン、フェニトイン、レベチラセタム)には、ただ一時的に、発作を抑えたベンゾジアゼピンを除いて、有意な効果がなかった。このモデルは、側頭葉内側てんかんの行動性、EEG、薬理学的、及び組織学的特性であり、多くの場合、ヒトにおいて薬剤抵抗性であるてんかんの形態を再現する。回復期間後に、(EEG記録のために)注入されたマウスに、カイニン酸を注入した。一貫した海馬発作を患う動物の選別のために、少なくとも注射の3週間後にそれらのEEG記録を採った。次に、20分間の基準記録時間の後に、選択されたマウスに、3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテル(10mg/kg又は20mg/kg、腹腔内)、又は生理的食塩水のいずれかを与え、そして、記録を60分間、続けた。処置を、(2つのセッションの間の1週間の洗い流し期間後に)カウンター・バランスされた序列で与えた。10mg/kgの用量にてカイニン酸(kainite)マウスで観察された抑制効果は、3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルが側頭葉発作の、通常、薬物抵抗性である発作の形態に対して有効であるかもしれないことを示唆している。このモデルでは、唯一、ベンゾジアゼピンが発作を抑制することを示したが、その一方で、従来の抗てんかん薬は効果がなかった。3-(4-クロロフェニル)プロピル3-ピペリジノプロピルエーテルは、発作の数と継続時間の両方を減少させた、このモデルにおける海馬発作を止めることができる最初の化合物である。
実施例2B:ヒトの薬物抵抗性てんかんにおけるH3拮抗薬の有効性
臨床試験が、薬物抵抗性てんかんの治療における本発明の化合物の有効性を裏付けた。てんかん患者を組み入れた。それらの患者は、1種類以上の様々なクラスの通常の抗てんかん薬(バルビツール酸系薬、デパカイン(depakine)、ラモトリジン、ガバペニン、ベンゾジアゼピン系薬…)から成る彼らの治療にもかかわらず、高頻度の発作(一般に、1ヶ月に10回を超える発作)を患っていた。3カ月間、20〜40mg/日から成る用量にて3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルを患者に投与した。発作の頻度は、多くの患者で50%まで減少した。治療は、完璧に、良好な耐容性を示した。
実施例3:ヒトにおける速いEEGリズムの亢進
健常ヒト・ボランティアにおいて、経口投与された3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルは、促進された視床皮質の活性化の前兆、及びてんかん重積症における棘徐波放電の根底にある病理学的な同期化の抑制と見なされる(すなわち、低周波数リズムを犠牲にして高周波数皮質リズムを高める)脳波変化を用量依存的に誘発した(Avanziniら、Clinical Neurophysiol, 2000年、111、付録2、S19)。6人の男性対象の群に、経口的に、40〜120mgの3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルを与えた。EEGを、前頭部及び後頭部の誘導について記録し、そして、速波活動の著しい亢進がフーリエ変換によって分析される周波数分布が、特に、前頭部の誘導において記録され、その効果は40〜120mgにて用量依存性を示した。40mg用量を1週間、与えた後に、6人の対象から成る群は、単回投与のときに観察された応答の亢進を示した。
実施例4:ヒトにおける光感受性発作の治療
様々な市販の抗てんかん薬での治療にもかかわらず、光感受性発作が残る傾向がある一連のヒトてんかん対象において、3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルが、反復的な閃光刺激によって実験的に引き起こされた痙攣に先立つEEG変化を用量依存的に抑制した(又は少なくともその閾値を上げた)。刺激系列より長く続く、断続的な閃光刺激(IPS)に対する全般てんかん様反応として定義される光感受性は、てんかん患者の約5%に見られる。(Kasteleijn-Nolst trenite DGA. Acta Neurol Scand、1989年;80:1-149ページ)。他の大部分のてんかんと異なり、光感受性てんかんは反射性てんかんであり、そして、検査室におけるIPSによって、てんかん様放電を常に誘発することができる。(1フラッシュあたりの頻度)感受性の上限及び下限の両方の測定によって、いわゆる、光感受性範囲を測定できる。この範囲は、患者の日常生活における発作の傾向に関連する。この光感受性範囲は、患者の中で比較的安定していて、抗てんかん薬療法によって減少又は撤廃される可能性がある。よって、光感受性範囲を使用する技術は、それ故に、初期の臨床開発におけるヒトの試験薬の単回投与に関する抗てんかん薬の性質を研究するための優れたモデルであると分かった。さらに、効果の時期、発現、及び持続時間、用量−反応の関係について調査し、そして、治験薬の血清濃度−時間の特性を記録することが可能である。したがって、この単純盲検の目標は、全般欠神てんかんの前兆となる人体モデルにおける3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテル(単回投与)の抗てんかん効果を評価することであった。1日目のプラシーボ評価と、2日目の3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルでの治療後に後に観察されたIPS応答のバイアスの比較を減らすために、単純盲検の仕組みを選択した。5種類の単回投与を調査する(10〜90mg)。安全限界を、3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピルエーテルを用いた非臨床及び臨床実験から測定した。これまで、以下の12人の患者を組み入れた:
4人の患者に、20mgの用量を与えた。彼らの中で、1人の患者が、6時間続く光突発脳波反応(PPR)の完全な抑制を示した。
4人の患者に、40mgの用量を与えた。彼らの中で、1人が、PPRの部分的な抑制を示し、1人がPPRの完全な抑制を示した。
4人に60mgの用量を与え、4人の患者の全員で臨床反応があった。そのうえ、2人の患者が、PPRの完全な抑制を示した。その効果は、投与後1〜2時間で出現し、そして、8時間より長く、最長で36時間(1人の患者)も続いた。
興味深いことに、患者の大部分が、持続する光感受性を予防できなかった従来の抗てんかん薬(デパカイン、テグレトール、ケプラ、ラミクタル)での治療中であった。これらの治療へのH3拮抗薬の追加は、良好な耐容性を示し、よって、「追加」療法に関する実現可能性を実証した。
新しいクラスに対する主な関心の1つは、また、多くの従来の抗てんかん薬と比べて、H3拮抗薬が覚醒状態及び認知を高め、それにより、実務又は自動車運転行動の間の対象の治療を容易にするという事実にある。

Claims (94)

  1. 欠神てんかん、薬物抵抗性側頭葉発作、及び光感受性発作の治療を目的とした医薬の製造のための、下記一般式(A):
    Figure 2008534569
    {式中、
    − Wは、4(5)位においてイミダゾール環に結合する時に、ヒスタミンH3受容体にて拮抗及び/又は作動活性を与える残基であり;
    − R1及びR2は、同一又は異なってもよく、且つ、それぞれ独立に、
    ・ 低級アルキル若しくはシクロアルキルを表すか、又はそれらが結合する窒素原子と共に一緒になる、
    ・ 以下の飽和の含窒素環:
    Figure 2008534569
    (式中、mは、2〜8の範囲である。)、
    ・ 以下の非芳香族の不飽和の含窒素環:
    Figure 2008534569
    (式中、p及びqは、独立に、0〜3であり、且つ、rは、0〜4であり、但し、p及びqは、同時に、0ではなく、且つ、2≦p+q+r≦8である、
    Ra-dは、独立に、水素原子、又は低級アルキル、シクロアルキル、若しくはカルボアルコキシ基である。)、
    ・ モルホリノ基、又は
    ・ 以下のN-置換されたピペラジノ基:
    Figure 2008534569
    (式中、Rは、低級アルキル、シクロアルキル、カルボアルコキシ、アリール、アリールアルキル、アルカノイル、又はアロイル基である。)を表す。}
    で表される化合物、並びにそれらの薬学的に許容される塩、それらの水和物、それらの水和塩、それらの化合物の多形性結晶構造体、及びそれらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオ異性体及び鏡像異性体の使用。
  2. 前記R1及びR2が、独立に、低級アルキル基である、請求項1に記載の使用。
  3. 前記R1及びR2が、それぞれ、エチル基である、請求項2に記載の使用。
  4. 前記-NR1R2が、以下の飽和の含窒素環:
    Figure 2008534569
    {式中、mは、請求項1で定義されるとおりのものである。}である、請求項1に記載の使用。
  5. 前記mが、4、5、又は6であることを特徴とする、請求項4に記載の使用。
  6. 前記-NR1R2が、ピペリジル基を表すことを特徴とする、請求項5に記載の使用。
  7. 前記-NR1R2が、ピロリジニル基を表すことを特徴とする、請求項5に記載の使用。
  8. 前記-NR1R2が、以下の非芳香族の不飽和の含窒素環:
    Figure 2008534569
    {式中、Ra-d、並びにp、q、及びrは、請求項1で定義されるとおりのものである。}であることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  9. 前記p、q、及びrが、1又は2であり、より好ましくは、pが2であり、且つ、q及びrが1であることを特徴とする、請求項8に記載の使用。
  10. 前記Ra-dが、それぞれ、水素原子を表すことを特徴とする、請求項4〜9のいずれか1項に記載の使用。
  11. 前記含窒素環i)又はii)が、アルキル基で、置換されている、好ましくは、一置換又は二置換されている、より好ましくは、一置換されていることを特徴とする、請求項4〜9のいずれか1項に記載の使用。
  12. 前記含窒素環が、メチル基で一置換されていることを特徴とする、請求項11に記載の使用。
  13. 前記置換基(複数)が、窒素原子に対してメタ位にあることを特徴とする、請求項11又は12に記載の使用。
  14. 前記-NR1R2が、モルホリノ基であることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  15. 前記-NR1R2が、N-置換されているピペラジノ基であり、好ましくは、N-アセチルピペラジノであることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
  16. 前記の化合物は、下記式(IIa):
    Figure 2008534569
    {式中、
    Ra及びRbが、それらが結合する窒素原子と一緒になって、以下の飽和の含窒素環:
    Figure 2008534569
    (式中、
    mは、2〜8の範囲である、又は
    Ra-bは、独立に、水素原子であるか、若しくは1〜6個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝のアルキル基である。)を形成し、且つ
    鎖AIIは、非分枝アルキル基-(CH2nII-(式中、nIIが3である。)から選択され;
    基XIIは、-O-であり;
    鎖BIIは、3個の炭素原子を含む非分枝アルキルであり;そして
    基YIIは、非置換、又はハロゲン原子、OCF3、CHO、CF3、SO2N(アルキル)2、NO2、S(アリール)、SCH2(フェニル)、非分枝若しくは分枝アルケン、場合によりトリアルキルシリルラジカルで置換される非分枝若しくは分枝アルキン、-O(アルキル)、-O(アリール)、-CH2CN、ケトン、アルデヒド、スルホン、アセタール、アルコール、1〜6個の炭素原子を含む直鎖又は分枝アルキル基、-CH=CH-CHO、-C(アルキル)=N-OH、-C(アルキル)=N-O(アルキル)、-CH=NOH、-CH=NO(アルキル)、-C(アルキル)=NH-NH-CONH2、O-フェニル若しくは-OCH2(フェニル)基、-C(シクロアルキル)=NOH、-C(シクロアルキル)=N-O(アルキル)、から選択される1つ以上の同一又は異なった置換基で一置換又は多置換されたフェニル基を表す。}
    で表される化合物、又は、薬学的に許容されるその塩、水和物、若しくは水和塩、又は、それらの化合物の多形性結晶構造体、又はそれらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオ異性体、若しくは鏡像異性体である、請求項1に記載の使用。
  17. 前記-NR1R2が、以下の飽和した含窒素環:
    Figure 2008534569
    {式中、Ra及びmは、請求項16で定義されるとおりのものである。}である、請求項16に記載の使用。
  18. 前記mが、4又は5である、請求項16又は17に記載の使用。
  19. 前記-NR1R2が、ピペリジル及びピロリジニルから成る群から選択される、請求項16〜18のいずれか1項に記載の使用。
  20. 前記Raが水素原子である、請求項16〜19のいずれか1項に記載の使用。
  21. 前記含窒素環i)が、一置換及び二置換されたものの1つである、請求項16〜20のいずれか1項に記載の使用。
  22. 前記含窒素環i)が、アルキル基で一置換されている、請求項16〜21のいずれか1項に記載の使用。
  23. 前記含窒素環が、メチル基で一置換されている、請求項16〜22のいずれか1項に記載の使用。
  24. 前記置換基(複数)が、窒素原子に対してベータ位にある、請求項16〜23のいずれか1項に記載の使用。
  25. 前記YIIが、ハロゲン原子、又は、1〜8個の炭素原子を含み、且つ、場合によりヒドロキシル基を有する直鎖若しくは分枝鎖脂肪族ケトン、シクロアルキルケトン、アリールアルキルケトン若しくはアリールアルケニルケトン(ここで、上記アリール基は、場合に尾より置換される。)、又はヘテロアリールケトンを含んでもよいケト置換基、で少なくとも一置換されているフェニル基を表す、請求項16〜24のいずれか1項に記載の使用。
  26. 前記YIIが、ハロゲン原子、-CHO、ケトン、アルデヒド、-CH=CH-CHO、-C(アルキル)=N-OH、-C(アルキル)=N-O(アルキル)、-CH=N-OH、-CH=NO(アルキル)、-C(シクロアルキル)=NOH、-C(シクロアルキル)=N-O(アルキル)、で少なくとも一置換されているフェニル基である、請求項16〜25のいずれか1項に記載の使用。
  27. 前記化合物が、以下の:
    − 3-フェニルプロピル 3-ピペリジノプロピル エーテル
    − 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-(3-メチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-ピロリジノプロピル エーテル
    − 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル、及び
    − 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル、
    から選択されるか、又は、薬学的に許容されるその塩、水和物、若しくは水和塩、又は、それらの化合物の多形性結晶構造体、又はそれらの光学異性体、ラセミ体、ジアステレオ異性体、若しくは鏡像異性体である、請求項16〜26のいずれか1項に記載の使用。
  28. 前記化合物が、3-(4-クロロフェニル)プロピル-3-ピペリジノ-プロピルエーテル、あるいは、薬学的に許容されるその塩、水和物、若しくは水和塩、あるいは、この化合物の多形性結晶構造体、又はその光学異性体、ラセミ体、ジアステレオ異性体、若しくは鏡像異性体から選択される、請求項16〜27のいずれか1項に記載の使用。
  29. 前記化合物が、薬学的に許容される塩の形態であり、且つ、上記塩が、塩酸塩、臭化水素酸塩、マレイン酸水素塩、又はシュウ酸水素塩から成る群から選択される、請求項16〜28のいずれか1項に記載の使用。
  30. 下記一般式(IIa)及び(IIb):
    Figure 2008534569
    {式中、
    − R1及びR2は、請求項1に記載の一般式(A)に関して定義されたとおりのものであり;
    − 鎖AIIは、1〜6個の炭素原子を含む、飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝炭化水素鎖を表し、当該飽和炭化水素鎖は、例えば、硫黄原子などのヘテロ原子により割り込まれる可能性があり;
    − XIIは、酸素若しくは硫黄原子、-NH-、-NHCO-、-N(アルキル)CO-、-NHCONH-、-NH-CS-NH-、-NHCS-、-O-CO-、-CO-O-、-OCONH-、-OCON(アルキル)-、-OCON(アルケン)、-OCONH-CO-、-CONH-、-CON(アルキル)-、-SO-、-CO-、-CHOH-、-N(飽和又は不飽和のアルキル)、-S-C(=NY”)-NH-Y”-(ここで、Y”が、同一又は異なった、先に定義されるとおりのものである)、又は-NRII-C(=NR”II)-NR’II(ここで、RII及びR’IIは、水素原子又は低級アルキルラジカルを意味し、且つ、R”IIは、水素原子又は他の強力な電気陰性基、例えば、シアノ又はCOY1 II基(ここで、Y1 IIはアルコキシ基を意味する)などを意味する)を表し;
    − 鎖BIIは、アリール、アリールアルキル、若しくはアリールアルカノイル基、直鎖アルキレン鎖-(CH2)nII(ここで、nは、1〜5の間で変動し得る整数である)、又は2〜8個の炭素原子を含む分枝アルキレン鎖(ここで、上記アルキレン鎖は、場合により1つの若しくは多数の酸素若しくは硫黄原子によって割り込まれる)を表すか、あるいは、基-(CH2nII-O-若しくは-(CH2nII-S-(ここで、nIIは、1又は2に相当する整数である)を表し;
    YIIは、1〜8個の炭素原子を含む直鎖又は分枝アルキル基;3〜6個の炭素原子を含むシクロアルキル;ビシクロアルキル基;シクロアルケニル基;例えば、場合により置換されるフェニル基などのアリール基;窒素及び硫黄原子から選ばれる1つ又は2つのヘテロ原子を含む5又は6員複素環式ラジカル(ここで、当該複素環式ラジカルは、場合により置換される)を表すか;又は先に定義される複素環式化合物へのベンゼン環の融合から得られる二環式ラジカルをも表す。}
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  31. 下記式(IIa)及び(IIb):
    Figure 2008534569
    {式中、
    − R1及びR2は、請求項1に記載の一般式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    − 鎖AIIは、非分枝、分枝、若しくは不飽和のアルキル基-(CH2nII(ここで、nIIは、1〜8の間、好ましくは、1〜4の間で変動し得る整数である);1〜8個の炭素原子、好ましくは、1〜4個の炭素原子を含む非分枝若しくは分枝アルケン基;1〜4個の炭素原子を含む非分枝若しくは分枝アルキン基を表し;
    − 基XIIは、-OCONH-;-OCON(アルキル)-;-OCON(アルケン)-;-OCO-;-OCSNH-;-CH2-;-O-;-OCH2CO-;-S-;-CO-;-CS-;アミン;飽和又は不飽和のアルキルを表し;
    − 鎖BIIは、1〜8個の炭素原子、好ましくは、1〜5個の炭素原子を含む非分枝、分枝、又は不飽和の低級アルキル;-(CH2)nII(ヘテロ原子)-(ここで、当該ヘテロ原子は、好ましくは、硫黄若しくは酸素原子であり;nIIは、1〜5の間、好ましくは、1〜4の間で変動する整数である)を表し;
    − 基YIIは、非置換、又はハロゲン原子、OCF3、CHO、CF3、例えば、SO2N(CH32などのSO2N(アルキル)2、NO2、S(アルキル)、S(アリール)、SCH2(フェニル)、非分枝若しくは分枝アルケン、場合によりトリアルキルシリルラジカルで置換される非分枝若しくは分枝アルキン、-O(アルキル)、-O(アリール)、-CH2CN、ケトン、アルデヒド、スルホン、アセタール、アルコール、低級アルキル、-CH=CH-CHO、-C(アルキル)=N-OH、-C(アルキル)=N-O(アルキル)、及び他のケト誘導体、-CH=NOH、-CH=NO(アルキル)、及び他のアルデヒド誘導体、-C(アルキル)=NH-NH-CONH2、O-フェニル若しくは-OCH2(フェニル)基、-C(シクロアルキル)=NOH、-C(シクロアルキル)=N-O(アルキル)、場合により置換される複素環式化合物、から選択される1つ以上の同一若しくは異なった置換基で一置換若しくは多置換されるフェニル基;硫黄ヘテロ原子を含む複素環式化合物;シクロアルキル;二環式基、好ましくは、ノルボルニル基;窒素ヘテロ原子を含む複素環式化合物に、又はケト官能基を有する炭素環式若しくは複素環式化合物に融合させたフェニル環;1〜8個の炭素原子を含む非分枝若しくは分枝低級アルキル;1〜8個の炭素原子、好ましくは、1〜5個の炭素原子を含む非分枝若しくは分枝アルキン;非置換、又は一置換若しくは多置換フェニル基で一置換又は多置換される直鎖又は分枝アルキル;フェニルアルキルケトン(ここで、上記アルキル基は、分枝若しくは非分枝、又は環式のものである);置換若しくは非置換ベンゾフェノン;置換若しくは非置換、分枝若しくは非分枝、又は環式のフェニルアルコール;非分枝若しくは分枝アルケン;ピペリジル基;フェニルシクロアルキル基;多環式基、特に、フルオレニル基、ナフチル若しくはポリヒドロナフチル基、又はインダニル基;フェノール基;ケトン若しくはケト誘導体;ジフェニル基、フェノキシフェニル基;ベンジルオキシフェニル基を表す。}
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  32. 前記XIIが、-O-、-NH-、-CH2-、-OCONH-、-NHCO-、-NHCONH-をから選択され、そして、より好ましくは、酸素原子を表す、請求項30又は31に記載の使用。
  33. 前記YIIが、直鎖又は分枝アルキル基;シクロアルキル基、特に、シクロペンチル若しくはシクロヘキシル基;非置換若しくは一置換の、好ましい置換基がハロゲン原子、特に、塩素であるフェニル基;複素環式ラジカル、具体的には、ピリジルN-オキシド若しくはピラジニルラジカル;例えば、ベンゾチアゾリルラジカルなどの二環式ラジカル、から選択され、YIIがより好ましくは、先に定義されるとおり非置換の又は一置換されたフェニル基であることを特徴とする、請求項30〜32のいずれか1項に記載の使用。
  34. 前記YIIが、ケト置換基、特に、1〜8個の炭素原子を含み、且つ、場合によりヒドロキシル基を有する直鎖若しくは分枝鎖脂肪族ケトン、シクロアルキルケトン、アリールアルキルケトン若しくはアリールアルケニルケトン(当該アリール基は、場合により置換される)、又はヘテロアリールケトン、好ましくは、シクロアルキルケトン;オキシム置換基、又はハロゲン原子で、少なくとも一置換されるフェニル基を表すことを特徴とする、請求項30〜32のいずれか1項に記載の使用。
  35. 前記YIIが、-CHO、ケトン、アルデヒド、-CH=CH-CHO、-C(アルキル)=N-OH、-C(アルキル)=N-O(アルキル)及び他のケト誘導体、-CH=N-OH、-CH=NO(アルキル)及び他のアルデヒド誘導体、-C(シクロアルキル)=NOH、-C(シクロアルキル)=N-O(アルキル)で少なくとも一置換されるフェニル基であることを特徴とする、請求項30〜32のいずれか1項に記載の使用。
  36. 前記鎖AIIが、鎖-(CH2nII-(ここで、nは、1〜6、好ましくは、1〜4の整数である)であり、特に、その鎖AIIが、-(CH23-を表すことを特徴とする、請求項30〜35のいずれか1項に記載の使用。
  37. 前記鎖Bが、-(CH22-又は-(CH23-であることを特徴とする、請求項30〜36のいずれか1項に記載の使用。
  38. 前記Xが酸素原子であり、前記鎖Aが-(CH23-を表し、そして、式(IIa)で表される化合物に関して、前記鎖Bも-(CH23-を表すことを特徴とする、請求項30〜37のいずれか1項に記載の使用。
  39. 以下の化合物:
    − 3,3-ジメチルブチル 3-ピペリジノプロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-ピペリジノプロピル エーテル
    − 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-ピペリジノプロピル エーテル
    − 2-ベンゾチアゾリル 3-ピペリジノプロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-(3-メチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-ピロリジノプロピル エーテル
    − 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    − 3-フェニルプロピル 3-(N,N-ジエチルアミノ)プロピル エーテル
    − N-フェニル-3-ピペリジノプロピル カルバメート
    − N-ペンチル-3-ピペリジノプロピル カルバメート
    − (S)-(+)-N-[2-(3,3-ジメチル)ブチル]-3-ピペリジノプロピル カルバメート
    − 3-シクロペンチル-N-(3-(1-ピロリジニル)プロピル)プロパンアミド
    − N-シクロヘキシル-N’-(1-ピロリジニル-3-プロピル)ウレア
    − 2-((2-ピペリジノエチル)アミノ)ベンゾチアゾール
    − 5-ピペリジノペンチルアミン
    − 2-ニトロ-5-(6-ピペリジノヘキシル)ピリジン
    − 3-ニトロ-2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)ピリジン
    − 2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)ピリミジン
    − N-(6-フェニルヘキシル)ピペリジン
    − N-フェニル-N’-(ジエチルアミノ-3-プロピル)ウレア
    − N-ベンジル-N’-(3-ピペリジノプロピル)グアニジン
    − N-(3-(N,N-ジエチルアミノ)プロピル)N’-フェニルウレア、及び
    − N-シクロヘキシルメチル-N’-(3-ピペリジノプロピル)グアニジン、
    の中の1つであることを特徴とする、請求項30〜38のいずれか1項に記載の使用。
  40. 下記一般式(I):
    Figure 2008534569
    {式中、
    − CnH2nは、直鎖又は分枝の炭化水素鎖であって、ここで、nは2〜8の範囲にわたり;
    − Xは、酸素又は硫黄原子であり;
    − R1及びR2は、請求項1に記載のとおりのものであり;
    − n3は、0〜5の整数であり;そして
    − R3は、それぞれ独立に、
    ・ ハロゲン原を表す、
    ・ 低級アルキル若しくはシクロアルキル、トリフルオロメチル、アリール、アルコキシ、α-アルキルオキシアルキル、アリールオキシ、ニトロ、ホルミル、アルカノイル、アロイル、アリールアルカノイル、アミノ、カルボキシアミド、シアノ、アルキルオキシイミノ、アリールオキシイミノ、アルキルアルコキシイミノ、α-ヒドロキシアルキル、アルケニル、アルキニル、スルファミド、スルファモイル、スルホンアミド、カルボキシアミド、カルボニルシクロアルキル、アルキルカルボニルアルキル、カルボアルコキシ、アリールアルキル、又はオキシム基、を表す、又は、
    ・ それが結合するフェニル環の炭素原子と一緒になって、飽和若しくは不飽和の5若しくは6員環、又はベンゼン環を形成する。}
    で表される化合物の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  41. 前記n3がゼロであることを特徴とする、請求項40に記載の使用。
  42. 前記n3が1であって、ここで、前記R3は、請求項1で定義されるとおりのものであり、好ましくは、パラ位にあることを特徴とする、請求項40又は41に記載の使用。
  43. 前記R3が、低級アルキルであり、好ましくは、C1-C4アルキルであることを特徴とする、請求項40又は42に記載の使用。
  44. 前記R3が、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、アルカノイル、アルキルオキシイミノ、又はヒドロキシアルキルであり、好ましくは、CN、NO2、COCH3、COC2H5、H3C-C=N-OH若しくはH3C-CHOH、又はシクロアルキル-COであることを特徴とする、請求項40又は42に記載の使用。
  45. 前記R3が、それが融合されているフェニル基の炭素原子と一緒になって、飽和若しくは不飽和の5又は6員環、特に、5,6,7,8-テトラヒドロナフチル基を形成することを特徴とする、請求項40に記載の使用。
  46. 前記R3が、それが融合されているフェニル基と一緒になってナフチル基を形成することを特徴とする、請求項40に記載の使用。
  47. 前記-CnH2n-が、直鎖炭化水素鎖-(CH2n-であって、ここで、nが、請求項16で定義されるとおりのものであることを特徴とする、請求項40〜46のいずれか1項に記載の使用。
  48. 前記Xが酸素原子であることを特徴とする、請求項40〜47のいずれか1項に記載の使用。
  49. 前記Xが硫黄原子であることを特徴とする、請求項40〜48のいずれか1項に記載の使用。
  50. 前記nが、3〜5の間で変動し、好ましくは、3であることを特徴とする、請求項40〜49のいずれか1項に記載の使用。
  51. 以下の化合物:
    1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-ピロリジン
    N-メチル-N-(5-フェノキシペンチル)-エチルアミン
    1-(5-フェノキシペンチル)-モルホリン
    N-(5-フェノキシペンチル)-ヘキサメチレンイミン
    N-エチル-N-(5-フェノキシペンチル)-プロピルアミン
    1-(5-フェノキシペンチル)-2-メチル-ピペリジン
    1-[3-(4-シクロプロパンカルボニルフェノキシ)プロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-2-R-メチルプロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-2-S-メチルプロピル]ピペリジン
    1-{3-[4-(3-オキソブチル)フェノキシ]プロピル}ピペリジン
    1-[3-(4-シアノ-3-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-2,6-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
    1-[3-(4-シクロブタンカルボニルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-シクロペンタンカルボニルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-シス-2-メチル-5-エチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-トランス-2-メチル-5-エチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-シス-3,5-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-{3-[4-(1-ヒドロキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-3-メチルピペリジン
    1-{3-[4-(1-ヒドロキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジンメトキシム
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-トランス-3,5-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-トランス-3,5-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-シス-3,5-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-カルボメトキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-プロペニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-{3-[4-(1-エトキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-ブロモフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-N,N-ジメチルスルホンアミドフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-イソプロピルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-sec-ブチルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-プロピルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-エチルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-4-プロピル-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-4-メチル-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-3-メチル-ピペリジン
    1-アセチル-4-(5-フェノキシペンチル)-ピペラジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-3,5-トランス-ジメチル-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-3,5-シス-ジメチル-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-2,6-シス-ジメチル-ピペリジン
    4-カルボエトキシ-1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
    3-カルボエトキシ-1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン
    1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-クロロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-メトキシフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-メチルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(2-ナフチルオキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(1-ナフチルオキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(3-クロロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-フェニルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-{5-[2-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)-オキシ]-ペンチル}-ピロリジン
    1-[5-(3-フェニルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-2,5-ジヒドロピロール
    1-{5-[1-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)-オキシ]-ペンチル}-ピロリジン
    1-(4-フェノキシブチル)-ピロリジン
    1-(6-フェノキシヘキシル)-ピロリジン
    1-(5-フェニルチオペンチル)-ピロリジン
    1-(4-フェニルチオブチル)-ピロリジン
    1-(3-フェノキシプロピル)-ピロリジン
    1-[5-(3-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-フルオロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-3-メチル-ピペリジン
    1-[5-(4-アセチルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-アミノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(3-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    N-[3-(4-ニトロフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
    1-[5-(4-ベンゾイルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-{5-[4-(フェニルアセチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
    N-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
    1-[5-(4-アセトアミドフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-フェノキシフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-N-ベンズアミドフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-{5-[4-(1-ヒドロキシルエチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
    1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジエチルアミン
    1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピペリジン
    N-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジメチルアミン
    N-[2-(4-シアノフェノキシ)-エチル]-ジエチルアミン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジメチルアミン
    N-[4-(4-シアノフェノキシ)-ブチル]-ジエチルアミン
    N-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジプロピルアミン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピロリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ヘキサメチレンイミン
    N-[6-(4-シアノフェノキシ)-ヘキシル]-ジエチルアミン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジプロピルアミン
    N-3-[4-(1-ヒドロキシルエチル)-フェノキシ]-プロピル-ジエチルアミン
    4-(3-ジエチルアミノプロポキシ)-アセトフェノン-オキシム
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3-メチル-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3,5-トランス-ジメチル-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-4-メチル-ピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3,5-シス-ジメチル-ピペリジン
    1-[3-(4-ホルミルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-イソブチリルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    N-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
    1-[3-(4-ブチリルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン、及び
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン、
    の中の1つであることを特徴とする、請求項40〜46のいずれか1項に記載の使用。
  52. 以下の化合物:
    1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-{5-[4-(1-ヒドロキシエチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ヘキサメチレンイミン
    N-3-[4-(1-ヒドロキシエチル)-フェノキシ]-プロピル-ジエチルアミン
    4-(3-ジエチルアミノプロポキシ)-アセトフェノン-オキシム
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3-メチル-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-4-メチル-ピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
    N-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン、及び
    N-[4-(4-シアノフェノキシ)-ブチル]-ジエチルアミン、
    の中の1つであることを特徴とする、請求項40〜51のいずれか1項に記載の使用。
  53. 下記式(III):
    Figure 2008534569
    {式中、
    ・ NR1R2は、ピペリジル部分の3位又4位のいずれかに存在し、R1及びR2が、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    ・ R2 IIIは、1〜6個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基;ピペロニル基、3-(1-ベンズイミダゾロニル)プロピル基;下記式:
    Figure 2008534569
    (式中、nIIIは、0、1、2、又は3であり、XIIIは、単結合であるか、その代わりに、-O-、-S-、-NH-、-CO-、-CH=CH-、若しくは
    Figure 2008534569
    である。)で表される基、を意味し;そして
    R3 IIIは、H、CH3、ハロゲン、CN、CF3、又はアシル基-COR4 III(ここで、R4 IIIが、1〜6個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基、3〜6個の炭素原子を持つシクロアルキル基、又はCH3若しくはF置換基を有するフェニル基である。)であるか;その代わりに、下記式:
    Figure 2008534569
    (式中、ZIIIは、O若しくはS原子、又は2価の基であるNH、N-CH3、若しくはN-CNを意味し、そして、R5 IIIは、1〜8個の炭素原子を持つ直鎖若しくは分枝アルキル基、フェニル置換基を担持し得る3〜6個の炭素原子を持つシクロアルキル基、(C3-C6シクロアルキル)(直鎖若しくは分枝、C1-C3アルキル)基、CH3、ハロゲン、若しくはCF3置換基を担持し得るフェニル基、フェニル(直鎖若しくは分枝、C1-C3アルキル)基、又はナフチル、アダマンチル、若しくはp-トルエンスルホニル基を意味する。)で表される基である。}
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  54. 前記RIIIが、以下の基:
    Figure 2008534569
    {式中、ZIII及びRIII 6は、請求項39で定義されるとおりのものであり、ZIIIは、特に、O、S、又はNHである。}を表すことを特徴とする、請求項53に記載の使用。
  55. 前記RIII 5が、(C3-C6)シクロアルキル基であることを特徴とする、請求項54に記載の使用。
  56. N’-シクロヘキシルチオカルバモイル-N-1,4’-ビピペリジンである、請求項53〜55のいずれか1項に記載の使用。
  57. 下記式(IV):
    Figure 2008534569
    [式中、
    − R1及びR2は、請求項1に記載の一般式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    − RIVは、水素原子又は基COR3 IV{式中、R3 IVが、
    (a)1〜11個、具体的には、1〜9個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝脂肪族基を表すか;
    (b)例えば、シクロプロパン、フェニルシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、ノルボルナン、アダマンタン、ノルアダマンタン、クロロオキソノルボルナン、クロロエチレンジオキシノルボルナン、ブロモエチレンジオキシノルボルナン、及びヒドロキシカルボキシ-1,2,2-トリメチルシクロペンタンカルボン酸の無水物基などのシクラン環系、を表すか;
    (c)非置換の、又は3〜5個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝脂肪族基、及びハロゲンで、パラ位にて置換されるベンゼン環を表すか;
    (d)基(CH2mIVR4 IV{式中、mIVが、1〜10の数であり、且つ、R4 IVが、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、ノルボルナン、ノルアダマンタン、アダマンタン、及び6,6-ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプテンなどのシクラン環系;非置換の、又はフッ素原子、塩素原子、メチル基、若しくはメトキシ基で一置換されるベンゼン環;その環の2位又はその環の3位を介してグラフトされるチオフェン環;カルボン酸エステル基COOR5 IV(式中、R5 IVが、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、若しくはノルボルナンなどのシクラン環系である。);構造CONHR6 IV(式中、R6 IVが、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、若しくはノルボルナンなどのシクラン環系を表す。)で表されるカルボン酸アミド基;以下の構造:
    Figure 2008534569
    (式中、以下の基:
    Figure 2008534569
    は、ピロリジン、ピペリジン、若しくは2,6-ジメチルモルホリンを表す。)で表されるカルボン酸アミド基;又はエーテル基-O-R7 IV(ここで、R7 IVが、非置換の、又は塩素若しくはフッ素原子で一置換されるか、又は塩素原子とメチル基で二置換されるベンゼン環であり得る。)を表す。}を表すか;
    (e)基-CH=CHR8 IV(式中、R8 IVが、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、ノルボルナン、若しくはノルボルネンなどのシクラン環系を表す。)を表すか;
    (f)2級アミン基-NH(CH2)nIVR9 IV{式中、nIVが、1〜5の数であり、且つ、R9 IVが、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、又はノルボルナンなどのシクラン環系、あるいは非置換の、又はフッ素か塩素原子、若しくはメトキシ基で一置換されるか、又はメトキシ基で三置換されるベンゼン環を構成する。}を表し;
    RIVは、また、ヒドロキシアルケニル基:
    Figure 2008534569
    {式中、pIVが、2〜9の数であり、且つ、R10 IVが、ベンゼン環又はフェノキシ基;及び以下の基:
    Figure 2008534569
    (式中、nIVが、1〜5の数であり、且つ、R9 IVが、先に記載された意味を持つ。)も表す。}を表す。]
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  58. 前記RIVが、基COR3 IV(ここで、R3 IVは、脂肪族基aである)を表すことを特徴とする、請求項57に記載の使用。
  59. N-ヘプタノイル-1,4-ビピペリジン又は1-(5-シクロヘキシルペンタノイル)-1,4-ビピペリジンである、請求項57又は58に記載の使用。
  60. 下記式(VI):
    Figure 2008534569
    {式中、
    − AVIは、-O-CO-NR1 VI-、-O-CO-、-NR1 VI-CO-NR1 VI-、-NR1 VI-CO-、-NR1 VI-、-O-、-CO-NR1 VI-、-CO-O-、及び-C(=NR1 VI)-NR1 VI-から選択され;
    − 式(VI)の分子内にそのような基が2つ又は3つ存在する時、同一か又は異なってもよい基R1 VIが、水素、及び低級アルキル、アリール、シクロアルキル、複素環式化合物、及びヘテロシクリル-アルキル基、並びに式-(CH2yVI-GVI(ここで、GVIは、CO2R3 VI、COR3 VI、CONR3 VIR4 VI、OR3 VI、SR3 VI、NR3 VIR4 VI、ヘテロアリール、及び場合によりハロゲン、低級アルコキシ、若しくはポリハロ低級アルキルによって置換されるフェニルから選択され、且つ、yVIは、1〜3の整数である。)から選択され;
    − R2 VIは、水素及びハロゲン原子、並びにアルキル、アルケニル、アルキニル、及びトリフロロメチル基、そして、式OR3 VI、SR3 VI、及びNR3 VIR4 VIで表される基から選択され;
    − R3 VI及びR4 VIは、独立に、水素、並びに低級アルキル及びシクロアルキル基から選択されか、あるいはR3 VI及びR4 VIが、介在する窒素原子と一緒になって、1つ若しくは2つの低級アルキル基で置換され得る、4〜6個の炭素原子を含む飽和の環を形成することができ;
    − 基(CH2nVI-AVI-R1 VIは、3又は4位にあり、且つ、基R2 VIは、いずれかの空いている位置にあり;
    − mVIは、1〜3の整数であり;そして
    − nVIは、0であるか、又は1〜3の整数である。}
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  61. 下記式(VI):
    Figure 2008534569
    {式中、R1 VIは、アリール基であり、好ましくは、場合により、ケトン置換、特に、1〜8個の炭素原子を含み、且つ、場合によりヒドロキシル基を有する、直鎖又は分枝鎖脂肪族ケトン、シクロアルキルケトン、アリールアルキルケトン及びアリールアルケニルケトン(ここで、当該アリール基は、場合により置換される。)、ヘテロアリールケトン、好ましくは、シクロアルキルケトン、で置換されるフェニル基であり、-R2 Vl、nVI、mVI、及びAVIが、請求項60で定義されるとおりのものである。}
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  62. 前記nVI及びmVIが、それぞれ、1であり、そして、AVIが酸素原子を表すことを特徴とする、請求項60又は61に記載の使用。
  63. 前記R1 VIが、アリール、又は-(CH2yVI-GVI(ここで、GVIは、フェニルである。)であることを特徴とする、請求項60又は62に記載の使用。
  64. 以下の化合物:
    − α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-ピペリジノp-キシロール
    − α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(1-ピロリジニル)p-キシロール
    − α-(3-フェニルプロポキシ)-α’-ピペリジノp-キシロール
    − α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(4-メチルピペリジノ)p-キシロール
    − α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)p-キシロール
    − α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)p-キシロール
    − α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(2-メチルピロリジノ)p-キシロール
    − α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-ピペリジノ-p-キシロール
    − α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-(4-メチルピペリジノ)p-キシロール
    − α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-ピロリジノ-p-キシロール、及び
    − N-(4-クロロベンジル)-2-(4-ピペリジノメチル)フェニル)エタンアミジン、
    の中の1つを含む、請求項60〜63のいずれか1項に記載の使用。
  65. 下記式(VII):
    Figure 2008534569
    {式中、
    − R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    − XVII、YVII、及びZVIIは、同一又は異なり、且つ、O、N、又はSを表し;
    − nVIIは、1〜3の間で変動し;
    − mVIIは、1又は2である。}
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  66. 前記XVIIが0であり、そして、YVII及びZVIIが、1,2,4-オキサジアゾリル基を表すように、それぞれ、Nであることを特徴とする、請求項65に記載の使用。
  67. 前記化合物が、3-(4-クロロベンジル)-5-(2-ピペリジノエチル)-1,2,4-オキサジアゾールである、請求項65又は66に記載の使用。
  68. 下記式(VIII):
    Figure 2008534569
    [式中、
    R1及びR2が、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;そして
    式中、
    AVIIIは、以下:
    1)式(CH2mVIII{式中、mVIII=0〜9である。}で表される基であるか;
    2)下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、R5 VIIIは、水素、(C1-C3)アルキル-、アリール(C1-C3)アルキル-、アリール-(ここで、アリールは、場合により置換されてもよい。)、ヒドロキシル-、(C1-C3)アルコキシ-、ハロゲン、アミノ-、シアノ-、又はニトロを表し;且つ、R6 VIIIは、水素、(C1-C3)アルキル-、アリール(C1-C3)アルキル、又はアリール-(ここで、アリールは、場合により置換されてもよい。)を表す。}で表される基であるか;
    3)下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、R5 VIII及びR6 VIIIは、先に定義されるとおりのものである。}で表される基であるか:
    4)下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基であって、BVIIIは下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基である場合に、AVIIIとBVIIIは一緒になって、下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、R6 VIIIは、先に定義されるとおりのものである。}で表される基を形成するようなものであるか:
    5)下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、R6 VIIIは、先に定義されるとおりのものである。}で表される基であるか;
    6)下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基であって、BVIIIは、下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基である場合に、AVIIIとBVIIIが一緒になって、下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、R6 VIIIは、先に定義されるとおりのものである。}で表される基を形成するようなものであるか:又は
    7)下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、XVIII+yVIII=mVIII−1である。}で表される基であり;
    BVIIIは、
    1)下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、R5 VIIIは、先に定義されるとおりのものである。}で表される基であるか;
    2)下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基であって、Aは、下記式:
    Figure 2008534569
    の中の1つで表される基である場合に、AとBが一緒になって、下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、R6 VIIIは、先に定義されるとおりのものである。}の中の1つで表される基を形成するようなものであるか:又は
    3)下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基であって、XVIIIは、下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基である場合に、BVIIIとXVIIIは一緒になって、下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、pVIII=1〜3である。}で表される基を形成するようなものであり;又は
    XVIIIは、
    1)式(CH2)nVIII(式中、nVIII=2〜4である。)で表される基であるか;
    2)下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基であって、BVIIIは、下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基である場合に、XVIIIとBVIIIは一緒になって、下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、pVIII=1〜3である。}で表される基を形成するようなものであるか:
    3)(1つが炭素上、そして、1つが窒素上の)2つの水素であるか;又は
    4)炭素原子上の1つの水素、及び窒素原子上の1つのR7 VIII{式中、R7 VIIIが、水素、(C1-C10)アルキル-、アリール(C1-C10)アルキル-、又はアリール(ここで、アリールは、場合により置換されてもよい。)を表す。}であり;
    YVIIIは、式(CH2kVIII(式中、kVIII=0〜2である。)で表される基であり;
    R4 VIIIは、水素、(C1-C10)アルキル-、(C1-C3)アルキル-スルホンアミド-、アリール(C1-C10)アルキル-、アリール(ここで、アリールは、場合により置換されてもよい。);又は下記式:
    Figure 2008534569
    で表される基;又は下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、
    XVIIIは、O、S、又はNHを表し、
    R7 VIIIは、先に定義されるとおりのものであり;
    R8 VIIIは、(C1-C10)アルキル-、アリール(C1-C10)アルキル-、又はアリール(ここで、アリールは、場合により置換されてもよく、且つ、ここで、アリールは、フェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチル、ピリジルである。)を表す。}で表される基を表す。]
    で表される化合物の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  69. 下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、R1及びR2は、請求項1で与えられた意味を有し、そして、nVIII及びRVIIIは、請求項68で与えられた意味を有する。}
    で表される化合物の、請求項68に記載の使用。
  70. 2-ニトロ-5-(6-ピペリジノヘキシル)ピリジン又は10-ピペリジノデシルアミンである化合物の、請求項68又は69に記載の使用。
  71. 下記式(IX):
    Figure 2008534569
    [式中、
    R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    R1 IXは、C4-C20ヒドロカルビル(ここで、1つ以上の水素原子はハロゲンによって置換され得、且つ、最大4つの炭素原子[そして、特に、0〜3個の炭素原子]は酸素、窒素、若しくは硫黄原子によって置換される得る。但し、R1 IXは-O-O-基を含まない。)であり;
    R2 IXは、同一若しくは異なって、H、又はC1-C15ヒドロカルビル(ここで、1つ以上の水素原子はハロゲンによって置換され得、且つ、最大3つの炭素原子は酸素、窒素、又は硫黄原子によって置換され得る。但し、R2 IXは-O-O-基を含まない。)であり;
    mIXは、1〜15(好ましくは、1〜10、より好ましくは、3〜10、例えば、4〜9)であり;
    各XIX基は、独立に、以下の:
    Figure 2008534569
    であるか、又は1つのXIX基は、-N(R4 IX)-、-O-、又は-S-(但し、このXIX基は-NR2 IX-基に隣接していない。)であり、且つ、残りのXIX基は、独立に、以下の:
    Figure 2008534569
    {式中、R3 IXは、H、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル、-CO2R5 IX-、-CON(R5 IX2、-CR5 IX2OR6 IX、又は-OR5 IX(ここで、R5 IX及びR6 IXは、H又はC1-C3アルキルである。)であり、且つ、R4 IXは、H又はC1-C6アルキルである。}である。]
    で表される化合物の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  72. N-(4-ブロモベンジル)-N’-(4-ピペリジノブチル)スルファミドである化合物の、請求項71に記載の使用。
  73. 下記式(X):
    Figure 2008534569
    {式中、
    − R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    − R1 Xは、H又はCH3であり;
    − R2 Xは、場合によりハロゲン原子、好ましくは、塩素、で置換されるフェニル、(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ、CF3、OCF3、NO2、NH2から選択されるか;又は、場合により先に特定されたとおり置換されるCH2-フェニルであり;
    − nXは、0〜3である。}
    で表される化合物の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  74. 3-クロロ-N-(4-ピペリジノブチル)-N-メチル-ベンゼンスルホンアミドである化合物の、請求項73に記載の使用。
  75. 下記式(XI):
    Figure 2008534569
    {式中、
    R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    式中、AXIは、-NHCO-、-N(CH3)-CO-、-NHCH2-、-N(CH3)-CH2-、-CH=CH-、-COCH2-、CH2CH2-、-CH(OH)CH2-、又は-C≡C-であり;
    XXIは、H、CH3、NH2、NH(CH3)、N(CH32、OH、OCH3、又はSHであり;
    R2 XIは、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
    R3 XIは、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
    nXIは、0、1、2、3、4、5、又は6であり;そして
    R1 XIは、C3-C8シクロアルキル;フェニル若しくは置換されたフェニル;デカヒドロナフタレン及びオクタヒドロインデンから成る群から選択されるか;又は
    XXIはNH、O、S、又はSO2である時に、R1 IXとXXIが一緒になって、5,6又は6,6-飽和二環式環構造を意味する。}
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  76. 以下の化合物:
    − シス-1-(6-シクロヘキシル-3-ヘキセン-1-イル)ピペリジン
    − トランス-1-(6-シクロヘキシル-3-ヘキセン-1-イル)ピペリジン、及び
    − 1-(6-シクロヘキシル-3-ヘキシン-1-イル)ピペリジン、
    の中の1つであることを特徴とする、請求項75に記載の使用。
  77. 下記式(XII):
    Figure 2008534569
    {式中、
    R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    式中、R2 XIIは、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
    R3 XIIは、水素、又はメチル若しくはエチル基であり;
    nXIIは、0、1、2、3、4、5、又は6であり;そして
    R1 XIIは、C3-C8シクロアルキル;例えば、ハロゲン原子、低級アルキル、若しくはシクロアルキルなどの基の1つ以上で置換されたか又は置換されていないフェニル、トリフロロメチル、アリール、アルコキシ、α-アルキルオキシアルキル、アリールオキシ、ニトロ、ホルミル、アルカノイル、アロイル、アリールアルカノイル、アミノ、カルボキシアミド、シアノ、アルキルオキシイミノ、アルキルアルコキシイミノ、アリールオキシイミノ、α-ヒドロキシアルキル、アルケニル、アルキニル、スルファミド、スルファモイル、スルホンアミド、カルボキシアミド、カルボニルシクロアルキル、アルキルカルボニルアルキル、カルボニルアルコキシ、アリールアルキル、又はオキシム基、又は2つの置換基は、それが融合されているフェニル環の炭素原子と一緒になって、飽和若しくは不飽和の5若しくは6員環、ベンゼン環、又はアルキルを形成する;複素環式化合物;デカヒドロナフタレン;及びオクタヒドロインデン、から成る群から選択される;
    但し、
    XXIIがHである時に、AXIIは、-CH2CH2-、-COCH2-、-CONH-、-CON(CH3)-、-CH=CH-、-C≡C-、-CH2-NH-、-CH2-N(CH3)-、-CH(OH)CH2-、-NH-CH2-、-N(CH3)-CH2-、-CH2O-、-CH2S-、又は-NHCOO-であり得;
    XXIIが、NH2、NH(CH3)、N(CH32、OH、OCH3、CH3、SH、又はSCH3である時に;AXIIは、-NHCO-、-N(CH3)-CO-、-NHCH2-、-N(CH3)-CH2-、-CH=CH-、-COCH2-、-CH2CH2-、-CH(OH)CH2-、又は-C≡C-であり得;そして
    R1 XIIとXXIIは一緒になって、5,6若しくは6,6-飽和二環式環構造を意味する時、XXIIは、NH、O、又はSであり得る。}
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  78. 前記AXIIが、-CH=CH-又は-C≡C-であることを特徴とする、請求項77に記載の使用。
  79. 前記R2 XII、R3 XIIが、それぞれ、水素原子であることを特徴とする、請求項77又は78に記載の使用。
  80. 前記nXIIがアルキルであることを特徴とする、請求項77〜79のいずれか1項に記載の使用。
  81. 1-(2-(5,5-ジメチル-1-ヘキシン-1-イル)シクロプロピル)ピペリジンである化合物の、請求項73〜80のいずれか1項に記載の使用。
  82. 下記式(XIII):
    Figure 2008534569
    {式中、
    R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    式中、DXIIIは、CH2又はCH2-CH2であり、ZXIIIが、硫黄(S)又は酸素(O)、好ましくは、Oを表し、XXIIIは、0又は1であり、nXIIIが、0〜6の整数であり、そして
    R2 XIIIは、最大約20個の炭素原子から成る置換若しくは非置換の直鎖若しくは分枝鎖アルキル基、単環式及び二環式部分を含む最大約20個の炭素原子から成る置換若しくは非置換の炭素環式基、並びに最大約20個の炭素原子から成る置換若しくは非置換のアリール基、あるいは前記の基のいずれかの組み合わせ、又はその塩を表す。}
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  83. N-ヘプタノイル-1,4’-ビピペリジン又は1-(5-シクロヘキシルペンタノイル)-1,4’-ビピペリジンである化合物の、請求項82に記載の使用。
  84. 下記式(XIV):
    Figure 2008534569
    [式中、
    R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されたとおりのものであり;
    (A) mXIVは、1及び2から成る群から選択される整数であり;
    (B) nXIV及びpXIVは、整数であり、そして、nXIVとpXIVの合計が4であり、且つ、TXIVが6員環であるように、それぞれ独立に、0、1、2、3、及び4から成る群から選択され;
    (C) 環TXIV内にR3 XIV及びR4 XIVが1つずつしか存在しないように、R3 XIV及びR4 XIVは、それぞれ独立に、同一若しくは異なった炭素原子に結合し、そして、各R1 XIV、R2 XIV、R3 XIV、及びR4 XIVは、独立に、以下:
    (1)H;
    (2)C1-C6アルキル;及び
    (3)-(CH2qXIV-R6 XIV{式中、qXIVは、1〜7の整数であり、そして、R6 XIVが、以下:フェニル、置換されたフェニル、-OR7 XIV、-C(O)OR7 XIV、-C(O)R7 XIV、-OC(O)R7 XIV、-C(O)NR7 XIVR8 XIV、CN、及び-SR7 XIV(ここで、R7 XIV及びR8 XIVは、以下で定義されるとおりのものであり、そして、ここで、上記置換されたフェニル上の置換基は、それぞれ独立に、以下:-OH、-O-(C1-C6)アルキル、ハロゲン、C1-C6アルキル、-CF3、-CN、及び-NO2から成る群から選択され、且つ、ここで、上記置換されたフェニルは、1〜3個の置換基を含む。)から成る群から選択される。}、
    から成る群から選択され;
    (D) R5 XIVは、以下:
    (1) H;
    (2) C1-C20アルキル;
    (3) C3-C6シクロアルキル;
    (4) -C(O)OR7’ XIV{式中、R7’ XIVは、R7’ XIVがHではないことを除いて、以下に定義されるR7 XIVと同一であり;
    (5) -C(O)R7 XIV
    (6) -C(O)NR7 XIVR8 XIV
    (7) アリル;
    (8) プロパルギル;及び
    (9) -(CH2)q-R6 XIV{式中、qXIV及びR6 XIVは、先に定義されるとおりのものであり、且つ、qXIVが1である時、R6 XIVはOHでもSHでもない。}から成る群から選択され;
    (E) R7 XIV及びR8 XIVは、それぞれ独立に、以下の:H、C1-C6アルキル、及びC3-C6シクロアルキルから選択され;
    (F) 点線(------)は、mXIVが1であり、且つ、nXIVが0でなく、そして、pが0でない(すなわち、環内の窒素が、二重結合を有する炭素原子に直接結合されていない)時に、場合により存在する二重結合を表し、そして、上記二重結合が存在している時、R2 XIVは不存在であり;そして
    (G) mXIVが2である時に、各R1 XIVは各mXIVに対して同一若しくは異なった置換基であり、且つ、各R2 XIVは、各mXIVに対して同一若しくは異なった置換基であり、そして、置換基R1 XIV、及び/又はR2 XIVの少なくとも2つがHである。]
    で表される化合物を有する、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  85. 下記式(XIVa)、(XIVb)、又は(XIVc):
    Figure 2008534569
    {式中、R5 XIVは、好ましくは、H又はCH3であり、そして、R3 XIV及びR4 XIVは、好ましくは、それぞれHである。}を含む化合物から選択される化合物の、請求項84に記載の使用。
  86. 下記式(XV):
    Figure 2008534569
    [式中、
    R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    (A)mXVは、0、1、及び2から成る群から選択される整数であり;
    (B)nXV及びpXVは、整数であり、且つ、nXVとpXVの合計が2又は3となり、nXVとpXVの合計が2である時には、TXVが4員環であり、そして、nXVとpXVの合計が3である時には、TXVが5員環であるように、それぞれ独立に、0、1、2、及び3から成る群から選択され;
    (C)各R1 XV、R2 XV、R3 XV、R4 XV、R6 XV、R7 XV、及びR8 XVは、独立に、以下:
    (1)H;
    (2)C1-C6アルキル;
    (3)C3-C6シクロアルキル;及び
    (4)-(CH2qXV-R9 XV{式中、qXVは、1〜7の整数であり、そして、R9 XVが:フェニル、置換されたフェニル、-OR10 XV、-C(O)OR10 XV、-C(O)R10 XV、-OC(O)R10 XV、-C(O)NR10 XVR11 XV、CN、及び-SR10 XV(ここで、R10 XV及びR11 XVは、以下で定義されるとおりのものであり、且つ、ここで、上記置換されたフェニル上の置換基は、それぞれ独立に:-OH、-O-(C1-C6)アルキル、ハロゲン、C1-C6アルキル、-CF3、-CN、及び-NO2から成る群から選択され、そして、ここで、上記置換されたフェニルは、1〜3個の置換基を含む。)から成る群から選択される。};-(CH2qXV-R9 XVの例には、ベンジル、置換されたベンジル(ここで、上記置換されたベンジル上の置換基は、上記置換されたフェニルについて先に定義されたとおりのものである。)などが含まれる;
    から成る群から選択され;
    (D)R5 XVは、以下:
    (1)H;
    (2)C1-C20アルキル;
    (3)C3-C6シクロアルキル;
    (4)-C(O)OR10’ XV{式中、R10’ XVは、R10’ XVがHでないことを除いて、以下で定義されるR10 XVと同一である。};
    (5)-C(O)R10 XV
    (6)-C(O)NR10 XVR11 XV
    (7)アリル;
    (8)プロパルギル;
    (9)(CH2qXV-R9 XV{式中、qXV及びR9 XVは、先に定義されるとおりのものである。但し、qXVが1である時には、R9 XVは、-OH若しくは-SHでない。};
    から成る群から選択され;
    (E)R10 XV及びR11 XVは、それぞれ独立に、H、C1-C6アルキル、及びC3-C6シクロアルキルから成る群から選択され;そして、置換基-C(O)NR10 XVR11 XVに関して、R10 XVとR11 XVは、それらが結合する窒素と一緒になって、5、6、又は7個の原子を持つ環を形成してもよく;
    (F)点線(-----)は、mXVが1であり、TXVが5員環であり、nXVが0でなく、且つ、pXVが0でない(すなわち、環内の窒素が二重結合を有する炭素原子に直接結合していない)時に、場合により存在する二重結合を表し、そして、上記二重結合が存在している時に、R2 XV及びR8 XVは不存在であり;
    (G)mXVが2である時、各R1 XVは、mXVごとに同一若しくは異なった置換基であり、そして、各R2 XVは、mXVごとに同一若しくは異なった置換基であり;
    (H)nXVが、2又は3である時、各R3 XVは、nXVごとに同一若しくは異なった置換基であり、そして、各R4 XVは、nXVごとに同一若しくは異なった置換基であり;そして
    (I)pXVが、2又は3である時、各R6 XVは、pごとに同一若しくは異なった置換基であり、そして、各R7 XVは、pXVごとに同一若しくは異なった置換基である。]
    で表される化合物の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  87. 下記式(XVI):
    Figure 2008534569
    [式中、
    R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されたとおりのものであり;
    ZXVIは、式(CH2mXVI{式中、mXVI=1〜5である。}で表される基、又は下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、
    R6 XVI=(C1-C3)アルキルであり;
    R7 XVI=(C1-C3)アルキルである。}で表される基であり;
    ここで、ZXVIは、場合により、誘導体の活性に悪影響を及ぼさないように選択される他の置換基を含んでもよく;
    XXVIは、S、NH、又はCH2を表し;
    R1 XVIは、水素、(C1-C3)アルキル-、アリール(C1-C10)アルキル(ここで、アリールは、場合により置換されてもよい。)、アリール、(C5-C7)シクロアルキル(C1-C10)アルキル-、又は下記式:
    Figure 2008534569
    {式中、
    nXVI=1〜4であり、R8 XVIは、アリール、アリール(C1-C10)アルキル-、(C5-C7)シクロアルキル-、若しくは(C5-C7)シクロアルキル(C1-C10)アルキル-であり、そして、R9 XVIは、水素、(C1-C10)アルキル-、若しくはアリールであり;R2 XVI及びR5 XVIは、水素、(C1-C3)アルキル-、アリール、若しくはアリールアルキル-(ここで、アリールは、場合により置換されてもよい;ここで、アリールは、フェニル、置換されたフェニル、ナフチル、置換されたナフチル、ピリジル、若しくは置換されたピリジルである。)を表す。}で表される基を表す。]
    で表される化合物の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  88. 下記式(XVII):
    Figure 2008534569
    {式中、
    mXVIIは、4〜6の整数を表し;
    R4 XVIIは、水素原子、直鎖若しくは分枝アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、置換若しくは非置換アリール基、又は置換若しくは非置換アラルキル基を表し;そして、ZXVIIは、R5 XVII又はAXVII-R6 XVII(ここで、AXVIIは、S又はOを表し、R5 XVIIは、水素原子、低級アルキル基、置換若しくは非置換アリール基、又は置換若しくは非置換アラルキル基を表し、そして、R6 XVIIは、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、又は置換若しくは非置換アラルキル基を表す。)を表す。}を含む化合物の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  89. 下記式(V):
    Figure 2008534569
    {式中、
    − R1及びR2は、請求項1において式(A)に関して定義されるとおりのものであり;
    − qVは、2〜5であり;
    − ZVは、NH、O、又はSを表し;
    − XVは、場合により、縮合された、非置換の、又はアリール若しくは低級アルキルのような基及びハロゲンの1つ以上によって置換される、窒素、酸素、又は硫黄のようなヘテロ原子を1つ以上含む、複素環式化合物を表す。}
    で表される化合物の、請求項1〜15のいずれか1項に記載の使用。
  90. 前記式中、Xvが、以下のような複素環式化合物:
    Figure 2008534569
    (ここで、YVは、水素原子、ハロゲン、又は低級アルキルである。)を意味する、請求項89に記載の使用。
  91. 以下の化合物:
    2-((2-ピペリジノエチル)アミノ)ベンゾチアゾール
    2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)ベンゾチアゾール
    4-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
    2-メチル4-(3-ピペリジノプロピルアミノ)キノリン
    2-メチル4-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(3-ピペリジノプロピルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(4-ピペリジノブチルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(8-ピペリジノオクチルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(10-ピペリジノデシルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(12-ピペリジノドデシルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(4-(3-ピペリジノプロポキシ)フェニルアミノ)キノリン、及び
    7-クロロ-4-(2-(4-(3-ピペリジノプロポキシ)フェニル)エチルアミノ)キノリン、の中の1つを用いた、請求項89又は90に記載の使用。
  92. 以下の化合物:
    1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-ピロリジン
    N-メチル-N-(5-フェノキシペンチル)-エチルアミン
    1-(5-フェノキシペンチル)-モルホリン
    N-(5-フェノキシペンチル)-ヘキサメチレンイミン
    N-エチル-N-(5-フェノキシペンチル)-プロピルアミン
    1-(5-フェノキシペンチル)-2-メチル-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-4-プロピル-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-4-メチル-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-3-メチル-ピペリジン
    1-アセチル-4-(5-フェノキシペンチル)-ピペラジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-3,5-トランス-ジメチル-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-3, 5-シス-ジメチル-ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-2,6-シス-ジメチル-ピペリジン
    4-カルボエトキシ-1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
    3-カルボエトキシ-1-(5-フェノキシペンチル)-ピペリジン
    1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-2-R-メチルプロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-2-S-メチルプロピル]ピペリジン
    1-{3-[4-(3-オキソブチル)フェノキシ]プロピル}ピペリジン
    1-[3-(4-シアノ-3-フルオロフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-2,6-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-3-メチルピペリジン
    1-[3-(4-シクロブチルカルボニルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-シクロペンチルカルボニルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-シス-2-メチル-5-エチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-トランス-2-メチル-5-エチルピペリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-シス-3,5-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-{3-[4-(1-ヒドロキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-3-メチルピペリジン
    1-{3-[4-(1-ヒドロキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジンメトキシム
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)プロピル]-トランス-3,5-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-トランス-3,5-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)プロピル]-シス-3,5-ジメチルピペリジン
    1-[3-(4-カルボメトキシフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-プロペニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-2-メチルピペリジン
    1-{3-[4-(1-エトキシプロピル)フェノキシ]プロピル}-2-メチルピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)プロピル]-4-メチルピペリジン
    1-[3-(4-ブロモフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-ニトロフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-N,N-ジメチルスルホンアミドフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-イソプロピルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-sec-ブチルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-プロピルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-[3-(4-エチルフェノキシ)プロピル]ピペリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン
    1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-クロロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-メトキシフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-メチルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(2-ナフチルオキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(1-ナフチルオキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(3-クロロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-フェニルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-{5-[2-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)-オキシ]-ペンチル}-ピロリジン
    1-[5-(3-フェニルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-(5-フェノキシペンチル)-2,5-ジヒドロピロール
    1-{5-[1-(5,6,7,8-テトラヒドロナフチル)-オキシ]-ペンチル}-ピロリジン
    1-(4-フェノキシブチル)-ピロリジン
    1-(6-フェノキシヘキシル)-ピロリジン
    1-(5-フェニルチオペンチル)-ピロリジン
    1-(4-フェニルチオブチル)-ピロリジン
    1-(3-フェノキシプロピル)-ピロリジン
    1-[5-(3-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-フルオロフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-ニトロフェノキシ)-ペンチル]-3-メチル-ピペリジン
    1-[5-(4-アセチルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-アミノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(3-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    N-[3-(4-ニトロフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
    1-[5-(4-ベンゾイルフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-{5-[4-(フェニルアセチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
    N-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
    1-[5-(4-アセトアミドフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-フェノキシフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-[5-(4-N-ベンズアミドフェノキシ)-ペンチル]-ピロリジン
    1-{5-[4-(1-ヒドロキシルエチル)-フェノキシ]-ペンチル}-ピロリジン
    1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジエチルアミン
    1-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ピペリジン
    N-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジメチルアミン
    N-[2-(4-シアノフェノキシ)-エチル]-ジエチルアミン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジメチルアミン
    N-[4-(4-シアノフェノキシ)-ブチル]-ジエチルアミン
    N-[5-(4-シアノフェノキシ)-ペンチル]-ジプロピルアミン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピロリジン
    1-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ヘキサメチレンイミン
    N-[6-(4-シアノフェノキシ)-ヘキシル]-ジエチルアミン
    N-[3-(4-シアノフェノキシ)-プロピル]-ジプロピルアミン
    N-3-[4-(1-ヒドロキシルエチル)-フェノキシ]-プロピル-ジエチルアミン
    4-(3-ジエチルアミノプロポキシ)-アセトフェノン-オキシム
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3-メチル-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3,5-トランス-ジメチル-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-4-メチル-ピペリジン
    1-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-3,5-シス-ジメチル-ピペリジン
    1-[3-(4-ホルミルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-イソブチリルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    N-[3-(4-プロピオニルフェノキシ)-プロピル]-ジエチルアミン
    1-[3-(4-ブチリルフェノキシ)-プロピル]-ピペリジン
    1-[3-(4-アセチルフェノキシ)-プロピル]-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン
    α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(4-メチルピペリジノ)p-キシロール
    α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)p-キシロール
    α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)p-キシロール
    α-(4-アセチルフェノキシ)-α’-(2-メチルピロリジノ)p-キシロール
    α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-ピペリジノ-p-キシロール
    α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-(4-メチルピペリジノ)p-キシロール
    α-(4-シクロプロピルカルボニルフェノキシ)-α’-ピロリジノ-p-キシロール
    3-フェニルプロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピル エーテル
    3-フェニルプロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    3-フェノニルプロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    3-フェニルプロピル 3-(3-メチルピペリジノ)プロピル エーテル
    3-フェニルプロピル 3-ピロリジノプロピル エーテル
    3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(4-メチルピペリジノ)プロピル エーテル
    3-(4-クロロフェノニル)プロピル 3-(3,5-シス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    3-(4-クロロフェニル)プロピル 3-(3,5-トランス-ジメチルピペリジノ)プロピル エーテル
    4-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
    2-メチル4-(3-ピペリジノプロピルアミノ)キノリン
    2-メチル4-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(3-ピペリジノプロピルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(4-ピペリジノブチルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(8-ピペリジノオクチルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(10-ピペリジノデシルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(12-ピペリジノドデシルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(4-(3-ピペリジノプロポキシ)フェニルアミノ)キノリン
    7-クロロ-4-(2-(4-(3-ピペリジノプロポキシ)フェニル)エチルアミノ)キノリン
    4-(6-ピペリジノヘキサノイル)フェニル3-ピペリジノプロピル・エーテル
    5-ニトロ-2-(5-ピペリジノペンチルアミノ)ピリジン
    3-ニトロ-2-(6-ピペリジノペンチルアミノ)ピリジン
    5-アミノ-2-(6-ピペリジノペンチルアミノ)ピリジン
    2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)キノリン
    N-(4-クロロベンジル)-N’-シクロヘキシル-3-ピペリジノプロピルイソチオウレア
    2-(6-ピペリジノヘキシルアミノ)ベンゾチアゾール
    10-ピペリジノデシルアミン
    3-フェニルプロピル 3-(N,N-ジエチルアミノ)プロピルエーテル
    N-(3-(N,N-ジエチルアミノ)プロピル)N’-フェニルウレア
    N-シクロヘキシルメチル-N’-(3-ピペリジノプロピル)グアニジン
    N-(4-ブロモベンジル)-N’-(4-ピペリジノブチル)スルファミド
    3-クロロ-N-(4-ピペリジノブチル)-N-メチル-ベンゼンスルホンアミド
    N-(4-クロロベンジル)-2-(4-ピペリジノメチル)フェニル)エタンアミジン
    1-(5-シクロヘキシルペンタノイル)-1,4-ビピペリジン
    シス-1-(6-シクロヘキシル-3-ヘキセン-1-イル)ピペリジン
    トランス-1-(6-シクロヘキシル-3-ヘキセン-1-イル)ピペリジン、及び
    1-(2-(5,5-ジメチル-1-ヘキシン-1-イル)シクロプロピル)ピペリジン、
    の中の少なくとも1つを用いた、請求項1に記載の使用。
  93. 抗てんかん薬と、H3受容体リガンドとを含む組み合わせ物。
  94. 抗てんかん薬と組み合わせた、欠神てんかん、薬物抵抗性側頭葉発作、及び光感受性発作の治療、及び/又は予防用医薬の製造のためのH3受容体リガンドの使用。
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