JP2008534442A - 化合物の用途 - Google Patents
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Abstract
Description
冠詞“a”または“an”はここでは一または一以上(すなわち少なくとも一)の文法上の対象物を指すために用いられる。一例として、“an analogue”は一つの相同物または一以上の相同物を意味する。
本発明は39−デスメトキシラパマイシン相同物の医学的用途に関し、特にガン、B細胞系悪性腫瘍の治療、免疫抑制の誘導または維持、臓器移植拒絶反応、移植片対宿主拒絶病、自己免疫疾患、神経変性症状、血管炎症疾患および繊維症の治療、神経再生の刺激、神経病または神経変性症状の治療または感染症の治療に使用することについての用途に関する。したがって、本発明は、39−デスメトキシラパマイシン相同物またはその薬学的に許容可能な塩を、神経の損傷または疾患に起因する医学的症状の治療に用いることについての用途を提供する。一つの特定の実施形態において、本発明は、39−デスメトキシラパマイシンまたはその薬学的に許容可能な塩を、神経の損傷または疾患に起因する医学的症状の治療に用いることについての用途を提供する。別の実施形態において、本発明は、9、16または27位置の一以上でラパマイシンとさらに相違する39−デスメトキシラパマイシン相同物を神経の損傷または疾患に起因する医学的症状の治療に用いることについての用途を提供する。
・39−デスメトキシラパマイシン相同物は位置27に水酸基を有する、すなわちR3はOHを示し、
・39−デスメトキシラパマイシン相同物は位置27に水素基を有する、すなわちR3はOHを示し、または、
・39−デスメトキシラパマイシン相同物は位置16に水酸基を有する、すなわちR3はOHを示す。
生体内アッセイは39−デスメトキシラパマイシンなどの化合物のバイオアベイラビリティを測定するためにも使用することができる。一般的に言えば、該化合物を腹腔内(ip)または静脈(iv)および経口(po)の両方で試験動物に投与し、血液サンプルを所定インターバルで取り出して薬剤のプラズマ濃度の経時的変化を調べる。プラズマ濃度の経時的変化は、標準モデルを用いたパーセンテージとして該化合物の絶対的バイオアベイラビリティを算定するために用いることができる。主なプロトコルの例を下記に挙げる。
特記しない限り、下記実施例で用いたすべての試薬は市販品から入手したものである。
S.ヒグロスコピカス MG2−10[IJMNOQLhis](WO04/007709;Gregoryら、2004年)を培地1の寒天プレート(下記)上で28℃に維持した。芽胞株を培地1で培養した後に調製した。それは、20%w/vグリセリンと10%w/vラクトースを含む蒸留水に保存して−80℃で保管した。凍結株0.1mlを250mlフラスコ中の50ml培地2(下記)に接種することによって植物培養菌を調製した。この培養菌を36〜48時間、28℃、300rpmでインキュベートした。
植物培養菌を2.5〜5%v/vで培地3に接種した。6〜7日間にわたり26℃、300rpmで培養した。
シクロヘキサンカルボン酸の供給/添加を接種24〜48時間後に行い、他に述べられていない限り1〜2mMの最終濃度で供給した。
成分 ソース カタログ# L当たり
コーンスターチパウダー Sigma C−8160 2.5g
酵母エキス Difco 0127−17 3g
炭酸カルシウム Sigma C5929 3g
硫酸鉄 Sigma F8633 0.3g
BACTO寒天 20g
小麦デンプン Sigma S2760 10g
水 1L
その後培地を121℃で20分間オートクレーブ殺菌
成分 L当たり
トーストしたニュートリソイ(ADM Ingredients Ltd) 5g
Avedex W80 デキストリン(Deymer Ingredients Ltd) 35g
コーンスチープ固形物(Sigma) 4g
グルコース 10g
(NH4)2SO4 2g
ラクチン酸(80%) 1.6mL
CaCO3(Caltec) 7g
1MのNaOHでpHを7.5に調整
その後培地を121℃で20分間オートクレーブ殺菌
殺菌後0.16mLの40%グルコースを各7mLの培地に添加
成分 L当たり
トーストしたニュートリソイ(ADM Ingredients Ltd) 30g
コーンスターチ(Sigma) 30g
Avedex W80 デキストリン(Deymer Ingredients Ltd) 19g
酵母(Allinson) 3g
コーンスチープ固形物(Sigma) 1g
KH2PO4 2.5g
K2HPO4 2.5g
(NH4)2SO4 10g
NaCl 5g
CaCO3(Caltec) 10g
MnCl2・4H2O 10mg
MgSO4・7H2O 2.5mg
FeSO4・7H2O 120mg
ZnSO4・7H2O 50mg
MES(2−モルホリノエタンスルホン酸一水和物) 21.2g
1MのNaOHでpHを6.0に調整
殺菌前に0.4mLのSigmaα−アミラーゼ(BAN250)を1L培地に添加
培地を121℃で20分間オートクレーブ殺菌
殺菌後0.35mLの滅菌40%フルクトースと0.10mLのL−リシン(水中に140mg/mL、フィルター殺菌済)を各7mLに添加
成分 L当たり
トーストしたニュートリソイ(ADM Ingredients Ltd) 5g
Avedex W80 デキストリン(Deymer Ingredients Ltd) 35g
コーンスチープ固形物(Sigma) 4g
(NH4)2SO4 2g
ラクチン酸(80%) 1.6mL
CaCO3(Caltec) 7g
1MのNaOHでpHを7.5に調整
その後培地を121℃で20分間オートクレーブ殺菌
成分 L当たり
トーストしたニュートリソイ(ADM Ingredients Ltd) 15g
Avedex W80 デキストリン(Deymer Ingredients Ltd) 50g
酵母(Allinson) 3g
コーンスチープ固形物(Sigma) 1g
KH2PO4 2.5g
K2HPO4 2.5g
(NH4)2SO4 10g
NaCl 13g
CaCO3(Caltec) 10g
MnCl2・4H2O 3.5mg
MgSO4・7H2O 15mg
FeSO4・7H2O 150mg
ZnSO4・7H2O 60mg
SAG471 0.1mL
培地を121℃で30分間オートクレーブ殺菌
殺菌後L当たり15gフルクトースを添加
48時間後0.5g/LのL−リシンを添加
方法A
注入容量:0.005〜0.1mL(感受性に応じた要求に従う)。HPLCをアジレント「Spherisorb」「Rapid Resolution」カートリッジSB C8上に、3ミクロン、30mm×2.1mmで、下記移動相で作動させた。
移動相A:純水中に0.01%蟻酸
移動相B:アセトニトリル中に0.01%蟻酸
流速:1mL/分
0分時の5%Bから2.5分時の95%Bまでリニアグラジエントを用い、4分間95%Bに維持し、次のサイクルまでに5%Bに戻した。検出は、254nmでのUV吸収および/またはMicromasss Quattro−Micro装置を用いたエレクトロスプレーイオン化質量分析(ポジティブまたはネガティブ)によって行った。
注入容量:0.02mL。HPLCを3ミクロンBDS C18 Hypersil(ThermoHypersil−Keystone Ltd)カラム上に、150mm×4.6mmで、50℃に維持し、下記移動相で作動させた。
移動相A:アセトニトリル(100mL)、トリフルオラセト酸(1mL)、1M酢酸アンモニウム(10mL)、脱イオン水と共に1Lまで調製
移動相B:脱イオン水(100mL)、トリフルオラセト酸(1mL)、1M酢酸アンモニウム(10mL)、アセトニトリルと共に1Lまで調製
流速:1mL/分
10分間で55%Bから95%Bまでリニアグラジエントを用った後、95%Bで2分間、55%Bで0.5分間、55%Bでさらに2.5分間維持した。化合物の検出は280nmでのUV吸収によって行った。
HPLCシステムとしてAgilentHP1100を用い、3ミクロンBDS C18 Hypersil(ThermoHypersil−Keystone Ltd)カラム上に、150mm×4.6mmで、40℃に維持し、下記移動相で作動させた。
移動相A:脱イオン水
移動相B:アセトニトリル
流速:1mL/分
このシステムをBruker Daltonics Esquire3000エレクトロスプレイ質量分析装置に接続した。500〜1000Daltonの走査領域に亘ってポジティブ/ネガティブ切替を用いた。10分間で55%Bから95%Bまでリニアグラジエントを用った後、95%Bで2分間、55%Bで0.5分間、55%Bでさらに2.5分間維持した。
化合物の抗ガン活性を、単分子層増殖アッセイ中の12個のヒト腫瘍細胞ラインのパネルにおいて、FreiburgのExperimental OncologymOncotest GmbHの研究機関であるOncostest試験場で生体外評価を行った。選択された12個の細胞ラインの特性を次の表に要約して示す。
変性ヨウ化プロピジウムアッセイを用いて、12個のヒト腫瘍細胞ラインの成長に対する試験化合物の影響を評価した(Denglerら、1995年)。
National Cancer Institute(NCI)の癌スクリーニングパネルのヒト腫瘍細胞ラインを5%ウシ胎児血清と2mMのL−グルタミンを含むRPMI1640培地で培養した(BoydおよびPaul、1995年)。96個のウェルマイクロタイタープレートに、個々の細胞ラインの倍増時間に応じて5,000〜40,000細胞/ウェルの範囲のプレーティング密度で、0.1mLの細胞を接種した。細胞接種後、試験薬の添加に先立って、マイクロタイタープレートを37℃、5%CO2および95%空気、100%相対湿度で24時間インキュベートした。
Ti<Tzのとき、[(Ti−Tz)/Tz)]×100
0.15MのNaCl中に4%エタノール、5%Tween−20、5%ポリエチレングリコール400を含有してなるベヒクル中で試験化合物を調製した。一回の10mg/kgのpo投与または3mg/kgのiv投与をメスCD1マウス群(タイムポイント毎に各化合物に3つのマウス)に対して行った。0分、4分、15分、1時間、4時間および24時間でグループを犠牲にして、さらなる分析のために各マウスから血液および脳を採取した。
脳サンプルを液体窒素中で急速凍結し、−20℃で保存した。各動物からの全体血液の0.2mL最小投薬量を、抗凝固薬として、エチレンジアミン4酢酸(EDTA)を含有するチューブに採取し、良く混合し、−20℃で保存した。
服用液の調製のため、5mgの試験化合物を100μLのエタノールに溶解させて50mg/mLの化合物溶液を得た。この溶液に約2.4mLの0.15M NaCl(0.9%w/vサリン)、5%v/vTween20および5%v/vPEG400を加えて2mg/mLに希釈した(最終エタノール濃度4%v/v)。
10mg/kgのpoまたは2mg/kgのivによる試験化合物の一回投与をメスのBalb/Cマウス群に対して行った。5分、15分、60分、4時間、8時間および24時間でグループを犠牲にし、約0.2mLの全血サンプルをDETAで採取して0.5mMの最終濃度を得、さらに脳を除去した。全血および脳の両方を液体窒素中で急速凍結させ、分析のために固体二酸化炭素で出荷するまで−20℃で保存した。
ASI社(セントジョージ病院メディカルスクール、ロンドン)により分析を行った。血液および脳のサンプル内の試験化合物の濃度はHPCLによりMS検出で行った。試験化合物を含まない対照の血液サンプルはHarian Sera−Lab社(英国ラフバラ)から入手した。タイムゼロの脳サンプルを試験化合物を含まない対照の脳サンプルとして供給した。
各脳の半球一つを5mLの水でホモジナイズした。
マウスの脳または血液(0.05mL)の対照または試験サンプル、内部標準溶液(0.1mL)、5%硫酸亜鉛溶液(0.5mL)およびアセトン(0.5mL)を2mLポリプロピレンチューブ(Sarstedt社、Beaumont Leys、Leicester、英国)にピペットし、内容物を最小で5分間混合した(IKA−Vibrax−VXRミキサー、Merch(BDH)社、Poole Dorset、英国)。次いでチューブを遠心機で最小で2分間遠心処理した。溶媒層を、水酸化ナトリウム(0.1M、0.1mL)およびメチル−t−ブチルエーテル(MTBE、2mL)を含有する4.5mLポリプロピレンチューブにデキャンタした。次いで、チューブを最小5分間混合し(IKA−Vibrax−VXRミキサー)、3500rpmで5分間遠心処理した。溶媒層を4.5mL螺旋形ポリプロピレンチューブに移し、SpeedVac(登録商標)に入れて揮発乾燥させた。
1.1 39−デスメトキシラパマイシンの発酵と単離
後述のようにS.ヒグロスコピカス MG2−10[IJMNOQLhis]の培養菌を成長させ、シクロヘキサンカルボン酸(CHCA)で培養することにより39−デスメトキシラパマイシンを産生した。
S.ヒグロスコピカス MG2−10[IJMNOQLhis]の栄養体培養菌を「Materials & Methods」に記述されるようにして培養した。産生培養を栄養体培養菌により0.5mLで50mLチューブ内の7mL培地3に接種した。7日間に亘り26℃、300rpmで培養した。1:1アセトニトリルで30分間シェイクして1mLのサンプルを抽出し、13,000回転で10分間延伸処理し、分析法Bに基づいて分析および定量化を行った(「Materials & Methods」参照)。産生物の確認は分析法C(「Materials & Methods」参照)を用いて質量分析により決定した。
S.ヒグロスコピカス MG2−10[IJMNOQLhis]の培地4内の一次的栄養体培養菌を実質的に「Materials & Methods」に記載されるところにより培養した。培地4内の二次的栄養体培養菌を10%v/v、28℃、250rpmで24時間接種した。栄養体培養菌を5%v/vで20L発酵槽中の培地5(「Materials & Methods」参照)に接種した。6日間、26℃で培養し、インペラー先端速度を最小速度1.18ms−1から最大速度2.75ms−1の範囲で変化させることにより0.5vvm.>30%溶解酸素を維持した。シクロヘキサンカルボン酸の供給を接種の24時間後および48時間後に行って、最終濃度2mMを得た。
発酵汁(30L)を等量メタノールで2時間撹拌した後、遠心処理(10分間、3500rpm)して細胞をペレット状にした。上清をDiaion(登録商標)HP20樹脂(43g/L)で1.5時間撹拌した後にろ過した。アセトン(合計量7.5L)で樹脂をバッチ洗浄してラパマイシン相同物を剥ぎ取り、溶剤を減圧下で除去した。得られた水性抽出物を水で2Lに希釈し、EtOAc(3×2L)で溶離した。溶剤を減圧下で除去して褐色油を得た(20.5g)。
39−デスメトキシラパマイシンの1H NMRスペクトルは標準(P.Lowden、物理学博士、学位論文、ケンブリッジ大学、1997年)のそれと同等であった。
これらの質量分析解離データは39−デスメトキシラパマイシンの構造に完全に合致している。
後述のようにS.ヒグロスコピカス MG2−10[JMNOLhis]の培養菌を成長させ、シクロヘキサンカルボン酸(CHCA)で培養することにより27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシンを産生した。
S.ヒグロスコピカス MG2−10[JMNOLhis]の栄養体培養菌を「Materials & Methods」に記述されるようにして培養した。産生培養を栄養体培養菌により0.5mLで50mLチューブ内の7mL培地3に接種した。7日間に亘り26℃、300rpmで培養した。1:1アセトニトリルで30分間シェイクして1mLのサンプルを抽出し、13,000回転で10分間延伸処理し、分析法Bに基づいて分析および定量化を行った(「Materials & Methods」参照)。産生物の確認は分析法C(「Materials & Methods」参照)を用いて質量分析により決定した。
下記特性に記述した分析データを基に、観察されたラパマイシン相同物が所望の27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシンであると認められた。
S.ヒグロスコピカス MG2−10[JMNOLhis]の培地2内の一次的栄養体培養菌を実質的に「Materials & Methods」に記載されるところにより培養した。培地2内の二次的栄養体培養菌を10%v/v、28℃、250rpmで24時間接種した。栄養体培養菌を5%v/vで20L発酵槽中の培地5(「Materials & Methods」参照)に接種した。6日間、26℃で培養し、インペラー先端速度を最小速度1.18ms−1から最大速度2.75ms−1の範囲で変化させることにより0.75vvm.>30%溶解酸素を維持した。シクロヘキサンカルボン酸の供給を接種の24時間後および48時間後に行って、最終濃度2mMを得た。
発酵汁(15L)を等量メタノールで2時間撹拌した後、遠心処理(10分間、3500rpm)して細胞をペレット状にした。上清をDiaion(登録商標)HP20樹脂(43g/L)で1.5時間撹拌した後にろ過した。アセトン(合計量7.5L)で樹脂をバッチ洗浄してラパマイシン相同物を剥ぎ取り、溶剤を減圧下で除去した。得られた水性抽出物を水で2Lに希釈し、EtOAc(3×2L)で溶離した。溶剤を減圧下で除去して褐色油を得た(12g)。
この抽出物をアセトンに溶解し、シリカに乾燥させ、シリカカラム(4×6.5cm径)に適用し、徐々に比率を変えたアセトン/ヘキサン(20%−40%)で抽出した。ラパマイシン相同物含有フラクションをプールし、溶剤を減圧下で除去した。残余物(0.203g)をSephadex LH20でクロマトグラフィ処理し(3回バッチ)、10:10:1クロロホルム/ヘプタン/エタノールで希釈した。半精製されたラパマイシン相同物(1.7g)をGilson HPLCを用いて逆位相(C18)プレパラティブHPLCにより濃縮し、Phenomenex21.2×250mm Luna5μmC18BDSカラムを21mL/分の60%アセトニトリル/水で溶離した。最も純粋なフラクション(HPLC分析、方法Bにより同定)を結合し、溶媒を減圧下で除去して、27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシン(19.9mg)を得た。
これらの質量分析解離データは27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシンの構造に完全に合致している。
後述のようにS.ヒグロスコピカス MG2−10[IJNOLhis]の培養菌を成長させ、シクロヘキサンカルボン酸(CHCA)で培養することにより16−O−デスメチル−27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシンを産生した。
S.ヒグロスコピカス MG2−10[IJNOLhis]の栄養体培養菌を「Materials & Methods」に記述されるようにして培養した。産生培養を栄養体培養菌により0.5mLで50mLチューブ内の7mL培地3に接種した。7日間に亘り26℃、300rpmで培養した。1:1アセトニトリルで30分間シェイクして1mLのサンプルを抽出し、13,000回転で10分間延伸処理し、分析法Bに基づいて分析および定量化を行った(「Materials & Methods」参照)。産生物の確認は分析法C(「Materials & Methods」参照)を用いて質量分析により決定した。
下記特性に記述した分析データを基に、観察されたラパマイシン相同物が所望の16−O−デスメチル−27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシンであると認められた。
S.ヒグロスコピカス MG2−10[IJNOLhis]の培地2内の一次的栄養体培養菌を実質的に「Materials & Methods」に記載されるところにより3日間培養した。培地2内の二次的栄養体培養菌を10%v/v、28℃、250rpmで48時間接種し、三次的栄養体培養菌を10%v/v、28℃、250rpmで24時間接種した。栄養体培養菌を5%v/vで3×7L発酵槽中の培地5(「Materials & Methods」参照)に接種した。6日間、26℃で培養し、インペラー先端速度を最小速度0.94ms−1から最大速度1.88ms−1の範囲で変化させることにより0.75vvm.>30%溶解酸素を維持した。シクロヘキサンカルボン酸の供給を接種の24時間後に行って、最終濃度1mMを得た。Lリシンをt=0で供給した。
発酵汁(12L)を等量メタノールで2時間撹拌した後、遠心処理(10分間、3500rpm)して細胞をペレット状にした。上清をDiaion(登録商標)HP20樹脂(43g/L)で1.5時間撹拌した後にろ過した。アセトン(合計量7.5L)で樹脂をバッチ洗浄してラパマイシン相同物を剥ぎ取り、溶剤を減圧下で除去した。得られた水性抽出物を水で2Lに希釈し、EtOAc(3×2L)で溶離した。溶剤を減圧下で除去して褐色油を得た(8.75g)。
この抽出物をアセトンに溶解し、シリカに乾燥させ、シリカカラム(4×6.5cm径)に適用し、徐々に比率を変えたアセトン/ヘキサン(20%−40%)で抽出した。ラパマイシン相同物含有フラクションをプールし、溶剤を減圧下で除去した。残余物(0.488g)をSephadex LH20でクロマトグラフィ処理し(3回バッチ)、10:10:1クロロホルム/ヘプタン/エタノールで抽出した。ラパマイシン相同物含有フラクションをプールし、溶剤を減圧下で除去した。半精製されたラパマイシン相同物(162mg)をGilson HPLCを用いて逆位相(C18)プレパラティブHPLCにより精製し、Phenomenex21.2×250mm Luna5μmC18BDSカラムを21mL/分の65%アセトニトリル/水で溶離した。最も純粋なフラクション(HPLC分析、方法Bにより同定)を結合し、溶媒を減圧下で除去して、16−O−デスメチル−27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシン(44.7mg)を得た。
培養抽出物のLCMSおよびLCMSn分析は、他のすべての39−デスメトキシラパマイシン相同物よりはるかに早く溶離する新規なラパマイシン相同物の存在を示した。ラパマイシン相同物の様々なイオンについてのm/z比はラパマイシンのそれよりも58質量ユニット小さく、2つのO−メチル欠損と一致するものであった。観測されたイオンは、[M−H]−854.7、[M+NH4]+877.8、[M+Na]+892.7、[M+K]+908.8。ナトリウム付加化合物のフラグメンテーションは、規定の解離経路(図2)(J.A.Reather、理学博士、学位論文、ケンブリッジ大学、2000年)に従い、16−O−デスメチル−27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシンとして予期されたイオンを与えた。この質量分析解離データは、シクロヘキシル成分を含むC28−C42フラグメントにメトキシ欠損が生じているラパマイシン相同物の領域を限定していると共に、C15−C27フラグメントにO−メチル欠損が生じているラパマイシン相同物の領域を限定している。これらNMRおよび質量分析解離データは16−O−デスメチル−27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシンの構造に完全に合致している。
39−デスメトキシラパマイシンの抗ガン活性の生体外評価
単分子層増殖アッセイ内の12個のヒト腫瘍細胞ラインのパネルにおける39−デスメトキシラパマイシンの抗ガン活性を、変性ヨウ化プロピジウムアッセイを用いて、上記一般法のプロトコル1で述べたようにして評価した。
結果は下の表4に示す通りであり、各結果は2回の実験の平均値を示す。表5は化合物およびラパマイシンの試験細胞ラインに対するIC50およびIC70を示す。
単分子層増殖アッセイ内のヒト腫瘍細胞ラインのNCI60細胞ラインパネルにおける39−デスメトキシラパマイシンの選択的MDR抗ガン活性を、SRB系アッセイを用いて、上記一般法のプロトコル2「Materials & Methods」で述べたようにして評価した。結果は下の表6に示す通りである。
Caco−2浸透アッセイ
24ウェルCorning Costar Transwellフォーマット中の合流型Caco−2細胞(Li、A.P.、1992年;G.M.ら、1992年;Volpe、D.A.ら、2001年)がIn Vivo Technologies Inc.(IVT Inc.、バルチモア、メリーランド、米国)から提供された。尖室(apical chamber)は0.15mLのハンクス平衡緩衝液(Hanks’balanced buffer solution、HBSS)pH7.4、1%DMSO、0.1mMルシファー・イエローを含んでいた。底室(basal chamber)は0.6mLのHBSS pH7.4、1%DMSOを含んでいた。対照および試験体を湿潤インキュベータ内で37℃でインキュベートし、1時間130rpmでシェイクした。ルシファー・イエローは細胞間隙(密着結合間)経路を介してのみ透過し、ルシファー・イエローについての高い見かけ透過係数(Papp)はアッセイ中の細胞損傷を示し、全てのそのようなウェルは拒絶された。プロプラノロール(トランスポーター効果は知られていないが良好な受動的透過性を持つ)およびアセブタロール(P糖タンパク質による活性的エフラックスにより減衰されて受動的透過性が低い)を対照化合物として用いた。化合物を尖室または基底室に適用する(0.01mMで)ことにより一方向および二方向フォーマットで試験した。尖室または基底室中の化合物をHPLC−MS(方法A、「Materials & Methods」参照)で分析した。結果を見かけ透過係数Papp(nm/s)およびフラックス率(「A対B」対「B対A」)として示した。
ボリュームアクセプター:0.6mL(A>B)および0.15mL(B>A)
単分子層の面積:0.33cm2
△時間:60分
フラックス率についての正の値は細胞の尖端面からの活性的エフラックスを示す。
肝ホモジェネートが、CYP450s(たとえばCYP2C8、CYP2D6、CYP1A、CYP3A4、CYP2E1)エステラーゼ、アミダーゼおよびモノオキシゼナーゼを含む対フェースI(酸化的)酵素群固有脆弱性化合物の測定を与える。
FKBP12
FKBP12は化学的変性剤である塩酸グアニジン(GdnHCl)中で可逆的にアンフォールドし、このアンフォールドをタンパク質の内在蛍光における変化によって観測した(Mainら、1998年)。FKBP12の天然状態を特異的に結合し安定させるリガンドは、タンパク質がより高い化学的変性剤濃度でアンフォールドするように変性曲線をシフトする(Mainら、1999年)。安定性の相違から、下記式を用いてリガンド結合定数を求めることができる。
mTORの抑制は、mTOR経路およびp70S6キナーゼおよびS6の代用マーカーのリン酸化レベルの測定によって間接的に確立することができる(Brunnら、1997年;Mothe−Satneyら、2000年;TeeおよびProud、2002年;HuangおよびHoughton、2002年)。
細胞ライン
この研究に用いた細胞ライン(MACL MCF7およびMACL MCF7 ADR)はいずれも米国National Cancer Instituteにより提供されたものである。
上記プロトコル1に基づく変性ヨウ化プロビジウムを用いて39−デスメトキシラパマイシンの効能を評定した(Denglerら、1995年)。概して言えば、指数的成長相培養からトリプシン化(trypsination)により収穫し、カウントし、96個の底が平坦なウェルプレートに1ウェル当たり5,000個の細胞密度で培養した。24時間後の回収で細胞の指数的成長を再開させ、0.18mg/mL濃度で0.01mLベラパミルまたは0.01mL培地を細胞に添加して0.01mg/mLのウェルにおける最終ベラパミル濃度に調整した。この濃度は既述実施例において細胞に対して非毒性であるものとして見出された。39−デスメトキシラパマイシン、タキソールまたは培地のみ(対照ウェルとして)を含む培地をウェル当たり0.01mLで添加した。3つの同じ化合物を8つの濃度で、0.03mMから10nMまで低下する範囲のハーフログステップ(half log step)に適用した。3日間の連続的薬剤露出の後、培地または化合物含有培地を0.2mLの水性ヨウ化プロビジウム(PI)溶液(7mg/L)で置換した。PIのみがリーク的(leaky)ないしライスした(lysed)膜を通過するので、死滅細胞のDNAは染色されて測定されるが、生存細胞は染色されない。生存細胞割合を測定するため、プレートを凍結して全細胞を死滅させることによって細胞を浸透化処理した。プレートを融解した後、Cytofluor4000マイクロプレートリーダー(励起530nm、放出620nm)を用いて蛍光発光を測定し、全セル数に対する直接的関係を得た。成長抑制を(試験/対照)×100%(%T/C)として表現した。ポジティブ対照(タキソール)がベラパミルの存在または不存在下において腫瘍成長抑制変化を誘発したときに、およびベヒクル処理した対照細胞が500を越える蛍光強度を有するときに、アッセイを評価可能であると考慮した。
39−デスメトキシラパマイシン3.3mMのストック溶液をDMSOに調製し、−20℃で保存した。ストック溶液を使用日に融解して投与の間室温保存した。RPMI1640培地を用いて希釈ステップを行い、最終濃度の18倍の溶液を得た。
図4は正常(AおよびB)および高P−gp発現(CおよびD)細胞ラインにおけるパクリタキセル(AおよびC)および39−デスメトキシラパマイシン(BおよびD)についての全試験濃度における%T/C値を示す4つのグラフである。中黒菱形はパクリタキセルまたは39−デスメトキシラパマイシン単独の投与後の値を示し、白抜き正方形は0.01mg/mLベラパミル(P−gp抑制剤)の存在下でのパクリタキセルまたは39−デスメトキシラパマイシン投与後の値を示す。
6.1 ラパマイシンおよび39−デスメトキシラパマイシンのPK分析
前記した標準的方法を用いた薬物動態学的分析をラパマイシンおよび39−デスメトキシラパマイシンについて行った。各化合物について用いたプロトコルは表9に示されている。
前記した標準的方法を用いた薬物動態学的分析をラパマイシン、27−O−デスメチル−39−デスメトキシラパマイシンおよび39−デスメトキシラパマイシンについて行った。前記プロトコル1を用いた。
実験的アレルギー性脳脊髄炎(EAE)は中枢神経システム(CNS)の自己免疫性炎症および脱髄性疾患であり、多発性硬化症(MS)のための最適な動物相当物であると考えられている。全脊髄または完全フロイントアジュバント(CFA)内のミエリン塩基性タンパク質(MBP)の注入によって概して感染しやすい動物に病気を誘発させることができる。CNCダメージに含まれる抗原特異的エフェクター細胞はクラスII主要組織適合性複合体(major histocompatibility complex、MHO)制限CD4+Tリンパ球である。炎症反応におけるインターリューキン−1(IL−1)、腫瘍壊死因子(TNF)またはインターフェロン(IFN)などのサイトカインの役割が最近多くの注目を集めるようになってきている。抗原による活性に基づいて、T細胞が、EAEにおいて直接または間接にCNSダメージに反応的である幾つかのリンフォカインを産生する。EAEの病原に含まれるであろう該リンフォカインはIL−2、IFN−γおよびTNF−βである。IL−2はT細胞活性および増殖に重要な役割を果たし、一方IFN−γはマクロファージ活性の有力なメディエータである。さらにIFN−γはIL−1と同様に炎症性サイトカインの産生を誘発する。TNFおよび他の中でクラスIIMHC分子が、CNS血管の内皮細胞、および脳炎誘発性T細胞に対する抗原提示に重要な役割を果たすと考えられているアストロサイト上に発現した。
8〜10週齢のメスのルイスラットを餌および水を自由に与えて標準実験状態(非特異的病原体フリー)に維持した。尾の根元に50mLフロイント不完全アジュバント(Difco、ミシガン州デトロイト)に25mgモルモット脊髄と1mgマイコバクテリウム・ツベルクロシス(ヒト型結核菌)株H37RA(Difco)を含有する50mLサリンを加えたものを一回注射してEAEを誘発させた。
免疫化処理後30日間にわたり毎日体重とEAEの臨床的兆候を測定することにより検査した。これらの臨床的評定は、治療を知らない観測者により、0=病状なし、1=尾に弛緩症状、2=わずかな麻痺症状、3=重い麻痺症状、4=瀕死、5=死亡と等級付けた。0〜5日間連続してラットに0〜5の等級付けを行い、臨床的症候が完全になくなって免疫化処理前の運動性に戻ったときに疾病終了と定義した。
予防的および治療的レジメの下で試験化合物を異なる投薬量で与えた(5または15mg/Kg bd wt)。研究の予防的パートについては免疫化の1日前に治療を開始し、研究の治療的パートについては免疫化処理後7日目に治療を開始した(pi)。予防的および治療的のいずれにおいても、ベヒクル処理したラットを同一実験条件で治療し、対照についても同様とした。治療は30日piまで一週間に6日po投与することにより行った。シクロフォスファミドをポジティブ対照として用いた。
8.1 研究のための準備
8.1.1 サンプルの調製
試験化合物をエタノール(0.027mL/mg化合物)に溶解し、溶液が透明になるまで20分間渦巻(vortex)処理した。エタノール溶液を適当に等分して−20℃で保存した。このエタノール溶液をベヒクル(0.15MのNaCl中に4%エタノール、5%Tween−20、5%ポリエチレングリコール400、可能な場合は無菌エンドトキシンフリー化合物で調製)で適正濃度に調整した。
8.1.2 投与手段
この試験物質および対照ベヒクルを試験マウスの尾部静脈に注射することにより静脈投与(IV、bolus)した。マウスの直近体重に基づいて注入量を10mL/kgとした。
8.1.3 ガン細胞ライン
この研究では、44歳のカフカス人女性の第II級グリオブラストーマからJ.Pontenが新規に見出したグリオブラストーマ細胞ラインであるU87−MGを用いた(Potenら、1968年)。
8.1.4 細胞ラインの確立のための細胞培養条件
腫瘍細胞を単分子層として37℃、湿潤雰囲気(5%CO2、98%空気)で増殖した。培地は、10%ウシ胎児血清(DE14−801E、Cambrex参照)を補充した2mMのLグルタミンを含有するRPMI1641(BE12−702F、Cambrex参照)とした。細胞はプラスチックフラスコに付着した。実験に用いるため、カルシウムまたはマグネシウム無しのハンクス培地(BE10−543、Cambrex参照)においてトリプシン/ベルセン(BE17−161E、Cambrex参照)で5分間処理することにより、腫瘍細胞を培養フラスコから除去した。ヘモサイトメーターで細胞をカウントし、0.25%トリパンブルー排除法によりそれらのバイアビリティ(生存能力)を評定した。
マウスをガンマ源から全身放射線被曝(2.5Gy、Co60、INRA BRETENIERE、Dijon)させた後24〜48時間後、U87−MG細胞をD0で定位的に注入した。腫瘍細胞の定位注入のため、0.9%NaCl溶液中のケタミン100mg/kg(Ketamine500(登録商標)、043KET204、Centravet、フランス国、参照)およびキシラジン5mg8kg(Rompun(登録商標)、002ROM001、Centravet、フランス国、参照)を1回注射当たり10mL/kgを定位注射してマウスに麻酔をかけた。3つの別個独立した定位装置(Kopf Instrument、ドイツ国およびStoelting Company、米国)を用いて細胞を定位注入した。0.002mLのRPMI−1640培地に再懸濁させた1×105のU87−MG腫瘍細胞を右前頭葉に、0.002mLの細胞懸濁液として500nL/分で注入した。
D7においてマウスを計量し、それらの各々の体重に応じて3つのマウス群に無作為化した。MRI画像処理のため、各治療群に4匹のマウスを追加した。各群の平均体重が他群と統計的に異なることのないように(変動分析)各群を選択した。試験物質の投与を次のようにして行った。
8.3.1 第1群のマウスには3日間連続して(D7〜D9、D14〜D16、D21〜D23、D28〜D30およびD35〜D37:(Q1D×3)×5W)試験物質ベヒクルを毎日4回投与を5サイクル行った(D7〜D9、D14〜D16、D21〜D23、D28〜D30およびD35〜D37:(Q1D×3)×5W)。各サイクルは4日間の治療中止を隔てて行った。
8.3.2 第2群のマウスには3日間連続して39−デスメトキシラパマイシンを一回注入当たりにして3mg/kg、毎日4回投与を5サイクル行った(D7〜D9、D14〜D16、D21〜D23、D28〜D30およびD35〜D37:(Q1D×3)×5W)。各サイクルは4日間の治療中止を隔てて行った。
8.3.3 第3群のマウスには治療を施さなかった。
治療スケジュールを下の表12に要約して示す。
脳のMRI分析をD23およびD37で行った。すべてのMRI分析はPharmascan magnet(Bruker、Wissembourg)にて4.7Tで行った。マウスをイソフルランによる連続麻酔の下で専用のマウスクレードル内の38mm径の円筒形コイルに入れた。
トリパイロット(tripilot)アクイジション後、turboRare T2強調シーケンスを実行した。アクイジションは腫瘍を含む脳全体をカバーしていた。各片における腫瘍の回りの関心領域(ROI)を手でドローイングし、全表面を合計することにより腫瘍容積を決定した。
図7は各治療群についての43日までの生存グラフである。
追記すれば、結果はT/C%で示されており、ここにTは39−デスメトキシラパマイシンで治療した動物の平均生存時間を示し、Cはベヒクルで治療した動物の平均生存時間を示す。T/C%は次式:T/C%=[T/C]×100で計算される。
さらに、MRI分析を用いて治療群ごとの平均算出腫瘍容積を算定し、その結果を要約して下の表13に示す。ベヒクル治療した動物は全てが37日までに死亡したので、この時期の腫瘍サイズを比較することはできなかった。
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Claims (23)
- 医学的症状が脳腫瘍および神経変性症からなる群より選ばれる請求項1または2の用途。
- 脳腫瘍の治療薬である請求項3の用途。
- 脳腫瘍が多型性神経膠芽腫である請求項4の用途。
- 神経変性症の治療薬である請求項3の用途。
- 神経変性症がアルツハイマー病である請求項6の用途。
- 神経変性症が多発性硬化症である請求項6の用途。
- 次式(R1は(H,H)または=Oを表し、R2およびR3は各々独立してH、OHまたはOCH3を表す)で示される39−デスメトキシラパマイシン相同物またはその薬学的に許容可能な塩を、一以上の既存抗癌剤に抵抗性を有するガンまたはB細胞系悪性腫瘍の治療薬の調製に用いることの用途。
- ガンまたはB細胞系悪性腫瘍がP糖タンパク質を発現している請求項9の用途。
- ガンまたはB細胞系悪性腫瘍がP糖タンパク質の高い発現レベルを有している請求項10の用途。
- 薬剤が39−デスメトキシラパマイシン相同物またはその薬学的に許容可能な塩を投与するためのものである請求項1〜11のいずれか一の用途。
- 薬剤がさらに一以上の治療的に有効な薬剤を含む請求項1〜11のいずれか一の用途。
- 薬剤がガンまたはB細胞系悪性腫瘍の治療薬であり、メトトレキセート、リューコボリン、アドリアマイシン、プレニゾン、ブレオマイシン、シクロフォスファミド、5−フルオロウラシル、パクリタキセル、ドセタキセル、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ドキソルビシン、タモキシフェン、トレミフェン、酢酸メゲストロール、アナストロゾール、ゴセレリン、抗HER2単クローン抗体(Herceptin(商標名)など)、カペシタビン、塩酸ラロキシフェン、EGFR抑制剤)、VEGF抑制剤、プロテアソーム抑制剤およびhsp90抑制剤からなる群から選ばれる一以上の薬剤をさらに含む、請求項3〜5または9〜13のいずれか一の用途。
- 39−デスメトキシラパマイシン相同物が39−デスメトキシラパマイシンである請求項1〜14のいずれか一の用途。
- 39−デスメトキシラパマイシン相同物が位置9,16または27の一以上でラパマイシンとさらに相違している請求項1〜14のいずれかの一の用途。
- 39−デスメトキシラパマイシン相同物が位置16または27の一以上でラパマイシンと相違している請求項16の用途。
- 39−デスメトキシラパマイシン相同物が位置16および27でラパマイシンと相違している請求項16の用途。
- 39−デスメトキシラパマイシン相同物が位置27で水酸基を有し、すなわちR3がOHを示す請求項16〜18のいずれか一の用途。
- 39−デスメトキシラパマイシン相同物が位置27で水素を有し、すなわちR3がOHを示す請求項16〜18のいずれか一の用途。
- 39−デスメトキシラパマイシン相同物が位置16で水酸基を有し、すなわちR2がOHを示す請求項16〜18のいずれか一の用途。
- 次式(R1は(H,H)または=Oを表し、R2およびR3は各々独立してH、OHまたはOCH3を表す)で示される39−デスメトキシラパマイシン相同物またはその薬学的に許容可能な塩を薬学的に許容可能なキャリアと共に用いることを特徴とする薬剤化合物。
- 静脈内投与のために特異的に処方される請求項23の薬剤化合物。
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