JP2008534114A - 蒸気消毒器を備える乳児用保管庫 - Google Patents

Abstract

【課題】洗浄及び／又は修理のために容易に着脱可能な蒸気消毒室を備えた乳児用保管庫を提供する。
【解決手段】蒸気消毒器２００を有する乳児用保管庫であって、前記蒸気消毒器２００が、蒸気消毒室の壁によって画定された外側槽２１０と、乳児用品等を収容するために前記外側槽内に配置され、受容孔２２０ａをその底部の中央部に備え、ラッチ部２２２を前記受容孔の周縁に沿って備える内側槽２２０と、前記内側槽の前記ラッチ部と係合されるフランジ２４２をその外周に沿って備える蒸発容器２４０と、前記蒸発容器の底部の下方に設けられた平型ヒータ２５０と、前記平型ヒータを載置するための支持板２５２とを含むことを特徴とする。
【選択図】図２

Description

本発明は、蒸気消毒器を備える乳児用保管庫に関し、より詳しくは、洗浄及び／又は修理のために容易に着脱可能な蒸気消毒器を備えた乳児用保管庫に関する。

近年、生活水準の向上と共に、例えばキムチを熟成させるためのキムチ冷蔵庫や化粧品を低温で保管するための冷蔵庫などの多様な種類の特殊用途の冷蔵庫の需要が高まっている。

しかしながら、上記のような多様な種類の特殊用途の冷蔵庫が開発されているにもかかわらず、乳児又は幼児専用の貯蔵庫の開発はほとんどなされていない。

乳児用食品又は製品（例えば、粉ミルク、母乳及び医薬品など）を従来の家庭用冷蔵庫に保管すると、冷蔵庫に保管された他の食物の臭いが前記乳児用食品又は製品に移ってしまう。その結果、乳児用食品又は製品の品質が低下するという問題、さらには衛生上の問題が生じる。

そのため、乳児用食品又は製品を様々な方法で保管又は処理することができる複数の機能室を備えた多機能性の乳児用保管庫の開発が求められている。

前記需要に応えるために、例えば、同時係属中の共有に係る出願の国際出願第ＰＣＴ／ＫＲ２００６／０００５７５号（出願日：２００６年２月２１）に開示された「多機能乳児用保管庫」（この参照により本発明に含まれるものとする）などの、多機能乳児用保管庫が提案されている。この多機能乳児用保管庫は、複数の機能室を備えている。前記機能室の内の１つである蒸気消毒室は、哺乳瓶、ハンカチ、ガーゼ及びおもちゃなどの乳児用製品を収容し、それらを熱い蒸気で消毒する。

図１は、従来の多機能乳児用保管庫の蒸気消毒室を示す縦断面図である。蒸気消毒室１４０は、その上部に設けられた、消毒空間１４１を規定するための開閉可能なドア１４３と、消毒空間１４１を熱い蒸気で消毒するための蒸気消毒ユニット１４２を備えている。

蒸気消毒ユニット１４２は、壁１１２の壁面に密接して取り付けられるようにして、蒸気消毒室１４０に配置される。さらに、蒸気消毒ユニット１４２は、複数の蒸気通過孔１４２ｆを有するラックホルダ１４２ｄと、ラックホルダ１４２ｄの下方に配置され、ステンレス鋼などから成形された、その内部に水を収容する蒸発容器１４２ａと、蒸発容器１４２ａの下方に配置され、蒸発容器１４２ａを均一に加熱して蒸発容器１４２ａ内の水を消毒空間１４１に蒸発させるヒータ１４２ｂと、ドア１４３に形成された、消毒空間１４１から蒸気を排出させるための蒸気排出口１４２ｃと、蒸気排出口１４２ｃに設けられた、排出された蒸気がユーザーと接触するのを防止すべく、熱い蒸気を蒸気消毒ユニット１４２の後方へ強制的に排出させるためのカバー１４２ｉと、その上部に乳児用品を支持するための複数の直立支持部１４２ｇが設けられ、その底部に複数の蒸気通過孔１４２ｊが形成された消毒台１４２ｅとを含んでいる。

したがって、上述したように、消毒空間１４１に保管された哺乳瓶１を、蒸気消毒ユニット１４２で生成した蒸気によって消毒することができる。

一方、蒸気消毒室１４０内では、蒸発容器１４２ａとラックホルダ１４２ｄが使用によって次第に汚染されるため、それらは頻繁に洗浄する必要がある。

しかしながら、上記のような従来の多機能乳児用保管庫の蒸気消毒室では、蒸気消毒室１４０から蒸発容器１４２ａを取り外すことは困難であるという問題があった。

したがって、ラックホルダ１４２ｄと蒸発容器１４２ａは、洗浄及び／又は修理のために容易に取り外しできることが好ましい。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、洗浄及び／又は修理のために容易に着脱可能な蒸気消毒室を備えた乳児用保管庫を提供することにある。

本発明は、蒸気消毒器を有する乳児用保管庫であって、前記蒸気消毒器が、蒸気消毒室の壁によって画定された外側槽と、乳児用品等を収容するために前記外側槽内に配置され、受容孔をその底部の中央部に備え、ラッチ部を前記受容孔の周縁に沿って備える内側槽と、前記内側槽の前記ラッチ部と係合されるフランジをその外周に沿って備える蒸発容器と、前記蒸発容器の底部の下方に設けられた平型ヒータと、前記平型ヒータを載置するための支持板とを含むことを特徴とする。

以下、図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。

図２は、本発明に係る蒸気消毒室を示す分解縦断面図である。また、図３は、本発明に係る蒸気消毒室の組み立てられた状態を示す縦断面図である。

図２及び図３に示すように、蒸気消毒室２００は、蒸気消毒室２００の壁によって画定された外側槽２１０と、外側槽２１０内に配置された内側槽２２０と、内側槽２２０の底部の中央部に形成された受容孔２２０ａと、受容孔２２０ａに受容された、その内部に水を収容する蒸発容器２４０と、蒸発容器２４０の下方に配置された、蒸気を発生させるべく蒸発容器２４０を均一に加熱するための平型ヒータ２５０とを備えている。

内側槽２２０の底部の中央部には、前記受容孔２２０ａの周縁に沿ってラッチ部２２２が形成されている。ラッチ部２２２は、下側に延びた後、上側に曲がっている。蒸発容器２４０の外周には、フランジ２４２が形成されている。蒸発容器２４０のフランジ２４２は、内側槽２２０のラッチ部２２２と係合することができるように、外側に延びた後、下側に曲がっている。さらに、内側槽２２０のラッチ部２２２と蒸発容器２４０のフランジ２４２との間に、パッキング手段２３０（例えば、シリコンパッキング）が設けられている。このことにより、ラッチ部２２２とフランジ２４２との間をしっかりと密封することができる。

また、蒸発容器２４０には、蒸発容器２４０を内側槽２２０から持ち上げるための取っ手２４４が設けられている。そして、蒸発容器２４０の下面からは、弾性突出部２４６が下方に延びている。

さらに、平型ヒータ２５０が、蒸発容器２４０の下面と接触している。平型ヒータ２５０は、支持板２５２で支持される。支持板２５２には、外側に延びる階段状のフランジが設けられている。また、支持板２５２のフランジの下面には、凹部２５４が形成されている。

また、平型ヒータ２５０及び支持板２５２の中央部には、蒸発容器２４０の弾性突出部２４６を貫通させるための開口又は貫通孔（図示せず）が形成されている。平型ヒータ２５０は、Ｕ字状であることが好ましい。このことにより、蒸発容器２４０の弾性突出部２４６は、平型ヒータ２５０及び支持板２５２を貫通することができる。

そして、外側槽２１０の内側底面には、支持板２５２を載置するための、複数の柱状部材２７０が立設されている。外側槽２１０の内側底面の中央部には、中空直立連結部材２８０が設置されている。中空直立連結部材２８０の上部には、弾性突出部２４６と対応する位置に係止孔２８０ａが形成されている。このことにより、弾性突出部２４６の下端は、係止孔２８０ａと弾性的に係合することができる。したがって、弾性突出部２４６が係止孔２８０ａと容易に着脱することが可能となる。

そして、各柱状部材２７０には、支持板２５２を上向きに付勢するための弾性ばね２６０が装着される。

図４を参照して、内側槽２２０及び外側槽２１０の形状は円筒状であり、それぞれ、長手方向（周方向）に段差部２２０Ｓ及び２１０Ｓを有する。また、内側槽２２０及び外側槽２１０（特に、外側槽２１０の内面）は、弾力的に作成されている。したがって、内側槽２２０を外側槽２１０内に配置した後、内側槽２２０を所定の方向（例えば、図４において矢印で示す反時計回りの方向）に回転させると、段差部２２０Ｓ及び２１０Ｓが係合することによって、内側槽２２０は外側槽２１０の内面に密接に固定される。内側槽２２０を外側槽２１０にしっかりと固定させる理由は、消毒中に乳児用品が落下するのを防止するため、並びに、振動により発生する騒音及び損傷を低減させるためである。

以下、蒸気消毒室２００の組み立てについて説明する。

まず、各柱状部材２７０に弾性ばね２６０を装着する。その後、支持板２５２の凹部２５４が弾性ばね２６０上に弾性的に保持されるように、支持板２５２上に平型ヒータ２５０を載置する。

次に、蒸発容器２４０を、内側槽２２０の受容孔２２０ａに挿入する。このとき、蒸発容器２４０のフランジ２４２は内側槽２２０のラッチ部２２２と係合され、両者はパッキング手段２３０でしっかりと密封される。

その後、蒸発容器２４０が取り付けられた内側槽２２０を、所定の位置で外側槽２１０内に密接に取り付ける。そして、平型ヒータ２５０を貫通した弾性突出部２４６が係止孔２８０ａの形状に弾性変形すると、弾性変形した弾性突出部２４６は小型ローラ２８２によって係止孔２８０ａを通過して中空直立連結部材２８０と連結される。その結果、蒸発容器２４０の底部は、平型ヒータ２５０の上面と密接に接触する。そのため、弾性ばね２６０は下向きに少し圧縮される。その後、内側槽２２０を外側槽２１０に対して所定の方向に回転させることによって、内側槽２２０が外側槽２１０にしっかりと固定される。

蒸発容器２４０が中空直立連結部材２８０に支持された状態で、平型ヒータ２５０が圧縮された複数の弾性ばね２６０によって上向きに付勢されるため、蒸発容器２４０と平型ヒータ２５０は互いに密着する。したがって、蒸発容器２４０と平型ヒータ２５０との間を確実に密封すること、及び、蒸気消毒室２００を容易に組み立てることが可能となる。

蒸発容器２４０及び内側槽２２０は使用によって次第に汚れるため、両者を洗浄する必要が生じてくる。両者を洗浄するためには、まず、蒸発容器２４０の取っ手２４４を上方に引っ張ることにより、弾性突出部２４６が弾性変形して係止孔２８０ａから外れる。同時に、蒸発容器２４０のフランジ２４２と内側槽２２０のラッチ部２２２との係合が解除される。その結果、蒸発容器２４０は平型ヒータ２５０から分離される。

その後、内側槽２２０を外側槽２１０に対して結合時と逆方向に回転させることによって、内側槽２２０が外側槽２１０から取り出される。その結果、平型ヒータ２５０は露出され、洗浄又は修理が可能となる。このようにして、ユーザーは、内側槽２２０、蒸発容器２４０、及び平型ヒータ２５０を容易に洗浄することができる。

さらに、中空直立連結部材２８０における係止孔２８０ａが形成された部分には、一対の小型ローラ２８２が設置される。小型ローラ２８２は、弾性突出部２４６が係止孔２８０ａを滑らかに滑動して通過することを可能にする。

以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明に係る技術的思想の範囲から逸脱しない範囲内で様々な変更及び変形が可能である。

従来の多機能乳児用保管庫の蒸気消毒室を示す縦断面図である。 本発明に係る蒸気消毒室を示す分解縦断面図である。 本発明に係る蒸気消毒室の組み立てられた状態を示す縦断面図である。 本発明に係る蒸気消毒室における内側槽と外側槽との結合状態を示す横断面図である。

Claims (7)

1. 蒸気消毒器を備える乳児用保管庫であって、
   前記蒸気消毒器が、
   蒸気消毒室の壁によって画定された外側槽と、
   乳児用品等を収容するために前記外側槽内に配置され、受容孔をその底部の中央部に備え、ラッチ部を前記受容孔の周縁に沿って備える内側槽と、
   前記内側槽の前記ラッチ部と係合されるフランジをその外周に沿って備える蒸発容器と、
   前記蒸発容器の底部の下方に設けられた平型ヒータと、
   前記平型ヒータを載置するための支持板とを含むことを特徴とする乳児用保管庫。
2. 請求項１に記載の乳児用保管庫であって、
   前記内側槽の前記フランジと前記ラッチ部との間には、前記内側槽と前記蒸発容器との間を密封させるためのパッキング手段が設けられたことを特徴とする乳児用保管庫。
3. 請求項１に記載の乳児用保管庫であって、
   前記外側槽の内側底面には、複数の柱状部材が設けられ、
   前記各柱状部材には、前記蒸発容器の底部と前記平型ヒータの上面とを密接に接触させるべく前記支持板を上向きに付勢するためのばねが装着されたことを特徴とする乳児用保管庫。
4. 請求項１に記載の乳児用保管庫であって、
   前記外側槽の内側底面の中央部には、その先端に係止孔が形成された中空直立連結部材が設けられ、
   前記平型ヒータの中央部には、貫通孔が設けられ、
   前記蒸発容器の底部には、下方に延びる弾性突出部が設けられ、
   前記蒸発容器の前記弾性突出部が、前記平型ヒータの貫通孔を貫通して、前記中空直立連結部材の前記係止孔に挿入されるようにしたことを特徴とする乳児用保管庫。
5. 請求項１に記載の乳児用保管庫であって、
   前記蒸発容器の底部内側の中央部には、取っ手が設けられ、
   前記取っ手を上方に引っ張ることにより前記蒸発容器を前記内側槽から取り出せるようにしたことを特徴とする乳児用保管庫。
6. 請求項３に記載の乳児用保管庫であって、
   前記支持板の底部下面の前記柱状部材と対応する位置には、前記柱状部材と係合する凹部が設けられたことを特徴とする乳児用保管庫。
7. 請求項１に記載の乳児用保管庫であって、
   前記中空直立連結部材の前記係止孔が形成された位置には、複数のローラが設けられ、
   前記ローラによって、前記弾性突出部が前記係止孔を滑らかに滑動して通過するようにしたことを特徴とする乳児用保管庫。

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